JP2008308923A - ドア開閉アシスト装置 - Google Patents

ドア開閉アシスト装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008308923A
JP2008308923A JP2007159216A JP2007159216A JP2008308923A JP 2008308923 A JP2008308923 A JP 2008308923A JP 2007159216 A JP2007159216 A JP 2007159216A JP 2007159216 A JP2007159216 A JP 2007159216A JP 2008308923 A JP2008308923 A JP 2008308923A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
vehicle
door opening
closing
command value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007159216A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Tomita
稔 冨田
Shinya Kobayashi
真也 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
Priority to JP2007159216A priority Critical patent/JP2008308923A/ja
Publication of JP2008308923A publication Critical patent/JP2008308923A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

【課題】 操作者がドア操作に気を使うこと軽減することができるドア開閉アシスト装置を提供すること。
【解決手段】 ドア開閉アシスト装置において、車両が停車状態かどうかを検出するPレンジ検出部16及びサイドブレーキ検出部17を設け、ドア開閉制御演算部81は、車両が停車状態の場合には、演算された駆動指令値を出力し、車両が停車状態でない場合には、モータ1をアシスト駆動しない出力を行う停車判定部813及び切換スイッチ814を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のドアを軽い力で操作できるようアクチュエータの力をアシストするドア開閉アシスト装置の技術分野に属する。
操作者のドア開閉操作を検出するトルクセンサ及び位置センサと、ドア開閉の操作力をアシストするモータと、仮想的に設定した軽いドアの操作を目標として設定し、目標とトルクセンサのドア開閉操作との偏差を小さくするアシスト力をモータに出力させる制御を行うコントローラを備え、操作者の位置を充分に反映させて、且つ操作フィーリングを向上させている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−9650号公報(第2−16頁、全図)
従来においては、車両が停止していない状態でも、ドアに操作力が加えられた場合、アシスト力が発生して、ドアが簡単に開いてしまうため操作に気をつけなければならなかった。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、操作者がドア操作に気を使うこと軽減することができるドア開閉アシスト装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、車両ドアの操作力をアシストするアクチュエータと、前記アクチュエータの駆動力を、前記車両ドアを移動させる機構へ伝達する駆動力伝達機構と、車両のドアノブへのドア開閉操作力を検出する操作力検出手段と、前記ドア開閉操作力から、予め設定される理想的なドア操作感に基づいて、前記アクチュエータの駆動指令値を演算し、制御するドア制御手段を備えたドア開閉アシスト装置において、車両が停車状態かどうかを検出する停車状態検出手段を設け、前記ドア制御手段は、車両が停車状態の場合には、演算された駆動指令値を出力し、車両が停車状態でない場合には、前記アクチュエータをアシスト駆動しない出力を行う停車状態制御手段を備えた、ことを特徴とすることを特徴とする。
