JP2012124984A - 回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、無駄なスペースをなくしつつ、相間の絶縁を保つことができ、電流値が大きくなった際のトルク特性を向上させることができる回転電機を得ることを目的とするものである。
【解決手段】各ティース5aには、ステータ1の径方向外側の巻線6が巻かれた第1の巻付部5cと、ステータ1の径方向内側の巻線6が巻かれた第2の巻付部5dとが形成されている。第2の巻付部5dの幅寸法は、第1の巻付部5cの幅寸法よりも小さくなっている。これにより、第1の巻付部5cと第2の巻付部5dとの間の部分の幅方向両側には、段部5fが形成されている。巻線6とステータコア5との間には、インシュレータ7が介在されている。
【選択図】図1
【解決手段】各ティース5aには、ステータ1の径方向外側の巻線6が巻かれた第1の巻付部5cと、ステータ1の径方向内側の巻線6が巻かれた第2の巻付部5dとが形成されている。第2の巻付部5dの幅寸法は、第1の巻付部5cの幅寸法よりも小さくなっている。これにより、第1の巻付部5cと第2の巻付部5dとの間の部分の幅方向両側には、段部5fが形成されている。巻線6とステータコア5との間には、インシュレータ7が介在されている。
【選択図】図1
Description
この発明は、例えば永久磁石式同期モータなど、複数のティースに巻線が施された円環状のステータと、複数個の永久磁石が設けられたロータとを有する回転電機に関するものである。
従来の永久磁石式同期モータは、円筒形の電機子と、電機子の内側に設けられ、電機子に対して回転可能な界磁極とを有している。界磁極は、周方向に並べられた10個の磁石を有している。電機子は、電機子鉄心と、3相交流の電流が流れる複数の巻線とを有している。電機子鉄心には、磁石に対向する12個のティースが設けられている。巻線は、各ティースに2個ずつ設けられている。同相の巻線は、電機子の周方向に連続して3個並んで配置されている。このような巻線方法にすることで、モータ駆動時に発生する損失が低減される(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記のような従来の永久磁石式同期モータでは、異なる相の巻線が施されたティースにおいては、インシュレータなどによって相間を絶縁する必要がある。このように、相間にインシュレータの突起を設ける場合、巻線を施す際にインシュレータの強度不足とならないように、相間に設けるインシュレータを大きくする必要がある。また、インシュレータを大きくした場合、巻線を施す面積が減少し、巻線の抵抗値が増加してしまう。さらに、インシュレータに段差を設けてインシュレータの強度を保つ場合、インシュレータ厚みを増やした部分の空間が無駄な空間となってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、無駄なスペースをなくしつつ、相間の絶縁を保つことができ、電流値が大きくなった際のトルク特性を向上させることができる回転電機を得ることを目的とする。
この発明に係る回転電機は、Z個(Zは自然数)のティースに巻線が施された円環状のステータと、2P極(Pは自然数)の永久磁石が設けられたロータとを備え、Z/(3(相)×2P)が2/5又は2/7となっており、各ティースには、2個の巻線が施されており、同相の巻線は、ステータの周方向に連続して3個並んで配置されており、少なくとも異なる相の巻線が施されたティースは、ステータの径方向外側の巻線が巻かれた第1の巻付部と、ステータの径方向内側の巻線が巻かれた第2の巻付部との間に段部が形成された段付き構造となっている。
この発明の回転電機は、少なくとも異なる相の巻線が施されたティースは、第1の巻付部と第2の巻付部との間に段部が形成された段付き構造となっているので、無駄なスペースをなくしつつ、巻線間にインシュレータを設け、相間の絶縁を保つことができ、電流値が大きくなった際のトルク特性を向上させることができる。
この発明の実施の形態による永久磁石式同期モータは、いわゆる3相電源で駆動するモータであって、Z個(Zは自然数)のティースに巻線(コイル)が施された円環状のステータと、2P極(Pは自然数)の永久磁石が設けられたロータとを有している。また、Z/(3(相)×2P)は、2/5又は2/7となっている。さらに、ティースは、先端部分と根元部分とで厚み及び幅の少なくともいずれか一方が異なる形状となっている。
各ティースの巻線は、1つのティースに巻回する相を(/)で示すと、(U12+/U13+)(U14−/V11+)(V12−/V13−)(V14+/W21−)(W22+/W23+)(W24−/U21+)(U22−/U23−)(U24+/V21−)(V22+/V23+)(V24−/W11+)(W12−/W13−)(W14+/U11−)の順番に配置されている。なお、U+、U−は、巻極性(巻き方向)が互いに逆であることを示している。
なお、Z/(3(相)×2P)が2/5のモータで上記の巻線配列であると、2/7の場合はロータの回転方向が逆となる。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による永久磁石式同期モータの軸方向に垂直な断面を示す断面図、図2は図1のステータの一部を拡大して示す断面図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による永久磁石式同期モータの軸方向に垂直な断面を示す断面図、図2は図1のステータの一部を拡大して示す断面図である。
図において、永久磁石式同期モータは、円筒状のステータ1と、ステータ1内に設けられステータ1に対して回転可能なロータ2とを有している。ロータ2は、ロータコア3とロータコア3の外周面に固定された複数(ここでは10個)の永久磁石4とを有している。永久磁石4は、磁極の向きが交互に逆方向になるように、ロータコア3の周方向に互いに間隔をおいて並べられている。
ステータ1は、円筒状のステータコア5と、3相交流の電流が流れる複数の巻線6とを有している。ステータコア5の内周には、永久磁石4に対向する複数(ここでは12個)のティース5aが周方向に等間隔で設けられている。隣接するティース5a間には、スロット5bが設けられている。
巻線6は、各ティース5aに2個ずつ設けられている。同相の巻線6は、ステータ1の周方向に連続して3個並んで配置されている。巻線6とステータコア5との間には、インシュレータ7が介在されている。インシュレータ7は、例えば樹脂等の絶縁材により構成されている。
各ティース5aは、ステータ1の径方向外側の巻線6が巻かれた第1の巻付部5cと、ステータ1の径方向内側の巻線6が巻かれた第2の巻付部5dと、先端部から幅方向(ステータ1の周方向)両側へ突出した一対の突出部5eとを有している。
第2の巻付部5dの幅寸法は、第1の巻付部5cの幅寸法よりも小さくなっている。これにより、第1の巻付部5cと第2の巻付部5dとの間の部分の幅方向両側には、段部5fが形成されている。
図3は図1のインシュレータ7を示す斜視図である。実施の形態1では、図3のようなインシュレータ7が2個1組で用いられる。即ち、各ティース5aには、2個のインシュレータ7が両側から被せられ、その上から巻線6が施される。
各インシュレータ7は、第1の巻付部5cと巻線6の内周面との間に介在される第1の半筒状部7aと、第2の巻付部5dと巻線6の内周面との間に介在される第2の半筒状部7bと、スロット5bの底面と巻線6との間に介在される第1のフランジ部7cと、突出部5eと巻線6との間に介在される第2のフランジ部7dと、2個の巻線6間に介在される第3のフランジ部(巻線間絶縁部)7eとを有している。また、第1の半筒状部7aと第2の半筒状部7bとの間には、段部5fに沿って段部が設けられている。
ここで、インシュレータ7に2個の巻線6を施す場合、強いテンションをかけて巻線6を巻いても、異なる相間を絶縁する部分、即ち第3のフランジ部7eが割れたり曲がったりしないように、第3のフランジ部7eの厚みを大きくとる必要ある。しかし、単に第3のフランジ部7eの厚みを大きくすると、巻線6を施す部分の面積が減り、結果的に巻線6の抵抗値を増加させ、銅損を増加させることになる。
これに対して、例えば図4に示すように、ティース5aには段部5fを設けず、インシュレータ7のみに段部を設け、第3のフランジ部7eに加わる力を少なくする方法も考えられる。しかし、この場合、第1の半筒状部7aの厚みが第2の半筒状部7bの厚みよりも大きくなり、無駄なスペースが生じてしまう。
そこで、実施の形態1では、ティース5aの形状を段付き形状とし、インシュレータ7の形状をティース5aと類似の形状とすることで、無駄なスペースをなくしている。
図5は図2のティース形状を持つモータ(実施の形態1)及び図4のティース形状を持つモータ(比較例)の電流−トルク特性を比較して示すグラフである。図5では、横軸が電流、縦軸がトルクであり、実線が実施の形態1のモータ、点線が比較例のモータの特性をそれぞれ示している。
図5に示すように、実施の形態1のような段付きのティース形状のモータでは、無駄なスペースをなくすことで、電流値が大きくなった際のトルク特性が向上する。
実施の形態2.
次に、図6はこの発明の実施の形態2による永久磁石式同期モータの軸方向に垂直な断面を示す断面図、図7は図6のステータコア5の一部を示す斜視図、図8は図6のティース5a及びインシュレータ7の軸方向に沿う断面図である。
次に、図6はこの発明の実施の形態2による永久磁石式同期モータの軸方向に垂直な断面を示す断面図、図7は図6のステータコア5の一部を示す斜視図、図8は図6のティース5a及びインシュレータ7の軸方向に沿う断面図である。
図において、各ティース5aの先端部及び第2の巻付部5dの軸方向寸法は、第1の巻付部5cの軸方向寸法よりも小さくなっている。これにより、第1の巻付部5cと第2の巻付部5dとの間の部分の軸方向両側には、段部5gが形成されている。即ち、各ティース5aは、先端部分と根元部分とで厚みが異なる形状となっている。第1の巻付部5cの幅寸法は、第2の巻付部5dの幅寸法と同一である。
インシュレータ7の第1の半筒状部7aと第2の半筒状部7bとの間には、段部5gに沿って段部が設けられている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
実施の形態1では、ティース5aの幅寸法を変更して段部5fを設けたが、実施の形態2では、ティース5aの軸方向寸法を変更して段部5gを設けることにより、実施の形態1と同様に、第3のフランジ部7eが壊れるのを防ぎつつ、無駄なスペースをなくして、電流値が大きくなった際のトルク特性を向上させることができる。
図9は図6のステータコア5の寸法を示す説明図である。ステータコア5の内径をD、ステータコア5の内周面(ティース5aの先端)から段部5gまでの長さをr、ティース5aの第1及び第2の巻付部5c,5dでの幅寸法をtw、隣接するティース5a間の角度を2θとした場合、ステータ1の径方向内側の巻線6の周方向の長さは、2Bとなる。
このため、各スロット5bにおけるコイル部分のみの幅はB−tw/2となる。また、Bは、スロット数をQとすると、B=(D/2+r)×(tan(180/Q))となる。よって、コイル部分の幅は、(D/2+r)×(tan(180/Q))−tw/2となる。
図10は図6のティース5a、巻線6及びインシュレータ7の軸方向に沿う断面図である。ステータ1の軸方向の段部5gの寸法をAとすると、A≧(D/2+r)×(tan(180/Q)−tw/2とすることで、ステータ1の径方向内側(図10の左側)の巻線6のコイルエンドの高さよりも、第1の半筒状部7aの高さが常に高くなる。これにより、第3のフランジ部7eに加わる力が無くなり、安定的に巻線6を施すことが可能となる。
実施の形態3.
次に、図11はこの発明の実施の形態3による永久磁石式同期モータのステータコア5の一部を示す斜視図である。実施の形態1ではティース5aの幅を段付き構造とし、実施の形態2ではティース5aの軸方向の長さを変化させ段付き構造としたが、実施の形態3では、ティース5aの幅と軸方向の長さとの両方を段付き構造としている。即ち、ティース5aには、段部5f及び段部5gの両方が設けられている。他の構成は、実施の形態1と同様であり、永久磁石式同期モータの軸方向に垂直な断面は図1と同様である。
次に、図11はこの発明の実施の形態3による永久磁石式同期モータのステータコア5の一部を示す斜視図である。実施の形態1ではティース5aの幅を段付き構造とし、実施の形態2ではティース5aの軸方向の長さを変化させ段付き構造としたが、実施の形態3では、ティース5aの幅と軸方向の長さとの両方を段付き構造としている。即ち、ティース5aには、段部5f及び段部5gの両方が設けられている。他の構成は、実施の形態1と同様であり、永久磁石式同期モータの軸方向に垂直な断面は図1と同様である。
このように、各ティース5aを、先端部分と根元部分とで厚み及び幅の両方が異なる形状としても、第3のフランジ部7eが壊れるのを防ぎつつ、無駄なスペースをなくして、電流値が大きくなった際のトルク特性を向上させることができる。
実施の形態4.
次に、図12はこの発明の実施の形態4による永久磁石式同期モータの軸方向に垂直な断面を示す断面図、図13は図12のティース5aのうち同相の巻線6が施されるティース5a及びインシュレータ7の軸方向に沿う断面図、図14は図12のティース5aのうち異なる相の巻線6が施されるティース5a及びインシュレータ7の軸方向に沿う断面図、図15は図12のステータコア5の一部を示す斜視図である。
次に、図12はこの発明の実施の形態4による永久磁石式同期モータの軸方向に垂直な断面を示す断面図、図13は図12のティース5aのうち同相の巻線6が施されるティース5a及びインシュレータ7の軸方向に沿う断面図、図14は図12のティース5aのうち異なる相の巻線6が施されるティース5a及びインシュレータ7の軸方向に沿う断面図、図15は図12のステータコア5の一部を示す斜視図である。
同相の巻線6が施されるティース5a、例えば(U12+/U13+)が施されるティース5aでは、U12+及びU13+の巻線6は同相で同じ方向に巻かれており、U12+及びU13+の巻線6を連続して巻くことが可能となる。このためU12+の巻線6とU13+の巻線6との間に第3のフランジ部(巻線間絶縁部)7eを設ける必要がない。
このため、同相の巻線6が施されるティース5aは、図12に示すように、段付きではない構造となっている。即ち、第1の巻付部5cの幅寸法と第2の巻付部5dの幅寸法とが同一であり、第1の巻付部5cの軸方向寸法と第2の巻付部5dの軸方向寸法とが同一である。
また、異なる相の巻線6が施されるティース5a、例えば(U14−/V11+)が施されるティース5aでは、実施の形態2と同様に、ティース5aの軸方向寸法を変更して段部5gが設けられている。即ち、各ティース5aの先端部及び第2の巻付部5dの軸方向寸法L2は、第1の巻付部5cの軸方向寸法L1よりも小さくなっている(L1>L2)。このように、実施の形態4では、段付き構造のティース5aと段無し構造のティース5aとが周方向に交互に配置されている。他の構成は、実施の形態2と同様である。
このような永久磁石式同期モータでは、ロータ2とのギャップ面を形成するステータコア5の内周で(ティース5aの先端部で)、同相の巻線6が施されるティース5aの軸方向寸法が、異なる相の巻線6が施されるティース5aの軸方向寸法よりも大きくなる(図13のL1>図14のL2)。このため、図13のティース5aでは、図14のティース5aよりも、ロータ2からの鎖交磁束が増加する。この結果、図14のティース5aのみで構成した実施の形態2よりも出力が増加することになる。
実施の形態5.
次に、図16はこの発明の実施の形態5による永久磁石式同期モータのステータコア5の一部を示す斜視図である。図において、異なる相の巻線6が施されるティース5aでは、実施の形態3と同様に、ティース5aの幅寸法及び軸方向寸法を変更して段部5f,5gが設けられている。他の構成は、実施の形態4と同様である。
次に、図16はこの発明の実施の形態5による永久磁石式同期モータのステータコア5の一部を示す斜視図である。図において、異なる相の巻線6が施されるティース5aでは、実施の形態3と同様に、ティース5aの幅寸法及び軸方向寸法を変更して段部5f,5gが設けられている。他の構成は、実施の形態4と同様である。
このような永久磁石式同期モータでも、実施の形態4と同様に、同相の巻線6が施されるティース5aで、異なる相の巻線6が施されるティース5aよりも、ロータ2からの鎖交磁束が増加するため、図11のように全て段付きのティース5aで構成されたモータよりも出力が増加する。
なお、実施の形態1〜5では、P=5であり、10極12スロットの組み合わせとなっているが、特にこの極数とスロット数との組み合わせに限定されるものではない。例えば、Z/(3(相)×2P)が2/7の14極12スロットの組み合わせでも、P=10とした20極24スロットの組み合わせでも、P=14とした28極24スロットの組み合わせ等でも同様の効果が得られる。
実施の形態6.
次に、図17はこの発明の実施の形態6による永久磁石式同期モータの軸方向に垂直な断面を示す断面図である。実施の形態1〜5においては、ティース5aの数をZ個(Zは自然数)、永久磁石4を2P極(Pは自然数)とした場合、Z/(3(相)×2P)が2/5又は2/7となるモータを示した。これに対して、実施の形態6では、Z/(3(相)×2P)が3/8となるモータにおいて、各ティース5aの巻線6が(U2−/U3−)(U4+/V5+)(U6−/V1+)(V2−/V3−)(V4+/V5+)(V6−/W1+)(W2−/W3−)(W4+/W5+)(W6−/U1+)の順番に施されている。即ち、同相の巻線6は、ステータ1の周方向に連続して4個並んで配置されている。そして、実施の形態1〜5と同様に、段付き構造のティース5aが用いられている。
次に、図17はこの発明の実施の形態6による永久磁石式同期モータの軸方向に垂直な断面を示す断面図である。実施の形態1〜5においては、ティース5aの数をZ個(Zは自然数)、永久磁石4を2P極(Pは自然数)とした場合、Z/(3(相)×2P)が2/5又は2/7となるモータを示した。これに対して、実施の形態6では、Z/(3(相)×2P)が3/8となるモータにおいて、各ティース5aの巻線6が(U2−/U3−)(U4+/V5+)(U6−/V1+)(V2−/V3−)(V4+/V5+)(V6−/W1+)(W2−/W3−)(W4+/W5+)(W6−/U1+)の順番に施されている。即ち、同相の巻線6は、ステータ1の周方向に連続して4個並んで配置されている。そして、実施の形態1〜5と同様に、段付き構造のティース5aが用いられている。
Z/(3(相)×2P)が3/8となるモータでは、巻線6の順番などが異なるが、Z/(3(相)×2P)が2/5又は2/7となる場合と同様に、上記のような巻線6にすることで、損失を低減することができる。しかし、実機において、異なる相の巻線6が施されるティース5aでは、相間に絶縁が必要となるため、実施の形態1〜5のように段付き構造のティース5aにすることで、無駄なスペースをなくし、電流値が大きくなった際のトルク特性を向上させることができる。
なお、図17では、Z/(3(相)×2P)が3/8となっているが、3/10となるモータでも同様の効果が得られる。
また、実施の形態1〜6では、便宜上、セグメント磁石である永久磁石4をロータコア3に貼り付けたが、1つの磁石内に多極が存在するリング磁石を用いてもよい。
さらに、実施の形態1〜6では、回転電機として永久磁石式同期モータを示したが、この発明は、例えば、同様の構造を持つ発電機にも適用できる。
また、実施の形態1〜6では、便宜上、セグメント磁石である永久磁石4をロータコア3に貼り付けたが、1つの磁石内に多極が存在するリング磁石を用いてもよい。
さらに、実施の形態1〜6では、回転電機として永久磁石式同期モータを示したが、この発明は、例えば、同様の構造を持つ発電機にも適用できる。
1 ステータ、2 ロータ、4 永久磁石、5a ティース、5f,5g 段部、6 巻線。
Claims (4)
- Z個(Zは自然数)のティースに巻線が施された円環状のステータと、2P極(Pは自然数)の永久磁石が設けられたロータとを備え、Z/(3(相)×2P)が2/5又は2/7となる回転電機であって、
各前記ティースには、2個の前記巻線が施されており、
同相の前記巻線は、前記ステータの周方向に連続して3個並んで配置されており、
少なくとも異なる相の前記巻線が施された前記ティースは、前記ステータの径方向外側の前記巻線が巻かれた第1の巻付部と、前記ステータの径方向内側の巻線が巻かれた第2の巻付部との間に段部が形成された段付き構造となっていることを特徴とする回転電機。 - 前記第2の巻付部の軸方向寸法を前記第1の巻付部の軸方向寸法よりも小さくすることにより、前記第1の巻付部と前記第2の巻付部との間に前記段部が形成されており、
前記段部が形成された前記ティースでは、前記ステータ内径をD、前記ステータの内周面から前記段部までの長さをr、前記ティースの幅寸法をtw、隣接する前記ティース間の角度を2θ、前記段部の軸方向寸法をA、スロット数をQとすると、A≧(D/2+r)×(tan(180/Q))−tw/2となっていることを特徴とする請求項1記載の回転電機。 - 前記ロータとのギャップ面を形成する前記ティースの先端部で、同相の前記巻線が施された前記ティースの軸方向寸法が、異なる相の前記巻線が施された前記ティースの軸方向寸法よりも大きくなっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
- Z個(Zは自然数)のティースに巻線が施された円環状のステータと、2P極(Pは自然数)の永久磁石が設けられたロータとを備え、Z/(3(相)×2P)が3/8又は3/10となる回転電機であって、
各前記ティースには、2個の前記巻線が施されており、
同相の前記巻線は、前記ステータの周方向に連続して4個並んで配置されており、
少なくとも異なる相の前記巻線が施された前記ティースは、前記ステータの径方向外側の前記巻線が巻かれた第1の巻付部と、前記ステータの径方向内側の巻線が巻かれた第2の巻付部との間に段部が形成された段付き構造となっていることを特徴とする回転電機。
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