JP2009076733A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】同一基板に形成されたIGBT領域とダイオード領域との距離を実質的に小さくしたとしても、IGBTおよびダイオードのリカバリ破壊を防止することができる半導体装置を提供する。
【解決手段】N型層3を含む半導体基板の表層部にP型ウェル2が形成され、当該P型ウェル2にIGBT領域10とFWD領域20とが交互に繰り返しレイアウトされてなる半導体装置において、IGBT領域10のうちもっともFWD領域20側のP+型コンタクト部13とFWD領域20との間のP型ウェル2における電流経路の距離Lが(L/W’)×Rs>Rthの条件を満たすようにIGBT領域10とFWD領域20とを配置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、FWD(フリーホイールダイオード)を内蔵したIGBTを備えてなる半導体装置に関する。
従来より、半導体デバイスとしてIGBTとダイオードとを同一基板に形成した半導体装置が、例えば特許文献1、2で提案されている。具体的に、特許文献1では、一つの半導体基体にIGBTとFWDとを形成し、両者の間に半導体デバイスとして動作しない非干渉領域を設けることで、ダイオードのリカバリ時の干渉効果によってIGBTのラッチアップを防止することができる半導体装置が提案されている。
また、特許文献2では、半導体基板にIGBT領域およびダイオード領域を形成し、IGBT領域とダイオード領域との間に絶縁体が埋設されたトレンチを形成することで、ダイオード領域からIGBT領域に流れる逆回復電流を制限するようにした半導体装置が提案されている。これによると、IGBT領域からダイオード部に流れる電流は、トレンチの底を迂回しなければならないため、IGBT領域とダイオード部との間に流れる電流の経路を長くすることができ、チップサイズを低減することができる。
特開平5−152574号公報 特開2002−314082号公報
しかしながら、上記特許文献1に示される半導体装置では、IGBTとダイオードとが干渉しないようにするために、非干渉領域の幅を大きく確保しなければならない。非干渉領域は、半導体デバイスとして動作しない領域であるので、当該非干渉領域の幅を大きくすると半導体チップに無駄な領域が増えてしまい、チップサイズが大きくなってしまうという問題がある。
また、特許文献2に示される半導体装置では、IGBT領域とダイオード領域との間にトレンチを設けているものの、IGBT領域とダイオード領域との間の距離やトレンチの位置、深さ、幅等が具体的に規定されていない。このため、IGBT領域とダイオード領域との間にトレンチを設けたとしても、IGBT領域とダイオード領域とが干渉を起こし、IGBTおよびダイオードがリカバリ破壊してしまう可能性がある。
本発明は、上記点に鑑み、同一基板に形成されたIGBT領域とダイオード領域との距離を実質的に小さくしたとしても、IGBTおよびダイオードのリカバリ破壊を防止することができる半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、第1導電型の層(3)を含む半導体基板の表層部に第2導電型ウェル(2)が形成され、当該第2導電型ウェル(2)にIGBT領域(10)とFWD領域(20)とが交互に繰り返しレイアウトされてなる半導体装置であって、IGBT領域(10)は、第2導電型ウェル(2)を貫通して第1導電型の層(3)に達すると共に、IGBT領域(10)とFWD領域(20)とが繰り返される方向に垂直な方向に直線状に延設され、IGBT領域(10)とFWD領域(20)とが繰り返される方向に複数並べられ、内部にゲート構造が形成されたトレンチ(11)と、各トレンチ(11)の間に設けられた素子領域(12)と、トレンチ(11)が延設される方向に平行に延設されるコンタクト部(13)とを有し、トレンチ(11)と素子領域(12)とコンタクト部(13)とによってIGBT素子が形成されていると共に、直線状に延設される各トレンチ(11)は、当該トレンチ(11)の両端のうち少なくとも一方の端部(11a)がトレンチ(11)に垂直な直線上に揃えられ、コンタクト部(13)の両端のうちの一方の端部(13a)がトレンチ(11)の端部(11a)よりも内側に配置されており、IGBT領域(10)のうちもっともFWD領域(20)側に位置するコンタクト部(13)の端部(13a)とFWD領域(20)とを繋ぐ第2導電型ウェル(2)内の電流経路において、FWD領域(20)から第2導電型ウェル(2)内を通過してIGBT領域(10)のうちもっともFWD領域(20)側に位置するコンタクト部(13)の端部(13a)までの最短の電流経路の距離をLとしたとき、当該最短の電流経路は複数の電流経路L1+L2+・・・+Lnから構成されており、さらに各電流経路Lnの幅をWn、各電流経路Lnのシート抵抗をRsn、リカバリ破壊耐量特性から決まるしきい値抵抗をRthとしたとき、距離Lが、
Figure 2009076733
の条件を満たすようにIGBT領域(10)およびFWD領域(20)がレイアウトされていることを特徴とする。
これによると、電流経路がトレンチ(11)の端部(11a)を迂回する形態になっている。したがって、IGBT領域(10)とFWD領域(20)との距離を実質的に小さくしたとしても、数1に示されるように距離Lを規定することで、IGBT領域(10)とFWD領域(20)との間の干渉を防止することができ、ひいてはIGBTやFWDのリカバリ破壊を防止することができる。これにより、半導体デバイスの破壊を防止することができる。
また、IGBT領域(10)とFWD領域(20)との距離を実質的に小さくすることができることから、半導体チップ(1)のチップサイズを小さくすることができる。
また、IGBT領域(10)が、第2導電型ウェル(2)を四角形状に囲うと共に、第2導電型ウェル(2)を貫通して第1導電型の層(3)に達するものであり、IGBT領域(10)とFWD領域(20)とが繰り返される方向に複数並べられ、内部にゲート構造が形成されたトレンチ(14)と、隣り合う各トレンチ(14)の間に設けられた素子領域(12)と、隣り合う各トレンチ(14)の間に設けられると共に、トレンチ(14)の一辺に平行に延設されるコンタクト部(13)とを有し、トレンチ(14)と素子領域(12)とコンタクト部(13)とによってIGBT素子が形成されていると共に、四角形状の各トレンチ(14)は、当該トレンチ(14)の各辺のうち少なくとも一辺(14a)がIGBT領域(10)とFWD領域(20)とが繰り返される方向に延びる直線上に揃えられ、コンタクト部(13)の両端のうちの一方の端部(13a)がトレンチ(14)の一辺(14a)よりも内側に配置されているものにおいても、上記数1によって距離Lを規定することができる。
さらに、IGBT領域(10)は、第2導電型ウェル(2)を四角形状に囲うと共に、第2導電型ウェル(2)を貫通して第1導電型の層(3)に達するものであり、IGBT領域(10)とFWD領域(20)とが繰り返される方向に複数並べられ、内部にゲート構造が形成されたトレンチ(14)と、隣り合う各トレンチ(14)の間に設けられた素子領域(12)と、隣り合う各トレンチ(14)の間に設けられると共に、トレンチ(14)の一辺に平行に延設されるコンタクト部(13)とを有し、トレンチ(14)と素子領域(12)とコンタクト部(13)とによってIGBT素子が形成されていると共に、四角形状の各トレンチ(14)は、当該トレンチ(14)の各辺のうち少なくとも一辺(14a)がIGBT領域(10)とFWD領域(20)とが繰り返される方向に延びる直線上に揃えられ、コンタクト部(13)の両端のうちの一方の端部(13a)がトレンチ(14)の一辺(14a)から突出して配置されているものにおいても、上記数1によって距離Lを規定することができる。
上記では、電流経路を細分化し、数1によって距離Lを規定する場合について述べたが、電流経路の各場所における幅を平均化することによっても、距離Lを規定することができる。
すなわち、IGBT領域(10)のうちもっともFWD領域(20)側に位置するコンタクト部(13)の端部(13a)とFWD領域(20)とを繋ぐ第2導電型ウェル(2)内の電流経路において、FWD領域(20)から第2導電型ウェル(2)内を通過してIGBT領域(10)のうちもっともFWD領域(20)側に位置するコンタクト部(13)の端部(13a)までの最短の電流経路の距離をL、電流経路の平均の幅をW’、第2導電型ウェル(2)のシート抵抗をRs、リカバリ時のしきい値抵抗をRthとしたとき、距離Lが(L/W’)×Rs>Rthの条件を満たすようにIGBT領域(10)およびFWD領域(20)をレイアウトすることができる。
また、上記のように電流経路の距離Lを規定するに際し、しきい値抵抗Rthを33kΩとすることもできる。この値のしきい値抵抗Rthにて距離Lを具体的に設定することにより、リカバリ破壊を起こさないようにIGBT領域(10)およびFWD領域(20)をレイアウトすることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。また、以下の各実施形態で示されるN型は本発明の第1導電型に対応し、P型は本発明の第2導電型に対応している。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態で示される半導体装置は、例えばFWDの機能を内蔵した電力用素子やダイオード内蔵型IGBTに適用される。以下では、半導体装置として、ダイオード内蔵型IGBTが設けられた半導体チップについて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体チップ全体の平面レイアウト図である。図1では、半導体チップ1の表面側のレイアウト図が示されている。半導体チップ1は、例えばシリコンウェハに対して複数の半導体デバイスが形成されたものであり、シリコンウェハがダイシングされて個々のチップに分割形成されたものである。本実施形態では、半導体チップ1にIGBT領域10とFWD領域20とが交互に繰り返し作り込まれている。なお、図1では各領域10、20は隣接して描かれているが、実際には各領域10、20は互いに離れて位置している。
また、半導体チップ1に複数のパッド30が設けられている。パッド30は、例えばIGBT領域10やFWD領域20の各半導体デバイスを動作させるための信号入力用パッドとして機能するものである。
図2は、図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図であり、IGBT領域10とFWD領域20との境界部のうち端部を拡大した平面レイアウト図である。この図に示されるように、半導体チップ1を構成する半導体基板の表層部全体に配線部としてのP型ウェル2が設けられている。当該P型ウェル2は、エミッタ電位に接続された領域であり、IGBT、FWDと接している。
FWD領域20には、半導体チップ1の裏面側に設けられた図示しないN型のカソード層と、半導体チップ1の表面側に設けられた図示しないP型のアノード層とが備えられ、FWDが構成されている。本実施形態では、FWD領域20は四角形にレイアウトされている。
IGBT領域10には、複数のIGBT素子が形成されている。具体的には、P型ウェル2よりも深くトレンチ11が一定間隔で設けられている。図1および図2に示されるように、各トレンチ11はIGBT領域10およびFWD領域20が交互に配置される方向に対して垂直方向に直線状に設けられている。そして、各トレンチ11間に挟まれるように素子領域12が配置されている。
図3は、図2に示されるB−B断面図である。この図に示されるように、半導体基板にN型層3が含まれており、このN型層3を含む半導体基板の表層部にP型ウェル2が形成されている。N型層3においてP型ウェル2の反対側にはP+型層4が設けられている。
また、P型ウェル2を貫通してN型層3に達するようにトレンチ11が設けられている。各トレンチ11は、IGBT領域10とFWD領域20とが繰り返される方向に垂直な方向に直線状に延設され、IGBT領域10とFWD領域20とが繰り返される方向に複数並べられている。
各トレンチ11内には図示しないゲート酸化膜、ゲート電極によるゲート構造が形成されており、素子領域12には図示しないP型チャネル領域、P型ボディ領域、N型エミッタ領域等が設けられている。各素子領域12は、各トレンチ11の間に配置されている。また、トレンチ11と素子領域12とによってIGBT素子が形成されていると共に、直線状に延設される各トレンチ11は、当該トレンチ11の両端のうち少なくとも一方の端部11aがトレンチ11に垂直な直線上に揃えられている。
さらに、図3に示されるように、P型ウェル2の表層部であってトレンチ11が延設される方向に平行にP+型コンタクト部13が延設されている。このP+型コンタクト部13は、トレンチ11や素子領域12と共にIGBT素子の一部を構成するものであり、素子領域12の端部12aからトレンチ11の端部11a側に突出している。すなわち、トレンチ11と素子領域12とP+型コンタクト部13とによってIGBT素子が形成されている。なお、P+型コンタクト部13は、本発明のコンタクト部に相当する。
また、P+型コンタクト部13は、P型ウェル2の表層部に設けられたコンタクト領域であり、上部に図示しないメタル電極が形成されることで、当該メタル電極と半導体基板とが電気的に接続される部分である。本実施形態では、P+型コンタクト部13の両端のうちの一方の端部13aがトレンチ11の端部11aよりも内側に配置されている。
このようなIGBT領域10のうちもっともFWD領域20側にはトレンチ11が配置されている。以上が、本実施形態に係る半導体チップ1の全体構成である。
次に、IGBT領域10とFWD領域20との位置関係について説明する。図1および図2に示される半導体チップ1のうちFWD素子のリカバリ時では、逆方向電流はFWD領域20とIGBT領域10との間のP型ウェル2に流れ、IGBT素子が破壊されてしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、IGBT領域10とFWD領域20との間にリカバリ時にIGBT素子が破壊されない非干渉領域を設け、当該非干渉領域によってFWD素子のリカバリ時に流れる逆方向電流によってIGBT素子が破壊されてしまうことを防止する。
具体的に、逆方向電流は、FWD領域20とIGBT領域10との間の最短距離を流れることとなる。すなわち、当該最短距離がIGBT素子の破壊を免れる距離に相当することが望まれる。図2に示されるように、IGBT領域10のうちもっともFWD領域20側に位置するP+型コンタクト部13の端部13aとFWD領域20とを接続するP型ウェル2内の経路において、FWD領域20からP型ウェル2内を通過してIGBT領域10のうちもっともFWD領域20側に位置するP+型コンタクト部13の端部13aまでの最短の距離をLとしたとき、距離Lは(L/W’)×Rs>Rthの条件を満たすように決定される。
この場合、L[cm]およびW’[cm]は形状パラメータであり、FWD領域20からもっとも近いP+型コンタクト部13の端部13aまでの電流経路の長さおよび幅によって決まるパラメータである。Rs[Ω]は表面半導体層であるP型ウェル2の抵抗率と深さに依存したパラメータであり、P型ウェル2のシート抵抗である。
ここで、FWD領域20とP+型コンタクト部13の端部13aとの間の電流経路の幅は、電流経路の場所によって幅が異なるため、全経路の平均値をW’としている。また、シート抵抗Rsは、半導体チップ1の製造においてTEG等により計測可能であり、シミュレーションによる算出も可能である。
そして、上記距離LがIGBT領域10とFWD領域20との間の非干渉領域に相当する。上述のように、非干渉領域は、FWD領域20のダイオードのリカバリ時におけるIGBT領域10とFWD領域20との干渉を防止するために必要な領域である。本実施形態では、上記のように距離Lを規定することで、FWD素子のリカバリ時に逆方向電流によってIGBT素子の破壊防止を図っている。
FWD領域20側のP+型コンタクト部13の端部13aとFWD領域20との間におけるP型ウェル2に電流が流れる場合、電流はP型ウェル2よりも深く形成されたもっともFWD領域20側のトレンチ11の端部11aを迂回してP+型コンタクト部13の端部13aとFWD領域20との間を流れることになる。
発明者らは、図1および図2に示される半導体チップ1を製造し、上記関係式においてL/W’=8.5、シート抵抗Rs=4.5kΩとして、半導体チップ1がリカバリ破壊しない具体的な距離Lを求めた。その結果を図4に示す。
図4は、距離Lと動作限界電流密度との相関関係を示した図である。この図4に示される動作限界電流密度とは、半導体チップ1をインバータとして動作させるに際し、必要な電流密度である。この動作限界電流密度が1を下回ると、半導体チップ1がインバータとして動作しないことを示す。
図4に示されるように、距離Lが70μm以上の場合、動作限界電流密度が1となり、半導体チップ1がインバータとして正常に動作した。他方、L/W’=1.3として半導体チップ1を製造した場合、リカバリ破壊耐量はL/W’=8.5の場合の0.12倍となった。すなわち、距離Lが50μmの場合、インバータとして動作する場合があるが、リカバリ破壊する場合もある。つまり、半導体チップ1にリカバリ破壊を起こさせずにインバータとして正常に動作させることができる距離Lは70μm以上であると言える。
そして、このようなインバータの動作限界から半導体チップ1が破壊されない動作限界電流密度を用いてシート抵抗Rsを逆算することにより、シート抵抗Rthを例えば33kΩとして取得することができる。これにより、距離Lは(L/W’)×Rs>33kΩの条件を満たすように決定することもできる。
上記のように規定される電流経路の距離Lは、FWD領域20とP+型コンタクト部13との間の電流経路の幅の平均値W’に基づいて規定されていたが、実際には電流経路の場所によっては当該電流経路の幅は一定ではない。すなわち、距離Lは幅が異なる複数の電流経路の合算の距離であると言える。
特に、各電流経路のうち、トレンチ11に挟まれた電流経路は他の電流経路よりも幅が狭いため、シート抵抗Rsが高い領域になっている。このようなことからも、電流経路の幅によってより詳細に距離Lを規定することも考えられる。
そこで、FWD領域20からP型ウェル2内を通過してIGBT領域10のうちもっともFWD領域20側に位置するP+型コンタクト部13の端部13aまでの最短の電流経路の距離Lを、n個の電流経路の各距離の和L1+L2+・・・+Lnとして表し、当該距離Lが、
Figure 2009076733
の条件を満たすようにする。なお、nは整数である。
この場合、Wkは各電流経路Lkにおける経路の幅、Rskは各電流経路Lkのシート抵抗、Rthは所望のリカバリ破壊耐量特性から決まるしきい値抵抗である。このしきい値抵抗Rthは、上記と同様に、例えば33kΩである。このように、電流経路を細かく分割し、各電流経路の幅に応じたシート抵抗Rskを採用することにより、より詳細な距離Lを規定することができる。
以上説明したように、本実施形態では、IGBT領域10のうちもっともFWD領域20側のP+型コンタクト部13とFWD領域20との間のP型ウェル2における経路の距離Lが(L/W’)×Rs>Rth、もしくは数4に示される条件を満たすようにIGBT領域10およびFWD領域20の位置関係を規定する。
これにより、IGBT領域10とFWD領域20との各領域10、20の距離を実質的に小さくしたとしても、上記のように距離Lを規定することで、各領域10、20の干渉の防止、特にリカバリ破壊の低減を図ることができ、半導体デバイスの破壊を防止することができる。また、各領域10、20の距離を実質的に小さくすることができることから、半導体チップ1のチップサイズを小さくすることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る半導体チップ1において図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。この図に示されるように、IGBT領域10には、四角形状にP型ウェル2を囲うと共に、P型ウェル2を貫通してN型層3に達するトレンチ14が複数設けられている。このような複数のトレンチ14は、IGBT領域10とFWD領域20とが交互に繰り返し配置される方向と同じ方向に複数並べられている。
また、隣り合う各トレンチ14の間に素子領域12が配置され、隣り合う各トレンチ14の間にP+型コンタクト部13が設けられている。このP+型コンタクト部13はトレンチ14の一辺に平行に延設されており、N型エミッタ領域等の終端である素子領域12の端部12aから突出した形態となっている。そして、トレンチ14と素子領域12とP+型コンタクト部13とによってIGBT素子が形成されている。
そして、四角形状の各トレンチ14は、当該トレンチ14の各辺のうち少なくとも一辺14aがIGBT領域10とFWD領域20とが繰り返される方向に延びる直線上に揃えられている。このようなトレンチ14の配置において、P+型コンタクト部13の両端のうちの一方の端部13aがトレンチ14の一辺14aよりも内側に配置される。
他方、P型ウェル2のうちトレンチ14に囲まれた領域は、フローティング領域15となっている、このフローティング領域15は、素子領域12、FWD領域20と電気的に絶縁されている。このようなフローティング領域15は、例えばホールの供給源として機能する。
この場合、IGBT領域10のうちもっともFWD領域20側に位置するP+型コンタクト部13の端部13aとFWD領域20と間において、電流はトレンチ14の一辺14aを迂回してFWD領域20に流れることとなる。したがって、IGBT領域10のうちもっともFWD領域20側に位置するP+型コンタクト部13の端部13aからトレンチ14の一辺14aを迂回してP型ウェル2内を通過してFWD領域20に達するまでの最短の距離をLとすることができる。
そして、距離Lが(L/W’)×Rs>Rthの条件もしくは数4を満たすようにIGBT領域10とFWD領域20とを配置することにより、IGBT領域10とFWD領域20との距離を実質的に小さくすることができ、かつ、IGBT領域10とFWD領域20との干渉を防止して半導体デバイスの破壊を防止することができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図6は、本発明の第3実施形態に係る半導体チップ1において図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。この図に示されるように、本実施形態では、FWD領域20は、四角形状の角部が丸まったレイアウトをなしている。これにより、四角形の角部を丸くした分だけ距離Lを長くすることができる。
すなわち、FWD領域20の平面レイアウトの形状を変形させることによって、距離Lを大きくすることができ、かつ、IGBT領域10とFWD領域20との距離を実質的に小さくすることができる。これにより、半導体チップ1のチップサイズも小さくすることができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図7は、本発明の第4実施形態に係る半導体チップ1において図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。この図に示されるように、本実施形態では、図5に示されるFWD領域20の配置よりも、四角形にレイアウトされたFWD領域20がIGBT領域10側に近づけられている。
さらに、四角形にレイアウトされたFWD領域20の各辺のうちIGBT領域10とFWD領域20とが交互に配置される方向に平行な辺21が、トレンチ14の一辺14aから素子領域12側に遠ざけられて配置されている。これにより、P+型コンタクト部13とFWD領域20との間の距離Lが確保されている。
