JP2009063133A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009063133A
JP2009063133A JP2007233362A JP2007233362A JP2009063133A JP 2009063133 A JP2009063133 A JP 2009063133A JP 2007233362 A JP2007233362 A JP 2007233362A JP 2007233362 A JP2007233362 A JP 2007233362A JP 2009063133 A JP2009063133 A JP 2009063133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solenoid valve
linear solenoid
hydraulic
speed
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007233362A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5033547B2 (ja
Inventor
Yuhei Yoshioka
裕平 吉岡
Kazuyuki Noda
和幸 野田
Tatsuya Kawamura
達哉 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2007233362A priority Critical patent/JP5033547B2/ja
Publication of JP2009063133A publication Critical patent/JP2009063133A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5033547B2 publication Critical patent/JP5033547B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】各油圧サーボを制御するリニアソレノイドバルブのいずれか1個が出力状態のまま又は出力しない状態で故障しても、急激なダウンシフトを伴うことなく走行可能とする。また、前後進、ニュートラルの切換えを可能とする。
【解決手段】制御用ソレノイドバルブ23にて切換えられる切換えバルブ22を、各リニアソレノイドバルブSL1〜SL6と各油圧サーボC−1〜C−4,B−1,B−2の間に介在する。1個のリニアソレノイドバルブが故障しても、故障していないリニアソレノイドバルブからの出力を振り分けて、前進高速段、後進段を達成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、車輌に搭載される多段式自動変速機の油圧制御装置に係り、詳しくは多数のリニアソレノイドバルブ等のソレノイドバルブのいずれかがフェールした場合、車輌の走行を確保する自動変速機の油圧制御装置に関する。
従来、例えば車輌に搭載される有段式自動変速機は、複数の摩擦係合要素(クラッチ、ブレーキ)の係合状態を油圧制御装置によって制御し、変速機構における伝達経路を各変速段で形成することで、多段変速を可能としている。この油圧制御装置にあっては、複数の切換えバルブや調圧バルブ等を備えていると共に、これらバルブの動作を電子制御するための複数のソレノイドバルブが備えられており、これらソレノイドバルブの駆動によって上記多段変速の制御が行われている。
ところで、上述のような油圧制御装置にあって、例えば断線やショートが生じた場合、或いは油圧制御装置内において何らかの故障を検知した場合など、ソレノイドバルブに何ら電気信号を送らない状態、いわゆるソレノイド・オールオフフェールの状態において、車輌の走行を確保するために油圧制御によって変速段を形成可能にするものが提案されている(特許文献参照)。
特開2004−28277号公報 特表2002−533631号公報 特開2007−177932号公報
ところで、近年、車輌の燃費向上等を目指し、有段式自動変速機の多段化(例えば前進8段)の開発、製品化が進められており、該多段式の自動変速機にあっては、変速経路を多段に切換えるための各摩擦係合要素(クラッチ又はブレーキ)に対応して多くのリニアソレノイドバルブが用いられており、上述したソレノイド・オールオフフェールに至らなくとも、上記各リニアソレノイドバルブのいずれか1個が、出力したままの状態又は出力しない状態でステック又は電気的故障する場合もある(シングルフェール)。
本発明は、上記シングルフェールであっても、前進走行中にあっては、大きなシフトダウンを伴うことなく所定変速段にて前進走行状態を保持し、後進走行状態にあっては、後進状態を保持することを可能とする、自動変速機の油圧制御装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る本発明は、それぞれの油圧サーボ(C−1,C−2,C−4,C−3,B−2,B−1)によって係脱される複数の摩擦係合要素によって複数の変速段を達成する自動変速機(1)にあって、
前記複数の油圧サーボに各別に油圧が供給又は解放されるように、それぞれ電気信号により出力状態と非出力状態に切換えられる複数のソレノイドバルブ(SL1,SL2,SL4,SL3,SL6,SL5)と、
前記複数のソレノイドバルブの出力状態又は非出力状態に基づく各油路と、前記複数の油圧サーボとの間に介在する切換えバルブ(22)と、
該切換えバルブを切換える1個の制御用ソレノイドバルブ(23)と、を備え、
前記切換えバルブ(22)は、前記複数のソレノイドバルブのいずれか1個が出力状態又は非出力状態で故障しても、故障していない前記複数のソレノイドバルブにより、少なくとも前進高速段、後進段及びニュートラル位置を達成する連通状態に切換え得る、
ことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置にある。
なお、上記ソレノイドバルブは、リニアソレノイドバルブであることが好ましいが、これに限らず、デューティ制御又はオン・オフ制御されるソレノイドバルブであって、調圧バルブ又はシフトバルブ(切換えバルブ)を介して前記各油圧サーボにそれぞれ連通するものでもよい。また、各リニアソレノイドバルブが各油圧サーボに専用に対応することが好ましいが、これに限らず、一部のソレノイドバルブは、他の作動手段の操作に兼用するものでもよい。
請求項2に係る本発明(例えば図4,図5参照)は、前記複数のソレノイドバルブは、前記複数の油圧サーボ(C−1,C−2,C−4,C−3,B−2,B−1)にそれぞれ対応するように設けられたリニアソレノイドバルブ(SL1,SL2,SL4,SL3,SL6,SL5)であり、
これら複数のリニアソレノイドバルブの各出力ポート(b…)と前記複数の油圧サーボ(C−1,C−2,C−4,C−3,B−2,B−1)との間に前記切換えバルブ(22)を介在し、
該切換えバルブ(22)は、前記複数の各リニアソレノイドバルブの出力ポートと前記複数の各油圧サーボとにそれぞれ連通する第1位置(図4の上半位置、図5の実線)と、
