JP2007276133A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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JP2007276133A JP2006101669A JP2006101669A JP2007276133A JP 2007276133 A JP2007276133 A JP 2007276133A JP 2006101669 A JP2006101669 A JP 2006101669A JP 2006101669 A JP2006101669 A JP 2006101669A JP 2007276133 A JP2007276133 A JP 2007276133A
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Koji Higuchi
浩司 樋口
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】インクジェットヘッドのノズル面ワイピングに際してインクの飛散を防止する。
【解決手段】例えばインクジェットヘッド2のノズル面を覆い、ノズルからインクを吸引
してクリーニングを行うためのクリーニングキャップ12をワイパ14の走査方向先方に
配設し、ワイパ14がノズル面から外れるときの復元で飛散しようとするインクをクリー
ニングキャップ12で受ける。このとき、ワイパ14の走査に伴ってクリーニングキャッ
プ12をスライドし、コロ25が傾斜部材27の傾斜面を転がり上がることで、クリーニ
ングキャップ12がワイパ14側に傾斜するようにするとよい。搬送ベルト6を印刷媒体
搬送方向と交差する方向に複数配設し、その間にクリーニングキャップ12やワイパ14
を配設する場合、ワイパ14の走査方向を印刷媒体搬送方向とするとレイアウトし易い。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば複数色の液体インクの微小なインク滴を複数のノズルから吐出してそ
の微粒子(インクドット)を印刷媒体上に形成することにより、所定の文字や画像を描画
するようにしたインクジェットプリンタに関するものである。
このようなインクジェットプリンタは、一般に安価で且つ高品質のカラー印刷物が容易
に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフ
ィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
このようなインクジェットプリンタは、一般に、インクカートリッジと印字ヘッド(イ
ンクジェットヘッドともいう)とが一体的に備えられたキャリッジなどと称される移動体
が印刷媒体上をその搬送方向と交差する方向に往復しながらその印字ヘッドのノズルから
液体インク滴を吐出(噴射)して印刷媒体上に微小なインクドットを形成することで、当
該印刷媒体上に所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。
そして、このキャリッジに黒色(ブラック)を含めた4色(イエロー、マゼンタ、シアン
)のインクカートリッジと各色毎の印字ヘッドを備えることで、モノクロ印刷のみならず
、各色を組み合わせたフルカラー印刷も容易に行えるようになっている(更に、これらの
各色に、ライトシアンやライトマゼンタなどを加えた6色や7色、或いは8色のものも実
用化されている)。
また、このようにキャリッジ上のインクジェットヘッドを印刷媒体の搬送方向と交差す
る方向に往復させながら印刷を実行するようにしたタイプのインクジェットプリンタでは
、1頁全体をきれいに印刷するためにインクジェットヘッドを10回程度から数十回以上
も往復運動させる必要がある。これに対し、印刷媒体の幅と同じ寸法の長尺のインクジェ
ットヘッド(一体である必要はない)を配置してキャリッジを使用しないタイプのインク
ジェットプリンタでは、インクジェットヘッドを印刷媒体の幅方向に移動させる必要がな
く、所謂1パスでの印刷が可能となるため、レーザプリンタと同様な高速な印刷が可能と
なる。なお、前者方式のインクジェットプリンタを一般に「マルチパス(シリアル)型イ
