JP2009053012A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電部の充電、または放電の中断前後の電圧差を正確に求めることができる低コストな蓄電装置を提供することを目的とする。
【解決手段】蓄電部25に直列接続された電流検出回路23と、蓄電部25に接続された第1サンプルホールド回路27、および第2サンプルホールド回路29と、両者の出力が接続された差動増幅回路43を有し、蓄電部25を定電流値Icで充電、または放電させた状態で、充電、または放電の中断時における電圧ホールドタイミングを、中断後既定時間経過した時点とするとともに、充電、または放電の再開時における電圧ホールドタイミングを、電流検出回路23からの電流値が定電流値Icに対し検出誤差範囲内で等しくなった時点とするようにしたので、タイミングがずれることがなくなり、低コスト回路構成で高精度に充電、または放電の中断前後の電圧差を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、主電源の電圧低下時に蓄電部から電力を供給する補助電源としての蓄電装置に関するものである。
近年、自動車(以下、車両という)の電子制御化に伴い、車両制動システムにおいても従来の機械的な油圧制御から電気的な油圧制御への各種システムが提案されてきている。このような車両制動システムは、バッテリが異常になっても車両制動動作を確保するために、補助電源としての車両用蓄電装置が搭載されている。これは、あらかじめ蓄電部を充電しておき、一時的なバッテリの電圧低下時やバッテリ異常時に車両制動システム等の負荷に蓄電部の電力を供給するものである。この蓄電部には、例えば急速充放電特性に優れる電気二重層キャパシタ(以下、キャパシタという)が用いられ、バッテリが正常電圧時にキャパシタを充電しておくように制御されている。
このような蓄電装置はバッテリ異常時に確実に車両制動を行うために、高信頼性が要求される。中でも蓄電部を構成するキャパシタは、劣化すれば必要な時に必要な電力を供給できなくなる可能性があるため、蓄電装置によりキャパシタの劣化判断を行っている。すなわち、キャパシタは劣化進行とともに内部抵抗値が上昇し、容量値が低下するので、内部抵抗値と容量値を検出することにより劣化判断を行っている。
このような劣化判断を行う車両用電源装置が下記特許文献1に提案されている。それによると、キャパシタからなる蓄電部の充電、または放電を中断した時の電圧差から内部抵抗値を、充電時、または放電時の蓄電部電圧の経時変化から内部抵抗値を、それぞれ求めている。
しかし、特に内部抵抗値を求めるために必要な前記電圧差は数10mV程度と小さいため、正確に検出するためには低ノイズ対策や高分解能ADコンバータの採用等が必要となり、回路の高コスト化が避けられなかった。
これに対し、電圧差を簡単な構成で高精度に得る検出回路が下記特許文献2に提案されている。これは、センサ出力電圧の単調な経時変化を高精度に検出するもので、その概略ブロック回路図を図4に示す。センサ出力は端子Vinに接続される。この端子Vinは4つのサンプルホールド回路101、102、103、104に接続されている。サンプルホールド回路101、102、103、104の電圧読み込みタイミング(サンプルホールドタイミング)はタイミング回路106により制御されている。サンプルホールド回路101、102、103、104の電圧出力は演算回路108と、演算結果を出力するためのサンプルホールド回路110を介し、センサ出力として端子Voutから出力される。
次に、このような検出回路の動作について説明する。各サンプルホールド回路101、102、103、104には、それぞれ2種類の電圧をホールドすることができる構成を有している。そこで、例えば単調増加するセンサの出力電圧に対し、タイミング回路106から発せられる任意のタイミングにおける電圧をサンプルホールド回路101で1種類目の電圧としてホールドする。その後、既定時間間隔後のタイミングで、センサ電圧をサンプルホールド回路102により1種類目の電圧としてホールドする。以後、既定時間間隔毎にサンプルホールド回路103、104でセンサ電圧をそれぞれ1種類目の電圧としてホールドする。これにより、各サンプルホールド回路101、102、103、104に1種類目の電圧がホールドされたことになる。次に、タイミング回路106は同様にして各サンプルホールド回路101、102、103、104が2種類目の電圧をホールドするよう制御する。この結果、各サンプルホールド回路101、102、103、104には1種類目の電圧と2種類目の電圧がホールドされているので、両者の差がセンサ電圧の経時変化を表すことになる。ここで、図4の構成では高精度化するために、各サンプルホールド回路101、102、103、104がホールドした1種類目の電圧、および2種類目の電圧をそれぞれ演算回路108で平均し、平均値に対し電圧差を演算することによりノイズの影響を低減した高精度な電圧差(経時変化)を得ることができる。なお、このようにしてセンサ出力を求めているので、1つのセンサ出力を得るまでに時間がかかる。そこで、次のセンサ出力を求めている間、前回のセンサ出力を保持するために、演算回路108の出力をホールドするサンプルホールド回路110を設けている。
