JP2009039516A - 嚥下感覚の簡易測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】「飲み易さ」、「飲みにくさ」、「食べ易さ」、「食べにくさ」、「咽喉への引っ掛かり感」、「飲みごたえ感」、「食べごたえ感」等の、飲食品を飲み込む際に感じる感覚である嚥下感覚(いわゆるのどごし感)を、測定データに基づいて、簡便、迅速且つ正確に感度よく、しかも被験者に負荷を殆ど与えることなく客観的に評価する方法を提供することを目的とする。
【解決手段】飲食品の嚥下時におけるヒト咽頭部の筋肉の表面筋電位の波形データを周波数解析することにより、10Hz以下の低周波数帯域を含む周波数帯のスペクトル面積(LS)、及び/又は、100Hz以上の高周波数帯域を含む周波数帯のスペクトル面積(HS)を算出する工程(A)、並びに、工程(A)で算出されたスペクトル面積を分析する工程(B)を有することを特徴とする、飲食品の嚥下感覚を評価する方法。
【選択図】なし

Description

本発明はヒトが飲食品を飲み込む際に感じる「飲み易さ」、「飲みにくさ」、「食べ易さ」、「食べにくさ」、「咽喉への引っ掛かり感」、「飲みごたえ感」、「食べごたえ感」等の感覚(のどごし感)を、測定データに基づいて、簡便、迅速且つ正確に感度よく、しかも被験者に負荷を殆ど与えることなく客観的に評価する方法に関する。
食物が咽喉を通る時の感覚と定義される(広辞苑、第5版、岩波書店;セイコーインスツルメント電子辞書)のどごし感は、日本人にとって、ビール、発泡酒、新ジャンル等の酒類、あるいはうどん等の麺類を飲食するときの重要な評価項目となっているものの、のどごし感についての学術研究やその測定方法について殆ど報告はない。そのため、飲食品ののどごし感の評価は、熟練したパネラーに頼らざるをえないのが現状であり、のどごし感を測定データに基づいて客観的かつ迅速に評価し得る系についての開発が望まれている。
また、高齢化社会の到来と共に、脳血管障害や神経・筋変性疾患による嚥下障害の患者は増加しつつある(非特許文献1)。これまでに高齢者や嚥下障害者にとって安全に嚥下することの出来る食品、誤嚥の危険のある飲食品の判断は病院や介護の現場の経験に基づいて行われており、安全な嚥下を確保するために、飲食品に酸味、炭酸、適度な粘度を加えたり、飲食品を冷却すること等が行われてきた。そのため、安全な嚥下を確保するためにも、飲食品の飲み易さ等について、測定データに基づいて客観的かつ迅速に評価し得る系の開発が非常に高く望まれている。
ラットを用いて咽喉の神経活動をもとにのどごし感について測定できることが報告されているが、簡便な方法ではなく、ヒトとの相関についての検証は困難である(非特許文献2)。一方、ヒトを対象として、嚥下時の咽喉の動きを捕らえる試みも行われている。例えば、ヒトの嚥下を測定する方法として、咽頭部での食品の流れをX線によるビデオ撮影法によって観察し、嚥下を視覚的に観察する方法が知られている(非特許文献1)。しかし、この観察方法では、嚥下物にX線造影剤としてバリウムを40%程度添加する必要があるため、飲食品自体の評価を行うことは出来ない。また、被験者のX線被爆の問題があるため、この観察方法では、同じヒトを対象として短期間で繰り返し評価することは出来ない。
ヒトの嚥下を測定する別の試みとして、複数の圧力センサーを用いた検出部を前頚部に貼り付けて嚥下運動を測定したり、咽喉にマイクロホンを貼り付けて咽喉の動きや咽喉の音を測定することが行われている(非特許文献3)。この非特許文献3には、飲みやすい飲食品を嚥下する際には咽喉が早く動くことが示されており、上記測定値から算出した嚥下周期が飲食品の飲みやすさの指標となることが示されている。また、非特許文献3では、咽喉の表面筋電位の測定も行われており、その測定により得られる表面筋電図から、飲みやすい飲食品は筋活動量が少ないことが示されている。さらにこれらのセンサーの数を増やし、顎に固定させることにより、飲料を摂取する際の連続的な嚥下についても測定できる方法が開示されている(特許文献1)。上記検討において、飲みやすい飲料は、嚥下周期が早くなること、又、飲みやすい飲料は筋活動量が少ないことが示されている。しかしながら、これらの手段は、被験者の咽頭部に多くの圧力センサーを直接取り付ける必要があり、そのことによる被験者への負担が大きいこと、圧力を検知するための装置が高価であること、嚥下間隔の算出が煩雑であることなどが予想されることもあり、一般的に普及しているとは言えない。
上記試みにおいても用いられているが、表面筋電位の測定は、非侵襲的な方法で筋肉の活動量や活動時間を簡易に測定する手段として古くから知られており(非特許文献4)、表面筋電位の測定により得られる表面筋電図は、嚥下活動の測定や、嚥下時の筋活動量及び嚥下間隔を測定する指標として用いられている(非特許文献5)。しかしながら、表面筋電図の結果そのものを利用するこれらの方法を用いた場合、嚥下する飲食品の味の有無により、嚥下時の筋活動、嚥下開始時間に差が見られるものの、従来飲みやすさを増すとはされていない塩味を飲食品に添加したときも、飲みやすさを増すとされる酸味を飲食品に添加したときと同様に、嚥下時の筋活動の上昇や嚥下開始時間が短くなることが示されている。また、これらの方法では、従来飲みやすさを増すとされる炭酸の有無による差は見られておらず、表面筋電図の結果そのものを「飲み易さ」や「のどごし感」の指標として用いることは不十分である(非特許文献6、非特許文献7)。
ところで、表面筋電図自体の周波数解析により、嚥下困難者、健常者の差異を調べ、嚥下困難者の診断に用いる方法について提案されている。しかし、開示された範囲内において、健常者と嚥下困難者の間で表面筋電図に違いが見られることは示唆されているものの、具体的な周波数解析方法手段や飲食品の違いによるスペクトルパターンの違いの有無について示唆する記載はない(特許文献2)。一方、表面筋電図の周波数については従来、その作用機作は不明であるが、疲労により、高周波成分が減少し、低周波成分が上昇することは知られているが(非特許文献8)、嚥下する飲食品の違いにより、咽頭部の表面筋電図の周波数成分の構成比等に違いが見られるかについては知られていない。
