JP2009045928A - 溶液製膜方法及びカワバリ防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流延ビードの両端部に対して凝固防止液を安定且つ精度良く供給する。
【解決手段】流延ダイ36の吐出口36aから流延ドラムにドープを流延する。吐出口36aと流延ドラムとの間には流延ビード40が形成される。吐出口36aに対して流延ドラムの走行方向(X方向)の下流側には、ノズル43と誘導路44とが設けられる。誘導路44は流延ダイ36のテーパー面36dに形成される。ノズル43は、凝固防止液41を誘導路44に供給する。凝固防止液41は誘導路44の下端部44bまで案内される。下端部44bに到達した凝固防止液41は、吐出口36aの端部E近傍に液溜り41aを形成する。この液溜り41aにより凝固防止液41が流延ビード40の両端部に対して確実に供給される。
【選択図】図3

Description

本発明は、ポリマーフイルムを製造する溶液製膜方法に関する。また、本発明は、ドープ流延の際に発生するカワバリを防止するカワバリ防止装置に関する。
セルロースエステル、特に58.0〜62.0%の平均酢化度を有するセルローストリアセテート(以下「TAC」という)から形成されるポリマーフイルム(以下「TACフイルム」という)は、その強靭性と難燃性から写真感光材料のフイルム用支持体として利用されている。また、TACフイルムは光学等方性に優れていることから、近年市場が拡大している液晶表示装置の偏光板の保護フイルムなどに用いられている。
TACフイルムは溶液製膜方法により製造される。この溶液製膜方法は、溶融製膜方法など他の製造方法と比較して、光学的特性などの物性に優れたフイルムを製造することができる。溶液製膜方法では、まず、ジクロロメタンや酢酸メチルを主溶媒とする混合溶媒にポリマを溶解した高分子溶液(以下「ドープ」という)を調製する。そして、ドープを流延ダイから支持体上に流延して、流延膜を形成する。この流延ダイの吐出口と支持体との間に形成されるドープの流れを、流延ビードという。支持体上の流延膜は自己支持性を有するものとなった後に、支持体から湿潤フイルムとして剥ぎ取られる。剥ぎ取られた湿潤フイルムは、複数のローラが設けられた渡り部を介して、テンター装置に送られる。テンター装置では、湿潤フイルムを幅方向へ延伸しつつ、乾燥を行う。これにより、フイルムが得られる。フイルムは、その後に再度乾燥され、巻取装置により巻き取られる。
ドープを流延する際には、流延ダイの吐出口の両端部や流延ビードの幅方向両端部が、それら中央部に比べて乾燥が進行しやすい。そのため、流延ダイの吐出口の両端部にはドープがツララ状に半固形化した耳塊が発生しやすく、流延ビードの両端部にはカワバリが発生しやすい。これまでは、流延ビードの両端部の乾燥を防止する目的で、ドープの溶媒などからなる凝固防止液を液法ノズルにより供給していた(特許文献1又は2参照)。また、流延ダイの吐出口の両端部の形状を所定の形状とすることによって、流延ビードの乾燥を防止していた(特許文献3参照)
一方、高速で流延を行うと、エンドレスで走行する支持体(例えば、流延ドラムや流延バンド)も高速で移動させる必要があり、この高速化に伴い支持体の移動とともに流入する同伴風の問題が無視できなくなる。同伴風は流延ビードに対して振動を与える大きな要因の一つであり、この影響を排除するために、高速流延においては、流延ビードに対し支持体走行方向上流側に減圧チャンバを配置し、同伴風の流入の低減を図っている。また、同伴風によって発生する流延ビードの振動の問題に関しては、前記凝固防止液と同様の溶剤を流延ビードの両端部に供給することによって、流延ビードの振動の抑制を図っている(特許文献4参照)。
特許2687260号公報 特開2002−337173号公報 特開2002−103361号公報 特開2003−181857号公報
更なるポリマーフイルムの生産効率向上のためには、流延速度の向上を図るとともに、幅広化を行うことが有効である。また、液晶ディスプレイの薄型化、軽量化の要請により、その保護フイルムとして用いられるポリマーフイルムにも薄膜化の要請がある。しかしながら、この要請に対応して、流延幅を広くし、流延ビードを薄くしたりすると、従来のように、液法ノズルから単に凝固防止液を流延ビードの両端部に供給するだけでは、減圧チャンバの高減圧下の影響で凝固防止液が減圧チャンバの吸引風で飛散してしまっていた。したがって、的確な凝固防止液の供給が困難となり、流延ビードの両端部でのカワバリや耳塊の発生が頻発していた。
本発明は、流延ビードの両端部に対して凝固防止液を安定且つ精度良く供給することができる溶液製膜方法及びカワバリ防止装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、エンドレスに走行する支持体の上に、ポリマと溶媒とを含むドープを流延ダイの吐出部から吐出し、前記流延ダイの吐出部と前記支持体との間に流延ビードを形成するとともに、前記支持体上に流延膜を形成し、前記流延膜を前記支持体上から湿潤フイルムとして剥ぎ取り、この剥ぎ取り後の湿潤フイルムを乾燥させてフイルムを得る溶液製膜方法において、前記吐出部の上方位置にノズル口を有する液法ノズルから、前記吐出部の端部近傍に向けて凝固防止液を吐出し、前記液法ノズルから吐出された凝固防止液を前記吐出部の端部近傍にまで誘導路で案内して、前記吐出部の端部近傍に前記凝固防止液の液溜りを形成し、この液溜りにより前記吐出部の端部及び前記流延ビードの前記支持体幅方向端部に前記凝固防止液を供給することを特徴とする。