このような構成とすることで、低ノイズ対策や高分解能ADコンバータ等が不要となり、低コストで高精度な検出回路を得ることができる。
特開2005−28908号公報 特開平2−16458号公報
上記の検出回路を用いれば、確かに低コストで高精度な電圧差を得ることができるのであるが、図4の構成をそのまま車両用の蓄電装置に用いると、次のような課題が生じる。タイミング回路106は既定時間間隔毎に電圧をホールドするように各サンプルホールド回路101、102、103、104を制御しているので、特に蓄電部の内部抵抗値を求めるための充電、または放電の中断前後の電圧差を正確にホールドすることができない。すなわち、サンプルホールド回路は充電、または放電の中断時における電圧と、充電、または放電の再開時における電圧を正確にホールドする必要があるが、単に既定時間間隔毎にホールドしていたのではホールドするタイミングがずれ、電圧差の誤差が大きくなるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、蓄電部の充電、または放電の中断前後の電圧差を含め、電圧差を正確に求めることができる低コストな蓄電装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の蓄電装置は、キャパシタからなる蓄電部と、前記蓄電部に直列接続された電流検出回路と、前記蓄電部に接続された第1サンプルホールド回路、および第2サンプルホールド回路と、前記第1サンプルホールド回路、および前記第2サンプルホールド回路の出力が接続された差動増幅回路と、前記電流検出回路、第1サンプルホールド回路、第2サンプルホールド回路、および差動増幅回路が接続された制御部とを備え、前記制御部は、前記蓄電部が定電流値(Ic)で充電、または放電されている時に、前記充電、または前記放電を中断して、既定時間経過後の前記蓄電部の電圧(Vc)を前記第1サンプルホールド回路で検出し、前記充電、または前記放電の再開後に、前記電流検出回路より得られた電流値が前記定電流値(Ic)に対し検出誤差範囲内で等しくなった時の前記蓄電部の電圧(Vc)を前記第2サンプルホールド回路で検出し、前記差動増幅回路の出力(ΔV)と前記定電流値(Ic)から前記蓄電部の内部抵抗値(R)を求めるようにしたものである。
本発明の蓄電装置によれば、蓄電部を定電流値(Ic)で充電、または放電させた状態で、充電、または放電の中断時における電圧ホールドタイミングを、中断後既定時間経過した時点とするとともに、充電、または放電の再開時における電圧ホールドタイミングを、電流検出回路からの電流値が定電流値(Ic)に対し検出誤差範囲内で等しくなった時点とするようにしたので、タイミングがずれることがなくなる。その結果、従来と同様の低コスト回路構成で、中断前後の電圧差を極めて高精度に求めることができるという効果が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における蓄電装置のブロック回路図である。図2は、本発明の実施の形態における蓄電装置の充電時のタイミングチャートであり、(a)は蓄電部の電圧Vcの経時変化図を、(b)は蓄電部の充電電流の経時変化図を、(c)は第1スイッチのオンオフタイミングチャートを、(d)は第2スイッチのオンオフタイミングチャートを、それぞれ示す。図3は、本発明の実施の形態における蓄電装置の内部抵抗値Rと容量値Cを求めるフローチャートである。なお、図1において太線は電力系配線を、細線は信号系配線をそれぞれ示す。
図1において、蓄電装置11は主電源15と負荷17との間に接続されている。ここで、主電源15はバッテリであり、負荷17は車両制動システムである。
蓄電装置11は次の構成を有する。まず、主電源15には充電回路19と、主電源15の電圧Vbを検出する主電源電圧検出回路21が接続されている。充電回路19は後述する蓄電部の電圧Vcを検出しながら、定電流、または定電圧で蓄電部を満充電電圧まで充電する機能を有する。さらに、検出した電圧Vcを出力する機能も有する。また、主電源電圧検出回路21は電力系配線(太線)の入力側と出力側が同電圧になるよう接続されている。これにより、主電源15が正常な時は主電源15から負荷17へ直接給電される。
