JP2009045873A - 画像形成装置と画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的低電圧でインク等を移動して高粘度のインク等でも安定して飛翔させて高画質な画像を安定して形成する。
【解決手段】インク貯溜部4の飛翔させるインクを保持するスリット6に櫛歯状に配列された複数の飛翔用電極7と対向電極3との間に高電圧を印加させた状態でEW用駆動電極9とインク貯溜部4内のインク12との間に低電圧を印加して、スリット6のインクをエレクトロウエッティング現象により飛翔用電極7で発生する電界内に移動してインク滴吐出手段2と対向電極3の間に配置した記録媒体17にインク滴12aを飛翔させ、低電圧で高粘度のインク滴12aを安定して飛翔させて印字速度を高める。
【選択図】 図4

Description

この発明は、例えは複写機やプリンタ装置、ファクシミリ装置等に使用してインク液滴等を飛翔させて印字する画像形成装置及び画像形成方法、特に静電吸引方式でインクを飛翔させて高画質な画像を安定して形成することに関するものである。
インクを飛翔させて画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置にはピエゾ変換や静電吸引方式が使用されている。特許文献1に示された静電方式のインクジェット画像形成装置は、インク吐出口側に設けた複数の電極、この電極の先端部に対向した位置に設けた対向電極とを有し、意図しない電極からのインクの飛翔をなくすため、インクを吐出するインク吐出点を形成する電極に近接した位置に設けられた電極に高電圧例えば1800Vの電圧を印加してインク吐出点の電位を近接した位置に設けた電極よりも低くしてインク吐出点にインクを集めて近接した電極の先端のインクを少なくしインク吐出点に吐出メニスカスを形成してインク吐出点の電極からインク液滴を飛翔させるようにしている。
また、特許文献2には、静電吸引方式とエレクトロウエッティング効果によりインク液滴を吐出させる超微細流体ジェット装置が特許文献2に開示されている。特許文献2に示された超微細流体ジェット装置は、液体が供給される超微細径ノズルの内部に飛翔用電極を設け、超微細径ノズル外部には先端外側を覆う電極を設け、この超微細径ノズルの先端に0.05mm以下の距離をおいて対向電極となる基板を配置して構成している。そして超微細径ノズルの先端外部に設けた電極に印加する電圧を制御してエレクトロウエッティング効果により超微細径ノズル内の液体を対向電極側に移動して局所的に電界強度を高めて液滴を飛翔させるようにしている。
特開平11−198381号公報 特開2004−165587号公報
特許文献1に示されたインクジェット画像形成装置は、インクを吐出させるために高電圧のパルス電圧を印加するパルス駆動装置を必要とし、高価であるとともに周波数応答性が低いという短所がある。
また、特許文献2に示された超微細流体ジェット装置は、超微細径ノズル内でエレクトロウエッティング効果により液体を移動させるため、毛細管現象が作用して抵抗となるためエレクトロウエッティング効果を発揮させるために300V程度と比較的高い電圧を印加する必要がある。また、高粘度のインクに適用することは困難である。
この発明は、このような短所を改善し、比較的低電圧でインク等を移動して高粘度のインク等でも安定して飛翔させて高画質な画像を安定して形成することができる画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とするものである。
この発明の液滴飛翔装置は、搬送経路に搬送されている記録媒体にインク滴を吐出させて文字や画像を記録するインク滴飛翔装置を備えた画像形成装置であって、前記インク滴飛翔装置は、インク滴吐出手段と、該インク滴吐出手段と対向して配置された対向電極とを有し、前記インク滴吐出手段は、飛翔させるインクを保持するスリット状又は1次元に配列された複数の貫通孔のインク保持部を有するインク貯溜部と、前記インク保持部に保持されたインクを飛翔させる飛翔手段とを有し、前記飛翔手段は、前記インク保持部内に櫛歯状に配列され、針状に形成された複数の飛翔用電極と、前記複数の飛翔用電極と前記対向電極との間に電界を発生させる電界発生手段と、前記各飛翔用電極と対応して前記インク保持部内に設けられた複数のエレクトロウエッティング用駆動電極(EW用駆動電極)と、前記EW用駆動電極と前記インク貯溜部内の前記各飛翔用電極近傍のインクとの間に電圧を印加して前記インク保持部のインクをエレクトロウエッティング現象で前記電界発生手段の飛翔用電極で発生する電界内に移動する飛翔制御手段とを有し、前記電界発生手段により前記飛翔用電極と前記対向電極との間に高電圧を印加させた状態で前記飛翔制御手段により前記EW用駆動電極と前記インク貯溜部内の前記各飛翔用電極近傍のインクとの間にパルス状の低電圧を印加して、前記インク滴吐出手段と対向電極の間に搬送される記録媒体にインク滴を飛翔させることを特徴とする。
