JP2014045540A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】各ティースに集中巻きされた2種類の巻線について互いに抵抗値が等しくなるように調整された回転電機を提供する。
【解決手段】2m個(mは自然数)のマグネット2と、n個(nは3以上の自然数)のティース11a〜11cを有する電機子コア3と、2n個のセグメント14a〜14fと、互いに並列回路をなした第1巻線Ca及び第2巻線Cbと、隣り合う2つのセグメント14a〜14fと常に摺接するブラシ5,6と、を備えた直流モータMにおいて、第1巻線Caが接続されたセグメントと、第2巻線Cbが接続されたセグメントとがモータ回転方向に沿って交互に配置され、各ティース11a〜11cにおいて、第1巻線Caが集中巻きされた第1領域S1と第2巻線Cbが集中巻きされた第2領域S2とが互いに異なり、かつ、第1巻線Caと第2巻線Cbとの間で磁路長が等しくなるように、第1巻線Ca及び第2巻線Cbが各ティース11a〜11cに集中巻きされている。
【選択図】図5

Description

本発明は、回転電機に係り、特に、電機子コアに複数設けられたティースの各々に2種類の巻線が集中巻きされている回転電機に関する。
電機子コアにティースが複数設けられている回転電機の中には、各ティースに2種類の巻線が集中巻きされている機器が存在する(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の直流モータでは、上記2種類の巻線の各々が互いに電気的に独立しており、各巻線は、整流子を構成する複数個の整流子片(セグメント)のうち、互いに異なる整流子片に接続されている。そして、整流子片にブラシが当接することで各巻線に電流が流れる際、各ティースに集中巻きされた2種類の巻線の各々には、互いに異なる電流が流れるようになる。このような構成により、特許文献1に記載の直流モータでは、例えば、整流時に各ティースにおける磁極の作用を分散させてモータ回転時の振動を低減させることが可能となる。
特開2009−159783号公報
ところで、整流時に各ティースにおける磁極の作用を分散させるうえで、各ティースに集中巻きされた2種類の巻線の各々については、同一の抵抗値となっていることが求められる。しかし、特許文献1に記載の直流モータでは、図10に示すように、各ティース101に巻回された2種類の巻線Cax,Cbxのうちの一方の巻線Caxが、ティース101に直接巻回されているのに対し、もう一方の巻線Cbxがティースに直接巻回されている巻線Caxの外側に重なるように巻かれている。したがって、特許文献1に記載の直流モータでは、各ティース101において2種類の巻線Cax,Cbxの各々の巻回数が等しくなっていたとしても、図11に示すように、各巻線Cax,Cbxの磁路長が異なるので各巻線の抵抗値が異なってしまう。
なお、図10及び図11は、従来の直流モータ、より具体的には特許文献1に記載の直流モータの構成を示す図であり、図10は、従来の直流モータの巻線配置を示す模式図であり、図11は、図10のA−A断面を示す図である。
以上のような状況では、上述の効果、すなわち、各ティース101に2種類の巻線Cax,Cbxを集中巻きすることで整流時に各ティース101における磁極の作用を分散させる効果が低減してしまうおそれがある。
そこで、本発明の目的は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、各ティースに集中巻きされた2種類の巻線について互いに抵抗値が等しくなるように調整された回転電機を提供することにある。
前記課題は、本発明の回転電機によれば、偶数の磁極数をなすマグネットと、該マグネットと対向するティースを複数有する電機子コアと、前記ティースの個数を2倍した数だけ設けられ、前記電機子コアの回転方向に沿って並べられた整流子片と、該整流子片に接続され、互いに並列回路をなした状態で前記ティースの各々に集中巻きされた第1巻線及び第2巻線と、前記整流子片のうち、隣り合う2つの前記整流子片と常に摺接するブラシと、を備え、前記回転方向において、前記第1巻線が接続された前記整流子片と、前記第2巻線が接続された前記整流子片とが互いに異なり、前記ティースの各々において、前記第1巻線が集中巻きされた第1領域と前記第2巻線が集中巻きされた第2領域とが互いに異なり、かつ、前記第1領域に集中巻きされた分の前記第1巻線の長さと前記第2領域に集中巻きされた分の前記第2巻線の長さとが等しくなるように前記第1巻線及び前記第2巻線が前記ティースの各々に集中巻きされていることにより解決される。
上記の回転電機では、各ティースにおいて、第1巻線が集中巻きされた第1領域と第2巻線が集中巻きされた第2領域とが互いに異なる位置に設けられる。このように各ティースにおいて第1巻線が集中巻きされる領域と第2巻線が集中巻きされる領域が異なることで、各ティースでは、第1巻線及び第2巻線の各々の磁路長が等しくなるように両巻線を集中巻きすることが可能になる。この結果、各ティースに集中巻きされた2種類の巻線の間で抵抗値が等しくなり、以て、整流時に各ティースにおける磁極の作用を分散させる効果が良好に得られるようになる。