以上説明したように、FWD領域20をよりIGBT領域10側に近づけるようにレイアウトしたとしても、距離Lが(L/W’)×Rs>Rthもしくは数4の条件を満たすようにすることができる。これにより、半導体チップ1のサイズを小さくすることができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図8は、本発明の第5実施形態に係る半導体チップ1において図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。この図に示されるように、本実施形態に係る半導体チップ1においては、図5に示されるものに対し、複数のP型コンタクト領域5がP型ウェル2の表層部に設けられている。
このP型コンタクト領域5は、上述したメタル電極に電気的に接続され、IGBT素子を保護するためのものである。このようなP型コンタクト領域5は、トレンチ14の一辺14aにおいてP+型コンタクト部13の反対側に配置されている。
図8に示される場合、FWD素子のリカバリ時では、逆方向電流はFWD領域20にもっとも近いP型コンタクト領域5に流れることとなる。したがって、複数のP型コンタクト領域5のうちもっともFWD領域20側のものとFWD領域20との間の経路が最短距離Lとなり、当該距離Lが(L/W’)×Rs>Rthの条件もしくは数4を満たすようにP型コンタクト領域5またはFWD領域20が配置される。
以上説明したように、IGBT素子を保護するためのP型コンタクト領域5が設けられており、IGBT領域10のP+型コンタクト部13よりもP型コンタクト領域5がFWD領域20に近い場合、当該P型コンタクト領域5とFWD領域20との間で距離Lを規定することにより、FWD素子のリカバリ時における逆方向電流がIGBT素子を破壊しないようにすることができる。
(第6実施形態)
本実施形態では、第5実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図9は、本発明の第6実施形態に係る半導体チップ1において図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。この図に示されるように、図6に示される場合と同様に、四角形にレイアウトされたFWD領域20の角部が丸くされている。
このように、FWD領域20のレイアウトの設計によって、FWD領域20とP型コンタクト領域5との間の最短距離Lをより長くすることができる。また、FWD領域20とIGBT領域10との距離を実質的に小さくしても、最短距離Lが(L/W’)×Rs>Rthもしくは数4の条件を満たすようにFWD領域20およびIGBT領域10を配置することができる。
(第7実施形態)
本実施形態では、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図10は、本発明の第7実施形態に係る半導体チップ1において図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。この図に示されるように、IGBT領域10は、当該IGBT領域10の周囲にP型ウェル2よりも深く形成されたトレンチ16によってP型ウェル2から分離されている。また、上述のように、P型ウェル2にはP型コンタクト領域5が形成されている。
このトレンチ16によって、FWD領域20とP+型コンタクト部13との間の電流経路が遮断される。これにより、これにより、P+型コンタクト部13は、FWD領域20から十分離されたものと同じ効果が得られる。
この場合、P型ウェル2に流れる電流は、FWD領域20とP型コンタクト領域5との間に流れる。すなわち、IGBT領域10を囲むトレンチ16は、FWD領域20とP型コンタクト領域5とを十分に離す役割を果たしている。したがって、FWD領域20とP型コンタクト領域5との間を結ぶ電流経路の距離が最短距離Lとなり、当該距離LがFWD領域20とP型コンタクト領域5とが干渉を起こさない距離となる。
以上説明したように、IGBT領域10をトレンチ16で囲んだ場合、FWD素子のリカバリ時における逆方向電流がP型コンタクト領域5に影響を及ぼさないように距離Lを規定することができ、リカバリ時における素子破壊を防止することができる。
(第8実施形態)
本実施形態では、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図11は、本発明の第8実施形態に係る半導体チップ1において図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。この図に示されるように、IGBT素子を保護するためのP型コンタクト領域5がP型ウェル2に複数形成されており、これら複数のP型コンタクト領域5がP型ウェル2よりも深く形成されたトレンチ17に囲まれている。これにより、P型コンタクト領域5は、FWD領域20から十分離されたものと同じ効果が得られる。
したがって、本実施形態の場合、上記第2実施形態と同様に、FWD領域20とP+型コンタクト部13との間に逆方向電流が流れ、当該経路の距離がLとされる。
以上のように、P型コンタクト領域5がトレンチ17に囲まれた形態になっていても、FWD領域20とP+型コンタクト部13との間の距離Lを規定することにより、リカバリ時における素子破壊を防止することができる。
(第9実施形態)
本実施形態では、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図12は、本発明の第9実施形態に係る半導体チップ1において図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。この図に示されるように、トレンチ14に挟まれた素子領域12とP+型コンタクト部13とが、トレンチ14の一辺14aから遠ざかるように配置されている。これにより、FWD領域20とP+型コンタクト部13との距離Lを大きくとることができる。
以上のように、FWD領域20の配置場所を変更するのではなく、IGBT領域10内において、P+型コンタクト部13および素子領域12の配置位置を変更することによっても、FWD領域20とP+型コンタクト部13との間の最短距離Lが(L/W’)×Rs>Rthもしくは数4の条件を満たすようにすることができる。
(第10実施形態)
本実施形態では、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図13は、本発明の第10実施形態に係る半導体チップ1において図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。この図に示されるように、FWD領域20からIGBT領域10内のうちFWD領域20側の3カ所の各P+型コンタクト部13までの各距離Lがすべて同じになっている。
これにより、FWD領域20と各P+型コンタクト部13との間に流れる電流の経路を3つに分離することができるので、電流密度を分散させることができ、IGBT素子の破壊を防止することができる。この場合、IGBT領域10の面積を大きくすることもできる。
なお、FWD領域20と各P+型コンタクト部13との各距離Lは3カ所に限らず、2カ所や4カ所以上になっても構わない。
(第11実施形態)
本実施形態では、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図14は、本発明の第11実施形態に係る半導体チップ1において図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。この図に示されるように、各トレンチ14の間に挟まれた素子領域12およびP+型コンタクト部13のうち、P+型コンタクト部13がトレンチ14の一辺14aから突出して設けられている。
この場合であっても、各P+型コンタクト部13のうちもっともFWD領域20側のものとFWD領域20との間の距離Lを規定することができる。
(他の実施形態)
第3実施形態の図6で示されたFWD領域20のレイアウトを第1実施形態で示された図2に適用することもできる。このように、各実施形態を他の実施形態に適用することもできる。
本発明の第1実施形態に係る半導体チップ全体の平面レイアウト図である。 図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。 図2に示されるB−B断面図である。 距離Lと動作限界電流密度との相関関係を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体チップにおいて、図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。 本発明の第3実施形態に係る半導体チップにおいて図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。 本発明の第4実施形態に係る半導体チップにおいて図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。 本発明の第5実施形態に係る半導体チップにおいて図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。 本発明の第6実施形態に係る半導体チップにおいて図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。 本発明の第7実施形態に係る半導体チップにおいて図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。 本発明の第8実施形態に係る半導体チップにおいて図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。 本発明の第9実施形態に係る半導体チップにおいて図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。 本発明の第10実施形態に係る半導体チップにおいて図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。 本発明の第11実施形態に係る半導体チップにおいて図1に示されるA部を拡大した平面レイアウト図である。
符号の説明
1…半導体チップ、2…P型ウェル、3…N型層、11…トレンチ、11a…トレンチの端部、12…素子領域、13…コンタクト部、13a…コンタクト部の端部、14…トレンチ、14a…トレンチの一辺、10…IGBT領域、20…FWD領域。

Claims (7)

  1. 第1導電型の層(3)を含む半導体基板の表層部に第2導電型ウェル(2)が形成され、当該第2導電型ウェル(2)にIGBT領域(10)とFWD領域(20)とが交互に繰り返しレイアウトされてなる半導体装置であって、
    前記IGBT領域(10)は、
    前記第2導電型ウェル(2)を貫通して前記第1導電型の層(3)に達すると共に、前記IGBT領域(10)と前記FWD領域(20)とが繰り返される方向に垂直な方向に直線状に延設され、前記IGBT領域(10)と前記FWD領域(20)とが繰り返される方向に複数並べられ、内部にゲート構造が形成されたトレンチ(11)と、
    前記各トレンチ(11)の間に設けられた素子領域(12)と、
    前記トレンチ(11)が延設される方向に平行に延設されるコンタクト部(13)とを有し、
    前記トレンチ(11)と前記素子領域(12)と前記コンタクト部(13)とによってIGBT素子が形成されていると共に、前記直線状に延設される各トレンチ(11)は、当該トレンチ(11)の両端のうち少なくとも一方の端部(11a)が前記トレンチ(11)に垂直な直線上に揃えられ、前記コンタクト部(13)の両端のうちの一方の端部(13a)が前記トレンチ(11)の端部(11a)よりも内側に配置されており、
    前記IGBT領域(10)のうちもっとも前記FWD領域(20)側に位置するコンタクト部(13)の端部(13a)と前記FWD領域(20)とを繋ぐ前記第2導電型ウェル(2)内の電流経路において、前記FWD領域(20)から前記第2導電型ウェル(2)内を通過して前記IGBT領域(10)のうちもっとも前記FWD領域(20)側に位置するコンタクト部(13)の端部(13a)までの最短の電流経路の距離をLとしたとき、当該最短の電流経路は複数の電流経路L1+L2+・・・+Lnから構成されており、さらに各電流経路Lnの幅をWn、各電流経路Lnのシート抵抗をRsn、リカバリ破壊耐量特性から決まるしきい値抵抗をRthとしたとき、前記距離Lが、
    Figure 2009076733
    の条件を満たすように前記IGBT領域(10)および前記FWD領域(20)がレイアウトされていることを特徴とする半導体装置。
  2. 第1導電型の層(3)を含む半導体基板の表層部に第2導電型ウェル(2)が形成され、当該第2導電型ウェル(2)にIGBT領域(10)とFWD領域(20)とが交互に繰り返しレイアウトされてなる半導体装置であって、
    前記IGBT領域(10)は、
    前記第2導電型ウェル(2)を四角形状に囲うと共に、前記第2導電型ウェル(2)を貫通して前記第1導電型の層(3)に達するものであり、前記IGBT領域(10)と前記FWD領域(20)とが繰り返される方向に複数並べられ、内部にゲート構造が形成されたトレンチ(14)と、
    前記隣り合う各トレンチ(14)の間に設けられた素子領域(12)と、
    前記隣り合う各トレンチ(14)の間に設けられると共に、前記トレンチ(14)の一辺に平行に延設されるコンタクト部(13)とを有し、
    前記トレンチ(14)と前記素子領域(12)と前記コンタクト部(13)とによってIGBT素子が形成されていると共に、前記四角形状の各トレンチ(14)は、当該トレンチ(14)の各辺のうち少なくとも一辺(14a)が前記IGBT領域(10)と前記FWD領域(20)とが繰り返される方向に延びる直線上に揃えられ、前記コンタクト部(13)の両端のうちの一方の端部(13a)が前記トレンチ(14)の一辺(14a)よりも内側に配置されており、
    前記IGBT領域(10)のうちもっとも前記FWD領域(20)側に位置するコンタクト部(13)の端部(13a)と前記FWD領域(20)とを繋ぐ前記第2導電型ウェル(2)内の電流経路において、前記FWD領域(20)から前記第2導電型ウェル(2)内を通過して前記IGBT領域(10)のうちもっとも前記FWD領域(20)側に位置するコンタクト部(13)の端部(13a)までの最短の電流経路の距離をLとしたとき、当該最短の電流経路は複数の電流経路L1+L2+・・・+Lnから構成されており、さらに各電流経路Lnの幅をWn、各電流経路Lnのシート抵抗をRsn、リカバリ破壊耐量特性から決まるしきい値抵抗をRthとしたとき、前記距離Lが、
    Figure 2009076733
    の条件を満たすように前記IGBT領域(10)および前記FWD領域(20)がレイアウトされていることを特徴とする半導体装置。
  3. 第1導電型の層(3)を含む半導体基板の表層部に第2導電型ウェル(2)が形成され、当該第2導電型ウェル(2)にIGBT領域(10)とFWD領域(20)とが交互に繰り返しレイアウトされてなる半導体装置であって、
    前記IGBT領域(10)は、
    前記第2導電型ウェル(2)を四角形状に囲うと共に、前記第2導電型ウェル(2)を貫通して前記第1導電型の層(3)に達するものであり、前記IGBT領域(10)と前記FWD領域(20)とが繰り返される方向に複数並べられ、内部にゲート構造が形成されたトレンチ(14)と、
    前記隣り合う各トレンチ(14)の間に設けられた素子領域(12)と、
    前記隣り合う各トレンチ(14)の間に設けられると共に、前記トレンチ(14)の一辺に平行に延設されるコンタクト部(13)とを有し、
    前記トレンチ(14)と前記素子領域(12)と前記コンタクト部(13)とによってIGBT素子が形成されていると共に、前記四角形状の各トレンチ(14)は、当該トレンチ(14)の各辺のうち少なくとも一辺(14a)が前記IGBT領域(10)と前記FWD領域(20)とが繰り返される方向に延びる直線上に揃えられ、前記コンタクト部(13)の両端のうちの一方の端部(13a)が前記トレンチ(14)の一辺(14a)から突出して配置されており、
    前記IGBT領域(10)のうちもっとも前記FWD領域(20)側に位置するコンタクト部(13)の端部(13a)と前記FWD領域(20)とを繋ぐ前記第2導電型ウェル(2)内の電流経路において、前記FWD領域(20)から前記第2導電型ウェル(2)内を通過して前記IGBT領域(10)のうちもっとも前記FWD領域(20)側に位置するコンタクト部(13)の端部(13a)までの最短の電流経路の距離をLとしたとき、当該最短の電流経路は複数の電流経路L1+L2+・・・+Lnから構成されており、さらに各電流経路Lnの幅をWn、各電流経路Lnのシート抵抗をRsn、リカバリ破壊耐量特性から決まるしきい値抵抗をRthとしたとき、前記距離Lが、
    Figure 2009076733
    の条件を満たすように前記IGBT領域(10)および前記FWD領域(20)がレイアウトされていることを特徴とする半導体装置。
  4. 第1導電型の層(3)を含む半導体基板の表層部に第2導電型ウェル(2)が形成され、当該第2導電型ウェル(2)にIGBT領域(10)とFWD領域(20)とが交互に繰り返しレイアウトされてなる半導体装置であって、
    前記IGBT領域(10)は、
    前記第2導電型ウェル(2)を貫通して前記第1導電型の層(3)に達すると共に、前記IGBT領域(10)と前記FWD領域(20)とが繰り返される方向に垂直な方向に直線状に延設され、前記IGBT領域(10)と前記FWD領域(20)とが繰り返される方向に複数並べられ、内部にゲート構造が形成されたトレンチ(11)と、
    前記各トレンチ(11)の間に設けられた素子領域(12)と、
    前記トレンチ(11)が延設される方向に平行に延設されるコンタクト部(13)とを有し、
    前記トレンチ(11)と前記素子領域(12)と前記コンタクト部(13)とによってIGBT素子が形成されていると共に、前記直線状に延設される各トレンチ(11)は、当該トレンチ(11)の両端のうち少なくとも一方の端部(11a)が前記トレンチ(11)に垂直な直線上に揃えられ、前記コンタクト部(13)の両端のうちの一方の端部(13a)が前記トレンチ(11)の端部(11a)よりも内側に配置されており、
    前記IGBT領域(10)のうちもっとも前記FWD領域(20)側に位置するコンタクト部(13)の端部(13a)と前記FWD領域(20)とを繋ぐ前記第2導電型ウェル(2)内の電流経路において、前記FWD領域(20)から前記第2導電型ウェル(2)内を通過して前記IGBT領域(10)のうちもっとも前記FWD領域(20)側に位置するコンタクト部(13)の端部(13a)までの最短の電流経路の距離をL、前記電流経路の平均の幅をW’、前記第2導電型ウェル(2)のシート抵抗をRs、リカバリ時のしきい値抵抗をRthとしたとき、前記距離Lが(L/W’)×Rs>Rthの条件を満たすように前記IGBT領域(10)および前記FWD領域(20)がレイアウトされていることを特徴とする半導体装置。
  5. 第1導電型の層(3)を含む半導体基板の表層部に第2導電型ウェル(2)が形成され、当該第2導電型ウェル(2)にIGBT領域(10)とFWD領域(20)とが交互に繰り返しレイアウトされてなる半導体装置であって、
    前記IGBT領域(10)は、
    前記第2導電型ウェル(2)を四角形状に囲うと共に、前記第2導電型ウェル(2)を貫通して前記第1導電型の層(3)に達するものであり、前記IGBT領域(10)と前記FWD領域(20)とが繰り返される方向に複数並べられ、内部にゲート構造が形成されたトレンチ(14)と、
    前記隣り合う各トレンチ(14)の間に設けられた素子領域(12)と、
    前記隣り合う各トレンチ(14)の間に設けられると共に、前記トレンチ(14)の一辺に平行に延設されるコンタクト部(13)とを有し、
    前記トレンチ(14)と前記素子領域(12)と前記コンタクト部(13)とによってIGBT素子が形成されていると共に、前記四角形状の各トレンチ(14)は、当該トレンチ(14)の各辺のうち少なくとも一辺(14a)が前記IGBT領域(10)と前記FWD領域(20)とが繰り返される方向に延びる直線上に揃えられ、前記コンタクト部(13)の両端のうちの一方の端部(13a)が前記トレンチ(14)の一辺(14a)よりも内側に配置されており、
    前記IGBT領域(10)のうちもっとも前記FWD領域(20)側に位置するコンタクト部(13)の端部(13a)と前記FWD領域(20)とを繋ぐ前記第2導電型ウェル(2)内の電流経路において、前記FWD領域(20)から前記第2導電型ウェル(2)内を通過して前記IGBT領域(10)のうちもっとも前記FWD領域(20)側に位置するコンタクト部(13)の端部(13a)までの最短の電流経路の距離をL、前記電流経路の平均の幅をW’、前記第2導電型ウェル(2)のシート抵抗をRs、リカバリ時のしきい値抵抗をRthとしたとき、前記距離Lが(L/W’)×Rs>Rthの条件を満たすように前記IGBT領域(10)および前記FWD領域(20)がレイアウトされていることを特徴とする半導体装置。
  6. 第1導電型の層(3)を含む半導体基板の表層部に第2導電型ウェル(2)が形成され、当該第2導電型ウェル(2)にIGBT領域(10)とFWD領域(20)とが交互に繰り返しレイアウトされてなる半導体装置であって、
    前記IGBT領域(10)は、
    前記第2導電型ウェル(2)を四角形状に囲うと共に、前記第2導電型ウェル(2)を貫通して前記第1導電型の層(3)に達するものであり、前記IGBT領域(10)と前記FWD領域(20)とが繰り返される方向に複数並べられ、内部にゲート構造が形成されたトレンチ(14)と、
    前記隣り合う各トレンチ(14)の間に設けられた素子領域(12)と、
    前記隣り合う各トレンチ(14)の間に設けられると共に、前記トレンチ(14)の一辺に平行に延設されるコンタクト部(13)とを有し、
    前記トレンチ(14)と前記素子領域(12)と前記コンタクト部(13)とによってIGBT素子が形成されていると共に、前記四角形状の各トレンチ(14)は、当該トレンチ(14)の各辺のうち少なくとも一辺(14a)が前記IGBT領域(10)と前記FWD領域(20)とが繰り返される方向に延びる直線上に揃えられ、前記コンタクト部(13)の両端のうちの一方の端部(13a)が前記トレンチ(14)の一辺(14a)から突出して配置されており、
    前記IGBT領域(10)のうちもっとも前記FWD領域(20)側に位置するコンタクト部(13)の端部(13a)と前記FWD領域(20)とを繋ぐ前記第2導電型ウェル(2)内の電流経路において、前記FWD領域(20)から前記第2導電型ウェル(2)内を通過して前記IGBT領域(10)のうちもっとも前記FWD領域(20)側に位置するコンタクト部(13)の端部(13a)までの最短の電流経路の距離をL、前記電流経路の平均の幅をW’、前記第2導電型ウェル(2)のシート抵抗をRs、リカバリ時のしきい値抵抗をRthとしたとき、前記距離Lが(L/W’)×Rs>Rthの条件を満たすように前記IGBT領域(10)および前記FWD領域(20)がレイアウトされていることを特徴とする半導体装置。
  7. 前記しきい値抵抗Rthは、33kΩであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の半導体装置。
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