よって、本発明にあっては、操作者がドア操作に気を使うこと軽減することができる。
以下、本発明のドア開閉アシスト装置を実現する実施の形態を、請求項1,5に対応する実施例1と、請求項1,2,4に対応する実施例2と、請求項1,3,5に対応する実施例3と、請求項1,5,6に対応する実施例4に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1のドア開閉アシスト装置の概略を示す説明図である。図2は実施例1のドア開閉アシスト装置を車両に搭載した車両の説明図である。図3は実施例1のドア開閉アシスト装置のトルクセンサの説明図である。
実施例1のドア開閉アシスト装置は、モータ1、減速機構2a〜2e、駆動プーリ3、ガイドプーリ4a,4b、駆動アーム5、スライドドア6、支持部材7、コントローラ8を主要な構成としている。
モータ1は、コントローラ8の制御により、出力軸へアシストのための駆動力を出力する。
減速機構のギア2a〜2eは、ギアの歯数の比により、モータ1の出力に対して、一定の減速を行い、その減速した分、大きなトルクを得る。
駆動プーリ3は、減速機構のギア2a〜2eに係合して所定の回転速度で回転するとともに、ベルト9を回転させる。
ガイドプーリ4a,4bは、自由回転により、ベルト9を設定した経路に張り渡しつつ、スムーズに回転させる。
駆動アーム5は、一端を支持部材7に取り付け、他端をスライドドア6に取り付け、支持部材7の移動する力をスライドドア6に伝達する。
スライドドア6は、図2に示すように車両の側面で、回動する開閉ではなく、車両の側面に沿ってスライド移動することにより開閉するドアである。(以下、ドアと記載の場合は、スライドドア6を指すものとする)
支持部材7は、ベルト9に固定され、ベルト9の回転する力を駆動アーム5に伝達する。
本実施例1では、図2に示すように、ドアの操作力の検出をドアノブ部分に設けたトルクセンサ10により行う。
トルクセンサ10は、基板11、ブラシ12、ドアノブ13、バネ14により主に構成されている。
基板11は、ブラシ12との接触位置の変化を抵抗の変化として検出する。
ブラシ12は、ドアノブ13のドア内部に基端側を取り付けられ、基板11に先端部が接触し、ドアノブ13のスライドする動きにともなって、基板11に接触したまま、スライドする。
ドアノブ13は、ドアの開閉の際に操作者が持ち、開、閉のそれぞれの方向に力を加える部分であり、本実施例1では、ドアノブ13は、開、閉のそれぞれの方向に所定の量スライドする構造である。
バネ14は、ドアノブ13を開閉の中立位置に保持させるよう力を加えており、操作によりドアノブ13に開、閉いずれかの方向の力を加えると、ばね性に応じた変位量を生じるものである。
つまり、操作力が加えられるドアノブ13をバネ14で中立位置に保持し、ドアノブ13に取り付けたブラシ12と基板11が摺動式のポテンショメータを構成することで、ポテンショメータで検出される位置変化は、バネ14の圧縮もしくは引っ張りの変位量に相当するため、ドアノブへ加えられる操作力が検出されるのである。
コントローラ8は、トルクセンサ10の検出情報を処理して、その結果に基づいてモータ1を制御する。
図4に示すのは、ドア開閉アシスト装置のコントローラ8のブロック図である。
コントローラ8は、ドア開閉制御演算部81とモータ駆動制御部82を主要な構成としている。
ドア開閉制御演算部81は、トルクセンサ10からのドア開閉操作力からアシスト力を演算して、駆動指令値を出力する。
モータ駆動制御部82は、駆動指令値に従って、モータ1を駆動させる。
図5に示すのは、実施例1のドア開閉制御演算部81のブロック図である。
ドア開閉制御演算部81は、駆動指令値演算部811、所定指令値出力部812、停車判定部813、切換スイッチ814を主要な構成としている。
駆動司令値演算部811は、検出したドア操作力に所定ゲインを乗じて駆動指令値を演算する。
所定指令値出力部812は、駆動指令値を0とする出力を行う。
停車判定部813は、自動車が停止したかどうかを判定し、判定結果を切換スイッチ814に出力する。
切換スイッチ814は、切換スイッチ制御信号がオンのとき、駆動指令値を出力し、切換スイッチ制御信号がオフのとき、駆動指令値を0とする出力を行う。
図6に示すのは、実施例1のドア開閉制御演算部81の停車判定部813のブロック図である。
停車判定部813は、Pレンジ検出部16、サイドブレーキ検出部17、切換スイッチ制御部813aを主要な構成としている。
Pレンジ検出部16は、シフトポジションがPレンジにあることを検出する。
サイドブレーキ検出部17は、サイドブレーキが動作していることを検出する。
切換スイッチ制御部813aは、Pレンジ検出部16及びサイドブレーキ検出部17の検出の検出値から、シフトポジションがPレンジ位置にあるか又はサイドブレーキが動作中の場合に切換スイッチ制御信号のオンを出力し、それ以外の場合に切換スイッチ制御信号のオフを出力する。
次に作用を説明する。
[アシスト制御処理]
実施例1のドア開閉アシスト装置では、トルクセンサ10で検出するドアの開閉操作力に応じて、理想ドアを操作するように軽い操作が行えるように駆動指令値を演算し、モータ1を駆動してアシストを行う。
[停車時と走行時で制御状態を変更する作用]
図7は実施例1のドア開閉アシスト装置のシフトポジション、サイドブレーキ、切換スイッチ制御信号、駆動指令値のタイムチャート図である。
実施例1では、シフトポジションがPレンジ位置またはサイドブレーキが動作中であることを、Pレンジ検出部16、サイドブレーキ検出部17で検出する。
そして、シフトポジションがPレンジ位置またはサイドブレーキが動作中の場合には、停車判定部813の切換スイッチ制御部813aから切換スイッチ制御信号をオンとして出力する。
切換スイッチ814では、駆動指令値演算部811で演算された駆動指令値が出力され、スライドドア6の開閉をアシストする(図7参照)。
シフトポジションがPレンジ位置以外で、サイドブレーキが解除されている場合には、停車判定部813の切換スイッチ制御部813aから切換スイッチ制御信号をオフとして出力する。
切換スイッチ814では、所定指令値出力部812からの駆動指令値を0にする出力が行われ、アシスト力が発生しない状態になる。
そのため、確実に停車時にのみドア開閉のアシストが行われることになり、操作者が意図しないドア開閉操作が発生しないようにする。
次に効果を説明する。
実施例1のドア開閉アシスト装置にあっては、以下の効果を有する。
(1)車両ドアの操作力をアシストするモータ1と、モータ1の駆動力を、車両ドアを移動させる機構へ伝達するギア2a〜2e及び駆動プーリ3と、車両のドアノブへのドア開閉操作力を検出するトルクセンサ10と、ドア開閉操作力から、予め設定される理想的なドア操作感に基づいて、モータ1の駆動指令値を演算し、制御するドア開閉制御演算部81を備えたドア開閉アシスト装置において、車両が停車状態かどうかを検出するPレンジ検出部16及びサイドブレーキ検出部17を設け、ドア開閉制御演算部81は、車両が停車状態の場合には、演算された駆動指令値を出力し、車両が停車状態でない場合には、モータ1をアシスト駆動しない出力を行う停車判定部813及び切換スイッチ814を備えたため、停車時にのみドア開閉のアシストが行われることになり、操作者が意図しないドア開閉操作が発生しないようにでき、操作者がドア操作に気を使うこと軽減することができる。
(5)停車状態の検出は、シフトポジションがPレンジ位置かどうかを検出するPレンジ検出部16と、サイドブレーキの動作状態を検出するサイドブレーキ検出部17とを備え、停車判定部813及び切換スイッチ814は、シフトポジションがPレンジ位置又はサイドブレーキが動作中の場合に、車両が停車状態と判断するため、確実に車両の停車状態を判定して、停車時にのみドア開閉のアシストが行われることを確実にできる。
実施例2は停車状態の判定により速度ゲインを切換るようにした例である。
構成を説明する。
図8は実施例2のドア開閉アシスト装置のコントローラ8のブロック図である。
実施例2では、支持部材7に位置の変化によりドア速度の検出を行う速度センサ71を設ける。
図9に示すのは、実施例2のドア開閉制御演算部81のブロック図である。
実施例2のドア開閉制御演算部81は、目標速度演算部815、加算器816、駆動指令値演算部817、停車判断部818を主要な構成にしている。
目標速度演算部815は、ドア開閉操作力から、理想的なドア操作感に基づいて、ドア目標速度を演算する。具体的な例として、ドア開閉操作力を理想ドア質量で除算してドアの目標加速度を演算し、この目標加速度を積分してドア目標速度を演算する。
