JP2003215173A - ピークホールド回路 - Google Patents

ピークホールド回路

Info

Publication number
JP2003215173A
JP2003215173A JP2002014112A JP2002014112A JP2003215173A JP 2003215173 A JP2003215173 A JP 2003215173A JP 2002014112 A JP2002014112 A JP 2002014112A JP 2002014112 A JP2002014112 A JP 2002014112A JP 2003215173 A JP2003215173 A JP 2003215173A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
peak
input
circuit
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002014112A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3636692B2 (ja
Inventor
Noriyoshi Nagao
典美 長尾
Yoshiaki Ishizeki
芳明 石関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Micro Systems Co Ltd
Original Assignee
Renesas Micro Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Micro Systems Co Ltd filed Critical Renesas Micro Systems Co Ltd
Priority to JP2002014112A priority Critical patent/JP3636692B2/ja
Publication of JP2003215173A publication Critical patent/JP2003215173A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3636692B2 publication Critical patent/JP3636692B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】入力信号が高周波の場合でも良好なピークホー
ルド特性を実現する。 【解決手段】入力電圧Iと出力ピーク値Oとの大小関係
を比較し比較検出信号Dを出力する電圧比較器1と、電
圧保持用の容量C21,C22と、これら容量C21,
C22の各々と入力端子TI及び出力端子TOの各々と
の接続を相補的に切替えるスイッチS21,S22とを
備え入力電圧Iのピーク値を保持電圧として保持し出力
ピーク値Oを出力するピーク値保持回路2と、入力電圧
Iの各サイクルのピーク点を検出してピーク点検出信号
PDを出力するピーク点検出回路3と、比較検出信号D
とピーク点検出信号PDとのレベル遷移情報に応じて容
量C21,C22の一方を入力端子TIに他方を出力端
子TOに接続するようにスイッチS21,S22を相補
的に切り替えるスイッチ制御信号を出力するフリップフ
ロップ4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピークホールド回路
に関し、特に入力信号電圧のピーク値を検出保持するピ
ークホールド回路に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のピークホールド回路の構成は、
大別して特開平5−189991号公報や特昭61−2
78979号公報等に記載されたダイオードを用いたも
のと、特開平4−305166号公報や特開平6−16
7521号公報等に記載された電圧比較器とスイッチを
用いたものとの2種類に分けられる。
【0003】本発明は、後者に属するので、以下の説明
では、電圧比較器とスイッチを用いたピークホールド回
路についてのみ取り上げる。
【0004】従来のこの種のピークホールド回路をブロ
ックで示す図13を参照すると、この従来のピークホー
ルド回路は、非反転入力端に入力端子TIを経由して供
給される入力信号Iを反転入力端に後述の電圧保持用の
容量C23の保持電圧Pをそれぞれ入力しこれら入力信
号Iの電圧(以下、入力電圧I)と保持電圧Pとの大小
を検出し比較検出信号Dを出力する電圧比較器101
と、入力信号Iのピーク値を保持電圧Pとして保持する
ピーク値保持回路102と、保持電圧Pをバッファ増幅
し出力ピーク値POを出力するバッファ回路107とを
備える。
【0005】ピーク値保持回路102は、電圧比較器1
01の出力である比較検出信号Dにより制御され入力信
号Iの導通(オン)・遮断(オフ)を行う充電制御用の
スイッチS26と、スイッチS26のオンの時入力信号
Iを充電しオフのとき充電電圧を保持電圧Pとして保持
する電圧保持用の容量C23と、容量C23の電荷を放
電する抵抗R21とを備える。
【0006】次に、図13を参照して、従来のピークホ
ールド回路の動作について説明すると、この従来のピー
クホールド回路の概略動作は、電圧比較器101が入力
信号Iが容量C23の保持電圧Pを超えたことを検出し
て比較検出信号Dを出力し、この比較検出信号Dを用い
て入力信号が保持電圧P以上となる期間だけスイッチS
26を導通状態とするものである。
【0007】以下、説明の便宜上、入力信号Iが正弦波
で、この正弦波の周期(サイクル)よりも長時間でレベ
ルが変動するものとし、予め定めたサンプル期間、例え
ば正弦波の12サイクルの期間でこの入力信号の正側の
最大電圧値をピーク値(正側のピーク値)として検出す
るものとする。
【0008】まず、電圧比較器101は、入力信号Iの
最初のサイクルで、入力電圧Iが保持電圧Pより大き
い、すなわち、I>Pのとき比較検出信号DとしてHレ
ベルを出力し、逆に、入力電圧Iが保持電圧Pより小さ
い、すなわち、I<Pのとき比較検出信号DとしてLレ
ベルを出力して、スイッチS26の制御端子に供給す
る。スイッチS26は、供給を受けた比較検出信号Dの
Hレベルの応答して導通し、Lレベルに応答して遮断す
る。
【0009】スイッチS26の導通時に、入力電圧Iは
このスイッチS26を経由して容量C23を充電する。
一方、スイッチS26の遮断時には、入力端子TIと容
量C23との接続が遮断され入力電圧Iの供給が停止す
るので、容量C23はこのサイクルの入力電圧Iの最高
値を保持電圧Pとして保持する。
【0010】以上の動作を入力信号Iの各サイクル毎に
繰り返すことにより、ピーク値保持回路102の容量C
23は、入力電圧Iの最も高い電位、すなわち、ピーク
値を保持電圧Pとして保持し、この保持電圧Pをバッフ
ァ回路107に供給する。バッファ回路107は、保持
電圧Pをバッファ増幅し、出力端子TOから出力ピーク
値POを出力する。
【0011】以上の動作は、入力電圧Iの正側のピーク
値を保持する動作であるが、電圧比較器101の非反転
及び反転各入力端子への入力接続を逆に、すなわち、反
転入力端に入力電圧Iを非反転入力端に電圧保持信号P
