JP2009071370A - 過電流保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オペアンプを使用せずに過電流の発生を検出する過電流保護装置を提供する。
【解決手段】電源VBとグランドとを接続する第1の回路として、抵抗R3、トランジスタ(T3)、及び抵抗R4の直列接続回路を備え、MOSFET(T1)のソースとグランドとを接続する第2の回路として、抵抗R1、トランジスタ(T2)、及び抵抗R2の直列接続回路を備える。そして、トランジスタ(T2)と抵抗R2との接続点yの電圧Vyが、トランジスタ(T3)と抵抗R4との接続点xの電圧Vxよりも、所定電圧VSを超えて小さくなったときに、過電流であると判定して、MOSFET(T1)を遮断する。このような構成により、負荷回路に過電流が流れた際には、迅速且つ高精度に回路を回路を遮断して回路を保護することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源と負荷との間にスイッチング用の半導体素子を設けて負荷を駆動する回路の、過電流を検出して回路を保護する過電流保護装置に関する。
例えば、車両に搭載されるランプ、モータ等の負荷を駆動する負荷回路では、電源(バッテリ)と負荷との間にスイッチング用の半導体素子を設け、該半導体素子をオン、オフ操作することにより、負荷の駆動、停止を制御する。また、負荷回路にデッドショート、或いはレアショート等による過電流が流れた場合には、これを検出して即時に負荷回路を遮断するために、過電流保護装置が設けられている。
このような過電流保護装置の従来例として、例えば、特開2002−353794号公報(特許文献1)に記載されたものが知られている。
上記特許文献1に記載された技術では、半導体素子として用いるMOSFETのドレイン・ソース間電圧(Vds)をオペアンプで増幅し、増幅した電圧を予め設定した判定電圧と比較して、過電流が発生しているか否かを判定する。
図3は、従来における過電流保護装置の回路図であり、同図を参照して従来例について説明する。同図に示すように、ランプ或いはモータ等の負荷RLと電源VBとの間には、スイッチング用のMOSFET(T101)が設けられており、該MOSFET(T101)のゲートは、抵抗R110を介してドライバー101に接続されている。従って、ドライバー101より出力される制御信号により、MOSFET(T101)がオン、オフ操作され、負荷RLの駆動、停止が制御される。
MOSFET(T101)のドレイン・ソース間電圧Vdsは、MOSFET(T101)のドレイン電圧(点P1の電圧)をV1、ソース電圧(点P2の電圧)をV2、MOSFET(T101)のオン抵抗をRon、ドレイン電流をIDとすると、以下の(1)式で示される。
Vds=V1−V2=Ron*ID …(1)
また、ドレイン・ソース間電圧Vdsは、抵抗R103、R105、トランジスタ(T102)、アンプAMP101からなる増幅回路で増幅される。抵抗R103とトランジスタ(T102)の接続点P3の電圧Vaが、アンプAMP101の正転入力端子に入力され、MOSFET(T101)のソース電圧(点P2の電圧)V2が、アンプAMP101の反転入力端子に入力され、アンプAMP101出力は、トランジスタ(T102)の制御端子に入力される。
そして、点P1→抵抗R103→トランジスタ(T102)→抵抗R105→GNDの経路を流れる電流I1の大きさは、アンプAMP101とトランジスタ(T102)が常にVa=V2となるように制御する結果として定まる電流値になる。ここで、アンプAMP101のオフセット電圧を±Voffとすると、次の(2)式が得られる。
Vds±Voff=R103*I1 …(2)
また、抵抗R105に生じる電圧V5が、電圧Vdsを増幅した電圧となり、R105/R103=mとすると、電圧V5は、次の(3)式で示される。
V5=R105*I1=(R105/R103)*R103*I1
=R105/R103*(Vds±Voff)
=m*(Ron*ID±Voff) …(3)
(3)式から理解されるように、アンプAMP101のオフセット電圧(±Voff)をm倍した電圧が、電圧V5のばらつきとして発生する。
増幅された電圧V5がコンパレータCMP101の反転入力端子に入力され、コンパレータCMP101の正転入力端子には、点P4に生じる判定電圧V4が入力される。判定電圧V4は、電源VBの出力電圧、即ちP1の電圧V1を、抵抗R101と抵抗R102で分圧して生成される。
ここで、ドレイン電流IDが過電流状態になると、MOSFET(T101)のドレイン・ソース間電圧Vdsが大きくなり、V5>V4となって、コンパレータCMP101の出力が反転することにより、過電流状態が検出される。過電流として検知されるドレイン電流IDの値を、Iovcとすると、次の(4)式が得られる。
V5=m*(Ron*Iovc±Voff)=V4
∴Iovc=(V4/m/Ron)±(Voff/Ron) …(4)
ここで、アンプAMP101にオフセット電圧が存在しなければ、即ち、Voff=0であれば、過電流検出値IovcはV4,R103,R105,Ronで決まる一定値となる。しかし、アンプAMP101のオフセット電圧(±Voff)が存在する場合には、過電流検出値Iovcがばらつき、そのばらつき量は(±Voff/Ron)となり、同一オフセット電圧に対しては、オン抵抗Ronが小さくなるに連れてIovcのばらつき幅が大きくなる。
また、アンプAMP101を含めて増幅回路がIC化された場合、オフセット電圧(±Voff)のばらつき幅はIC化プロセスに依存し、通常のICでは±10[mV]程度のばらつき幅となるので、Ron=3[mΩ]とすれば、遮断電流値は±3.3[A]ばらつくことになる。
特開2002−353794号公報
上述したように、スイッチング素子として用いる半導体素子(MOSFET)のドレイン・ソース間電圧Vdsを増幅し、この増幅出力を用いて過電流判定を行う過電流保護装置では、アンプAMP101のオフセット電圧Voffは過電流検出値のばらつき要因となり、過電流検出値の精度を低下させる。更に、今後MOSFETのオン抵抗Ronが小さくなる傾向が進むと、相対的にばらつき幅が増大し、精度低下はますます大きくなるので、増幅回路におけるアンプAMP101のオフセット電圧の影響を回避することが重要な問題となる。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、オペアンプを使用せずに過電流の発生を検出する過電流保護装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、電源と負荷との間に第1の半導体素子(T1)を設け、該第1の半導体素子(T1)の第1主電極を前記電源側に接続し、第2主電極を前記負荷側に接続し、前記第1の半導体素子(T1)のオン、オフを切り換えて、前記負荷の駆動、停止を切り換えるようにした負荷回路の、過電流を検出して該負荷回路を保護する過電流保護装置において、前記第1主電極からグランドにつながる第1の回路と、前記第2主電極からグランドにつながる第2の回路を有し、前記第2の回路は、第1の抵抗(R1)、第2の半導体素子(T2)、及び第2の抵抗(R2)の直列接続回路を含み、前記第1の回路は、第3の抵抗(R3)、第3の半導体素子(T3)、及び第4の抵抗(R4)の直列接続回路を含み、前記第2の半導体素子(T2)と、前記第3の半導体素子(T3)は、同一の機能を備え、且つ、第2の半導体素子(T2)及び第3の半導体素子(T3)の各制御電極は同一の信号電圧で制御され、更に、前記第1の抵抗(R1)と第2の抵抗(R2)の比が前記第3の抵抗(R3)と第4の抵抗(R4)の比に等しくなるように抵抗値を設定し、更に、前記第2の半導体素子(T2)と第2の抵抗(R2)との接続点yの電圧Vyが、前記第3の半導体素子(T3)と第4の抵抗(R4)との接続点xの電圧Vxよりも、所定電圧(VS)を超えて小さくなったときに、過電流であると判定する過電流判定手段(CMP1)と、前記過電流判定手段にて過電流の発生が検出された際に、前記第1の半導体素子を遮断する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記第2の半導体素子(T2)と、前記第3の半導体素子(T3)は、同一の特性を備え、前記第1の抵抗(R1)と第3の抵抗(R3)は同一の抵抗値を有し、前記第2の抵抗(R2)と第4の抵抗(R4)は同一の抵抗値を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記第3の抵抗(R3)と第3の半導体素子(T3)との接続点を点aとし、前記第1の抵抗(R1)と第2の半導体素子(T2)との接続点を点bとし、前記第1の回路、及び前記第2の回路に電流が流れたときの、前記点aと点bとの間の電圧をVabとするとき、前記電圧Vabに等しい電圧を、前記第1の抵抗(R1)に発生させるべき電流I5を流す第3の回路を設けたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記第3の回路は、第5の半導体素子(T5)により駆動される第3aの回路と、第6の半導体素子(T6)により駆動される第3bの回路とを有し、前記第5の半導体素子(T5)の制御電極は前記点aの電圧が供給されて駆動し、前記第6の半導体素子(T6)の制御電極は前記点bの電圧が供給されて駆動し、前記第3aの回路、及び第3bの回路は、同一の定電流源(Ia)に接続されて電流が流れ、第3bの回路に流れる電流I4と、第3aの回路に流れる電流I3との差に比例した電流I5を流す第3cの回路を更に備え、前記第3cの回路を前記点bに接続することにより、前記電圧Vabに等しい電圧を、前記第1の抵抗(R1)に発生させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記第2の半導体素子(T2)、及び前記第3の半導体素子(T3)の各制御電極(ゲート)に入力される信号電圧は、前記電源電圧にほぼ比例した電圧であることを特徴とする。
本願請求項1,2に記載の発明では、スイッチング用に用いる第1の半導体素子(T1)の、第1主電極と第2主電極との間に生じる電圧(Vds)に対応して変化する電圧(Vds-C)を、オペアンプを使用せずに増幅して、過電流判定を行う。従って、オペアンプのばらつきの影響を受けることがなく、且つ、シンプルな回路で過電流検出を行うことができる。このため、装置規模の縮小化、低コスト化を図ることができる。
請求項3,4に記載の発明では、第2の半導体と第3の半導体との間にばらつきが発生した場合でも、このばらつきの影響を受けることなく、高精度に過電流を検出し、過電流が検出された場合には迅速に第1の半導体素子を遮断して回路を保護することができる。
請求項5に記載の発明では、第2の半導体素子、及び第3の半導体素子の各制御電極に対して、電源の出力電圧にほぼ比例する同一の電圧を供給して第2,第3の半導体素子を駆動するので、第2の半導体素子、及び第3の半導体素子を同一の条件下で駆動させ、且つ、電源電圧が変動した場合でも過電流判定電圧を電源電圧に連動させることができる。このため、過電流検出の精度をより一層向上させることができ、負荷回路を過電流から確実に保護することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る過電流保護装置を設けた負荷回路の構成を示す回路図である。同図に示すように、電源VB(例えば、12V直流電源)と、ランプ或いはモータ等の負荷RL(例えば、負荷抵抗2.5Ω)との間には、MOSFET(T1;第1の半導体素子)が設けられており、ドライバー11(制御手段)より出力される駆動信号により、MOSFET(T1)のオン、オフが切り換えられ、負荷RLの駆動、停止が制御される。即ち、ドライバー11の出力信号がHレベル(電源VBの電圧より約10V高い電圧)となり、このHレベルの出力信号がMOSFET(T1)のゲートに供給されると該MOSFET(T1)がオンとなり、電源VBより出力される電力が負荷RLに供給される。これにより、負荷RLが駆動する。
また、MOSFET(T1)のドレイン、即ち、点dは3系統に分岐しており、このうち、1つ目の分岐線は、抵抗R3(第3の抵抗;例えば、5KΩ)、トランジスタ(T3;第3の半導体素子)、抵抗R4(第4の抵抗;例えば、25KΩ)の直列接続回路を介してグランドに接続される。この1つ目の分岐線は、第1の回路である。
2つ目の分岐線は、抵抗R5(例えば、5KΩ)、トランジスタ(T4)、抵抗R6(例えば、55KΩ)の直列接続回路を介してグランドに接続される。
3つ目の分岐線は、トランジスタ(T15)、抵抗R7(例えば、2.27KΩ)、抵抗R8(例えば、80KΩ)の直列接続回路を介してグランドに接続される。
他方、MOSFET(T1)のソースは、抵抗R1(第1の抵抗;例えば、5KΩ)、トランジスタ(T2;第2の半導体素子)、抵抗R2(第2の抵抗;例えば、25KΩ)の直列接続回路を介してグランドに接続される。このR1、T2、R2からなる直列接続回路は、第2の回路である。
また、トランジスタ(T4)と抵抗R6とが接続される点cは、トランジスタ(T2)の制御端子、及びトランジスタ(T3)の制御端子に接続されている。ここで、2つのトランジスタ(T2,T3)は同一の特性を備えるトランジスタ(例えば、MOSFET)である。
更に、トランジスタ(T3)と抵抗R4とが接続される点xは、アンプAMP1の正転入力端子に接続され、トランジスタ(T15)と抵抗R7とが接続される点eは、アンプAMP1の反転入力端子に接続されている。そして、該アンプAMP1の出力端子は、トランジスタ(T15)の制御端子に接続されている。
また、抵抗R7とR8との接続点は、コンパレータCMP1(過電流判定手段)の反転入力端子に接続され、トランジスタ(T2)と抵抗R2とが接続される点yは、コンパレータCMP1の正転入力端子に接続される。コンパレータCMP1の出力端子は、ドライバー11に接続される。
次に、上記のように構成された本実施形態に係る過電流保護装置の、動作について説明する。通常動作時には、ドライバー11よりMOSFET(T1)のゲートに駆動信号が出力され、これにより、MOSFET(T1)がオンとなって、電源VBより出力される電力が負荷RLに供給されて、負荷RLが駆動する。
このとき、MOSFET(T1)に流れる電流をIDとし、MOSFET(T1)のオン抵抗をRonとすると、MOSFET(T1)のドレイン・ソース間には、電圧降下Vds=Ron*IDが発生する。そして、ドレイン・ソース間電圧Vdsの大きさが、予め設定した判定値を上回ると過電流と判定され、MOSFET(T1)を遮断して、負荷回路を保護する。
電圧Vdsの大きさを判定値と比較するため、電圧Vdsを増幅し、同時に電圧Vdsの増幅回路と同じ構成の回路を用いて判定値を生成し、両者を比較する。そのために、特性が同一に構成されたトランジスタ(T2)とトランジスタ(T3)を用いる。
ここで、MOSFET(T1)のドレイン電圧をV1、ソース電圧をV2、トランジスタ(T3)のソースと抵抗R3との接続点を点a、トランジスタ(T2)のソースと抵抗R1との接続点を点b、トランジスタ(T4)のドレインと抵抗R6との接続点を点c、MOSFET(T1)のドレインを点d、トランジスタ(T3)のドレインと抵抗R4との接続点を点x、トランジスタ(T2)のドレインと抵抗R2との接続点を点yとし、点d〜点a間の電圧をVa、トランジスタ(T1)のソースと、点b間の電圧をVds-C、点xの電圧をVx、点yの電圧をVyとする。
電圧V1は電源電圧VBと同一となり、点cの電圧は電圧V1からトランジスタ(T4)のソース・ゲート間電圧(約0.6V)を差し引いた電圧を、抵抗R6と抵抗R5で分圧した電圧で、電圧V1(即ち、電源電圧VB)が決定すれば固定される電圧である。トランジスタ(T2)及び(T3)は、点cの電圧で駆動され、抵抗R1及びR3をソース抵抗とするソースフォロア回路であり、トランジスタ(T2)、トランジスタ(T3)にはそれぞれ電流I2、I1が流れる。その結果、抵抗R2、及び抵抗R4には、それぞれ抵抗R1、及び抵抗R3の電圧降下に比例した電圧Vy、Vxが発生する。即ち、点yの電圧がVyであり、点xの電圧がVxである。ここで、R1=R3、R2=R4、且つ、R1<R2、R2/R1=R4/R3=m とする。
点aと点bとの間の電圧をVabとすると、抵抗R1の電圧降下、抵抗R3の電圧降下は、それぞれVds-C、Vaであるから、次の(5)式が得られる。
Va=Vds+Vds-C−Vab
Vx=m*Va
Vy=m*Vds-C
∴ Vx−Vy=m*Va―m*Vds-C
=m(Vds+Vds-C−Vab―Vds-C)
=m(Vds−Vab) …(5)
ここで、2つのトランジスタ(T2),(T3)は同一の特性を有するので、Vds=0のときI2=I1となり、Vab=0となる。
また、Vds≠0となり、I1>I2となると、Vab≠0となり、Vabは(I1―I2)に比例した電圧になる。ここで、比例定数をkとすると、次の(6)式が得られる。
Vab=k(I1−I2) …(6)
(6)式はR1=R3、且つ、2つのトランジスタ(T2,T3)が同一の特性であるとの前提で導出したが、R1=R3でなくても、また、2つのトランジスタ(T2,T3)が同一の特性でなくても(6)式の比例関係は成立する。各トランジスタ(T2,T3)のトランスコンダクタンスをそれぞれGm2,Gm3とすると、R1+Gm2=R3+Gm3が成立すれば良い。但し、そのときは、比例定数kの値が異なってくる。
ここでは、説明を容易にするため、R1=R3の条件の下で話を進めると、電圧Vdsは、次の(7)式で示される。
Vds=Va−Vds-C+Vab
=R3*I1−R1*I2+k(I1−I2)
=R1(I1−I2)+k(I1−I2)
=(R1+k)(I1−I2) …(7)
ここで、(6)式、(7)式を(5)式に代入すると、次の(8)式が得られる。
Vx−Vy=m{(R1+k)*(I1−I2)―k(I1−I2)}
=m*R1*(I1−I2)
=m*R1/(R1+k)*(R1+k)*(I1−I2)
=m*R1/(R1+k)*Vds …(8)
上記の(8)式より、(Vx−Vy)は電圧Vdsに比例するから、(Vx−Vy)を用いて電圧Vdsの大きさを判定できる。
電圧Vxは電圧V1に対応した電圧で、電圧V1が決まれば固定された電圧になる。上記(8)式を書き直すと、次の(9)式が得られる。
Vy=Vx−m*R1/(R1+k)*Vds …(9)
過電流となる電圧Vdsを、電圧Vds-overとし、過電流判定値を電圧Vsとすると、次の(10)式が得られる。
Vs=m*R1/(R1+k)*Vds-over …(10)
従って、電圧Vyが電圧(Vx―Vs)を下回ったら、過電流と判定し、MOSFET(T1)を遮断すればよい。
その判定方法は、電圧Vxから一定電圧Vsを差し引いた電圧(Vx−Vs)と電圧Vyを、コンパレータCMP1で比較することにより行う。(Vx−Vs)を生成するためアンプAMP1、トランジスタT15、抵抗R7,R8が用いられる。
アンプAMP1とトランジスタ(T15)にて、ボルテージレギュレータが形成され、点xと点eの電位が等しくなるように制御され、抵抗R7に発生する電圧降下がVsとなる。点e〜GND間電圧、即ち、点x〜GND間電圧は、電圧V1(電源電圧VB)にほぼ比例するので、電圧Vsは電圧V1にほぼ比例する。その大きさは抵抗R7と抵抗R8の抵抗比で任意に設定できる。抵抗R7と抵抗R8との接続点が、コンパレータCMP1の反転入力端子に入力され、コンパレータCMP1の正転入力端子は、点yに接続されるので、コンパレータCMP1は、電圧(Vx−Vs)と電圧Vyとを比較することになる。電圧Vdsが大きくなると電圧Vyが減少し、電圧(Vx−Vs)を下回ると、コンパレータCMP1の出力が反転し、過電流と判定される。そして、この過電流判定信号がドライバー11に出力され、MOSFET(T1)が遮断される。即ち、過電流発生時には、MOSFET(T1)を遮断して、負荷回路全体を保護することができる。
なお、上述した第1の実施形態では、アンプAMP1を用いているが、このオペアンプに入力される信号電圧は、MOSFET(T1)の電圧降下Vdsを増幅した後の振幅の大きい電圧である。一方、従来例の図3で示したアンプAMP101には、MOSFET(T101)の電圧降下が直接入力されるので、信号電圧が小さな振幅となり、アンプAMP101のオフセット電圧の影響が大きくなる。即ち、図1では入力信号の振幅が大きいところでオペアンプを使用しているので、図3のように、オペアンプのばらつきに起因して過電流判定にばらつきが生じるという問題は発生しない。
このようにして、本実施形態に係る過電流保護装置では、例えばMOSFET等の2つのトランジスタ(T1,T2)を用いて、電圧Vds-Cを生成し、過電流が発生してMOSFET(T1)のドレイン・ソース間電圧Vdsが上昇した場合には、相対的に電圧Vds-Cが減少することを利用して、過電流の発生を検出している。従って、従来のように、オペアンプを用いて電圧Vdsを増幅する必要がなく、オペアンプに余儀なく存在するオフセット電圧の影響を受けることなく、トランジスタ(T2,T3)からなるFETのペアの特性差がなくなるように部品を製造すれば、シンプルな回路構成で、高精度な過電流検出が可能となる。このため、遮断時の過電流のばらつきを低減することができ、確実な回路保護が可能となる。
また、過電流に対する遮断時のばらつきが小さくなることにより、電線サイズを小型化することが可能になり、ハーネスの銅使用量を低減することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、MOSFET等の2つのトランジスタ(T2,T3)が同一特性を備えるという前提条件を設けた。しかし、実際には2つのトランジスタ(T2,T3)の特性が同一にならない場合があり、2つのトランジスタ(T2,T3)間の特性にばらつきが発生する。このばらつきが存在することにより、電圧Vabが上述した電流差(I1−I2)と比例しなくなり(即ち、上述した(6)式における比例定数kがばらつくか、(6)式の直線性が成立しなくなり)、結果的に遮断電流値にばらつきが発生する。
そこで、第2実施形態に係る過電流保護装置では、点aと点bとの間に発生する電圧Vabの影響を除去して、各トランジスタ(T2,T3)の間の特性が異なっている場合であっても、過電流判定値への影響を回避し、結果として高精度な過電流検出を行う。
以下、図2を参照して、第2実施形態に係る過電流保護装置について説明する。図2に示す過電流保護装置では、前述した第1実施形態で示した図1の過電流保護装置に加えて、定電流源Ia(例えば、10[μA])と、MOSFET等のトランジスタT5(第5の半導体素子)、トランジスタT6(第6の半導体素子)、トランジスタ(T10〜T13)を追加している。
定電流源Iaは、その一端が点dに接続され、他端は点fにて2系統に分岐され、それぞれトランジスタ(T5)のソース、及びトランジスタ(T6)のソースに接続されている。トランジスタ(T5)のゲートは、点aに接続され、トランジスタ(T6)のゲートは点bに接続されている。
各トランジスタ(T10)〜(T13)のソースはグランドに接続され、トランジスタ(T5)のドレインは、トランジスタ(T10)のドレインとゲート、及びトランジスタ(T11)のゲートに接続される。ここで、トランジスタ(T10)とトランジスタ(T11)は、電流比1対1のカレントミラーを構成する。
トランジスタ(T6)のドレインは、トランジスタ(T11)のドレイン、及びトランジスタ(T12)のドレインとゲート、及びトランジスタ(T13)のゲートに接続される。また、トランジスタ(T13)のドレインは、点bに接続される。ここで、トランジスタ(T12)とトランジスタ(T13)は、電流比1対n(T12のチャンネル幅:T13のチャンネル幅=1:n)のカレントミラーを構成する。
また、トランジスタ(T5,T6,T10〜T13)からなる回路が第3の回路であり、トランジスタ(T5,T10)からなる回路が第3aの回路であり、トランジスタ(T6,T11,T12)からなる回路が第3bの回路であり、トランジスタ(T13)からなる回路が第3cの回路である。
次に、第2実施形態に係る過電流保護装置の動作について説明する。トランジスタ(T5)、(T6)、(T13)に流れる各ドレイン電流をそれぞれI3,I4,I5とする。Vab=0であれば、トランジスタ(T5)とトランジスタ(T6)のドレイン電流は等しくなるが、通常の使用状態ではI2<I1であるので、Vab>0となり、I4>I3となる。このとき(I4−I3)がVabに比例する。比例定数をk1とすると、次の(11)式が成立する。
I4−I3=k1*Vab …(11)
前述したように、トランジスタ(T10)とトランジスタ(T11)は、1対1のカレントミラーであり、トランジスタ(T12)とトランジスタ(T13)は、1対nのカレントミラーであるから、次の(12)式が得られる。
I5=n(I4−I3)=n*k1*Vab …(12)
電流I5が点bから引き出されることにより、抵抗R1に流れる電流(これを、I21とする)は変化しないが、トランジスタ(T2)を流れる電流I2は、次の(13)式で示される。
I2=I21−I5 …(13)
電流I5が抵抗R1に流れることにより発生する電圧降下分をVR1とすると、次の(14)式が得られる。
VR1=R1*I5=R1*n*k1*Vab …(14)
ここで、VR1=Vabとなるようにn(T12とT13のカレントミラー比)の大きさを調整する。即ち、下記(15)式が成立するように、nの値を設定する。
R1*n*k1=1 …(15)
このとき(Vx―Vy)は、次の(16)式で示される。
Vx−Vy=m*Va−m*(Vds-C−VR1)
=m*Va−m*(Vds-C−Vab)
=m*(Va−Vds-C+Vab)
=m*Vds …(16)
ここで、第1実施形態で示した(6)、(8)式を再度記載する。
Vab=k(I1−I2) …(6)
Vx−Vy=m*R1/(R1+k)*Vds …(8)
(8)式には、抵抗「R1」、係数「k」が含まれ、係数「k」は、(6)式に示したように、電圧Vabと差分電流(I1−I2)との間の比例定数であるから、上述した第1実施形態に示した(Vx―Vy)は、電圧Vabの影響を受けている。これに対して、(16)式では、(Vx−Vy)が電圧Vabに無関係になっている。
これは、次のように解釈できる。トランジスタ(T2)とトランジスタ(T3)の特性が完全に一致しているときは、(6)式に示したように、電圧Vabは差分電流(I1−I2)に比例し、過電流検出のばらつき要因にはならない。
しかし、トランジスタ(T2)とトランジスタ(T3)の特性が不一致になると、不一致の度合いに対応した固定電位差が電圧Vabの中に含まれるので、(6)式は成立しなくなる。これは、第1実施形態においては、過電流検出時のばらつき要因となる。これに対して、第2実施形態では、第1実施形態と同様に、回路上では電圧Vabが存在するが、増幅結果である電圧(Vx−Vy)からは電圧Vabの影響が除去される。このため、トランジスタ(T2)とトランジスタ(T3)の特性が一致しない場合で、電圧Vabの中に差分電流(I1−I2)に比例しない固定電位差が含まれても、電圧Vabそのものの影響がなくなるので、トランジスタ(T2)とトランジスタ(T3)の、特性の不一致による影響を受けることは無くなる。
つまり、2つのトランジスタ(T2,T3)の特性が一致しない場合でも、高精度に過電流の発生を検出し、回路を保護することが可能となる。
ここで、電圧Vabを検出して、電流I5を生成する補正回路(第3の回路)にばらつきが存在すると、上述の理論が異なってくる。つまり、トランジスタ(T5,T6)を用いた補正回路は、トランジスタ(T2,T3)に存在するばらつきを補正するために用いており、このトランジスタ(T5,T6)自体にばらつきが存在して過電流検出に影響を与えるようであれば、トランジスタ(T2,T3)のばらつきを補正する意味がない。これについては、次のようなことが言える。
(イ)電圧Vdsを増幅する回路の、2つのトランジスタ(T2,T3)の特性、及びばらつきと同一の特性、及びばらつきを備えるトランジスタ(T5,T6)を用いて、上記の補正回路を構成したとき、トランジスタ(T2,T3)のペア、及びトランジスタ(T5,T6)のペアのばらつきが過電流判定値のばらつきにどのように影響するかを比較する。
(ロ)トランジスタ(T5)のチャンネル幅(W)を50[μm]として、トランジスタ(T6)のW(チャンネル幅)を±3%変化させる。即ち、トランジスタ(T6)のWを48.5[μm],50[μm]、51.5[μm]としたケースについて検討する。
(ハ)I3+I4=10[μA]とする。チャンネル幅Wが−3%にばらついたとき、W=48.5[μm]となり、ばらつきなし(W=50[μm])に対して、電流I4が減少し、電流I3がその分だけ増加する。ここで、n(I4−I3)=I5であるから、W=50[μm]のときに比べて電流I5が減少し、抵抗R1の電圧降下が減少する。これにより、点bの電位が上昇することになるが、点cの電位(T4のゲート電位)は変化しないので、点bと点cとの間の電位差が増大し、電流I2が増加して抵抗R1の電圧降下が増える。即ち、電流I5の減少が電流I2の増加により打ち消されることになる。その結果、点bの電位はほとんど上昇しない。これは、チャンネル幅Wがばらついて、電流I5が変化しても、b点の電位はほとんど変化しないことを示す。
(ニ)f点電位が上昇し、電流I3,I4とも増加しI3+I4=10[μA]が確保されるが、点bの電位がほとんど上昇しないので、トランジスタ(T6)のゲート電圧はW=50[μm]からチャンネル幅Wの減少に見合っただけ、トランジスタ(T5)のゲート電圧(点a)に接近できず、電流I3と電流I4との差がチャンネル幅Wの減少比率に見合っただけ減少しない。従って、電流I5の減少も抑制され、点bの電位の上昇も抑えられる。
電流I3と電流I4との電流差である電流I5は、点aと点bとの間の電位差Vabで決まるが、電流I5の変化に対して点aと点bとの間の電位差が上述の(ハ)に記載した通り、抵抗R1とトランジスタ(T2)によるネガティブフィードバックにより、電流I5の変化比率が、チャンネル幅Wのばらつきの変化比率より小さくなる。言い換えれば、電圧Vabに比例して、オープンループで電流I5が決定し、一旦決定した電流I5に対して、電流I5がばらついたとしても、抵抗R1に流れる電流I21は、トランジスタ(T2)のソース・ゲート間電圧が変化しなければ、変化しない。従って、電流I2も変化しない。しかし、実際は電流I5の変化により、トランジスタ(T2)のソース・ゲート間電圧が僅かながら変化するので、それにより電流I2が変化するが、その変化量は僅かである。点bの電位が変化を打ち消すネガティブフィードバック効果により抑制されると、電流I5の変動が抑制されて、電流I5ばらつきによる電流I2のばらつきも抑制されることになる。発明者によるシミュレーションによる評価では、電流I2のばらつきは、チャンネル幅Wのばらつき比率の1/5程度に抑制される。
(ホ)一方、トランジスタ(T2)とトランジスタ(T3)との間で、上記と同様にトランジスタ(T2)のチャンネル幅W=50[μm]に対して、トランジスタ(T3)のチャンネル幅Wが±3%ばらついた場合には、トランジスタ(T2)とトランジスタ(T3)との間にネガティブフィードバック制御で関係付けられた相関性がないので、チャンネル幅Wのばらつき±3%は、そのまま遮断電流値のばらつき±3%となる。
(ヘ)上記の内容をまとめると、第2実施形態にて用いた補正回路は、第1に、補正電流I5がVabからオープンループ制御で決まるため、電流I5から電圧Vabへのフィードバックが基本的に弱いこと、第2に、僅かに発生するフィードバックに対して、トランジスタ(T2)のソース・ゲート間電圧と、抵抗R1の電圧降下が電流I5の変動を抑制するフィードバック効果を働かせることにより、増幅回路のトランジスタ(T2,T3)のペアと同一のばらつきをもったトランジスタ(T5,T6)のペアで構成した補正回路であっても、ばらつきが遮断電流値に及ぼす影響が抑制されることになり、補正効果が確保されることになる。
このようにして、第2実施形態に係る過電流保護装置では、上述した第1実施形態に加え、トランジスタ(T2,T3)の間にばらつきが発生する場合であっても、このばらつきの影響を回避して過電流判定を行うことができ、負荷RLに過電流が流れた場合には、迅速且つ高精度にMOSFET(T1)を遮断して、負荷回路を保護することができる。
以上、本発明の過電流保護装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
