JP2009052584A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切替え機構を作動させたときに衝撃音が発生してしまうことを防止する動力伝達装置を提供する。
【解決手段】デフロック切替え用シフトフォーク55とストッパ部材18との間に設けられた弾性部材80と、デフロック切替え用シフトフォーク55と弾性部材80との間に設けられた支持部材81とを備え、ストッパ部材18が、弾性部材80に当接する第1当接部16と、第1当接部16よりもデフロック切替え用シフトフォーク55側に向って突出し支持部材81に当接する第2当接部17とを有し、第1当接部16に弾性部材80が当接した状態で、デフロック切替え用スリーブ53およびデフロック切替え用シフトフォーク55を位置決めする。また、弾性部材80の軸線方向の厚さが、第1当接部16と第2当接部17との軸線方向距離よりも大きくなるよう構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、動力伝達装置に関し、特に、副変速機のHighモードとLowモードとの間のモード切替え、デフロックのオンとオフの切替え等をアクチュエータにより行う動力伝達装置に関する。
一般に、動力伝達装置においては、複数の変速段数を有する主変速機と、高速段と低速段とを有する2速切替えの副変速機とを有し、比較的簡素な構成で高変速比を実現したものがある。
また、このような動力伝達装置においては、例えば主変速機とトランスファ内に設けた副変速機とを独立に変速制御可能とし、悪路や岩石路等のオフロード走行時にその副変速機を高速段での動作モード(以下、Highモードという)から低速段での動作モード(以下、Lowモードという)に切り替えることで、通常走行時に対し高減速比として必要な駆動力を確保しつつ4輪駆動することができるようになっている。また、トランスファ内に設けた切替え機構により、2輪駆動状態と4輪駆動状態を切替えたり、センターデフのロックまたは非ロック状態を切替えることができるようになっている。
従来、この種の動力伝達装置としては、副変速機のHighモードとLowモードとの間のモード切替え(以下、H−L切替えという)のための切替えスリーブと、前輪と後輪の駆動軸を直結または分離するための切替えスリーブとを、アクチュエータとしてのシフトモータが出力する回転駆動力により移動させて、速やかに切替えを行うようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図10は、従来の動力伝達装置の切替え機構を示すものである。
図10に示すように、従来の動力伝達装置の切替え機構においては、第1の歯車97と、第2の歯車98と、これらの歯車の一方に噛合する位置と双方に噛合する位置との間を移動する切替えスリーブ95およびシフトフォーク96と、切替えスリーブ95およびシフトフォーク96を移動させるアクチュエータ92およびシフトシャフト93と、切替えスリーブ95およびシフトフォーク96の移動限界位置を位置決めするストッパ部材94とを備え、アクチュエータ92により切替えスリーブ95およびシフトフォーク96を移動させて、第1の歯車97と第2の歯車98との間で駆動力の連結および切断をすることによって、H−L切替えをするようになっている。切替えが行われる際には、アクチュエータ92が駆動すると第1の歯車97上を切替えスリーブ95が移動し、第2の歯車98に接触して一旦停止する。アクチュエータ92は、切替えスリーブ95が停止した後も一定量駆動してアクチュエータ92の図示しない内部スプリングを巻き上げる。切替えスリーブ95のスプラインと第2の歯車98のスプラインとの位相が一致するとアクチュエータ92の内部スプリングによる付勢力によって切替えスリーブ95は第2の歯車98上に瞬間的に移動し、ストッパ部材94に当接して停止する。
特開2001−280491号公報
しかしながら、上述のような従来の動力伝達装置にあっては、切替えを行う際に、切替えスリーブ95の移動限界位置を位置決めするストッパ部材94に切替えスリーブ95が衝突し、不快な衝突音が発生するという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、切替え機構を作動させたときに衝撃音が発生してしまうことを防止する動力伝達装置を提供することを目的とする。
本発明に係る動力伝達装置は、上記目的達成のため、(1)第1の歯車および該第1の歯車と同軸に配置された第2の歯車と、前記第1の歯車または前記第2の歯車の一方に噛合する第1の位置と、前記第1の歯車と前記第2の歯車の双方に噛合する第2の位置との間で、前記第1の歯車および前記第2の歯車の軸線方向に移動自在に設けられた移動部材と、前記移動部材を移動させる移動手段と、前記第1の位置および前記第2の位置の何れか一方の位置において前記移動部材を位置決めする位置決め部材とを備えた動力伝達装置において、前記移動部材と前記位置決め部材との間に設けられた弾性部材と、前記移動部材と前記弾性部材との間に設けられた支持部材とを備え、前記位置決め部材が、前記弾性部材に当接する第1当接部と、該第1当接部よりも前記移動部材側に向って突出し前記支持部材に当接する第2当接部とを有し、前記第1当接部に前記弾性部材が当接した状態で、前記移動部材を位置決めするよう構成したものである。
この構成により、移動部材が弾性部材を介して位置決め部材に当接することになる。したがって、移動手段により移動部材を移動させて動力伝達装置の切替えをするときに衝撃音が発生してしまうことを防止することができる。また、弾性部材が摩耗して第1当接部に当接しなくなった場合は、支持部材が第2当接部に当接することにより移動部材の位置決めが行われるので、弾性部材が摩耗しても切替え精度が低下することがなく、正常に切替えをすることができる。
上記(1)記載の構成を有する動力伝達装置は、好ましくは、(2)前記弾性部材の前記軸線方向の厚さが、前記第1当接部と前記第2当接部との軸線方向距離よりも大きくなるよう構成される。
この構成により、弾性部材が摩耗しておらず、弾性部材の軸線方向の厚さが、第1当接部と第2当接部との軸線方向距離よりも大きい状態のときには、第1当接部が弾性部材に当接することで移動部材が位置決めされるとともに、移動部材と位置決め部材との衝突による衝撃音の発生が弾性部材により防止される。また、弾性部材が摩耗した後の状態においては、第2当接部が支持部材に当接することで移動部材が位置決めされ、移動部材の停止位置が、弾性部材が摩耗した僅かな長さだけ変位するが、第2当接部が支持部材に当接することで移動部材が位置決めされるので、切替え精度が低下することがなく、正常に切替えをすることができる。
上記(1)または(2)記載の動力伝達装置においては、(3)前記弾性部材と前記支持部材とを一体的に構成するのが好ましい。
この構成により、弾性部材は、第1当接部により支持されることにより変形または分解が防止される。
上記(3)記載の動力伝達装置においては、(4)前記支持部材と前記移動部材とを一体的に構成してもよい。
この構成により、移動部材が移動するときに、移動部材と支持部材とが接触するときの僅かな音の発生も防止することができる。
上記(1)または(2)記載の動力伝達装置においては、(5)前記支持部材と前記移動部材とを一体的に構成するとともに、前記弾性部材を前記第1当接部に固定してもよい。
この構成により、弾性部材が第1当接部により支持されることにより変形または分解が防止され、移動部材と支持部材とが接触するときの僅かな音の発生も防止することができる。
本発明によれば、移動部材と位置決め部材との間に設けられた弾性部材と、移動部材と弾性部材との間に設けられた支持部材とを備え、位置決め部材が、弾性部材に当接する第1当接部と、第1当接部よりも移動部材側に向って突出し支持部材に当接する第2当接部とを有し、第1当接部に弾性部材が当接した状態で、移動部材を位置決めするよう構成しているので、移動部材が弾性部材を介して位置決め部材に当接することになる。その結果、切替え機構を作動させたときに衝撃音が発生してしまうことを防止する動力伝達装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る動力伝達装置を搭載した車両の概略ブロック図である。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、動力伝達装置としてのトランスファ10は、エンジン1から主変速機2を介して出力される動力を前輪4L、4R側および後輪5L、5R側に伝達するよう、主変速機2の後段側に直列的に配置されている。トランスファ10からの動力は、プロペラシャフト6a、6bを介して前輪4L、4Rおよび後輪5L、5R側に分配され、リヤ側の差動装置6からドライブシャフト7L、7Rを介して後輪5L、5Rに伝達されるとともに、フロント側の差動装置8からドライブシャフト9L、9Rを介して前輪4L、4Rに伝達されるようになっている。
ここで、主変速機2は、公知のものであり、特にその詳細な構成を図示しないが、複数の走行レンジ(複数の前進レンジ"D"、"L"、"2"、および後進レンジ"R"等)およびニュートラルレンジ(例えば、"N")のうち任意のレンジに選択操作されるようになっており、選択されたレンジに応じてそれに対応する車両の走行レンジで、自動変速制御を行うようになっている。
図2は本発明の第1の実施の形態に係る動力伝達装置の正面断面図に、切替え制御のブロック図を付加した構成図である。
図2に示すように、トランスファ10は、入力した動力を高速で出力軸14に伝達するHighモードと、入力した動力を低速で出力軸14に伝達するLowモードとに切替え可能な動力伝達機構である副変速機20と、副変速機20の切替えのための操作部に設けられた同期機構15と、同期機構15を介して副変速機20を切替え操作するアクチュエータ30と、プラネタリギヤタイプの差動制限機能付のディファレンシャルギヤ装置からなるセンターデフ40とを備えている。
トランスファ10には、アクチュエータ30の駆動を制御するトランスファECU70が接続されている。トランスファECU70は、詳細なハードウェア構成を図示していないが、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびバッテリーを利用するバックアップ用メモリとしてのB−RAM(Back-up RAM)を備え、更に、A/D変換器等を含む入力インターフェース回路と、リレー回路等を含む出力インターフェース回路等と、エンジン1の制御および主変速機2の制御を行う他のECUや統合制御用コントロールコンピュータとの間で通信を行うための通信インターフェースとを含んで構成されている。勿論、このトランスファECU70は、トランスミッション制御用のコントロールコンピュータの一部となっていてもよい。トランスファECU70には、図示しない車室側に装備された高低切替えスイッチ71とデフロック切替えスイッチ72とが、それぞれ接続されている。
副変速機20は、主変速機2のアウトプットシャフト(図示していない)のスプラインと嵌合する筒状の入力軸21に一体形成された外歯車からなるサンギヤ22と、そのサンギヤ22の周りに配された複数のピニオンギヤ23と、これら複数のピニオンギヤ23を所定間隔で支持するキャリア24と、複数のピニオンギヤ23が噛合するようにトランスファケース13の内部に固定されたリングギヤ25とからなるプラネタリギヤ方式のものであり、入力軸21が複数回転、例えば2.6回転すると、キャリア24が1回転するという減速出力を、キャリア24に固着された筒状体27(歯付の低速出力側の部材)から取り出すことができる。筒状体27はその先端部内周側にスプライン歯27aを有している。
また、入力軸21の内端部には高速段用の歯付ホイール26(歯付の高速出力側の部材)が固定されており、その歯付ホイール26は、入力軸21の入力回転を同期機構15を介してそのまま(速度比1:1)の回転速度で出力するようになっている。なお、この副変速機20の各ギヤは例えばヘリカルギヤ(はすば歯車)からなる。
同期機構15は、いわゆるレバーシンクロ方式のもので、歯付ホイール26の内側面側に一体に装着されたテーパリング31と、そのテーパリング31に近接して配置されたシンクロナイザリング32と、入力軸21と同軸に配置されたシンクロスリーブとしてのH−L切替え用スリーブ33と、外周部でH−L切替え用スリーブ33の内周側に形成された環状溝(符号なし)に遊嵌されるとともに内周部で板ばね等により弾性支持されたシンクロレバー34と、H−L切替え用スリーブ33の環状の切替え操作部33gに係合してH−L切替え用スリーブ33を軸方向に移動させるH−L切替え用シフトフォーク35と、H−L切替え用シフトフォーク35を支持するとともにトランスファケース13に軸方向摺動可能に支持されたH−L切替え用シフトシャフト37とを有している。H−L切替え用スリーブ33は、その内周部に軸方向に所定間隔を隔てた2組のスプライン歯33aを有し、その間に前記環状溝が形成されている。
また、H−L切替え用スリーブ33の外端部の外周には、筒状体27のスプライン歯27aに係合可能なスプライン歯33tが設けられており、H−L切替え用スリーブ33が歯付ホイール26のスプライン歯26aから離脱してアクチュエータ30側(図2の右方向)に移動したとき、H−L切替え用スリーブ33がスプライン歯33t、27aによって筒状体27に回転方向一体にスプライン結合されるようになっている。
センターデフ40は、入力軸21と同一軸線上に配置されたリヤ側への出力軸14に回転自在に支持されるとともに、外周部でH−L切替え用スリーブ33の内周部にスプライン結合しているハウジング41と、ハウジング41の一端側内周部にスプライン結合されるとともに抜け止めされ、出力軸14に軸受けを介して回転自在に支持された蓋状のキャリア42と、キャリア42に回転自在に支持されて出力軸14の周りに等角度間隔に配置された例えばヘリカルギヤ(はすば歯車)からなる複数のピニオンギヤ43と、フロントドライブ用のチェーンスプロケット44に一体結合され、出力軸14に回転自在に支持されたフロント側の出力部材45と、フロント側の出力部材45にスプライン結合するとともにピニオンギヤ43が噛合する外歯を有するサンギヤ46と、複数のピニオンギヤ43の一端部に対向する環状板部47bを有し、内周側で複数のピニオンギヤ43と噛合するリングギヤ47と、リングギヤ47の環状板部47bにスプライン結合するとともに出力軸14にスプライン結合した内筒部材48とを有している。
なお、チェーンスプロケット44は、ドリブン側のチェーンスプロケット51とチェーン52によって連結されており、このチェーンスプロケット51を介してフロント側のプロペラシャフト6aが駆動される。また、出力軸14にリヤ側のプロペラシャフト6bが連結される。なお、H−L切替え用スリーブ33がアクチュエータ30側に移動したとき、H−L切替え用スリーブ33が内周部でハウジング41のスプライン歯41aに係合して、H−L切替え用スリーブ33およびハウジング41が回転方向一体にスプライン結合されるようになっている。
センターデフ40においては、ハウジング41からキャリア42を介してピニオンギヤ43の公転運動が入力されると、サンギヤ46からフロント側の出力部材45へ、また、リングギヤ47から内筒部材48を介して出力軸14へと回転が伝動されるとともに、サンギヤ46と一体回転するフロントドライブ用のチェーンスプロケット44と、リングギヤ47と一体回転する出力軸14との差動が許容されるようになっている。センターデフ40は、ヘリカルギヤからなるピニオンギヤ43に作用するスラスト方向の力を利用してリングギヤ47の環状板部47bをハウジング41の内壁側に押圧することで、前後輪の差動を一定の範囲内に制限するようになっている。
また、ハウジング41の一端側外周部にはスプライン歯41bが形成されており、そこにデフロック切替え用スリーブ53が装着されている。このデフロック切替え用スリーブ53は、チェーンスプロケット44と、フロント側の出力部材45に固着されるとともにハウジング41と同軸に配置された歯付ホイール54とにスプライン結合したとき、センターデフ40のハウジング41とチェーンスプロケット44を回転方向一体に結合してデフロックがオンの状態(前後輪に差動のないリジッドな4輪駆動とする結合状態)とするためのものである。すなわち、デフロック切替え用スリーブ53がアクチュエータ30側に移動したときはデフロックがオンの状態となり、デフロック切替え用スリーブ53がアクチュエータ30と反対側に移動したときはデフロックがオフの状態となる。ハウジング41、歯付ホイール54は、それぞれ本発明における第1の歯車、第2の歯車を構成している。また、デフロックがオフのときのデフロック切替え用スリーブ53の位置およびデフロックがオンのときのデフロック切替え用スリーブ53の位置は、それぞれ本発明における第1の位置および第2の位置に対応する。デフロックのオン/オフ切替えは、アクチュエータ30の駆動によってデフロック切替え用シフトシャフト36に固定されたデフロック切替え用シフトフォーク55が移動することにより行われるようになっている。また、出力軸14にはリヤ側のプロペラシャフト6bへの取付けブラケット141が、ドリブン側のチェーンスプロケット51にはフロント側のプロペラシャフト6aへの取付けブラケット142が、それぞれ固定されている。また、出力軸14を軸支する軸受101、102、およびチェーンスプロケット51の一端側を軸支する軸受103は、玉軸受けで構成され、チェーンスプロケット51の他端側を軸支する軸受104は、ころ軸受で構成されている。
また、トランスファケース13内におけるデフロック切替え用シフトシャフト36が挿通する部位には、デフロック切替え用シフトフォーク55に当接することによりデフロック切替え用スリーブ53およびデフロック切替え用シフトフォーク55の位置決めをする位置決め部材としてのストッパ部材18がトランスファケース13と一体的に設けられている。ストッパ部材18は、デフロック切替え用シフトフォーク55がアクチュエータ30側(図2の右側)に移動したときに、デフロック切替え用シフトフォーク55に接触してその移動限界位置を規定することによって、位置決めを行うようになっている。デフロック切替え用スリーブ53およびデフロック切替え用シフトフォーク55は、本発明における移動部材を構成している。
また、デフロック切替え用シフトフォーク55とストッパ部材18との間には、緩衝部材82がデフロック切替え用シフトシャフト36に対して摺動自在に設けられており、デフロック切替え用シフトフォーク55がアクチュエータ30側に移動したときに、緩衝部材82がデフロック切替え用シフトフォーク55とストッパ部材18との間の衝突音の発生を防止するようになっている。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る動力伝達装置のアクチュエータの拡大断面図である。なお、アクチュエータは、デフロックのオンとオフとを切替えるための構成要素と、副変速機20をHighモードとLowモードとの間で切替えるための構成要素を図3における手前側と奥側にそれぞれ有しており、説明の便宜上、手前側の構成要素にも奥側の構成要素の符号を付している。
図3に示すように、アクチュエータ30は、デフロックのオンとオフとを切替えるためのデフロック切替え用シフトフォーク55を2つの切替え位置のうち任意の一方に移動するように、出力ギヤ62bが固定されたモータ61bと、出力ギヤ62bの回転を減速する減速ギヤ63bと、減速ギヤ63bにより回転されるウォームホイール64bと、ウォームホイール64b内に一端が固定されたぜんまいばね65bと、ぜんまいばね65bの他端が固定されるとともにウォームホイール64bの中心に配置されたピニオンギヤ66bとを備えている。なお、デフロックのオンとオフとを切替えるためのこれらの構成要素は、図3において手前側に配置されている。ピニオンギヤ66bは、デフロック切替え用シフトシャフト36の端部に形成されたラック部36aと噛合するようになっている。なお、ウォームホイール64bは、減速ギヤ63bに結合された図示しない駆動側ウォームと噛合することにより従動回転される。また、アクチュエータ30は、ウォームホイール64a、64bの回転位置をそれぞれ電気的に検出する検出部材67a、67bを備えている。アクチュエータ30は、本発明における移動手段を構成している。
また、アクチュエータ30は、前述したデフロックのオンとオフとを切替えるための構成要素の奥側に、副変速機20をHighモードとLowモードとの間で切替えるためのH−L切替え用シフトフォーク35を2つの切替え位置のうち任意の一方に移動するように、出力ギヤ62aが固定されたモータ61aと、出力ギヤ62aの回転を減速する減速ギヤ63aと、減速ギヤ63aにより回転されるウォームホイール64aと、ウォームホイール64a内に一端が固定されたぜんまいばね65aと、ぜんまいばね65aの他端が固定されるとともにウォームホイール64aの中心に配置されたピニオンギヤ66aとを備えている。ピニオンギヤ66aは、H−L切替え用シフトシャフト37の端部に形成されたラック部37aと噛合するようになっている。なお、ウォームホイール64aは、減速ギヤ63aに結合された図示しないウォームと噛合することにより回転される。
アクチュエータ30においては、高低切替えスイッチ71が操作されてトランスファECU70からの指令によりモータ61aが回転すると、出力ギヤ62aから減速ギヤ63aを介してウォームホイール64aが回転する。ウォームホイール64aが回転すると、ウォームホイール64a内のぜんまいばね65aを介してピニオンギヤ66aが回転し、ピニオンギヤ66aによりH−L切替え用シフトシャフト37がアクチュエータ30側(図3の右側)に移動する。なお、ウォームホイール64aが回転すると、ぜんまいばね65aが巻き上げられ、ぜんまいばね65aに蓄積された付勢力によりピニオンギヤ66aが回転するようになっている。
また、アクチュエータ30においては、デフロック切替えスイッチ72が操作されてトランスファECU70からの指令によりモータ61bが回転すると、出力ギヤ62bから減速ギヤ63bを介してウォームホイール64bが回転する。ウォームホイール64bが回転すると、ウォームホイール64b内のぜんまいばね65bを介してピニオンギヤ66bが回転し、ピニオンギヤ66bによりデフロック切替え用シフトシャフト36がアクチュエータ30側(図3の右側)に移動する。なお、ウォームホイール64bが回転すると、ぜんまいばね65bが巻き上げられ、ぜんまいばね65bに蓄積された付勢力によりピニオンギヤ66bが回転するようになっている。なお、H−L切替え用シフトフォーク35を移動するための各要素と、デフロック切替え用シフトフォーク55を移動するための各要素は、同一のハウジングまたは独立したハウジングの何れに収納するようにしてもよい。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る動力伝達装置のデフロック切替え機構の切替え前の状態を示す図である。
図4に示すように、緩衝部材82は、弾性部材80と、この弾性部材80を支持する支持部材81とを有している。弾性部材80は、ゴム、樹脂等の弾性を有するものから構成され、デフロック切替え用シフトフォーク55がアクチュエータ30側に移動したときに、デフロック切替え用シフトフォーク55とストッパ部材18との衝突を防止し衝突音の発生を防止するようになっている。
支持部材81は、弾性部材80が外力により変形または分解しないよう弾性部材80を支持するとともに、弾性部材80が摩耗した場合でも、アクチュエータ30側に移動したデフロック切替え用スリーブ53がハウジング41および歯付ホイール54の双方に十分な幅をもってスプライン結合するよう、ストッパ部材18とともにデフロック切替え用スリーブ53の停止位置を設定するためのものである。支持部材81は、金属を円環状に形成したものから構成され、弾性部材80のデフロック切替え用シフトフォーク55側の面に接着、溶着、嵌めこみ等の方法により固定されている。
ストッパ部材18は、デフロック切替え用スリーブ53およびデフロック切替え用シフトフォーク55がアクチュエータ30側に移動したときに、弾性部材80に当接する第1当接部16と、第1当接部16を取り囲むようにして第1当接部16よりもデフロック切替え用シフトフォーク55側に向って突出し、支持部材81に当接する第2当接部17とを有している。すなわち、本実施の形態では、ストッパ部材18に凹部19を形成して、この凹部19の底面を第1当接部16とし、凹部19の外縁を第2当接部17としている。
弾性部材80の軸線方向の厚さL2は、凹部19の深さ、すなわち第1当接部16と第2当接部17との軸線方向距離L1よりも大きくなっており、デフロック切替え用スリーブ53およびデフロック切替え用シフトフォーク55は、アクチュエータ30側に移動したとき、弾性部材80が凹部19内に入り込んでストッパ部材18の第1当接部16に当接して停止することにより位置決めされるようになっている。また、弾性部材80の軸線方向の厚さL2および支持部材81の軸線方向の厚さL3は、弾性部材80が摩耗する前後の何れであっても、アクチュエータ30側に移動したデフロック切替え用スリーブ53がハウジング41および歯付ホイール54の双方に十分な幅をもってスプライン結合するよう設定されている。すなわち、弾性部材80が摩耗する前においては、デフロック切替え用シフトフォーク55は、ストッパ部材18の第2当接部17から軸線方向にL2−L1+L3の位置に位置決めされ、弾性部材80が摩耗した後においては、デフロック切替え用シフトフォーク55は、ストッパ部材18の第2当接部17から軸線方向にL3の位置に位置決めされることとなり、弾性部材80が摩耗する前後でデフロック切替え用スリーブ53およびデフロック切替え用シフトフォーク55の停止位置がL2−L1の長さだけ変位するが、L2−L1の長さだけ変位してもデフロック切替え用スリーブ53がハウジング41および歯付ホイール54の双方に十分な幅をもってスプライン結合するようになっている。
次に、動作について説明する。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る動力伝達装置のデフロック切替え機構の切替え中の状態を示す図である。また、図6、図7は、本発明の第1の実施の形態に係る動力伝達装置のデフロック切替え機構の切替え後の状態を示す図である。
図5に示すように、図2、図4で説明した切替え前の状態において、トランスファECU70からの指令によりアクチュエータ30内のモータ61bが回転すると、ウォームホイール64bが回転してぜんまいばね65bが巻き上げられ、ぜんまいばね65bに蓄積された付勢力によりピニオンギヤ66bが回転し、ピニオンギヤ66bによりデフロック切替え用シフトシャフト36がアクチュエータ30側に移動する。このため、デフロック切替え用シフトシャフト36によりデフロック切替え用シフトフォーク55およびデフロック切替え用スリーブ53がアクチュエータ30側に移動し、デフロック切替え用スリーブ53と歯付ホイール54の側面同士が当接して、デフロック切替え用スリーブ53が一旦停止する。なお、アクチュエータ30においては、デフロック切替え用スリーブ53が停止した後もモータ61bが一定量駆動してぜんまいばね65を巻き上げる。
図6に示すように、図5で示した切替え中の状態において、デフロック切替え用スリーブ53と歯付ホイール54の双方のスプラインの位相が一致すると、アクチュエータ30内のぜんまいばね65bに蓄積された付勢力により、デフロック切替え用スリーブ53およびデフロック切替え用シフトフォーク55が更にアクチュエータ30側に移動し、デフロック切替え用スリーブ53と歯付ホイール54の双方のスプラインが噛合する。そして、デフロック切替え用シフトフォーク55が緩衝部材82を介してストッパ部材18に当接することにより、デフロック切替え用スリーブ53およびデフロック切替え用シフトフォーク55が停止して位置決めされる。また、弾性部材80の軸線方向の厚さL2が、第1当接部16と第2当接部17との軸線方向距離L1よりも大きく設定されているため、緩衝部材82の弾性部材80がストッパ部材18の第1当接部16に当接し、支持部材81と第2当接部17は離隔した状態となる。すなわち、弾性部材80が摩耗しておらず、弾性部材80の軸線方向の厚さL2が第1当接部16と第2当接部17との軸線方向距離L1よりも大きい状態のときには、第1当接部16が弾性部材80に当接することでデフロック切替え用スリーブ53が位置決めされる。このように、デフロック切替え用シフトフォーク55が緩衝部材82を介してストッパ部材18に当接するので、衝撃音の発生が防止されることとなる。
図7に示すように、弾性部材80が摩耗し、弾性部材80の軸線方向の厚さL2が第1当接部16と第2当接部17との軸線方向距離L1と等しいか、または弾性部材80の軸線方向の厚さL2が第1当接部16と第2当接部17との軸線方向距離L1より小さくなったときには、第1当接部16が弾性部材80に僅かに当接する状態または当接しない状態となり、第2当接部17が支持部材81に当接することでデフロック切替え用スリーブ53が位置決めされる。第2当接部17により当接して位置決めされるスリーブの停止位置は、支持部材81の軸線方向の厚さL3によって設定されている。このように、弾性部材80が摩耗した後の状態においては、デフロック切替え用スリーブ53の停止位置が、弾性部材80が摩耗した僅かな長さだけアクチュエータ30側に変位するが、第2当接部17が支持部材81に当接することでデフロック切替え用スリーブ53が位置決めされるので、切替え精度が低下することがなく、正常に切替えをすることができる。
以上のように、本実施の形態に係る動力伝達装置は、デフロック切替え用シフトフォーク55とストッパ部材18との間に設けられた弾性部材80と、デフロック切替え用シフトフォーク55と弾性部材80との間に設けられた支持部材81とを備え、ストッパ部材18が、弾性部材80に当接する第1当接部16と、第1当接部16よりもデフロック切替え用シフトフォーク55側に向って突出し支持部材81に当接する第2当接部17とを有し、第1当接部16に弾性部材80が当接した状態で、デフロック切替え用シフトフォーク55を位置決めするようにしたので、デフロック切替え用シフトフォーク55が緩衝部材82を介してストッパ部材18に当接するので、アクチュエータ30によりデフロックのオフ状態からデフロックのオン状態に切替えをするときに衝撃音が発生してしまうことを防止することができる。また、弾性部材80が摩耗して第1当接部16に当接しなくなった場合は、支持部材81が第2当接部17に当接することによりデフロック切替え用シフトフォーク55の位置決めが行われるので、弾性部材80が摩耗しても切替え精度が低下することがなく、正常に切替えをすることができる。
また、本実施の形態に係る動力伝達装置は、弾性部材80の軸線方向の厚さL2が、第1当接部16と第2当接部17との軸線方向距離L1よりも大きくなるよう構成したので、弾性部材80が摩耗しておらず、弾性部材80の軸線方向の厚さL2が第1当接部16と第2当接部17との軸線方向距離L1よりも大きい状態のときには、第1当接部16が弾性部材80に当接することでデフロック切替え用スリーブ53が位置決めされるとともに、デフロック切替え用シフトフォーク55とストッパ部材18との衝突による衝撃音の発生が弾性部材80により防止される。また、弾性部材80が摩耗した後の状態においては、第2当接部17が支持部材81に当接することでデフロック切替え用スリーブ53が位置決めされ、デフロック切替え用スリーブ53の停止位置が、弾性部材80が摩耗した僅かな長さだけアクチュエータ30側に変位するが、第2当接部17が支持部材81に当接することでデフロック切替え用スリーブ53が位置決めされるので、切替え精度が低下することがなく、正常に切替えをすることができる。
また、本実施の形態に係る動力伝達装置は、弾性部材80と支持部材81とを一体的に構成したので、弾性部材80は、支持部材81により支持されることにより変形または分解を防止することができる。
(第2の実施の形態)
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る動力伝達装置のデフロック切替え機構を示す図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、弾性部材80と支持部材81とからなる緩衝部材82は、図5、図6のようにデフロック切替え用スリーブ53およびデフロック切替え用シフトフォーク55がアクチュエータ30側に移動する前の待機位置を規定されず自由に設定することができるため、支持部材81とデフロック切替え用シフトフォーク55とを溶接、接着等により固定するか一体的形成して製作することにより、デフロック切替え用シフトフォーク55と一体的に構成するようにしてもよい。この場合、デフロック切替え用シフトフォーク55がアクチュエータ30側に移動するときに、デフロック切替え用シフトフォーク55と支持部材81とが接触するときの僅かな音の発生も防止することができる。なお、本実施の形態において、デフロックのオンとオフを切替えるときの各部の動作は、第1の実施の形態と同様である。
以上のように、本実施の形態に係る動力伝達装置は、支持部材81とデフロック切替え用シフトフォーク55とを一体的に構成した場合、デフロック切替え用シフトフォーク55がアクチュエータ30側に移動するときに、デフロック切替え用シフトフォーク55と支持部材81とが接触するときの僅かな音の発生も防止することができる。
(第3の実施の形態)
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る動力伝達装置のデフロック切替え機構を示す図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、支持部材81とデフロック切替え用シフトフォーク55とを一体的に構成するとともに、弾性部材80をストッパ部材18の第1当接部16に接着等により固定するようにしてもよい。この場合、弾性部材80は、第1当接部16により支持されているので変形または分解が防止される。また、図8の場合と同様に、デフロック切替え用シフトフォーク55と支持部材81とが接触するときの僅かな音の発生も防止することができる。なお、本実施の形態において、デフロックのオンとオフを切替えるときの各部の動作は、第1の実施の形態と同様である。
以上のように、本実施の形態に係る動力伝達装置は、支持部材81とデフロック切替え用シフトフォーク55とを一体的に構成するとともに、弾性部材80を第1当接部16に固定した場合、弾性部材80が第1当接部16により支持されることにより変形または分解が防止され、デフロック切替え用シフトフォーク55と支持部材81とが接触するときの僅かな音の発生も防止することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって例示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。例えば、弾性部材80を、外力により変形または分解しないよう強度に優れる材料から構成したり、強度に優れる形状に形成した場合、図4に示すように弾性部材80を支持部材81に固定して支持させたり、図9に示すように弾性部材80をストッパ部材18の第1当接部16に固定して支持させたりする必要がなくなり、簡易な構成で衝突音の発生を防止することができる。また、デフロック切替え用スリーブ53がアクチュエータ30と反対側に移動してデフロックがオフの状態となる位置にもストッパ部材18を設けるとともに、ストッパ部材18とデフロック切替え用シフトフォーク55との間に緩衝部材82を介装させるように構成してもよい。また、副変速機20のHighモードとLowモードの切替え機構に本実施の形態の弾性部材80およびストッパ部材18を設けて切替え時の衝突音を防止するように構成してもよい。また、トランスファ10に限らず、アクチュエータによりスリーブ等を移動させて変速段の切替えを行うタイプの主変速機に本実施の形態の弾性部材80およびストッパ部材18を設けて切替え時の衝突音を防止するように構成してもよい。
以上説明したように、本発明に係る動力伝達装置は、切替え機構を作動させたときに衝撃音が発生してしまうことを防止するという効果を奏するものであり、副変速機のHighモードとLowモードとの間のモード切替え、デフロックのオンとオフの切替え等をアクチュエータにより行う動力伝達装置全般に有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る動力伝達装置を搭載した車両の概略ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る動力伝達装置の正面断面図に、切替え制御のブロック図を付加した構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る動力伝達装置のアクチュエータの拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る動力伝達装置のデフロック切替え機構の切替え前の状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る動力伝達装置のデフロック切替え機構の切替え中の状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る動力伝達装置のデフロック切替え機構の切替え後の状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る動力伝達装置のデフロック切替え機構の切替え後の状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る動力伝達装置のデフロック切替え機構を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る動力伝達装置のデフロック切替え機構を示す図である。 従来の動力伝達装置の切替え機構を示す図である。
符号の説明
10 トランスファ(動力伝達装置)
13 トランスファケース
15 同期機構
16 第1当接部(位置決め部材)
17 第2当接部(位置決め部材)
18 ストッパ部材(位置決め部材)
19 凹部
20 副変速機
30 アクチュエータ(移動手段)
33 H−L切替え用スリーブ
35 H−L切替え用シフトフォーク
36 デフロック切替え用シフトシャフト
37 H−L切替え用シフトシャフト
40 センターデフ
41 ハウジング(第1の歯車)
53 デフロック切替え用スリーブ(移動部材)
54 歯付ホイール(第2の歯車)
55 デフロック切替え用シフトフォーク(移動部材)
80 弾性部材
81 支持部材
82 緩衝部材

Claims (5)

  1. 第1の歯車および該第1の歯車と同軸に配置された第2の歯車と、
    前記第1の歯車または前記第2の歯車の一方に噛合する第1の位置と、前記第1の歯車と前記第2の歯車の双方に噛合する第2の位置との間で、前記第1の歯車および前記第2の歯車の軸線方向に移動自在に設けられた移動部材と、
    前記移動部材を移動させる移動手段と、
    前記第1の位置および前記第2の位置の何れか一方の位置において前記移動部材を位置決めする位置決め部材とを備えた動力伝達装置において、
    前記移動部材と前記位置決め部材との間に設けられた弾性部材と、
    前記移動部材と前記弾性部材との間に設けられた支持部材とを備え、
    前記位置決め部材が、前記弾性部材に当接する第1当接部と、該第1当接部よりも前記移動部材側に向って突出し前記支持部材に当接する第2当接部とを有し、前記第1当接部に前記弾性部材が当接した状態で、前記移動部材を位置決めすることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記弾性部材の前記軸線方向の厚さが、前記第1当接部と前記第2当接部との軸線方向距離よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記弾性部材と前記支持部材とを一体的に構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記支持部材と前記移動部材とを一体的に構成したことを特徴とする請求項3に記載の動力伝達装置。
  5. 前記支持部材と前記移動部材とを一体的に構成するとともに、前記弾性部材を前記第1当接部に固定したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達装置。
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