をそれぞれ入力することにより、入力電圧Iの負側のピ
ーク値を保持する動作を行うことができる。
【0012】しかしながら、従来のピークホールド回路
の動作をタイムチャートで示す図14を参照すると、従
来のピークホールド回路は、理想動作をした場合は、図
14(A)に示すように、入力電圧Iのピーク値を検出
できるが、実際には以下に説明する2つの要因により理
想的なピークホールド特性の実現が困難である。
【0013】第1の要因は、電圧比較器101には、高
い周波数での良好な動作特性(以下、高周波動作特性)
と高利得を要求されるが、この2つの両立は一般的に困
難であることである。すなわち、入力信号の周波数が高
い場合、及びピーク保持動作の終了点付近では、図14
(A)に示すように、比較電圧DのHレベル時間すなわ
ちスイッチS26の導通すべき時間は限りなく0に近付
くと共に、入力信号Iと保持電圧Pの差電圧も小さくな
って行くが、この様な状況下においても、電圧比較器1
01は入力電圧Iと保持電圧Pの大小関係を瞬時の遅滞
もなく確実に比較検出信号Dとして出力してスイッチS
26をオン・オフしなければならないため、良好な高周
波動作特性と高利得が要求される。
【0014】電圧比較器101に応答遅れがある場合
は、スイッチS26の導通(オン)を遅らせ、この遅れ
は容量C23の充電時間を短縮し、保持電圧Pが上昇せ
ず最悪の場合には電圧比較器101が応答しないことも
想定される。
【0015】逆にスイッチS26の遮断(オフ)時の遅
れは、入力電圧Iのピークを通り過ぎた所で保持動作が
行われ、結果としていずれもピーク値より低い電圧が保
持されることになるため、オン時、オフ時の双方とも応
答遅れは許されない。
【0016】電圧比較器101に応答遅れがある場合の
動作をタイムチャートで示す図14(B)を参照する
と、電圧比較器101の遅延により、スイッチS26の
切断タイミングが遅れピーク値をすぎても容量C23が
まだ入力端子と接続しているため、ピークから下がった
レベルで電圧を保持している。
【0017】第2の要因は、信号源インピーダンスと充
電制御用のスイッチS26の導通抵抗、及び電圧保持用
の容量C23で決まるピークホールド時定数をスイッチ
S26のオン期間より充分短く設定する必要があるが、
高周波の動作でこの条件を満たすことが困難であること
である。
【0018】上記と同様に、比較検出信号DのHレベル
の幅、すなわち、スイッチS26の導通時間が限りなく
0に近づいた場合でも容量C23を確実に充電完了しな
ければならず、このためにはピークホールド時定数をス
イッチS26のオン期間より充分短く設定する必要があ
る。
【0019】ピークホールド時定数が、スイッチS26
の導通期間より長い場合の動作をタイムチャートで示す
図14(C)を参照すると、ピークホールド時定数が入
力信号Iの周波数対応の角速度より大きく入力信号波形
よりも遅れて容量C26に充電を開始している。このた
め、信号電圧Iのピークに達した時もまだ充電が完了し
ておらず、それにもかかわらずスイッチS26が遮断す
るため、信号電圧Iのピーク値を保持できないという現
象が起きている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のピーク
ホールド回路は、電圧比較器には、良好な高周波数動作
特性と高利得を要求されるが、この2つの両立は一般的
に困難であることと、信号源インピーダンスと充電制御
用のスイッチの導通抵抗及び電圧保持用の容量で決まる
ピークホールド時定数を上記スイッチのオン期間より充
分短く設定する必要があるが、高周波の動作でこの条件
を満たすことが困難であることとにより、入力信号が高
周波の場合理想的なピークホールド特性の実現が困難で
あるという欠点があった。
【0021】本発明の目的は、上記欠点を解決し、入力
信号が高周波の場合でも良好なピークホールド特性を実
現したピークホールド回路を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のピ
ークホールド回路は、入力信号の電圧である入力電圧の
複数のサイクルから成る予め定めた期間における最大値
又は最小値であるピーク値を検出して出力信号である出
力ピーク値を出力するピークホールド回路において、前
記入力電圧と前記出力ピーク値との大小関係を比較し比
較検出信号を出力する電圧比較器と、電圧保持用の第1
及び第2の容量と、これら第1及び第2の容量の各々と
入力端子及び出力端子の各々との接続を相補的に切替え
る第1及び第2のスイッチとを備え、前記入力電圧のピ
ーク値を保持電圧として保持し前記出力ピーク値を出力
するピーク値保持回路と、前記入力電圧の各サイクルの
ピーク点を検出してピーク点検出信号を出力するピーク
点検出回路と、前記比較検出信号と前記ピーク点検出信
号とのレベル遷移情報に応じて前記第1及び第2の容量
の一方を前記入力電圧が入力する入力端子に他方を前記
出力ピーク値を出力する出力端子に接続するように前記
第1及び第2のスイッチを相補的に切り替えるスイッチ
制御信号を出力するスイッチ制御回路とを備えて構成さ
れている。
【0023】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のピークホールド回路において、前記電圧比較器が、
非反転入力端に前記入力端子を経由して供給される前記
入力電圧を反転入力端に前記出力ピーク値をそれぞれ入
力し前記入力電圧と前記出力ピーク値との大小関係を検
出し前記比較検出信号を出力するコンパレータ回路を備
えて構成されている。
【0024】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載のピークホールド回路において、前記ピーク点検出回
路が、前記入力電圧を微分し微分電圧を出力する微分回
路と、非反転入力端に基準電圧を反転入力端に前記微分
電圧をそれぞれ入力し前記微分電圧の極性反転を検出し
て前記ピーク点検出信号を出力する電圧比較器とを備え
て構成されている。
【0025】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載のピークホールド回路において、前記ピーク点検出回
路が、前記入力電圧を一定周波数のクロックでチョッピ
ングして1クロック分前のピーク点検出信号である遅延
検出信号と比較して前記ピーク点検出信号を出力するチ
ョッパコンパレータと、前記ピーク点検出信号を1クロ
ック分遅延して前記遅延検出信号を出力するD型のフリ
ップフロップとを備えて構成されている。
【0026】また、請求項5記載の発明は、請求項1記
載のピークホールド回路において、前記スイッチ制御回
路が、クロック端に前記ピーク点検出信号を入力し入力
端に前記比較検出信号を入力し第1及び第2の出力端か
ら相補の制御信号を出力し前記ピーク値保持回路に供給
するフリップフロップとを備えて構成されている。
【0027】また、請求項6記載の発明は、請求項1記
載のピークホールド回路において、前記第1及び第2の
スイッチの各々が、それぞれPチャネルトランジスタ及
びNチャネルトランジスタの並列接続から成り相補に動
作する第1及び第2のトランスファゲートと、制御信号
を反転して反転制御信号を出力するインバータとを備
