JP2012106448A - ヘッドクリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェットプリンタ等の、インクを用いて画像形成を行う画像形成装置に用いられるヘッドを、ヘッドに対するブレードの機械的な接触を伴わずともクリーニング可能なヘッドクリーニング装置及びかかるヘッドクリーニング装置を備えたかかる画像形成装置の提供。
【解決手段】ヘッド61Y、61M、61C、61BKに備えられた導電性のプレート部材61aと、所定方向C1に沿って配列された複数の電極37と、複数の電極37を覆った、表面が撥液性を有する絶縁膜38とを備えたクリーニング部材31と、絶縁膜38の表面がプレート部材61aに対向した状態で、複数の電極37に所定方向C1に沿って周期的に電圧を印加することで、同表面とプレート部材61aとに挟まれた液体Lを所定方向C1に沿って移動させ、プレート部材61aをクリーニングする電圧印加手段とを用いる。
【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェットプリンタ等の、インクを用いて画像形成を行う画像形成装置に用いられる、インクを吐出するヘッドをクリーニングするヘッドクリーニング装置及びかかるヘッドクリーニング装置を備えたかかる画像形成装置に関する。
従来より、ピエゾ方式に代表される可動アクチュエータ方式、サーマル方式に代表される加熱膜沸騰方式等により、微小のノズルからインク等の記録液を液滴化して吐出するヘッドを備え、インクジェット記録を行うインクジェットプリンタ等のインクジェット方式の画像形成装置が知られている(たとえば、〔特許文献1〕〜〔特許文献4〕参照)。このような画像形成装置は、画像情報に応じてかかる記録液を紙等の記録媒体に付着させて画像形成を行う画像形成技術を用いたものである。
インクジェット方式の画像形成装置は、感光体等を用いる電子写真方式の画像形成装置に比べた場合の装置構成の簡便さから、プリンタ、ファクシミリ及び複写機等への適用範囲が拡大しつつある。また、インクジェット方式の画像形成装置は、電気回路形成やバイオテクノロジーへの応用など、新たな領域への発展が期待されている。
インクジェット方式の画像形成装置においては、ヘッドに備えられたノズル部近辺のインクが増粘または乾燥することによる吐出不良、画像形成時に発生するミスト、その他、異物、紙粉の付着によるインク滴飛翔方向の乱れ、などによる画像品質の劣化が問題である。
この問題を解決するために、ゴムなどの柔軟材でできたブレード言い換えるとワイパーによってノズル面を拭い去るようにワイピングし、ノズル周辺の、インク溜り、インクミスト、埃、紙粉などの付着物を除去するヘッドクリーニング方法が従来から広く知られている(たとえば、〔特許文献1〕参照)。
なお、一般に、疎水性の絶縁膜表面に導電性の液滴を置き、前記絶縁膜の内表面に配置した平板電極と、前記液滴との間に絶縁膜を介して電圧を印加すると、前記液滴と前記平板電極とが形成するキャパシタンスによる静電エネルギー分の表面エネルギーが減少し、前記液滴の接触角が低下することが知られており、この現象は、エレクトロウェッティング(Electrowetting)と呼ばれる。エレクトロウェッティング現象をインクジェット方式の画像形成装置に応用したものとしては、エレクトロウェッティング現象によってノズルを形成されたプレート表面に液体を広げて湿潤させ、ノズル部の乾燥を低減させる技術(たとえば、〔特許文献2〕参照)、ヘッド内のフィルター部にエレクトロウェッティング現象を応用し、フィルター部の濡れ性を制御することでフィルター部への気泡吸着とパージを制御する技術(たとえば、〔特許文献3〕参照)が知られている。さらに、エレクトロウェッティング現象を応用し、複数の電極上の絶縁膜と対向電極とに挟まれた液滴を、複数の電極の電圧制御によって一方向に搬送可能であることが知られている(たとえば、〔非特許文献1〕、〔非特許文献2〕参照)。
しかしながら、ノズル面に対するブレードの機械的な接触は、長期的に見るとノズル面の劣化や、ブレードの劣化をもたらす。特に、インクジェットヘッドではインクの吐出性およびメニスカスの保持力を上げるために、ノズル面の表面が撥水膜処理されていることが多く、かかる機械的な接触は、この撥水膜にダメージを与える。撥水膜のダメージは吐出液滴の飛翔曲がりやミスト発生、ばらつきなどの原因となり、画像品質を著しく劣化させる。また、ブレードが劣化した際には、ワイピング性能が落ちるためノズル面に付着したミスト、異物などがうまく除去されなくなり、やはり画像品質の劣化を招く。
よって、ノズル面の特に撥水膜にダメージを与えることなくノズル面を清掃する技術が、インクジェット方式の画像形成装置を長期にわたり安定的に動作させるために望まれているところである。
本発明は、インクジェットプリンタ等の、インクを用いて画像形成を行う画像形成装置に用いられる、インクを吐出するヘッドを、ヘッドに対するブレードの機械的な接触を伴わずともクリーニング可能なヘッドクリーニング装置及びかかるヘッドクリーニング装置を備えたかかる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、インクを吐出するヘッドに備えられた導電性のプレート部材と、所定方向に沿って配列された複数の電極と、この複数の電極を覆った、表面が撥液性を有する絶縁膜とを備えたクリーニング部材と、前記絶縁膜の表面が前記プレート部材に対向した状態で、前記複数の電極に前記所定方向に沿って周期的に電圧を印加することで、前記表面と前記プレート部材とに挟まれた液体を前記所定方向に沿って移動させ、前記プレート部材をクリーニングする電圧印加手段とを有するヘッドクリーニング装置にある。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のヘッドクリーニング装置において、前記プレート部材は、インクを吐出するノズルを前記所定方向に平行に複数配列したノズル列を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のヘッドクリーニング装置において、前記ノズル列は、前記所定方向に交差する交差方向に複数並設されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載のヘッドクリーニング装置において、前記表面と前記プレート部材との間に導電性の液体を供給する液体供給手段と、この液体供給手段によって供給され前記プレート部材をクリーニングした液体を回収する液体回収手段とを有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のヘッドクリーニング装置において、前記液体供給手段は、液体の吐出口を前記プレート部材に有していることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4または5記載のヘッドクリーニング装置であって、請求項3記載のヘッドクリーニング装置に従属したヘッドクリーニング装置において、前記吐出口を、前記複数のノズル列のそれぞれに応じて、前記交差方向に沿って複数有していることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項4ないし6の何れか1つに記載のヘッドクリーニング装置において、前記液体回収手段は、液体の回収口を前記プレート部材に有していることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載のヘッドクリーニング装置において、前記プレート部材と前記クリーニング部材とを相対的に移動させることで、前記プレート部材がクリーニングされる第1の状態と、この第1の状態と異なる第2の状態とを選択的に形成する移動手段を有することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1ないし8の何れか1つに記載のヘッドクリーニング装置を有する画像形成装置にある。