この発明の第2の画像形成装置は、搬送経路に搬送されている記録媒体にインク滴を吐出させて文字や画像を記録するインク滴飛翔装置を備えた画像形成装置であって、前記インク滴飛翔装置は、インク滴吐出手段と、該インク滴吐出手段と対向して配置された対向電極とを有し、前記インク滴吐出手段は、飛翔させるインクを保持する複数のスリット状又は2次元に配列された複数の貫通孔のインク保持部を有するインク貯溜部と、前記インク保持部に保持されたインクを飛翔させる飛翔手段とを有し、前記飛翔手段は、前記インク保持部内に2次元に配列され、針状に形成された複数の飛翔用電極と、前記複数の飛翔用電極と前記対向電極との間に電界を発生させる電界発生手段と、前記各飛翔用電極と対応して前記インク保持部内に設けられた複数のエレクトロウエッティング用駆動電極(EW用駆動電極)と、前記EW用駆動電極と前記インク貯溜部内の前記各飛翔用電極近傍のインクとの間に電圧を印加して前記インク保持部のインクをエレクトロウエッティング現象で前記電界発生手段の飛翔用電極で発生する電界内に移動する飛翔制御手段とを有し、前記電界発生手段により前記飛翔用電極と前記対向電極との間に高電圧を印加させた状態で前記飛翔制御手段により前記EW用駆動電極と前記インク貯溜部内のインクとの間にパルス状の低電圧を印加して、前記インク滴吐出手段と対向電極の間に搬送される記録媒体にインク滴を飛翔させることを特徴とする。
前記EW用駆動電極は前記飛翔用電極の外周面に沿って前記飛翔用電極と一体に形成され、前記EW用駆動電極の外周面に絶縁撥水膜を有することが望ましい。
また、前記EW用駆動電極を、前記インク保持部の前記飛翔用電極と平行な壁面に設けても良い。
さらに、前記飛翔用電極を前記インク保持部の壁面に設け、前記EW用駆動電極を、前記飛翔用電極を設けた前記インク保持部の壁面と対向する壁面に設けても良い。
また、前記インク保持部にインクを吸収する材料を有しても良い。
さらに、前記複数の飛翔用電極は画像解像度ピッチで配列されていることを特徴とする。
また、前記インク貯溜部に貯溜されるインクの粘性は少なくとも8mPa・sであることを特徴とする。
また、前記飛翔制御手段により前記EW用駆動電極に印加する電圧は、前記電界発生手段により前記飛翔用電極と前記対向電極との間に印加する電圧の1/10より小さく設定されていることが望ましい。
さらに、前記インク滴吐出手段を少なくとも2列、前記スリット状又は1次元に配列された複数の貫通孔と直交する方向に並列に配置しても良い。
また、前記少なくとも2列のインク滴吐出手段を、前記スリット状又は1次元に配列された複数の貫通孔の方向に異なる位相で配列することが望ましい。
また、前記第2の画像形成装置において、前記インク滴飛翔装置の飛翔制御手段は、画像データに応じて前記各EW用駆動電極と前記インク貯溜部内の前記各飛翔用電極近傍のインクとの間に電圧を印加して搬送されている記録媒体にフラッシュ印字することが望ましい。
さらに、前記第2の画像形成装置において、前記インク滴飛翔装置を各色毎に記録媒体の搬送経路に沿って配置すると良い。
また、前記第2の画像形成装置において、同一色の前記インク滴飛翔装置を記録媒体の搬送経路に沿って、搬送方向と搬送方向と直交する方向に1/2画素ずらして記録媒体の搬送経路に沿って4組配置しても良い。
さらに、前記第2の画像形成装置において、前記インク滴飛翔装置を記録媒体の搬送経路の表裏に沿って交互に配置すると良い。
この発明の画像形成方法は、搬送経路に搬送されている記録媒体にインク滴を吐出させて文字や画像を記録する画像形成方法であって、飛翔させるインクを保持するインク保持部を有するインク貯溜部の前記インク保持部内に設けられた針状の飛翔用電極と対向して配置された対向電極との間に電界を発生させる工程と、前記インク保持部のインクをエレクトロウエッティング現象により前記飛翔用電極で発生する電界内に移動して前記飛翔用電極と対向電極の間に搬送される記録媒体にインク滴を飛翔させることを特徴とする。
この発明の画像形成装置は、インク貯溜部の飛翔させるインクを保持するスリット状又は1次元に配列された複数の貫通孔のインク保持部に櫛歯状に配列された複数の飛翔用電極と対向電極との間に高電圧を印加させた状態で飛翔制御手段によりEW用駆動電極とインク貯溜部内のインクとの間に低電圧を印加して、インク保持部のインクをエレクトロウエッティング現象により飛翔用電極で発生する電界内に移動してインク滴吐出手段と対向電極の間に配置した記録媒体にインク滴を飛翔させることにより、低電圧でインク滴を安定して飛翔させることができ、高粘度のインク滴を安定して飛翔させて印字速度を高めることができる。
また、飛翔用電極に駆動電圧を印加してスリットや貫通孔で構成するインク保持部内のインクをエレクトロウエッティング現象により飛翔用電極の先端部まで移動することにより、高粘度のインク滴を安定して飛翔させることができる。
また、飛翔制御手段はパルス状の低電圧を発生すれば良いから、構成を簡略化してインク滴飛翔装置の小型化と軽量化を図るとともに、機械的な駆動部や加熱部を必要としないから信頼性と耐久性を高めることができる。