え、前記第1のトランスファゲートが、各々のソース同
士及びドレイン同士を共通接続してそれぞれ入力端及び
出力端としゲートに前記制御信号の供給を受けるNチャ
ネル型の第1のトランジスタとゲートに前記反転制御信
号の供給を受けるPチャネル型の第2のトランジスタと
を有し、前記第2のトランスファゲートが、各々のソー
ス同士及びドレイン同士を共通接続してそれぞれ入力端
及び出力端としゲートに前記反転制御信号の供給を受け
るNチャネル型の第3のトランジスタとゲートに前記制
御信号の供給を受けるPチャネル型の第4のトランジス
タとを有して構成されている。
【0028】また、請求項7記載の発明は、請求項1記
載のピークホールド回路において、リセット信号の供給
に応答して前記第1及び第2の容量に保持していた前記
ピーク値を初期状態にリセットするリセット回路を備え
て構成されている。
【0029】また、請求項8記載の発明は、請求項1記
載のピークホールド回路において、前記ピーク点検出回
路の出力端と前記スイッチ制御回路の前記ピーク点検出
信号の入力端との間に挿入され選択信号の供給に応答し
て保持ピーク値の最大値と最小値のいずれか一方を選択
して保持する保持ピーク値選択回路を備えて構成されて
いる。
【0030】また、請求項9記載の発明は、請求項1記
載のピークホールド回路において、前記入力端子と前記
ピーク値保持回路の入力端との間に挿入され前記入力電
圧を所定時間遅延するようバッファリングするバッファ
回路を備えて構成されている。
【0031】また、請求項10記載の発明は、請求項1
記載のピークホールド回路において、前記電圧比較器の
出力端及び前記ピーク点検出回路の出力端の各々と前記
スイッチ制御回路の入力端の各々との間に予め定めた基
準電圧より低い点で前記入力電圧の前記ピーク点を検出
した場合前記スイッチ制御回路の動作を禁止する誤動作
防止回路を備え、前記誤動作防止回路が、前記入力電圧
と前記基準電圧とを比較し低レベル検出信号を出力する
レベル比較器と、前記比較検出信号と前記低レベル検出
信号との論理演算結果を前記スイッチ制御回路の入力端
に供給する論理回路とを備えて構成されている。
【0032】また、請求項11記載の発明は、請求項5
記載のピークホールド回路において、前記フリップフロ
ップが、第1及び第2の入力端を有するJKフリップフ
ロップであることを特徴とするものである。
【0033】また、請求項12記載の発明は、請求項5
記載のピークホールド回路において、前記フリップフロ
ップが、Tフリップフロップであることを特徴とするも
のである。
【0034】また、請求項13記載の発明は、請求項7
記載のピークホールド回路において、前記リセット回路
が、初期電圧を出力する電圧源と、各々の入力端が前記
電圧源に各々の出力端が前記第1及び第2の容量の各々
の一端にそれぞれ接続し制御端への前記リセット信号の
供給に応答して導通する第1及び第2のリセットスイッ
チと、前記リセット信号を反転し反転リセット信号を出
力するインバータと、入力電圧が入力する入力端子と前
記入力電圧のピーク値を保持電圧として保持するピーク
値保持回路の入力端との間に挿入され制御端への前記反
転リセット信号の供給に応答して導通する第3のリセッ
トスイッチとを備えて構成されている。
【0035】また、請求項14記載の発明は、請求項8
記載のピークホールド回路において、前記保持ピーク値
選択回路が、一方の入力端が第1の電源に他方の入力端
が第2の電源にそれぞれ接続し制御端への前記選択信号
の供給に応答して前記第1及び第2の電源のいずれか一
方を出力端に接続するピーク値選択スイッチと、一方の
入力端が前記ピーク値選択スイッチの出力端に他方の入
力端が前記ピーク点検出信回路の出力端に出力端が前記
スイッチ制御回路の前記ピーク点検出信号の入力端にそ
れぞれ接続した第1の排他的論理和回路と、一方の入力
端が前記ピーク値選択スイッチの出力端に他方の入力端
が電圧比較器の出力端に出力端が前記スイッチ制御回路
の入力端にそれぞれ接続した第2の排他的論理和回路と
を備えて構成されている。
【0036】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0037】本実施の形態のピークホールド回路は、入
力信号の電圧である入力電圧の複数のサイクルから成る
予め定めた期間における最大値又は最小値であるピーク
値を検出して出力信号である出力ピーク値を出力するピ
ークホールド回路において、上記入力電圧と上記出力ピ
ーク値との大小関係を比較し比較検出信号を出力する電
圧比較器と、電圧保持用の第1及び第2の容量と、これ
ら第1及び第2の容量の各々と入力端子及び出力端子の
各々との接続を相補的に切替える第1及び第2のスイッ
チとを備え、上記入力電圧のピーク値を保持電圧として
保持し上記出力ピーク値を出力するピーク値保持回路
と、上記入力電圧の各サイクルのピーク点を検出してピ
ーク点検出信号を出力するピーク点検出回路と、上記比
較検出信号と上記ピーク点検出信号とのレベル遷移情報
に応じて上記第1及び第2の容量の一方を上記入力電圧
が入力する入力端子に他方を上記出力ピーク値を出力す
る出力端子に接続するように上記第1及び第2のスイッ
チを相補的に切り替えるスイッチ制御信号を出力するス
イッチ制御回路とを備えることを特徴とする。
【0038】次に、本発明の実施の形態をブロックで示
す図1を参照すると、この図に示す本実施の形態のピー
クホールド回路は、非反転入力端に入力端子TIを経由
して供給される入力信号の電圧(以下、入力電圧)Iを
反転入力端に出力ピーク値)POをそれぞれ入力し入力
信号Iと出力信号の電圧(以下出力ピーク値)POとの
大小関係を検出し比較検出信号Dを出力するコンパレー
タ回路から成る電圧比較器1と、入力信号Iのピーク値
を保持電圧Pとして保持し対応する出力ピーク値POを
出力するピーク値保持回路2と、入力電圧Iの各サイク
ルのピーク点を検出してピーク点検出信号PDを出力す
るピーク点検出回路3と、クロック端にピーク点検出信
号PDの供給をJ及びK各入力端に比較検出信号Dの各
々の供給をそれぞれ受け出力端B及びQBの各々から相
補の制御信号C,BCを出力しピーク値保持回路2に供
給するJK型のフリップフロップ4と、保持電圧Pをバ
ッファ増幅し出力ピーク値POを出力するバッファ回路
7とを備える。
【0039】ピーク値保持回路2は、一端が後述の節点
N21,N22の各々に他端が接地にそれぞれ接続され
た電圧保持用の容量21,22と、入力端が入力端子T
Iに一方の出力端が節点N21に他方の出力端が節点N
22に制御端がフリップフロップ4の出力端QBにそれ
ぞれ接続されたスイッチS21と、一方の入力端が節点
N21に他方の入力端が節点N22に制御端がフリップ
フロップ4の出力端Bにそれぞれ接続されたスイッチS
22とを備える。
【0040】これらスイッチS21,S22は、フリッ
プフロップ4からの相補の制御信号BC,Cの供給に応
答して容量21,22の一方の一端を入力端子TIに他
方の一端を出力端子TOに接続するように相補的に切替
える。
【0041】ピーク点検出回路3は、入力電圧Iを微分
し微分電圧dIを出力する微分回路31と、非反転入力
端に基準電圧VRを反転入力端に微分電圧dIをそれぞ
れ入力し微分電圧dIの極性反転を検出してピーク点検
