JP2009076599A - コイル部品の製造方法および製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】継線処理後に端子電極を削除することなく、コイル部品に装着されるワイヤの端部を端子電極の所定位置に確実に固定することができるコイル部品の製造方法および製造装置を提供すること。
【解決手段】端子片12を有する端子電極10に、ワイヤ4が巻回してあるコア部品6を設置する。コア部品6のワイヤの端部4aを引き出して端子電極10に対して所定位置に配置する。ワイヤの端部4aに切断具32が接触して当該ワイヤの端部4aを端子電極10に押し付けて仮固定する。ワイヤの端部4aが切断具32により仮固定された状態で、当該切断具32により仮固定された位置よりもワイヤ4に沿ってコア部品6に近い側で、端子片12を折り曲げ、ワイヤの端部4aを端子電極10と端子片12との間で所定の隙間が生じるようにカシメ止めする。ワイヤの端部4aを端子片12と端子電極10との間にカシメ止めした後、切断具32が接触している部分に対応するワイヤ4の端部を切断する。
【選択図】図10

Description

本発明は、コイル部品の製造方法および製造装置に係り、さらに詳しくは、継線処理後に端子電極を削除することなく、コイル部品に装着されるワイヤの端部を端子電極の所定位置に確実に固定することができるコイル部品の製造方法および製造装置に関する。
たとえば下記の特許文献1では、コイル部品に巻回してあるワイヤの端部を、コイル部品に装着してある端子電極の一部に絡めてワイヤの端部を仮止めして位置決めを行い、その状態で、継線処理を行い、その後に、仮止めされた端子電極の一部を除去する方法が提案されている。
また、他の方法として、コイル部品に巻回してあるワイヤの端部を、コイル部品に装着してある端子電極の一部にカシメ止めして位置決めを行い、その状態で、継線処理を行い、その後に、カシメ止めされた端子電極の一部を除去する方法も提案されている。
いずれの方法においても、継線前には、ワイヤの端部を仮止めすることで、端子電極に対して位置決めを行い、継線作業を容易にしている。
しかしながら、いずれの方法でも、継線作業後には、仮止めされた部分やカシメ止めされた部分を除去する必要があり、材料の無駄が生じていた。
特に、端子電極の一部である端子片を折り曲げてカシメ止めを行う場合には、単一の端子片のみでワイヤの端部を固定しようとすると、ワイヤの位置がずれないようにするためには、きつくカシメ止めする必要がある。そのため、端子片とワイヤとの間には隙間がなくなり、継線処理時にハンダが、端子片とワイヤとの間に入り込みにくくなり、継線処理が不完全になりやすい。
また、継線処理時にハンダが、端子片とワイヤとの間に入り込みやすくするために、端子片とワイヤとの間に十分な隙間を形成すると、ワイヤの切断時や継線処理時に、端子片からワイヤが移動してしまい、精度良く継線処理が行えない。特に、ワイヤが細い場合などには、ワイヤの剛性や端子片のスプリングバックなどにより、端子片からワイヤが移動しやすく、精度良く継線処理を行うことが困難である。
特開2006−13150号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、継線処理後に端子電極を削除することなく、コイル部品に装着されるワイヤの端部を端子電極の所定位置に確実に固定することができるコイル部品の製造方法および製造装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るコイル部品の製造方法は、
端子片を有する端子電極に、ワイヤが巻回してあるコア部品を設置する工程と、
前記コア部品のワイヤの端部を引き出して前記端子電極に対して所定位置に配置する工程と、
前記ワイヤの端部に切断具が接触して当該ワイヤの端部を前記端子電極に押し付けて仮固定する工程と、
前記ワイヤの端部が前記切断具により仮固定された状態で、当該切断具により仮固定された位置よりも前記ワイヤに沿って前記コア部品に近い側で、前記端子片を折り曲げ、前記ワイヤの端部を前記端子電極と前記端子片との間で所定の隙間が生じるようにカシメ止めする工程と、
前記ワイヤの端部を前記端子片と前記端子電極との間にカシメ止めした後、前記切断具が接触している部分に対応する前記ワイヤの端部を切断する工程と、を有する。