特開2006−95264号公報 連続嚥下運動測定装置及び連続嚥下運動測定方法 特開2005−304890号公報 嚥下障害の検知方法 嚥下のしくみと臨床 金原出版(丘村 煕、p9,p25〜81、1993年) 日本官能評価学会誌 4(1):13-19,2000年 真貝富夫 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 6(2):73-81,2002 林豊彦ら J Appl Physiol. 30(5):713-9、1971 Lloyd AJ Dysphagia. 9(2):101-6.、1994 Reimers-Neils Lら Journal of Speech, Language, and Hearing Research 46:977-989, 2003, Ruiying Dingら Dysphagia 18:16-26, 2006 Kellie Filter Sciortinoら Journal of Oral Rehabilitation 20:321-331, 1993, M.F. Lyonsら
本発明は、上記背景技術の問題点を解決したもので、飲食品を飲み込む際に感じる感覚である嚥下感覚(いわゆるのどごし感)を、測定データに基づいて、簡便、迅速且つ正確に感度よく、しかも被験者に負荷を殆ど与えることなく客観的に評価する方法を提供することを目的としている。
本発明者らは、飲食品の嚥下時におけるヒト咽頭部の筋肉の表面筋電位の波形データについて周波数解析を行ったところ、低周波比(低周波数帯域を含む周波数帯のスペクトル面積(LS)の、総スペクトル面積(TS)に対する比率)や、高周波比(高周波数帯域を含む周波数帯のスペクトル面積(HS)の、総スペクトル面積に対する比率)や、総スペクトル面積(TS)等が、飲食品の「飲み易さ」、「飲みにくさ」、「食べ易さ」、「食べにくさ」、「咽喉への引っかかり感」、「飲みごたえ感」、「食べごたえ感」等の指標として用い得ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、(1)飲食品の嚥下時におけるヒト咽頭部の筋肉の表面筋電位の波形データを周波数解析することにより、10Hz以下の低周波数帯域を含む周波数帯のスペクトル面積(LS)、及び/又は、100Hz以上の高周波数帯域を含む周波数帯のスペクトル面積(HS)を算出する工程(A)、並びに、工程(A)で算出されたスペクトル面積を分析する工程(B)を有することを特徴とする、飲食品の嚥下感覚を評価する方法や、(2)工程(A)において、さらに低周波数帯域から高周波数帯域までの全周波数帯域の総スペクトル面積(TS)を算出することを特徴とする上記(1)に記載の方法や、(3)低周波数帯域が、0.2Hz以上10Hz以下の周波数帯域であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の方法や、(4)低周波数帯域が、0.2Hz以上5Hz以下の周波数帯域であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の方法や、(5)高周波数帯域が、100Hz以上1500Hz以下の周波数帯域であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の方法や、(6)工程(B)が、スペクトル面積(LS)とスペクトル面積(HS)の和に対するスペクトル面積(HS)の比率を、飲食品の「飲み易さ」と正の相関を示す指標、又は、飲食品の「飲みにくさ」若しくは「咽喉への引っかかり感」と負の相関を示す指標として分析する工程、又は、スペクトル面積(LS)とスペクトル面積(HS)の和に対するスペクトル面積(LS)の比率を、飲食品の「飲みにくさ」若しくは「咽喉への引っかかり感」と正の相関を示す指標、又は、飲食品の「飲み易さ」と負の相関を示す指標として分析する工程であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の方法や、(7)工程(B)が、総スペクトル面積(TS)に対するスペクトル面積(HS)の比率を、飲食品の「飲み易さ」と正の相関を示す指標、又は、飲食品の「飲みにくさ」若しくは「咽喉への引っかかり感」と負の相関を示す指標として分析する工程、又は、総スペクトル面積(TS)に対するスペクトル面積(LS)の比率を、飲食品の「飲みにくさ」若しくは「咽喉への引っかかり感」と正の相関を示す指標、又は、飲食品の「飲み易さ」と負の相関を示す指標として分析する工程であることを特徴とする上記(2)〜(5)のいずれかに記載の方法や、(8)工程(B)が、総スペクトル面積(TS)を、「飲みごたえ感」と正の相関を示す指標として分析する工程であることを特徴とする上記(2)〜(7)のいずれかに記載の方法に関する。
本方法によれば、飲食品の嚥下感覚を、測定データに基づいて、簡便、迅速且つ正確に感度よく、しかも被験者に負荷を殆ど与えることなく客観的に評価することが可能となる。また、当該評価を利用することによって、嚥下感覚に着目した飲食品の開発をより効率的に行うことができる。
例えば、数的に非常に限られている熟練したパネラーを利用するこれまでの評価方法では、構成人員のあまり多くない特定の属性(例えば、在住地域、特定の飲食物の嗜好、特定の健康状態又はその組み合わせ等)を有する集団や、熟練したパネラーがあまり有していない属性(例えば、70代以上の高年齢や10代以下の低年齢、喫煙者、嚥下障害者等)を有する集団に共通する官能評価傾向を探るのは容易ではなかったが、本方法の対象となる被験者は、人数の非常に少ない熟練したパネラーに限られず、広く一般人をも含んでいるため、構成人員のあまり大きくない特定の属性を有する集団や、熟練したパネラーがあまり有していない属性を有する集団に共通する官能評価傾向を、客観的かつ高い精度で迅速に探ることができる。
さらに、本方法によれば、高齢者や嚥下障害者が飲食品を嚥下する際の感覚を評価することにより、その飲食品が一般的な高齢者や嚥下障害者にとって安全に嚥下し得る飲食品であるかどうかを確認することができるのはもちろんのこと、ある特定の高齢者や嚥下障害者に特化して、その飲食品が安全に嚥下し得るものであるかどうかや、安全に嚥下し得るレベルを調べることができるため、個人個人により嚥下能力が異なる高齢者や嚥下障害者の嚥下の安全の確保に非常に有用である。
