JP2008095406A - ドア開閉アシスト装置 - Google Patents

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Kensuke Nagamura
謙介 長村
Shinya Kobayashi
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Abstract

【課題】 安定余裕度が高く、制御対象のばらつきに強い制御を行うことができるドア開閉アシスト装置を提供すること。
【解決手段】 得たドア加速度を積分してドア速度の実際の値を演算する速度演算部813と、実際のドア速度が目標ドア速度に近づくようにモータ1への駆動指令値を演算する駆動指令値演算部815と、目標加速度に対して実際のドア加速度が大きく、且つ、前記目標速度に対しての実際のドア速度が小さい場合に、目標速度を小さくする補正を行う目標速度補正部814を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のドアを軽い力で操作できるようアクチュエータの力をアシストするドア開閉アシスト装置の技術分野に属する。
目標電流信号設定手段、加速度演算手段、加速度係数発生手段、速度係数発生手段、補正手段、偏差演算手段、駆動制御手段からなる制御手段を備え、トルク信号に対応した目標電流信号、加速度信号に対応した加速度係数、及び速度信号に対応した速度係数に対応した補正信号を発生し、補正信号に基づいて電動機を駆動してアシスト力(開閉補助力)を発生し、小さい操作力でドアを操作できるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−328957号公報(第2−11頁、全図)
従来においては、アシストにより小さい操作力になるように、その小さい操作力を目標操作力とし、検出するトルクが目標操作力になるようにフィードバック制御を行うことになる。しかしながら、操作力を目標値とすると、フィードバック制御系の安定余裕度が少なく、制御対象のばらつきに弱いという問題があった。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、安定余裕度が高く、制御対象のばらつきに強い制御を行うことができるドア開閉アシスト装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、車両ドアの操作力をアシストするアクチュエータと、車両のドアノブへのドア開閉操作力を検出する操作力検出手段と、車両のドア加速度を得るようにするドア加速度取得手段と、前記ドア開閉操作力から、予め設定される理想的なドア操作感に基づいて、ドアの目標加速度を演算する目標加速度演算手段と、前記目標加速度を積分して目標速度を演算する目標速度演算手段と、得た前記ドア加速度を積分してドア速度の実際の値を演算する実速度演算手段と、実際のドア速度が前記目標ドア速度に近づくように前記アクチュエータへの駆動指令値を演算する駆動指令値演算手段と、前記目標加速度に対して実際のドア加速度が大きく、且つ、前記目標速度に対しての実際のドア速度が小さい場合に、目標速度を小さくする補正を行う目標速度補正手段と、を備えることを特徴とする。
よって、本発明にあっては、安定余裕度が高く、制御対象のばらつきに強い制御を行うことができる。
以下、本発明のドア開閉アシスト装置を実現する実施の形態を、請求項1に対応する実施例1と、請求項2に対応する実施例2と、請求項3に対応する実施例3に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1のドア開閉アシスト装置の概略を示す説明図である。図2は実施例1のドア開閉アシスト装置を車両に搭載した車両の説明図である。図3は実施例1のドア開閉アシスト装置のトルクセンサの説明図である。
実施例1のドア開閉アシスト装置は、モータ1、減速機構2、駆動プーリ3、ガイドプーリ4a〜4c、駆動アーム5、スライドドア6、支持部材7、位置センサ71、コントローラ8を主要な構成としている。
モータ1は、コントローラ8の制御により、出力軸へアシストのための駆動力を出力する。
減速機構2は、ギアの歯数の比により、モータ1の出力に対して、一定の減速を行い、その減速した分、大きなトルクを得る。
駆動プーリ3は、減速機構2に係合して所定の回転速度で回転するとともに、ベルト9を回転させる。
ガイドプーリ4a〜4cは、自由回転により、ベルト9を設定した経路に張り渡しつつ、スムーズに回転させる。
駆動アーム5は、一端を支持部材7に取り付け、他端をスライドドア6に取り付け、支持部材7の移動する力をスライドドア6に伝達する。
スライドドア6は、図2に示すように車両の側面で、回動する開閉ではなく、車両の側面に沿ってスライド移動することにより開閉するドアである。(以下、ドアと記載の場合は、スライドドア6を指すものとする)
