JP2009036251A - フランジ付き転がり軸受 - Google Patents

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容辰 鄭
Hideyuki Saito
秀幸 齋藤
Masaki Sadamura
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Abstract

【課題】生産性に優れるフランジ付き転がり軸受を提供する。
【解決手段】外輪11と、内輪12と、外輪11と内輪12との間に周方向に転動自在に配設された複数の転動体13と、外輪11の外周面から径方向外側に広がって被取付部材に固定されるフランジ14と、を備えるフランジ付き転がり軸受1は、フランジ10が、外輪11とは別体に形成され、外輪11に結合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、転がり軸受を被取付部材に取り付けるためのフランジを備えたフランジ付き転がり軸受に関する。
従来、転がり軸受を被取付部材に取り付けるためのフランジを備えたフランジ付き転がり軸受が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたフランジ付き転がり軸受601は、図21に示すように、車両の最終減速装置に組み込まれ、最終減速装置のピニオン軸602を支持している。この転がり軸受601はピニオン軸602に相隣接して嵌合固定された2個の内輪603と、両内輪に対向する一体の外輪604と、各内輪と外輪との間にそれぞれ配設された複列の円錐ころ605と、外輪の外周面から径方向外側に広がって被取付部材としてのハウジング607に固定されるフランジ606と、を備えている。このフランジ606は、外輪604に一体に形成されている。このようにフランジ606が一体に形成される外輪604は、一般に鍛造加工により形成されている。
特開2003−172345号公報
外輪の外周面から径方向外側に広がるフランジを鍛造加工で形成する場合に、その加工には鍛造加工設備が必要であるが、切削加工等に比べて設備費が高く、さらに、加工能力に限界があり、また熱処理による変形の問題があることから、生産性の向上を図ることが困難であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、生産性に優れるフランジ付き転がり軸受を提供することにある。
上記の目的は、本発明に係る下記(1)〜(8)のフランジ付き転がり軸受により達成される。
(1)外輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪との間に周方向に転動自在に配設された複数の転動体と、前記外輪の外周面から径方向外側に広がって被取付部材に固定されるフランジと、を備え、前記フランジが、前記外輪とは別体に形成され、前記外輪に結合されていることを特徴とするフランジ付き転がり軸受。
(2)前記外輪の外周面にねじが形成されており、前記フランジに前記外輪が挿通される挿通孔が形成され、この挿通孔の内周面に前記外輪のねじに螺合する相手側のねじが形成されており、前記フランジが、挿通孔に挿通された前記外輪と前記ねじで締結されていることを特徴とする上記(1)に記載のフランジ付き転がり軸受。
(3)前記外輪の外周面に段差部が形成されているとともに、一方の端面から前記段差部に達するねじが形成されており、前記フランジに前記外輪が挿通される挿通孔が形成されており、前記フランジの挿通孔に挿通された前記外輪にナットが螺着され、このナットと前記外輪の段差部との間で前記フランジが挟持されて、前記フランジが前記外輪と締結されていることを特徴とする上記(1)に記載のフランジ付き転がり軸受。
(4)前記フランジに形成された嵌合孔に前記外輪が挿嵌されており、前記外輪に形成された被挟持部を前記被取付部材との間で挟持する挟持部が前記フランジに形成されていることを特徴とする上記(1)に記載のフランジ付き転がり軸受。
(5)前記外輪の被挟持部および前記フランジの挟持部が、外輪の外周面およびこの外輪が挿嵌されるフランジの嵌合孔の内周面に設けられ、互いに嵌合する凹凸部であることを特徴とする上記(4)に記載のフランジ付き転がり軸受。
(6)前記フランジに形成された嵌合孔に前記外輪が挿嵌されており、前記外輪の外周面および前記フランジの嵌合孔の内周面に互いに嵌合する凹凸部が形成されており、前記フランジの嵌合孔に挿嵌された前記外輪の抜け止めをなす係止手段が設けられていることを特徴とする上記(1)に記載のフランジ付き転がり軸受。
