JP2017120253A - 差電圧測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】順次取得される第1電圧と第2電圧との電圧差の測定精度を高める。
【解決手段】第1コンデンサと、第1コンデンサよりも容量の小さい第2コンデンサと、第1コンデンサが保持する電圧と第2コンデンサが保持する電圧との差電圧に応じた電圧を出力する差動増幅部と、第1電圧を第1コンデンサに導き、第1コンデンサが第1電圧を保持した状態で、第2電圧を第2コンデンサに導く制御部と、を備えた差電圧測定装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、順次取得される第1電圧と第2電圧との電圧差の測定精度を高めるための技術に関する。
例えば、電動モータを用いて走行する電気自動車(EV)や、エンジンと電動モータとを併用して走行するハイブリッド自動車(HEV)などの各種車両には、電動モータの動力源として、リチウムイオン充電池やニッケル水素充電池などの二次電池が搭載されている。
このような二次電池は、充電及び放電を繰り返すことにより劣化が進み、蓄電可能容量(電流容量や電力容量など)が徐々に減少することが知られている。そして、二次電池を用いた電気自動車などにおいては、二次電池の劣化の度合を検出することにより蓄電可能容量を求めて、二次電池によって走行可能な距離や二次電池の寿命などを算出している。
二次電池の劣化の度合を示す指標の一つとして、初期蓄電可能容量に対する現在蓄電可能容量の割合であるSOH(State of Health)がある。このSOHは二次電池の内部抵抗と相関があることが知られている。このため、二次電池の内部抵抗を検出することにより、この内部抵抗に基づいてSOHを求めることができる。
一般に、内部抵抗は非常に小さいため、十分な検出精度を得ることが困難であったが、特許文献1には、内部抵抗の検出精度を高めた電池状態検出装置が開示されている。
図12は、特許文献1に記載された電池状態検出装置500の概略構成を示す図である。検出対象である二次電池Bは、電圧を生じる起電力部eと内部抵抗rとを有している。この内部抵抗rを検出することにより、二次電池BのSOHを求めることができる。
二次電池Bは、両電極(正極Bpおよび負極Bn)間に電圧Vを生じ、この電圧Vは、起電力部eによる起電力によって生じる電圧Veと内部抵抗rに電流が流れることにより生じる電圧Vrとによって決定される(V=Ve+Vr)。二次電池Bの負極Bnは、基準電位Gに接続されている。
電池状態検出装置500は、差動増幅部511と、切換スイッチ512と、第1コンデンサ513と、第2コンデンサ514と、充電部515と、第1アナログ−デジタル変換器(ADC)521と、第2アナログ−デジタル変換器(ADC)522と、マイクロコンピュータ(μCOM)540と、を有している。
本図に示す構成において、μCOM540が出力ポートPO2を通じ、充電部515に充電開始の制御信号を送信すると、充電部515は、二次電池Bに予め定められた一定の充電電流Icを流し始める。これにより、二次電池Bの充電が開始される。
充電が開始されると、μCOM540は、出力ポートPO1を通じて切換スイッチ512を制御し、二次電池Bの正極Bpと第1コンデンサ513とが接続されるようにする。これにより、第1コンデンサ513には充電中の二次電池Bの両電極間の電圧V1=Ve+r・Icが保持される。
次に、μCOM540は、入力ポートPI1を通じて取得する二次電池Bの両電極間の電圧が所定の状態検出電圧になると、出力ポートPO1を通じて切換スイッチ512を制御し、二次電池Bの正極Bpと第2コンデンサ514とが接続されるようにするとともに、出力ポートPO2を通じて充電部515に充電停止の制御信号を送信する。
これにより、二次電池Bへの充電電流Icが停止し、第2コンデンサ514の蓄電状態が安定すると、第2コンデンサ514には充電停止中の二次電池Bの両電極間の電圧V2=Veが保持される。
この状態で、μCOM540は、入力ポートPI2を通じて差動増幅部511が出力する増幅電圧Vmを検出する。そして、検出した増幅電圧Vmを、差動増幅部511の増幅率Avで除し、さらに充電電流Icで除することにより、二次電池Bの内部抵抗r(=(Vm/Av)/Ic)を検出する。
最後に、μCOM540は、出力ポートPO2を通じて充電部515に対し充電開始の制御信号を送信する。充電部515はこの制御信号に応じて、二次電池Bに予め定められた一定の充電電流Icを再度流し始める。これにより充電が再開されて、電池状態検出処理を終了する。
特開2014−219311号公報
引用文献1に記載された電池状態検出装置500により、二次電池の内部抵抗の検出精度を高めることができ、電池状態の検出精度の低下を抑制することができる。
また、電池状態検出装置500の技術を応用して、二次電池の内部抵抗のみならず、電池等の電圧源における第1状態と第2状態との微小な電圧変化や回路中の2点の電位差等を高精度に測定することができる差電圧測定装置を構成することができる。
すなわち、
1)第1状態の電圧源の電圧あるいは回路中の1点の電圧をスイッチ512と第1コンデンサ513で第1電圧としてサンプルホールドする。
2)第2状態の電圧源の電圧あるいは回路中の他点の電圧をスイッチ512と第2コンデンサ514で第2電圧としてサンプルホールドする。
