JP2011052391A - 自動車用開閉体の挟み込み検出装置、及び自動車用開閉体開閉装置 - Google Patents

自動車用開閉体の挟み込み検出装置、及び自動車用開閉体開閉装置 Download PDF

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Abstract

【課題】様々な挟み込み事象に容易に対応可能な自動車用開閉体の挟み込み検出装置を提供する。
【解決手段】スライドドア15においての挟み込み検出を行うための検知用部材26がそのスライドドア15の内装パネル16に設けられる。つまり、内装パネル16に検知用部材26を設置する態様としたことで、開閉作動時の様々な挟み込み事象に対する検知用部材26の好適な位置を容易に設定可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、スライドドア等の自動車用開閉体における挟み込み検出装置、及びその挟み込み検出装置を備える自動車用開閉体開閉装置に関するものである。
近年のスライドドアを有する自動車には、モータの駆動にて自動でスライドドアを開閉作動させるスライドドア開閉装置が搭載されており、自動開閉中のスライドドアにおいては車体との間で異物を挟み込む事象が生じ得ることから、その挟み込みを検出する挟み込み検出センサが備えられている。このような挟み込み検出センサとして静電容量式のセンサを用いて構成されるものがあり、例えば特許文献1や特許文献2等にて示されている。
特許文献1の挟み込み検出センサでは、スライドドアの閉側縁部に静電容量式のセンサが配置され、その閉側縁部に異物(人体等)が近接することで、スライドドアのその閉側縁部と車体のセンターピラー(Bピラー)との間で異物が挟持され得る、又は現在挟持されていると判定されるものである。特許文献2では、そのセンサがセンターピラー側でスライドドアの閉側縁部と対向する部位に配置され、ドアとの間での異物(人体の指等)の挟み込みを防止すると記載されている。
特開2006−78422号公報 国際公開第2004/59343号
ところで、特許文献1及び特許文献2のように、スライドドアの閉側縁部や該縁部と対向する車体部位等にセンサを配置する構成では、閉作動時のドアで生じる挟み込み検出を行うものであり、またドアの閉側縁部とその対向部位との間の非常に限られた範囲での挟み込み検出である。
そのため、上記の範囲から外れると挟み込み検出が行われない虞があり、また開作動時においても車室内にてスライドドアと車体のリヤピラー(Cピラー)等との間で異物が巻き込まれるようにして挟持され得るため、当然、先のセンサ配置ではこのような異物挟持の検出を行うことが難しかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、様々な挟み込み事象に容易に対応可能な自動車用開閉体の挟み込み検出装置、及びその挟み込み検出装置を備える自動車用開閉体開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、駆動源にて自動開閉がなされる自動車用開閉体においての挟み込み検出を行う自動車用開閉体の挟み込み検出装置であって、前記開閉体においての挟み込み検出を行うための検知用部材が、前記開閉体の内装パネルに、若しくは作動時の前記開閉体とで挟み込みが生じ得る車体部位の内装パネルに設けられていることをその要旨とする。
この発明では、開閉体においての挟み込み検出を行うための検知用部材がその開閉体の内装パネル、若しくは作動時の開閉体とで挟み込みが生じ得る車体部位の内装パネルに設けられる。つまり、開閉体や車体の内装パネルに検知用部材を設置する態様としたことで、開閉作動時の様々な挟み込み事象に対する検知用部材の好適な位置を容易に設定可能である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動車用開閉体の挟み込み検出装置において、前記開閉体の開作動時において挟み込み検出を行うことをその要旨とする。
この発明では、開閉体や車体の内装パネルに検知用部材が設置されることで、開閉体の開作動時においての挟み込み検出を良好に行うことが可能である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の自動車用開閉体の挟み込み検出装置において、前記検知用部材は、異物近接時の静電容量変化を検出する電極を有してなることをその要旨とする。
この発明では、検知用部材として異物近接時の静電容量変化を検出する電極を有して静電容量式のセンサとして構成されるため、内装パネルへの設置が容易で、しかも検出を良好に行うことが可能である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の自動車用開閉体の挟み込み検出装置において、前記検知用部材は、ともに平板状をなす第1及び第2電極が対向配置されてコンデンサとして構成され、交流信号が供給される前記第1電極と、異物近接時に静電容量変化の影響を受ける前記第2電極との電位比較に基づいた挟み込み検出のための検出信号を出力するように構成されていることをその要旨とする。
この発明では、検知用部材は、平板状の第1及び第2電極が対向配置されてコンデンサとして構成され、交流信号が供給される第1電極と、異物近接時に静電容量変化の影響を受ける第2電極との電位比較に基づき、挟み込み検出のための検出信号を出力する。つまり、異物近接が無いとき、第2電極では第1電極の交流信号と同様の交流信号が生じるが、人体等の近接が生じたときには浮遊容量が増大して検知用部材の静電容量が変化し、第2電極での信号レベルが変化するため、これらから簡易な構成で確実な挟み込み検出が可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の自動車用開閉体の挟み込み検出装置において、前記検知用部材は、前記第1及び第2電極が間隔を有して配置されて一体に構成され、その第2電極が前記内装パネルの裏面に取着されるものであることをその要旨とする。
この発明では、検知用部材は、第1及び第2電極が間隔を有して配置されて一体に構成され、その第2電極が内装パネルの裏面に取着される。つまり、一体に構成した検知用部材を内装パネルの裏面側に取着するだけで済み、また検知用部材を隠蔽するための部材を必要としないため、内装パネルへの取り付けが容易である。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の自動車用開閉体の挟み込み検出装置において、前記検知用部材は、前記第1電極が前記内装パネルの裏面に取着され、前記第2電極が前記内装パネルの表面に取着されてカバーにて被覆されるものであることをその要旨とする。
この発明では、検知用部材は、第1電極が内装パネルの裏面に取着され、第2電極が内装パネルの表面に取着されてカバーにて被覆される。つまり、第1及び第2電極間の絶縁を内装パネルにて図ることができるため、絶縁用の部材を別途使用しなくて済む。また、第2電極において内装パネルの厚みの影響を受けないため、検出感度の向上に寄与できる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の自動車用開閉体の挟み込み検出装置において、前記開閉体は、自動車の前後方向にスライド移動に設けられるスライドドアであり、前記検知用部材は、前記スライドドアの前後方向幅全体に亘って設けられていることをその要旨とする。
この発明では、検知用部材は、スライドドアの前後方向幅全体に亘って設けられるものであるため、開閉作動時の挟み込み検出を好適に行うことが可能である。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の自動車用開閉体の挟み込み検出装置を備え、該挟み込み検出装置での検出に基づいて少なくとも開作動中の開閉体による挟み込み防止制御を行う自動車用開閉体開閉装置である。
この発明では、請求項1〜6のいずれか1項に記載の挟み込み検出装置が備えられ、その検出に基づいて少なくとも開作動中の開閉体による挟み込み防止制御が行われる。つまり、この挟み込み検出装置では、開閉作動時の様々な挟み込み事象を好適に検出できるようになるため、開閉体開閉装置において少なくとも開作動中の開閉体による挟み込み防止制御を好適に行うことが可能である。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の自動車用開閉体開閉装置において、前記挟み込み検出装置にて挟み込みが検出された場合、前記開閉体の作動を停止することをその要旨とする。
この発明では、挟み込み検出装置にて挟み込みが検出されると開閉体の作動が停止され、これにより異物の挟み込みが防止される。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の自動車用開閉体開閉装置において、前記開閉体の作動を停止した後に、前記駆動源側との駆動連結を遮断とすることをその要旨とする。
この発明では、挟み込み検出装置にて挟み込みが検出されると開閉体の作動が停止され、その停止後、駆動源側との駆動連結が遮断とされる。これにより、開閉体がフリーとなり、より確実に異物の挟み込みが防止される。