出信号を出力する電圧比較器31と、基準電圧VRを出
力する電圧源V31とを備える。
【0042】次に、図1及び各部波形をタイムチャート
で示す図2を参照して本実施の形態の動作について説明
すると、まず、説明の便宜上、従来と同様に、入力信号
Iが正弦波で、この正弦波の周期(サイクル)よりも長
時間でレベルが変動するものとし、予め定めたサンプル
期間、例えば正弦波の12サイクルの期間でこの入力信
号の正側の最大電圧値をピーク値(正側のピーク値)と
して検出するものとする。
【0043】また、初期状態として、図示のように、ス
イッチS21が入力端子TIを節点N22を経由して容
量C22に接続し、スイッチS22が出力端子TOを節
点N21を経由して容量C21に接続しているものとす
る。
【0044】この状態で、入力端子TIに入力信号(以
下、入力電圧)Iの任意のサイクルが入力されると、こ
の入力電圧Iは、スイッチS21、節点N22を経由し
て容量C22に充電され、容量C21の保持電圧P1
は、節点N21、スイッチS22を経由して出力端子T
Oに出力ピーク値POとして出力される。
【0045】同時に、入力電圧Iはピーク点検出回路3
に入力される。ピーク点検出回路3は、以下に説明する
ようにこのサイクルの正弦波形入力電圧Iにおける上昇
傾向が下降傾向に移行する点、すなわち、ピーク点を検
出し、ピーク点検出信号PDを出力してフリップフロッ
プ4のクロック端に供給する。
【0046】まず、微分回路31は、入力電圧Iを微分
し微分電圧dIを出力する。電圧比較器31は、微分電
圧dIと基準電圧VRとを比較し微分電圧dIがプラ
ス、すなわち入力電圧Iが上昇傾向の場合はピーク点検
出信号PDとしてLレベルを出力する。入力電圧Iがピ
ーク点に到達し微分電圧dIが0からマイナス、すなわ
ち入力電圧Iが下降傾向に変化したとき、電圧比較器3
1は、ピーク点検出信号PDとしてHレベルを出力す
る。
【0047】電圧比較器1は、入力電圧Iが出力端子T
Oの出力ピーク値PO、すなわち、容量C21の保持電
圧P1より大きい(I>P1)とき比較検出信号Dとし
てHレベルを出力し、逆に、入力電圧Iが保持電圧Pよ
り小さい(I<P1)とき比較信号DとしてLレベルを
出力して、フリップフロップ4の入力端J及びKに供給
する。フリップフロップ4は、入力端J,KがHレベル
の期間中にピーク点検出信号PDがHレベルとなったと
き、遷移動作を行って出力端B,QBの各々のレベルが
反転し、スイッチS21の出力端及びスイッチS22の
入力端を切り替える。すなわち、スイッチS21は、節
点N21を経由して容量C21を入力端子に接続するよ
うに、スイッチS22は、節点N22を経由して容量C
22を出力端子に接続よう切り替える。この結果、容量
C21は入力電圧Iの充電を開始し、容量C22は保持
電圧P2を保持電圧Pとして保持し、この保持電圧Pを
バッファ回路7に供給する。バッファ回路7は、保持電
圧Pをバッファ増幅し、出力端子TOから出力ピーク値
POを出力する。
【0048】この時、容量C22の保持電圧P2はその
時点の入力電圧Iであり、この入力電圧I対応の保持電
圧P2を保持電圧P、すなわち、出力ピーク値POとし
て出力する。一方、それまでの最高電圧を保持電圧P1
として保持していた容量C21には、さらに入力電圧I
が供給され、入力電圧Iが保持電圧より高い場合は充電
を行う。
【0049】以上の動作を入力信号Iの各サイクル毎に
繰り返すことにより、ピーク値保持回路2の容量C2
1,C22は、入力電圧Iの最も高い電位、すなわち、
ピーク値を保持電圧P1及びP2として保持し、この保
持電圧P1,P2を保持電圧Pとして出力端子TOから
対応する出力ピーク値POを出力する。
【0050】このように、スイッチS21,S22が切
り替わった時点の入力電圧値がピーク値として出力され
るので、入力電圧Iの周波数が高い場合でも確実にピー
ク値保持回路2の容量C21,C22はピーク値を保持
することができ、容量C21,C22の充電時間に起因
する不十分なピーク値保持を防止できる。また、ピーク
点検出回路3を備えることにより、入力電圧Iのピーク
点を検出した瞬間にスイッチS21,S22の切替が終
了してるので、ピーク値超過時点の値の保持を防止でき
る。
【0051】スイッチS21,S22の構成の一例を示
す図3(A)を参照すると、この図は代表としてスイッ
チS22の構成を示し、それぞれPチャネルトランジス
タ及びNチャネルトランジスタの並列接続から成り、相
補に動作するトランスファゲートTG21,TG22
と、制御信号Cを反転して反転制御信号BCを出力する
インバータIV21とを備える。
【0052】トランスファゲートTG21は、各々のソ
ース同士及びドレイン同士を共通接続してそれぞれ入力
端及び出力端としたNチャネル型のトランジスタN21
とPチャネル型のトランジスタP21とから成り、トラ
ンジスタN21のゲートに制御信号Cの供給をトランジ
スタP21のゲートに反転制御信号BCの供給をそれぞ
れ受ける。
【0053】トランスファゲートTG22は、各々のソ
ース同士及びドレイン同士を共通接続してそれぞれ入力
端及び出力端としたNチャネル型のトランジスタN22
とPチャネル型のトランジスタP22とから成り、トラ
ンジスタP22のゲートに制御信号Cの供給をトランジ
スタN22のゲートに反転制御信号BCの供給をそれぞ
れ受ける。
【0054】図3(B)にスイッチS22の等価回路を
示す。すなわち、トランスファゲートTG21の共通接
続ソースが一方の入力端に、トランスファゲートTG2
2の共通接続ソースが他方の入力端に、トランスファゲ
ートTG21,TG22の各々の共通接続ドレインをさ
らに共通接続したものが出力端に、制御信号Cの入力端
子が制御端Cにそれぞれ相当する。
【0055】スイッチS21はトランスファゲートTG
21,TG22の各々の入力端を共通接続し、各々の出
力端をそれぞれ一方の出力端及び他方の出力端とする以
外はスイッチS22と同様である。
【0056】なお、以上の説明では、便宜上ソースをト
ランスファゲートの入力端として説明したが、ドレイン
側を入力端としても良いことは、公知である。
【0057】以上の動作は、入力電圧Iの正側のピーク
値を保持する動作であるが、電圧比較器1の非反転及び
反転各入力端子への入力接続を逆に、すなわち、反転入
力端に入力電圧Iを非反転入力端に電圧保持信号Pをそ
れぞれ入力すること、及びピーク点検出回路3の検出特
性を逆、すなわち、正弦波形入力電圧Iにおける下降傾
向が上昇傾向に移行する点をピーク点として検出するこ
ととにより、入力電圧Iの負側のピーク値を保持する動
作を行うことができる。
【0058】次に、本発明の第2の実施の形態を図1と
共通の構成要素には共通の参照文字/数字を付して同様
にブロックで示す図4を参照すると、この図に示す本実
施の形態の前述の第1の実施の形態との相違点は、リセ
ット信号Rの供給に応答して電圧保持用の容量C21,
C22に保持していたピーク値を初期状態にリセットす
るリセット回路5を備えることである。
【0059】リセット回路5は、初期電圧VAを出力す
る電圧源V51と、各々の入力端が電圧源V51に各々
の出力端がピーク値保持回路の容量C21,C22の各
々の一端、すなわち、節点N21,N21の各々にそれ