ンクジェットプリンタ」、後者方式のインクジェットプリンタを一般に「ラインヘッド型
インクジェットプリンタ」と呼んでいる。
ところで、この種のインクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドのキャビティ
(圧力室)内に気泡が発生したり、浮遊する紙粉やゴミなどがノズル近傍に付着したり、
ノズル(内のインク)が乾燥したりすると、ノズルからインク滴が吐出されず、印刷媒体
にドットが形成されないことがある。インク滴の吐出不良を、一般に「ドット抜け」と呼
んでいる。ドット抜けの現象が生じた場合には、クリーニング装置によって回復を図る。
例えば、気泡の発生によってドット抜け現象が生じた場合には、クリーニングキャップと
呼ばれる蓋体をインクジェットヘッドのノズル面に密着させた状態でポンプによってノズ
ル内のインクを吸引してキャビティ内部の気泡を排出し、その後、ワイパと呼ばれる拭い
部材でノズル面を走査することにより当該ノズル面に付着したインクを拭い、更にフラッ
シングと呼ばれるインク滴の無印字吐出を行って混色したインクを放出する。この一連の
クリーニング工程によって、気泡によるドット抜け現象が回復する。
しかしながら、ワイパでインクジェットヘッドのノズル面を走査するときにはワイパを
ノズル面に押圧する分だけワイパが撓んでおり、この撓んだワイパがノズル面から外れる
ときに自己の弾性で元の形状に復元するのであるが、この復元の際、ワイパに付着してい
るインクが飛散する。インクの飛散は汚損の原因となるが、特にラインヘッド型インクジ
ェットプリンタでは、印刷媒体の搬送経路中にインクジェットヘッドがあるので、ワイパ
に付着しているインクが飛散して、例えば印刷媒体を搬送する搬送ベルトに付着すると、
その後の多くの印刷媒体が汚損するという問題が発生する。そこで、下記特許文献1に記
載されるインクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドそのものを揺動可能とする
と共にインクジェットヘッドのノズル面を曲面とし且つインクジェットヘッドの揺動中心
とノズル面の曲面中心とをずらすことで、ワイパがノズル面から外れるときの弾性変形量
を小さくし、もってワイパからのインクの飛散を抑制防止する技術が開示されている。
特開平5−201012号公報(第5頁、図6)
しかしながら、高品位、高精細な高画質が要求される現在のインクジェットプリンタ、
特にラインヘッド型インクジェットプリンタでは、極めて精密なノズル位置精度が要求さ
れるので、インクジェットヘッドを揺動し、正確な位置に復元すること自体が困難である
。また、ノズル面を曲面化すると、例えノズル孔断面が正円であってもノズル口は正円と
はならないのでインク滴の飛行軌跡が不安定になり、インク滴の目標位置への着弾精度が
低下するという問題もある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、ノズル面を曲面化した
りインクジェットヘッドを揺動したりすることなく、ワイパに付着したインクの飛散を抑
制防止することが可能なインクジェットプリンタを提供することを目的とするものである
[発明1]上記課題を解決するために、発明1のインクジェットプリンタは、インクジ
ェットヘッドのノズルからインク滴を印刷媒体に吐出して印刷を行うと共に、インクジェ
ットヘッドのノズル面をワイパで走査してノズル面のインクを拭うインクジェットプリン
タにおいて、インクジェットヘッドの側方で且つワイパの走査方向先方にインク受けを配
設したことを特徴とするものである。
この発明1に係るインクジェットプリンタによれば、インクジェットヘッドの側方で且
つワイパの走査方向先方にインク受けを配設したことにより、ワイパに付着したインクを
インク受けで受けてインクの飛散を抑制防止することができる。
[発明2]また、発明2のインクジェットプリンタは、前記発明1のインクジェットプ
リンタにおいて、インクジェットヘッドからインク滴を吐出するか、又はインクジェット
ヘッドからインクを吸引するためのクリーニングキャップを配設する場合、そのクリーニ
ングキャップで前記インク受けを代替えすると共に、ワイパの走査方向先方にクリーニン