前記誘導路は、前記流延ダイの吐出部に対して前記支持体走行方向下流側で、前記流延ダイの表面に沿って形成されていることが好ましい。前記流延ダイは、前記吐出部に向かうに従い次第に前記支持体走行方向の厚みが小さくされる先細り状のテーパーに形成されるとともに、前記支持体走行方向下流側から見たときの、前記流延ダイの正面と、前記吐出部が形成されるランド面との間にテーパー面を有し、前記液法ノズルのノズル口は、前記吐出部両端から前記支持体幅方向の中央側に寄った位置で前記テーパー面上に位置し、前記誘導路は、前記ノズル口と前記流延ビードの端部とをつなぐ斜め線上に位置することが好ましい。
前記誘導路は、前記テーパー面に形成される溝または突条から構成されることが好ましい。前記液法ノズルは、その先端に向かうに従い次第に高さが低くなる誘導ガイド部を有し、この誘導ガイド部により前記誘導路を形成することが好ましい。前記ポリマはセルロースアシレートであり、前記凝固防止液の供給速度は0.05cc/分以上0.85cc/分以下であることが好ましい。前記凝固防止液が、塩化メチレンとメタノールとの混合溶媒であり、前記塩化メチレン/メタノールの比率が(2/3)以上(3/2)以下であることが好ましい。
前記流延ビードを前記支持体走行方向上流側から減圧する減圧チャンバを備え、前記支持体の走行速度を50m/分以上に、前記フイルムの厚みを20μm以上80μm以下に、その幅を1.5m以上3.0m以下にすることが好ましい。
本発明は、エンドレスに走行する支持体の上に、ポリマと溶媒とを含むドープを流延ダイの吐出部から吐出し、前記流延ダイの吐出部と前記支持体との間に流延ビードを形成するとともに、前記支持体上に流延膜を形成し、前記流延膜を前記支持体上から湿潤フイルムとして剥ぎ取り、この剥ぎ取り後の湿潤フイルムを乾燥してフイルムを得る溶液製膜設備に用いられ、前記流延ビードの前記支持体幅方向両端部に対し凝固防止液を供給し、前記流延ビードの端部のカワバリを防止するカワバリ防止装置において、前記吐出部の上方位置にノズル口を有し、前記ノズル口から前記吐出部の端部近傍に向けて凝固防止液を吐出する液法ノズルと、前記液法ノズルから吐出された凝固防止液を前記吐出部の端部近傍にまで案内し、前記吐出部の端部近傍に前記凝固防止液の液溜りを形成する誘導路とを備え、この液溜りにより前記吐出部の端部及び前記前記流延ビードの端部に凝固防止液を供給することを特徴とする。
本発明によれば、流延ビードの両端部に対して凝固防止液を安定且つ精度良く供給することができる。
図1に示すように、フイルム製造設備10には、流延室11と、渡り部12と、ピンテンタ13と、クリップテンタ14と、耳切装置15,16と、乾燥装置17と、冷却装置18と、巻取装置19とが備えられている。
流延室11には、支持体としての流延ドラム22と、ドープ製造設備23からのドープを流延ドラム22に流延するための流延ユニット25と、流延ドラム22上の流延膜26を湿潤フイルム27として剥ぎ取る剥取ローラ28と、流延膜26から蒸発した溶媒ガスを凝縮液化する凝縮器30(コンデンサ)と、液化した溶媒を回収する回収装置31とが備えられている。また、流延ドラム22には伝熱媒体供給装置(図示省略)が接続されており、その流延ドラム22の内部に伝熱媒体を供給することで、流延ドラム22の表面温度を所望の温度に調整している。また、流延室11には、その内部温度を調整するための温調装置33が取り付けられている。
流延ドラム22は連続回転が可能なステンレス製のドラムから構成される。また、流延ドラム22の表面は研磨加工等が施されている。これにより、流延ドラム22上には平面性に優れる流延膜26が形成される。なお、支持体として流延ドラムを使用するが、支持体の形態は特に限定されるものではない。例えば、1対のローラに巻き掛けられ、無端で走行する流延バンドを支持体として使用してもよい。また、支持体の寸法は、ドープの流延幅に対して1.1〜2.0倍程度の幅を有するものが好ましい。また、支持体の材質は耐腐食性や高強度を有するもの、例えばステンレスであることが好ましい。また、流延ドラム22の走行速度は50m/分以上であることが好ましい。
流延ユニット25は、フィードブロック35、流延ダイ36、減圧チャンバ37、液法部38を備えている。フィードブロック35の内部にはドープの流路が形成されており、この流路の配置を調整することにより、所望の構造の流延膜26を形成することができる。このフィードブロック35は流延ダイ36に取り付けられている。
図2に示すように、流延ダイ36は吐出口36aを有し、その吐出口36aに向かうに従って、流延ドラム22の走行方向(以下「X方向」とする)の厚みが小さくなる先細り状に形成されている。この流延ダイ36は、吐出口36aが流延ドラム22の幅方向に形成されるランド面36b(図3参照)と、X方向から見たときの正面36cとランド面36bとの間に設けられたテーパー面36dとを有している。フィードブロック35からのドープは、吐出口36aを介して、流延ドラム22に流延される。これにより、吐出口36aと流延ドラム22との間には、流延ビード40が形成される。
減圧チャンバ37は、パッキン37aを介して、流延ダイ36のX方向上流側に取り付けられている。この減圧チャンバ37は、流延ビード40のX方向上流側を減圧し、流延ドラム22に対する流延ビード40の接触性を安定させる。
液法部38は流延ビード40の幅方向両端部に凝固防止液41を供給し、ドープの固形化や流延ビード40のバタツキ等を防止する。液法部38は、タンク42と、ノズル43と、誘導路44とを備えている。タンク42には凝固防止液41が格納されており、この凝固防止液41には塩化メチレンとメタノールが含まれている。ここで、(塩化メチレンの質量)/(メタノールの質量)の比率は(2/3)以上(3/2)以下であることが好ましい。タンク42とノズル43との間は、配管45によって接続されている。この配管45にはバルブ、ポンプ、流量計(いずれも図示省略)などが備えられており、これらの操作によって所定量の凝固防止液41をノズル43に供給することができる。なお、図2及び以下に示す図3、図4においては、流延ビード40の一端側に設けられた液法部を示しているが、これと同様の液法部が流延ビード40の他端側にも設けられている。
図3及び4に示すように、ノズル43は、流延ダイ36のテーパー面36dに設けられている。ノズル43の先端部46は、吐出口36aの幅方向の端部Eよりも内側に設けられ、且つ、誘導路44の上端部44aに接するようにして設けられている。先端部46には吐出口46aが形成されており、その吐出口46aから凝固防止液41が誘導路44に吐出される。以上のようにノズル43を設けることで、ノズル43からの凝固防止液41を空気中に飛散させることなく、誘導路44に確実に供給することができる。したがって、凝固防止液41が減圧チャンバ37の内部などに飛散することが防止される。
なお、ノズル43を吐出口36aの端部Eよりも内側に設けたが、ノズル43の先端部46が誘導路44の上端部44aに接触していれば、これに限る必要はない。また、吐出口46aの形状は図4に示す円状の他に、楕円、矩形などその他の形状であってもよい。ここで、吐出口46aの形状を円状とした場合には、その口径を0.25mmとすることが好ましい。
誘導路44は、断面が所定の形状の溝から構成される。誘導路44は、テーパー面36d上において、ノズル43の吐出口46aと端部Eとをつなぐ斜め線Lに沿って形成されている。矢印A1は減圧チャンバ37の減圧による吸引風の吸引方向を示しており、この吸引風の吸引方向A1と斜め線Lとは略平行とされる。このように誘導路44を形成することで、吐出口46aからの凝固防止液41を確実に端部Eに送ることができる。また、誘導路44の幅は、上端部44aから下端部44bに向かって徐々に狭くなるテーパ状とされる。
ノズル43から供給される凝固防止液41は、誘導路44によりその上端部44aからその下端部44bまで案内される。下端部44bに到達した凝固防止液41は、その自重と表面張力により、端部E近傍に液溜り41aを形成する。この液溜り41aが大きくなると、矢印A1で示す方向に流れる吸引風によって、凝固防止液41が吐出口36aの端部E及び流延ビード40の端部に流れ出す。凝固防止液41はノズル43から一定供給速度で送られるため、液溜り41aのサイズも略一定となり、供給速度に応じて一定量で連続的に流延ビード40の端部に供給される。この凝固防止液41の供給量は、0.05cc/分以上0.85cc/分以下であることが好ましい。
以上のように、凝固防止液41が、液溜り41aを介して流延ビード40の端部に連続的に供給されるため、流延ビード40の端部にカワバリが発生することがなくなる。また、流延ビード40の端部に対する凝固防止液41の供給により、その端部のドープのゲル化が抑制されて柔軟性が向上するため、減圧チャンバ37による吸引風の影響によるばたつきが少なくなる。これにより、厚みムラの少ない均一なフイルムを得ることができる。なお、液溜り41aが大きすぎると、流延ビード40の端部近傍の気流を阻害するおそれがあるため、液溜り41aの直径は1mm程度であることが好ましい。
なお、誘導路44の幅を下端部44bに向かって徐々に狭くなるテーパ状として液溜り41aの形成を容易としているが、これに限る必要はなく、上端部44aから下端部44bにわたって均等にしてもよい。また、誘導路44の断面の形状については、凝固防止液41を確実に端部E近傍に誘導することが可能であれば、特に限定されない。例えば、断面がV字や略半円形状の溝などが挙げられる。また、液溜り41aを形成しやすくするために、誘導路44の下端部44bにくぼみを形成してもよい。また、誘導路44を、溝に代えて、突条から構成してもよい。
図3及び図4に示す実施形態では、流延ダイ36のテーパー面36dに対して溝を形成し誘導路44としたが、これに代えて又は加えて、図5及び図6に示すノズル52を用いて、凝固防止液41を流延ビード40の端部に供給してもよい。
ノズル52は、切削加工が可能な細径のステンレスチューブから構成される。ノズル52は、上記実施形態と同様に、減圧チャンバ37の吸引風Wの導入方向と略平行となるように、テーパー面36dに沿って、設けられている。ノズル52の先端部53には、ノズル52の外周面57を斜めに切り欠いた第1切欠面54が形成されている。さらに、ノズル52の先端部53の一部には、第1切欠面54よりも少し凹んだ位置に第2切欠面56が形成されている。第2切欠面56は、先端53aに向かうに従ってテーパー面36dとの高さが低くなるように、内周面58から外周面57に向かって斜めに切り欠かれている。
誘導ガイド部60は、第2切欠面56と内周面58とにより、吐出口46aの端部Eに向けて凝固防止液41を案内する。端部E近傍にまで案内された凝固防止液41は、その自重と表面張力により、液溜り41aを形成する。この液溜り41aにより、凝固防止液41は流延ビード40の端部に確実に供給される。
なお、上記誘導ガイド部は、ノズルの先端から延びて、流延ビードの近くで液溜りを形成することができるものであればよく、図5及び6に示す形態に限定されない。また、ノズルの先端を切削加工して構成する代わりに、予めフォーク形状に形成した誘導ガイド部をノズルの先端に嵌着して取り付けてもよい。
本実施形態における流延ダイ36は以下の構成であることが好ましい。流延ダイ36の形状、材質、大きさ等は特に限定されるものではないが、コートハンガー型のものを用いるとドープの流延幅を略均一に保持することができるので好ましい。また、ドープの流延幅に対して1.1〜2.0倍程度の吐出口36aを有するものが好ましい。材質は耐久性、耐熱性等の観点から、析出硬化型のステンレス鋼を用いることが好ましく、ジクロロメタン、メタノール、水の混合溶液に3ヶ月浸漬させても気液界面に孔開きを生じることがないような耐腐食性を有するものが好ましい。また、電解質水溶液での強制腐食試験でSUS316製と同等の耐腐食性を有するものも好適に用いることができる。なお、耐熱性の観点からは、熱膨張率が2×10−5(℃−1)以下のものを用いることが好ましい。