前進低速段及び後進段にて油圧が供給される前記油圧サーボ(C−1,B−1,B−2)に連通するポート(e,i,k)を遮断すると共に、前記リニアソレノイドバルブが前記第1位置と異なる関係で前記前進低速段にて油圧が供給される所定油圧サーボ(C−1,B−1)以外の前記各油圧サーボ(C−2,C−4,C−3,B−2)にそれぞれ連通する第2位置(図4の下半位置、図5の破線)と、に切換えてなる、
請求項1記載の自動変速機の油圧制御装置にある。
請求項3に係る本発明は、前記切換えバルブ(22)は、前記第1位置において後進段にて油圧が供給される油圧サーボ(B−2)に連通する所定の前記リニアソレノイドバルブ(SL6)の出力ポート(b)から分岐する2個のポート(j,i)を有し、該2個の内の一方のポート(j)は、前記第1位置にて前記後進用の油圧サーボ(B−2)に連通すると共に、前記第2位置にて閉塞され、他方のポート(i)は、前記第1位置にて閉塞されると共に、前記第2位置にて前進高速段にて油圧が供給される油圧サーボ(C−2)に連通してなる、
請求項2記載の自動変速機の油圧制御装置にある。
請求項4に係る本発明は、前記自動変速機は、前進8速段、後進2速段を達成し得、
前記複数のソレノイドバルブのいずれか1個が故障した場合、少なくとも前進7速段、後進2速段が達成可能なように、前記切換えバルブ(22)が切換えられてなる、
請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機の油圧制御装置にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、請求項記載の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、複数の変速段を達成する各油圧サーボを制御する複数のソレノイドバルブのいずれか1個が、出力状態のまま又は出力しない状態で故障しても、切換えバルブを切換えることにより、故障していないソレノイドバルブを適宜制御することにより、少なくとも前進高速段、後進段又はニュートラル位置を達成することができ、前進走行中に故障した場合は、急激なダウンシフトを伴うことなく前進走行が可能であり、また後進走行中に故障した場合は後進状態を保持することができ、修理工場まで等の車輌の走行を可能とすることができる。
請求項2に係る本発明によると、各油圧サーボに対応するリニアソレノイドバルブを有するものにあって、切換えバルブと制御用ソレノイドバルブを追加するだけで、リニアソレノイドバルブの故障時の走行継続を可能とし、多くのフェールセーフ用のバルブを必要とする従来のフェールセーフ機構に比して、油圧制御装置が簡素化されてバルブボディのコンパクト化を図ることができる。
請求項3に係る本発明によると、後進段用油圧サーボに対応する所定のリニアソレノイドバルブの出力ポートから分岐した2個のポートを切換えバルブに設けたので、1個の切換えバルブによる簡単な構成で、各リニアソレノイドバルブの故障時のフェールセーフを行うことができる。
請求項4に係る本発明によると、前進8速段、後進2速段の多段式自動変速機にあって、前進走行中は7速段として、急激なダウンシフトのない滑らかな走行を継続でき、後進走行中は2速段として、滑らかな走行を継続できる。
以下、本発明に係る実施の形態を図面に沿って説明する。
まず、本発明を適用し得る多段式自動変速機1(以下、単に「自動変速機」という)、具体的には前進8速段の自動変速機の概略構成について説明する。図1に示すように、例えばFRタイプ(フロントエンジン、リヤドライブ)の車輌に用いて好適な自動変速機1は、不図示のエンジンに接続し得る自動変速機1の入力軸11を有しており、該入力軸11の軸方向を中心としてトルクコンバータ7と、変速機構2とを備えている。
上記トルクコンバータ7は、自動変速機1の入力軸11に接続されたポンプインペラ7aと、作動流体を介して該ポンプインペラ7aの回転が伝達されるタービンランナ7bとを有しており、該タービンランナ7bは、上記入力軸11と同軸上に配設された上記変速機構2の入力軸12に接続されている。また、該トルクコンバータ7には、ロックアップクラッチ10が備えられており、該ロックアップクラッチ10が後述の油圧制御装置の油圧制御によって係合されると、上記自動変速機1の入力軸11の回転が変速機構2の入力軸12に直接伝達される。
上記変速機構2には、入力軸12(及び中間軸13)上において、プラネタリギヤDPと、プラネタリギヤユニットPUとが備えられている。上記プラネタリギヤDPは、サンギヤS1、キャリヤCR1、及びリングギヤR1を備えており、該キャリヤCR1に、サンギヤS1に噛合するピニオンP1及びリングギヤR1に噛合するピニオンP2を互いに噛合する形で有している、いわゆるダブルピニオンプラネタリギヤである。
また、該プラネタリギヤユニットPUは、4つの回転要素としてサンギヤS2、サンギヤS3、キャリヤCR2(CR3)、及びリングギヤR3(R2)を有し、該キャリヤCR2に、サンギヤS2及びリングギヤR3に噛合するロングピニオンP4と、該ロングピニオンP4及びサンギヤS3に噛合するショートピニオンP3とを互いに噛合する形で有している、いわゆるラビニヨ型プラネタリギヤである。
上記プラネタリギヤDPのサンギヤS1は、例えばミッションケース3に一体的に固定されているボス部3bに接続されて回転が固定されている。また、上記キャリヤCR1は、上記入力軸12に接続されて、該入力軸12の回転と同回転(以下、「入力回転」という。)になっていると共に、第4クラッチC−4(摩擦係合要素)に接続されている。更に、リングギヤR1は、該固定されたサンギヤS1と該入力回転するキャリヤCR1とにより、入力回転が減速された減速回転になると共に、第1クラッチC−1(摩擦係合要素)及び第3クラッチC−3(摩擦係合要素)に接続されている。
上記プラネタリギヤユニットPUのサンギヤS2は、係止手段としての第1ブレーキB−1(摩擦係合要素)に接続されてミッションケース3に対して固定自在となっていると共に、上記第4クラッチC−4及び上記第3クラッチC−3に接続されて、第4クラッチC−4を介して上記キャリヤCR1の入力回転が、第3クラッチC−3を介して上記リングギヤR1の減速回転が、それぞれ入力自在となっている。また、上記サンギヤS3は、第1クラッチC−1に接続されており、上記リングギヤR1の減速回転が入力自在となっている。
更に、上記キャリヤCR2は、中間軸13を介して入力軸12の回転が入力される第2クラッチC−2(摩擦係合要素)に接続されて、該第2クラッチC−2を介して入力回転が入力自在となっており、また、係止手段としてのワンウェイクラッチF−1及び第2ブレーキB−2(摩擦係合要素)に接続されて、該ワンウェイクラッチF−1を介してミッションケース3に対して一方向の回転が規制されると共に、該第2ブレーキB−2を介して回転が固定自在となっている。そして、上記リングギヤR3は、不図示の駆動車輪に回転を出力する出力軸15に接続されている。
つづいて、上記構成に基づき、変速機構2の作用について図1、図2及び図3に沿って説明する。なお、図3に示す速度線図において、縦軸はそれぞれの回転要素(各ギヤ)の回転数を示しており、横軸はそれら回転要素のギヤ比に対応して示している。また、該速度線図のプラネタリギヤDPの部分において、横方向最端部(図3中左方側)の縦軸はサンギヤS1に、以降図中右方側へ順に縦軸は、リングギヤR1、キャリヤCR1に対応している。更に、該速度線図のプラネタリギヤユニットPUの部分において、横方向最端部(図3中右方側)の縦軸はサンギヤS3に、以降図中左方側へ順に縦軸はリングギヤR3(R2)、キャリヤCR2(CR3)、サンギヤS2に対応している。
