JP2009042564A - 積層型電子写真感光体およびそれを備えた電子写真装置 - Google Patents

積層型電子写真感光体およびそれを備えた電子写真装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009042564A
JP2009042564A JP2007208318A JP2007208318A JP2009042564A JP 2009042564 A JP2009042564 A JP 2009042564A JP 2007208318 A JP2007208318 A JP 2007208318A JP 2007208318 A JP2007208318 A JP 2007208318A JP 2009042564 A JP2009042564 A JP 2009042564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charge transport
layer
weight
laminated
charge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007208318A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4876042B2 (ja
Inventor
Katsuya Takano
克也 高野
Koichi Toriyama
幸一 鳥山
Masaki Hashimoto
昌樹 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2007208318A priority Critical patent/JP4876042B2/ja
Publication of JP2009042564A publication Critical patent/JP2009042564A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4876042B2 publication Critical patent/JP4876042B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】高感度で優れた耐磨耗性を有し、かつ長期間の使用に対する感度劣化の少ない積層型電子写真感光体およびそれを備えた電子写真装置を提供することを課題とする。
【解決手段】導電性材料からなる導電性支持体上に、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とが積層された積層型感光層が形成されてなり、前記電荷輸送層が、主成分としての前記電荷輸送物質およびその結合剤としてのバインダ樹脂に加えて、酸化防止剤として特定のジアミン化合物をさらに含有し、前記ジアミン化合物の前記電荷輸送物質に対する含有量が0.5〜10重量%であり、前記バインダ樹脂の前記電荷輸送物質100重量部に対する含有量が120〜300重量部であることを特徴とする積層型電子写真感光体により、上記の課題を解決する。
【選択図】なし

Description

本発明は、特定のジアミン化合物を含有する積層型電子写真感光体およびそれを備えた電子写真装置に関する。さらに詳しくは、本発明は、高感度で優れた耐磨耗性を有し、かつ長期間の使用に対する感度劣化の少ない積層型電子写真感光体およびそれを備えた電子写真装置に関する。
C. F. Carlsonの発明による電子写真技術は、即時性があり、高品質かつ保存性の高い画像が得られることなどから、近年では複写機の分野にとどまらず、各種プリンターやファクシミリの分野でも広く応用され、大きな広がりをみせている。
この電子写真プロセスは、基本的に(1)電子写真感光体(単に「感光体」ともいう)への均一な帯電、(2)像露光による静電潜像の形成、(3)静電潜像のトナーによる現像、(4)トナー像の転写材(例えば、記録紙)への転写(転写体を経由する場合もある)、(5)定着による画像形成および(6)残留トナーのクリーニングという6プロセスから構成される。
電子写真技術の中核となる感光体としては、従来から、セレン、砒素−セレン合金、酸化亜鉛、硫化カドミウムなどの無機光導電性材料を主成分とする感光層を備える無機感光体が広く用いられてきた。しかし、最近では無公害、低コスト、製造の容易性などの無機光導電性材料では見られない多くの特徴を有することから、有機光導電性材料を主成分とする感光層を備える有機感光体の研究開発が進み、数多くの感光体が提案されている。
このような有機感光体の構成としては、支持体上に電荷発生物質(「電荷発生材料」ともいう)および電荷輸送物質(「電荷輸送材料」ともいう)の双方をバインダ樹脂に分散させた単層型感光層を形成する単層構造、支持体上に電荷発生物質をバインダ樹脂に分散させた電荷発生層と電荷輸送物質をバインダ樹脂に分散させた電荷輸送層とをこの順でまたは逆順で積層した積層型感光層を形成する積層構造または逆二層型積層構造などの様々な構成が提案されている。これらの中でも支持体上に積層型感光層を形成した機能分離型の感光体は、電子写真特性や耐久性に優れ、材料選択の自由度が高く、感光体特性を様々に設計できることから広く実用化されている。
このように提案または検討されている構成を有する感光体においては、高速化や耐久性と感度安定性などの様々な性能が求められている。特に、最近のデジタル複写機およびレーザプリンタなどの反転現像方式の電子写真装置に対応して、感光体特性として高速化に対応する高感度化と、耐摩耗性および感度安定性の向上による耐久化=長寿命化との両立が要求されている。加えて、レーザプリンタなどに用いる感光体には、より高い画像信頼性や繰返し安定性が要求されている。
しかしながら、これまでに提案された感光体のいずれの構成においても、未だ充分な性能は得られていない。
すなわち、電荷輸送層の電荷輸送物質の含有率を高くすることである程度の高速化が可能となるが、バインダ樹脂が少なくなるために耐摩耗性が劣化し、感光体のライフが短くなる。逆に、バインダ樹脂の量を多くすると耐摩耗性が向上する半面、光応答性が低下してしまうことになる。そして、このような状態で感光体を使用すると表面電位が充分に減衰していない状態で繰り返し使用されることになり、残留電位の上昇に伴う電位変化が増大し、早期に画像品質の低下を招くなどの弊害が発生する。
また、感光体はシステムの中で繰返し使用され、その中にあって常に一定の安定した電子写真特性を要求される。このような安定性、耐久性については、いずれの構成においても、いまだ充分なものが得られていないのが現状である。
すなわち、繰返し使用にしたがって電位の低下、残留電位の上昇、感度の変化などが生じ、コピー品質の低下が起こり使用に耐えられなくなる。これらの劣化原因の全ては解明されていないが、いくつかの要因が考えられる。
例えば、コロナ(放電)帯電器より放出されるオゾン、窒素酸化物などの酸化性のガスが感光層に著しいダメージを与えることがわかっている。これら酸化性のガスは感光層中の材料を化学変化させて種々の特性変化をもたらす。例えば、帯電電位の低下、残留電位の上昇、表面抵抗の低下による解像力の低下などをもたらし、その結果、出力画像上に白抜けおよび黒帯などの画像ボケが発生して著しく画質を低下させ、感光体の寿命を短くしている。
このような現象に対して感度や耐摩耗性を向上させるためには、例えば、より高移動度の電荷輸送物質を用いる方法、より高感度な電荷発生物質を用いる方法があり、最近ではこれらを併用した方法が提案されている。
例えば、特開平6−202357号公報(特許文献1)には、特定の高移動度を有する電荷輸送層と電荷発生物質として高感度のオキソチタニルフタロシアニンを含有する電荷発生層とを併用する技術が記載されている。
また、感度安定性に対しても様々な改良が行われており、最近では周囲環境をも制御することを含めた改良も提案されている。
例えば、特開平6−75384号公報(特許文献2)には、感光層の摩耗量を規定し、感光体周辺のオゾン濃度を5ppm以上50ppm以下とすることで繰り返し使用下での感度劣化が抑制されるという技術が記載されている。これは、従来から感度劣化を促進する一要素と考えられてきたオゾン雰囲気を適切に濃度調整することにより感光層の摩耗に起因する感度劣化を抑制しようとするもので、従来の考えとは全く逆の方法である。
特開平6−202357号公報 特開平6−75384号公報
上記のように感光体の高速化と長寿命化との両立を目指した様々な技術が提案されているが、これらは未だ充分とは言えない。特に繰り返し使用下での感度安定性は、上記のように感光体周辺のオゾン雰囲気を適切に濃度制御することで安定できるとはいえ、感光体のライフが長くなると感光体のライフに到達する前にオゾン雰囲気による悪影響が現れ、大きな劣化が発生してしまうため、高いライフの感光体ではオゾン雰囲気の濃度制御だけでは実用上充分でない。
したがって、本発明は、高感度で優れた耐磨耗性を有し、かつ長期間の使用に対する感度劣化の少ない積層型電子写真感光体およびそれを備えた電子写真装置を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、電荷輸送層の主成分としての電荷輸送物質およびその結合剤としてのバインダ樹脂に加えて、酸化防止剤として特定のジアミン化合物を電荷輸送物質に対して特定量含有させ、かつバインダ樹脂を電荷輸送物質に対して特定量に設定することにより、意外にも上記の課題を解決できる感光体が得られ、かつそれが反転現像方式の電子写真装置に極めて有用であることを見出し、本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば、導電性材料からなる導電性支持体上に、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とが積層された積層型感光層が形成されてなり、前記電荷輸送層が、主成分としての前記電荷輸送物質およびその結合剤としてのバインダ樹脂に加えて、酸化防止剤として構造式(I):
Figure 2009042564
および/または構造式(II):
Figure 2009042564
で示されるジアミン化合物をさらに含有し、前記ジアミン化合物の前記電荷輸送物質に対する含有量が0.5〜10重量%であり、前記バインダ樹脂の前記電荷輸送物質100重量部に対する含有量が120〜300重量部であることを特徴とする積層型電子写真感光体(単に「積層型感光体」または「機能分離型感光体」ともいう)が提供される。
また、本発明によれば、上記の積層型電子写真感光体と、前記積層型電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、帯電された前記積層型電子写真感光体に対して露光を施す露光手段と、露光によって形成された静電潜像をトナーにより現像する現像手段と、現像によって形成されたトナー像を転写材上に転写する転写手段と、前記積層型電子写真感光体に残留するトナーをブレードクリーニングにより除去し回収するクリーニング手段とを備えることを特徴とする反転現像方式の電子写真装置(「画像形成装置」ともいう)が提供される。
本発明によれば、高感度で優れた耐磨耗性を有し、かつ長期間の使用に対する感度劣化の少ない積層型感光体およびそれを備えた電子写真装置を提供することができる。
すなわち、本発明の積層型感光体は、その電荷輸送層に電荷輸送物質に対して特定量の、特定のジアミン化合物とバインダ樹脂とを含有するので、耐オゾン性、耐NOx性に優れ、低温環境下または高速プロセスで用いた場合にもそれらの特性が低下せず、光暴露によってもそれらの特性が低下しない積層型感光体を得ることができる。
したがって、本発明によれば、より長期間の使用でもオゾン雰囲気による悪影響を抑制でき、感度劣化の少ない高感度で高ライフの電子写真装置を提供することができる。
また、本発明によれば、電子写真装置における画像形成の現像において、金属酸化物を用いずに長寿命化を図ることができる。
本発明の積層型感光体は、導電性材料からなる導電性支持体上に、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とが積層された積層型感光層が形成されてなり、前記電荷輸送層が、主成分としての前記電荷輸送物質およびその結合剤としてのバインダ樹脂に加えて、酸化防止剤として構造式(I)および/または構造式(II)で示されるジアミン化合物をさらに含有し、前記ジアミン化合物の前記電荷輸送物質に対する含有量が0.5〜10重量%であり、前記バインダ樹脂の前記電荷輸送物質100重量部に対する含有量が120〜300重量部であることを特徴とする。
本発明の積層型感光体について図面を用いて具体的に説明する。
図1および図2は、本発明の積層型感光体の要部の構成を示す模式断面図である。
図1の2層型の積層型感光体は、導電性支持体1上に、電荷発生物質2を含有する電荷発生層5と電荷輸送物質3を含有する電荷輸送層6とがこの順で積層された積層型感光層(「機能分離型感光層」ともいう)4が形成されている。
図2の3層型の積層型感光体は、導電性支持体1上に、下引き層(中間層)7と、電荷発生物質2を含有する電荷発生層5と電荷輸送物質3を含有する電荷輸送層6とがこの順で積層された積層型感光層4とがこの順で形成されている。
積層型感光層4は、電荷発生層5と電荷輸送層6とを逆順で形成した逆積層型であってもよいが、前記積層型が好ましい。
[導電性支持体1]
導電性支持体の構成材料は、当該分野で用いられる材料であれば特に限定されない。
具体的には、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、真鍮、亜鉛、ニッケル、ステンレス、クロム、モリブデン、バナジウム、インジウム、チタン、金、白金などの金属および合金材料:ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエステル、ポリオキシメチレン、ポリスチレンなどの高分子材料、硬質紙、ガラスなどからなる基体表面に金属箔をラミネートしたもの、金属材料または合金材料を蒸着したもの、導電性高分子、酸化スズ、酸化インジウムなどの導電性化合物の層を蒸着もしくは塗布したものなどが挙げられる。
導電性支持体の形状は、図1および図2に示すようなシート状に限定されず、円筒状、円柱状、無端ベルト状などであってもよい。
導電性支持体の表面には、必要に応じて、画質に影響のない範囲内で、陽極酸化皮膜処理、薬品、熱水などによる表面処理、着色処理、表面を粗面化するなどの乱反射処理が施されていてもよい。
乱反射処理は、レーザを露光光源として用いる電子写真プロセスにおいて本発明による積層型感光体を用いる場合に特に有効である。すなわち、レーザを露光光源として用いる電子写真プロセスでは、レーザ光の波長が揃っているので、感光体の表面で反射されたレーザ光と積層型感光体の内部で反射されたレーザ光とが干渉を起こし、この干渉による干渉縞が画像に現れて画像欠陥の発生することがある。そこで、導電性支持体の表面に乱反射処理を施すことにより、波長の揃ったレーザ光の干渉による画像欠陥を防止することができる。
[電荷発生層5]
電荷発生層は、照射された光を吸収することにより電荷を発生する電荷発生能を有する電荷発生物質を主成分とし、任意に公知の添加剤およびバインダ樹脂(結合剤)を含有する。
電荷発生物質としては、当該分野で用いられる化合物を使用できる。
具体的には、アゾ系顔料(カルバゾール骨格、スチリルスチルベン骨格、トリフェニルアミン骨格、ジベンゾチオフェン骨格、オキサジアゾール骨格、フルオレノン骨格、ビススチルベン骨格、ジスチリルオキサジアゾール骨格またはジスチリルカルバゾール骨格を有する、モノアゾ系顔料、ビスアゾ系顔料、トリスアゾ系顔料など)、ペリレン系顔料(ペリレンイミド、ペリレン酸無水物など)、多環キノン系顔料(キナクリドン、アントラキノン、ピレンキノンなど)、フタロシアニン系顔料(金属フタロシアニン、無金属フタロシアニン、ハロゲン化無金属フタロシアニンなど)、インジゴ系顔料(インジゴ、チオインジゴなど)、スクアリリウム色素、アズレニウム色素、チアピリリウム色素、ピリリウム塩類、トリフェニルメタン系色素などの有機顔料または染料、さらにセレン、非晶質シリコンなどの無機材料などが挙げられる。これらの電荷発生物質は1種を単独でまたは2種以上を組み合せて使用することができる。
これらの電荷発生物質の中でも高い電荷発生能を有する顔料として、無金属フタロシアニン顔料、オキソチタニルフタロシアニン顔料、フローレン環およびフルオレノン環を含有するビスアゾ顔料、芳香族アミンからなるビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料が挙げられ、これらの中でも、X線回折スペクトルのブラッグ角(2±0.2°)27.3°に回折ピークを示す結晶型のオキソチタニルフタロシアニンは高感度であり特に好ましい。
電荷発生層は、本発明の好ましい特性が損なわれない範囲内で、化学増感剤、光学増感剤、ホール輸送物質、電子輸送物質、酸化防止剤、分散安定剤、増感剤、レベリング剤、可塑剤、無機化合物もしくは有機化合物の微粒子などから選ばれる1種または2種以上の公知の添加剤を適量含有していてもよい。
化学増感剤および光学増感剤は、積層型感光体の感度を向上させ、繰返し使用による残留電位の上昇および疲労などを抑え、電気的耐久性を向上させる。これらの増感剤は、後述する電荷輸送層に含有されてもよく、電荷発生層および電荷輸送層の両方に含有されてもよい。
化学増感剤としては、例えば無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、4−クロルナフタル酸無水物などの酸無水物;テトラシアノエチレン、テレフタルマロンジニトリルなどのシアノ化合物、4−ニトロベンズアルデヒドなどのアルデヒド類;アントラキノン、1−ニトロアントラキノンなどのアントラキノン類;2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノンなどの多環もしくは複素環ニトロ化合物;ジフェノキノン化合物などの電子吸引性材料およびこれらの電子吸引性材料を高分子化したものなどが挙げられる。
