JP2009047140A - 自動車用通気管 - Google Patents
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Abstract
【課題】
解決しようとする課題は、自動車のエンジン吸気音を熱可塑性樹脂のブロー成形によって形成される自動車用吸気管に付属するレゾネータの共鳴箱内で共鳴させることによって音響エネルギーを減衰させるためには、該自動車用吸気管に付属する該レゾネータを欠かすことができないという点である。また、熱可塑性樹脂のブロー成形によって形成される自動車用空調ダクトの場合はエンジンルームの振動音が該ダクトの外壁を透過し、該ダクトを通じて透過音が車室に伝わることが問題になっていた。
【解決手段】
熱可塑性樹脂の真空成形によって形成される弾性突起シートと不織布の貼着物を、該吸気管あるいは該空調ダクトに設けられた膨出部の内側に内設することにより前記課題を解決した。
【選択図】図5
解決しようとする課題は、自動車のエンジン吸気音を熱可塑性樹脂のブロー成形によって形成される自動車用吸気管に付属するレゾネータの共鳴箱内で共鳴させることによって音響エネルギーを減衰させるためには、該自動車用吸気管に付属する該レゾネータを欠かすことができないという点である。また、熱可塑性樹脂のブロー成形によって形成される自動車用空調ダクトの場合はエンジンルームの振動音が該ダクトの外壁を透過し、該ダクトを通じて透過音が車室に伝わることが問題になっていた。
【解決手段】
熱可塑性樹脂の真空成形によって形成される弾性突起シートと不織布の貼着物を、該吸気管あるいは該空調ダクトに設けられた膨出部の内側に内設することにより前記課題を解決した。
【選択図】図5
Description
本発明は、吸音機能を有する自動車用通気管に関する。
吸音機能を有する自動車用通気管に関する従来技術としては特許文献1に開示されているようなものがある。
特開平7−217511号公報
しかし特許文献1に開示されているような方法では、ダクト(ここでは吸気管を意味する)とレゾネータの結合作業を不要にできるものの、レゾネータそのものを省略できないという欠点があった。
以下、図によって説明する。図1は熱可塑性樹脂のブロー成形によって形成される従来のレゾネータ付き自動車用吸気管1の斜視図である。2,3はレゾネータ、11,12は開口部である。
即ち、自動車のエンジン吸気音を該レゾネータ2,3の共鳴箱内で共鳴させることによって音響エネルギーを減衰させるためには該吸気管1に付属する該レゾネータ2,3を欠かすことができなかった。
解決しようとする課題は、自動車のエンジン吸気音を熱可塑性樹脂のブロー成形によって形成される自動車用吸気管に付属するレゾネータの共鳴箱内で共鳴させることによって音響エネルギーを減衰させるためには、該自動車用吸気管に付属する該レゾネータを欠かすことができないという点である。本発明は上記の点を解決するためになされた。
上記目的を達成するため本発明は、熱可塑性樹脂のブロー成形によって形成される自動車用通気管において、熱可塑性樹脂の真空成形によって形成される弾性突起シートと不織布の貼着物を、該通気管に設けられた膨出部の内側に内設してなることを最も主要な特徴とする。
また、上記貼着物が膨出部の内側の係止部に係止してなることを第2の主要な特徴とする。
また、上記弾性突起シートと上記不織布の双方に連通する孔を複数設けたことを第3の主要な特徴とする。
また、上記通気管が吸気管であることを第4の主要な特徴とする。
また、上記通気管が空調用ダクトであることを第5の主要な特徴とする。
本発明を自動車用吸気管に適用すれば、レゾネータを設定せずに吸音効果をもたせることができるという効果がある。
また、本発明を自動車用空調ダクトに適用すれば、エンジンルームの振動音が該ダクトの外壁を透過し、該ダクトを通じて透過音が車室に伝わるのを防ぐことができるという効果もある。
熱可塑性樹脂のブロー成形によって形成される自動車用通気管に吸音効果をもたせるという目的を、熱可塑性樹脂の真空成形によって形成される弾性突起シートと不織布の貼着物を、該通気管に設けられた膨出部の内側に内設することによって、レゾネータを設定することなく実現した。
本発明の構成を発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。尚、従来例と同一の符号は同一の部材を表す。
図2は、本発明の1実施例を示す熱可塑性樹脂のブロー成形によって形成される自動車用吸気管1の斜視図である。該吸気管1には従来例のようなレゾネータが無い代わりに、膨出部20が設けられている。また、従来例と同様11,12は開口部である。
尚、該自動車用吸気管1に適用される該熱可塑性樹脂としてはポリプロピレン、ポリエチレンや他のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、シンジオタクチックポリスチレン、ポリスチレン、ゴム改質ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、変性ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネート等、ブロー成形が可能な樹脂であれば何でも良い。