ぞれ接続し制御端へのリセット信号Rの供給に応答して
導通(オン)するスイッチS51,S52と、入力端が
リセット端子TRに接続されリセット信号Rを反転し反
転リセット信号BRを出力するインバータIV51と、
入力端子TIとスイッチS21の入力端(ピーク値保持
回路2の入力端)との間に挿入され制御端への反転リセ
ット信号BRの供給に応答して導通するスイッチS53
とを備える。
【0060】スイッチS51,S52,S53の構成の
一例を示す図3(C)を参照すると、この図は代表とし
てスイッチS51の構成を示し、Pチャネルトランジス
タ及びNチャネルトランジスタの並列接続から成るトラ
ンスファゲートTG51と、制御信号Cを反転して反転
制御信号BCを出力するインバータIV52とを備え
る。
【0061】図3(D)にスイッチS51の等価回路を
示す。すなわち、トランスファゲートTG51の共通接
続ソースが入力端に、トランスファゲートTG51の共
通接続ドレインが出力端に、制御信号Cの入力端子が制
御端Cにそれぞれ相当する。
【0062】図4及び各部波形をタイムチャートで示す
図5を参照して本実施の形態の動作について第1の実施
の形態との相違点を重点的に説明すると、リセット信号
RがLレベルのときは通常通りピークホールド動作を行
う。リセット信号RがHレベルとなった時、ピークホー
ルド動作を停止し出力Oがリセットされ初期状態とな
る。
【0063】これにより、リセット信号の供給に応答し
て瞬時にホールド(保持)電圧の放電を終え、次回のピ
ークホールド動作へ移行できる。
【0064】次に、本発明の第3の実施の形態を図1と
共通の構成要素には共通の参照文字/数字を付して同様
にブロックで示す図6を参照すると、この図に示す本実
施の形態の前述の第1の実施の形態との相違点は、ピー
ク点検出回路3の出力端とフリップフロップ4のクロッ
ク端との間に挿入され選択信号Sの供給に応答して保持
ピーク値の最大値と最小値のいずれか一方を選択して保
持する保持ピーク値選択回路6を備えることである。
【0065】保持ピーク値選択回路6は、一方の入力端
が電源VDDに他方の入力端が接地電位VSSにそれぞ
れ接続し制御端への選択信号Sの供給に応答して電源V
DDと接地電位VSSのいずれか一方を出力端に接続す
るスイッチS61と、一方の入力端がスイッチS61の
出力端に他方の入力端がピーク点検出信回路3の出力端
に出力端がフリップフロップ4のクロック入力端にそれ
ぞれ接続した排他的論理和(EXOR)回路E61と、
一方の入力端がスイッチS61の出力端に他方の入力端
が電圧比較器1の出力端に出力端がフリップフロップ4
の入力端J,Kにそれぞれ接続したEXOR回路E62
とを備える。
【0066】図6及び各部波形をタイムチャートで示す
図7を参照して本実施の形態の動作について第1の実施
の形態との相違点を重点的に説明すると、選択端子TS
からの選択信号Sの供給に応答してスイッチS61が動
作し、選択信号SがLレベルのときは接地電位VSSを
EXOR回路E61,E62に供給して保持ピーク値の
最大値を、Hレベルのときは電源電位VDDをEXOR
回路E61,E62に供給して保持ピーク値の最小値を
それぞれ保持する。
【0067】本実施の形態では、EXOR回路を用いて
保持ピーク値選択回路を構成したが、インバータ回路、
NAND回路等を用いても構成できることは明らかであ
る。
【0068】次に、本発明の第4の実施の形態を図1と
共通の構成要素には共通の参照文字/数字を付して同様
にブロックで示す図8を参照すると、この図に示す本実
施の形態の前述の第1の実施の形態との相違点は、入力
端子TIとピーク値保持回路2の入力端との間に挿入さ
れ入力電圧Iを所定時間遅延するようバッファリングす
るバッファ回路9を備えることである。
【0069】図8及び各部波形をタイムチャートで示す
図8を参照して本実施の形態の動作について第1の実施
の形態との相違点を重点的に説明すると、第1の実施の
形態の構成では、ピーク点検出回路3の動作遅延により
ピーク点検出信号PDの出力タイミングが実際のピーク
点より遅れる。そのため、電圧保持用の容量C21,C
22の切替がピーク点より遅れ、ピーク値を超えた時点
で電位を保持するるため図9(A)に示すように、実際
のピーク値の保持ができなくなってしまう。バッファ回
路9の挿入により、容量C21,C22の入力電圧Iを
ピーク点検出信号PDの遅延時間分を補正することによ
り、図9(B)に示すように、より高精度にピーク値を
保持できる。
【0070】次に、本発明の第5の実施の形態を図1と
共通の構成要素には共通の参照文字/数字を付して同様
にブロックで示す図10を参照すると、この図に示す本
実施の形態の前述の第1の実施の形態との相違点は、ピ
ーク点検出回路3の代わりに、微分回路31と電圧比較
器32の代わりに入力電圧Iを一定周波数のクロックφ
でチョッピングして1クロック分前のピーク点検出信号
である遅延検出信号DPDと比較してピーク点検出信号
PDを出力するチョッパコンパレータ33と、ピーク点
検出信号PDを1クロック分遅延して遅延検出信号DP
Dを出力するD型のフリップフロップ34とを備えるピ
ーク点検出回路3Aを備えることである。
【0071】図10を参照して本実施の形態の動作につ
いて第1の実施の形態との相違点を重点的に説明する
と、ピーク点検出回路3Aのチョッパコンパレータ33
は、入力電圧Iを常に1クロック分前のピーク点検出信
号PDである遅延検出信号DPDと比較し、入力電圧I
が遅延検出信号DPDより大きい、すなわち、入力電圧
が上昇傾向である場合はピーク点検出信号PDとしてL
レベルを出力する。入力電圧Iがピーク点に到達し入力
電圧Iが下降傾向に変化したとき、入力電圧Iは遅延検
出信号DPDよりも小さくなるので、チョッパコンパレ
ータ33は、ピーク点検出信号PDとしてHレベルを出
力する。
【0072】次に、本発明の第6の実施の形態を図1と
共通の構成要素には共通の参照文字/数字を付して同様
にブロックで示す図11を参照すると、この図に示す本
実施の形態の前述の第1の実施の形態との相違点は、電
圧比較器1の出力端及びピーク点検出回路3の出力端の
各々とフリップフロップ4の入力端J及び入力端Kの各
々との間に予め定めた基準電圧VFより低い点で入力電
圧Iのピーク点を検出した場合フリップフロップ4の動
作を禁止する誤動作防止回路8を備えることである。
【0073】誤動作防止回路8は、入力電圧Iと基準電
圧VFとを比較し低レベル検出信号LDを出力する電圧
比較器81と、電圧比較器1からの比較検出信号Dと低
レベル検出信号LDとの論理積(AND)結果をフリッ
プフロップ4の入力J,Kの各々に供給するAND回路
A81,A82と、基準電圧VFを出力する電圧源V8
1とを備える。
【0074】図11及び入力電圧Iの波形例をタイムチ
ャートで示す図12を参照して本実施の形態の動作につ
いて第1の実施の形態との相違点を重点的に説明する
と、ここでは、説明の便宜上正のピーク点を検出するも
とする。まず、電圧比較器81は、入力電圧Iのピーク
点が基準電圧VFより大きい場合(点a,c,e)は、
低レベル検出信号LDとしてHレベルを出力しAND回
路A81,A82の一方の入力端に供給する。AND回
路A81,A82の各々は他方の入力端に比較検出信号