加算器816は、ドア目標速度とドア実速度(検出値)の偏差を演算する。
駆動指令値演算部817は、ドア目標速度とドア実速度(検出値)の偏差から駆動指令値を演算する。具体的には、ドア目標速度とドア実速度(検出値)の偏差に速度制御ゲインを乗じて駆動指令値を演算する。
停車判定部818は、自動車が停止したかどうかを判定し、判定結果を駆動指令値演算部817へ出力する。
図10に示すのは、実施例2の駆動指令値演算部817のブロック図である。
実施例2の駆動指令値演算部817は、速度ゲイン出力部817a、所定ゲイン出力部817b、切換スイッチ817c、乗算器817dを主要な構成にしている。
速度ゲイン出力部817aは、速度ゲインとして予め設定した値を切換スイッチ817cへ出力する。
所定ゲイン出力部817bは、駆動指令値を0にするゲイン値ゼロを切換スイッチ817cへ出力する。
切換スイッチ817cは、切換スイッチ制御信号がオンのとき、所定の値の速度ゲインを出力し、切換スイッチ制御信号がオフのとき、駆動指令値を0にするゲイン値ゼロの出力を行う。
乗算器817dは、加算器816からの速度偏差に、切換スイッチ817cからの速度ゲインを乗じて、駆動指令値を演算して出力する。
図11は実施例2の停車判定部818のブロック図である。
実施例2の停車判定部818は、車速検出部18、切換スイッチ制御部818aを主要な構成としている。
車速検出部18は、車両の速度を、駆動系の回転検出などから行うものであり、他の車両装置に用いるものとして設けられたものから検出値を入力するものであることがコストの点から好ましい。
切換スイッチ制御部818aは、車速が0の場合に切換スイッチ制御信号のオンを出力し、車速が0以外の場合には、切換スイッチ制御信号のオフを出力する。
その他構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。
作用を説明する。
[停車時と走行時で制御状態を変更する作用]
実施例2では、車速が0であることを、車速検出部18で検出する。
そして、車速が0場合には、停車判定部818の切換スイッチ制御部818aから切換スイッチ制御信号をオンとして出力する。
駆動指令値演算部817では、切換スイッチ817cにより、速度ゲインの所定の値が出力され、速度ゲインの所定値と速度偏差が乗算され、演算された駆動指令値が出力され、スライドドア6の開閉をアシストする。
車速が0以外の場合には、停車判定部818の切換スイッチ制御部818aから切換スイッチ制御信号をオフとして出力する。
切換スイッチ817cでは、所定ゲイン出力部817bからの出力が選択されるため、速度ゲインが0の出力が行われる。
そのため、乗算器817dでの乗算結果は0となり、駆動指令値としては、アシスト力が発生しない出力となる。
そのため、確実に停車時にのみドア開閉のアシストが行われることになり、操作者が意図しないドア開閉操作が発生しないようにする。
効果を説明する。
実施例2のドア開閉アシスト装置にあっては、上記(1)に加えて、以下の効果を有する。
(2)車両のドアの開閉速度を検出する速度センサ71を設け、ドア開閉制御演算部81は、ドア開閉操作力から理想的なドア操作感となる目標ドア速度を演算する目標速度演算部815と、目標ドア速度とドア速度の検出値の偏差に速度ゲインを乗算器816で乗じて駆動指令値を演算する駆動指令値演算部817とを備え、停車判定部818と切換スイッチ817cは、車両が停車状態の場合には、予め設定した速度ゲインを乗算器816へ出力し、車両が停車状態でない場合には、モータ1を駆動しない速度ゲインが0の値を乗算器816へ出力するため、車両が停車状態と判定した際のみ、アシスト出力が行われる速度ゲインにし、それ以外の状態では、速度ゲインを0にし、停車時にのみドア開閉のアシストが行われることになり、操作者が意図しないドア開閉操作が発生しないようにでき、操作者がドア操作に気を使うこと軽減することができる。
(4)停車状態の検出を行う手段は、車両の速度を検出する車速検出部18であり、停車判定部813及び切換スイッチ814は、車速がない状態の場合に、車両が停止状態と判断するため、確実に車両の停車状態を判定して、停車時にのみドア開閉のアシストが行われることを確実にできる。
その他作用効果は実施例1と同様であるので説明を省略する。
実施例3のドア開閉アシスト装置は、理想摩擦力を切換るようにした例である。
構成を説明する。
