JP2009045674A - 切削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低速回転から高速回転に渡り安定して振動を抑制可能な切削装置を提供することである。
【解決手段】 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードとを備えた切削装置であって、スピンドルに固定される固定フランジ及び切断ブレードをスピンドルに固定する固定ナットの少なくともいずれか一方に回転バランサが形成されており、該回転バランサは、回転軸心に近い内周壁を構成する環状永久磁石と、該環状永久磁石と回転軸心から遠い外周壁とにより画成された環状室と、該環状室内に配設された複数の強磁性体小球とから構成されることを特徴とする。
【選択図】図9

Description

本発明は、低速回転から高速回転にわたり良好な回転バランスを保つことのできる切削手段を具備した切削装置に関する。
半導体ウエーハを個々のデバイスに分割する切削装置は、ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハの分割予定ラインを切削する切削ブレードを回転可能に支持した切削手段とを具備しており、ウエーハを高精度に個々のデバイスに分割することができる。
切削手段は、スピンドルを回転駆動するスピンドルユニットと、スピンドルの先端に取り付けられた固定フランジを有するブレードマウントと、このブレードマウントに装着された薄い切刃を有する切削ブレードと、切削ブレードをブレードマウントに固定する固定ナットとから構成される。
最近の切削装置では、スピンドルが40,000rpm、または60,000rpm等の非常に高速回転で回転されるため、ウエーハを高精度に切削して個々のデバイスに分割するためには高速回転での回転バランスをとることが非常に重要である。
この回転バランスが崩れるとウエーハを高精度に切削できないため、従来はバランス測定器などを使用して、スピンドルを低速回転させてその不釣合い量を加速度センサで測定し、測定した加速度と回転周期から不釣合量を算出し、この不釣合量を解消するために規定の錘を固定フランジまたは固定ナットに取り付けるか、あるいは固定フランジまたは固定ナットに穴あけ加工を施して、回転バランスを個々の切削装置ごとに調整していた。
一方、ディスク駆動装置分野では、バランスを補正する鋼球で形成されたボールバランサを組み込んで、低速回転から高速回転まで安定して振動を防止できるようにした技術が特開平11−113213号公報で提案されている。
特開平11−113213号公報
特許文献1に開示されたボールバランサはディスク駆動装置に適用して効果のあるものであるが、このボールバランサを回転軸が横方向に伸長している切削装置に利用すると、加速時または減速時等の低速回転時に振動が激しくなるという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、低速回転から高速回転に渡り安定して振動を抑制可能な切削装置を提供することである。
本発明によると、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削手段とを備えた切削装置において、前記切削手段は、スピンドルを回転駆動するスピンドルユニットと、外周に雄ねじの形成されたボス部と、該ボス部と一体的に形成された固定フランジとを含み、前記スピンドルに固定されたブレードマウントと、外周に切刃を有するとともに中央部に前記ブレードマウントのボス部に挿入される装着穴を有し、前記ブレードマウントの固定フランジに当接するように装着された切削ブレードと、前記ブレードマウントのボス部に形成された雄ねじに螺合して前記切削ブレードの前記装着穴と前記切刃との間を環状に支持する固定ナットと、から少なくとも構成され、前記固定フランジ及び前記固定ナットの少なくともいずれか一方に回転バランサが形成されており、該回転バランサは、回転軸心に近い内周壁を構成する環状永久磁石と、該環状永久磁石と回転軸心から遠い外周壁とにより画成された環状室と、該環状室内に配設された複数の強磁性体小球とから構成されることを特徴とする切削装置が提供される。
好ましくは、環状室は半径方向に伸長する複数の隔壁によって複数の領域に仕切られており、複数の小球が仕切られた各領域内に分散されている。代案として、回転バランサは、環状永久磁石の周りに隣接して配置された複数の穴を有する環状ボールホルダを更に含んでいる。好ましくは、環状永久磁石は環状ボールホルダの各穴に対応する位置に凹部を有している。
