JP2009038132A - 高輝度発光ダイオ−ド及びその製造方法 - Google Patents

高輝度発光ダイオ−ド及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
Vf高不良の発生がなくなるとともにライフ特性が良くかつ輝度の高い赤色の高輝度発光ダイオード、及び当該高輝度発光ダイオードを歩留まりよくかつ生産性よく安定して製造することができる高輝度発光ダイオードの製造方法を提供する。
【解決手段】
GaAs基板上に成長せしめられたAlGaInPの4元発光層と、前記AlGaInPの4元発光層の表面上に成長せしめられた発光光の取り出し用のp型窓層と、前記GaAs基板をエッチング除去した後に前記AlGaInPの4元発光層のGaAsに格子整合された裏面に気相エピタキシャル成長せしめられた発光光の取り出し用のn型GaP窓層とを有し、前記n型GaP窓層の成長初期のn型キャリア濃度を高くし続いてn型GaP窓層成長初期以降のn型層GaPのn型キャリア濃度を前記n型層GaP成長初期のn型キャリア濃度より低くするようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、両面エピタキシャル窓層を備えた高輝度発光ダイオ−ド及びその製造方法に関するものである。
従来、高輝度発光ダイオード用基板の製造方法として、AlGaInPの4元発光層の両面に光の窓層としてGaPまたはGaAsP,AlGaAs層を取り付ける方法が知られている(特許文献1)。この公知の方法では、AlGaInPの発光層の両面に光の窓層を作るのに、基板の上にAlGaInP発光層を気相エピタキシャル成長し、AlGaInP発光層表面のp型層側に発光光の取り出し窓層を成長した後基板を除去し、続いて基板を除去した裏面にn型層の発光光の取り出し窓層をGaP、GaAsP又はAlGaAsをエピタキシャル成長で成長することによって行っていた。
しかし、上記した従来方法においては次のような問題点が存在していた。即ち、AlGaInPの4元発光層のGaPに格子整合されたp型層側に発光光の取り出し窓層を成長した後に基板を除去し、その基板を除去した裏面にn型層の発光光の取り出し窓層を成長する工程で,この基板としては薬液に溶解して除去し易いGaAsが使われている。このGaAsに格子整合された裏面にGaPまたはGaAsP窓層を成長する際に格子のズレ量が大きくなるという問題があった。そこで、基板を除去した裏面にはGaP基板を貼り合せることにより裏面の発光光の取り出しGaP窓層を作るのが一般的であった(特許文献2)。
しかし,貼り合せでは貼り合せ界面での貼り合せ不良及び貼り合せ界面でのVf高不良,ΔVf高不良により歩留まりが悪い問題があった。これを解決するためにこれまでハイドライド気相エピタキシャル成長(HVPE)によりGaAsに格子整合された裏面にGaPまたはGaAsP窓層を成長することが試みられた。しかし,前記裏面のキャリア濃度が低すぎるとVf高不良,ΔVf高不良が発生して,またキャリア濃度が高すぎると発光光の吸収により輝度低下を招き,また高濃度のキャリアの拡散によりライフ低下を招く問題がある。
なお、ΔVfは、発光素子を高速スイッチング(PMM制御等)により調光駆動する際のスイッチング応答特性を示す指標であり、20mA通電により通電開始した直後の順方向電圧Vfを初期値とし、その後通電継続した際に漸減するVfの安定値までの順方向電圧Vfの減少代をΔVfとして測定される。
USP 5,008,718 USP 5,376,580