Dが入力されており、比較検出信号DがHレベルの場合
Hレベルを出力し、フリップフロップ4の入力J,Kの
各々に供給するので、第1の実施の形態と同様に動作す
る。入力電圧Iが基準電圧VFより小さい場合(点g)
は、低レベル検出信号LDとしてLレベルを出力し、従
ってAND回路A81,A82は、比較検出信号DがH
レベルの場合でもLレベルを出力するので、ピーク点検
出信号PDがアクテイブ(Hレベル)となってもフリッ
プフロップ4は動作しない。従ってピーク値保持回路2
のスイッチS21,S22の切替動作は行われず、誤動
作を防止できる。
【0075】負のピーク点検出の場合は、上記と逆に基
準電圧VFより大きい負ピーク点b,dの検出を防止す
るよう動作する。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のピークホ
ールド回路は、入力電圧と上記出力ピーク値との大小関
係を比較し比較検出信号を出力する電圧比較器と、電圧
保持用の第1及び第2の容量と、これら第1及び第2の
容量の各々と入力端子及び出力端子の各々との接続を相
補的に切替える第1及び第2のスイッチとを備え上記入
力電圧のピーク値を保持電圧として保持し上記出力ピー
ク値を出力するピーク値保持回路と、上記入力電圧の各
サイクルのピーク点を検出してピーク点検出信号を出力
するピーク点検出回路と、上記比較検出信号と上記ピー
ク点検出信号とのレベル遷移情報に応じて上記第1及び
第2の容量の一方を入力端子に他方を出力端子に接続す
るように上記第1及び第2のスイッチを相補的に切り替
えるスイッチ制御信号を出力するスイッチ制御回路とを
備えることにより、一方の容量がピーク値を出力する期
間に他方の容量の保持電圧が入力電圧に追従しているた
め、スイッチが切り替わった時点の入力電圧値がピーク
値として出力されるので、入力信号の周波数が高い場合
でも容量の充電時間に起因する不十分なピーク値保持を
防止できるという効果がある。
【0077】また、ピーク点検出回路を備えることによ
り、入力信号のピーク点を検出した瞬間に容量切替スイ
ッチの切替が終了してるので、ピーク値超過時点の値の
保持を防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピークホールド回路の第1の実施の形
態を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態のピークホールド回路における動
作の一例を示すタイムチャートである。
【図3】図1及び図4のスイッチの構成の一例を示す回
路図及び等価回路図である。
【図4】本発明のピークホールド回路の第2の実施の形
態を示すブロック図である。
【図5】本実施の形態のピークホールド回路における動
作の一例を示すタイムチャートである。
【図6】本発明のピークホールド回路の第3の実施の形
態を示すブロック図である。
【図7】本実施の形態のピークホールド回路における動
作の一例を示すタイムチャートである。
【図8】本発明のピークホールド回路の第4の実施の形
態を示すブロック図である。
【図9】本実施の形態のピークホールド回路における動
作の一例を示すタイムチャートである。
【図10】本発明のピークホールド回路の第5の実施の
形態を示すブロック図である。
【図11】本発明のピークホールド回路の第6の実施の
形態を示すブロック図である。
【図12】本実施の形態のピークホールド回路における
動作の一例を示すタイムチャートである。
【図13】従来のピークホールド回路の一例を示すブロ
ック図である。
【図14】従来のピークホールド回路における動作の一
例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1,32,81,101 電圧比較器 2,102 ピーク値保持回路 3,3A ピーク点検出回路 4,34 フリップフロップ 5 リセット回路 6 保持ピーク値選択回路 7,9,107 バッファ回路 8 誤動作防止回路 31 微分回路 33 チョッパコンパレータ A81,A82 AND回路 C21,C22,C23 容量 E61,E62 EXOR回路 IV21,IV51,IV52 インバータ R21 抵抗 S21,S22,S26,S51,S52,S53,S
61 スイッチ TG21,TG22,TG51 トランスファゲート N21,N22,P21,P22 トランジスタ V31,V51,V81 電圧源
フロントページの続き (72)発明者 石関 芳明 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403番 53 エヌイーシーマイクロシステム株式会 社内 Fターム(参考) 2G035 AA13 AB04 AC01 AC05 AC15 AD10 AD16 AD17 AD23 AD31 AD44 AD46 AD47 AD50

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の電圧である入力電圧の複数の
    サイクルから成る予め定めた期間における最大値又は最
    小値であるピーク値を検出して出力信号である出力ピー
    ク値を出力するピークホールド回路において、 前記入力電圧と前記出力ピーク値との大小関係を比較し
    比較検出信号を出力する電圧比較器と、 電圧保持用の第1及び第2の容量と、これら第1及び第
    2の容量の各々と入力端子及び出力端子の各々との接続
    を相補的に切替える第1及び第2のスイッチとを備え、
    前記入力電圧のピーク値を保持電圧として保持し前記出
    力ピーク値を出力するピーク値保持回路と、 前記入力電圧の各サイクルのピーク点を検出してピーク
    点検出信号を出力するピーク点検出回路と、 前記比較検出信号と前記ピーク点検出信号とのレベル遷
    移情報に応じて前記第1及び第2の容量の一方を前記入
    力電圧が入力する入力端子に他方を前記出力ピーク値を
    出力する出力端子に接続するように前記第1及び第2の
    スイッチを相補的に切り替えるスイッチ制御信号を出力
    するスイッチ制御回路とを備えることを特徴とするピー
    クホールド回路。
  2. 【請求項2】 前記電圧比較器が、非反転入力端に前記
    入力端子を経由して供給される前記入力電圧を反転入力
    端に前記出力ピーク値をそれぞれ入力し前記入力電圧と
    前記出力ピーク値との大小関係を検出し前記比較検出信
    号を出力するコンパレータ回路を備えることを特徴とす
    る請求項1記載のピークホールド回路。
  3. 【請求項3】 前記ピーク点検出回路が、前記入力電圧
    を微分し微分電圧を出力する微分回路と、 非反転入力端に基準電圧を反転入力端に前記微分電圧を
    それぞれ入力し前記微分電圧の極性反転を検出して前記
    ピーク点検出信号を出力する電圧比較器とを備えること
    を特徴とする請求項1記載のピークホールド回路。
  4. 【請求項4】 前記ピーク点検出回路が、前記入力電圧
    を一定周波数のクロックでチョッピングして1クロック
    分前のピーク点検出信号である遅延検出信号と比較して
    前記ピーク点検出信号を出力するチョッパコンパレータ
