JP2009067204A - 車両用灯具ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】光学モジュールの光軸調整に伴うレンズの姿勢の変化を低減することが可能な車両用灯具ユニットを提供する。
【解決手段】車両用灯具ユニット100において、光学モジュールが固定される固定部11及び第1凸球面を有する可動部材10と、前記第1凸球面が面接触し摺動する第1凹球面及び第2凸球面を有する可動中間部材と、前記可動部材と前記可動中間部材とを、前記第1凸球面が前記第1凹球面に対して摺動可能に連結する第1連結手段40と、前記可動部材を前記中間部材に対して固定する第1固定手段と、前記第2凸球面が面接触し摺動する第2凹球面及び車両側に固定される固定部を有する固定フレーム30と、前記中間部材と前記固定フレームとを、前記第2凸球面が前記第2凹球面に対して摺動可能に連結する第2連結手段50と、前記可動中間部材を、前記固定フレームに対して固定する第2固定手段と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】車両用灯具ユニット100において、光学モジュールが固定される固定部11及び第1凸球面を有する可動部材10と、前記第1凸球面が面接触し摺動する第1凹球面及び第2凸球面を有する可動中間部材と、前記可動部材と前記可動中間部材とを、前記第1凸球面が前記第1凹球面に対して摺動可能に連結する第1連結手段40と、前記可動部材を前記中間部材に対して固定する第1固定手段と、前記第2凸球面が面接触し摺動する第2凹球面及び車両側に固定される固定部を有する固定フレーム30と、前記中間部材と前記固定フレームとを、前記第2凸球面が前記第2凹球面に対して摺動可能に連結する第2連結手段50と、前記可動中間部材を、前記固定フレームに対して固定する第2固定手段と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、光学モジュールを構成するレンズを有する車両用灯具ユニットに係り、特に光学モジュールの光軸調整するための機構を備えた車両用灯具ユニットに関する。
従来、例えば、図8に示すように、光学モジュールM´を構成するレンズL´が設けられたフレームF´の調整ネジN´のねじ込み量を調整することにより、フレームF´を支点S´周りに回転させ、これにより、光学モジュールM´の光軸調整を行うことが知られている。このような光軸調整機構を有するものとして、例えば、特許文献1に記載のものがある。
特開平10−283805号
しかしながら、この種の光軸調整機構を有する車両用灯具においては、支点S´がレンズL´から大きく離れた位置に位置しているため、フレームF´を支点S´周りに回転させると、レンズL´と支点S´との位置の関係に起因して、光学モジュールM´を構成するレンズL´の姿勢(向き)が大きく変化してしまう。このため、所望の外観デザインを実現することが困難になるという問題がある。
この問題は、複数の光学モジュールM´それぞれの光軸調整を行った場合に、特に顕著となる。例えば、複数の光学モジュールM´を左右等一列に配置し、それぞれの光学モジュールM´の光軸調整の結果、左側に配置された光学モジュールM´のレンズL´が大きく左を向き、右側に配置された光学モジュールM´のレンズL´が大きく右を向く場合がある。この場合、所望の外観デザイン(例えば、各レンズL´を同一方向に向けたデザイン)を実現することが極めて困難となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、光学モジュールの光軸調整に伴うレンズ(光学モジュールを構成するレンズ)の姿勢の変化を低減することが可能な車両用灯具ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、レンズを含む光学モジュールを有する車両用灯具ユニットにおいて、前記光学モジュールが固定される固定部及び前記レンズ中心に球中心が設定された第1凸球面を有する可動部材と、前記レンズ中心に球中心が設定された凹球面であって前記第1凸球面が面接触し摺動する第1凹球面及び前記レンズ中心に球中心