JP2009052367A - ドア開閉アシスト装置 - Google Patents

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Shinya Kobayashi
真也 小林
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Abstract

【課題】 アシスト機能を充分に発揮できるようにしつつ、挟み込み状態から容易に離脱することができるドア開閉アシスト装置を提供すること。
【解決手段】 車両ドアの操作力をモータ1でアシストするドア開閉アシスト装置において、ドア開閉制御演算部81の駆動指令値が停止させるものとなってからの開閉位置の変化から、スライドドア6による挟み込み状態を検出する挟み込み検出部813と、挟み込み状態を脱する動作を行う所定値出力部814及び切替部815を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のドアを軽い力で操作できるようアクチュエータの力をアシストするドア開閉アシスト装置の技術分野に属する。
操作者のドア開閉操作を検出するトルクセンサ及び位置センサと、ドア開閉の操作力をアシストするモータと、仮想的に設定した軽いドアの操作を目標として設定し、目標とトルクセンサのドア開閉操作との偏差を小さくするアシスト力をモータに出力させる制御を行うコントローラを備え、操作者の位置を充分に反映させて、且つ操作フィーリングを向上させている(例えば、特許文献1参照。)。
また、モータの電流を所定時間検知して挟み込みを検知する挟み込み検知手段を備え、ドアの移動条件が成立したことを条件にドアを移動させ、挟み込みを検知したとき、ドアを反転させているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2007−9650号公報(第2−16頁、全図) 特開2002−106252号公報(第2−5頁、全図)
従来においては、ドアの挟み込み発生時の回避時の操作性が充分ではなかった。
この点について詳細に説明する。
ドアを閉める操作を行った際に誤って体の一部等が挟まれた場合でも、操作力をドアが開く方向へ加えることにより回避を行うことができる。但し、その際に操作力は必ずトルク検出を行うドアノブに加える必要がある。
操作者が体の一部等を挟まれた際に、ドアノブを操作することなく、ドアノブ以外のドア部分に力を加えてしまう可能性があった。
スライドドアの構造には1条ウォームギアを用いていると、ドア側から力を加えてもモータを回すことは難しいために、ドアを移動させるために加わる力も大きく、これに打ち勝ってドアを操作することは容易ではなかった。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、アシスト機能を充分に発揮できるようにしつつ、挟み込み状態から容易に離脱することができるドア開閉アシスト装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、車両ドアの操作力をアシストするアクチュエータと、前記アクチュエータの駆動力を、前記車両ドアを移動させる機構へ伝達する駆動力伝達機構と、車両のドアノブへのドア開閉操作力を検出する操作力検出手段と、車両ドアの開閉位置を検出するドア位置検出手段と、少なくとも前記ドア開閉操作力に基づいて、前記アクチュエータの駆動指令値を演算し、制御するドア制御手段と、前記ドア制御手段の駆動指令値が停止させるものとなってからの前記開閉位置の変化から、車両ドアによる挟み込み状態を検出する挟み込み検出手段と、前記挟み込み状態を脱する動作を行う離脱動作手段と、を備えた、ことを特徴とする。
よって、本発明にあっては、アシスト機能を充分に発揮できるようにしつつ、挟み込み状態から容易に離脱することができる。