さらに、インク貯溜部を複数の飛翔用電極で共用してインク保持部以外の部分における断面積を大きくしてインク保持部内に対するインク流路を形成するから、高粘度のインクを安定してインク保持部に供給することができ、印字速度の高速化と高画質化を図ることができる。
また、インク貯溜部に飛翔させるインクを保持する複数のスリット状又は2次元に配列された複数の貫通孔のインク保持部を有し、このインク保持部に針状に形成された複数の飛翔用電極を2次元に配列し、各飛翔用電極と対応してEW用駆動電極を設け、飛翔用電極と対向電極との間に高電圧を印加させた状態で飛翔制御手段によりEW用駆動電極とインク貯溜部内の飛翔用電極近傍のインクとの間にパルス状の低電圧を印加して、インク滴吐出手段と対向電極の間に搬送される記録媒体にインク滴を飛翔させて画像を形成することにより印字速度をより高速化することができる。
また、EW用駆動電極を飛翔用電極の外周面に沿って飛翔用電極と一体に形成し、EW用駆動電極の外周面に絶縁撥水膜を設けることにより、飛翔用電極とEW用駆動電極の構成を簡略化できるとともにインク保持部内に安定して配置することができる。
さらに、EW用駆動電極を、インク保持部の飛翔用電極と平行な壁面に設けたり、飛翔用電極をインク保持部の壁面に設け、EW用駆動電極を飛翔用電極を設けたインク保持部の壁面と対向する壁面に設けることにより、エレクトロウエッティング現象によりインク保持部内のインクを飛翔電極の先端部に効率良く移動することができる。
また、インク保持部にインクを吸収する材料を有することにより、インク滴飛翔装置の配置の自由度を高めることができるとともにメンテナンスを容易にすることができる。
さらに、複数の飛翔用電極は画像解像度ピッチで配列することにより、高画質の画像を安定して形成することができる。
また、インク貯溜部に貯溜されるインクの粘性は少なくとも8mPa・sであることにより、高画質の画像を安定して形成できるとともに記録媒体に飛翔したインク滴の乾燥を早めて印字速度の高速化を図ることができる。
また、飛翔制御手段によりEW用駆動電極に印加する電圧は、電界発生手段により飛翔用電極と対向電極との間に印加する電圧の1/10より小さく設定することにより、インク滴を低電圧で安定して飛翔させることができる。
さらに、インク滴吐出手段を少なくとも2列、スリット状又は1次元に配列された複数の貫通孔と直交する方向に並列に配置することにより、印字速度をより高速化することができる。
また、少なくとも2列のインク滴吐出手段を、スリット状又は1次元に配列された複数の貫通孔の方向に異なる位相で配列することにより印字密度を高めることができ、高画質化を図ることができる。
また、複数の飛翔用電極を2次元に配列した画像形成装置において、飛翔制御手段は、画像データに応じて各EW用駆動電極とインク貯溜部内の各飛翔用電極近傍のインクとの間に電圧を印加して搬送されている記録媒体にフラッシュ印字することにより、印字速度のより高速化を図ることができる。
さらに、複数の飛翔用電極を2次元に配列したインク滴飛翔装置を各色毎に記録媒体の搬送経路に沿って配置することにより、カラー画像を高速に印字することができる。
また、複数の飛翔用電極を2次元に配列した同一色のインク滴飛翔装置を記録媒体の搬送経路に沿って、搬送方向と搬送方向と直交する方向に1/2画素ずらして記録媒体の搬送経路に沿って4組配置することにより、画素密度の高密度化を図ることができる。
さらに、複数の飛翔用電極を2次元に配列したインク滴飛翔装置を記録媒体の搬送経路の表裏に沿って交互に配置することにより、記録媒体の両面印刷を高速に行なうことができる。
図1は、この発明の液滴飛翔装置の構成を示す断面図である。図に示すように、液滴飛翔装置1は、液滴吐出手段2と、液滴吐出手段2と対向して配置された対向電極3を有する。液滴吐出手段2は、液貯溜部4と飛翔手段5を有する。液貯溜部4にはスリット又は貫通孔(以下、スリットという)6を有し、絶縁性を有する材料で形成されている。飛翔手段5は、図2の断面図に示すように、棒状の飛翔用電極7と、飛翔用電極7の外周面に設けられた絶縁膜8と、絶縁膜8の外周面に設けられたエレクトロウエッティング用駆動電極(以下、EW用駆動電極という)9と、EW用駆動電極9の外周面を覆う絶縁膜10及び絶縁膜10の外周面に設けられた撥水膜11を有し、先端部が液貯溜部4のスリット6より僅かに突出してスリット6内に設けられている。このスリット6には液体を吸収する材料、例えばスポンジを設けても良い。
飛翔用電極7は導電性と耐放電性を有する材料、例えば銅やタングステンあるいはカーボン等で、外径が0.005〜0.03mm、例えば0.015mmに形成されている。EW用駆動電極9は導電性が良い材料、例えば銅やタングステンあるいはカーボン等で、厚さは0.001〜0.005mm、例えば0.001mmに形成されている。この飛翔用電極7とEW用駆動電極9はエッチングやスパッタ法やCVD法で形成される。絶縁膜8と絶縁膜10は絶縁性と耐放電性の良い材料、例えばSiOで、厚さは0.001〜0.005mm、例えば0.001mmで形成されている。撥水膜11は例えばフッ素系の樹脂で形成されている。液貯溜部4には絶縁性を有し、高粘度のインク12、例えば粘度が8mPa・s以上のインクが貯溜され、スリット6の幅は飛翔用電極7の外径に応じて定められ、飛翔用電極7の外径が0.015mmの場合、例えば飛翔したインクを補充するに十分な流路断面積が確保できるように0.2mm程度に形成されている。対向電極3は導電性が良い材料、例えば銅で形成され、飛翔用電極7の先端と0.01〜0.5mm、例えば0.2mmだけ隔てて配置されている。