グキャップをワイパに隣接して配設することを特徴とするものである。
この発明2に係るインクジェットプリンタによれば、インクジェットヘッドからインク
滴を吐出するか、又はインクジェットヘッドからインクを吸引するためのクリーニングキ
ャップを配設する場合、そのクリーニングキャップで前記インク受けを代替えすると共に
、ワイパの走査方向先方にクリーニングキャップをワイパに隣接して配設することとした
ため、個別のインク受けを設ける必要がなく、その分だけ、構成が簡素化し、実用化し易
い。
[発明3]また、発明3のインクジェットプリンタは、前記発明2のインクジェットプ
リンタにおいて、ワイパによるインクジェットヘッドのノズル面の走査終了時にクリーニ
ングキャップをワイパ側に傾斜することを特徴とするものである。
この発明3に係るインクジェットプリンタによれば、ワイパによるインクジェットヘッ
ドのノズル面の走査終了時にクリーニングキャップをワイパ側に傾斜することとしたため
、ワイパに付着したインクを受け易くなり、インクの飛散を確実に抑制防止することがで
きる。
[発明4]また、発明4のインクジェットプリンタは、前記発明3のインクジェットプ
リンタにおいて、ワイパの走査に伴ってクリーニングキャップが傾斜面を移動することに
より当該クリーニングキャップをワイパ側に傾斜することを特徴とするものである。
この発明4に係るインクジェットプリンタによれば、ワイパの走査に伴ってクリーニン
グキャップが傾斜面を移動することにより当該クリーニングキャップをワイパ側に傾斜す
ることとしたため、簡潔な構造でクリーニングキャップをワイパ側に確実に傾斜すること
ができる。
[発明5]また、発明5のインクジェットプリンタは、前記発明2乃至4のインクジェ
ットプリンタにおいて、前記クリーニングキャップのワイパ走査方向と交差する方向の幅
を、少なくともワイパの幅より大きくすることを特徴とするものである。
この発明5にかかるインクジェットプリンタによれば、クリーニングキャップのワイパ
走査方向と交差する方向の幅を、少なくともワイパの幅より大きくすることとしたため、
ワイパに付着したインクをクリーニングキャップで確実に受けることができる。
[発明6]また、発明6のインクジェットプリンタは、前記発明1乃至5のインクジェ
ットプリンタにおいて、印刷媒体の搬送方向に回転移動する複数の搬送ベルトを印刷媒体
の搬送方向と交差する方向に並べて配設し、これらの搬送ベルトの外周面に印刷媒体を載
置して搬送する場合、前記ワイパの走査方向を印刷媒体の搬送方向とすることを特徴とす
るものである。
この発明6に係るインクジェットプリンタによれば、印刷媒体の搬送方向に回転移動す
る複数の搬送ベルトを印刷媒体の搬送方向と交差する方向に並べて配設し、これらの搬送
ベルトの外周面に印刷媒体を載置して搬送する場合、ワイパの走査方向を印刷媒体の搬送
方向とすることとしたため、ワイパやインク受けを配設し易い。
次に、本発明のインクジェットプリンタの第1実施形態について図面を参照しながら説
明する。
図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの概略構成図であり、図1aは、その平
面図、図1bは正面図である。図1において、印刷媒体1は、図の右方から左方に向けて
図の矢印方向に搬送され、その搬送途中の印刷領域で印刷される、ラインヘッド型インク
ジェットプリンタである。但し、本実施形態のインクジェットヘッドは一カ所だけでなく
、二カ所に分けて配設されている。
図中の符号2は、印刷媒体1の搬送方向上流側に設けられた第1インクジェットヘッド
、符号3は、同じく下流側に設けられた第2インクジェットヘッドであり、第1インクジ
ェットヘッド2の下方には印刷媒体1を搬送するための第1搬送部4が設けられ、第2イ
ンクジェットヘッド3の下方には第2搬送部5が設けられている。第1搬送部4は、印刷
媒体1の搬送方向と交差する方向(以下、ノズル列方向とも称す)に所定の間隔をあけて
配設された5本の第1搬送ベルト6で構成され、第2搬送部5は、同じく印刷媒体1の搬
送方向と交差する方向(ノズル列方向)に所定の間隔をあけて配設された4本の第2搬送
ベルト7で構成される。
5本の第1搬送ベルト6と同じく4本の第2搬送ベルト7とは、互いに交互に隣り合う
ように、所謂千鳥状に配設されている。そして、第1搬送ベルト6及び第2搬送ベルト7
の重合部に駆動ローラ8が配設され、それより上流側に第1従動ローラ9が配設され、下
流側に第2従動ローラ10が配設されている。第1搬送ベルト6は駆動ローラ8及び第1
従動ローラ9に巻回され、第2搬送ベルト7は駆動ローラ8及び第2従動ローラ10に巻
回されており、駆動ローラ8には図示しない電動モータが接続されている。従って、電動
モータによって駆動ローラ8を回転駆動すると、第1搬送ベルト6で構成される第1搬送
部4及び第2搬送ベルト7で構成される第2搬送部5は、互いに同期し且つ同じ速度で移
動する。なお、図中の符号20は、第1及び第2搬送ベルト6,7に張力を付与するテン
ションローラである。
第1インクジェットヘッド2及び第2インクジェットヘッド3は、例えばイエロー(Y
)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の6色の各色毎に、印雑媒体1の搬
送方向にずらして配設されている。各インクジェットヘッド2,3には、図示しない各色
のインクタンクからインク供給チューブを介してインクが供給される。各インクジェット
ヘッド2,3には、印刷媒体1の搬送方向と交差する方向に、複数のノズルが形成されて
おり(即ちノズル列方向)、それらのノズルから同時に必要箇所に必要量のインク滴を吐
出することにより、印刷媒体1上に微小なインクドットを形成出力する。これを各色毎に
行うことにより、第1搬送部4及び第2搬送部5で搬送される印刷媒体1を一度通過させ
るだけで、所謂ワンパスによる印刷を行うことができる。即ち、これらのインクジェット
ヘッド2,3の配設領域が印刷領域に相当する。
インクジェットヘッドの各ノズルからインクを吐出出力する方法としては、静電方式、
ピエゾ方式、膜沸騰インクジェット方式などがある。静電方式は、アクチュエータである
静電ギャップに駆動信号を与えると、キャビティ内の振動板が変位してキャビティ内に圧
力変化を生じ、その圧力変化によってインク滴がノズルから吐出出力されるというもので
ある。ピエゾ方式は、アクチュエータであるピエゾ素子に駆動信号を与えると、キャビテ
ィ内の振動板が変位してキャビティ内に圧力変化を生じ、その圧力変化によってインク滴
がノズルから吐出出力されるというものである。膜沸騰インクジェット方式は、キャビテ
ィ内に微小ヒータがあり、瞬間的に300℃以上に加熱されてインクが膜沸騰状態となっ
て気泡が生成し、その圧力変化によってインク滴がノズルから吐出出力されるというもの
である。本発明は、何れのインク出力方法も適用可能であるが、駆動信号の波高値や電圧
増減傾きを調整することでインク滴の吐出量を調整可能なピエゾ素子に特に好適である。
第1インクジェットヘッド2のノズル(ノズル面)は第1搬送部4の5本の第1搬送ベ
ルト6の間の4カ所にだけ形成されており、第2インクジェットヘッド3のノズル(ノズ
ル面)は第2搬送部5の4本の第2搬送ベルト7の間及びその両側の5カ所にだけ形成さ
れている。これは、後述するクリーニング装置によって各インクジェットヘッド2,3を
クリーニングするためであるが、このようにすると、どちらか一方のインクジェットヘッ
ドだけでは、ワンパスによる全面印刷を行うことができない。そのため、互いに印刷でき
ない部分を補うために第1インクジェットヘッド2と第2インクジェットヘッド3とを印
刷媒体1の搬送方向にずらして配設しているのである。なお、全てのノズルは独立したア
クチュエータを有し、その夫々に選択スイッチが設けられている。
従って、このインクジェットプリンタによれば、例えば図示しない帯電装置で第1搬送
ベルト6の外周面及び第2搬送ベルト7の外周面を帯電し、その状態で給紙部から印刷媒
体1を給紙し、印刷媒体1を第1搬送ベルト6に押し付けると、誘電分極の作用によって
印刷媒体1は第1搬送ベルト6の外周面に吸着される。この状態で、電動モータによって
駆動ローラ8を回転駆動すると、その回転駆動力が第1搬送ベルト6を介して第1従動ロ
ーラ9に伝達される。
このようにして印刷媒体1を吸着した状態で第1搬送ベルト6を搬送方向下流側に移動
し、印刷媒体1を第1インクジェットヘッド2の下方に移動し、当該第1インクジェット
ヘッド2に形成されているノズルからインク滴を吐出して印刷を行う。この第1インクジ
ェットヘッド2による印刷が終了したら、印刷媒体1を搬送方向下流側に移動して第2搬
送部5の第2搬送ベルト7に乗り移らせる。前述したように、第2搬送ベルト7も図示し
ない第2ベルト帯電装置によって外周面が帯電しているので、誘電分極の作用によって印
刷媒体1は第2搬送ベルト7の外周面に吸着される。
この状態で、第2搬送ベルト7を搬送方向下流側に移動し、印刷媒体1を第2インクジ
ェットヘッド3の下方に移動し、当該第2インクジェットヘッド3に形成されているノズ
ルからインク滴を吐出して印刷を行う。この第2インクジェットヘッドによる印刷が終了
したら、印刷媒体1を更に搬送方向下流側に移動し、図示しない分離装置で印刷媒体1を
第2搬送ベルト7の外周面から分離しながら排紙部に排紙する。
第1インクジェットヘッド2の各ノズル面の下方に配設されているのが当該第1インク
ジェットヘッド2をクリーニングする第1クリーニングキャップ12、第2インクジェッ
トヘッド3の下方に配設されているのが当該第2インクジェットヘッド3をクリーニング
する第2クリーニングキャップ13である。即ち、第1クリーニングキャップ12は、第
1搬送部4の5本の第1搬送ベルト6の間の4カ所に配設されており、第2クリーニング
キャップ13は第2搬送部5の4本の第2搬送ベルト7の間及びその両側の5カ所に配設
されている。また、第1クリーニングキャップ12及び第2クリーニングキャップ13は
、何れも第1搬送部4の5本の第1搬送ベルト6の間、及び第2搬送部5の4本の第2搬
送ベルト7の間を通過できる大きさに形成してある。
これらのクリーニングキャップ12,13は、例えばインクジェットヘッド2,3の下
面、即ちノズル面に形成されているノズルを覆い且つ当該ノズル面に密着可能な方形有底
のキャップ体21と、その底部に配設されたインク吸収体22と、キャップ体21の底部
に接続された図示しないチューブポンプと、キャップ体21を昇降する図示しない昇降装
置とを備えて構成されている。そこで、昇降装置によってキャップ体21を上昇してイン
クジェットヘッド2,3のノズル面に密着する。その状態で、チューブポンプによってキ
ャップ体21内を負圧にすると、インクジェットヘッド2,3のノズル面に開設されてい
るノズルからインク滴や気泡が吸い出され、インクジェットヘッド2,3をクリーニング
することができる。これをインク吸引によるクリーニング処理と称す。また、インク吸引
以外にも、印刷媒体1がインクジェットヘッド2,3の下方にない状態で各インクジェッ
トヘッド2,3のノズルからインク滴を吐出する、所謂フラッシングによってもインクジ
ェットヘッド2,3をクリーニングすることができる。これをフラッシングによるクリー
ニング処理と称す。
第1及び第2クリーニングキャップ12,13のキャップ体21は、スライダ23上に
載置するように配設され、キャップ体21の印刷媒体搬送方向上流側下端部が回動ピン2
4を介してスライダ23に上下方向に回動可能に連結され、その印刷媒体搬送方向下流側
下端部にはコロ25が配設されている。また、第1クリーニングキャップ12のスライダ
23上には、第1インクジェットヘッド2のノズル面を拭う第1ワイパ14が立設され、
第2クリーニングキャップ13のスライダ23上には、第2インクジェットヘッド3のノ
ズル面を拭う第2ワイパ15が立設されている。第1及び第2ワイパ14,15は、例え
ばシリコンゴムなどの弾性体からなり、第1及び第2クリーニングキャップ12,13の
印刷媒体搬送方向と交差する方向の幅、即ちワイパ走査方向と交差する方向の幅は第1及
び第2ワイパ14,15の幅より大きい。
スライダ23は、スライドガイド26の印刷媒体搬送方向平行面上に載置されており、
図示しないスライド装置によって印刷媒体搬送方向に往復移動される。また、スライドガ
イド26の印刷媒体搬送方向下流側には傾斜部材27が配設されており、この傾斜部材2
7には、印刷媒体搬送方向下流側が高くなる傾斜面が形成されている。従って、スライド
装置によってスライダ23を印刷媒体搬送方向下流側に移動すると、スライダ23のコロ
