JP2017150941A - 車両用操作入力検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】人の操作及び水の付着をより確実に判別することができる車両用操作入力検出装置を提供する。【解決手段】車両の表面に設けられた標章8に物体が当接又は近接することで変化する検知信号S1,S2を出力する上側電極11及び下側電極12を備え、検知信号S1,S2に基づいて標章8に対する操作入力を検出し、検知信号S1,S2の時間微分値が所定の高側閾値を超えた後に該高側閾値を下回り、該下回りの時点から所定の規定時間内に前記高側閾値よりも小さい所定の低側閾値を下回ったときに物体が標章8に付着する水であると判定し、物体が標章8に付着する水であると判定されなかったときよりも判定されたときの方が検知信号S1,S2に基づく操作入力の検出をしにくくする。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用操作入力検出装置に関するものである。
従来、車両用操作入力検出装置としては、例えば特許文献1に記載された静電容量式近接センサ装置が知られている。この装置は、検出領域に静電容量を発生するための電極及びその静電容量の変化を検出する検出手段を1組とする2組を備えている。そして、判定手段は、例えば両検出手段が検出有りの場合には、検出領域に検出対象物(人)が検出されたと判定する。一方、判定手段は、両検出手段のいずれか一方のみが検出有りの場合には、あるいは両検出手段のいずれか一方が検出有りの後に復帰して続いて他方が検出有りの後に復帰した場合には、外乱(水)が検出されたと判定する。
特開2008−175772号公報
ところで、特許文献1では、判定手段は、各検出手段の出力レベルを閾値判定することでその検出有りを判定していると考えられる。従って、両電極間の感度の違いにより、例えば検出領域に検出対象物(人)が存在していたとしても、両検出手段のいずれか一方のみが検出有りになることがある。あるいは、検出領域に外乱(水)が存在していたとしても、両検出手段が共に検出有りになることがある。つまり、人と水との判別が困難になる可能性がある。
本発明の目的は、人の操作及び水の付着をより確実に判別することができる車両用操作入力検出装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用操作入力検出装置は、車両の表面に設けられた操作入力部に物体が当接又は近接することで変化する検知信号を出力する静電容量センサのセンサ電極と、前記検知信号に基づいて前記操作入力部に対する操作入力を検出する操作入力検出部と、前記検知信号の時間微分値が所定の高側閾値を超えた後に該高側閾値を下回り、該下回りの時点から所定の規定時間内に前記高側閾値よりも小さい所定の低側閾値を下回ったときに、前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定する判定部とを備え、前記操作入力検出部は、前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定されたときに前記検知信号に基づく操作入力の検出を無効にすること及び前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定されなかったときよりも判定されたときの方が前記検知信号に基づく操作入力の検出をしにくくすることのいずれか一方の処理を設定する水付着時設定部を有する。
この構成によれば、前記検知信号の時間微分値が前記所定の高側閾値を超えた後に該高側閾値を下回り、該下回りの時点から前記所定の規定時間内に前記所定の低側閾値を下回らなければ、前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定されない。これは、前記物体が前記操作入力部に付着する水でない場合、即ち前記物体が前記操作入力部に対して操作入力する人である場合、基本的に該操作入力部に近付いた後に離れていく動作が緩慢であり、前記検知信号の急増減が発生し得ないことによる。一方、前記検知信号の時間微分値が前記所定の高側閾値を超えた後に該高側閾値を下回り、該下回りの時点から前記所定の規定時間内に前記所定の低側閾値を下回れば、前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定される。これは、前記操作入力部に付着する水は、基本的に該操作入力部を流れることでこれ近付いた後に離れていく動作が急激であり、前記検知信号の急増減が発生することによる。このように前記検知信号の推移に着目したことで、人の操作及び水の付着をより確実に判別できる。
上記課題を解決する車両用操作入力検出装置は、車両の表面に設けられた操作入力部に物体が当接又は近接することで変化する検知信号を個別に出力する複数の静電容量センサのセンサ電極と、前記複数の検知信号に基づいて前記操作入力部に対する操作入力を検出する操作入力検出部と、前記複数の検知信号の間のピーク位置のずれが所定時間を下回るときに、前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定する判定部とを備え、前記操作入力検出部は、前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定されたときに前記複数の検知信号に基づく操作入力の検出を無効にすること及び前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定されなかったときよりも判定されたときの方が前記複数の検知信号に基づく操作入力の検出をしにくくすることのいずれか一方の処理を設定する水付着時設定部を有する。
この構成によれば、前記複数の検知信号の間の前記ピーク位置のずれが前記所定時間を下回らないときには、前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定されない。これは、前記物体が前記操作入力部に付着する水でない場合、即ち前記物体が前記操作入力部に対して操作入力する人である場合、基本的に該操作入力部に近付いた後に離れていく動作が緩慢であり、前記ピーク位置のずれが相対的に大きくなることによる。一方、前記複数の検知信号の間の前記ピーク位置のずれが前記所定時間を下回るときには、前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定される。これは、前記操作入力部に付着する水は、基本的に該操作入力部を流れることでこれ近付いた後に離れていく動作が急激であり、前記ピーク位置のずれが相対的に小さくなることによる。このように前記複数の検知信号の間の前記ピーク位置のずれに着目したことで、人の操作及び水の付着をより確実に判別できる。
上記車両用操作入力検出装置について、前記操作入力検出部は、前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定されたときに、当該判定時を起点とする所定の継続時間だけ前記水付着時設定部による設定を継続させる継続時間設定部を有することが好ましい。
この構成によれば、前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定されたときに、前記継続時間設定部により前記水付着時設定部による設定を前記所定の継続時間だけ継続できる。特に、前記所定の継続時間の経過中に前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると再判定されたときには、前記継続時間設定部により当該判定時(再判定時)を起点とする前記所定の継続時間だけ前記水付着時設定部による設定を継続、即ち自動的に延長できる。
上記車両用操作入力検出装置について、前記操作入力検出部は、前記継続時間設定部により前記水付着時設定部による設定の延長が所定回数連続して繰り返されたときに、前記所定の継続時間よりも長い所定の第2の継続時間だけ前記水付着時設定部による設定を継続させる第2の継続時間設定部をすることが好ましい。
この構成によれば、前記継続時間設定部により前記水付着時設定部による設定の延長が所定回数連続して繰り返されたときには、前記第2の継続時間設定部により前記所定の第2の継続時間だけ前記水付着時設定部による設定を継続できる。通常、大雨など水量の多い状態では、前記操作入力検出部による検出は困難になる。しかしながら、前記継続時間設定部により前記水付着時設定部による設定の延長が所定回数連続して繰り返されたときには、即ち水量が多くなる前兆と見なせる段階で、前記第2の継続時間設定部により前記所定の第2の継続時間だけ前記水付着時設定部による設定を継続できることで、前記操作入力検出部による誤検出を抑制できる。
上記車両用操作入力検出装置について、前記操作入力検出部は、前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定される都度に所定の上限回数を上限に回数をインクリメントするとともに、前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定されない状態で所定の回数デクリメント時間の経過ごとに前記回数をデクリメントする計数部を有し、前記水付着時設定部による設定は、前記計数部により計数された前記回数が前記所定の上限回数よりも少ない所定の開始回数以上になることで開始され、該所定の開始回数以下の所定の終了回数以下になることで終了されることが好ましい。
この構成によれば、前記水付着時設定部による設定は、前記計数部により計数された前記回数が前記所定の開始回数以上になることで開始され、前記所定の終了回数以下になることで終了される。従って、前記判定部による判定が切り替わる都度に前記水付着時設定部による設定が開始・終了される煩わしさを解消できる。また、前記計数部による計数は、前記所定の上限回数を上限とすることで、前記水付着時設定部による設定の終了に徒に時間を要することを軽減できる。
上記車両用操作入力検出装置について、前記計数部は、前記回数デクリメント時間を計時するタイマカウンタのカウントアップ中に前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると新たに判定されたとき、前記タイマカウンタをゼロにリセットすることが好ましい。
この構成によれば、前記タイマカウンタのカウントアップ中に前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると新たに判定されたとき、前記タイマカウンタがゼロにリセットされる。従って、例えば降雨がまばらであるなど前記計数部により前記回数がまさにデクリメントされて前記所定の終了回数以下になろうとする状態であっても、これを速やかに先延ばしできるため、前記水付着時設定部による設定が徒に終了されることを抑制できる。
本発明は、人の操作及び水の付着をより確実に判別できる効果がある。
車両用操作入力検出装置の第1の実施形態が適用される車両についてその後部構造を示す斜視図。 同変形形態の車両用操作入力検出装置についてその構造を示す正面図。 同実施形態の車両用操作入力検出装置についてその電気的構成を示すブロック図。 (a)、(b)は、同実施形態の車両用操作入力検出装置についてその人及び水の判定態様を説明するタイムチャート。 同実施形態の車両用操作入力検出装置についてその制御モードの切替処理態様を説明するタイムチャート。 同実施形態の車両用操作入力検出装置についてその人及び水の判定処理態様を示すフローチャート。 (a)、(b)は、同実施形態の車両用操作入力検出装置についてその制御モードの切替処理態様を示すフローチャート。 同実施形態の車両用操作入力検出装置についてその制御モードの切替処理態様を示すフローチャート。 同実施形態の車両用操作入力検出装置についてその制御モードに応じた操作検出処理態様を示すフローチャート。 車両用操作入力検出装置の第2の実施形態についてその制御モードの切替処理態様を説明するタイムチャート。 同実施形態の車両用操作入力検出装置についてその制御モードの切替処理態様を示すフローチャート。 車両用操作入力検出装置の変形形態が適用される車両についてその構造を示す側面図。 図12の13−13線に沿った断面図。 車両用操作入力検出装置の変形形態が適用される車両についてその後部構造を示す斜視図。 図14の15−15線に沿った断面図。 同変形形態の車両用操作入力検出装置について水滴の動作を説明する模式図。 車両用操作入力検出装置の変形形態が適用される車両についてその側部構造を示す斜視図。 図17の18−18線に沿った断面図。 同変形形態の車両用操作入力検出装置についてその構造を示す正面図。
(第1の実施形態)
以下、車両用操作入力検出装置の第1の実施形態について説明する。
図1に示すように、自動車などの車両1のボデー2の後部には開口2aが形成されている。また、ボデー2の後部には、開口2aの上部に設けられたドアヒンジ(図示略)を介してバックドア3が開閉自在に取着されている。バックドア3は、ドアヒンジを中心に上方に押し上げられることで開放される。さらに、バックドア3の車室内側の先端には、閉状態にあるバックドア3を施解錠するドアロック5が設置されている。
ボデー2には、例えば後部において、ドア駆動ユニット4が設置されている。このドア駆動ユニット4は、例えば電動モータなどの電気的駆動源を主体に構成されており、適宜のドア駆動機構を介してバックドア3と機械的に連係されることで該バックドア3を開閉駆動する。また、バックドア3には、例えばドアロック5に隣接して、ドアロック駆動ユニット6が設置されている。このドアロック駆動ユニット6は、例えば電動モータなどの電気的駆動源を主体に構成されており、適宜のロック駆動機構を介してドアロック5と機械的に連係されることで該ドアロック5を施解錠駆動する。
ドア駆動ユニット4及びドアロック駆動ユニット6は共に、例えばMCU(マイコン)からなるドアECU(Electronic Control Unit)10に電気的に接続されており、該ドアECU10によって個別に駆動制御される。
バックドア3の外表面の中央部(ガーニッシュ7上方の中央部)に、例えば会社名などの標章8が設置されている。図2に併せ示すように、操作入力部としての標章8の背部には、複数の静電容量センサのセンサ電極としての上側電極11及び下側電極12が設置されている。上側電極11は、標章8の上部に配置されており、該標章8の上縁にならって略舟形に成形されている。一方、下側電極12は、標章8の下部に配置されており、該標章8の下縁にならって略弓形に成形されている。上側電極11及び下側電極12が上下方向に間隔をあけて配置されていることはいうまでもない。
上側電極11及び下側電極12は、静電容量検出回路14に電気的に接続されている。この静電容量検出回路14は、上側電極11及び下側電極12に発振信号を出力することで、それらの静電容量に応じた電圧レベルの検知信号S1,S2[V]をそれぞれ出力させる。静電容量検出回路14による発振信号の出力とそれに対応する検知信号S1,S2の入力は、両電極11,12に対して同時に行うようにしてもよいし、短時間で切り替えて両電極11,12に対して順番に行うようにしてもよい。
従って、上側電極11及び下側電極12は、標章8に物体(例えば人の手指など)が当接又は近接することで変化する検知信号S1,S2を静電容量検出回路14に個別に出力する。この静電容量検出回路14は、ドアECU10に電気的に接続されている。なお、本実施形態の正規操作では、ユーザー(人)がその手指を標章8に対して動かす動作がバックドア3の開閉に係る適宜の操作を表すものとなっている。
図3に示すように、ドアECU10は、演算・制御回路10a及び駆動回路10bを有する。そして、ドアECU10は、演算・制御回路10aにおいて静電容量検出回路14に電気的に接続されるとともに、駆動回路10bにおいてドア駆動ユニット4及びドアロック駆動ユニット6に電気的に接続されている。静電容量検出回路14は、検知信号S1,S2をそれぞれA/D(アナログ/デジタル)変換した検知データD1,D2を演算・制御回路10aに出力する。
演算・制御回路10aは、検知データD1,D2に基づいて各種演算処理を実行するとともに、該演算処理の結果に応じた制御信号Cを駆動回路10bに出力する。駆動回路10bは、制御信号Cに応じてドア駆動ユニット4又はドアロック駆動ユニット6を駆動する。
次に、演算・制御回路10aによる各種演算処理について説明する。なお、演算・制御回路10aは、例えば検知データD1,D2に基づいて標章8に対する操作入力を検出するもので、これに関連する各種演算処理を併せて実行している。
まず、演算・制御回路10aは、検知データD1,D2(検知信号S1,S2)に基づいて標章8に当接又は近接する物体が該標章8に対して操作入力する人か、標章8に付着する水かを判定する。すなわち、図4(a)に示すように、演算・制御回路10aは、検知データD1,D2の急増減が発生する際に、物体が標章8に付着する水であると判定する(判定部)。より具体的には、図4(b)に示すように、演算・制御回路10aは、例えば検知データD2の時間微分値である検知信号微分値(「センサ値加速度変動」ともいう)ΔS2が正数である所定の高側閾値ΔSth2(+)を超えた後に該高側閾値ΔSth2(+)を下回り、該下回りの時点(時刻t(+))から所定の規定時間Tth2内(ここでは時刻t(−))に負数である所定の低側閾値ΔSth2(−)を下回れば、物体が標章8に付着する水であると判定する。これは、標章8に付着する水は、基本的に該標章8を流れることでこれ近付いた後に離れていく動作が急激であり、検知データD2の急増減が発生することによる。なお、検知データD1についても同様であり、演算・制御回路10aは、その時間微分値である検知信号微分値ΔS1が正数である所定の高側閾値ΔSth1(+)を超えた後に該高側閾値ΔSth1(+)を下回り、該下回りの時点から所定の規定時間Tth1内に負数である所定の低側閾値ΔSth1(−)を下回れば、物体が標章8に付着する水であると判定する。
一方、演算・制御回路10aは、検知データD1,D2の急増減が発生していないことで、物体が標章8に対して操作入力する人であると判定する。これは、物体が標章8に対して操作入力する人である場合、基本的に該標章8に近付いた後に離れていく動作が緩慢であり、検知データD1,D2の急増減が発生し得ないことによる。
なお、検知信号微分値ΔS1,ΔS2は、検知データD1,D2の実際の時間微分値であってもよい。あるいは、検知信号微分値ΔS1,ΔS2は、例えば一の演算周期における検知データD1,D2からそれ以前の演算周期(例えば前回の演算周期)における検知データD1,D2を減算した値を両演算周期の時間差で除した値であってもよい。あるいは、検知信号微分値ΔS1,ΔS2は、例えば一の演算周期における検知データD1,D2からそれ以前の演算周期(例えば前回の演算周期)における検知データD1,D2を減算した値であってもよい。これは、検知データD1,D2が一定の時間差で取得されるのであれば、それらの差分が時間要素を含むことによる。
次に、演算・制御回路10aによる上記した人及び水の判定態様についてフローチャートに従って総括して説明する。この処理は、例えば上側電極11の検知信号微分値ΔS1及び下側電極12の検知信号微分値ΔS2が高側閾値ΔSth1,ΔSth2をそれぞれ超えることで起動される。
図6に示すように、処理がこのルーチンに移行すると、上側電極11における検知信号微分値ΔS1が高側閾値ΔSth1(+)を超えた後に該高側閾値ΔSth1(+)を下回り、該下回りの時点から規定時間Tth1内に低側閾値ΔSth1(−)を下回ったか否かが判断される(ステップS1)。そして、当該条件が否定されると(ステップS1でNO)、下側電極12における検知信号微分値ΔS2が高側閾値ΔSth2(+)を超えた後に該高側閾値ΔSth2(+)を下回り、該下回りの時点から規定時間Tth2内に低側閾値ΔSth2(−)を下回ったか否かが判断される(ステップS2)。そして、当該条件が否定されると(ステップS2でNO)、物体が標章8に対して操作入力する人であると判定されて(ステップS3)、処理が終了される。
一方、検知信号微分値ΔS1が高側閾値ΔSth1(+)を超えた後に該高側閾値ΔSth1(+)を下回り、該下回りの時点から規定時間Tth1内に低側閾値ΔSth1(−)を下回ったと判断され(ステップS1でYES)、あるいは検知信号微分値ΔS2が高側閾値ΔSth2(+)を超えた後に該高側閾値ΔSth2(+)を下回り、該下回りの時点から規定時間Tth2内に低側閾値ΔSth2(−)を下回ったと判断されると(ステップS2でYES)、物体が標章8に付着する水であると判定されて(ステップS4)、処理が終了される。