本発明は、インクを吐出するヘッドに備えられた導電性のプレート部材と、所定方向に沿って配列された複数の電極と、この複数の電極を覆った、表面が撥液性を有する絶縁膜とを備えたクリーニング部材と、前記絶縁膜の表面が前記プレート部材に対向した状態で、前記複数の電極に前記所定方向に沿って周期的に電圧を印加することで、前記表面と前記プレート部材とに挟まれた液体を前記所定方向に沿って移動させ、前記プレート部材をクリーニングする電圧印加手段とを有するヘッドクリーニング装置にあるので、エレクトロウェッティングを利用した液体の移動でプレート部材をクリーニングすることで、プレート部材を長寿命化しヘッドを長寿命化可能であり、長期にわたって良好な画像形成を行うことに寄与可能なヘッドクリーニング装置を提供することができる。
前記プレート部材は、インクを吐出するノズルを前記所定方向に平行に複数配列したノズル列を有することとすれば、エレクトロウェッティングを利用した液体の、ノズル列に添った移動でノズル周辺を効率よくクリーニングすることによってプレート部材をより良好にクリーニングすることで、プレート部材を長寿命化しヘッドを長寿命化可能であり、長期にわたって良好な画像形成を行うことに寄与可能なヘッドクリーニング装置を提供することができる。
前記ノズル列は、前記所定方向に交差する交差方向に複数並設されていることとすれば、エレクトロウェッティングを利用した液体の移動でプレート部材をクリーニングすることで、プレート部材を長寿命化しヘッドを長寿命化可能であり、画像形成がたとえば多色や高速で行われる場合でも、長期にわたって良好な画像形成を行うことに寄与可能なヘッドクリーニング装置を提供することができる。
前記表面と前記プレート部材との間に導電性の液体を供給する液体供給手段と、この液体供給手段によって供給され前記プレート部材をクリーニングした液体を回収する液体回収手段とを有することとすれば、たとえばヘッドから吐出したインクをかかる液体として用いなくても、エレクトロウェッティングを利用した液体の移動でプレート部材をクリーニングすることで、プレート部材を長寿命化しヘッドを長寿命化可能であり、長期にわたって良好な画像形成を行うことに寄与可能なヘッドクリーニング装置を提供することができる。
前記液体供給手段は、液体の吐出口を前記プレート部材に有していることとすれば、たとえばヘッドから吐出したインクをかかる液体として用いなくても、エレクトロウェッティングを利用した液体の移動でプレート部材をクリーニングすることで、プレート部材を長寿命化しヘッドを長寿命化可能であり、長期にわたって良好な画像形成を行うことに寄与可能な、比較的簡易な構成の液体供給手段を備えたヘッドクリーニング装置を提供することができる。
前記吐出口を、前記複数のノズル列のそれぞれに応じて、前記交差方向に沿って複数有していることとすれば、たとえばヘッドから吐出したインクをかかる液体として用いなくても、エレクトロウェッティングを利用した液体の移動でプレート部材をクリーニングすることで、プレート部材を長寿命化しヘッドを長寿命化可能であり、画像形成がたとえば多色で行われる場合におけるクリーニングによる混色を防止ないし抑制し、長期にわたって良好な画像形成を行うことに寄与可能なヘッドクリーニング装置を提供することができる。
前記液体回収手段は、液体の回収口を前記プレート部材に有していることとすれば、たとえばヘッドから吐出したインクをかかる液体として用いなくても、エレクトロウェッティングを利用した液体の移動でプレート部材をクリーニングすることで、プレート部材を長寿命化しヘッドを長寿命化可能であり、長期にわたって良好な画像形成を行うことに寄与可能な、比較的簡易な構成の液体回収手段を備えたヘッドクリーニング装置を提供することができる。
前記プレート部材と前記クリーニング部材とを相対的に移動させることで、前記プレート部材がクリーニングされる第1の状態と、この第1の状態と異なる第2の状態とを選択的に形成する移動手段を有することとすれば、たとえば画像形成を行う第2の状態から、クリーニングを行う第1の状態に変更して、エレクトロウェッティングを利用した液体の移動でプレート部材をクリーニングすることで、プレート部材を長寿命化しヘッドを長寿命化可能であり、長期にわたって良好な画像形成を行うことに寄与可能なヘッドクリーニング装置を提供することができる。
本発明は、かかるヘッドクリーニング装置を有する画像形成装置にあるので、エレクトロウェッティングを利用した液体の移動でプレート部材をクリーニングすることで、プレート部材を長寿命化しヘッドを長寿命化可能であり、長期にわたって良好な画像形成を行うことが可能な画像形成装置を提供することができる。
本発明を適用した画像形成装置の概略正面図である。 図1に示した画像形成装置に備えられた、ヘッドを含むインク吐出装置の概略図である。 図1に示した画像形成装置に備えられたヘッドクリーニング装置の一部の構成及び同装置がクリーニング動作を行う状態を示した概略正断面図である。 図1に示した画像形成装置に備えられたヘッドに設けられたノズル列の配列態様を示した概略平面図である。 図1に示した画像形成装置に備えられたヘッドクリーニング装置に設けられた液体供給手段及び液体回収手段の構成例を示した概略正断面図である。 図1に示した画像形成装置に備えられたヘッドクリーニング装置に設けられた複数の電極の構成態様及び吐出口の配設態様を示した概略平面図である。 図6に示した複数の電極に対する電圧の印加タイミングを説明するための概念図である。 本発明を適用した他の画像形成装置に適用されたエレクトロウェッティング現象による液体搬送の原理を説明するための概念図である。 図1に示した画像形成装置に備えられたヘッドクリーニング装置に設けられた複数の電極の別の構成態様を示した概略平面図である。 図1に示した画像形成装置に備えられたヘッドクリーニング装置に設けられた複数の電極のさらに別の構成態様を示した概略平面図である。 図1に示した画像形成装置に備えられたヘッドクリーニング装置に設けられた液体供給手段及び液体回収手段の別の構成例を示した概略正断面図である。 図1に示した画像形成装置に備えられたヘッドクリーニング装置に設けられた複数の電極のまたさらに別の構成態様及びこの構成態様の複数の電極に対する電圧の印加タイミングを説明するための概略図である。
図1に本発明を適用した画像形成装置の概略を示す。画像形成装置100は、インクジェットプリンタとしてのプリンタであってフルカラーの画像形成を行うことができるようになっている。画像形成装置100は、外部から受信した画像情報に対応する画像信号に基づき画像形成処理を行なう。