25が傾斜面を転がり上り、これによりクリーニングキャップ12,13のキャップ体2
1が回動ピン24を中心として上方に回動し、結果的にワイパ14,15側に傾斜する。
なお、前述した昇降装置は、スライドガイド26ごと、クリーニングキャップ12,13
を昇降する。
このインクジェットプリンタは、前述したような印刷処理やクリーニング処理を行うた
めに制御装置を備えている。図2には、制御装置で行われる第1インクジェットヘッド2
のクリーニング処理のシークエンスの一例を示す。このシークエンスでは、例えば図2a
に示すように昇降装置によって第1クリーニングキャップ12を下降し、第1インクジェ
ットヘッド2のノズル面と第1クリーニングキャップ12とが離間している状態で印刷処
理やフラッシングによるクリーニング処理を行う。
この状態から昇降装置によって第1クリーニングキャップ12を上昇し、図2bに示す
ように、第1インクジェットヘッド2のノズル面に第1クリーニングキャップ12のキャ
ップ体21を密着し、その状態で、前述したインク吸引によるクリーニング処理を行う。
インク吸引によるクリーニング処理が終了したら、昇降装置によって第1クリーニングキ
ャップ12を少しだけ下降し、図2cに示すように、第1インクジェットヘッド2のノズ
ル面から第1クリーニングキャップ12のキャップ体21を少しだけ離間する。
第1インクジェットヘッド2のノズル面から第1クリーニングキャップ12のキャップ
体21を少しだけ離間したら、スライド装置によってスライダ23を印刷媒体搬送方向に
スライド(移動)すると、図2dに示すように、第1ワイパ14の上端部が第1インクジ
ェットヘッド2のノズル面に当接し、例えば当該ノズル面に付着しているインクや異物を
拭う。この処理をワイピングと称す。このとき、シリコンゴムなどの弾性体からなる第1
ワイパ14は、上端部が印刷媒体搬送方向と逆方向に反るように弾性変形している。
更に、スライド装置によってスライダ23を印刷媒体搬送方向にスライド(移動)する
と、図2eに示すように、コロ25が傾斜部材27の傾斜面を転がり上がり始め、第1ク
リーニングキャップ12のキャップ体21が第1ワイパ14側に傾斜する。この状態で第
1ワイパ14が第1インクジェットヘッド2のノズル面から外れると、図3に示すように
、弾性体からなる第1ワイパ14は垂直な状態に復元するが、その復元の勢いで、拭われ
て第1ワイパ14に付着しているインクが印刷媒体搬送方向下流側に飛ぶ。しかしながら
、第1インクジェットヘッド2のノズル面の側方で且つ印刷媒体搬送方向下流側、即ち第
1ワイパ14の走査方向先方に、第1クリーニングキャップ12のキャップ体21からな
るインク受けが待機しているので、第1ワイパ14から飛んだインクは当該第1クリーニ
ングキャップ12のキャップ体21からなるインク受けに受けられる。
このようにして第1インクジェットヘッド2のノズル面を第1ワイパ14でワイピング
処理したら、図2fに示すように、昇降装置で、スライドガイド26ごと、第1クリーニ
ングキャップ12を下降し、その状態で、スライド装置で、スライダ23を印刷媒体搬送
方向上流側にスライド(移動)し、図2aの状態に復帰する。
このように、本実施形態のインクジェットプリンタによれば、インクジェットヘッド2
,3の側方で且つワイパ14,15の走査方向先方にインク受けを配設したことにより、
ワイパ14,15に付着したインクをインク受けで受けてインクの飛散を抑制防止するこ
とができる。
また、インクジェットヘッド2,3からインク滴を吐出するか、又はインクジェットヘ
ッド2,3からインクを吸引するためのクリーニングキャップ12,13を配設する場合
、そのクリーニングキャップ12,13で前記インク受けを代替えすると共に、ワイパ1
4,15の走査方向先方にクリーニングキャップ12,13をワイパ14,15に隣接し
て配設することとしたため、個別のインク受けを設ける必要がなく、その分だけ、構成が
簡素化し、実用化し易い。
また、ワイパ14,15によるインクジェットヘッド2,3のノズル面の走査終了時に
クリーニングキャップ12,13をワイパ14,15側に傾斜することとしたため、ワイ
パ14,15に付着したインクを受け易くなり、インクの飛散を確実に抑制防止すること
ができる。