また、吐出口36aには、耐摩耗性向上等を目的として硬化膜が形成されていることが好ましい。硬化膜の形成方法は特に限定されるものではないが、例えば、セラミックスコーティング、ハードクロムめっき、窒化処理等が挙げられる。硬化膜としてセラミックスを用いる場合には、その硬化膜は、研削加工が可能であること、気孔率が高いこと、更には、脆弱性及び耐腐食性に優れること、流延ダイ36に対する密着度は高いが、ドープに対する密着度が低いこと等の条件を満たしていることが好ましい。具体的には、タングステン・カーバイド(WC)、Al2O3、TiN、Cr2O3等が挙げられるが、その中でも、WCを用いることが好ましい。なお、WCのコーティングは公知の溶射法により行うことができる。
また、平面性に優れる流延膜を形成するために、流延ダイ36におけるドープの接触面は、研磨される等して平滑化されていることが好ましい。また、流延ダイ36のエッジ部に吸引装置(図示省略)を取り付けて、エッジ吸引風量を1〜100L/分としながら吸引することが好ましい。これにより、流延ビード40の表面に凹凸を形成する原因となる風の流れを低減することができる。
図1に示すように、渡り部12には多数のローラ61が設置されており、これらローラ61は湿潤フイルム27をピンテンタ13まで案内する。また、湿潤フイルム27の搬送路の上方には送風器62が設けられており、この送風器62は湿潤フイルム27に対して乾燥風を吹き付けて、湿潤フイルム27の乾燥を促進している。
ピンテンタ13は、ピンの差し込みにより湿潤フイルム27の両側端部(以下「耳部」という)を担持して搬送する。その搬送中には、湿潤フイルム27をその幅方向に所定の拡幅率で延伸するとともに、乾燥風を用いて乾燥を行う。
クリップテンタ14はピンテンタ13の下流に設けられ、湿潤フイルム27の耳部をクリップにより把持して搬送するとともに、乾燥を行う。これにより、フイルム63が得られる。耳切装置15はピンテンタ13とクリップテンタ14との間に設けられ、ピンテンタ13を出た湿潤フイルム27の耳部を切断する。また、耳切装置16はクリップテンタ14と乾燥装置17との間に設けられ、クリップテンタ14を出たフイルム63の耳部を切断する。また、耳切装置16にはクラッシャ64が接続されており、このクラッシャ64は耳部を粉砕してチップにする。耳部が切断されたフイルム63は、乾燥装置17に送られる。乾燥装置17には多数のローラ65が備えられており、フイルム63はローラ65により搬送されながら乾燥される。乾燥装置17を出たフイルム63は冷却装置18に送られ、この冷却装置18内で略室温まで冷却される。
上述の渡り部12、ピンテンタ13、クリップテンタ14、及び乾燥装置17は、それらの外側に設けられた吸着回収装置67と接続している。この吸着回収装置67は、渡り部12、ピンテンタ13、クリップテンタ14、及び乾燥装置17内で発生する溶媒ガスを吸着回収する。吸着回収された溶媒は、ドープの原料として再利用される。
巻取装置19は巻芯70を備え、この巻芯70によりフイルム63は巻き取られる。また、巻取装置19はプレスローラ71を備え、このプレスローラ71は巻芯70に巻き取られるフイルム63を押さえる。
以上の工程を経て、平面性に優れるフイルムが高速かつ安定して製造される。この製造後のフイルムの幅は1500mm以上3000mm以下であることが好ましい。なお、フイルムの幅が3000mmを超える場合であっても、本発明の効果を得ることができる。また、製造後のフイルムの厚みは、20μm以上80μm以下であることが好ましく、25μm以上80μm以下であることがより好ましく、30μm以上80μm以下であることが最も好ましい。
なお、上記実施形態では、1種類のドープを用いて単層のフイルムを製造する場合について説明したが、本発明は複層構造の流延膜を形成する場合にも効果を発揮する。この場合には、所望の数のドープを同時或いは逐次に流延する等の公知の方法を用いればよく、特に限定されない。また、流延ダイ、減圧チャンバ、支持体等の構造、共流延、剥離法、延伸、各工程の乾燥条件、ハンドリング方法、カール、平面性矯正後の巻取方法から、溶剤回収方法、フイルム回収方法まで、特開2005−104148号公報の[0617]段落から[0889]段落に詳しく記述されており、これらの記載に係る発明も本発明に適用することができる。また、完成したフイルムの性能や、カールの度合い、厚み、及びこれらの測定法は、特開2005−104148号公報の[1073]段落から[1087]段落に記載されており、これらの記載に係る発明も本発明に適用することができる。
完成したフイルムの少なくとも一方の面に表面処理を施すと、偏光板等の光学部材との密着度を高めることができるので好ましい。表面処理としては、例えば、真空グロー放電処理、大気圧プラズマ放電処理、紫外線照射処理、コロナ放電処理、火炎処理、酸処理、アルカリ処理等が挙げられ、これらの中から少なくとも1つの処理を行うことが好ましい。
完成したフイルムをベースとし、その両面あるいは一方の面に所望の機能層を設けると各種機能性フイルムとして用いることができる。機能層としては、例えば、帯電防止層、硬化樹脂層、反射防止層、易接着層、防眩層、光学補償層等が挙げられる。例えば、反射防止層を設けると、光の反射を防止して高画質を提供することができる反射防止フイルムが得られる。上記の機能層や形成方法等に関しては、特開2005−104148号公報の[0890]段落から[1072]段落に詳細に記載されており、これらの記載に係る発明も本発明に適用することができる。また、ポリマーフイルムの具体的用途に関しては、例えば、特開2005−104148号公報の[1088]段落から[1265]段落に記載される、TN型、STN型、VA型、OCB型、反射型等の液晶表示装置への利用等が挙げられる。