画像形成装置100は、一般にコピー等に用いられる普通紙の他、OHPシートや、カード、ハガキ等の厚紙や、封筒等の何れをもシート状の記録媒体としてこれに画像形成を行なうことが可能である。画像形成装置100は、記録媒体である用紙としての記録体である転写紙Sの片面に画像形成可能な片面画像形成装置であるが、転写紙Sの両面に画像形成可能な両面画像形成装置であってもよい。
画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する像としての画像を形成可能な、当該色のインクを吐出するインク吐出体としてのインクヘッドである記録ヘッドとしてのヘッド61Y、61M、61C、61BKを有している。画像形成装置100はヘッド61Y、61M、61C、61BKを水平方向に平行配設したタンデム構造となっている。
ヘッド61Y、61M、61C、61BKは、画像形成装置100の本体99の略中央部に配設された無端のベルトとして構成された用紙搬送ベルトとしてのベルト11の上方であってベルト11の外周面に対向する位置に配設されている。ヘッド61Y、61M、61C、61BKは、ベルト11の移動方向である図1における反時計回り方向に沿った、同図における左方向であるA1方向の上流側からこの順で並んでいる。同図において各符号の数字の後に付されたY、M、C、BKは、イエロー、マゼンタ、シアン、黒用の部材であることを示している。
ヘッド61Y、61M、61C、61BKはそれぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の画像を形成するためのインク吐出装置60Y、60M、60C、60BKに備えられている。各ヘッド61Y、61M、61C、61BKは、フルライン型であって、図1の紙面に垂直な方向に延在した態様で、インク吐出装置60Y、60M、60C、60BKに備えられている。
ベルト11は、転写紙Sを外周面に保持し各ヘッド61Y、61M、61C、61BKに対向させながらA1方向に搬送し、この過程で、各ヘッド61Y、61M、61C、61BKからイエロー、マゼンタ、シアン、黒のインクが順次重ね合わされる態様で吐出され、転写紙S上に画像が形成されるようになっている。ベルト11は、後述するように転写紙Sを吸着保持するために図示しない多数の孔を形成されている。
ヘッド61Y、61M、61C、61BKによる転写紙Sに対するインクの吐出は、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色の画像領域が転写紙Sの同じ位置に重なるよう、A1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして行われる。
図1に示すように、画像形成装置100は、ヘッド61Y、61M、61C、61BKをそれぞれ備えたインク吐出装置60Y、60M、60C、60BKと、ベルト11を備え転写紙Sをベルト11に吸着保持した状態で搬送する用紙搬送ユニットとしての搬送ユニット10と、転写紙Sを多数枚積載可能であり積載した転写紙Sのうち最上位の転写紙Sのみを搬送ユニット10に向けて給送する給紙ユニット20と、搬送ユニット10によって搬送されてきた画像形成済み言い換えるとプリント済みの転写紙Sを多数積載可能な排紙台25とを有している。
画像形成装置100はまた、ヘッド61Y、61M、61C、61BKを一体に支持したヘッド支持体としてのキャリッジ50と、ヘッド61Y、61M、61C、61BKをクリーニングするヘッドクリーニング手段としての記録ヘッド維持回復装置であるヘッドクリーニング装置30と、画像形成装置100の動作全般を制御する図示しないCPU、メモリ等を含む制御手段としての制御部70とを有している。
図1に示すように、搬送ユニット10は、ベルト11の他に、ベルト11を巻き掛けられた、駆動部材である駆動ローラ12と、従動部材である張架ローラ13と、これらの下方に配設されベルト11に形成された孔を通じてベルト11の外周面と転写紙Sとの間に負圧を発生させる向きの空気流を形成し転写紙Sの裏面をベルト11の上面に吸着保持させるエアー吸着ファンとしてのファン14と、駆動ローラ12を回転駆動する図示しない駆動手段としてのモータ等とを有している。
給紙ユニット20は、転写紙Sを多数枚積載可能な給紙トレイ21と、給紙トレイ21に積載された転写紙Sのうち最上位の転写紙Sのみを搬送ユニット10に向けて給送する給紙ローラ22と、給紙トレイ21及び給紙ローラ22を支持した筐体23と、給紙ローラ22を、ヘッド61Y、61M、61C、61BKにおけるインクの吐出タイミングに合わせるように回転駆動し転写紙Sを給送させる図示しない駆動手段としてのモータ等とを有している。
キャリッジ50は、ヘッド61Y、61M、61C、61BKを収納した本体部50aと、本体部50aの上部に突設された凸部50bとを有している。本体部50aは、ヘッド61Y、61M、61C、61BKに劣化等が生じたときにこれらが新規のものに交換可能であるように、またメンテナンスを容易にするために、ヘッド61Y、61M、61C、61BKと一体で、本体99に対して着脱可能となっている。ヘッド61Y、61M、61C、61BKもそれぞれ、劣化等が生じたときに新規のものに交換可能であるように、またメンテナンスを容易にするために、独立して本体部50aに対して着脱可能となっている。これによって、交換作業、メンテナンス作業が容易化されている。凸部50bには図示しないねじ孔が形成されている。
インク吐出装置60Y、60M、60C、60BKは、用いる記録液の色が異なるものの、その余の点では互いに略同様の構成となっている。インク吐出装置60Y、60M、60C、60BKはそれぞれ、ヘッド61Y、61M、61C、61BKをそれぞれ複数、主走査方向に延設され、インク吐出装置60Y、60M、60C、60BK、画像形成装置100はヘッド固定式のフルライン型となっている。
インク吐出装置60Y、60M、60C、60BKは、ヘッド61Y、61M、61C、61BKに供給される当該色の記録液を収容したメインタンクとしての記録液カートリッジであるインクカートリッジ81Y、81M、81C、81BKと、インクカートリッジ81Y、81M、81C、81BKをそれぞれヘッド61Y、61M、61C、61BKに連結し、インクカートリッジ81Y、81M、81C、81BK内に収容された記録液を各ヘッド61Y、61M、61C、61BKに供給する可撓性のチューブ82Y、82M、82C、82BKと、チューブ82Y、82M、82C、82BKを介して、インクカートリッジ81Y、81M、81C、81BK内に収容された記録液を各ヘッド61Y、61M、61C、61BKに向けて圧送し給送するための供給ポンプとしての図示しないポンプとを有している。
インクカートリッジ81Y、81M、81C、81BKは、内部の記録液が消費されて残り少なくなったときあるいはなくなったとき等に新規のものに交換可能であるように、またメンテナンスを容易にするために、本体99に対して着脱可能となっている。
図2に示すように、各ヘッド61Y、61M、61C、61BKは、同図において下方を向く記録液吐出側に配設された導電性のプレート部材としてのノズルプレートであるノズル板61aと、ノズル板61aに形成されたノズル61bと、インクカートリッジ81Y、81M、81C、81BKから記録液を供給され記録液を充填された液室としてのインク液室であるインク室61cと、インク室61c内の記録液をノズル61bから吐出させる図示しないインク吐出手段とを有している。ノズル板61a、ノズル61b、インク室61c、インク吐出手段はこれらが1組となって、それぞれ各ヘッド61Y、61M、61C、61BKに多数備えられているが、同図においてはそのうちの1組のみを図示している。