本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑みなされたもので、本発明の第1の目的は、Vf高不良の発生がなくなるとともにライフ特性が良くかつ輝度の高い赤色の高輝度発光ランプを提供することである。本発明の第2の目的は、上記した高輝度発光ダイオードを歩留まりよくかつ生産性よく製造することができる高輝度発光ダイオードの製造方法を提供することである。本発明の第3の目的は、従来から貼り合せ基板で問題になっていたΔVf高不良のない高輝度発光ランプを安定して製造できる高輝度発光ダイオードの製造方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の高輝度発光ダイオードの第1の態様は、AlGaInPの4元発光層と、前記AlGaInPの4元発光層のp型層側に成長せしめられた発光光の取り出し用のp型窓層と、前記AlGaInPの4元発光層のGaAsに格子整合された裏面に気相エピタキシャル成長せしめられた発光光の取り出し用のn型GaP窓層とを有し、前記n型GaP窓層の成長初期のn型キャリア濃度を高くし続いてn型GaP窓層成長初期以降のn型層GaPのn型キャリア濃度を前記n型層GaP成長初期のn型キャリア濃度より低くすることにより,Vf及びΔVfが低くかつ高輝度で輝度劣化が少ないようにしたことを特徴とする。
本発明の高輝度発光ダイオードの製造方法の第1の態様は、本発明の第1の態様の高輝度発光ダイオードを製造する方法であって、有機金属気相成長法(MOCVD)によってGaAs基板上にAlGaInPの4元発光層を成長する第1工程と、前記AlGaInPの4元発光層の表面上に発光光の取り出し用のp型窓層を成長する第2工程と、前記第2工程終了後に前記GaAs基板をエッチングで除去する第3工程と、前記AlGaInPの4元発光層のGaAsに格子整合された裏面にGaP発光光の取り出し用のn型窓層を気相エピタキシャル成長する第4工程とを含み,前記第4工程において前記AlGaInPの4元発光層の裏面側界面近傍のn型層GaP成長初期のn型キャリア濃度を高くし続いてn型層GaP成長初期以降のn型層GaPのn型キャリア濃度を前記n型層GaP成長初期のn型キャリア濃度より低くするようにしたことを特徴とする。
前記AlGaInPの4元発光層の裏面側界面近傍のn型層GaP成長初期のn型キャリア濃度は9×1017個/cm以上でかつ2×1018個/cm以下、好ましくは1.1×1018個/cm以上でかつ1.5×1018個/cm以下であることが好適である。
前記AlGaInPの4元発光層の裏面側のn型層GaP成長初期以降のn型層GaPのn型キャリア濃度は3×1017個/cm以上でかつ8×1017個/cm以下、好ましくは3.5×1017個/cm以上でかつ6×1017個/cm以下であることが好適である。
本発明の高輝度発光ダイオードの第2の態様は、GaAs基板上に成長せしめられたAlGaInPの4元発光層と、前記AlGaInPの4元発光層の表面上に成長せしめられた発光光の取り出し用のp型窓層と、前記GaAs基板をエッチング除去した後に前記AlGaInPの4元発光層のGaAsに格子整合された裏面に気相エピタキシャル成長せしめられた発光光の取り出し用のn型GaP窓層とを有し、前記AlGaInPの4元発光層の表面上に発光光の取り出し用のp型窓層を成長した後の前記GaAs基板でのVfをVf(p)とした場合,前記GaAs基板を除去し続いて前記AlGaInPの4元発光層のGaAsに格子整合された裏面にGaP発光光の取り出し用のn型窓層を気相エピタキシャル成長した状態でのVfをVf(total)とした場合のVf(n)=Vf(total)−Vf(p)が0.1V≦Vf(n)≦0.25Vとなるようにn型窓層のn型キャリア濃度を制御することにより、ΔVfが低くかつ高輝度で輝度劣化が少ないようにしたことを特徴とする。
本発明の高輝度発光ダイオードの製造方法の第2の態様は、本発明の第2の態様の高輝度発光ダイオードを製造する方法であって、有機金属気相成長法(MOCVD)によってGaAs基板上にAlGaInPの4元発光層を成長する第1工程と、前記AlGaInPの4元発光層の表面上に発光光の取り出し用のp型窓層を成長する第2工程と、前記第2工程終了後に前記GaAs基板をエッチングで除去する第3工程と、前記AlGaInPの4元発光層のGaAsに格子整合された裏面にGaP発光光の取り出し用のn型窓層を気相エピタキシャル成長する第4工程とを含み、前記第2工程において前記AlGaInPの4元発光層の表面上に発光光の取り出し用の窓層を成長した後の前記GaAs基板でのVfをVf(p)とした場合,前記第3工程において前記GaAs基板を除去し、続いて前記第4工程において前記AlGaInPの4元発光層のGaAsに格子整合された裏面にGaP発光光の取り出し用のn型窓層を気相エピタキシャル成長した状態でのVfをVf(total)とした場合のVf(n)=Vf(total)−Vf(p)が0.1V≦Vf(n)≦0.25Vとなるようにn型窓層のキャリア濃度を制御するようにしたことを特徴とする。
本発明の高輝度発光ダイオードは、Vf高不良の発生がなくなるとともにライフ特性が良くかつ輝度の高い赤色の高輝度発光ダイオードであり、本発明方法の第1の態様によれば、本発明の高輝度発光ダイオードを歩留まりよくかつ生産性よく製造することができる。本発明方法の第2の態様によれば、従来から貼り合せ基板で問題になっていたΔVf高不良のない高輝度発光ランプを安定して製造できるという効果が達成される。
以下、本発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明するが、図示例は本発明の好ましい実施の形態を示すもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り、種々の変形が可能であることはいうまでもない。
図1は本発明の高輝度発光ダイオードの製造方法の第1の態様の工程順の一例を模式的に示す説明図である。図2は図1の工程順のフローチャートである。図3は本発明の高輝度発光ダイオードの構造の1例を示す模式的説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明方法の第1の態様においては、まず有機金属気相成長法(MOCVD)によってGaAs基板10上にAlGaInPの4元発光層12を成長させる(図1(a)第1工程、図2のステップ100)。GaAs基板10としては280μm±10μm程度の厚さのものを用いる。AlGaInPの4元発光層12の厚さは8μm程度である。次いで、前記AlGaInPの4元発光層12の表面上に気相エピタキシャル成長(VPE)反応機によってZn等のp型不純物をドープして発光光の取り出し用のp型窓層14を成長させる(図1(b)第2工程、図2のステップ102)。このp型窓層14のキャリア濃度は6×1017個/cm以上でかつ1.6×1018個/cm以下程度である。このp型窓層14はAlGaAs,GaAsP又はGaP層を150μm±30μmの厚さに成長させて得られる。前記第2工程終了後に、前記GaAs基板10を硫酸・過酸化水素水等の薬液によりエッチングして除去する(図1(c)第3工程、図2のステップ104)。続いて、前記AlGaInPの4元発光層12のGaAsに格子整合された裏面に気相エピタキシャル成長(VPE)反応機によってSi、Te又はS等のn型不純物をドープしてGaP発光光の取り出し用のn型窓層16を気相エピタキシャル成長させる(図1(d)第4工程、図2のステップ106)。
本発明方法の第1の態様においては、前記第4工程において前記AlGaInPの4元発光層12の裏面側界面近傍のn型層GaP成長初期のn型キャリア濃度を高くする。例えば、前記AlGaInPの4元発光層の裏面側界面近傍のn型層GaP成長初期の高キャリア濃度窓層16aのn型キャリア濃度は9×1017個/cm以上でかつ2×1018個/cm以下、好ましくは1.1×1018個/cm以上でかつ1.5×1018個/cm以下であることが好適である。また、当該高キャリア濃度窓層16aの厚さは0.1μm〜10μm、好ましくは1μm〜5μm程度とすればよい。
続いてn型層GaP成長初期以降のn型層GaPのn型キャリア濃度を前記n型層GaP成長初期のn型キャリア濃度より低くする。例えば、前記AlGaInPの4元発光層の裏面側のn型層GaP成長初期以降の低キャリア濃度窓層16bのn型キャリア濃度は3×1017個/cm以上でかつ8×1017個/cm以下、好ましくは3.5×1017個/cm以上でかつ6×1017個/cm以下であることが好適である。また、当該低キャリア濃度窓層16bの厚さは125μm±30μm程度とすればよい。
本発明の高輝度発光ダイオードの構成は、図1(d)及び図3に示されるように、AlGaInPの4元発光層と、前記AlGaInPの4元発光層のp型層側に成長せしめられた発光光の取り出し用のp型窓層と、前記AlGaInPの4元発光層のGaAsに格子整合された裏面に気相エピタキシャル成長せしめられた発光光の取り出し用のn型GaP窓層とを有し、前記n型GaP窓層の成長初期のn型キャリア濃度を高く、例えば、9×1017個/cm以上でかつ2×1018個/cm以下、好ましくは1.1×1018個/cm以上でかつ1.5×1018個/cm以下とし、続いてn型GaP窓層成長初期以降のn型層GaPのn型キャリア濃度を前記n型層GaP成長初期のn型キャリア濃度より低く、例えば、3×1017個/cm以上でかつ8×1017個/cm以下、好ましくは3.5×1017個/cm以上でかつ6×1017個/cm以下とすることにより,Vf及びΔVfが低くかつ高輝度で輝度劣化が少ないようにしたものである。
次に、本発明の高輝度発光ダイオードの製造方法の第2の態様について図4及び図5によって説明する。図4は本発明の高輝度発光ダイオードの製造方法の第2の態様の工程順の一例を模式的に示す説明図である。図5は図4の工程順のフローチャートである。本発明方法の第2の態様の第1工程〜第3工程は、本発明方法の第1の態様の場合と同様の工程が実施される。即ち、まず有機金属気相成長法(MOCVD)によってGaAs基板10上にAlGaInPの4元発光層12を成長させる(図4(a)第1工程、図5のステップ100)。次いで、前記AlGaInPの4元発光層12の表面上に気相エピタキシャル成長(VPE)反応機によってZn等のp型不純物をドープして発光光の取り出し用のp型窓層14を成長させる(図4(b)第2工程、図5のステップ102)。前記第2工程終了後に、前記GaAs基板10を硫酸・過酸化水素水等の薬液によりエッチングして除去する(図4(c)第3工程、図5のステップ104)。続いて、前記AlGaInPの4元発光層12のGaAsに格子整合された裏面に気相エピタキシャル成長(VPE)反応機によってSi、Te又はS等のn型不純物をドープしてGaP発光光の取り出し用のn型窓層17を気相エピタキシャル成長させる(図4(d)第4工程、図5のステップ106A)。
本発明方法の第2の態様においては、前記第2工程において前記AlGaInPの4元発光層12の表面上に発光光の取り出し用のp型窓層14を成長した後の前記GaAs基板12でのVfをVf(p)とした場合,前記第3工程において前記GaAs基板12を除去し、続いて前記第4工程において前記AlGaInPの4元発光層のGaAsに格子整合された裏面にGaP発光光の取り出し用のn型窓層17を気相エピタキシャル成長した状態でのVfをVf(total)とした場合のVf(n)=Vf(total)−Vf(p)が0.1V≦Vf(n)≦0.25Vとなるようにn型窓層17のキャリア濃度を制御することにより、ΔVfが低くかつ高輝度で輝度劣化の少ない高輝度発光ダイオ−ドを製造する点を特徴とするものである。
上記した本発明の高輝度発光ダイオードを切断してチップとし、当該チップに電極付け加工して赤色ランプを作ることにより高輝度の赤色ランプが得られる。
以下に本発明の実施例を挙げてさらに詳細に説明するが、これらの実施例は例示的に示されるもので、限定的に解釈されるべきでないことはいうまでもない。
(実施例1及び比較例1)
図1及び2に示したように、280μm厚さのGaAs基板を用意し、そのGaAs基板上に有機金属気相成長法(MOCVD)により8μm厚さのAlGaInPの4元発光層を成長した。次いで、前記AlGaInPの4元発光層の表面上にVPE反応機によってZnをドープして発光光の取り出し用のp型GaP窓層を150μm成長させた。前記p型GaP窓層を成長させた後に、前記GaAs基板を硫酸・過酸化水素水によりエッチングして除去した。続いて、前記AlGaInPの4元発光層のGaAsに格子整合された裏面にVPE反応機によってTeをドープしてGaP発光光の取り出し用のn型窓層を気相エピタキシャル成長させた。
前記AlGaInPの4元発光層の裏面側界面近傍のn型層GaP成長初期の高キャリア濃度窓層のn型キャリア濃度を1.1×1018個/cmとし、また、当該高キャリア濃度窓層の厚さは1μmとした。
一方、前記AlGaInPの4元発光層の裏面側のn型層GaP成長初期以降の低キャリア濃度窓層のn型キャリア濃度を6.0×1017個/cmとし、また、当該低キャリア濃度窓層の厚さは125μmとした。実施例1のn型窓層のキャリア濃度分布を比較例1(n型窓層のキャリア濃度を1.0×1018個/cmとしその他は実施例1と同様の手順で発光ダイオードを作製)とともに図6に示した。
(実験例1)
実施例と同様にして発光ダイオードを作製してその性能を確認した。まず、n層界面のキャリア濃度とΔVfの関係を調べ両者の相関関係を図7にグラフとして示した。図7のグラフより、n層界面のキャリア濃度が9×1017以上でΔVfが200mV以下となることが読み取れる。また、Vf(total)―Vf(p層)とΔVfの関係を調べ両者の相関関係を図8にグラフとして示した。図8のグラフより、0.1V≦Vf(n)≦0.25Vであれば、ΔVfが200mV以下となることが読み取れる。さらに、n層界面のキャリア濃度とライフの関係を調べ両者の相関関係を図9にグラフとして示した。図9のグラフより、2×1018以下であれば、ライフが94.5%以上となることが読み取れる。さらにまた、n型層Gap成長初期以降のn型Gapのキャリア濃度と出力の関係を調べ両者の相関関係を図10にグラフとして示した。図10のグラフより、8×1018以下であれば、出力が5以上となることが読み取れる。
なお、上記実施例及び実験例において、キャリア濃度は、CV測定及びSIMS測定により測定した。Vfは公知の電気特性測定機で20mA通電時の順方向電圧を測定した。Vf(total)は公知の電気特性測定機でn型GaP窓層を形成した状態で20mA通電時の順方向電圧を測定した。ライフは通電(通電電流20mA)直後の出力(初期値)と100時間経過後の出力の変化率を測定(測定電流20mA)した。出力は公知の電気光学特性測定機で20mA通電時の積分球光出力(単位mW)を測定した。
本発明の高輝度発光ダイオードの製造方法の第1の態様の工程順の一例を模式的に示す説明図である。 図1の工程順のフローチャートである。 本発明の高輝度発光ダイオードの構造の1例を示す模式的説明図である。である。 本発明の高輝度発光ダイオードの製造方法の第2の態様の工程順の一例を模式的に示す説明図である。 図4の工程順のフローチャートである。 実施例1及び比較例1におけるn型窓層のキャリア濃度分布を示すグラフである。 実験例1におけるn層界面のキャリア濃度とΔVfの関係を示すグラフである。 実験例1におけるVf(total)−Vf(p層)とΔVfの関係を示すグラフである。 実験例1におけるn層界面のキャリア濃度とライフの関係を示すグラフである。 実験例1におけるn型層Gap成長初期以降のn型Gapのキャリア濃度と出力の関係を示すグラフである。
符号の説明
10:GaAs基板、12:AlGaInPの4元発光層、14:p型窓層、16、17:n型窓層、16a:高キャリア濃度窓層、16b:低キャリア濃度窓層。

Claims (7)

  1. GaAs基板上に成長せしめられたAlGaInPの4元発光層と、前記AlGaInPの4元発光層の表面上に成長せしめられた発光光の取り出し用のp型窓層と、前記GaAs基板をエッチング除去した後に前記AlGaInPの4元発光層のGaAsに格子整合された裏面に気相エピタキシャル成長せしめられた発光光の取り出し用のn型GaP窓層とを有し、前記n型GaP窓層の成長初期のn型キャリア濃度を高くし続いてn型GaP窓層成長初期以降のn型層GaPのn型キャリア濃度を前記n型層GaP成長初期のn型キャリア濃度より低くすることを特徴とする高輝度発光ダイオード。
  2. 前記AlGaInPの4元発光層の裏面側界面近傍のn型層GaP成長初期のn型キャリア濃度は9×1017個/cm以上でかつ2×1018個/cm以下であることを特徴とする請求項1記載の高輝度発光ダイオード。
  3. 前記AlGaInPの4元発光層の裏面側のn型層GaP成長初期以降のn型層GaPのn型キャリア濃度は3×1017個/cm以上でかつ8×1017個/cm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の高輝度発光ダイオード。
  4. 請求項1記載の高輝度発光ダイオードを製造する方法であって、有機金属気相成長法(MOCVD)によってGaAs基板上にAlGaInPの4元発光層を成長する第1工程と、前記AlGaInPの4元発光層の表面上に発光光の取り出し用のp型窓層を成長する第2工程と、前記第2工程終了後に前記GaAs基板をエッチングで除去する第3工程と、前記AlGaInPの4元発光層のGaAsに格子整合された裏面に発光光の取り出し用のn型GaP窓層を気相エピタキシャル成長する第4工程とを含み,前記第4工程において前記AlGaInPの4元発光層の裏面側界面近傍のn型GaP窓層成長初期のn型キャリア濃度を高くし続いてn型GaP窓層成長初期以降のn型層GaPのn型キャリア濃度を前記n型層GaP成長初期のn型キャリア濃度より低くするようにしたことを特徴とする高輝度発光ダイオードの製造方法。
  5. 前記AlGaInPの4元発光層の裏面側界面近傍のn型層GaP成長初期のn型キャリア濃度は9×1017個/cm以上でかつ2×1018個/cm以下であることを特徴とする請求項4記載の高輝度発光ダイオードの製造方法。
  6. 前記AlGaInPの4元発光層の裏面側のn型層GaP成長初期以降のn型層GaPのn型キャリア濃度は3×1017個/cm以上でかつ8×1017個/cm以下であることを特徴とする請求項4又は5記載の高輝度発光ダイオードの製造方法。
  7. 有機金属気相成長法(MOCVD)によってGaAs基板上にAlGaInPの4元発光層を成長する第1工程と、前記AlGaInPの4元発光層の表面上に発光光の取り出し用のp型窓層を成長する第2工程と、前記第2工程終了後に前記GaAs基板をエッチングで除去する第3工程と、前記AlGaInPの4元発光層のGaAsに格子整合された裏面にGaP発光光の取り出し用のn型窓層を気相エピタキシャル成長する第4工程とを含み、前記第2工程において前記AlGaInPの4元発光層の表面上に発光光の取り出し用のp型窓層を成長した後の前記GaAs基板でのVfをVf(p)とした場合,前記第3工程において前記GaAs基板を除去し、続いて前記第4工程において前記AlGaInPの4元発光層のGaAsに格子整合された裏面にGaP発光光の取り出し用のn型窓層を気相エピタキシャル成長した状態でのVfをVf(total)とした場合のVf(n)=Vf(total)−Vf(p)が0.1V≦Vf(n)≦0.25Vとなるようにn型窓層のn型キャリア濃度を制御するようにしたことを特徴とする高輝度発光ダイオードの製造方法。
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