図12に示すのは、実施例3のドア開閉制御演算部81のブロック図である。
実施例3のドア開閉制御演算部81は、理想摩擦力演算部819、加算器820、駆動指令値演算部821を主要な構成としている。
理想摩擦力演算部819は、切換スイッチ制御信号がオンの場合には、予め設定した通常使用するための理想ドア静止摩擦力を出力し、切換スイッチ制御信号のオフの場合には、通常ドアの静止摩擦力よりも大きな静止摩擦力を出力する。
加算器820は、検出したドア開閉操作力から理想ドア静止摩擦力を減じる演算を行い、演算結果を駆動指令値演算部821へ出力する。
駆動司令値演算部821は、ドア開閉操作力から理想摩擦力を減じた値から駆動指令値を演算する。
その他構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。
作用を説明する。
[停車時と走行時で制御状態を変更する作用]
図13は実施例3のドア開閉アシスト装置のシフトポジション、サイドブレーキ、切換スイッチ制御信号、理想静止摩擦力のタイムチャート図である。
実施例3では、シフトポジションがPレンジ位置またはサイドブレーキが動作中であることを、Pレンジ検出部16、サイドブレーキ検出部17で検出する。
そして、シフトポジションがPレンジ位置またはサイドブレーキが動作中の場合には、停車判定部813の切換スイッチ制御部813aから切換スイッチ制御信号をオンとして出力する。
理想摩擦力演算部819では、切換スイッチ制御信号がオンのため、理想静止摩擦力を通常の理想的な状態として設定された値として出力する。
そして、加算器820で、検出したドア開閉操作力から減じられ、その値に基づいて駆動指令値が駆動指令値演算部821で演算される。
これにより、操作を行う初期の状態で、適度な静止摩擦力を操作者に感じさせるようにでき、より理想ドアが軽く且つ、違和感のない自然な操作感で操作できるようにする。
シフトポジションがPレンジ位置以外で、サイドブレーキが解除されている場合には、停車判定部813の切換スイッチ制御部813aから切換スイッチ制御信号をオフとして出力する。
理想摩擦力演算部819では、切換スイッチ制御信号がオフのため、通常よりも大きな理想ドア静止摩擦力を出力する。
そして、加算器820で、検出したドア開閉操作力から減じられ、その値に基づいて駆動指令値が駆動指令値演算部821で演算される。
そのため、ドアを開操作しにくくなり、ドア操作開始を抑制することができる。よって、停車時にのみドア開閉のアシストが行われるように、ドア操作開始を抑制することになり、操作者が意図しないドア開閉操作が発生しないようにする(図13参照)。
しかし、実施例3では、理想静止摩擦力を大きくしたのみであり、停止以外の状態で、操作者の意図により、強くドア開閉操作が行われた場合には、操作感として重くなり、普通の操作では動作させにくいが、操作力を大きく加えればドア開閉動作を行うことができる。
これは、より操作者の意思を尊重した動作を行うことができることとなり、不測の必要性により、車両が停止以外でドア開閉を行うことを可能にする。
なお、理想静止摩擦力の変更の例として、通常の状態における理想静止摩擦力を5(N)、ドア停止以外で大きくした場合を10(N)とするものを例として挙げておく。
効果を説明する。
実施例3のドア開閉アシスト装置にあっては、上記(1),(5)に加えて以下の効果を有する。
(3)ドア開閉制御演算部81は、ドア開閉操作力と、理想的なドア操作感として設定した理想ドア静止摩擦力から駆動指令値を演算する駆動指令値演算部821を備え、停車判定部813及び理想摩擦力演算部819は、車両が停車状態の場合には、理想的なドア操作感として設定した理想ドア静止摩擦力を駆動指令値演算部821へ出力し、車両が停車状態でない場合には、理想的なドア操作感として設定した理想ドア静止摩擦力よりも大きな値を理想ドア静止摩擦力として駆動指令値演算部821へ出力するため、駆動指令値の演算に用いられる理想ドア静止摩擦力を、車両が停止状態以外では大きな値にすることで、ドア開閉操作の開始を抑制することができ、且つ不測の必要時には、大きな操作力を加えることで開閉操作を行うようにできる。
その他作用効果は実施例1と同様であるので説明を省略する。
実施例4は、反力を与えて操作を抑制する例である。
構成を説明する。
図14は実施例4のドア開閉制御演算部81のブロック図である。