光学増感剤としては、例えばキサンテン系色素、キノリン系顔料、銅フタロシアニンなどの有機光導電性化合物、メチルバイオレット、クリスタルバイオレット、ナイトブルーおよびビクトリアブルーなどに代表されるトリフェニルメタン系染料;エリスロシン、ローダミンB、ローダミン3R、アクリジンオレンジおよびフラペオシンなどに代表されるアクリジン染料;メチレンブルーおよびメチレングリーンなどに代表されるチアジン染料;カプリブルーおよびメルドラブルーなどに代表されるオキサジン染料;シアニン染料;スチリル染料;ピリリウム塩染料およびチオピリリウム塩染料などが挙げられる。
可塑剤またはレベリング剤は、成膜性、可撓性および表面平滑性を向上させることができる。
可塑剤としては、例えばフタル酸エステルなどの二塩基酸エステル、脂肪酸エステル、リン酸エステル、塩素化パラフィンおよびエポキシ型可塑剤などが挙げられる。
レベリング剤としては、例えばシリコーン系レベリング剤などを挙げられる。
無機化合物または有機化合物の微粒子は、機械的強度を増強し、電気特性を向上させることができ、例えば、後述する下引き層において例示する微粒子が挙げられる。
酸化防止剤は、長期にわたって感度安定性を維持させることができる。
酸化防止剤としては、ビタミンE、ハイドロキノン、ヒンダードアミン、ヒンダードフェノール、パラフェニレンジアミン、アリールアルカンおよびそれらの誘導体、有機硫黄系化合物、有機燐系化合物などが挙げられる。
電荷発生層5は、公知の乾式法および湿式法により形成することができる。
乾式法としては、例えば、電荷発生物質を導電性支持体1の表面に真空蒸着する方法が挙げられる。
湿式法としては、例えば、電荷発生物質、必要に応じて添加剤およびバインダ樹脂を適当な有機溶剤に溶解または分散して電荷発生層形成用塗布液を調製し、この塗布液を導電性支持体1の表面に、または導電性支持体1上に形成された下引き層7の表面に塗布し、次いで乾燥して有機溶剤を除去する方法が挙げられる。
バインダ樹脂は、電荷発生層の機械的強度や耐久性、層間の結着性などを向上させることができ、当該分野で用いられる結着性を有する樹脂を使用できる。
具体的には、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエステルカーボネート、ポリスルホン、ポリアリレート、ポリアミド、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテル、ポリアクリルアミド、ポリフェニレンオキサイドなどの熱可塑性樹脂;フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、メラミン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマールなどの熱硬化性樹脂、これらの樹脂の部分架橋物、これらの樹脂に含まれる構成単位のうちの2つ以上を含む共重合体樹脂(塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂などの絶縁性樹脂)などが挙げられる。これらのバインダ樹脂は1種を単独でまたは2種以上を組み合せて使用することができる。
バインダ樹脂の電荷発生物質100重量部に対する含有量は特に限定されないが、通常、120〜300重量部程度である。
バインダ樹脂の含有量が120重量部未満であると、感度特性は良好であるものの、帯電特性、膜の機械的強度、帯電プロセスにて発生するオゾン、NOxなどに対する画像安定性(ハーフトーン白抜け、黒帯発生)が低下し、バインダ樹脂の比率が高いときに比べて耐刷性が低くなり、感光層の摩耗量が増加することがあり、300重量部を超えると、バインダ樹脂の比率が高くなり、機械的強度は良好であるものの浸漬塗布法によって単層型感光層を形成する場合には、塗布液の粘度が増大するので、塗布速度低下を招き生産性が著しく悪くなることがある。また、塗布液の粘度の増大を抑えるために塗布液中の溶剤の量を多くすると、ブラッシング現象が発生し、形成された電荷輸送層に白濁が発生することがある。
有機溶剤としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラリン、ジフェニルメタン、ジメトキシベンゼン、ジクロルベンゼンなどの芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、テトラクロロプロパンなどのハロゲン化炭化水素;テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、ジベンジルエーテル、ジメトキシメチルエーテル、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノン、イソホロンなどのケトン類;安息香酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、ジフェニルスルフィドなどの含イオウ溶剤;ヘキサフロオロイソプロパノールなどのフッ素系溶剤;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどの非プロトン性極性溶剤などが挙げられ、これらは単独または混合溶剤として使用できる。また、このような溶剤に、アルコール類、アセトニトリルまたはメチルエチルケトンを加えた混合溶剤を使用することもできる。
構成物質を樹脂溶液に溶解または分散させるに先立ち、電荷発生物質を予備粉砕してもよい。
予備粉砕は、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライタ、振動ミル、超音波分散機などの一般的な粉砕機を用いて行うことができる。
構成物質の樹脂溶液への溶解または分散は、例えば、ペイントシェーカ、ボールミル、サンドミルなどの一般的な分散機を用いて行うことができる。このとき、容器および分散機を構成する部材から摩耗などによって不純物が発生し、塗布液中に混入しないように、分散条件を適宜設定するのが好ましい。
電荷発生層形成用塗布液の塗布方法は、シートの場合にはベーカーアプリケーター法、バーコーター法、キャスティング法、スピンコート法、ロール法、ブレード法など、ドラムの場合にはスプレー法、垂直リング法、浸漬塗工法などが挙げられる。
浸漬塗布法は、塗布液を満たした塗工槽に導電性支持体1を浸漬した後、一定速度または逐次変化する速度で引上げることによって導電性支持体1上に層を形成する方法である。この方法は比較的簡単で、生産性および原価の点で優れているので、感光体を製造する場合に多く利用されている。なお、浸漬塗布法に用いる装置には、塗布液の分散性を安定させるために超音波発生装置に代表される塗布液分散装置を設けてもよい。
電荷発生層の膜厚は特に限定されないが、0.05〜5μmが好ましく、0.1〜1μmが特に好ましい。これは、電荷発生層の膜厚が0.05μm未満では、光吸収の効率が低下し、感度が低下するおそれがあり、逆に電荷発生層の膜厚が5μmを超えると、電荷発生層内部での電荷輸送が感光体表面の電荷を消去する過程の律速段階となり、感度が低下するおそれがある。
[電荷輸送層6]
電荷輸送層は、電荷発生物質で発生した電荷を受け入れ、それを輸送する能力を有する電荷輸送物質と、構造式(I)および/または構造式(II)で示されるジアミン化合物と、バインダ樹脂とを主成分として含有する。
電荷輸送物質としては、当該分野で用いられる化合物を使用できる。
具体的には、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグルタメートおよびその誘導体、ピレン−ホルムアルデヒド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリル)アントラセン、1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、ピラゾリン誘導体、フェニルヒドラゾン類、ヒドラゾン誘導体、トリフェニルアミン系化合物、テトラフェニルジアミン系化合物、トリフェニルメタン系化合物、スチルベン系化合物、3−メチル−2−ベンゾチアゾリン環を有するアジン化合物などの電子供与性物質;
フルオレノン誘導体、ジベンゾチオフェン誘導体、インデノチオフェン誘導体、フェナンスレンキノン誘導体、インデノピリジン誘導体、チオキサントン誘導体、ベンゾ[c]シンノリン誘導体、フェナジンオキサイド誘導体、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、プロマニル、クロラニル、ベンゾキノンなどの電子受容性物質が挙げられる。
これらの電荷輸送物質の中でも、オゾン雰囲気下でなるべくダメージを受け難く、高い電荷輸送能力を有するエナミンスチリル系化合物、トリフェニルアミン誘導体、ビスアミン系化合物が特に好ましい。これらの化合物は材料自体のホ−ル輸送能力も高く、バインダーリッチの状態でも高い感度が得られるのでより好ましい。
酸化防止剤としての構造式(I)および構造式(II)で示されるジアミン化合物は、公知の方法、例えば、下記の反応により合成することができる。
<構造式(I)の製造方法>
Figure 2009042564
無水1,4−ジオキサン50ml中に4,4’−ビス(クロロメチル)フェニル5.3g(1.0当量)とジベンジルアミン10.0g(2.1当量)を加え、アイスバスにて氷冷下に冷却する。この溶液中に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン6.86g(2.2当量)を徐々に加える。その後、徐々に加熱して反応温度を100〜110℃まで上げ、100〜110℃を保つように加熱しながら4時撹拌する。反応終了後、この反応溶液を放冷し、生じる沈殿を濾取し、充分に水洗した後、エタノールと酢酸エチルとの混合溶剤(エタノール:酢酸エチル=8:2〜7:3)で再結晶を行うことによって、白色粉末状化合物11.3gを得ることができる。
<構造式(II)の製造方法>
Figure 2009042564
無水1,4−ジオキサン50ml中に4,4’−ビス(クロロメチル)ビフェニル6.06g(1.0当量)とジベンジルアミン10.0g(2.1当量)を加え、アイスバスにて氷冷下に冷却する。この溶液中に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン6.86g(2.2当量)を徐々に加える。その後、徐々に加熱して反応温度を100〜110℃まで上げ、100〜110℃を保つように加熱しながら4時撹拌する。反応終了後、この反応溶液を放冷し、生じる沈殿を濾取し、充分に水洗した後、エタノールと酢酸エチルとの混合溶剤(エタノール:酢酸エチル=8:2〜7:3)で再結晶を行うことによって、白色粉末状化合物12.1gを得ることができる。
構造式(I)および構造式(II)で示されるジアミン化合物の電荷発生物質に対する含有量は、0.5〜10重量%が好ましく、3〜6重量%が特に好ましい。
ジアミン化合物の含有量が上記の範囲内であれば、本発明の優れた効果が得られる。ジアミン化合物の含有量が0.5重量%未満であると、酸化防止剤としての効果を発揮できないことがあり、10重量%を超えると、逆に電荷トラップとなり、感度を悪化させることがある。
バインダ樹脂は、電荷発生層に含まれるものと同様のバインダ樹脂の1種または2種以上を使用できる。
これらの樹脂の中でも、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリレートおよびポリフェニレンオキサイドは、構造式(I)および構造式(II)で示されるジアミン化合物との相溶性に特に優れ、さらに体積抵抗値が1013Ω以上であって電気絶縁性に優れ、かつ成膜性、電位特性などにも優れるので好ましい。
また、これらの中でも、樹脂自体の透明性の点でポリカーボネートが特に好ましく、粘度平均分子量の異なる2種類以上のポリカーボネート樹脂がさらに好ましい。実施例に具体例を記載する。
バインダ樹脂の電荷輸送物質100重量部に対する含有量は、120〜300重量部が好ましく、150〜200重量部が特に好ましい。
バインダ樹脂の含有量が上記の範囲内であれば、本発明の優れた効果が得られる。バインダ樹脂の含有量が120重量部未満であると、感光体の機械的強度が不足することがあり、300重量部を超えると、感光体全体として感度不足になることがある。
電荷輸送層は、本発明の好ましい特性を損なわない範囲内で必要に応じて、電荷発生層5に含まれるものと同様の添加剤を適量含有していてもよい。
電荷輸送層6は、電荷輸送物質、構造式(I)および/または構造式(II)で示されるジアミン化合物、バインダ樹脂および必要に応じて他の添加剤を適当な有機溶剤に溶解または分散して電荷輸送層形成用塗布液を調製し、この塗布液を電荷発生層5の表面に塗布し、次いで乾燥して有機溶剤を除去することによって形成できる。より具体的には、例えば、バインダ樹脂を有機溶剤に溶解してなる樹脂溶液に電荷輸送物質、および必要に応じて他の添加剤を溶解または分散させることにより、電荷輸送層形成用塗布液を調製する。
その他の工程およびその条件は、電荷発生層の形成に準ずる。
電荷輸送層の膜厚は特に限定されないが、5〜50μmが好ましく、10〜40μmが特に好ましい。電荷輸送層の膜厚が5μm未満では、感光体表面の帯電保持能が低下するおそれがあり、逆に電荷輸送層の膜厚が50μmを超えると、感光体の解像度が低下するおそれがある。
[下引き層(「中間層」ともいう)7]
本発明の積層型感光体は、導電性支持体1と積層型感光層4との間に下引き層7を有するのが好ましい。
下引き層は、導電性支持体から積層型感光層への電荷の注入を防止する機能を有する。すなわち、積層型感光層の帯電性の低下が抑制され、露光によって消去されるべき部分以外の表面電荷の減少が抑えられ、かぶりなどの画像欠陥の発生が防止される。特に、反転現像プロセスによる画像形成の際に、白地部分にトナーからなる微小な黒点が形成される黒ポチと呼ばれる画像かぶりが発生するのが防止される。
また、下引き層7で導電性支持体1の表面を被覆する下引き層7は、導電性支持体1の表面の欠陥である凹凸の度合を軽減して表面を均一化し、積層型感光層4の成膜性を高め、導電性支持体1と積層型感光層4との密着性を向上させることができる。
下引き層7は、例えば、樹脂材料を適当な溶剤に溶解させて下引き層形成用塗布液を調製し、この塗布液を導電性支持体1の表面に塗布し、乾燥により有機溶剤を除去することによって形成できる。
樹脂材料としては、電荷発生層に含まれるものと同様のバインダ樹脂に加えて、カゼイン、ゼラチン、ポリビニルアルコール、エチルセルロースなどの天然高分子材料などが挙げられ、これらの1種または2種以上を使用できる。これらの樹脂の中でも、ポリアミド樹脂が好ましく、アルコール可溶性ナイロン樹脂が特に好ましい。
アルコール可溶性ナイロン樹脂としては、例えば6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン、11−ナイロン、12−ナイロンなどを共重合させた共重合ナイロン;N−アルコキシメチル変性ナイロンおよびN−アルコキシエチル変性ナイロンのように、ナイロンを化学的に変性させた樹脂などが挙げられる。
樹脂材料を溶解または分散させる溶剤としては、例えば、水、メタノール、エタノール、ブタノールなどのアルコール類、メチルカルビトール、ブチルカルビトールなどのグライム類、これらの溶剤を2種以上混合した混合溶剤などが挙げられる。
その他の工程およびその条件は、電荷発生層の形成に準ずる。
また、下引き層形成用塗布液は、金属酸化物粒子を含んでいてもよい。
金属酸化物粒子は、下引き層の体積抵抗値を容易に調節でき、積層型感光層への電荷の注入をさらに抑制できると共に、各種環境下において感光体の電気特性を維持できる。
金属酸化物粒子としては、例えば、酸化チタン、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化スズなどが挙げられる。
下引き層形成用塗布液における樹脂材料と金属酸化物粒子との合計含有量をC、溶剤の含有量をDとするとき、両者の重量比率(C/D)は、1/99〜40/60が好ましく、2/98〜30/70が特に好ましい。
また、樹脂材料の含有量(E)と金属酸化物粒子の含有量(F)との重量比率(E/F)は、1/99〜90/10が好ましく、5/95〜70/30が特に好ましい。
下引き層の膜厚は特に限定されないが、0.01〜20μmが好ましくは、0.1〜10μmが特に好ましい。下引き層の膜厚が0.01μm未満では、下引き層として実質的に機能しなくなり、導電性支持体11の欠陥を被覆して均一な表面が得られないおそれがあり、下引き層の膜厚が20μmを超えると、均一な下引き層を形成し難く、また感光体の感度も低下するおそれがある。
なお、導電性支持体1の構成材料がアルミニウムの場合には、アルマイトを含む層(アルマイト層)を形成し、下引き層とすることができる。
[表面保護層(図示せず)]
表面保護層は、感光層表面を機械的ストレスから保護して感光体の耐久性を向上させる機能を有し、樹脂などで構成され、感光体の応答性を向上させるために、電荷輸送物質を含んでもよい。
樹脂は、電荷発生層5に含まれるものと同様のバインダ樹脂の1種または2種以上を使用できる。
電荷輸送物質は、電荷輸送層6に含まれるものと同様の電荷輸送物質の1種または2種以上を使用できる。
表面保護層は、例えば、適当な有機溶剤に電荷輸送物質およびバインダ樹脂などを溶解または分散させて表面保護層形成用塗布液を調製し、この表面保護層形成用塗布液を積層型感光層の表面に塗布し、乾燥により有機溶剤を除去することによって形成できる。ここで用いられる有機溶剤としては、感光層の形成に用いられる有機溶剤と同様のものを使用できる。
その他の工程およびその条件は、電荷発生層の形成に準ずる。
有機溶剤は、電荷発生層の形成用塗布液の調製に用いられるものと同様の溶剤の1種または2種以上を使用できる。
表面保護層の膜厚は特に制限されないが、0.1〜10μmが好ましく、1〜8μmが特に好ましい。
感光体が画像形成装置に搭載されて使用される際には、コロナ放電器などから発生するオゾンおよび窒素酸化物などが感光体表面に付着し、被転写材の画像形成面方向に画像が流れる、いわゆる画像流れが発生するおそれがある。この画像流れを防止するために、感光層は、ある一定速度以上の速度で摩耗されるように構成される。このため、長期的な繰返し使用を考慮した場合には、表面保護層の膜厚は、0.1μm以上であることが好ましい。表面保護層の膜厚が0.1μm未満では、表面保護層が短期間に消失し、感光体の寿命が短くなるおそれがある。また表面保護層の膜厚が10μmを超えると、繰返し使用による残留電位の上昇および微細ドット再現性の低下などの解像度の低下などが生じるおそれがある。
本発明の積層型感光体は、構造式(I)または構造式(II)で示されるジアミン化合物を電荷輸送層に含有させることにより、より長期間の繰り返し環境下でも感度劣化の発生を抑制して感度安定性を向上させているものと考えられる。これまではカールソンプロセスで発生するオゾン分子は感光体の帯電能力の低下や残留電位の上昇を引き起こす原因であると考えられてきたが、オゾン雰囲気下での感度安定性の向上も報告されている。
このことからオゾン分子には感度安定性を向上させる作用と感度劣化を促進させる作用の両方があり、オゾン雰囲気下では常にこれらの作用が競合している状態にあるものと考えられる。
本発明において、指定したジアミン化合物の濃度範囲では前者の作用が後者を上回っているようである。しかし、後者の作用は、その濃度範囲であってもその僅かな影響が次第に積み重なるものと考えられ、より長期間の使用が可能な感光体ではライフに到達する前に劣化が発生するものと考えられる。本発明の構造式(I)および構造式(II)で示されるジアミン化合物は、この劣化の積み重なりを防止することで長期間の使用でも感度劣化の発生を抑制しているものと考えられる。
本発明の反転現像方式の電子写真装置(画像形成装置)は、本発明の積層型電子写真感光体と、前記積層型電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、帯電された前記積層型電子写真感光体に対して露光を施す露光手段と、露光によって形成された静電潜像をトナーにより現像する現像手段と、現像によって形成されたトナー像を転写材上に転写する転写手段と、前記積層型電子写真感光体に残留するトナーをブレードクリーニングにより除去し回収するクリーニング手段とを備えることを特徴とする。
図面を用いて本発明の電子写真装置について説明するが、以下の記載内容に限定されるものではない。
図3は、本発明の電子写真装置の構成を示す模式側面図である。
図3に示す電子写真装置は、積層型感光体として、例えば図1または図2に示される積層型感光体と同様の層構成を有する円筒状の積層型感光体11を搭載し、図示しない除電ランプを備える。
積層型感光体11は、図示しない装置本体に回転自在に支持され、図示しない駆動手段によって回転駆動される。駆動手段は、例えば、動力源としてモータを備え、モータからの動力を図示しない歯車を介して積層型感光体11の芯体を構成する支持体に伝えることによって、積層型感光体11を所定の周速度で回転駆動させる。
帯電手段12は、積層型感光体11の表面を所定の電位に帯電させる帯電手段であり、例えばコロナ帯電器などの非接触の帯電方式である。帯電手段の例として、非接触帯電方式以外にも、例えば帯電ローラなど接触帯電方式も存在するが、接触帯電方式では、非接触帯電方式と比較して放出する酸化性ガスが少ないものの、積層型感光体11と直接接触することから、摺擦による感光体表面の摩耗や傷などがつき易く、機械的耐久性に劣る。
非接触帯電方式は、積層型感光体11と直接接触しないことから摺擦による感光体表面の摩耗や傷などがつきにくく、機械的耐久性に優れており、感光体の長寿命化が可能である。
露光手段13は、例えば半導体レーザなどを光源として備え、光源から画像情報に応じて出力されるレーザビームなどの光で、帯電された積層型感光体11の表面を露光し、これによって積層型感光体11の表面に静電潜像を形成させる。
現像手段14は、積層型感光体11の表面に形成された静電潜像を現像剤によって現像し、可視像であるトナー画像を形成する現像手段であり、積層型感光体11に対向して設けられ積層型感光体11の表面にトナーを供給する現像ローラと、現像ローラを積層型感光体11の回転軸線と平行な回転軸線まわりに回転可能に支持するとともにその内部空間にトナーを含む現像剤を収容するケーシングとを備える。
転写手段(転写器)15は、積層型感光体11の表面に形成されたトナー画像を、積層型感光体11の表面から転写材である記録紙17上に転写させる転写手段である。転写手段15は、例えば、コロナ帯電器などの帯電手段を備え、記録紙17にトナーと逆極性の電荷を与えることによってトナー画像を記録紙17上に転写させる非接触式の転写手段である。
クリーニング手段16は、トナー画像が転写された後の積層型感光体11の表面を清掃する清掃手段であり、積層型感光体11の表面に押圧され、転写器15による転写動作後に積層型感光体11の表面に残留するトナーを前記表面から剥離させるクリーニングブレードと、クリーニングブレードによって剥離されたトナーを収容する回収用ケーシングとを備える。
また、積層型感光体11と転写器15との間を通過した後に記録紙17が搬送される方向には、転写されたトナー画像を定着させる定着手段である定着器が設けられる。定着器は、図示しない加熱手段を有する加熱ローラと、加熱ローラに対向して設けられ加熱ローラに押圧されて当接部を形成する加圧ローラとを備える。
本発明の積層型感光体が使用されるマシン(反転現像方式の電子写真装置)は、有機感光体は10万回転における積層型感光層の摩耗量が0.1〜1.0μmの摩耗量のブレードクリーニングによるクリーニング手段を有する電子写真装置であるのが好ましい。
積層型感光層の摩耗量の制御は、電荷輸送物質とバインダ樹脂との重量比の設定やバインダ樹脂の選択に加えて、現像、転写、残留トナーのクリーニングなど感光体の各プロセスにおける当圧接を調整することで行うことができる。
積層型感光層の摩耗量が10万回転当たり1.0μmを越えると、積層型感光体を高ライフドラムとして使用した際の膜減りが大きく、ライフに到達する前に感度低下などが発生することがある。
以下に実施例および比較例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例により本発明が限定されるものではない。
(実施例1)
酸化チタン(商品名:タイベークTTO55A、石原産業株式会社製)7重量部および共重合ナイロン樹脂(商品名:アミランCM8000、東レ株式会社製)13重量部を、メタノール159重量部と1,3−ジオキソラン106重量部との混合溶剤に加え、ペイントシェーカにて8時間分散処理して下引き層用塗布液を調製した。この塗布液を塗布槽に満たし、導電性支持体として直径30mm、全長340mmのアルミニウム製のドラム状支持体を浸漬した後引き上げ、自然乾燥して膜厚1μmの下引き層を形成した。
次いで、電荷発生物質としてオキソチタニルフタロシアニン(特許第3569422号公報に記載の方法で作製)1重量部およびブチラール樹脂(商品名:エスレックスBM−S、積水化学工業(株)製)1重量部を、メチルエチルケトン98重量部に加え、ペイントシェーカにて6時間分散処理して電荷発生層形成用塗布液を調製した。この電荷発生層形成用塗布液を、下引き層と同様の方法で、先に設けた下引き層表面に塗布し、自然乾燥して膜厚0.4μmの電荷発生層を形成した。
次いで、電荷輸送物質として、下記構造式(III)で示されるエナミン化合物100重量部、下記構造式(IV)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量38,000)90重量部、下記構造式(V)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量21,500)90重量部、構造式(I)で示されるジアミン化合物5重量部およびシリコンオイル0.02重量部を混合し、テトラヒドロフランを溶剤として固形分25重量%の電荷輸送層用塗液を調製した。この電荷輸送層形成用塗布液を、下引き層と同様の方法で、先に設けた電荷発生層表面に塗布し、温度130℃で乾燥して膜厚が25μmの電荷輸送層を形成した。
このようにして、図2に示される積層型感光体サンプルを作製した。
Figure 2009042564
(式中、Ar1はフェニル基、Ar2はフェニル基、Ar3はメトキシ基、Ar4は水素原子、Ar5はフェニル基、aはナフタレン基、mは整数1、R1は水素原子、R2水素原子、R3は水素原子、R4は水素原子、nは整数1である)
Figure 2009042564
(実施例2)
構造式(IV)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量38,000)90重量部および構造式(V)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量21,500)90重量部の代わりに、構造式(IV)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量50,000)150重量部および構造式(V)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量21,500)150重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、図2に示される積層型感光体サンプルを作製した。
(実施例3)