また、上記の回転電機では、各ティースにおいて第1巻線が集中巻きされる領域と第2巻線が集中巻きされる領域が異なるため、巻線の巻回作業をより容易に行うことが可能になる。具体的に説明すると、各ティースに第1巻線を集中巻きして当該第1巻線の外側に第2巻線を重ねて集中巻きする構成では、第2巻線の巻回後に第1巻線をティースに巻回することができない。これに対して、上記の回転電機では、各ティースにおいて第1巻線が集中巻きされる領域と第2巻線が集中巻きされる領域が異なるので、一方の巻線の巻回作業が他方の巻線の巻回作業と干渉することなく行われる。この結果、各ティースにおける第1巻線及び第2巻線の各々の巻回作業が容易に行われることになる。
また、上記の回転電機については、前記回転方向において、前記第1巻線が接続された前記整流子片と、前記第2巻線が接続された前記整流子片とが交互に配置されており、前記ティースの各々において、前記第1領域と前記第2領域とが前記回転方向に沿って同一の位置に配置され、かつ、前記ティースの延出方向に沿って異なる位置に配置されるように前記第1巻線及び前記第2巻線が前記ティースの各々に集中巻きされていると好適である。
上記の構成であれば、各ティースにおいて第1巻線が集中巻される領域と第2巻線が集中巻きされる領域が電機子コアの回転方向に沿って同じ位置に配置され、かつ、ティースの延出方向に沿って異なる位置に配置されるので、第1巻線及び第2巻線の各々を同じ巻回数だけ集中巻きすれば、各巻線の磁路長が等しくなるようになる。さらに、第1巻線が集中巻きされる領域と第2巻線が集中巻きされる領域がティースの延出方向に沿って異なる位置にあるので、各ティースにおける第1巻線及び第2巻線の各々の巻回作業がより容易に行われることになる。
また、上記の回転電機については、前記延出方向における前記ティースの中央部には、前記回転方向に沿って突出した突起が設けられており、前記ティースの各々において、前記突起が設けられた領域よりも前記マグネットから離れた領域が前記第1領域となり、前記突起が設けられた領域よりも前記マグネットに近い領域が前記第2領域となることとしてもよい。
あるいは、上記の回転方向において、前記ティースは、前記マグネットと対向する対向部と、該対向部に向けて前記延出方向に沿って延出した延出部とを有し、前記第1巻線及び前記第2巻線は、前記延出部に集中巻きされ、前記延出部の外表面に絶縁層が形成されており、該絶縁層のうち、前記延出方向において前記外表面の中央部に形成された部分は前記回転方向に沿って隆起した隆起部が設けられており、前記ティースの各々において、前記隆起部が設けられた領域よりも前記対向部から離れた領域が前記第1領域となり、前記隆起部が設けられた領域よりも前記対向部に近い領域が前記第2領域となることとしてもよい。
上記の構成では、ティースの延出方向の中途位置に突起や隆起部が設けられることにより、各ティースにおいて第1巻線が集中巻きされる領域と第2巻線が集中巻きされる領域とを上記の突起や隆起部によって区画することが可能となる。これにより、各ティースにおける第1巻線及び第2巻線の各々の巻回作業がより一層容易に行われることになる。
さらに、前述した課題は、本発明の第2の回転電機によれば、偶数の磁極数をなすマグネットと、該マグネットと対向するティースを複数有する電機子コアと、前記ティースの個数を2倍した数だけ設けられ、前記電機子コアの回転方向に沿って並べられた整流子片と、該整流子片に接続され、互いに並列回路をなした状態で前記ティースの各々に集中巻きされた第1巻線及び第2巻線と、前記整流子片のうち、隣り合う2つの前記整流子片と常に摺接するブラシと、を備え、前記回転方向において、前記第1巻線が接続された前記整流子片と、前記第2巻線が接続された前記整流子片とが互いに異なり、前記ティースの各々において、前記第1巻線が集中巻きされた第1領域の外側に前記第2巻線が集中巻きされた第2領域が重なるように、前記第1巻線及び前記第2巻線が前記ティース中の同一部位に集中巻きされており、前記第2巻線の断面積が前記1巻線の断面積よりも大きいことによって解決される。
また、前述した課題は、本発明の第3の回転電機によれば、偶数の磁極数をなすマグネットと、該マグネットと対向するティースを複数有する電機子コアと、前記ティースの個数を2倍した数だけ設けられ、前記電機子コアの回転方向に沿って並べられた整流子片と、該整流子片に接続され、互いに並列回路をなした状態で前記ティースの各々に集中巻きされた第1巻線及び第2巻線と、前記整流子片のうち、隣り合う2つの前記整流子片と常に摺接するブラシと、を備え、前記回転方向において、前記第1巻線が接続された前記整流子片と、前記第2巻線が接続された前記整流子片とが互いに異なり、前記ティースの各々において、前記第1巻線が集中巻きされた第1領域の外側に前記第2巻線が集中巻きされた第2領域が重なるように、前記第1巻線及び前記第2巻線が前記ティース中の同一部位に集中巻きされており、前記第2巻線を構成する材質が前記1巻線を構成する材質よりも低抵抗な材料であることによって解決される。
上述した本発明の第2または第3の回転電機では、ティースの各々において、第1巻線が集中巻きされた第1領域の外側に第2巻線が集中巻きされた第2領域が位置するように第1巻線及び第2巻線がティース中の同一部位に集中巻きされる。このため、各ティースにおいて第1巻線及び第2巻線を同じ巻回数だけ巻回すると、必然的に第1巻線と第2巻線との間で磁路長が異なってしまう。そこで、第2巻線の断面積を第1巻線の断面積よりも大きくしたり、第2巻線の材質を第1巻線の材質よりも低抵抗な材料にしたりすることによって磁路長の違いを相殺し、これにより、各ティースに集中巻きされた2種類の巻線の抵抗値が等しくなる。
本発明の回転電機によれば、各ティースに集中巻きされた2種類の巻線の間で抵抗値が等しくなり、以て、整流時に各ティースにおける磁極の作用を分散させる効果が良好に得られるようになる。
本発明の一実施形態に係る直流モータの基本構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る直流モータの電機子コア回りの構成を示す図である。 巻線構造の展開図である。 各巻線とセグメントの接続状態を示す模式図である。 本発明の第1例に係る直流モータの巻線配置を示す模式図である。 図5のB−B断面及びC−C断面を示す図である。 本発明の第2例に係る直流モータの巻線配置を示す模式図である。 本発明の第3例に係る直流モータの巻線配置を示す模式図である。 本発明の第4例に係る直流モータの巻線配置を示す模式図である。 従来の直流モータの巻線配置を示す模式図である。 図10のA−A断面を示す図である。
本発明の回転電機に関して、直流モータ(以下、単にモータ)を一例として挙げて、その具体的構成について図1乃至9を参照しながら説明する。以下では、本発明に係る直流モータの構成について複数の例(第1例〜第4例)を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る直流モータの基本構成を示す図であり、モータの回転中心を通る平面で切断した際の断面を模式的に示した図である。図2は、本発明の一実施形態に係る直流モータの電機子コア回りの構成を示す図であり、モータの回転軸と直交する平面で切断した際の断面を模式的に示した図である。なお、説明を分かり易くするために、図2中、巻線については図示を省略している。図3は、巻線構造の展開図である。図4は、各巻線とセグメントの接続状態を示す模式図である。
図5乃至9は、本発明の一実施形態に係る直流モータの構成例を示す図であり、図5は、本発明の第1例に係る直流モータの巻線配置を示す模式図であり、図6は、図5のB−B断面及びC−C断面を示す模式図である。図7は、本発明の第2例に係る直流モータの巻線配置を示す模式図である。図8は、本発明の第3例に係る直流モータの巻線配置を示す模式図である。図9は、本発明の第4例に係る直流モータの巻線配置を示す模式図である。なお、図5、7、8、9においては、図を分かり易くするために、巻線の断面の大きさや巻回数等が実際のものと異なっている。
先ず、本発明に係る直流モータの構成のうち、第1例〜第4例の間で共通する内容について、図1乃至4を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る直流モータMは、基本構成の面では公知の直流モータと同様である。すなわち、本実施形態に係る直流モータMは、図1に示すように、回転軸1と、複数のマグネット2と、電機子コア3と、整流子4と、2つのブラシ5,6とを有する。複数のマグネット2の各々は、磁極をなすものであり、N極とS極が交互に並ぶように環状に並んでいる。回転軸1及び電機子コア3は、環状に並んだマグネット2の内側に配置され、回転自在に構成されている。ここで、電機子コア3の回転方向とは、回転軸1の回転方向、すなわち、モータ回転方向と一致する。
電機子コア3は、図2に図示されたティース11a,11b,11cを複数有している。各ティース11a,11b,11cは、略T字状をなしており、回転軸1の径方向に沿って延出し、延出方向の先端部にてマグネット2に対向している。つまり、各ティース11a,11b,11cは、マグネット2と対向する略円弧形状の対向部12a,12b,12cと、対向部12a,12b,12cに向けて直線状に延出した延出部13a,13b,13cとを有している。そして、各ティース11a,11b,11cの延出部13a,13b,13cには、金属導線からなる巻線が集中巻きされてコイルが形成されている。
なお、本実施形態では、電機子コア3の外表面には、各ティース11a,11b,11cのマグネット2との対向面(換言すると、対向部12a,12b,12cの外表面)を除き、絶縁層7が形成されている。本実施形態において、絶縁層7は、絶縁性を有する樹脂を電機子コア3の外形形状に合わせて成形して得られるものである。ただし、絶縁層7の形成方法としては、上記の方法以外にも考えられ、例えば、絶縁性を有する粉体塗料を塗装して形成してもよく、あるいは絶縁テープや絶縁紙等を貼り付けて形成してもよい。
整流子4は、環状に並ぶ複数の整流子片(以下、セグメント14a,14b,14c,14d,14e,14f)により構成されており、回転軸1と一体的に回転する。各セグメント14a,14b,14c,14d,14e,14fには、上述した巻線、より具体的には各ティース11a,11b,11cに形成されたコイルの端末に相当する部分が接続されている。そして、各セグメント14a,14b,14c,14d,14e,14fの外周にブラシ5,6が摺接すると、コイルに電流が流れるようになる。すなわち、ブラシ5,6は、給電ブラシであり、一方のブラシ5が陽極側ブラシに該当し、他方のブラシ6が陰極側ブラシに該当する。