(7)前記係止手段が、前記フランジの嵌合孔の周縁に設けられ、前記外輪の端部に加締められた加締め片であることを特徴とする上記(6)に記載のフランジ付き転がり軸受。
(8)前記係止手段が、前記外輪の外周面に嵌着されて、前記外輪の凹部に嵌合した前記フランジの凸部をこの凹部の端面との間で挟む止め輪であることを特徴とする上記(6)に記載のフランジ付き転がり軸受。
本発明に係るフランジ付き転がり軸受によれば、フランジが外輪とは別体に形成されて外輪に結合されており、フランジと外輪とを個別に製造することができる。それにより、鍛造加工に替えて、例えば切削等の加工能力に優れる方法でフランジおよび外輪を製造することができ、これらを組み合わせることで生産性の向上を図ることができる。
以下、図を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態であるフランジ付き転がり軸受の断面図、図2は図1の円IIで囲まれた部分を拡大して示す要部拡大断面図である。
図1および図2に示すように、本実施形態のフランジ付き転がり軸受1は、外輪11、内輪12、およびこれら外輪11と内輪12との間に周方向に転動自在に配設された複数の転動体13と、外輪11の外周面から径方向外側に広がって付図示の被取付部材に固定されるフランジ10と、を備えている。
外輪11の内周面14には、複列の外輪軌道面15が設けられている。外輪11と同軸に配置されている内輪12の外周面16には、外輪11の外輪軌道面15にそれぞれ対向して複列の内輪軌道面17が設けられている。複数の転動体13は、外輪11の外輪軌道面15と内輪12の内輪軌道面17との間で周方向に転動自在に配設されている。
外輪11の外周面18には、外輪11の一方の端面19aから伸びるねじ20が形成されており、本実施形態においては、このねじ20は他方の端面19bには達しておらず、その終端は外輪11の外周面18の軸方向略中央部に配置されている。
なお、外輪11のねじ20は、外輪11の一方の端面19aから他方の端面19bまで達するように、すなわち、外輪11の軸方向の全長にわたって形成されてもよいが、好ましくは、外輪11の内周面14の軸方向中央部に形成された外輪軌道面15と径方向に重なることがないよう、外輪11の一方の端部の外周面に形成される。このように構成すれば、比較的高い負荷が作用する外輪軌道面15近傍の強度を維持することができる。
フランジ10は、外輪11とは別体に形成されており、外輪11が挿通される挿通孔21が形成されている。挿通孔21の内周面22には外輪11のねじ20に螺合する相手側のねじ23が形成されている。フランジ10は、挿通孔21に挿通された外輪11のねじ20に挿通孔21のねじ23を螺合させ、外輪11のねじ20の終端で止められて外輪11に締結されている。
以上説明したように、本実施形態のフランジ付き転がり軸受1によれば、フランジ10が外輪11とは別体に形成されて外輪11に結合されており、フランジ10と外輪11とを個別に製造することができる。それにより、鍛造加工に替えて、例えば切削等の加工能力に優れる方法でフランジ10および外輪11を製造することができ、これらを組み合わせることで生産性の向上を図ることができる。
(第2実施形態)
図3は本発明の第2実施形態であるフランジ付き転がり軸受の断面図、図4は図3の円VIで囲まれた部分を拡大して示す要部拡大断面図である。
図3および図4に示すように、本実施形態のフランジ付き転がり軸受101は、外輪111、内輪112、およびこれら外輪111と内輪112との間に周方向に転動自在に配設された複数の転動体113と、外輪111の外周面から径方向外側に広がって付図示の被取付部材に固定されるフランジ110と、を備えている。
外輪111の内周面114には、複列の外輪軌道面115が設けられている。外輪111と同軸に配置されている内輪112の外周面116には、外輪111の外輪軌道面115にそれぞれ対向して複列の内輪軌道面117が設けられている。複数の転動体113は、外輪111の外輪軌道面115と内輪112の内輪軌道面117との間で周方向に転動自在に配設されている。
外輪111の外周面118には、外輪111の一方の端面119aから伸びるねじ120が形成されており、本実施形態において、このねじ120は、他方の端面119bには達しておらず、その終端は外輪111の外周面118の軸方向略中央部に配置されている。このねじ120が形成されている外輪111の一端側111aは、他端側111bに比べて小径に形成されており、小径の端部111aと大径の端部11bとの間に段差部124が形成されている。ねじ120は、外輪111の一方の端面119aから伸びて段差部124に達している。
フランジ110は、外輪111とは別体に形成されており、外輪111の小径の端部111aが挿通される挿通孔121が形成されている。この挿通孔121は、外輪111の大径の端部111bよりも小径であって、よって、フランジ110は、挿通孔121の周縁部を外輪111の段差部124に係止されて、その位置に留められている。なお、図示のものは、挿通孔121の内周面に外輪111のねじ120に螺合するねじは形成されていないが、ねじが形成されていてもよい。
そして、フランジ110の外側からナット125が外輪111に螺着され、フランジ110は、段差部124とナット125とで軸方向に両側から挟まれて、外輪111に締結されている。
以上説明したように、本実施形態のフランジ付き転がり軸受101によれば、フランジ110が外輪111とは別体に形成されて外輪111に結合されており、フランジ110と外輪111とを個別に製造することができる。それにより、鍛造加工に替えて、例えば切削等の加工能力に優れる方法でフランジ110および外輪111を製造することができ、これらを組み合わせることで生産性の向上を図ることができる。
(第3実施形態)
図5は本発明の第3実施形態であるフランジ付き転がり軸受の要部断面図、図6は図5に示すフランジ付き転がり軸受の外輪の斜視図、図7は図5に示すフランジ付き転がり軸受のフランジの斜視図、図8は図6に示す外輪と図7に示すフランジとが組みつけられた状態の斜視図である。
図5〜図7に示すように、本実施形態のフランジ付き転がり軸受201は、外輪211、内輪212、およびこれら外輪211と内輪212との間に周方向に転動自在に配設された複数の転動体213と、外輪211の外周面から径方向外側に広がって被取付部材であるハウジング226に固定されるフランジ210と、を備えている。
外輪211の内周面214には、複列の外輪軌道面215が設けられている。外輪211と同軸に配置されている内輪212の外周面216には、外輪211の外輪軌道面215にそれぞれ対向して複列の内輪軌道面217が設けられている。複数の転動体213は、外輪211の外輪軌道面215と内輪212の内輪軌道面217との間で周方向に転動自在に配設されている。
フランジ210は、外輪211とは別体に形成されており、外輪211が締まり嵌めにより挿嵌される嵌合孔221が形成されている。この嵌合孔221の内周面には、周方向に略等間隔に複数の凹部227が形成されており、これらの凹部227は、ハウジング226に接触するフランジ210の一方の端面228b側に向けて開放され、他方の端面228a側には堰き止められている。
外輪211の外周面218には、周方向に略等間隔に複数の凸部229が形成されており、これらの凸部229は、外輪211がフランジ210の嵌合孔221に挿嵌された際には、フランジ210の凹部227にそれぞれ嵌合する。
上述のように構成された外輪211とフランジ210は、図8に示すように、フランジ210の嵌合孔221に外輪211が挿嵌されて互いに結合している。外輪211の凸部229がフランジ210の凹部227に嵌合することにより、フランジ210に対する外輪211の相対回転、すなわち外輪211のクリープが防止される。
そして、外輪211とフランジ210とが相互に結合したフランジ付き転がり軸受201は、フランジ210をハウジング226にボルト等で締結され、ハウジング226に取り付けられる。このとき、外輪211の凸部229は、フランジ210の凹部227の端面とハウジング226の被取付面との間で挟持され、それにより、外輪211は軸方向の変位を規制される。
以上説明したように、本実施形態のフランジ付き転がり軸受201によれば、フランジ210が外輪211とは別体に形成されて外輪211に結合されており、フランジ210と外輪211とを個別に製造することができる。それにより、鍛造加工に替えて、例えば切削等の加工能力に優れる方法でフランジ210および外輪211を製造することができ、これらを組み合わせることで生産性の向上を図ることができる。
なお、本実施形態では外輪211の外周面およびフランジ210の嵌合孔221の内周面に、互いに嵌合する凹凸部が周方向に略等間隔で複数形成されているが、少なくとも1つあれば、外輪211のクリープを防止でき、また、外輪211の軸方向の変位を規制することができる。
(第4実施形態)
図9は本発明の第4実施形態であるフランジ付き転がり軸受の要部断面図、図10は図9に示すフランジ付き転がり軸受の外輪の斜視図、図11は図9に示すフランジ付き転がり軸受のフランジの斜視図、図12は図10に示す外輪と図11に示すフランジとが組みつけられた状態の斜視図である。
図9〜図11に示すように、本実施形態のフランジ付き転がり軸受301は、外輪311、内輪312、およびこれら外輪311と内輪312との間に周方向に転動自在に配設された複数の転動体313と、外輪311の外周面から径方向外側に広がって被取付部材であるハウジング326に固定されるフランジ310と、を備えている。
外輪311の内周面314には、複列の外輪軌道面315が設けられている。外輪311と同軸に配置されている内輪312の外周面316には、外輪311の外輪軌道面315にそれぞれ対向して複列の内輪軌道面317が設けられている。複数の転動体313は、外輪311の外輪軌道面315と内輪312の内輪軌道面317との間で周方向に転動自在に配設されている。
フランジ310は、外輪311とは別体に形成されており、外輪311が締まり嵌めにより挿嵌される嵌合孔321が形成されている。この嵌合孔321の内周面には、周方向に略等間隔に複数の凸部329が形成されている。
外輪311の外周面318には、周方向に略等間隔に複数の凹部327が形成されている。これらの凹部327は、外輪311の一方の端面319a側に向けて開放され、他方の端面319b側には堰き止められている。外輪311がフランジ310の嵌合孔321に挿嵌された際には、これらの凹部327にフランジ310の凸部329がそれぞれ嵌合する。
上述のように構成された外輪311とフランジ310は、図12に示すように、フランジ310の嵌合孔321に外輪311が挿嵌されて互いに結合している。フランジ310の凸部329が外輪311の凹部327に嵌合することにより、フランジ310に対する外輪311の相対回転、すなわち外輪311のクリープが防止される。
そして、外輪311とフランジ310とが相互に結合したフランジ付き転がり軸受301は、フランジ310をハウジング326にボルト等で締結され、ハウジング326に取り付けられる。このとき、外輪311の凹部327から軸方向に端面319b側に連なる部分との間の凹部327の段差部330が、フランジ310の凸部329とハウジング326との間で挟持され、それにより、外輪311は変位を規制される。
以上説明したように、本実施形態のフランジ付き転がり軸受301によれば、フランジ310が外輪311とは別体に形成されて外輪311に結合されており、フランジ310と外輪311とを個別に製造することができる。それにより、鍛造加工に替えて、例えば切削等の加工能力に優れる方法でフランジ310および外輪311を製造することができ、これらを組み合わせることで生産性の向上を図ることができる。
(第5実施形態)
図13は本発明の第5実施形態であるフランジ付き転がり軸受の要部断面図、図14は図13に示すフランジ付き転がり軸受の外輪の斜視図、図15は図13に示すフランジ付き転がり軸受のフランジの単体斜視図、図16は図14に示す外輪と図15に示すフランジとが組み付けられた状態の斜視図である。
図13〜図15に示すように、本実施形態のフランジ付き転がり軸受401は、外輪411、内輪412、およびこれら外輪411と内輪412との間に周方向に転動自在に配設された複数の転動体413と、外輪411の外周面から径方向外側に広がって被取付部材であるハウジング426に固定されるフランジ410と、を備えている。
外輪411の内周面414には、複列の外輪軌道面415が凹設されている。外輪411と同軸に配置されている内輪412の外周面416には、外輪411の外輪軌道面415にそれぞれ対向して複列の内輪軌道面417が凹設されている。複数の転動体413は、外輪411の外輪軌道面415と内輪412の内輪軌道面417との間で周方向に転動自在に配設されている。
フランジ410は、外輪411とは別体に形成されており、外輪411が挿嵌される嵌合孔421が形成されている。この嵌合孔421の内周面には、周方向に略等間隔に複数の凹部427が形成されており、これらの凹部427は、ハウジング426に接触するフランジ410の一方の端面428b側に向けて開放され、他方の端面428a側には堰き止められている。
外輪411の外周面418には、周方向に略等間隔に複数の凸部429が形成されており、これらの凸部429は、外輪411がフランジ410の嵌合孔421に挿嵌された際には、フランジ410の凹部427にそれぞれ嵌合する。
また、フランジ410は、凹部427が開放された一方の端面428b側の嵌合孔421の周縁部に、その周方向に略等間隔で複数の加締め片431が形成されている。これらの加締め片431は、嵌合孔421に挿嵌された外輪411に加締められて外輪411の端面419bに係合する。
上述のように構成された外輪411とフランジ410は、図16に示すように、フランジ410の嵌合孔421に外輪411が挿嵌され、フランジ410の加締め片431が外輪411に加締められて互いに結合している。外輪411は、端面428a側に堰き止められているフランジ410の凹部427に凸部429を嵌合させ、さらに、その端面419bにフランジ410の加締め片431が係合していることにより、フランジ410に対する軸方向の相対変位を規制されている。フランジ410の加締め片431の数は特に限定されるものではないが、3箇所以上に設けられることが好ましい。
そして、外輪411の凸部429がフランジ410の凹部427に嵌合することにより、フランジ410に対する外輪411の相対回転、すなわち外輪411のクリープが防止される。
以上説明したように、本実施形態のフランジ付き転がり軸受401によれば、フランジ410が外輪411とは別体に形成されて外輪211に結合されており、フランジ410と外輪411とを個別に製造することができる。それにより、鍛造加工に替えて、例えば切削等の加工能力に優れる方法でフランジ410および外輪411を製造することができ、これらを組み合わせることで生産性の向上を図ることができる。
(第6実施形態)
図17は本発明の第6実施形態であるフランジ付き転がり軸受の要部断面図、図18は図17に示すフランジ付き転がり軸受の外輪の斜視図、図19は図17に示すフランジ付き転がり軸受のフランジの単体斜視図、図20は図18に示す外輪と図19に示すフランジとの組み付けを説明するための分解斜視図である。
図17〜図19に示すように、本実施形態のフランジ付き転がり軸受501は、外輪511、内輪512、およびこれら外輪511と内輪512との間に周方向に転動自在に配設された複数の転動体513と、外輪511の外周面から径方向外側に広がって被取付部材であるハウジング526に固定されるフランジ510と、を備えている。
外輪511の内周面514の軸方向中央部には、外輪軌道面515が凹設されている。外輪511と同軸に配置されている内輪512の外周面516の軸方向中央部には、外輪511の外輪軌道面515に対向して内輪軌道面517が凹設されている。複数の転動体513は、外輪511の外輪軌道面515と内輪512の内輪軌道面517との間で周方向に転動自在に配設されている。
フランジ510は、外輪511とは別体に形成されており、外輪511が挿嵌される嵌合孔521が形成されている。この嵌合孔521の内周面には、周方向に略等間隔に複数の凸部529が形成されている。
外輪511の外周面518には、周方向に略等間隔に複数の凹部527が形成されている。これらの凹部527は、外輪511の一方の端面519a側に向けて開放され、他方の端面519b側には堰き止められている。外輪511がフランジ510の嵌合孔521に挿嵌された際には、これらの凹部527にフランジ510の凸部529がそれぞれ嵌合する。
さらに、外輪511の外周面518には、凹部527が開放されている端面519aから伸びて凹部527に達するねじ532が形成されており、このねじ532に螺合する相手側のねじが内周面に形成された止め輪533が螺着される。
上述のように構成された外輪511とフランジ510とは、図20に示すように、フランジ510の嵌合孔521に外輪511が挿嵌され、そして、フランジ510の外側から止め輪533が外輪511に螺着され、互いに結合している。フランジ510は、端面519b側に堰き止められている外輪511の凹部527に凸部529を嵌合させ、さらにこの凸部529を止め輪533により押しとめられており、よって、フランジ510に対する外輪511の軸方向の相対変位が規制されている。
そして、フランジ510の凸部529が外輪511の凹部527に嵌合することにより、フランジ510に対する外輪511の相対回転、すなわち外輪511のクリープが防止される。
以上説明したように、本実施形態のフランジ付き転がり軸受501によれば、フランジ510が外輪511とは別体に形成されて外輪511に結合されており、フランジ510と外輪511とを個別に製造することができる。それにより、鍛造加工に替えて、例えば切削等の加工能力に優れる方法でフランジ510および外輪511を製造することができ、これらを組み合わせることで生産性の向上を図ることができる。
本発明の第1実施形態であるフランジ付き転がり軸受の断面図である。 図1の円IIで囲まれた部分を拡大して示す要部拡大断面図である。 本発明の第2実施形態であるフランジ付き転がり軸受の断面図である。 図3の円VIで囲まれた部分を拡大して示す要部拡大断面図である。 本発明の第3実施形態であるフランジ付き転がり軸受の要部断面図である。 図5に示すフランジ付き転がり軸受の外輪の斜視図である。 図5に示すフランジ付き転がり軸受のフランジの斜視図である。 図6に示す外輪と図7に示すフランジとが組みつけられた状態の斜視図である。 本発明の第4実施形態であるフランジ付き転がり軸受の要部断面図である。 図9に示すフランジ付き転がり軸受の外輪の斜視図である。 図9に示すフランジ付き転がり軸受のフランジの斜視図である。 図10に示す外輪と図11に示すフランジとが組みつけられた状態の斜視図である。 本発明の第5実施形態であるフランジ付き転がり軸受の要部断面図である。 図13に示すフランジ付き転がり軸受の外輪の斜視図である。 図13に示すフランジ付き転がり軸受のフランジの単体斜視図である。 図14に示す外輪と図15に示すフランジとが組み付けられた状態の斜視図である。 本発明の第6実施形態であるフランジ付き転がり軸受の要部断面図である。 図17に示すフランジ付き転がり軸受の外輪の斜視図である。 図17に示すフランジ付き転がり軸受のフランジの単体斜視図である。 図18に示す外輪と図19に示すフランジとの組み付けを説明するための分解斜視図である。 従来のフランジ付き転がり軸受の断面図である。
符号の説明
1 フランジ付き転がり軸受
10 フランジ
11 外輪
12 内輪
13 転動体
20 ねじ
23 ねじ

Claims (8)

  1. 外輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪との間に周方向に転動自在に配設された複数の転動体と、前記外輪の外周面から径方向外側に広がって被取付部材に固定されるフランジと、を備え、
    前記フランジが、前記外輪とは別体に形成され、前記外輪に結合されていることを特徴とするフランジ付き転がり軸受。
  2. 前記外輪の外周面にねじが形成されており、
    前記フランジに前記外輪が挿通される挿通孔が形成され、この挿通孔の内周面に前記外輪のねじに螺合する相手側のねじが形成されており、
    前記フランジが、挿通孔に挿通された前記外輪と前記ねじで締結されていることを特徴とする請求項1に記載のフランジ付き転がり軸受。
  3. 前記外輪の外周面に段差部が形成されているとともに、一方の端面から前記段差部に達するねじが形成されており、
    前記フランジに前記外輪が挿通される挿通孔が形成されており、
    前記フランジの挿通孔に挿通された前記外輪にナットが螺着され、このナットと前記外輪の段差部との間で前記フランジが挟持されて、前記フランジが前記外輪と締結されていることを特徴とする請求項1に記載のフランジ付き転がり軸受。
  4. 前記フランジに形成された嵌合孔に前記外輪が挿嵌されており、
    前記外輪に形成された被挟持部を前記被取付部材との間で挟持する挟持部が前記フランジに形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフランジ付き転がり軸受。
  5. 前記外輪の被挟持部および前記フランジの挟持部が、外輪の外周面およびこの外輪が挿嵌されるフランジの嵌合孔の内周面に設けられ、互いに嵌合する凹凸部であることを特徴とする請求項4に記載のフランジ付き転がり軸受。
  6. 前記フランジに形成された嵌合孔に前記外輪が挿嵌されており、
    前記外輪の外周面および前記フランジの嵌合孔の内周面に互いに嵌合する凹凸部が形成されており、
    前記フランジの嵌合孔に挿嵌された前記外輪の抜け止めをなす係止手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフランジ付き転がり軸受。
  7. 前記係止手段が、前記フランジの嵌合孔の周縁に設けられ、前記外輪の端部に加締められた加締め片であることを特徴とする請求項6に記載のフランジ付き転がり軸受。
  8. 前記係止手段が、前記外輪の外周面に嵌着されて、前記外輪の凹部に嵌合した前記フランジの凸部をこの凹部の端面との間で挟む止め輪であることを特徴とする請求項6に記載のフランジ付き転がり軸受。
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