実施例4のドア開閉制御演算部81は、反力生成部822を備えている。
反力生成部822は、停車判定部813からの切換スイッチ制御信号により、車両が停車以外の状態と判定された場合には、操作を抑制する反力をモータ1に生成させる駆動指令値を出力する。
その他構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。
作用を説明する。
[走行中の操作を抑制する作用]
実施例4では、反力生成部822により、車両が停止状態以外と判定された場合には、ドアの開閉操作を抑制する反力をモータ1に生成して出力する。
例えば、走行中にスライドドア6を開けようとする場合、反力を与え、それを操作者が感じることにより、これは抑制されるべき操作であることを伝達することになる。
また、実際にドアが重くなるような操作感としてモータ1からの反力が作用し、ドアの開閉操作を開始し難くなる。
効果を説明する。
実施例4のドア開閉アシスト装置にあっては、上記(1),(5)に加えて、以下の効果を有する。
(6)車両が停車状態でない場合には、モータ1に操作を抑制する方向に反力を出力する駆動を行なうよう駆動指令値を出力する反力生成部822を設けたため、走行中には、モータ1により反力を生成して、ドア開閉操作を抑制することができ、且つ抑制されるべき操作であることを反力により使用者に感じさせることができる。
以上、本発明のドア開閉アシスト装置を実施例1〜実施例4に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
理想ドアとして設定する軽いドアは、一定質量とする必要はなく、例えば、操作初期、移動状態、操作終了期等で、又は非線形的に変わるようにしてもよい。
アクチュエータとしては、モータを例として挙げたが、空気圧や油圧を用いるものであってもよく、モータに限らない。
トルクセンサは、磁歪式のものであってもよい。
速度センサは、接触式や非接触式のものなどがあるが、精度を満たせば、どの方式、構成のものであってもよい。
車両のドア動作状態として、例えばドア位置やドア加速度を制御に加えたものであってもよい。
ここで、本請求項及び本明細書に記載の「理想ドア」について説明しておく。
本請求項及び本明細書における理想ドアは、従来のように、スイッチあるいは操作を基点にして、自動的にドアが所定速度で開閉するようなものではなく、操作者の意思を強く反映して開閉されるドアを理想とする。
例えば、極端な例を言えば、家屋の建具である襖や障子は、軽く、開閉操作を途中で止めることで開度が変更される。
これは極端な例であり、実際には50kg程度のドアを軽い10kg程度することを理想とし、その上で、操作者が主体で操作意思が反映され、開閉操作を途中で止めることで開度が変更され、自然な軽いドアを操作しているフィーリングを得ることができるドアを理想とする。
このため、「理想ドア」とある場合には、質量などの値が上記のようなことを考慮して設定されたものを「理想ドア」とする。
本願は、移動体のドアへの利用のほか、建物のドアへの利用も容易である。
実施例1のドア開閉アシスト装置の概略を示す説明図である。 実施例1のドア開閉アシスト装置を車両に搭載した車両の説明図である。 実施例1のドア開閉アシスト装置のトルクセンサの説明図である。 実施例1のドア開閉アシスト装置のコントローラのブロック図である。 実施例1のドア開閉制御演算部のブロック図である。 実施例1のドア開閉制御演算部の停車判定部のブロック図である。 実施例1のドア開閉アシスト装置のシフトポジション、サイドブレーキ、切換スイッチ制御信号、駆動指令値のタイムチャート図である。 実施例2のドア開閉アシスト装置のコントローラのブロック図である。 実施例2のドア開閉制御演算部のブロック図である。 実施例2の駆動指令値演算部のブロック図である。 実施例2の停車判定部のブロック図である。 実施例3のドア開閉制御演算部のブロック図である。 実施例3のドア開閉アシスト装置のシフトポジション、サイドブレーキ、切換スイッチ制御信号、理想静止摩擦力のタイムチャート図である。 実施例4のドア開閉制御演算部のブロック図である。
符号の説明
1 モータ
2a (減速機構の)ギア
2b (減速機構の)ギア
2c (減速機構の)ギア
2d (減速機構の)ギア
2e (減速機構の)ギア
3 駆動プーリ
4a,4b ガイドプーリ
5 駆動アーム
6 スライドドア
7 支持部材
71 速度センサ
8 コントローラ
81 ドア開閉制御演算部
811 駆動指令値演算部
812 所定指令値出力部
813 停車判定部
813a 切換スイッチ制御部
814 切換スイッチ
815 目標速度演算部
816 加算器
817 駆動指令値演算部
817a 速度ゲイン出力部
817b 所定ゲイン出力部
817c 切換スイッチ
817d 乗算器
818 停車判定部
818a 切換スイッチ制御部
819 理想摩擦力演算部
820 加算器
821 駆動司令値演算部
822 反力生成部
82 モータ駆動制御部
9 ベルト
10 トルクセンサ
11 基板
12 ブラシ
13 ドアノブ
14 バネ
15 装置設置位置
16 Pレンジ検出部
17 サイドブレーキ検出部
18 車速検出部

Claims (6)

  1. 車両ドアの操作力をアシストするアクチュエータと、
    前記アクチュエータの駆動力を、前記車両ドアを移動させる機構へ伝達する駆動力伝達機構と、
    車両のドアノブへのドア開閉操作力を検出する操作力検出手段と、
    前記ドア開閉操作力から、予め設定される理想的なドア操作感に基づいて、前記アクチュエータの駆動指令値を演算し、制御するドア制御手段を備えたドア開閉アシスト装置において、
    車両が停車状態かどうかを検出する停車状態検出手段を設け、
    前記ドア制御手段は、車両が停車状態の場合には、演算された駆動指令値を出力し、車両が停車状態でない場合には、前記アクチュエータをアシスト駆動しない出力を行う停車状態制御手段を備えた、
    ことを特徴とするドア開閉アシスト装置。
  2. 請求項1に記載のドア開閉アシスト装置において、
    車両のドアの開閉速度を検出するドア速度検出手段を設け、
    前記ドア制御手段は、
    前記ドア開閉操作力から理想的なドア操作感として目標ドア速度を演算する目標速度演算部と、
    目標ドア速度とドア速度の検出値の偏差に速度ゲインを乗じて駆動指令値を演算する駆動指令値演算部とを備え、
    前記停車状態制御手段は、車両が停車状態の場合には、予め設定した速度ゲインを前記駆動指令値演算部へ出力し、車両が停車状態でない場合には、前記アクチュエータをアシスト駆動しない値の速度ゲインを前記駆動指令値演算部へ出力する、
    ことを特徴とするドア開閉アシスト装置。
  3. 請求項1に記載のドア開閉アシスト装置において、
    前記ドア制御手段は、
    前記ドア開閉操作力と、理想的なドア操作感として設定した理想ドア静止摩擦力から駆動指令値を演算する駆動指令値演算部を備え、
    前記停車状態制御手段は、車両が停車状態の場合には、理想的なドア操作感として設定した理想ドア静止摩擦力を前記駆動指令値演算部へ出力し、車両が停車状態でない場合には、理想的なドア操作感として設定した理想ドア静止摩擦力よりも大きな値を理想ドア静止摩擦力として前記駆動指令値演算部へ出力する、
    ことを特徴とするドア開閉アシスト装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のドア開閉アシスト装置において、
    前記停車状態検出手段は、
    車両の速度を検出する車速検出手段であり、
    前記停車状態制御手段は、車速がない状態の場合に、車両が停止状態と判断する、
    ことを特徴とするドア開閉アシスト装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のドア開閉アシスト装置において、
    前記停車状態検出手段は、
    シフトポジションがPレンジ位置かどうかを検出するPレンジ検出手段と、
    サイドブレーキの動作状態を検出するサイドブレーキ検出手段と、
    からなり、
    前記停車状態制御手段は、シフトポジションがPレンジ位置又はサイドブレーキが動作中の場合に、車両が停車状態と判断する、
    ことを特徴とするドア開閉アシスト装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のドア開閉アシスト装置において、
    車両が停車状態でない場合には、前記アクチュエータに操作を抑制する方向に反力を出力する駆動を行なうよう駆動指令値を出力する反力生成手段を設けた、
    ことを特徴とするドア開閉アシスト装置。
JP2007159216A 2007-06-15 2007-06-15 ドア開閉アシスト装置 Pending JP2008308923A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007159216A JP2008308923A (ja) 2007-06-15 2007-06-15 ドア開閉アシスト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007159216A JP2008308923A (ja) 2007-06-15 2007-06-15 ドア開閉アシスト装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008308923A true JP2008308923A (ja) 2008-12-25

Family

ID=40236761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007159216A Pending JP2008308923A (ja) 2007-06-15 2007-06-15 ドア開閉アシスト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008308923A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9522590B2 (en) 2014-07-28 2016-12-20 Omron Automotive Electronics Co., Ltd. Door opening/closing control device
JP7502793B2 (ja) 2021-03-31 2024-06-19 Amyドアテック株式会社 スイングドアの制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9522590B2 (en) 2014-07-28 2016-12-20 Omron Automotive Electronics Co., Ltd. Door opening/closing control device
JP7502793B2 (ja) 2021-03-31 2024-06-19 Amyドアテック株式会社 スイングドアの制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7098909B2 (ja) ペダル装置
JP6409212B2 (ja) パワードア開閉装置
JP2007009650A (ja) ドア開閉アシスト装置
WO2013099581A1 (ja) 反力ペダル装置
JP2004114201A (ja) 力覚付与入力装置
WO2013141203A1 (ja) 車両用ドア開閉装置
JP2013083866A5 (ja) 操作装置と、この操作装置を適用したデジタルカメラ及びこのデジタルカメラの制御方法
JP2005030451A (ja) 力覚付与型入力装置
JP2008002130A (ja) ドア開閉アシスト装置
JP2008308923A (ja) ドア開閉アシスト装置
JP2008196283A (ja) ドア開閉アシスト装置
JP6229221B2 (ja) ステアリングハンドル並びにそのステアリングハンドルを使用した自動車の制御装置及び制御方法
JP2008180013A (ja) ドア開閉アシスト装置
EP1450231B1 (en) Force-applying input device
JP2009052367A (ja) ドア開閉アシスト装置
JP2008025267A (ja) ドア開閉アシスト装置
JP2008308954A (ja) ドア開閉アシスト装置
JP2008014380A (ja) 自動変速機のレンジ切換制御装置
JP2008095407A (ja) ドア開閉アシスト装置
JP2007238014A (ja) ドア開閉アシスト装置
JP2008038488A (ja) ドア開閉アシスト装置
JP4577246B2 (ja) レンジ切換え装置
JP2008095406A (ja) ドア開閉アシスト装置
JP2008038489A (ja) ドア開閉アシスト装置
JP2008223240A (ja) ドア開閉アシスト装置