本発明に係るコイル部品の製造方法では、ワイヤの端部が切断具により仮固定された状態で、端子片を折り曲げるので、端子片を折り曲げている際に、ワイヤが端子片に対して位置ズレすることがなくなり、端子片により良好にカシメ止めされる。
また、ワイヤの端部をカシメ止めした後、切断具が接触している部分を端子電極の表面に対してさらに押し込むことで、ワイヤの端部を容易に切断することができる。しかも、ワイヤの端部を切断する際には、切断されて残るワイヤの切断端を端子電極の表面にめり込ませることができる。その結果として、ワイヤの端部を端子電極と端子片との間で所定の隙間が生じるように緩くカシメ止めしたとしても、ワイヤの端部は、端子電極に対して良好に位置決めされる。
そのため、その後の工程で継線処理、たとえばハンダ付け処理を行う場合に、ワイヤの端部が端子電極に対して位置ズレすることはなく、位置精度が良好な継線処理を行うことができる。また、ワイヤの端部を端子電極と端子片との間で所定の隙間が生じるように緩くカシメ止めしてあるので、その隙間にハンダなどが良好に入り込み、ワイヤの端部の固定がより確実なものとなる。また、そのカシメ止め部分を除去する必要もなく、材料の無駄もない。
好ましくは、前記端子片を折り曲げた後のカシメ治具が前記端子片を押さえている状態で、前記切断具により前記ワイヤの端部を切断する。その場合には、端子片を折り曲げた後のカシメ治具が端子片を押さえているため、端子片のスプリングバックを抑制し、ワイヤの端部の切断時に、ワイヤの端部が端子電極に対して位置ズレするおそれがさらに少なくなる。
好ましくは、前記ワイヤの端部を、前記端子電極に対して継線処理した後、前記ワイヤの端部が継線処理された前記端子電極の一部を、前記コア部品方向に折り曲げる。継線処理後に、端子電極の一部を、前記コア部品方向に折り曲げることで、突起部分などがなくなり、扱いやすくなる。
好ましくは、前記端子電極が取り付けられた外装コアに、ドラム型コアで構成してある前記コア部品を設置する。
本発明に係るコイル部品の製造装置は、
ワイヤが巻回してあるコア部品と、端子片を有する端子電極とを位置決めして保持する支持台と、
前記ワイヤの端部を引き出すことが可能なチャック部材と、
前記端子片を折り曲げ成形可能なカシメ治具と、
前記チャック部材により前記ワイヤの端部を引き出して前記端子電極に対して所定位置に配置した状態で、当該ワイヤの端部を切断することが可能な切断具と、
前記カシメ治具と前記切断具の移動を制御する制御手段と、を有するコイル部品の製造装置であって、
前記ワイヤの端部に切断具が接触して当該ワイヤの端部を前記端子電極に押し付けて仮固定する状態で、当該切断具により仮固定された位置よりも前記ワイヤに沿って前記コア部品に近い側で、前記カシメ治具が前記端子片を折り曲げ、前記ワイヤの端部を前記端子電極と前記端子片との間で所定の隙間が生じるようにカシメ止めすると共に、
前記ワイヤの端部を前記端子片と前記端子電極との間にカシメ止めした後、前記切断具が接触している部分に対応する前記ワイヤの端部を切断するように、
前記制御手段が前記切断具およびカシメ治具の移動を制御する。
本発明の製造装置によれば、本発明の製造方法を容易に実現することができ、上述した本発明の製造方法の作用効果を実現しやすくなる。
好ましくは、前記切断具が、刃先エッジ部と、当該刃先エッジ部の片側に連続している円弧状(R形状)の刃峰部とを有する。円弧状の刃峰部が、ワイヤの端部に接触することで、ワイヤを切断することなく、当該ワイヤの端部を端子電極に押し付けて仮固定する動作が容易になる。また、切断具をワイヤに対してさらに強く押し付けてワイヤを切断する際には、切断後のワイヤ端をR形状の刃峰部が押圧するので、切断後のワイヤ端を確実に端子電極の表面にめり込ませることができる。
好ましくは、前記制御手段が切断具およびカシメ治具の移動を連動して制御する。切断具およびカシメ治具の移動を別々に制御することもできるが、連動して制御することが好ましい。
好ましくは、本発明の装置は、前記端子片によりカシメ止めされた前記ワイヤの端部を、前記端子電極に継線処理する継線手段をさらに有する。また、好ましくは、本発明の装置は、前記ワイヤの端部が継線処理された前記端子電極の一部を、前記コア部品方向に折り曲げる折り曲げ手段を有する。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るコイル部品の概略斜視図、
図2は図1に示すコイル部品の製造過程を示す概略斜視図、
図3(A)は図1に示すコイル部品の製造過程を示す概略平面図、図3(B)は図3(A)の側面図、
図4(A)は図3の続きの製造過程を示す概略平面図、図4(B)は図4(A)の側面図、
図5(A)は図4の続きの製造過程を示す概略平面図、図5(B)は図5(A)の側面図、
図6は図5の続きの製造過程を示す概略平面図、
図7は図6に示す切断具とカシメ治具の要部拡大図、
図8(A)は図6の続きの製造過程を示す概略平面図、図8(B)は図8(A)の側面図、
図9(A)〜図9(E)は図8に示すカシメ止めの工程の詳細を示す要部断面図、
図10(A)は図9の続きの製造過程を示す概略平面図、図10(B)は図10(A)の側面図、
図11(A)は図10の続きの製造過程を示す概略平面図、図11(B)は図11(A)の側面図、
図12(A)は図11の続きの製造過程を示す概略平面図、図11(B)は図11(A)の側面図である。
コイル部品の構造
図1に示す本発明の一実施形態に係るコイル部品2は、たとえば面実装型コイル部品として用いられ、プリント配線板等にリフローハンダ付け等で面実装された上で、携帯電話、ハードディスク装置、ノート型パーソナルコンピュータ等の電子機器の電源回路に適用され、たとえば250kHz〜1MHzのスイッチング周波数で好適に使用される。
このコイル部品2は、胴部にワイヤ4が巻回してあるドラムコア(コア部品の一種)6と、ドラムコア6の周囲に配置される一対の外装コア8,8とを有する。これらの外装コア8,8は、ドラムコア6に対して接着される。各外装コア8の外周には、端子電極10がそれぞれ接着してある。
ドラムコア6は、たとえばNi−Cu−Zn系の磁性材料で形成され、外装コア8は、ドラムコア6と同様に、たとえばNi−Cu−Zn系の磁性材料で形成されても良いし、その他の磁性材料で形成されても良い。ワイヤ4は、銅線にウレタン被膜などの絶縁膜を被覆したものであり、両端部4aにおいては、端子電極10との導通を図るためにウレタン被膜が除去されている。また、本実施形態では、ワイヤ4は、たとえばクロスワイズ法でドラムコア6の胴部に巻回してある。
各端子電極10は、たとえばリン青銅などの導電性板材で形成されており、外装コア8と対面する領域やワイヤ4の端部4aが接続される部分を除いてメッキがされている。メッキ処理は、たとえば厚さ0.5μmのNiによる下地メッキを施した上で、厚さ4μmのSn100%のメッキを施すという手法を採ることができる。各端子電極10は、たとえば一液性エポキシ樹脂等の各種接着剤によって、外装コア8に対して接着してある。
各外装コア8は、全体としてL字形状であり、その内周面8aは、ドラムコア6の円形状外周面に対して、コアギャップを周方向に沿って一定にするために、ドラムコア6の外周面に対応させた曲面状となっている。なお、一定なコアギャップを確保するために、粒径の揃ったガラスビーズ等の略球状の絶縁体を混練した接着剤によってドラムコア6と外装コア8とを接着してもよい。
各外装コア8は、相互に略直角な第1および第2外周面8bおよび8cと、これら外周面の交差部に位置し、これらの第1および第2外周面8bおよび8cに対して約135度の角度の平面を有する第3外周面8dとを有する。相互に向かい合うように配置される外装コア8では、それぞれの第1外周面8b相互が略平行になり、第2外周面8cおよび第3外周面8dに関しても相互に平行になる。
隣り合う外装コア8の各端部8eの相互間には、周方向隙間20が形成してある。周方向隙間20における周方向の最大幅は、第3外周面8dの周方向幅と同程度である。各外装コア8の外周面に接着してある各端子電極10は、外装コア8の第1外周面8bに位置する電極本体10aを有する。電極本体10aの上部には、外装コア8の上面に沿って折り曲げられている係止片10bが一体的に形成してある。
各端子電極10における電極本体10aの両側には、第1突出片10cおよび第2突出片10dが一体的に形成してある。第1突出片10cは、外装コア8の第3外周面8dに沿って折り曲げて装着してある。また、第2突出片10dは、周方向隙間20を外側から覆うように、第1突出片10cと略同一な角度で折り曲げ成形してある。
第2突出片10dには、その上部の略中央部において、端子片12が一体に成型してあり、この端子片12が折り曲げられてワイヤ4の端部4aを挟むようにカシメ止めされ、ハンダ14により継線処理が成されている。