例えばD(ドライブ)レンジであって、前進1速段(1st)では、図2に示すように、第1クラッチC−1及びワンウェイクラッチF−1が係合される。すると、図1及び図3に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるキャリヤCR1によって減速回転するリングギヤR1の回転が、第1クラッチC−1を介してサンギヤS3に入力される。また、キャリヤCR2の回転が一方向(正転回転方向)に規制されて、つまりキャリヤCR2の逆転回転が防止されて固定された状態になる。すると、サンギヤS3に入力された減速回転が、固定されたキャリヤCR2を介してリングギヤR3に出力され、前進1速段としての正転回転が出力軸15から出力される。
なお、エンジンブレーキ時(コースト時)には、第2ブレーキB−2を係止してキャリヤCR2を固定し、該キャリヤCR2の正転回転を防止する形で、上記前進1速段の状態を維持する。また、該前進1速段では、ワンウェイクラッチF−1によりキャリヤCR2の逆転回転を防止し、かつ正転回転を可能にするので、例えば非走行レンジから走行レンジに切換えた際の前進1速段の達成を、ワンウェイクラッチF−1の自動係合により滑らかに行うことができる。
前進2速段(2nd)では、図2に示すように、第1クラッチC−1が係合され、第1ブレーキB−1が係止される。すると、図1及び図3に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるキャリヤCR1によって減速回転するリングギヤR1の回転が、第1クラッチC−1を介してサンギヤS3に入力される。また、第1ブレーキB−1の係止によりサンギヤS2の回転が固定される。すると、キャリヤCR2がサンギヤS3よりも低回転の減速回転となり、該サンギヤS3に入力された減速回転が該キャリヤCR2を介してリングギヤR3に出力され、前進2速段としての正転回転が出力軸15から出力される。
前進3速段(3rd)では、図2に示すように、第1クラッチC−1及び第3クラッチC−3が係合される。すると、図1及び図3に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるキャリヤCR1によって減速回転するリングギヤR1の回転が、第1クラッチC−1を介してサンギヤS3に入力される。また、第3クラッチC−3の係合によりリングギヤR1の減速回転がサンギヤS2に入力される。つまり、サンギヤS2及びサンギヤS3にリングギヤR1の減速回転が入力されるため、プラネタリギヤユニットPUが減速回転の直結状態となり、そのまま減速回転がリングギヤR3に出力され、前進3速段としての正転回転が出力軸15から出力される。
前進4速段(4th)では、図2に示すように、第1クラッチC−1及び第4クラッチC−4が係合される。すると、図1及び図3に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるキャリヤCR1によって減速回転するリングギヤR1の回転が、第1クラッチC−1を介してサンギヤS3に入力される。また、第4クラッチC−4の係合によりキャリヤCR1の入力回転がサンギヤS2に入力される。すると、キャリヤCR2がサンギヤS3よりも高回転の減速回転となり、該サンギヤS3に入力された減速回転が該キャリヤCR2を介してリングギヤR3に出力され、前進4速段としての正転回転が出力軸15から出力される。
前進5速段(5th)では、図2に示すように、第1クラッチC−1及び第2クラッチC−2が係合される。すると、図1及び図3に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるキャリヤCR1によって減速回転するリングギヤR1の回転が、第1クラッチC−1を介してサンギヤS3に入力される。また、第2クラッチC−2の係合によりキャリヤCR2に入力回転が入力される。すると、該サンギヤS3に入力された減速回転とキャリヤCR2に入力された入力回転とにより、上記前進4速段より高い減速回転となってリングギヤR3に出力され、前進5速段としての正転回転が出力軸15から出力される。
前進6速段(6th)では、図2に示すように、第2クラッチC−2及び第4クラッチC−4が係合される。すると、図1及び図3に示すように、第4クラッチC−4の係合によりサンギヤS2にキャリヤCR1の入力回転が入力される。また、第2クラッチC−2の係合によりキャリヤCR2に入力回転が入力される。つまり、サンギヤS2及びキャリヤCR2に入力回転が入力されるため、プラネタリギヤユニットPUが入力回転の直結状態となり、そのまま入力回転がリングギヤR3に出力され、前進6速段(直結段)としての正転回転が出力軸15から出力される。
前進7速段(7th、OD1)では、図2に示すように、第2クラッチC−2及び第3クラッチC−3が係合される。すると、図1及び図3に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるキャリヤCR1によって減速回転するリングギヤR1の回転が、第3クラッチC−3を介してサンギヤS2に入力される。また、第2クラッチC−2の係合によりキャリヤCR2に入力回転が入力される。すると、該サンギヤS2に入力された減速回転とキャリヤCR2に入力された入力回転とにより、入力回転より僅かに高い増速回転となってリングギヤR3に出力され、前進7速段(上記直結段よりも増速のオーバードライブ1速段)としての正転回転が出力軸15から出力される。
前進8速段(8th、OD2)では、図2に示すように、第2クラッチC−2が係合され、第1ブレーキB−1が係止される。すると、図1及び図3に示すように、第2クラッチC−2の係合によりキャリヤCR2に入力回転が入力される。また、第1ブレーキB−1の係止によりサンギヤS2の回転が固定される。すると、固定されたサンギヤS2によりキャリヤCR2の入力回転が上記前進7速段より高い増速回転となってリングギヤR3に出力され、前進8速段(上記直結段よりも増速のオーバードライブ2速段)としての正転回転が出力軸15から出力される。
後進1速段(Rev1)では、図2に示すように、第3クラッチC−3が係合され、第2ブレーキB−2が係止される。すると、図1及び図3に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるキャリヤCR1によって減速回転するリングギヤR1の回転が、第3クラッチC−3を介してサンギヤS2に入力される。また、第2ブレーキB−2の係止によりキャリヤCR2の回転が固定される。すると、サンギヤS2に入力された減速回転が、固定されたキャリヤCR2を介してリングギヤR3に出力され、後進1速段としての逆転回転が出力軸15から出力される。
後進2速段(Rev2)では、図2に示すように、第4クラッチC−4が係合され、第2ブレーキB−2が係止される。すると、図1及び図3に示すように、第4クラッチC−4の係合によりキャリヤCR1の入力回転がサンギヤS2に入力される。また、第2ブレーキB−2の係止によりキャリヤCR2の回転が固定される。すると、サンギヤS2に入力された入力回転が、固定されたキャリヤCR2を介してリングギヤR3に出力され、後進2速段としての逆転回転が出力軸15から出力される。