本発明によると、低速回転時には環状室の内周壁に磁石で小球が集められるので、加速時、減速時等の低速回転時の振動が抑制され、低速回転から高速回転に渡り安定して振動を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は半導体ウエーハをダイシングして個々のチップ(デバイス)に分割することのできる本発明実施形態に係る切削装置2の外観を示している。
切削装置2の前面側には、オペレータが加工条件等の装置に対する指示を入力するための操作手段4が設けられている。装置上部には、オペレータに対する案内画面や後述する撮像手段によって撮像された画像が表示されるCRT等の表示手段6が設けられている。
図2に示すように、ダイシング対象のウエーハWの表面においては、第1のストリートS1と第2ストリートS2とが直交して形成されており、第1のストリートS1と第2のストリートS2とによって区画されて多数のデバイスDがウエーハW上に形成されている。
ウエーハWは粘着テープであるダイシングテープTに貼着され、ダイシングテープTの外周縁部は環状フレームFに貼着されている。これにより、ウエーハWはダイシングテープTを介してフレームFに支持された状態となり、図1に示したウエーハカセット8中にウエーハが複数枚(例えば25枚)収容される。ウエーハカセット8は上下動可能なカセットエレベータ9上に載置される。
ウエーハカセット8の後方には、ウエーハカセット8から切削前のウエーハWを搬出するとともに、切削後のウエーハをウエーハカセット8に搬入する搬出入手段10が配設されている。ウエーハカセット8と搬出入手段10との間には、搬出入対象のウエーハが一時的に載置される領域である仮置き領域12が設けられており、仮置き領域12には、ウエーハWを一定の位置に位置合わせする位置合わせ手段14が配設されている。
仮置き領域12の近傍には、ウエーハWと一体となったフレームFを吸着して搬送する旋回アームを有する搬送手段16が配設されており、仮置き領域12に搬出されたウエーハWは、搬送手段16により吸着されてチャックテーブル18上に搬送され、このチャックテーブル18に吸引されるとともに、複数の固定手段19によりフレームFが固定されることでチャックテーブル18上に保持される。
チャックテーブル18は、回転可能且つX軸方向に往復動可能に構成されており、チャックテーブル18のX軸方向の移動経路の上方には、ウエーハWの切削すべきストリートを検出するアライメント手段20が配設されている。
アライメント手段20は、ウエーハWの表面を撮像する撮像手段22を備えており、撮像により取得した画像に基づき、パターンマッチング等の処理によって切削すべきストリートを検出することができる。撮像手段22によって取得された画像は、表示手段6に表示される。
アライメント手段20の左側には、チャックテーブル18に保持されたウエーハWに対して切削加工を施す切削手段24が配設されている。切削手段24はアライメント手段20と一体的に構成されており、両者が連動してY軸方向及びZ軸方向に移動する。
切削手段24は、回転可能なスピンドル26の先端に切削ブレード28が装着されて構成され、Y軸方向及びZ軸方向に移動可能となっている。切削ブレード28は撮像手段22のX軸方向の延長線上に位置している。
図3を参照すると、スピンドルと、スピンドルに装着されるブレードマウントとの関係を示す分解斜視図が示されている。スピンドルユニット30のスピンドルハウジング32中には、図示しないサーボモータにより回転駆動されるスピンドル26が回転可能に収容されている。スピンドル26はテーパ部26a及び先端小径部26bを有しており、先端小径部26bには雄ねじ34が形成されている。
36はボス部(凸部)38と、ボス部38と一体的に形成された固定フランジ40とから構成されるブレードマウントであり、ボス部38には雄ねじ42が形成されている。さらに、ブレードマウント36は装着穴43を有している。
ブレードマウント36は、装着穴43をスピンドル26の先端小径部26b及びテーパ部26aに挿入して、ナット44を雄ねじ34に螺合して締め付けることにより、図4に示すようにスピンドル26の先端部に取り付けられる。
図4はブレードマウント36が固定されたスピンドル26と、切削ブレード28との装着関係を示す分解斜視図である。切削ブレード28はハブブレードと呼ばれ、円形ハブ48を有する円形基台46の外周にニッケル母材中にダイヤモンド砥粒が分散された切刃50が電着されて構成されている。
切削ブレード28の装着穴52をブレードマウント36のボス部38に挿入し、固定ナット54をボス部38の雄ねじ42に螺合して締め付けることにより、図5に示すように切削ブレード28がスピンドル26に取り付けられる。
図6を参照すると、リング状またはワッシャー状の切削ブレード56をスピンドル26に装着する様子を示す分解斜視図が示されている。切削ブレード56はその全体が電鋳された切刃(電鋳砥石)から構成されている。
ブレードマウント36のボス部38に切削ブレード56を挿入し、さらに着脱フランジ58をボス部38に挿入して、固定ナット54を雄ねじ42に螺合して締め付けることにより、切削ブレード56は固定フランジ40と着脱フランジ58により両側から挟まれてスピンドル26に取り付けられる。
図7を参照すると、切削ブレードとして第1実施形態のハブブレード28を採用した切削手段24の拡大斜視図が示されている。60は切削ブレード28をカバーするブレードカバーであり、このブレードカバー60には切削ブレード28の側面に沿って伸長する図示しない切削水ノズルが取り付けられている。切削水が、パイプ72を介して図示しない切削水ノズルに供給される。
62は着脱カバーであり、ねじ64によりブレードカバー60に取り付けられる。着脱カバー62は、ブレードカバー60に取り付けられた際、切削ブレード28の側面に沿って伸長する切削水ノズル70を有している。切削水は、パイプ74を介して切削水ノズル70に供給される。
66はブレード検出ブロックであり、ねじ68によりブレードカバー60に取り付けられる。ブレード検出ブロック66には発光素子及び受光素子からなる図示しないブレードセンサが取り付けられており、このブレードセンサにより切削ブレード28の切刃50の状態を検出する。
ブレードセンサにより切刃50の欠け等を検出した場合には、切削ブレード28を新たな切削ブレードに交換する。76はブレードセンサの位置を調整するための調整ねじである。
次に、図8及び図9を参照して、回転バランサ(ボールバランサ)77を備えた本発明第1実施形態に係るブレードマウント36について説明する。図8はブレードマウント36の縦断面図、図9は図8の9−9線断面図である。図9(A)はスピンドル停止時の状態を示しており、図9(B)はスピンドル26が高速回転しているときの状態を示している。
ブレードマウント36の固定フランジ40部分には、回転軸に近い内周壁78に環状永久磁石80が外嵌されている。環状永久磁石80と回転軸から遠い外周壁82との間に環状室84が画成されている。
環状室84は、半径方向に伸長する複数の隔壁86により複数(本実施形態では4個)の小室84aに仕切られており、各小室84a内には微細な鋼球88が収容されている。鋼球88は、例えば0.1〜0.5mmの直径を有している。
鋼球88に代えて、ニッケル、コバルト等の他の強磁性体からこれらの小球を形成するようにしてもよい。小室84aの数は4個に限定されるものではなく、例えば、隔壁86により2個又は3個の小室84aに仕切られても良い。
このように構成された切削装置2において、ウエーハカセット8に収容されたウエーハWは、搬出入手段10によってフレームFが挟持され、搬出入手段10が装置後方(Y軸方向)に移動し、仮置き領域12においてその挟持が解除されることにより、仮置き領域12に載置される。そして、位置合わせ手段14が互いに接近する方向に移動することにより、ウエーハWが一定の位置に位置づけられる。
次いで、搬送手段16によってフレームFは吸着され、搬送手段16が旋回することによりフレームFと一体となったウエーハWがチャックテーブル18に搬送されてチャックテーブル18により保持される。そして、チャックテーブル18がX軸方向に移動してウエーハWはアライメント手段20の直下に位置づけられる。
アライメント手段20が切削すべきストリートを検出するアライメントの際のパターンマッチングに用いる画像は、切削前に予め取得しておく必要がある。そこで、ウエーハWがアライメント手段20の直下に位置づけられると、撮像手段22がウエーハWの表面を撮像し、撮像した画像を表示手段6に表示させる。
切削装置2のオペレータは、操作手段4を操作することにより、撮像手段22をゆっくりと移動させながら、必要に応じてチャックテーブル18も移動させて、パターンマッチングのターゲットとなるパターンを探索する。
オペレータがキーパターンを決定すると、そのキーパターンを含む画像が切削装置2のコントローラ20に備えたメモリに記憶される。また、そのキーパターンとストリートS1,S2の中心線との距離を座標値等によって求め、その値もメモリに記憶させておく。
