JP2010236668A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010236668A
JP2010236668A JP2009087610A JP2009087610A JP2010236668A JP 2010236668 A JP2010236668 A JP 2010236668A JP 2009087610 A JP2009087610 A JP 2009087610A JP 2009087610 A JP2009087610 A JP 2009087610A JP 2010236668 A JP2010236668 A JP 2010236668A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
parking
hydraulic
valve
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009087610A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuhei Yoshioka
裕平 吉岡
Kazuyuki Noda
和幸 野田
Naoki Itatsu
直樹 板津
Yoshinobu Nozaki
芳信 野崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2009087610A priority Critical patent/JP2010236668A/ja
Publication of JP2010236668A publication Critical patent/JP2010236668A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】振分け切換えバルブが第2の位置に元圧のロックにより維持されている状態で元圧の圧低が生じたとしても、元圧が復帰した際には振分け切換えバルブを第2の位置に復帰させることが可能な自動変速機の油圧制御装置を提供する。
【解決手段】振分け切換えバルブ36は、左半位置に付勢するスプリング36sと、右半位置の際にライン圧Pを入力し、該ライン圧Pにより右半位置にロックするロック油室36dと、信号圧を入力した際、スプリング36sの付勢力と共に該信号圧の作用により、ロック油室36dのライン圧Pに抗して左半位置に切換える第1作動油室36aと、を有している。この振分け切換えバルブ36に、ライン圧Pを入力し、ライン圧Pの作用によりスプリング36sの付勢力に抗して右半位置に切換える第2作動油室36iを設けて構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば車輌に搭載される自動変速機の油圧制御装置に係り、詳しくは、1つの係合圧制御用ソレノイドバルブからの係合圧を、振分け切換えバルブを介して2つの油圧サーボの何れかに振分ける自動変速機の油圧制御装置に関する。
近年、自動変速機の油圧制御装置にあっては、リニアソレノイドバルブの出力性能の向上に伴って、クラッチやブレーキの油圧サーボにリニアソレノイドバルブにより調圧した係合圧を直接供給するように構成されている。このようなリニアソレノイドバルブに、ノーマルオープン(N/O)タイプを用いると、当該リニアソレノイドバルブに対応するクラッチ或いはブレーキを係合しない状態で消費電力が拡大し、車輌の燃費向上の妨げとなる。そのため、リニアソレノイドバルブをノーマルクローズ(N/C)タイプで構成することが好ましい。
一方、例えば制御用コンピュータ(ECU)のダウンや配線の断線等に起因して、上記リニアソレノイドバルブを含む全てのソレノイドバルブが非通電にされる、いわゆるソレノイド・オールオフフェールが生じた場合、上述のようにノーマルクローズタイプであると油圧を出力しなくなるため、つまり油圧サーボに係合圧を供給することができず、特に走行中にソレノイド・オールオフフェールが生じた場合に変速段が形成できずにニュートラル状態となってしまうことになる。
そこでリニアソレノイドバルブをノーマルクローズタイプで構成したものにあって、特定のリニアソレノイドバルブの排出ポートから油圧を逆入力させるものが提案されている(特許文献1参照)。このものは、例えば走行中にソレノイド・オールオフフェールが生じた場合、前進7速段を形成する第2クラッチC−2及び第3クラッチC−3に接続されたリニアソレノイドバルブSLC2,SLC3の排出ポートに前進レンジ圧を逆入力させ得るように構成されており、正常状態における燃費向上を図ると共に、フェール時における前進7速段の形成によるフェールセーフ機能も達成している。
特開2007−177932号公報
ところで、上記特許文献1に記載される油圧制御装置では、シフトレバー操作に連動するマニュアルシフトバルブを用いてPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ等を切換えるように構成されているが、近年、マニュアルシフトバルブを廃止し、複数のソレノイドバルブや切換えバルブ等を使用して電気的な指令による油圧設定により自動変速機のレンジ切換えを行う、いわゆるシフトバイワイヤシステムを取り入れた油圧制御装置が考えられている。
しかし、このようなシフトバイワイヤシステムにより、従来のマニュアルシフトバルブと同等にPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ等を切換えるように構成するためには、多くのソレノイドバルブや切換えバルブ等が必要となってしまい、装置のサイズや製造コストの観点から現実的ではない。そのため、シフトバイワイヤシステムを用いる場合は、リニアソレノイドバルブに対して供給するレンジ圧(ライン圧)の供給・遮断を行う程度に構成することが考えられる。
しかしながら、このようにレンジ圧の供給・遮断だけを行うシフトバイワイヤシステムを、上述のようなリニアソレノイドバルブの逆入力によりフェールセーフを行うものに用いると、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ等に拘らず、リニアソレノイドバルブに逆入力を行うことになり、Dレンジ以外に前進7速段を形成してしまうことになるという問題がある。
一方、近年の自動変速機の多段化に伴い、比較的高価なリニアソレノイドバルブが多数本必要となっており、例えば後進段と前進1速段のエンジンブレーキ時に係合される摩擦係合要素(例えばブレーキB−2)と、高速段で係合される摩擦係合要素(例えばクラッチC−2)とがある場合、互いに異なる変速段で係合圧がそれらの油圧サーボに入力されればよいので、1本のリニアソレノイドバルブからの係合圧をそれら2つの油圧サーボに振分ける振分け切換えバルブを設け、該振分け切換えバルブを切換え制御することで、リニアソレノイドバルブの本数を減らし、コストダウンを図ることが考えられる。
そして、この振分け切換えバルブは、例えば後進段と前進1速段のエンジンブレーキ時にて係合圧を一方の油圧サーボに供給する位置(第1の位置)と、高速段に係合圧を他方の油圧サーボに供給する位置(第2の位置)とに切換えれば良いので、例えばRレンジ、Nレンジ、Dレンジの前進1速段のエンジンブレーキ時は第1の位置に、それ以外のDレンジでは第2の位置に切換えるように構成し、上述した逆入力を行う油路を当該振分け切換えバルブを通すことで、第2の位置でフェールセーフに移行した際に前進7速段に移行し、第1の位置でフェールセーフに移行した際には逆入力を遮断してニュートラル状態を形成することを可能にする構成が考えられる(出願時未公開、特願2008−255842号)。
ところで、上記振分け切換えバルブを構成する際、上述のように第1の位置で逆入力を遮断し、第2の位置で逆入力を連通するように構成するためには、例えば意図しない前進7速段の形成等を防止する観点から、スプリングで第1の位置に付勢するように構成し、Dレンジとなった際に出力されるクラッチC−1の係合圧を入力した際に第2の位置に切換え、かつクラッチC−1が非係合となっても第2の位置が維持されるようにライン圧によって該第2の位置にロックするように構成することが考えられる(上記特願2008−255842号参照)。
しかしながら、例えばクラッチC−1が非係合となる高速段(例えば前進6速段〜前進8速段)において、何らかの原因によりライン圧の圧低が発生すると、第2の位置のロックが解除されてスプリングの付勢力により第1の位置に切換えられてしまう虞があり、その場合、一方の摩擦係合要素(例えばクラッチC−2)を係合するためにリニアソレノイドバルブから出力した係合圧が、他方の摩擦係合要素(ブレーキB−2)の油圧サーボに供給されてしまう虞があって、つまり自動変速機が意図しない状態となってしまうという問題があった。
そこで本発明は、振分け切換えバルブが第2の位置に元圧のロックにより維持されている状態で元圧の圧低が生じたとしても、元圧が復帰した際には振分け切換えバルブを第2の位置に復帰させることが可能な自動変速機の油圧制御装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る本発明は(例えば図1乃至図5参照)、複数の摩擦係合要素(C−1,C−2,C−3,C−4,B−1,B−2)、それら複数の摩擦係合要素を係脱させる複数の油圧サーボ(51,52,53,54,61,62)、及び該油圧サーボより少なくとも1つ少ない複数の係合圧制御用ソレノイドバルブ(SL1,SL2,SL3,SL4,SL5)、前記複数の係合圧制御用ソレノイドバルブの少なくとも1つ(SL2)からの係合圧(PSL2)を前記複数の油圧サーボのうちの2つ(52,62)に振分ける振分け切換えバルブ(36)を備え、該振分け切換えバルブ(36)が、少なくとも後進レンジ、及び前進レンジの特定低速段の際に前記2つの油圧サーボの一方(62)に前記係合圧(PSL2)を供給し得る第1の位置(左半位置)となり、かつそれら以外の前進レンジの際に前記2つの油圧サーボの他方(52)に前記係合圧(PSL2)を供給し得る第2の位置(右半位置)となるように構成された自動変速機(1)の油圧制御装置(20)において、