また、ワイパ14,15の走査に伴ってクリーニングキャップ12,13が傾斜面を移
動することにより当該クリーニングキャップ12,13をワイパ14,15側に傾斜する
こととしたため、簡潔な構造でクリーニングキャップ12,13をワイパ側に確実に傾斜
することができる。
また、クリーニングキャップ12,13のワイパ走査方向と交差する方向の幅を、少な
くともワイパ14,15の幅より大きくすることとしたため、ワイパ14,15に付着し
たインクをクリーニングキャップ12,13で確実に受けることができる。
また、印刷媒体1の搬送方向に回転移動する複数の搬送ベルト6,7を印刷媒体搬送方
向と交差する方向に並べて配設し、これらの搬送ベルト6,7の外周面に印刷媒体1を載
置して搬送する場合、ワイパ14,15の走査方向を印刷媒体搬送方向とすることとした
ため、ワイパ14,15やインク受け、即ちクリーニングキャップ12,13を配設し易
い。
なお、前記実施形態では所謂ラインヘッド型インクジェットプリンタを対象として本発
明のインクジェットプリンタを適用した例についてのみ詳述したが、本発明のインクジェ
ットプリンタは、マルチパス型プリンタを始めとして、あらゆるタイプのインクジェット
プリンタを対象として適用可能である。
本発明のインクジェットプリンタを適用したラインヘッド型インクジェットプリンタの第1実施形態を示す概略構成図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図1のインクジェットプリンタの印刷処理及びクリーニング処理及びワイピングのシークエンス図である。 図2のシークエンスでワイパがインクジェットヘッドのノズル面から外れた時の状態の説明図である。
符号の説明
1は印刷媒体、2,3はインクジェットヘッド、4,5は搬送部、6,7は搬送ベルト
、8は駆動ローラ、9,10は従動ローラ、12,13はクリーニングキャップ、14,
15はワイパ、21はキャップ体、22はインク吸収体、23はスライダ、24は回動ピ
ン、25はコロ、26はスライドガイド、27は傾斜部材

Claims (6)

  1. インクジェットヘッドのノズルからインク滴を印刷媒体に吐出して印刷を行うと共に、
    インクジェットヘッドのノズル面をワイパで走査してノズル面のインクを拭うインクジェ
    ットプリンタにおいて、インクジェットヘッドの側方で且つワイパの走査方向先方にイン
    ク受けを配設したことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. インクジェットヘッドからインク滴を吐出するか、又はインクジェットヘッドからイン
    クを吸引するためのクリーニングキャップを配設する場合、そのクリーニングキャップで
    前記インク受けを代替えすると共に、ワイパの走査方向先方にクリーニングキャップをワ
    イパに隣接して配設することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. ワイパによるインクジェットヘッドのノズル面の走査終了時にクリーニングキャップを
    ワイパ側に傾斜することを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. ワイパの走査に伴ってクリーニングキャップが傾斜面を移動することにより当該クリー
    ニングキャップをワイパ側に傾斜することを特徴とする請求項3に記載のインクジェット
    プリンタ。
  5. 前記クリーニングキャップのワイパ走査方向と交差する方向の幅を、少なくともワイパ
    の幅より大きくすることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載のインクジェッ
    トプリンタ。
  6. 印刷媒体の搬送方向に回転移動する複数の搬送ベルトを印刷媒体の搬送方向と交差する
    方向に並べて配設し、これらの搬送ベルトの外周面に印刷媒体を載置して搬送する場合、
    前記ワイパの走査方向を印刷媒体の搬送方向とすることを特徴とする請求項1乃至5の何
    れか一項に記載のインクジェットプリンタ。
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