JP2009074428A - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】酸素センサの出力電圧Vに基づいて理論空燃比に対するリッチ・リーンを検出し、空燃比が理論空燃比に近づくように空燃比フィードバック補正係数LAMBDAを比例積分動作で変化させる。ここで、酸素センサの出力電圧Vがリッチ側の閾値VSRとリーン側の閾値VSLとで挟まれる領域を外れている状態の継続時間が所定時間を上回った場合に、フィードバックゲインをより大きく変更するようにした。
【選択図】図4
Description
ここで、前記積分分が過大であると、空燃比のオーバーシュートが発生し、逆に、前記積分分が過小であると、理論空燃比への収束が遅れるという問題が生じ、オーバーシュートの発生を抑止しつつ、応答良く理論空燃比(目標空燃比)に収束させることが困難であった。
上記発明によると、空燃比が理論空燃比から大きくずれることで、酸素センサの出力がリッチ側の閾値とリーン側の閾値とで挟まれる領域から外れ、かつ、センサ出力が前記領域を外れる状態が所定時間を越えて長くなった場合には、フィードバックゲインをそれまでの値(通常値)よりも大きな値に変更し、目標空燃比(理論空燃比)への収束応答を早める。
上記発明によると、センサ出力が前記領域を外れた状態が所定時間を超えると、フィードバックゲインをより大きくするが、機関温度が低い始動直後などでは、たとえセンサ出力が前記領域を外れる状態が長くなっても、フィードバックゲインの増大を小さく抑えて、オーバーシュートの発生を回避する。
上記発明によると、酸素センサの最小出力値や最大出力値が劣化によって変化し、酸素センサの出力範囲が変化すると、変化後の出力範囲に基づいてリッチ側の閾値及び/又はリーン側の閾値を変更する。
上記発明によると、酸素センサの応答が劣化すると、排気空燃比(排気中酸素濃度)の変化に対する酸素センサの出力変化が遅れる結果、オーバーシュートが発生し易くなるため、前記領域を外れる状態が長く続いたときのフィードバックゲインの増大を抑制させてオーバーシュートの発生を回避する。
上記発明によると、内燃機関の過渡運転により、加速時にはリーンエラー(リーン側への空燃比のずれ)、減速時にはリッチエラー(リッチ側への空燃比のずれ)が生じ、この空燃比エラーを解消すべく、空燃比制御信号を変化させた結果空燃比が反転すると、増大補正したフィードバックゲインによって空燃比制御信号を基準値に向けて変化させ、過補正状態の速やかな解消を図る。
上記発明によると、内燃機関の過渡運転時のリッチエラー・リーンエラー状態を解消するために基準値から大きく変化させた空燃比制御信号を、大きなフィードバックゲインで基準値にまで速やかに戻すことで、過剰補正状態を速やかに解消できる。
上記発明によると、空燃比がリッチであれば、積分分ずつ空燃比制御信号を減少させて空燃比をリーン化させ、空燃比がリーンであれば、積分分ずつ空燃比制御信号を増大させて空燃比をリッチ化させ、理論空燃比に近づけるようにするが、酸素センサの出力がリッチ側或いはリーン側の閾値を上回る状態が継続すると、前記積分分をより大きな値に変更し、理論空燃比への収束応答を高める。
実施形態における内燃機関の空燃比制御装置のシステム構成を図1に示す。
図1において、内燃機関11は、車両用の火花点火ガソリン機関である。
前記内燃機関11の吸気管12には、吸入空気流量QAを検出するエアフローメータ13及びアクセルペダルと連動して吸入空気流量を制御するスロットル弁14が設けられる。
前記燃料噴射弁15は、エンジンコントロールユニット50から出力される噴射パルス信号によって開弁駆動され、所定圧力に調整された燃料を吸気ポート内に噴射する。
更に、内燃機関11の冷却ジャケット内の冷却水温度TWを検出する水温センサ16、クランク軸の角度を検出するクランク角センサ20、前記スロットル弁14の開度を検出するスロットルセンサ21などが設けられる。
一方、排気管17には、CO,HCの酸化、及び、NOxの還元を行って排気を浄化する三元触媒コンバータ19が介装されている。
