JP2001068731A - AlGaInP発光ダイオード - Google Patents

AlGaInP発光ダイオード

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JP2001068731A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】AlGaInP系LEDを構成するIII−V
族化合物半導体構成層に、良好な機械的接着性と良好な
電気的接合性をもって、GaP結晶体を貼付する技術手
段を明らかにする。 【解決手段】LED構成層に金属酸化物層を介してGa
P結晶体を接着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】AlGaInP発光層の上方
並びに下方の双方にGaPからなる発光透過層が貼付さ
れている高輝度のAlGaInP発光ダイオードに関す
る。
【0002】
【従来の技術】(AlXGa1-XYIn1-YP(0≦X≦
1、0<Y≦1)(以下、AlGaInPと略す)多元
混晶にあって、特に、インジウム組成比(=1−Y)を
0.5とする(AlXGa1-X0.5In0.5P(0≦X≦
1)は、砒化ガリウム(GaAs)単結晶と良好な格子
整合性を果たせる利点もあって(Appl.Phys.
Lett.,57(27)(1990)、2937〜2
939頁参照)、例えば赤橙色系を出射する発光ダイオ
ード(LED)或いはレーザーダイオード(LD)を構
成するのに利用されている(Appl.Phys.Le
tt.,64(21)(1994)、2839〜284
1頁参照)。これらの化合物半導体発光素子の発光部
は、光の「閉じ込め」効果を利用して高強度の発光を獲
得するために、pn接合型のダブルヘテロ(DH)接合
構造から構成するのが通例である(Appl.Phy
s.Lett.,61(15)(1992)、1775
〜1777頁参照)。
【0003】AlGaInP系DH構造LEDにあっ
て、発光の外部への取り出し方向にあたるDH構造発光
部の上方には、窓層(ウィンドウ層)を配置するのが通
例となっている(SPIE、Vol.3002(199
7)、110〜118頁参照)。窓層は、素子動作電流
の発光部への広範な拡散を期して電流拡散の役目も担う
結晶層であるから、出来る限り低抵抗の結晶層から構成
するのが好ましい。また、窓層は、発光層からの発光を
充分に透過できる、禁止帯幅の大きな透明材料から構成
する必要がある。
【0004】例えば、特公平7−123171号に記載
されるAlGaInP系DH構造LEDに係わる発明に
は、第1及び第2のウィンドウ層から構成される窓層に
あって、第1のウィンドウ層をGaAsから構成し、そ
の上層の第2のウィンドウ層をGaPから構成する例が
開示されている。第1のウィンドウ層を構成するGaA
s層は、p形のAlGaInP障壁層上に有機金属熱分
解気相成長(OMVPE)法で設けられている。また、
第2のウィンドウ層をなすGaP層の層厚は、5〜15
μmに設定され、VPE或いはOMVPE成長技術に依
り設けられている(上記の特公平7−123171号参
照)。
【0005】また、AlGaInP発光層の上方並びに
下方の双方向に発光を透過させるための発光透過層を配
備したLEDも知られている。例えば、アメリカ合衆国
特許第5、008、718号の発明に記載されるAlG
aInPLEDにあっては、例えば、GaPからなる発
光透過層が発光層の上方及び下方の双方向に配置されて
いる。この従来例に開示されるLEDにあって、一方の
発光透過層は気相成長(VPE)法により成膜されたG
aP成長層、他方の発光透過層は、基板としたGaAs
結晶を除去し、露呈されたIII−V族化合物半導体構
成層の表面上にGaP結晶体を接着させて設けられる構
成となっている。GaP成長層の層厚は、接着されるG
aP結晶体の層厚よりも小とされており、また、各Ga
P発光透過層上にオーミック電極を設けてLEDが構成
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】発光層の上方並びに下
方の双方に発光を外部へ充分に透過できる窓層を配置す
れば、高輝度のAlGaInP系DH構造LEDを得る
のに好都合となるのは勿論である。GaP結晶体から窓
層を構成すれば外部発光効率が数倍に上昇する優位性が
あるとされる。しかし、AlGaInP等のIII−V
族化合物半導体構成層上にGaP結晶体を熱圧着手段に
依り単純に貼付する従来技術にあっては、両者間の格子
定数或いは熱膨張率の差異に因り、均一な強度で接合が
果たせない問題が生じていた。ちなみに、GaPの格子
定数は約5.450オングストロームであり、GaAs
のそれは約5.653オングストロームである(赤崎
勇編著、「III−V族化合物半導体」((株)培風
館、1994年5月20日発行初版)、148頁参