請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の自動車用開閉体開閉装置において、前記開閉体の作動を停止した後に、前記駆動源を挟み込みが解放される方向へ駆動することをその要旨とする。
この発明では、挟み込み検出装置にて挟み込みが検出されると開閉体の作動が停止され、その停止後、駆動源(開閉体)が挟み込みの解放される方向に駆動される。これにより、より確実に異物の挟み込みが防止される。
本発明によれば、様々な挟み込み事象に容易に対応可能な自動車用開閉体の挟み込み検出装置、及びその挟み込み検出装置を備える自動車用開閉体開閉装置を提供することができる。
本実施形態における自動車用スライドドア開閉装置の構成図である。 挟み込み検出装置の構成図である。 挟み込み検出装置の変形例を示す構成図である。 挟み込み検出装置の電気的構成図である。 挟み込み検出有無時それぞれの波形図である。 挟み込み防止制御を含むスライドドア開閉制御を示すフロー図である。 挟み込み防止制御を含むスライドドア開閉制御の変形例を示すフロー図である。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、自動車10のスライドドア15部分を車室内側から見た図であり、自動車10の車体11側に設けられるセンターピラー(Bピラー)11aとリアピラー(Cピラー)11bとの間には、後席用の乗員のための乗降口11cが備えられ、スライドドア15はその乗降口11cを開閉すべく車体11に対して前後方向にスライド移動可能に支持されている。このスライドドア15は、駆動源としてのモータ21と電磁クラッチ22とを備えるスライドドア開閉装置20により自動で開閉作動されるようになっている。
また、このように自動開閉作動を行うスライドドア15においては、作動中のスライドドア15と車体11との間で発生し得る異物挟持を検出する図2のような挟み込み検出センサ25が備えられている。異物挟持の検出がなされると、スライドドア開閉装置20を通じてスライドドア15のそれ以上の同方向への作動を停止、若しくは反転作動に切り替えられ、挟持されそうになった異物Xがその挟持から回避され、また挟持されてしまった異物Xの解放が可能となる。
挟み込み検出センサ25は、静電容量式のセンサにて構成され、スライドドア15による挟み込みが発生し得る近接状態の異物Xを検出すべく、本実施形態ではそのスライドドア15の車室内側の内装パネル16にその検知用部材26が取着されている。因みに、スライドドア15の車室内側には意匠面を有する内装パネル16が取着されており、該パネル16における窓枠下側部分16a(ウインドガラスWG部分の下側で、スライドドア15の高さ方向略中間部分)の前後方向幅全体に亘って配置されている。この窓枠下側部分16aは、搭乗者等が触れ易い部位であり、スライドドア15を室内側から開閉操作する操作ノブの周囲も含まれている。
検知用部材26は、図2に示すように、ともに平板状の検出電極30とガード電極31とを有してなり、検出電極30とガード電極31とが絶縁体32を介在して間隔を有して対向するようにして貼り合わされてコンデンサCとして構成され、その検出電極30側が内装パネル16の裏面に取着されている。尚、図3に示すように、内装パネル16の裏面にガード電極31を、内装パネル16の表面に検出電極30をそれぞれ取着し、また該検出電極30をカバー17にて被覆し、検出電極30とガード電極31とを内装パネル16を絶縁体として介在して対向させてコンデンサCとして構成してもよい。
図2及び図4に示すように、コンデンサCとして構成される検出電極30とガード電極31とは固定抵抗33と並列に接続されるとともに、各電極30,31が図示しない波形成形回路を介して比較器34の各入力端子にそれぞれ接続されている。また、ガード電極31には発振器35が接続されている。
このような構成の挟み込み検出センサ25では、図5に示すように、発振器35から一定周期の交流信号が供給されており、該交流信号がガード電極31に供給されると、対向配置された検出電極30においても同様の交流信号が生じ、各電極30,31からの信号(波形成形された直流信号)が入力される比較器34においてはLレベルの検出信号を出力する。
一方、検知用部材26が内蔵された内装パネル16の表面を人体等の異物Xが接触すると(図3の構成では、検出電極30を被覆したカバー17の表面に人体等の異物Xが接触すると)、検出電極30に人体等の異物Xが近接することとなり、該検出電極30とグランドGNDとの間の浮遊容量Cxが無視できないほど増大する。すると、その浮遊容量Cxの影響を受けて検出電極30での信号のレベルが小さくなるため、比較器34はHレベルの検出信号の出力に切り替わる。検出信号は、スライドドア開閉装置20に出力される。