以下、本発明のドア開閉アシスト装置を実現する実施の形態を、請求項1,2,4に対応する実施例1と、請求項1,3,4に対応する実施例2、請求項1,2,5に対応する実施例3に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1のドア開閉アシスト装置の概略を示す説明図である。図2は実施例1のドア開閉アシスト装置を車両に搭載した車両の説明図である。図3は実施例1のドア開閉アシスト装置のトルクセンサの説明図である。
実施例1のドア開閉アシスト装置は、モータ1、減速機構2a〜2e、駆動プーリ3、ガイドプーリ4a,4b、駆動アーム5、スライドドア6、支持部材7、位置センサ71、コントローラ8、クラッチ16を主要な構成としている。
モータ1は、コントローラ8の制御により、出力軸へアシストのための駆動力を出力する。また、モータ1の出力軸は1条ウォームギアを用いている。1条ウォームギアは、ねじれ角をきつくしなくてすむため、噛み合いを強く得ることができる。但し、そのために外部から力を出力軸に伝達することによりモータ1を回転させることは難しい構成になっている。
減速機構のギア2a〜2eは、ギアの歯数の比により、モータ1の出力に対して、一定の減速を行い、その減速した分、大きなトルクを得る。
駆動プーリ3は、減速機構のギア2a〜2eに係合して所定の回転速度で回転するとともに、ベルト9を回転させる。
ガイドプーリ4a,4bは、自由回転により、ベルト9を設定した経路に張り渡しつつ、スムーズに回転させる。
駆動アーム5は、一端を支持部材7に取り付け、他端をスライドドア6に取り付け、支持部材7の移動する力をスライドドア6に伝達する。
スライドドア6は、図2に示すように車両の側面で、回動する開閉ではなく、車両の側面に沿ってスライド移動することにより開閉するドアである。(以下、ドアと記載の場合は、スライドドア6を指すものとする)
支持部材7は、ベルト9に固定され、ベルト9の回転する力を駆動アーム5に伝達する。
なお、支持部材7の内部には、支持部材7の位置変化を検出することで、スライドドア6の開閉速度を検出する位置センサ71を設ける。
クラッチ16は、コントローラ8の制御によって、減速機構のギア2a〜2eのギア2bとギア2cの間の回転伝達のオンオフ切替を行う。
本実施例1では、図2に示すように、ドアの操作力の検出をドアノブ部分に設けたトルクセンサ10により行う。
トルクセンサ10は、基板11、ブラシ12、ドアノブ13、バネ14により主に構成されている。
基板11は、ブラシ12との接触位置の変化を抵抗の変化として検出する。
ブラシ12は、ドアノブ13のドア内部に基端側を取り付けられ、基板11に先端部が接触し、ドアノブ13のスライドする動きにともなって、基板11に接触したまま、スライドする。
ドアノブ13は、ドアの開閉の際に操作者が持ち、開、閉のそれぞれの方向に力を加える部分であり、本実施例1では、ドアノブ13は、開、閉のそれぞれの方向に所定の量スライドする構造である。
バネ14は、ドアノブ13を開閉の中立位置に保持させるよう力を加えており、操作によりドアノブ13に開、閉いずれかの方向の力を加えると、ばね性に応じた変位量を生じるものである。
つまり、操作力が加えられるドアノブ13をバネ14で中立位置に保持し、ドアノブ13に取り付けたブラシ12と基板11が摺動式のポテンショメータを構成することで、ポテンショメータで検出される位置変化は、バネ14の圧縮もしくは引っ張りの変位量に相当するため、ドアノブへ加えられる操作力が検出されるのである。
コントローラ8は、トルクセンサ10、位置センサ71の検出情報を処理して、その結果に基づいてモータ1を制御する。
図4に示すのは、ドア開閉アシスト装置のコントローラ8のブロック図である。
コントローラ8は、ドア開閉制御演算部81とモータ駆動制御部82を主要な構成としている。
ドア開閉制御演算部81は、トルクセンサ10からのドア開閉操作力と、位置センサ71からのドア開閉位置からアシスト力を演算して、駆動指令値を出力する。また、必要に応じてクラッチ16の接続、非接続を制御する。
モータ駆動制御部82は、駆動指令値に従って、モータ1を駆動させる。
図5に示すのは、実施例1のドア開閉制御演算部81のブロック図である。
ドア開閉制御演算部81は、モータ駆動指令値演算部811、判断出力部812、挟み込み検出部813、所定値出力部814、切替部815を主要な構成としている。
