JP2009062833A - 吸気渦流制御弁の基準開度位置学習装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】イグニッション・オフへの切り替え時に電動モータへの通電駆動により吸気渦流制御弁を全閉位置に保持し、その後に電動モータへの通電を停止する。この通電停止後に(S142でyes)、開度センサにより検出される吸気渦流制御弁の開度データθxを学習値θgとする(S144)。電動モータへの通電停止時には内燃機関運転は停止しているので内燃機関の運転振動、吸気流の流動抵抗や圧力振動などが吸気渦流制御弁に影響しない。したがって電動モータの保持力が消失しても吸気渦流制御弁は全閉位置状態から外れることはない。更に電動モータ駆動はデューティ制御にて行われているが、開度データθx学習時には電動モータへの通電は停止されているので、開度センサにより吸気渦流制御弁の開度データθxは高精度に検出でき、基準開度位置である全閉位置を高精度に学習できる。
【選択図】図5
Description
請求項1に記載の吸気渦流制御弁の基準開度位置学習装置は、内燃機関の吸気経路に配置されて電動アクチュエータにより気筒内での吸気渦流を調節する吸気渦流制御弁における基準開度位置を、開度センサにより検出される前記吸気渦流制御弁の開度値に基づいて学習する基準開度位置学習装置であって、オンからオフへのイグニッション切り替え時に、前記電動アクチュエータへの通電駆動により前記吸気渦流制御弁を基準開度位置に保持する基準開度位置保持手段と、前記基準開度位置保持手段による前記吸気渦流制御弁に対する基準開度位置保持動作の後に、前記電動アクチュエータへの通電を停止する通電停止手段と、前記通電停止手段による通電停止後に、前記開度センサにより検出される前記吸気渦流制御弁の開度値により基準開度位置を学習する基準開度位置学習手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の吸気渦流制御弁の基準開度位置学習装置では、請求項1において、前記電動アクチュエータはDCモータであり、駆動電流のデューティ制御により、前記吸気渦流制御弁の開度調節を実行することを特徴とする。
図1は、内燃機関の吸気経路にてスロットルバルブと各気筒との間に配置された吸気渦流制御弁2、吸気渦流制御弁駆動機構4、開度センサ6及び開度センサ6の検出結果により吸気渦流制御弁駆動機構4を制御する電子制御ユニット(以下、ECUと略す)8の構成を示すブロック図である。この内燃機関は車両駆動用として車両に搭載されているガソリンエンジンである。
全閉位置保持処理(図4)について説明する。まずイグニッション・オフ状態フラグFoff=ONであるか否かが判定される(S122)。前述した全閉位置学習開始判定処理(図3)にてイグニッション・オフ状態フラグFoff=ONに設定されていなければ(S122でno)、全閉保持フラグFkpにOFFを設定して(S124)、一旦本処理を出る。
次の制御周期においては、Foff=ON(S122でyes)、Fkp=ONであることから(S126でno)、次に弁体10が全閉位置にある状態を継続しているか否かが判定される(S132)。これは弁体10の先端がシート部2bに当接した状態にあるかを判定する処理であり、開度センサ6にて検出される開度値θxの変化が停止してから、予め設定した継続時間が経過したか否かにより判定する。
全閉位置学習処理(図5)では、まず電動モータ4bが前記全閉位置保持処理(図4)のステップS134による通電停止状態にあるか否かが判定される(S142)。前記ステップS134による通電停止状態ではない場合には(S142でno)、このまま本処理を出る。
図6は本実施の形態における処理の一例を示すタイミングチャートである。イグニッションスイッチ(IG・SW)がオンされることによりメインリレーがオンとなりECU8が立ち上がる(t0)。このことによりECU8は電動モータ4bに対して弁体10を全閉位置に維持させる。その後、スタータにより内燃機関のクランク軸が回転を開始し(t1)、内燃機関が始動を完了して冷間アイドル時となる(t2)。暖機が完了すると吸気渦流制御弁2は全開に制御され(t3)、その後、車両走行が開始される(t4〜)。
(イ).イグニッションをオンからオフへ切り替えた時に(S122でyes)、電動モータ4bへの通電駆動により吸気渦流制御弁2の弁体10を全閉位置に保持し(S128)、その後に、電動モータ4bへの通電を停止している(S134)。この通電停止後に、開度センサ6により検出される吸気渦流制御弁2の開度値θxにより全閉位置を学習している(S144)。
本実施の形態では、図7のブロック図に示すごとく吸気渦流制御弁102が構成されている。吸気渦流制御弁駆動機構104、開度センサ106及びECU108の各構成は、前記実施の形態1にて示したごとくであり、図3〜5の各制御処理についても同じである。
(a).前記実施の形態2(図7)においては吸気渦流制御弁102は、駆動軸112が弁体110に対して偏心する位置に形成されていたが、駆動軸112を弁体110の中心に設けたバタフライ方式でも、内燃機関振動や吸気流による影響が生じる。更に電動モータ104bにおいてデューティ制御による微振動も生じる。このためバタフライ方式の吸気渦流制御弁においても、前記図3〜5の制御により吸気渦流制御弁の開度値θxを学習することにより、前記実施の形態2と同様な効果が得られる。
更にモータでなく、ソレノイド型の電動アクチュエータでも良い。この場合はソレノイドにて直線駆動されるロッドによって弁体を直接移動させても良く、あるいはウォームギヤ機構などのギヤを介して弁体を移動させても良い。
Claims (8)
- 内燃機関の吸気経路に配置されて電動アクチュエータにより気筒内での吸気渦流を調節する吸気渦流制御弁における基準開度位置を、開度センサにより検出される前記吸気渦流制御弁の開度値に基づいて学習する基準開度位置学習装置であって、
オンからオフへのイグニッション切り替え時に、前記電動アクチュエータへの通電駆動により前記吸気渦流制御弁を基準開度位置に保持する基準開度位置保持手段と、
前記基準開度位置保持手段による前記吸気渦流制御弁に対する基準開度位置保持動作の後に、前記電動アクチュエータへの通電を停止する通電停止手段と、
前記通電停止手段による通電停止後に、前記開度センサにより検出される前記吸気渦流制御弁の開度値により基準開度位置を学習する基準開度位置学習手段と、
を備えたことを特徴とする吸気渦流制御弁の基準開度位置学習装置。 - 請求項1において、前記電動アクチュエータはDCモータであり、駆動電流のデューティ制御により、前記吸気渦流制御弁の開度調節を実行することを特徴とする吸気渦流制御弁の基準開度位置学習装置。
- 請求項1又は2において、前記基準開度位置は全閉位置であり、前記基準開度位置保持手段は、前記電動アクチュエータへの通電駆動により前記吸気渦流制御弁を全閉位置のシート部に押圧する付勢力を発生させることにより、前記吸気渦流制御弁を前記基準開度位置に保持することを特徴とする吸気渦流制御弁の基準開度位置学習装置。
- 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記吸気渦流制御弁は、駆動軸が弁体中心から外れた位置に配置された片持ち状に形成されていることを特徴とする吸気渦流制御弁の基準開度位置学習装置。
- 請求項4において、前記弁体は、吸気流の下流側から吸気経路に設けられたシート部に着座することにより全閉となる構成であることを特徴とする吸気渦流制御弁の基準開度位置学習装置。
- 請求項1〜5のいずれかにおいて、前記電動アクチュエータはウォームギヤを介して前記吸気渦流制御弁の駆動軸を揺動駆動していることを特徴とする吸気渦流制御弁の基準開度位置学習装置。
- 請求項1〜6のいずれかにおいて、前記通電停止手段は、前記基準開度位置保持手段による前記吸気渦流制御弁に対する基準開度位置保持動作の後であって、内燃機関のクランク軸の回転停止後に、前記電動アクチュエータへの通電を停止することを特徴とする吸気渦流制御弁の基準開度位置学習装置。
- 請求項1〜6のいずれかにおいて、前記基準開度位置学習手段は、前記通電停止手段による通電停止後であって、内燃機関のクランク軸の回転停止後に、前記開度センサにより検出される前記吸気渦流制御弁の開度値により基準開度位置を学習することを特徴とする吸気渦流制御弁の基準開度位置学習装置。
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