充電回路19の出力には、電流検出回路23を介して蓄電部25が接続されている。従って、電流検出回路23と蓄電部25は直列接続されていることになる。なお、電流検出回路23は蓄電部25の充電電流や放電電流を検出して出力する機能を有する。具体的には、低抵抗値の抵抗器により電流値を電圧値に変換して出力したり、ホール素子を用いて非接触に電流を検出する構成等とすればよい。また、蓄電部25は複数の電気二重層キャパシタを直列に接続した構成としている。但し、蓄電部25の構成は上記のものに限らず、負荷17の電力仕様によって、電気二重層キャパシタの数を増減したり、並列接続構成や直並列接続構成としてもよい。
蓄電部25には第1サンプルホールド回路27、および第2サンプルホールド回路29が接続されている。第1サンプルホールド回路27の構成は次の通りである。
蓄電部25は第1サンプルホールド回路27に内蔵された第1スイッチ31の一端に接続される。第1スイッチ31は外部からオンオフ制御ができる構成を有し、本実施の形態ではFETを用いた。第1スイッチ31の他端にはサンプルホールド用の小容量の第1コンデンサ33が接続されている。第1コンデンサ33にはさらに第1バッファアンプ35が接続されている。なお、第1バッファアンプ35はオペアンプで構成され、第1コンデンサ33を放電せずに、その電圧をそのまま出力する機能を有する。このような構成から、第1サンプルホールド回路27は第1スイッチ31がオンの間、蓄電部25の電圧Vcに応じて第1コンデンサ33の電圧が変化し、第1スイッチ31をオフにすることにより、その直前の蓄電部25の電圧Vcが第1コンデンサ33に保持され、その電圧を第1バッファアンプ35から出力する機能を有する。
なお、第2サンプルホールド回路29も第1サンプルホールド回路27と同じ構成、機能を有する。すなわち、FETからなる第2スイッチ37と、それに接続された第2コンデンサ39、および第2バッファアンプ41から構成され、第2スイッチ37をオンからオフにした時の蓄電部25の電圧Vcを出力する機能を有する。
第1サンプルホールド回路27、および第2サンプルホールド回路29の出力は差動増幅回路43に接続される。差動増幅回路43は第1サンプルホールド回路27と第2サンプルホールド回路29の出力差を増幅して電圧差ΔVとして出力する機能を有する。
一方、電流検出回路23には、さらに放電回路45が接続されている。放電回路45は蓄電装置11の使用終了時に蓄電部25が蓄えた電力を放電するためのもので、これにより蓄電部25を構成する電気二重層キャパシタの寿命を延ばすことができる。
また、充電回路19には切替スイッチ47の一端が接続されている。切替スイッチ47は外部からのオンオフ制御が可能なFETやリレー等で構成される。負荷17と切替スイッチ47の他端の間、および負荷17と主電源電圧検出回路21の間には、それぞれ負荷17がカソードになるように第1ダイオード49と第2ダイオード51が接続されている。これにより、主電源15の電力と蓄電部25の電力が互いに逆流することを防止している。
充電回路19、主電源電圧検出回路21、電流検出回路23、第1サンプルホールド回路27に内蔵した第1スイッチ31、第2サンプルホールド回路29に内蔵した第2スイッチ37、差動増幅回路43、放電回路45、および切替スイッチ47は、それぞれ制御系配線により制御部53に接続されている。制御部53はマイクロコンピュータと周辺回路から構成され、充電回路19からは蓄電部25の電圧Vcを、主電源電圧検出回路21からは主電源15の電圧Vbを、電流検出回路23からは蓄電部25の電流値Iを、差動増幅回路43からは第1サンプルホールド回路27と第2サンプルホールド回路29でホールドした電圧の電圧差ΔVを、それぞれ受信する。また、充電回路19に対しては充電制御信号Ccontを、放電回路45に対しては放電制御信号Dcontを、第1スイッチ31、第2スイッチ37、および切替スイッチ47に対してはそれぞれオンオフ信号SW1、SW2、Sofを送信する。また、制御部53は車両側制御回路(図示せず)とデータ信号dataにより、お互いに蓄電装置11や車両の状態等を示す様々なデータを送受信する機能を有している。
次に、このような蓄電装置11の動作について、まず起動時における動作を図2のタイミングチャートを用いて説明する。図2において、車両の起動前である時間t0では、蓄電部25が前回の車両使用終了時に放電回路45により放電された状態であるので、図2(a)に示すように蓄電部25の電圧Vcはほぼ0Vである。また、車両起動前であるので、図2(b)に示すように蓄電部25の電流値Iも0Aである。さらに、蓄電装置11が起動していないので、図2(c)、(d)に示すように、第1スイッチ31と第2スイッチ37はオフ状態である。
次に、時間t1で車両が起動すると、主電源15の電力が主電源電圧検出回路21と第2ダイオード51を介して負荷17に供給されるとともに、蓄電装置11の制御部53は蓄電部25を満充電するよう充電回路19に充電制御信号Ccontを送信する。これを受け、充電回路19は蓄電部25を定電流値Icで充電する。その結果、図2(b)に示すように、蓄電部25の電流値Iは時間t1で一瞬のピーク波形を生じた後、定電流値Icに至り安定する。その後、充電回路19は電流値Iが定電流値Icとなるように制御する。なお、図2(b)では前記ピーク波形をわかりやすくするために実際より誇張して示した。