モータ駆動指令値演算部811は、トルクセンサ10からのドア開閉操作力に応じて、モータの駆動指令値を演算し、判断出力部812及び切替部815へ出力する。具体的には、例えば、ドア開閉操作力にゲインを乗じて駆動指令値を決定するものを挙げておく。
判断出力部812は、モータ駆動指令値演算部811からの出力が0である場合に、そのことを示すパルス信号を挟み込み検出部813へ出力する。
挟み込み検出部813は、モータ駆動指令値、モータ駆動指令値が0になったことを示す信号、ドア開閉操作位置から挟み込みを判断する。なお、挟み込み検出部813は、モータ駆動指令値が0のときのみ動作する。
所定値出力部814は、予め記憶している所定値を切替部815へ出力する。
この所定値出力部814では、ドアを所定駆動量で、開方向駆動する所定の駆動指令値を出力することになる。
切替部815は、挟み込み検出部813からの指示信号に従って、通常状態では、モータ駆動指令値演算部811からの出力を出力するようにし、挟み込み状態では、所定値出力部814からの出力を出力する。
図6に示すのは、実施例1のドア開閉制御演算部81の挟み込み検出部813のブロック図である。
実施例1のドア開閉制御演算部81の挟み込み検出部813は、ドア位置記憶部813a、加算器813b、所定基準値出力部813c、比較部813dを主要な構成としている。
ドア位置記憶部813aは、判断出力部812からの入力と、位置センサ71からのドア開閉位置から、モータ駆動指令値が0になった瞬間のドア開閉位置を記憶する。
加算器813bは、位置センサ71からのドア開閉位置の実値と、ドア位置記憶部813aのドア開閉位置の記憶値の偏差を演算する。なお、実値から記憶値を減算する。
所定基準値出力部813cは、挟み込みの判断のための所定基準値を出力する。なお、この所定基準値は、人の手指や物を挟みこんだ挟み込み状態から脱しようとする動きを検出できる値にする。
比較部813dは、加算器813bからの出力値と、所定基準値出力部813cの出力値を比較し、加算器813bからの出力値が所定基準値出力部813cの出力値を超えるかどうかの判定結果を出力する。
次に作用を説明する。
[アシスト制御処理]
実施例1のドア開閉アシスト装置では、トルクセンサ10で検出するドアの開閉操作力に応じて、ドアの開閉操作を軽い操作で行えるように駆動指令値を演算し、モータ1を駆動してアシストを行う。
[挟み込み検出作用及び回避動作作用]
実施例1のドア開閉アシスト装置において、スライドドア6を閉じる操作を通常の動作で行い、手指や物の挟み込みが生じたとする。
通常動作では、操作者がドアノブ13に手を掛けてスライドドア6を閉じる操作を行っているので、ドアノブ13に設けているトルクセンサ10によりドアを開閉する操作力が検出され、アシスト力が付加される。
図7は実施例1のドア開閉アシスト装置における挟み込み発生時のドア開閉操作力、駆動指令値、ドア開閉位置、比較部の比較内容、比較部の判定出力のタイムチャートである。図8はスライドドアを開閉操作する状態の説明図である。
挟み込みが生じた際に、操作者がドアノブ13から手を離さず、ドアノブ13に手を掛けて行うスライドドア6を開く通常操作と同じ操作を行えば、その時点からドアを開く側へアシスト力が付加され、容易に挟み込み状態から脱することができる。これは閉じる操作から逆方向へ操作力が反転入力したことをトルクセンサ10で検出、モータ駆動指令値演算部811がスライドドアを開く方向へ駆動指令値を出力するからである。
これに対して、挟み込みが生じる際に、驚くなどにより、ドアノブ13から手を離したとする。すると、ドアノブ13に設けたトルクセンサ10のドア開閉操作力の検出値が0になり(図7(a)参照)、モータ駆動指令値演算部811が演算出力する駆動指令値も0になる(図7(b)参照)。
判断出力部812では、駆動指令値が0になったことをドア位置記憶部813aへ出力し、ドア位置記憶部813aはこの時点のドア位置を記憶する。