スライドドア開閉装置20は、その検出信号がLレベルのときは、内装パネル16のセンサ配置部位(窓枠下側部分16a)への人体等の異物Xの接触がなく、挟み込み防止制御の必要がないと判定して、スライドドア15の開閉作動を継続する。
検出信号がHレベルとなると、スライドドア開閉装置20は、内装パネル16のセンサ配置部位(窓枠下側部分16a)への人体等の異物Xの接触が生じ、閉作動中のスライドドア15ではセンターピラー(Bピラー)11aとの間、開作動中のスライドドア15ではリアピラー(Cピラー)11bとの間で異物Xが挟持され(巻き込まれ)得る、又は現在挟持されていると判定する。つまり、挟み込み防止制御の必要があると判定し、閉作動中のスライドドア15では作動停止後に所定量の開作動(反転作動)が、開作動中のスライドドア15では作動停止がそれぞれ行われ、この反転作動及び作動停止後には電磁クラッチ22がオフされてモータ21側との駆動連結が遮断とされスライドドア15がフリーとなるようになっている。これにより、異物Xの挟持が未然に防止され、また挟持状態にあった異物Xは解放できるようになる。
因みに、上記した挟み込み防止制御を含むスライドドア開閉制御を図6の処理フローに従って説明する。この処理はスライドドア15の自動開閉を行う際に実行される。
先ずステップS10では、挟み込み検出センサ25がオンか否かが判定される。即ち、スライドドア15の所定部位に人体等の異物Xの接触(検出電極30に人体等の異物Xが近接)があるかが判定される。センサ25のオン、即ちドア15への接触判定時にはステップS11に進み、スライドドア15の自動開閉を行わないようにモータ21の作動停止を維持、ステップS12にて電磁クラッチ22のオフが維持される。因みに、このときのスライドドア15はモータ21側との駆動連結が遮断とされてフリーであり、手動開閉が可能である。
一方、前記ステップS10において、センサ25がオフ、即ちドア15に接触が生じていない時にはスライドドア15の自動開閉が許可され、ステップS13に移行してその自動開閉を行うための操作スイッチの入力を待つ。操作スイッチの入力があると、ステップS14に進んで電磁クラッチ22をオンし、モータ21側との駆動連結が図られる。
ステップS15では、その操作スイッチからの入力が開方向への操作か否かが判定される。開方向操作であれば、ステップS16に進んでスライドドア15を開作動させるべくモータ21を駆動する。ステップS17では、開作動中のスライドドア15の所定部位に人体等の異物Xの接触がないか(挟み込み検出センサ25がオフか)が判定される。センサ25がオフ、即ちドア15に接触が生じていない時にはスライドドア15の開作動が継続される。そして、スライドドア15が全開位置に到達するまでステップS16〜S18が繰り返され、ドア15が全開位置に到達すると、ステップS18からステップS11に移行してモータ21の作動を停止、ステップS12にて電磁クラッチ22がオフされる。
また前記ステップS15において閉方向操作と判定されると、ステップS19に移行してスライドドア15を閉作動させるべくモータ21を駆動し、上記の開作動時と同様にステップS19〜S21が繰り返されて、スライドドア15が全閉位置に到達するまでその閉作動中のスライドドア15に人体等の異物Xの接触がないか(挟み込み検出センサ25がオフか)の判定が繰り返される。ドア15が全閉位置に到達すると、ステップS21からステップS11に移行してモータ21の作動を停止、ステップS12にて電磁クラッチ22がオフされる。
一方、前記ステップS20において、閉作動中のスライドドア15の所定部位に人体等の異物Xの接触があり、挟み込み検出センサ25がオンとなると、閉作動中のドア15にて挟み込みが生じた(生じ得る)と判定し、ステップS22に移行してモータ21の反転作動に切り替え、スライドドア15が所定量開作動するまでステップS22,S23が繰り返される。所定の反転作動が終了すると、ステップS23からステップS11に移行してモータ21の作動を停止、ステップS12にて電磁クラッチ22がオフされる。
また前記ステップS17において、開作動中のスライドドア15の所定部位に人体等の異物Xの接触があり、挟み込み検出センサ25がオンとなると、開作動中のドア15にて挟み込みが生じた(生じ得る)と判定し、ステップS11に移行してこの開作動では反転作動させることなくモータ21の作動を停止、ステップS12にて電磁クラッチ22がオフされる。この電磁クラッチ22のオフにより、スライドドア15がフリーとされる。
尚、図7に示すように、ステップS17において、開作動中のドア15にて挟み込みが生じた(生じ得る)と判定した場合にステップS22,S23を経るようにして、この開作動時においても反転作動させる態様としてもよい。このようにすれば、上記のように反転作動させずモータ21の作動停止だけでも異物Xの挟み込みを防止できるが、反転作動させることでより確実となる。
このように本実施形態のスライドドア開閉装置20(挟み込み検出センサ25)では、一般的に対応されているスライドドア15の閉作動時の挟み込みのみを想定したものではなく、開作動時の挟み込みをも想定して構成されるものとなっており、開閉作動時のいずれにおいても良好な挟み込み検出及びその防止制御が行われるようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態では、スライドドア15においての挟み込み検出を行うための検知用部材26がそのスライドドア15の内装パネル16に設けられている。つまり、内装パネル16に検知用部材26を設置する態様としたことで、開閉作動時の様々な挟み込み事象に対する検知用部材26の好適な位置を容易に設定可能であり、閉作動時のみならず開作動時の挟み込み検出を好適に行うことができる。従って、スライドドア開閉装置20において開閉作動中のスライドドア15による挟み込み防止制御を好適に行うことができる。
(2)本実施形態では、検知用部材26として人体等の異物Xの近接時の静電容量変化を検出する電極30,31を有し、静電容量式のセンサとして挟み込み検出センサ25が構成されているため、内装パネル16への設置が容易で、しかも検出を良好に行うことができる。
また、検知用部材26は、平板状の検出電極30及びガード電極31が対向配置されてコンデンサとして構成され、交流信号が供給されるガード電極31と、異物Xの近接時に静電容量変化の影響を受ける検出電極30との電位比較に基づき、挟み込み検出のための検出信号を出力するように構成されている。つまり、異物Xの近接が無いとき、検出電極30ではガード電極31の交流信号と同様の交流信号が生じるが、人体等の異物Xの近接が生じたときには浮遊容量Cxが増大して検知用部材26の静電容量が変化し、検出電極30での信号レベルが変化するため、これらから簡易な構成で確実な挟み込み検出を行うことができる。
(3)本実施形態では、検知用部材26は、図2に示すように検出電極30及びガード電極31が絶縁体32を介在して間隔を有して配置されて一体に構成され、その検出電極30が内装パネル16の裏面に取着されている。つまり、一体に構成した検知用部材26を内装パネル16の裏面側に取着するだけで済み、また検知用部材26を隠蔽するための部材を必要としないため、内装パネル16への取り付けが容易である。
また図3に示すように、ガード電極31が内装パネル16の裏面に、検出電極30が内装パネル16の表面にそれぞれ取着されてカバー17にて被覆する態様としてもよく、この場合、各電極30,31間の絶縁を内装パネル16にて図ることができるため、絶縁用の部材を別途使用しなくて済む。また、検出電極30において内装パネル16の厚みの影響を受けないため、検出感度の向上に寄与することができる。
(4)本実施形態では、検知用部材26は、スライドドア15の前後方向幅全体に亘って設けられているため、開閉作動時の挟み込み検出を好適に行うことができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、検知用部材26をスライドドア15の内装パネル16に取着し、開閉作動時のドア15の挟み込み検出を行う構成としたが、両作動時でなく、開作動時のみの挟み込み検出としてもよい。
また、開作動中のスライドドア15とで挟み込みが生じ得る車体部位としてリアピラー(Cピラー)11bの内装パネルに検知用部材26aを設け(図1参照)、開作動時の挟み込み検出を行ってもよい。また、自動車用開閉体としてスライドドア15のみならず、モータにより自動開閉される自動車のバックドアの内装パネルに検知用部材を設け、バックドアにおける挟み込み検出に適用してもよい。
・上記実施形態で記載した検知用部材26の配置位置(形状)は上記態様に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。また上記実施形態では、検知用部材26を内装パネル16の表面や裏面に取着したが、例えば内装パネルに埋設(インサート)したものであってもよい。
・上記実施形態では、検知用部材26は静電容量式のセンサのものであったが、静電容量式以外のセンサのものであってもよい。
・上記実施形態で記載した挟み込み検出センサ25の電気的構成は上記態様に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、開閉作動中のドア15にて挟み込みが生じた(生じ得る)と判定した際に反転作動させたが、開閉作動中のいずれも単にドア15(モータ21)の作動を停止してもよい。このようにしても異物Xの挟み込みを防止でき、更にその停止後に電磁クラッチ22をオフさせるようにすれば、スライドドア15がフリーとなるため、異物Xの挟み込みをより確実に防止できる。
10…自動車、11…車体、11b…リアピラー(車体部位)、15…スライドドア(開閉体)、16…内装パネル、17…カバー、20…スライドドア開閉装置(開閉体開閉装置)、21…モータ(駆動源)、25…挟み込み検出センサ(挟み込み検出装置)、26,26a…検知用部材、30…検出電極(第2電極)、31…ガード電極(第1電極)、C…コンデンサ。

Claims (11)

  1. 駆動源にて自動開閉がなされる自動車用開閉体においての挟み込み検出を行う自動車用開閉体の挟み込み検出装置であって、
    前記開閉体においての挟み込み検出を行うための検知用部材が、前記開閉体の内装パネルに、若しくは作動時の前記開閉体とで挟み込みが生じ得る車体部位の内装パネルに設けられていることを特徴とする自動車用開閉体の挟み込み検出装置。
  2. 請求項1に記載の自動車用開閉体の挟み込み検出装置において、
    前記開閉体の開作動時において挟み込み検出を行うことを特徴とする自動車用開閉体の挟み込み検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の自動車用開閉体の挟み込み検出装置において、
    前記検知用部材は、異物近接時の静電容量変化を検出する電極を有してなることを特徴とする自動車用開閉体の挟み込み検出装置。
  4. 請求項3に記載の自動車用開閉体の挟み込み検出装置において、
    前記検知用部材は、ともに平板状をなす第1及び第2電極が対向配置されてコンデンサとして構成され、交流信号が供給される前記第1電極と、異物近接時に静電容量変化の影響を受ける前記第2電極との電位比較に基づいた挟み込み検出のための検出信号を出力するように構成されていることを特徴とする自動車用開閉体の挟み込み検出装置。
  5. 請求項4に記載の自動車用開閉体の挟み込み検出装置において、
    前記検知用部材は、前記第1及び第2電極が間隔を有して配置されて一体に構成され、その第2電極が前記内装パネルの裏面に取着されるものであることを特徴とする自動車用開閉体の挟み込み検出装置。
  6. 請求項4に記載の自動車用開閉体の挟み込み検出装置において、
    前記検知用部材は、前記第1電極が前記内装パネルの裏面に取着され、前記第2電極が前記内装パネルの表面に取着されてカバーにて被覆されるものであることを特徴とする自動車用開閉体の挟み込み検出装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の自動車用開閉体の挟み込み検出装置において、
    前記開閉体は、自動車の前後方向にスライド移動に設けられるスライドドアであり、
    前記検知用部材は、前記スライドドアの前後方向幅全体に亘って設けられていることを特徴とする自動車用開閉体の挟み込み検出装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の自動車用開閉体の挟み込み検出装置を備え、該挟み込み検出装置での検出に基づいて少なくとも開作動中の開閉体による挟み込み防止制御を行うことを特徴とする自動車用開閉体開閉装置。
  9. 請求項8に記載の自動車用開閉体開閉装置において、
    前記挟み込み検出装置にて挟み込みが検出された場合、前記開閉体の作動を停止することを特徴とする自動車用開閉体開閉装置。
  10. 請求項9に記載の自動車用開閉体開閉装置において、
    前記開閉体の作動を停止した後に、前記駆動源側との駆動連結を遮断とすることを特徴とする自動車用開閉体開閉装置。
  11. 請求項9に記載の自動車用開閉体開閉装置において、
    前記開閉体の作動を停止した後に、前記駆動源を挟み込みが解放される方向へ駆動することを特徴とする自動車用開閉体開閉装置。
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