元圧(P)を生成する元圧生成部(5)と、
前記振分け切換えバルブ(36)に信号圧(PS1)を出力し得る信号ソレノイドバルブ(S1)と、を備え、
前記振分け切換えバルブ(36)は、前記第1の位置(左半位置)に付勢する付勢部材(36s)と、前記第2の位置(右半位置)の際に元圧(P)を入力し、該元圧(P)により該第2の位置(右半位置)にロックするロック油室(36d)と、前記信号圧(PS1)を入力した際、前記付勢部材(36s)の付勢力と共に該信号圧(PS1)の作用により、少なくとも前記ロック油室(36d)の元圧(P)に抗して前記第1の位置(左半位置)に切換える第1作動油室(36a)と、前記元圧(P)を入力し、該元圧(P)の作用により前記付勢部材(36s)の付勢力に抗して前記第2の位置(右半位置)に切換える第2作動油室(36i)と、を有してなる、
ことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置(20)にある。
請求項2に係る本発明は(例えば図3参照)、前記元圧生成部(5)と前記第2作動油室(36i)とを連通する元圧供給油路(a,a1,a4,a7,a9,a12)と、
フェール時にフェール信号圧(PS3)を出力するフェール信号ソレノイドバルブ(S3)と、
前記フェール信号圧(PS3)を入力した際に、正常位置(左半位置)からフェール位置(右半位置)に切換えられるフェールセーフバルブ(35)と、
前記フェールセーフバルブ(35)が前記フェール位置(右半位置)の際に前記元圧生成部(5)と連通され、前記複数の係合圧制御用ソレノイドバルブのうち、所定前進段を形成する2つの油圧サーボ(52,53)に係合圧(PSL2,PSL3)を供給し得る2つの係合圧制御用ソレノイドバルブ(SL2,SL3)の排出ポート(SL2c,SL3c)に、前記元圧(P)を逆入力させる逆入力圧供給油路(f,f1,f2,f3,f4,f5)と、を備え、
前記逆入力圧供給油路(f,f1,f2,f3,f4,f5)に前記振分け切換えバルブ(36)が介在され、かつ前記逆入力圧供給油路(f,f1,f2,f3,f4,f5)は、前記第2の位置(右半位置)の際に連通され、前記第1の位置(左半位置)の際に遮断されてなり、
前記元圧供給油路(a,a1,a4,a7,a9,a12)に前記フェールセーフバルブ(35)が介在され、かつ前記元圧供給油路(a,a1,a4,a7,a9,a12)は、前記正常位置(左半位置)の際に連通され、前記フェール位置(右半位置)の際に遮断されてなる、
ことを特徴とする請求項1記載の自動変速機の油圧制御装置(20)にある。
請求項3に係る本発明は(例えば図3及び図5参照)、パーキングレンジでパーキングシリンダ(33)に対する元圧(P)を遮断してパーキング装置(9)をパーキング状態とするパーキング位置(左半位置)と、前記パーキングレンジ以外で前記パーキングシリンダ(33)に対する元圧(P)を供給して該パーキング装置(9)をパーキング解除状態とするパーキング解除位置(右半位置)と、に切換えられるパーキング切換えバルブ(32)を備え、
前記信号ソレノイドバルブ(S1)の信号圧(PS1)は、前記パーキング切換えバルブ(32)を前記パーキング解除位置(右半位置)に切換える信号圧(PS1)として共用されてなり、
前記逆入力圧供給油路(f,f1,f2,f3,f4,f5)に前記パーキング切換えバルブ(32)が介在され、かつ前記逆入力圧供給油路(f,f1,f2,f3,f4,f5)は、前記パーキング解除位置(右半位置)の際に連通され、前記パーキング位置(左半位置)の際に遮断されてなる、
ことを特徴とする請求項2記載の自動変速機の油圧制御装置(20)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、振分け切換えバルブにおいて、ロック油室に入力された元圧により第2の位置にロックしている状態で元圧の圧低が発生して、付勢部材の付勢力に基づき第1の位置に切換ってしまったとしても、元圧が復帰した際に、第2作動油室における元圧の作用により第2の位置に切換えることができるので、第2の位置で2つの油圧サーボの他方に係合圧を供給している状態から、誤切換えにより第1の位置で2つの油圧サーボの他方に係合圧を供給してしまうことを防止することができ、自動変速機が意図しない状態になってしまうことを防止することができる。
請求項2に係る本発明によると、例えば第2作動油室に常時元圧が作用するように構成してしまうと、フェール時にも第2の位置に維持されて逆入力圧供給油路が連通したままになってしまうが、元圧生成部と第2作動油室とを連通する元圧供給油路にフェールセーフバルブが介在されており、該フェールセーフバルブがフェール位置の際に遮断されるので、フェール発生時に振分け切換えバルブが第2の位置であった場合には逆入力圧供給油路を連通して所定前進段を形成し、フェール発生時に振分け切換えバルブが第1の位置であった場合には逆入力圧供給油路を遮断してニュートラル状態にすることを可能とすることができる。
請求項3に係る本発明によると、信号ソレノイドバルブの信号圧がパーキング切換えバルブをパーキング解除位置に切換える信号圧として共用されているので、ソレノイドバルブの本数を減らすことができるものでありながら、パーキングレンジで該信号ソレノイドバルブは信号圧を非出力にして振分け切換えバルブが第2の位置となるため、この状態でフェールが発生すると逆入力圧供給油路を該振分け切換えバルブで遮断することができないが、該逆入力圧供給油路をパーキング切換えバルブがパーキング位置の際に遮断するので、パーキングレンジで該逆入力圧供給油路を遮断してニュートラル状態にすることを可能とすることができる。
本発明を適用し得る自動変速機を示すスケルトン図。 本自動変速機の作動表。 本発明に係る油圧制御装置を示す油圧回路図。 本油圧制御装置における作動表。 パーキング装置を示す模式図。
以下、本発明に係る実施の形態を図1乃至図5に沿って説明する。
[自動変速機の構成]
まず、本発明を適用し得る多段式自動変速機1(以下、単に「自動変速機」という)の概略構成について図1に沿って説明する。図1に示すように、例えばFRタイプ(フロントエンジン、リヤドライブ)の車輌に用いて好適な自動変速機1は、不図示のエンジンに接続し得る自動変速機1の入力軸11を有しており、該入力軸11の軸方向を中心としてトルクコンバータ7と、変速機構2とを備えている。
上記トルクコンバータ7は、自動変速機1の入力軸11に接続されたポンプインペラ7aと、作動流体を介して該ポンプインペラ7aの回転が伝達されるタービンランナ7bとを有しており、該タービンランナ7bは、上記入力軸11と同軸上に配設された上記変速機構2の入力軸12に接続されている。また、該トルクコンバータ7には、ロックアップクラッチ10が備えられており、該ロックアップクラッチ10が後述の油圧制御装置の油圧制御によって係合されると、上記自動変速機1の入力軸11の回転が変速機構2の入力軸12に直接伝達される。
上記変速機構2には、入力軸12(及び中間軸13)上において、プラネタリギヤDPと、プラネタリギヤユニットPUとが備えられている。上記プラネタリギヤDPは、サンギヤS1、キャリヤCR1、及びリングギヤR1を備えており、該キャリヤCR1に、サンギヤS1に噛合するピニオンP1及びリングギヤR1に噛合するピニオンP2を互いに噛合する形で有している、いわゆるダブルピニオンプラネタリギヤである。
また、該プラネタリギヤユニットPUは、4つの回転要素としてサンギヤS2、サンギヤS3、キャリヤCR2(CR3)、及びリングギヤR3(R2)を有し、該キャリヤCR2に、サンギヤS2及びリングギヤR3に噛合するロングピニオンP4と、該ロングピニオンP4及びサンギヤS3に噛合するショートピニオンP3とを互いに噛合する形で有している、いわゆるラビニヨ型プラネタリギヤである。
上記プラネタリギヤDPのサンギヤS1は、例えばミッションケース3に一体的に固定されているオイルポンプボディ3aから延設されたボス部3bに接続されて回転が固定されている。また、上記キャリヤCR1は、上記入力軸12に接続されて、該入力軸12の回転と同回転(以下、「入力回転」という。)になっていると共に、第4クラッチC−4(摩擦係合要素)に接続されている。更に、リングギヤR1は、該固定されたサンギヤS1と該入力回転するキャリヤCR1とにより、入力回転が減速された減速回転になると共に、第1クラッチC−1(摩擦係合要素)及び第3クラッチC−3(摩擦係合要素)に接続されている。
上記プラネタリギヤユニットPUのサンギヤS2は、第1ブレーキB−1(摩擦係合要素)に接続されてミッションケース3に対して固定自在となっていると共に、上記第4クラッチC−4及び上記第3クラッチC−3に接続されて、第4クラッチC−4を介して上記キャリヤCR1の入力回転が、第3クラッチC−3を介して上記リングギヤR1の減速回転が、それぞれ入力自在となっている。また、上記サンギヤS3は、第1クラッチC−1に接続されており、上記リングギヤR1の減速回転が入力自在となっている。
更に、上記キャリヤCR2は、中間軸13を介して入力軸12の回転が入力される第2クラッチC−2(摩擦係合要素)に接続されて、該第2クラッチC−2を介して入力回転が入力自在となっており、また、ワンウェイクラッチF−1及び第2ブレーキB−2(摩擦係合要素)に接続されて、該ワンウェイクラッチF−1を介してミッションケース3に対して一方向の回転が規制されると共に、該第2ブレーキB−2を介して回転が固定自在となっている。そして、上記リングギヤR3は、不図示の駆動車輪に回転を出力する出力軸15に接続されている。