構造式(IV)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量38,000)90重量部および構造式(V)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量21,500)90重量部の代わりに、構造式(IV)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量50,000)60重量部および構造式(V)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量21,500)60重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、図2に示される積層型感光体サンプルを作製した。
(実施例4)
構造式(I)で示されるジアミン化合物0.5重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、図2に示される積層型感光体サンプルを作製した。
(実施例5)
構造式(I)で示されるジアミン化合物10重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、図2に示される積層型感光体サンプルを作製した。
(実施例6)
構造式(I)で示されるジアミン化合物5重量部の代わりに構造式(II)で示されるジアミン化合物5重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、図2に示される積層型感光体サンプルを作製した。
(比較例1)
構造式(I)で示されるジアミン化合物を用いないこと以外は実施例1と同様にして、図2に示される積層型感光体サンプルを作製した。
(比較例2)
構造式(IV)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量38,000)90重量部および構造式(V)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量21,500)90重量部の代わりに、構造式(IV)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量50,000)160重量部および構造式(V)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量21,500)160重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、図2に示される積層型感光体サンプルを作製した。
(比較例3)
構造式(IV)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量38,000)90重量部および構造式(V)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量21,500)90重量部の代わりに、構造式(IV)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量50,000)50重量部および構造式(V)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量21,500)50重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、図2に示される積層型感光体サンプルを作製した。
(比較例4)
構造式(I)で示されるジアミン化合物0.4重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、図2に示される積層型感光体サンプルを作製した。
(比較例5)
構造式(I)で示されるジアミン化合物11重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、図2に示される積層型感光体サンプルを作製した。
(比較例6)
構造式(I)で示されるジアミン化合物5重量部の代わりに構造式(II)で示されるジアミン化合物0.4重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、図2に示される積層型感光体サンプルを作製した。
(比較例7)
構造式(I)で示されるジアミン化合物5重量部の代わりに構造式(II)で示されるジアミン化合物11重量部を用いたこと以外は実施例1と同様にして、図2に示される積層型感光体サンプルを作製した。
(比較例8)
実施例1と同様にして導電性支持体上に膜厚1μmの下引き層を形成した。
次いで、電荷発生材料としてオキソチタニルフタロシアニン8重量部をテトラヒドロフラン100重量部に混合し、ペイントシェーカーにて4時間分散処理した。
得られた分散液に、構造式(III)で示されるエナミン化合物100重量部、構造式(IV)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量50,000)90重量部、構造式(V)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量21,500)90重量部、構造式(I)で示されるジアミン化合物5重量部、シリコンオイル0.02重量部、テトラヒドロフラン1400重量部を混合し、攪拌して感光層用塗布液を調製した。この感光層用塗布液を下引き層と同様の方法で、先に設けた下引き層表面に塗布し、温度130℃で乾燥して膜厚が25μmの単層型感光層を形成した。
このようにして、単層型感光体サンプルを作製した。
以上のようにして作製した実施例1〜6および比較例1〜7の積層型感光体サンプルならびに比較例8の単層型感光体サンプルについて、以下のようにして評価した。
作製した感光体サンプルをそれぞれ市販のデジタル複写機(型式:AR−455M、シャープ株式会社製)に搭載し、レーザー露光部の初期表面電位VLおよび50,000枚の実写エージング(Aging)終了後におけるその変化量ΔVL、10万回転における感光層の摩耗量、ハーフトーン画像を確認し、繰返し使用時の画質を評価した。なお、比較例8については、デジタル複写機における帯電および転写の極性を正帯電に改造して評価を行った。
得られた結果を感光体の構成および各評価基準と共に表1に示す。
表1中、CTAは構造式(I)または(II)で示されるジアミン化合物、CTB(IV)
は構造式(IV)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂、CTB(V)は構造式(V)で示される繰返し単位を有するポリカーボネート樹脂、CTBはポリカーボネート樹脂、CTMは電荷輸送物質を意味する。
Figure 2009042564
実施例1〜6の結果から、電荷輸送物質に対して特定量の構造式(I)および(II)で示されるジアミン化合物および電荷輸送物質に対して特定量の2種のポリカーボネート樹脂(バインダ樹脂)を含む電荷輸送層を有する積層型感光体は、初期感度および繰り返し特性に優れていることがわかる。
また、実施例1〜3の結果から、電荷輸送物質(A)とバインダ樹脂(B)との比率A/Bが10/12〜10/30の場合には、特に光感度特性、繰り返し使用における特性安定性、機械的耐久性に優れていることがわかる。
比較例1の結果から、構造式(I)および(II)で示されるジアミン化合物を含有しない積層型感光体は、耐オゾン性に問題があることがわかる。
また、比較例8の結果から、単層型感光体は、実施例1などの積層感光体に比べて感度特性が劣り、耐オゾン性にも弱いことがわかる。
本発明の積層型感光体の要部の構成を示す模式断面図(2層型)である。 本発明の積層型感光体の要部の構成を示す模式断面図(3層型)である。 本発明の電子写真装置の構成を示す模式側面図である。
符号の説明
1 導電性支持体
2 電荷発生物質
3 電荷輸送物質
4 積層型感光層
5 電荷発生層
6 電荷輸送層
7 下引き層(中間層)
11 積層型感光体
12 帯電手段(コロナ帯電器)
13 露光手段(半導体レーザ)
14 現像手段(現像器)
15 転写手段(転写器)
16 クリーニング手段(クリーニングブレード)
17 転写材(記録紙)

Claims (4)

  1. 導電性材料からなる導電性支持体上に、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とが積層された積層型感光層が形成されてなり、前記電荷輸送層が、主成分としての前記電荷輸送物質およびその結合剤としてのバインダ樹脂に加えて、酸化防止剤として構造式(I):
    Figure 2009042564
    および/または構造式(II):
    Figure 2009042564
    で示されるジアミン化合物をさらに含有し、前記ジアミン化合物の前記電荷輸送物質に対する含有量が0.5〜10重量%であり、前記バインダ樹脂の前記電荷輸送物質100重量部に対する含有量が120〜300重量部であることを特徴とする積層型電子写真感光体。
  2. 前記バインダ樹脂が、2種類以上のポリカーボネート樹脂である請求項1に記載の積層型電子写真感光体。
  3. 前記導電性支持体と前記積層型感光層との間に下引き層を有する請求項1または2に記載の積層型電子写真感光体。
  4. 少なくとも請求項1〜3のいずれか1つに記載の積層型電子写真感光体と、前記積層型電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、帯電された前記積層型電子写真感光体に対して露光を施す露光手段と、露光によって形成された静電潜像をトナーにより現像する現像手段と、現像によって形成されたトナー像を転写材上に転写する転写手段と、前記積層型電子写真感光体に残留するトナーをブレードクリーニングにより除去し回収するクリーニング手段とを備えることを特徴とする反転現像方式の電子写真装置。
JP2007208318A 2007-08-09 2007-08-09 積層型電子写真感光体およびそれを備えた電子写真装置 Active JP4876042B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007208318A JP4876042B2 (ja) 2007-08-09 2007-08-09 積層型電子写真感光体およびそれを備えた電子写真装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007208318A JP4876042B2 (ja) 2007-08-09 2007-08-09 積層型電子写真感光体およびそれを備えた電子写真装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009042564A true JP2009042564A (ja) 2009-02-26
JP4876042B2 JP4876042B2 (ja) 2012-02-15

Family

ID=40443345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007208318A Active JP4876042B2 (ja) 2007-08-09 2007-08-09 積層型電子写真感光体およびそれを備えた電子写真装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4876042B2 (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009151105A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Sharp Corp 電子写真感光体及びそれを用いた画像形成装置
JP2010008910A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Sharp Corp 電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置
JP2010210802A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、並びにそれを用いた画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JP2010211057A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体及び画像形成装置
JP2010217272A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体
JP2010217264A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体
JP2010266532A (ja) * 2009-05-12 2010-11-25 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、並びに該電子写真感光体を用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2010271341A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、並びに該電子写真感光体を用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2010271520A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、並びに該電子写真感光体を用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2011039158A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、並びに画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2011118109A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、それを用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2011123366A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体及び該電子写真感光体を用いた電子写真装置
JP2012013803A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、それを用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2012013800A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、それを用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2012022140A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、それを用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2012027072A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、それを用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2012037713A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、並びにそれを用いた電子写真形成方法、電子写真形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2012133111A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Ricoh Co Ltd 潤滑剤、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
US8349529B2 (en) 2009-05-12 2013-01-08 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoconductor, and electrophotographic method, electrophotographic apparatus and process cartridge containing the electrophotographic photoconductor
JP2015132655A (ja) * 2014-01-09 2015-07-23 三菱化学株式会社 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05158258A (ja) * 1991-12-09 1993-06-25 Sharp Corp 電子写真感光体
JP2001356500A (ja) * 2000-06-13 2001-12-26 Sharp Corp 電子写真用感光体

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05158258A (ja) * 1991-12-09 1993-06-25 Sharp Corp 電子写真感光体
JP2001356500A (ja) * 2000-06-13 2001-12-26 Sharp Corp 電子写真用感光体

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009151105A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Sharp Corp 電子写真感光体及びそれを用いた画像形成装置
JP2010008910A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Sharp Corp 電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置