3)第1電圧と第2電圧との差を差動増幅部511で増幅し、差動増幅部511が出力する増幅電圧Vmを差動増幅部511の増幅率Avで除する。
という処理を順次行なうことで、電圧源における第1状態と第2状態との微小な電圧変化あるいは回路中の1点と他点との電位差を高精度に測定することができる。
特許文献1に記載された例では、二次電池Bに定電流Icが流れている状態が第1状態に相当し、電流が流れていない状態が第2状態に相当する。なお、電圧変化の検出対象である電圧源は、二次電池に限られず、一次電池、組電池を構成するセル、電源回路等であってもよい。
ところで、実際のコンデンサでは、微小なリーク電流により、蓄積した電荷が抜け出す現象が発生する。このため、第1コンデンサ513で第1状態の電池の電圧をサンプルホールドした後、第2コンデンサ514で第2状態の電池の電圧をサンプルホールドが終了するまでの時間で、第1コンデンサ513が蓄積した電荷がリーク電流により僅かに抜け出すことになる。
第1コンデンサ513から電荷が抜け出すと第1電圧が実際よりも低く測定され、測定精度の低下を招くことになる。そこで、本発明は、順次取得される第1電圧と第2電圧との電圧差の測定精度を高めることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の差電圧測定装置は、第1コンデンサと、前記第1コンデンサよりも容量の小さい第2コンデンサと、前記第1コンデンサが保持する電圧と前記第2コンデンサが保持する電圧との差電圧に応じた電圧を出力する差動増幅部と、第1電圧を前記第1コンデンサに導き、前記第1コンデンサが前記第1電圧を保持した状態で、第2電圧を前記第2コンデンサに導く制御部と、を備えたことを特徴とする。
ここで、電圧が印加される入力端の接続先を前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとで排他的に切り換える切換スイッチを備え、前記制御部は、前記切換スイッチを制御することで、前記第1電圧を前記第1コンデンサに導き、前記第1コンデンサが前記第1電圧を保持した状態で、前記第2電圧を前記第2コンデンサに導くようにしてもよい。
このとき、前記第1コンデンサの前記切換スイッチ接続側と反対側に接続状態を切り換えるリーク電流防止スイッチを備え、前記制御部は、前記第1コンデンサが前記第1電圧を保持した状態で、前記第2電圧を前記第2コンデンサに導いている間、前記リーク電流防止スイッチを切断状態に切り換えるようにしてもよい。
また、前記第1コンデンサおよび前記第2コンデンサと前記差動増幅部との接続状態を切り換える保護用スイッチと、温度センサと、を備え、前記制御部は、前記第1電圧を前記第1コンデンサに導き、前記第1コンデンサが前記第1電圧を保持した状態で、第2電圧を前記第2コンデンサに導く間は、前記保護用スイッチを切断状態とし、前記第2電圧を前記第2コンデンサに導いた後、前記温度センサの測定値に応じて定められた待機時間経過後に前記保護用スイッチを接続状態としてもよい。
また、前記制御部は、電圧が印加される入力端の接続先を前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとで排他的に切り換えるスイッチを制御することで、前記第1電圧を前記第1コンデンサに導き、前記第1コンデンサが前記第1電圧を保持した状態で、前記第2電圧を前記第2コンデンサに導くようにしてもよい。
また、前記第1電圧を生成するために供給する第1電流と、前記第2電圧を生成するために供給する第2電流とを切り換えて出力する電流出力部をさらに備えるようにしてもよい。
また、前記制御部は、前記第1電圧および前記第2電圧を生成するための電流の値を取得し、1)前記第1電圧を前記第1コンデンサに導いている間に取得した電流値が変化したとき、2)前記第1電圧を前記第1コンデンサに導いた後、前記第2電圧を前記第2コンデンサに導くまでの間に取得した電流値が変化しなかったとき、3)前記第2電圧を前記第2コンデンサに導いている間に取得した電流値が変化したとき、のいずれかを満たす場合に、前記差動増幅部の出力結果を無効としてもよい。
また、前記制御部は、あらかじめ設定された、前記第1電圧および前記第2電圧の供給源の内部接続に関する抵抗値に基づいて、前記差動増幅部の出力結果を補正してもよい。
本発明によれば、第1コンデンサの容量を大きくし、第2コンデンサの容量を小さくしているため、第1コンデンサの電荷抜けによる電圧低下を減らすことができるとともに、第2コンデンサの電荷蓄積時間を短くすることができる。これにより、第2コンデンサが電荷を蓄積している間の第1コンデンサの電圧低下を少なくすることができ、順次取得される第1電圧と第2電圧との差電圧の測定精度を高めることができる。
第1の実施形態である電池状態検出装置の概略構成を示す図である。 電池状態検出装置における電池状態検出処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態である差電圧測定装置の概略構成を示す図である。 差動増幅部の一例を示す回路図である。 差電圧測定装置の第1の変形例の構成を示すブロック図である。 リーク電流防止スイッチのオンオフ切り換え制御を説明する図である。 差電圧測定装置の第2の変形例の構成を示すブロック図である。 温度とコンデンサのリーク電流との関係を説明する図である。 測定時の電流変化について説明する図である。 差電圧測定装置の第3の変形例を説明するフローチャートである。 組電池においてバスバー接続により生じる抵抗を説明する図である。 従来の電池状態検出装置の概略構成を示す図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。第1実施形態は、本発明の差電圧測定装置を電池状態検出装置に適用した例である。図1は、本発明の第1の実施形態である電池状態検出装置の概略構成を示す図である。
本実施形態の電池状態検出装置100は、例えば、電気自動車に搭載され、電気自動車が備える二次電池の電極間に接続されて、この二次電池の状態として二次電池の内部抵抗を検出するものである。もちろん、電気自動車以外の二次電池を備えた装置、システムなどに適用してもよい。
検出対象である二次電池Bは、電圧を生じる起電力部eと内部抵抗rとを有している。この内部抵抗rを検出することにより、二次電池BのSOHを求めることができる。
二次電池Bは、両電極(正極Bpおよび負極Bn)間に電圧Vを生じ、この電圧Vは、起電力部eによる起電力によって生じる電圧Veと内部抵抗rに電流が流れることにより生じる電圧Vrとによって決定される(V=Ve+Vr)。二次電池Bの負極Bnは、基準電位Gに接続されている。
本図に示すように、電池状態検出装置100は、差動増幅部111と、切換スイッチ112と、第1コンデンサ113と、第2コンデンサ114と、充電部115と、第1アナログ−デジタル変換器(ADC)121と、第2アナログ−デジタル変換器(ADC)122と、マイクロコンピュータ(μCOM)140と、を有している。
差動増幅部111は、例えば、オペアンプなどで構成されており、2つの入力端子(第1入力端子In1および第2入力端子In2)と1つの出力端子(出力端子Out)を備え、これら2つの入力端子に入力された電圧の差分値を所定の増幅率Avで増幅した増幅電圧Vmを出力端子から出力する。
切換スイッチ112は、例えば、アナログスイッチなどで構成された1回路2接点(SPDT(単極双投))のスイッチである。切換スイッチ112は、2つの切換端子a、bのうちの切換端子aが、差動増幅部111の第1入力端子In1に接続され、切換端子bが、差動増幅部111の第2入力端子In2に接続されている。また、切換スイッチ112は、共通端子cが、二次電池Bの正極Bpに接続されている。
切換スイッチ112は、後述するμCOM140の出力ポートPO1に接続されており、μCOM140からの制御信号に応じて、2つの切換端子a、bと共通端子cとの接続を切り替えて、二次電池Bの正極Bpを第1入力端子In1および第2入力端子In2に排他的に接続する。
第1コンデンサ113は、差動増幅部111の第1入力端子In1と基準電位Gとの間に接続されている。すなわち、第1コンデンサ113は、第1入力端子In1と二次電池Bの負極Bnとの間に設けられている。これにより、第1コンデンサ113には、第1入力端子In1と二次電池Bの負極Bnとの間の電圧が保持される。
第2コンデンサ114は、差動増幅部111の第2入力端子In2と基準電位Gとの間に接続されている。すなわち、第2コンデンサ114は、第2入力端子In2と二次電池Bの負極Bnとの間に設けられている。これにより、第2コンデンサ114には、第2入力端子In2と二次電池Bの負極Bnとの間の電圧が保持される。
ここで、本実施形態の電池状態検出装置100では、第1コンデンサ113の容量と第2コンデンサ114の容量とに差を付けており、先に電荷を蓄積する第1コンデンサ113の容量が第2コンデンサ114の容量よりも大きくなるように設計されている。一般に、コンデンサでは、容量が大きいほどリーク電流による電圧低下の影響を小さくすることができ、容量が小さいほどサンプルホールドに必要な時間を短くすることができる。
充電部115は、二次電池Bの正極Bpと基準電位Gとの間に接続されており、二次電池Bの充電に際して、二次電池Bに予め定められた充電電流Icを流すことができるように設けられている。このため、電流出力部として機能することができる。充電部115は、後述するμCOM140の出力ポートPO2に接続されており、μCOM140からの制御信号に応じて、二次電池Bに充電電流Icを流して充電し、二次電池Bに充電電流Icを流すことを停止して充電を停止する。
第1アナログ−デジタル変換器(ADC)121は、二次電池Bの両電極間の電圧を量子化して、この電圧に対応するデジタル値を示す信号を出力する。第2アナログ−デジタル変換器(ADC)122は、差動増幅部111から出力された増幅電圧Vmを量子化して、この増幅電圧Vmに対応するデジタル値を示す信号を出力する。
μCOM140は、CPU、ROM、RAMなどを内蔵して構成されており、制御部として機能して電池状態検出装置100全体の制御を司る。μCOM140は、切換スイッチ112に接続された第1出力ポートPO1、充電部115に接続された第2出力ポートPO2を備えており、第1出力ポートPO1を通じて切換スイッチ112に制御信号を送信して、二次電池Bの充電中は二次電池Bの正極Bpと第1入力端子In1とを接続し、二次電池Bの充電停止中は二次電池Bの正極Bpと第2入力端子In2とを接続するように、切換スイッチ112を制御する。
また、第2出力ポートPO2を通じて充電部115に制御信号を送信して、充電部115による二次電池Bの充電中に二次電池Bの両電極間の電圧Vが所定の状態検出電圧Vthになったとき、二次電池Bの充電を停止するように充電部115を制御する。