以上により、検知信号微分値ΔS1,ΔS2に基づく人又は水の判定が完了する。
次に、演算・制御回路10aによる人及び水の判定結果に応じた制御モードの切替態様について説明する。なお、本実施形態では、制御モードとして、標章8に対する人の操作入力を上側電極11及び下側電極12により通常の感度で検出する「通常モード」と、「通常状態」よりも低い感度(以下、「タッチ感度」ともいう)で検出する「降雨状態」とが相互に切替可能に設定されている。そして、演算・制御回路10aは、基本的に前述の態様で水が判定される回数Nを計数するとともに(計数部)、該回数Nに基づいて制御モードを切り替えるようになっている(水付着時設定部)。
図5に示すように、まず、制御モードが「通常状態」にあって回数Nが「0」の状態において、例えば降雨等に伴って演算・制御回路10aにより水の判定が開始・繰り返されるものとする。このとき、回数Nのインクリメントに伴い、所定の開始回数NSth(本実施形態では「2」)以上になると、演算・制御回路10aは、制御モードを「通常状態」から「降雨状態」へと切り替える。その後、回数Nのインクリメントに伴い、所定の上限回数Nmax(本実施形態では「5」)に到達すると、演算・制御回路10aは、水の判定に関わらず回数Nのインクリメントを行わない。つまり、演算・制御回路10aによる回数Nのインクリメントは、所定の上限回数Nmaxを上限とするものである。
その後、降雨の終了等により水が判定されなくなると、演算・制御回路10aは、所定の回数デクリメント時間Td(本実施形態では30秒)の経過ごとに回数Nをデクリメントする。このとき、回数Nのデクリメントに伴い、所定の終了回数NEth(本実施形態では「1」)以下になると、演算・制御回路10aは、制御モードを「降雨状態」から「通常状態」へと切り替える(戻す)。なお、回数デクリメント時間Tdを計時するタイマカウンタ(TCd)のカウントアップ中に新たに水が判定されると、演算・制御回路10aは、タイマカウンタをゼロにリセットするようになっている。
以上により、「通常状態」及び「降雨状態」の間での相互の制御モードの切り替えが実現される。
次に、演算・制御回路10aによる上記した制御モードの切替態様についてフローチャートに従って総括して説明する。なお、回数Nのインクリメント等の処理は、前述の水の判定があることで起動され、デクリメント等の処理は、デクリメントフラグがオンされることで起動される。このデクリメントフラグは、前述のタイマカウンタTCdが回数デクリメント時間Tdに一致することでオンされるフラグである。
図7(a)に示すように、回数Nのインクリメント等の処理が起動されると、回数Nが上限回数Nmaxに一致しているか否かが判断される(ステップS11)。ここで、回数Nが上限回数Nmaxに一致していると判断されるとそのまま処理が終了され、一致していないと判断されると回数Nが「1」インクリメントされる(ステップS12)。
続いて、回数Nが開始回数NSth以上か否かが判断される(ステップS13)。ここで、回数Nが開始回数NSth以上と判断されると制御モードが「降雨状態」へと切り替えられて(ステップS14)その後に処理が終了され、開始回数NSth未満と判断されるとそのまま処理が終了される。
一方、図7(b)に示すように、回数Nのデクリメント等の処理が起動されると、回数Nが「0」に一致しているか否かが判断される(ステップS15)。ここで、回数Nが「0」に一致していると判断されるとそのまま処理が終了され、一致していないと判断されると回数Nが「1」デクリメントされ(ステップS16)、更にデクリメントフラグがオフに設定される(ステップS17)。そして、回数Nが終了回数NEth以下か否かが判断される(ステップS18)。回数Nが終了回数NEth以下と判断されると制御モードが「通常状態」へと切り替えられて(ステップS19)その後に処理が終了され、回数Nが終了回数NEthよりも大きいと判断されるとそのまま処理が終了される。
以上により、回数Nの計数とこれに基づく制御モードの切り替えが実現する。
次に、演算・制御回路10aによる回数Nのデクリメントに係るタイマカウンタTCdの計時態様についてフローチャートに従って総括して説明する。この処理は、例えば新たな水の判定がなくなることを前提に、所定時間ごとの定時割り込みにより繰り返し実行される。
図8に示すように、処理がこのルーチンに移行すると、回数Nが「0」に一致しているか否かが判断される(ステップS21)。ここで、回数Nが「0」に一致していないと判断されると、タイマカウンタTCdをカウントアップすべくこれが作動(開始又は継続)される(ステップS22)。そして、タイマカウンタTCdが回数デクリメント時間Tdに一致しているか否かが判断される(ステップS23)。
そして、タイマカウンタTCdが回数デクリメント時間Tdに一致していると判断されると、デクリメントフラグがオンに設定され(ステップS24)、タイマカウンタTCdが「0」に設定されて(ステップS26)、ステップS21の処理に戻される。デクリメントフラグがオンに設定されることに伴って、回数Nのデクリメント等の処理が起動されることは既述のとおりである(図7(b)参照)。
一方、タイマカウンタTCdが回数デクリメント時間Tdに一致していないと判断されると(ステップS23でNO)、新たな水の判定があるか否かが判断される(ステップS25)。そして、新たな水の判定があると判断されると(ステップS25でYES)、タイマカウンタTCdが「0」に設定されて(ステップS26)、ステップS21の処理に戻される。また、新たな水の判定がないと判断されると(ステップS25でNO)、ステップS21の処理に戻される。
その後、回数Nが「0」に一致していると判断されると(ステップS21でYES)、タイマカウンタTCdのカウントアップを終了すべくこれが停止されて(ステップS27)、処理が終了される。
以上により、回数Nのデクリメントに係るタイマカウンタTCdの計時が実現する。特に、タイマカウンタTCdのカウントアップ中に新たな水の判定があった際のそのリセットは、ステップS25〜ステップS26の処理に相当している。
次に、演算・制御回路10aによる制御モード(「通常状態」又は「降雨状態」)に応じた標章8に対する操作入力の検出態様についてフローチャートに従って説明する。この処理は、例えば所定時間ごとの定時割り込みにより繰り返し実行される。
図9に示すように、処理がこのルーチンに移行すると、演算・制御回路10aは、ステップS31において、現在の制御モードを判断する。そして、制御モードが「通常状態」と判断されると、演算・制御回路10aは、ステップS32において、上側電極11における操作入力の検出に係る閾値Th1及び下側電極12における操作入力の検出に係る閾値Th2をそれぞれ相対的に小さい所定の閾値TL1,TL2に設定する。一方、制御モードが「降雨状態」と判定されると、演算・制御回路10aは、ステップS33において、閾値Th1及び閾値Th2をそれぞれ相対的に大きい所定の閾値TB1,TB2に設定する。
続いて、演算・制御回路10aは、ステップS34において、検知データD1が閾値Th1よりも大きく、且つ、検知データD2が閾値Th2よりも大きいか否かを判断する。そして、検知データD1が閾値Th1よりも大きく、且つ、検知データD2が閾値Th2よりも大きいと判断されると、演算・制御回路10aは、ステップS35において、適宜の手法により標章8に対する操作入力の検出処理を実行し、その後の処理を終了する。このとき、演算・制御回路10aは、操作入力の検出結果に応じてドア駆動ユニット4又はドアロック駆動ユニット6を駆動制御するべく駆動回路10bに制御信号Cを出力する。一方、ステップS34において、検知データD1が閾値Th1以下と判断され、若しくは、検知データD2が閾値Th2以下と判断されると、演算・制御回路10aは、ステップS36において、適宜の手法により標章8に対する操作入力の非検出処理を実行し、その後の処理を終了する。
以上により、両検知データD1,D2が共に制御モードに応じたレベルに達していることを前提とする操作検出が実現する。
次に、本実施形態の作用とともに、その効果について説明する。
(1)本実施形態では、水(又は人)の判定にあたって各検知信号S1,S2(検知データD1,D2)の推移(検知データD1,D2の急増減)に着目したことで、人の操作及び水の付着をより確実に判別できる。
(2)本実施形態では、「降雨状態」の設定は、計数された回数Nが開始回数NSth以上になることで開始され、終了回数NEth以下になることで終了される。従って、水又は人の判定が切り替わる都度に「降雨状態」の設定が開始・終了される煩わしさを解消できる。また、回数Nは、上限回数Nmaxを上限とすることで、「降雨状態」の設定の終了に徒に時間を要することを軽減できる。特に、雨が急に止むなどの天気に対応して「通常状態」に速やかに復帰できることで、ユーザ操作に及ぼす影響を緩和できる。
(3)本実施形態では、タイマカウンタTCdのカウントアップ中に物体が標章8に付着する水であると新たに判定されたとき、タイマカウンタTCdがゼロにリセットされる。従って、例えば降雨がまばらであるなど回数Nがまさにデクリメントされて終了回数NEth以下になろうとする状態であっても、これを速やかに先延ばしできるため、「降雨状態」の設定が徒に終了されることを抑制できる。
(4)本実施形態では、静電容量センサ(上側電極11及び下側電極12等)のみの極めて簡易な構成で人及び水の判定が可能であることで、車両状態(例えば車両停止状態やイグニッションスイッチのオフ状態など)への依存を軽減できるとともにその電力消費量も低減できる。特に、センサ電極(上側電極11及び下側電極12)が二つであり、例えば接地されたグランド電極が不要であることで、それらの配置スペースをより縮小でき、あるいは部品点数及びコストをより削減できる。
(5)本実施形態では、制御モードが「降雨状態」であるときに標章8に対する操作入力の検出感度を低下(閾値Th1,Th2を増加)させたことで、当該操作入力の誤検出やこれに伴うバックドア3等の誤作動を防止できる。
(第2の実施形態)
以下、車両用操作入力検出装置の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の制御モード及びその切替態様を変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
図10に示すように、演算・制御回路10aによる人及び水の判定処理(図6参照)により、例えば降雨等に伴って時刻t1において判定が人から水に切り替えられたとする。このとき、演算・制御回路10aは、制御モードを時刻t1以前の「判定出力可能状態」から「判定出力不可状態」とへと切り替える(水付着時設定部)。演算・制御回路10aは、「判定出力可能状態」では、例えば検知データD1,D2に基づく標章8に対する操作入力の検出を許可(実行)するようになっている。一方、演算・制御回路10aは、「判定出力不可状態」では、例えば検知データD1,D2に基づく標章8に対する操作入力の検出を無効(非実行)にし、あるいは「判定出力可能状態」への制御モードの切り替えを無効(非実行)にするようになっている。
そして、演算・制御回路10aは、時刻t1(判定時)を起点とする所定の継続時間としてのキャンセル期間(標準)Tc1だけ「判定出力不可状態」を維持する(継続時間設定部)。また、当該キャンセル期間(標準)Tc1の経過中である時刻t2において、水であると判定(再判定)されると、演算・制御回路10aは、時刻t2(再判定時)を起点とするキャンセル期間(標準)Tc1だけ「判定出力不可状態」を維持する(継続時間設定部)。同様に、当該キャンセル期間(標準)Tc1の経過中である時刻t3において、水であると判定(再判定)されると、演算・制御回路10aは、時刻t3(再判定時)を起点とするキャンセル期間(標準)Tc1だけ「判定出力不可状態」を維持する。つまり、演算・制御回路10aは、一のキャンセル期間(標準)Tc1の経過中に水であると再判定されることで、「判定出力不可状態」を自動的に延長する。
なお、キャンセル期間(標準)Tc1の経過中では、判定処理(図6参照)において人であると判定されたとしても、「判定出力不可状態」が維持されるようになっている。このときの制御モードを特に「判定出力不可状態(標準モード)」という。
キャンセル期間(標準)Tc1の起点の順送りに伴う「判定出力不可状態(標準モード)」の延長が所定回数(本実施形態では2回)連続して繰り返された状態で、当該キャンセル期間(標準)Tc1の経過中である時刻t4において、水であると判定(再判定)されると、演算・制御回路10aは、時刻t4(再判定時)を起点とするキャンセル期間(標準)Tc1よりも長い所定の第2の継続時間としてのキャンセル期間(長時間)Tc2だけ「判定出力不可状態」を維持する(第2の継続時間設定部)。また、当該キャンセル期間(長時間)Tc2の経過中である時刻t5において、水であると判定(再判定)されると、演算・制御回路10aは、時刻t5(再判定時)を起点とするキャンセル期間(長時間)Tc2だけ「判定出力不可状態」を維持する(第2の継続時間設定部)。その後のキャンセル期間(長時間)Tc2の経過中に水であると判定(再判定)される場合も同様である。つまり、演算・制御回路10aは、一のキャンセル期間(長時間)Tc2の経過中に水であると再判定されることで、「判定出力不可状態」を自動的に延長する。
なお、キャンセル期間(長時間)Tc2の経過中では、判定処理(図6参照)において人であると判定されたとしても、「判定出力不可状態」が維持されるようになっている。このときの制御モードを特に「判定出力不可状態(長時間モード)」という。
その後、水であると再判定されることなく一のキャンセル期間(長時間)Tc2が終了する時刻t6において、演算・制御回路10aは、制御モードを「判定出力不可状態(長時間モード)」から「判定出力可能状態」とへと切り替える。
次に、演算・制御回路10aによる上記した制御モードの切替態様についてフローチャートに従って総括して説明する。この処理は、例えば制御モードが「判定出力不可状態(長時間モード)」でないことを前提に、人及び水の判定処理(図6参照)が完了することで起動される。
図11に示すように、処理がこのルーチンに移行すると、水の判定であるか否かが判断される(ステップS41)。ここで、水の判定でないと判断されると、キャンセル期間(標準)Tc1の経過中か否かが判断される(ステップS42)。そして、キャンセル期間(標準)Tc1の経過中でないと判断されると、制御モードが「判定出力可能状態」に設定される(ステップS43)。
一方、水の判定であると判断されると(ステップS41でYES)、キャンセル期間(標準)Tc1の経過中か否かが判断される(ステップS44)。そして、キャンセル期間(標準)Tc1の経過中でないと判断されると、制御モードが「判定出力不可状態(標準モード)」に設定される(ステップS48)。このとき、キャンセル期間(標準)Tc1を計時するキャンセル時間カウンタTCc1のカウントアップが実行(開始)される。
なお、ステップS42においてキャンセル期間(標準)Tc1の経過中であると判断される場合も、制御モードが「判定出力不可状態(標準モード)」に設定(維持)される(ステップS48)。このとき、キャンセル時間カウンタTCc1のカウントアップが実行(継続)される。
また、ステップS44においてキャンセル期間(標準)Tc1の経過中であると判断されると、キャンセル期間(標準)Tc1の計時をやり直すべくキャンセル時間カウンタTCc1がクリアされる(ステップS45)。そして、「判定出力不可状態(標準モード)」の延長が連続して繰り返された回数を表す延長回数Ncがカウントアップされる(ステップS46)。そして、延長回数Ncが所定回数Ncth(本実施形態では「2」)以上か否かが判断される(ステップS47)。ここで、延長回数Ncが所定回数Ncth未満と判断されると制御モードが「判定出力不可状態(標準モード)」に設定(維持)され(ステップS48)、延長回数Ncが所定回数Ncth以上と判断されると制御モードが「判定出力不可状態(長時間モード)」に設定される(ステップS49)。
ステップS43,S48,S49においていずれかの制御モードが設定(又は維持)されると、その後の処理が終了される。
なお、制御モードが「判定出力不可状態(長時間モード)」に設定された状態では、延長回数Ncの監視及びこれに基づく制御モードの切替処理(ステップS46〜S49)が省略されることを除いて同様の処理が行われるようになっており、「判定出力可能状態」との間で制御モードが切り替わる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(1)、(4)、(5)の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、物体が標章8に付着する水であると判定されたときに、「判定出力不可状態(標準モード)」をキャンセル期間(標準)Tc1だけ継続できる。特に、キャンセル期間(標準)Tc1の経過中に物体が標章8に付着する水であると再判定されたときには、当該判定時(再判定時)を起点とするキャンセル期間(標準)Tc1だけ「判定出力不可状態(標準モード)」を継続、即ち自動的に延長できる。
(2)本実施形態では、「判定出力不可状態(標準モード)」の延長が所定回数(2回)連続して繰り返されたときには、キャンセル期間(長時間)Tc2だけ「判定出力不可状態(長時間モード)」を継続できる。通常、大雨など水量の多い状態では、標章8に対する操作入力の検出や前述の人及び水の判定などは困難になる。しかしながら、「判定出力不可状態(標準モード)」の延長が所定回数連続して繰り返されたときには、即ち水量が多くなる前兆と見なせる段階で、キャンセル期間(長時間)Tc2だけ「判定出力不可状態(長時間モード)」を継続できることで、標章8に対する操作入力等の誤検出を抑制できる。
(3)本実施形態では、制御モードの切替処理が相対的に簡易であることで、例えば切替処理を論理回路によるハードウェアで構成することを容易に実現できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図4に併せ示すように、演算・制御回路10aは、検知データD1,D2(検知信号S1,S2)の間のピーク位置のずれに基づいて標章8に当接又は近接する物体が該標章8に対して操作入力する人か、標章8に付着する水かを判定するようにしてもよい。すなわち、演算・制御回路10aは、検知データD1,D2の間のピーク位置のずれ(ΔTP)が小さく所定時間(ΔTPth)を超えないときには、物体が標章8に付着する水であると判定する。これは、標章8に付着する水は、基本的に該標章8を流れることでこれ近付いた後に離れていく動作が急激であり、ピーク位置のずれが相対的に小さくなることによる。一方、演算・制御回路10aは、検知データD1,D2の間のピーク位置のずれ(ΔTP)が大きく所定時間(ΔTPth)を下回らないときには、物体が標章8に付着する水であると判定されない。これは、物体が標章8に付着する水でない場合、即ち物体が標章8に対して操作入力する人である場合、基本的に該標章8に近付いた後に離れていく動作が緩慢であり、ピーク位置のずれが相対的に大きくなることによる。
このように、水(又は人)の判定にあたって複数の検知信号S1,S2(検知データD1,D2)の間のピーク位置のずれに着目したことで、人の操作及び水の付着をより確実に判別できる。
なお、検知データD1,D2(検知信号S1,S2)の間のピーク位置のずれに基づいく水であることの判定は、検知データD1が急増減していること(ステップS1)、検知データD2が急増減していること(ステップS2)の論理和で行ってもよいし、少なくとも一方の論理積で行ってもよい。
・図12に示すように、ボデー21の側部に形成された開口21aを前後方向への移動に伴って開閉するスライドドア22を搭載する車両20であってもよい。この場合、図13に併せ示すように、開口21aの下縁に沿って前後方向に延在するサイドスカート(「ロッカーカバー」ともいう)23の内部に、複数の静電容量センサのセンサ電極としての上側電極24及び下側電極25が設置されていてもよい。また、スライドドア22の下縁に沿って前後方向に延在するサイドマッドガード(図示しない)の内部に、複数の静電容量センサのセンサ電極としての上側電極24及び下側電極25が設置されていてもよい。上側電極24及び下側電極25は共に、前後方向に延在する略帯形状を呈しており、互いに同等の形状となっている。そして、上側電極24の下方に略一定の間隔をあける状態で下側電極25が配置されている。上側電極24及び下側電極25は、サイドスカート23の表面(操作入力部)に物体(例えば人の足Fなど)が当接又は近接することで変化する検知信号を出力する。これにより、前記第1及び第2の実施形態に準じて人及び水の判定処理等が実行される。
なお、サイドスカート23に設置されるセンサ電極は1つでもよいし、上下方向に並設される3つ以上であってもよい。あるいは、サイドスカート23に設置されるセンサ電極としては、前後方向に間隔をあけて配設される複数の電極であってもよい。この変形形態の正規操作では、ユーザー(人)がその足Fをサイドスカート23(操作入力部)に対して動かす動作がスライドドア22の開閉に係る適宜の操作を表すものとなっている。また、スライドドア22は、バックドア3に準じてドアECU(10)によりドア駆動ユニット(4)及びドアロック駆動ユニット(6)が駆動制御されることで開閉等するようになっている。
・図14に示すように、ボデー2の後部に、バックドア3の下方で車両の幅方向に延在するリヤバンパ31が取着される場合において、該リヤバンパ31に設置される複数の静電容量センサのセンサ電極としての上側電極36及び下側電極37であってもよい。すなわち、図15に併せ示すように、このリヤバンパ31は、例えば金属製のリンフォース32を有するとともに、樹脂製のバンパカバー33を有する。リンフォース32は、リヤバンパ31の略全長に亘って車両の幅方向に延在する略長尺形状を呈しており、バンパカバー33は、リンフォース32の全体を後方から覆っている。
図14に示すように、上側電極36及び下側電極37は共に、リヤバンパ31の略全長に亘って車両の幅方向に延在する略帯形状を呈しており、互いに同等の形状となっている。そして、上側電極36の下方に略一定の間隔をあける状態で下側電極37が配置されている。なお、バンパカバー33は、その表面(外表面)に上側電極36及び下側電極37を包括する略長方形の操作入力部34を形成する。上側電極36及び下側電極37は、操作入力部34に物体(例えば人の足Fなど)が当接又は近接することで変化する検知信号を出力する。
また、図16に示すように、リヤバンパ31(操作入力部34)に付着する水は、基本的に該リヤバンパ31を流れることでこれ近付いた後に離れていく動作が急激である。これにより、前記第1及び第2の実施形態に準じて人及び水の判定処理等が可能である。
なお、操作入力部34に設置されるセンサ電極は1つでもよいし、上下方向に並設される3つ以上であってもよい。あるいは、操作入力部34に設置されるセンサ電極としては、車両の幅方向に間隔をあけて配設される複数の電極であってもよい。この変形形態の正規操作では、ユーザー(人)がその足Fをリヤバンパ31(操作入力部34)に対して動かす動作がバックドア3の開閉に係る適宜の操作を表すものとなっている。
・図17に示すように、スライドドア22の下部を構成する略袋状のドアパネル41から窓ガラス42が上下方向に進退する場合において、該窓ガラス42のドアパネル41近傍に設置される略短冊状のセンサ体45であってもよい。すなわち、図18に示すように、ドアパネル41には、車室内の意匠を形成するドアトリム43が取着されるとともに、ドアパネル41の上端には、上下方向に進退する窓ガラス42の車室外側面に摺接する水切り用のベルトモール44が取着されている。そして、センサ体45は、窓ガラス42よりも車室内側となるドアトリム43上に載置されている。図19に示すように、センサ体45は、前後方向に間隔をあけて配置される第1電極46、第2電極47及び第3電極48を有するとともに、それらの形成される基板49を有する。第1〜第3電極46〜48は、センサ体45の近傍で窓ガラス42の表面(操作入力部)に物体(例えば人の手指Hなど)が当接又は近接することで変化する検知信号を出力する。これにより、前記第1及び第2の実施形態に準じて人及び水の判定処理等が実行される。
なお、センサ体45は、ベルトモール44に内蔵されていてもよい。また、センサ体45の有するセンサ電極は1つでもよいし、前後方向に並設される2つ又は4つ以上であってもよい。あるいは、センサ体45の有するセンサ電極としては、上下方向に間隔をあけて配設される複数の電極であってもよい。この変形形態の正規操作では、ユーザー(人)がその手指Hを窓ガラス42に対して動かす動作がスライドドア22の開閉に係る適宜の操作を表すものとなっている。
・前記第1の実施形態において、「降雨状態」の設定に係る開始回数NSth及び終了回数NEthの設定は一例であって任意に変更可能である。特に、開始回数NSthを終了回数NEthよりも大きい値に設定したが、それらの関係は互いに逆であってもよいし、互いに同値であってもよい。
・前記第1の実施形態において、回数デクリメント時間Tdの設定は一例であって任意に変更可能である。
・前記第1の実施形態において、タイマカウンタTCdのカウントアップ中に物体が標章8に付着する水であると新たに判定されたとしても、タイマカウンタTCdをゼロにリセットしなくてもよい。
・前記第1の実施形態においては、制御モードが「降雨状態」であるときに、閾値Th1,Th2の設定及びこれに基づく検知データD1,D2の閾値判定(ステップS33〜S34)によって操作検出の感度を低くした。これに対し、操作検出(ステップS35)の適宜の手法自体の範疇で操作検出をしにくくするかたちでその感度を低くしてもよい。
・前記第1の実施形態において、制御モードが「降雨状態」であるとき、検知データD1,D2(検知信号S1,S2)に基づく操作入力の検出を無効(マスク)にしてもよい。すなわち、制御モードが「降雨状態」であるとき、操作入力の検出処理(図9参照)自体を実行しないようにしてもよい。
・前記第2の実施形態において、「判定出力不可状態(長時間モード)」の切り替えに係る所定回数Ncthの設定は一例であって任意に変更可能である。
・前記第2の実施形態において、キャンセル期間(長時間)Tc2を省略してキャンセル期間(標準)Tc1のみにしてもよい。つまり、「判定出力不可状態(長時間モード)」を省略してもよい。
・前記第2の実施形態において、制御モードが「判定出力可能状態」であるときよりも「判定出力不可状態」であるときの方が検知データD1,D2(検知信号S1,S2)に基づく操作入力の検出をしにくくするようにしてもよい(図9参照)。
