JP2010007754A - 変速機のパーキング構造 - Google Patents

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敏邦 白沢
Osamu Ogi
治 小木
Akira Terada
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    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/34Locking or disabling mechanisms
    • F16H63/3416Parking lock mechanisms or brakes in the transmission
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/08Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism
    • F16H63/20Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism with preselection and subsequent movement of each final output mechanism by movement of the final actuating mechanism in two different ways, e.g. guided by a shift gate

Abstract

【課題】変速機のパーキング構造に関し、構造の簡略化と省スペース化を促進させることができるようにする。
【解決手段】変速機の出力が伝達され、変速機ケースに回転自在に支持された出力軸22と、出力軸22上に固定されたパーキングギヤ61と、変速機内に設けられ、複数のシフトレールを選択的に駆動して変速ギヤを切り換えることにより変速段を変更するシフト装置と、パーキングギヤ61に噛合することにより、出力軸22を回転不能とするアーム部材63を有するロック機構と、を備え、アーム部材63は、シフト装置により駆動されるように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車用変速機に用いて好適な、変速機のパーキング構造に関するものである。
自動車に装備された変速機において、その出力軸の回転を不能とすることにより駆動輪の回転を規制し、車両を停止状態に維持する変速機のパーキング構造が、センターブレーキとは別個の安全機構として開発されている。
例えば、特許文献1には、変速機のカウンタシャフトに、パーキングギヤが設けられ、シフト装置によりパーキング位置が選択された場合には、揺動するパーキングポールがパーキングギヤに噛合してカウンタシャフトを回転不能にする技術が提案されている。これにより、仮に運転者がセンターブレーキを入れ忘れても、許容重量の範囲内にて車両の停止状態が維持可能となる。
特開2001−280495号公報
ところで、上記従来の技術では、カウンタシャフトにパーキングギヤを設けていることから、カウンタシャフトを延長する必要があるし、変速機にはパーキングポールやパーキングギヤを設けるためのスペースが別途必要になるという課題がある。
また、パーキングポールを揺動させるための機構が、駆動ギヤを作動させるための変速機構とは別個に存在するため、作動機構の増加や部品点数の増加を招くことになる。
本発明は、このような課題に鑑み案出されたもので、構造の簡略化と省スペース化を促進させることができるようにした、変速機のパーキング構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の変速機のパーキング構造(請求項1)は、変速機の出力が伝達され、変速機ケースに回転自在に支持された出力軸と、前記出力軸上に固定されたパーキングギヤと、前記変速機内に設けられ、複数のシフトレールを選択的に駆動して変速ギヤを切り換えることにより変速段を変更するシフト装置と、前記パーキングギヤに噛合することにより、前記出力軸を回転不能とするアーム部材を有するロック機構と、を備え、前記アーム部材は、前記シフト装置により駆動されることを特徴としている。
前記複数のシフトレールと並列に設けられ、前記シフト装置により進退駆動されるパーキングロッドと、前記パーキングロッドに設けられたカム部材と、をさらにそなえ、前記アーム部材は、前記出力軸からオフセットして前記変速機ケースに取り付けられた支持軸に回動可能に支持され、前記カム部材と係合することにより、前記パーキングギヤに噛合することが好ましい(請求項2)。
前記変速機ケースは、前記複数の変速ギヤを収容する変速機本体ケース部と、前記変速機本体ケース部の後端に取り付けられ、前記パーキングギヤを収容するエクステンションケース部と、により構成され、前記アーム部材は、前記エクステンションケース部内に設けられることが好ましい(請求項3)。
また、前記パーキングロッドの進退動作に基づき、パーキング位置のオン・オフを検出するセンサが設けられていることが好ましい(請求項4)。
さらに、前記シフト装置は、シフトレバーと、前記複数のシフトレールを選択的に駆動するアクチュエータと、前記シフトレバーからの操作信号に応じて前記アクチュエータの作動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記シフトレバーがパーキング位置に操作され且つ車両が停止した時に、前記アクチュエータを作動させて前記アーム部材を前記パーキングギヤに噛合させることが好ましい(請求項5)。
本発明の変速機のパーキング構造(請求項1)によれば、変速機の出力軸上にパーキングギヤが固定され、パーキングギヤに噛合することにより変速機の出力軸を回転不能とするアーム部材が、シフト装置により駆動される構成としたので、変速機の出力軸を回転不能として車両の停止状態を維持させる機能を、既存のシフト装置の構成要素を流用ながら、作動機構の増加や部品点数の増加を抑え、構造の簡略化と省スペース化を促進させることができるようにしながら実現することができるようになる。
本発明の変速機のパーキング構造(請求項2)によれば、パーキングロッドを複数のシフトレールと並列に設け、アーム部材を出力軸からオフセットして変速機ケースに取り付けられた支持軸に回動可能に支持させ、パーキングロッドをシフト装置により進退駆動して、パーキングロッドに設けられたカム部材をアーム部材と係合させることにより、アーム部材をパーキングギヤに噛合する構成としたので、構造の簡略化と省スペース化を促進させることができる(請求項2)。
本発明の変速機のパーキング構造(請求項3)によれば、パーキング構造(パーキングギヤとロック機構のアーム部材)は、変速機本体ケース部とは別体のエクステンションケース部内に設けられているため、変速機ケースの構造を大幅に変更することなく、パーキング構造を設けることができる。これにより、パーキング構造有無の各仕様の変速機を、部品を大幅に共用しながら、低コストで、且つ、簡素な構成でパーキング構造を設定することができる。
本発明の変速機のパーキング構造(請求項4)によれば、センサにより、パーキングロッドの位置からパーキングギヤのON/OFFを確実に検出できる。
これにより、本発明の変速機のパーキング構造(請求項5)のように、シフトレバーがパーキング位置に操作され且つ車両が停止した時に、アクチュエータを作動させてアーム部材をパーキングギヤに噛合させるようにして、シフト装置によりアーム部材を適切に駆動して、パーキングギヤのON/OFFを設定することができる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図6は本発明の一実施形態を示すもので、図1は変速機の要部縦断面図、図2はその変速機の要部横断面図、図3はその変速機の縦断面図、図4はそのシフトレール及びパーキングロッドを示す図、図5はそのパーキング装置のブロック図、図6はそのパーキング装置にかかるフローチャートである。
〔変速機の構成〕
図3は本実施形態のパーキング構造が適用される変速機10の縦断面図である。図3に示すように、本変速機10は、エンジン側に向けて拡径されたクラッチハウジング11と、変速機ケース本体12と、変速機ケースエクステンション部13とからなる変速機ケースをそなえ、この変速機ケースの内部には、図示しないエンジンからの動力がクラッチを介して伝達されるドライブピニオン(入力軸)21と、ドライブピニオン10と同軸上に延びたメーンシャフト(出力軸)22が配置されている。
ドライブピニオン10とメーンシャフト22とは、互いに隣接する軸端部で図示しないテーパ軸受等によって相互に相対回転自在に軸支し合っており、これらのドライブピニオン10及びメーンシャフト22は、ベアリング31,32によって変速機ケース11,12に回転自在に支持されている。
また、変速機ケースの内部には、ドライブピニオン10及びメーンシャフト22に隣接してこれらと平行にカウンタシャフト23がそなえられている。カウンタシャフト23は、ベアリング33,34によって変速機ケース11,12に回転自在に支持されている。
シャフト22の適宜位置には、5thギヤ45及び4thギヤ44が対峙して配置され、これらギヤ44,45の間にはシングルコーンタイプのシンクロナイザー(同期装置)53が配設されている。更に、5thギヤ45の近傍には3rdギヤ43及び2ndギヤ42、並びに2ndギヤ42の近傍には1stギヤ41及びRevギヤ46がそれぞれ対峙してシャフト22に配置されており、これらギヤ342,43の間、並びにギヤ41,46の間にもシンクロナイザー(同期装置)52,51がそれぞれ配設されている。
一方、カウンタシャフト23は上記ギヤ45等に噛合して目的の変速を得るようになっている。なお、カウンタシャフト23の適宜位置には、リバースアイドラギヤ47が配置されている。
なお、シンクロナイザー51,52,53は、いずれも、スリーブ51a,52a,53aを中立位置から軸方向に前後移動させることにより、各同期結合を達成することができる。
また、変速機ケース12には目的のギヤを選択するギヤシフトユニット(シフト装置)70が設置されている。本実施形態のギヤシフトユニット70については、詳細は後述するが、シャフト22の上方に配置された複数のシフトレール71やこのレール71の軸線方向への移動に伴って移動する図示しないシフトフォークやシフトジョー72やシフトフィンガー73等を有しており、このギヤシフトユニット70による変速ギヤの選択(切り換え)に応じてスリーブ51a,52a,53aが適宜操作されて目的の変速(目的変速段への変更)が実行される。
〔シフト装置〕
シフト装置(ギヤシフトユニット)70は、図3及び図4に示すように、シフトレール71a,71b,71c(各シフトレールを区別しない場合は符号71)と、各シフトレール71a,71b,71cに装備されたシフトジョー72a,72b,72c(各シフトジョーを区別しない場合は符号72)と、各シフトジョー72a,72b,72cに嵌合するシフトフィンガー73a,73b,73c(各シフトフィンガーを区別しない場合は符号73)と、シフトフィンガー73a,73b,73cの何れかを選択(セレクト)するセレクト機構74と、セレクト機構74により選択されたシフトフィンガー73をシフト方向に駆動するアクチュエータ75と、を備えている。
このようなシフト装置70は、コントロールユニット(制御手段)80(図5参照)によって、図示しないシフトレバーに付設されたシフトポジションセンサ81からのシフトポジション信号に応じて、必要なシフトフィンガー73を選択してこれを必要なシフト方向にアクチュエータ75によって駆動することにより、所要の同期装置51,52,53の所要の同期結合を達成でき、ドライバのシフト操作負担を軽減している。
本シフト装置70の場合、これに加えて、シフトレール71a,71b,71cと並列に設けられたパーキングロッド62と、このパーキングロッド62に装備されたパーキング用ジョー62aと、パーキング用ジョー62aに嵌合するパーキング用フィンガー62bとが備えられ、セレクト機構74によってパーキング用フィンガー62を選択してアクチュエータ75によってこれをシフト方向に駆動することもできるようになっている。
〔パーキング構造〕
本実施形態にかかるパーキング構造は、図1〜図3に示すように、変速機10の出力軸22の後端部(エンジン側を先端とする後端部)を延長させた延長部分に固定されたパーキングギヤ61の回転を拘束して出力軸22を回転不能とするロック機構60を備えている。
ロック機構60は、外周にギヤ溝61aを有する上記パーキングギヤ61と、パーキングギヤ61の外周のギヤ溝61aに係合可能な爪部65aを有し変速機ケース(エクステンション部)13に支持軸65bにより揺動可能に支持されたパーキングスプラーグ(アーム部材)65と、パーキングスプラーグ65を爪部65aがギヤ溝61aから外れる方向に付勢するスプリング66と、前記パーキングロッド62と、パーキングロッド62の先端に装備されパーキングロッド62の移動に応じてパーキングスプラーグ65をスプリング66の付勢力に抗して揺動させ爪部65aをギヤ溝61aに嵌入させるカム部材63と、を備えている。
このロック機構60は、シフト装置70のアクチュエータ75によってパーキングロッド62をシフト方向に移動されることによりロック状態又はアンロック状態とされる。
つまり、図1に示すように、変速機ケースは、変速機ケース本体12の後端に取り付けられたエクステンション部13を取り付けた構成であり、変速機ケース本体12に複数の変速ギヤ等の変速機の主要構造が備えられ、エクステンション部13に、出力軸22の延長部及びパーキングギヤ61が収容される。
前記パーキングロッド62は、その先端部(図中、右側)がエクステンション部13内に延びており、この先端部には、段部62cを介して縮径した軸部62dが形成され、軸心部分に穴が穿設されたカム部材63は、その穴に軸部62dが嵌入されている。カム部材63は軸部62に対して軸方向に進退可能であるが、段部62cとカム部材63の端面との間に介装されたスプリング64によってカム部材63はパーキングロッド62の先端方向へ付勢されている。なお、カム部材63は変速機ケースエクステンション部13に軸受18を介して支持されており、軸心位置を規制されながら軸部62に対して回転可能となっている。
カム部材63には、その先端側から後方に向かって次第に拡径したテーパ面(ここでは円錐面)63aが形成されており、このテーパ面63aが摺接するパーキングスプラーグ65の対抗面65aも、このテーパ面63aと対応する傾斜面状に形成されている。
したがって、図1(a)に示す状態から、パーキングロッド62が前進する(図中、右側に進む)と、図1(b)に示すように、カム部材63も前進(図中、右側に進む)し、カム部材63のテーパ面63aがパーキングスプラーグ65の傾斜面状の対抗面65aに摺接して、パーキングスプラーグ65をパーキングギヤ61側に押し込む。これによって、パーキングスプラーグ65の爪部65aがパーキングギヤ61のギヤ溝61aに嵌入して、ロック機構60は出力軸22を回転不能とするロック状態となる。
逆に、図1(b)に示す状態から、パーキングロッド62が後退する(図中、左側に進む)と、図1(a)に示すように、カム部材63も後退(図中、左側に進む)し、カム部材63のテーパ面63aによるパーキングスプラーグ65をパーキングギヤ61側に押し込む力が解放される。これによって、パーキングスプラーグ65の爪部65aはパーキングギヤ61のギヤ溝61aから外周方向に外れて、ロック機構60は出力軸22を回転可能とするアンロック状態となる。
このようなパーキングロッド62の前進時に、カム部材63のテーパ面63aがパーキングスプラーグ65の傾斜面状の対抗面65aに摺接するので、パーキングロッド62の軸方向への力がパーキングスプラーグ65をパーキングギヤ61側に押し込む径方向(軸心方向)への力に滑らかに変換されるようになっている。
また、カム部材63が、パーキングロッド62の先端に固定されておらず、進退可能に装備され、しかも、スプリング64によってパーキングロッド62の先端方向へ付勢されているのは、パーキングスプラーグ65の爪部65aとパーキングギヤ61のギヤ溝61aとの回転方向の位相がずれていて、パーキングスプラーグ65をパーキングギヤ61側に押し込もうとしてもこれができない場合を考慮したものである。
パーキングスプラーグ65の爪部65aとパーキングギヤ61のギヤ溝61aとの回転方向の位相がずれていると、パーキングロッド62を所要位置[図1(b)参照]まで前進させても、パーキングスプラーグ65の爪部65aがパーキングギヤ61のギヤ溝61aに嵌入しないため、パーキングスプラーグ65をパーキングギヤ61側に押し込めず、カム部材63は、スプリング64が圧縮された状態でカム部材63は、アンロック位置[図1(a)参照]を保持する。この場合、出力軸22が少しでも回転すれば、パーキングスプラーグ65の爪部65aとパーキングギヤ61のギヤ溝61aとの回転方向の位相が合う状態になり、その段階で、カム部材63がスプリング64の付勢力によりパーキングスプラーグ65をパーキングギヤ61側に押し込み、パーキングスプラーグ65の爪部65aがパーキングギヤ61のギヤ溝61aに嵌入するのである。
なお、このようなパーキングロッド62の駆動はコントロールユニット80の制御によってシフト装置70により行なわれる。つまり、図5に示すように、コントロールユニット80は、シフトポジションセンサ81から、シフトレバーがP(パーキング)レンジの位置を選択された旨のシフトポジション信号を受けると、これに加えて、予め設定された許可条件が成立すれば、シフト装置70のアクチュエータ75を作動させ、パーキングロッド62を前進させて、カム部材63を通じてパーキングスプラーグ65の爪部65aをパーキングギヤ61のギヤ溝61aに嵌入させロック状態とする。なお、許可条件とは、アクセルペダルが踏み込まれていないこと(アクセルオフ)及び車両が停止していること(車速0)であり、コントロールユニット80は、アクセルポジションセンサ82からアクセルオフ情報を受け、車両速度センサ83から車両停止情報を受ける。
また、シフトレバーがP(パーキング)位置から他の位置に選択された場合には、コントロールユニット80は、アクチュエータ75を作動させ、パーキングロッド62を後退させて、カム部材63を通じてパーキングスプラーグ65の爪部65aをパーキングギヤ61のギヤ溝61aから外してアンロック状態とする。
ところで、本パーキング構造では、図1に示すように、パーキングロッド62がパーキングスプラーグ65の爪部65aをパーキングギヤ61のギヤ溝61aに嵌入させうる前進位置(アンロック位置)にあるか否かを検出するセンサ67を備えている。このセンサ67は、接触スイッチ67aをそなえ、パーキングロッド62が、図1(a)に示すように、パーキングスプラーグ65の爪部65aをパーキングギヤ61のギヤ溝61aに嵌入させない後退位置(ロック位置)では、パーキングロッド62の溝部62e内に接触スイッチ67aが位置するため接触スイッチ67aは開放状態となり反応しないが、パーキングロッド62がパーキングスプラーグ65の爪部65aをパーキングギヤ61のギヤ溝61aに嵌入させうる前進位置(ロック位置)に来ると、図1(b)に示すように、接触スイッチ67aがパーキングロッド62の溝部62eから外れるため接触スイッチ67aはパーキングロッド62の外周面に接触して押圧され反応する。
したがって、このセンサ67を用いて、パーキングロッド62の位置を確認することにより、パーキングギヤ61のオン/オフを検出することができる。
〔作用及び効果〕
本発明の一実施形態にかかるパーキング構造は、上述のように構成されているので、例えば、図6に示すようにして、パーキングロック操作を行なうことができる。
つまり、まず、コントロールユニット80に、シフトポジションセンサ81からPレンジ位置が選択されている旨の信号が送られてきたか否かが判定され(ステップS10)、Pレンジ位置信号が送られてこなければ、パーキングロッド62は図1(a)に示す後退位置(アンロック位置)とされ、パーキングギヤオフとされる(ステップS40)。
一方、Pレンジ位置信号が送られてきたら、アクセルポジションセンサ82からアクセルオフ情報を受けているか否かが判定され(ステップS20)、アクセルオフ情報を受けていなければ、Pレンジ位置操作は誤りであり、パーキングロッド62は図1(a)に示す後退位置(アンロック位置)とされ、パーキングギヤオフとされると共に、警告ランプを点灯しその旨を警告する(ステップS60)。
また、アクセルオフ情報を受けていれば、車両速度センサ83から車両停止情報(車速=0)を受けているか否かが判定され(ステップS30)、車両停止情報を受けていなければ、Pレンジ位置操作は誤りであり、上記と同様に、パーキングロッド62は図1(a)に示す後退位置(アンロック位置)とされ、パーキングギヤオフとされると共に、警告ランプを点灯しその旨を警告する(ステップS60)。
また、アクセルオフ情報を受けていて、しかも、車両停止情報を受けていれば、Pレンジ位置操作に応じて、パーキングロッド62は図1(b)に示す前進位置(ロック位置)とされ、パーキングギヤオンとされる(ステップS50)。
この際、センサ67を用いて、パーキングロッド62の位置を確認することにより、パーキングギヤ61のオン/オフを検出することができる。
このようにして、本パーキング構造によれば、変速機の出力軸22上にパーキングギヤ61が固定され、このパーキングギヤ61に噛合することにより出力軸22を回転不能とするパーキングスプラーグ65が、シフト装置70により駆動される構成としたので、変速機の出力軸22を回転不能として車両の停止状態を維持させる機能を、既存のシフト装置の構成要素を流用し、作動機構の増加や部品点数の増加を抑え、構造の簡略化と省スペース化を促進させることができるようになる。
特に、パーキングロッド62を複数のシフトレール70と並列に設け、パーキングスプラーグ65を出力軸22からオフセットして変速機ケース10bに取り付けられた支持軸65bに回動可能に支持させ、パーキングロッド62をシフト装置70により進退駆動して、パーキングロッド62に設けられたカム部材63をパーキングスプラーグ65と係合させることにより、パーキングスプラーグ65をパーキングギヤ61に噛合する構成としたので、構造の簡略化と省スペース化を促進させることができる。
また、本パーキング構造(パーキングギヤとロック機構のアーム部材)は、変速機ケース本体12とは別体のエクステンション部13内に設けられているため、変速機ケースの構造を大幅に変更することなく、パーキング構造を設けることができる。これにより、パーキング構造がある仕様とない仕様の各変速機を、部品を大幅に共用しながら、低コストで、且つ、簡素な構成で設定することができる。
特に、このような変速機では、パーキング構造は装備しない場合もあり、例えば、変速機を何れかのギヤ段(通常、低速段)にセットしておくことで、パーキング操作の替わりとすることができる。
ただし、これは、エンジンが出力軸と接続されていることが前提であり、例えば、ツインクラッチ型の変速機では、エンジンと変速機との間に介在する各クラッチはエンジン駆動の油圧ポンプを用いるのが一般的なので、この場合には、エンジン停止時には油圧が落ちてクラッチの接続が保たれないので、ギヤ段にセットしてもパーキング操作の替わりとはできない。したがって、このような変速機には、本パーキング構造が有効になる。
また、センサ67により、パーキングロッド62の位置からパーキングギヤのオン/オフを確実に検出することができる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形させて実施することができる。
例えば、センサ67は、パーキングロッド62の位置からパーキングギヤのオン/オフを検出するものであればよく、図1に示すようなパーキングロッド62の外周に圧接するものに限らない。
本発明の一実施形態にかかるパーキング構造をそなえた変速機の要部縦断面図であり、(a)はロック機構が非作動(オフ)の状態を示し、(b)はロック機構が作動(オン)の状態を示す。 本発明の一実施形態にかかるパーキング構造をそなえた変速機の要部横断面図である。 本発明の一実施形態にかかる変速機の縦断面図である。 本発明の一実施形態にかかる変速機のシフトレール及びパーキング構造のパーキングロッドを示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその軸端側からの正面図である。 本発明の一実施形態にかかるパーキング構造を有するパーキング装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかるパーキング構造を有するパーキング装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 変速機
11 クラッチハウジング
12 変速機ケース本体
13 変速機ケースエクステンション部
21 ドライブピニオン(入力軸)
22 メーンシャフト(出力軸)
23 カウンタシャフト
31,32,33,34 ベアリング
41〜47 ギヤ
51〜53 シンクロナイザー(同期装置)
60 ロック機構
61 パーキングギヤ
62 パーキングロッド
62a パーキング用ジョー
62b パーキング用フィンガー
63 カム部材
65 パーキングスプラーグ(アーム部材)
66 スプリング
67 センサ
70 シフト装置
71,71a,71b,71c シフトレール
72,72a,72b,72c シフトジョー
73,73a,73b,73c シフトフィンガー
74 セレクト機構
75 アクチュエータ
80 コントロールユニット(制御手段)
81 シフトポジションセンサ
82 アクセルポジションセンサ
83 車両速度センサ

Claims (5)

  1. 変速機の出力が伝達され、変速機ケースに回転自在に支持された出力軸と、
    前記出力軸上に固定されたパーキングギヤと、
    前記変速機内に設けられ、複数のシフトレールを選択的に駆動して変速ギヤを切り換えることにより変速段を変更するシフト装置と、
    前記パーキングギヤに噛合することにより、前記出力軸を回転不能とするアーム部材を有するロック機構と、を備え、
    前記アーム部材は、前記シフト装置により駆動される
    ことを特徴とする、変速機のパーキング構造。
  2. 前記複数のシフトレールと並列に設けられ、前記シフト装置により進退駆動されるパーキングロッドと、
    前記パーキングロッドに設けられたカム部材と、をさらにそなえ、
    前記アーム部材は、前記出力軸からオフセットして前記変速機ケースに取り付けられた支持軸に回動可能に支持され、前記カム部材と係合することにより、前記パーキングギヤに噛合する
    ことを特徴とする、請求項1記載の変速機のパーキング構造。
  3. 前記変速機ケースは、
    前記複数の変速ギヤを収容する変速機本体ケース部と、
    前記変速機本体ケース部の後端に取り付けられ、前記パーキングギヤを収容するエクステンションケース部と、により構成され、
    前記アーム部材は、前記エクステンションケース部内に設けられる
    ことを特徴とする、請求項2記載の変速機のパーキング構造。
  4. 前記パーキングロッドの進退動作に基づき、パーキング位置のオン・オフを検出するセンサが設けられている
    ことを特徴とする、請求項2記載の変速機のパーキング構造。
  5. 前記シフト装置は、シフトレバーと、前記複数のシフトレールを選択的に駆動するアクチュエータと、前記シフトレバーからの操作信号に応じて前記アクチュエータの作動を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記シフトレバーがパーキング位置に操作され且つ車両が停止した時に前記アクチュエータを作動させて前記アーム部材を前記パーキングギヤに噛合させる
    ことを特徴とする、請求項1記載の変速機のパーキング構造。
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