コイル部品の製造方法
次に、本発明の一実施形態に係るコイル部品2の製造方法について説明する。
まず、図2に示すように、ワイヤ4が巻回してあるドラムコア6の外周に、それぞれ端子電極10が装着してある一対の外装コア8を配置する。この段階では、端子電極10における第2突出片10dが電極本体10aに対して同一平面上にあり、図1に示すようには折り曲げられていない。また、端子片12に関しても、カシメ止めされる前の状態であり、第2突出片10dに対して略直角な位置にある。
なお、図2では、ワイヤ4の両端部4aが端子片12によりカシメ止めされやすい位置に引き出されているが、ワイヤ4が巻回してあるドラムコア6の外周に、一対の外装コア8を配置した直後では、図3(A)および図3(B)に示すように、そのようにはなっていない。ワイヤ4が巻回してあるドラムコア6の外周に、一対の外装コア8を配置した後、図4〜図5に示すように、ワイヤ4の各端部4aを、図示省略してあるワイヤチャックにより保持し、端子片12によりカシメ止めされやすい位置に引き出す。
図3〜図5では図示を省略してあるが、ドラムコア6と、端子電極10が取り付けられた外装コア8とは、図6に示すように、支持台40の上に装着されてワイヤ4の各端部4aの引き出し作業が行われる。支持台40の上には、端子電極10における第2突出片10dの背面を保持する背面保持部42と、各外装コア8における第3外周面8dの外側に位置してドラムコア6および外装コア8の位置決めを行う位置決め部材44が設置してある。
図3〜図5に示すように、ワイヤ4の各端部4aの引き出し作業が終了すると、次に、図6に示すように、カシメ治具30および切断具32が連動して動作する一対のカシメ切断装置31が、それぞれ端子片12に対して外側から近づく。図7に示すように、切断具32の先端には、刃先エッジ部32aと、その刃先エッジ部32aの片側に連続している円弧状の刃峰部32bとを有する。
刃先エッジ部32aの先端角度θ1は、好ましくは90〜100度である。また、切断具32の全体テーパ角θ2は、好ましくは10〜30度である。切断具32とカシメ治具30とは、連動して動作する。切断具32とカシメ治具30とを連動して動作させるための駆動手段と、その駆動手段を制御するための制御手段としては、公知のアクチュエータおよび制御装置を用いることができ、その図示は省略してある。
図8(A)に示すように、ワイヤ4の端部4aに切断具32の先端が接触してワイヤ4の端部4aを端子電極10の第2突出片10dに押し付けて、ワイヤ4の端部4aを仮固定する。なお、図8では、図示省略してあるが、図6に示すように、第2突出片10dの背面には、背面保持部42が位置するため、切断具32による押し付け力は、背面保持部42で受けられ、第2突出片10dが変形することはない。
次に、ワイヤ4の端部4aが切断具32により仮固定された状態で、当該切断具32により仮固定された位置よりもワイヤ4に沿ってドラムコア6に近い側で、カシメ治具30により端子片12を折り曲げてカシメ止め工程を行う。実際には、図8(A)に示すように、ワイヤ4の端部4aが切断具32により第2突出片10Dの方向に押し付けられて仮固定された状態で、図9(A)〜図9(E)に示すように、カシメ治具30を上から下に移動させて端子片12を折り曲げてかしめる。
カシメ治具30により端子片12を折り曲げてカシメ止めする工程では、最終的には、図9(D)または図9(E)に示すように、ワイヤ4の端部4aを端子電極10の第2突出片10dと端子片12との間で所定の隙間15が生じるようにカシメ止めする。この隙間15がほとんどなくなるまでカシメ止めしてしまうと、後述する継線作業において、ハンダ14が隙間15に入り込みにくくなる。
次に、図9(D)または図9(E)および図10(A)に示すように、カシメ治具30により端子片12を折り曲げてカシメ止めが終了した時点でのカシメ治具30の位置を移動させずに、カシメ治具30に対して切断具32の先端を第2突出片10dの方向にさらに移動させる。その移動により、切断具32の先端は、ワイヤ4の端部4aにめり込み、ワイヤ4を切断し、不要部分4bが除去される。
切断具32によるワイヤ4の切断時の切断具32に加わる駆動力は、ワイヤ4の端部4aを仮固定するために切断具32に加わる駆動力よりも大きく、その駆動力は、図6に示す背面保持部42により受けられ、第2突出片10dが変形することはない。
その後に、図11(A)および図11(B)に示すように、継線処理が成される。継線処理では、端子片12によりカシメ止めされた状態で切断されて残ったワイヤの端部4aをハンダ14が良好に被覆すると共に、端子片12との間の所定の隙間にハンダ14が良好に入り込む。
その後に、図12(A)および図12(B)に示すように、ワイヤの端部4aが継線処理された第2突出片10dを、ドラムコア6の方向に折り曲げ、周方向隙間20を外側から覆う。継線処理後に、端子電極10の一部を、ドラムコア6方向に折り曲げることで、コイル部品2の外周に、突起部分などがなくなり、扱いやすくなる。
本実施形態に係るコイル部品2の製造方法では、ワイヤの端部4aが切断具32により仮固定された状態で、端子片12を折り曲げるので、端子片12を折り曲げている際に、ワイヤ4が端子片12に対して位置ズレすることがなくなり、端子片12により良好にカシメ止めされる。
また、ワイヤの端部4aを端子片12によりカシメ止めした後、切断具32が接触している部分を端子電極10における第2突出片10dの表面に対してさらに押し込むことで、ワイヤの端部4aを容易に切断することができる。しかも、ワイヤの端部4aを切断する際には、切断されて残るワイヤ4の切断端を端子電極10における第2突出片10dの表面にめり込ませることができる。その結果として、ワイヤの端部4aを第2突出片10dと端子片12との間で所定の隙間15(図9(D)および図9(E)参照)が生じるように緩くカシメ止めしたとしても、ワイヤの端部4aは、端子電極10に対して良好に位置決めされる。
そのため、その後の工程で、図11に示す継線処理、たとえばハンダ付け処理を行う場合に、ワイヤの端部4aが端子電極10に対して位置ズレすることはなく、位置精度が良好な継線処理を行うことができる。また、ワイヤの端部4aを端子電極10と端子片12との間で所定の隙間が生じるように緩くカシメ止めしてあるので、その隙間にハンダ14が良好に入り込み、ワイヤの端部4aの固定がより確実なものとなる。また、その端子片12によりカシメ止め部分を除去する必要もなく、材料の無駄もない。
しかも本実施形態では、図10に示すように、端子片12を折り曲げた後のカシメ治具30が端子片12を押さえている状態で、切断具32によりワイヤの端部4aを切断する。その際に、端子片12を折り曲げた後のカシメ治具30が端子片12を押さえているため、端子片12のスプリングバックを抑制し、ワイヤの端部4aの切断時に、ワイヤの端部4aが端子電極10に対して位置ズレするおそれがさらに少なくなる。
さらに本実施形態では、図7に示すように、切断具32が、刃先エッジ部32aと、刃先エッジ部32aの片側に連続している円弧状(R形状)の刃峰部32bとを有する。そのため、図8および図9に示すカシメ工程では、切断具32の刃峰部32bが、ワイヤの端部4aに接触することで、ワイヤ4を切断することなく、ワイヤ4の端部4aを端子電極10に押し付けて仮固定する動作が容易になる。また、図10に示すように、切断具32をワイヤに対してさらに強く押し付けてワイヤ4を切断する際には、切断後のワイヤ端をR形状の刃峰部32bが押圧するので、切断後のワイヤ端を確実に端子電極10の表面にめり込ませることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、本発明では、カシメ治具30および切断具32の具体的形状としては、図示する実施形態に限定されず、種々に改変することができる。また、本発明のコイル部品も図示する実施形態の形状や構造に限定されない。さらに、継線処理としては、ハンダ付け処理以外に、アーク溶接処理、レーザビーム溶接処理、熱圧着、超音波接合などの処理も例示される。
図1は本発明の一実施形態に係るコイル部品の概略斜視図である。 図2は図1に示すコイル部品の製造過程を示す概略斜視図である。 図3(A)は図1に示すコイル部品の製造過程を示す概略平面図、図3(B)は図3(A)の側面図である。 図4(A)は図3の続きの製造過程を示す概略平面図、図4(B)は図4(A)の側面図である。 図5(A)は図4の続きの製造過程を示す概略平面図、図5(B)は図5(A)の側面図である。 図6は図5の続きの製造過程を示す概略平面図である。 図7は図6に示す切断具とカシメ治具の要部拡大図である。 図8(A)は図6の続きの製造過程を示す概略平面図、図8(B)は図8(A)の側面図である。 図9(A)〜図9(E)は図8に示すカシメ止めの工程の詳細を示す要部断面図である。 図10(A)は図9の続きの製造過程を示す概略平面図、図10(B)は図10(A)の側面図である。 図11(A)は図10の続きの製造過程を示す概略平面図、図11(B)は図11(A)の側面図である。 図12(A)は図11の続きの製造過程を示す概略平面図、図11(B)は図11(A)の側面図である。