本実施形態のドープ製造設備23で製造されるドープの溶質と溶媒とについて、以下に示す。
[溶質]
ドープの溶質としてセルロースエステルを用いると、透明度の高いフイルムを得ることができるので好ましい。セルロースエステルとしては、例えば、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアシレートブチレート等のセルロースの低級脂肪酸エステルが挙げられる。中でも、透明度の高さから、セルロースアシレートを用いることが好ましく、トリアセチルセルロース(TAC)を用いることが特に好ましい。なお、本実施形態で用いるドープは、ポリマとしてTACを含むものとする。このようにTACを用いる場合には、TACの90質量%以上が0.1〜4mmの粒子であることが好ましい。
上述のセルロースアシレートとしては、より透明度の高いフイルムを得るためにも、セルロースの水酸基へのアシル基の置換度が下記式(a)〜(c)の全てを満足するものが好ましい。下記式中のA、Bは、セルロースの水酸基中の水素原子に対するアシル基の置換度を表しており、具体的には、Aはアセチル基の置換度であり、Bは炭素数が3〜22のアシル基の置換度である。
(a) 2.5≦A+B≦3.0
(b) 0≦A≦3.0
(c) 0≦B≦2.9
セルロースを構成するβ−1,4結合しているグルコース単位は、2位、3位及び6位に遊離の水酸基を有している。セルロースアシレートは、これらの水酸基の一部又は全部を炭素数が2以上のアシル基によりエステル化した重合体(ポリマ)である。アシル置換度は、2位、3位、及び6位それぞれについて、セルロースの水酸基がエステル化している割合を意味する。なお、100%のエステル化の場合を置換度1とする。
全アシル化置換度、すなわち、DS2+DS3+DS6の値は、2.00〜3.00が好ましく、より好ましくは2.22〜2.90であり、特に好ましくは2.40〜2.88である。また、DS6/(DS2+DS3+DS6)の値は、0.28以上が好ましく、より好ましくは0.30以上であり、特に好ましくは0.31〜0.34である。ここで、DS2は、グルコース単位における2位の水酸基の水素がアシル基によって置換されている割合であり、DS3は、グルコース単位における3位の水酸基の水素がアシル基によって置換されている割合であり、DS6は、グルコース単位において、6位の水酸基の水素がアシル基によって置換されている割合である。
セルロースアシレートに用いられるアシル基は1種類だけでも良いし、2種類以上のアシル基が用いられても良い。なお、2種類以上のアシル基を用いるときには、その1つがアセチル基であることが好ましい。2位、3位及び6位の水酸基がアセチル基により置換されている度合いの総和をDSAとし、2位、3位、及び6位の水酸基がアセチル基以外のアシル基によって置換されている度合いの総和をDSBとすると、DSA+DSBの値は、2.22〜2.90であることが好ましく、特に好ましくは2.40〜2.88である。
また、DSBは0.30以上であることが好ましく、特に好ましくは0.7以上である。更に、DSBは、その20%以上が6位水酸基の置換基であることが好ましく、より好ましくは25%以上であり、30%以上がさらに好ましく、33%以上であることが特に好ましい。更に、セルロースアシレートの6位におけるDSA+DSBの値が0.75以上であり、さらに好ましくは0.80以上であり、特には0.85以上であるセルロースアシレートも好ましい。このようなセルロースアシレートを用いると、非常に溶解性に優れたドープを調製することができる。
セルロースアシレートの原料であるセルロースは、リンター綿、パルプ綿のどちらから得られたものでもよい。
セルロースアシレートの炭素数が2以上のアシル基としては、脂肪族基でもアリール基でも良く、特には限定されない。例えば、セルロースのアルキルカルボニルエステル、アルケニルカルボニルエステル、芳香族カルボニルエステル、芳香族アルキルカルボニルエステル等が挙げられる。更に、それぞれが置換された基を有しても良い。これらの好ましい例としては、プロピオニル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基、ドデカノイル基、トリデカノイル基、テトラデカノイル基、ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、iso−ブタノイル基、t−ブタノイル基、シクロヘキサンカルボニル基、オレオイル基、ベンゾイル基、ナフチルカルボニル基、シンナモイル基等が挙げられる。中でも、プロピオニル基、ブタノイル基、ドデカノイル基、オクタデカノイル基、t−ブタノイル基、オレオイル基、ベンゾイル基、ナフチルカルボニル基、シンナモイル基等がより好ましく、特に好ましくは、プロピオニル基、ブタノイル基である。
なお、本発明で用いることができるセルロースアシレートの詳細については、特開2005−104148号公報の[0140]段落から[0195]段落に記載されており、これらの記載も本発明に適用することができる。
[溶媒]
ドープの溶媒は、ポリマを溶解することができる有機化合物を用いることが好ましい。ただし、本発明においてドープとは、ポリマを溶剤に溶解又は分散させることで得られる混合物を意味するため、ポリマとの溶解性が低いような溶剤も用いることができる。好適に用いることができる溶剤としては、例えば、ベンゼンやトルエン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタンやクロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、ジエチレングリコール等のアルコール、アセトンやメチルエチルケトン等のケトン、酢酸メチルや酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル、テトラヒドロフランやメチルセロソルブ等のエーテル等が挙げられる。これらの溶剤の中から2種類以上の溶剤を選択し、混合した混合溶剤を用いても良い。中でもジクロロメタンを用いると溶解度に優れるドープを得ることができ、且つ、短時間のうちに流延膜中の溶剤を揮発させてフイルムとすることができるので好ましい。
上記のハロゲン化炭化水素としては、炭素原子数1〜7のものが好ましく用いられる。更に、ポリマとの相溶性や、支持体から剥ぎ取る流延膜の剥ぎ取り易さを示す剥ぎ取り性、フイルムの機械強度、光学特性等の観点から、ジクロロメタンに炭素数が1〜5のアルコールを1種ないしは、数種類混合させたものを用いることが好ましい。アルコールの含有量は、溶剤に対して2〜25重量%が好ましく、5〜20重量%がより好ましい。アルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール等が挙げられ、中でも、メタノール、エタノール、n−ブタノール、あるいは、これらの混合物を用いることが好ましい。
最近、環境に対する影響を最小限に抑えるため、ジクロロメタンを用いない溶剤組成も提案されている。この目的に対しては、炭素数が4〜12のエーテル、炭素数が3〜12のケトン、炭素数が3〜12のエステルが好ましく、これらを適宜混合して用いることが好ましい。これらの化合物は環状構造を有していてもよいし、エーテル、ケトン及びエステルの官能基、すなわち、−O−、−CO−、及び−COO−のいずれかを2以上有する化合物も溶剤として用いることができる。その他にも、溶剤は、アルコール性水酸基のような他の官能基を有していても良い。なお、2種類以上の官能基を有する場合には、その炭素数がいずれかの官能基を有する化合物の規定範囲内であれば良く、特に限定はされない。
ドープには、目的に応じて可塑剤、紫外線吸収剤(UV剤)、劣化防止剤、滑り剤、剥離促進剤等の公知である各種添加剤を添加させてもよい。例えば、可塑剤としては、トリフェニルフォスフェート、ビフェニルジフェニルフォスフェート等のリン酸エステル系可塑剤や、ジエチルフタレート等のフタル酸エステル系可塑剤、及びポリエステルポリウレタンエラストマー等の公知の各種可塑剤を用いることができる。
また、ドープには、フイルム同士の接着を防止したり、屈折率を調整したりする目的で微粒子を添加させることが好ましい。この微粒子としては、二酸化ケイ素誘導体を用いることが好ましい。本発明における二酸化ケイ素誘導体とは、二酸化ケイ素や、三次元の網状構造を有するシリコーン樹脂も含まれる。このような二酸化ケイ素誘導体は、その表面がアルキル化処理されたものを用いることが好ましい。アルキル化処理のような疎水化処理が施されている微粒子は、溶剤に対する分散性に優れるため、微粒子同士が凝集することなくドープを調製し、更には、フイルムを製造することができるので、面状欠陥が少なく、透明度の高いフイルムを製造することが可能となる。
上記のように、表面にアルキル化処理された微粒子としては、例えば、表面にオクチル基が導入された二酸化ケイ素誘導体として市販されているアエロジルR805(日本アエロジル(株)製)等を用いることができる。なお、微粒子を添加させる効果を確保しつつ、透明度の高いフイルムを得るためにも、ドープの固形分に対する微粒子の含有量は0.2%以下となるようにすることが好ましい。更に、微粒子が光の通過を阻害させないように、その平均粒径は1.0μm以下であることが好ましく、より好ましくは0.3〜1.0μmであり、特に好ましくは0.4〜0.8μmである。
先に説明した通り、本発明では、透明度の高いポリマーフイルムを得るためにもポリマとしてTACを利用してドープを調製することが好ましい。この場合、溶剤や添加座等を混合した後のドープの全量に対して、TACを含有する割合が5〜40重量%であることが好ましい。より好ましくは、TACを含有する割合が15〜30重量%であり、特に好ましくは17〜25重量%である。また、添加剤(主に可塑剤)を含有させる割合は、ドープ中に含まれるポリマやその他添加剤等を含めた固形分全体に対して、1〜20重量%とすることが好ましい。
なお、溶剤、可塑剤、紫外線吸収剤、劣化防止剤、滑り剤、剥離促進剤、光学異方性コントロール剤、レタデーション制御剤、染料、剥離剤等の各種添加剤及び微粒子については、特開2005−104148号公報の[0196]段落から[0516]段落に詳細に記載されており、これらの記載も本発明に適用することができる。また、素材、原料、添加剤の溶解方法及び添加方法、濾過方法、脱泡等についても同様に、特開2005−104148号公報の[0517]段落から[0616]段落に詳細に記載されており、これらの記載も本発明に適用することができる。
以下、実施例1〜5及び比較例1〜3を示し、本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
図1に示すフイルム製造設備10においてフイルムを製造した。適量のドープをドープ製造設備23からフィードブロック35を介して流延ダイ36に送った。この流延ダイ36から連続回転する流延ドラム22にドープを流延して、流延膜26を形成した。このとき、ドープの吐出量を、乾燥後のフイルムの厚みが60μmとなるように調整した。
流延ドラム22は、回転数の制御が可能なステンレス製ドラムを用いた。伝熱媒体供給装置から冷媒を流延ドラム22の内部に供給することにより、流延ドラム22の表面温度を−10℃とした。温調装置33を用いて流延室11の内部温度を常時35℃とした。
流延膜26を冷却ゲル化させ、自己支持性を有するようになったときに、剥取ローラ28により流延膜26を湿潤フイルム27として剥ぎ取った。この湿潤フイルム27を渡り部12に送り、渡り部12に設けられた複数のローラ61で支持しながら搬送する間に、送風器62から40℃に調整した乾燥風を供給して湿潤フイルム27を乾燥させた。
ピンテンタ13に送られた湿潤フイルム27の耳部にピンを差し込み、湿潤フイルム27を搬送した。また、搬送中には、湿潤フイルム27をその幅方向に延伸するとともに、乾燥風を用いて乾燥した。
ピンテンタ13を経た湿潤フイルム27をクリップテンタ14に送った。クリップテンタ14において、湿潤フイルム27の耳部をクリップにより把持しながら搬送し、その搬送中に湿潤フイルム27の乾燥を行った。これにより、フイルム63が得られた。耳切装置15,16を用いて、湿潤フイルム27又はフイルム63の耳部を切断した。切断した耳部を、カッタブロア(図示省略)を介してクラッシャ64に送り、平均80mm2程度のチップに粉砕した。
耳切装置16と乾燥装置17との間に予備乾燥室(図示省略)を設けて100℃の乾燥風を供給することによりフイルム63を予備加熱した後、乾燥装置17に送った。乾燥装置17では、フイルム63を複数のローラ65に巻き掛けながら搬送させ、その搬送中に乾燥を行った。乾燥装置17の内部温度は、フイルム63の膜面温度が140℃となるように調整された。乾燥装置17におけるフイルム63の乾燥時間を10分とした。フイルム63の膜面温度は、フイルム63の搬送路の真上かつ表面近傍に設けた温度計(図示省略)を用いて測定した。
吸着回収装置67を渡り部12、ピンテンタ13、クリップテンタ14、及び乾燥装置17に接続した。この吸着回収装置67は、活性炭からなる吸着剤と、乾燥窒素からなる脱着剤(いずれも図示省略)とを有し、渡り部12、ピンテンタ13、クリップテンタ14、及び乾燥装置17で発生した溶媒ガスを回収した後、水分量が0.3重量%以下になるまで溶剤ガスの水分を除去した。
乾燥装置17と冷却装置18との間に調湿室(図示省略)を設けて、フイルム63に対して、温度50℃、露点20℃のエアを供給した後、直接的に90℃、湿度70%のエアを吹き付けて調湿し、フイルム63に発生しているカールを矯正した。次に、フイルム63を冷却装置18に送り、30℃になるまでフイルム63を徐々に冷却させた。
フイルム63を巻取装置19に送り、プレスローラ71によりフイルム63に対して50N/mの押し圧を付与しながらφ169mmの巻芯70で巻き取った。巻取り時には、フイルム63の巻き始めの張力を300N/mとし、巻き終わりの張力を200N/mとした。以上により、ロール状のフイルム63を得た。
図2に示すように、流延ダイ36の吐出口36aを所定の形状とし、その幅を1.8mとした。流延時のドープの温度を36℃とした。フィードブロック35の内部温度を36℃とした。減圧チャンバ37により、流延ビード40の上流側の圧力を−600Paにまで減圧した。
図3及び図4に示すように、誘導路44を用いて、流延ダイ36の吐出口36aの両端部近傍に凝固防止液41の液溜り41aを形成した。この液溜り41aにより、流延ビード40の両端部に凝固防止液41を連続的に供給した。このとき、ノズル43から供給する凝固防止液41の供給速度を0.2cc/分とした。
完成したフイルムは、膜厚が60μmで、幅が1.8mであった。なお、全製膜工程を通じて、流延膜、湿潤フイルム、及びフイルムの平均乾燥速度を20重量%/分とした。
本実施例で使用した原料の質量部は下記の通りである。なお、ドープ調製用の溶媒としては、予め、塩化メチレン(第1溶媒)、メタノール(第2溶媒)、及びn−ブタノール(第3溶媒)とを混合した混合溶媒を調製後、溶媒タンク(図示省略)に貯留したものを用いた。
TAC(置換度2.86、粘度平均重合度306、含水率0.2質量%、ジクロロメタン溶液中6質量%の粘度315mPa・s、平均粒子径1.5mmであって標準偏差0.5mmである粉体) 100質量部
塩化メチレン(第1溶媒) 400質量部
メタノール(第2溶媒) 77質量部
n−ブタノール(第3溶媒) 5質量部
可塑剤A:(トリフェニルフォスフェート) 7.6質量部
可塑剤B:(ジフェニルフォスフェート) 3.5質量部
なお、ここで使用したTACは、残存酢酸量0.1質量%以下であり、Ca含有量が5ppm、Mg含有量が42ppm、Fe含有量が0.5ppmであり、遊離酢酸40ppm、さらに硫酸イオンが15ppm含むものであった。また、アセトン抽出分は8質量%、重量平均分子量/数平均分子量比は2.7であった。イエローインデックスは6.0であり、ヘイズは0.08、透明度は93.5%であり、Tg(ガラス転移温度;DSCにより測定)は160℃、結晶化発熱量は6.4J/gであった。このTACはパルプから採取したセルロースを原料としてセルローストリアセテートを合成した。
実施例2〜5及び比較例1〜3については、流延ビード40の両端部に対する凝固防止液41の供給に関する条件以外は、実施例1と同様とした。
[実施例2]
実施例1と同様に、誘導路44を用いて凝固防止液41を供給した。このとき、ノズル43から供給する凝固防止液41の供給速度を0.3cc/分とした。
[実施例3]
実施例1と同様に、誘導路44を用いて凝固防止液41を供給した。このとき、ノズル43から供給する凝固防止液41の供給速度を0.85cc/分とした。
[実施例4]
実施例1と同様に、誘導路44を用いて凝固防止液41を供給した。このとき、ノズル43から供給する凝固防止液41の供給速度を0.8cc/分とした。
[実施例5]
実施例1と同様に、誘導路44を用いて凝固防止液41を供給した。このとき、ノズル43から供給する凝固防止液41の供給速度を0.05cc/分とした。
[比較例1]
誘導路44を用いずに凝固防止液41を流延ビード40の両端部に供給した。このとき、ノズル43から供給する凝固防止液41の供給速度を0.2cc/分とした。
[比較例2]
誘導路44を用いずに凝固防止液41を流延ビード40の両端部に供給した。このとき、ノズル43から供給する凝固防止液41の供給速度を0.05cc/分とした。
[比較例3]
誘導路44を用いずに凝固防止液41を流延ビード40の両端部に供給した。このとき、ノズル43から供給する凝固防止液41の供給速度を0.95cc/分とした。
Figure 2009045928
表1は実施例1〜5及び比較例1〜3の結果を示す。この表1において、「誘導路」は誘導路44を示し、「凝固防止液供給速度」はノズル43から供給する凝固防止液41の供給速度を示している。また、「耳塊」は流延ダイ36の吐出口36aの両端部に発生しうる耳塊のことを、「ビード振動」は流延ビード40のバタツキのことを示している。また、「○」は「耳塊」や「ビード振動」の発生が抑制されたことを、「△」は「耳塊」や「ビード振動」が若干発生したが製品上は問題がないことを、「×」は「耳塊」や「ビード振動」の発生が抑制されず製品上の問題が生じたことを示している。この表1の結果が示すように、誘導路44を用いることで、耳塊や流延ビード40のバタツキの発生を抑制することができた。
フイルム製造設備を示す概略図である。 流延ダイ及びその近傍を示す正面図である。 流延ダイの先端部及びその近傍を示す断面図である。 流延ダイの幅方向の先端部及びその近傍を示す側面図である。 流延ダイの幅方向の先端部及びその近傍を示す側面図である。 先端部が切り欠かれた凝固防止液供給用のノズルを示す拡大断面図である。
符号の説明
10 フイルム製造ライン
36 流延ダイ
36a 吐出口
37 減圧チャンバ
38 液法部
40 流延ビード
41 溶剤
41a (溶剤の)液溜り
43 ノズル
44 誘導路
52 ノズル
60 誘導ガイド部
E (流延ダイの吐出口の)端部

Claims (9)

  1. エンドレスに走行する支持体の上に、ポリマと溶媒とを含むドープを流延ダイの吐出部から吐出し、前記流延ダイの吐出部と前記支持体との間に流延ビードを形成するとともに、前記支持体上に流延膜を形成し、前記流延膜を前記支持体上から湿潤フイルムとして剥ぎ取り、この剥ぎ取り後の湿潤フイルムを乾燥させてフイルムを得る溶液製膜方法において、
    前記吐出部の上方位置にノズル口を有する液法ノズルから、前記吐出部の端部近傍に向けて凝固防止液を吐出し、
    前記液法ノズルから吐出された凝固防止液を前記吐出部の端部近傍にまで誘導路で案内して、前記吐出部の端部近傍に前記凝固防止液の液溜りを形成し、
    この液溜りにより前記吐出部の端部及び前記流延ビードの前記支持体幅方向端部に前記凝固防止液を供給することを特徴とする溶液製膜方法。
  2. 前記誘導路は、前記流延ダイの吐出部に対して前記支持体走行方向下流側で、前記流延ダイの表面に沿って形成されていることを特徴とする請求項1記載の溶液製膜方法。
  3. 前記流延ダイは、前記吐出部に向かうに従い次第に前記支持体走行方向の厚みが小さくされる先細り状のテーパーに形成されるとともに、前記支持体走行方向下流側から見たときの、前記流延ダイの正面と、前記吐出部が形成されるランド面との間にテーパー面を有し、
    前記液法ノズルのノズル口は、前記吐出部両端から前記支持体幅方向の中央側に寄った位置で前記テーパー面上に位置し、
    前記誘導路は、前記ノズル口と前記流延ビードの端部とをつなぐ斜め線上に位置することを特徴とする請求項1または2記載の溶液製膜方法。
  4. 前記誘導路は、前記テーパー面に形成される溝または突条から構成されることを特徴とする請求項3記載の溶液製膜方法。
  5. 前記液法ノズルは、その先端に向かうに従い次第に高さが低くなる誘導ガイド部を有し、この誘導ガイド部により前記誘導路を形成することを特徴とする請求項3記載の溶液製膜方法。
  6. 前記ポリマはセルロースアシレートであり、前記凝固防止液の供給速度は0.05cc/分以上0.85cc/分以下であることを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載の溶液製膜方法。
  7. 前記凝固防止液が、塩化メチレンとメタノールとの混合溶媒であり、前記塩化メチレン/メタノールの比率が(2/3)以上(3/2)以下であることを特徴とする請求項1ないし6いずれか1項記載の溶液製膜方法。
  8. 前記流延ビードを前記支持体走行方向上流側から減圧する減圧チャンバを備え、
    前記支持体の走行速度を50m/分以上に、前記フイルムの厚みを20μm以上80μm以下に、その幅を1.5m以上3.0m以下にすることを特徴とする請求項1ないし7いずれか1項記載の溶液製膜方法。
  9. エンドレスに走行する支持体の上に、ポリマと溶媒とを含むドープを流延ダイの吐出部から吐出し、前記流延ダイの吐出部と前記支持体との間に流延ビードを形成するとともに、前記支持体上に流延膜を形成し、前記流延膜を前記支持体上から湿潤フイルムとして剥ぎ取り、この剥ぎ取り後の湿潤フイルムを乾燥してフイルムを得る溶液製膜設備に用いられ、前記流延ビードの前記支持体幅方向両端部に対し凝固防止液を供給し、前記流延ビードの端部のカワバリを防止するカワバリ防止装置において、
    前記吐出部の上方位置にノズル口を有し、前記ノズル口から前記吐出部の端部近傍に向けて凝固防止液を吐出する液法ノズルと、
    前記液法ノズルから吐出された凝固防止液を前記吐出部の端部近傍にまで案内し、前記吐出部の端部近傍に前記凝固防止液の液溜りを形成する誘導路とを備え、
    この液溜りにより前記吐出部の端部及び前記前記流延ビードの端部に凝固防止液を供給することを特徴とするカワバリ防止装置。
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