上記のように構成された自動変速機1は、図2に示す作動表のように前進1速段〜前進8速段及び後進段において、各クラッチC−1〜C−4、ブレーキB−1〜B−2、ワンウェイクラッチF−1が作動することにより、良好なステップ比をもって変速段のギヤ比を形成する。また、これらの各クラッチC−1〜C−4、ブレーキB−1〜B−2同士を掴み換えすることで各変速制御が実行され、各変速段において前進1速段の駆動時を除き、各クラッチC−1〜C−4、ブレーキB−1〜B−2のうちの2つが係合されて各変速段が達成される。
[油圧制御装置の全体構成]
つづいて、本発明に係る自動変速機の油圧制御装置20について、図3を参照して説明する。なお、本実施の形態においては、各バルブにおける実際のスプールは1本であるが、スプール位置の切換え位置或いはコントロール位置を説明するため、図3中に示す右半分の状態を「右半位置」、左半分の状態を「左半位置」という。
油圧制御装置20は、主に各種の元圧となる油圧を調圧・生成するための不図示の、ストレーナ、オイルポンプ、プライマリレギュレータバルブ、セカンダリレギュレータバルブ、ソレノイドモジュレータバルブ、及びリニアソレノイドバルブSLT等を備えている。なお、本実施の形態では、上記オイルポンプ及びプライマリレギュレータバルブを合わせ、ライン圧Pを発生するライン圧生成部(元圧生成部)5として図示している(図3参照)。
また、該油圧制御装置20は、図3に示すように、電気的に油圧を制御して供給するための、リニアソレノイドバルブ(係合圧制御用ソレノイドバルブ)SL1、リニアソレノイドバルブ(係合圧制御用ソレノイドバルブ)SL2、リニアソレノイドバルブ(係合圧制御用ソレノイドバルブ)SL3、リニアソレノイドバルブ(係合圧制御用ソレノイドバルブ)SL4、リニアソレノイドバルブ(係合圧制御用ソレノイドバルブ)SL5、第1ソレノイドバルブ(信号ソレノイドバルブ)S1、第2ソレノイドバルブS2、第3ソレノイドバルブ(フェール信号ソレノイドバルブ)S3を備えている。さらに、パーキング切換えバルブ32、パーキングシリンダ33、フェール時切換えバルブ(フェールセーフバルブ)35、振分け切換えバルブ36を備えている。
なお、本油圧制御装置20における第3ソレノイドバルブS3以外のソレノイドバルブ、即ちリニアソレノイドバルブSL1〜SL5、並びに第1及び第2ソレノイドバルブS1,S2は、非通電時(以下、「オフ」ともいう。)に入力ポートと出力ポートとを遮断し、通電時(以下、「オン」ともいう。)に連通する、いわゆるノーマルクローズ(N/C)タイプのものが用いられており、反対に第3ソレノイドバルブS3だけにノーマルオープン(N/O)タイプのものが用いられている。
そして、該油圧制御装置20には、上記リニアソレノイドバルブSL1〜SL5によりそれぞれ調圧されて供給される係合圧に基づき、上記第1クラッチC−1を係脱し得る油圧サーボ51、上記第2クラッチC−2を係脱し得る油圧サーボ52、上記第3クラッチC−3を係脱し得る油圧サーボ53、上記第4クラッチC−4を係脱し得る油圧サーボ54、上記第1ブレーキB−1を係脱し得る油圧サーボ61、上記第2ブレーキB−2を係脱し得る油圧サーボ62が備えられて構成されている。
[本油圧制御装置の詳細な構成]
図3に示すように、ノーマルクローズ(N/C)タイプの上記第1及び第2ソレノイドバルブS1,S2は、入力ポートS1a,S2aにそれぞれ油路a,a2及び油路a1,a3を介してライン圧P(元圧)が入力されており、通電された(オンした)際に出力ポートS1b,S2bからパーキング切換えバルブ32の第1作動油室32a及び第2作動油室32cに、油路b、b1及び油路cを介してそれぞれ信号圧PS1,PS2を出力するように構成されている。出力ポートS1bからの該信号圧PS1は、油路b,b2を介して後述の振分け切換えバルブ36の第1作動油室36aにも入力される。また、上記ライン圧Pは、油路a,a1,a4,a5を介してパーキング切換えバルブ32の入力ポート32bと、油路a,a1,a4,a6,a7,a10を介して後述の第3ソレノイドバルブS3の入力ポートS3aと、油路a,a1,a4,a6,a11を介して後述の振分け切換えバルブ36の作動油室36dと、油路a,a1,a4,a6,a7,a8を介して後述のフェール時切換えバルブ35の入力ポート35dと、油路a,a1,a4,a6,a7,a9を介して後述のフェール時切換えバルブ35の入力ポート35bとにも入力される。なお、第1,第2,及び第3ソレノイドバルブS1,S2,S3とそれらの信号圧とは、上記のように同じ符号S1,S2,S3を用いて説明する。また、リニアソレノイドバルブSL1〜SL5とそれらの係合圧とについても、同じ符号SL1〜SL5を用いて説明する。他のバルブについても同様とする。
上記パーキング切換えバルブ32は、1本のスプール32pと、該スプール32pの一端側に縮設されて該スプール32pを図中上方に付勢するスプリング32sとを有して構成されていると共に、スプール32pの一端に配置されて油路b,b1からの信号圧PS1が作用する第1作動油室32aと、該スプール32pの他端に配置されて油路cを介して信号圧PS2が作用する第2作動油室32cとを有している。
さらに、パーキング切換えバルブ32は、排出ポートEXと、油路a5よりライン圧Pが供給される入力ポート32bと、スプール32pの移動に応じて入力ポート32bに連通し又は遮断される出力ポート32dと、後述する油路fに接続された入力ポート32fと、後述する油路f1に接続された出力ポート32eとを有している。該出力ポート32dは、油路mを介してパーキング装置のパーキングシリンダ33に連通している。そして、上記スプール32pは、図中下側の大径ランド部と図中上側の小径ランド部とを有しており、これら大径ランド部と小径ランド部との間には、くびれ部が形成されると共にロック油室32gが形成されており、スプール32pがスプリング32sの付勢力に抗して下方に移動した右半位置にあって、該ロック油室32gに入力ポート32bから入力されるライン圧Pが作用した際に、上記大径ランド部と小径ランド部との外径差、つまり受圧面積の差によって、該スプール32pがスプリング32sの付勢方向と逆方向に該スプリング32sの付勢力よりも強い力で付勢されてロック(自己保持)されて、該ライン圧Pをパーキング解除圧PPOFFとして出力ポート32dから出力するように構成されている。
ここで、図5を参照して、パーキングシリンダ33によって作動させられるパーキング装置9について説明する。該パーキング装置9は、同図に示すように、パーキングシリンダ33、パーキングロッド23、サポート16、パーキングポール17、パーキングギヤ21を備えている。上記パーキングシリンダ33は、バルブボディ22に接続されており、パーキングロッド23が、その基端側において、軸方向に移動自在となるように貫通配置されている。該パーキングロッド23は、その先端側において軸方向移動自在となるように遊嵌された円錐状のウエッジ24を備えており、ケース(不図示)に固定された鍔部14と該ウエッジ24との間には、スプリング25が配置されている。上記サポート16は、該パーキングロッド23の先端側の下方に配置されており、パーキングポール17との間にウエッジ24が挿脱されるように配置されている。パーキングポール17は、基端側の軸18を中心に略々上下方向に揺動自在に配置されており、中間部分の上方側には、自動変速機の出力軸(不図示)に固定されたパーキングギヤ21に対して係脱可能な爪部19が突設されている。
上記パーキングシリンダ33は、パーキング切換えバルブ32の出力ポート32dからパーキング解除圧PPOFF(ライン圧P)が作用すると、パーキングロッド23がスプリング25の付勢力に抗して該パーキングシリンダ33側に移動し、ウエッジ24をサポート16とパーキングポール17との間から離脱させ、該パーキングポール17を下方側に揺動して爪部19をパーキングギヤ21との噛合いから外すことによりパーキング解除状態となるように構成されている。また、パーキング切換えバルブ32からのパーキング解除圧が遮断され、パーキングシリンダ33に作用する油圧がドレーンされると、パーキングロッド23がスプリング25の付勢力によりパーキングポール17側に移動し、ウエッジ24がサポート16とパーキングポール17との間に挿入され、該パーキングポール17を上方側に揺動して爪部19をパーキングギヤ21と噛合わせることによりパーキング状態となる。
また、図3に示すように、上記パーキング切換えバルブ32は、スプール32pが、スプリング32sの付勢力により図の上方に移動して左半位置(パーキング位置)である際は、出力ポート32dからパーキングシリンダ33へのパーキング解除圧の出力が遮断される。また、該パーキング切換えバルブ32は、第2ソレノイドバルブS2の出力ポートS2bからの信号圧PS2が第2作動油室32cに作用せずに、第1ソレノイドバルブS1の出力ポートS1bからの信号圧PS1が第1作動油室32aに入力される状態、或いは、信号圧PS2が第2作動油室32cに作用せずに、ライン圧Pがロック油室32gに作用し続けている状態にあっては、スプール32pが図の下方に移動して右半位置(パーキング解除位置)となり、出力ポート32dからパーキングシリンダ33にパーキング解除圧PPOFFが供給される。
一方、ノーマルオープンタイプの上記第3ソレノイドバルブS3は、入力ポートS3aに、油路a10を介してライン圧Pが入力されており、非通電状態(オフ)にあっては、該ライン圧Pを信号圧(フェール信号圧)PS3として出力ポートS3bからフェール時切換えバルブ35の作動油室35aに油路eを介して出力し、通電状態(オン)にあっては、該信号圧PS3を遮断するように構成されている。