符号の説明
2… コイル部品
4… ワイヤ
4a… 端部
6… ドラムコア
8… 外装コア
10… 端子電極
12… 端子片
14… ハンダ
30… カシメ治具
32… 切断具

Claims (11)

  1. 端子片を有する端子電極に、ワイヤが巻回してあるコア部品を設置する工程と、
    前記コア部品のワイヤの端部を引き出して前記端子電極に対して所定位置に配置する工程と、
    前記ワイヤの端部に切断具が接触して当該ワイヤの端部を前記端子電極に押し付けて仮固定する工程と、
    前記ワイヤの端部が前記切断具により仮固定された状態で、当該切断具により仮固定された位置よりも前記ワイヤに沿って前記コア部品に近い側で、前記端子片を折り曲げ、前記ワイヤの端部を前記端子電極と前記端子片との間で所定の隙間が生じるようにカシメ止めする工程と、
    前記ワイヤの端部を前記端子片と前記端子電極との間にカシメ止めした後、前記切断具が接触している部分に対応する前記ワイヤの端部を切断する工程と、
    を有するコイル部品の製造方法。
  2. 前記ワイヤの端部を切断する際には、切断されて残る前記ワイヤの切断端を前記端子電極の表面にめり込ませる請求項1に記載のコイル部品の製造方法。
  3. 前記端子片を折り曲げた後のカシメ治具が前記端子片を押さえている状態で、前記切断具により前記ワイヤの端部を切断する請求項1または2に記載のコイル部品の製造方法。
  4. 前記ワイヤの端部を切断した後、前記端子片によりカシメ止めされた前記ワイヤの端部を、前記端子電極に継線処理する請求項1〜3のいずれかに記載のコイル部品の製造方法。
  5. 前記ワイヤの端部を、前記端子電極に対して継線処理した後、前記ワイヤの端部が継線処理された前記端子電極の一部を、前記コア部品方向に折り曲げる請求項4に記載のコイル部品の製造方法。
  6. 前記端子電極が取り付けられた外装コアに、ドラム型コアで構成してある前記コア部品を設置する請求項1〜5のいずれかに記載のコイル部品の製造方法。
  7. ワイヤが巻回してあるコア部品と、端子片を有する端子電極とを位置決めして保持する支持台と、
    前記ワイヤの端部を引き出すことが可能なチャック部材と、
    前記端子片を折り曲げ成形可能なカシメ治具と、
    前記チャック部材により前記ワイヤの端部を引き出して前記端子電極に対して所定位置に配置した状態で、当該ワイヤの端部を切断することが可能な切断具と、
    前記カシメ治具と前記切断具の移動を制御する制御手段と、を有するコイル部品の製造装置であって、
    前記ワイヤの端部に切断具が接触して当該ワイヤの端部を前記端子電極に押し付けて仮固定する状態で、当該切断具により仮固定された位置よりも前記ワイヤに沿って前記コア部品に近い側で、前記カシメ治具が前記端子片を折り曲げ、前記ワイヤの端部を前記端子電極と前記端子片との間で所定の隙間が生じるようにカシメ止めすると共に、
    前記ワイヤの端部を前記端子片と前記端子電極との間にカシメ止めした後、前記切断具が接触している部分に対応する前記ワイヤの端部を切断するように、
    前記制御手段が前記切断具およびカシメ治具の移動を制御するコイル部品の製造装置。
  8. 前記切断具が、刃先エッジ部と、当該刃先エッジ部の片側に連続している円弧状の刃峰部とを有する請求項7に記載のコイル部品の製造装置。
  9. 前記制御手段が前記切断具およびカシメ治具の移動を連動して制御する請求項7または8に記載のコイル部品の製造装置。
  10. 前記端子片によりカシメ止めされた前記ワイヤの端部を、前記端子電極に継線処理する継線手段をさらに有する請求項7〜9のいずれかに記載のコイル部品の製造装置。
  11. 前記ワイヤの端部が継線処理された前記端子電極の一部を、前記コア部品方向に折り曲げる折り曲げ手段を有する請求項10に記載のコイル部品の製造装置。
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