なお、2つのブラシ5,6は、モータ回転方向に沿って互いに約180度離れるように配置されている。また、本実施形態において、2つのブラシ5,6は、それぞれ、複数のセグメント14a,14b,14c,14d,14e,14fのうち、隣り合う2つのセグメントと常時摺接するように構成されている。具体的に説明すると、モータ回転方向における各セグメント14a,14b,14c,14d,14e,14fの長さ、セグメント間の隙間の長さ、及び、ブラシ5,6の長さをそれぞれd、x、Wとしたときに、本実施形態では、ブラシ5,6の長さWが下記の式(1)を満たすように設定されている。
d+2x<W<2d+2x (1)
したがって、各ブラシ5,6は、セグメント14a,14b,14c,14d,14e,14fと摺接する際、常に、互いに隣り合う位置にある2つのセグメント(例えば、セグメント14a,14b)に摺接する。なお、各ブラシ5,6は、モータ回転方向に沿って互いに約180度離れているので、セグメント14a,14b,14c,14d,14e,14fのうち、一方のブラシ5と接しているセグメントと、他方のブラシ6と接しているセグメントとは、モータ回転方向に沿って約180度離れた位置関係にある。
ところで、本発明は、磁極数とティース数とセグメント数が所定の個数に設定された直流モータMに対して適用されるものである。より具体的に説明すると、本発明に係る直流モータMは、磁極数が2m(mは自然数)となり、かつ、ティース数がn(nは3以上の自然数)となり、さらに、セグメント数が2nとなるように構成されている。以下では、このような条件を満たす直流モータMの構成として、磁極数が2、ティース数が3、セグメント数が6となった直流モータM(換言すると、m=1、n=3の構成)を一例に挙げて説明する。
本実施形態に係る直流モータMでは、図3及び4に示すように、互いに異なる2種類の巻線Ca,Cbが各ティース11a,11b,11cに集中巻きされている。この2種類の巻線Ca,Cbは、図4に示すように、互いに並列回路をなした状態で各ティース11a,11b,11cに集中巻きされている。ここで、2種類の巻線Ca,Cbのうち、一方が第1巻線Caに相当し、他方が第2巻線Cbに相当する。
より分かり易く説明すると、図3及び4に示すように、第1巻線Ca及び第2巻線Cbの各々は、各ティース11a,11b,11cにおいて集中巻きされることによりコイルを形成する。図4中、第1巻線Caによって形成されたコイルは、白抜き四角形で表されており、第1のティース11aに形成されたコイルには記号α1が,第2のティース11bに形成されたコイルには記号α2が,第3のティース11cに形成されたコイルには記号α3がそれぞれ付されている。同様に、図4中、第2巻線Cbによって形成されたコイルは、ハッチング付き四角形で表されており、第1のティース11aに形成されたコイルには記号β1が,第2のティース11bに形成されたコイルには記号β2が,第3のティース11cに形成されたコイルには記号β3がそれぞれ付されている。
そして、第1巻線Caと第2巻線Cbとは、互いに異なるセグメント14a,14b,14c,14d,14e,14fに接続されている。具体的に説明すると、図3及び4に示すうに、モータ回転方向において、第1巻線Caが接続されたセグメント14a,14c,14eと、第2巻線Cbが接続されたセグメント14b,14d,14fとが交互に配置されている。例えば、第1巻線Caは、図3に示すように、セグメント14aと電気的に接続されているとともに、第1のティース11aに対して一定方向に所定の長さ分だけ巻回されることでコイルα1を形成する。そして、第1巻線Caは、セグメント14aから見てモータ回転方向に沿って1個飛びの位置にあるセグメント14cと電気的に接続されている。また、第1巻線Caは、第2のティース11bに巻回されてコイルα2を形成し、セグメント14cから見てモータ回転方向に沿って1個飛びの位置にあるセグメント14eと電気的に接続されている。さらに、第1巻線Caは、第3のティース11cに巻回されてコイルα3を形成し、セグメント14eから見てモータ回転方向に沿って1個飛びの位置にあるセグメント14aに戻っている。
一方、第2巻線Cbは、図3に示すように、セグメント14bと電気的に接続されているとともに、第1のティース11aに対して一定方向に所定の長さ分だけ巻回されることでコイルβ1を形成する。そして、第2巻線Cbは、セグメント14bから見てモータ回転方向に沿って1個飛びの位置にあるセグメント14dと電気的に接続されている。また、第2巻線Cbは、第2のティース11bに巻回されてコイルβ2を形成し、セグメント14dから見てモータ回転方向に沿って1個飛びの位置にあるセグメント14fと電気的に接続されている。さらに、第2巻線Cbは、第3のティース11cに巻回されてコイルβ3を形成し、セグメント14fから見てモータ回転方向に沿って1個飛びの位置にあるセグメント14bに戻っている。
以上のように、本実施形態では、第1巻線Caが、モータ回転方向に沿って1個飛び状態で並ぶセグメント14a,14c,14eに連続して接続されており、第2巻線Cbが、モータ回転方向に沿って1個飛び状態で並ぶセグメント14b,14d,14fに連続して接続されている。そして、各ティース11a,11b,11cには、第1巻線Caからなるコイルα1,α2,α3、及び、第2巻線Cbからなるコイルβ1,β2,β3の双方が形成されている。つまり、本実施形態では、各ティース11a,11b,11cに集中巻きされた巻線が、互いに異なる電流が流れる2種類の巻線、すなわち、第1巻線Ca及び第2巻線Cbによって構成されている。これにより、整流時に各ティース11a,11b,11cにおける磁極の作用を分散することができ、回転時の振動を低減することができる。
ところで、各ティース11a,11b,11cにおいて、第1巻線Caが巻回された部分(すなわち、コイルα1,α2,α3)と第2巻線Cbが巻回された部分(すなわち、コイルβ1,β2,β3)との間で抵抗値が異なると、上述した磁極作用に対する分散効果が良好に得られなくなってしまう。これに対して、本実施形態に係る直流モータMでは、各ティース11a,11b,11cにおいて、第1巻線Caが巻回されてなるコイルα1,α2,α3と第2巻線Cbが巻回されてなるコイルβ1,β2,β3との間で抵抗値が等しくなるような構成になっている。
以下、第1巻線Caからなるコイルα1,α2,α3と第2巻線Cbからなるコイルβ1,β2,β3との間で抵抗値が等しくなる構成について説明する。
(第1例)
第1巻線Caからなるコイルα1,α2,α3と第2巻線Cbからなるコイルβ1,β2,β3との間で抵抗値が等しくなる構成の第1例について図5及び6を参照しながら説明する。
第1例に係る直流モータMでは、図5に示すように、各ティース11a,11b,11cの延出方向中央部に、モータ回転方向に沿って外側に突出した突起21が設けられている。この突起21は、ティース11a,11b,11cの延出部13a,13b,13cから延出し、当該延出部13a,13b,13cと一体的に形成されている。なお、突起21の表面には、前述した絶縁層7が形成されている。
そして、図5に示すように、各ティース11a,11b,11cでは、突起21が設けられた領域よりもマグネット2から離れた領域に第1巻線Caが集中巻きされてコイルα1,α2,α3が形成されている。一方、突起21が設けられた領域よりもマグネット2に近い領域に第2巻線Cbが集中巻きされてコイルβ1,β2,β3が形成されている。なお、第1例では、第1巻線Ca及び第2巻線Cbが、いずれも同一材料(例えば、銅線またはアルミ線)からなり、同一の断面積(線径)を有している。
上述したように、第1例では、各ティース11a,11b,11cにおいて第1巻線Caが集中巻きされた領域と第2巻線Cbが集中巻きされた領域とが互いに異なるように、第1巻線Ca及び第2巻線Cbが各ティース11a、11b、11cに集中巻きされている。ここで、各ティース11a,11b,11cにおいて第1巻線Caが集中巻きされた領域とは、コイルα1,α2,α3が形成された領域のことであり、以下、第1領域S1と呼ぶ。また、各ティース11a,11b,11cにおいて第2巻線Cbが集中巻きされた領域とは、コイルβ1,β2,β3が形成された領域のことであり、以下、第2領域S2と呼ぶ。
第1例に係る構成についてより詳しく説明すると、各ティース11a,11b,11cにおいて第1領域S1と第2領域S2とがモータ回転方向に沿って同一の位置に配置され、かつ、ティース11a,11b,11cの延出方向に沿って異なる位置に配置されるように、第1巻線Ca及び第2巻線Cbの各々が各ティース11a,11b,11cに集中巻きされている。より具体的に説明すると、各ティース11a,11b,11cにおいて、突起21が設けられた領域よりもマグネット2から離れた領域が第1領域S1となっており、突起21が設けられた領域よりもマグネット2に近い領域が第2領域S2となっている。
一方、第1例では、図5及び6に示すように、各ティース11a,11b,11cにおける第1巻線Ca及び第2巻線Cbの各々の巻回数が等しくなっている。
そして、第1例では、以上までに説明してきた構成が採用される結果、図6に示すように、各ティース11a,11b,11cにおいて、第1領域S1に集中巻きされた分の第1巻線Caの長さと第2領域S2に集中巻きされた分の第2巻線Cbの長さとが等しくなる。換言すると、第1例では、各ティース11a,11b,11cにおいて第1領域S1に集中巻きされた分の第1巻線Caの長さと第2領域S2に集中巻きされた分の第2巻線Cbの長さとが等しくなるように、第1巻線Ca及び第2巻線Cbが各ティース11a,11b,11cに集中巻きされている。
つまり、第1例では、各ティース11a,11b,11cにおいて第1巻線Ca及び第2巻線Cbの各々の磁路長が等しくなるように、両巻線Ca,Cbが集中巻きされるようになる。この結果、各ティース11a,11b,11cに集中巻きされた第1巻線Ca及び第2巻線Cbの間で抵抗値が等しくなる。より具体的に説明すると、同一のティース11a,11b,11cに形成されているコイル間(例えば、コイルα1,β1間)においてコイル抵抗値が等しくなる。これにより、第1例に係る直流モータMでは、整流時に各ティースにおける磁極の作用を分散させる効果が良好に得られるようになる。
なお、第1例では、各ティース11a,11b,11cにおいて第1巻線Caが集中巻きされる第1領域S1と第2巻線Cbが集中巻きされる第2領域S2とが異なるため、各巻線Ca,Cbの巻回作業をより容易に行うことが可能になる。より具体的に説明すると、第1巻線Caの巻回作業と第2巻線Cbの巻回作業とが互いに干渉し合わずに行われるので、例えば、第1巻線Caの巻回作業の前後を問わず、第2巻線Cbの巻回作業を進めることが可能となる。これにより、各ティース11a,11b,11cにおける第1巻線Ca及び第2巻線Cbの各々の巻回作業が容易に行われるようになる。
また、第1例では、各ティース11a,11b,11cにおいて第1領域S1と第2領域S2とがモータ回転方向に沿って同一の位置に配置され、かつ、ティースの11a,11b,11cの延出方向に沿って異なる位置に配置されている。このような構成であれば、各領域S1,S2に対応する巻線Ca,Cbを同じ巻回数だけ集中巻きすれば、各巻線Ca,Cbの磁路長が等しくなるようになる。そのうえ、第1領域S1と第2領域S2とがティース11a,11b,11cの延出方向に沿って異なる位置にあるので、各ティース11a,11b,11cにおける第1巻線Ca及び第2巻線Cbの各々の巻回作業がより容易に行われるようになる。
さらに、各ティース11a,11b,11cの延出方向の中途位置に突起21を設けることにより、第1領域S1と第2領域S2とが明瞭に区画されるため、各ティース11a,11b,11cにおける第1巻線Ca及び第2巻線Cbの各々の巻回作業がより一層容易に行われるようになる。なお、突起21の突出量については、図5に示すように、第1巻線Caや第2巻線Cbが巻回されることにより形成される巻回層(すなわち、コイルα1,α2,α3,β1,β2,β3)の厚みに相当する量だけ確保されているとよい。
(第2例)
次に、第1巻線Caからなるコイルα1,α2,α3と第2巻線Cbからなるコイルβ1,β2,β3との間で抵抗値が等しくなる構成の第2例について図7を参照しながら説明する。
第2例に係る直流モータMの構成は、上述した第1例に係る直流モータMの構成と大部分で共通する。一方、第1例では、各ティース11a,11b,11cの延出方向の中途位置に突起21が形成されているのに対し、第2例では、図7に示すように、上記の突起21の代わりに、絶縁層7の隆起部7aが形成されている。この隆起部7aは、各ティース11a,11b,11cの延出部13a,13b,13cの外表面に形成された絶縁層7のうち、ティース11a,11b,11cの延出方向において当該外表面の中央部に形成された、モータ回転方向に沿って隆起した部分である。
そして、第2例では、各ティース11a,11b,11cにおいて、隆起部7aが設けられた領域よりも対向部12a,12b,12cから離れた領域が第1領域S1となり、隆起部7aが設けられた領域よりも対向部12a,12b,12cに近い領域が第2領域S2となる。
以上のように、第2例では、第1例における突起21と同様の機能を有する部位を、絶縁層7の一部を隆起させることによって設けている。これにより、第2例においても、上述した第1例で得られた効果と同様の効果が得られるようになる。すなわち、第2例では、各ティース11a,11b,11cの延出方向の中途位置に絶縁層7の隆起部7aを設けることにより、第1領域S1と第2領域S2とが明瞭に区画されるため、各ティース11a,11b,11cにおける第1巻線Ca及び第2巻線Cbの各々の巻回作業が容易に行われるようになる。
なお、第1例では、上述した突起21が各ティース11a,11b,11cの延出方向の中途位置に形成されるように電機子コア3の外形形状を成形する必要がある。これに対し、第2例では、電機子コア3の外表面に絶縁層7を形成する際に、各ティース11a,11b,11cの延出方向の中途位置に相当する部分を隆起させることにより、上記の隆起部7aを形成させることが可能となる。したがって、第2例に係る構成は、通常の外形形状(具体的には、突起21が形成されていない形状)となった電機子コア3を準備し、当該電機子コア3の外表面に絶縁層7を形成する段階で上記の隆起部7aを設けることにより実現可能となる。このため、第2例に係る構成は、例えば、既製品の直流モータMに対して本発明を適用する際の構成として有効である。
(第3例)
次に、第1巻線Caからなるコイルα1,α2,α3と第2巻線Cbからなるコイルβ1,β2,β3との間で抵抗値が等しくなる構成の第3例について図8を参照しながら説明する。
前述した第1例及び第2例では、各ティース11a,11b,11cにおいて、第1領域S1と第2領域S2とがモータ回転方向に沿って同一の位置に配置され、かつ、ティース11a,11b,11cの延出方向に沿って異なる位置に配置されることとした。これに対して、第3例では、図8に示すように、各ティース11a,11b,11cにおいて、第1巻線Caが集中巻きされた第1領域S1の外側に第2巻線Cbが集中巻きされた第2領域S2が重なるように、第1巻線Ca及び第2巻線Cbが各ティース11a,11b,11b中の同一部位に集中巻きされている。
一方、第3例では、各ティース11a,11b,11cにおける第1巻線Ca及び第2巻線Cbの各々の巻回数が等しくなっており、かつ、第1巻線Ca及び第2巻線Cbが、いずれも同一材料によって構成されている。
以上のように構成された第3例では、必然的に、各ティース11a,11b,11cにおいて第1巻線Ca及び第2巻線Cbの各々の磁路長が相違するようになる。そして、第3例では、かかる磁路長の相違を相殺すべく、第1巻線Caよりも断面積(線径)が大きくなった第2巻線Cbが用いられている。これにより、第3例では、各ティース11a,11b,11cにおいて、第1巻線Ca及び第2巻線Cbの各々の磁路長が相違していたとしても、第1巻線Ca及び第2巻線Cbの各々の抵抗値を等しくさせることが可能となる。
なお、第1巻線Ca及び第2巻線Cbの各々の抵抗値を等しくさせることができる、第1巻線Ca及び第2巻線Cbの間における断面積(線径)の比rは、下記の式(2)により与えられる。
r=Aa/Ab=Lb/La (2)
上式において、Aaは、第1巻線Caの断面積を、Abは、第2巻線Cbの断面積を、Laは、各ティース11a,11b,11cにおける第1巻線Caが集中巻きされた分の磁路長を、Lbは、各ティース11a,11b,11cにおける第2巻線Cbが集中巻きされた分の磁路長を、それぞれ示している。
(第4例)
次に、第1巻線Caからなるコイルα1,α2,α3と第2巻線Cbからなるコイルβ1,β2,β3との間で抵抗値が等しくなる構成の第4例について図9を参照しながら説明する。
第4例の巻線配置は、第3例の巻線配置と略同様となっている。すなわち、第4例では、図9に示すように、各ティース11a,11b,11cにおいて、第1巻線Caが集中巻きされた第1領域S1の外側に第2巻線Cbが集中巻きされた第2領域S2が重なるように、第1巻線Ca及び第2巻線Cbが各ティース11a,11b,11b中の同一部位に集中巻きされている。
また、第4例では、各ティース11a,11b,11cにおける第1巻線Ca及び第2巻線Cbの各々の巻回数が等しくなっており、かつ、第1巻線Caの断面積(線径)と第2巻線Cbの断面積(線径)とが互いに等しくなっている。
以上のように構成された第4例では、第3例と同様、必然的に各ティース11a,11b,11cにおいて第1巻線Ca及び第2巻線Cbの各々の磁路長が相違するようになる。これに対して、第4例では、かかる磁路長の相違を相殺すべく、第2巻線Cbを構成する材質として、第1巻線Caを構成する材質よりも低抵抗な材料が用いられている。これにより、第4例では、各ティース11a,11b,11cにおいて、第1巻線Ca及び第2巻線Cbの各々の磁路長が相違していたとしても、第1巻線Ca及び第2巻線Cbの各々の抵抗値を等しくさせることが可能となる。
なお、第1巻線Ca及び第2巻線Cbの各々の抵抗値を等しくさせることができる、第1巻線Ca及び第2巻線Cbの間における抵抗率の比tは、下記の式(3)により与えられる。
t=ρa/ρb=Lb/La (3)
上式において、ρaは、第1巻線Caの抵抗率を、ρbは、第2巻線Cbの抵抗率を、Laは、各ティース11a,11b,11cにおける第1巻線Caが集中巻きされた分の磁路長を、Lbは、各ティース11a,11b,11cにおける第2巻線Cbが集中巻きされた分の磁路長を、それぞれ示している。
以上までに本発明の一実施形態に係る回転電機、具体的には直流モータMの構成例について説明してきたが、上述の構成例は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば、上記の構成例のうち、第1例や第2例では、各ティース11a,11b,11cにおいて第1巻線Caが集中巻きされる領域(第1領域S1)と第2巻線Cbが集中巻きされる領域(第2領域S2)を区画するために、各ティース11a,11b,11cの延出方向の中途位置に突起21や隆起部7aを設けることとした。ただし、これに限定されるものではなく、第1例や第2例と同様の巻線配置にて各巻線Ca,Cbを各ティース11a,11b,11cに集中巻きする構成において、突起21や隆起部7aが設けられていないこととしてもよい。
また、本発明は、前述したように、磁極数が2m(mは自然数)、ティース数がn(nは3以上の自然数)、セグメント数が2nである場合に適用されるものであり、上記の構成例では、磁極数が2、ティース数が3、セグメント数が6となった構成(つまり、m=1、n=3の構成)を一例に挙げて説明した。この構成は、言い換えれば、磁極数が2i(iは自然数)、ティース数が3i、セグメント数が6iとなった構成である。つまり、上記の構成例に係る直流モータMは、2i個のマグネット2と、3i個のティース11a,11b,11cを有する電機子コア3と、モータ回転方向に沿って6i個並べられたセグメント14a,14b,14c,14d,14e,14fとを有している。また、上記の構成例に係る直流モータMでは、モータ回転方向に沿って並べられたセグメント14a,14b,14c,14d,14e,14fのうち、任意のセグメントを基準として数えて奇数番目に位置するセグメントに第1巻線Caが連続して接続されており、偶数番目に位置するセグメントに第2巻線Cbが連続して接続されている。このような構成であれば、モータ回転がよりスムーズとなり、さらに、第1巻線Caと第2巻線Cbが互いに近接する位置に配置されるようになるので、巻線Ca,Cbの巻回状態が乱雑状態となるのを抑制することが可能となる。
なお、当然ながら、磁極数が2m、ティース数がn、セグメント数が2nである限り、自然数m、nが上記の値(m=1、n=3)以外の値となった場合にも本発明は適用可能である。
また、上記の構成例は、本発明に係る回転電機の一例である直流モータMに関するものであるが、本発明は、直流モータM以外の回転電機、例えば、オルタネータのような発電機にも適用可能である。
M 直流モータ
1 回転軸、2 マグネット、3 電機子コア、4 整流子
5,6 ブラシ、7 絶縁層、7a 隆起部
11a,11b,11c ティース
12a,12b,12c 対向部
13a,13b,13c 延出部
14a,14b,14c,14d,14e,14f セグメント
21 突起
101 ティース
Ca 第1巻線、Cb 第2巻線
S1 第1領域、S2 第2領域
Cax,Cbx 巻線

Claims (6)

  1. 偶数の磁極数をなすマグネットと、
    該マグネットと対向するティースを複数有する電機子コアと、
    前記ティースの個数を2倍した数だけ設けられ、前記電機子コアの回転方向に沿って並べられた整流子片と、
    該整流子片に接続され、互いに並列回路をなした状態で前記ティースの各々に集中巻きされた第1巻線及び第2巻線と、
    前記整流子片のうち、隣り合う2つの前記整流子片と常に摺接するブラシと、を備え、
    前記回転方向において、前記第1巻線が接続された前記整流子片と、前記第2巻線が接続された前記整流子片とが互いに異なり、
    前記ティースの各々において、前記第1巻線が集中巻きされた第1領域と前記第2巻線が集中巻きされた第2領域とが互いに異なり、かつ、前記第1領域に集中巻きされた分の前記第1巻線の長さと前記第2領域に集中巻きされた分の前記第2巻線の長さとが等しくなるように前記第1巻線及び前記第2巻線が前記ティースの各々に集中巻きされていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記回転方向において、前記第1巻線が接続された前記整流子片と、前記第2巻線が接続された前記整流子片とが交互に配置されており、
    前記ティースの各々において、前記第1領域と前記第2領域とが前記回転方向に沿って同一の位置に配置され、かつ、前記ティースの延出方向に沿って異なる位置に配置されるように前記第1巻線及び前記第2巻線が前記ティースの各々に集中巻きされていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記延出方向における前記ティースの中央部には、前記回転方向に沿って突出した突起が設けられており、
    前記ティースの各々において、前記突起が設けられた領域よりも前記マグネットから離れた領域が前記第1領域となり、前記突起が設けられた領域よりも前記マグネットに近い領域が前記第2領域となることを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記ティースは、前記マグネットと対向する対向部と、該対向部に向けて前記延出方向に沿って延出した延出部とを有し、
    前記第1巻線及び前記第2巻線は、前記延出部に集中巻きされ、
    前記延出部の外表面に絶縁層が形成されており、
    該絶縁層のうち、前記延出方向において前記外表面の中央部に形成された部分は前記回転方向に沿って隆起した隆起部が設けられており、
    前記ティースの各々において、前記隆起部が設けられた領域よりも前記対向部から離れた領域が前記第1領域となり、前記隆起部が設けられた領域よりも前記対向部に近い領域が前記第2領域となることを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  5. 偶数の磁極数をなすマグネットと、
    該マグネットと対向するティースを複数有する電機子コアと、
    前記ティースの個数を2倍した数だけ設けられ、前記電機子コアの回転方向に沿って並べられた整流子片と、
    該整流子片に接続され、互いに並列回路をなした状態で前記ティースの各々に集中巻きされた第1巻線及び第2巻線と、
    前記整流子片のうち、隣り合う2つの前記整流子片と常に摺接するブラシと、を備え、
    前記回転方向において、前記第1巻線が接続された前記整流子片と、前記第2巻線が接続された前記整流子片とが互いに異なり、
    前記ティースの各々において、前記第1巻線が集中巻きされた第1領域の外側に前記第2巻線が集中巻きされた第2領域が重なるように、前記第1巻線及び前記第2巻線が前記ティース中の同一部位に集中巻きされており、
    前記第2巻線の断面積が前記1巻線の断面積よりも大きいことを特徴とする回転電機。
  6. 偶数の磁極数をなすマグネットと、
    該マグネットと対向するティースを複数有する電機子コアと、
    前記ティースの個数を2倍した数だけ設けられ、前記電機子コアの回転方向に沿って並べられた整流子片と、
    該整流子片に接続され、互いに並列回路をなした状態で前記ティースの各々に集中巻きされた第1巻線及び第2巻線と、
    前記整流子片のうち、隣り合う2つの前記整流子片と常に摺接するブラシと、を備え、
    前記回転方向において、前記第1巻線が接続された前記整流子片と、前記第2巻線が接続された前記整流子片とが互いに異なり、
    前記ティースの各々において、前記第1巻線が集中巻きされた第1領域の外側に前記第2巻線が集中巻きされた第2領域が重なるように、前記第1巻線及び前記第2巻線が前記ティース中の同一部位に集中巻きされており、
    前記第2巻線を構成する材質が前記1巻線を構成する材質よりも低抵抗な材料であることを特徴とする回転電機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022264588A1 (ja) * 2021-06-18 2022-12-22 株式会社デンソー モータ
WO2023008284A1 (ja) * 2021-07-30 2023-02-02 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 発電機、コイル素子、モータ及び航空機

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