支持部材7は、ベルト9に固定され、ベルト9の回転する力を駆動アーム5に伝達する。
なお、支持部材7の内部には、支持部材7の位置を検出することで、スライドドア6の開閉位置を検出する位置センサ71、スライドドア6の開閉加速度を検出する加速度センサ72を設ける。
本実施例1では、図2に示すように、ドアの操作力の検出をドアノブ部分に設けたトルクセンサ10により行う。
トルクセンサ10は、基板11、ブラシ12、ドアノブ13、バネ14により主に構成されている。
基板11は、ブラシ12との接触位置の変化を抵抗の変化として検出する。
ブラシ12は、ドアノブ13のドア内部に基端側を取り付けられ、基板11に先端部が接触し、ドアノブ13のスライドする動きにともなって、基板11に接触したまま、スライドする。
ドアノブ13は、ドアの開閉の際に操作者が持ち、開、閉のそれぞれの方向に力を加える部分であり、本実施例1では、ドアノブ13は、開、閉のそれぞれの方向に所定の量スライドする構造である。
バネ14は、ドアノブ13を開閉の中立位置に保持させるよう力を加えており、操作によりドアノブ13に開、閉いずれかの方向の力を加えると、ばね性に応じた変位量を生じるものである。
つまり、操作力が加えられるドアノブ13をバネ14で中立位置に保持し、ドアノブ13に取り付けたブラシ12と基板11が摺動式のポテンショメータを構成することで、ポテンショメータで検出される位置変化は、バネ14の圧縮もしくは引っ張りの変位量に相当するため、ドアノブへ加えられる操作力が検出されるのである。
また、実施例1では、図2に示すように、ドアノブの部分に、自動ドアとして作動を操作者が指示するための操作入力部(スイッチ)である自動ドア指示部16を設ける。
コントローラ8は、トルクセンサ10、位置センサ71の検出情報を処理して、その結果に基づいてモータ1を制御する。
図4に示すのは、ドア開閉アシスト装置のコントローラ8のブロック図である。
ドア開閉制御演算部81は、開閉速度、開閉位置、開閉操作力、自動ドア指示から、モータの駆動指令値を演算し、出力する。
モータ駆動制御部82は、補助力指令値に従ってモータ1を駆動する。
次にドア開閉制御演算部81について、図5を参照してさらに説明する。
図5はドア開閉制御演算部のブロック図である。
目標加速度演算部811は、操作力を実際よりも軽い予め定めた軽いドア質量で割って、目標加速度を演算する。
目標速度演算部812は、目標加速度を積分して目標速度を演算する。
速度演算部813は、検出した加速度を積分して速度を演算する。
目標速度補正部814は、目標速度>実速度で、且つ、目標加速度<実加速度となった場合に、以下のように、目標速度の補正を行う。目標速度=補正前目標速度−基準補正量×速度差で、この速度差は、目標速度>実速度で、且つ、目標加速度<実加速度を満たした時点での補正前の目標速度と実速度の差をいうものとする。
駆動指令値演算部815は、目標速度と、実際の速度の偏差に従って、例えば比例制御、つまり偏差に所定ゲインを乗じることにより、駆動指令値を演算する。
次に作用を説明する。
[アシスト制御処理]
実施例1のドア開閉アシスト装置では、基本的に、トルクセンサ10で検出するドアの開閉操作力、位置センサ71で検出するドアの開閉位置、加速度センサ72で検出、演算して得るドアの開閉速度に応じて、理想ドアを操作するように軽い操作が行えるように駆動指令値を演算し、モータ1を駆動してアシストを行う。
[アシスト制御について]
図6は実施例1のドア開閉アシスト装置での補正がない正方向の開き開始時の制御状態を示す説明グラフ図である。図7は実施例1のドア開閉アシスト装置での正方向の開き開始時の制御状態を示す説明グラフ図である。図8は実施例1のドア開閉アシスト装置の目標速度補正部における基準補正量を設定するテーブルデータを示す図である。
実施例1のドア開閉アシスト装置の制御は、速度フィードバック方式である。操作力から、予め定める仮想的な理想ドアの運動方程式に基づき、目標加速度演算部811により、ドア加速度を算出し、目標速度演算部812により、この値を積分したものを目標速度とする。この目標速度と、速度演算部813により実加速度から演算する実速度の偏差に従って、駆動指令値演算部815によりアシスト力に相当する駆動指令値を出力することを基本とする。
しかしながら、目標速度と実際の速度の傾き(加速度)を比較した場合、ドアが動き始める時点と、その後、ドアが停止する時点の2箇所は、実際の加速度の方が大きくなる傾向にある。これは、速度制御が遅れを伴うためである。この状態になると、操作感として、アシスト過多状態(先走り感)になってしまう(図6,図9参照)。
本実施例1のドア開閉アシスト装置では、目標速度補正部814により、目標速度が実速度より大きく、且つ目標加速度が実加速度より小さくなったことを条件とし、その条件成立の場合には、目標速度=補正前目標速度−基準補正量×速度差とする補正を行う。
この補正の演算式において、基準補正量は、図8に示すように、経過時間により減って行く量にし、目標速度が実速度より大きく、且つ目標加速度が実加速度より小さくなる条件成立時点の補正前の目標速度と実速度の差をいうものとする。
こうすると、図6に示すように、正方向の開き開始の初期の状態では、目標速度に対して、実速度が立ち上がっておらず、その差は大きい。その後、目標速度よりは低い実速度は比較的急に立ち上がっていく。そして、実速度の急な立ち上がりによって、ドア加速度は、目標加速度より実加速度が大きくなる。
すると、操作者は加速度を力として感じるため、従来では、図6に示すように過剰に軽く感じることになる(図6(a)の符号101の部分)。対して実施例1では、この目標加速度より実加速度が大きくなる時点(図7(a)の符号105の部分)で、目標速度補正部814による目標速度>実速度で、且つ、目標加速度<実加速度の条件が成立するため、目標速度=補正前目標速度−基準補正量×速度差の補正がなされる(図7(b)の符号103)。
すると、その時点の実速度値と補正された目標速度値が非常に近い値となるため、目標加速度より実加速度が大きくなることが抑制される(図7(a)の符号102の部分参照)。
これにより、正方向の開き開始時のアシスト力を過剰に軽く感じることがないようにでき、また、そのためにフィードバック制御自体に制限や条件を付加することがないため、安定余裕度が大きくできる。そして、そのことにより制御対象のばらつきに対しても強い制御となる。
図9は実施例1のドア開閉アシスト装置での補正がない正方向の減速から停止の制御状態を示す説明グラフ図である。図10は実施例1のドア開閉アシスト装置での正方向の減速から停止の制御状態を示す説明グラフ図である。
この正方向の速度減速状態から、停止に移行する場合においても、目標速度は、減速して、速度が0になり、速度0が一定する。
しかしながら、実速度は、速度の追従遅れによって、さらに減速度を大きくすることになる。この目標速度0の部分では、減速度の大きくなったものと目標速度0との差が開くことにより、ドア加速度は、目標加速度より実加速度が大きくなる。
すると、操作者は加速度を力として感じるため、従来では、図9に示すように過剰に軽く感じることになる(図9(a)の符号106の部分)。対して実施例1では、この目標加速度より実加速度が大きくなる時点(図10(a)の符号107の部分)で、目標速度補正部814による目標速度>実速度で、且つ、目標加速度<実加速度の条件が成立するため、目標速度=補正前目標速度−基準補正量×速度差の補正がなされる(図10(b)の符号108,109)。
すると、その時点の実速度値と補正された目標速度値が非常に近い値となるため、目標加速度より実加速度が大きくなることが抑制される(図10(a)の符号110の部分参照)。
これにより、正方向の速度減速時から停止に移行する際の操作を過剰に軽く感じることがないようにでき、また、そのためにフィードバック制御自体に制限や条件を付加することがないため、安定余裕度が大きくできる。そして、そのことにより制御対象のばらつきに対しても強い制御となる。
次に、効果を説明する。
実施例1のドア開閉アシスト装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)車両ドアの操作力をアシストするモータ1と、車両のドアノブへのドア開閉操作力を検出するトルクセンサ10と、車両のドア加速度を得るようにする加速度センサ72と、ドア開閉操作力から、予め設定される理想的なドア操作感に基づいて、ドアの目標加速度を演算する目標加速度演算部811と、目標加速度を積分して目標速度を演算する目標速度演算部812と、得たドア加速度を積分してドア速度の実際の値を演算する速度演算部813と、実際のドア速度が目標ドア速度に近づくようにモータ1への駆動指令値を演算する駆動指令値演算部815と、目標加速度に対して実際のドア加速度が大きく、且つ、前記目標速度に対しての実際のドア速度が小さい場合に、目標速度を小さくする補正を行う目標速度補正部814を備えるため、実際のドア加速度のオーバーシュートが抑制でき、安定余裕度が高く、制御対象のばらつきに強い制御を行うことができる。
実施例2のドア開閉アシスト装置は、目標速度<実速度で、且つ、目標加速度>実加速度となった場合に、目標速度=補正前目標速度+基準補正量×速度差の補正を行う例である。
構成を説明する。
実施例2では、目標速度補正部814は、目標速度<実速度で、且つ、目標加速度>実加速度となった場合に、以下のように、目標速度の補正を行う。目標速度=補正前目標速度+基準補正量×速度差で、この速度差は、目標速度<実速度で、且つ、目標加速度>実加速度を満たした時点での補正前の目標速度と実速度の差をいうものとする。
その他構成は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
作用を説明する。
[アシスト制御について]
図11は実施例2のドア開閉アシスト装置での補正がない正方向の操作で速度増加状態からほぼ一定に移行した場合の制御状態を示す説明グラフ図である。図12は実施例2のドア開閉アシスト装置での正方向の操作で速度増加状態からほぼ一定に移行した場合の制御状態を示す説明グラフ図である。
正方向の操作で、速度増加状態から、ほぼ一定速度に移行した場合には、速度の追従遅れによって、一定となる速度を一度超えた後、目標速度に合う動きとなる。この際には、加速度が目標に対して小さくなる。
すると、操作者は加速度を力として感じるため、従来では、過剰に重く感じることになる(図11(a)の符号201の部分)。対して実施例2では、この目標加速度より実加速度が小さくなる時点(図12(a)の符号202の部分)で、目標速度補正部814による目標速度<実速度で、且つ、目標加速度>実加速度の条件が成立するため、目標速度=補正前目標速度+基準補正量×速度差の補正がなされる(図12(b)の符号203,204)。
すると、その時点の実速度値と補正された目標速度値が非常に近い値となるため、目標加速度より実加速度が小さくなることが抑制される(図12(b)の符号206)。
これにより、正方向の操作で、速度増加状態から、ほぼ一定速度に移行した場合に、操作が過剰に重くならないようにでき、また、そのためにフィードバック制御自体に制限や条件を付加することがないため、安定余裕度が大きくできる。そして、そのことにより制御対象のばらつきに対しても強い制御となる。
次に正方向の操作で、速度一定状態から減少に移行した場合について説明する。
図13は実施例2のドア開閉アシスト装置での補正がない正方向の速度一定状態から減少へ移行した制御状態を示す説明グラフ図である。図14は実施例2のドア開閉アシスト装置での正方向の速度一定状態から減少へ移行した制御状態を示す説明グラフ図である。
正方向の操作で、速度一定状態から減少に移行した場合、速度の追従遅れにより、加速度が大きくなり、目標加速度に対して、ドア加速度が小さくなる部分が生じる。
すると、操作者は、加速度を力として感じるため、従来では、過剰に重く感じることになる(図13(a)の符号211の部分参照)。
これに対して実施例2では、この目標加速度より実加速度が小さくなる時点(図14(a)の符号212の部分)で、目標速度補正部814による目標速度<実速度で、且つ、目標加速度>実加速度の条件が成立するため、目標速度=補正前目標速度+基準補正量×速度差の補正がなされる(図14(b)の符号213,214)。
すると、その時点の実速度値と補正された目標速度値が非常に近い値となるため(図14(b)の符号215の部分)、目標加速度より実加速度が小さくなることが抑制される(図14(b)の符号216)。
これにより、正方向の操作で、速度一定状態から、減速に移行した場合に、操作が過剰に重くならないようにでき、また、そのためにフィードバック制御自体に制限や条件を付加することがないため、安定余裕度が大きくできる。そして、そのことにより制御対象のばらつきに対しても強い制御となる。
効果について説明する。
実施例2のドア開閉アシスト装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(2)車両ドアの操作力をアシストするモータ1と、車両のドアノブへのドア開閉操作力を検出するトルクセンサ10と、車両のドア加速度を得るようにする加速度センサ72と、ドア開閉操作力から、予め設定される理想的なドア操作感に基づいて、ドアの目標加速度を演算する目標加速度演算部811と、目標加速度を積分して目標速度を演算する目標速度演算部812と、得たドア加速度を積分してドア速度の実際の値を演算する速度演算部813と、実際のドア速度が目標ドア速度に近づくようにモータ1への駆動指令値を演算する駆動指令値演算部815と、目標加速度に対して実際のドア加速度が小さく、且つ、前記目標速度に対しての実際のドア速度が大きい場合に、目標速度を大きくする補正を行う目標速度補正部814を備えるため、実際のドア加速度のアンダーシュートが抑制でき、安定余裕度が高く、制御対象のばらつきに強い制御を行うことができる。
実施例3のドア開閉アシスト装置は、実際のドア速度、ドア加速度は、ドア位置の検出値から制御対象の数式モデルにより推定により求められる例である。
図15は、実施例3におけるドア開閉制御演算部のブロック図である。
実施例3では、位置センサ71で検出するドア位置の実際の値から、ドア加速度の実値、ドア速度の実値を推定する推定部816を設けている。
図16は、実施例3のドア開閉制御演算部の推定部816におけるドア速度推定部のブロック図である。図17は、実施例3のドア開閉制御演算部の推定部816におけるドア加速度推定部のブロック図である。
推定部816は、ドア速度推定部816aとドア加速度推定部816bからなる。
ドア速度推定部816aは、図16に示すように、乗算器201,204,205,206,207、加算器202,208、積分器203により構成され、オブザーバとして、実際のドア位置検出値、ドア開閉操作力、モータ1の駆動指令値からドア速度推定値を推定し出力するものである。
ドア加速度推定部816bは、図17に示すように、乗算器211,214,217,218,219,220,221,222、加算器212,213,215、積分器216により構成され、オブザーバとして、ドア開閉操作力、モータトルク(推定値を入力)から、ドア加速度推定値を推定し出力するものである。
その他構成は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
作用を説明する。
[コスト抑制作用]
実施例3では、推定部816により、加速度の実測値を入力することなく、ドア速度とドア加速度の推定値を得る。
ドア速度推定部816aでは、プラントモデルとなる推定演算式により、操作力及びモータ駆動指令値から得られる力を積分することで、速度と位置を推定し、位置の実測値と推定値との偏差により速度の推定値を補正することで、精度のよいドア速度の推定値を得ることができる。
また、ドア加速度推定部816bでは、プラントモデルとなる推定演算式により、操作力及びモータ駆動指令値から得るモータトルクを換算することで、ドア加速度の推定値を得ることができる。
このように、ドア速度とドア加速度を推定値として得ることにより、実施例1、実施例2のようにドアの開閉移動の加速度を検出する加速度センサ72が不要になる。加速度センサ72は、位置センサ71よりも高価であるので、加速度センサ72が不要になることはコストを抑制できることになる。
効果を説明する。
実施例3のドア開閉アシスト装置は、上記(1),(2)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(3)推定部816は、ドア速度推定部816aとドア加速度推定部816bからなり、検出したドア位置、前記ドア開閉操作力、前記駆動指令値を用いて、制御対象の数式モデルに基づき、推定によりドア加速度の実値を求めるため、加速度センサを用いずに、位置センサの検出値により精度よくドア加速度とドア速度を得ることができ、コストを抑制することができる。
以上、本発明のドア開閉アシスト装置を実施例1〜実施例3に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
理想ドアとして設定する軽いドアは、一定質量とする必要はなく、例えば、操作初期、移動状態、操作終了期等で、又は非線形的に変わるようにしてもよい。
アクチュエータとしては、モータを例として挙げたが、空気圧や油圧を用いるものであってもよく、モータに限らない。
トルクセンサは、磁歪式のものであってもよい。
位置センサは、接触式や非接触式のものなどがあるが、精度を満たせば、どの方式、構成のものであってもよい。
ここで、本請求項及び本明細書に記載の「理想ドア」について説明しておく。
本請求項及び本明細書における理想ドアは、従来のように、スイッチあるいは操作を基点にして、自動的にドアが所定速度で開閉するようなものではなく、操作者の意思を強く反映して開閉されるドアを理想とする。
例えば、極端な例を言えば、家屋の建具である襖や障子は、軽く、開閉操作を途中で止めることで開度が変更される。
これは極端な例であり、実際には50kg程度のドアを軽い10kg程度することを理想とし、その上で、操作者が主体で操作意思が反映され、開閉操作を途中で止めることで開度が変更され、自然な軽いドアを操作しているフィーリングを得ることができるドアを理想とする。
このため、「理想ドア」とある場合には、質量などの値が上記のようなことを考慮して設定されたものを「理想ドア」とする。
本願は、移動体のドアへの利用のほか、建物のドアへの利用も容易である。
実施例1のドア開閉アシスト装置の概略を示す説明図である。 実施例1のドア開閉アシスト装置を車両に搭載した車両の説明図である。 実施例1のドア開閉アシスト装置のトルクセンサの説明図である。 実施例1のドア開閉アシスト装置のコントローラのブロック図である。 ドア開閉制御演算部のブロック図である。 実施例1のドア開閉アシスト装置での補正がない正方向の開き開始時の制御状態を示す説明グラフ図である。 実施例1のドア開閉アシスト装置での正方向の開き開始時の制御状態を示す説明グラフ図である。 実施例1のドア開閉アシスト装置の目標速度補正部における基準補正量を設定するテーブルデータを示す図である。 実施例1のドア開閉アシスト装置での補正がない正方向の減速から停止の制御状態を示す説明グラフ図である。 実施例1のドア開閉アシスト装置での正方向の減速から停止の制御状態を示す説明グラフ図である。 実施例2のドア開閉アシスト装置での補正がない正方向の操作で速度増加状態からほぼ一定に移行した場合の制御状態を示す説明グラフ図である。 実施例2のドア開閉アシスト装置での正方向の操作で速度増加状態からほぼ一定に移行した場合の制御状態を示す説明グラフ図である。 実施例2のドア開閉アシスト装置での補正がない正方向の速度一定状態から減少へ移行した制御状態を示す説明グラフ図である。 実施例2のドア開閉アシスト装置での正方向の速度一定状態から減少へ移行した制御状態を示す説明グラフ図である。 実施例3におけるドア開閉制御演算部のブロック図である。 実施例3のドア開閉制御演算部の推定部816におけるドア速度推定部のブロック図である。 実施例3のドア開閉制御演算部の推定部816におけるドア加速度推定部のブロック図である。
符号の説明
1 モータ
2 減速機構
3 駆動プーリ
4a〜4c ガイドプーリ
5 駆動アーム
6 スライドドア
7 支持部材
70 ドア動作状態検出器
71 位置センサ
72 速度センサ
8 コントローラ
81 ドア開閉制御演算部
811 目標加速度演算部
812 目標速度演算部
813 速度演算部
814 目標速度補正部
815 駆動指令値演算部
816 推定部
816a ドア速度推定部
201 乗算器
202 加算器
203 積分器
204〜207 乗算器
208 加算器
816b ドア加速度推定部
211 乗算器
212 加算器
213 加算器
214 乗算器
215 加算器
216 積分器
217〜222 乗算器
82 モータ駆動制御部
9 ベルト
10 トルクセンサ
11 基板
12 ブラシ
13 ドアノブ
14 バネ
15 装置設置位置

Claims (3)

  1. 車両ドアの操作力をアシストするアクチュエータと、
    車両のドアノブへのドア開閉操作力を検出する操作力検出手段と、
    車両のドア加速度を得るようにするドア加速度取得手段と、
    前記ドア開閉操作力から、予め設定される理想的なドア操作感に基づいて、ドアの目標加速度を演算する目標加速度演算手段と、
    前記目標加速度を積分して目標速度を演算する目標速度演算手段と、
    得た前記ドア加速度を積分してドア速度の実際の値を演算する実速度演算手段と、
    実際のドア速度が前記目標ドア速度に近づくように前記アクチュエータへの駆動指令値を演算する駆動指令値演算手段と、
    前記目標加速度に対して実際のドア加速度が大きく、且つ、前記目標速度に対しての実際のドア速度が小さい場合に、目標速度を小さくする補正を行う目標速度補正手段と、
    を備えることを特徴とするドア開閉アシスト装置。
  2. 車両ドアの操作力をアシストするアクチュエータと、
    車両のドアノブへのドア開閉操作力を検出する操作力検出手段と、
    車両のドア加速度を得るようにするドア加速度取得手段と、
    前記ドア開閉操作力から、予め設定される理想的なドア操作感に基づいて、ドアの目標加速度を演算する目標加速度演算手段と、
    前記目標加速度を積分して目標速度を演算する目標速度演算手段と、
    得た前記ドア加速度を積分してドア速度の実際の値を演算する実速度演算手段と、
    実際のドア速度が前記目標ドア速度に近づくように前記アクチュエータへの駆動指令値を演算する駆動指令値演算手段と、
    前記目標加速度に対して実際のドア加速度が小さく、且つ、前記目標速度に対しての実際のドア速度が大きい場合に、目標速度を大きくする補正を行う目標速度補正手段と、
    を備えることを特徴とするドア開閉アシスト装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のドア開閉アシスト装置において、
    前記ドア加速度取得手段は、
    検出したドア位置、前記ドア開閉操作力、前記駆動指令値を用いて、制御対象の数式モデルに基づき、推定によりドア加速度の実値を求める、
    ことを特徴とするドア開閉アシスト装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009270278A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Akira Kawabata 自動扉装置
JP2018179374A (ja) * 2017-04-10 2018-11-15 シャープ株式会社 冷蔵庫

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