本発明の飲食品の嚥下感覚を評価する方法(以下、「本発明の評価方法」という。)としては、飲食品の嚥下時におけるヒト咽頭部の筋肉の表面筋電位の波形データを周波数解析することにより、30Hz以下の低周波数帯域を含む周波数帯のスペクトル面積(LS)(以下、単に「スペクトル面積(LS)」ともいう)、及び/又は、100Hz以上の高周波数帯域を含む周波数帯のスペクトル面積(HS)(以下、単に「スペクトル面積(HS)」ともいう)を算出する工程(A)、及び工程(A)で算出されたスペクトル面積を分析する工程(B)を有する方法であれば特に制限されず、ヒト咽頭部の筋肉としては、嚥下に関与する筋肉であれば特に制限されず、オトガイ下舌骨筋、甲状舌骨筋、胸骨舌骨筋及び胸骨甲状筋から選ばれる1種類又は2種類以上の筋肉を例示することができ、中でもオトガイ下舌骨筋や甲状舌骨筋を好ましく例示することができる。
嚥下とは、一般的には、飲食品を口腔で飲食塊として形成し、その飲食塊を咽頭、食道を通じて胃まで送る行為であるが、本発明において「嚥下感覚」とは、飲食品を飲み込む際ののどごし感をいい、「飲み易さ」、「飲みにくさ」、「食べ易さ」、「食べにくさ」、「咽喉への引っかかり感」、「飲みごたえ感」、「食べごたえ感」から選ばれる1つ又は2つ以上の嚥下感覚を好ましく例示することができる。
本発明の評価方法の工程(A)における、飲食品の嚥下時におけるヒト咽頭部の筋肉の表面筋電位の測定は、例えば、筋電位の電圧を増幅する増幅器(以下、「増幅器」という。)、表面筋電位測定用電極(関電極及び不関電極)、表面筋電位のアナログ信号をデジタル信号に変換するためのAD変換器(以下、「AD変換器」という。)、AD変換器により得られた表面筋電位の波形データの周波数解析を行うための計算機(以下、「計算機」ともいう。)を用いて、以下のような手順で行うことができる。
被験者の咽頭部の筋肉に沿って装着した少なくとも1対(2個)の関電極と不関電極を、増幅器に接続し、増幅器をさらにAD変換器に接続し、AD変換器を計算機に接続する。この状態で、被験者に飲食品を嚥下させると、咽頭部の筋肉が収縮する際に発生する微弱な電気(筋電)を増幅器が増幅し、その筋電の電位差(筋電位)についての波形アナログ信号データをAD変換器が波形デジタル信号データへと変換して、その筋電位の波形デジタル信号データが計算機に取り込まれる。
本発明における筋電位の波形データとは、筋電位の波形に関するデータであって、筋電位の波形の周波数解析に用い得るデータであれば特に制限されず、表面筋電図などのアナログ信号の波形データであってもよいし、そのアナログ信号をデジタル化した波形データであってもよい。また、本発明における表面筋電位とは、筋電位を測定する電極を被験者の皮膚の表面に装着して得られた筋電位をいう。
なお、表面筋電位は、通常数μV〜数mVであり、その周波数は1500Hz以下の範囲であることが知られる。
本発明の評価方法の工程(A)に用いる関電極の個数としては、少なくとも1対(2個)であればよいが、より正確に評価結果を得る観点からは、2対以上の関電極を用いることが好ましく、その場合、関電極1対ごとに、咽頭部の別の筋肉に装着することが好ましい。2対以上の関電極を用いる場合は、一方の対の関電極と、他方の対の関電極の間の最も近接した部分が、1cm以上離れるような位置に関電極を装着することが、正確な筋電位の測定を行う観点から、好ましい。不関電極を装着する皮膚の部分としては、安定した電位の測定を行うために、肘等の、比較的皮膚表面近くに骨が存在している部分が好ましい。
また、得られる表面筋電位の絶対値やパターンは、装着する電極の位置のズレにより変化することから、複数の飲食品同士を比較する際は、被験者に取り付けた電極の位置を変えないでそれら複数の飲食品の表面筋電位のデータを取得することが好ましい。
また、本発明の評価方法においては、評価目的の飲食品のほかに、評価基準となる飲食品についても、嚥下時における表面筋電位を測定し、該評価基準の飲食品の測定結果を基準として、評価目的の飲食品の測定結果の分析や評価に用いることが好ましい。
被験者に取り付ける関電極や不関電極(以下、「電極」という。)としては、表面筋電位の測定に用い得る限り特に制限はされず、湿式の電極(湿式センサー)であってもよいし、乾式の電極(乾式センサー)であってもよいが、湿式の電極としては、例えば塩化感銀からなる素材等で皿型円盤状の電極であって、被験者の皮膚に接する側の面が好ましくは粘着剤を塗布した布、紙、プラスチックフィルム又は不織布で覆われ、目的の皮膚表面部位に装着できる電極を好ましく例示することができる。
なお、表面筋電位の測定に用いる上記電極の他、増幅器、AD変換器、計算機は、いずれも市販されているものを使用することができる。
上記の表面筋電位の測定によって得られた表面筋電位の波形データの周波数解析は、FFT解析、短時間FFT解析、Wavelet変換解析、MA法、AR法、ARMA法、MEM法等の解析手法により行うことができる。周波数解析の結果、所定の周波数のスペクトルが得られ、所定の周波数のスペクトル面積を算出することができる。上記周波数解析や所定のスペクトル面積の算出は、市販の表面筋電位解析用の計算機などを用いることにより行うことができる。
本発明の評価方法の工程(A)としては、30Hz以下の低周波数帯域を含む周波数帯のスペクトル面積(LS)、及び/又は、100Hz以上の高周波数帯域を含む周波数帯のスペクトル面積(HS)を算出する工程である限り特に制限されないが、より正確に又はより多角的に嚥下感覚を評価する観点から、スペクトル面積(LS)及びスペクトル面積(HS)の両方を算出することが好ましく、さらに低周波数帯域から高周波数帯域までの全周波数帯域の総スペクトル面積(TS)を算出することがより好ましい。
上記「低周波数帯域を含む」とは、例えば、低周波数帯域の一部、低周波数帯域の全部、低周波数帯域の一部又は全部と帯域外(高周波数帯域を除く)の一部を意味し、「高周波数帯域を含む」とは、例えば、高周波数帯域の一部、高周波数帯域の全部、高周波数帯域の一部又は全部と帯域外(低周波数帯域を除く)の一部を意味する。上記のように、本発明における低周波数帯域とは、30Hz以下の周波数帯域をいうが、10Hz以下の周波数帯域が好ましく、0.2Hz以上10Hz以下の周波数帯域がより好ましく、0.2Hz以上5Hz以下の周波数帯域がさらに好ましい。また、本発明における高周波数帯域とは、100Hz以上の周波数帯域をいうが、100Hz以上1500Hz以下の周波数帯域を好適に例示することができる。