が設定された第2凸球面を有する可動中間部材と、前記可動部材と前記可動中間部材とを、前記第1凸球面が前記第1凹球面に対して所定方向に摺動可能に連結する第1連結手段と、前記可動部材を、前記可動中間部材に対して固定する第1固定手段と、前記レンズ中心に球中心が設定された凹球面であって前記第2凸球面が面接触し摺動する第2凹球面及び車両側に固定される固定部を有する固定フレームと、前記可動中間部材と前記固定フレームとを、前記第2凸球面が前記第2凹球面に対して所定方向に交差する方向に摺動可能に連結する第2連結手段と、前記可動中間部材を、前記固定フレームに対して固定する第2固定手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、可動部材と可動中間部材は、可動部材の第1凸球面が可動中間部材の第1凹球面に対して所定方向(例えば、車両用灯具ユニットを車両に搭載した場合の上下に相当する方向)に摺動可能に連結されている。また、可動部材の第1凸球面及び可動中間部材の第1凹球面それぞれの球中心は、光学モジュールを構成するレンズの中心に設定されている。
このため、請求項1に記載の発明によれば、可動部材(の第1凸球面)を可動中間部材の第1凹球面に対して所定方向に摺動させると、可動部材(及び、光学モジュールを構成するレンズ)は、可動中間部材の第1球面に沿って摺動しながら該レンズ中心を中心として回転する。これにより、光学モジュールの所定方向の光軸調整に伴うレンズの姿勢の変化を低減することが可能となる。従って、複数の光学モジュールを左右等一列に配置し、それぞれの光学モジュールMの所定方向の光軸調整を行ったとしても、所望の外観デザインを実現することが可能となる。
同様に、請求項1に記載の発明によれば、可動中間部材と固定フレームは、可動中間部材の第2凸球面が固定フレームの第2凹球面に対して所定方向に交差する方向(例えば、車両用灯具ユニットを車両に搭載した場合の左右に相当する方向)に摺動可能に連結されている。また、可動中間部材の第2凸球面及び固定フレームの第2凹球面それぞれの球中心も、光学モジュールを構成するレンズの中心に設定されている。
このため、請求項1に記載の発明によれば、可動中間部材(の第2凸球面)を固定フレームの第2凹球面に対して所定方向に交差する方向に摺動させると、可動中間部材(及び、光学モジュールを構成するレンズ)は、固定フレームの第2球面に沿って摺動しながら該レンズ中心を中心として回転する。これにより、光学モジュールの所定方向に交差する方向の光軸調整に伴うレンズの姿勢の変化を低減することが可能となる。従って、複数の光学モジュールを左右等一列に配置し、それぞれの光学モジュールMの所定方向に交差する方向の光軸調整を行ったとしても、所望の外観デザインを実現することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1連結手段は、前記可動部材の前記第1凸球面に設けられた第1ガイド用柱部、前記可動中間部材に形成された前記所定方向に延びる開口であって前記第1ガイド用柱部が挿入される第1ガイド用開口、及び、前記第1ガイド用開口周囲に当接するスペーサを介して前記第1ガイド用柱部にネジ止めされるネジを含み、前記第2連結手段は、前記可動中間部材の前記第2凸球面に設けられた第2ガイド用柱部、前記固定フレームに形成された前記所定方向に交差する方向に延びる開口であって前記第2ガイド用柱部が挿入される第2ガイド用開口、及び、前記第2ガイド用開口周囲に当接するスペーサを介して前記第2ガイド用柱部にネジ止めされるネジを含むことを特徴とする。
請求項2は、第1及び第2連結手段の例示である。従って、本発明の第1及び第2連結手段は、これら構成に限定されない。
