JP2009068624A - 変速機の制御装置 - Google Patents

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高志 河合
Hideto Hanada
秀人 花田
Masaki Mitsuyasu
正記 光安
Hiroaki Ebuchi
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Abstract

【課題】無段変速モードと固定段モードとを有し、ドグ歯を有する電磁クラッチを利用した回転位相同期変速制御を行う変速機において、変速モードの切り替え時に迅速に回転位相同期を確立する。
【解決手段】変速機の制御装置は、モータジェネレータにより回転制御される第1の要素を、第2の要素と係合させるクラッチを有する。クラッチは、例えば第1及び第2の要素として、相互に係合するドグ歯を有するものとすることができる。モータジェネレータの駆動制御は、第1及び第2の駆動制御部により実行される。クラッチの係合時に第1の要素と第2の要素の回転位相を同期させる場合、第1の要素と第2の要素の回転位相を同期させる指示及び制御指令値を第1の駆動制御部が第2の駆動制御部に供給する。第2の駆動制御部は、第1の駆動制御部から与えられた制御指令値をベースとし、自らの制御による補正を行ってモータジェネレータを制御し、第1の要素と第2の要素の回転位相を同期させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ハイブリッド車両に好適な変速機の制御装置に関する。
内燃機関に加えて、電動機やモータジェネレータなどの動力源を備えるハイブリッド車両が既知である。ハイブリッド車両では、内燃機関を可及的に高効率状態で運転する一方、駆動力やエンジンブレーキ力の過不足を電動機又はモータジェネレータで補う。
上記のようなハイブリッド車両において、無段変速モードと固定段モードとを切り替えて運転することが可能なように構成された変速機構の例が特許文献1に記載されている。具体的には、2つの遊星歯車機構を組み合わせて4つの回転要素を有する動力分配機構が構成され、4つの回転要素がそれぞれエンジン、第1のモータジェネレータ、出力軸及びブレーキに接続される。ブレーキを開放した状態では、第1のモータジェネレータの回転数を連続的に変化させることにより、エンジンの回転数が連続的に変化し、無段変速モードでの運転が実行される。一方、ブレーキを固定した状態では、上記の回転要素の1つの回転が阻止されることにより変速比が固定となり、固定段モードでの運転が実行される。
特開2004−345527号公報
上記のような変速機構において、無段変速モードと固定段モードとを切り替える変速機構は、従来の湿式多板クラッチではなく、ドグ歯を有する電磁クラッチを利用した回転位相同期変速制御によるものが知られている。
回転位相同期変速制御では、変速時に変速メンバの回転数をモータジェネレータで同期し、さらに位相も同期した上でクラッチを係合させることが要求される。いま、回転位相同期変速制御をモータジェネレータ単位で設けられたECU(以下、「MGECU」と呼ぶ。)と、それらMGECUを統括制御する上位ECU(以下、「HVECU」と呼ぶ。)と、により行うものとする。この場合、変速メンバの回転数を制御する回転制御はHVECUの制御によって支障なく実行できるが、回転位相を制御する位相制御はより厳密な精度が要求される。このため、HVECUの制御により位相制御を実行すると、HVECUとMGECUの通信遅れなどの要因により回転位相同期を確立するまでに時間を要してしまう。このため、変速モード切り替え時に加速のもたつき、ドライバビリティの低下などの不具合が生じうる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、無段変速モードと固定段モードとを有し、ドグ歯を有する電磁クラッチを利用した回転位相同期変速制御を行う変速機において、変速モードの切り替え時に迅速に回転位相同期を確立することを目的とする。
本発明の1つの観点では、変速機の制御装置は、モータジェネレータにより回転制御される第1の要素と、前記第1の要素と係合する第2の要素とを有するクラッチと、前記モータジェネレータの駆動制御を行う第1の駆動制御部及び第2の駆動制御部と、を備え、前記第1の駆動制御部は、前記第1の要素と前記第2の要素の回転位相を同期させるための制御指令値を前記第2の駆動制御部に供給し、前記第2の駆動制御部は、前記制御指令値に対して、前記第1の要素と前記第2の要素の回転位相を同期させるための補正を行って前記モータジェネレータの駆動制御を行う。
上記の変速機の制御装置は、モータジェネレータにより回転制御される第1の要素を、第2の要素と係合させるクラッチを有する。クラッチは、例えば第1及び第2の要素として、相互に係合するドグ歯を有するものとすることができる。モータジェネレータの駆動制御は、第1及び第2の駆動制御部により実行される。クラッチの係合時に第1の要素と第2の要素の回転位相を同期させる場合、第1の要素と第2の要素の回転位相を同期させる指示及び制御指令値を第1の駆動制御部が第2の駆動制御部に供給する。第2の駆動制御部は、第1の駆動制御部から与えられた制御指令値をベースとし、自らの制御による補正を行ってモータジェネレータを制御し、第1の要素と第2の要素の回転位相を同期させる。
上記の変速機の制御装置の一態様では、前記第1の駆動制御部は、前記モータジェネレータの駆動制御により、前記第1の要素と前記第2の要素の回転数を一致させる。この態様では、第1の要素と第2の要素の位相同期制御において、回転数を一致させる制御は第1の駆動制御部が行い、回転位相を同期させる制御は第2の駆動制御部が行う。
上記の変速機の制御装置の他の一態様では、前記第1の駆動制御部は、モータジェネレータの回転状態が所定の許容範囲内であるか否かを監視する監視手段を備え、前記第1の駆動制御部は、前記第2の駆動制御部に制御指令値を供給して前記第2の駆動制御部にモータジェネレータの駆動制御を実行させている場合は、前記第2の駆動制御部にモータジェネレータの駆動制御を実行させていない場合と比較して、前記許容範囲を広く設定する。
この態様では、基本的に第1の駆動制御部は、モータジェネレータの回転状態が所定の許容範囲内であるか否かを常に監視している。但し、第1の要素と第2の要素の回転位相を同期させる制御を第2の駆動制御部に委ねている間は、第1の駆動制御部は第2の駆動制御部により制御されているモータジェネレータの回転状態に時間遅れなく追従することは難しく、モータジェネレータの回転状態が許容範囲を超えると判定されることが頻繁に生じうる。よって、第2の駆動制御部が回転位相を同期させる制御を実行している間は、回転状態の許容範囲を広く設定し、必要以上に頻繁に警告などが発生することを防止する。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1に本発明を適用したハイブリッド装置の駆動装置の概略構成を示す。図1の例は、機械分配式2モータ型と称されるハイブリッド装置であり、エンジン1、第1のモータジェネレータMG1、第2のモータジェネレータMG2、動力分配機構20、を備える。動力源に相当するエンジン1と、回転数制御機構に相当する第1のモータジェネレータMG1とが動力分配機構20に連結されている。動力分配機構20の出力軸3には、駆動トルク又はブレーキ力のアシストを行うための副動力源である第2のモータジェネレータMG2が連結されている。第2のモータジェネレータMG2と出力軸3とはMG2変速部6を介して接続されている。さらに、出力軸3は最終減速機8を介して左右の駆動輪9に連結されている。第1のモータジェネレータMG1と第2のモータジェネレータMG2とは、バッテリー、インバータ、又は適宜のコントローラ(図示せず)を介して、もしくは直接的に電気的に接続され、第1のモータジェネレータMG1で生じた電力で第2のモータジェネレータMG2を駆動するように構成されている。