図3に示すように、ノズル板61aは、各ヘッド61Y、61M、61C、61BKのそれぞれに、図1の紙面に垂直な方向に対応する図3における左右方向に、延設された態様で備えられている。同図において、矢印C1で示した方向は、左右方向のうちの右方向を示している。
ノズル板61aは、各ヘッド61Y、61M、61C、61BKのそれぞれにおいては、すべてのノズル61b等に共通である。各ヘッド61Y、61M、61C、61BKに多数備えられているノズル61bは、各ヘッド61Y、61M、61C、61BKのそれぞれに備えられているノズル板61aに、図3及び図4に示すように、C1方向に沿って並設され、図4に示すようにノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKを形成している。すなわち、C1方向は、各ノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKの配列方向に一致している。
本形態において、ノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKは、C1方向に直交の態様で交差する交差方向であるA1方向に複数並設された態様で配設され多色の画像形成を可能としているとともに、ノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKはそれぞれ、A1方向に1列ずつ配設されているが、ノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKをそれぞれ、C1方向と交差する方向、たとえばA1方向に、複数並設しても良い。ノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKをそれぞれC1方向と交差する方向に複数並設すると、高速の画像形成が可能となる。また、ノズル板61aは、ヘッド61Y、61M、61C、61BKに共通の構成とし、ノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKの全てを備えていても良い。
ノズル板61aは、導電性の基材61a1と、基材61a1の、記録液吐出側の面に形成された撥水膜61a2とを有している。
基材61a1は、全体が導電性であっても良いし、インク室61c側の面のみを導電処理された部材であっても良いい。
撥水膜61a2は、フッ素系撥水剤やシリコン系撥水剤などを基材61a1に塗布して形成しても良いし、フッ素系高分子やフッ素―金属化合物共析などを基材61a1にメッキして形成しても良く、撥水性がある膜なら特に限定されない。ノズル板61a、基材61a1は、インク室61c側の面をインク室61c内の記録液との界面を形成する界面形成部として備えている。
ノズル板61aは、後述するように対向電極として機能してノズル板61aのクリーニングに寄与することから、導電性を有する必要があり、少なくとも基材61a1の一部具体的にはその表面においてクリーニングを必要とする部分に対応した部分が金属製のプレート状の部材であることが最も好ましい。本形態において、ヘッド61Y、61M、61C、61BKは、ニッケル合金製の金属プレートによって形成された基材61a1上に撥水膜61a2が形成されたノズル板61aを備えたインクジェットヘッド(市販インクジェットプリンタGX5000、リコー製)を採用している。
インク吐出手段は、各ノズル61bから記録液を液滴化して吐出させ転写紙Sに着弾させるためのアクチュエータとして圧電素子を有し、制御部70による制御によって圧電素子に印加される電圧パルスに応じて、図2(a)に示すようにノズル61bにおいてメニスカスを形成している記録液が、ノズル61bから吐出され、転写紙Sに向けて移動し、図2(b)に示すように、転写紙Sに担持され、転写紙S上に記録液による画像が形成されるようになっている。この点、制御部70は、インク吐出制御手段として機能する。インク吐出制御手段として機能する制御部70は、かかる圧電素子を駆動するための電圧パルスを所定の信号波形でかかる圧電素子のそれぞれに入力する。
インク吐出手段のアクチュエータはピエゾ方式等の、形状変形素子方式である他の方式の可動アクチュエータであってもよいし、サーマル方式等の加熱ヒータ方式によってノズル61bから記録液を吐出させるものであっても良い。インク吐出手段は、各ノズル61bからの記録液の吐出タイミングを個別に制御可能となっている。
インクカートリッジ81は、内部の岐路駅が消費されて残り少なくなったときあるいはなくなったとき等に新規のものに交換可能であるように、またメンテナンスを容易にするために、本体99に対して着脱可能となっている。
画像形成装置100において用いられる記録液において、ブラックインクは、次のような組成の水系インクである。他の色のインクは固形分顔料を変えることで形成される。なお、記録液は、後述のようにエレクトロウェッティング現象を利用して移動させる場合には、導電性インクである必要がある。
固形分が20質量%のスルホン酸基結合型カーボンブラック顔料分散液CAB−O−JET−200(キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク社製)35.0質量%、2−ピロリドン10.0質量%、グリセリン14.0質量%、プロピレングリコールモノブチルエーテル0.9質量%、デヒドロ酢酸ソーダ0.1質量%及び蒸留水(残余)
図1に示すように、ヘッドクリーニング装置30は、キャリッジ50と、搬送ユニット10と排紙台25との間に配設されたクリーニング部材としてのクリーニングプレート31とを有している。
ヘッドクリーニング装置30はまた、キャリッジ50を駆動して、ヘッド61Y、61M、61C、61BKを、画像形成を行う画像形成位置としての印刷位置である図1において実線で示すホームポジションと、同図においてキャリッジ50のみを一点鎖線で示す、ホームポジションよりA1方向下流側の位置である、クリーニングプレート31に対向したクリーニング位置との何れかに位置決めする図示しない駆動源としてのモータ等を含むヘッド変位駆動手段32と、クリーニングプレート31に後述のようにして電圧を印加する電圧印加手段としての電源33とを有している。
図5に示すように、ヘッドクリーニング装置30はまた、クリーニング位置を占めるヘッド61Y、61M、61C、61BKにおけるノズル板61aの表面具体的には撥水膜61a2の表面とクリーニングプレート31との間に導電性の液体であるクリーニング液Lを供給する液体供給手段としてのクリーニング液供給機構であるクリーニング液供給手段34と、クリーニング液供給手段34によって供給されノズル板61aの表面具体的には撥水膜61a2の表面をクリーニングしたクリーニング液Lを回収する液体回収手段としてのクリーニング液回収機構であるクリーニング液回収手段35とを有している。