    と、 前記ピーク点検出信号を1クロック分遅延して前記遅延
    検出信号を出力するD型のフリップフロップとを備える
    ことを特徴とする請求項1記載のピークホールド回路。
  5. 【請求項5】 前記スイッチ制御回路が、クロック端に
    前記ピーク点検出信号を入力し入力端に前記比較検出信
    号を入力し第1及び第2の出力端から相補の制御信号を
    出力し前記ピーク値保持回路に供給するフリップフロッ
    プとを備えることを特徴とする請求項1記載のピークホ
    ールド回路。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2のスイッチの各々が、
    それぞれPチャネルトランジスタ及びNチャネルトラン
    ジスタの並列接続から成り相補に動作する第1及び第2
    のトランスファゲートと、制御信号を反転して反転制御
    信号を出力するインバータとを備え、 前記第1のトランスファゲートが、各々のソース同士及
    びドレイン同士を共通接続してそれぞれ入力端及び出力
    端としゲートに前記制御信号の供給を受けるNチャネル
    型の第1のトランジスタとゲートに前記反転制御信号の
    供給を受けるPチャネル型の第2のトランジスタとを有
    し、 前記第2のトランスファゲートが、各々のソース同士及
    びドレイン同士を共通接続してそれぞれ入力端及び出力
    端としゲートに前記反転制御信号の供給を受けるNチャ
    ネル型の第3のトランジスタとゲートに前記制御信号の
    供給を受けるPチャネル型の第4のトランジスタとを有
    することを特徴とする請求項1記載のピークホールド回
    路。
  7. 【請求項7】 リセット信号の供給に応答して前記第1
    及び第2の容量に保持していた前記ピーク値を初期状態
    にリセットするリセット回路を備えることを特徴とする
    請求項1記載のピークホールド回路。
  8. 【請求項8】 前記ピーク点検出回路の出力端と前記ス
    イッチ制御回路の前記ピーク点検出信号の入力端との間
    に挿入され選択信号の供給に応答して保持ピーク値の最
    大値と最小値のいずれか一方を選択して保持する保持ピ
    ーク値選択回路を備えることを特徴とする請求項1記載
    のピークホールド回路。
  9. 【請求項9】 前記入力端子と前記ピーク値保持回路の
    入力端との間に挿入され前記入力電圧を所定時間遅延す
    るようバッファリングするバッファ回路を備えることを
    特徴とする請求項1記載のピークホールド回路。
  10. 【請求項10】 前記電圧比較器の出力端及び前記ピー
    ク点検出回路の出力端の各々と前記スイッチ制御回路の
    入力端の各々との間に予め定めた基準電圧より低い点で
    前記入力電圧の前記ピーク点を検出した場合前記スイッ
    チ制御回路の動作を禁止する誤動作防止回路を備え、 前記誤動作防止回路が、前記入力電圧と前記基準電圧と
    を比較し低レベル検出信号を出力するレベル比較器と、 前記比較検出信号と前記低レベル検出信号との論理演算
    結果を前記スイッチ制御回路の入力端に供給する論理回
    路とを備えることを特徴とする請求項1記載のピークホ
    ールド回路。
  11. 【請求項11】 前記フリップフロップが、第1及び第
    2の入力端を有するJKフリップフロップであることを
    特徴とする請求項5記載のピークホールド回路。
  12. 【請求項12】 前記フリップフロップが、Tフリップ
    フロップであることを特徴とする請求項5記載のピーク
    ホールド回路。
  13. 【請求項13】 前記リセット回路が、初期電圧を出力
    する電圧源と、 各々の入力端が前記電圧源に各々の出力端が前記第1及
    び第2の容量の各々の一端にそれぞれ接続し制御端への
    前記リセット信号の供給に応答して導通する第1及び第
    2のリセットスイッチと、 前記リセット信号を反転し反転リセット信号を出力する
    インバータと、 入力電圧が入力する入力端子と前記入力電圧のピーク値
    を保持電圧として保持するピーク値保持回路の入力端と
    の間に挿入され制御端への前記反転リセット信号の供給
    に応答して導通する第3のリセットスイッチとを備える
    ことを特徴とする請求項7記載のピークホールド回路。
  14. 【請求項14】 前記保持ピーク値選択回路が、一方の
    入力端が第1の電源に他方の入力端が第2の電源にそれ
    ぞれ接続し制御端への前記選択信号の供給に応答して前
    記第1及び第2の電源のいずれか一方を出力端に接続す
    るピーク値選択スイッチと、 一方の入力端が前記ピーク値選択スイッチの出力端に他
    方の入力端が前記ピーク点検出信回路の出力端に出力端
    が前記スイッチ制御回路の前記ピーク点検出信号の入力
    端にそれぞれ接続した第1の排他的論理和回路と、 一方の入力端が前記ピーク値選択スイッチの出力端に他
    方の入力端が電圧比較器の出力端に出力端が前記スイッ
    チ制御回路の入力端にそれぞれ接続した第2の排他的論
    理和回路とを備えることを特徴とする請求項8記載のピ
    ークホールド回路。
JP2002014112A 2002-01-23 2002-01-23 ピークホールド回路 Expired - Fee Related JP3636692B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002014112A JP3636692B2 (ja) 2002-01-23 2002-01-23 ピークホールド回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002014112A JP3636692B2 (ja) 2002-01-23 2002-01-23 ピークホールド回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003215173A true JP2003215173A (ja) 2003-07-30
JP3636692B2 JP3636692B2 (ja) 2005-04-06

Family

ID=27650884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002014112A Expired - Fee Related JP3636692B2 (ja) 2002-01-23 2002-01-23 ピークホールド回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3636692B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102735910A (zh) * 2011-04-08 2012-10-17 中山大学 最大峰值电压侦测电路
CN103472288A (zh) * 2013-08-30 2013-12-25 西北工业大学 峰值电压检测电路
JP2017120253A (ja) * 2015-12-24 2017-07-06 矢崎総業株式会社 差電圧測定装置
CN108051635A (zh) * 2017-10-23 2018-05-18 上海卫星工程研究所 火工品点火电流峰值检测电路
CN110068724A (zh) * 2018-01-24 2019-07-30 株式会社索思未来 峰值谷值检测电路、a/d转换器以及集成电路
CN113364537A (zh) * 2021-06-02 2021-09-07 沸蓝建设咨询有限公司 一种基于5g通信的物联网监测系统
CN113406602A (zh) * 2021-05-21 2021-09-17 中山大学 一种脉冲峰值保持电路及控制方法
CN113419102A (zh) * 2021-06-26 2021-09-21 广州金升阳科技有限公司 一种波峰检测电路及其应用

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103346758B (zh) * 2013-06-03 2016-02-10 西北工业大学 前端读出电路中的自触发峰值保持电路

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102735910A (zh) * 2011-04-08 2012-10-17 中山大学 最大峰值电压侦测电路
CN102735910B (zh) * 2011-04-08 2014-10-29 中山大学 最大峰值电压侦测电路
CN103472288A (zh) * 2013-08-30 2013-12-25 西北工业大学 峰值电压检测电路
JP2017120253A (ja) * 2015-12-24 2017-07-06 矢崎総業株式会社 差電圧測定装置
CN108051635A (zh) * 2017-10-23 2018-05-18 上海卫星工程研究所 火工品点火电流峰值检测电路
JP2019128248A (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 株式会社ソシオネクスト ピーク・ボトム検出回路、a/dコンバータ及び集積回路
CN110068724A (zh) * 2018-01-24 2019-07-30 株式会社索思未来 峰值谷值检测电路、a/d转换器以及集成电路
US10419012B2 (en) 2018-01-24 2019-09-17 Socionext Inc. Peak/bottom detection circuit, A/D converter, and integrated circuit
JP7059647B2 (ja) 2018-01-24 2022-04-26 株式会社ソシオネクスト ピーク・ボトム検出回路、a/dコンバータ及び集積回路
CN113406602A (zh) * 2021-05-21 2021-09-17 中山大学 一种脉冲峰值保持电路及控制方法
CN113406602B (zh) * 2021-05-21 2024-04-26 中山大学 一种脉冲峰值保持电路及控制方法
CN113364537A (zh) * 2021-06-02 2021-09-07 沸蓝建设咨询有限公司 一种基于5g通信的物联网监测系统
CN113419102A (zh) * 2021-06-26 2021-09-21 广州金升阳科技有限公司 一种波峰检测电路及其应用
CN113419102B (zh) * 2021-06-26 2022-09-13 广州金升阳科技有限公司 一种波峰检测电路及其应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP3636692B2 (ja) 2005-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6243779B1 (en) Noise reduction system and method for reducing switching noise in an interface to a large width bus
US8004337B2 (en) Digital delay circuit
US7746131B2 (en) Reset signal filter
JP4818928B2 (ja) PCIExpressバス上の受信機検出のための方法および装置
US6992511B2 (en) Output buffer circuit
JP3489560B2 (ja) クロック断検出回路
EP0887935B1 (en) Noise isolation circuit
JP2008113196A (ja) 信号検知回路
US9337817B2 (en) Hold-time optimization circuit and receiver with the same
JP2003215173A (ja) ピークホールド回路
US6262607B1 (en) Output buffer circuit
US20120280721A1 (en) Squelch detection circuit
US5680065A (en) Small computer system interface bus driving circuit with unique enable circuitry
US6794919B1 (en) Devices and methods for automatically producing a clock signal that follows the master clock signal
US6037827A (en) Noise isolation circuit
US6194965B1 (en) Differential signal detection circuit
US6686776B2 (en) Digital data coincidence determining circuit
EP0582289B1 (en) Transistor circuit for holding peak/bottom level of signal
US6642746B2 (en) Phase detector with minimized phase detection error
US7298130B2 (en) Signal detector
US7433426B2 (en) Adaptive hysteresis receiver for a high speed digital signal
KR20040008636A (ko) 부하구동능력가변형 증폭회로
US6670832B1 (en) Glitch detect filter
US6194926B1 (en) Operation timing controllable system
EP1712972A1 (en) Semiconductor device

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20041207

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050105

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees