JP2009036796A - 基板貼り合せ装置及び基板貼り合せ方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】平面度の高い状態で基板を保持できる基板貼り合せ装置及び基板貼り合せ方法を提供すること。
【解決手段】上定盤の下面に、上基板保持装置の支持棹の間に粘着機構部52を配置し、粘着機構部52の加圧板71には、粘着機構部52に隣接する支持棹(吸着パッド)の間に複数の貫通孔を形成した。また、粘着機構部52は、貫通孔72内で昇降可能に支持される吸着ヘッド75と、吸着ヘッド75を昇降させるアクチュエータ76を備えた。そして、上基板保持装置によりチャンバ内に搬入された第1の基板を各吸着ヘッド75により吸着して受け取り、各吸着ヘッド75が上方に向かって移動することで、第1の基板が加圧板71に設けられた粘着シート74に粘着保持されるようにした。
【選択図】図6

Description

本発明は、基板貼り合せ装置及び基板貼り合せ方法に係り、詳しくは、液晶等のフラットパネルディスプレイ(FPD:Flat Panel Display)に用いる2枚の基板の貼り合わせを行う際に使用して好適な基板貼り合せ装置及び基板貼り合せ方法に関する。
従来、フラットパネルディスプレイの一つとして、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)が知られている。液晶ディスプレイパネル(液晶パネル)は、一般に、複数のTFT(薄膜トランジスタ)がマトリクス状に形成されたアレイ基板と、カラーフィルタ(赤、緑、青)や遮光膜などが形成されたカラーフィルタ基板とが極めて狭い間隔(数μm程度)で対向して設けられるとともに、それらの2枚の基板間に液晶が封入されて製造される。なお、遮光膜は、コントラストを稼ぐこと、あるいはTFTを遮光して光リーク電流の発生を防止することを目的として用いられる。そして、アレイ基板とカラーフィルタ基板とはシール材で貼り合わせられている。
このような基板の貼り合わせは、基板貼り合わせ装置を用いて行われる。基板貼り合せ装置は、処理室内に互いに対向して配置される上下2枚の保持板を備え、両保持板の平行度を精密に保ちながら、基板間の厚さ方向の間隔を均一に保持した状態で上下の保持板に保持された基板を接近させることにより貼り合わせを行う。例えば、特許文献1に記載の基板貼り合せ装置では、上下2枚の保持板の基板保持面に複数の粘着シートが設けられており、複数の吸着パッドにより処理室内に搬入された基板を受け取り、同基板を保持板の基板保持面に接触させることで、保持板が基板を粘着保持するようにしている。
特開2005−351961号公報
ところで、上記特許文献1に記載の基板貼り合せ装置では、吸着パッドにより保持された状態で基板が自重によって撓むため、同基板は撓んだ状態で保持板に保持されることになる。そして、一旦保持板に粘着保持された基板の撓みを矯正することは困難であり、撓んだ状態の基板にて貼り合わせを行うと位置ズレが大きくなって、各画素の開口率の減少や遮光部からの光漏れ等の不良が発生してしまうという問題を生じる。特に、近年では、製造される貼り合せ基板の大型化が進んでおり、このような問題が顕著なものとなっていた。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、平面度の高い状態で基板を保持できる基板貼り合せ装置及び基板貼り合せ方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、大気圧下の処理室内で2枚の基板をそれぞれ上保持板と下保持板とに保持し、前記処理室内を減圧して前記2枚の基板を貼り合わせる基板貼り合せ装置であって、前記基板を上面側から吸着保持する複数の吸着パッドを有し、前記複数の吸着パッドを同時に上昇させることで前記基板を前記上保持板の近傍まで移動させる第1の移動手段と、前記吸着パッドの間に配置され前記上保持板に取着された粘着機構部と、を備え、前記粘着機構部は、前記粘着機構部に隣接する前記吸着パッドの間に複数の貫通孔が形成された加圧板と、前記加圧板の下面側に設けられるとともに下面が前記加圧板の下面と同一平面状になるように設けられた粘着シートと、前記複数の貫通孔内に配置されるとともに所定範囲内で昇降可能に支持され、前記基板を上面側から吸着保持する吸着ヘッドを有し、前記加圧板の下面に向かって前記基板を移動させる第2の移動手段とから構成されるようにした。
同構成によれば、複数の吸着パッドにより吸着保持された基板を、粘着機構部に隣接する吸着パッドの間に複数形成された貫通孔内で昇降する吸着ヘッドにより吸着保持して受け取るため、複数の吸着パッドに保持された状態よりも狭い間隔で基板が保持される。そのため、第1の移動手段により保持された状態で生じている基板の自重による撓みが第2の移動手段で保持されることにより矯正され、基板の平面度が高くされる。そして、第2の移動手段により、基板の平面度が高く保たれた状態で加圧板の粘着シートに接触するため、粘着機構部が設けられた上保持板にて基板が平面度の高い状態で保持される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の基板貼り合せ装置において、前記吸着ヘッドの下端には、径方向外側に向かってフランジ部が延設され、前記吸着ヘッドにおける前記基板と接触する吸着面を平面状にした。同構成によれば、吸着ヘッドの吸着面が平面状になっているため、吸着面に当接する基板が平面状に矯正され、基板の平面度がより高なる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の基板貼り合せ装置において、前記加圧板から前記基板を剥離させる際に前記吸着ヘッドを前記加圧板の下面よりも下方に下降させる剥離制御手段を備えた。同構成によれば、加圧板から基板を剥離させる際に、吸着ヘッドにより基板が押圧されて、加圧板から基板が剥離する。そのため、別途基板から粘着シートを剥離させるための構成を設けることなく、吸着ヘッドにより基板から粘着シートを剥離させることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちの何れか一項に記載の基板貼り合せ装置において、前記粘着シートは、前記貫通孔の全周に亘って環状に形成された。同構成によれば、基板における吸着ヘッドにより保持された部分の周囲が粘着シートと確実に接触し、確実に基板が保持される。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の基板貼り合せ装置において、前記吸着ヘッドの吸着面は円形に形成された。同構成によれば、環状に形成された粘着シートの内周と吸着ヘッドの外周との径方向に沿った距離が全周に亘って等しくなる。そのため、請求項3に記載のように、吸着ヘッドにより基板を押圧して粘着保持された基板を剥離する際に、基板と粘着シートとの間に均一に応力が作用するため、基板が破損することが防止される。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のうちの何れか一項に記載の基板貼り合せ装置において、前記加圧板に前記基板を真空吸着させる吸着制御手段と、前記加圧板に真空吸着されている前記基板の背圧を前記処理室内の圧力と同圧とするように、前記処理室内の圧力と前記背圧とを同時減圧させる同圧制御手段と、を備えた。同構成によれば、基板が加圧板に粘着吸着されるとともに真空吸着されるため、より確実に上保持板に保持される。また、基板の背圧が処理室内の圧力と同圧にされるため、処理室内が減圧される過程で、吸着孔内の圧力が処理室内の圧力よりも大きくなって基板が上保持板から剥離することが防止される。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のうちの何れか一項に記載の基板貼り合せ装置において、複数の前記粘着機構部がアレイ状に配置されるようにした。同構成によれば、大型の基板であっても、粘着機構部を大型化することなく基板を保持することが可能になる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の基板貼り合せ装置において、前記第1の移動手段は、前記処理室内に配置されて前記吸着パッドが取着された複数本の支持棹と、前記処理室外に配置され前記複数本の支持棹を昇降可能に支持する支持手段とからなり、前記複数の粘着機構部の間に前記支持棹が収容される収容溝が形成された。同構成によれば、支持棹が粘着機構部の間に形成された収容溝に収容されるため、基板が支持棹と干渉することが防止され、確実に上保持板に保持される。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のうちの何れか一項に記載の基板貼り合せ装置において、前記粘着機構部は着脱可能に設けられた。同構成によれば、粘着機構部に不具合が発生しても、上保持板全体を交換することなく、粘着機構部のみを交換すれば良い。特に、請求項7のように、粘着機構部をアレイ状に配列した場合には、不具合の生じた粘着機構部のみを交換すれば良いため、上保持板全体を交換する場合に比べ、コスト増加が抑制される。
請求項10に記載の発明は、処理室内で2枚の基板をそれぞれ上保持板と下保持板とに保持し、前記処理室内を減圧して前記2枚の基板を貼り合わせる基板貼り合せ方法であって、大気圧下の前記処理室内に搬入される前記基板を、複数の吸着パッドを備える第1の移動手段により吸着保持して受け取り、前記複数の吸着パッドを同時に上昇させることで前記基板を前記上保持板の近傍まで移動させる工程と、前記上保持板に取着された粘着機構部に隣接する前記吸着パッドの間に、複数形成された貫通孔内配置されるとともに所定範囲内で昇降可能な吸着ヘッドによって、前記第1の移動手段から前記基板を吸着保持して受け取り、該基板を前記貫通孔が形成された加圧板の下面に向かって移動させ、下面が前記加圧板の下面と同一平面状になるように設けられた粘着シートにより前記基板を粘着保持させる工程と、を備えた。
複数の吸着パッドにより吸着保持された基板を、粘着機構部に隣接する吸着パッドの間に複数形成された貫通孔内で昇降する吸着ヘッドにより吸着保持して受け取るため、複数の吸着パッドに保持された状態よりも狭い間隔で基板が保持される。そのため、第1の移動手段により保持された状態で生じている基板の自重による撓みが第2の移動手段で保持されることにより矯正され、基板の平面度が高くされる。そして、第2の移動手段により、基板の平面度が高く保たれた状態で加圧板の粘着シートに接触するため、粘着機構部が設けられた上保持板にて基板が平面度の高い状態で保持される。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の基板貼り合せ方法において、前記基板を前記加圧板に粘着保持させた後に、前記加圧板に形成された吸着孔により前記基板を真空吸着する工程を備えた。同構成によれば、基板は加圧板に粘着保持されるとともに真空吸着されるため、より確実に上保持板に保持される。また、加圧板に粘着保持された後に基板を真空吸着することで、平面度が高い状態で上保持板の近傍に移動した基板を、真空吸着により部分的に吸着して基板が撓むことが防止される。
請求項12に記載の発明は、請求項10又は11に記載の基板貼り合せ方法において、前記処理室内を減圧する工程で、前記加圧板に保持されている前記基板の背圧を前記処理室内の圧力と同圧とするように、前記処理室内の圧力と前記背圧とを同時減圧させるようにした。同構成によれば、上保持板に保持された基板の背圧が処理室内の圧力と同圧にされるため、処理室内が減圧される過程で、吸着孔内の圧力が処理室内の圧力よりも大きくなって基板が上保持板から剥離することが防止される。
請求項13に記載の発明は、請求項10〜12のうちの何れか一項に記載の基板貼り合せ方法において、前記加圧板から前記基板を剥離させる際に前記基板に前記吸着ヘッドを前記加圧板の下面よりも下方に下降させるようにした。同構成によれば、加圧板から基板を剥離させる際に、吸着ヘッドにより基板が押圧されて、加圧板から基板が剥離する。そのため、別途基板から粘着シートを剥離させるための構成を設けることなく、吸着ヘッドにより基板から粘着シートを剥離させることが可能となる。
本発明によれば、平面度の高い状態で基板を保持可能な基板貼り合せ装置及び基板貼り合せ方法を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、2枚の基板を貼り合わせてフラットパネルディスプレイ(FPD)等のパネルを製造するパネル製造装置の全体の概略構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態では、アクティブマトリクス型の液晶パネルを製造するパネル製造装置を例に挙げて説明する。
このパネル製造装置には、液晶パネルを構成する2種類の基板W1,W2が供給される。第1の基板W1は、TFT等が形成されたアレイ基板(TFT基板)であり、第2の基板W2は、カラーフィルタや遮光膜等が形成されたカラーフィルタ基板である。第1及び第2の基板W1,W2は、それぞれの工程によって作成され、パネル製造装置に供給される。
第1及び第2の基板W1,W2は、先ずシール描画装置11に供給される。このシール描画装置11は、第1及び第2の基板W1,W2のうち何れか一方の基板、本実施の形態では第1の基板W1の上面に、紫外線硬化性樹脂よりなるシール材を枠状に塗布する。そして、シール材が塗布された第1の基板W1と第2の基板W2とは、搬送装置21により、次いで液晶滴下装置12に搬送される。
液晶滴下装置12は、上記シール材が塗布された第1の基板W1の上面の予め設定された複数の所定位置に液晶を滴下する。そして、液晶が滴下された第1の基板W1と第2の基板W2とは、搬送装置22により、次いで基板貼り合せ装置13のプレス装置14に搬送される。
プレス装置14は、処理室としてのチャンバ31(図2参照)を備えている。チャンバ31内には、第1及び第2の基板W1,W2をそれぞれ保持するステージ42と粘着機構部52とが配設されるとともに、プレス装置14は、例えば第2の基板W2をステージ42に、第1の基板W1を粘着機構部52に保持した後、チャンバ31内を減圧(真空排気)する。
次に、プレス装置14は、第1及び第2の基板W1,W2に設けられている図示しないアライメントマークを用いて光学的にそれら両基板W1,W2の位置合わせを行う。そして、位置合わせ後、両基板W1,W2に所定の圧力を加えて、それら両基板W1,W2を所定の基板間隔までプレスした後、チャンバ31内を開放(大気導入)する。これにより、両基板W1,W2は、大気圧と両基板W1,W2間における圧力との圧力差に起因して、さらに所定のセル厚までプレスされる。このようにプレスされた第1及び第2の基板W1,W2は搬送装置23により、次いで硬化装置15に搬送される。
硬化装置15は、紫外線(UV)を照射するランプを備え、該ランプからの紫外線を図示しない遮光マスクを介して上記プレス後の2枚の基板W1,W2に照射する。これにより、液晶等への紫外線の照射を防ぎながらシール材のみを硬化させて貼り合わせを行う。こうしてシール材が硬化された第1及び第2の基板W1,W2(液晶パネル)は搬送装置24により、次いで検査装置16に搬送される。
検査装置16は、パネル貼り合わせ後の2枚の基板W1,W2間の位置ずれを測定して、その測定値を制御装置17に出力する。制御装置17は、この検査装置16の測定値に基づいて、上記プレス装置14における位置合わせに補正を加える等の制御を行う。例えば制御装置17は、パネル貼り合わせ後の両基板W1,W2に生じている位置ずれ量を、そのずれ方向と反対方向に予めずらしておく等の補正を実施する。これにより、次に製造される液晶パネルの位置ずれを防止する。
次にプレス装置14について詳細に説明する。
図2に示すように、プレス装置14のチャンバ31は、上側容器32と下側容器33とから構成されている。上側容器32は、図示しないアクチュエータ等の駆動機構により下側容器33に対し上下動可能となっている。そして、上側容器32の側縁部が下側容器33の側縁部に当接するまで下降すると、上側容器32と下側容器33とで密封される空間により処理室(チャンバ31)が形成されるようになっている。なお、下側容器33の側縁部には、上側容器32の側縁部との当接面にOリング34が取着されており、このOリング34によりチャンバ31の気密性が確保されるようになっている。
下側容器33上には、下定盤41を介してステージ42が配設されている。なお、本実施形態では、下定盤41とステージ42とにより下保持板が構成されている。また、下側容器33内には、ステージ42への第2の基板W2の受け渡しを行う下基板保持装置43が昇降可能に支持されている。図3に示すように、この下基板保持装置43は、複数本の支持棹44の両端部を連結枠45で連結した柵状に形成されている。そして、ステージ42には、下基板保持装置43が最下限まで下降したとき、各支持棹44がステージ42の上面に露出しないように、各支持棹44を収容する収容溝42aが形成されている。さらに、下基板保持装置43を構成する枠の一方には、搬送装置22の先端を支持して、その自重垂れを防止する撓み防止片46が上方に突出されている。
図3及び図4に示すように、ステージ42の上面における第2の基板W2との当接面には、第2の基板W2を真空吸着するための複数の吸着孔42bが形成されるとともに、ポーラス状で通気性を有し、表面摩擦係数0.3〜0.4程度の例えばポリエチレン等よりなる多孔質シート47が取着されている。各吸着孔42bは、各吸着孔42bにそれぞれ負圧を供給するための管路42cに連通されるとともに、その管路42cは、チャンバ31外に配設されるバルブ48を介して負圧源49に接続されている。バルブ48及び負圧源49は、制御部35によりその動作が制御されて第2の基板W2を真空吸着する。また、多孔質シート47は、本実施形態では約300〜500μmの厚さで形成されるとともに、ステージ42に形成された収容溝42aを被覆しない位置に複数枚取着されている。従って、第2の基板W2は、吸着孔42bに真空吸着されるとともに、多孔質シート47による静止摩擦抵抗力によっても保持されるようになっている。
一方、図2に示すように、上側容器32内には上定盤51が支持されるとともに、その上定盤51の下面には粘着機構部52が取着されている。なお、本実施形態では、上定盤51と粘着機構部52により上保持板が構成されている。上定盤51は、上側容器32の上方において、モータを含む駆動装置53から吊下げ軸54を介して吊下支持され、駆動装置53の動作により上側容器32の下方で昇降される。
粘着機構部52の下方には粘着機構部52の近傍まで第1の基板W1を移動させる第1の移動手段としての上基板保持装置55が配設されている。図5に示すように、この上基板保持装置55は、下基板保持装置43と同様に、複数本の支持棹56の両端部を連結枠57で連結した柵状に形成されている。各支持棹56には下方に向かって開口する複数の吸着パッド58が設けられている。そして、粘着機構部52は、上定盤51の下面に置いて、支持棹56(吸着パッド58)の間に配置されるとともに、アレイ状になるように配置されている。そして、隣接する粘着機構部52の間には、上基板保持装置55の支持棹56を収容可能とした収容溝51aが形成されている。従って、上基板保持装置55が最上限まで上昇したとき、各支持棹56は収容溝51a内に収容されて、粘着機構部52の下面より下方へ露出されないようになっている。上基板保持装置55の両側部には、上側容器32を貫通して上方へ延びる支軸59が取着され、その支軸59の上端部はフレキシブルカップリング60を介して昇降軸61に吊下支持される。そして、昇降軸61は駆動装置53の制御に基づいて昇降する。なお、本実施形態では、支軸59,フレキシブルカップリング60及び昇降軸61により支持手段が構成される。従って、上基板保持装置55は駆動装置53の制御に基づいて昇降動作を行う。
また、上基板保持装置55は、昇降軸61に対してフレキシブルカップリング60により水平方向に移動可能に支持されている。このフレキシブルカップリング60により、粘着機構部52に保持される第1の基板W1の水平方向の変移を補正するための位置合せ処理を行う際に、粘着機構部52と上基板保持装置55との水平方向の相対移動が許容される。
図6及び図7に示すように、粘着機構部52は加圧板71を備え、同加圧板71には粘着機構部52に隣接する支持棹56(吸着パッド58)の間に、複数の貫通孔72が形成されている。本実施形態では、貫通孔72は、加圧板71において所定間隔で四角形状に位置するように形成されている。加圧板71の下面73には、貫通孔72の全周に亘って環状の粘着シート74が固定されている。そして、粘着シート74の第1の基板W1との接触する下面74aは、加圧板71の下面73と同一平面状になるように設けられている。なお、本実施形態では、粘着シート74は、ブタジエンゴムから構成されており、基板を一時的に保持可能であるとともに速やかに剥離することできる。
また、粘着機構部52は、各貫通孔72内に配置されるとともに所定範囲(本実施形態では、2mm〜5mm)で昇降可能にそれぞれ支持される複数(本実施形態では、8個)の吸着ヘッド75と、吸着ヘッド75を昇降させるアクチュエータ76を備えている。従って、吸着ヘッド75同士は、貫通孔72と同様に所定間隔で四角形状に配列されている。なお、本実施形態では、吸着ヘッド75とアクチュエータ76によって第2の移動手段が構成される。各吸着ヘッド75は、負圧を供給するための管路77に連通されるとともに、同管路77は、チャンバ31外に配設されるバルブ78を介して負圧源79に接続される(図5参照)。そして、吸着ヘッド75は、第1の基板W1をその上面側から吸着するようになっている。
また、吸着ヘッド75の下端には、径方向外側に向かってフランジ部80が形成されるとともに、その吸着面81が平面状に形成されている。なお、本実施形態では、吸着面81は円形に形成されている。そして、各吸着ヘッド75は、板状の支持部材82を介してアクチュエータ76に接続されるとともに、アクチュエータ76の駆動により、各吸着ヘッド75が所定範囲内で同時に昇降するようになっている。アクチュエータ76は、制御部35によって制御され、吸着ヘッド75、アクチュエータ76及び制御部35により剥離制御手段が構成される。なお、本実施形態のアクチュエータ76は、ダイヤフラム内に空気を供給することにより、支持部材82が固定された駆動部材がガイドに沿って上下動するようになっている。また、粘着機構部52は、加圧板71上にねじ83により固定された取付部材84が、上定盤51の上方からねじ85により固定されることで、上定盤51に対して着脱可能に設けられている。
さらに、加圧板71には、各粘着シート74の間に吸着孔86が形成されている。各吸着孔86は、負圧を供給するための管路87に連通されるとともに、同管路87は、チャンバ31外に配設されるバルブ88を介して負圧源89に接続される(図5参照)。バルブ88は、制御部35によりその開閉が制御され、同制御部35とともに吸着制御手段が構成される。従って、第1の基板W1は、吸着孔86に真空吸着されるとともに、粘着シート74による粘着力によっても保持されるようになっている。また、第1の基板W1は、吸着ヘッド75により押圧されることで、粘着シート74から剥離するようになっている。
図8に示すように、また、チャンバ31には、同チャンバ31内に負圧を供給するための管路91が配設されるとともに、その管路91は、チャンバ31外に配設されるバルブ92を介して負圧源93に接続されている。そして、管路42cは、同管路42c内の圧力(第2の基板W2の背圧)をチャンバ31内の圧力と略同圧とするための管路94と連通されるとともに、その管路94には、バルブ95が設けられている。また、管路87は、同管路87内の圧力(第1の基板W1の背圧)をチャンバ31内の圧力と略同圧とするための管路96と連通されるとともに、その管路96には、バルブ97が設けられている。これらバルブ95,97は、上記制御部35(図2参照)によりその開閉が制御され、該制御部35とともに同圧制御手段が構成される。
上記したように、搬送装置22によりプレス装置14には第1及び第2の基板W1,W2が搬入されるように構成されている。図2に示すように、搬送装置22は、第1の基板W1を保持する第1のロボットハンド101と第2の基板W2を保持する第2のロボットハンド102とから構成されている。そして、下基板保持装置43と上基板保持装置55の間に、第1のロボットハンド101により第1の基板W1が搬入されるとともに、第2のロボットハンド102により第2の基板W2が搬入されるように構成されている。第1のロボットハンド101は基端側の主枠103から上部アーム104と下部アーム105とが平行に延設されるとともに、上部アーム104には第1の基板W1を吸着するための吸着パッド106が形成されている。また、下部アーム105は貼り合せ後の基板W3を支持可能となっている。なお、上部アーム104は下部アーム105より長く形成され、チャンバ31内へ前進したとき、その先端は下基板保持装置43の撓み防止片46の移動軌跡上に位置する。
図9及び図10は第1の基板W1をチャンバ31内に搬入した第1のロボットハンド101の上部アーム104と、上基板保持装置55の位置関係を示す。図10に示すように、上部アーム104は、主枠103から6本平行に延設されるとともに、各上部アーム104にはそれぞれ7個の吸着パッド106a〜106gが設けられている。各上部アーム104内には、負圧を供給するための三本の管路が主枠103からそれぞれ延設されるとともに、各管路は主枠103外に配設される3個のバルブ107a〜107cを介して負圧源108に接続されている。このバルブ107a〜107cは制御部35により制御される。
そして、吸着パッド106a〜106gのうち、中央に位置する3個の吸着パッド106c,106d,106eはバルブ107cにより開閉される。また、吸着パッド106c,106d,106eの外側に位置する1個ずつの吸着パッド106b,106fはバルブ107bにより開閉されるとともに、両外側に位置する2個の吸着パッド106a,106gはバルブ107aにより開閉される。このような制御は、6本の各上部アーム104について同様である。
チャンバ31内への第1の基板W1の搬入に先立ち、上部アーム104で第1の基板W1を吸着する際には、まずバルブ107cが開路されて、各上部アーム104の吸着パッド106c,106d,106eにより第1の基板W1の上面側における長手方向中央部が吸着される。次いで、バルブ107bが開路されて、各上部アーム104の吸着パッド106b,106fにより第1の基板W1の上面側における長手方向中央部両端が吸着される。そして、最後にバルブ107aが開路されて、吸着パッド106a,106gにより第1の基板W1の上面側における長手方向両端部が吸着されることで、第1の基板W1が上部アーム104に上面側から保持されるようになっている。
上基板保持装置55の各支持棹56にはそれぞれ9個の吸着パッド58a〜58iが設けられている。各支持棹56内には、負圧を供給するための三本の管路が連結枠57からそれぞれ延設されるとともに、各管路は連結枠57外に配設される3個のバルブ109a〜109cを介して負圧源110に接続される(図9参照)。このバルブ109a〜109cは制御部35により制御される。
そして、吸着パッド58a〜58iのうち、中央に位置する3個の吸着パッド58d,58e,58fはバルブ109cで開閉される。また、吸着パッド58d,58e,58fの外側に位置する1個ずつの吸着パッド58c,58gはバルブ109bで開閉されるとともに、吸着パッド58c,58gより外側に位置する2個ずつの吸着パッド58a,58b,58h,58iはバルブ109aで開閉される。このような制御は、5本の各支持棹56について同様である。
上基板保持装置55で第1の基板W1を吸着する際には、まずバルブ109cが開路されて、各支持棹56の吸着パッド58d,58e,58fで第1の基板W1の上面側における長手方向中央部が吸着される。次いで、バルブ109bが開路されて、各支持棹56の吸着パッド58c,58gにより第1の基板W1の上面側における長手方向中央部の両端が吸着される。そして、最後にバルブ109aが開路されて、吸着パッド58a,58b,58h,58iにより、第1の基板W1の上面側における長手方向両端部が吸着されることで、第1の基板W1がその上面側から上基板保持装置55に保持されるようになっている。
図11は上基板保持装置55の吸着パッド58aの具体的構成を示す。他の吸着パッド58b〜58i及び前記第1のロボットハンド101の吸着パッド106も同様な構成である。支持棹56内には当接部材111が上下方向に移動可能に支持されるとともに、その当接部材111には負圧が供給される出力管112が挿通されている。出力管112には、支持棹56内において、当接部材111に当接するフランジ113が形成されるとともに、支持棹56外において、出力管112の先端には蛇腹状に形成された吸着パッド58aが取着される。
吸着パッド58aと支持棹56との間には、コイルスプリング114が配設されている。つまり、支持棹56を支点とするコイルスプリング114の付勢力により、吸着パッド58は常に支持棹56から遠ざかる方向、すなわち下方に付勢されている。また、支持棹56内において、当接部材111と支持棹56の底辺との間には、出力管112の周囲に複数のコイルスプリング115が配設されている。そして。支持棹56を支点とするコイルスプリング115の付勢力により、当接部材111と支持棹56の底辺との間隔が所定値以下となると、当接部材111に上方への付勢力が作用するようになっている。
このような構成により、第1のロボットハンド101から第1の基板W1を受けるとき、吸着パッド58aには上方への押圧力が作用するため、図11(b)に示すように、コイルスプリング114が縮んで吸着パッド58aが上昇するようになっている。また、第1の基板W1を粘着機構部52に受け渡すとき、吸着パッド58aには下方への引張り力が作用するため、図11(c)に示すように、コイルスプリング114が伸びるとともに、コイルスプリング115が縮んで、吸着パッド58aが下降するようになっている。
次に、上記のように構成された基板貼り合せ装置の動作について図12〜図29に従って説明する。
第1及び第2の基板W1,W2の搬入に先立ち、図12に示すように、第1のロボットハンド101に第1の基板W1が吸着され、第2のロボットハンド102に第2の基板W2が支持される。また、下基板保持装置43上には前サイクルで貼り合わされた基板W3が支持されている。
この状態から、第1のロボットハンド101が大気開放された状態のチャンバ31内に前進し(図13)、下降する(図14)。この状態では、第1のロボットハンド101の上部アーム104の先端部が撓み防止片46に支持されて、その自重垂れが矯正される。
次いで、上基板保持装置55が下降して、第1の基板W1をその上面側から吸着する(図15)。そして、第1のロボットハンド101は第1の基板W1の吸着を解除して上方へ移動し(図16)、下基板保持装置43が下降する(図17)。すると、基板W3は第1のロボットハンド101の下部アーム105に支持された状態となる。
その後、第1のロボットハンド101が処理室外へ後退し(図18)、上基板保持装置55が上昇して第1の基板W1を粘着機構部52の近傍(本実施形態では、粘着機構部52の直下2mm〜5mm)まで移動させる(図19)。次いで、各吸着ヘッド75が同時に下降して、第1の基板W1をその上面側から吸着し(図20)、上基板保持装置55が第1の基板W1の吸着を解除して上方へ移動する(図21)。これにより、上基板保持装置55の吸着パッド58に保持された状態よりも狭い間隔で第1の基板W1が保持される。そのため、上基板保持装置55に保持された状態で生じていた撓みが矯正され、その平面度が高い状態で保持される。さらに、吸着ヘッド75の下端には、径方向外側に向かってフランジ部80が延設されて吸着面81が平面状にされているため、第1の基板W1が吸着面81に接触することでその撓みが矯正され、その平面度がより高い状態で保持される。
次いで、吸着ヘッド75が上方へ移動し、第1の基板W1と粘着シート74とを接触させ、第1の基板W1を粘着保持する。そして、第1の基板W1を粘着保持した後に吸着孔86に負圧が供給されることで第1の基板W1を吸引吸着する(図22)。次に、吸着ヘッド75による吸着を解除して、同吸着ヘッド75を上方に移動させる(図23)。
次いで、第2のロボットハンド102がチャンバ31内に前進し(図24)、さらに下基板保持装置43が上昇して、第2の基板W2が下基板保持装置43上に支持される(図25)。
そして、第2のロボットハンド102がチャンバ31外へ後退し、下基板保持装置43が下降して第2の基板W2がステージ42上に支持される。第2の基板W2は、吸着孔86に負圧が供給されることで、多孔質シート47を介してステージ42上に真空吸着される(図26)。そして、上側容器32及び下側容器33が閉じられて、チャンバ31内に第1及び第2の基板W1,W2が搬入される。
この状態で、バルブ92を開路してチャンバ31内を真空排気する。このとき、バルブ92を開路するのとほぼ同時にバルブ95,97も開路し、チャンバ31内を減圧しながら管路42c内の圧力(第2の基板W2の背圧)及び管路87内の圧力(第1の基板W1の背圧)を同時減圧する。なお、バルブ48,88はバルブ95,97を開路する前後のタイミング、又は負圧源93の真空度が負圧源49,89の真空度に近づいたタイミングで閉路にする。このような制御により、第1及び第2の基板W1,W2の背圧をチャンバ31内の圧力と略同圧(又はそれ以下)に制御し、第1及び第2の基板W1,W2がそれぞれステージ42及び加圧板71から剥離されることが防止される。
そして、図27に示すように、チャンバ31内が減圧された状態でプレス処理がなされ、第1及び第2の基板W1,W2が貼り合わされる。このとき、2枚の基板W1,W2の水平方向の相対位置を一定の範囲内に矯正するための位置合せが行われる。この位置合せにともなう上定盤51と上基板保持装置55との水平方向の変移が、フレキシブルカップリング60で吸収される。そして、図28に示すように、吸着ヘッド75を貼り合わされた基板W3に押圧させた状態で、図29に示すように、加圧板71を上方に移動させることで、粘着シート74と基板W3とを剥離させる。これと同時に、本実施形態では、吸着孔86に正圧が供給され、より速やかに粘着シート74と基板W3とが剥離されるようになっている。また、粘着シート74を環状に形成するとともに吸着ヘッド75の吸着面81を円形としたため、粘着シート74の内周と吸着ヘッド75の外周との径方向に沿った距離が全周に亘って等しくなる。そのため、粘着シート74と基板W3との間に均一に応力が作用し、基板が破損することが防止される。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)上定盤51の下面に、上基板保持装置55の支持棹の間に粘着機構部52を配置し、粘着機構部52の加圧板71には、粘着機構部52に隣接する支持棹56(吸着パッド58)の間に複数の貫通孔72を形成した。また、粘着機構部52は、貫通孔72内で昇降可能に支持される吸着ヘッド75と、吸着ヘッド75を昇降させるアクチュエータ76を備えた。そして、上基板保持装置55によりチャンバ31内に搬入された第1の基板W1を各吸着ヘッド75により吸着して受け取り、各吸着ヘッド75が上方に向かって移動することで、第1の基板W1が加圧板71に設けられた粘着シート74に粘着保持されるようにした。従って、支持棹56(吸着パッド58)の間に形成された複数の貫通孔72内で昇降する吸着ヘッド75により第1の基板W1を保持することで、上基板保持装置55の吸着パッド58に保持された状態よりも狭い間隔で第1の基板W1が保持されることになる。そのため、上基板保持装置55に保持された状態で生じていた撓みが矯正され、その平面度が高い状態で保持される。そして、各吸着ヘッド75により、第1の基板W1の平面度が高く保たれた状態で加圧板71の粘着シート74に接触するため、第1の基板W1を平面度の高い状態で加圧板71に保持することができる。
(2)吸着ヘッド75の吸着面81を平面状に形成したため、吸着面81に当接する第1の基板W1が平面状に矯正され、第1の基板W1の平面度をより高くできる。
(3)粘着シート74から第1の基板W1を剥離する際に、吸着ヘッド75を加圧板71の下面73よりも下方に下降するようにしたため、吸着ヘッド75が基板を押圧することで、粘着シート74から第1の基板W1が剥離する。そのため、別途から粘着シート74から第1の基板W1を剥離させるための構成を設ける必要がなく、コスト増加を抑制できる。
(4)粘着シート74を貫通孔72の全周に亘って環状に設けたため、第1の基板W1における吸着ヘッド75により保持された部分の周囲を粘着シート74と確実に接触させることができる。
(5)粘着シート74を環状に形成するとともに吸着ヘッド75の吸着面81を円形としたため、粘着シート74の内周と吸着ヘッド75の外周との径方向に沿った距離が全周に亘って等しくなる。そのため、吸着ヘッド75により第1の基板W1を押圧して粘着保持された第1の基板W1を剥離する際に、第1の基板W1と粘着シート74との間に均一に応力が作用し、第1の基板W1が破損することを防止できる。
(6)チャンバ31内を真空排気するとき、バルブ92を開路するのとほぼ同時にバルブ95,97も開路し、チャンバ31内を減圧しながら管路42c内の圧力(第2の基板W2の背圧)及び管路87内の圧力(第1の基板W1の背圧)を同時減圧するようにした。これにより、第1及び第2の基板W1,W2の背圧をチャンバ31内の圧力と略同圧に制御し、第1及び第2の基板W1,W2がそれぞれステージ42及び加圧板71から剥離されることを防止できる。
(7)粘着機構部52を上定盤51の下面にアレイ状に配置し、複数の粘着機構部52により第1の基板W1を保持するようにした。このため、第1の基板W1が大型であっても、粘着機構部52を大型化することなく第1の基板W1を保持できる。
(8)隣接する粘着機構部52の間には、上基板保持装置55の支持棹56を収容可能とした収容溝51aが形成し、上基板保持装置55が最上限まで上昇したとき、各支持棹56は収容溝51a内に収容されて、粘着機構部52の下面より下方へ露出されないようにした。このため、第1の基板W1が支持棹56と干渉することが防止され、確実に加圧板71に保持できる。
(9)粘着機構部52ねじ83により固定されることで上定盤51に対して着脱可能に設けた。このため、粘着機構部52に不具合が生じた場合、その粘着機構部52のみを交換すれば良いため、上定盤51及び粘着機構部52を交換する場合に比べ、コスト増加を抑制できる。
尚、本実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・本実施形態では、8個の吸着ヘッド75によって第1の基板W1を保持するようにしたが、これに限らず、支持棹56(吸着パッド58)の間に複数の各吸着ヘッド75が配置されれば、吸着ヘッド75は何個でもよい。
・本実施形態では、吸着ヘッド75を四角形状に配列したが、複数の吸着ヘッド75が配列される形状として、例えば円状や三角形状等でもよく、また、ランダムな形状に配置してもよい。
・本実施形態では、吸着ヘッド75の下端に径方向外側に向かって延設されるフランジ部80を形成し、これにより吸着面81を平面状にしたが、これに限らず、吸着面81が平面状になれば、フランジ部80を設けなくともよい。
・本実施形態では、粘着シート74を環状に形成したが、これに限らず、楕円形であってもよく、また、三角形や四角形等の多角形にしてもよい。また、貫通孔72の全周に亘って粘着シート74を形成しなくともよく、どのような形状でもよい。
・本実施形態では、粘着シート74を環状に形成するとともに吸着ヘッド75の吸着面81を円形として、粘着シート74の内周と吸着ヘッド75の外周との径方向に沿った距離が全周に亘って等しくなるようにしたが、これに限らずない。例えば、吸着面81を円形状にし、粘着シート74を三角形状とすることで、粘着シート74の径方向外側に向かうほどその面積が小さくなり、粘着シート74から第1の基板W1を容易に剥離することができる。
・本実施形態では、そして、隣接する粘着機構部52の間に上基板保持装置55の支持棹56を収容可能とした収容溝51aしたが、これに限らず、上基板保持装置55が最上限まで上昇したとき、各支持棹56が粘着機構部52の下面より下方へ露出されないようになれば、上定盤51に収容溝51aを形成しなくともよい。
・本実施形態では、上定盤51の下面に粘着機構部52をアレイ状に配列したが、これに限らず、例えば環状に配列してもよい。また、上定盤51の下面に1つの粘着機構部52を設けてよい。
・本実施形態では、粘着機構部52を上定盤51に対して着脱可能に設けたが、これに限らず、例えば溶接などにより上定盤51に着脱不能に設けてもよい。
・本実施形態では、第1の基板W1が粘着シート74により粘着保持された後に、吸着孔86により第1の基板W1を真空吸着したが、これに限らず、吸着ヘッド75が上基板保持装置55から第1の基板W1を受け取った後で、粘着シート74に接触させる前に第1の基板W1を真空吸着してもよい。
・本実施形態では、第2の基板W2をステージ42に、第1の基板W1を加圧板71に保持したが、これに限らず、第1の基板W1をステージ42に、第2の基板W2を加圧板71に保持してもよい。
・本実施形態において、下定盤41上に粘着機構部を設け、同粘着機構部により第2の基板W2を保持するようにしてもよい。
パネル製造装置の概略構成を示すブロック図。 形態のプレス装置の概略構成を示す全体図。 下基板保持装置を示す平面図。 テーブル及び多孔質シートを示す斜視図。 上基板保持装置及び上定盤を示す下面図。 粘着機構部を示す下面図。 図6のA−A線断面図。 減圧機構及び吸着機構の概略構成を示す概念図。 上基板保持装置及び第1のロボットハンドを示す側面図。 上基板保持装置及び第1のロボットハンドを示す下面図。 (a)(b)(c)吸着パッドを示す断面図。 基板貼り合せ装置の動作工程図。 基板貼り合せ装置の動作工程図。 基板貼り合せ装置の動作工程図。 基板貼り合せ装置の動作工程図。 基板貼り合せ装置の動作工程図。 基板貼り合せ装置の動作工程図。 基板貼り合せ装置の動作工程図。 基板貼り合せ装置の動作工程図。 基板貼り合せ装置の動作工程図。 基板貼り合せ装置の動作工程図。 基板貼り合せ装置の動作工程図。 基板貼り合せ装置の動作工程図。 基板貼り合せ装置の動作工程図。 基板貼り合せ装置の動作工程図。 基板貼り合せ装置の動作工程図。 基板貼り合せ装置の動作工程図。 基板貼り合せ装置の動作工程図。 基板貼り合せ装置の動作工程図。
符号の説明
13…基板貼り合せ装置、14…プレス装置、51a…収容溝、58a〜58i…吸着パッド、56…支持棹、52…粘着機構部、59…支軸、60…フレキシブルカップリング、61…昇降軸、71…加圧板、72…貫通孔、73,74a…下面、74…粘着シート、75…吸着ヘッド、81…吸着面、86…吸着孔、W1…第1の基板、W2…第2の基板。

Claims (13)

  1. 大気圧下の処理室内で2枚の基板をそれぞれ上保持板と下保持板とに保持し、前記処理室内を減圧して前記2枚の基板を貼り合わせる基板貼り合せ装置であって、
    前記基板を上面側から吸着保持する複数の吸着パッドを有し、前記複数の吸着パッドを同時に上昇させることで前記基板を前記上保持板の近傍まで移動させる第1の移動手段と、
    前記吸着パッドの間に配置され前記上保持板に取着された粘着機構部と、を備え、
    前記粘着機構部は、
    前記粘着機構部に隣接する前記吸着パッドの間に複数の貫通孔が形成された加圧板と、
    前記加圧板の下面側に設けられるとともに下面が前記加圧板の下面と同一平面状になるように設けられた粘着シートと、
    前記複数の貫通孔内に配置されるとともに所定範囲内で昇降可能に支持され、前記基板を上面側から吸着保持する吸着ヘッドを有し、前記加圧板の下面に向かって前記基板を移動させる第2の移動手段とから構成されることを特徴とする基板貼り合せ装置。
  2. 前記吸着ヘッドにおける前記基板と接触する吸着面を平面状にしたことを特徴とする請求項1に記載の基板貼り合せ装置。
  3. 前記加圧板から前記基板を剥離させる際に前記吸着ヘッドを前記加圧板の下面よりも下方に下降させる剥離制御手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の基板貼り合せ装置。
  4. 前記粘着シートは、前記貫通孔の全周に亘って環状に形成されたことを特徴とする請求項1〜3のうちの何れか一項に記載の基板貼り合せ装置。
  5. 前記吸着ヘッドの吸着面は円形に形成されたことを特徴とする請求項4に記載の基板貼り合せ装置。
  6. 前記加圧板に前記基板を真空吸着させる吸着制御手段と、
    前記加圧板に真空吸着されている前記基板の背圧を前記処理室内の圧力と同圧とするように、前記処理室内の圧力と前記背圧とを同時減圧させる同圧制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜5のうちの何れか一項に記載の基板貼り合せ装置。
  7. 複数の前記粘着機構部がアレイ状に配置されることを特徴とする請求項1〜6のうちの何れか一項に記載の基板貼り合せ装置。
  8. 前記第1の移動手段は、前記処理室内に配置されて前記吸着パッドが取着された複数本の支持棹と、前記処理室外に配置され前記複数本の支持棹を昇降可能に支持する支持手段とからなり、
    前記複数の粘着機構部の間に前記支持棹が収容される収容溝が形成されたことを特徴とする請求項7に記載の基板貼り合せ装置。
  9. 前記粘着機構部は着脱可能に設けられたことを特徴する請求項1〜8のうちの何れか一項に記載の基板貼り合せ装置。
  10. 処理室内で2枚の基板をそれぞれ上保持板と下保持板とに保持し、前記処理室内を減圧して前記2枚の基板を貼り合わせる基板貼り合せ方法であって、
    大気圧下の前記処理室内に搬入される前記基板を、複数の吸着パッドを備える第1の移動手段により吸着保持して受け取り、前記複数の吸着パッドを同時に上昇させることで前記基板を前記上保持板の近傍まで移動させる工程と、
    前記上保持板に取着された粘着機構部に隣接する前記吸着パッドの間に、複数形成された貫通孔内配置されるとともに所定範囲内で昇降可能な吸着ヘッドによって、前記第1の移動手段から前記基板を吸着保持して受け取り、該基板を前記貫通孔が形成された加圧板の下面に向かって移動させ、下面が前記加圧板の下面と同一平面状になるように設けられた粘着シートにより前記基板を粘着保持させる工程と、を備えたことを特徴する基板貼り合せ方法。
  11. 前記基板を前記加圧板に粘着保持させた後に、前記加圧板に形成された吸着孔により前記基板を真空吸着する工程を備えたことを特徴とする請求項10に記載の基板貼り合せ方法。
  12. 前記処理室内を減圧する工程で、前記加圧板に保持されている前記基板の背圧を前記処理室内の圧力と同圧とするように、前記処理室内の圧力と前記背圧とを同時減圧させることを特徴する請求項10又は11に記載の基板貼り合せ方法。
  13. 前記加圧板から前記基板を剥離させる際に前記基板に前記吸着ヘッドを前記加圧板の下面よりも下方に下降させることを特徴とする請求項10〜12のうちの何れか一項に記載の基板貼り合せ方法。
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