照)。従って、両者の格子不整合度は約3.6%に達す
る。
【0007】また、仮に、接合が果たせても、格子不整
合性からミスフィット(mis−fit)転位が発生
し、接合領域での結晶性は乱雑なものとなるのが実際で
あった。接合近傍領域に於ける結晶欠陥の発生により、
LEDの長期の使用に於ける信頼性と動作安定性が損な
われることが指摘されている(上記の特公平7−123
171号参照)。この様な不都合は、化合物半導体結晶
体から窓層を構成する場合に必ず発生し、これは、LE
Dの順方向電圧を都合良く低減するのに支障を来すもの
であるとして問題となっている。
【0008】更には、GaP窓層とIII−V族化合物
半導体構成層との格子不整合性に起因する、両層の接合
界面の乱雑化は、両層間のオーミック接触性を悪化させ
る原因となっている。AlGaInP発光層からの発光
波長に相当する禁止帯幅よりも小さなバンドギャップを
有する、例えば、導電性のGaAs結晶層を下層として
GaP窓層との導通性を高める技術手段も教示されてい
る(上記の特公平11−123171号参照)。しかし
ながら、この従来の積層法では、発光層からの発光が吸
収され、III族窒化物半導体発光素子の高輝度化に支
障を来す難点がある。
【0009】本発明は、発光層の上下双方向にGaP結
晶体からなる窓層を設けるにあたり、(イ)III−V
族化合物半導体構成層との格子不整合性を緩和でき、
(ロ)均一な接合強度をもって貼付でき、(ハ)良好な
オーミック接触性を発現するとともに、且つ、(ニ)優
れた発光の透光性をもたらす、III−V族化合物半導
体構成層上にGaP窓層を設ける技術を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記の課題を
解決するべく鋭意努力検討した結果、本発明に到達し
た。即ち、本発明は、[1]GaAs単結晶基板上に、
n形のIII−V族化合物半導体構成層、(AlXGa
1-XYIn1-YP(0≦X≦1、0<Y≦1)発光層、
p形のIII−V族化合物半導体構成層を積層後、Ga
As単結晶基板を除去する工程を含むAlGaInP発
光ダイオードにおいて、n形及びp形のIII−V族化
合物半導体構成層に金属酸化物層を介して、III−V
族化合物半導体構成層と同一の伝導形を有するGaP結
晶層が貼付されていることを特徴とするAlGaInP
発光ダイオード、[2]III−V族化合物半導体構成
層が、AlXGa1-XAs(0<X≦1)であることを特
徴とする[1]に記載のAlGaInP発光ダイオー
ド、[3]III−V族化合物半導体構成層が、(Al
XGa1-X0.5In0.5P(0≦X≦1)であることを特
徴とする[1]に記載のAlGaInP発光ダイオー
ド、[4]GaP結晶層の層厚が、30μm以上で30
0μm以下であることを特徴とする[1]〜[3]の何
れか1項に記載のAlGaInP発光ダイオード、
[5]n形GaP結晶層と、p形GaP結晶層との層厚
の差が、20μm以内であることを特徴とする[1]〜
[4]の何れか1項に記載のAlGaInP発光ダイオ
ード、[6]金属酸化物層が、発光層から放射される発
光に対して、50%以上の透過率を有することを特徴と
する[1]〜[5]の何れか1項に記載のAlGaIn
P発光ダイオード、[7]n形のIII−V族化合物半
導体構成層上の金属酸化物層が、第III族若しくは第
IV族または第VI族の金属元素の酸化物であることを
特徴とする[1]〜[6]の何れか1項に記載のAlG
aInP発光ダイオード、[8]p形のIII−V族化
合物半導体構成層上の金属酸化物層が、第II族の金属
元素の酸化物であることを特徴とする[1]〜[6]の
何れか1項に記載のAlGaInP発光ダイオード、
[9]n形のIII−V族化合物半導体構成層上の金属
酸化物層が、酸化インジウム(In23)を90%以上
含有することを特徴とする[1]〜[6]の何れか1項
に記載のAlGaInP発光ダイオード、[10]n形
のIII−V族化合物半導体構成層上の金属酸化物層
が、酸化錫(SnO2)を90%以上含有することを特
徴とする[1]〜[6]の何れか1項に記載のAlGa
InP発光ダイオード、[11]p形のIII−V族化
合物半導体構成層上の金属酸化物層が、酸化亜鉛(Zn
O)を90%以上含有することを特徴とする[1]〜
[6]の何れか1項に記載のAlGaInP発光ダイオ
ード、に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態に係わる
AlGaInP系DH構造LEDは、例えば次の手順を
もって構成する。図1及び図2は本実施形態を説明する
ための断面構造の模式図である。 (1)n形或いはp形の導電性GaAs単結晶等の基板
101上に、緩衝層102、AlGaInP下部クラッ
ド層103、AlGaInP発光層104、AlGaI
nP上部クラッド層105等のLED10を構成するた
めに必要なIII−V族化合物半導体構成層102〜1
05を、MOCVD等の手段を利用してエピタキシャル
成長させて積層構造体100Aを構成する。 (2)次に、例えば、n形或いはp形の上部クラッド層
105上に、金属酸化物層106を被着させる。 (3)次に、金属酸化物層106上に導電性のGaP結
晶体107を貼付する。 (4)次に、図2に掲示する如く、上記の基板101を
除去して、例えば、上記の上部クラッド層105とは反
対の伝導形である、n形或いはp形AlGaInP下部
クラッド層103の表面を露出させる。例えば、GaA
sから構成された基板101であれば、アンモニア水−
過酸化水素水−純水混合液によりGaAsをエッチング
除去して下部クラッド層103の表面を露出させる。 (5)次に、金属酸化物層108を、表面を露出させた
III−V族化合物半導体構成層103上に被着させ
る。 (6)次に、導電性のGaP結晶体109を、金属酸化
物層108を介在させて貼付する。 (7)次に、金属酸化物層106、108を介して貼付
したGaP結晶体107、109を擁する積層構造体1
00Bの表裏面上にn形並びにp形のオーミック(Oh
mic)性電極110、111を設ける。
【0012】以上の操作をもって、n形或いはp形のA
lGaInP発光層104に対して、上下双方向にGa
P結晶体107、109からなる窓層を備えたLED1
0を得る。
【0013】GaP結晶体107、109を貼付する対
象となるのは、緩衝層102であり、上下クラッド層1
03、105であり、図1及び図2には掲示していない
が電流拡散層であり、また、窓層などである。n形或い
はp形AlGaInP発光層104から放射される発光
は、緑色帯から赤色帯に及ぶ。GaP結晶体107、1
09と発光層104との間に、この様な短波長の可視光
を吸収してしまう禁止帯幅を有する、例えば、GaAs
等からなる結晶層を介在させると、外部への発光の取り
出し効率が低下し、高輝度のIII族窒化物半導体発光
素子を得るのに妨げとなる。従って、第2の実施形態で
は、III−V族化合物半導体結晶層を、n形或いはp
形のAlXGa1-XAs(0<X≦1)とする。アルミニ
ウム組成比(=X)は、発光波長に相応する禁止帯幅を
越える禁止帯幅を与える組成に設定されているのが好ま
しい。例えば、波長を620nmとする赤橙色の発光に
ついては、Xを約0.46以上とするn形或いはp形の
AlXGa1-XAs(0.46≦X≦1)が例示できる。
【0014】また、第3の実施形態では、III−V族
化合物半導体構成層を、n形或いはp形(AlX
1-X0.5In0.5P(0≦X≦1)とする。(AlX
1-X0. 5In0.5P(0≦X≦1)は、600nm帯
の赤橙色発光はもとより、550nm帯の緑色系の発光
を透過できる2.25eV以上の禁止帯幅を取り得るた
め、AlGaInP発光層からの発光を透過できるから
である。この様なIII−V族化合物半導体構成層に対
しては、金属元素の酸化物からなる被膜は、単なる金属
膜よりも強固に密着する。また、III−V族化合物半
導体構成層に堅牢な密着性を呈する金属元素の酸化物被
膜であるからこそ、その上にまた強固にGaP結晶体を
接合させることができる。金属被膜よりも金属元素の酸
化物被膜に於いて、GaP結晶体とIII−V族化合物
半導体構成層との頑強な接合が達成されるのは、酸化物
被膜を構成する酸素原子がGaP結晶体とIII−V族
化合物半導体構成層との双方に侵入して、強固な結合を
創成するためと考えられる。
【0015】上記の如くのIII−V族化合物半導体構
成層上に金属酸化物層106、108を介して貼付する
GaP結晶体107、109は、n形或いはp形の導電
性に優れるGaP単結晶であるのが好ましい。例えば、
珪素(Si)ドープのn形GaP単結晶とする。また、
例えば、亜鉛(Zn)ドープp形GaP単結晶とする。
多結晶のGaPを接着させても、多結晶の内部に多く存
在する粒界を流路として、素子動作電流の短絡的な流通
が発生し、発光素子を長期間に亘り安定して動作させる
のが難しくなる。オーミック電極110、111より供
給される素子動作電流を発光面へ広範囲に亘り拡散させ
るためには、接着させるGaP単結晶体のキャリア濃度
はn形、p形に拘わらず約1×1018cm-3以上で、尚
且つ、抵抗率は約1ミリオーム・センチメートル(単
位:Ω・cm)以下の低比抵抗であるのが好ましい。
【0016】また、接着、貼付するGaP単結晶の表面
の面方位は、III−V族化合物半導体構成層のそれと
略一致させるのが好ましい。例えば、表面が{100}
面から構成されているIII−V族化合物半導体構成層
上には、面方位を{100}とするGaPを接着、貼付
させる。また、主面からの傾斜角度(off angl
e)も略一致させたGaP単結晶を接着させるのが望ま
しい。また、GaP単結晶と、III−V族化合物半導