そして、操作者が挟み込み状態から脱しようと、ドアノブ13以外のスライドドア6の部分をドアが開く方向へ操作力を加えると(図7(a)、図8参照)、スライドドア6がわずかに開く方向へ移動する(図7(c)参照)。すると、位置センサ71での検出値と、ドア位置記憶部813aの記憶値との偏差が大きくなる。つまり加算器813bの演算結果が大きくなる。そして、この検出値と記憶値との偏差(差分)が、所定基準値出力部813cが出力する値(所定基準値)を超えると、比較部813dが、挟み込みが発生したと判定する(図7(d)参照)。
すると、比較部813dが挟み込みの判定結果を出力する(図7(e)参照)。
これにより、切替部815は、モータ駆動指令値演算部811の出力をモータ駆動制御部82へ出力していたのを、所定値出力部814からの出力をモータ駆動制御部82へ出力するよう切り替える。所定値出力部814からの出力は、スライドドア6を所定の量、開く方向へ強制的に移動させる駆動指令値となっているため、この分モータ1が駆動され、スライドドア6が移動して挟み込み状態から脱する(図7(b),(c)参照)。
その後、ドアノブ13に手を掛けてスライドドア6を開閉操作すると、トルクセンサ10でドア開閉操作力が検出され、モータ駆動指令値演算部811が駆動指令値を出力する。判断出力部812では、駆動指令値が0でなくなったため、これを示す出力を行うことで、ドア位置記憶部813aが停止し、そのことを示す出力になり、加算器813も演算停止の出力を行う。そのため比較部813dは、通常状態を示す判定結果を出力し(図7(e)参照)、切替部815はモータ駆動指令値演算部811の出力をモータ駆動制御部82へ出力する。このようにして通常のアシスト状態へ復帰する。
効果を説明する。実施例1のドア開閉アシスト装置にあっては、以下に列挙する効果を有する。
(1)車両ドアの操作力をアシストするモータ1と、モータ1の駆動力を、スライドドア6を移動させる機構へ伝達するギア2a〜2e及び駆動プーリ3と、車両のドアノブ13へのドア開閉操作力を検出するトルクセンサ10と、車両ドアの開閉位置を検出する位置センサ71と、ドア開閉操作力に基づいて、モータ1の駆動指令値を演算し、制御するドア開閉制御演算部81と、ドア開閉制御演算部81の駆動指令値が停止させるものとなってからの開閉位置の変化から、スライドドア6による挟み込み状態を検出する挟み込み検出部813と、挟み込み状態を脱する動作を行う所定値出力部814及び切替部815を備えたため、アシスト機能を充分に発揮できるようにしつつ、挟み込み状態から容易に離脱することができる。
(2)挟み込み検出部813は、ドア開閉制御演算部81のモータ駆動指令値演算部811の駆動指令値が無駆動を指令する値となったことを判断する判断出力部812と、駆動指令値が無駆動を指令する値になった際の開閉位置を記憶するドア位置記憶部813aと、ドア位置記憶部813aで記憶した開閉位置と、位置センサ71により検出した開閉位置との差分が所定値より大きくなった場合に挟み込み状態の発生と判断する加算器813b及び所定基準値出力部813c、比較部813dとからなるため、駆動指令値が0になったスライドドア6の位置を記憶し、挟み込みが生じた際にドアを開こうとする動きを検出して、挟み込み状態の発生を検出し、アシスト機能を充分に発揮できるようにしつつ、挟み込み状態から容易に離脱することができる。
(4)離脱動作手段は、挟み込み状態が検出されると、所定値出力部814及び切替部815により、開方向へ車両ドアを移動させる所定量の駆動指令値を出力するため、挟み込み状態からスライドドア6を所定駆動量の分、強制的に移動させることにより、容易に挟み込み状態から離脱することができる。
実施例2はドアの開閉位置をエンコーダで検出し、エンコーダパルスで挟み込みを検出する例である。
構成を説明する。
実施例2では、位置センサ71が、ドア位置の変化に伴いパルスを出力するエンコーダであるものとする(図示しない)。エンコーダは、例えば、円周状に等間隔で設けた所定数の孔に光を通過させ、この光の通過、非通過を検出して、この通過、非通過に合わせたパルスを出力して、所定の角度変化をパルス数で出力するものである。実施例2では、スライドドア6の移動に合わせて、この円周状の孔を供えた円板が回転する構造である。また、エンコーダは、光でなく、端子への通電、非通電により検出するものであってもよい。例として、1パルスが1.4mmに相当しているものを挙げておく。
図9に示すのは、実施例2のドア開閉制御演算部81の挟み込み検出部813のブロック図である。
実施例2のドア開閉制御演算部81の挟み込み検出部813は、カウント部813e、所定基準値出力部813f、比較部813gを主要な構成としている。
カウント部813eは、判断出力部812からモータ駆動指令値が0になったことを示す出力があると、エンコーダのカウント値をリセットし、エンコーダの出力パルスをカウントアップする。
所定基準値出力部813fは、挟み込みの判断のための所定基準値を出力する。なお、この所定基準値は、人の手指や物を挟みこんだ挟み込み状態から脱しようとする動きを検出できる値にする。
比較部813gは、カウント部813eからの出力値と、所定基準値出力部813fからの出力値を比較し、カウント部813eからの出力値が所定基準値出力部813cの出力値を超えるどうかの判定結果を出力する。
その他構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。
作用を説明する。
[挟み込み検出作用]
図10は実施例2のドア開閉アシスト装置における挟み込み発生時のドア開閉操作力、駆動指令値、ドア開閉位置、エンコーダパルス、比較部の比較内容、比較部の判定出力のタイムチャートである。
挟み込みが生じる際に、驚くなどにより、ドアノブ13から手を離したとする。すると、ドアノブ13に設けたトルクセンサ10のドア開閉操作力の検出値が0になり(図10(a)参照)、モータ駆動指令値演算部811が演算出力する駆動指令値も0になる(図10(b)参照)。
判断出力部812では、駆動指令値が0になったことをカウント部813eへ出力し、カウント部813eは判断出力部812の出力をリセットとし、駆動指令値が0になった直後からエンコーダパルスをカウントアップする。
そして、操作者が挟み込み状態から脱しようと、ドアノブ13以外のスライドドア6の部分をドアが開く方向へ操作力を加えると(図10(a)参照)、スライドドア6がわずかに開く方向へ移動する(図10(c)参照)。すると、カウント部813eによるエンコーダパルスのカウント値が、所定基準値出力部813fが出力する値(所定基準値)を超えると、比較部813gが、挟み込みが発生したと判定する(図10(f)参照)。
例えば、モータ1の出力軸、あるいは、駆動力を伝達するギヤ2a〜2eに一条ネジを採用しているものの場合のように、駆動指令値が0の際にスライドドアを手動で移動させることが困難なものの場合には、挟み込み状態から脱しようとしてスライドドア6を開く方向へ移動させた場合の移動量は非常にわずかなものとなる。位置センサ71がエンコーダである実施例2では、その機構からわずかな動きとなってしまう挟み込み状態から脱しようとする動きを、コストを抑制して、精度よく検出する。このため、確実な挟み込みの検出が可能となる。
効果を説明する。実施例2のドア開閉アシスト装置にあっては、上記(1),(4)に加えて、以下の効果を有する。
(3)位置センサ71は、ドア位置の変化に応じてパルスを出力するエンコーダであり、挟み込み検出部813は、ドア開閉制御演算部81のモータ駆動指令値演算部811の駆動指令値が無駆動を指令する値となったことを判断する判断出力部812と、駆動指令値が0(無駆動を示す指令値)になった後にカウントしたパルス数が、所定値より大きくなった場合に挟み込み状態の発生と判断する所定基準値出力部813f及び比較部813gからなるため、精度のよいエンコーダのパルス数により、挟み込みが生じた際にドアを開こうとする動きを検出して、挟み込み状態の発生を検出し、アシスト機能を充分に発揮できるようにしつつ、挟み込み状態から容易に離脱することができる。
その他作用効果は実施例1と同様であるので説明を省略する。
実施例3は、挟み込み状態からの離脱手段として、クラッチを開放する例である。
構成を説明する。
図11に示すのは、実施例3のドア開閉制御演算部81のブロック図である。
実施例3のドア開閉制御演算部81は、モータ駆動指令値演算部811、判断出力部812、挟み込み検出部813、接続出力部816、開放出力部817、切替部818を主要な構成としている。
モータ駆動指令値演算部811、判断出力部812、挟み込み検出部813については、実施例1と同様であるため説明を省略する。
接続出力部816は、クラッチ16を接続状態にする指令値を出力する。なお、クラッチ16は、指令値により接続と開放を行うアクチュエータを備えているものとする。
開放出力部817は、クラッチ16を開放状態にする指令値を出力する。
切替部818は、挟み込み検出部813からの指示信号に従って、通常状態では、接続出力部816からの出力を出力するようにし、挟み込み状態では、開放出力部817からの出力を出力する。
作用を説明する。
[回避動作作用]
図12に示すのは、実施例3のドア開閉アシスト装置における挟み込み発生時のドア開閉操作力、駆動指令値、ドア開閉位置、挟み込み検出部813の判定比較内容、挟み込み検出部813の判定出力、切替部の出力のタイムチャートである。
実施例3のドア開閉アシスト装置において、スライドドア6を閉じる操作を通常の動作で行い、手指や物の挟み込みが生じたとする。
挟み込みの検出は、駆動指令値が0の際の位置を記憶し、位置の実値と記憶値の差から判定するものでも、エンコーダパルスを用いるものでもよい。
通常状態ではクラッチ16へ接続出力部816の出力を行って、クラッチ16を接続し、駆動力の伝達を行っていたのを、実施例3の切替部818は、挟み込み検出部813が挟み込みを検出すると、開放出力部817の出力を行って、クラッチ16を開放する(図12参照)。
これにより、操作は本来のドアの重量となるため重くなるものの、ドアノブ13以外のスライドドア6の部分を操作してドアを開くことができる。よって、挟み込み状態から容易に脱することができる。
ドア開閉アシスト装置は、クラッチ16を備えることによって、以下に示すような機能を有することができる。例えば操作力が過度に大きい場合にクラッチ16を開放する。また例えばわずかにスライドドアが開の状態からドアロック装置が全閉を行う場合にクラッチ16をオフにする協調動作を行う。また、アシストオフのモードを設定し、クラッチ16をオフにする。これらの機能を損なうことなく、また、特段の構成の追加なくコストを抑制して、挟み込みへの対応を行うことができる。
効果を説明する。実施例3のドア開閉アシスト装置は、上記(1)〜(3)に加えて、以下の効果を有する。
(5)駆動力伝達機構は、駆動力の伝達を行う接続状態と、駆動力の伝達を遮断する開放状態を切り替えるクラッチ16を備え、離脱動作手段は、挟み込み状態が検出されると、接続出力部816の出力から開放出力部817の出力へ切替部818の切り替えを行うことによりクラッチを開放状態にするため、クラッチ16の開放により、アシスト機構と関係なくスライドドア6は移動可能となるため、ドアノブ13以外であっても、開方向へ操作力を加えるとその分スライドドア6は移動することになり、容易に挟み込み状態から脱することができる。
本願は、移動体のドアへの利用のほか、建物のドアへの利用も容易である。
実施例1のドア開閉アシスト装置の概略を示す説明図である。 実施例1のドア開閉アシスト装置を車両に搭載した車両の説明図である。 実施例1のドア開閉アシスト装置のトルクセンサの説明図である。 実施例1のドア開閉アシスト装置のコントローラのブロック図である。 実施例1のドア開閉制御演算部のブロック図である。 実施例1のドア開閉制御演算部の挟み込み検出部のブロック図である。 実施例1のドア開閉アシスト装置における挟み込み発生時のドア開閉操作力、駆動指令値、ドア開閉位置、比較部の比較内容、比較部の判定出力のタイムチャートである。 スライドドアを開閉操作する状態の説明図である。 実施例2のドア開閉制御演算部の挟み込み検出部のブロック図である。 実施例2のドア開閉アシスト装置における挟み込み発生時のドア開閉操作力、駆動指令値、ドア開閉位置、エンコーダパルス、比較部の比較内容、比較部の判定出力のタイムチャートである。 実施例3のドア開閉制御演算部のブロック図である。 実施例3のドア開閉アシスト装置における挟み込み発生時のドア開閉操作力、駆動指令値、ドア開閉位置、挟み込み検出部の判定比較内容、挟み込み検出部の判定出力、切替部の出力のタイムチャートである。
符号の説明
1 モータ
2a (減速機構の)ギア
2b (減速機構の)ギア
2c (減速機構の)ギア
2d (減速機構の)ギア
2e (減速機構の)ギア
3 駆動プーリ
4a,4b ガイドプーリ
5 駆動アーム
6 スライドドア
7 支持部材
71 位置センサ
8 コントローラ
81 ドア開閉制御演算部
811 モータ駆動指令値演算部
812 判断出力部
813 挟み込み検出部
813a ドア位置記憶部
813b 加算器
813c 所定基準値出力部
813d 比較部
813e カウント部
813f 所定基準値出力部
813g 比較部
814 所定値出力部
815 切替部
816 接続出力部
817 開放出力部
818 切替部
82 モータ駆動制御部
9 ベルト
10 トルクセンサ
11 基板
12 ブラシ
13 ドアノブ
14 バネ
15 装置設置位置
16 クラッチ

Claims (5)

  1. 車両ドアの操作力をアシストするアクチュエータと、
    前記アクチュエータの駆動力を、前記車両ドアを移動させる機構へ伝達する駆動力伝達機構と、
    車両のドアノブへのドア開閉操作力を検出する操作力検出手段と、
    車両ドアの開閉位置を検出するドア位置検出手段と、
    少なくとも前記ドア開閉操作力に基づいて、前記アクチュエータの駆動指令値を演算し、制御するドア制御手段と、
    前記ドア制御手段の駆動指令値が停止させるものとなってからの前記開閉位置の変化から、車両ドアによる挟み込み状態を検出する挟み込み検出手段と、
    前記挟み込み状態を脱する動作を行う離脱動作手段と、
    を備えた、
    ことを特徴とするドア開閉アシスト装置。
  2. 請求項1に記載のドア開閉アシスト装置において、
    前記挟み込み検出手段は、
    前記ドア制御手段の駆動指令値が無駆動を指令する値となったことを判断する無駆動判断手段と、
    前記駆動指令値が無駆動を指令する値になった際の前記開閉位置を記憶するドア位置記憶手段と、
    前記ドア位置記憶手段で記憶した前記開閉位置と、前記ドア位置検出手段により検出した開閉位置との差分が所定値より大きくなった場合に挟み込み状態の発生と判断する判断手段と、
    からなることを特徴とするドア開閉アシスト装置。
  3. 請求項1に記載のドア開閉アシスト装置において、
    ドア位置検出手段は、ドア位置の変化に応じてパルスを出力するエンコーダであり、
    前記挟み込み検出手段は、
    前記ドア制御手段の駆動指令値が無駆動を指令する値となったことを判断する無駆動判断手段と、
    前記駆動指令値が無駆動を指令する値になった後にカウントした前記パルス数が、所定値より大きくなった場合に挟み込み状態の発生と判断する判断手段と、
    からなることを特徴とするドア開閉アシスト装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のドア開閉アシスト装置において、
    前記離脱動作手段は、
    挟み込み状態が検出されると、開方向へ車両ドアを移動させる所定量の駆動指令値を出力する、
    ことを特徴とするドア開閉アシスト装置。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のドア開閉アシスト装置において、
    駆動力伝達機構は、駆動力の伝達を行う接続状態と、駆動力の伝達を遮断する開放状態を切り替えるクラッチを備え、
    前記離脱動作手段は、
    挟み込み状態が検出されると、前記クラッチを開放状態にする、
    ことを特徴とするドア開閉アシスト装置。
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