また、本発明における総スペクトル面積(TS)とは、低周波数帯域から高周波数帯域までの全周波数帯域の総スペクトル面積(TS)をいうが、本発明における嚥下感覚の評価に用いることができる限り、低周波数帯域から高周波数帯域までの全周波数帯域から一部の周波数帯域、例えば1500Hz超を除いた周波数帯のスペクトル面積の総和であってもよい。
本発明の評価方法の工程(B)における、工程(A)で算出されたスペクトル面積の分析は、具体的には以下のように行うことができる。
スペクトル面積(LS)は、飲食品の「飲みにくさ」、「食べにくさ」、「咽喉への引っかかり感」から選ばれる1つ若しくは2つ以上と正の相関を示す指標、又は、飲食品の「飲み易さ」若しくは「食べ易さ」と負の相関を示す指標として用いることができる。したがって、例えば被験者が複数の飲食品を嚥下した際のスペクトル面積(LS)を比較した場合、スペクトル面積(LS)がより大きい飲食品を、スペクトル面積(LS)がより小さい飲食品に比べて、「飲みにくさ」、「食べにくさ」、「咽喉への引っかかり感」から選ばれる1つ又は2つ以上の嚥下感覚が強いと分析することができ、スペクトル面積(LS)がより小さい飲食品を、スペクトル面積(LS)がより大きい飲食品に比べて、「飲み易さ」又は「食べ易さ」の嚥下感覚が強いと分析することができる。
工程(A)において、スペクトル面積(LS)に加えてスペクトル面積(HS)も算出した場合は、スペクトル面積(LS)とスペクトル面積(HS)の和に対するスペクトル面積(HS)の比率(以下、「高周波比(対LS+HS)」ともいう。)を、飲食品の「飲み易さ」若しくは「食べ易さ」と正の相関を示す指標、又は、飲食品の「飲みにくさ」、「食べにくさ」、「咽喉への引っかかり感」から選ばれる1つ若しくは2つ以上と負の相関を示す指標として用いることができ、また、スペクトル面積(LS)とスペクトル面積(HS)の和に対するスペクトル面積(LS)の比率(以下、「低周波比(LS+HS)」ともいう。)を、飲食品の「飲みにくさ」、「食べにくさ」、「咽喉への引っかかり感」から選ばれる1つ若しくは2つ以上と正の相関を示す指標、又は、飲食品の「飲み易さ」若しくは「食べ易さ」と負の相関を示す指標として用いることができる。
したがって、例えば被験者が複数の飲食品を嚥下した際の表面筋電位の高周波比(対LS+HS)を比較した場合、高周波比(対LS+HS)がより大きい飲食品を、高周波比(対LS+HS)がより小さい飲食品に比べて、「飲み易さ」又は「食べ易さ」の嚥下感覚が強いと分析することができ、高周波比(対LS+HS)がより小さい飲食品を、高周波比(対LS+HS)がより大きい飲食品に比べて、「飲みにくさ」、「食べにくさ」、「咽喉への引っかかり感」から選ばれる1つ又は2つ以上の嚥下感覚が強いと分析することができる。
また、低周波比(対LS+HS)に関していえば、低周波比(対LS+HS)がより大きい飲食品を、低周波比(対LS+HS)がより小さい飲食品に比べて、「飲みにくさ」、「食べにくさ」、「咽喉への引っかかり感」から選ばれる1つ若しくは2つ以上の嚥下感覚が強いと分析することができ、低周波比(対LS+HS)がより小さい飲食品を、低周波比(対LS+HS)がより大きい飲食品に比べて、「飲み易さ」若しくは「食べ易さ」の嚥下感覚が強いと分析することができる。
工程(A)において、スペクトル面積(LS)及びスペクトル面積(HS)に加えて、総スペクトル面積(TS)を算出した場合は、総スペクトル面積(TS)に対するスペクトル面積(HS)の比率(以下、「高周波比(対TS)」ともいう。)を、飲食品の「飲み易さ」若しくは「食べ易さ」と正の相関を示す指標、又は、飲食品の「飲みにくさ」、「食べにくさ」、「咽喉への引っかかり感」から選ばれる1つ若しくは2つ以上と負の相関を示す指標として用いることができ、また、総スペクトル面積(TS)に対するスペクトル面積(LS)の比率(以下、「低周波比(対TS)」ともいう。)を、飲食品の「飲みにくさ」、「食べにくさ」、「咽喉への引っかかり感」から選ばれる1つ若しくは2つ以上と正の相関を示す指標、又は、飲食品の「飲み易さ」若しくは「食べ易さ」と負の相関を示す指標として用いることができ、また、総スペクトル面積(TS)を、「飲みごたえ感」若しくは「食べごたえ感」と正の相関を示す指標として用いることができる。
したがって、例えば被験者が複数の飲食品を嚥下した際の表面筋電位の高周波比(対TS)を比較した場合、高周波比(対TS)がより大きい飲食品を、高周波比(対総TS)がより小さい飲食品に比べて、「飲み易さ」又は「食べ易さ」の嚥下感覚が強いと分析することができ、高周波比(対TS)がより小さい飲食品を、高周波比(対TS)がより大きい飲食品に比べて、「飲みにくさ」、「食べにくさ」、「咽喉への引っかかり感」から選ばれる1つ又は2つ以上の嚥下感覚が強いと分析することができる。
また、低周波比(対TS)に関していえば、低周波比(対TS)がより大きい飲食品を、低周波比(対TS)がより小さい飲食品に比べて、「飲みにくさ」、「食べにくさ」、「咽喉への引っかかり感」から選ばれる1つ若しくは2つ以上の嚥下感覚が強いと分析することができ、低周波比(対TS)がより小さい飲食品を、低周波比(対TS)がより大きい飲食品に比べて、「飲み易さ」若しくは「食べ易さ」の嚥下感覚が強いと分析することができる。
さらに、総スペクトル面積(TS)に関していえば、総スペクトル面積(TS)がより大きい飲食品を、総スペクトル面積(TS)がより小さい飲食品に比べて、「飲みごたえ感」若しくは「食べごたえ感」の嚥下感覚が強いと分析することができる。
本発明の評価方法には、本発明の評価方法を損なわない限り、工程(A)及び工程(B)の他に任意の工程を含んでいてもよい。上記任意の工程としては、飲食品の嚥下時におけるヒト咽頭部の筋肉の表面筋電位の波形データを周波数解析することにより、平均周波数、ピーク周波数、ピーク周波数のパワー値、スペクトルの傾きの値から選択される1つ又は2つ以上の数値を算出する工程(C)や、工程(C)で算出された1つ又は2つ以上の上記数値を分析する工程(D)を具体的に例示することができる。上記工程(C)に挙げられた数値の算出は、市販の表面筋電位解析用の計算機などを用いることにより行うことができる。
また、工程(D)における、工程(C)で算出された1つ又は2つ以上の数値の分析は、具体的には以下のように行うことができる。
例えば平均周波数やピーク周波数に関していえば、平均周波数やピーク周波数がより大きい飲食品を、平均周波数やピーク周波数がより小さい飲食品に比べて、「飲み易さ」若しくは「食べ易さ」の嚥下感覚が強いと分析することができ、平均周波数やピーク周波数がより小さい飲食品を、平均周波数やピーク周波数がより大きい飲食品に比べて、「飲みにくさ」、「食べにくさ」、「咽喉への引っかかり感」から選ばれる1つ若しくは2つ以上の嚥下感覚が強いと分析することができると考えられる。
本発明の評価方法における飲食品としては、特に制限されず、例えば、軟水、硬水、冷水、室温水、温水、炭酸水等の清涼飲料、酒類(アルコール性飲料)、コーヒー飲料、茶飲料、ジュース、乳酸菌飲料、スポーツ飲料、牛乳、豆乳等の各種飲料や、クッキー、パン、ケーキ、煎餅などの焼き菓子、羊羹などの和菓子、プリン、ゼリー、アイスクリーム類などの冷菓、キャンディ等の菓子類や、クラッカー、チップス等のスナック類や、うどん、そば等の麺類や、かまぼこ、ハム、魚肉ソーセージ等の魚肉練り製品や、豆腐、こんにゃく、その他佃煮、餃子、コロッケ、サラダ、スープ、シチュー等の各種総菜などを具体的に例示することができる。
以下に実施例をあげて本発明につき更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら制約されるものではない。
[表面筋電位の測定系]
表面筋電位の測定に用いる筋電計としてはPersonal−EMG(有限会社 追坂電子機器(広島県深安郡))を用いた。筋電計の電極は湿式センサー(Ambu Blue Sensor M(デンマーク))を用いた。関電極はオトガイ下舌骨筋部分及び甲状舌骨部分にそれぞれ1対ずつとりつけ、それらの不関電極はそれぞれ肘部分にとりつけた。オトガイ下舌骨筋部分及び甲状舌骨筋部分にそれぞれ装着した1対ずつの関電極を図1に示す。
実験で得られた表面筋電位のデータは上記筋電計付属の解析ソフトを用いてパソコンに取り込んだ。取り込まれた表面筋電位の時系列データについて、CSV変換を行い、周波数解析ソフト MemCalc/Win(株式会社ジー・エム・エス(東京))を用いて周波数解析を行った。周波数解析の結果に基づき、同解析ソフトを用いて、0.2Hz以下、0.2z〜5Hz、5Hz〜10Hz、10Hz〜100Hz、100Hz〜1500Hzの各周波数帯のスペクトル面積を算出した。本実施例中においては、これら全ての周波数帯のスペクトル面積を総和したものを総スペクトル面積とし、0.2Hz以上10Hz以下の周波数帯のスペクトル面積をスペクトル面積(LS)とし、100Hz以上1500Hz以下の周波数帯のスペクトル面積をスペクトル面積(HS)とした。また、スペクトル面積(LS)を総スペクトル面積(TS)で割った値を低周波比(対TS)とし、スペクトル面積(HS)を総スペクトル面積(TS)で割った値を高周波比(対TS)とし、スペクトル面積(LS)をスペクトル面積(LS)とスペクトル面積(HS)の和で割った値を低周波比(対LS+HS)とし、スペクトル面積(HS)をスペクトル面積(LS)とスペクトル面積(HS)の和で割った値を高周波比(対LS+HS)とした。
[サンプルの評価試験1]
実施例1に記載の表面筋電位の測定系を用いたサンプルの測定試験に先立ち、以下に示すように、パネラーによるサンプルの評価試験を行った。
サンプルとして、水温が25℃の軟水(ボルビック;キリンMCダノンウォーターズ株式会社)と硬水(コントレックス;サントリーフーズ株式会社)を用意した。4名の熟練したパネラーが、両サンプルを25℃の室温下で60mlずつ飲用し、5つの項目(飲みにくさ、飲み易さ、咽喉への引っかかり感、飲みごたえ、嗜好性)に関してそれぞれ5段階で官能評価した。その結果を図2に示す。図2のグラフにおいて、各項目の右側の棒グラフは硬水の結果を示し、各項目の左側の棒グラフは軟水の結果を示す。なお、図2のグラフの各項目の数値は、パネラー全員の評価値の平均値で表示する。図2に示されているように、硬水については、軟水に比べて「飲みごたえ」や「咽喉への引っかかり感」が高い一方、「飲み易さ」や「嗜好性」の評価は低かった。
[サンプルの測定試験1]
次いで、実施例2で用いた両サンプル(軟水及び硬水)をヒトが嚥下する際の、オトガイ下舌骨筋の表面筋電位の変化を、実施例1に記載の筋電位の測定系を用いて実施例2と同じ4名のパネラーで測定した。得られた表面筋電位のデータを、実施例1に記載した方法にしたがって、周波数解析した結果を図3〜図5に示す。図3及び図5のグラフにおいて、各項目の右側の棒グラフは硬水の結果を示し、各項目の左側の棒グラフは軟水の結果を示す。なお、図3〜4のグラフの各項目の数値は、パネラー全員の測定値の平均値で表示し、図5のグラフの各項目の数値はそれらの平均値を元に算出した数値である。また、図4における各棒グラフ内の区画は、上からそれぞれ100Hz〜1500Hz、10Hz〜100Hz、5Hz〜10Hz、0.2Hz〜5Hz、0.2Hz以下の各周波数帯のスペクトル面積を表す。また、図5における低周波比及び高周波比は、それぞれ低周波比(対TS)及び高周波比(対TS)を表す。
図3〜図5の結果から分かるように、硬水は、軟水に比較して、スペクトル面積(LS)(図3、図4)、低周波比(対TS図4)はいずれも大きいが、高周波比(対TS)(図5)及び高周波比(対LS+HS)(図3及び図4)はいずれも小さかった。
図2〜図5の結果から、スペクトル面積(LS)、低周波比(対TS)、低周波比(対LS+HS)は、飲みにくさ、咽喉への引っかかり感と正の相関を示す指標となること、高周波比(対TS)及び高周波比(対LS+HS)は、飲み易さと正の相関を示す指標となることが示された。また、図2〜図5の結果からすると、スペクトル面積(LS)、低周波比(対TS)、低周波比(対LS+HS)及び総スペクトル面積(TS)が、咽喉への飲みごたえ感と正の相関を示す指標となることが考えられたが、後述の図9〜図12の結果では、スペクトルの面積(LS)、低周波比(対TS)及び低周波比(対LS+HS)の小さいサンプルの方が飲みごたえ感が劣っていることを併せて考慮した結果、総スペクトル面積(TS)が、咽喉への飲みごたえ感と正の相関を示す指標となることが示された。
[サンプルの測定試験2]
上記実施例3のサンプルの測定試験において、表面筋電位の測定対象となる筋肉を、オトガイ下舌骨筋ではなく甲状舌骨筋としたこと以外は、上記実施例3と同じ方法でサンプルの測定試験を行った。その周波数解析の結果を図6〜図8に示す。図6及び図8のグラフにおいて、各項目の右側の棒グラフは硬水の結果を示し、各項目の左側の棒グラフは軟水の結果を示す。なお、図6〜7のグラフの各項目の数値は、パネラー全員の測定値の平均値で表示し、図8のグラフの各項目の数値はそれらの平均値を元に算出した数値である。また、図7における各棒グラフ内の区画は、上からそれぞれ100Hz〜1500Hz、10Hz〜100Hz、5Hz〜10Hz、0.2Hz〜5Hz、0.2Hz以下の各周波数帯のスペクトル面積を表す。また、図8における低周波比及び高周波比は、それぞれ低周波比(対TS)及び高周波比(対TS)を表す。
図6〜図8の結果から分かるように、硬水は、軟水に比較して、スペクトル面積(LS)(図6、図7)、低周波比(対TS)(図8)、低周波比(対LS+HS)(図6、図7)及び総スペクトル面積(TS)(図7)はいずれも大きいが、高周波比(対TS)(図8)及び高周波比(対LS+HS)(図6、図7)はいずれも小さかった。すなわち、甲状舌骨筋についてもオトガイ下舌骨筋同様の結果が示された。
これらの結果から、実施例3の場合と同様に、スペクトル面積(LS)、低周波比(対TS)、低周波比(対LS+HS)は、飲みにくさ、咽喉への引っかかり感と正の相関を示す指標となること、高周波比(対TS)及び高周波比(対LS+HS)は、飲み易さと正の相関を示す指標となること、総スペクトル面積(TS)は、咽喉への飲みごたえ感と正の相関を示す指標となることが示された。
[サンプルの評価試験2]
上記実施例2のサンプルの評価試験において、用いるサンプル(軟水及び硬水)を、炭酸水及び水に代えたこと以外は、上記実施例2と同じ方法でサンプルの評価試験を行った。炭酸水としてはキリン炭酸水(キリンビバレッジ株式会社(東京))を用い、水としては、炭酸水をスターラーで十分攪拌し、炭酸を除いたものを用いた。パネラーが官能評価する際のサンプル(炭酸水及び水)の温度は、それぞれ11℃〜14℃の範囲内とした。これらのサンプルの官能評価試験の結果を図9に示す。図9のグラフにおいて、各項目の右側の棒グラフは炭酸水の結果を示し、各項目の左側の棒グラフは水の結果を示す。なお、図9のグラフの各項目の数値は、パネラー全員の評価値の平均値で表示する。図9に示されているように、炭酸水は、水に比較して、「飲みごたえ」、「飲み易さ」や「嗜好性」が高く、且つ「咽喉への引っかかり感」も低いことが示された。
[サンプルの測定試験3]
実施例5で用いた両サンプル(炭酸水及び水)をヒトが嚥下する際の、オトガイ下舌骨筋の表面筋電位の変化を、実施例1に記載の筋電位の測定系を用いて実施例3と同じ4名のパネラーで測定した。得られた表面筋電位のデータを、実施例1に記載した方法にしたがって、周波数解析した結果を図10〜図12に示す。図10及び図12のグラフにおいて、各項目の右側の棒グラフは炭酸水の結果を示し、各項目の左側の棒グラフは水の結果を示す。なお、図10〜11のグラフの各項目の数値は、パネラー全員の測定値の平均値で表示し、図12のグラフの各項目の数値はそれらの平均値を元に算出した数値である。また、図11における各棒グラフ内の区画は、上からそれぞれ100Hz〜1500Hz、10Hz〜100Hz、5Hz〜10Hz、0.2Hz〜5Hz、0.2Hz以下の各周波数帯のスペクトル面積を表す。また、図12における低周波比及び高周波比は、それぞれ低周波比(対総スペクトル)及び高周波比(対TS)を表す。
図10〜図12の結果から分かるように、炭酸水は、水に比較して、スペクトル面積(HS)(図10、図11)、高周波比(対TS)(図12)、高周波比(対LS+HS)(図10及び図11)及び総スペクトル面積(TS)(図11)はいずれも大きいが、低周波比(対TS)(図12)及び低周波比(対LS+HS)(図10及び図11)はいずれも小さかった。
図9〜図12の結果から、スペクトル面積(LS)、低周波比(対TS)、低周波比(対LS+HS)は、飲みにくさ、咽喉への引っかかり感と正の相関を示す指標となること、高周波比(対TS)及び高周波比(対LS+HS)は、飲み易さと正の相関を示す指標となることが示された。また、上記実施例3でも述べたように、図9〜図12の結果と図2〜図5の結果等を併せて考慮すると、総スペクトル面積(TS)が、咽喉への飲みごたえ感と正の相関を示す指標となることが示された。
[サンプルの評価試験3]
上記実施例2のサンプルの評価試験において、用いるサンプル(軟水及び硬水)を室温水及び冷水に代えたこと、及び、パネラーの人数を12名に増やしたこと以外は、上記実施例2と同じ方法でサンプルの評価試験を行った。室温水としては、ミネラルウォーター(ボルビック;キリンMCダノンウォーターズ株式会社)を23℃の室温に少なくとも1日以上保管したものを用いた。冷水としては、前記ミネラルウォーターを4℃の冷蔵庫で保管したのち、室温に置き、サンプル(ミネラルウォーター)の温度が11℃まで上昇し、13℃まで上昇していない状態のものを用いた。これらのサンプルの官能評価試験の結果を図13に示す。各項目の右側の棒グラフは冷水の結果を示し、各項目の左側の棒グラフは室温水の結果を示す。なお、図13のグラフの各項目の数値は、パネラー全員の評価値の平均値で表示する。図13に示すように、冷水は、室温水に比較して「飲み易さ」、「飲みごたえ」、「嗜好性」が高いことが示された。
[サンプルの測定試験4]
実施例7で用いた両サンプル(室温水及び冷水)をヒトが嚥下する際の、オトガイ下舌骨筋の表面筋電位の変化を、実施例1に記載の筋電位の測定系を用いて実施例7と同じ12名のパネラーで測定した。得られた表面筋電位のデータを、実施例1に記載した方法にしたがって、周波数解析した結果を図14〜図16に示す。図14及び図16のグラフにおいて、各項目の右側の棒グラフは冷水の結果を示し、各項目の左側の棒グラフは室温水の結果を示す。なお、図14〜15のグラフの各項目の数値は、パネラー全員の測定値の平均値で表示し、図16のグラフの各項目の数値はそれらの平均値を元に算出した数値である。また、図15における各棒グラフ内の区画は、上からそれぞれ100Hz〜1500Hz、10Hz〜100Hz、5Hz〜10Hz、0.2Hz〜5Hz、0.2Hz以下の各周波数帯のスペクトル面積を表す。また、図16における低周波比及び高周波比は、それぞれ低周波比(対総スペクトル)及び高周波比(対総スペクトル)を表す。
図14〜図16の結果から分かるように、冷水は、室温水に比較して、スペクトル面積(HS)(図14、図15)、高周波比(対TS)(図16)、高周波比(対LS+HS)(図14及び図15)及び総スペクトル面積(TS)(図15)はいずれも大きいが、スペクトル面積(LS)(図14、図15)、低周波比(対TS)(図16)及び低周波比(対LS+HS)(図14及び図15)はいずれも小さかった。図14〜図16の結果から、スペクトル面積(LS)、低周波比(対TS)、低周波比(対LS+HS)は、飲みにくさと正の相関を示す指標となること、高周波比(対TS)及び高周波比(対LS+HS)は、飲み易さと正の相関を示す指標となることが示された。また、上記実施例3及び6でも述べたように、図14〜16の結果、図9〜図12の結果、図2〜図5の結果等を併せて考慮すると、総スペクトル面積(TS)が、咽喉への飲みごたえ感と正の相関を示す指標となることが示された。
[サンプルの評価試験4]
上記実施例7のサンプルの評価試験において、用いるサンプル(室温水及び冷水)をプレミアムビール及びその他醸造酒(発泡性)(新ジャンル)に代えたこと、及び、パネラーの1回の摂取量(飲用量)を40mlとした以外は、上記実施例7と同じ方法でサンプルの評価試験を行った。プレミアアムビール、その他醸造酒(発泡性)はいずれも日本国内で広く流通している銘柄より1種類ずつ選択した。パネラーが官能評価する際のサンプル(プレミアムビールとその他醸造酒(発泡性))の温度は、11℃〜13℃の範囲内とした。これらのサンプルの官能評価試験の結果を図17に示す。各項目の右側の棒グラフはその他醸造酒(発泡性)の結果を示し、各項目の左側の棒グラフはプレミアムビールの結果を示す。なお、図17のグラフの各項目の数値は、パネラー全員の評価値の平均値で表示する。図17に示すように、その他醸造酒(発泡性)は、プレミアムビールに比較して「飲み易さ」が高く、逆に「飲みにくさ」、「咽喉への引っかかり」、「飲みごたえ」、「嗜好性」が低いことが示された。
[サンプルの測定試験5]
実施例9で用いた両サンプル(プレミアムビール及びその他醸造酒(発泡性))をヒトが嚥下する際の、オトガイ下舌骨筋の表面筋電位の変化を、実施例1に記載の筋電位の測定系を用いて実施例9と同じ12名のパネラーで測定した。得られた表面筋電位のデータを、実施例1に記載した方法にしたがって、周波数解析した結果を図18〜図20に示す。図18及び図20のグラフにおいて、各項目の右側の棒グラフはその他醸造酒(発泡性)の結果を示し、各項目の左側の棒グラフはプレミアムビールの結果を示す。なお、図18〜19のグラフの各項目の数値は、パネラー全員の測定値の平均値で表示し、図20のグラフの各項目の数値はそれらの平均値を元に算出した数値である。また、図19における各棒グラフ内の区画は、上からそれぞれ100Hz〜1500Hz、10Hz〜100Hz、5Hz〜10Hz、0.2Hz〜5Hzの各周波数帯のスペクトル面積を表す。また、図20における低周波比及び高周波比は、それぞれ低周波比(対TS)及び高周波比(対TS)を表す。
図18〜図20の結果から分かるように、その他醸造酒(発泡性)は、プレミアムビールに比較して、スペクトル面積(HS)(図18及び図19)は等しく、高周波比(対TS)(図20)、高周波比(対LS+HS)(図18及び図19)は大きく、総スペクトル面積(TS)(図20)、スペクトル面積(LS)(図18、図19)、低周波比(対TS)(図20)及び低周波比(対LS+HS)(図18及び図19)はいずれも小さかった。図18〜図20の結果から、スペクトル面積(LS)、低周波比(対TS)、低周波比(対LS+HS)は、飲みにくさと正の相関を示す指標となること、高周波比(対TS)及び高周波比(対LS+HS)は、飲み易さと正の相関を示す指標となることが示された。また、上記実施例3及び6及び8でも述べたように、図18〜20の結果、図14〜16の結果、図9〜図12の結果、図2〜図5の結果等を併せて考慮すると、総スペクトル面積(TS)が、咽喉への飲みごたえ感と正の相関を示す指標となることが示された。
オトガイ下舌骨筋部分及び甲状舌骨筋部分にそれぞれ装着した1対ずつの関電極を示した図。 パネラーによる軟水、硬水についての官能評価の結果を示した図。 硬水、軟水を嚥下した際のオトガイ下舌骨筋部分の表面筋電位のデータについて周波数解析を実施し、各周波数帯(0.2Hz以下、0.2Hz〜5Hz、5Hz〜10Hz、10Hz〜100Hz、100Hz〜1500Hz)毎のスペクトル面積を算出した結果を示した図。 硬水、軟水を嚥下した際のオトガイ下舌骨筋部分の表面筋電位のデータについて周波数解析を実施して得られた、全周波数帯の総スペクトル面積(TS)、及び総スペクトル面積(TS)中の各周波数帯(0.2Hz以下、0.2Hz〜5Hz、5Hz〜10Hz、10Hz〜100Hz、100Hz〜1500Hz)のスペクトル面積を示した図。 硬水、軟水を嚥下した際のオトガイ下舌骨筋部分の表面筋電位のデータについて周波数解析を実施して得られた、総スペクトル面積(TS)に対するスペクトル面積(LS)の比率、総スペクトル面積(TS)に対するスペクトル面積(HS)の比率を示した図。 硬水、軟水を嚥下した際の甲状舌骨筋部分の表面筋電位のデータについて周波数解析を実施して得られた、各周波数帯(0.2Hz以下、0.2Hz〜5Hz、5Hz〜10Hz、10Hz〜100Hz、100Hz〜1500Hz)毎のスペクトル面積を算出した結果を示した図。 硬水、軟水を嚥下した際の甲状舌骨筋部分の表面筋電位のデータについて周波数解析を実施して得られた、全周波数帯の総スペクトル面積(TS)、及び総スペクトル面積(TS)中の各周波数帯(0.2Hz以下、0.2Hz〜5Hz、5Hz〜10Hz、10Hz〜100Hz、100Hz〜1500Hz)のスペクトル面積を示した図。 硬水、軟水を嚥下した際の甲状舌骨筋部分の表面筋電位のデータについて周波数解析を実施して得られた、総スペクトル面積(TS)に対するスペクトル面積(LS)の比率、総スペクトル面積(TS)に対するスペクトル面積(HS)の比率を示した図。 パネラーによる水、炭酸水についての官能評価の結果を示した図。 水、炭酸水を嚥下した際のオトガイ下舌骨筋部分の表面筋電位のデータについて周波数解析を実施して得られた、各周波数帯(0.2Hz以下、0.2Hz〜5Hz、5Hz〜10Hz、10Hz〜100Hz、100Hz〜1500Hz)毎のスペクトル面積を算出した結果を示した図。 水、炭酸水を嚥下した際のオトガイ下舌骨筋部分の表面筋電位のデータについて周波数解析を実施して得られた、全周波数帯の総スペクトル面積(TS)、及び総スペクトル面積(TS)中の各周波数帯(0.2Hz以下、0.2Hz〜5Hz、5Hz〜10Hz、10Hz〜100Hz、100Hz〜1500Hz)のスペクトル面積を示した図。 水、炭酸水を嚥下した際のオトガイ下舌骨筋部分の表面筋電位のデータについて周波数解析を実施して得られた、総スペクトル面積(TS)に対するスペクトル面積(LS)の比率、総スペクトル面積(TS)に対するスペクトル面積(HS)の比率を示した図。 パネラーによる室温水、冷水についての官能評価の結果を示した図。 室温水、冷水を嚥下した際のオトガイ下舌骨筋部分の表面筋電位のデータについて周波数解析を実施して得られた、各周波数帯(0.2Hz以下、0.2Hz〜5Hz、5Hz〜10Hz、10Hz〜100Hz、100Hz〜1500Hz)毎のスペクトル面積を算出した結果を示した図。 室温水、冷水を嚥下した際のオトガイ下舌骨筋部分の表面筋電位のデータについて周波数解析を実施して得られた、全周波数帯の総スペクトル面積(TS)、及び総スペクトル面積(TS)中の各周波数帯(0.2Hz以下、0.2Hz〜5Hz、5Hz〜10Hz、10Hz〜100Hz、100Hz〜1500Hz)のスペクトル面積を示した図。 室温水、冷水を嚥下した際のオトガイ下舌骨筋部分の表面筋電位のデータについて周波数解析を実施して得られた、総スペクトル面積(TS)に対するスペクトル面積(LS)の比率、総スペクトル面積(TS)に対するスペクトル面積(HS)の比率を示した図。 パネラーによるプレミアムビール、その他醸造酒についての官能評価の結果を示した図。 プレミアムビール、その他醸造酒を嚥下した際のオトガイ下舌骨筋部分の表面筋電位のデータについて周波数解析を実施して得られた、各周波数帯(0.2Hz以下、0.2Hz〜5Hz、5Hz〜10Hz、10Hz〜100Hz、100Hz〜1500Hz)毎のスペクトル面積を算出した結果を示した図。 プレミアムビール、その他醸造酒を嚥下した際のオトガイ下舌骨筋部分の表面筋電位のデータについて周波数解析を実施して得られた、全周波数帯の総スペクトル面積(TS)、及び総スペクトル面積(TS)中の各周波数帯(0.2Hz以下、0.2Hz〜5Hz、5Hz〜10Hz、10Hz〜100Hz、100Hz〜1500Hz)のスペクトル面積を示した図。 プレミアムビール、その他醸造酒を嚥下した際のオトガイ下舌骨筋部分の表面筋電位のデータについて周波数解析を実施して得られた、総スペクトル面積(TS)に対するスペクトル面積(LS)の比率、総スペクトル面積(TS)に対するスペクトル面積(HS)の比率を示した図。

Claims (8)

  1. 以下の工程(A)及び(B)を有することを特徴とする、飲食品の嚥下感覚を評価する方法。
    工程(A);飲食品の嚥下時におけるヒト咽頭部の筋肉の表面筋電位の波形データを周波数解析することにより、10Hz以下の低周波数帯域を含む周波数帯のスペクトル面積(LS)、及び/又は、100Hz以上の高周波数帯域を含む周波数帯のスペクトル面積(HS)を算出する工程
    工程(B);工程(A)で算出されたスペクトル面積を分析する工程
  2. 工程(A)において、さらに低周波数帯域から高周波数帯域までの全周波数帯域の総スペクトル面積(TS)を算出することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 低周波数帯域が、0.2Hz以上10Hz以下の周波数帯域であることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 低周波数帯域が、0.2Hz以上5Hz以下の周波数帯域であることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  5. 高周波数帯域が、100Hz以上1500Hz以下の周波数帯域であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 工程(B)が、スペクトル面積(LS)とスペクトル面積(HS)の和に対するスペクトル面積(HS)の比率を、飲食品の「飲み易さ」と正の相関を示す指標、又は、飲食品の「飲みにくさ」若しくは「咽喉への引っかかり感」と負の相関を示す指標として分析する工程、又は、スペクトル面積(LS)とスペクトル面積(HS)の和に対するスペクトル面積(LS)の比率を、飲食品の「飲みにくさ」若しくは「咽喉への引っかかり感」と正の相関を示す指標、又は、飲食品の「飲み易さ」と負の相関を示す指標として分析する工程であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 工程(B)が、総スペクトル面積(TS)に対するスペクトル面積(HS)の比率を、飲食品の「飲み易さ」と正の相関を示す指標、又は、飲食品の「飲みにくさ」若しくは「咽喉への引っかかり感」と負の相関を示す指標として分析する工程、又は、総スペクトル面積(TS)に対するスペクトル面積(LS)の比率を、飲食品の「飲みにくさ」若しくは「咽喉への引っかかり感」と正の相関を示す指標、又は、飲食品の「飲み易さ」と負の相関を示す指標として分析する工程であることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の方法。
  8. 工程(B)が、総スペクトル面積(TS)を、「飲みごたえ感」と正の相関を示す指標として分析する工程であることを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の方法。
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