また、上記フェール時切換えバルブ35は、スプール35pと、該スプール35pを図の上方に付勢するスプリング35sとを有して構成されていると共に、上記作動油室35aと、油路a9を介してライン圧Pが入力される入力ポート35bと、油路fを介して上記パーキング切換えバルブ32の入力ポート32fに接続された出力ポート35cと、油路a8を介してライン圧Pが入力される入力ポート35dと、詳しくは後述するリニアソレノイドバルブSL1〜SL5の入力ポートSL1a〜SL5aに油路a13を介して接続された出力ポート35eと、後述するリニアソレノイドバルブSL2,SL3の排出ポートSL2c,SL3cに油路f3を介して接続された出力ポート35fと、後述する振分け切換えバルブ36の作動油室36iに油路a12を介して接続された出力ポート35gと、後述の振分け切換えバルブ36の出力ポート36eに油路f2を介して接続された入力ポート35hと、排出ポートEXとを有している。該スプール35pは、作動油室35aに上記信号圧PS3が入力された際に図の下方に移動して右半位置(フェール位置)にされ、それ以外はスプリング35sの付勢力により図の上方に移動して左半位置(正常位置)にされる。
上記振分け切換えバルブ36は、第1スプール36pと、該第1スプール36pを図の下方に付勢するスプリング(付勢部材)36sと、第2スプール36qと、該第1スプール36p及び第2スプール36qとの間に配設されたスプリング36rとを有して構成されていると共に、第1ソレノイドバルブS1の出力ポートS1bから出力される信号圧PS1を分岐する形で油路b2を介して入力する第1作動油室36aと、ソレノイド・オールオフフェール時にフェール時切換えバルブ35の出力ポート35cから出力される油圧を油路f、パーキング切換えバルブ32の入力ポート32f及び出力ポート32e、油路f1を介して入力し得る入力ポート36bと、リニアソレノイドバルブSL2の出力ポートSL2bから出力される係合圧PSL2を油路gを介して入力する入力ポート36cと、ライン圧Pを油路a11を介して入力するロック油室36dと、第1スプール36pの右半位置にあって該入力ポート36bに入力された出力ポート32eからの油圧を上記入力ポート35hに油路f2を介して出力する出力ポート36eと、入力ポート36cに入力されたリニアソレノイドバルブSL2からの係合圧PSL2を第2スプール36qの左半位置にあって油圧サーボ62に油路g1を介して出力する出力ポート36gと、該油路g1,g2に出力された係合圧PSL2を入力して第2スプール36qを左半位置に付勢する作動油室36fと、上記係合圧PSL2を第2スプール36qの右半位置にあって油圧サーボ52に油路g3を介して出力する出力ポート36hと、上記フェール時切換えバルブ35が左半位置にあって、油路a12を介して上記ライン圧Pを入力する第2作動油室36iと、を有している。
該振分け切換えバルブ36の第1スプール36p及び第2スプール36qは、第1作動油室36aに出力ポートS1bからの信号圧PS1が入力されない状態にあっては、第2作動油室36iにライン圧Pが入力され、図の上方に移動して右半位置(第2の位置)になる。該振分け切換えバルブ36は、第2スプール36qに、図中最下部に形成された小径ランド部と、該小径ランド部の直上方にくびれ部を挟んで形成された大径ランド部とを有しており、該くびれ部の部分に設けられたロック油室36dにライン圧Pが入力され得るように構成されている。従って、振分け切換えバルブ36は、スプリング36s,36rの付勢力に抗して第1スプール36p及び第2スプール36qが上方に移動した右半位置になるとロック油室36dにライン圧Pが入力されて、上側の大径ランド部と下側の小径ランド部との受圧面積の差に基づき、第1スプール36p及び第2スプール36qが上方にロックされる。
該ロック状態において第1作動油室36aに出力ポートS1bからの信号圧PS1が入力されると、該信号圧PS1による作用力とスプリング36sによる付勢力とが相俟って上記ロック油室36dの作用力及び第2作動油室36iの作用力に打ち勝つため(つまりロック油室36d及び第2作動油室36iの受圧面積と第1作動油室36aの受圧面積が略々同じであってスプリング36sの付勢力が作用するため)、第1スプール36p及び第2スプール36qは図の下方に移動して左半位置(第1の位置)にされる。また、第2スプール36qが左半位置にされた状態でリニアソレノイドバルブSL2から係合圧PSL2が出力され(Rレンジ時、1stのエンジンブレーキ時)、油路g1を介して油圧サーボ62に該係合圧PSL2が出力された際は、第1スプール36pと第2スプール36qとの間の作動油室36fに油路g2を介して該係合圧PSL2が入力され、スプリング36rの付勢力と相俟って、第2作動油室36iのライン圧Pに打ち勝って第2スプール36qが下方にされ、この状態で第1ソレノイドバルブS1がオフされて、第1作動油室36aの信号圧PS1が非入力にされても、第1スプール36pだけが上方にされ、第2スプール36qは下方に維持される。
一方、上記リニアソレノイドバルブSL1は、正常時にあってフェール時切換えバルブ35の出力ポート35eからのライン圧Pを油路a13,a16を介して入力する入力ポートSL1aと、通電された際に該ライン圧Pを調圧制御して油圧サーボ51に油路iを介して係合圧PSL1として出力する出力ポートSL1bと、主に油圧サーボ51の係合圧PC1をドレーンするための排出ポートEXとを有している。
上記リニアソレノイドバルブ(係合圧制御用ソレノイドバルブ)SL2は、正常時にあってフェール時切換えバルブ35の出力ポート35eからのライン圧Pを油路a13,a14を介して入力する入力ポートSL2aと、通電された際に該ライン圧Pを調圧制御して、振分け切換えバルブ36の入力ポート36cに油路gを介して出力する出力ポートSL2bと、上記フェール時切換えバルブ35の出力ポート35fに油路f3,f4を介して連通する排出ポートSL2cとを有している。正常時にあって係合圧PSL2を排出する際は、排出ポートSL2cから上記出力ポート35fを介して排出ポートEXからドレーンし、また、後述するソレノイド・オールオフフェール時にあっては、油路f3,f4を介して上記出力ポート35fからライン圧Pが逆入力圧として逆入力される。
上記リニアソレノイドバルブSL3は、正常時にあってフェール時切換えバルブ35の出力ポート35eからのライン圧Pを油路a13,a15を介して入力する入力ポートSL3aと、通電された際に該ライン圧Pを調圧制御して油圧サーボ53に油路hを介して係合圧PSL3として出力する出力ポートSL3bと、上記フェール時切換えバルブ35の出力ポート35fに油路f3,f5を介して連通する排出ポートSL3cとを有している。正常時にあって係合圧PSL3を排出する際は、排出ポートSL3cから上記出力ポート35fを介して排出ポートEXからドレーンし、また、後述するソレノイド・オールオフフェール時にあっては、油路f3,f5を介して上記出力ポート35fからライン圧Pが逆入力圧として逆入力される。
上記リニアソレノイドバルブSL4は、正常時にあってフェール時切換えバルブ35の出力ポート35eからのライン圧Pを油路a13,a17を介して入力する入力ポートSL4aと、通電された際に該ライン圧Pを調圧制御して油圧サーボ54に油路jを介して係合圧PSL4として出力する出力ポートSL4bと、主に油圧サーボ54の係合圧PC4をドレーンするための排出ポートEXとを有している。
上記リニアソレノイドバルブSL5は、正常時にあってフェール時切換えバルブ35の出力ポート35eからのライン圧Pを油路a13,a18を介して入力する入力ポートSL5aと、通電された際に該ライン圧Pを調圧制御して油圧サーボ61に油路kを介して係合圧PSL5として出力する出力ポートSL5bと、主に油圧サーボ61の係合圧PB1をドレーンするための排出ポートEXとを有している。
なお、以上説明した本実施の形態においては、油路f、f1、f2、f3、f4,f5の経路によりパーキング切換えバルブ32、振分け切換えバルブ36、フェール時切換えバルブ35を通過してリニアソレノイドバルブSL2,SL3まで連通される逆入力圧供給油路が構成されている。また、油路a,a1,a4,a7,a9,a12の経路により、ライン圧生成部5からフェール時切換えバルブ35を通過して振分け切換えバルブ36の第2作動油室36iまで連通される元圧供給油路が構成されている。
[正常状態における作用]
ついで、以上説明した油圧制御装置20の正常状態における作用について、図3及び図4を参照しつつ説明する。
即ち、例えば運転者のシフトレバー(不図示)の操作に基づくPレンジ(非走行レンジ、パーキングレンジ)においては、図3及び図4に示すように、第1ソレノイドバルブS1がオフされて出力ポートS1bから信号圧PS1が出力されず、第2ソレノイドバルブS2がオンされて第2ソレノイドバルブS2の出力ポートS2bから信号圧PS2が出力され、第3ソレノイドバルブS3がオンされてノーマルオープンタイプである第3ソレノイドバルブS3の出力ポートS3bからは信号圧PS3が出力されない状態となる。
このPレンジの状態では、振分け切換えバルブ36の第1作動油室36aに信号圧PS1が作用せず、かつ左半位置のフェール時切換えバルブ35及び油路a12を介して第2作動油室36iにライン圧Pが作用するため、該振分け切換えバルブ36の第1スプール36p及び第2スプール36qは右半位置となる。
一方、パーキング切換えバルブ32においては、第1作動油室32aに信号圧PS1が作用されず、第2作動油室32cに信号圧PS2が作用するため、スプリング32sの付勢力と相俟ってスプール32pが左半位置となり、入力ポート32bにおいてライン圧Pが遮断される。このため、パーキングシリンダ33がパーキング切換えバルブ32からのパーキング解除圧PPOFFが遮断されて、パーキングロッド23がスプリング25の付勢力によりパーキングポール17側に移動することで、ウエッジ24がサポート16とパーキングポール17との間に挿入されて、爪部19がパーキングギヤ21に噛合うことでパーキング状態となる。
また、第3ソレノイドバルブS3がオンされることで、フェール時切換えバルブ35は、その作動油室35aに出力ポートS3bからの信号圧PS3が作用されず、スプール35pが左半位置となるため、入力ポート35dに作用するライン圧Pは、出力ポート35eからリニアソレノイドバルブSL1〜SL5の全てに向けて出力されるが、これらリニアソレノイドバルブSL1〜SL5は何れもオフ状態であるため、係合圧PSL1〜PSL5は出力されない。なお、入力ポート35dと出力ポート35cとが遮断されているので、油路fには何ら油圧が出力されず、該油路fの油圧はドレーンポートEXより排出される。
続いて、シフトレバーがRレンジ(リバースレンジ)に操作されると、第1ソレノイドバルブS1がオンされて出力ポートS1bから信号圧PS1が出力されることにより、振分け切換えバルブ36の第1作動油室36aに信号圧PS1が作用するため、該振分け切換えバルブ36の第1スプール36p及び第2スプール36qは左半位置に切換えられる。
また、パーキング切換えバルブ32では、第1ソレノイドバルブS1がオンされると共に第2ソレノイドバルブS2がオフされるため、第1作動油室32aに信号圧PS1が作用し、スプリング32sの付勢力に抗してスプール32pが右半位置となり、入力ポート32bのライン圧Pが出力ポート32dからパーキング解除圧PPOFFとして出力される。このため、パーキングロッド23がスプリング25の付勢力に抗してパーキングシリンダ33側に移動し、ウエッジ24をサポート16とパーキングポール17との間から離脱させて、爪部19をパーキングギヤ21との噛合いから外すことでパーキング解除状態となる。そして、スプール32pが右半位置になったパーキング切換えバルブ32は、大径ランド部と小径ランド部との受圧面積の差を有するロック油室32gのライン圧Pによって右半位置にロックされる。なお、ここでオンされた第1ソレノイドバルブS1は、例えば数秒程度の所定時間の経過後にオフしても構わない。
また、上述した通り、第3ソレノイドバルブS3がオンされたままであり、フェール時切換えバルブ35は、その作動油室35aに出力ポートS3bからの信号圧PS3が作用されず、スプール35pが左半位置となるため、入力ポート35dに作用するライン圧Pは、出力ポート35eからリニアソレノイドバルブSL1〜SL5の全てに向けて出力される。
そして、リニアソレノイドバルブSL2,SL4がオンされるため、出力ポートSL2bから振分け切換えバルブ36の入力ポート36cに係合圧PSL2が出力されるが、第1ソレノイドバルブS1がオンされることで信号圧PS1が振分け切換えバルブ36の第1作動油室36aに出力され、第1スプール36p及び第2スプール36qが左半位置になっていることで、上記係合圧PSL2は、上記入力ポート36cから出力ポート36gを介して油圧サーボ62に供給され、これにより、第2ブレーキB−2が係止される。同時に、上記リニアソレノイドバルブSL4のオン作動により、フェール時切換えバルブ35の出力ポート35eからのライン圧Pが、出力ポートSL4bから油圧サーボ54に係合圧PSL4として調圧出力され、第4クラッチC−4が係合される。従って、上記第2ブレーキB−2の係止と相俟って、後進段が達成される。
さらに、シフトレバーがNレンジ(ニュートラルレンジ)に操作されると、上記Rレンジのときと同様、第1ソレノイドバルブS1のオンにより振分け切換えバルブ36の第1スプール36p及び第2スプール36qは左半位置のままであり、該第1ソレノイドバルブS1のオンによりパーキング切換えバルブ32が右半位置となることに基づき、パーキング解除状態となる。そして、第3ソレノイドバルブS3がオンされることで、同様にフェール時切換えバルブ35は左半位置になり、ライン圧PがリニアソレノイドバルブSL1〜SL5の全てに出力されるが、上記Pレンジ時と同様、リニアソレノイドバルブSL1〜SL5は何れもオフ状態にされるため、係合圧PSL1〜PSL5は出力されず、従って、ニュートラル状態が達成される。
そして、シフトレバーがDレンジ(ドライブレンジ)にある前進レンジ時の前進1速段(前進発進時)においては、第1及び第2ソレノイドバルブS1,S2がオフされて出力ポートS1b,S2bから信号圧PS1,PS2が出力されず、第3ソレノイドバルブS3がオンされてノーマルオープンタイプである第3ソレノイドバルブS3の出力ポートS3bからも信号圧PS3が出力されない状態となる。
このDレンジの状態では、振分け切換えバルブ36の第1作動油室36aに信号圧PS1が作用せず、かつ油路a,a1,a4,a6,a7,a9、フェール時切換えバルブ35、油路a12を介して第2作動油室36iにライン圧Pが作用するため、該振分け切換えバルブ36の第1スプール36p及び第2スプール36qは右半位置に切換えられる。また、パーキング切換えバルブ32は、上記ロック油室32gのライン圧P(パーキング解除圧PPOFF)によって右半位置にロックされている。
さらに、第3ソレノイドバルブS3がオンされることで、同様にフェール時切換えバルブ35は左半位置であり、ライン圧PがリニアソレノイドバルブSL1〜SL5の全てに出力されている。ここで、リニアソレノイドバルブSL1がオンするため、その出力ポートSL1bから第1クラッチC−1に係合圧PSL1が供給されて該クラッチC−1が係合し、ワンウェイクラッチF−1の係止と相俟って、前進1速段が達成される。
また、前進1速段のエンジンブレーキ時においては、第1ソレノイドバルブS1がオンされて出力ポートS1bから信号圧PS1が出力されることにより、振分け切換えバルブ36の第1作動油室36aに信号圧PS1が作用し、該振分け切換えバルブ36の第1スプール36p及び第2スプール36qは左半位置に切換えられる。また、パーキング切換えバルブ32は上記ロック油室32gのライン圧P(パーキング解除圧PPOFF)によって右半位置にロックされている。
また、前進レンジ時の前進1速段時と同様、ライン圧PがリニアソレノイドバルブSL1〜SL5の全てに向けて出力される状態であり、この状態においてリニアソレノイドバルブSL1,SL2の双方がオンされる。このため、リニアソレノイドバルブSL1にあっては、その出力ポートSL1bから油圧サーボ51に係合圧PSL1を供給して第1クラッチC−1を係合させる。
また、リニアソレノイドバルブSL2にあっては、その出力ポートSL2bから振分け切換えバルブ36の入力ポート36cに係合圧PSL2を出力するが、このとき振分け切換えバルブ36は、上述のように油路a12を介して第2作動油室36iにライン圧Pが入力されるが、第1ソレノイドバルブS1がオンされて、第1作動油室36aに油路b,b2を介して第1ソレノイドバルブS1から信号圧PS1が入力されることで左半位置にされる。このため、上記係合圧PSL2は、上記入力ポート36cから出力ポート36gを介して油圧サーボ62に供給されて、第2ブレーキB−2が係止される。これにより、第1クラッチC−1の係合と相俟って、前進1速段のエンジンブレーキが達成される。
Dレンジにある前進2速段〜前進8速段においては、上記前進1速段と同様に、第1及び第2ソレノイドバルブS1,S2がオフされて出力ポートS1b,S2bから信号圧PS1,PS2が出力されず、第3ソレノイドバルブS3がオンされてノーマルオープンタイプである第3ソレノイドバルブS3の出力ポートS3bからも信号圧PS3が出力されない状態となる。この状態では、上記前進1速段と同様に、振分け切換えバルブ36の第1スプール36p及び第2スプール36qは右半位置に切換えられる。また同様に、パーキング切換えバルブ32は上記ロック油室32gのライン圧P(パーキング解除圧PPOFF)によって右半位置にロックされている。さらに同様に、第3ソレノイドバルブS3がオンされることで、同様にフェール時切換えバルブ35は左半位置であり、ライン圧PがリニアソレノイドバルブSL1〜SL5の全てに出力されている。
ここで、前進2速段ではリニアソレノイドバルブSL1,SL5がオンされるため、リニアソレノイドバルブSL1にあっては、その出力ポートSL1bから油圧サーボ51に係合圧PSL1が供給されて第1クラッチC−1が係合し、またリニアソレノイドバルブSL5にあっては、その出力ポートSL5bから油圧サーボ61に係合圧PSL5が供給されて第1ブレーキB−1が係止され、これにより、前進2速段が達成される。
また、前進3速段ではリニアソレノイドバルブSL1,SL3がオンされるため、リニアソレノイドバルブSL1にあっては、その出力ポートSL1bから油圧サーボ51に係合圧PSL1が供給されて第1クラッチC−1が係合し、またリニアソレノイドバルブSL3にあっては、その出力ポートSL3bから油圧サーボ53に係合圧PSL3が供給されて第3クラッチC−3が係止され、これにより、前進3速段が達成される。
また、前進4速段ではリニアソレノイドバルブSL1,SL4がオンされるため、リニアソレノイドバルブSL1にあっては、その出力ポートSL1bから油圧サーボ51に係合圧PSL1が供給されて第1クラッチC−1が係合し、またリニアソレノイドバルブSL4にあっては、その出力ポートSL4bから油圧サーボ54に係合圧PSL4が供給されて第4クラッチC−4が係止され、これにより、前進4速段が達成される。
また、前進5速段ではリニアソレノイドバルブSL1,SL2がオンされるため、リニアソレノイドバルブSL1にあっては、その出力ポートSL1bから油圧サーボ51に係合圧PSL1が供給されて第1クラッチC−1が係合する。また、リニアソレノイドバルブSL2にあっては、その出力ポートSL2bから振分け切換えバルブ36の入力ポート36cに係合圧PSL2を出力するが、このとき振分け切換えバルブ36は、ライン圧Pが第2作動油室36iに入力されることで右半位置に切換えられており、かつロック油室36dに入力されたロック圧(ライン圧P)により右半位置にロックされているため、上記係合圧PSL2は、上記入力ポート36cから出力ポート36hを介して油圧サーボ52に供給されて、第2クラッチC−2が係合される。これにより、上記第1クラッチC−1の係合と相俟って、前進5速段が達成される。
また、前進6速段ではリニアソレノイドバルブSL2,SL4がオンされるため、リニアソレノイドバルブSL4にあっては、その出力ポートSL4bから油圧サーボ54に係合圧PSL4を供給し、これにより、第4クラッチC−4が係合される。また、リニアソレノイドバルブSL2にあっては、その出力ポートSL2bから振分け切換えバルブ36の入力ポート36cに係合圧PSL2を出力するが、該振分け切換えバルブ36は、上記前進5速段の場合と同様にように右半位置にロックされているため、上記係合圧PSL2は、入力ポート36cから出力ポート36hを介して油圧サーボ52に供給されて、第2クラッチC−2が係合される。これにより、上記第4クラッチC−4の係合と相俟って、前進6速段が達成される。
また、前進7速段ではリニアソレノイドバルブSL2,SL3がオンされるため、リニアソレノイドバルブSL3にあっては、その出力ポートSL3bから油圧サーボ53に係合圧PSL3が供給されて、第3クラッチC−3が係合される。また、リニアソレノイドバルブSL2にあっては、その出力ポートSL2bから振分け切換えバルブ36の入力ポート36cに係合圧PSL2を出力するが、上記前進5〜6速段の場合と同様に該振分け切換えバルブ36が右半位置にロックされているため、該係合圧PSL2が入力ポート36cから出力ポート36hを介して油圧サーボ52に供給されて、第2クラッチC−2が係合される。従って、上記第3クラッチC−3の係合と相俟って、前進7速段が達成される。
そして、前進8速段ではリニアソレノイドバルブSL2,SL5がオンされるため、リニアソレノイドバルブSL5にあっては、その出力ポートSL5bから油圧サーボ61に係合圧PSL5が供給されて、第1ブレーキB−1が係止される。また、リニアソレノイドバルブSL2にあっては、その出力ポートSL2bから振分け切換えバルブ36の入力ポート36cに係合圧PSL2を出力するが、上記前進5〜7速段の場合と同様に該振分け切換えバルブ36が右半位置にロックされているため、該係合圧PSL2が入力ポート36cから出力ポート36hを介して油圧サーボ52に供給されて、第2クラッチC−2が係合される。従って、上記第1ブレーキB−1の係止と相俟って、前進8速段が達成される。
[ソレノイド・オールオフフェール発生時の作用]
ついで、ソレノイド・オールオフフェール発生時について説明する。本自動変速機の油圧制御装置20にあっては、例えばECUのダウン、断線、コネクタ抜け等における故障を検出した際に、第1乃至第3ソレノイドバルブS1,S2,S3,リニアソレノイドバルブSL1〜SL5をオフにするソレノイド・オールオフフェールモードに移行する。なお、この故障の検出手法としては、例えばECUにより指令した制御と実際の自動変速機1における動作が異なる場合(例えば指令した変速段と実際のギヤ比が異なる場合)等が考えられる。
例えば車輌が前進レンジ(前進1速段のエンジンブレーキ時を除く)で走行中に、ソレノイド・オールオフフェールが生じると、第1乃至第3ソレノイドバルブS1,S2,S3,リニアソレノイドバルブSL1〜SL5がオフされる。すると、ノーマルオープンタイプの第3ソレノイドバルブS3だけから信号圧PS3が出力される状態となり、他のソレノイドバルブは信号圧ないし係合圧の出力を停止するため、特にリニアソレノイドバルブSL2,SL3にあっては、出力ポートSL2b,SL3bと排出ポートSL2c,SL3cとが連通した状態とされる。
この際、フェール時切換えバルブ35にあっては、第3ソレノイドバルブS3の信号圧PS3が作動油室35aに入力され、スプリング35sの付勢力に打ち勝って、スプール35pが右半位置に切換るため、入力ポート35dに入力されるライン圧Pは出力ポート35cから油路fに出力されて、パーキング切換えバルブ32の入力ポート32fに入力される。この際、パーキング切換えバルブ32は、上述のように大径ランド部と小径ランド部との受圧面積の差に基づきロック油室32gに入力されるライン圧P(パーキング解除圧PPOFF)によって右半位置にロックされているため、油路fから入力ポート32fに入力されたライン圧Pは出力ポート32eより油路f1に出力され、振分け切換えバルブ36の入力ポート36bに入力される。さらに、該振分け切換えバルブ36は、上述のように大径ランド部と小径ランド部との受圧面積の差に基づきロック油室36dに入力されるライン圧Pによって右半位置にロックされているため、入力ポート36bに入力されたライン圧Pは、出力ポート36eから油路f2を介してフェール時切換えバルブ35の入力ポート35hに入力され、出力ポート35f、油路f3,f4,f5を介して、リニアソレノイドバルブSL2,SL3の排出ポートSL2c,SL3cに、それぞれ逆入力圧として入力される。
これにより、排出ポートSL2cから逆入力圧が入力されたリニアソレノイドバルブSL2は、出力ポートSL2bから該逆入力圧(つまりライン圧P)を係合圧PSL2として油路gに出力し、振分け切換えバルブ36の入力ポート36cから出力ポート36h、油路g3を介して油圧サーボ52に供給し、これにより、第2クラッチC−2が係合される。同時に、排出ポートSL3cから逆入力圧が入力されたリニアソレノイドバルブSL3は、その出力ポートSL3bから油路hを介して油圧サーボ53に係合圧PSL3として供給するため、これにより、第3クラッチC−3が係合される。従って、上記第2クラッチC−2の係合と相俟って、前進7速段が達成され、いわゆるリンプホームが達成される。
以上のように、車輌が前進レンジで走行中にソレノイド・オールオフフェールが発生した時にあっては、第2クラッチC−2と第3クラッチC−3とが係合された前進7速段とされる。
ただし、前進1速段のエンジンブレーキでの走行中にソレノイド・オールオフフェールが発生した場合には、ソレノイド・オールオフフェール発生前の時点で第1ソレノイドバルブS1がオンしていたことで、振分け切換えバルブ36の第1作動油室36aに信号圧PS1が入力されていたことから、第1スプール36p及び第2スプール36qは既に左半位置にあり、従って、ソレノイド・オールオフフェール時に第3ソレノイドバルブS3のオフに基づいて入力ポート36bにパーキング切換えバルブ32の出力ポート32eから油路f1を介してライン圧Pが作用しても、該ライン圧Pは該入力ポート36bにより遮断され(つまり逆入力圧供給油路が遮断され)、従って、リニアソレノイドバルブSL2,SL3に逆入力されることはなく、Nレンジになる。
また、例えば車輌がRレンジにあって、ソレノイド・オールオフフェールが発生すると、同様に、第3ソレノイドバルブS3だけが信号圧PS3を出力する状態となり、フェール時切換えバルブ35が右半位置となり、かつパーキング切換えバルブ32が右半位置にロックされているので、油路f1からライン圧Pが振分け切換えバルブ36の入力ポート36bに作用する状態となる。しかし、その際、Rレンジにおいても、ソレノイド・オールオフフェール発生前の時点で振分け切換えバルブ36は、第2作動油室36iにライン圧Pが入力されるが第1作動油室36aに第1ソレノイドバルブS1の信号圧PS1が入力され、スプリング36sの付勢力に基づき第1スプール36p及び第2スプール36qが左半位置にあったため、油路f1から入力ポート36bに作用するライン圧Pは遮断される(つまり逆入力圧供給油路が遮断される)。このため、リニアソレノイドバルブSL2,SL3の排出ポートSL2c,SL3cに逆入力圧が入力されることはない。
このように、車輌がRレンジでのソレノイド・オールオフフェール発生時にあっては、第1〜第4クラッチC−1〜C−4及び第1及び第2ブレーキB−1,B−2の全てが係合も係止もされることがなく、従って、Nレンジに移行することになる。
さらに、例えば車輌がNレンジにあって、ソレノイド・オールオフフェールが発生すると、同様に、第3ソレノイドバルブS3だけが信号圧PS3を出力する状態となり、フェール時切換えバルブ35が右半位置となり、かつパーキング切換えバルブ32が右半位置にロックされているので、油路f1からライン圧Pが振分け切換えバルブ36の入力ポート36bに作用する状態となるが、その際、Nレンジにおいても、ソレノイド・オールオフフェール発生前の時点で上記Rレンジ時と同様に振分け切換えバルブ36が左半位置にあったため、入力ポート36bに作用するライン圧Pは遮断される(つまり逆入力圧供給油路が遮断される)。このため、リニアソレノイドバルブSL2,SL3の排出ポートSL2c,SL3cに逆入力圧が入力されることはない。
このように、車輌がNレンジでのソレノイド・オールオフフェール発生時にあっては、第1〜第4クラッチC−1〜C−4及び第1及び第2ブレーキB−1,B−2の全てが係合も係止もされることがなく、従って、Nレンジが維持されることになる。
そして、例えば車輌がPレンジにあって、ソレノイド・オールオフフェールが生じると、ノーマルオープンである第3ソレノイドバルブS3だけが信号圧PS3を出力する状態となって、ライン圧Pがフェール時切換えバルブ35の入力ポート35d及び出力ポート35cを介してパーキング切換えバルブ32の入力ポート32fに入力される状態となる。しかし、その際、Pレンジにおいては、ソレノイド・オールオフフェール発生前の時点でパーキング切換えバルブ32が左半位置であったため、入力ポート32fに作用するライン圧Pは遮断されて(つまり逆入力圧供給油路が遮断されて)、振分け切換えバルブ36の入力ポート36bには作用しない。従って、リニアソレノイドバルブSL2,SL3の排出ポートSL2c,SL3cに逆入力圧が入力されることはない。なお、ソレノイド・オールオフフェール発生の時点で、既にパーキング切換えバルブ32は左半位置にあって、パーキングシリンダ33へのライン圧Pが遮断されていたため、パーキング状態が維持される。
このように、車輌がPレンジでのソレノイド・オールオフフェール発生時にあっては、第1〜第4クラッチC−1〜C−4及び第1及び第2ブレーキB−1,B−2の全てが係合も係止もされることがなく、従って、Pレンジが維持される。
以上のように、前進1速段のエンジンブレーキの場合を除く前進1速段〜前進8速段の何れかにおいてソレノイド・オールオフフェールが発生した場合であっても、前進7速段を形成して車輌の走行を確保することができると共に、車輌がPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、前進1速段のエンジンブレーキの何れかでソレノイド・オールオフフェールが発生した場合には、前進7速段を形成することなく、PレンジではPレンジを維持し、RレンジではNレンジに移行させ、NレンジではNレンジを維持し、前進1速段のエンジンブレーキではNレンジに移行させるようにして、車輌の走行安全性を確保することができる。
なお、ソレノイド・オールオフフェールが発生した後のパーキング切換えバルブ32は、上述したように入力ポート32bから入力されるライン圧Pが作用する限り、右半位置にロックされており、パーキング解除状態にロックされている。また、第2ソレノイドバルブS2は、ソレノイド・オールオフフェールに伴い、オンされることはないが、一旦エンジンを停止してライン圧Pが発生しなくなると、パーキング切換えバルブ32におけるロックが解除されるため、パーキングシリンダ33に油圧が作用しなくなり、パーキング状態とされる。また、一旦エンジンを停止した後は、振分け切換えバルブ36のロック油室36dに対するライン圧Pが一旦途切れるので、該振分け切換えバルブ36のロックも解除されて左半位置となる。そして、一旦エンジンを停止した後は、振分け切換えバルブ36により逆入力圧供給油路が(油路f1,f2の間が)遮断された状態に維持され、前進7速段が形成されることはなく、パーキング状態が維持される。
[ライン圧Pの圧低発生時]
以上説明した本油圧制御装置20にあって、例えば瞬間的にエンジン回転数が低下してオイルポンプの吐出量が低下した場合等、ライン圧生成部5から供給されるライン圧Pの圧低が一瞬生じると、上記振分け切換えバルブ36におけるロック油室36dに作用しているライン圧Pが低下することで、該振分け切換えバルブ36のスプール36p,36qのロックが弱くなり、スプリング36sの付勢力により左半位置に切換えられてしまう虞がある。特に前進5速段〜前進8速段において、振分け切換えバルブ36が右半位置から左半位置に切換えられてしまうと、リニアソレノイドバルブSL2から油圧サーボ52に出力されている係合圧PSL2が油圧サーボ62に誤って供給されてしまう虞があり、前進5速段では意図しない前進1速段への変速が生じ、前進6速段及び前進7速段では意図しない後進段への変速が生じ、前進8速段ではストール状態が生じる虞がある。
本油圧制御装置20にあっては、このような場合が生じても、少なくともライン圧Pの圧低が復帰して通常のライン圧Pに戻った際に、該振分け切換えバルブ36のスプール36p,36qを右半位置に復帰させるものである。
詳細には、図3に示すように、振分け切換えバルブ36の第2作動油室36iに油路a,a1,a4,a7,a9,a12(元圧供給油路)を介してライン圧Pを入力する構成とする。これにより、少なくともライン圧Pの圧低が復帰して通常のライン圧Pに戻った際に、第2作動油室36iのライン圧Pも通常のライン圧Pに復帰し、スプリング36sの付勢力に打ち勝って、スプール36p,36qを右半位置に復帰させる。なお、ライン圧Pの圧低が発生し、振分け切換えバルブ36が左半位置に切換えられてしまっている間は、リニアソレノイドバルブSL2から出力される係合圧PSL2も圧低しているため、たとえリニアソレノイドバルブSL2の出力ポートSL2bと油圧サーボ62とが連通する状態となっても、ブレーキB−2が係止してしまう程の油圧が供給されることはない。
なお、ライン圧Pの圧低が生じても振分け切換えバルブ36が右半位置のままとなるようにスプリング36sを上方に向けて付勢するように設置し、信号圧PS1により左半位置に切換えるように構成すると、上述したソレノイド・オールオフフェール時に、信号圧PS1が出力されずに右半位置のままとなり、つまり逆入力圧供給油路(油路f1,f2の間)を遮断することができず、RレンジやNレンジで前進7速段を形成してしまうことになるので、このような構成は採用することができない。
また、上述のようにライン圧Pの圧低に対して振分け切換えバルブ36が右半位置に復帰するようにライン圧Pを第2作動油室36iに常時入力してしまうと、上述したソレノイド・オールオフフェール時にも第2作動油室36iにライン圧Pが作用して、振分け切換えバルブ36が右半位置のままとなり、同様に逆入力圧供給油路を遮断することができず、RレンジやNレンジで前進7速段を形成してしまうことになってしまう。しかしながら、本油圧制御装置20にあっては、油路a9と油路a12との間に(つまり元圧供給油路に)フェール時切換えバルブ35を介在しており、ソレノイド・オールオフフェールが発生した際は、フェール時切換えバルブ35が右半位置(フェール位置)となった際にそれら油路a9,a12の間を遮断するので、RレンジやNレンジで第1ソレノイドバルブS1から信号圧PS1が出力され、振分け切換えバルブ36が左半位置にあった状態から、ソレノイド・オールオフフェールが発生した場合、第2作動油室36iにライン圧Pが入力されることはなく、つまり逆入力圧供給油路(油路f1,f2の間)を遮断して、ニュートラル状態を形成することができる。
さらに、上述のようにライン圧Pの圧低に対して振分け切換えバルブ36が右半位置に復帰するようにライン圧Pを第2作動油室36iに入力すると、Pレンジにあっては、特に第1ソレノイドバルブS1がパーキング切換えバルブ32を右半位置(パーキング解除位置)に切換える信号圧PS1を出力するように共用されており、該第1ソレノイドバルブS1から信号圧PS1を出力することができないので、第2作動油室36i及びロック油室36dにライン圧Pが作用して、振分け切換えバルブ36が右半位置のままとなり、油路f1と油路f2との間が遮断できない。しかしながら、本油圧制御装置20にあっては、油路fと油路f1との間に(つまり逆入力圧供給油路に)パーキング切換えバルブ32が介在されており、該パーキング切換えバルブ32はPレンジで左半位置となって、それら油路fと油路f1との間を遮断するので、つまり逆入力圧供給油路を遮断して、ニュートラル状態を形成することができる。
[本発明のまとめ]
以上説明したように本発明に係る油圧制御装置20によると、振分け切換えバルブ36において、ロック油室36dに入力されたライン圧Pにより右半位置(第2の位置)にロックしている状態でライン圧Pの圧低が発生して、スプリング36sの付勢力に基づき左半位置(第1の位置)に切換ってしまったとしても、ライン圧Pが復帰した際に、第2作動油室36iにおけるライン圧Pの作用により右半位置に切換えることができるので、右半位置で油圧サーボ52に係合圧PSL2を供給している状態から、誤切換えにより左半位置で油圧サーボ62に係合圧PSL2を供給してしまうことを防止することができ、自動変速機1が意図しない状態になってしまうことを防止することができる。
また、例えば第2作動油室36iに常時ライン圧Pが作用するように構成してしまうと、ソレノイド・オールオフフェール時にも右半位置に維持されて逆入力圧供給油路(油路f1と油路f2と)が連通したままになってしまうが、ライン圧生成部5と第2作動油室36iとを連通する元圧供給油路(油路a9と油路a12との間)にフェール時切換えバルブ35が介在されており、該フェール時切換えバルブ35が右半位置(フェール位置)の際に遮断されるので、ソレノイド・オールオフフェール発生時に振分け切換えバルブ36が右半位置であった場合には逆入力圧供給油路を連通して前進7速段を形成し、ソレノイド・オールオフフェール発生時に振分け切換えバルブ36が左半位置であった場合には逆入力圧供給油路を遮断してニュートラル状態にすることを可能とすることができる。
さらに、第1ソレノイドバルブS1の信号圧PS1がパーキング切換えバルブ32を右半位置(パーキング解除位置)に切換える信号圧PS1として共用されているので、ソレノイドバルブの本数を減らすことができるものでありながら、Pレンジで該第1ソレノイドバルブS1は信号圧PS1を非出力にして振分け切換えバルブ36が右半位置となるため、この状態でソレノイド・オールオフフェールが発生すると逆入力圧供給油路(油路f1と油路f2との間)を該振分け切換えバルブ36で遮断することができないが、該逆入力圧供給油路(油路fと油路f1との間)をパーキング切換えバルブ32が左半位置(パーキング位置)の際に遮断するので、Pレンジで該逆入力圧供給油路を遮断してニュートラル状態にすることを可能とすることができる。
なお、以上説明した本実施の形態においては、本油圧制御装置20を前進8速段、及び後進1速段を可能とする多段式自動変速機1に適用する場合を一例として説明したが、勿論これに限るものではなく、特に所定数の摩擦係合要素を係合して各変速段を形成するような有段式の自動変速機であればどのようなものにも適用できる。
本発明に係る自動変速機の油圧制御装置は、乗用車、トラック、バス、農機等に搭載される自動変速機に用いることが可能であり、特に1つのリニアソレノイドバルブからの係合圧を2つの油圧サーボに振分ける振分け切換えバルブを備えたものにあって、走行中にライン圧の圧低があっても振分け切換えバルブの誤切換えを防止することが求められる自動変速機の油圧制御装置に用いて好適である。
1 自動変速機
5 元圧生成部(ライン圧生成部)
9 パーキング装置
20 自動変速機の油圧制御装置
32 パーキング切換えバルブ
33 パーキングシリンダ
35 フェールセーフバルブ(フェール時切換えバルブ)
36 振分け切換えバルブ
36a 第1作動油室
36d ロック油室
36i 第2作動油室
36s 付勢部材(スプリング)
51 油圧サーボ
52 油圧サーボ
53 油圧サーボ
54 油圧サーボ
61 油圧サーボ
62 油圧サーボ
C−1 摩擦係合要素(クラッチ)
C−2 摩擦係合要素(クラッチ)
C−3 摩擦係合要素(クラッチ)
C−4 摩擦係合要素(クラッチ)
B−1 摩擦係合要素(ブレーキ)
B−2 摩擦係合要素(ブレーキ)
SL1 係合圧制御用ソレノイドバルブ(リニアソレノイドバルブ)
SL2 係合圧制御用ソレノイドバルブ(リニアソレノイドバルブ)
SL2c 排出ポート
SL3 係合圧制御用ソレノイドバルブ(リニアソレノイドバルブ)
SL3c 排出ポート
SL4 係合圧制御用ソレノイドバルブ(リニアソレノイドバルブ)
SL5 係合圧制御用ソレノイドバルブ(リニアソレノイドバルブ)
S1 信号ソレノイドバルブ(第1ソレノイドバルブ)
S3 フェール信号ソレノイドバルブ(第3ソレノイドバルブ)
元圧
SL2 係合圧
SL3 係合圧
S1 信号圧
S3 フェール信号圧
a,a1,a4,a7,a9,a12 元圧供給油路
f,f1,f2,f3,f4,f5 逆入力圧供給油路

Claims (3)

  1. 複数の摩擦係合要素、それら複数の摩擦係合要素を係脱させる複数の油圧サーボ、及び該油圧サーボより少なくとも1つ少ない複数の係合圧制御用ソレノイドバルブ、前記複数の係合圧制御用ソレノイドバルブの少なくとも1つからの係合圧を前記複数の油圧サーボのうちの2つに振分ける振分け切換えバルブを備え、該振分け切換えバルブが、少なくとも後進レンジ、及び前進レンジの特定低速段の際に前記2つの油圧サーボの一方に前記係合圧を供給し得る第1の位置となり、かつそれら以外の前進レンジの際に前記2つの油圧サーボの他方に前記係合圧を供給し得る第2の位置となるように構成された自動変速機の油圧制御装置において、
    元圧を生成する元圧生成部と、
    前記振分け切換えバルブに信号圧を出力し得る信号ソレノイドバルブと、を備え、
    前記振分け切換えバルブは、前記第1の位置に付勢する付勢部材と、前記第2の位置の際に元圧を入力し、該元圧により該第2の位置にロックするロック油室と、前記信号圧を入力した際、前記付勢部材の付勢力と共に該信号圧の作用により、少なくとも前記ロック油室の元圧に抗して前記第1の位置に切換える第1作動油室と、前記元圧を入力し、該元圧の作用により前記付勢部材の付勢力に抗して前記第2の位置に切換える第2作動油室と、を有してなる、
    ことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  2. 前記元圧生成部と前記第2作動油室とを連通する元圧供給油路と、
    フェール時にフェール信号圧を出力するフェール信号ソレノイドバルブと、
    前記フェール信号圧を入力した際に、正常位置からフェール位置に切換えられるフェールセーフバルブと、
    前記フェールセーフバルブが前記フェール位置の際に前記元圧生成部と連通され、前記複数の係合圧制御用ソレノイドバルブのうち、所定前進段を形成する2つの油圧サーボに係合圧を供給し得る2つの係合圧制御用ソレノイドバルブの排出ポートに、前記元圧を逆入力させる逆入力圧供給油路と、を備え、
    前記逆入力圧供給油路に前記振分け切換えバルブが介在され、かつ前記逆入力圧供給油路は、前記第2の位置の際に連通され、前記第1の位置の際に遮断されてなり、
    前記元圧供給油路に前記フェールセーフバルブが介在され、かつ前記元圧供給油路は、前記正常位置の際に連通され、前記フェール位置の際に遮断されてなる、
    ことを特徴とする請求項1記載の自動変速機の油圧制御装置。
  3. パーキングレンジでパーキングシリンダに対する元圧を遮断してパーキング装置をパーキング状態とするパーキング位置と、前記パーキングレンジ以外で前記パーキングシリンダに対する元圧を供給して該パーキング装置をパーキング解除状態とするパーキング解除位置と、に切換えられるパーキング切換えバルブを備え、
    前記信号ソレノイドバルブの信号圧は、前記パーキング切換えバルブを前記パーキング解除位置に切換える信号圧として共用されてなり、
    前記逆入力圧供給油路に前記パーキング切換えバルブが介在され、かつ前記逆入力圧供給油路は、前記パーキング解除位置の際に連通され、前記パーキング位置の際に遮断されてなる、
    ことを特徴とする請求項2記載の自動変速機の油圧制御装置。
JP2009087610A 2009-03-31 2009-03-31 自動変速機の油圧制御装置 Pending JP2010236668A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009087610A JP2010236668A (ja) 2009-03-31 2009-03-31 自動変速機の油圧制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009087610A JP2010236668A (ja) 2009-03-31 2009-03-31 自動変速機の油圧制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010236668A true JP2010236668A (ja) 2010-10-21

Family

ID=43091165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009087610A Pending JP2010236668A (ja) 2009-03-31 2009-03-31 自動変速機の油圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010236668A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015098950A1 (ja) * 2013-12-26 2015-07-02 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 自動変速機の油圧制御装置
JP2017067161A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車両用駆動伝達装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015098950A1 (ja) * 2013-12-26 2015-07-02 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 自動変速機の油圧制御装置
JP2015124842A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 自動変速機の油圧制御装置
CN105829775A (zh) * 2013-12-26 2016-08-03 爱信艾达株式会社 自动变速器的油压控制装置
CN105829775B (zh) * 2013-12-26 2017-07-04 爱信艾达株式会社 自动变速器的油压控制装置
US9759315B2 (en) 2013-12-26 2017-09-12 Aisin Aw Co., Ltd. Hydraulic control device for automatic transmission
JP2017067161A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車両用駆動伝達装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5143690B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP5139353B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP5081118B2 (ja) 多段式自動変速機の油圧制御装置
CN101688602B (zh) 自动变速器的油压控制装置
KR100932311B1 (ko) 자동변속기의 유압제어장치
WO2007077663A1 (ja) 多段式自動変速機の油圧制御装置
JP5212408B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP5164895B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2007146901A (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
WO2007077664A1 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2010236668A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
WO2011013291A1 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2010266026A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2009133435A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4954174B2 (ja) 多段式自動変速機の油圧制御装置
JP3988509B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2007255560A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP3791684B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2010084870A (ja) 自動変速機の制御装置
JP2010236669A (ja) 自動変速機の制御装置
JP5099783B2 (ja) 多段式自動変速機の油圧制御装置
JP4937051B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2010236670A (ja) 車輌の制御装置
JP5033547B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4976876B2 (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置