エンジン1は燃料を燃焼して動力を発生する熱機関であり、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンなどが挙げられる。第1のモータジェネレータMG1はエンジン1からトルクを受けて回転することにより主として発電を行うものであり、発電に伴う反力トルクが作用する。第1のモータジェネレータMG1の回転数を制御することにより、エンジン1の回転数が連続的に変化する。このような変速モードを無段変速モードという。無段変速モードは、後述する動力分配機構20の差動作用により実現される。
第2のモータジェネレータMG2は、駆動トルク又はブレーキ力を補助(アシスト)する装置である。駆動トルクをアシストする場合、第2のモータジェネレータMG2は電力の供給を受けて電動機として機能する。一方、ブレーキ力をアシストする場合には、第2のモータジェネレータMG2は、駆動輪9から伝達されるトルクにより回転させられて電力を発生する発電機として機能する。
図2は、図1に示す第1及び第2のモータジェネレータMG1及びMG2、並びに動力分配機構20の構成を示す。
動力分配機構20は、エンジン1の出力トルクを第1のモータジェネレータMG1と出力軸3とに分配する機構であり、差動作用を生じるように構成されている。具体的には複数組の差動機構を備え、互いに差動作用を生じる4つの回転要素のうち、第1の回転要素にエンジン1が連結され、第2の回転要素に第1のモータジェネレータMG1が連結され、第3の回転要素に出力軸3が連結され、第4の回転要素に電磁クラッチ5が接続される。電磁クラッチ5を開放した状態では、第1のモータジェネレータMG1の回転数を連続的に変化させることによりエンジン1の回転数が連続的に変化し、無段変速モードが実現される。一方、電磁クラッチ5を係合して第4の回転要素を固定すると、動力分配機構20により決定される変速比がオーバードライブ状態(即ち、エンジン回転数が出力回転数より小さくなる状態)に固定され、固定段モードが実現される。
本実施形態では、図2に示すように、動力分配機構20は、2つの遊星歯車機構を組み合わせて構成される。第1の遊星歯車機構はリングギヤ21、キャリア22、サンギヤ23を備え、第2の遊星歯車機構はリングギヤ25、キャリア26、サンギヤ27を備える。
エンジン1の出力軸2は第1の遊星歯車機構のキャリア22に連結され、そのキャリア22は第2の遊星歯車機構のリングギヤ25に連結されている。これらが第1の回転要素を構成する。第1のモータジェネレータMG1のロータ11は第1の遊星歯車機構のサンギヤ23に連結され、これらが第2の回転要素を構成している。
第1の遊星歯車機構のリングギヤ21と第2の遊星歯車機構のキャリア26は相互に連結されているとともに出力軸3に連結されている。これらが第3の回転要素を構成している。また、第2の遊星歯車機構のサンギヤ27は第4の回転要素に対応し、電磁クラッチ5を介してブレーキ部7に連結している。
図4に電磁クラッチ5の構成例を示す。この例では、電磁クラッチ5は一対のドグ歯53a、53bを備えて構成される。一方のドグ歯53bは図2に示す第2の遊星歯車機構のサンギヤ27に連結されており、第4の回転要素であるサンギヤ27の回転に従って回転する。他方のドグ歯53aは図中の矢印121及び122のように、軸方向に移動(ストローク)可能に構成されている。具体的には、ドグ歯53aの背面側に設けられたアクチュエータ52を矢印123方向に移動させることにより、ドグ歯53aと53bとを係合し、クラッチをオン状態とする。また、アクチュエータ52を矢印124方向に移動させることにより、ドグ歯53aと53bの係合を開放し、クラッチをオフ状態とする。
図2に戻り、第1のモータジェネレータMG1には、ロータ11の回転を検出するレゾルバ12が設けられている。第2のモータジェネレータMG2のロータ41はMG2辺側部6を介して出力軸と連結されており、ロータ41の回転を検出するレゾルバ42が設けられている。また、図2及び図4に示すように、電磁クラッチ5には、ドグ歯53a側の回転を検出するレゾルバ32が設けられている。
ブレーキ部7は、電磁クラッチ5を係合したときに、ドグ歯53a側の軸を固定することにより、第4の回転要素であるサンギヤ27を固定(回転を阻止)するように構成されている。
上述のように、電磁クラッチ5を開放(オフ)状態とすると無段変速モードとなる。具体的には、第1の回転要素であるキャリア22にエンジン1の出力トルクが作用し、第2の回転要素であるサンギヤ23に第1のモータジェネレータ23による反力トルクが作用するので、第3の回転要素である出力軸3及び第4の回転要素であるサンギヤ27にはエンジン1と同方向に回転するトルクが作用する。この場合、第1のモータジェネレータMG1の回転数変化に応じてエンジン1の回転数が変化し、無段変速モードでの運転が行われる。
一方、電磁クラッチ5を係合(オン)状態とし、ブレーキ部7を固定すると固定段モードとなる。具体的には、第4の回転要素であるサンギヤ27の回転を止めると、エンジン1の回転に対してブレーキ部7により反力トルクを与えることになるので、第1のモータジェネレータMG1はいわゆる空転状態となる。その結果、動力分配機構20の構成によって定まる変速比に固定され、固定段モードでの運転が行われる。
図3に、上記のモータジェネレータ及び電磁クラッチ5を制御する制御系の構成を示す。本実施形態の制御系では、図示のように、第1のモータジェネレータMG1及び第2のモータジェネレータMG2を独立に駆動制御するように第1MGECU14及び第2MGECU44が設けられる。
第1MGECU14は、インバータ13を通じて第1のモータジェネレータにMG1に駆動電力を供給する。第1のモータジェネレータMG1の回転はレゾルバ12により検出され、第1MGECU14に送られる。第1MGECU14は、レゾルバ12からの回転検出信号に基づいて、第1のモータジェネレータMG1の回転を制御する。
同様に、第2MGECU44は、インバータ43を通じて第2のモータジェネレータにMG2に駆動電力を供給する。第2のモータジェネレータMG2の回転はレゾルバ42により検出され、第2MGECU44に送られる。第2MGECU44は、レゾルバ42からの回転検出信号に基づいて、第2のモータジェネレータMG2の回転を制御する。
また、図4を参照して説明したように、電磁クラッチ5に設けられたレゾルバ32はドグ歯53a側の軸(以下、「クラッチ駆動部」と呼ぶ。)の回転を検出し、クラッチ回転検出信号を第3MGECU34に供給する。第3MGECU34は、レゾルバ32からのクラッチ回転検出信号を第2MGECU44に供給する。また、第3MGECU34は、第2MGECU44から与えられる制御信号に基づいてアクチュエータ駆動回路51を制御し、アクチュエータ52を駆動して、電磁クラッチ5のオン/オフを制御する。
さらに、本実施形態では、モータジェネレータ毎に設けられたMGECU14及び24を統括制御するHVECU9が設けられる。HVECU9は、第2MGECU44と接続されるとともに、第2MGECU44を通じて第1MGECU14及び第3MGECU34に制御指示や制御指令値などを供給する。
図4を参照して説明したように、本実施形態では、変速機構としてドグ歯を有する電磁クラッチ5を使用する。よって、電磁クラッチ5を係合する際には、第4の回転要素であるサンギヤ27の回転と、電磁クラッチ5のクラッチ駆動部の回転とを位相同期制御する必要がある。即ち、サンギヤ27とクラッチ駆動部との回転数を一致させ、さらに回転位相を同期させてからアクチュエータ52を駆動して電磁クラッチ5の係合を行う必要がある。ここで、サンギヤ27とクラッチ駆動部の回転数を一致させる回転制御はHVECU9が行うこととしても支障は無い。一方、回転位相を同期させる位相制御は、レゾルバの検出信号に基づいて厳密な制御が要求されるため、HVECU9が実行することとすると時間を要してしまうという問題がある。そこで、本実施形態では、回転数の制御はHVECU9が実行し、回転位相の制御は基本的に第1MGECU14が行うこととする。
具体的には、まず、回転数の制御においては、レゾルバ32が検出したクラッチ駆動部の回転数が第3MGECU34及び第2MGECU44を通じてHVECU9に供給される。一方、サンギヤ27の回転数は、第1のモータジェネレータMG1の回転数と、動力分配機構20の構造に応じて決まる特定の関係にあるので、第1MGECU14は、レゾルバ12の検出信号に基づいてサンギヤ27の回転数を算出し、第2MGECU44を通じてHVECU9に通知する。
HVECU9は、クラッチ駆動部の回転数と、サンギヤ27の回転数とが一致するように、第2MGECU44を通じて第1MGECU14に制御指令値を供給し、第1のモータジェネレータMG1の回転数を制御する。
次に、回転位相の制御では、まずHVECU9が制御指示及び制御指令値を第1MGECU14に与える。第1MGECU14は、制御指示及び制御指令値を受け取ると、制御指令値をベースとした上で、自らサンギヤ27とクラッチ駆動部との回転位相を同期させる処理を行う。
具体的には、第1MGECU14は、レゾルバ12からの回転検出信号に基づいて第1のモータジェネレータMG1の回転位相を検出する。第1のモータジェネレータMG1の回転に応じて、動力分配機構20を介してサンギヤ27が回転するので、第1のモージェネレータMG1の回転位相と、サンギヤ27の回転位相とは、動力分配機構20の構造によって決まる特定の関係にある。よって、第1MGECU14は、レゾルバ12から第1のモータジェネレータMG1の回転位相を制御することにより、サンギヤ27の回転位相を制御することができる。
一方、クラッチ駆動部の回転位相は、レゾルバ32により検出され、第3MGECU34及び第2MGECU44を通じて第1MGECU14に送られる。よって、第1MGECU14は、こうして取得したクラッチ駆動部の回転位相と、レゾルバ12からの検出信号に基づいて得たサンギヤ27の回転位相とが同期するように、第1のモータジェネレータMG1の駆動を制御する。そして、サンギヤ27の回転位相とクラッチ駆動部の回転位相同期が完了したときに、第1MGECU14はそれをHVECU9に通知する。HVECU9は、位相同期が完了した旨の通知を受けると、第2MGECU44及び第3MGECU34を通じてアクチュエータ回路51に指示を与え、アクチュエータ52を駆動してクラッチを係合させる。
このように、本実施形態では、電磁クラッチ5の回転位相同期制御において、HVECU9により回転数の制御を行うとともに、第1MGECU14により回転位相の制御を行う。HVECU9は複数のMGECUを統括的に制御するコントローラであり、かつ、第1MGECU14までの通信遅れなども発生するので、HVECU9による回転位相制御は時間を要し、好ましくない。この点、第1MGECU14は第1のモータジェネレータMG1の専用のコントローラであるので、第1のモータジェネレータの駆動制御を迅速かつ厳密に行うことができる。よって、電磁クラッチ5の切り替えを必要とする変速動作を迅速に行うことが可能となる。なお、好ましい実施例では、第1MGECU14はHVECU9よりも演算処理速度の速いものが使用される。
なお、上記のように、第1MGECU14が回転位相制御を実行する場合、HVECU9は第1MGECU14に対して制御指令値を与える。この制御指令値は、第1MGECU14による回転位相制御のベースとなるものであり、第1MGECU14はこの制御指令値をベース値とし、自らの制御によりこれを補正することにより、回転位相制御を実行する。
1つの例では、HVECU9から与えられる制御指令値は、第1MGECU14により実行される位相同期制御において許容される第1のモータジェネレータMG1の駆動トルク又は回転数の範囲を規定するものとすることができる。この場合、HVECU9は、基本的に第1MGECU14による回転位相制御において、第1のモータジェネレータMG1の駆動トルク又は回転数が、制御指令値に基づく許容範囲内であるか否かを常に関ししており、許容範囲を逸脱した場合にはその旨の警告(ダイアグ)などを生成する。
なお、HVECU9は、基本的に各MGECUを統括的に制御する立場にあり、上記の第1MGECU14による回転位相制御中であるか否かに限らず、常に第1のモータジェネレータのMG1の駆動トルクや回転数を監視している(これを「MGトルク監視処理」と呼ぶ。)ものであるが、本実施形態のように、回転位相制御を第1のMGECU14に委ねる場合には、MGトルク監視処理における許容範囲を緩和する(即ち、広げる)ようにしてもよい。これは、第1のMGECU14が主体となって回転位相制御を行っているときには、第1のモータジェネレータMG1の駆動トルクや回転数などの状態をHVECU9が時間遅れなく十分な精度で認識することが難しい。そのため、必要以上に頻繁に警告などが発せられることを回避すべく、MGトルク監視処理における許容範囲を緩和することが好ましい。
次に、上記の制御系による電磁クラッチ5の係合時の制御について、図5のフローチャートを参照して説明する。なお、この処理は、主として図4に示すHVECU9及び第1MGECU14により実行される。
まず、HVECU9は変速制御実行中であるか否かを判定する(ステップS101)。この判定は、例えばユーザにより変速要求がなされたか否かの判定により行われる。変速制御実行中でない場合(ステップS101;No)、HVECU9は、通常のHVECU9による制御により、第1MGECU14に対してMGトルク指令値を指示し、第1のモータジェネレータMG1の駆動を制御する(ステップS102)。
一方、変速制御実行中である場合(ステップS101;Yes)、HVECU9は回転同期制御を実行する。回転同期制御では、前述のようにHVECU9がクラッチ駆動部の回転数とサンギヤ27の回転数を取得し、両者が一致するようにMGトルク値を算出し、第1MGECU14に供給する(ステップS104)。これにより、第1のMGECU14は、第1のモータジェネレータ14の回転数を制御する。そして、回転同期制御が完了すると(ステップS103;Yes)、HVECU9は第1のモータジェネレータMG1のMGトルク監視処理の許容範囲を緩和する(ステップS105)。前述のように、HVECU9は基本的に第1のモータジェネレータMG1のトルクを監視しているが、ここでは、以後の処理で第1MGECU14による位相制御を実行するので、それに先だってMGトルク監視処理における許容範囲を広げておく処理を行っている。
次に、HVECU9は、第1MGECU14に対して、位相同期制御を指示する(ステップS106)。この際、HVECU9は、第1のMGECU14による位相同期制御のベースとなるMGトルク値又は許容トルク値の範囲などを制御指令値として第1MGECU14に与える。
これに応答して、第1MGECU14は位相同期制御を実行する。即ち、第1MGECU14は、HVECU9からの制御指令値をベースとしつつ、レゾルバ12から得られる第1のモータジェネレータMG1の回転位相に基づいてサンギヤ27の回転位相を算出し、それがレゾルバ32から得られるクラッチ駆動部の回転位相と同期するように第1のモータジェネレータMG1のトルク値を補正して、駆動を制御する(ステップS108)。
こうして、位相同期が完了すると(ステップS107;Yes)、第1MGECU14はHVECU9へ位相同期の完了を通知する(ステップS109)。位相同期の完了の通知を受け取ると、HVECU9はアクチュエータ52を駆動して電磁クラッチ5を係合させ、変速制御を実行する(ステップS110)。さらに、HVECU9は、ステップS105で緩和されたMGトルク監視処理の許容範囲を元に戻す(ステップS111)。こうして、クラッチ係合時の処理は終了する。
次に、クラッチ開放時の制御について図6のフローチャートを参照して説明する。この処理も、主としてHVECU9と第1MGECU14により実行される。
まず、HVECU9は、ユーザからの要求その他により、電磁クラッチ5の開放要求があったか否かを判定する(ステップS201)。開放要求が無い場合(ステップS201;No)、HVECU9はMGトルク指令値をゼロに維持し、電磁クラッチ係合中の処理を継続する(ステップS202)。
一方、電磁クラッチ5の開放要求があった場合(ステップS201;Yes)、HVECU9はクラッチ駆動部とサンギヤ27とを変速同期回転数に維持するための第1のモータジェネレータMG1のトルク値をトルク指令値として算出し、第1のMGECU14に供給する(ステップS203)。次に、HVECU9は、MGトルク監視処理の許容範囲を緩和し(ステップS204)、開放制御の実行指示を第1MGECU14に与える(ステップS205)。
HVECU9より指示を受けると、第1MGECU14は、電磁クラッチの開放制御を実行する。具体的には、アクチュエータ52を開放方向、即ち図4における矢印124の方向に駆動するとともに、ステップS203でHVECU9により与えられたトルク指令値に対して解放時の補正を行って第1のモータジェネレータMG1のトルクを変化させる(ステップS207)。
この際の第1のモータジェネレータMG1のトルク変化例を図7に示す。図7はステップS207における、第1のモータジェネレータMG1のトルク値の時間変化を示す。ステップS203においてHVECU9から与えられるトルク指令値をグラフ70で示す一定値とした場合、第1MGECU14は、所定のトルク補正値の幅Xで第1のモータジェネレータMG1のトルク値を増減させる。これは、電磁クラッチ5の係合中のドグ歯53a、53bを開放するための処理であり、アクチュエータ52により矢印124方向にドグ歯53aを駆動しつつ、クラッチ駆動部、即ちドグ歯53aの回転トルクを増減することにより、ドグ歯53bに対するドグ歯53aの係合力を増減させ、ドグ歯53aがドグ歯53bから外れ易くしている。
こうして、電磁クラッチ5の開放が完了すると(ステップS206)、第1MGECU14はHVECU9にクラッチの開放完了を通知する(ステップS208)。これに応じて、HVECU9は、ステップS204で緩和していたMGトルク監視処理の許容範囲を元に戻し(ステップS209)、通常のHVECUによる制御、即ち前述の無段変速モードにおける制御へ移行する(ステップS210)。こうして、クラッチ解放時の制御は終了する。
以上説明したように、本実施形態では、ドグ歯を有する電磁クラッチの回転位相同期制御において、回転数を一致させる回転制御はHVECU9が行い、回転位相を同期させる位相制御は第1MGECU14が行うこととしたので、HVECU9と第1MGECU14との間の通信遅れなどの要因により変速制御が遅れることがなく、迅速な変速が可能となる。
実施形態によるハイブリッド装置の概略構成を示す。 モータジェネレータ及び動力分配機構の構成を示す。 ハイブリッド車両の制御系の構成を示す。 電磁クラッチの構造を示す。 クラッチ係合時の処理を示すフローチャートである。 クラッチ開放時の処理を示すフローチャートである。 クラッチ解放時のモータジェネレータトルク値の補正方法を示すグラフである。
符号の説明
1 エンジン
3 出力軸
5 電磁クラッチ
9 HVECU
14 第1MGECU
12、32、42 レゾルバ
20 動力分配機構
34 第3MGECU
44 第2MGECU
52 アクチュエータ

Claims (3)

  1. モータジェネレータにより回転制御される第1の要素と、前記第1の要素と係合する第2の要素とを有するクラッチと、
    前記モータジェネレータの駆動制御を行う第1の駆動制御部及び第2の駆動制御部と、を備え、
    前記第1の駆動制御部は、前記第1の要素と前記第2の要素の回転位相を同期させるための制御指令値を前記第2の駆動制御部に供給し、
    前記第2の駆動制御部は、前記制御指令値に対して、前記第1の要素と前記第2の要素の回転位相を同期させるための補正を行って前記モータジェネレータの駆動制御を行うことを特徴とする変速機の制御装置。
  2. 前記第1の駆動制御部は、前記モータジェネレータの駆動制御により、前記第1の要素と前記第2の要素の回転数を一致させる請求項1に記載の変速機の制御装置。
  3. 前記第1の駆動制御部は、モータジェネレータの回転状態が所定の許容範囲内であるか否かを監視する監視手段を備え、
    前記第1の駆動制御部は、前記第2の駆動制御部に制御指令値を供給して前記第2の駆動制御部にモータジェネレータの駆動制御を実行させている場合は、前記第2の駆動制御部にモータジェネレータの駆動制御を実行させていない場合と比較して、前記許容範囲を広く設定する請求項1又は2に記載の変速機の制御装置。
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