JP2009057025A - チルト機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートクッション座面の傾斜を変えるチルト機構に関し、ガタによる異音が発生しないチルト機構を提供することを課題とする。
【解決手段】チルトパン201の回転基端部側とロアアーム23,ロアアーム123との取付をチルトリンク51,チルトリンク151とチルトパン201の移動量の差を吸収する取付とし、チルトパン201の回転基端部側とロアアーム23,ロアアーム123との取付箇所を着座者のヒップポイント近傍とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、シートクッション座面の傾斜を変えるチルト機構に関する。
シートクッション座面の傾斜を変えるチルト機構の一例として、シートクッションのサイドに位置するロアアーム間に配置され、回転基端部側が前記各ロアアームに回転可能に取り付けられたチルトパンと、前記各ロアアームに回転可能に設けられ、回転端部側が前記チルトパンの回転端部側に回転可能に取り付けられるチルトリンクと、該チルトリンクの少なくとも一方のリンクを回転駆動する駆動手段とを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−247172号公報(図1−2参照)
上述した構成のチルト機構では、作動時のリンクとチルトパンの移動量の差を調整するために、リンクとチルトパン前部との取付が、ピンとこのピンが遊嵌する長穴とからなるガタがある取付になっている。
このため、悪路走行時等に、チルトパンが上下方向に移動し、異音が発生する問題点がある。
又、リンク、チルトパン、ロアアーム等の寸法誤差により、水平方向のガタも発生する。よって、チルトパンが水平方向にも移動し、異音が発生する。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、ガタによる異音が発生しないチルト機構を提供することにある。
請求項1に係る発明は、シートクッション座面の傾斜を変えるチルト機構であって、シートクッションのサイドに位置するロアアーム間に配置され、回転基端部側が前記各ロアアームに回転可能に取り付けられたチルトパンと、前記各ロアアームに回転可能に設けられ、回転端部側が前記チルトパンの回転端部側に回転可能に取り付けられるチルトリンクと、該チルトリンクの少なくとも一方のリンクを回転駆動する駆動手段と、を有し、前記チルトパンの回転基端部側と前記ロアアームとの取付を前記チルトリンクと前記チルトパンの移動量の差を吸収する取付とし、前記チルトパンの回転基端部側と前記ロアアームとの取付箇所を着座者のヒップポイント近傍としたこと特徴とするチルト機構である。
請求項2に係る発明は、前記チルトパンの回転基端部側と前記ロアアームとの取付は、前記チルトパンの回転基端部側、前記ロアアームのうち、どちらか一方に設けられたピンと、前記チルトパンの回転基端部側、前記ロアアームのうち、他方に設けられ、前記ピンが遊嵌し、前記ピンが前記チルトパンの回転半径方向に移動し、前記チルトリンクと前記チルトパンの移動量の差を吸収する穴と、からなることを特徴とする請求項1記載のチルト機構である。
請求項3に係る発明は、前記チルトパンの回転基端部側と前記ロアアームとの取付は、前記チルトパンの回転基端部側、前記ロアアームのうち、どちらか一方に設けられたピンと、前記ピンが嵌合する穴を有し、前記ピンに対して回転可能なピン支持体と、前記チルトパンの回転基端部側、前記ロアアームのうち、他方に一端部が設けられ、他端部が前記ピン支持体に接続され、前記チルトパンの回転半径方向に弾性変形し、前記チルトリンクと前記チルトパンの移動量の差を吸収する弾性手段と、からなることを特徴とする請求項1記載のチルト機構である。
請求項4に係る発明は、前記穴は長穴で、狭い幅側は、幅が広がる方向に弾性変形可能であり、前記ピンの径は、前記長穴の短い幅より長く設定されていることを特徴とする請求項2記載のチルト機構である。
請求項5に係る発明は、前記ピン、前記チルトパン、前記ロアアーム間の前記ピンの軸方向、前記ピンの軸方向と直交する平面方向のうち少なくとも1つの方向のガタを吸収する緩衝体を設けたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のチルト機構である。
請求項6に係る発明は、前記ピンの断面形状は、先端側は前記穴より小さく、基端側に行くに従って漸次大きくなり、基端側は前記穴より大きくなるように形成されたテーパ状であることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載のチルト機構である。
請求項1−6に係る発明によれば、前記チルトパンの回転基端部側と前記ロアアームとの取付箇所を着座者のヒップポイント近傍としたことにより、常に前記チルトパンの回転基端部側と前記ロアアームとの取付箇所には、着座者の体重が作用する。
よって、前記チルトパンの回転基端部側と前記ロアアームとの取付を前記チルトリンクと前記チルトパンの移動量の差を吸収する取付としても、ガタによる異音が発生しない。
請求項3に係る発明は、前記チルトパンの回転基端部側と前記ロアアームとの取付は、前記チルトパンの回転基端部側、前記ロアアームのうち、どちらか一方に設けられたピンと、前記ピンが嵌合する穴を有し、前記ピンに対して回転可能なピン支持体と、前記チルトパンの回転基端部側、前記ロアアームのうち、他方に一端部が設けられ、他端部が前記ピン支持体に接続され、前記チルトパンの回転半径方向に弾性変形し、前記チルトリンクと前記チルトパンの移動量の差を吸収する弾性手段と、からなることにより、前記チルトパンの回転基端部側と、前記ロアアームとの取付部分のピンの軸方向と直交する平面上のガタがなくなり、ガタによる異音が発生がしない。
請求項4に係る発明によれば、前記穴は長穴で、狭い幅側は、幅が広がる方向に弾性変形可能であり、前記ピンの径は、前記長穴の狭い幅より長く設定されていることにより、前記チルトパンの回転基端部側と、前記ロアアームとの取付部分のピンの軸方向と直交する平面上のガタが小さくなり、ガタによる異音が発生がしない。
請求項5に係る発明によれば、前記ピン、前記チルトパン、前記ロアアーム間の前記ピンの軸方向、前記ピンの軸方向と直交する平面方向のうち少なくとも1つの方向のガタを吸収する緩衝体を設けたことにより、ガタによる異音が発生がしない。
請求項6に係る発明によれば、前記ピンの断面形状は、先端側は前記穴より小さく、基端側に行くに従って漸次大きくなり、基端側は前記穴より大きくなるように形成されたテーパ状であることにより、ピンの周面が前記穴に当接するように取り付けることにより、前記チルトパンの回転基端部側と、前記ロアアームとの取付部分のピンの軸方向と直交する平面上のガタが小さくなり、ガタによる異音が発生がしない。
<第1の実施の形態例>
図1−図4を用いて説明する。図1は本形態例の発明部分を説明する図で、図2の切断線D−Dでの断面図、図2は本形態例のシートの内部から見たアウタ側の機構を説明する図、図3は本形態例のシートの内部から見たインナ側の機構を説明する図、図4は図2,図3のチルトリンクとロッドとの取付を説明する分解斜視図である。
最初に、図2−3を用いて、本形態例のシートリフターを有するシートの全体構成を説明する。
図2に示すように、アウタ側のシートトラック1は、フロアに対してブラケット3,5を介して設けられるロアレール7と、ロアレール7に対して移動可能に係合するアッパレール9とからなっている。
又、図3に示すように、インナ側のシートトラック101は、フロアに対してブラケット103,105を介して設けられるロアレール107と、ロアレール107に対して移動可能に係合するアッパレール109とからなっている。尚、本形態例では、アッパレール9,109側には、図示しないモータが設けられ、アッパレール9,109内に、アッパレール9,109の長手方向に沿って前記モータによって回転駆動されるねじ棒が設けられている。ロアレール7,107内には、前記ねじ棒に螺合するナット部材が取り付けられ、前記モータを駆動することにより、アッパレール9,109はロアレール7,107に対して移動するようになっている。
図2、図3に示すように、アッパレール9,109上には、ベース11、111が設けられている。
図2に示すように、ベース11の前部には、ピン13を用いてフロントリンク15の一方の端部側が回転可能に設けられている。ベース11の後部には、ピン17を用いてリアリンク19の一方の端部側が回転可能に取り付けられている。フロントリンク15の他方の端部側は、ピン21を用いて、シートクッションのアウタ側のロアアーム23の前部に回転可能に取り付けられている。リアリンク19の他方の端部側は、ピン25を用いてシートクッションのロアアーム23の後部に回転可能に取り付けられている。よって、ベース11と、フロントリンク15と、ロアアーム23と、リアリンク19とで、四節回転機構が形成されている。
同様に、図3に示すように、ベース111の前部には、ピン113を用いてフロントリンク115の一方の端部が回転可能に設けられている。ベース111の後部には、ピン117を用いてリアリンク119の一方の端部が回転可能に取り付けられている。フロントリンク115の他方の端部側は、ピン121を用いてインナ側のロアアーム123の前部に回転可能に取り付けられている。リアリンク119の他方の端部側は、ピン125を用いてロアアーム123の後部に回転可能に取り付けられている。よって、ベース111と、フロントリンク115と、ロアアーム123と、リアリンク119とで、四節回転機構が形成されている。
又、図2に示すように、リアリンク19には、ピン25を中心とするセクタギヤ19aが形成されている。ロアアーム23には、セクタギヤ19aに螺合するピニオン27が設けられている。このピニオン27は、ロアアーム23に設けられた図示しないモータによって回転駆動されるようになっている。
ロアアーム23は、リクライニング機構31を介して、シートバックのアウタ側のアッパアーム33が設けられている。図3に示すようにロアアーム123は、リクライニング機構131を介して、シートバックのインナ側のアッパアーム133が設けられている。
アッパアーム33の上端側とアッパアーム133の上端側は、図示しないフレームより接続され、シートバックフレームを構成している。更に、図1、図2に示すように、ロアアーム23とロアアーム123との間には、ピン25、ピン125が嵌合するロッド29が設けられている。シートバックフレーム、ロッド29等のアウタ側とインナ側との接続される部品により、ロアアーム23とロアアーム123とは一体化されている。よって、図示しないモータによってピニオン27が回転駆動されると、リアリンク19はベース11に対して回転し、ロアアーム23、123はベース11に対して昇降するようになっている。
シートクッションの前部には、シートクッション座面の傾斜を変えるチルト機構が設けられている。
図2に示すように、ロアアーム23の前部には、チルトリンク51が配置される。このチルトリンク51は、図1に示すように、中間部に穴51aが形成され、図2に示すようにピン21を用いてロアアーム23に回転可能に設けられている。チルトリンク51の上端部側には穴51bが形成され、下端部側には、穴51cが形成されている。
図3に示すように、ロアアーム123の前部には、チルトリンク151が配置される。このチルトリンク151は、図4に示すように、中間部に穴151aが形成され、図3に示すようにピン121を用いてロアアーム123に回転可能に設けられている。チルトリンク151の上端部側には穴151bが形成されている。
図2、図3に示すように、ロアアーム23、ロアアーム123の上部には、内側からシートクッションの座面を押すチルトパン201が設けられている。チルトパン201の回転基端部側には、ロアアーム23の側面に延出する基端部側アーム203と、ロアアーム123の側面に延出する基端部側アーム205とが形成されている。基端部側アーム203、205には、長穴203a、205aが形成されている。そして、長穴203aを挿通し遊嵌するピン207により、基端部側アーム203はロアアーム23に回転可能に取り付けられている。又、長穴205aを挿通し、遊嵌するピン209により、基端部側アーム205はロアアーム123に回転可能に取り付けられている。尚、本形態では、長穴203a,205aは、チルトパン201の回転半径方向に延出するように形成し、チルトリンク51,151とチルトパン201の移動量の差を吸収するようにした。
チルトパン201の回転半径方向の中間部には、ロアアーム23の側面に延出する中間部側アーム211と、ロアアーム123の側面に延出する中間部側アーム213とが形成されている。中間部側アーム211、213には、穴211a、213aが形成されている。そして、中間部側アーム211の穴211aと、チルトリンク51の穴51bとに係合するするピン221により、中間部側アーム211はチルトリンク51に回転可能に取り付けられている。又、中間部側アーム213の穴213aと、チルトリンク151の穴151bとに係合するするピン223により、中間部側アーム213はチルトリンク151に回転可能に取り付けられている。
図4に示すように、チルトリンク51の下部側には、穴51cが形成されている。図2、図4に示すように、ロアアーム23には、ブラケット301を介してチルトモータ303が設けられている。このチルトモータ303の出力軸には、ねじ棒305と図示しないナットとからなる変換機構307が設けられ、ねじ棒305は変換機構307のハウジングに対して進退するようになっている。そして、図4に示すように、ねじ棒305の先端部には、穴305aが形成され、図2に示すように、ねじ棒305の穴305a、チルトリンク51の穴51cを挿通するピン311を用いて、ねじ棒305とチルトリンク51とは接続されている。
図4に示すように、チルトリンクの穴51a、51bが設けられる面と、ねじ棒が取り付けられる穴51cが設けられる面とは同一平面上になく、オフセットしている。これは、ロアアーム23の内側の面に設けたチルトモータ303、変換機構307の機構的制限により、ねじ棒305とロアアーム23との間に所定の間隔が必要となるからである。このオフセットを実現するために、チルトリンク51には、リンクの回転平面と直交する方向に延出する第1面55が形成されている。
又、チルトリンク151にも、リンクの回転平面(図4において、矢印C方)と直交する方向に延出する第1面155が形成されている。
そして、チルトリンク51の第1面55には、ロッド321の一方の側の周面が、チルトリンク151の第1面155には、ロッド321の他方の側の周面が溶接により取り付けられている。
そして、図2、図3に示すように、チルトモータ303が駆動されると、ねじ棒305が進退する。ねじ棒305の進退により、チルトリンク51が穴51a(ピン21)を中心に回転する。チルトリンク51の回転は、ロッド321を介してチルトリンク151へ伝達され、チルトリンク151は穴151a(ピン121)を中心に回転する。チルトリンク51、チルトリンク151が回転することにより、チルトパン201前部側がピン207,ピン209を支点として昇降し、シートクッションの座面の前部が傾斜する。
そして、本形態例では、チルトパン201の回転基端部側と、ロアアーム23、123との取付を以下のようにした。尚、チルトパン201の回転基端部側と、ロアアーム23との取付構造と、チルトパン201の回転基端部側とロアアーム123との取付構造とは、同一構造なので、チルトパン201の回転基端部側と、ロアアーム23との取付構造で説明を行い、チルトパン201の回転基端部側とロアアーム123との取付構造の説明は省略する。図2の切断線D−Dでの断面図である図1で説明する。
本形態例のピン207は、長穴203aの狭い方の幅より大きな径の頭部207aと、大径首部207bと、小径首部207cとからなる段付きピンである。そして、大径首部207bがチルトパン201の基端部側アーム203の長穴203aを挿通し、小径首部207cがロアアーム23の穴23aを挿通し、穴23aから突出した部分がかしめられて、ロアアーム23に取り付けられている。
ピン207の大径首部207bの周面と長穴203aの内周面との間には、樹脂等の低摩擦弾性材からなる筒状の緩衝材401が設けられている。この緩衝材401は、以下の3つの部位からなっている。第1の部位は、ピン207の大径首部207bの周面を覆い、基端部側アーム203の長穴203aの内周面に対向する本体部402である。第2の部位は、本体部402の一方の端部側に形成され、ロアアーム23のチルトパン201との対向面と、チルトパン201のロアアーム23との対向面との間に位置する第1つば部403である。第3の部位は、本体部402の他方の端部側に形成され、チルトパン201のピン207の頭部207aとの対向面と、ピン207の頭部207aのチルトパン201との対向面との間に位置する第2つば部405である。
このような構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)チルトパン201の回転基端部側とロアアーム23、123との取付箇所を着座者のヒップポイント近傍としたことにより、常にチルトパン201の回転基端部側とロアアーム23、123との取付箇所には、着座者の体重が作用する。よって、チルトパン201の回転基端部側とロアアーム23、123との取付をチルトリンク51,151とチルトパン201の移動量の差を吸収する取付としても、ガタによる異音が発生しない。
(2)本体部402を有する緩衝材401を設けたことにより、チルトパン201の回転基端部側と、ロアアーム23、123との取付部分でのピン207の軸方向と直交する平面上のガタ(上下方向のガタ)が小さくなり、ガタによる異音が発生がしない。
(3)緩衝材401は、第1のつば部403、第2のつば部405を有することにより、ロアアーム23,123のチルトパン201との対向面と、チルトパン201のロアアーム23,123との対向面との間のガタ、即ちピン207の軸方向のガタ(シートの幅方向のガタ)が小さくなり、ガタによる異音が発生がしない。
尚、本発明は、上記形態例に限定するものではない。上記形態例では、ロアアーム側にピンを設け、チルトパン側に長穴を設けたが、逆に、ロアアーム側に長穴を設け、チルトパン側にピンを設けてもよい。
又、上記形態例では、緩衝材をピン207の周面に設けたが、基端部側アーム203の長穴203aの内周面に沿って設けてもよい。又、ピン207と長穴203aとの間の空間を埋めるような緩衝材を設けてもよい。
更に、緩衝材401に、第1つば部403,第2つば部405を設けたが、少なくともどちらか一方のつば部だけでも、ピン207の軸方向と直交する平面上のガタ(上下方向のガタ)が小さくなり、ガタによる異音が発生がしない。
又、第1つば部403,第2つば部405を設けず、ピン207のかしめられた小径首部207cとロアアーム23との間に、別の緩衝体を設け、ピン207の軸方向のガタ(シートの幅方向のガタ)が小さくして、ガタによる異音が発生がしないようにしてもよい。
<第2の実施の形態例>
チルトパンの回転基端部と、アッパアームとの取付は、図5に示すような構造でもよい。図5は図2の切断線D−Dでの断面に相当する図である。第1の実施の形態例と同一部分には、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本形態例と第1の実施の形態例との相違点はピンである。本形態例のピン208は、長穴203aの狭い方の幅より大きな径で、長穴203aからの抜け止め部材として機能する頭部208aと、大径首部208bと、小径首部208cとからなる段付きピンである。
小径首部208の断面形状は基端部側アーム203の長穴203a、ロアアーム23の穴23aより小さく設定されている。大径首部208bの断面形状は、長穴203aに挿入される側(小径首部208c側)である先端側は長穴203aより小さく、又、ロアアーム23の穴23aより大きく設定されている。そして、基端側(頭部208a側)に行くに従って漸次大きくなり、基端側は長穴203aより大きくなるように形成されたテーパ状となっている。
そして、大径首部208bがチルトパン201の基端部側アーム203の長穴203aを挿通し、小径首部208cがロアアーム23の穴23aを挿通し、穴23aから突出した部分がかしめられて、ロアアーム23に取り付けられている。
このような構成によれば、ピン208の大径首部208bは、テーパ状となっているので、大径首部208bの外周面が長穴203aの内周面に当接するようにピン208をロアアーム23に取り付けることが可能なので、チルトパン201の回転基端部側と、ロアアーム23、123との取付部分のピン207の軸方向と直交する平面上のガタ(上下方向のガタ)が小さくなり、ガタによる異音が発生がしない。
尚、本発明は、上記形態例に限定するものではない。上記形態例では、ピン208の大径部のテーパは、基端部側アーム203からロアアーム23に行くに従って漸次径が小さくなるテーパであったが、逆に、基端部側アーム203からロアアーム23に行くに従って漸次径が大きくなるテーパでもよい。この場合、図5に示す頭部208aの替わりに、後から取り付けられる抜け止め部材を用いれば良い。
<第3の実施の形態例>
図6、図7を用いて説明する。図6は第3の実施の形態例を説明する図で、シートの内部から見たアウタ側の機構のチルトパン201の基端部側アーム部分の拡大図、図7は図6の切断線E−Eでの断面図である。
図6、7に示すように、本形態例の長穴203aの外側には、長穴203aに沿ってチルトパン201の回転半径方向に延出する弧状の長穴203b、203cが形成されている。よって、長穴203b,203cと長穴203aとの間の部分が弾性変形し、長穴203aの狭い幅側は、幅が広がる方向に弾性変形可能となっている。そして、ピン212の首部212bの径は、自然状態では、長穴203の狭い方の幅より長く設定されている。
このような構成によれば、ピン212の周面に長穴203aの狭い幅側の周面が押接し、ロアアーム23,123との取付部分の上下方向のガタが小さくなり、ガタによる異音が発生がしない。
<第4の実施の形態例>
図8を用いて説明する。図8は第4の実施の形態例を説明する図で、シートの内部から見たアウタ側の機構のチルトパン201の基端部側アーム部分の拡大図である。
図に示すように、本形態例では、基端部側アーム203には、ピン212が嵌合する穴203dが形成されている。穴203dの周囲には、チルトパン201の回転半径方向と交差する方向に延出する2つの弧状の長穴203e、203fが形成されている。
従って、ピン212が嵌合する穴203dを有し、ピン212に対して回転可能なピン支持体351は、一端部が基端部側アーム203に一端部が設けられ、他端部がピン支持体351に接続された弾性手段としての接続部353、355によって支持されていることとなる。この接続部353,355がチルトパン201の回転半径方向に弾性変形し、チルトリンク51,151とチルトパン201の移動量の差を吸収する。
このような構成によれば、チルトパン201の回転基端部側と、アッパアームとの取付部分のピン212の軸方向と直交する平面上のガタがなくなり、ガタによる異音が発生がしない
第1の実施の形態例の発明部分を説明する図で、図2の切断線D−Dでの断面図である。 第1の実施の形態例のシートの内部から見たアウタ側の機構を説明する図である。 第1の実施の形態例のシートの内部から見たインナ側の機構を説明する図である。 図2,図3のチルトリンクとロッドとの取付を説明する分解斜視図である。 第2の実施の形態例を説明する図で、図2の切断線D−Dでの断面に相当する図である。 第3の実施の形態例を説明する図で、シートの内部から見たアウタ側の機構のチルトパンの基端部側アーム部分の拡大図である。 図6の切断線E−Eでの断面図である。 第4の実施の形態例を説明する図で、シートの内部から見たアウタ側の機構のチルトパンの基端部側アーム部分の拡大図である。
符号の説明
23、123 ロアアーム
33,133 アッパアーム
51,151 チルトリンク
201 チルトパン

Claims (6)

  1. シートクッション座面の傾斜を変えるチルト機構であって、
    シートクッションのサイドに位置するロアアーム間に配置され、回転基端部側が前記各ロアアームに回転可能に取り付けられたチルトパンと、
    前記各ロアアームに回転可能に設けられ、回転端部側が前記チルトパンの回転端部側に回転可能に取り付けられるチルトリンクと、
    該チルトリンクの少なくとも一方のリンクを回転駆動する駆動手段と、
    を有し、
    前記チルトパンの回転基端部側と前記ロアアームとの取付を前記チルトリンクと前記チルトパンの移動量の差を吸収する取付とし、
    前記チルトパンの回転基端部側と前記ロアアームとの取付箇所を着座者のヒップポイント近傍としたこと特徴とするチルト機構。
  2. 前記チルトパンの回転基端部側と前記ロアアームとの取付は、
    前記チルトパンの回転基端部側、前記ロアアームのうち、どちらか一方に設けられたピンと、
    前記チルトパンの回転基端部側、前記ロアアームのうち、他方に設けられ、前記ピンが遊嵌し、前記ピンが前記チルトパンの回転半径方向に移動し、前記チルトリンクと前記チルトパンの移動量の差を吸収する穴と、
    からなることを特徴とする請求項1記載のチルト機構。
  3. 前記チルトパンの回転基端部側と前記ロアアームとの取付は、
    前記チルトパンの回転基端部側、前記ロアアームのうち、どちらか一方に設けられたピンと、
    前記ピンが嵌合する穴を有し、前記ピンに対して回転可能なピン支持体と、
    前記チルトパンの回転基端部側、前記ロアアームのうち、他方に一端部が設けられ、他端部が前記ピン支持体に接続され、前記チルトパンの回転半径方向に弾性変形し、前記チルトリンクと前記チルトパンの移動量の差を吸収する弾性手段と、
    からなることを特徴とする請求項1記載のチルト機構。
  4. 前記穴は長穴で、
    狭い幅側は、幅が広がる方向に弾性変形可能であり、
    前記ピンの径は、前記長穴の狭い幅より長く設定されていることを特徴とする請求項2記載のチルト機構。
  5. 前記ピン、前記チルトパン、前記ロアアーム間の前記ピンの軸方向、前記ピンの軸方向と直交する平面方向のうち少なくとも1つの方向のガタを吸収する緩衝体を設けたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のチルト機構。
  6. 前記ピンの断面形状は、先端側は前記穴より小さく、基端側に行くに従って漸次大きくなり、基端側は前記穴より大きくなるように形成されたテーパ状であることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載のチルト機構。
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