このような蓄電部25の電流値Iの変化に応じて、蓄電部25の電圧Vcは図2(a)の時間t1に示すように僅かなピーク波形を生じた後、増大していき、充電が行われる。なお、充電開始直後に蓄電部25の電圧Vcがピーク波形に加え全体に急上昇しているが、これは蓄電部25の内部抵抗値Rによる電圧上昇を示している。従って、この時点で電圧Vcの急上昇幅を電圧差ΔVとして検出しても蓄電部25の内部抵抗値Rを求めることができるが、時間t1では電圧差ΔVに起動直後の回路的な不安定性による誤差を含む可能性があるため、高精度に内部抵抗値Rを求めるには後述するように充電を中断した時の電圧差ΔVを求める方が望ましい。ゆえに、図2(c)、(d)に示すように、時間t1においても、電圧差ΔVを求めるための第1スイッチ31と第2スイッチ37の動作はオフのままである。
次に、制御部53は蓄電部25の内部抵抗値Rを求めるために、蓄電部25を定電流値Icで充電している途中の時間t2で充電を中断するように充電回路19に充電制御信号Ccontを送信する。これにより、充電回路19は直ちに蓄電部25の充電を停止する。その結果、図2(b)の時間t2に示すように、蓄電部25の電流値Iは0Aになる。
この動作により、図2(a)に示すように、時間t2で蓄電部25の電圧Vcも、電圧V2から蓄電部25の内部抵抗値Rに比例した電圧幅だけ急激に低下し、電圧V1に至る。従って、この時点で電圧Vcの急低下幅を電圧差ΔVとして検出しても蓄電部25の内部抵抗値Rを求めることができるが、本実施の形態では後述する時間t3からt6の間で電圧差ΔVを求める例を説明する。従って、図2(c)、(d)に示すように、時間t2においても、電圧差ΔVを求めるための第1スイッチ31と第2スイッチ37の動作はオフのままである。なお、時間t2において、電流値Iは図2(b)に示すように直ちに0Aになるが、電圧Vcが電圧V1になるまでには、蓄電部25が複数の電気二重層キャパシタを用いた構成であることによる性質上、図2(a)に示すように波形なまりが発生する。この波形なまりについても実際より誇張して示している。
次に、制御部53は蓄電部25の内部抵抗値Rを求めるために、電圧差ΔVの検出を行う。具体的には、まず時間t2で充電回路19が停止した後、波形なまりがほぼなくなるまでの既定時間の間、待つ。本実施の形態では前記既定時間を50ミリ秒とした。
時間t2から既定時間経過後の時間t3において、制御部53は図2(c)に示すように第1スイッチ31をオンにする。これにより、第1コンデンサ33の電圧は図2(a)の電圧V1と等しくなる。なお、第1サンプルホールド回路27の電圧ホールド時間、すなわち、ここでは第1スイッチ31をオンにしてから第1コンデンサ33の電圧が電圧V1と等しくなるまでの時間は、あらかじめ求めておいて制御部53に内蔵されたメモリに記憶しておく。
制御部53は時間t3で第1スイッチ31をオンにした後、前記電圧ホールド時間が経過した時間t4で、図2(c)に示すように第1スイッチ31をオフにする。これにより、蓄電部25の充電を中断して既定時間経過後の蓄電部25の電圧Vc(ここでは電圧V1)を第1サンプルホールド回路27で検出することができる。なお、時間t3〜t4においては、図2(a)に示すように蓄電部25の電圧Vcは電圧V1で一定であるので、第1サンプルホールド回路27により正確に電圧V1を検出することができる。
その後、制御部53は第1スイッチ31をオフにした後の時間t5で充電を再開するよう充電回路19に充電制御信号Ccontを送信する。なお、時間t5は時間t4の後の任意の時間でよいが、時間t4からt5までが長いと、蓄電部25の満充電に要する時間も長くなるので、本実施の形態では充電を中断している時間、すなわち時間t2〜t5が0.1秒になるようにしている。
充電回路19は充電制御信号Ccontを受信すると、蓄電部25への定電流値Icによる充電を再開する。この時の動作は時間t1と同じであるので、図2(b)に示す時間t5の充電電流波形は時間t1のそれと同じになり、一瞬のピーク波形を生じる。ゆえに、図2(a)の時間t5に示すように蓄電部25の電圧波形も僅かなピークを生じる。
制御部53は、時間t5で充電を再開すると同時に、図2(d)に示すように第2スイッチ37をオンにする。これにより、第2コンデンサ39の電圧は時間t5以降の蓄電部25の電圧Vcと同様に変化する。なお、第2スイッチ37はオンの間、蓄電部25の電圧Vcと同様に変化するので、時間t5における充電再開と同時にオンにするように限定されるものではなく、その前の段階(例えば第1スイッチ31をオフにした時間t4等)でオンにしておいてもよい。