体構成層の結晶方位とが略平行となる様に接着させるの
が望ましい。例えば、III−V族化合物半導体構成層
の[110]方向と、GaP単結晶の[110]方位と
をほぼ平行にして接着させる。
【0017】また、第4の実施形態では、金属酸化物層
を介在させて貼付するn形またはp形GaP結晶体の層
厚を50μm以上で300μm以下の範囲とすることを
特徴としている。GaP結晶体107、109の層厚
が、従来例の如く5〜15μmであると(上記の特公平
7−123171号参照)、オーミック電極110、1
11から供給される素子動作電流を発光層104の略全
面の広範囲に拡散させる効果は充分に認められない。動
作電流を充分に拡散するためには、金属酸化物層10
6、108を介して接着させるGaP結晶体107、1
09の層厚は、望ましくは30μm以上で、更に好まし
くは50μmとする。発光層104の両側に層厚が30
0μmを越える厚さのGaP結晶体107、109を接
着させるとすると、積層構造体100Aの全体の層厚が
ゆうに600μmを越えるものとなり、ダイシング法或
いはスクライブ法等を利用して個別素子(chip)に
分離する際に素子の“欠け”や“割れ”が多発し、良品
素子歩留まりを低下させる不都合を来す。従って、金属
酸化物層106、108を介して接着させるGaP結晶
体107、109の層厚は300μm以下とする。
【0018】図3は、層厚を50μm以上で300μm
以下の上記の好適な範囲としながらも、層厚を相違する
GaP結晶体107、109を発光層104の両側に配
置する一つの事例を示す模式図である。此処では、一方
のGaP結晶体107の層厚をD1とし、他方のGaP
結晶体109の層厚をD2(但し、D1<D2)と仮に
している。この場合に於ける好適な形態は、発光層10
4の両側に於いて、接着させるGaP結晶体107、1
09の層厚D1、D2とIII−V族化合物半導体構成
層の層厚D3、D4(D3>D4)との合計の層厚T1
(=D1+D3)、T2(=D2+D4)が略均等とな
る様に配置させることにある。換言すれば、層厚(=D
4)が薄いIII−V族化合物半導体構成層113に
は、より層厚が大である(=D2)のGaP結晶体10
9を接着させ、層厚が厚い(=D3)には、より層厚
(=D1)が小であるGaP結晶体107を各々、接着
させて発光層104の両側に於ける合計の層厚T1、T
2の均等化を図る。
【0019】また、第5の実施形態では、例えば、図3
に示される金属酸化物層106、108を介して接着さ
せるGaP結晶体107、109の層厚を略同一とす
る。概ね、双方のGaP結晶体107、109の層厚の
相違を望ましくは±20μm以内とする。更に好ましく
は±10μmとする。発光層104の両側に配備するG
aP結晶体107、109の層厚を略同一とすることに
より、発光層104に印可される歪みの均等化を図るこ
とができる。これにより、発光層104への局所的或い
は偏りをもった歪みの印可が避けられる。
【0020】第6の実施形態では、例えば、図3に示さ
れる金属酸化物層106、108をAlGaInP発光
層から放射される発光について、50%以上の透過率を
有する透明酸化物材料から構成する。発光層104から
放射される発光を出来るだけ吸収することなく、GaP
結晶体107、109から外部へ効率的に発光を出射さ
せるためである。
【0021】また、金属酸化物層106、108は、導
電性を有する透明酸化物材料から構成するのが尚更のこ
と、好ましい。GaP結晶体107、109を介して発
光層104へ都合良く素子動作電流が流通されられるか
らである。接着させるGaP結晶体107、109の伝
導形及び透明で且つ導電性を有する酸化物層106、1
08の構成材料は、それを被着させるIII−V族化合
物半導体結晶層(例えば、図3の103、105など)
の伝導形に依って選別する。例えば、第7の実施形態に
記載の如く、n形のIII−V族化合物半導体構成層上
には、第III族若しくは第IV族または第VI族の金
属酸化物層を介して、n形のGaP結晶体を貼付する。
GaP及びIII−V族化合物半導体にあって、第II
I族元素は等電子的(iso−electronic)
不純物である。また、第IV族及び第VI族元素は何れ
もドナー(donor)不純物である。この様な元素が
GaP結晶体或いはIII−V族化合物半導体結晶層へ
と拡散、侵入したところで両層の伝導形がp形に変換さ
れない。また、高抵抗とも成り難い。従って、第7の実
施形態が記す如くの酸化物層の構成とすれば、GaP結
晶体とIII−V族化合物半導体構成層との接合界面近
傍の領域でpn接合が形成されるのを防止できる。即
ち、素子動作電流を滞りなく発光層へと通流できる。
【0022】逆に、p形のIII−V族化合物半導体構
成層上には、第8の実施形態の如く、第II族金属酸化
物層を介して、p形のGaP結晶体を貼付する。GaP
結晶体及びIII−V族化合物半導体構成層の接合界面