・前記各実施形態においては、規定時間Tth1,Tth2との比較に係る経過時間の監視は、検知信号微分値ΔS1,ΔS2が高側閾値ΔSth1(+),ΔSth2(+)を超えた後に該高側閾値ΔSth1(+),ΔSth2(+)を下回ることを条件に当該経過時間を計時するタイマカウンタのカウントアップを開始するかたちで行ってもよい。あるいは、当該タイマカウンタを常時カウントアップするとともに、検知信号微分値ΔS1,ΔS2が高側閾値ΔSth1(+),ΔSth2(+)に一致するときにタイマカウンタをリセットするかたちで行ってもよい。
・前記各実施形態においては、検知データD1が急増減していること(ステップS1)、検知データD2が急増減していること(ステップS2)の論理和で水を判定した。これに対し、それらの論理積で水を判定してもよい。
あるいは、ステップS1〜S2のいずれか一つの判断を省略して水を判定するようにしてもよい。
・前記各実施形態において、操作入力部は、車両の外装部品の表面であって、ユーザの操作を煩わせない位置であれば、その配置は任意である。例えば操作対象がバックドア3である場合には、ガーニッシュ7の表面であってもよい。また、操作対象がスライドドア22である場合には、ピラーやアウトサイドドアハンドルの表面であってもよい。要は、操作入力部の配置に合わせてその背部にセンサ電極が配置されるのであればよい。
・前記各実施形態において、バックドア3又はスライドドア22の開閉に係る操作は、例えばドア開放やアンロック(解錠)、ドア閉鎖、ロック(施錠)、操作禁止期間の設定、予約ロック・ドア閉鎖、開閉速度変更などであればよい。
・前記各実施形態において、開閉に係る操作対象(開閉体)は、例えば窓ガラス42(ウィンドウレギュレータ)やスイングドア、ボンネット、トランクリッド、フューエルリッド、サンルーフなどであってもよい。あるいは、乗降をサポートするために回転可能な回転シートや昇降可能な昇降シートなどであってもよい。
1,20…車両、7…ガーニッシュ、8…標章(操作入力部)、10…ドアECU、10a…演算・制御回路(操作入力検出部、判定部、水付着時設定部、継続時間設定部、第2の継続時間設定部、計数部)、11,24,36…上側電極(静電容量センサのセンサ電極)、12,25,37…下側電極(静電容量センサのセンサ電極)、23…サイドスカート(操作入力部)、31…バンパカバー、34…操作入力部、42…窓ガラス(操作入力部)、44…ベルトモール、46…第1電極(静電容量センサのセンサ電極)、47…第2電極(静電容量センサのセンサ電極)、48…第3電極(静電容量センサのセンサ電極)。

Claims (6)

  1. 車両の表面に設けられた操作入力部に物体が当接又は近接することで変化する検知信号を出力する静電容量センサのセンサ電極と、
    前記検知信号に基づいて前記操作入力部に対する操作入力を検出する操作入力検出部と、
    前記検知信号の時間微分値が所定の高側閾値を超えた後に該高側閾値を下回り、該下回りの時点から所定の規定時間内に前記高側閾値よりも小さい所定の低側閾値を下回ったときに、前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定する判定部とを備え、
    前記操作入力検出部は、
    前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定されたときに前記検知信号に基づく操作入力の検出を無効にすること
    及び
    前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定されなかったときよりも判定されたときの方が前記検知信号に基づく操作入力の検出をしにくくすること
    のいずれか一方の処理を設定する水付着時設定部を有した、車両用操作入力検出装置。
  2. 車両の表面に設けられた操作入力部に物体が当接又は近接することで変化する検知信号を個別に出力する複数の静電容量センサのセンサ電極と、
    前記複数の検知信号に基づいて前記操作入力部に対する操作入力を検出する操作入力検出部と、
    前記複数の検知信号の間のピーク位置のずれが所定時間を下回るときに、前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定する判定部とを備え、
    前記操作入力検出部は、
    前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定されたときに前記複数の検知信号に基づく操作入力の検出を無効にすること
    及び
    前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定されなかったときよりも判定されたときの方が前記複数の検知信号に基づく操作入力の検出をしにくくすること
    のいずれか一方の処理を設定する水付着時設定部を有した、車両用操作入力検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用操作入力検出装置において、
    前記操作入力検出部は、
    前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定されたときに、当該判定時を起点とする所定の継続時間だけ前記水付着時設定部による設定を継続させる継続時間設定部を有した、車両用操作入力検出装置。
  4. 請求項3に記載の車両用操作入力検出装置において、
    前記操作入力検出部は、
    前記継続時間設定部により前記水付着時設定部による設定の延長が所定回数連続して繰り返されたときに、前記所定の継続時間よりも長い所定の第2の継続時間だけ前記水付着時設定部による設定を継続させる第2の継続時間設定部を有した、車両用操作入力検出装置。
  5. 請求項1又は2に記載の車両用操作入力検出装置において、
    前記操作入力検出部は、
    前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定される都度に所定の上限回数を上限に回数をインクリメントするとともに、前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると判定されない状態で所定の回数デクリメント時間の経過ごとに前記回数をデクリメントする計数部を有し、
    前記水付着時設定部による設定は、前記計数部により計数された前記回数が前記所定の上限回数よりも少ない所定の開始回数以上になることで開始され、該所定の開始回数以下の所定の終了回数以下になることで終了される、車両用操作入力検出装置。
  6. 請求項5に記載の車両用操作入力検出装置において、
    前記計数部は、前記回数デクリメント時間を計時するタイマカウンタのカウントアップ中に前記判定部により前記物体が前記操作入力部に付着する水であると新たに判定されたとき、前記タイマカウンタをゼロにリセットする、車両用操作入力検出装置。
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