μCOM140は、第1ADC121から出力された信号が入力される第1入力ポートPI1、および、第2ADC122から出力された信号が入力される第2入力ポートPI2を有している。μCOM140は、これらの信号に基づいて、二次電池Bの両電極間の電圧Vおよび差動増幅部111が出力する増幅電圧Vmを検出する。そして、増幅電圧Vmおよび充電電流Icに基づいて二次電池Bの内部抵抗rを検出する。
次に、第1実施形態である電池状態検出装置100が備えるμCOM140における電池状態検出処理の一例について、図2のフローチャートを参照して説明する。
μCOM140は、例えば、車両に搭載された電子制御装置から通信ポートを通じて二次電池Bの充電開始命令を受信すると、第2出力ポートPO2を通じて充電部115に対し充電開始の制御信号を送信する。充電部115はこの制御信号に応じて、二次電池Bに予め定められた一定の充電電流Icを流し始める。これにより、二次電池Bの充電が開始される。
μCOM140は、二次電池Bに充電電流Icが流れて充電中になると、第1出力ポートPO1を通じて切換スイッチ112に対して切換端子aと共通端子cとを接続する制御信号を送信する(S110)。
切換スイッチ112は、この制御信号に応じて切換端子aと共通端子cとを接続することにより、二次電池Bの正極Bpと差動増幅部111の第1入力端子In1とを接続する。
これにより、第1コンデンサ113が二次電池Bの正極Bpおよび負極Bnの間に接続されて、第1コンデンサ113に、二次電池Bおよび充電部115から電荷が流れ込む。そして、ある程度時間が経過すると、第1コンデンサ113がその容量上限まで電荷を蓄えて、第1コンデンサ113には充電中の二次電池Bの両電極間の電圧が第1電圧として保持される。
次に、μCOM140は、二次電池Bの両電極間の電圧が状態検出電圧Vthになるまで待つ(S120)。そして、二次電池Bの両電極間の電圧が所定の状態検出電圧Vthになると、第1出力ポートPO1を通じて切換スイッチ112に対して切換端子bと共通端子cとを接続する制御信号を送信し(S130)、ほぼ同時に第2出力ポートPO2を通じて充電部115に対し充電停止の制御信号を送信する(S140)。
切換スイッチ112は、この制御信号に応じて、切換端子bと共通端子cとを接続することにより、二次電池Bの正極Bpと差動増幅部111の第2入力端子In2とを接続する。
これにより、第2コンデンサ114が二次電池Bの正極Bpおよび負極Bnの間に接続されて、第2コンデンサ114に、二次電池Bから電荷が流れ込む。また、充電部115は、μCOM140からの制御信号に応じて、二次電池Bへの充電電流Icを停止する。
第2コンデンサ114と二次電池Bとが切換スイッチ112により接続されている間、第1コンデンサ113は二次電池Bから切り離されているが、第1コンデンサ113は容量が大きく設計されているため、リーク電流による電荷の抜け出し量を少なくすることができる。
そして、第2コンデンサ114がその容量上限まで電荷を蓄えるための予め設定された蓄電期間が経過するのを待つ(S150)。第2コンデンサ114は、容量が小さく設計されているため、短い時間で容量上限まで電荷を蓄えることができる。このため、第1コンデンサ113から抜ける電荷量を一層少なくすることができる。
この蓄電期間を経過したとき第2コンデンサ114がその容量上限まで電荷を蓄えてその保持する電圧が安定し、第2コンデンサ114には充電停止中の二次電池Bの両電極間の電圧が第2電圧として保持される。
次に、μCOM140は、第2コンデンサの保持する電圧が安定したとき(即ち、上記蓄電期間を経過した時点)、第2入力ポートPI2に入力された信号から得られた情報に基づいて差動増幅部111から出力された増幅電圧Vmを検出する(S160)。
μCOM140は、検出した増幅電圧Vmを差動増幅部111の増幅率Avで除し、さらに充電電流Icで除することにより、二次電池Bの内部抵抗rを検出する(r=(Vm/Av)/Ic)(S170)。
最後に、μCOM140は、第2出力ポートPO2を通じて充電部115に対し充電開始の制御信号を送信する(S180)。充電部115はこの制御信号に応じて、二次電池Bに予め定められた一定の充電電流Icを再度流し始める。これにより充電が再開されて、電池状態検出処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の電池状態検出装置100では、先に電荷を蓄積する第1コンデンサ113の容量が第2コンデンサ114の容量よりも大きくなるように設計している。
第1コンデンサ113の容量を大きくすることにより、第2コンデンサ114が電荷を蓄積している間の電荷抜けによる電圧低下を少なくすることができ、第2コンデンサ114の容量を小さくすることにより、第2コンデンサ114の蓄電期間を短くすることができる。これにより、第1コンデンサ113の第1電圧が低下しない状態で差電圧を検出することができるため、測定精度を高めることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図3は、本発明の第2の実施形態である差電圧測定装置の概要を示す図である。第2の実施形態の差電圧測定装置200は、電池状態検出装置100の技術を応用したものであり、複数個のセル電池(Ce1〜Ce4)が組み合わされた組電池BSを測定対象の電圧源としている。
本図に示すように、差電圧測定装置200は、第1コンデンサC1、第2コンデンサC2、μCOM210、電流出力部220、切換スイッチ230、差動増幅部240、ADC250、検出対象選択スイッチ261、基準電位設定スイッチ262、保護用スイッチ270を備えている。
電流出力部220は、μCOM210の指示に基づいて組電池BSに定電流を流す。組電池BSに流す定電流を切り換えることで、組電池BSの第1状態と第2状態とを作り出す。第1状態、第2状態のいずれかが電流を流さない状態であってもよい。
第1コンデンサC1は、第1状態の組電池BSにおける測定対象箇所の電圧を第1電圧として保持する。第2コンデンサC2は、第2状態の組電池BSにおける測定対象箇所の電圧を第2電圧として保持する。ここで、第1コンデンサC1の容量が第2コンデンサC2の容量よりも大きくなるように設計されている。
切換スイッチ230は、第1状態の組電池BSにおける測定対象箇所の電圧(第1電圧)を第1コンデンサC1に導くSW31と、第2状態の組電池BSにおける測定対象箇所の電圧(第2電圧)を第2コンデンサC2に導くSW32とを備えている。
検出対象選択スイッチ261は、組電池BSを構成する各セル電池(Ce1〜Ce4)の端部と切換スイッチ230との間に設けられている。具体的には、組電池BSの正極側に相当するセル電池Ce1の端部と切換スイッチ230との間にSW11が設けられ、セル電池Ce1とセル電池Ce2との接続点と切換スイッチ230との間にSW12が設けられ、セル電池Ce2とセル電池Ce3との接続点と切換スイッチ230との間にSW13が設けられ、セル電池Ce3とセル電池Ce4との接続点と切換スイッチ230との間にSW14が設けられている。
基準電位設定スイッチ262は、第1コンデンサC1・第2コンデンサC2の基準電位を設定するためのスイッチである。具体的には、第1コンデンサC1・第2コンデンサC2の基準電位を基準電位Gに設定するためのSW24、第1コンデンサC1・第2コンデンサC2の基準電位をセル電池Ce4の電圧に設定するSW23、第1コンデンサC1・第2コンデンサC2の基準電位をセル電池Ce4+セル電池Ce3の電圧に設定するSW22、第1コンデンサC1・第2コンデンサC2の基準電位をセル電池Ce4+セル電池Ce3+セル電池Ce2の電圧に設定するSW21が設けられている。
保護用スイッチ270は、差動増幅部240を保護するためのスイッチである。保護用スイッチ270は、第1コンデンサC1・第2コンデンサC2でのサンプルホールドが完了した後で、差動増幅部240に第1電圧・第2電圧を導くためのスイッチであり、第1コンデンサC1と第1入力端子In1との間に設けられたSW41と、第2コンデンサC2と第2入力端子In2との間に設けられたSW42とを備えている。SW41、SW42ともサンプルホールド中はオフとし、サンプルホールドが終了するとオンにして第1電圧、第2電圧を差動増幅部240に導くようにする。
差動増幅部240は、2つの入力端子(第1入力端子In1および第2入力端子In2)と1つの出力端子(出力端子Out)を備え、これら2つの入力端子に入力された電圧の差分値を所定の増幅率Avで増幅した増幅電圧Vmを出力端子から出力する。差動増幅部240は、例えば、オペアンプあるいは図4に示す回路等で構成することができる。
ADC250は、差動増幅部240から出力された増幅電圧Vmを量子化して、この増幅電圧Vmに対応するデジタル値を示す信号を出力する。
μCOM210は、CPU、ROM、RAMなどを内蔵して構成されており、制御部として機能して差電圧測定装置200全体の制御を司る。μCOM210は、電流出力部220に接続された第1出力ポートPO1、ADC250から出力された信号が入力される第1入力ポートPI1、各スイッチを制御するスイッチ制御部211を備えている。
差電圧測定装置200は、例えば、各セル電池の内部抵抗を測定することで、セル電池毎のSOHを求めることができる。セル電池Ce1の内部抵抗を測定する場合には、検出対象選択スイッチ261をSW11のみオンとし、基準電位設定スイッチ262をSW21のみをオンにする。これにより、Ce1の両端子間の電圧が第1コンデンサC1・第2コンデンサC2に導かれることになる。
そして、第1状態として電流出力部220から所定の第1定電流I1を流し、切換スイッチ230のSW31をオンにする。これにより、第1コンデンサC1には、第1状態におけるセル電池Ce1の電圧が第1電圧として保持される。
次に、第2状態として電流出力部220から所定の第2定電流I2を流し、切換スイッチ230のSW32をオンにする。これにより、第2コンデンサC2には、第2状態におけるセル電池Ce1の電圧が第2電圧として保持される。
保護用スイッチ270をオンにして、差動増幅部240に第1電圧と第2電圧とを導くと、μCOM210に電圧差が入力される。μCOM210は、第1実施形態と同様の原理により、セル電池Ce1の内部抵抗r1をr1=(Vm/Av)/(I1−I2)で求めることができる。他のセル電池の内部抵抗についても同様に求めることができる。
第2実施形態においても、第1コンデンサC1の容量を大きくし、第2コンデンサC2の容量を小さくしているため、第2コンデンサC2が電荷を蓄積している間の第1コンデンサC1の電圧低下を少なくすることができ、第1電圧と第2電圧との差電圧の測定精度を高めることができる。