請求項3は、請求項1又は2に記載の発明において、前記可動部材には、前記所定方向に交差する方向に延びる開口であって偏心ドライバー先端が挿入される第1光軸調整用開口が形成されており、前記可動中間部材の前記第1光軸調整用開口に対応する位置には、偏心ドライバーが挿入される筒部であって前記第1光軸調整用開口に先端が挿入された偏心ドライバーの軸部が位置する第1筒部が設けられており、前記可動中間部材には、前記所定方向に延びる開口であって偏心ドライバー先端が挿入される第2光軸調整用開口が形成されており、前記固定フレームの前記第2光軸調整用開口に対応する位置には、偏心ドライバーが挿入される筒部であって前記第2光軸調整用開口に先端が挿入された偏心ドライバーの軸部が位置する第2筒部が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、第1光軸調整用開口に先端が挿入された偏心ドライバーを回転させることのみにより、可動部材を可動中間部材に対して所定方向に摺動させることが可能となる。これにより、光学モジュールの所定方向の光軸の微調整を容易に行うことが可能となる。
同様に、第2光軸調整用開口に先端が挿入された偏心ドライバーを回転させることのみにより、可動中間部材を固定フレームに対して所定方向に交差する方向に摺動させることが可能となる。これにより、光学モジュールの所定方向に交差する方向の光軸の微調整を容易に行うことが可能となる。
請求項4に記載の発明は、レンズを含む光学モジュールを有する車両用灯具ユニットにおいて、前記光学モジュールが固定される固定部及び前記レンズ中心に球中心が設定された凸球面を有する可動部材と、前記レンズ中心に球中心が設定された凹球面であって前記凸球面が面接触し摺動する凹球面及び車両側に固定される固定部を有する固定フレームと、前記可動材と前記固定フレームとを、前記凸球面が前記凹球面に対して所定方向に摺動可能に連結する連結手段と、前記可動部材を、前記固定フレームに対して固定する固定手段と、を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、可動部材と固定フレームは、可動部材の凸球面が固定フレームの凹球面に対して所定方向に摺動可能に連結されている。また、可動部材の球面及び固定フレームの凹球面それぞれの球中心は、光学モジュールを構成するレンズの中心に設定されている。
このため、請求項4に記載の発明によれば、可動部材(の球面)を固定フレームの凹球面に対して所定方向に摺動させると、可動部材(及び、光学モジュールを構成するレンズ)は、固定フレームの凹球面に沿って摺動しながら該レンズ中心を中心として、所定方向に回転する。これにより、光学モジュールの所定方向の光軸調整に伴うレンズの姿勢の変化を低減することが可能となる。従って、複数の光学モジュールを左右等一列に配置し、それぞれの光学モジュールMの所定方向の光軸調整を行ったとしても、所望の外観デザインを実現することが可能となる。
本発明によれば、光学モジュールの光軸調整に伴うレンズ(光学モジュールを構成するレンズ)の姿勢の変化を低減することが可能な車両用灯具ユニットを提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態である車両用灯具ユニットについて図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の車両用灯具ユニットの斜視図である。図2、図3は、図1に示した車両用灯具ユニットの分解斜視図である。図4は、光学モジュールが固定された車両用灯具の側面図である。図5は、本実施形態の車両用灯具ユニットの背面図である。図6は、偏心ドライバーの例である。図7は、本実施形態の車両用灯具ユニットに用いられる可動中間部材の変形例を説明するための図である。
図1〜図3に示すように、本実施形態の車両用灯具ユニット100は、可動部材10、可動中間部材20、固定フレーム30、第1連結手段40、第2連結手段50等を備えている。
可動部材10は、正面視略矩形のプレート部材であり、例えば、合成樹脂、あるいは、金属材料により形成されている。可動部材10は、図4に示す光学モジュールMが固定される固定部11(図4中光学モジュールMがネジ止め固定された四つの光学モジュール支持脚11を例示)及び凸球面12を有している。凸球面12は、図4に示す光学モジュールMを構成するレンズLの中心(例えば、レンズLの光軸AX上の一点C)又はレンズLの中心近傍に球中心が設定された凸球面である。
可動中間部材20は、正面視略矩形のプレート部材であり、例えば、合成樹脂、あるいは、金属材料により形成されている。可動中間部材20は、凹球面21及びその反対側の凸球面22を有している。凹球面21は、レンズL中心(例えば、レンズLの光軸AX上の一点C)又はレンズLの中心近傍に球中心が設定された凹球面であって可動部材10の凸球面12が面接触し摺動する摺動面である。凸球面22は、レンズL中心(例えば、レンズLの光軸AX上の一点C)又はレンズLの中心近傍に球中心が設定された凸球面である。
固定フレーム30は、正面視略矩形のプレート部材であり、例えば、合成樹脂、あるいは、金属材料により形成されている。固定フレーム30は、凹球面31及び車両側(例えば、車体フレーム)に固定される固定部32(図2中、四つの固定脚32を例示)を有している。凹球面31は、レンズL中心(例えば、レンズLの光軸AX上の一点C)又はレンズLの中心近傍に球中心が設定された凹球面であって可動中間部材20の凸球面22が面接触し摺動する摺動面である。
可動部材10と可動中間部材20は、第1連結手段40により、可動部材10の凸球面12が可動中間部材20の凹球面21に対して摺動可能に連結されている。第1連結手段40は、図1〜図3に示すように、可動部材10の凸球面12に設けられた二つの第1ガイド用柱部13、可動中間部材20に形成されたX−X´方向に延びる開口であって第1ガイド用柱部13が挿入される二つのガイド筒23(第1ガイド用開口に相当)、及び、各ガイド筒23周囲に当接するスペーサS1及びワッシャーW1を介して各第1ガイド用柱部13にネジ止めされるネジN1を含む。ネジN1は、比較的弱い力でネジ止めされている。また、可動部材10の凸球面12及び可動中間部材20の凹球面21それぞれの球中心は、レンズL中心に設定されている。
このため、可動部材10(の凸球面12)を可動中間部材20の凹球面21に対して所定方向(例えば、車両用灯具ユニット100を車両に搭載した場合の上下に相当する方向。以下X−X´方向という。)に摺動させると、可動部材10(及び、レンズL)は、可動中間部材20の凹球面21に沿って摺動しながらレンズL中心を中心として、X−X´方向に回転する。
これにより、光学モジュールMのX−X´方向の光軸調整を行うことが可能となる。このX−X´方向の光軸調整に際して、可動部材10(及び、レンズL)は、レンズL中心を中心として回転するので、従来と比較して、光学モジュールMの光軸調整に伴うレンズLの姿勢の変化を低減することが可能となる。
図2、図3及び図5に示すように、可動部材10には、X−X´方向に延びる開口であって図6に示す偏心ドライバーDの先端D1が挿入される開口14が形成されている。また、可動部材10には、X−X´方向に交差する方向(例えば、図2、図3及び図5中Y−Y´方向。)に延びる開口であって偏心ドライバーDの先端D1が挿入されるX−X´方向光軸調整用開口15が形成されている。可動中間部材20のX−X´方向光軸調整用開口15に対応する位置には、偏心ドライバーDが挿入される筒部であってX−X´方向光軸調整用開口15に先端D1が挿入された偏心ドライバーDの軸部D2が位置する円筒部24が設けられている。
可動中間部材20と固定フレーム30は、第2連結手段50により、可動中間部材20の凸球面22が固定フレーム30の凹球面31に対して摺動可能に連結されている。第2連結手段50は、図1〜図3に示すように、可動中間部材20の凸球面22に設けられた二つの第2ガイド用柱部25、固定フレーム30に形成されたY−Y´方向に延びる開口であって第2ガイド用柱部25が挿入される二つのガイド筒33(第2ガイド用開口に相当)、及び、各ガイド筒33周囲に当接するスペーサS2及びワッシャーW2を介して各第2ガイド用柱部25にネジ止めされるネジN2を含む。ネジN2は、比較的弱い力でネジ止めされている。また、可動中間部材20の凸球面22及び固定フレーム30の凹球面31それぞれの球中心は、レンズL中心に設定されている。
このため、可動中間部材20(の凸球面22)を固定フレーム30の凹球面31に対して所定方向に交差する方向(例えば、車両用灯具ユニット100を車両に搭載した場合の左右に相当する方向。以下Y−Y´方向という。)に摺動させると、可動中間部材20(及び、レンズL)は、固定フレーム30の凹球面31に沿って摺動しながらレンズL中心を中心として、Y−Y´方向に回転する。
これにより、光学モジュールMのY−Y´方向の光軸調整を行うことが可能となる。このY−Y´方向の光軸調整に際して、可動中間部材20(及び、レンズL)は、レンズL中心を中心として回転するので、従来と比較して、光学モジュールMの光軸調整に伴うレンズLの姿勢の変化を低減することが可能となる。
なお、可動中間部材20の凸球面22にはY−Y´方向に延びる凸部27が設けられており、固定フレーム30にはY−Y´方向に延びる開口であって凸部27が挿入されるY−Y´方向ガイド用穴35が形成されている。
図2、図3及び図5に示すように、可動中間部材20には、Y−Y´方向に延びる開口であって図6に示す偏心ドライバーDの先端D1が挿入されるY−Y´方向光軸調整用開口26が形成されている。固定フレーム30のY−Y´方向光軸調整用開口26に対応する位置には、偏心ドライバーDが挿入される筒部であってY−Y´方向光軸調整用開口26に先端D1が挿入された偏心ドライバーDの軸部D2が位置する円筒部34が設けられている。
なお、固定フレーム30の、各ガイド筒23及び円筒部24に対応する部分にはそれぞれ切欠部36が形成されている。
次に、上記構成の車両用灯具ユニットの使用例について説明する。
まず、X−X´方向の光軸調整について説明する。
X−X´方向の光軸調整を行う場合、円筒部24を介してX−X´方向光軸調整用開口15に偏心ドライバーDの先端D1を挿入するとともに、偏心ドライバーDの軸部D2を円筒部24内に位置させる。次に、X−X´方向光軸調整用開口15に先端D1が挿入された偏心ドライバーDを回転させる。すると、軸部D2は円筒部24内壁に沿う形で略同一の軸心を中心に回転するが、先端D1は偏心しているので偏心回転する。この偏心回転する先端D1の作用により、可動部材10は可動中間部材20に対してX−X´方向に摺動させられる。すなわち、可動部材10(及び、レンズL)は、可動中間部材20の凹球面21に沿って摺動しながらレンズL中心を中心として、X−X´方向に回転する。これにより、光学モジュールMのX−X´方向の光軸の微調整を容易に行うことが可能となる。このX−X´方向の光軸調整に際して、可動部材10(及び、レンズL)は、レンズL中心を中心として回転するので、従来と比較して、光学モジュールMの光軸調整に伴うレンズLの姿勢の変化を低減することが可能となる。
そして、X−X´方向の光軸調整後、ネジN1を締めつけることにより、可動部材10と可動中間部材20をネジ止め固定する。これにより、X−X´方向の光軸調整が完了する。なお、ネジN1に代えて、溶接、カシメ又は接着等の手段を用いて可動部材10と可動中間部材20を固定してもよい。
次に、Y−Y´方向の光軸調整について説明する。
Y−Y´方向の光軸調整を行う場合、円筒部34を介してY−Y´方向光軸調整用開口26に偏心ドライバーDの先端D1を挿入するとともに、偏心ドライバーDの軸部D2を円筒部34内に位置させる。次に、Y−Y´方向光軸調整用開口26に先端D1が挿入された偏心ドライバーDを回転させる。すると、軸部D2は円筒部34内壁に沿う形で略同一の軸心を中心に回転するが、先端D1は偏心しているので偏心回転する。この偏心回転する先端D1の作用により、可動中間部材20は固定フレーム30に対してY−Y´方向に摺動させられる。すなわち、可動中間部材20(及び、レンズL)は、固定フレーム30の凹球面31に沿って摺動しながらレンズL中心を中心として、Y−Y´方向に回転する。これにより、光学モジュールMのY−Y´方向の光軸の微調整を容易に行うことが可能となる。このY−Y´方向の光軸調整に際して、可動中間部材20(及び、レンズL)は、レンズL中心を中心として回転するので、従来と比較して、光学モジュールMの光軸調整に伴うレンズLの姿勢の変化を低減することが可能となる。
そして、Y−Y´方向の光軸調整後、ネジN2を締めつけることにより、可動中間部材20と固定フレーム30をネジ止め固定する。これにより、Y−Y´方向の光軸調整が完了する。なお、ネジN2に代えて、溶接、カシメ又は接着等の手段を用いて可動中間部材20と固定フレーム30を固定してもよい。
以上説明したように、本実施形態の車両用灯具ユニット100によれば、可動部材10と可動中間部材20は、第1連結手段40により、可動部材10の凸球面12が可動中間部材20の凹球面21に対してX−X´方向に摺動可能に連結されている。また、可動部材10の凸球面12及び可動中間部材20の凹球面21それぞれの球中心は、光学モジュールMを構成するレンズLの中心に設定されている。
このため、本実施形態の車両用灯具ユニット100によれば、可動部材10(の凸球面12)を可動中間部材20の凹球面21に対してX−X´方向に摺動させると、可動部材10(及び、レンズL)は、レンズL中心を中心としてX−X´方向に回転する。従って、本実施形態の車両用灯具ユニット100によれば、従来と比較して、光学モジュールMの光軸調整に伴うレンズLの姿勢の変化を低減することが可能となる。従って、複数の光学モジュールMを左右等一列に配置し、それぞれの光学モジュールMのX−X´方向の光軸調整を行ったとしても、所望の外観デザインを実現することが可能となる。
同様に、本実施形態の車両用灯具ユニット100によれば、可動中間部材20と固定フレーム30は、可動中間部材20の凸球面22が固定フレーム30の凹球面31に対してX−X´方向に交差するY−Y´に摺動可能に連結されている。また、可動中間部材20の凸球面22及び固定フレーム30の凹球面31それぞれの球中心も、光学モジュールMを構成するレンズLの中心に設定されている。
このため、本実施形態の車両用灯具ユニット100によれば、可動中間部材20(の凸球面22)を固定フレーム30の凹球面31に対してY−Y´方向に摺動させると、可動中間部材20(及び、レンズL)は、レンズL中心を中心としてY−Y´方向に回転する。従って、本実施形態の車両用灯具ユニット100によれば、従来と比較して、光学モジュールMの光軸調整に伴うレンズLの姿勢の変化を低減することが可能となる。従って、複数の光学モジュールMを左右等一列に配置し、それぞれの光学モジュールMのY−Y´方向の光軸調整を行ったとしても、所望の外観デザインを実現することが可能となる。
次に、変形例について説明する。
上記実施形態では、車両用灯具100は、可動部材10、可動中間部材20、固定フレーム30を備えているように説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、車両用灯具100は、可動部材10、可動中間部材20のみ備えていてもよい。この場合、可動中間部材20に、車両側に固定される固定部32に相当する固定部を設ける。これにより、X−X´方向にのみ光軸調整可能な車両用灯具ユニットを得ることが可能となる。また、車両用灯具100は、可動中間部材20、固定フレーム30のみ備えていてもよい。この場合、可動中間部材20に、光学モジュールMが固定される固定部11に相当する固定部を設ける。これにより、Y−Y´方向にのみ光軸調整可能な車両用灯具ユニットを得ることが可能となる。
また、上記実施形態では、可動中間部材20は凹球面21及びその反対側の凸球面22を有しているように説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図7に模式的に示すように、可動中間部材20は、凸円筒面21´及びその反対側の凹円筒面22´を有するものであってもよい。この場合、可動部材10には、凸球面12に代えて、可動中間部材20の凸円筒面21´に面接触し摺動する凹円筒面を設ける。また、固定フレーム30には、凹球面31に代えて、可動中間部材20の凹円筒面22´が面接触し摺動する凸円筒面を設ける。
これによっても、従来と比較して、光学モジュールMの光軸調整に伴うレンズLの姿勢の変化を低減することが可能となる。従って、複数の光学モジュールMを左右等一列に配置し、それぞれの光学モジュールMのX−X´方向の光軸調整を行ったとしても、所望の外観デザインを実現することが可能となる。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
100…車両用灯具ユニット、10…可動部材、11…固定部(光学モジュール支持脚)、12…凸球面、13…ガイド用柱部、14…開口、15…X−X´方向光軸調整用開口、20…可動中間部材、21…凹球面、23…ガイド筒、24…円筒部、25…ガイド用柱部、26…Y−Y´方向光軸調整用開口、27…凸部、30…固定フレーム、31…凹球面、32…固定部、33…ガイド筒、34…円筒部、35…Y−Y´方向ガイド用穴、36…切欠部、40…第1連結手段、50…第2連結手段、AX…光軸、D…偏心ドライバー、D1…先端、D2…軸部、S1・S2…スペーサ
Claims (4)
- レンズを含む光学モジュールを有する車両用灯具ユニットにおいて、
前記光学モジュールが固定される固定部及び前記レンズ中心に球中心が設定された第1凸球面を有する可動部材と、
前記レンズ中心に球中心が設定された凹球面であって前記第1凸球面が面接触し摺動する第1凹球面及び前記レンズ中心に球中心が設定された第2凸球面を有する可動中間部材と、
前記可動部材と前記可動中間部材とを、前記第1凸球面が前記第1凹球面に対して所定方向に摺動可能に連結する第1連結手段と、
前記可動部材を、前記可動中間部材に対して固定する第1固定手段と、
前記レンズ中心に球中心が設定された凹球面であって前記第2凸球面が面接触し摺動する第2凹球面及び車両側に固定される固定部を有する固定フレームと、
前記可動中間部材と前記固定フレームとを、前記第2凸球面が前記第2凹球面に対して所定方向に交差する方向に摺動可能に連結する第2連結手段と、
前記可動中間部材を、前記固定フレームに対して固定する第2固定手段と、
を備えることを特徴とする車両用灯具ユニット。 - 前記第1連結手段は、前記可動部材の前記第1凸球面に設けられた第1ガイド用柱部、前記可動中間部材に形成された前記所定方向に延びる開口であって前記第1ガイド用柱部が挿入される第1ガイド用開口、及び、前記第1ガイド用開口周囲に当接するスペーサを介して前記第1ガイド用柱部にネジ止めされるネジを含み、
前記第2連結手段は、前記可動中間部材の前記第2凸球面に設けられた第2ガイド用柱部、前記固定フレームに形成された前記所定方向に交差する方向に延びる開口であって前記第2ガイド用柱部が挿入される第2ガイド用開口、及び、前記第2ガイド用開口周囲に当接するスペーサを介して前記第2ガイド用柱部にネジ止めされるネジを含むことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具ユニット。 - 前記可動部材には、前記所定方向に交差する方向に延びる開口であって偏心ドライバー先端が挿入される第1光軸調整用開口が形成されており、
前記可動中間部材の前記第1光軸調整用開口に対応する位置には、偏心ドライバーが挿入される筒部であって前記第1光軸調整用開口に先端が挿入された偏心ドライバーの軸部が位置する第1筒部が設けられており、
前記可動中間部材には、前記所定方向に延びる開口であって偏心ドライバー先端が挿入される第2光軸調整用開口が形成されており、
前記固定フレームの前記第2光軸調整用開口に対応する位置には、偏心ドライバーが挿入される筒部であって前記第2光軸調整用開口に先端が挿入された偏心ドライバーの軸部が位置する第2筒部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用灯具ユニット。 - レンズを含む光学モジュールを有する車両用灯具ユニットにおいて、
前記光学モジュールが固定される固定部及び前記レンズ中心に球中心が設定された凸球面を有する可動部材と、
前記レンズ中心に球中心が設定された凹球面であって前記凸球面が面接触し摺動する凹球面及び車両側に固定される固定部を有する固定フレームと、
前記可動材と前記固定フレームとを、前記凸球面が前記凹球面に対して所定方向に摺動可能に連結する連結手段と、
前記可動部材を、前記固定フレームに対して固定する固定手段と、
を備えることを特徴とする車両用灯具ユニット。
Priority Applications (1)
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-
2007
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