図1に示すように、ヘッド変位駆動手段32は、A1方向に延在し凸部50bのねじ孔に螺合したねじ軸32aと、ねじ軸32aを正逆回転駆動するモータ32bと、ねじ軸32aを本体99内において定位置で回転自在に支持した支持部材とを有している。モータ32bの回転は、制御部70によって制御される。制御部70は、モータ32bの回転を制御してねじ軸32aを正逆回転駆動させることで、キャリッジ50をA1方向の上流側あるいは下流側に移動させる。これによって、ヘッド変位駆動手段32は、ノズル板61aとクリーニングプレート31とを相対的に移動させ、ヘッド61Y、61M、61C、61BKがクリーニング位置を占めノズル板61aがクリーニングされる第1の状態と、ヘッド61Y、61M、61C、61BKがホームポジションを占め画像形成が行われる第2の状態との何れかの状態を選択的に形成する移動手段である移動機構として機能する。
図3または図6に示すように、クリーニングプレート31は、母材となるガラス基板36と、ガラス基板36上に形成された、金属の薄膜パターンからなる複数の電極37及びこの端子部39と、複数の電極37及び端子部39とガラス基板36の露出部とを覆った絶縁膜38とを有している。図3に示すように、第1の状態において、ノズル板61aとクリーニングプレート31とは略平行であり、そのギャップはdとなっている。
絶縁膜38は、複数の電極37を覆った部分の膜厚がtの基層38aと、基層38aの表面をコーティングして形成された撥水膜38bとを有している。
基層38aは、膜厚tが薄くても絶縁破壊電圧が高いものが好ましく、また同じ膜厚tおよび絶縁破壊電圧であれば誘電率が高いほど好ましいため、絶縁材料として酸化シリコンを用い、膜厚tを1000nmとした。基層38aを形成する絶縁膜材料としてはその他、酸化アルミニウム、酸化チタン、五酸化タンタル、チタン酸バリウム、窒化シリコン、などの無機材料や、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、ポリイミドなど多種の有機材料を用いることが可能である。基層38aを形成する絶縁膜材料は、他にも、無機微粒子を包含したポリマー材料や、有機無機ハイブリッド材料などを使用しても良い。撥水膜38bは、フッ素系樹脂を使用することが好ましいため、材料としてポリテトラフロロエチレン(PTFE)を用い、膜厚を20nmとした。
複数の電極37は、C1方向に沿って、すなわちノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKの延設方向に平行に配列されている。複数の電極37は、C1方向に沿ってピッチpで交互に配設された第1の電極37aと第2の電極37bとを有している。
端子部39は、A1方向下流側に位置する第1の電極37aについての端子部39aと、A1方向上流側に位置する第2の電極37bについての端子部39bとを有している。第1の端子部39aと第2の端子部39bとはC1方向に延在している。
第1の電極37a、第2の電極37bはそれぞれ、第1の端子部39a、第2の端子部39bに櫛歯状に形成されている。第1の電極37a、第2の電極37bはそれぞれ、図4に示したノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKに対応して、ノズル61bに対向する位置が島状となるように、A1方向に沿って数珠繋ぎ状に形成されている。かかる島状の部分は、C1方向に沿って並設されている。
電極37及び端子部39の材料としては、アルミニウム、銅、金、クロムなど、一般的に電極材料として使用されている材料を用いることが可能であり、本形態ではアルミニウムを用い、膜厚を100nmとした。
第1の電極37a、第2の電極37bはそれぞれ、電源33によって第1の端子部39a、第2の端子部39bに電圧が印加されることで、電圧を印加される。電源33の駆動制御は制御部70により行われる。具体的には、制御部70による制御により、図7に示すように、第1の電極37a、第2の電極37bにそれぞれ、同図における実線、破線で示す態様で、位相が逆転するように電圧を印加する。
これにより、複数の電極37には、C1方向に沿って周期的に電圧が印加され、図3に示すように、次に述べるエレクトロウェッティング現象による液体搬送の原理により、ノズル板61aとクリーニングプレート31の表面とに挟まれたクリーニング液Lは、C1方向に沿って移動し、ノズル板61aをクリーニングする。
かかる原理を、〔非特許文献1〕、〔非特許文献2〕に基づき、図8を参照しながら説明する。同図に示すように、疎水性の絶縁膜Xとアース電極Yとの間に導電性の液滴Zが配置されている。絶縁膜Xの下部には第1の電極E1と第2の電極E2とが配置されており、第1の電極E1には0ボルトの電圧が印加され、第2の電極E2にはVボルトの電圧が印加されている。第1の電極E1および第2の電極E2に電圧が印加されていないとしたときの液滴Zは絶縁膜Xと接触角θ(0)で接触し、図中点線の形状をなすが、第2の電極E2に電圧Vがかかっているときの液滴Lは実線形状になり、第2の電極E2上における液滴Lと絶縁膜Xとの界面での接触角がθ(V)に変化する。このように、第2の電極E2に電圧Vがかかっているときに液体Lの左右で絶縁膜Xとの接触角差が発生するのに伴い、液体LにC1方向に力が発生し、液滴Lが移動する。
なお、θ(0)に対するθ(V)の変化量は、次式(1)で近似的にあらわされることが知られている。同式において、γLGは気液の界面エネルギー、εは絶縁膜の比誘電率、εは真空の誘電率、tは絶縁膜の膜厚である。同式の第2項目は液滴と第2の電極E2との間に貯められた静電エネルギーと対応している。
Figure 2012106448
クリーニング装置30では、第1の電極37a、第2の電極37bへの印加電圧を制御部70により連続的に切り替えて制御することによって、複数の電極37にC1方向に沿って周期的に電圧を印加することで、図8に示したのと同様の現象を連続的に起こすことを可能とし、一方向すなわちC1方向にクリーニング液Lを搬送するものとなっている。
クリーニング装置30においては、このように、ノズル板61aとクリーニングプレート31の表面とに挟まれたクリーニング液LをC1方向に搬送して移動させ、この際に、ノズル板61a上に付着したインクミストや埃、紙粉といった図3に示す異物Dを取り込んで一緒に搬送させる。これによって、ノズル板61a上の異物Dを除去することが可能である。
このクリーニング方法では、ノズル板61aにクリーニングプレート31を直接接触させることなく、またノズル板61aに、従来用いられているようなワイパーのような部材を接触させることなく、クリーニング液Lのみを接触させてクリーニングを行うため、クリーニング動作によるノズル板61a、クリーニングプレート31、あるいはワイパーの経時劣化が防止ないし抑制され、長期にわたって良好な状態が保たれる。撥水膜61a2のダメージも防止ないし抑制されるため、撥水膜61a2のダメージに起因する吐出液滴すなわち記録液の飛翔曲がりやミスト発生、ばらつきが防止ないし抑制され、これによって、画像形成装置100による画像形成動作が長期にわたって安定して行われ、画像品質が良好に保たれる。
図5に示すように、クリーニング液供給手段34は、クリーニング液Lを染み出させる態様で吐出する吐出口である供給口34aを備え、クリーニング液Lを収容したクリーニング液タンク34bと、クリーニング液タンク34b内のクリーニング液Lを供給口34aから吐出させるためにクリーニング液タンク34を加圧する図示しない加圧手段とを有している。クリーニング液供給手段34は、供給口34aを、クリーニングプレート31に有している。すなわち、供給口34aは、ノズル板61aのC1方向上流側端部に対向する、クリーニングプレート31の端部に形成された孔によって構成されている。
供給口34aから染み出したクリーニング液Lは、ノズル板61aの端部に接触し、毛管力によってノズル板61aとクリーニングプレート31との間に進入する。ノズル板61aとクリーニングプレート31との間に進入したクリーニング液Lは、エレクトロウェッティング効果によって液滴として分離してC1方向に搬送されながら、ノズル板61aをクリーニングする。
クリーニング液回収手段35は、クリーニング液Lを回収する回収口35aを備え、回収口35aにおいて回収したクリーニングLを収容する廃液タンク35bを有している。クリーニング液回収手段35は、供給口34aを、クリーニングプレート31に有している。すなわち、回収口35aは、ノズル板61aのC1方向下流側端部に対向する、クリーニングプレート31の端部に形成された孔によって構成されている。回収口35aの内側面は、クリーニングプレート31表面よりも表面張力が低くなっており、エレクトロウェッティング効果によって回収口35aの入口まで搬送されたクリーニング液Lの液滴は、回収口35aの内部に引き込まれる。回収口35aの内部に引き込まれたクリーニング液Lは、ある程度溜まると、重力によって廃液タンク35b内に収容される。
このような構成のクリーニング液供給手段34、クリーニング液回収手段35においては、供給口34a、回収口35aがクリーニングプレート31に設けられているため、低い部品点数としコストを低減することが可能となり、またクリーニング液Lがクリーニングプレート31から直接供給、回収されるため、第1の状態を形成すれば他の位置合わせを行わずとも高い位置精度でクリーニング液Lがクリーニングプレート31から供給、回収されるとともに、構造が比較的簡易になっている。
図6に示すように、供給口34aは、第1の電極37a、第2の電極37bの、C1方向に沿って形成されたそれぞれの島状の部分を、C1方向上流側に延長した部分に対応して複数すなわち4つ配設されている。したがって、各供給口34aは、図4に示したノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKのそれぞれに対応して、A1方向に沿って配設される態様で、ノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKのそれぞれのC1方向上流側の位置に配設されている。そのため、各供給口34aから供給されたクリーニング液Lは、各ノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKに沿ってC1方向に搬送されることとなり、ノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKのそれぞれから吐出されるインクに含まれている各色の色剤の混合を防止ないし抑制しつつ、クリーニングを行う。
このように、クリーニング装置30によれば、ノズル板61aのクリーニング時に異なる色のインク同士が混ざり合う、いわゆる混色が防止ないし抑制されている。混色は、画像品質劣化の原因となるため、一般的な多色インクジェット方式の画像形成装置では、混色を起こしやすいワイパーによるクリーニング直後に空吐出すなわち印字に使用せずに液滴を吐出する動作を行い、混色したインクを捨てることで混色を解消している。しかし、クリーニング装置30では、供給口34aを上述のようにA1方向においてノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKのそれぞれと同位置を占めるように形成し、各供給口34aから供給されたクリーニング液Lを、A1方向においてノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKが配設された位置のみにおいてC1方向に搬送しながらクリーニングを行うことで、混色及び空吐出によるインクの損失を回避しながら良好にクリーニングが行われるようになっている。
とくに、第1の電極37a、第2の電極37bは、島状の部分において表面積を大きくし、これらの部分を連結した部分で表面積を小さくする態様で形状が調整され、島状の部分をクリーニング液Lの搬送経路としているので、各供給口34aから供給されたクリーニング液Lは、それぞれ対応したノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKに沿って配送され、他のノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKには進入することが防止ないし抑制されているため、混色が高精度で回避される。
ただし、図9に示すように、第1の電極37a、第2の電極37bは、C1方向において均一の幅を有するものであっても良い。
さらには、図10に示すように、第1の電極37a、第2の電極37bは、第1の端子部39a、第2の端子部39bに、櫛歯状すなわち端縁がC1方向に直交する態様でなく、鋸刃状すなわち端縁がC1方向に対して斜めに交わる態様で設けられていても良い。図10に示した構成では、第1の電極37a、第2の電極37bの端縁上の位置を占めているクリーニング液Lの液滴は、かかる端縁上において連続的に接触角が変化するため、より搬送され易くなり、低い印加電圧でも効率的に搬送されクリーニング機能を果たすこととなり、クリーニングのための消費エネルギーを低減可能としている。
エレクトロウェッティング効果によってクリーニング液Lを搬送している最中に、インク室61cの内圧を下げてメニスカス位置をノズル61bの奥に退避させ、クリーニング液Lがノズル61b内の記録液と接触して混合することを低減するようにしても良い。また、逆にメニスカス位置をノズル板61a表面に近づけることによって、クリーニング液Lを積極的にノズル61b内の記録液と接触させ、これによってノズル61b内の増粘した記録液を希釈するようにしても良い。
回収口35aは、供給口34とは異なり、A1方向において、ノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKの全幅よりも幅広に形成され、クリーニング後のクリーニング液Lの回収を効率よく行うようになっている。
クリーニング液Lは、蒸留水に電解質を加えたものである。電解質としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、など様々な塩が挙げられる。クリーニング液Lの組成はエレクトロウェッティング効果が得られるのであればこれに限られず、インク組成に近いものとして記録液の成分に関するクリーニング性を向上すること等を目的として湿潤剤やpH調整剤を追加してもよい。
クリーニング液供給手段34は、供給口34aを、ノズル板61aに有していても良い。このような構成では、ヘッド61Y、61M、61C、61BKあるいはインクカートリッジ81Y、81M、81C、81BKが保持している記録液を一部分岐して、供給口34aから供給することも可能である。
さらには、ノズル61aから吐出した記録液をクリーニング液Lとしても良く、この場合には、クリーニング液供給手段34が不要になるとともに、クリーニング液Lの液適量の制御を高精度で制御可能となる。なお、ノズル61aから吐出した記録液をクリーニング液Lとする場合においては、画像形成時と同様に記録液を液滴としてクリーニングプレート31に吐出するのに限らず、吐出インク室61cを加圧して記録液をノズル61aから染み出させる態様で吐出するようにしても良い。
第1の電極37a、第2の電極37bのピッチp、ノズル板61aとクリーニングプレート31とのギャップdは、搬送するクリーニング液Lの典型的な液滴サイズに応じて適切な設計が必要である。設計上の指針としては、液滴外形の高さよりも狭いギャップd、液滴外形の幅よりも狭い電極ピッチpを取るようにすれば良い。たとえば、搬送する典型的な液滴が1nl(ナノリットル)である場合、ギャップdを80μm、ピッチpを40μm程度にすれば良い。ギャップdを精度良く一定に保つために、クリーニングプレート31の端部に位置合わせ用の凸部が設けられていることがより好ましい。
図11に、クリーニング液供給手段34、クリーニング液回収手段35の別の構成例を示す。これらクリーニング液供給手段34、クリーニング液回収手段35は、クリーニングプレート31とは別体となっている。
クリーニング液供給手段34は、クリーニング液Lを収容したクリーニング液タンク34bと、クリーニング液タンク34b内のクリーニング液Lをクリーニングプレート31上に滴下の態様で供給するディスペンサ34cとを有している。ディスペンサ34cは、クリーニング液Lを、クリーニングプレート31の、ノズル板61aの端部に対向する位置に滴下する。クリーニングプレート31上に滴下されたクリーニング液Lは、ノズル板61aの端部に接触し、毛管力によってノズル板61aとクリーニングプレート31との間に進入する。ノズル板61aとクリーニングプレート31との間に進入したクリーニング液Lは、エレクトロウェッティング効果によって液滴として分離してC1方向に搬送されながら、ノズル板61aをクリーニングする。
このように、ノズル61aから吐出した記録液をクリーニング液Lとするのでなく、クリーニング液供給手段34を有することで、ノズル61aから記録液をクリーニング液Lとして吐出するなどの制御が不要となる。
また、ノズル61aから吐出した記録液をクリーニング液Lとする場合には、C1方向における全体にわたってノズル板61bをクリーニングするには、記録液を吐出するノズル61aの位置に制約が生じるが、クリーニング液供給手段34によってクリーニング液Lを供給することで、上述のように、ノズル61aから記録液をクリーニング液Lとして吐出するなどの制御が不要となる他、C1方向においてノズル板61aの上流側端部から下流側端部までクリーニング液Lの液滴を効率よく搬送させることが容易となる。
また、クリーニング液供給手段34を備えていることによって、クリーニグ液Lとして、記録液とは異なる、クリーニングに適した物性や、特にエレクトロウェッティング効果による搬送がしやすい表面張力の大きい液体を使用することが可能となり、より低い印加電圧でもクリーニング液Lが搬送可能となり、クリーニングのための消費エネルギーを低減可能としつつ、クリーニング液Lを効率的に搬送してクリーニング機能を果たすものとなっている。
これらのことは、図5に示したクリーニング液供給手段34においても同様である。
クリーニング液回収手段35は、ノズル板61aとクリーニングプレート31との間の空間をエレクトロウェッティング効果によってC1方向下流側端部まで搬送されてきたクリーニング液Lの液滴を吸収するスポンジローラ35cと、スポンジローラ35cに当接し押圧することで液滴をしぼり出す加圧ローラ35dと、加圧ローラ35dからしぼり出されたクリーニング液Lの液滴を回収する廃液タンク35bと、スポンジローラ35cと加圧ローラ35dとを回転駆動する図示しない回転駆動機構とを有している。
ディスペンサ34cは、上述の供給口34aと同様に、図4に示したノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKのそれぞれに対応して、ノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKのそれぞれのC1方向上流側の位置にクリーニング液Lを供給するようになっている。
スポンジローラ35c及び加圧ローラ35dは、上述の回収口35aと同様に、A1方向において、ノズル列61bY、61bM、61bC、61bBKの全幅よりも幅広に形成され、クリーニング後のクリーニング液Lの回収を効率よく行うようになっている。
以上のような構成の画像形成装置100においては、画像形成開始の旨の所定の信号の入力により給紙ユニット20から一枚の転写紙Sが搬送ユニット10に供給される。搬送ユニット10に供給された転写紙Sはファン14の駆動によりベルト11の上面に吸着保持され、ベルト11のA1方向への移動により、転写紙Sの表面がホームポジションを占めているヘッド61Y、61M、61C、61BKに対向しながらA1方向に移動する。この過程で、形成すべき画像に応じてヘッド61Y、61M、61C、61BKからインクが吐出され、転写紙Sの表面に画像が形成される。画像が形成された転写紙Sは、クリーニングプレート31の上面上を通過して排紙台25に案内され排紙台25上に積載される。
このような画像を繰り返すと、ヘッド61Y、61M、61C、61BKがクリーニングすべき状態となる。
具体的には、ノズル61cから吐出され転写紙Sに着弾したインクが転写紙Sで跳ね返り、転写紙Sに付着している紙粉や異物とともにノズル61cやその周辺部位に付着してノズル板61aが汚れる。このような汚れを生じたインクは、乾燥すなわち溶媒の蒸発やかかる紙粉等の混入により粘度が高まって、かかる紙粉等とともにノズル板671aに固着し、ノズル61cの目詰まりを生じさせ得る。目詰まりが生じると、ノズル61cからインクが吐出されなくなったり、吐出されにくくなったり、ノズル61cから吐出されたインクの飛翔方向、インクのスピードが乱れたりして、画像品質が低下する。また、ノズル61cの周辺部位に付着したインクが転写紙Sに付着すると、画像品質が低下する。このような、画像品質の低下を防止ないし抑制するために、ノズル板61aはクリーニングすべき状態となる。
ノズル板61aがクリーニングすべき状態となった場合、たとえば制御部70において、累積画像形成枚数や累積インク吐出数が所定数に達したことが検出されたときに、ヘッド61Y、61M、61C、61BKがホームポジションからクリーニング位置まで移動する。ヘッド61Y、61M、61C、61BKがクリーニング位置まで移動すると、上述のようにしてクリーニング液Lが供給され、エレクトロウェッティング効果によってクリーニング液Lが移動することによってノズル板71aがクリーニングされる。かかるクリーニング動作が終了するとヘッド61Y、61M、61C、61BKはホームポジションに戻り、画像形成言い換えるとプリントが可能な状態となる。
図12(a)に、複数の電極37の別の構成例を示す。同図(a)に示した例では、複数の電極37が、第1の電極37a、第2の電極37bのみならず、第3の電極37cをも有している。これら第1の電極37a、第2の電極37b、第3の電極37cは、C1方向に沿って、この順で周期的に、言い換えると繰り返しのパターンで配設されている。