その後、制御部53は蓄電部25への充電電流値Iを電流検出回路23から読み込み、定電流値Icに至ったか否かを判断する。なお、電流値Iが定電流値Icに対し電流検出回路23の検出誤差範囲内で等しくなれば(以下、検出誤差範囲内で等しくなることを実質的に等しいという)、電流値Iが定電流値Icに至ったと判断するようにしている。電流検出回路23の検出誤差範囲はあらかじめ求めておき、制御部53のメモリに記憶されている。
電流値Iが定電流値Icに至っていなければ、制御部53は再度、電流検出回路23から電流値Iを読み込み、定電流値Icに至ったか否かを判断する動作を繰り返す。これにより、時間t5でのピーク波形を避けることができ、高精度な電圧検出が可能となる。
図2(b)の時間t6で、電流値Iが定電流値Icに至れば、制御部53は図2(d)に示すように、直ちに第2スイッチ37をオフにする。これにより、電流値Iが定電流値Icに至った瞬間の蓄電部25の電圧Vc(ここでは電圧V2)を第2サンプルホールド回路29で検出する。このような本実施の形態の特徴的な動作により、蓄電部25の電流値Iが定電流値Icに至るまで待ち続け、至った瞬間に第2スイッチ37をオフにするだけで電圧V2を検出できるので、検出精度が向上する。
時間t6で第1サンプルホールド回路27により電圧V1を、第2サンプルホールド回路29により電圧V2を、それぞれ検出できたので、その後制御部53は差動増幅回路43の出力から電圧V1と電圧V2の電圧差ΔVを読み込む。この電圧差ΔVは、実際には前記したように数10mVと小さいので、そのまま制御部53に内蔵したADコンバータで読み込むと、ADコンバータの分解能の数倍程度の電圧を読み込むことになるので、極めて誤差が大きくなる。そこで、差動増幅回路43は実際の電圧差をADコンバータで高精度に読み込める電圧レベルまで増幅するようにしている。この増幅率の具体例を以下に示す。
今、ADコンバータはアナログ信号を10ビットのデジタル値に変換する仕様のものを用いたとする。これは、一般的にマイクロコンピュータに内蔵されたADコンバータの仕様であり、これを利用することで別途ADコンバータを用いる必要がなくなり、低コスト化が達成できる。ゆえに、10ビットのADコンバータを用いる場合について述べる。
マイクロコンピュータの駆動電圧として5Vのものを用いたとすると、蓄電装置11は主電源15のバッテリ電圧(12V)から5Vを生成するためにレギュレータを内蔵している。この電圧をADコンバータのリファレンス電圧として流用すると、1つのレギュレータで賄えるので、低コスト化が図れる。
リファレンス電圧を5Vとした場合、10ビットのADコンバータのフルスケールが5Vとなるので、1ビット当たりの電圧(分解能)は約5mVとなる。従って、5mV単位で入力電圧をデジタル変換することになる。ゆえに、この分解能が電圧差ΔVに対する最小誤差となるので、この誤差を相対的に小さくするには、入力される電圧をできるだけ大きくすればよい。そこで、本実施の形態の場合は、実際の電圧差(数10mV)が前記フルスケール(5V)を超えないように増幅率を決めればよい。ここで、最大電圧差が100mV(=0.1V)であるとし、これがフルスケールの80%(=4V)になるように差動増幅回路43の増幅率を決定した。具体的には、4V÷0.1V=40倍の増幅率とした。その結果、分解能5mVは差動増幅回路43の最大出力(=最大電圧差に相当)である4Vに対し約0.13%となるので、10ビットのADコンバータでも十分な高精度を得ることができる。
ここで図2の時間t6以降に戻って、制御部53は電圧差ΔV(=V2−V1)を差動増幅回路43から読み込み、既知の定電流値Icを用いて蓄電部25の内部抵抗値RをR=ΔV/Icで求める。なお、この時のΔVは40倍された値であるので、正しい内部抵抗値Rを求めるために40で割っておく必要がある。
このようにして、図2の時間t6からt7までの間に内部抵抗値Rを計算している。ここで、このように第1サンプルホールド回路27、第2サンプルホールド回路29、および差動増幅回路43を用いて内部抵抗値Rを求める利点を以下にまとめる。
1)差動増幅回路43により第1サンプルホールド回路27と第2サンプルホールド回路29の出力をアナログのまま差動増幅するので、微小な電圧差ΔVのADコンバータによる誤差を低減できる。
2)時間t3からt6までの極めて短い時間(10ミリ秒オーダー)で電圧差ΔVを求め、その電圧差ΔVを保持しておくことができるので、電圧差ΔVを直ちにマイクロコンピュータで読み込む必要はなく、その後の任意の時間に読み込むことができる。