また、前記三元触媒コンバータ19の上流側の排気管17には、理論空燃比を境に出力が急変する酸素センサ18が設けられる。
前記エンジンコントロールユニット50は、CPU,ROM,RAM,A/D変換器及び入出力インタフェイス等から構成されるマイクロコンピュータを含んでなり、前述の酸素センサ18、エアフローメータ13、水温センサ16、クランク角センサ20、スロットルセンサ21などからの検出信号を入力し、燃料噴射弁15による燃料噴射量TIを制御する。
また、空燃比フィードバック補正係数LAMBDAは、前記酸素センサ18で検出される理論空燃比に対するリッチ・リーンに基づいて算出される。
尚、前記空燃比フィードバック補正係数LAMBDAの基準値(初期値)は、実質的に燃料噴射量の増減補正を行わない1.0に予め設定されている。
空燃比フィードバック条件としては、所定の機関負荷・機関回転速度領域であること、酸素センサ18が活性化していること、燃料カット中でないことなどを判断する。
前記所定の機関負荷とは、出力空燃比が要求される負荷域などの理論空燃比以外での燃焼が要求される負荷域を除く機関負荷領域であり、前記所定の機関回転速度領域とは、排温上昇を抑制するための燃料増量が行われる高回転域などを除く回転領域である。
次のステップS103では、酸素センサ18の応答診断を行う。
前記応答診断は、例えば空燃比フィードバック制御状態であってかつ定常状態であるときの酸素センサ18の出力電圧V又は空燃比フィードバック補正係数LAMBDAの周期を計測し、該周期とそのときの運転条件(機関負荷・機関回転速度)に応じた基準周期とを比較し、実際の周期が基準周期よりも長いほど、酸素センサ18の応答が劣化していると判断できる。
更に、理論空燃比を跨ぐように空燃比をステップ変化させ、この空燃比のステップ変化が、酸素センサ18で検出されるまでの時間を計測し、該計測時間と、運転条件(機関負荷・機関回転速度)に応じた基準時間とを比較することによっても、酸素センサ18の応答を診断でき、応答診断の方法は公知の全てを適用可能である。
具体的には、内燃機関11の完暖状態では、前記補正係数K1は1.0に設定され、完暖状態よりも温度が低くなるに従ってより小さい値に設定されるようにしてある。
尚、補正係数K1の設定に、本実施形態では、機関温度を代表する水温TWを用いたが、前記補正係数K1(積分分I)の適正は、吸気ポート部の温度に左右されるので、水温に代えて吸気ポートの温度を検出させることができる。
前記補正係数K2は、酸素センサ18の応答が初期状態であるときには1.0に設定され、酸素センサ18の応答劣化が進むほど(応答が遅くなるほど)、より小さい値に設定される。
ステップS106では、酸素センサ18の出力電圧Vがリーン側の閾値VSL(<VS)を下回っているか否かを判断する。
前記酸素センサ18の出力電圧Vがリーン側の閾値VSLを下回っている場合には、空燃比が理論空燃比よりも大きくリーン側にずれたものと推定でき、しかも、大きくリーン側にずれた状態が長く続いている場合には、そのまま通常の積分分Iによる積分動作では、空燃比を反転させるのに長い時間を要することになると推定される。
具体的には、基本増大補正値ΔIに前記補正係数K1、K2を乗算して増大補正値を決定し、この増大補正値を通常の積分分Iに加算し、該加算結果を、今回の積分動作に用いる積分分I(積分分I=I+ΔI×K1×K2)とする。
一方、ステップS106でV≧VSLであると判断されると、ステップS107へ進み、酸素センサ18の出力電圧Vがリッチ側の閾値VSR(VSR>VS>VSL)を上回っているか否かを判断する。
前記酸素センサ18の出力電圧Vがリッチ側の閾値VSRを上回っている場合には、空燃比が理論空燃比よりも大きくリッチ側にずれたものと推定でき、しかも、大きくリッチ側にずれた状態が長く続いている場合には、そのまま通常の積分分Iによる積分動作では、空燃比を反転させるのに長い時間を要することになると推定される。
上記のように、酸素センサ18の出力電圧Vが、リーン側の閾値VSLとリッチ側の閾値VSRとで挟まれる領域から外れ、しかも、前記領域から外れている継続時間が長くなると、積分分Iがそれまでの値(通常値)よりも大きな値に変更され、リッチ時には、空燃比フィードバック補正係数LAMBDAをより速く減少変化させ、リーン時には、空燃比フィードバック補正係数LAMBDAをより速く増大変化させることで、理論空燃比への収束を早めることができる。
更に、積分分Iをより大きな値に変更するときに用いる増大補正値ΔIを、補正係数K1、K2で補正することで、そのときの機関温度及び酸素センサ18の応答劣化に応じて増大代が修正されるので、機関温度が低く壁流燃料量が多いために空燃比制御の応答遅れが大きくなるときや、酸素センサ18の応答劣化によって空燃比制御の応答遅れが大きくなるときに、過大な積分分Iによる積分動作でオーバーシュートが発生することを回避できる。
また、前記補正係数K1及び/又は補正係数K2による補正を省略することもできる。
一方、ステップS107でV≦VSRであると判断された場合には、酸素センサ18の出力電圧Vは、リーン側の閾値VSLとリッチ側の閾値VSRとで挟まれる領域内の値であることになり、この場合には、ステップS109を迂回して進む。
上記のようにして、積分動作に用いる積分分Iを決定すると、ステップS112へ進んで、比例分P,積分分Iを用いた比例・積分動作によって前記空燃比フィードバック補正係数LAMBDAを演算させる。
そして、酸素センサ18の出力が上記のような変化を示す場合には、積分分Iを有効に増大変化させることができなくなり、理論空燃比への収束応答が悪化することになる。
そこで、酸素センサ18の劣化後の出力範囲で適切にフィードバックゲインが変更されるように、酸素センサ18の出力範囲を学習し、出力範囲が変化した場合には、変化後の出力範囲に応じてリッチ側・リーン側の閾値を変更するものであり、本実施形態では、酸素センサ18の出力範囲を学習し、出力範囲の変化に応じて前記リーン側の閾値VSL、リッチ側の閾値VSRを修正するようにしてある。
図5のフローチャートは、前記酸素センサ18の出力範囲の学習を詳細に示すものである。尚、図4のフローチャートに示すルーチンが所定微小時間毎或いは所定の機関回転数毎に実行されるから、図5のフローチャートに示すルーチンも、所定微小時間毎或いは所定の機関回転数毎に実行されることになる。
本実施形態では、例えば減速運転時に燃料カット(燃料噴射の停止)が行われるようになっており、係る燃料カット状態では、空気が排気管にそのまま流れることになって、排気空燃比が超リーン状態になり、酸素センサ18の出力電圧Vは出力範囲の最小値を示すことになる。
そして、今回値が前回値よりも小さい場合には、ステップS203へ進んで、今回値を出力電圧Vの最小値VMINにセットし、今回値が前回値よりも大きい場合には、ステップS203を迂回することで、最小値VMINの更新は行わない。
一方、ステップS201で燃料カット中でないと判断されると、ステップS204へ進んで、フル増量中であるか否かを判断する。
尚、空燃比フィードバック制御中であるものの、例えば加速に伴って大きく増量補正が施される場合を、フル増量中に含めることができる。
そこで、ステップS204でフル増量中であると判断されると、ステップS205へ進み、酸素センサ18の出力電圧Vの前回値よりも今回値が大きいか否かを判断する。
そして、今回値が前回値よりも大きい場合には、ステップS206へ進んで、今回値を出力電圧Vの最大値VMAXにセットし、今回値が前回値よりも小さい場合には、ステップS206を迂回することで、最大値VMAXの更新は行わない。
上記のようにして、最小値VMIN及び最大値VMAXを求めると、これらを基準に前記閾値VSL,VSRを更新する。
但し、検出した最小値VMIN及び最大値VMAXに基づく閾値VSL,VSRの更新処理の方法を上記のものに限定するものではなく、最小値VMINが増大変化したときに閾値VSLを増大修正し、最大値VMAXが減少変化したときに閾値VSRを減少修正する全ての方法を適用できる。
前記フラグFKATOは、過渡運転による空燃比のエラー状態が解消されて空燃比のリッチ・リーンが反転された直後の所定期間において「1」が設定されるようになっている。
一方、FKATO=1であるときには、ステップS111へ進み、通常の比例分P及び積分分Iに、定数K3(>1.0)を乗算した結果を、今回の比例動作又は積分動作で用いる比例分P及び積分分Iとして、ステップS112へ進む。
ステップS301では、ステップS101と同様に、空燃比フィードバックの実行条件が成立しているか否かを判断する。
ここで、空燃比フィードバックの実行条件が成立していれば、ステップS302へ進み、前回のリッチ・リーン反転からの経過時間thが基準時間thsを越えているか否かを判断する。前記基準時間thsは、機関負荷・機関回転速度に応じて可変に設定される。
ここで、前回のリッチ・リーン反転からの過渡補正分KATの積算値が所定値を超えていれば、更に、ステップS304へ進み、空燃比フィードバック補正係数LAMBDAと基準値(=1.0)との偏差の絶対値が所定値βを超えているか否かを判断する。
内燃機関11の過渡運転によって大きな空燃比エラーが生じ、酸素センサ18の出力が最大又は最小値に張り付くことで、大きな積分分Iで空燃比フィードバック補正係数LAMBDAを急激に変化させて燃料噴射量を増減補正すると同時に、過渡補正分KATによっても前記空燃比エラーを解消する方向に燃料噴射量が補正される結果、酸素センサ18の出力が反転したときには、過剰補正状態になってしまい、理論空燃比への収束性が低下する。
前記ステップS302〜ステップS304の3条件が全て成立していると判断されると、ステップS305へ進んで過渡運転時の空燃比エラー状態であることを示すフラグFKに1をセットする。
また、機関11の過渡運転状態を条件に加えることができ、例えば、過渡運転時であって、かつ、空燃比の反転間隔時間が長い場合、或いは、過渡運転時であって、かつ、空燃比フィードバック補正係数LAMBDAと基準値との偏差が大きい場合に、前記フラグFKに1をセットさせることができる。
そして、空燃比の反転が酸素センサ18で検出されると、ステップS307へ進み、前記フラグFKATOに1がセットされているか否かを判断する。
ここで、フラグFKATO=1の状態で空燃比のリッチ・リーンが反転した場合には、ステップS308へ進んで前記フラグFKATOを0にリセットする。
前記フラグFKに1がセットされている場合には、過渡運転に伴う空燃比エラー状態が解消されて空燃比が反転したものと判断し、ステップS310へ進んで、前記フラグFKATOに1をセットする。
前記ステップS308又はステップS310からは、ステップS311へ進み、前記空燃比反転からの経過時間th、過渡補正分KATの積算値、フラグFKをそれぞれ0にリセットする。
そして、フラグFKATO=1である場合には、ステップS313へ進み、前記空燃比フィードバック補正係数LAMBDAが基準値の1.0になったか(基準値の1.0を横切ったか)否かを判断する。
即ち、過渡運転時の空燃比エラー状態が解消されて空燃比が反転すると、フラグFKATOに1がセットされ、その後、再度空燃比が反転するか、又は、前記空燃比フィードバック補正係数LAMBDAが基準値の1.0にまで戻る(基準値の1.0を横切る)と、フラグFKATOは0にリセットされる(図9参照)。
また、フラグFKATOに1をセットした後、空燃比が再度反転するか、前記空燃比フィードバック補正係数LAMBDAが基準値に到達した時点でフラグFKATOが0にリセットされ、比例分P,積分分I(フィードバックゲイン)が通常値に戻されることで、過大なゲインでのフィードバックが過剰に継続されることを回避でき、ハンチング等の発生を防止できる。
(イ)内燃機関の過渡運転時のリッチエラー・リーンエラー状態であることを、空燃比の反転周期、燃料噴射量の過渡補正量の積算値、空燃比制御信号と基準値との偏差のうちの少なくとも1つに基づいて判断することを特徴とする請求項5記載の内燃機関の空燃比制御装置。
ここで、空燃比制御信号を大きく変化させるということは、空燃比の反転周期が長くなり、また、空燃比制御信号と基準値との偏差が大きくなるから、前記反転周期、前記偏差を判断させ、過渡補正量(フィードホワード補正量)を多く付与することで、過渡補正量の積算値が多くなるから、前記積算値を判断させることで、過渡運転時のリッチエラー・リーンエラー状態を判断させる。
(ロ)前記ゲイン変更手段が、前記空燃比制御信号が基準値に戻る前に再度空燃比が反転した場合には、前記フィードバックゲインを通常値に戻すことを特徴とする請求項6記載の内燃機関の空燃比制御装置。
(ハ)前記ゲイン変更手段が、燃料カット状態における前記酸素センサの出力、及び/又は、燃料のフル増量状態における前記酸素センサの出力から、前記酸素センサの出力範囲を学習することを特徴とする請求項3記載の内燃機関の空燃比制御装置。
(ニ)前記継続時間が所定時間を上回った後から、時間経過と共に前記フィードバックゲインをより大きくすることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の内燃機関の空燃比制御装置。
従って、前記領域を外れる状態が長引くほど、より大きなフィードバックゲインで制御されることになり、理論空燃比への収束応答をより速めることができる。
Claims (7)
- 内燃機関の排気管に配置され、理論空燃比を境に出力が急変する酸素センサと、
前記酸素センサの出力に基づいて理論空燃比に対するリッチ・リーンを検出し、空燃比が理論空燃比に近づくように空燃比制御信号を出力するフィードバック制御手段と、
前記酸素センサの出力がリッチ側の閾値とリーン側の閾値とで挟まれる領域を外れている状態の継続時間が所定時間を上回った場合に、前記フィードバック制御手段におけるフィードバックゲインをより大きく変更するゲイン変更手段と、
を含んで構成されたことを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。 - 前記ゲイン変更手段が、内燃機関の温度が低いほど、前記領域を外れた状態での前記フィードバックゲインの増大変化を抑制することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の空燃比制御装置。
- 前記ゲイン変更手段が、前記酸素センサの出力範囲を学習し、学習した出力範囲に応じて前記閾値を変更することを特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関の空燃比制御装置。
- 前記ゲイン変更手段が、前記酸素センサの応答の劣化に対して、前記領域を外れた状態での前記フィードバックゲインの増大変化を抑制することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の内燃機関の空燃比制御装置。
- 前記ゲイン変更手段が、内燃機関の過渡運転時のリッチエラー・リーンエラーが解消されて空燃比が反転し、前記空燃比制御信号が基準値に向けて戻るときに、前記フィードバックゲインを増大補正することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の内燃機関の空燃比制御装置。
- 前記ゲイン変更手段が、内燃機関の過渡運転時のリッチエラー・リーンエラーが解消されて空燃比が反転し、前記空燃比制御信号が基準値に戻るまでの間、前記フィードバックゲインを増大補正することを特徴とする請求項5記載の内燃機関の空燃比制御装置。
- 前記フィードバック制御手段が、理論空燃比に対するリッチ・リーンに基づき空燃比制御信号を積分分ずつ増減変化させる積分動作を含んで空燃比制御信号を設定し、
前記ゲイン変更手段が、前記酸素センサの出力がリッチ側の閾値とリーン側の閾値とで挟まれる領域を外れている状態の継続時間が所定時間を上回った場合に、前記積分分をより大きく変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の内燃機関の空燃比制御装置。
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