飛翔用電極7はバイアス電源13を介して対向電極3に接続され、バイアス電源13から例えば2kV程度の高電圧のバイアス電圧が印加される。EW用駆動電極9は、駆動電源14と飛翔制御手段15を介して液貯溜部4のインク12に接続され、100V以下の低電圧の駆動電圧が印加される。このバイアス電源13と駆動電源14及び飛翔制御手段15は、図3のブロック図に示すように、制御装置16により制御される。
この液滴飛翔装置1で液滴吐出手段2と対向電極3との間に搬送された媒体17に液貯溜部4内のインク12の液滴を飛翔させるとき、制御装置16はバイアス電源13から飛翔用電極7に高電圧を印加して、図1に示すように、飛翔用電極7と対向電極3の間に電界18を発生させている。このとき、液貯溜部4のスリット6内のインク12のスリット6側の表面は飛翔手段5の撥水膜11の撥水効果により生じるメニスカスにより飛翔用電極7の電界18外であるスリット6内に位置している。この状態で制御装置16は飛翔制御手段15をオン・オフ制御して駆動電源14からEW用駆動電極9に低電圧の駆動電圧を印加する。EW用駆動電極9に駆動電圧が印加されると、スリット6内のインク12はエレクトロウエッティング現象により、図4に示すように、飛翔用電極7の先端部まで移動する。すなわち、EW用駆動電極9と液貯溜部4内のインク12との間に駆動電圧を印加してインク12に電荷を与えて帯電すると、インク12の表面張力が低下して撥水膜11との濡れ性が良くなったようになり、スリット6内のインク12の表面が飛翔用電極7の先端部まで移動する。このインク12の表面が移動した飛翔用電極7の先端部と対向電極3の間には高電界が発生しているため、飛翔用電極7の先端部まで移動したインク12は電界に沿って対向電極3へ向かって飛翔して媒体17にインク滴12aを着弾させる。
このようにEW用駆動電極9に印加する低電圧、例えば100V以下の駆動電圧をオン・オフ制御するだけで液貯溜部4内のインク12のインク滴12aを飛翔させることができ、飛翔制御手段15の構成を簡略化して液滴飛翔装置1を低コストにすることができる。
また、飛翔用電極7に駆動電圧を印加してスリット6内のインク12をエレクトロウエッティング現象により飛翔用電極7の先端部まで移動することにより、高粘度のインク12を安定して飛翔させることができる。
この液滴飛翔装置1を使用した画像形成装置について説明する。画像記録装置は、図5(a)の斜視図と(b)の断面図に示すように、液滴飛翔装置1のスリット6を有する液貯溜部4に複数の飛翔手段5a〜5nが画像解像度ピッチで櫛歯状に配列された1次元吐出ユニット20を有する。この飛翔手段5a〜5nの針状の飛翔用電極7の先端部に対向して対向電極3が設けられ、各飛翔用電極7と対向電極3の間に搬送ベルト68で搬送されている記録用紙17が供給される。そして飛翔手段5a〜5nの飛翔用電極7はバイアス電源13に接続され、EW用駆動電極9はそれぞれ飛翔制御部15a〜15nを介して駆動電源14に接続され、対応する飛翔用電極7が設けられた近傍のインク12を帯電させる。複数の飛翔手段5a〜5nの飛翔用電極7は、液貯溜部4内に配置されない後端部が一体に連結されている。この連結された飛翔用電極7はエッチングにより一定微小間隔で形成すると良い。
この1次元吐出ユニット20を有する画像形成装置51は、図6の斜視図に示すように、装置本体に装着され記録用紙を収容する給紙トレイ52と、装置本体に装着され画像が記録された記録用紙をストックする排紙トレイ53とを有する。装置本体の上側には上面カバー54を開閉可能に設けている。また、装置本体の前面55の一端部には、前方側に突き出し、上面カバー54よりも低い位置にカートリジ装填部56を有し、このカートリッジ装填部56の上面に操作キーや表示器などの操作部57が設けられている。カートリッジ装填部56は、その前面に開閉可能な前カバー58を有し、前カバー58を開状態にすることにより、インクを補充するメインタンクであるインクカートリッジ59を脱着できるようになっている。
この画像記録装置51の機構部は、キャリッジ移動方式やラインヘッド方式のいずれを使用しても良い。キャリッジ移動方式の機構部は、図7(a)の側面構成図と(b)の平面構成図に示すように、装置本体51の側板に横架したガイド部材であるガイドロッド61とステー62とによりキャリッジ63を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータによってキャリッジ主走査方向に移動走査する。このキャリッジ63には、液滴飛翔装置1を使用してイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を飛翔させる4個の1次元インク吐出ユニット20を装着している。また、キャリッジ63には、1次元吐出ユニット20に各色のインクを供給するための各色の液体容器であるサブタンク64を搭載している。このサブタンク64には各インクカートリッジ59からインクが補充供給される。ラインヘッド方式の機構部は、図8(a)の側面構成図と(b)の平面構成図に示すように、ヘッドホルダ631に記録用紙17の紙幅に対応する幅を有する1次元吐出ユニット20が単体又は複数配列して記録用紙17を等速移動しながら印字する。
給紙トレイ52の用紙積載部(圧板)65上に積載した記録用紙17を給紙するための給紙部として、用紙積載部65から記録用紙17を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)66と、給紙コロ66に対向し、摩擦係数の大きな材質からなり、給紙コロ66側に付勢されている分離パッド67を有する。この給紙トレイ52から給紙された記録用紙17をガイド68から1次元吐出ユニット20の下方側で搬送するための搬送部として、記録用紙17を搬送するための搬送ベルト69と、給紙部からガイド67を介して送られる記録用紙17を搬送ベルト69との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ70と、略鉛直上方に送られる記録用紙17を略90度方向転換させて搬送ベルト69上に倣わせるための搬送ガイド71と、押さえ部材72で搬送ベルト69側に付勢された先端加圧コロ73とを備えている。また、搬送ベルト69の裏側には1次元インク吐出ユニット20の各飛翔手段5と対向して対向電極3が設けられている。搬送ベルト69は、無端状ベルトであり、搬送ローラ74とテンションローラ75との間に掛け渡されて周回するように構成している。この搬送ベルト69を2層構造にして、内側を金属例えばニッケルのような導電部材とすると良い。また、搬送ベルト69の導電部材に搬送ローラ74から高電圧を印加すると対向電極3の代わりに利用することができる。
1次元吐出ユニット20で記録された記録用紙17を排紙するための排紙部として、搬送ベルト69から記録用紙17を分離するための分離爪76と排紙ローラ77及び排紙コロ78とを備え、排紙ローラ77の下方に排紙トレイ53を備えている。また、装置本体51の背面部には両面給紙ユニット79が着脱自在に装着されている。この両面給紙ユニット79は搬送ベルト69の逆方向回転で戻される記録用紙17を取り込んで反転させて搬送ベルト69に再度送る。この両面給紙ユニット79の上面には手差し給紙部80が設けられている。
この画像形成装置で記録用紙17に印字するときは、印字する画像データに応じて1次元吐出ユニット20の飛翔手段5a〜5nのEW用駆動電極9に印加する駆動電圧をそれぞれ飛翔制御部15a〜15nでオン・オフして各飛翔用電極7の近傍のインク12を帯電させてエレクトロウエッティング現象により所定の飛翔用電極7の先端部まで移動して所定の飛翔用電極7で発生している電界によりインク滴12aを飛翔させて、図5(a)に示すように、記録用紙17に着弾して記録する。このインク滴12aを飛翔させるときの動作速度はEW用駆動電極9に駆動電圧を印加したときのエレクトロウエッティング現象によりインク12が飛翔用電極7の先端部まで移動する速度による。このインク12の移動速度はインク12の粘性により異なり、例えば100μm移動するのに0.1msec要した場合、印字速度は120ppmに相当し、高速化を図ることができる。
このように1次元吐出ユニット20はスリット6を有する液貯溜部4と複数の飛翔手段5a〜5nで構成するから、簡単な構造で小型化と軽量化を図ることができるとともに可動する機械的な駆動部や加熱部を必要としないから信頼性と耐久性を高めることができる。
また、液貯溜部4を複数の飛翔手段5a〜5nで共用して液貯溜部4のスリット6を含めて断面積を大きくしてインク流路を形成するから、高粘度のインクを安定してスリット6内に供給することができ、印字速度の高速化と高画質化を図ることができる。
また、複数の飛翔手段5a〜5n毎に個別液室を設ける必要がないから、容易に作製でき、作製時の歩留まりを向上することができる。
また、1次元吐出ユニット20を少なくとも2列、スリット6と直交する方向に並列に配置することにより、大ドット化や高速化に対応することができる。
さらに、1次元吐出ユニット20を少なくとも2列、スリット6の方向に1/2画素ずる位相をずらして配置することにより、高密度化を図ることができる。
前記説明では画像形成装置に1次元吐出ユニット20を使用した場合について説明したが、図9の斜視図に示すように、複数の飛翔手段5ij(i=a〜n,j=a〜m)を2次元に配置した2次元吐出ユニット21を使用しても良い。
この2次元吐出ユニット21を使用した画像形成装置は、記録用紙17を搬送しながら複数の飛翔手段5ijのEW用駆動電極9に飛翔制御部15ijで画像データに応じて駆動電圧を印加してフラッシュ印字することにより、印字速度をより高速化することができる。例えば記録用紙17の搬送速度を1m/secとした場合、印字速度は286ppmに相当し、高速に印字することができる。
また、インク12の粘性が高い場合は、EW用駆動電極9に駆動電圧を印加したときのエレクトロウエッティング現象によりインク12が飛翔用電極7の先端部まで移動する速度は遅くなる。このインク12の移動速度が遅くなっても、図10の波形図に示すように、画素信号が入力してEW用駆動電極9に駆動電圧を印加してエレクトロウエッティング現象によりインク12が飛翔用電極7の先端部まで移動すると飛翔用電極7で発生している電界によりインク滴12aが飛翔するから、インク12が飛翔用電極7の先端部まで移動する速度が例えば210msecと遅くても印字速度は286ppm程度が可能であり、高粘度のインク12を使用しても高速に印字することができる。
また、この2次元吐出ユニット21を、図11(a)の画像形成装置51の機構部の側面構成図に示すように、記録領域の前後に設けた搬送ローラ対741とテンションローラ対751で記録用紙17を搬送する搬送経路に設け、2次元吐出ユニット21と相対する対向電極3を記録用紙17の搬送ガイドにすることにより、記録用紙17に画像を高速で印字することができる。また、図11(b)に示すように、ロール状の記録用紙17の搬送路に2次元吐出ユニット21を配置したり、(c)に示すように、ロール状の記録用紙17の搬送路にイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の2次元吐出ユニット21Y、21C、21M、21Bkを配置することにより、単色の画像やフルカラーの画像を高速で印字することができるとともに画像形成装置の小型化を図ることができる。
さらに、図12に示すように、ロール紙の記録用紙17の搬送路に例えば4個の2次元吐出ユニット21A〜21Dを設け、基準位置(x1,y1)に対して例えば第1の2次元吐出ユニット21AをX方向とY方向に−1/2画素ずらし、第2の2次元吐出ユニット21BをX方向に−1/2画素、Y方向に+1/2画素ずらし、第3の2次元吐出ユニット21CをX方向に+1/2画素、Y方向に−1/2画素ずらし、第4の2次元吐出ユニット21DをX方向に+1/2画素、Y方向に+1/2画素ずらして配列して、4個の2次元吐出ユニット21A〜21Dに同じ画素信号により駆動電圧を印加することにより、例えば画素密度600dpiを1200dpiと高密度化を図ることができる。
また、図13に示すように、記録用紙17の搬送路の搬送方向に沿って表側と裏側に2次元吐出ユニット21を交互配置することにより記録用紙17の両面に連続的に印刷することができ、印字効率を向上することができる。さらに、記録用紙17の搬送路の表側と裏側にイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の2次元吐出ユニット21Y、21C、21M、21Bkを交互に配置することにより記録用紙17に飛翔したインクの乾燥時間を確保することができる。
前記説明では液滴吐出手段2の飛翔手段5を液貯溜部4とは独立して設けた場合について説明したが、図14(a)と(b)の断面図に示すように、飛翔手段5を液貯溜部4のスリット6を形成する壁面4aに沿って配置し、飛翔手段5を液貯溜部4の一方の壁面4aと一体にしても良い。この場合、飛翔用電極7の外周面を覆った絶縁膜8の外周面の半分に領域にEW用駆動電極9を設け、このEW用駆動電極9の外周面を絶縁膜10と撥水膜11を覆い、飛翔用電極7の外周面を覆った絶縁膜8のEW用駆動電極9を設けなかった領域を液貯溜部4のスリット6を形成する一方の壁面4aに沿って固定する。
このように飛翔手段5を液貯溜部4のスリット6を形成する一方の壁面4aに沿って設けることにより、飛翔手段5を安定に保持することができるとともに、飛翔手段5を簡単に保持することができる。
ここで図14(a)は飛翔用電極7全体を液貯溜部4のスリット6を形成する壁面4aに沿わせた場合、図14(b)は飛翔用電極7の電界を発生する先端部を液貯溜部4のスリット6を形成する壁面4aから一定間隔だけ離した場合を示す。図14(b)に示すように、飛翔用電極7の電界を発生する先端部を壁面4aから離すことにより、発生する電界をより安定化することができる。
前記各説明では液滴吐出手段2の飛翔手段5を飛翔用電極7とEW用駆動電極9を一体に形成した場合について説明したが、図15の断面図に示すように、液貯溜部4のスリット6内に外周面を撥水膜11で覆った飛翔用電極7を配置し、液貯溜部4のスリット6を形成する両壁面4a,4bの飛翔用電極7と対応する部分にEW用駆動電極9を設けても良い。この場合、EW用駆動電極9の外周面を絶縁膜10で覆い、絶縁膜10の壁面4a,4bに対する取付面以外を撥水膜11で覆えば良い。
このように液貯溜部4のスリット6を形成する両壁面4a,4bにEW用駆動電極9を設けることにより、エレクトロウエッティング現象によりインク12を飛翔用電極7の先端部まで効率良く移動することができ、印字速度をより高速化することができる。
また、1次元吐出ユニット20や2次元吐出ユニット21を形成するとき、複数の飛翔用電極7を、図16に示すように、エッチング等で櫛歯状に一体に形成し、各飛翔用電極7の外周面に絶縁膜8を形成することにより、飛翔用電極対22を容易に作製することができる。
さらに、図17に示すように、各飛翔用電極7の先端を先鋭にすることにより、各飛翔用電極7で発生する電界をより安定にするとともにエレクトロウエッティング現象により移動するインク12を飛翔用電極7の先端部まで容易に移動することができ、印字速度のより高速化を図ることができる。
また、図18に示すように、EW用駆動電極9を飛翔用電極7と一体に形成し、液貯溜部4のスリット6を形成するの両壁面4a,4bにも撥水膜11を設けても良い。
前記説明では液貯溜部4のスリット6にあるインク12を飛翔用電極7の先端にエレクトロウエッティング現象により移動する場合について説明したが、図19(a)の側面図と(b)の下面図に示すように、スリット6の代わりに飛翔用電極7を有する飛翔手段5にU字状やV字状あるいは螺旋状のインク導路23を1又は複数設けて、液貯溜部4に貯溜したインク12をインク導路23に導き、このインク12をエレクトロウエッティング現象により飛翔用電極7の先端に移動するようにしても良い。
また、前記説明では画像形成装置のインク滴12aを飛翔させる1次元吐出ユニット20や2次元吐出ユニット21でインク滴12aを飛翔させる液滴飛翔装置1の飛翔手段5に棒状の飛翔用電極7を設けた場合について説明したが、図20(a)に示すように、飛翔用電極7の液貯溜部4のスリット6内に配置する先端部を偏平型形状にしたり、図20(b)に示すように、飛翔用電極7の液貯溜部4のスリット6内に配置する先端部を円筒型形状にしたり、図20(c)に示すように、飛翔用電極7の液貯溜部4のスリット6内に配置する先端部を球形型形状にしたり、図20(d)に示すように、飛翔用電極7の液貯溜部4のスリット6内に配置する先端部を円錐台型形状にして先端に先鋭部を設けたり、図20(e)に示すように、液貯溜部4のスリット6内に配置する飛翔用電極7をボールペン型形状等の各種形状を採用することができる。
この発明の液滴飛翔装置の構成を示す断面図である。 電極部の構成を示す断面図である。 各電源と飛翔制御手段に対する制御装置の接続を示すブロック図である。 液滴飛翔装置で液滴を飛翔させている状態を示す断面図である。 1次元吐出ユニットの構成図である。 画像形成装置の構成を示す斜視図である。 画像形成装置の機構部の構成図である。 画像形成装置の他の機構部の構成図である。 2次元吐出ユニットの構成を示す斜視図である。 インク滴を飛翔させるときの動作を示す波形図である。 他の画像形成装置の構成図である。 ロール状の記録用紙に対する2次元吐出ユニットの他の配置図である。 記録用紙の搬送路の表裏に設けた2次元吐出ユニットの配置図である。 第2の液滴飛翔装置の構成を示す断面図である。 第3の液滴飛翔装置の構成を示す断面図である。 櫛歯状の飛翔用電極を示す正面図である。 第4の液滴飛翔装置の構成を示す断面図である。 第5の液滴飛翔装置の構成を示す断面図である。 インク導路が設けられた飛翔用電極を有する電極部の構成を示す斜視図である。 飛翔用電極の隠す形状を示す断面図である。
符号の説明
1;液滴飛翔装置、2;液滴吐出手段、3;対向電極、4;液貯溜部、
5;飛翔手段、6;スリット、7;飛翔用電極、8;絶縁膜、9;EW用駆動電極、
10;絶縁膜、11;撥水膜、12;インク、13;このバイアス電源、
14;駆動電源、15;飛翔制御手段、16;制御装置、17;媒体(記録用紙)、
20;1次元吐出ユニット、21;2次元吐出ユニット、
22;櫛歯状の飛翔用電極、23;インク導路、51;画像形成装置。

Claims (16)

  1. 搬送経路に搬送されている記録媒体にインク滴を吐出させて文字や画像を記録するインク滴飛翔装置を備えた画像形成装置であって、
    前記インク滴飛翔装置は、インク滴吐出手段と、該インク滴吐出手段と対向して配置された対向電極とを有し、
    前記インク滴吐出手段は、飛翔させるインクを保持するスリット状又は1次元に配列された複数の貫通孔のインク保持部を有するインク貯溜部と、前記インク保持部に保持されたインクを飛翔させる飛翔手段とを有し、
    前記飛翔手段は、前記インク保持部内に櫛歯状に配列され、針状に形成された複数の飛翔用電極と、前記複数の飛翔用電極と前記対向電極との間に電界を発生させる電界発生手段と、前記各飛翔用電極と対応して前記インク保持部内に設けられた複数のエレクトロウエッティング用駆動電極(EW用駆動電極)と、前記EW用駆動電極と前記インク貯溜部内の前記各飛翔用電極近傍のインクとの間に電圧を印加して前記インク保持部のインクをエレクトロウエッティング現象で前記電界発生手段の飛翔用電極で発生する電界内に移動する飛翔制御手段とを有し、
    前記電界発生手段により前記飛翔用電極と前記対向電極との間に高電圧を印加させた状態で前記飛翔制御手段により前記EW用駆動電極と前記インク貯溜部内の前記各飛翔用電極近傍のインクとの間にパルス状の低電圧を印加して、前記インク滴吐出手段と対向電極の間に搬送される記録媒体にインク滴を飛翔させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 搬送経路に搬送されている記録媒体にインク滴を吐出させて文字や画像を記録するインク滴飛翔装置を備えた画像形成装置であって、
    前記インク滴飛翔装置は、インク滴吐出手段と、該インク滴吐出手段と対向して配置された対向電極とを有し、
    前記インク滴吐出手段は、飛翔させるインクを保持する複数のスリット状又は2次元に配列された複数の貫通孔のインク保持部を有するインク貯溜部と、前記インク保持部に保持されたインクを飛翔させる飛翔手段とを有し、
    前記飛翔手段は、前記インク保持部内に2次元に配列され、針状に形成された複数の飛翔用電極と、前記複数の飛翔用電極と前記対向電極との間に電界を発生させる電界発生手段と、前記各飛翔用電極と対応して前記インク保持部内に設けられた複数のエレクトロウエッティング用駆動電極(EW用駆動電極)と、前記EW用駆動電極と前記インク貯溜部内の前記各飛翔用電極近傍のインクとの間に電圧を印加して前記インク保持部のインクをエレクトロウエッティング現象で前記電界発生手段の飛翔用電極で発生する電界内に移動する飛翔制御手段とを有し、
    前記電界発生手段により前記飛翔用電極と前記対向電極との間に高電圧を印加させた状態で前記飛翔制御手段により前記EW用駆動電極と前記インク貯溜部内の前記各飛翔用電極近傍のインクとの間にパルス状の低電圧を印加して、前記インク滴吐出手段と対向電極の間に搬送される記録媒体にインク滴を飛翔させることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記EW用駆動電極は前記飛翔用電極の外周面に沿って前記飛翔用電極と一体に形成され、前記EW用駆動電極の外周面に絶縁撥水膜を有する請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記EW用駆動電極を、前記インク保持部の前記飛翔用電極と平行な壁面に設けた請求項1又は2記載の画像形成装置。
  5. 前記飛翔用電極を前記インク保持部の壁面に設け、前記EW用駆動電極を、前記飛翔用電極を設けた前記インク保持部の壁面と対向する壁面に設けた請求項1又は2記載の画像形成装置。
  6. 前記インク保持部にインクを吸収する材料を有する請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記複数の飛翔用電極は画像解像度ピッチで配列されている請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置
  8. 前記インク貯溜部に貯溜されるインクの粘性は少なくとも8mPa・sである請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記飛翔制御手段により前記EW用駆動電極に印加する電圧は、前記電界発生手段により前記飛翔用電極と前記対向電極との間に印加する電圧の1/10より小さく設定されている請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記インク滴吐出手段を少なくとも2列、前記スリット状又は1次元に配列された複数の貫通孔と直交する方向に並列に配置した請求項1記載の画像形成装置。
  11. 前記少なくとも2列のインク滴吐出手段を、前記スリット状又は1次元に配列された複数の貫通孔の方向に異なる位相で配列した請求項10記載の画像形成装置。
  12. 前記インク滴飛翔装置の飛翔制御手段は、画像データに応じて前記各EW用駆動電極と前記インク貯溜部内の前記各飛翔用電極近傍のインクとの間に電圧を印加して搬送されている記録媒体にフラッシュ印字する請求項2記載の画像形成装置。
  13. 前記インク滴飛翔装置を各色毎に記録媒体の搬送経路に沿って配置した請求項12記載の画像形成装置。
  14. 同一色の前記インク滴飛翔装置を記録媒体の搬送経路に沿って、搬送方向と搬送方向と直交する方向に1/2画素ずらして記録媒体の搬送経路に沿って4組配置した請求項12記載の画像形成装置。
  15. 前記インク滴飛翔装置を記録媒体の搬送経路の表裏に沿って交互に配置した請求項12乃至14のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 搬送経路に搬送されている記録媒体にインク滴を吐出させて文字や画像を記録する画像形成方法であって、
    飛翔させるインクを保持するインク保持部を有するインク貯溜部の前記インク保持部内に設けられた針状の飛翔用電極と対向して配置された対向電極との間に電界を発生させる工程と、
    前記インク保持部のインクをエレクトロウエッティング現象により前記飛翔用電極で発生する電界内に移動して前記飛翔用電極と対向電極の間に搬送される記録媒体にインク滴を飛翔させることを特徴とする画像形成方法。
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