これら第1の電極37a、第2の電極37b、第3の電極37cには、同図(b)に示すように、この順で周期的にそれぞれ位相がずれたサインカーブ状の電圧が印加される。具体的には、第1の電極37a、第2の電極37b、第3の電極37cにそれぞれ、同図における実線、破線、一点鎖線で示す態様で、位相が互いにずれるように電圧を印加する。これによって、すでに述べたのと同様に、エレクトロウェッティングを利用してクリーニング液の液滴を搬送する。この構成例では、第1の電極37a、第2の電極37b、第3の電極37cからなる3種類の電極を用いることによって、上述のように第1の電極37a、第2の電極37bからなる2種類の電極を用いたときに比べ、一方向具体的にはC1方向にクリーニング液が高精度で搬送される利点がある。
このように、複数の電極37は、同時に電圧を印加される複数の電極を複数組み合わせてC1方向に沿って配設された、C1方向に沿って周期的に電圧を印加されるものであれば良い。また、C1方向に沿って配設された複数の電極は、それぞれが独立した電極であって、C1方向に沿って周期的に電圧を印加されるものでも良い。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
すなわち、図1に示した例では、プレート部材が、記録媒体の搬送経路上に位置し、ヘッドがこの搬送経路に平行な方向に移動して第2の状態から第1の状態に推移したが、ヘッドが第2の状態から第1の状態に推移するときに移動する方向は、記録媒体の搬送経路に沿った位置に限らず、記録媒体の搬送経路の側方等であっても良く、これに応じてプレート部材が配置される。たとえば、ヘッドがフルライン型でなく、記録媒体の搬送方向に垂直に移動しながらインクを吐出するタイプの画像形成装置においては、この移動を行うための駆動手段を移動手段として利用し、画像形成時における移動量よりも大きな移動量でヘッドを移動させて、第2の状態から第1の状態に推移するようにすると、構造が容易化されるという利点がある。
第2の状態が、ヘッドが記録媒体の搬送経路から外れることで形成される構成ではプレート部材に記録液やこれに起因する成分が付着したとしても、この付着による画像形成に対する影響が回避ないし抑制される。ヘッドが記録媒体の搬送経路から退避した位置が非画像形成時におけるヘッドのホームポジションである場合には、非画像形成時にヘッドを他の場所に移動させずにクリーニングを行うことが可能となり、速やかにクリーニングが開始されるとともに、装置の小型化が可能となる。
本発明は、プレート部材にワイパーやブレード等を当接させてクリーニングを行うことを排除するものではなく、エレクトロウェッティングによる液体の移動とワイパーやブレードの当接等とを併用することによってプレート部材をクリーニングしても良い。かかる併用を行うと、かかる当接等のみによってクリーニングを行う場合に比べて、かかる当接等の圧力を弱めることが可能となる。
電圧印加手段による電圧印加は、第1の状態が形成された後に開始するのに限らず、第2の状態から第1の状態への推移中であっても良い。
本発明を適用する画像形成装置は、上述のタイプの画像形成装置に限らず、他のタイプの画像形成装置、すなわち、複写機、ファクシミリの単体、あるいはこれらの複合機、これらに関するモノクロ機等の複合機、その他、電気回路形成に用いられる画像形成装置、バイオテクノロジー分野において所定の画像を形成するのに用いられる画像形成装置であっても良い。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
30 ヘッドクリーニング装置
31 クリーニング部材
32 移動手段
33 電圧印加手段
34 液体供給手段
34a 吐出口
35 液体回収手段
35a 回収口
37 複数の電極
38 絶縁膜
61Y、61M、61C、61BK ヘッド
61a プレート部材
61bY、61bM、61bC、61bBK ノズル列
61c ノズル
100 画像形成装置
A1 交差方向
C1 所定方向
特許第3247545号公報 特開2006−82459号公報 特開2007−38658号公報 特開2010−188665号公報
J.H.Song・R.Evans・Y.−Y.Lin・B.−N.Hsu・R.B.Fair,「A scaling model for electrowetting−on−dielectric microfluidic actors」,Microfluidics and Nanofluidics,2009,vol.7,pp.75−89 Hyejin Moon and Sung Kwon Cho・Robin L.Garrell・Chang−Jin"CJ"Kim,「Low voltage electrowetting−on−dielectric」,Journal of Applied Physics,2002,vol.92(7),pp.4080−4087

Claims (9)

  1. インクを吐出するヘッドに備えられた導電性のプレート部材と、
    所定方向に沿って配列された複数の電極と、この複数の電極を覆った、表面が撥液性を有する絶縁膜とを備えたクリーニング部材と、
    前記絶縁膜の表面が前記プレート部材に対向した状態で、前記複数の電極に前記所定方向に沿って周期的に電圧を印加することで、前記表面と前記プレート部材とに挟まれた液体を前記所定方向に沿って移動させ、前記プレート部材をクリーニングする電圧印加手段とを有するヘッドクリーニング装置。
  2. 請求項1記載のヘッドクリーニング装置において、
    前記プレート部材は、インクを吐出するノズルを前記所定方向に平行に複数配列したノズル列を有することを特徴とするヘッドクリーニング装置。
  3. 請求項2記載のヘッドクリーニング装置において、
    前記ノズル列は、前記所定方向に交差する交差方向に複数並設されていることを特徴とするヘッドクリーニング装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか1つに記載のヘッドクリーニング装置において、
    前記表面と前記プレート部材との間に導電性の液体を供給する液体供給手段と、
    この液体供給手段によって供給され前記プレート部材をクリーニングした液体を回収する液体回収手段とを有することを特徴とするヘッドクリーニング装置。
  5. 請求項4記載のヘッドクリーニング装置において、
    前記液体供給手段は、液体の吐出口を前記プレート部材に有していることを特徴とするヘッドクリーニング装置。
  6. 請求項4または5記載のヘッドクリーニング装置であって、請求項3記載のヘッドクリーニング装置に従属したヘッドクリーニング装置において、
    前記吐出口を、前記複数のノズル列のそれぞれに応じて、前記交差方向に沿って複数有していることを特徴とするヘッドクリーニング装置。
  7. 請求項4ないし6の何れか1つに記載のヘッドクリーニング装置において、
    前記液体回収手段は、液体の回収口を前記プレート部材に有していることを特徴とするヘッドクリーニング装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか1つに記載のヘッドクリーニング装置において、
    前記プレート部材と前記クリーニング部材とを相対的に移動させることで、前記プレート部材がクリーニングされる第1の状態と、この第1の状態と異なる第2の状態とを選択的に形成する移動手段を有することを特徴とするヘッドクリーニング装置。
  9. 請求項1ないし8の何れか1つに記載のヘッドクリーニング装置を有する画像形成装置。
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