JP2010210802A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、並びにそれを用いた画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JP2010211057A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体及び画像形成装置
JP2010217272A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体
JP2010217264A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体
US8349529B2 (en) 2009-05-12 2013-01-08 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoconductor, and electrophotographic method, electrophotographic apparatus and process cartridge containing the electrophotographic photoconductor
JP2010266532A (ja) * 2009-05-12 2010-11-25 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、並びに該電子写真感光体を用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2010271341A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、並びに該電子写真感光体を用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2010271520A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、並びに該電子写真感光体を用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2011039158A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、並びに画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2011118109A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、それを用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2011123366A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体及び該電子写真感光体を用いた電子写真装置
JP2012013803A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、それを用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2012013800A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、それを用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2012022140A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、それを用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2012027072A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、それを用いた電子写真方法、電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2012037713A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体、並びにそれを用いた電子写真形成方法、電子写真形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2012133111A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Ricoh Co Ltd 潤滑剤、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2015132655A (ja) * 2014-01-09 2015-07-23 三菱化学株式会社 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4876042B2 (ja) 2012-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4876042B2 (ja) 積層型電子写真感光体およびそれを備えた電子写真装置
JP6333629B2 (ja) 電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置
JP2008304621A (ja) 単層型電子写真感光体およびそれを備えた電子写真装置
JP2013257416A (ja) 電子写真感光体、それを備えた画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP2009237488A (ja) 電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置
JP5264321B2 (ja) 電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置
JP2016148766A (ja) 電子写真感光体、その検査方法および電子写真感光体を備えた画像形成装置
JP2010079234A (ja) 画像形成装置
JP5719886B2 (ja) 電子写真感光体及びそれを用いた画像形成装置
JP4610637B2 (ja) 電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置
US20150160572A1 (en) Coating solution for forming charge transport layer, electrophotographic photoreceptor prepared therewith and image forming apparatus comprising the same
JP2002139859A (ja) 電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置および電子写真装置用プロセスカートリッジ
JP2012027257A (ja) 電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置
JP2013109298A (ja) 電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置
JP5297700B2 (ja) 単層型電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置
JP4982276B2 (ja) ジアミン化合物を含有する電子写真感光体とそれを備えた画像形成装置
JP3577001B2 (ja) 電子写真感光体およびこれを用いた電子写真装置
JP5264371B2 (ja) 高解像度感光体及びそれを用いた画像形成装置
JP2016053634A (ja) 電子写真感光体、その製造検査方法および電子写真感光体を備えた画像形成装置
JP2015230406A (ja) 電子写真感光体及びそれを用いた画像形成装置
JP4961316B2 (ja) 電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置
JP2010002721A (ja) 負帯電型高解像度感光体及びそれを用いた画像形成装置
JP2015114348A (ja) 電荷輸送層形成用塗布液、それを用いた電子写真感光体および画像形成装置
JP4809688B2 (ja) 積層型電子写真感光体及び積層型電子写真感光体の製造方法
JP2014010158A (ja) 電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111101

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111128

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4876042

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150