次に、容量値Cを求める動作について説明する。時間t7に至ると、制御部53は蓄電部25の容量値Cを求める動作を行う。蓄電部25の容量値Cを求めるためには、定電流値Icで充電中の蓄電部25の電圧Vcの経時変化(傾き)を求める必要がある。これは、簡単には蓄電部25の充電中の任意の時間における電圧V3と、その後ある時間Δtが経過した時の電圧V4を検出すれば、(V4−V3)/Δtより求められる。このようにして容量値Cを求めてもよいが、ここではV4−V3を第1サンプルホールド回路27、第2サンプルホールド回路29、および差動増幅回路43によって求める例について説明する。これにより、これらの回路を内部抵抗値Rと容量値Cの計算のために共用することができ、回路の低コスト化が図れる。そのために、本実施の形態では内部抵抗値Rを求める際の差動増幅回路43の出力電圧(ΔV=V2−V1)と、容量値Cを求める際の差動増幅回路43の出力電圧(ΔV=V4−V3)が、実質的に等しくなるようにしている。なお、実質的に等しいという意味は前記した通りであるが、ここでは特に差動増幅回路43の誤差範囲内においてV2−V1とV4−V3が等しくなるということを意味する。このようにすることにより、ADコンバータがオーバーフローすることなく、誤差の少ない有意な電圧差ΔVを得ることができる。
V2−V1とV4−V3が実質的に等しくなるようにするために、基本的には図2(a)より差動増幅回路43の誤差範囲内でV2−V1=V4−V3となるように既定時間間隔t(=t10−t8)を決定しておけばよい。但し、内部抵抗値Rは温度や劣化進行に伴って変化するので、V2−V1もそれに応じて変化する。そこで、本実施の形態では内部抵抗値Rを求める際の差動増幅回路43の出力電圧(ΔV=V2−V1)の温度や劣化進行に伴う変動幅をあらかじめ求めておき、容量値Cを求める際の差動増幅回路43の出力電圧(ΔV=V4−V3)が前記変動幅にも入るように既定時間間隔t(=t10−t8)を決定するようにしている。これにより、温度変化や劣化進行があってもV4−V3がADコンバータにおいてオーバーフロー等をすることがなく、より高精度な電圧差ΔVを得ることができる。
次に、時間t7以降の具体的な動作について図2により説明する。時間t6以降で蓄電部25の内部抵抗値Rを求めた後の任意の時間t7において、制御部53は図2(c)に示すように第1スイッチ31をオンにする。これにより、第1コンデンサ33の電圧は図2(a)に示す蓄電部25の電圧Vcと同様に上昇していく。その後、時間t8で制御部53は図2(c)に示すように第1スイッチ31をオフにする。これにより、時間t8における電圧V3が第1コンデンサ33に保持される。
その後、制御部53は図2(d)に示すように、既定時間間隔tが経過する前(例えば時間t9)に第2スイッチ37をオンにする。これにより、第2コンデンサ39の電圧は図2(a)に示す蓄電部25の電圧Vcと同様に上昇していく。その後、時間t8から既定時間間隔tが経過した時間t10で制御部53は図2(d)に示すように第2スイッチ37をオフにする。これにより、時間t10における電圧V4が第2コンデンサ39に保持される。
その後、時間t10以降で、制御部53は電圧差ΔV(=V4−V3)を差動増幅回路43から読み込み、既知の定電流値Ic、および既定時間間隔tを用いて蓄電部25の容量値CをC=Ic・t/ΔVで求める。なお、この時のΔVも40倍された値であるので、正しい容量値Cを求めるために40で割っておく必要がある。
このようにして、図2の時間t10以降で容量値Cを計算する。なお、例えば上記電圧差ΔVの検出、および計算を複数回繰り返して平均を求めることで容量値Cを求めてもよい。
ここまでで説明した内部抵抗値Rと容量値Cの求め方を図3のフローチャートにまとめて示す。なお、このフローチャートはサブルーチンの形式で示し、図2の時間t1以降でメインルーチン(図示せず)が内部抵抗値Rと容量値Cを求める時に図3のサブルーチンを実行する。
図3のサブルーチンが実行されると、制御部53はまず時間t2で充電回路19を停止する(S11)。その後、既定時間(50ミリ秒)が経過したか否かを判断する(S13)。もし、既定時間が経過していなければ(S13のNo)、S13に戻り、既定時間が経過するまで待つ。
既定時間が経過すれば(S13のYes、時間t3に相当)、制御部53は第1スイッチ31をオンにする(S15)。その後、電圧ホールド時間が経過したか否かを判断する(S17)。もし、経過していなければ(S17のNo)、S17に戻り電圧ホールド時間が経過するまで待つ。
電圧ホールド時間が経過すれば(S17のYes、時間t4に相当)、第1スイッチ31をオフにする(S19)。これにより、蓄電部25の電圧V1を第1サンプルホールド回路27で検出できる。
その後、制御部53は第1スイッチ31をオフにした後の時間t5で充電を再開するよう充電回路19に充電制御信号Ccontを送信する(S21)。これを受け、充電回路19は蓄電部25への定電流値Icによる充電を再開する。これと同時に、制御部53は第2スイッチ37をオンにする(S23)。その後、制御部53は蓄電部25への充電電流値Iを電流検出回路23から読み込み(S25)、定電流値Icに至ったか否かを判断する(S27)。電流値Iが定電流値Icと実質的に等しくなければ(S27のNo)、S25に戻って再度、電流検出回路23から電流値Iを読み込み、定電流値Icに至ったか否かを判断する動作を繰り返す。
電流値Iが定電流値Icと実質的に等しくなれば(S27のYes、時間t6に相当)、制御部53は直ちに第2スイッチ37をオフにする(S29)。これにより、電流値Iが定電流値Icに至った瞬間の蓄電部25の電圧V2を第2サンプルホールド回路29で検出する。
その後、制御部53は差動増幅回路43の出力から電圧V1と電圧V2の電圧差ΔVを読み込む(S31)。このΔVと、既知の定電流値Icより、蓄電部25の内部抵抗値RをR=ΔV/Icで計算する(S33)。
次に、時間t7に至ると制御部53は第1スイッチ31をオンにする(S35)。その後、電圧ホールド時間が経過したか否かを判断する(S37)。経過していなければ(S37のNo)、S37に戻り電圧ホールド時間が経過するまで待つ。
電圧ホールド時間が経過すると(S37のYes、時間t8に相当)、制御部53は第1スイッチ31をオフにする(S39)。これにより、時間t8における電圧V3が第1コンデンサ33に保持される。
その後、制御部53は第2スイッチ37をオンにする(S41)。その後、時間t8から既定時間間隔tが経過したか否かを判断する(S43)。経過していなければ(S43のNo)、S43に戻り既定時間間隔tが経過するまで待つ。
既定時間間隔tが経過すると(S43のYes,時間t10に相当)、制御部53は第2スイッチ37をオフにする(S45)。これにより、時間t10における電圧V4が第2コンデンサ39に保持される。
その後、制御部53は電圧差ΔV(=V4−V3)を差動増幅回路43から読み込み(S47)、既知の定電流値Ic、および既定時間間隔tから蓄電部25の容量値CをC=Ic・t/ΔVで計算する(S49)。その後、内部抵抗値Rと容量値Cが求められたので、図3のサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
以上のようにして求められた内部抵抗値Rと容量値Cは、車両用の蓄電装置11として使用できる限界に至った蓄電部25における劣化限界値(あらかじめ求めて制御部53のメモリに記憶しておく)と比較される。その結果、内部抵抗値Rと容量値Cの少なくともいずれかが蓄電部25の劣化限界値に至れば、制御部53は蓄電部25が劣化していると判断し、データ信号dataによって車両側制御回路に知らせる。これを受け、車両側制御回路は蓄電装置11が劣化していることを運転者に警告し修理を促す。このような動作により、蓄電装置11の高精度な劣化判断が可能となり、高信頼性が得られる。なお、前記したように内部抵抗値Rや容量値Cは温度によっても変化するので、蓄電部25の近傍に温度センサを設けておき、求めた内部抵抗値Rや容量値Cを温度補正して劣化限界値と比較、判断するようにしてもよい。この場合、さらに高精度な劣化判断が可能となる。
上記劣化判断の後、制御部53は蓄電部25が劣化していなければ蓄電部25が満充電になるまで充電を継続する。満充電は蓄電部25の電圧Vcを監視することによって判断している。また、満充電に近づくと制御部53は充電回路19に対して定電流充電から定電圧充電に切り替える。これにより、充電時の蓄電部25の電圧オーバーシュートを低減している。蓄電部25の電圧Vcが満充電電圧に至れば制御部53は充電回路19を停止し、以下に述べる通常動作を行う。
蓄電装置11の通常動作時は、まず制御部53が主電源電圧検出回路21から主電源15の電圧Vbを読み込み、既定電圧と比較する。ここで、既定電圧は負荷17の最低駆動電圧(10.5V)である。もし、電圧Vbが既定電圧以上であれば、主電源15は正常な状態であるので、負荷17に十分な電力を供給している。従って、再び前記した主電源15の電圧Vbの読み込み動作に戻り、電圧Vbの監視を続ける。
一方、主電源15の電圧Vbが既定電圧を下回っていれば、主電源15から負荷17に電力を十分供給することができない。そこで、制御部53は切替スイッチ47をオンにして蓄電部25の電力を負荷17に供給する。この際、主電源15の電圧Vbよりも蓄電部25の電圧Vcが高くなるので、第1ダイオード49がオンに、第2ダイオード51がオフになる。これにより、図1の放電経路と書かれた方向に電流が流れるとともに、蓄電部25の電力の主電源15への逆流が防止される。
このような動作により、主電源15が負荷17を駆動できなくなっても、補助的に蓄電部25の電力を負荷17に供給することで、負荷17を駆動し続けることができる。
次に、車両使用終了時の動作について説明する。蓄電部25を構成する電気二重層キャパシタは満充電状態で放置しておくと劣化が進行する。そこで、劣化低減のために制御部53は車両使用終了時に放電制御信号Dcontを放電回路45に送信する。これを受け、放電回路45は蓄電部25を放電する。放電が完了すれば蓄電装置11の動作を終了する。
なお、蓄電部25の劣化判断に必要な内部抵抗値Rと容量値Cの測定は、蓄電部25の充電時に限定されるものではなく、車両使用終了の際に行う上記放電時に測定してもよい。この場合、蓄電部25の放電を定電流値Icで行い、放電中断前後の電圧差(=差動増幅回路43の出力ΔV)から内部抵抗値Rを求める。また、定電流放電時の任意時間における蓄電部25の電圧V3と、前記任意時間から既定時間間隔tが経過後の蓄電部25の電圧V4の電圧差(=差動増幅回路43の出力ΔV)から容量値Cを求める。これらにより蓄電部25の劣化を判断することができる。
以上の構成、動作により、蓄電部25を定電流値Icで充電、または放電させた状態で、充電、または放電の中断時における電圧ホールドタイミングを、中断後既定時間経過した時点(図2のt4)とするとともに、充電、または放電の再開時における電圧ホールドタイミングを、電流検出回路からの電流値が定電流値Icに対し検出誤差範囲内で等しくなった時点(図2のt6)とするようにしたので、タイミングがずれることがなくなり、低コスト、かつ高精度に中断前後の電圧差を求められる蓄電装置を実現できる。
なお、本実施の形態において蓄電部25には電気二重層キャパシタを用いたが、これは電気化学キャパシタ等の他の蓄電素子でもよい。
また、蓄電装置11を車両制動システムの補助電源に適用した場合を例示したが、それらに限らず、アイドリングストップ車やハイブリッド車、電動パワーステアリング、電動過給器等の各システムにおける車両用補助電源等にも適用可能である。
本発明にかかる蓄電装置は、低コストで蓄電部の充電、または放電の中断前後を含めた電圧差を正確に求めることができるので、特に主電源の電圧低下時に負荷へ電力を供給する車両用補助電源としての蓄電装置等として有用である。
本発明の実施の形態における蓄電装置のブロック回路図 本発明の実施の形態における蓄電装置の充電時のタイミングチャートで、(a)は蓄電部の電圧Vcの経時変化図、(b)は蓄電部の充電電流の経時変化図、(c)は第1スイッチのオンオフタイミングチャート、(d)は第2スイッチのオンオフタイミングチャート 本発明の実施の形態における蓄電装置の内部抵抗値Rと容量値Cを求めるフローチャート 従来の電圧差検出回路の概略ブロック回路図
符号の説明
11 蓄電装置
23 電流検出回路
25 蓄電部
27 第1サンプルホールド回路
29 第2サンプルホールド回路
43 差動増幅回路
53 制御部

Claims (5)

  1. キャパシタからなる蓄電部と、
    前記蓄電部に直列接続された電流検出回路と、
    前記蓄電部に接続された第1サンプルホールド回路、および第2サンプルホールド回路と、
    前記第1サンプルホールド回路、および前記第2サンプルホールド回路の出力が接続された差動増幅回路と、
    前記電流検出回路、第1サンプルホールド回路、第2サンプルホールド回路、および差動増幅回路が接続された制御部とを備え、
    前記制御部は、前記蓄電部が定電流値(Ic)で充電、または放電されている時に、
    前記充電、または前記放電を中断して、既定時間経過後の前記蓄電部の電圧(Vc)を前記第1サンプルホールド回路で検出し、
    前記充電、または前記放電の再開後に、前記電流検出回路より得られた電流値が前記定電流値(Ic)に対し検出誤差範囲内で等しくなった時の前記蓄電部の電圧(Vc)を前記第2サンプルホールド回路で検出し、
    前記差動増幅回路の出力(ΔV)と前記定電流値(Ic)から前記蓄電部の内部抵抗値(R)を求めるようにした蓄電装置。
  2. 前記制御部は、前記蓄電部が前記定電流値(Ic)で充電、または放電されている間の任意時間に、前記蓄電部の電圧(Vc)を前記第1サンプルホールド回路で検出し、
    前記任意時間から既定時間間隔(t)後の前記蓄電部の電圧(Vc)を前記第2サンプルホールド回路で検出し、
    前記差動増幅回路の出力(ΔV)、前記定電流値(Ic)、および前記既定時間間隔(t)から前記蓄電部の容量値(C)を求めるようにした請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記内部抵抗値(R)と前記容量値(C)の少なくともいずれかが前記蓄電部の劣化限界値に至れば、前記制御部は前記蓄電部が劣化していると判断するようにした請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記内部抵抗値(R)を求める際の前記差動増幅回路の出力電圧と、前記容量値(C)を求める際の前記差動増幅回路の出力電圧は、実質的に等しくなるようにした請求項2に記載の蓄電装置。
  5. 前記内部抵抗値(R)を求める際の前記差動増幅回路の出力電圧の変動幅をあらかじめ求めておき、前記容量値(C)を求める際の前記差動増幅回路の出力電圧が前記変動幅に入るように前記既定時間間隔(t)を決定するようにした請求項4に記載の蓄電装置。
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