負荷回路に過電流が発生した際に、迅速且つ高精度に回路を遮断して回路を保護する上で極めて有用である。
本発明の第1の実施形態に係る過電流保護装置を搭載した負荷回路の構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る過電流保護装置を搭載した負荷回路の構成を示す回路図である。 従来における過電流保護回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
11 ドライバー(制御手段)
T1 MOSFET(第1の半導体素子)
T2 トランジスタ(第2の半導体素子)
T3 トランジスタ(第3の半導体素子)
T4 トランジスタ
T5 トランジスタ(第5の半導体素子)
T6 トランジスタ(第6の半導体素子)
T10〜T13 トランジスタ
AMP1 アンプ
CMP1 コンパレータ(過電流判定手段)
VB 電源
RL 負荷
Ia 定電流源

Claims (5)

  1. 電源と負荷との間に第1の半導体素子(T1)を設け、該第1の半導体素子(T1)の第1主電極を前記電源側に接続し、第2主電極を前記負荷側に接続し、前記第1の半導体素子(T1)のオン、オフを切り換えて、前記負荷の駆動、停止を切り換えるようにした負荷回路の、過電流を検出して該負荷回路を保護する過電流保護装置において、
    前記第1主電極からグランドにつながる第1の回路と、前記第2主電極からグランドにつながる第2の回路を有し、
    前記第2の回路は、第1の抵抗(R1)、第2の半導体素子(T2)、及び第2の抵抗(R2)の直列接続回路を含み、
    前記第1の回路は、第3の抵抗(R3)、第3の半導体素子(T3)、及び第4の抵抗(R4)の直列接続回路を含み、
    前記第2の半導体素子(T2)と、前記第3の半導体素子(T3)は、同一の機能を備え、且つ、第2の半導体素子(T2)及び第3の半導体素子(T3)の各制御電極は同一の信号電圧で制御され、更に、前記第1の抵抗(R1)と第2の抵抗(R2)の比が前記第3の抵抗(R3)と第4の抵抗(R4)の比に等しくなるように抵抗値を設定し、
    更に、前記第2の半導体素子(T2)と第2の抵抗(R2)との接続点yの電圧Vyが、前記第3の半導体素子(T3)と第4の抵抗(R2)との接続点xの電圧Vxよりも、所定電圧(VS)を超えて小さくなったときに、過電流であると判定する過電流判定手段(CMP1)と、
    前記過電流判定手段にて過電流の発生が検出された際に、前記第1の半導体素子を遮断する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする過電流保護装置。
  2. 前記第2の半導体素子(T2)と、前記第3の半導体素子(T3)は、同一の特性を備え、前記第1の抵抗(R1)と第3の抵抗(R3)は同一の抵抗値を有し、前記第2の抵抗(R2)と第4の抵抗(R4)は同一の抵抗値を有することを特徴とする請求項1に記載の過電流保護装置。
  3. 前記第3の抵抗(R3)と第3の半導体素子(T3)との接続点を点aとし、前記第1の抵抗(R1)と第2の半導体素子(T2)との接続点を点bとし、前記第1の回路、及び前記第2の回路に電流が流れたときの、前記点aと点bとの間の電圧をVabとするとき、
    前記電圧Vabに等しい電圧を、前記第1の抵抗(R1)に発生させるべき電流I5を流す第3の回路を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の過電流保護装置。
  4. 前記第3の回路は、第5の半導体素子(T5)により駆動される第3aの回路と、第6の半導体素子(T6)により駆動される第3bの回路とを有し、
    前記第5の半導体素子(T5)の制御電極は前記点aの電圧が供給されて駆動し、前記第6の半導体素子(T6)の制御電極は前記点bの電圧が供給されて駆動し、
    前記第3aの回路、及び第3bの回路は、同一の定電流源(Ia)に接続されて電流が流れ、第3bの回路に流れる電流I4と、第3aの回路に流れる電流I3との差に比例した電流I5を流す第3cの回路を更に備え、
    前記第3cの回路を前記点bに接続することにより、前記電圧Vabに等しい電圧を、前記第1の抵抗(R1)に発生させることを特徴とする請求項3に記載の過電流保護装置。
  5. 前記第2の半導体素子(T2)、及び前記第3の半導体素子(T3)の各制御電極(ゲート)に入力される信号電圧は、前記電源電圧にほぼ比例した電圧であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の過電流保護装置。
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