JP2007105823A - マニピュレータの柔軟制御装置および柔軟制御方法 - Google Patents
マニピュレータの柔軟制御装置および柔軟制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007105823A JP2007105823A JP2005298278A JP2005298278A JP2007105823A JP 2007105823 A JP2007105823 A JP 2007105823A JP 2005298278 A JP2005298278 A JP 2005298278A JP 2005298278 A JP2005298278 A JP 2005298278A JP 2007105823 A JP2007105823 A JP 2007105823A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- manipulator
- detection means
- joint
- flexible control
- value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
【解決手段】力検出手段2と、各関節の位置検出手段3を備えたマニピュレータ1の柔軟制御装置において、関節の目標位置と位置検出手段3によって検出された位置との偏差を入力とし、前記偏差に対して第1のゲイン値を乗じる演算と前記偏差を積分して第2のゲイン値を乗じる演算とを並列して行い、それらの演算結果を加算する演算部を備え、前記演算部の出力を前記関節へのトルク指令に変換した値を予め設定された閾値と比較し、前記トルク指令が前記閾値以上となった場合に、前記第2のゲイン値を減少させる。
【選択図】図1
Description
また、柔軟制御の制御ゲインを、物体とマニピュレータとの接触状況に応じて位置制御モードと力制御モードの度合いを可変にし、制御の安定化を図る手法も提案されている(特許文献2参照)。
図4に特許文献1の制御装置のブロック図を示す。101は位置制御演算を、102はコンプライアンス制御演算を行う。104は力検出手段、105はサーボアンプ、106はマニピュレータである。力検出手段104はマニピュレータ107の先端部の接触力を検出し、コンプライアンス制御演算102に送る。102はコンプライアンスモデルに基づき、接触力に応じた位置偏差を演算し、位置制御演算101により演算された目標位置に加算する。位置制御演算101は、この変更された目標値からマニピュレータ106の各関節の駆動量を計算し、これをサーボアンプ105に送る。マニピュレータ106は、サーボアンプ105により各関節の駆動源を駆動され、その結果、力検出手段104により検出された接触力に応じて柔軟な動作を行う。
位置偏差検出手段205の出力に仮想ばね要素208を乗じてトルクに変換したものとトルク変換204の出力を加減算演算209にて加減算演算し、その出力に比例積分演算手段210にて処理を施し、マニピュレータ各関節の駆動指令値とすれば、フィードバック補償演算が行える。
ここで、可変ゲイン203は、位置制御を行うモードではゲインを下げ、力制御を行うモードではゲインを上げて、位置制御モードと力制御モードの度合いを可変にして動作を安定化させている。
このように従来のマニピュレータの柔軟制御では、力センサを設置して柔軟制御し、さらに、柔軟制御手段のゲインを調整して位置制御モードと力制御モードの度合いを可変にして動作を安定化する手法が提案されていた。
柔軟制御によってこの状態の切り替わりを滑らかに制御することができるが、接触力が想定より大きかったり急激に変化したりすると、フィードバック補償演算の特に積分要素の累積分が接触状態の切り替わり時に不安定になり、急激な動作を引き起こすという問題があった。
また、フィードバック補償演算に積分要素がある場合にマニピュレータと作業対象物体とが接触して力が加わると、目標位置とフィードバック位置に偏差が生じる。
柔軟制御は目標位置を変化させて偏差量を小さくするように働き、フィードバック補償は偏差を小さくする方向に駆動指令を変化させるように働くので、通常は積分要素が過大に蓄積されずに動作するが、力が過大で柔軟制御やフィードバック補償が対応しきれない状態が長く続くと、積分要素が過大に蓄積される。この状態で接触状態から非接触状態に移行すると蓄積された積分要素が一気に放出される方向に補償が働くことになるため、累積量が大きいと補償が効きすぎて急激な動作を生じることになる。特許文献2の制御方法で柔軟制御ゲインを可変にしたとしても、この問題は回避することができない。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、マニピュレータの柔軟制御において、フィードバック補償演算の積分ゲインを状況に応じて減少させ、マニピュレータの動作を安定化させることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、力検出手段と、各関節の位置検出手段を備えたマニピュレータの柔軟制御装置において、前記関節の目標位置と前記位置検出手段によって検出された位置との偏差を入力とし、前記偏差に対して第1のゲイン値を乗じる演算と前記偏差を積分して第2のゲイン値を乗じる演算とを並列して行い、それらの演算結果を加算する演算部を備え、前記演算部の出力を前記関節へのトルク指令に変換した値を予め設定された閾値と比較し、前記トルク指令が前記閾値以上となった場合に、前記第2のゲイン値を減少させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、力検出手段と、各関節の位置検出手段を備えたマニピュレータの柔軟制御方法において、前記関節の目標位置と前記位置検出手段によって検出された位置との偏差に対し、第1のゲイン値を乗じる演算と積分して第2のゲイン値を乗じる演算とを並列して行い、それらの演算結果を加算し、前記演算部の出力を前記関節へのトルク指令に変換し、前記トルク指令を予め設定された閾値と比較し、前記トルク指令が前記閾値以上となった場合に、前記第2のゲイン値を減少させることを特徴とする。
図1において、マニピュレータ1は作業対象部物20を把持する多指ハンドのうちの一本を抜粋して描いたものであり、各関節に位置検出手段3を備え、各肢の腹部には力検出手段2を備えている。作業対象物20から受ける力を力検出手段2にて検出し、柔軟制御を行うことで作業対象物20を適切な力で把持することができる。
図2は、マニピュレータ1の1つの関節について柔軟制御の方法を示す制御ブロック図である。力検出手段2によって検出された力をもとに、柔軟制御モデル4によってマニピュレータ1の1つの関節の変位量が計算される。柔軟制御モデルとは例えば剛性、粘性、慣性の物理モデルであり、以下に示す式(1)のように表せる。
フィードバック補償演算手段7内において、位置偏差検出手段8は入力された目標値と関節の位置検出手段3の出力との差を位置偏差として検出し、比例・積分演算手段9へ入力する。
比例・積分演算手段9内においては、入力された位置偏差に対して比例ゲイン10を乗じたものと、積分演算手段11にて積分演算した後に可変ゲイン12を乗じたものとを加算した値を出力する。この値がフィードバック演算手段7の出力となり、トルク変換13においてトルクに変換されてマニピュレータ1の関節を駆動するトルク指令となる。また、このトルク指令は閾値判定14において予め設定した閾値と比較され、閾値よりトルク指令が大きくなった場合は、可変ゲイン12を減少させる。閾値としては、柔軟制御モデル4で想定した最大力に相当するトルク値や、フィードバック補償演算手段7で想定する外乱としての最大トルク値を設定する。
なお、図1に示したマニピュレータ1の形態や軸構成はあくまで一例に過ぎず、本発明はマニピュレータ一般に広く適用できる。例えば、図3に示すように先端に力検出手段2を介して治具21が取り付けられたマニピュレータが、治具21によって作業台上の作業対象物20に対する倣い作業や磨き作業を行う場合である。
図3の場合、例えば柔軟制御モデル4にて、力検出手段2にて検出した力をマニピュレータ1の各関節軸に相当する値へと変換することで上述の制御が適用できる。
さらに、力検出手段は必ずしも力センサには限定されず、力を推定するためのオブザーバなどを構成して力センサレス柔軟制御を施す場合においても本制御方法を適用することができる。また、閾値は固定値とは限らず、作業状況や目的に応じて変化させることもできる。
2 力検出手段
3 位置検出手段
4 柔軟制御モデル
5 位置指令手段
6 加減算演算
7 フィードバック補償演算手段
8 位置偏差検出手段
9 比例・積分演算手段
10 比例ゲイン
11 積分演算手段
12 可変ゲイン
13 トルク変換
14 閾値判定
20 作業対象物
21 治具
Claims (2)
- 力検出手段と、各関節の位置検出手段を備えたマニピュレータの柔軟制御装置において、
前記関節の目標位置と前記位置検出手段によって検出された位置との偏差を入力とし、前記偏差に対して第1のゲイン値を乗じる演算と前記偏差を積分して第2のゲイン値を乗じる演算とを並列して行い、それらの演算結果を加算する演算部を備え、
前記演算部の出力を前記関節へのトルク指令に変換した値を予め設定された閾値と比較し、前記トルク指令が前記閾値以上となった場合に、前記第2のゲイン値を減少させることを特徴とするマニピュレータの柔軟制御装置。 - 力検出手段と、各関節の位置検出手段を備えたマニピュレータの柔軟制御方法において、
前記関節の目標位置と前記位置検出手段によって検出された位置との偏差に対し、第1のゲイン値を乗じる演算と積分して第2のゲイン値を乗じる演算とを並列して行い、
それらの演算結果を加算し、
前記演算部の出力を前記関節へのトルク指令に変換し、
前記トルク指令を予め設定された閾値と比較し、
前記トルク指令が前記閾値以上となった場合に、前記第2のゲイン値を減少させることを特徴とするマニピュレータの柔軟制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005298278A JP4618433B2 (ja) | 2005-10-13 | 2005-10-13 | マニピュレータの柔軟制御装置および柔軟制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005298278A JP4618433B2 (ja) | 2005-10-13 | 2005-10-13 | マニピュレータの柔軟制御装置および柔軟制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007105823A true JP2007105823A (ja) | 2007-04-26 |
JP4618433B2 JP4618433B2 (ja) | 2011-01-26 |
Family
ID=38032083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005298278A Expired - Fee Related JP4618433B2 (ja) | 2005-10-13 | 2005-10-13 | マニピュレータの柔軟制御装置および柔軟制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4618433B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010069587A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Yaskawa Electric Corp | ロボットシステム |
JP2011104740A (ja) * | 2009-11-19 | 2011-06-02 | Mitsubishi Electric Corp | 力制御装置 |
CN105034010A (zh) * | 2014-04-30 | 2015-11-11 | 发那科株式会社 | 进行机器人的灵活控制的控制装置 |
US10022864B2 (en) | 2015-03-31 | 2018-07-17 | Seiko Epson Corporation | Robot control apparatus, robot system, and robot control method |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH033688A (ja) * | 1989-05-30 | 1991-01-09 | Daikin Ind Ltd | ロボット用サーボ・モータの速度制御方法およびその装置 |
JPH0443413A (ja) * | 1990-06-11 | 1992-02-13 | Toshiba Corp | 位置制御装置 |
JPH0468410A (ja) * | 1990-07-09 | 1992-03-04 | Fujitsu Ltd | サーボ制御装置 |
JPH0486190U (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-27 | ||
JPH0720941A (ja) * | 1993-07-05 | 1995-01-24 | Fanuc Ltd | 作業座標上で柔らかさを指定可能な柔軟なサーボ制御方法 |
JPH0976184A (ja) * | 1995-09-11 | 1997-03-25 | Yaskawa Electric Corp | ロボットの制御装置 |
JP2003216243A (ja) * | 2002-01-18 | 2003-07-31 | Yaskawa Electric Corp | ロボットの制御装置 |
-
2005
- 2005-10-13 JP JP2005298278A patent/JP4618433B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH033688A (ja) * | 1989-05-30 | 1991-01-09 | Daikin Ind Ltd | ロボット用サーボ・モータの速度制御方法およびその装置 |
JPH0443413A (ja) * | 1990-06-11 | 1992-02-13 | Toshiba Corp | 位置制御装置 |
JPH0468410A (ja) * | 1990-07-09 | 1992-03-04 | Fujitsu Ltd | サーボ制御装置 |
JPH0486190U (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-27 | ||
JPH0720941A (ja) * | 1993-07-05 | 1995-01-24 | Fanuc Ltd | 作業座標上で柔らかさを指定可能な柔軟なサーボ制御方法 |
JPH0976184A (ja) * | 1995-09-11 | 1997-03-25 | Yaskawa Electric Corp | ロボットの制御装置 |
JP2003216243A (ja) * | 2002-01-18 | 2003-07-31 | Yaskawa Electric Corp | ロボットの制御装置 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010069587A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Yaskawa Electric Corp | ロボットシステム |
JP2011104740A (ja) * | 2009-11-19 | 2011-06-02 | Mitsubishi Electric Corp | 力制御装置 |
CN105034010A (zh) * | 2014-04-30 | 2015-11-11 | 发那科株式会社 | 进行机器人的灵活控制的控制装置 |
JP2015208836A (ja) * | 2014-04-30 | 2015-11-24 | ファナック株式会社 | ロボットの柔軟制御を行う制御装置 |
CN105034010B (zh) * | 2014-04-30 | 2016-10-12 | 发那科株式会社 | 进行机器人的灵活控制的控制装置 |
US9676099B2 (en) | 2014-04-30 | 2017-06-13 | Fanuc Corporation | Control device for performing flexible control of robot |
US10022864B2 (en) | 2015-03-31 | 2018-07-17 | Seiko Epson Corporation | Robot control apparatus, robot system, and robot control method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4618433B2 (ja) | 2011-01-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5890473B2 (ja) | モータを制御するモータ制御装置 | |
JP4319232B2 (ja) | パワーアシスト装置およびその制御方法 | |
KR101864062B1 (ko) | 로봇의 제어 장치 | |
JP4760912B2 (ja) | サーボ制御装置 | |
JP2006172149A (ja) | 機械先端点の制御装置 | |
JP2009181242A (ja) | デジタルpid制御装置 | |
US11305423B2 (en) | Control device for robot having arm | |
JP4618433B2 (ja) | マニピュレータの柔軟制御装置および柔軟制御方法 | |
JP5897645B2 (ja) | 機械先端点のたわみを低減するサーボ制御装置 | |
JP2007014965A (ja) | ダイクッション機構並びにその制御装置及び制御方法 | |
JP2009285824A (ja) | ロボットマニピュレーターの制御装置及びその制御方法 | |
JP4595017B2 (ja) | サーボダイクッションの制御装置 | |
JP2005293564A (ja) | スライディングモード制御器を有する位置制御装置 | |
JP2013169609A (ja) | ロボットの衝突検出方法 | |
JP2006215626A (ja) | 位置制御装置 | |
US11491666B2 (en) | Control system, control method, and control program | |
JP5660482B2 (ja) | 工作機械の送り駆動系の制御方法及び制御装置 | |
JP2005337812A (ja) | 材料試験機 | |
JP3997201B2 (ja) | 産業用ロボットおよびその異常判断方法 | |
KR101780700B1 (ko) | 전동식 조향 장치의 제어 장치 및 방법 | |
JP2007136564A (ja) | マニピュレータ制御方法および装置 | |
JP4922954B2 (ja) | 位置制御装置 | |
JP6711536B2 (ja) | 外力検出方法 | |
JP2005118466A (ja) | 肢体駆動装置の制御装置 | |
JP2007089023A (ja) | 信号処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080912 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100916 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100929 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101012 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4618433 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141105 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |