JP2009038301A - 露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 投影光学系と物体との間に供給された液体の周囲への飛散を低減する新規な技術を提供すること。
【解決手段】 原版からの光を投影して像面に像を形成する投影光学系を有し、前記投影光学系の最終面と基板との間隙に満たされた液体と前記投影光学系と該原版とを介して該基板を露光する露光装置を、該間隙より外側に配された第1の電極を有するものとする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、原版からの光を投影して像面に像を形成する投影光学系を有し、該投影光学系の最終面と基板との間隙に満たされた液体を介して該基板を露光する露光装置に関する。
レチクル(又はマスク)に形成された回路パターンを投影光学系によってウェハ等に投影して回路パターンを転写する投影露光装置は従来から使用されており、近年では、高解像度、且つ、高スループットを実現する露光装置が益々要求されている。高解像度の要求に応えるための一手段として液浸露光が注目されている。液浸露光は、投影光学系のウェハ側の媒質を液体にすることによって、投影光学系の開口数(NA)の増加を更に進めるものである。投影光学系のNAは、媒質の屈折率をnとすると、NA=n・sinθであるため、空気の屈折率よりも高い屈折率(n>1)の媒質を満たすことによって、NAを媒質が空気(n≒1)の場合のn倍まで大きくすることができる。その結果、プロセス定数kと光源の波長λによって表される露光装置の解像度R(R=k(λ/NA))を改善することができる。
液浸露光では、投影光学系とウェハとの間に局所的に液体を充填するローカルフィル方式が提案されている(特許文献1および2)。また、投影光学系とウェハとの間に供給した液体、本文献では特に反磁性である水に、コイルを用いて磁場を印加することで、液体が投影光学系とウェハの間から飛び出すのを抑制する方式が提案されている(特許文献3)。
国際公開第99/49504号パンフレット 国際公開第2004/053955号パンフレット 国際公開第2004−093159号パンフレット
しかしながら、特許文献3に開示された方法では、水に現れる磁性が非常に弱いため、ウェハ(ウェハステージ)を400mm/s以上の高速で動作させた場合に、投影光学系とウェハとの間から飛び出してくる液体を制止するのに十分な効果を得ることが難しい。よって、充填された液体が周囲に飛散してしまう。飛散した液滴は、乾燥してウェハ上の不純物の原因、延いてはウェハ上のパターン欠陥の原因となり得る。また、液滴が基板外や計測部にまで飛散することで、計測精度の劣化や機器の不具合を引き起こす可能性もある。
本発明は、以上の背景を考慮してなされたもので、投影光学系と物体との間隙に供給された液体の周囲への飛散を低減する新規な技術を提供することを例示的目的とする。
本発明の第1の側面に係る露光装置は、原版からの光を投影して像面に像を形成する投影光学系を有し、前記投影光学系の最終面と基板との間隙に満たされた液体と前記投影光学系と該原版とを介して該基板を露光する露光装置であって、
該間隙より外側に配された第1の電極、
を有することを特徴とする露光装置である。
また、本発明の第2の側面に係るデバイス製造方法は、上記の露光装置を用いて基板を露光するステップと、
前記ステップにおいて露光された基板を現像するステップと、
を有することを特徴とするデバイス製造方法である。
本発明によれば、例えば、投影光学系と物体との間隙に供給された液体の周囲への飛散を低減することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての露光装置1の実施形態について説明する。
[実施形態1]
ここで、図1は、本発明の露光装置1の構成を示す概略ブロック図である。露光装置1は、レチクル(原版ともいう)からの光を投影して像面IPに像を形成する投影光学系30を有する。露光装置1は、レチクル20と、投影光学系30と、投影光学系30のウェハ(基板ともいう)40側にある最終面(最終レンズ)とウェハ40との間に満たされた液体LWを介して、ウェハ40を露光する液浸露光装置である。露光装置1は、本実施形態では、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置であるが、ステップ・アンド・リピート方式やその他の露光方式を適用することもできる。
露光装置1は、照明装置10と、レチクルステージ25と、投影光学系30と、ウェハステージ45と、測距装置5と、ステージ制御部60と、液体供給回収機構70と、液浸制御部80と、気体供給回収機構70と、ノズルユニット100(ノズル部材ともいう)とを有する。
照明装置10は、転写用のパターン(回路パターン)が形成されたレチクル20を照明し、光源部12と、照明光学系14とを有する。
光源部12は、本実施形態では、波長約193nmのArFエキシマレーザーを光源として使用する。但し、光源部12は、ArFエキシマレーザーに限定されず、例えば、波長約248nmのKrFエキシマレーザー、波長約157nmのFレーザーを光源として使用してもよい。
照明光学系14は、レチクル20を照明する光学系であり、レンズ、ミラー、オプティカルインテグレーター、絞り等を含む。
レチクル20は、レチクルステージ25に支持及び駆動される。レチクル20は、例えば、石英製で、その上には転写されるべき回路パターンが形成されている。レチクル20から発せられた回折光は、投影光学系30により、ウェハ40上に投影される。レチクル20とウェハ40とは、光学的に共役の関係に配置される。露光装置1は、ステップ・アンド・スキャン方式であるため、レチクル20とウェハ40を縮小倍率比の速度比で走査することにより、レチクル20のパターンをウェハ40上に転写する。
レチクルステージ25は、定盤27により支持される。レチクルステージ25は、レチクル20を載置(保持)し、図示しない移動機構及びステージ制御部60によって移動を制御される。図示しない移動機構は、リニアモーターなどで構成され、走査方向(本実施形態では、X軸方向)にレチクルステージ25を駆動することで、レチクル20を移動させることができる。
投影光学系30は、レチクル20のパターンをウェハ40に投影する。投影光学系30は、複数のレンズ素子のみからなる屈折光学系、複数のレンズ素子と少なくとも1枚の凹面鏡とを有する反射屈折光学系等を使用することができる。
ウェハ40は、ウェハステージ45により支持及び駆動される。ウェハ40は、被処理体の一例であり、かかる被処理体は、ガラスプレート、その他の被処理体を広く含む。ウェハ40の最表面41には、フォトレジスト、あるいはトップコートが塗布されている。
ウェハステージ45は、定盤47により支持され、ウェハ40を載置(保持)する。ウェハステージ45は、投影光学系の光軸に平行なz軸、ならびにz軸にそれぞれ直交するとともに互いに直交するx軸およびy軸に関し、各軸に沿った並進運動および各軸を回転軸とした回転運動が可能に構成されている。各運動は、ステージ制御部60によって制御される。
ウェハステージ45には、天板46が設けられている。天板46は、ウェハステージ45に載置されたウェハ40の表面と天板46の表面とが実質的に同一の平面内にあるように、構成されている。また、天板46は、エッジショットを液浸露光する際に、ウェハ40の外側の領域に液膜を形成する(即ち、液体LWを保持する)ことを可能にする。
測距装置5は、参照ミラー52及び54、並びにレーザー干渉計56及び58を用いて、レチクルステージ25及びウェハステージ45の2次元的な位置をリアルタイムに測定する。測距装置5は、測距結果をステージ制御部60に伝達する。
ステージ制御部60は、レチクルステージ25及びウェハステージ45の駆動を制御する。ステージ制御部60は、測距装置5の測距結果に基づいて、位置決めや同期制御のために、レチクルステージ25及びウェハステージ45を一定の速度比率で駆動する。また、ステージ制御部60は、例えば、露光時において、ウェハ40の表面が投影光学系30の焦点面(結像面)に高精度に合致するように、ウェハステージ45を制御する。
液体供給回収機構70は、液体供給配管72を介して投影光学系30とウェハ40との間に液体LWを供給し、液体回収配管74を介して投影光学系30とウェハ40との間に供給した液体LWを回収する。液体LWは、露光光の吸収が少ない液体から選択され、更に、石英や蛍石などから製造される屈折系光学素子と同程度の屈折率を有することが好ましい。液体LWは、例えば、純水、機能水、フッ化液(例えば、フルオロカーボン)などを使用する。
液体LWは、予め、図示しない脱気装置を用いて、十分に溶存ガスを取り除いておくことが好ましい。これにより、気泡の発生を抑制し、また、気泡が発生しても即座に液体中に吸収できるからである。例えば、空気中に多く含まれる窒素及び酸素を対象とし、液体LWに溶存可能なガス量の80%以上を除去すれば、十分に気泡の発生を抑制することができる。図示しない脱気装置を液体供給回収機構70に備えて、常に溶存ガスを取り除きながら液体LWを供給してもよい。脱気装置としては、例えば、ガス透過性の膜を隔てて、一方に液体LWを流し、他方を真空にして液体中の溶存ガスをその膜を介して真空中に追い出す真空脱気装置が好適である。また、液体供給回収機構70は、一般的に、液体LWを貯蔵するタンク、液体LWを精製する精製装置、液体LWを送り出す圧送装置、液体LWの流量や温度などを制御する制御装置、液体LWを吸い取る吸引装置などを備えている。
液体供給配管72は、図2に示すように、投影光学系30の最終面(最終レンズ)の周囲に配置され、ノズルユニット100aに形成された液体供給口101に接続する。これにより、液体供給配管72は、投影光学系30とウェハ40との間に液体LWを供給し、液体LWの液膜を形成する。なお、投影光学系30とウェハ40との間隔は、液体LWの液膜を安定して形成できる程度であることが好ましく、例えば、1.0mmとするとよい。なお、図2は、投影光学系の光軸OAを含む平面における断面図である。
液体供給配管72は、液体LWを汚染しないように、溶出物質が少ないテフロン(登録商標)樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などで構成されることが好ましい。なお、液体LWとして純水以外の液体を用いる場合、液体供給配管72は、液体LWに対して耐性を有し、且つ、溶出物質が少ない材料で構成される。
液体回収配管74は、液体供給配管72の周囲に配置され、ノズルユニット100aに形成された液体回収口102に接続する。液体回収配管74は、液体供給配管72と同様に、液体LWを汚染しないように、液体LWに耐性を有し、且つ、溶出物質が少ない材料で構成されることが好ましい。
液浸制御部80は、ウェハステージ45の現在位置、速度、加速度、目標位置及び移動方向などの情報をステージ制御部60から取得し、かかる情報に基づいて、液体供給回収機構70を制御する。具体的には、液浸制御部80は、液体LWの供給及び回収の切り替え、停止、液体LWの供給量及び回収量(流量)を制御する。
電極95(第1の電極ともいう)は、液体LWを保持している領域より外側にあって、かつウェハ40に対向する面内に設置される。電極95には、電源90によりウェハ最表面41の帯電極性と逆極性、あるいは液体LWと千切れ出た液滴50の帯電極性と同極性になるよう電圧を印加する。接触・流動帯電現象により帯電した液体LWと液滴50は、電極95とウェハ最表面41との間に発生した電界により、投影光学系30のある内側へと押し戻される。換言すれば、電極95は、電界による障壁を形成することで、投影光学系と物体(ウェハ40および/または天板46)との間に供給された液体LWの周囲への飛散を低減する役目を果たしている。
図2および図3を用いて、本実施形態における電極95の効果を示す。導電率の低い純水が、接触角70°以上の固体、例えばフッ素材料と接触すると、その界面において、固体表面に純水中のOHイオンが選択的に吸着し、Hイオンが純水中に拡散する(参照文献: 新版静電気ハンドブック 静電気学会編)。そして、純水が移動して固体から離れていくことで、OHイオンは固体表面に取り残され、純水はHが過剰になり正に帯電、固体は負に帯電する。この状態で、極性が正である電極95が液体LWの外周に存在すると、電極95とウェハ最表面41との間に電界が生じ、液体LWおよび液滴50に電極95よりも内側へ向かう力が作用する。その結果、帯電した液体LWおよび液滴50が電極95外へ漏れ出す量は減少する。
ところで、上記の例ではウェハ最表面41をフッ素材料としたため電極95の極性を正にしたが、ウェハ最表面41の材質によっては帯電符号がフッ素材料の場合とは逆の場合もある。そのため、電極の極性は、ウェハ最表面41の帯電符号に応じて選択することになる。
以下、図2に示すノズルユニット100aおよび電極95の実施例について説明する。
投影光学系30を同心円状に囲むように配置されたノズルユニット100aは、液体を供給するための第1の供給口101と、液体を回収するための第1の回収口102とを有する。同様に投影光学系30を同心円状に囲み、かつノズルユニット100aよりも外側に電極95を配置する。電極95の最内周と液体LW(ウェハ40が静止している時)の最外周の距離を20mm、電極の電位は+100Vとした。また、電極95とウェハ最表面41の距離は、なるべく近づけた方が好ましく、今回は1mmとした。ウェハ最表面41には静的接触角が75°のトップコートを塗布してある。
ここで、ウェハ40を露光するための手順に関して述べる。投影光学系30の下にウェハ40もしくは天板46が存在しない場合、投影光学系30の下の空間は気体で満たされている。そして、投影光学系30の下にウェハ40もしくは天板46が存在する状態で、第1の供給口101より液体LW(例えば純水)の供給を開始する。この際、第1の回収口102からの液体の回収を開始することで、投影光学系30と、液体回収口102と、ウェハ40とで囲まれた領域内に液体LWを保持する。ここでは、液体LWに純水を用いる。
露光動作に入る際には、電極95に所望の電圧を印加する。
従来、露光時等、ウェハ40を高速で、例えば600mm/sで、移動させると、液体LWがウェハ40の表面に引きずられてノズルユニット100a下より漏れ出してきた。しかし、本実施形態によれば、先に説明したように、ウェハ40と一緒に移動してくる液体LWおよび液滴50は、電気力(クーロン力)で押し戻されるので、外部に漏れ出す量が激減する。
本実施形態では、電極95を、投影光学系30を同心円状に囲むようにしたが、その形状は円に限らず、多角形、その他の形状であってもよい。さらに、電極95の極性は、前述したように、ウェハ最表面41の帯電符号に応じて選択することになるため、本実施例のようにプラスに限られるものではなく、マイナスにする場合もある。印加する電圧についても効果の程度に応じて、高低を調整する必要が出てくるため、本実施例の値に限られるわけではない。
[実施形態2]
以下、図4および図5を参照して、本発明の別の実施形態における電極95、96の構成および効果について説明する。図4および図5は、光軸OAを含む平面による断面図である。実施形態1との相違点は、それぞれ逆の極性を有した電極が2つ配置されているところにある。
水は、直近に帯電した物質が存在すると、誘導電荷が発生し、その表面には帯電物質とは逆の電荷が現れる。この現象を利用して、ウェハ40の駆動により飛び出してきた液体LWの近傍に電極96(第2の電極ともいう)を設置することで、液体LWの先端部には電極96とは逆の極性をもった誘導電荷を発生させることができる。そして、ウェハ40の更なる移動に伴って液体LWから液滴50が千切れ出ると、誘電電荷が過剰な液滴50が生じる。帯電した液滴50がウェハ40と一緒に進む先に、誘導電荷と同じ極性を有した、つまり電極96とは逆(反対)の極性をもった電極95(第1の電極)が存在すると、液滴50には電極95よりも内側へ向かう力が作用する。その結果、帯電した液滴50が電極95外へ漏れ出す量は減少する。ここで、ウェハ40の表面と平行な方向に静電場が生じるように電極95と電極96とが配されている。
以下、図4に示すノズルユニット100aおよび電極95、96の実施例について説明する。
投影光学系30を同心円状に囲むように配置されたノズルユニット100aは、液体を供給するための第1の供給口101と、液体を回収するための第1の回収口102とを有する。同様に投影光学系30を同心円状に囲み、かつノズルユニット100aよりも外側に電極96を、その更に外側に電極95を配置する。電極96の最内周と液体LWの最外周の距離を20mm、電極96の最外周と電極95の最内周の距離を20mm、電極96と電極95の電位をそれぞれ−100V、+100V、電極95、96とウェハ最表面41の距離を1mmとした。
ウェハ40を露光するための手順は実施形態1と同様である。
本実施形態では、電極96をマイナス、電極95をプラスにしたが、その逆であってもよい。また、印加する電圧についても、効果の程度に応じて、高低を調整する必要が出てくるので、本実施例の値に限られるわけではない。更に、ウェハ最表面41から電極95または96までの距離を本実施例では同じにしているが、互いに異なっていてもよい。
〔デバイス製造方法〕
次に、図6及び図7を参照して、露光装置1を利用したデバイス製造方法の実施形態を説明する。図6は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスク(原版またはレチクルともいう)を製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハ(基板ともいう)を製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、レチクルとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図7は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置1を用いてマスクの回路パターンを介しウェハを露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重の回路パターンが形成される。かかるデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置1を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で次のような種々の変形及び変更が可能である。(1)第1の回収口102の外周に、液体LWの保持能力を高めるため、液体を回収するための第2の回収口を更に追加した構造にしてもよい。(2)液体の飛散防止機能を補完するために、電極95の外側、あるいは電極95の内側にエアカーテンを設けた構造にしてもよい。
以上説明したような実施形態によれば、例えば、ウェハ40の高速移動によって飛び出してきた液体LWおよび液滴50を電気力により、内側へと押し戻すことができる。これにより、飛散した液体に起因したウェハ40上の欠陥および計測精度の劣化や機器の不具合を抑える、または低減させることができる。
以下に、以上説明した本発明に係る実施形態における代表的な実施態様をまとめて列記する。
〔実施態様1〕
原版からの光を投影して像面に像を形成する投影光学系を有し、前記投影光学系の最終面と基板との間隙に満たされた液体と前記投影光学系と該原版とを介して該基板を露光する露光装置であって、
該間隙より外側に配された第1の電極、
を有することを特徴とする露光装置。
〔実施態様2〕
前記第1の電極は、該基板に対向するように配されている、
ことを特徴とする実施態様1に記載の露光装置。
〔実施態様3〕
該間隙に該液体を満たすためのノズル部材を有し、
前記第1の電極は、前記ノズル部材の外側に配されている、
ことを特徴とする実施態様1または2に記載の露光装置。
〔実施態様4〕
前記第1の電極は、前記ノズル部材の周囲に配されている、
ことを特徴とする実施態様3に記載の露光装置。
〔実施態様5〕
前記第1の電極より該間隙に近い第2の電極を有し、
前記第1の電極と前記第2の電極とは、極性が異なる、
ことを特徴とする実施態様1乃至4のいずれかに記載の露光装置。
〔実施態様6〕
該基板の表面と平行な方向に静電場が生じるように前記第1の電極と前記第2の電極とが配されている、
ことを特徴とする実施態様5に記載の露光装置。
〔実施態様7〕
該液体は、純水である、
ことを特徴とする実施態様1乃至6のいずれかに記載の露光装置。
〔実施態様8〕
前記第1の電極の極性を、該基板の表面が該液体と接触して帯電した場合の極性とは反対の極性にする、
ことを特徴とする実施態様1乃至7のいずれかに記載の露光装置。
〔実施態様9〕
前記第1の電極の極性を、正の極性にする、
ことを特徴とする実施態様1乃至8のいずれかに記載の露光装置。
〔実施態様10〕
実施態様1乃至9のいずれかに記載の露光装置を用いて基板を露光するステップと、
前記ステップにおいて露光された基板を現像するステップと、
を有することを特徴とするデバイス製造方法。
露光装置の構成を示す概略ブロック図である。 実施形態1に係る、図1における要部の拡大断面図である。 図2における要部の拡大断面図である。 図2の構成に対する変形例を示す断面図である。 実施形態2に係る、図1における要部の拡大断面図である。 デバイスの製造方法を説明するためのフローチャートである。 図6におけるステップ4(ウェハプロセス)を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 露光装置
30 投影光学系
70 液体供給回収機構
101 液体供給口
102 液体回収口
50 液滴
90、91 電源
95、96 電極

Claims (10)

  1. 原版からの光を投影して像面に像を形成する投影光学系を有し、前記投影光学系の最終面と基板との間隙に満たされた液体と前記投影光学系と該原版とを介して該基板を露光する露光装置であって、
    該間隙より外側に配された第1の電極、
    を有することを特徴とする露光装置。
  2. 前記第1の電極は、該基板に対向するように配されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 該間隙に該液体を満たすためのノズル部材を有し、
    前記第1の電極は、前記ノズル部材の外側に配されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の露光装置。
  4. 前記第1の電極は、前記ノズル部材の周囲に配されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  5. 前記第1の電極より該間隙に近い第2の電極を有し、
    前記第1の電極と前記第2の電極とは、極性が異なる、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の露光装置。
  6. 該基板の表面と平行な方向に静電場が生じるように前記第1の電極と前記第2の電極とが配されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の露光装置。
  7. 該液体は、純水である、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の露光装置。
  8. 前記第1の電極の極性を、該基板の表面が該液体と接触して帯電した場合の極性とは反対の極性にする、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の露光装置。
  9. 前記第1の電極の極性を、正の極性にする、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の露光装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の露光装置を用いて基板を露光するステップと、
    前記ステップにおいて露光された基板を現像するステップと、
    を有することを特徴とするデバイス製造方法。
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