図3は同じく本発明の1実施例を示す熱可塑性樹脂の真空成形によって形成される弾性突起シート5と不織布7の斜視図である。該弾性突起シート5には複数の円錐台形状突起6が千鳥格子状に配置されるよう、真空成形により形成されている。該弾性突起シート5と該不織布7とは矢印Gの向きに合わされ、両面粘着テープ(図示せず)等により貼着される。尚、上記貼着は接着によってもよい。
尚、該弾性突起シート5に適用される該熱可塑性樹脂としてはポリプロピレン、ポリエチレンや他のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、シンジオタクチックポリスチレン、ポリスチレン、ゴム改質ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、変性ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネート、熱可塑性ポリエステルエラストマー、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、ポリオレフィン系エラストマー等、真空成形が可能で弾性を有する樹脂であれば何でも良い。
また、該不織布7に適用される原料繊維としてはポリエステル、アクリル、ビニロン、ポリアミド、レーヨン、アセテート、綿、麻、絹、羊毛等の化学繊維、天然繊維等、繊維であれば何でも良い。
図3に示した該弾性突起シート5と該不織布7の貼着物は作業者によって湾曲させられ、図2に示す該開口部11から該膨出部20の内側に入れられる。
図4は図2のA−A断面を表す。湾曲させられた該弾性突起シート5と該不織布7の貼着物は、更に作業者によって該膨出部20の内側に向かって矢印Hの方向に押し付けられ、次いで作業者が手を離すと湾曲させられていた該弾性突起シート5と該不織布7の貼着物は弾性回復し、該膨出部20の内側に密着して係止部21により係止されることになる。
図5も図2のA−A断面であり、該弾性突起シート5と該不織布7の貼着物が該膨出部20の内側に密着して該係止部21により係止された状態を表す断面図である。
湾曲させられていた該弾性突起シート5と該不織布7の貼着物が弾性回復したことで、該貼着物の端部は該係止部21にしっかりと引っ掛かり、外れるようなことはない。
尚、上記実施例1では該膨出部20を該吸気管1の周囲の一部分に設けた例を示したが、該膨出部20を該吸気管1の全周にわたって設け、該貼着物を該膨出部20の全周にわたって内設させても良い。この場合、該貼着物の端部同士が相互にしっかりと係止しあうので該係止部21がなくても外れるようなことはない。
このような構造を持つ該吸気管1を自動車に取り付け、エンジンを始動させるとエンジン吸気音が該吸気管1を伝わって来るが、該膨出部20の内側の該不織布7が上記吸気音を吸収するので該吸気管1外部に漏れる音は非常に小さくなる。
図6は第2の実施例を示す該弾性突起シート5と、該不織布7の貼着物の斜視図である。該弾性突起シート5と該不織布7の双方を連通する複数の連通孔8が設けられている。
実施例1同様に該弾性突起シート5と該不織布7の貼着物を該吸気管1の該膨出部20の内側に内設させた場合、該不織布7の裏側に該弾性突起シート5の複数の該突起6による空隙22が存在し、該空隙22と該吸気管1とは該連通孔8を通して連通するので、自動車のエンジン吸気音を共鳴箱内で共鳴させることによって音響エネルギーを減衰させるヘルムホルツ共鳴器型レゾネータと同様の効果を期待することができる。
上記実施例2でも実施例1同様、該膨出部20を該吸気管1の周囲の一部分に設けた例を示したが、該膨出部20を該吸気管1の全周にわたって設け、該貼着物を該膨出部20の全周にわたって内設させても良い。この場合、該貼着物の端部同士が相互にしっかりと係止しあうので該係止部21がなくても外れるようなことはない。
上記実施例1,2では自動車用吸気管を例にあげて説明したが、これに限るものではなく、音源に通じる、または音源近傍を通る自動車用通気管であれば何でも良い。実施例3として、例えば熱可塑性樹脂のブロー成形によって形成される自動車用空調ダクトの場合はエンジンルームの振動音が該ダクトの外壁を透過し、該ダクトを通じて透過音が車室に伝わることが問題になっているが、該ダクトに膨出部と係止部を設けてその内側に該弾性突起シート5と該不織布7の貼着物を係止させれば、上記透過音を吸収することができる。
上記実施例3でも実施例1,2同様、該膨出部20を該吸気管1の周囲の一部分に設けた例を示したが、該膨出部20を該吸気管1の全周にわたって設け、該貼着物を該膨出部20の全周にわたって内設させても良い。この場合、該貼着物の端部同士が相互にしっかりと係止しあうので該係止部21がなくても外れるようなことはない。
以上実施例に述べたように本発明を自動車用吸気管に適用すれば、レゾネータを設定せずに吸音効果をもたせることができるという効果がある。
また、本発明を自動車用空調ダクトに適用すれば、エンジンルームの振動音が該ダクトの外壁を透過し、該ダクトを通じて透過音が車室に伝わるのを防ぐことができるという効果もある。
本発明は、熱可塑性樹脂のブロー成形によって形成される自動車用通気管に利用可能である。
1 吸気管
2,3 レゾネータ
5 弾性突起シート
6 突起
7 不織布
8 連通孔
11,12 開口部
20 膨出部
21 係止部
22 空隙
2,3 レゾネータ
5 弾性突起シート
6 突起
7 不織布
8 連通孔
11,12 開口部
20 膨出部
21 係止部
22 空隙
Claims (5)
- 熱可塑性樹脂のブロー成形によって形成される自動車用通気管において、熱可塑性樹脂の真空成形によって形成される弾性突起シートと不織布の貼着物を、該通気管に設けられた膨出部の内側に内設してなることを特徴とする自動車用通気管
- 請求項1における貼着物を膨出部の内側の係止部に係止してなることを特徴とする請求項1記載の自動車用通気管
- 請求項1または請求項2における弾性突起シートと不織布の双方に連通する孔を複数設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の自動車用通気管
- 請求項1または請求項2または請求項3における通気管が吸気管であることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の自動車用通気管
- 請求項1または請求項2または請求項3における通気管が空調用ダクトであることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の自動車用通気管
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007216569A JP2009047140A (ja) | 2007-08-23 | 2007-08-23 | 自動車用通気管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007216569A JP2009047140A (ja) | 2007-08-23 | 2007-08-23 | 自動車用通気管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009047140A true JP2009047140A (ja) | 2009-03-05 |
Family
ID=40499564
Family Applications (1)
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JP2007216569A Pending JP2009047140A (ja) | 2007-08-23 | 2007-08-23 | 自動車用通気管 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009047140A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012127598A (ja) * | 2010-12-16 | 2012-07-05 | Evuc Kk | 吸音ダクト |
JP2013015118A (ja) * | 2011-07-06 | 2013-01-24 | Toyota Boshoku Corp | 吸音構造体 |
JP2014202445A (ja) * | 2013-04-08 | 2014-10-27 | キョーラク株式会社 | ダクトの製造方法、及びダクト |
JP2020197315A (ja) * | 2019-05-31 | 2020-12-10 | キョーラク株式会社 | ダクト及びその製造方法 |
-
2007
- 2007-08-23 JP JP2007216569A patent/JP2009047140A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013015118A (ja) * | 2011-07-06 | 2013-01-24 | Toyota Boshoku Corp | 吸音構造体 |
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JP2020197315A (ja) * | 2019-05-31 | 2020-12-10 | キョーラク株式会社 | ダクト及びその製造方法 |
JP7277740B2 (ja) | 2019-05-31 | 2023-05-19 | キョーラク株式会社 | ダクト及びその製造方法 |
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