なお、本自動変速機においては、油圧制御装置による油圧制御により、リバースレンジ時に第4クラッチC−4及び第2ブレーキB−2が係合されて、つまり後進2速段(Rev2)のみを形成するようにしている。しかし、これは、種々変更が可能で、後進1速段のみ、もしくは、後進1速段および後進2速段の両方を形成することもできる。
また、例えばP(パーキング)レンジ及びN(ニュートラル)レンジでは、第1クラッチC−1、第2クラッチC−2、第3クラッチC−3、及び第4クラッチC−4が解放される。すると、キャリヤCR1とサンギヤS2との間、リングギヤR1とサンギヤS2及びサンギヤS3との間、即ちプラネタリギヤDPとプラネタリギヤユニットPUとの間が切断状態となる。また、入力軸12(中間軸13)とキャリヤCR2との間が切断状態となる。これにより、入力軸12とプラネタリギヤユニットPUとの間の動力伝達が切断状態となり、つまり入力軸12と出力軸15との動力伝達が切断状態となる。
図4は、上記自動変速機1に適用される油圧制御装置20の概略を示す図であり、基本的には、1個の油圧サーボに1個のリニアソレノイドバルブが対応しており、各油圧サーボを専用のリニアソレノイドバルブにより制御する。各リニアソレノイドバルブSL1〜SL6は、それぞれライン圧(又はモジュレータ圧)PLが入力する入力ポートaと、出力ポートbと、フィードバックポートc、ドレーンポートを有しており、入力ポートaのライン圧が、制御部からの電気信号が入力するソレノイド部により調圧制御されて、出力ポートbから出力する。各出力ポートは、それぞれ専用の油圧サーボに連通して、各油圧サーボを、0圧からライン圧までに適宜調圧制御する。
即ち、第1リニアソレノイドバルブSL1が第1クラッチ用油圧サーボC−1に連通し、第2リニアソレノイドバルブSL2が第2クラッチ用油圧サーボC−2に連通し、第4リニアソレノイドバルブSL4が第4クラッチ用油圧サーボC−4に連通し、第3リニアソレノイドバルブSL3が第3クラッチ用油圧サーボC−3に連通し、第6リニアソレノイドバルブSL6が第2ブレーキ用油圧サーボB−2に連通し、第5リニアソレノイドバルブSL5が第1ブレーキ用油圧サーボB−1に連通している。
そして、各リニアソレノイドバルブSL1〜SL6と各油圧サーボC−1〜C−4,B−1,B−2との間に、1本の切換えバルブ22が介在しており、該切換えバルブ22は、制御用ソレノイドバルブ23により切換えられる。上記切換えバルブ22は、スプール22aの一端にスプリング24が付勢作用していると共に、該スプールの他端が上記ソレノイドバルブ23の出力ポートbからの制御圧が作用する制御油室dになっており、該ソレノイドバルブ23の作動、非作動により上半位置、下半位置に切換えられる。また、各リニアソレノイドバルブSL1〜SL6の出力ポートbと上記切換えバルブ22の各入力ポートとの間には、それぞれ圧力センサ25…が連通されている。
前記圧力センサ25に基づき、前記各リニアソレノイドバルブSL1〜SL6のいずれか1個が故障したことを検出する。なお、実際の油圧回路には、各リニアソレノイドバルブと油圧サーボとの間に、オールオフフェールに際してのフェールセーフのため、例えば特開2007−177932号公報に示すように、バルブが介在している。即ち、本発明は、各リニアソレノイドバルブが1個でも故障した場合のフェールセーフであって、具体的には、前進走行中には7速(7TH)に、後進走行中には後進2速(Rev2)になるように、各リニアソレノイドバルブの出力を振り分けるものである。なお、上記切換えバルブ22は、1本のスプールからなる1個のバルブでなくてもよく、1個の制御用バルブ23にて制御されるものであれば、分割された複数個のバルブでもよい。
また、上記圧力センサ25は、各リニアソレノイドバルブの出力状態又は非出力状態の故障を検出するためのものであるが、各リニアソレノイドバルブの故障は、上記圧力センサに限らず、他の故障検出手段でもよい。
図5を参照しつつ、前記切換えバルブ22の各ポートについて説明する。第1リニアソレノイドバルブSL1からの入力ポートeは、切換えバルブ22の上半位置にあっては第1クラッチ用油圧サーボC−1への出力ポートlに連通し、下半位置にあっては閉塞(×)される。第2リニアソレノイドバルブSL2からの入力ポートfは、上半位置にあっては第2クラッチ用油圧サーボC−2への出力ポートmに連通し、下半位置にあっては第4クラッチ用油圧サーボC−4への出力ポートnに連通する。第4リニアソレノイドバルブからの入力ポートgは、上半位置にあっては第4クラッチ用油圧サーボC−4への出力ポートnに連通し、下半位置にあっては第3クラッチ用油圧サーボC−3への出力ポートoに連通する。
第3リニアソレノイドバルブSL3からの入力ポートhは、上半位置にあっては第3クラッチ用油圧サーボC−3への出力ポートoに連通し、下半位置にあっては第2ブレーキ用油圧サーボB−2への入力ポートpに連通している。なお、実際には第2ブレーキ用油圧サーボB−2は、1速エンジンブレーキ時と後進時とは係合トルクが異なるので、インナーとアウターの2段になっている。そして、第6リニアソレノイドバルブSL6からの油圧は分岐されて2個の入力ポートi,jとなり、一方の入力ポートiは、上半位置にあっては閉塞(×)し、下半位置にあっては第2クラッチ用油圧サーボC−2への出力ポートmに連通し、他方の入力ポートjは、上半位置にあっては第2ブレーキ用油圧サーボB−2への出力ポートpに連通し、下半位置にあっては閉塞(×)する。第5リニアソレノイドバルブSL5からの入力ポートkは、上半位置にあっては第1ブレーキ用油圧サーボB−1への入力ポートqに連通し、下半位置にあっては閉塞(×)する。
即ち、リニアソレノイドバルブSL1〜SL6のいずれか1個の故障時には、まず、6速以下の低速段並びに後進段となる第1クラッチ用油圧サーボC−1へ連通する入力ポートe、第2ブレーキ用油圧サーボB−2へ連通する入力ポートj、第1ブレーキ用油圧サーボB−1へ連通する入力ポートkを遮断し、タイアップを生じたり、前進走行中に急激にダウンシフトが生じることを防止する。そして、少なくとも前進7速(7TH)を達成し得るように、第2クラッチ用油圧サーボC−2及び第3クラッチ用油圧サーボC−3への油路を確保すると共に、後進2速(Rev2)を達成し得るように、第4クラッチ油圧サーボC−4及び第2ブレーキ用油圧サーボB−2への油路を確保する。
ついで、図6〜図17に沿って、各リニアソレノイドバルブの故障の際のフェールセーフについて、各別に説明する。
図6は、第1リニアソレノイドバルブSL1が出力したままの状態で故障した場合を示す。制御用ソレノイドバルブ23により、切換えバルブ22が切換えられて破線に示すように、各リニアソレノイドバルブが連通する。即ち、出力状態の第1リニアソレノイドバルブSL1からの油圧は、入力ポートeが閉塞されることにより遮断される。この状態では、第2クラッチC−2、第4クラッチC−4、第3クラッチC−3、第2ブレーキB−2の各油圧サーボが、それぞれ第2、第4、第3、第6リニアソレノイドバルブSL2、SL4、SL3、SL6により作動可能である。
車輌が前進走行状態にあっては、第6リニアソレノイドバルブSL6及び第4リニアソレノイドバルブSL4を作動状態とし、他のリニアソレノイドバルブSL2,SL3,SL5を非作動とする。これにより、第2クラッチ用油圧サーボC−2及び第3クラッチ用油圧サーボC−3に油圧を供給して、前進7速(7TH)を達成する。なお、第4リニアソレノイドバルブSL4に代えて、第2リニアソレノイドバルブSL2を作動し、第2クラッチ用油圧サーボC−2と第4クラッチ用油圧サーボC−4を作動して前進6速(6TH)とすることも可能である。また、ソレノイドバルブ23を非作動のままとすると、1速〜5速、1速エンジンブレーキが可能であるが、この場合急激なダウンシフトとなる可能性がある。
車輌が後進走行状態にあっては、第2ソレノイドバルブSL2及び第3ソレノイドバルブSL3を作動し、他のリニアソレノイドバルブを非作動とする。これにより、第4クラッチ用油圧サーボC−4及び第2ブレーキ用油圧サーボB−2に油圧を供給して、後進2速(Rev2)を達成する。なお、第2リニアソレノイドバルブSL2の代りに、第4リニアソレノイドバルブSL4を作動して、第3クラッチ用油圧サーボC−3及び第2ブレーキ用油圧サーボB−2に油圧を供給して、後進1速(Rev1)を達成することも可能である。
車輌がニュートラル状態にある場合、ソレノイドバルブ23を作動状態として、出力状態の第1リニアソレノイドバルブSL1からの出力を遮断すると共に、他のリニアソレノイドバルブをすべて非作動とする。
図7は、第1リニアソレノイドバルブSL1が出力しない状態で故障した場合を示す。この場合、制御用ソレノイドバルブ23は非作動状態のままとし、切換えバルブ22を上半位置に保持し、各リニアソレノイドバルブと各油圧サーボは実線で示すように連通する。
車輌が前進走行中にある場合、第2リニアソレノイドバルブSL2及び第3リニアソレノイドバルブSL3を作動して、他のリニアソレノイドバルブを非作動する。これにより、第2クラッチ用油圧サーボC−2及び第3クラッチ用油圧サーボC−3に油圧が供給されて、前進7速となる。なお、第2クラッチ用油圧サーボC−2,第4クラッチ用油圧サーボC−4,第3クラッチ用油圧サーボC−3,第2ブレーキ用油圧サーボB−2,第1ブレーキ用油圧サーボB−1に油圧を供給可能で、上記7速以外にも、6速,8速が可能である。
車輌が後進走行中にある場合、第4リニアソレノイドバルブSL4及び第6リニアソレノイドバルブSL6を作動し、その他のリニアソレノイドバルブを非作動とする。これにより、第4クラッチ用油圧サーボC−4及び第2ブレーキ用油圧サーボB−2に油圧を供給して、後進2速を達成する。なお、第4クラッチC−4の代りに第3クラッチC−3を作動して、後進1速が可能である。
車輌がニュートラル状態の場合、オフフェールの第1ソレノイドバルブSL1の外、すべてのリニアソレノイドバルブ及びソレノイドバルブ23を非作動とする。
図8は、第2ソレノイドバルブSL2が出力状態のままスティック(故障)した場合を示す。車輌が前進走行中にあっては、制御用ソレノイドバルブ23を非作動状態のままで、切換えバルブ22を上半位置に保持する。この状態では、出力状態の第2リニアソレノイドバルブSL2からの油圧が第2クラッチ用油圧サーボC−2に供給されており、第3リニアソレノイドバルブSL3を出力して、他のリニアソレノイドバルブを非作動とする。これにより、第2クラッチ用油圧サーボC−2と第3クラッチ用油圧サーボC−3に油圧が供給されて、前進7速となる。なお、この状態で、各リニアソレノイドバルブを適宜制御することにより、前進7速の外、前進5、6速、8速が可能となる。
車輌が後進状態にある場合、制御用ソレノイドバルブ23を作動して、切換えバルブ22を下半位置に切換える。この状態では、出力状態にある第2ソレノイドバルブSL2からの出力油圧が第4クラッチ用油圧サーボC−4に供給され、更に第3リニアソレノイドバルブSL3を作動して、その出力油圧を第2ブレーキ用油圧サーボB−2に供給し、他のリニアソレノイドバルブを非作動とする。これにより、後進2速が達成される。
車輌がニュートラル状態にある場合、故障中の第2ソレノイドバルブSL2以外のすべてのリニアソレノイドバルブを非作動とする。なお、ソレノイドバルブ23は、非作動状態のまま保持しても作動に切換えてもよい。
図9は、第2リニアソレノイドバルブSL2が出力しない状態で故障した場合を示す。車輌が前進走行中にあっては、制御用ソレノイドバルブ23を作動して、切換えバルブ22を下半位置に切換える。この状態では、非出力状態の第2リニアソレノイドバルブSL2が第4クラッチ用油圧サーボC−4に連通し、第6リニアソレノイドバルブSL6及び第4リニアソレノイドバルブSL4を作動して、他のリニアソレノイドバルブをオフする。これにより、第6リニアソレノイドバルブSL6からの出力油圧がポートi,mを介して第2クラッチ用油圧サーボC−2に供給されると共に、第4リニアソレノイドバルブSL4からの出力油圧が第3クラッチ用油圧サーボC−3に供給されて、前進7速が達成される。なお、ソレノイドバルブ23を作動させないと、前進1速、2速、3速、4速、1速エンジンブレーキが可能となる。
車輌が後進状態にある場合、制御用ソレノイドバルブ23を非作動のままにして、切換えバルブ22を上半位置に保持する。この状態では、出力されないリニアソレノイドバルブSL2は第2クラッチ用油圧サーボC−2に連通し、第6リニアソレノイドバルブSL6及び第4リニアソレノイドバルブSL4を作動すると共に、他のリニアソレノイドバルブをオフする。これにより、第4クラッチ用油圧サーボC−4及び第2ブレーキ用油圧サーボB−2に油圧が供給されて、後進2速が達成される。なお、ソレノイドバルブ23を作動させない状態で、上記後進2速の外、後進1速も可能であり、ソレノイドバルブ23を作動させると、後進1速のみ可能である。
車輌がニュートラル状態にある場合、すべての正常なリニアソレノイドバルブをオフする。なおこの際、ソレノイドバルブ23は作動、非作動どちらでもよい。
図10は、第3ソレノイドバルブSL3が出力状態で故障した場合を示す。車輌が前進走行中にある場合、制御用ソレノイドバルブ23を作動させず、切換えバルブ22を上半位置に保持する。この状態では、出力状態にある第3リニアソレノイドバルブSL3からの出力油圧は、第3クラッチ用油圧サーボC−3に供給され、第2リニアソレノイドバルブSL2を作動して、第2クラッチ用油圧サーボC−2に油圧を供給し、他のリニアソレノイドバルブをオフする。これにより、前進7速が達成される。なお、この状態で、適宜リニアソレノイドバルブを制御することにより、前進7速の外、3速が可能である。
車輌が後進状態にある場合、ソレノイドバルブ23を作動して、切換えバルブ22を下半位置に切換える。この状態では、出力状態にある第3リニアソレノイドバルブSL3からの油圧が第2ブレーキ用油圧サーボB−2に供給され、第2リニアソレノイドバルブSL2を作動して第4クラッチ用油圧サーボC−4に油圧を供給し、他のリニアソレノイドバルブをオフする。これにより、後進2速が達成される。なおこの状態で、後進2速の外、後進1速も可能であり、ソレノイドバルブ23を作動させない状態では、後進1速のみが可能である。
車輌がニュートラル状態にある場合、出力状態にある第3リニアソレノイドバルブSL3以外、すべてのリニアソレノイドバルブをオフする。なお、ソレノイドバルブ23は非作動でも作動でもよい。
図11は、第3リニアソレノイドバルブSL3が出力しない状態で故障した場合を示す。車輌が前進走行中にあっては、制御用ソレノイドバルブ23を作動して、切換えバルブ22を下半位置に切換える。この状態では、出力しない第3リニアソレノイドバルブSL3は第2ブレーキ用油圧サーボに連通し、第2リニアソレノイドバルブSL2を作動して第4クラッチ用油圧サーボC−4に油圧を供給すると共に、第4リニアソレノイドバルブSL4を作動して第3クラッチ用油圧サーボC−3に油圧を供給し、他のリニアソレノイドバルブをオフする。これにより、前進7速が達成される。なおこの状態で、前進7速の外、6速が可能であり、ソレノイドバルブ23を非作動とすると、1速、2速、4速、5速、6速、8速及び1速エンジンブレーキが可能である。
車輌が後進状態にある場合、ソレノイドバルブ23を非作動状態にして、切換えバルブ22を上半位置に保持する。この状態では、出力しない第3リニアソレノイドバルブSL3は第3クラッチ用油圧バルブC−3に連通し、第4リニアソレノイドバルブSL4を作動して、第4クラッチ用油圧サーブC−4に油圧を供給すると共に、第6リニアソレノイドバルブSL6を作動して、第2ブレーキ用油圧サーボB−2に油圧を供給し、他のリニアソレノイドバルブをオフにする。これにより、後進2速を達成する。
車輌がニュートラル状態にある場合、すべての正常なリニアソレノイドバルブを非作動とする。この際、ソレノイドバルブ23は非作動・作動のどちらでもよい。
図12は、第4リニアソレノイドバルブSL4が出力状態のまま故障した場合を示す。車輌が前進走行中にあっては、制御用ソレノイドバルブ23を作動して、切換えバルブ22を下半位置に切換える。この状態では、出力状態にある第4リニアソレノイドバルブSL4の出力油圧が第3クラッチ用油圧サーボC−3に供給され、第6ソレノイドバルブSL6を作動して第2クラッチ用油圧サーボC−2に油圧を供給し、他のリニアソレノイドバルブをオフとする。これにより、前進7速が達成される。なお、ソレノイドバルブ23を非作動状態とすると、4速及び6速が可能である。
車輌が後進状態にある場合、制御用ソレノイドバルブ23を非作動状態として、切換えバルブ22を上半位置に保持する。この状態では、出力状態にある第4リニアソレノイドバルブSL4からの出力油圧が第4クラッチ用油圧サーボC−4に供給されると共に、第6ソレノイドバルブSL6を作動して、第2ブレーキ用油圧サーボB−2に油圧を供給し、他のリニアソレノイドバルブをオフとする。これにより、後進2速が達成される。なお、ソレノイドバルブ23を非作動状態とすると、後進1速が可能である。
車輌がニュートラル状態にある場合、出力状態にある第4リニアソレノイドバルブSL4以外のすべてのリニアソレノイドバルブをオフにする。なお、ソレノイドバルブ23は、非作動・作動のどちらでもよい。
図13は、第4リニアソレノイドバルブSL4が出力しない側にて故障した場合を示す。車輌が前進走行中にあっては、制御用ソレノイドバルブ23を非作動として、切換えバルブ22を上半位置に保持する。この状態では、出力しない第4リニアソレノイドバルブSL4が第4クラッチ用油圧サーボC−4に連通し、第2ソレノイドバルブSL2を作動して第2クラッチ用油圧サーボC−2に油圧を供給すると共に、第3リニアソレノイドバルブSL3を作動して第3クラッチ用油圧サーボC−3に油圧を供給し、他のリニアソレノイドバルブをオフとする。これにより、前進7速が達成される。なお、各リニアソレノイドバルブを適宜作動することにより、上記制御用ソレノイドバルブ23の非作動にあって、上記7速の外に、1速、2速、3速、5速、8速、1速エンジンブレーキが可能であり、上記ソレノイドバルブ23の作動において、6速が可能となる。
車輌が後進走行中にあっては、制御用ソレノイドバルブ23を作動して、切換えバルブ22を下半位置に切換える。この状態では、出力しない第4リニアソレノイドバルブSL4が第3クラッチ用油圧サーボC−3に連通し、第2リニアソレノイドバルブSL2を作動して第4クラッチ用油圧サーボC−4に油圧を供給すると共に、第3リニアソレノイドバルブSL3を作動して第2ブレーキ用油圧サーボB−2に油圧を供給し、他のリニアソレノイドバルブをオフとする。これにより、後進2速が達成される。
車輌がニュートラル状態にある場合、すべての正常なリニアソレノイドバルブをオフとする。なおこの際、ソレノイドバルブ23は非作動・作動のどちらでもよい。
図14は、第5リニアソレノイドバルブSL5が出力状態のままで故障した場合を示す。車輌が前進走行中にあっては、制御用ソレノイドバルブ23を作動して、切換えバルブ22を下半位置に切換える。この状態では、出力状態にある第5リニアソレノイドバルブSL5の出力油圧は、ポートkが閉塞されることにより遮断される。そして、第6リニアソレノイドバルブSL6を作動して、第2クラッチ用油圧サーボC−2に油圧を供給すると共に、第4リニアソレノイドバルブSL4を作動して、第3クラッチ用油圧サーボC−3に油圧を供給し、他のリニアソレノイドバルブをオフとする。これにより、前進7速が達成される。なお、上記7速の外に6速が可能であり、またソレノイドバルブ23を非作動にすることにより、2速、8速が可能である。
車輌が後進状態にある場合、同様に切換えバルブ22を下半位置にして、出力状態にある第5リニアソレノイドバルブSL5の出力を遮断する。そして、第2リニアソレノイドバルブSL2を作動して第4クラッチ用油圧サーボC−4に油圧を供給すると共に、第3リニアソレノイドバルブSL3を作動して第2ブレーキ用油圧サーボB−2に油圧を供給し、他のリニアソレノイドバルブをオフとする。これにより、後進2速が達成される。なお、後進1速も可能である。
車輌がニュートラル状態にある場合、上記出力状態にある第5リニアソレノイドバルブSL5以外のすべてのリニアソレノイドバルブをオフとする。この際、ソレノイドバルブ23は、非作動でも作動でもよい。
図15は、第5リニアソレノイドバルブSL5が出力しない側で故障した場合を示す。この場合、上述したような制御用ソレノイドバルブ23を作動させて、第5リニアソレノイドバルブSL5の出力を遮断してもよいが、該第5リニアソレノイドバルブSL5は出力しない側で故障なので、切換えバルブ22を上半位置に保持して、第5リニアソレノイドバルブSL5を第1ブレーキ用油圧サーボB−1に連通したままで足りる。
車輌が前進走行中にある場合、第2リニアソレノイドバルブSL2を作動して、第2クラッチ用油圧サーボC−2に油圧を供給すると共に、第3リニアソレノイドバルブSL3を作動して、第3クラッチ用油圧サーボC−3に油圧を供給し、他のリニアソレノイドバルブをオフとする。これにより、前進7速が達成される。なお、ソレノイドバルブ23を非作動として、上記7速の外に、1速、3速、4速、5速、6速、1速エンジンブレーキが可能であり、ソレノイドバルブ23を作動として、6速及び7速が可能である。
車輌が後進走行中にある場合、第4リニアソレノイドバルブSL4を作動して、第4クラッチ用油圧サーボC−4に油圧を供給すると共に、第6リニアソレノイドバルブSL6を作動して、第2ブレーキ用油圧サーボB−2に油圧を供給し、他のリニアソレノイドバルブをオフとする。これにより、後進2速を達成する。なお、ソレノイドバルブ23の非作動・作動共に、後進2速の外、後進1速も可能である。
車輌がニュートラル状態にある場合、すべての正常なリニアソレノイドバルブをオフにする。なお、ソレノイドバルブ23は非作動・作動どちらでもよい。
図16は、第6リニアソレノイドバルブSL6が出力状態で故障した場合を示す。車輌が前進走行中にある場合、制御用ソレノイドバルブ23を作動して、切換えバルブ22を下半位置に切換える。この状態では、出力状態にある第6リニアソレノイドバルブSL6からの出力油圧は第2クラッチ用油圧サーボC−2に供給され、第4リニアソレノイドバルブSL4を作動して、第3クラッチ用油圧サーボC−3に油圧を供給し、他のリニアソレノイドバルブをオフとする。これにより、前進7速が達成される。なお、上記7速の外、6速が可能であり、またソレノイドバルブ23を非作動とした場合、1速エンジンブレーキ状態が可能である。
車輌が後進走行中になる場合、ソレノイドバルブ23を非作動として、切換えバルブ22を上半位置に切換える。この状態では、出力状態にある第6リニアソレノイドバルブSL6からの出力油圧は、一方のポートiが閉塞されることにより遮断され、かつ他方のポートjが出力ポートpに連通して、第2ブレーキ用油圧サーボB−2に油圧が供給される。そして、第4リニアソレノイドバルブSL4を作動して、第4のクラッチ用油圧サーボC−4に油圧を供給し、他のリニアソレノイドバルブをオフとする。これにより、後進2速が達成される。なお、後進1速も可能である。
車輌がニュートラル状態にある場合、出力状態にある第6リニアソレノイドバルブSL6以外のすべてのリニアソレノイドバルブをオフにする。この際、ソレノイドバルブ23は、作動・非作動のどちらでもよい。
図17は、第6リニアソレノイドバルブSL6が出力しない側で故障した場合を示す。車輌が前進走行中にあっては、制御用ソレノイドバルブ23を非作動として、切換えバルブ22を上半位置に保持する。この状態では、第6リニアソレノイドバルブSL6が第2ブレーキ用油圧サーボB−2に連通しているが、上記第6リニアソレノイドバルブSL6は非出力であり、第2リニアソレノイドバルブSL2を作動して、第2クラッチ用油圧サーボC−2に油圧を供給すると共に、第3リニアソレノイドバルブSL3を作動して第3クラッチ用油圧サーボC−3に油圧を供給し、その他のリニアソレノイドバルブをオフとする。これにより、前進7速が達成される。なお、ソレノイドバルブの非作動にあって、上記7速の外に、1速、2速、3速、4速、5速、6速、8速が可能であり、またソレノイドバルブを作動させた場合、6速及び7速が可能である。
車輌が後進走行状態にあっては、制御用ソレノイドバルブ23を作動して、切換えバルブ22を下半位置に切換える。この状態にあっては、非出力の第6リニアソレノイドバルブSL6が第2クラッチ用油圧サーボC−2に連通し、第2リニアソレノイドバルブSL2を作動して、第4クラッチ用油圧サーボC−4に油圧を供給すると共に、第3リニアソレノイドバルブSL3を作動して、第2ブレーキ用油圧サーボB−2に油圧を供給し、その他のリニアソレノイドバルブはオフとする。これにより、後進2速が達成される。なお、後進1速も可能である。
車輌がニュートラル状態にある場合、すべての正常なリニアソレノイドバルブをオフとする。この際、ソレノイドバルブ23は、非作動・作動のどちらでもよい。
なお、上述実施の形態は、各油圧サーボがそれぞれリニアソレノイドバルブにより直接調圧制御されるが、これに限らず、デューティ制御されるソレノイドバルブからの制御圧により調圧制御される調圧バルブを介して各油圧サーボを制御してもよく、更にはオン・オフ制御されるソレノイドバルブにより各シフトバルブを切換え、各シフトバルブを介して各油圧サーボに油圧を供給する油圧制御装置にも適用可能である。
また、各リニアソレノイドバルブは、各油圧サーボに対応して、それぞれの油圧サーボ専用のリニアソレノイドバルブとなっているが、これに限らず、一部のリニアソレノイドバルブは、例えばロックアップクラッチを制御するリニアソレノイドバルブと兼用して用いたものでもよい。
本発明を適用し得る自動変速機を示すスケルトン図。 本自動変速機の作動表。 本自動変速機の速度線図。 本発明に係る油圧制御装置を示す図。 その作動を示す概略図。 第1リニアソレノイドバルブSL1が出力側で故障した場合の作動を示す図。 第1リニアソレノイドバルブSL1が出力しない側で故障した場合の作動を示す図。 第2リニアソレノイドバルブSL2が出力側で故障した場合の作動を示す図。 第2リニアソレノイドバルブSL2が出力しない側で故障した場合の作動を示す図。 第3リニアソレノイドバルブSL3が出力側で故障した場合の作動を示す図。 第3リニアソレノイドバルブSL3が出力しない側で故障した場合の作動を示す図。 第4リニアソレノイドバルブSL4が出力側で故障した場合の作動を示す図。 第4リニアソレノイドバルブSL4が出力しない側で故障した場合の作動を示す図。 第5リニアソレノイドバルブSL5が出力側で故障した場合の作動を示す図。 第5リニアソレノイドバルブSL5が出力しない側で故障した場合の作動を示す図。 第6リニアソレノイドバルブSL6が出力側で故障した場合の作動を示す図。 第6リニアソレノイドバルブSL6が出力しない側で故障した場合の作動を示す図。
符号の説明
1 (多段式)自動変速機
20 油圧制御装置
22 切換えバルブ
23 制御用ソレノイドバルブ
C−1〜C−4,B−1,B−2 油圧サーボ
SL1〜SL6 (リニア)ソレノイドバルブ
b 出力ポート
e〜q ポート

Claims (4)

  1. それぞれの油圧サーボによって係脱される複数の摩擦係合要素によって複数の変速段を達成する自動変速機にあって、
    前記複数の油圧サーボに各別に油圧が供給又は解放されるように、それぞれ電気信号により出力状態と非出力状態に切換えられる複数のソレノイドバルブと、
    前記複数のソレノイドバルブの出力状態又は非出力状態に基づく各油路と、前記複数の油圧サーボとの間に介在する切換えバルブと、
    該切換えバルブを切換える1個の制御用ソレノイドバルブと、を備え、
    前記切換えバルブは、前記複数のソレノイドバルブのいずれか1個が出力状態又は非出力状態で故障しても、故障していない前記複数のソレノイドバルブにより、少なくとも前進高速段、後進段及びニュートラル位置を達成する連通状態に切換え得る、
    ことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  2. 前記複数のソレノイドバルブは、前記複数の油圧サーボにそれぞれ対応するように設けられたリニアソレノイドバルブであり、
    これら複数のリニアソレノイドバルブの各出力ポートと前記複数の油圧サーボとの間に前記切換えバルブを介在し、
    該切換えバルブは、前記複数の各リニアソレノイドバルブの出力ポートと前記複数の各油圧サーボとにそれぞれ連通する第1位置と、
    前進低速段及び後進段にて油圧が供給される前記油圧サーボに連通するポートを遮断すると共に、前記リニアソレノイドバルブが前記第1位置と異なる関係で前記前進低速段にて油圧が供給される所定油圧サーボ以外の前記各油圧サーボにそれぞれ連通する第2位置と、に切換えてなる、
    請求項1記載の自動変速機の油圧制御装置。
  3. 前記切換えバルブは、前記第1位置において後進段にて油圧が供給される油圧サーボに連通する所定の前記リニアソレノイドバルブの出力ポートから分岐する2個のポートを有し、該2個の内の一方のポートは、前記第1位置にて前記後進用の油圧サーボに連通すると共に、前記第2位置にて閉塞され、他方のポートは、前記第1位置にて閉塞されると共に、前記第2位置にて前進高速段にて油圧が供給される油圧サーボに連通してなる、
    請求項2記載の自動変速機の油圧制御装置。
  4. 前記自動変速機は、前進8速段、後進2速段を達成し得、
    前記複数のソレノイドバルブのいずれか1個が故障した場合、少なくとも前進7速段、後進2速段が達成可能なように、前記切換えバルブが切換えられてなる、
    請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機の油圧制御装置。
JP2007233362A 2007-09-07 2007-09-07 自動変速機の油圧制御装置 Expired - Fee Related JP5033547B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007233362A JP5033547B2 (ja) 2007-09-07 2007-09-07 自動変速機の油圧制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007233362A JP5033547B2 (ja) 2007-09-07 2007-09-07 自動変速機の油圧制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009063133A true JP2009063133A (ja) 2009-03-26
JP5033547B2 JP5033547B2 (ja) 2012-09-26

Family

ID=40557876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007233362A Expired - Fee Related JP5033547B2 (ja) 2007-09-07 2007-09-07 自動変速機の油圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5033547B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000170899A (ja) * 1998-12-01 2000-06-23 Aisin Aw Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
JP2005140215A (ja) * 2003-11-05 2005-06-02 Aisin Aw Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
JP2006207699A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000170899A (ja) * 1998-12-01 2000-06-23 Aisin Aw Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
JP2005140215A (ja) * 2003-11-05 2005-06-02 Aisin Aw Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
JP2006207699A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5033547B2 (ja) 2012-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5143690B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4220494B2 (ja) 自動変速機の故障時制御装置
JP4263210B2 (ja) 自動変速機
JP5081118B2 (ja) 多段式自動変速機の油圧制御装置
JP5212408B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP5152107B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2010210012A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4085915B2 (ja) 油圧式機械装置の油圧制御装置
JP5177091B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4480384B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP3991264B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2007263170A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2007255560A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4937051B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP5033547B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP5862607B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4904873B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4954174B2 (ja) 多段式自動変速機の油圧制御装置
JP2004036670A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2010236668A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP5099783B2 (ja) 多段式自動変速機の油圧制御装置
JP2007064409A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2009085351A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
KR20090063911A (ko) 차량용 5단 자동변속기 유압제어장치
JP2019152251A (ja) 車両用自動変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5033547

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150706

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees