JP2009055733A - 回転電機子、回転電機、及び、回転電機子の製造方法 - Google Patents

回転電機子、回転電機、及び、回転電機子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】重心偏倚が小さく回転バランスに優れ、回転時の振動が小となる回転電機子を提供する。
【解決手段】回転電機子13において、周方向に重ならない同士で等角度間隔に配置される巻線16a〜16eを第1の巻線群、残りの周方向に重ならない同士で等角度間隔に配置される巻線16f〜16jを第2の巻線群とし、第1及び第2の巻線群毎に分けて各巻線16a〜16e及び巻線16f〜16jがそれぞれ巻回されて構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電機子コアのティースに巻線を巻回してなる回転電機子、その回転電機子を有する回転電機、及び、その回転電機子の製造方法に関するものである。
回転電機子は、電機子コアの所定のティース毎に導線が巻回されて複数の巻線が構成されており、整流子から各巻線への給電に基づいて回転するものである。このような回転電機子は、周方向に隣り合う巻線が一部重なるように巻回される重ね巻を採用するものにおいては特に、回転中心から重心の偏倚が大きいと回転バランスが悪く、これが回転時の振動に繋がる。そのため、従来、後工程において、回転電機子に修正材を取り付けるというプラス修正を行ったり、電機子コアを削るというマイナス修正を行う等して、重量バランスが良好となるように調整していた。
しかしながら、修正材を取り付けたり電機子コアを削るという後工程が別途必要となるとともに、修正材分の部品点数の増加や修正材の飛散を防止、更にはコアを削るための専用の工具が必要となる等、好ましい対応ではなかった。
そこで、例えば特許文献1にて示されている回転電機子のように、所定のティースに巻回する巻線の巻回数を調整して重量バランスが良好となるように構成すれば、上記したバランス修正を行う後工程が不要となる。
特公平7−34630号公報
しかしながら、巻線毎に巻回数を変えて回転電機子の重量バランスを良好とするという対応では、巻線毎の巻回数の違いから磁気的にアンバランスが生じるため、結果的にこの磁気的アンバランスによって回転時に回転電機子が振動することになる。従って、巻回数を変える対策は得策でなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、重心偏倚が小さく回転バランスに優れ、回転時の振動が小となる回転電機子、その回転電機子を有する回転電機、及び、その回転電機子の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数本のティースを等角度間隔に有する電機子コアに対し、所定のティースに跨って導線が巻回される複数個の巻線が周方向に隣り合う同士一部重なる重ね巻により構成され整流子に接続されてなる回転電機子であって、前記巻線は偶数個であり、そのうち周方向に重ならない同士でかつ等角度間隔に配置される巻線を第1の巻線群とし、残りの周方向に重ならない同士でかつ等角度間隔に配置される巻線を第2の巻線群とし、第1及び第2の巻線群毎に分けて巻回されて構成されたことをその要旨とする。
この発明では、巻線が周方向に隣り合う同士一部重なる重ね巻が採用される回転電機子において、周方向に重ならない同士で等角度間隔に配置される巻線を第1の巻線群、残りの周方向に重ならない同士で等角度間隔に配置される巻線を第2の巻線群とし、第1及び第2の巻線群毎に分けて各巻線がそれぞれ巻回されて構成される。これにより、回転方向に均等な回転電機子を構成でき、重心偏倚の小さい回転バランスに優れた回転電機子が構成可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転電機子において、前記第1及び第2の巻線群は、2箇所からそれぞれ巻回されたことをその要旨とする。
この発明では、回転電機子は、第1及び第2の巻線群の巻線が2箇所からそれぞれ巻回されてなる。このような回転電機子を構成する場合、2つの巻線装置(ダブルフライヤ)が用いられるが、各フライヤが用いる導線には重量差が生じ易いため、第1のフライヤが第1の巻線群、第2のフライヤが第2の巻線群をそれぞれ担当し、各巻線群の巻線を等角度間隔に巻回することで、各フライヤ間で生じる導線の重量差が回転電機子の重心偏倚に与える影響が極めて小となる。これにより、短時間で巻回できるダブルフライヤを用いながらも、回転バランスに優れた回転電機子が構成可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の回転電機子において、前記第1及び第2の巻線群は、それぞれ奇数個の前記巻線を有するものであり、180°対向位置にある前記巻線毎に順次移行して巻回されたことをその要旨とする。
この発明では、回転電機子は、第1及び第2の巻線群がそれぞれ奇数個の巻線を有し、180°対向位置にある巻線毎に順次移行して巻回されてなる。これにより、180°対向位置同士の巻線の条件が同一となるため、より回転方向に均等な回転電機子が構成可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の回転電機子において、前記第1の巻線群の巻回後に前記第2の巻線群を巻回して構成されたことをその要旨とする。
この発明では、回転電機子は、第1の巻線群の巻線の巻回後に第2の巻線群の巻線が巻回されてなる。これにより、重なり部分が回転方向両側で同形状にできることから、回転方向に均等な回転電機子を構成でき、重心偏倚の小さい回転バランスに優れた回転電機子が構成可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機子において、前記第1及び第2の巻線群は、それぞれ最も離間した位置にある前記巻線に順次移行して巻回されたことをその要旨とする。
この発明では、回転電機子は、第1及び第2の巻線群の巻線が最も離間した位置にあるものに順次移行して巻回されてなる。これにより、連続することによる巻線の条件の偏りが分散されるため、より回転方向に均等な回転電機子が構成可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転電機子において、前記第1及び第2の巻線群は、1個の前記巻線が2度に分けて巻回され、互いがクロス巻きにて巻回されたことをその要旨とする。
この発明では、回転電機子は、第1及び第2の巻線群のそれぞれ巻線が2度に分けて巻回され、互いがクロス巻きにて巻回されてなる。これにより、巻線がクロス巻きされると整流特性が改善されることから、このことによっても回転電機子の回転バランスが優れたものとなる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機子を備えて構成された回転電機である。
この発明では、請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機子は、重心偏倚が小さく回転バランスに優れることから、その回転電機子を用いて構成される回転電機は、回転駆動時の振動が小さく抑えられたものとなる。
請求項8に記載の発明は、複数本のティースを等角度間隔に有する電機子コアに対し、所定のティースに跨って導線が巻回される複数個の巻線が周方向に隣り合う同士一部重なる重ね巻により構成され整流子に接続されてなる回転電機子の製造方法であって、前記巻線は偶数個であり、そのうち周方向に重ならない同士でかつ等角度間隔に配置される巻線を第1の巻線群とし、残りの周方向に重ならない同士でかつ等角度間隔に配置される巻線を第2の巻線群とし、第1及び第2の巻線群毎に分けて巻回されることをその要旨とする。
この発明では、上記請求項1に記載の重心偏倚の小さい回転バランスに優れた回転電機子が製造される。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の回転電機子の製造方法において、前記第1及び第2の巻線群は、2つの巻線装置にて2箇所からそれぞれ同時に巻回されることをその要旨とする。
この発明では、第1及び第2の巻線群の巻線が2つの巻線装置にて2箇所からそれぞれ同時に巻回されるため、短時間で回転電機子が製造される。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の回転電機子の製造方法において、前記第1及び第2の巻線群は、それぞれ奇数個の前記巻線を有するものであり、180°対向位置にある前記巻線毎に順次移行して巻回されることをその要旨とする。
この発明では、180°対向位置にある巻線毎に順次移行して巻回されるため、回転方向に均等な回転電機子が製造される。
請求項11に記載の発明は、請求項8に記載の回転電機子の製造方法において、1つの巻線装置にて前記第1の巻線群の巻回後に前記第2の巻線群が巻回されることをその要旨とする。
この発明では、1つの巻線装置にて第1の巻線群の巻線の巻回後に第2の巻線群の巻線が巻回されるため、巻線装置一つの簡単な設備で回転方向に均等な回転電機子が製造される。
請求項12に記載の発明は、請求項8〜11のいずれか1項に記載の回転電機子の製造方法において、前記第1及び第2の巻線群は、それぞれ最も離間した位置にある前記巻線に順次移行して巻回されることをその要旨とする。
この発明では、第1及び第2の巻線群の巻線が最も離間した位置にあるものに順次移行して巻回されるため、より回転方向に均等な回転電機子が製造される。
請求項13に記載の発明は、請求項8〜12のいずれか1項に記載の回転電機子の製造方法において、前記第1及び第2の巻線群は、1個の前記巻線が2度に分けて巻回され、互いがクロス巻きにて巻回されることをその要旨とする。
この発明では、1個の巻線が2度に分けて巻回され、互いがクロス巻きにて巻回されるため、整流特性が改善された回転電機子が製造される。
本発明によれば、重心偏倚が小さく回転バランスに優れ、回転時の振動が小となる回転電機子、その回転電機子を有する回転電機、及び、その回転電機子の製造方法を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1(a)は、本実施形態の回転電機としての直流モータ11を示す。本実施形態のモータ11は、ヨークハウジング(図示略)の内側面に4磁極を有するマグネット12が界磁として固定され、該マグネット12の内側に回転電機子13が回転可能に収容されて構成されている。
回転電機子13は、回転軸14に磁性金属材料よりなる電機子コア15が固定されてなる。電機子コア15には、等角度間隔に放射状に延びる10本のティース15aが設けられている。ティース15aには、ティース2本に跨る導線16x(図1(b)参照)の巻回により等角度間隔に10個の巻線16a〜16jが構成され、周方向に隣り合う巻線16a〜16jがティース1本分重なる重ね巻にて構成されている。また、回転軸14には、図1(b)に示すような10個のセグメント17aをその外周面に有する整流子17が固定されており、巻線16a〜16jが所定のセグメント17aと接続されている。そして、セグメント17aにはマグネット12の磁極中心にそれぞれ配置される給電ブラシ(図示略)が接触することで、回転電機子13の巻線16a〜16jに回転駆動のための給電が行われるようになっている。
次に、本実施形態の回転電機子13における巻線16a〜16jの巻回方法を図1(a)(b)を用いて説明する。この説明に際し、10本のティース15aに対して反時計回りに「1」〜「10」まで番号を付すとともに、整流子17のセグメント17aに対してもティース「1」と対応する位置から反時計回りに「1」〜「10」まで番号を付すこととする。また、本実施形態では、180°対向位置にある2箇所のセグメント17a(ティース15a)からそれぞれ180°対向位置のティース15aに巻線16a〜16jの巻回を同時に行う巻線装置(ダブルフライヤ)が用いられる。この場合、周方向に重ならない同士で等角度間隔に配置される巻線16a〜16eを第1の巻線群、残りの周方向に重ならない同士で等角度間隔に配置される巻線16f〜16jを第2の巻線群とし、第1のフライヤは第1の巻線群である巻線16a〜16eを、第2のフライヤは第2の巻線群である巻線16f〜16jをそれぞれ担当する。
第1のフライヤは、巻き始めをセグメント「1」として導線16xをティース「5」「4」の2本に跨って一定回数巻回して1番目の巻線16aを構成し、セグメント「2」にフックする。次いで、セグメント「2」からセグメント「7」に短絡線となる導線16xを渡してフックし、該セグメント「7」からティース「1」「10」の2本に跨って一定回数巻回して2番目の巻線16bを構成し、セグメント「8」にフックする。次いで、セグメント「8」からセグメント「3」に導線16xを渡してフックし・・・というように、これらの手順を同様に繰り返して導線16xを再びセグメント「1」にフックし、5個の巻線16a〜16eの巻回を終了する。
第2のフライヤは、巻き始めをセグメント「6」として導線16xをティース「10」「9」の2本に跨って一定回数巻回して1番目の巻線16fを構成し、セグメント「7」にフックする。次いで、セグメント「7」からセグメント「2」に短絡線となる導線16xを渡してフックし、該セグメント「2」からティース「6」「5」の2本に跨って一定回数巻回して2番目の巻線16gを構成し、セグメント「3」にフックする。次いで、セグメント「3」からセグメント「8」に導線16xを渡してフックし・・・というように、これらの手順を同様に繰り返して導線16xを再びセグメント「6」にフックし、5個の巻線16f〜16jの巻回を終了する。
つまり、本実施形態では、第1のフライヤで巻回した第1の巻線群である巻線16a〜16e、及び第2のフライヤで巻回した第2の巻線群である巻線16f〜16jがそれぞれ等角度間隔に配置され、更に第1のフライヤで巻回した巻線16a〜16eと第2のフライヤで巻回した巻線16f〜16jとが交互(千鳥状)となるような巻回方法を採用している。
因みに、従来より一般に行われている巻回方法を採用した回転電機子13xの構成を、図7(a)(b)を用いて説明する。尚、この場合も、ダブルフライヤを用いて巻回するものとする。
第1のフライヤは、巻き始めをセグメント「1」として導線16xをティース「5」「4」の2本に跨って一定回数巻回して1番目の巻線16aを構成し、セグメント「7」にフックする。次いで、セグメント「7」からセグメント「2」に短絡線となる導線16xを渡してフックし、該セグメント「2」からティース「6」「5」の2本に跨って一定回数巻回して2番目の巻線16bを構成し、セグメント「8」にフックする。次いで、セグメント「8」からセグメント「3」に導線16xを渡してフックし・・・というように、これらの手順を同様に繰り返して導線16xを再びセグメント「1」にフックし、5個の巻線16a〜16eの巻回を終了する。
第2のフライヤは、巻き始めをセグメント「6」として導線16xをティース「10」「9」の2本に跨って一定回数巻回して1番目の巻線16fを構成し、セグメント「2」にフックする。次いで、セグメント「2」からセグメント「7」に短絡線となる導線16xを渡してフックし、該セグメント「7」からティース「1」「10」の2本に跨って一定回数巻回して2番目の巻線16gを構成し、セグメント「3」にフックする。次いで、セグメント「3」からセグメント「8」に導線16xを渡してフックし・・・というように、これらの手順を同様に繰り返して導線16xを再びセグメント「6」にフックし、5個の巻線16f〜16jの巻回を終了する。
つまり、従来方式では、第1のフライヤで巻回した巻線16a〜16eが電機子コア15の半分を占め、第2のフライヤで巻回した巻線16f〜16jが残りの半分を占めるようにそれぞれ配置される。そのため、ダブルフライヤで巻回する場合は特に、各フライヤで用いる導線16xの重量差が生じ易いため、各フライヤで用いる導線16xの重量差が回転電機子13xの重心ズレに繋がる。
そこで、仮に第1のフライヤで巻回した巻線16a〜16eが第2のフライヤで巻回した巻線16f〜16jよりも巻線単位(一定回数巻回した導線単位)で所定量だけ重い導線16xを使用した場合、従来の巻回よりなる回転電機子13xの重心ズレについて検証してみた。その検証結果は、図8(a)〜(c)のようになった。
図8(b)に示すように、第1のフライヤで1番目に巻回した巻線16aと第2のフライヤで1番目に巻回した巻線16fとの比較では、第1のフライヤ側に重い導線16xを用いていることから、巻線16a側に重心が偏倚する。同様に、巻線16bと巻線16gでは巻線16b側に重心が偏倚するというように第1のフライヤで巻回された巻線16a〜16e側にそれぞれ重心が偏倚する。従って、電機子コア15の片側に第1のフライヤで巻回した巻線16a〜16eが偏倚してなる従来方式の回転電機子13xでは、総合すると、図8(a)(c)に示すように、一方向に大きく重心が偏倚し(重量アンバランス大)、回転中心から大きくずれた製品となる。
これに対し、本実施形態の回転電機子13において、上記と同様に、仮に第1のフライヤで巻回した巻線16a〜16eが第2のフライヤで巻回した巻線16f〜16jよりも巻線単位(一定回数巻回した導線単位)で所定量だけ重い導線16xを使用した場合の回転電機子13の重心ズレについて検証してみた。その検証結果は、図2(a)〜(c)のようになった。
図2(b)に示すように、第1のフライヤで1番目に巻回した巻線16aと第2のフライヤで1番目に巻回した巻線16fとの比較では、第1のフライヤ側に重い導線16xを用いていることから、上記と同様に、巻線16a側に重心が偏倚する。同様に、巻線16bと巻線16gでは巻線16b側に重心が偏倚するというように第1のフライヤで巻回された巻線16a〜16e側にそれぞれ重心が偏倚する。しかしながら、同順序の巻線毎でずれた重心が、本実施形態の方式により、各フライヤで巻回される巻線16a〜16e及び巻線16f〜16jが等角度間隔に配置されることで、同順序の巻線毎で生じる重心ズレが互いに相殺される。従って、本実施形態の方式の回転電機子13では、総合すると、図2(a)(c)に示すように、重心が回転中心の極めて近傍に位置(重量アンバランス小)する製品となる。換言すれば、本実施形態の方式を採用することで、各フライヤで使用する導線16xの重量差の影響が極めて小さくなり、回転電機子13の重量バランスが常に良好となる。
尚、図3(a)(b)は、所定のセグメント17a同士を短絡する短絡線を用いず上記と同様に巻回した例であり、このような構成の回転電機子13におけるダブルフライヤでの巻回方法について説明する。
第1のフライヤは、巻き始めをセグメント「1」として導線16xをティース「5」「4」の2本に跨って一定回数巻回して1番目の巻線16aを構成し、セグメント「7」にフックする。次いで、セグメント「7」からティース「1」「10」の2本に跨って一定回数巻回して2番目の巻線16bを構成し、セグメント「3」にフックする。次いで、セグメント「3」から・・・というように、これらの手順を同様に繰り返して導線16xを再びセグメント「1」にフックし、5個の巻線16a〜16eの巻回を終了する。
第2のフライヤは、巻き始めをセグメント「6」として導線16xをティース「10」「9」の2本に跨って一定回数巻回して1番目の巻線16fを構成し、セグメント「2」にフックする。次いで、セグメント「2」からティース「6」「5」の2本に跨って一定回数巻回して2番目の巻線16gを構成し、セグメント「8」にフックする。次いで、セグメント「8」から・・・というように、これらの手順を同様に繰り返して導線16xを再びセグメント「6」にフックし、5個の巻線16f〜16jの巻回を終了する。
このように巻回しても、第1のフライヤで巻回した巻線16a〜16e、及び第2のフライヤで巻回した巻線16f〜16jがそれぞれ等角度間隔に配置され、更に第1のフライヤで巻回した巻線16a〜16eと第2のフライヤで巻回した巻線16f〜16jとが交互(千鳥状)となり、この図3での回転電機子13においても、その重心が回転中心の極めて近傍に位置する重量バランスが良好な製品となる。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態の回転電機子13において、周方向に重ならない同士で等角度間隔に配置される巻線16a〜16eを第1の巻線群、残りの周方向に重ならない同士で等角度間隔に配置される巻線16f〜16jを第2の巻線群とし、第1及び第2の巻線群毎に分けて各巻線16a〜16e及び巻線16f〜16jがそれぞれ巻回されて構成されている。これにより、本実施形態の回転電機子13は回転方向に均等に構成できるため、重心偏倚の小さい回転バランスに優れ、ひいてはこの回転電機子13を用いて構成される直流モータ11は、回転駆動時の振動を小さく抑えたものとすることができる。
(2)本実施形態の回転電機子13は、第1及び第2の巻線群の巻線16a〜16jが2箇所からそれぞれ巻回されてなる。このような回転電機子13は、巻線装置としてダブルフライヤが用いられるが、各フライヤが用いる導線16xには重量差が生じ易いため、第1のフライヤが第1の巻線群の巻線16a〜16e、第2のフライヤが第2の巻線群の巻線16f〜16jをそれぞれ担当し、各巻線群の巻線16a〜16e及び巻線16f〜16jをそれぞれ等角度間隔に巻回することで、各フライヤ間で生じる導線16xの重量差が回転電機子13の重心偏倚に与える影響を極めて小とすることができる。これにより、短時間で巻回できるダブルフライヤを用いながらも、回転バランスに優れた回転電機子13を構成することができる。
(3)本実施形態の回転電機子13は、第1及び第2の巻線群の巻線16a〜16jがそれぞれ奇数個であることから、180°対向位置にある巻線毎(巻線16a,16f、次いで巻線16b,16g・・・)に順次移行して巻回されてなる。これにより、180°対向位置同士の巻線16a〜16jの条件が同一となるため、本実施形態の回転電機子13は、より回転方向に均等な構成である。
(4)本実施形態の回転電機子13は、第1及び第2の巻線群の巻線16a〜16jが最も離間した位置にあるものに順次移行して巻回されてなる。これにより、連続することによる巻線16a〜16jの条件の偏りが分散されるため、このことによっても、より回転方向に均等とすることができる。
(5)本実施形態の回転電機子13は、第1及び第2の巻線群の巻線16a〜16jの対応するもの同士がダブルフライヤにて同時に巻回されるため、回転電機子13を短時間で製造することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。
本実施形態の回転電機子13aは、図4(a)〜(d)に示すように、10個の巻線16a〜16jが電機子コア15を2周させて各ティース15aにダブルフライヤにて巻回され構成されるものである。尚、本実施形態では、各巻線16a〜16jを2回に分けて巻回するため、各周での巻回数は半分となる。
詳述すると、第1のフライヤは、先ず1周目において、巻き始めをセグメント「1」として導線16xをティース「9」「8」の2本に跨って一定回数巻回して1番目の巻線16e1を構成し、セグメント「7」にフックする。次いで、セグメント「7」からティース「5」「4」の2本に跨って一定回数巻回して2番目の巻線16a1を構成し、セグメント「3」にフックする。次いで、セグメント「3」から・・・というように、これらの手順を同様に繰り返して導線16xを再びセグメント「1」にフックし、各巻線16a〜16eのうち、一先ず半分の巻線16a1〜16e1の巻回を終了する。
第2のフライヤは、同じく1周目において、巻き始めをセグメント「6」として導線16xをティース「4」「3」の2本に跨って一定回数巻回して1番目の巻線16j1を構成し、セグメント「2」にフックする。次いで、セグメント「2」からティース「10」「9」の2本に跨って一定回数巻回して2番目の巻線16f1を構成し、セグメント「8」にフックする。次いで、セグメント「8」から・・・というように、これらの手順を同様に繰り返して導線16xを再びセグメント「6」にフックし、各巻線16f〜16jのうち、一先ず半分の巻線16f1〜16j1の巻回を終了する。
次いで、2周目に入り、第1のフライヤは、引き続きセグメント「1」から導線16xをティース「5」「4」の2本に跨って一定回数巻回して2周目1番目の巻線16a2を構成し、セグメント「7」にフックする。次いで、セグメント「7」からティース「1」「10」の2本に跨って一定回数巻回して2番目の巻線16b2を構成し、セグメント「3」にフックする。次いで、セグメント「3」から・・・というように、これらの手順を同様に繰り返して導線16xを再びセグメント「1」にフックし、各巻線16a〜16eの残り半分の巻線16a2〜16e2の巻回を終了する。
第2のフライヤは、同じく2周目において、引き続きセグメント「6」から導線16xをティース「10」「9」の2本に跨って一定回数巻回して2周目1番目の巻線16f2を構成し、セグメント「2」にフックする。次いで、セグメント「2」からティース「6」「5」の2本に跨って一定回数巻回して2番目の巻線16g2を構成し、セグメント「8」にフックする。次いで、セグメント「8」から・・・というように、これらの手順を同様に繰り返して導線16xを再びセグメント「6」にフックし、各巻線16f〜16jの残り半分の巻線16f2〜16j2の巻回を終了する。
このように巻回すれば、同様に、第1のフライヤで巻回した第1の巻線群である巻線16a〜16e、及び第2のフライヤで巻回した第2の巻線群である巻線16f〜16jがそれぞれ等角度間隔に配置され、更に第1のフライヤで巻回した巻線16a〜16eと第2のフライヤで巻回した巻線16f〜16jとが交互(千鳥状)となり、この本実施形態の回転電機子13aにおいても、その重心が回転中心の極めて近傍に位置する重量バランスが良好な製品となる。しかも、この回転電機子13aが採用する巻回方法は、所謂クロス巻きと言われる整流特性を改善する巻き方であって、整流バランスをも良好な製品となる。
次に、上記した第1実施形態の作用効果に加え、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態の回転電機子13aは、第1及び第2の巻線群のそれぞれ巻線16a〜16jが2度に分けて巻回され、互いがクロス巻きにて巻回されてなる。これにより、巻線16a〜16jがクロス巻きされると整流特性が改善されることから、このことによっても回転電機子13aの回転バランスを優れたものとすることができ、回転時の低振動化に寄与できる。
(第3実施形態)
以下、本発明を具体化した第3実施形態を図面に従って説明する。
本実施形態の回転電機子13bは、図5(a)(b)に示すように、10個の巻線16a〜16jが電機子コア15の各ティース15aに対してシングルフライヤにて巻回され構成されるものである。
詳述すると、本実施形態の回転電機子13bでは、先ず1層目として、巻き始めをセグメント「1」として導線16xをティース「5」「4」の2本に跨って一定回数巻回して1番目の巻線16aを構成し、セグメント「7」にフックする。次いで、セグメント「7」からティース「1」「10」の2本に跨って一定回数巻回して2番目の巻線16bを構成し、セグメント「3」にフックする。次いで、セグメント「3」から・・・というように、これらの手順を同様に繰り返して導線16xを再びセグメント「1」にフックし、第1の巻線群である5個の巻線16a〜16eの巻回が終了する。
次いで、2層目として、巻き始めをセグメント「6」として導線16xをティース「3」「4」の2本に跨って一定回数巻回して2層目の1番目の巻線16fを構成し、セグメント「10」にフックする。次いで、セグメント「10」からティース「7」「8」の2本に跨って一定回数巻回して2番目の巻線16gを構成し、セグメント「4」にフックする。次いで、セグメント「4」から・・・というように、これらの手順を同様に繰り返して導線16xを再びセグメント「6」にフックし、第2の巻線群である5個の巻線16f〜16jの巻回を終了する。
このように巻回することで、第1の巻線群である第1層の巻線16a〜16e、及び第2の巻線群である第2層の巻線16f〜16jがそれぞれ等角度間隔に配置され、更に第1層の巻線16a〜16eと第2層の巻線16f〜16jとが交互(千鳥状)となって隣り合う巻線16a〜16jの重なり部分が回転方向両側で同形状(ティース15a間の径方向直線に対し線対称形状)となるため、本実施形態の回転電機子13bは、その重心が回転中心の極めて近傍に位置する重量バランスが良好な製品となる。
尚、図6(a)〜(d)は、所定のセグメント17a同士を短絡する短絡線を用いて上記と同様に巻回した例であり、このような構成の回転電機子13bにおけるシングルフライヤでの巻回方法について説明する。
詳述すると、この回転電機子13bでは、先ず1層目において、巻き始めをセグメント「6」とし、セグメント「6」からセグメント「1」に短絡線となる導線16xを渡してフックし、該セグメント「1」からティース「5」「4」の2本に跨って一定回数巻回して1番目の巻線16aを構成し、セグメント「2」にフックする。次いで、セグメント「2」からセグメント「7」に短絡線となる導線16xを渡してフックし、該セグメント「7」からティース「1」「10」の2本に跨って一定回数巻回して2番目の巻線16bを構成し、セグメント「8」にフックする。次いで、セグメント「8」からセグメント「3」に導線16xを渡してフックし・・・というように、これらの手順を同様に繰り返して導線16xを再びセグメント「6」にフックし、1層目の5個の巻線16a〜16eの巻回が終了する。
次いで、2層目では短絡線としての接続を行わず、引き続きセグメント「6」から導線16xをティース「10」「9」の2本に跨って一定回数巻回して2層目の1番目の巻線16fを構成し、セグメント「2」にフックする。次いで、セグメント「2」からティース「6」「5」の2本に跨って一定回数巻回して2番目の巻線16gを構成し、セグメント「8」にフックする。次いで、セグメント「8」から・・・というように、これらの手順を同様に繰り返して導線16xを再びセグメント「6」にフックし、2層目の5個の巻線16f〜16jの巻回を終了する。
このように巻回しても、第1層の巻線16a〜16e、及び第2層の巻線16f〜16jがそれぞれ等角度間隔に配置され、更に第1層の巻線16a〜16eと第2層の巻線16f〜16jとが交互(千鳥状)となって隣り合う巻線16a〜16jの重なり部分が回転方向両側で同形状(ティース15a間の径方向直線に対し線対称形状)となるため、この図6での回転電機子13bにおいても、その重心が回転中心の極めて近傍に位置する重量バランスが良好な製品となる。しかも、この図6での回転電機子13bでは、短絡線が第1層巻回時のみとしこれで十分に足りるので、第2層も第1層と同様に巻回した場合と比べて、線材の削減や短絡線の構成に係る時間を省略できる。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態の回転電機子13bは、第1の巻線群の巻線16a〜16eの巻回後に第2の巻線群の巻線16f〜16jが巻回されてなる。これにより、重なり部分が回転方向両側で同形状にできることから、本実施形態の回転電機子13においても回転方向に均等に構成でき、重心偏倚の小さい回転バランスに優れたものとすることができる。
(2)本実施形態の回転電機子13bにおいても、第1及び第2の巻線群の巻線16a〜16jが最も離間した位置にあるものに順次移行して巻回されてなる。これにより、連続することによる巻線16a〜16jの条件の偏りが分散されるため、このことによっても、より回転方向に均等とすることができる。
(3)本実施形態の回転電機子13bは、第1の巻線群の巻線16a〜16eの巻回後に第2の巻線群の巻線16f〜16jが巻回されるため、フライヤが一つの簡単な設備で回転電機子13bを製造することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第1〜第3実施形態では、巻線16a〜16jを10個用いて構成されているが、巻線の個数をこれ以外の偶数に変更してもよい。因みに、電機子コア15のティース15aの数(10本)やマグネット12の磁極(4極)も適宜変更してもよい。
・上記第1〜第3実施形態では、巻線16a〜16jを最も離間した位置にあるものに順次移行して巻回したが、移行する順はこれに限らず、近いものから順に巻回してもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、ダブルフライヤで巻線16a〜16jの180°対向位置にあるもの同士を同時に巻回したが、180°対向位置にあるもの以外の組み合わせ同士で巻回してもよい。また、同時でなくてもよい。
・上記第2実施形態では、巻線16a〜16jをクロス巻きにて巻回したが、巻線16a〜16jの第1及び第2層を同一の巻回としてもよい。
・上記第3実施形態では、巻線16a〜16jをシングルフライヤで巻回したが、ダブルフライヤで巻回してもよい。
・上記第3実施形態の回転電機子13bに対し、第2実施形態で用いたクロス巻きを適用してもよい。
(a)(b)は、第1実施形態における回転電機子の構成図である。 (a)〜(c)は、回転電機子のバランス特性を説明する図である。 (a)(b)は、第1実施形態の変形例における回転電機子の構成図である。 (a)〜(d)は、第2実施形態における回転電機子の構成図である。 (a)(b)は、第3実施形態における回転電機子の構成図である。 (a)〜(d)は、第3実施形態の変形例における回転電機子の構成図である。 (a)(b)は、従来の巻回方法を用いた回転電機子の構成図である。 (a)〜(c)は、従来の回転電機子のバランス特性を説明する図である。
符号の説明
13,13a,13b…回転電機子、15…電機子コア、15a…ティース、16a〜16e…巻線(第1の巻線群)、16f〜16j…巻線(第2の巻線群)、16x…導線、17…整流子。

Claims (13)

  1. 複数本のティースを等角度間隔に有する電機子コアに対し、所定のティースに跨って導線が巻回される複数個の巻線が周方向に隣り合う同士一部重なる重ね巻により構成され整流子に接続されてなる回転電機子であって、
    前記巻線は偶数個であり、そのうち周方向に重ならない同士でかつ等角度間隔に配置される巻線を第1の巻線群とし、残りの周方向に重ならない同士でかつ等角度間隔に配置される巻線を第2の巻線群とし、第1及び第2の巻線群毎に分けて巻回されて構成されたことを特徴とする回転電機子。
  2. 請求項1に記載の回転電機子において、
    前記第1及び第2の巻線群は、2箇所からそれぞれ巻回されたことを特徴とする回転電機子。
  3. 請求項2に記載の回転電機子において、
    前記第1及び第2の巻線群は、それぞれ奇数個の前記巻線を有するものであり、180°対向位置にある前記巻線毎に順次移行して巻回されたことを特徴とする回転電機子。
  4. 請求項1に記載の回転電機子において、
    前記第1の巻線群の巻回後に前記第2の巻線群を巻回して構成されたことを特徴とする回転電機子。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機子において、
    前記第1及び第2の巻線群は、それぞれ最も離間した位置にある前記巻線に順次移行して巻回されたことを特徴とする回転電機子。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転電機子において、
    前記第1及び第2の巻線群は、1個の前記巻線が2度に分けて巻回され、互いがクロス巻きにて巻回されたことを特徴とする回転電機子。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機子を備えて構成されたことを特徴とする回転電機。
  8. 複数本のティースを等角度間隔に有する電機子コアに対し、所定のティースに跨って導線が巻回される複数個の巻線が周方向に隣り合う同士一部重なる重ね巻により構成され整流子に接続されてなる回転電機子の製造方法であって、
    前記巻線は偶数個であり、そのうち周方向に重ならない同士でかつ等角度間隔に配置される巻線を第1の巻線群とし、残りの周方向に重ならない同士でかつ等角度間隔に配置される巻線を第2の巻線群とし、第1及び第2の巻線群毎に分けて巻回されることを特徴とする回転電機子の製造方法。
  9. 請求項8に記載の回転電機子の製造方法において、
    前記第1及び第2の巻線群は、2つの巻線装置にて2箇所からそれぞれ同時に巻回されることを特徴とする回転電機子の製造方法。
  10. 請求項9に記載の回転電機子の製造方法において、
    前記第1及び第2の巻線群は、それぞれ奇数個の前記巻線を有するものであり、180°対向位置にある前記巻線毎に順次移行して巻回されることを特徴とする回転電機子の製造方法。
  11. 請求項8に記載の回転電機子の製造方法において、
    1つの巻線装置にて前記第1の巻線群の巻回後に前記第2の巻線群が巻回されることを特徴とする回転電機子の製造方法。
  12. 請求項8〜11のいずれか1項に記載の回転電機子の製造方法において、
    前記第1及び第2の巻線群は、それぞれ最も離間した位置にある前記巻線に順次移行して巻回されることを特徴とする回転電機子の製造方法。
  13. 請求項8〜12のいずれか1項に記載の回転電機子の製造方法において、
    前記第1及び第2の巻線群は、1個の前記巻線が2度に分けて巻回され、互いがクロス巻きにて巻回されることを特徴とする回転電機子の製造方法。
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