近傍の領域に於けるpn接合の形成を回避するために、
III−V族化合物半導体についてアクセプターとなり
得る元素を構成元素として含む酸化物を用いる。
【0023】第III族の金属元素を含む酸化物の例に
は、酸化ガリウム(Ga23)や酸化インジウム(In
23)がある。特に、酸化インジウムは透明であり、ま
た、数mΩ・cm程度の低抵抗率で良好な導電性を発揮
する被膜が簡便に得られる。これより、第9の実施形態
では、第III族金属酸化物層を、In23を主成分と
する酸化物から構成する。含有量は90%以上が好まし
く、さらに好ましくは95%以上とする。酸化インジウ
ムに含まれる酸化物には、例えば、酸化インジウム・錫
(ITO)や酸化インジウム・亜鉛などがある。
【0024】また、第10の実施形態では、n形のGa
P結晶体とn形III−V族化合物半導体構成層とを接
合させるために、特に、酸化錫(SnO2)を主成分と
する酸化物を第IV族金属元素の酸化物として利用す
る。含有量は90%以上が好ましく、さらに好ましくは
95%以上とする。酸化錫は、他の第IV族元素を構成
元素とする二酸化珪素(SiO2)などに比べれば、透
光性に優れ、且つ導電性に優れるからである。
【0025】また、第11の実施形態では、p形GaP
結晶体とp形III−V族化合物半導体構成層とを接合
させるために、特に、酸化亜鉛(ZnO)を主成分とす
る酸化物を第II族金属元素の酸化物として利用する。
含有量は90%以上が好ましく、さらに好ましくは95
%以上とする。例えば、ガリウム(Ga)、アルミニウ
ム(Al)及びインジウム(In)が添加されたZnO
からは、約1mΩ・cm或いはそれ以下の低い抵抗率の
導電性を有する透光性被膜が形成できる。抵抗率(比抵
抗)は、一般的なホール(Hall)効果測定法などに
より測定できる。
【0026】第9〜第11の実施形態に記す金属酸化物
層は、一般的な高周波スパッタリング(sputter
ing)法、レーザーアブレーション(laser−a
blation)法、或いは化学的気相堆積(CVD)
法等の手段により、n形或いはp形III−V族化合物
半導体構成層上に被着できる。スパッタリング法で例え
ば、ITO被膜やAlドープ酸化亜鉛被膜を被着するに
際しては、被着体(III−V族化合物半導体構成層)
の温度を約200℃から約400℃として成膜すると導
電性に優れる酸化物膜が得られ易い。また、ITOやZ
nO等の微粒子を含む懸濁液をIII−V族化合物半導
体構成層上に塗布して酸化物被膜を形成することもでき
る。金属酸化物層は、GaP結晶体とIII−V族化合
物半導体構成層との接着をもたらす接合層として作用さ
せる。これより、何れの成膜方法に拘わらず、金属酸化
物層の最小限の層厚は、III−V族化合物半導体構成
層の表面を略均一に被覆するのに足りるものとする。ま
た、金属酸化物層は、発光を透過する機能を併せて発揮
する必要がある。従って、金属酸化物層の最大の層厚は
透過率に顕著な低下が生じない層厚とする。この観点か
らして、金属酸化物層の好適な層厚の範囲は、2nm以
上で約1μm以下となる。
【0027】上記の好適な層厚の金属酸化物層にGaP
結晶体を接着させるのに際し、GaP結晶体を載置した
後、同結晶体に荷重を加え、加熱するとGaP結晶体を
より強固に接着できる。加熱温度は、III−V族化合
物半導体構成層の成膜温度未満の温度とするのが望まし
く、好ましくは約200℃以上で約600℃以下であ
る。例えば、スパッタリング法で成膜した多結晶或いは
非晶質の固体の酸化物被膜ではなく、III−V族化合
物半導体構成層表面上に金属酸化物の微粒子を含む懸濁
液を塗布してなる液状の被膜を介してGaP結晶体を接
着させる手段に依れば、接着時に亀裂を発生させること
無く、両層を密着させることができる利点がある。液体
被膜が双方の層の格子不整合性を緩和する緩衝材料とし
て作用しつつ、多結晶体或いは単結晶体として固化する
からである。液体被膜を、減圧または真空雰囲気内で緩
やかに昇温して加熱処理を施す手段に依れば、格子不整
合性緩衝材としての液体被膜からの脱泡が促進され、よ
り均一な密着度をもってGaP結晶体が接着できる。脱
泡を促すには、10-5トール(単位:Torr)程度の
高真空度は必ずしも必要ではなく、0.1トール程度の
減圧度でも構わない。
【0028】
【実施例】以下、本発明を、実施例を基に詳細に説明す
る。図4は本実施例に係わるAlGaInPLEDを構
成するにあたり母体材料として利用したエピタキシャル
積層構造体20Aの断面模式図である。また、図5は、
図4に示す母体材料を出発材料として構成されたAlG
aInPLED20の断面構造を示す模式図である。
【0029】LED20を作製するにあたり、先ず、直
径50mmのZnドープp形(001)−GaAs単結
晶円形基板401上に、減圧OMVPE法により順次積
層した、Znドープp形GaAs緩衝層402、Znド
ープp形(Al0.7Ga0.3 0.5In0.5Pから成る下部
クラッド層403、アンドープのn形(Al0.2
0 .80.5In0.5P混晶から成る発光層404、及び
n形(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pから成る上部クラ
ッド層405のから構成されるエピタキシャル積層構造
体20Aを母体材料として形成した。構造体20Aの各
成長層402〜405は、トリメチルアルミニウム
((CH33Al)、トリメチルガリウム((CH33
Ga)及びトリメチルインジウム((CH33In)を
III族構成元素の原料とし、ホスフィン(PH3)を
リン源として730℃で成膜した。亜鉛のドーピング源
には、ジエチル亜鉛((C252Zn)を利用した。
緩衝層402のキャリア濃度は約2×1018cm-3
し、層厚は約0.5μmとした。下部クラッド層403
のキャリア濃度は約3×1018cm-3とし、層厚は約5
μmとした。引き続き730℃で成膜した発光層の40
4のキャリア濃度は約5×10 16cm-3とし、層厚は約
120nmとした。また、ジシラン(Si26)をドー
ピング源としたSiドープn形上部クラッド層405の
キャリア濃度は約1×1018cm-3とし、層厚は約3μ
mとした。
【0030】積層構造体20Aの形成を終了した後、冷
却して、MOCVD成長炉より積層構造体20Aを取り
出した。n形上部クラッド層405の、表面の中央部及
び周縁の数箇所に、市販のSnO2コロイダル液を滴下
した後、積層構造体20Aを毎分約1000回の割合で
回転し、上部クラッド層405の表面を略均一に約10
0nmの厚さの酸化錫液状被膜で被覆した。次に、酸化
錫液体被膜上に直径を約50mmとするSiドープのn
形GaP単結晶体407を、積層構造体20Aと中心を
略一致させて載置した。n形GaP単結晶体407の表
面の面方位は基板101と同じく(001)であり、厚
さは約120μmとした。また、GaP単結晶体101
のキャリア濃度は約1×1018cm-3であった。n形G
aP単結晶体407の上に、更に、直径を約60mmと
し、重さを約200グラム(g)とするSiドープn形
GaPインゴットの小片を載置した。
【0031】次に、GaPインゴト小片を載置したまま
の状態で、積層構造体20Aを室温に於いて一般的な真
空加熱炉内に挿入した。然る後、真空加熱炉内を排気し
て約0.1トールに減圧した。この真空度を保ちなが
ら、室温より80℃に約5℃/分の速度で昇温した。8
0℃に到達後、30分間に亘り同温度に保持した。続け
て、120℃に2℃/分の速度で昇温した。昇温後、1
20℃に30分間保持した。保持後、更に、250℃に
毎分20℃の速度で昇温し、同温度に30分間保持し
た。保持後、80℃に約10℃/分の速度で降温した。
80℃から室温迄は自然冷却した。以上の加熱、冷却操
作により液状被膜を固化させて、酸化錫を主成分とする
金属酸化物層406を形成する共に、n形GaP結晶体
407をn形上部クラッド層405に接合させた。
【0032】次に、n形GaP結晶体407を一般的な
耐熱ガラス製プレート(図示せず。)上に耐酸性ワック
スで固定して、積層構造体20Aを支持した。耐熱ガラ
スプレートに固着させたままの状態で、発光層404を
挟んでガラスプレートと対向する側に在るp形GaAs
基板401を、アンモニア水・過酸化水素(H22)・
純水(H2O)からなる混合水溶液中に浸し、エッチン
グして除去した。また、併せて、p形GaAs基板40
1上に堆積してあったp形GaAs緩衝層402をも除
去した。
【0033】次に、ガラスプレートに積層構造体20A
を保持したままで、p形GaAs基板401及びp形G
aAs緩衝層402を除去して露呈した、p形下部クラ
ッド層403の表面の全面に市販のZnO懸濁液を塗布
した。塗布時には、積層構造体20Aを毎分約1000
回で回転させた。酸化亜鉛の液状被膜上には、積層構造
体20Aの中心に合致させて、Znドープp形GaP単
結晶体409を載置した。p形GaP結晶体409の面
方位は、(001)とし、厚さは約120μmとした。
次に、p形GaP結晶体409の上に、重量を約200
gとする亜鉛ドープのGaPインゴット小片を載置し
た。インゴット小片は直径を約60mmとし、高さが約
17mmの円柱とした。
【0034】次に、GaPインゴト小片を載置したまま
の状態で、積層構造体20Aを室温に於いて一般的な真
空加熱炉内に再び挿入した。然る後、真空加熱炉内を排
気して約0.1トールに減圧した。この真空度を保ちな
がら、室温より80℃に約5℃/分の速度で昇温した。
80℃に到達後、30分間に亘り同温度に保持した。続
けて、120℃に2℃/分の速度で昇温した。昇温後、
120℃に30分間保持した。保持後、更に、200℃
に毎分10℃の速度で昇温し、同温度に40分間保持し
た。保持後、80℃に約10℃/分の速度で降温した。
80℃から室温迄は自然冷却した。以上の加熱、冷却操
作により酸化亜鉛の液状被膜を固化させて、酸化亜鉛を
主成分とする金属酸化物層408を形成する共に、p形
GaP結晶体409をp形下部クラッド層403に接合
させた。冷却して真空加熱炉より積層構造体20Aを取
り出した後、耐熱ガラスプレート(図示せず)に貼付し
た上記のワックスを有機溶剤で溶解し、積層構造体20
Aを耐熱ガラスプレートから外した。発光層404に対
して上下方向にGaP結晶体407、409の接着を終
了した時点で、積層構造体20Aには亀裂、破断は視認
されなかった。積層構造体20Aを有機溶剤で洗浄した
後、n形GaP結晶体407の表面上には、公知のフォ
トリソグラフィー技術を利用したパターニング手段を介
して、直径を約110μmとする円形のn形オーミック
電極410を設けた。n形オーミック電極410は、n
形GaP結晶体407に接する下層部410aを金(A
u)−ゲルマニウム(Ge)とし、上層部410bをA
uから構成した。n形のオーミック性を付与するための
アロイ(合金化)処理は、420℃で10分間行った。
また、p形GaP結晶体411の略全面には、Au−Z
n合金膜を被着させてp形オーミック電極411となし
た。p形のオーミック性を付与するためのアロイは42
0℃で5分間とした。
【0035】次に、表裏面に電極410、411が形成
された積層構造体20Aを一般的なダイシング(dic
ing)手段及びスクライブ手段を併用して、底面を一
辺を約300μmとする個別素子(チップ)に分割し
て、AlGaInPLED10を構成した(図4及び図
5参照)。両電極410,411間に順方向に20ミリ
アンペア(mA)の電流を通流したところ、電極410
の外周囲の略全面からほぼ均等な赤橙色の発光が得られ
た。分光器により測定された発光波長は約620nmで
あった。また、発光スペクトルの半値幅(FWHM)は
約20nmであり、単色性に優れうる発光が得られた。
チップ状態での発光強度は約76ミリカンデラ(mc
d)に到達した。
【0036】また、発光層404の両側に於いて、配置
するGaP結晶体407、409の層厚を約120μm
と略同一とて、発光層404の両側での構成層とGaP
結晶体との合計の層厚を略同一としたために、75mA
の順方向電流を50時間通流した後に於いても発光強度
の然したる劣化は認められず、連続駆動に於いて動作信
頼性に優れるAlGaInPLED20となった。
【0037】また、通常のEBIC法により(日本電子
顕微鏡学会関東支部編集、「先端材料評価のための電子
顕微鏡技法」((株)朝倉書店、1991年12月15
日発行、初版第1刷)、84〜87頁参照)、GaP結
晶体407、409と上、下クラッド層403、405
との接合界面近傍の領域には、pn接合が形成されてい
ないことが示された。これに起因して、順方向電圧(@
20mA)は約2.2ボルト(V)であり、そのバラツ
キも2.2V±0.1Vと小であった。
【0038】
【発明の効果】本発明では、発光層の上下の双方向に発
光を外部に透過するのに好都合となるGaP結晶体を、
金属酸化物層を介在させて設けることとしたので、II
I−V族化合物半導体構成層との間の格子不整合性を緩
和しつつ、従って、亀裂等を発生させることなく、Ga
P結晶体が接着でき、高輝度のAlGaInP系LED
が提供できる。
【0039】本発明に依れば、III−V族化合物半導
体に対してドナー成分を構成元素として含む酸化物層を
介在させてn形GaP結晶体をn形III−V族化合物
半導体構成層に接着させることとしたので、n形構成層
とn形GaP結晶体の伝導形に変化を来すことなく、ま
た、高抵抗領域或いはpn接合領域の発生を抑制しつ
つ、n形GaP結晶体を接着できるので、順方向電圧が
低減されたAlGaInP系LEDが提供できる。
【0040】また、本発明では、III−V族化合物半
導体に対してアクセプター成分を構成元素として含む酸
化物層を介在させてp形GaP結晶体をp形III−V
族化合物半導体構成層に接着させることとしたので、p
形構成層とp形GaP結晶体の伝導形に変化を来すこと
なく、また、高抵抗領域或いはpn接合領域の発生を抑
制しつつ、p形GaP結晶体を接着できるので、順方向
電圧が低減されたAlGaInP系LEDが提供でき
る。
【0041】本発明に依れば、接着するn形及びp形G
aP結晶体の層厚を略同一とすることとしたので、Al
GaInP系発光層に印可される歪み量の均等化が図
れ、動作信頼性に優れるAlGaInP系LEDが提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】GaP結晶体を接着させる手順を説明するため
の第1の断面模式図である。
【図2】GaP結晶体を接着させる手順を説明するため
の第2の断面模式図である。
【図3】GaP結晶体が接着された積層構造体の断面構
造例であって、特に、構造体構成層の層厚の関係を説明
するための模式図である。
【図4】実施例1に記載のLEDの、母体材料の構成を
示す断面模式図である。
【図5】実施例1に記載のLEDの断面構造を示す模式
図である。
【符号の説明】
10 AlGaInP LED 20 AlGaInP LED 20A 積層構造体 100A 積層構造体 100B 積層構造体 101 単結晶基板 102 緩衝層 103 下部クラッド層 104 発光層 105 上部クラッド層 106 金属酸化物層 107 GaP結晶体 108 金属酸化物層 109 GaP結晶体 110 n形オーミック電極 111 p形オーミック電極 401 p形GaAs単結晶基板 402 p形GaAs緩衝層 403 p形AlGaInP系下部クラッド層 404 AlGaInP系発光層 405 n形AlGaInP系上部クラッド層 406 酸化錫固化層 407 n形GaP結晶体 408 酸化亜鉛固化層 409 p形GaP結晶体 410 AuGe/Au n形オーミック電極 411 AuZn p形オーミック電極 D1 GaP結晶体の層厚 D2 GaP結晶体の層厚 D3 III−V族化合物半導体構成層の層厚 D4 III−V族化合物半導体構成層の層厚 T1 GaPとIII−V族化合物半導体構成層との
合計の層厚 T2 GaPとIII−V族化合物半導体構成層との
合計の層厚

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】GaAs単結晶基板上に、n形のIII−
    V族化合物半導体構成層、(AlXGa1-XYIn1-Y
    (0≦X≦1、0<Y≦1)発光層、p形のIII−V
    族化合物半導体構成層を積層後、GaAs単結晶基板を
    除去する工程を含むAlGaInP発光ダイオードにお
    いて、n形及びp形のIII−V族化合物半導体構成層
    に金属酸化物層を介して、III−V族化合物半導体構
    成層と同一の伝導形を有するGaP結晶層が貼付されて
    いることを特徴とするAlGaInP発光ダイオード。
  2. 【請求項2】III−V族化合物半導体構成層が、Al
    XGa1-XAs(0<X≦1)であることを特徴とする請
    求項1に記載のAlGaInP発光ダイオード。
  3. 【請求項3】III−V族化合物半導体構成層が、(A
    XGa1-X0.5In0.5P(0≦X≦1)であることを
    特徴とする請求項1に記載のAlGaInP発光ダイオ
    ード。
  4. 【請求項4】GaP結晶層の層厚が、30μm以上で3
    00μm以下であることを特徴とする請求項1〜3の何
    れか1項に記載のAlGaInP発光ダイオード。
  5. 【請求項5】n形GaP結晶層と、p形GaP結晶層と
    の層厚の差が、20μm以内であることを特徴とする請
    求項1〜4の何れか1項に記載のAlGaInP発光ダ
    イオード。
  6. 【請求項6】金属酸化物層が、発光層から放射される発
    光に対して、50%以上の透過率を有することを特徴と
    する請求項1〜5の何れか1項に記載のAlGaInP
    発光ダイオード。
  7. 【請求項7】n形のIII−V族化合物半導体構成層上
    の金属酸化物層が、第III族若しくは第IV族または
    第VI族の金属元素の酸化物であることを特徴とする請
    求項1〜6の何れか1項に記載のAlGaInP発光ダ
    イオード。
  8. 【請求項8】p形のIII−V族化合物半導体構成層上
    の金属酸化物層が、第II族の金属元素の酸化物である
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のA
    lGaInP発光ダイオード。
  9. 【請求項9】n形のIII−V族化合物半導体構成層上
    の金属酸化物層が、酸化インジウム(In23)を90
    %以上含有することを特徴とする請求項1〜6の何れか
    1項に記載のAlGaInP発光ダイオード。
  10. 【請求項10】n形のIII−V族化合物半導体構成層
    上の金属酸化物層が、酸化錫(SnO2)を90%以上
    含有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に
    記載のAlGaInP発光ダイオード。
  11. 【請求項11】p形のIII−V族化合物半導体構成層
    上の金属酸化物層が、酸化亜鉛(ZnO)を90%以上
    含有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に
    記載のAlGaInP発光ダイオード。
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