更に、撮像手段22を移動させることにより、隣り合うストリートとストリートとの間隔(ストリートピッチ)を座標値等によって求め、ストリートピッチの値についてもコントローラのメモリに記憶させておく。
ウエーハWのストリートに沿った切断の際には、記憶させたキーパターンの画像と実際に撮像手段22により撮像されて取得した画像とのパターンマッチングをアライメント手段20にて行う。
そして、パターンがマッチングしたときは、キーパターンとストリートの中心線との距離分だけ切削手段24をY軸方向に移動させることにより、切削しようとするストリートと切削ブレード28との位置合わせを行う。
切削しようとするストリートと切削ブレード28との位置合わせが行われた状態で、チャックテーブル18をX軸方向に移動させるとともに、切削ブレード28を高速回転させながら切削手段24を下降させると、位置合わせされたストリートが切削される。
メモリに記憶されたストリートピッチずつ切削手段24をY軸方向にインデックス送りにしながら切削を行うことにより、同方向のストリートS1が全て切削される。更に、チャックテーブル18を90°回転させてから、上記と同様の切削を行うと、ストリートS2も全て切削され、個々のデバイスDに分割される。
切削が終了したウエーハWはチャックテーブル18をX軸方向に移動してから、Y軸方向に移動可能な搬送手段25により把持されて洗浄装置27まで搬送される。洗浄装置27では、洗浄ノズルから水を噴射しながらウエーハWを低速回転(例えば300rpm)させることによりウエーハを洗浄する。
洗浄後、ウエーハWを高速回転(例えば3000rpm)させながら、エアノズルからエアを噴出させてウエーハWを乾燥させた後、搬送手段16によりウエーハWを吸着して仮置き領域12に戻し、更に搬出入手段10によりウエーハカセット8の元の収納場所にウエーハWが戻される。
スピンドル26の回転停止時、あるいは加速時または減速時等の低速回転時には、遠心力が発生しないかあるいは遠心力が弱いため、各小室84a内の鋼球88は、図9(A)に示すように、回転軸心側に落ち込んで環状永久磁石80により吸着される。
このように、スピンドル26の低速回転時には、各鋼球88は永久磁石80に吸着されて拘束されているため、回転バランスが乱れることなく、低速回転時の振動を防止することができる。
スピンドル26の高速回転時、例えば40,000rpm、60,000rpm等の高速回転時には、大きな遠心力が働くため、各鋼球88は永久磁石80の磁力に打ち勝って、図9(B)に示すように、外周壁82に密着し、この状態でスピンドル26が高速回転される。よって、高速回転時には、鋼球88が小室84a内で回転バランスをとるように外壁82に沿って移動し、バランスをとりながらスピンドル26の高速回転が継続される。
本実施形態では、固定フランジ40内に上述した回転バランサ(ボールバランサ)77を組み込んだため、スピンドル26の低速回転時には環状室84を画成する環状永久磁石80に鋼球88が吸着されるので、加速時または減速時等の低速回転時の振動が抑制されるため、低速から高速に渡り安定して振動を抑制することができる。
図10(A)及び図10(B)を参照すると、本発明第2実施形態に係る回転バランサ(ボールバランサ)77Aの断面図が示されている。図10(A)は高速回転時を、図10(B)は停止時または低速回転時の状態をそれぞれ示している。
環状永久磁石80は内周壁78周りに取り付けられており、環状永久磁石80は円周方向に離間した複数の凹部80aを有している。環状永久磁石80の周りには、各凹部80aに対応する穴(ホルダ部)90aを有する環状ボールホルダ90が配設されている。環状ボールホルダ90は、例えば樹脂等の材料から形成される。好ましくは、凹部80a及び穴90aの数は鋼球88の数と同数である。
高速回転時には、図10(A)が示すように、鋼球88が遠心力により永久磁石80の磁力に打ち勝って半径方向外側に飛び散り、外周壁82に沿って転動し高速回転時の回転バランスを確保する。これにより、高速回転時の振動を抑制することができる。
高速回転からスピンドル26を減速すると、遠心力が弱くなるため鋼球88は回転軸心側に落ち込み、環状ボールホルダ90上を転動し、ある程度の時間が経つと各ホルダ部(穴)90a内に鋼球88が1個ずつ収容されていき、永久磁石80により吸着される。
このように、鋼球88が各ホルダ部90a内に収容されるばかりでなく、永久磁石80により吸着されるため、低速回転時には各鋼球88はホルダ部90a内に収容されたままであり、鋼球88の偏在に起因するアンバランスを避けることができ、低速回転時の振動を抑制することができる。
第2実施形態は上述した構成に限定されるものではない。例えば、環状永久磁石80は凹部80aを有さない構成であっても良い。この場合にも、スピンドル26が低速回転に減速されると、遠心力は弱くなるため鋼球88は回転軸心側に落ち込み、環状ボールホルダ90上を転動し、ある程度の時間が経つと各ホルダ部(穴)90a内に鋼球88が一個ずつ収容されていき、永久磁石80により吸着される。
以上説明した実施形態では、固定フランジ40に回転バランサ77,77Aを内蔵する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、固定ナット54、または着脱フランジ58に回転バランサ(ボールバランサ)を内蔵させることができる。固定ナット54にボールバランサを内蔵する場合には、固定ナット54の外径を大きくして、固定ナット54に環状室を形成する肉厚を与える必要がある。
尚、本発明の第1実施形態において、環状永久磁石80の周りに隣接して複数の穴を有する環状ボールホルダを設けるようにしても良い。この場合、環状永久磁石に環状ボールホルダの各穴に対応する位置に凹部を形成するようにしても良い。
本発明実施形態に係る切削装置の外観斜視図である。 フレームと一体化されたウエーハを示す斜視図である。 スピンドルユニットと、スピンドルに固定されるべきブレードマウントとの関係を示す分解斜視図である。 スピンドルユニットと、スピンドルに装着されるべきハブブレードとの関係を示す分解斜視図である。 ハブブレードがスピンドルに装着された状態の斜視図である。 スピンドルユニットと、スピンドルに装着されるべきリング状切削ブレードとの関係を示す分解斜視図である。 切削手段の拡大斜視図である。 本発明第1実施形態の回転バランサを具備したブレードマウントの縦断面図である。 図8の9−9線断面図であり、図9(A)は低速回転時を、図9(B)は高速回転時をそれぞれ示している。 本発明第2実施形態の回転バランサを示す断面図であり、図10(A)は高速回転時を、図10(B)は低速回転時をそれぞれ示している。
符号の説明
2 切削装置
18 チャックテーブル
24 切削手段
26 スピンドル
28 切削ブレード
30 スピンドルユニット
36 ブレードマウント
40 固定ブラケット
44 固定ナット
56 リング状切削ブレード
58 着脱フランジ
77,77A 回転バランサ(ボールバランサ)
80 環状永久磁石
84 環状室
84a 小室
86 隔壁
88 鋼球
90 環状ボールホルダ
90a ホルダ部(穴)

Claims (5)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削手段とを備えた切削装置において、
    前記切削手段は、スピンドルを回転駆動するスピンドルユニットと、
    外周に雄ねじの形成されたボス部と、該ボス部と一体的に形成された固定フランジとを含み、前記スピンドルに固定されたブレードマウントと、
    外周に切刃を有するとともに中央部に前記ブレードマウントのボス部に挿入される装着穴を有し、前記ブレードマウントの固定フランジに当接するように装着された切削ブレードと、
    前記ブレードマウントのボス部に形成された雄ねじに螺合して前記切削ブレードの前記装着穴と前記切刃との間を環状に支持する固定ナットと、から少なくとも構成され、
    前記固定フランジ及び前記固定ナットの少なくともいずれか一方に回転バランサが形成されており、
    該回転バランサは、回転軸心に近い内周壁を構成する環状永久磁石と、該環状永久磁石と回転軸心から遠い外周壁とにより画成された環状室と、該環状室内に配設された複数の強磁性体小球とから構成されることを特徴とする切削装置。
  2. 前記切削手段は、前記切削ブレードと前記固定ナットとの間に配設され前記切削ブレードの前記装着穴と前記切刃との間を環状に支持する着脱フランジをさらに具備し、前記固定フランジ、前記固定ナット及び前記着脱フランジの少なくとも1つに回転バランサが形成されている請求項1記載の切削装置。
  3. 前記環状室は半径方向に伸張する複数の隔壁によって複数の領域に仕切られており、前記複数の小球は各領域内に分散されている請求項1または2記載の切削装置。
  4. 前記回転バランサは、前記環状永久磁石の周りに隣接して配置された複数の穴を有する環状ボールホルダを更に具備した請求項1、2又は3記載の切削装置。
  5. 前記永久磁石は、前記環状ボールホルダの前記各々の穴に対応する位置に凹部を有している請求項4記載の切削装置。
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