なお、第2実施形態では、スイッチ制御部211が、検出対象選択スイッチ261と、基準電位設定スイッチ262を操作することにより、種々の電位差を測定することができる。
例えば、電流出力部220が電流を流さず、基準電位設定スイッチ262をSW21のみをオンにした状態で、検出対象選択スイッチ261をSW11のみオンとして第1電圧を取得し、その後、検出対象選択スイッチ261をSW12のみオンとして第2電圧を取得して第1電圧と第2電圧との差電圧を測定すると、測定結果は、セル電池Ce1の両端の電位差、すなわちセル電池Ce1の電圧を示すことになる。他のセル電池の電圧についても同様に求めることができる。
この場合も、第1コンデンサC1の容量を大きくし、第2コンデンサC2の容量を小さくしているため、第2コンデンサC2が電荷を蓄積している間の第1コンデンサC1の電圧低下を少なくすることができ、第1電圧と第2電圧との差電圧の測定精度を高めることができる。
以上、本発明について、第1、第2の実施形態を挙げて説明したが、本発明の差電圧測定装置はこれらの実施形態の構成に限定されるものではない。
例えば、上述した各実施形態では、第1定電流I1と第2定電流I2について、充電部115または電流出力部220から電流を流すことにより、二次電池Bを充電する際の実施例であったが、二次電池Bに接続される負荷により発生する負荷電流等により、二次電池Bを放電する場合であってもよい。
さらに、以下に示すような変形を行なってもよい。なお、第2実施形態に適用した場合を例にして変形例を説明するが、第1実施形態に適用してもよい。
図5は、差電圧測定装置の第1の変形例の構成を示すブロック図である。本図に示すように、差電圧測定装置201は、第2実施形態の差電圧測定装置200と同様に、第1コンデンサC1、第2コンデンサC2、μCOM210、電流出力部220、切換スイッチ230、差動増幅部240、ADC250、検出対象選択スイッチ261、基準電位設定スイッチ262、保護用スイッチ270を備えている。これらについての説明は省略する。
第1の変形例の差電圧測定装置201は、さらに第1コンデンサC1の基準電位側にリーク電流防止スイッチSW51を設けている。すなわち、第1コンデンサC1と基準電位設定スイッチ262との間に電流防止スイッチSW51を設けている。電流防止スイッチSW51は、μCOM210のスイッチ制御部211がオンオフ切り換えの制御を行なう。
図6は、リーク電流防止スイッチSW51のオンオフ切り換え制御を説明する図である。セル電池Ce1の電圧を測定する場合を例にする。このため、検出対象選択スイッチ261をSW11のみオンとし、基準電位設定スイッチ262をSW21のみをオンにする。サンプルホールドと差電圧測定を行なうための切替スイッチ230と保護用スイッチ270の切り換え制御は図3の説明と同様であるため、記載を省略する。
まず、電流防止スイッチSW51をオン状態で、第1定電流I1が流れる第1状態のセル電池Ce1の電圧を第1コンデンサC1でサンプルホールドする。第1コンデンサC1のサンプルホールドが終了すると、電流防止スイッチSW51をオフに切り換える。これにより、第1コンデンサC1と基準電位との間の経路が切断されるため、第1コンデンサC1のリーク電流を減少させることができる。
そして、第2定電流I2が流れる第2状態のセル電池Ce1の電圧を第2コンデンサC2でサンプルホールドする。この間、電流防止スイッチSW51はオフ状態を保ち、リーク電流が少ない状態を維持する。第2コンデンサC2のサンプルホールドが終了すると、電流防止スイッチSW51をオンに切り換えて、差電圧を測定する。
このように、第1の変形例である差電圧測定装置201は、第1コンデンサC1のサンプルホールド終了後、差電圧測定まで、電流防止スイッチSW51をオフにすることで、第1コンデンサC1のリーク電流を減らしている。このため、リーク電流による電荷の抜け出しに起因する測定精度の低下を一層防ぐことができる。
なお、第2コンデンサC2の基準電位側にも別途リーク電流防止スイッチを設け、第2コンデンサC2のサンプルホールド終了後から差電圧測定時までの間オフ状態にすることで、その間の第2コンデンサC2のリーク電流を減らすようにしてもよい。
図7は、差電圧測定装置の第2の変形例の構成を示すブロック図である。本図に示すように、差電圧測定装置202は、第2実施形態の差電圧測定装置200と同様に、第1コンデンサC1、第2コンデンサC2、μCOM210、電流出力部220、切換スイッチ230、差動増幅部240、ADC250、検出対象選択スイッチ261、基準電位設定スイッチ262、保護用スイッチ270を備えている。これらについての説明は省略する。
第2の変形例の差電圧測定装置202は、さらに温度センサTSを第1コンデンサC1および第2コンデンサC2の近傍に設けている。温度センサTSの測定値は、μCOM210に入力される。ただし、他の箇所に温度センサTSを設けて、第1コンデンサC1および第2コンデンサC2の近傍の温度を推定するようにしてもよい。
一般に、コンデンサのリーク電流は温度の影響を受け、温度が高いほどリーク電流は増大する。このため、温度t1よりも温度t2の方が高いとすると、図8に示すように、サンプルホールド終了後の第1コンデンサC1の電圧低下量は、温度t1のときよりも温度t2の方が大きくなる。第2コンデンサC2についてもサンプルホールド終了後の電圧低下量は温度t1のときよりも温度t2の方が大きくなる。
ここで、第1コンデンサC1のサンプルホールド後に、第2コンデンサC2のサンプルホールドを行なうため、第2コンデンサC2のサンプルホールド終了時点では、リーク電流による電圧低下は第1コンデンサC1のみで生じている。
一方で、第2コンデンサC2の方が第1コンデンサC1よりも容量が小さいため、第2コンデンサC2のサンプルホールドの終了後は、第1コンデンサC1よりも速い速度で第2コンデンサC2の電圧が低下する。
このため、第2コンデンサC2のサンプルホールド終了後のある時間において、第1コンデンサC1と第2コンデンサC2の電圧低下量が一致する。この時間に差電圧を測定するように待機時間wtを設定すれば、両コンデンサの電圧低下量がキャンセルされるため、リーク電流による電荷の抜け出しに起因する測定精度の低下を一層防ぐことができる。ここで、待機時間wtは、第2コンデンサC2のサンプルホールド終了から差電圧測定までの時間である。
しかしながら、同じ待機時間wtであっても、第1コンデンサC1と第2コンデンサC2の電圧低下量は温度の影響を受け、上述のように、温度が高いほど電圧低下量が増える。このため、待機時間wtを固定的に定めると温度変化に測定精度が左右される。
そこで、第2の変形例では、温度センサTSの測定値に応じて、待機時間wtを変化させる。すなわち、温度測定値ごとに、「第1コンデンサC1のサンプルホールド終了時から第2コンデンサC2のサンプルホールド終了時までの第1コンデンサC1の電圧低下量」と、第2コンデンサC2のサンプルホールド終了後の「第2コンデンサC2の電圧低下量と第1コンデンサC1の電圧低下量との差」が一致する時間を実験等により求めておき、テーブル形式等でμCOM210等に待機時間wtとして記録しておく。
そして、実際の測定時においては、第2コンデンサC2のサンプルホールド終了後から測定温度に対応した待機時間wt経過後に差電圧を測定すればよい。これにより、リーク電流による電荷の抜け出しに起因する測定精度の低下を一層防ぐことができる。
次に、差電圧測定装置の第3の変形例について説明する。第2実施形態では、図9(a)に示すように、電流出力部220が、所定の第1定電流I1を流しているときに、第1コンデンサC1のサンプルホールド行ない、その後、所定の第2定電流を流しているときに第2コンデンサC2のサンプルホールドを行なうようにしていた。すなわち、理想的なステップ波形で変化する電流Iを測定に利用していた。
しかしながら、差電圧測定装置を車両等に実装した場合には、走行中等に、差電圧測定のためだけに電流Iを理想的なステップ波形に変化させることは現実的ではない。一方で、電流Iの状態と無関係に差電圧を測定すると、例えば、図9(b)に示すように、第1コンデンサC1のサンプルホールド時と第2コンデンサC2のサンプルホールド時とで電流Iが変化しない場合や、図9(c)に示すように、サンプルホールド時に電流Iが変動してしまう場合等があり、正常な測定結果を得ることはできない。
そこで、差電圧測定装置の第3の変形例では、理想的なステップ波形を強制的に出力させることなく正常な測定結果を得るために、図10のフローチャートに示すような手順で差電圧測定処理を行なう。なお、本処理においては、電流出力部220を流れる電流Iを常時測定するものとする。
まず、所定のタイミングで第1コンデンサC1のサンプルホールドを行なう(S201)。第1コンデンサC1のサンプルホールドの間、電流Iが一定であったかどうかを判定し(S202)、一定でなければ(S202:No)、測定に適していないとして、第1コンデンサC1のサンプルホールド(S201)を再度行なう。
第1コンデンサC1のサンプルホールドの間、電流Iが一定であれば(S202:Yes)、このときの電流Iを定電流I1とみなし、所定時間待機する(S203)。待機の間、電流Iが変化したかどうかを判定し(S204)、変化していなければ(S204:No)、測定に適していないとして、第1コンデンサC1のサンプルホールド(S201)以降を再度行なう。
待機の間、電流Iが変化していれば(S204:Yes)、所定のタイミングで第2コンデンサC2のサンプルホールドを行なう(S205)。第2コンデンサC2のサンプルホールドの間、電流Iが一定であったかどうかを判定し(S206)、一定でなければ(S206:No)、測定に適していないとして、第1コンデンサC1のサンプルホールド(S201)以降を再度行なう。
第2コンデンサC2のサンプルホールドの間、電流Iが一定であれば(S206:Yes)、このときの電流Iを定電流I2とみなし、測定に適しているとして差電圧の測定を行なう(S207)。得られた結果が異常値でなければ(S208:No)、測定値を有効として取り扱い(S209)、次回の測定として第1コンデンサC1のサンプルホールド(S201)以降を繰り返す。
得られた結果が異常値であれば(S208:Yes)、測定値を無効として第1コンデンサC1のサンプルホールド(S201)以降を再度行なう。なお、異常値の判断は、例えば、セル電池Ceの正常な電圧範囲をあらかじめ記録しておき、その範囲と測定値とを比較することで行なうことができる。
有効と判断された測定値は、結果的に理想的なステップ波形での測定と同等と考えることができるため、正常な測定結果として取り扱うことができる。なお、本手順では、処理毎に測定適性を判定したが、測定適性をまとめて行なってもよい。例えば、第1コンデンサC1のサンプルホールドと第2コンデンサC2のサンプルホールドを行なった後に、サンプルホールド中の電流Iの安定やサンプルホールド間の電流Iの変化を判定して測定適性を判断してもよい。
ところで、組電池BSにおいて、各電池セルCe間は一般にバスバーで接続される。バスバーによる接続では、非常に僅かながら接触抵抗と配線抵抗とが存在する。このため、組電池BSは、図11に示すように、電池セルCe1と電池セルCe2との間にバスバー接続による抵抗BBR12が存在し、この抵抗による電圧降下が電池セルCe1の電圧測定値に含まれ、誤差が生じることになる。他の電池セルについても同様である。
バスバー接続により生じる抵抗値は、実測等によりあらかじめ取得することができる。このため、各電池セル間のバスバー接続による抵抗値をμCOM210等に記録しておき、測定時の電流Iで生じる電圧降下分を電圧測定値から差し引くことで、差電圧測定の精度を一層高めることが可能となる。記録した抵抗値は、経年劣化を考慮して、経年に対応した所定の係数を乗じて電圧降下分を算出してもよい。
なお、前述した変形例を含む実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の差電圧測定装置の構成を具備する限り、もちろん、本発明の範疇に含まれるものである。
100 電池状態検出装置
111 差動増幅部
112 切換スイッチ
113 第1コンデンサ
114 第2コンデンサ
115 充電部
121 第1ADC
122 第2ADC
140 μCOM
200 差電圧測定装置
201 差電圧測定装置
202 差電圧測定装置
210 μCOM
211 スイッチ制御部
220 電流出力部
230 切換スイッチ
240 差動増幅部
250 ADC
261 検出対象選択スイッチ
262 基準電位設定スイッチ
270 保護用スイッチ

Claims (7)

  1. 第1コンデンサと、
    前記第1コンデンサよりも容量の小さい第2コンデンサと、
    前記第1コンデンサが保持する電圧と前記第2コンデンサが保持する電圧との差電圧に応じた電圧を出力する差動増幅部と、
    第1電圧を前記第1コンデンサに導き、前記第1コンデンサが前記第1電圧を保持した状態で、第2電圧を前記第2コンデンサに導く制御部と、
    を備えたことを特徴とする差電圧測定装置。
  2. 電圧が印加される入力端の接続先を前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとで排他的に切り換える切換スイッチを備え、
    前記制御部は、前記切換スイッチを制御することで、前記第1電圧を前記第1コンデンサに導き、前記第1コンデンサが前記第1電圧を保持した状態で、前記第2電圧を前記第2コンデンサに導くことを特徴とする請求項1に記載の差電圧測定装置。
  3. 前記第1コンデンサの前記切換スイッチ接続側と反対側に接続状態を切り換えるリーク電流防止スイッチを備え、
    前記制御部は、前記第1コンデンサが前記第1電圧を保持した状態で、前記第2電圧を前記第2コンデンサに導いている間、前記リーク電流防止スイッチを切断状態に切り換えることを特徴とする請求項2に記載の差電圧測定装置。
  4. 前記第1コンデンサおよび前記第2コンデンサと前記差動増幅部との接続状態を切り換える保護用スイッチと、
    温度センサと、を備え、
    前記制御部は、前記第1電圧を前記第1コンデンサに導き、前記第1コンデンサが前記第1電圧を保持した状態で、第2電圧を前記第2コンデンサに導く間は、前記保護用スイッチを切断状態とし、
    前記第2電圧を前記第2コンデンサに導いた後、前記温度センサの測定値に応じて定められた待機時間経過後に前記保護用スイッチを接続状態とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の差電圧測定装置。
  5. 前記第1電圧を生成するために供給する第1電流と、前記第2電圧を生成するために供給する第2電流とを切り換えて出力する電流出力部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の差電圧測定装置。
  6. 前記制御部は、
    前記第1電圧および前記第2電圧を生成するための電流の値を取得し、
    1)前記第1電圧を前記第1コンデンサに導いている間に取得した電流値が変化したとき
    2)前記第1電圧を前記第1コンデンサに導いた後、前記第2電圧を前記第2コンデンサに導くまでの間に取得した電流値が変化しなかったとき
    3)前記第2電圧を前記第2コンデンサに導いている間に取得した電流値が変化したとき
    のいずれかを満たす場合に、前記差動増幅部の出力結果を無効とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の差電圧測定装置。
  7. 前記制御部は、
    あらかじめ設定された、前記第1電圧および前記第2電圧の供給源の内部接続に関する抵抗値に基づいて、前記差動増幅部の出力結果を補正することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の差電圧測定装置。
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