JP2009035647A - 粉塵飛散抑制剤および粉塵処理方法 - Google Patents

粉塵飛散抑制剤および粉塵処理方法 Download PDF

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Abstract

【解決手段】本発明による粉末状の粉塵飛散抑制剤は、(a)粉末状の珪酸塩からなる結合剤と、(b)粉末状の水溶性高分子からなる増粘剤と、(c)粉末状の高吸収性樹脂からなる保水剤および/または(d)粉末状の水溶性ゲル化剤とを含有する。
【効果】本発明の粉塵飛散抑制剤を含む液は除去作業での各種吹付けアスベスト粉塵の飛散を効果的に抑制される。本発明の粉塵飛散抑制剤を含む液は除去された特定建築材料からのアスベスト繊維の再飛散を効果的に抑制される。

【選択図】 なし

Description

本発明は、例えば既存建築物の吹付けアスベスト粉塵飛散抑制を図る粉末状の粉塵飛散抑制剤およびこれを含む薬剤を用いる粉塵処理方法に関するものである。
石綿(アスベスト)は、天然に産する鉱物群のうち、繊維状集合をなすものであり、紡織性、耐熱性、曲げや引張りに強い、可とう性、耐薬品性、熱絶縁性等の優れた性能を有していることから、防火・耐火・吸音材等の建築材料等に大量に使われてきた。しかし、その微細な粉塵が石綿肺、肺ガン、中皮腫等の健康障害を起こすことが明らかになり、2006年9月1日(労働安全衛生法施行令改正)以降は0.1%以上石綿を含む製品の製造・販売が全面禁止となった。
建築物の防火・耐火、吸音および結露防止等の目的で吹付けアスベストが施工された建物はすでに30年以上が経過し、老朽化のためリニューアル又は建て替えの時期になっているが、その際、解体、改造、又は補修を行う場合は、建物内にある石綿含有建材から石綿が飛散しないように管理することが義務づけられている(石綿障害予防規則、平成17年7月施行)。
既存建築物の吹付け石綿粉塵飛散防止処理工法は、主に、アスベスト含有吹付け材の除去処理工法、封じ込め処理工法および囲い込み処理工法の3工法から選定する。除去処理工法は、既存の吹付けアスベストを下地から取り除く工法である。封じ込め処理工法は、既存の吹付けアスベストはそのまま残し、吹付けアスベストへ薬剤の含浸若しくは造膜材の散布等を施すことにより、吹付けアスベストの表層部又は全層を完全に被覆または固着・固定化して、使用空間内への粉塵飛散を防ぐ工法である。囲い込み処理工法は、板状材料等で完全に覆うことにより使用空間内への粉塵飛散を防ぐ工法である。
既存建築物の吹付けアスベスト粉塵飛散防止処理技術では、アスベスト除去工事に伴って発生するアスベスト粉塵飛散を抑制するため粉塵飛散抑制剤が用いられている。
従来の粉塵飛散抑制剤は、アクリル樹脂エマルション系、変性アクリル樹脂エマルション系、ポリビニルアルコール系、エチレン酢酸ビニル共重合エマルション系、酢酸ビニル系(酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合エマルション系)等の有機質系合成樹脂および珪酸アルカリ水溶液系の無機質系の薬剤で、その性状は液状のものであり、その液剤の原液または希釈液が用いられている。
これらは、上記封じ込め処理工事において、吹付けアスベスト粉塵飛散を防止するための薬剤の粉塵飛散防止処理剤(粉塵固化剤)を原液または希釈液で使用するように開発されたものが主体である。
吹付け石綿層等の除去作業中に石綿粉塵の作業環境中の飛散を抑制するために空中散布剤を用いるが、粉塵飛散防止処理剤および粉塵飛散抑制剤の原液または希釈液を使用している。また吹付け石綿層等を除去した後の施工部位等からの石綿粉塵の飛散を防止するための粉塵飛散防止処理剤として残存繊維固化剤を用いるが、これらも粉塵飛散防止処理剤および粉塵飛散抑制剤の原液または希釈液を使用している。
封じ込め処理工事の粉塵飛散防止処理剤については、建築基準法第37条(建築材料の品質)第2号(指定建築材料;石綿飛散防止剤)に基づく国土交通大臣の認定を取得する必要があり、石綿(粉塵)飛散防止剤は次の品質基準に適合する必要がある。薬剤の密度および粘度の基準値を定め、塗布量の下限の基準値および塗布方法を定め、「飛散防止処理剤の標準試験方法」(審査証明/アスベスト粉塵飛散防止専門委員会)によるエアーエロージョン試験(薬剤を塗布した建築材料に空調機器等による風圧を加えた際に、当該建築材料からの繊維の飛散が認められないこと)、衝撃試験(薬剤を塗布した建築材料に固形物が衝突した際に、その衝撃によって生じる飛散防止層のくぼみの深さが薬剤を塗布しない場合と比較して大きくなく、その衝撃による飛散防止層の脱落の発生がないこと)および付着強度試験(薬剤を塗布した建築材料に引張力が作用した際に、飛散防止層に脱落又は損傷を発生させる付着強度の低下が認められないこと)を行い性能評価することが定められている。更に耐火構造又は不燃材料に関しても性能評価が定められており、飛散性アスベストに石綿飛散防止剤を用いて封じ込め措置をした際にも、引き続き所定の耐火性能ないしは不燃性能を有していることが求められている。
しかし除去処理工事の粉塵飛散抑制剤については法的な規制がない。吹付けアスベストに薬剤を散布湿潤化した後、薬剤は吹付けアスベストと共に除去され廃棄処分されてしまうことからその性能等が定められていない。要求される浸透性(湿潤)や保湿性および安全性等の性能について評価基準が一定していないこともあって、除去処理対象の吹付けアスベスト層の種々の特性、即ち蛇紋石族石綿のクリソタイル(白石綿、温石綿)、角閃石族石綿のアモサイト(茶石綿)、クロシドライト(青石綿)等の石綿の種類、乾式・半乾式および湿式、鏝押さえの有無等の施工法、吹付け厚みや空隙率(密度)等の各現場毎に異なる各種条件下のアスベスト層に対応して湿潤化する粉塵飛散抑制剤は未だ開発されていない。
従来浸透性は、薬剤等の希釈倍率等を変更することで対応している。この場合、粉塵飛散抑制剤の粘度の調整は、薬剤原液の粘度を水で希釈して低くして浸透性を高めているが、希釈するのみで、原液の粘度を更に増粘することができない。アスベストの厚みが厚く必要量が多い場合等、原液を使用しても粘度が低く垂れやすく、一回の散布で必要量の散布ができない現状である。各種条件下の吹付けアスベストの粉塵飛散抑制に使用でき、その効果を高め、除去処理工事の効率化を図り、従事する作業者に対する安全を確保できる粉塵飛散抑制剤の開発が課題である。
本発明者らは、このような状況に鑑み、除去処理対象の吹付けアスベスト層の種々の特性、即ち蛇紋石族石綿のクリソタイル(白石綿、温石綿)、角閃石族石綿のアモサイト(茶石綿)、クロシドライト(青石綿)等の石綿の種類、乾式・半乾式および湿式、鏝押さえの有無等の施工法、吹付け厚みや空隙率(密度)等の各種条件のアスベスト層に対応して湿潤化する薬剤の物性、粘度を有する粉塵飛散抑制剤を目的として鋭意検討した。その結果、以下に述べるような粉塵飛散抑制剤の配合の薬剤を併用することにより、上記目的を充分達成し得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
粉塵飛散抑制剤は建築物の解体等に係る石綿の飛散防止対策で石綿含有吹付け材の除去工事(作業レベル1:飛散性で厳重な暴露防止対策が必要な作業)および石綿を含有する保温材、断熱材、耐火被覆材等の除去工事(作業レベル2:飛散性でレベル1に準じて高い暴露防止対策が必要な作業)において粉塵飛散抑制のために用いる。
粉塵飛散抑制剤に要求される性能は、粉塵飛散防止処理剤の要求性能に準じるのが好ましいが、薬剤は散布・湿潤化した後に吹付けアスベストと共に除去され、特定建築材料として廃棄されることから、建築基準法に関係せず、吹付けアスベストの物性に関与する耐衝撃性や耐火ないしは不燃性能等は要求されない。
粉塵飛散抑制剤の要求性能は、石綿除去作業中の吹付けアスベスト粉塵の飛散を抑制することが主体であり、除去するアスベスト層の全厚みへの浸透性(湿潤)、保湿性、安全性等および除去した特定建築材料の廃棄物からの再飛散防止効果(石綿繊維の結合)等が求められる。
特許請求の範囲および明細書全体を通じて、「除去処理対象物」とは、吹付けアスベスト層や吹付けロックウール層等のように、層表面から人体に有害な粉塵が飛散する恐れがある吹付け層および石綿を含有する保温材、断熱材、耐火被覆材等の建築材料表層を言うこととする。たとえば、吹付けアスベストの粉塵飛散を抑制するために粉塵飛散抑制剤を散布する。「散布」は粉塵飛散抑制剤をエアレス塗装機等でアスベスト層に散布する他、塗布、噴霧、注入およびウオータジェット工法での水の代わりに粉塵飛散抑制剤を使用する場合等も、本発明ではアスベスト層の湿潤化の方法として、散布の概念に含めている。
請求項1に係る発明は、(a)粉末状の珪酸塩からなる結合剤と、(b)粉末状の水溶性高分子からなる増粘剤と、(c)粉末状の高吸収性樹脂からなる保水剤および/または(d)粉末状の水溶性ゲル化剤とを含有する粉末状の粉塵飛散抑制剤に関するものである。
まず、粉末状の珪酸塩からなる結合剤(a)について説明をする。
本発明による粉塵飛散抑制剤において、粉末状の珪酸塩からなる結合剤は石綿繊維等の繊維間を結合し固化して石綿繊維等を非飛散性の繊維化状にし、除去した特定建築材料からの再飛散を防止する働きをする。これは、水溶液の浸透性、冷水への溶解性および安全性等を考慮し、揮発性有機化合物(VOC)成分を含まない無機系の粉末結合剤であり、例えば粉末(結晶性)珪酸ソーダ等が挙げられる。
本発明の粉塵飛散抑制剤に用いる粉末状の珪酸塩の例としては、以下のものが挙げられる。
i)粉末珪酸ソーダ;粉末珪酸ソーダ1号(二酸化珪素(SiO) 50〜55%、酸化ナトリウム(NaO) 23〜27% 、モル比(SiO/NaO)2.05〜2.25)、粉末珪酸ソーダ2号(二酸化珪素 51〜60% 、酸化ナトリウム 21〜25%、 モル比(SiO/NaO)2.35〜2.65)および粉末珪酸ソーダ3号(二酸化珪素57〜61% 、酸化ナトリウム 18〜20%、 モル比3.0〜3.3)。
ii)メタ珪酸ソーダ;一般式NaO・SiO・xHO(結晶水の量により9水塩、5水塩および無水塩)、モル比(SiO/NaO)0.9〜1.1のものの粉末。
iii)オルソ珪酸ソーダ;一般式2NaO・SiO・xHO、粉状オルソ珪酸ソーダ(二酸化珪素27〜34% 、酸化ナトリウム 58〜64%、モル比 0.45〜0.55)、粒状オルソ珪酸ソーダ(二酸化珪素27〜33% 、酸化ナトリウム 58〜63%、モル比 0.45〜0.55)、65%固形オルソ硅酸ソーダ(二酸化珪素 20.0〜24.0%、酸化ナトリウム41.0〜45.0%、モル比 0.45〜0.55)および80%固形オルソ硅酸ソーダ(二酸化珪素25.5〜29.5%、酸化ナトリウム 51.5〜55.5%、モル比 0.49〜0.59)。
その中では粉末珪酸ソーダ2号およびメタ珪酸ソーダ9水塩等が好ましい。
薬剤中の粉末珪酸塩の濃度は、水100重量%に対して珪酸アルカリの固形分換算で好ましくは0.4〜30重量%、更に好ましくは1〜10重量%である。
つぎに、粉末状の水溶性高分子からなる増粘剤(b)について説明をする。
本発明による粉塵飛散抑制剤において、粉末状の水溶性高分子からなる増粘剤は、粉塵飛散抑制剤 を水溶液で用いると、石綿への浸透性に影響を与えず、粉塵飛散抑制剤の粘度を高め、加えて接着、凝集、分解、レオロジーコントロール、アルカリ溶解、湿潤、保水、吸水等の幅広い機能を発揮する。
吹付けアスベスト層が防・耐火仕様等で厚い場合(厚さ30mm以上)は、厚みに比例してm当りの薬剤所要量が多くなる。多量の薬剤を1〜2回で散布して石綿繊維等の全体を湿潤化するには、粉塵飛散抑制剤水溶液の粘度が低いと薬剤が垂れるので、粘度を高めることが好ましい。
吹付けアスベスト層の厚みの全厚を湿潤化するために必要な薬剤量を散布する場合に薬剤が垂れさせないでアスベスト層に薬剤を保持できる粘性を与えるもの、1回の薬剤散布で吹付けアスベスト層に浸透できない薬剤量をアスベスト層の表面に数mmの厚さの層状に付着させても薬剤が垂れずに保持できる性能を付与するもの、薬剤が時間をかけて吹付けアスベスト層の内部へ浸透し吹付けアスベスト層の厚みの全厚を湿潤化するものが特に好ましい。
粉末状の水溶性高分子からなる増粘剤の例としては、以下のものが挙げられる。
i)天然由来のデンプン、ゼラチン、ポリグルタミン酸、半合成のカルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース(MC)等のセルロース誘導体、
ii)アルカリ膨潤型増粘剤のポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリル酸系ポリマー、ポリアクリルアミド(PAM)、ポリエチレンオキサイド(PEO)等の合成系の水溶性高分子。
これらは単独又は組み合わせて用いる。増粘剤は珪酸塩系の結合剤と併用するため耐アルカリ性を有する水溶性高分子が適し、例えばCMC等が好ましい。
酸性タイプのCMCは、珪酸塩との併用で珪酸塩のゲルを生成する場合があり、粘度が低下することがあるので、CMCはアルカリ性であってかつエーテル化(セルロースの水酸基を部分的にカルボキシメチル基での置換)度(DS M/C)が高いものが好ましい。またCMCはpHの影響を受けるが、CMCのエーテル化度によって粘性は変化し、エーテル化度の低い(DS 0.55-0.65)および中程度の(DS 0.65-0.75)のものよりエーテル化度が高いもの(DS 0.8-1.0)程、粘性低下が少なく、CMCのエーテル化度が大きい程また重合度が低い程各種多価金属イオンの影響が少ない。
薬剤中の水溶性高分子の増粘剤の濃度は、水100重量%に対して固形分換算で好ましくは0.005〜2重量%、更に好ましくは0.03〜1重量%である。
つぎに、粉末状の高吸収性樹脂からなる保水剤(c)について説明をする。
本発明による粉塵飛散抑制剤において、粉末状の高吸収性樹脂からなる保水剤は、石綿繊維等を湿潤する性能を発揮して維持するために、薬剤散布後の吹付けアスベスト層に保水性、吸水性等の性能を与える働きをする。乾燥しやすい雰囲気下、高温下でも長時間、少なくとも散布後の翌日まで、好ましくはそれ以上2〜3日湿潤状態を維持できる保水剤、石綿粉塵の飛散を抑制するために湿潤化するのに必要な水分の保水性を付与できる保水剤、添加量が少量で効果を有する保水剤が好ましい。
粉末状の高吸収性樹脂からなる保水剤の例としては、以下のものが挙げられる。
i)デンプン系、セルロース系、ヒアルロン酸系、アミノ酸(ポリグルタミン酸)系、ポリビニルアルコール(PVA)系、アクリル系、アクリルアミド系等のポリマー。これらを単独又は組み合わせて用いる。これらの保水剤は粉末状で水と接触すると自重の100倍以上の水を迅速に吸収するものもあり、一旦吸収した水は高温下でも多少の圧力下でも離さないものが好ましい。
架橋型ポリグルタミン酸(PGA )は、その0.1重量%水溶液でも約3,000倍の水を吸収しゲル状になる。また架橋型ポリグルタミン酸はpH8以上では安定性が悪くなることがあるのでpH8未満とすることが好ましい。
これらの高吸収性樹脂は架橋型ポリアクリル酸塩系を主体とし、主に紙オムツ等に使用されている。これらはアクリルアミド、アクリル酸からできる水溶性高分子を架橋して得られ、水に不溶でしかも大きく膨潤する。
ii)イソブチレンと無水マレイン酸共重合物のナトリウム塩架橋物のアルカリ水溶性ポリマー。粒子径200メッシュパス品が溶解し易く、粒子径20メッシュパス品は溶解に時間がかかる。
薬剤中の保水剤の濃度は、水100重量%に対して固形分換算で好ましくは0.005〜2重量%、更に好ましくは0.03〜1重量%である。
つぎに、粉末状の水溶性ゲル化剤(d)について説明をする。
粉末状の水溶性ゲル化剤の代表例は、架橋型ポリアクリル酸塩である。アクリル酸ナトリウムのようなアクリル酸塩のポリマーは、分子内に多量のカルボキシル基(-COOH)を含むアニオン性高分子であり、直鎖状のポリアクリル酸ナトリウムの水溶液は粘稠で粘着力のある曳糸性を有し、架橋型ポリアクリル酸ナトリウムの水溶液はチキソトロピック性で吸水ゲル(ゼリー状、寒天状)を形成し、ゲル強度と粘着力を加味した耐水性ゲルができる。
架橋型ポリアクリル酸含有粉塵飛散抑制剤が吹付けアスベスト層内に浸透し層内でゲル化することで、粘着力や保水性が大幅に改善される。吹付けアスベストが施工された部位が天井部や梁下の場合は、吹付けアスベスト層内で浸透した薬剤のゲル化進行による収縮(引っ張る)力で下地から、吹付けアスベスト層を切り離す力が加わり、薬剤・ゲル化物を含有した吹付けアスベスト層が自重で自然落下(塊状やブロック状で脱落)させる効果が期待でき、吹付けアスベスト層の除去作業軽減化になる。
また、吹付けアスベスト層を剥離・除去する際に、外力で層がくずれても粉塵になって飛散するのを抑制でき、除去作業中や除去した特定建築材料の廃棄物を作業場内で廃棄専用プラスチック袋に回収、袋詰めする場合に、踏み潰してくずれても、繊維は束状、塊状、ブロック状なので、微細な粉塵になって飛散することを抑制できる。
粉末状の水溶性ゲル化剤としては食物繊維のグルコマンナン等も用いることができる。こんにゃく芋に含まれるグルコースとマンノースからなる多糖成分、食物繊維の水溶性グルコマンナンも同様の効果を奏する。白石綿等の吹付けアスベスト層に浸透したグルコマンナン含有粉塵飛散抑制剤が、吹付けアスベスト層内のセメント成分に由来するアルカリと反応してゲル化した場合、水溶液はアスベスト層内で耐水性ゲル(こんにゃく状)になり、こんにゃくを含有した吹付けアスベスト層はその自重で自然落下するので、吹付けアスベスト層の除去作業の軽減化になる。
薬剤中の水溶性ゲル化剤の濃度は、水100重量%に対して固形分換算で好ましくは0〜2重量%、更に好ましくは0.03〜1重量%である。
水溶性高分子増粘剤、高吸収性樹脂保水剤および水溶性ゲル化剤を合計した固形分換算合計はアスベスト層への浸透および付着を目的とする場合、好ましくは0.01〜6重量%である。特に浸透を目的とする場合は更に好ましくは0.06〜0.6重量%、特に付着を目的とする場合は更に好ましくは0.6〜2重量%である。
請求項2に係る発明は、除去処理対象物の除去前に、請求項1記載の粉塵飛散抑制剤を含む薬剤を除去処理対象物に塗布ないしは散布して湿潤化し、同処理対象物からの粉塵飛散を抑制しておく粉塵処理方法に関するものである。
請求項3に係る発明は、除去処理対象物の除去中に、請求項1記載の粉塵飛散抑制剤を含む薬剤を作業環境内に散布して、同環境内に飛散している粉塵を捕捉し落下させる粉塵処理方法に関するものである。
請求項2および3の粉塵処理方法において、粉塵飛散抑制剤はミスト状で作業環境内に散布(噴霧)した方が捕捉する効果があるので、増粘剤等の使用量を調整して粘性の低い薬剤を使用する。
また、ポリアクリル酸等の増粘剤やイソブチレン無水マレイン酸共重合物等の吸水ゲル化剤を使用することにより農薬の飛散防止(ドリフト防止効果)と同じ効果が得られる。
エアレス塗装機での空中散布において、エアレス塗装機から薬剤が噴霧されると、すぐに空中で水分の蒸散による薬剤粒子の縮小・乾燥・固化や負圧除塵装置による風(空気の流れ)および噴射粒径により拡散および飛散等が起こるが、増粘剤等をドリフト防止剤として添加することにより、薬剤の微小粒子を減少、液滴を大きくするとともに水の蒸散を抑制できる。
薬剤の空中散布後に薬剤粒子が縮小・乾燥・固化した場合、空中に浮遊しているアスベスト繊維を捕捉できないか、その効果が低下するが、増粘剤等がドリフト防止効果を有することにより作業環境抑制・空中散布の目的である吹付けアスベスト粉塵の空中に飛散して浮遊しているアスベスト繊維を有効に捕捉し落下させることができ、作業環境中のアスベスト粉塵飛散を効率良く抑制できる。
請求項4に係る発明は、除去処理対象物の除去後に、請求項1記載の粉塵飛散抑制剤を含む薬剤を除去面に塗布して残存粉塵を固化し除去面からの粉塵飛散を防止する粉塵処理方法に関するものである。
この方法では、結合性を考慮して粉塵飛散抑制剤の結合剤などの使用量を調整して結合性の強い薬剤を使用することが好ましい。
請求項5に係る発明は、除去処理対象物の除去後に、請求項1記載の粉塵飛散抑制剤を含む薬剤を隔離シート、養生シート、または廃石綿収納袋内に散布ないしは塗布して粉塵の再飛散を防止する粉塵処理方法に関するものである。
本発明の薬剤および処理工法の効果を挙げると次のごとくである。
1) 本発明の粉塵飛散抑制剤を含む液は除去作業での各種吹付けアスベスト粉塵の飛散を効果的に抑制される。
2) 本発明の粉塵飛散抑制剤を含む液は除去された特定建築材料からのアスベスト繊維の再飛散を効果的に抑制される。
3)本発明の粉塵飛散抑制剤は水溶液で用いるので、無用の有機溶剤・VOC成分を含有しない。したがって作業中の保護マスクは防塵タイプを着用、有機ガス用防毒マスクの着用は不要である。
4) 本発明の粉塵飛散抑制剤を含む液は青石綿はもとより各種石綿の飛散抑制に使用できる。
5)石綿の厚みが30〜50mmでも本発明の粉塵飛散抑制剤を含む液を1〜2回散布するだけで除去処理対象物を湿潤化できる。
6)湿式(密度約0.5g/cm)にも本発明の粉塵飛散抑制剤を含む液を1〜2回散布するだけで除去処理対象物を湿潤化できる。
7) 本発明の粉塵飛散抑制剤を含む液は垂れにくい、高粘度の薬剤を供給できる。したがって薬剤の粘度は自由に調整可能であり、各現場毎に異なる条件下のアスベスト層にも対応できる。
8) 本発明の粉塵飛散抑制剤を含む液は薬剤のm当りの使用量が多くても垂れないので、1〜2回の薬剤散布で除去処理対象物を湿潤化できる。
9)湿潤状態の持続性は1日以上持続し、翌日の作業が可能である。
10) 本発明の粉塵飛散抑制剤は、施工現場で水に溶かした水溶液で使用するので、希釈する水などの運賃や保管場所がいらない。
11) (a)粉末状の珪酸塩からなる結合剤と、(b)粉末状の水溶性高分子からなる増粘剤と、(c)粉末状の高吸収性樹脂からなる保水剤および/または(d)粉末状の水溶性ゲル化剤の配合量を、使用目的に合わせて調整して、使用目的に対応できる。
12) 空中散布剤はドリフト防止効果がある。
13) 本発明の粉塵飛散抑制剤の使用済みの空缶、空袋等の包装資材の廃棄の際には、金属缶等の不燃材は使用しておらず、段ボールおよびポリ袋等の可燃ゴミのみなので全て焼却処分できる。
このように本発明の粉塵飛散抑制剤および処理工法は、粉塵飛散抑制効果に優れ、作業の効率化が図れ、環境保全に極めて優れた性能を発揮するものであり、産業上有用な薬剤および処理方法である。
以下、実施例により本発明を具体的に詳細に説明する。尚、実施例中の重量部および%は特に記載のない限りいずれも重量基準である。また、以下に記載の重量W
表示はg単位である。
実施例で用いた材料は下記の通りである。
粉末状の珪酸塩:メタ珪酸ソータ゛9水塩、粉末珪酸ソータ゛2号、無水メタ珪酸ソーダ、粉状オルソ珪酸ソータ゛
CMC:カルボキシメチルセルロースナトリウム、商品名「サンローズF800HC」、日本製紙ケミカル社製、高粘度1%で6400mPa・s
PAA:ポリアクリル酸ナトリウム、商品名「アロンビスS」、日本純薬社製
KIゲル:イソブチレン無水マレイン酸共重合物のナトリウム塩架橋物、商品名「KIゲル201K−F2」、クラレトレーディング社製。
比較例1〜5
比較例1〜5は、市販の薬剤である。各成分の配合割合は表1に示す通りである。
実施例1〜13
実施例1〜13は、(a)粉末状の珪酸塩からなる結合剤と、(b)粉末状の水溶性高分子からなる増粘剤と、(c)粉末状の高吸収性樹脂からなる保水剤および/または(d)粉末状の水溶性ゲル化剤とを含有する粉末状の粉塵飛散抑制剤を含む水溶液からなる薬剤である。
各実施例における成分の配合割合は表2〜3に示す通りである。

Figure 2009035647
Figure 2009035647
Figure 2009035647
評価試験
比較例および実施例の液剤について下記の方法で性能を評価した。
標準試験片
吹付けアスベスト粉塵飛散抑制剤に対する標準試験片は吹付けアスベストで作製するのが理想的であるが、安全性の観点から吹付けロックウール層試験片をアスベストの代替試験片とした。
「飛散防止処理剤の標準試験法」(審査証明/アスベスト粉塵飛散防止専門委員会)の試験体作製に準じ、コンクリート型枠用合板を底板にし、木製の型枠に吹付けロックウール(ロックウール35重量%、ポルトランドセメント15重量%、水50重量%)を厚さ40mmに吹付け、7日間室温にて自然養生し、その後60℃±3℃の乾燥機にて質量変化が1重量%未満になるまで乾燥養生して硬化させ、標準試験片としてロックウール層試験片を作製した。
また、石綿除去工事現場の天井面に吹付けられていたアスベスト(青石綿)層に、粉末状の粉塵飛散抑制剤を含む薬剤を散布して試験を行った。
粉塵飛散抑制剤の試験方法についての規格がなく、以下の試験方法で特性を調べた。
この試験結果を表4〜6に示す。
1.浸透性試験(1):浸透量測定試験および浸透性評価
比較例および実施例の各水溶液について次の方法で浸透量測定を行い、下記の基準で浸透性の評価を行った。
a)浸透量測定試験方法
(1)各水溶液50gを500ccのポリカップに秤量する、
(2)ロックウール層試験片(50×50×40 mm、100 cm)の重量Wを測定する、
(3)前記ポリカップの水溶液にロックウール試験片を浸す、
(4)試験片に水溶液を吸収(浸透)させる、
(5)10分経過後に試験片を取出し、試験片の重量W10を測定する、
(6)試験片の濡れ具合、水溶液が浸透(吸収)した厚みを測定する、
(7)1時間経過後に 試験片を取出し、試験片の重量W60を測定し、浸透性を評価する。
b)浸透量の評価
10分後の浸透性=(重量W10−重量W)÷50×100
60分後の浸透性=(重量W60−重量W)÷50×100
評価基準
◎:0〜10分間に各水溶液50gの全量100%を吸収(浸透)した、
○:1時間以内に各水溶液50gの全量を吸収(浸透)した、
△:1時間以内に各水溶液50gの80%以上を吸収(浸透)した、
×:1時間以内に各水溶液50gの79%以下しか吸収できなかった。
2.浸透性試験(2):浸透速さ測定試験および浸透速さの評価
比較例および実施例の各水溶液について次の方法で浸透速さの測定を行い、下記の基準で浸透速さの評価を行った。
a)浸透速さ試験方法
(1)各水溶液50gを500ccのポリカップに秤量する、
(2)ロックウール層試験片(50×50×40 mm、100 cm)の重量W を測定する、
(3)前記ポリカップの水溶液にロックウール試験片を浸す、
(4)試験片に水溶液を吸収(浸透)させる、
(5)10分経過後に試験片を取出し、試験片の濡れ具合、水溶液が試験片に浸透(吸収)した厚みを測定する、
(6)1時間経過後に 試験片を取出し、水溶液が試験片に浸透(吸収)した厚みを測定する。
b)浸透性(速さ)の評価
浸透性=水溶液が浸透(吸収)した厚み
評価基準
◎:0〜10分間に各水溶液が試験片の厚み40mm全厚みに浸透(吸収)した、
○:1時間以内に各水溶液が試験片の厚み40mm全厚みに浸透(吸収)した、
△:1時間以内に各水溶液が試験片の厚み30mm以上に浸透(吸収)した、
×:1時間経過後、各水溶が試験片の厚み30mm以下しか浸透(吸収)しなかった。
3.保湿性試験および保湿性の評価法(濡れによる粉塵飛散抑制効果)
比較例および実施例の各水溶液について次の方法で保湿性試験を行い、下記の基準で保湿性の評価を行った。
a)保湿性試験方法
(1)各水溶液50gを500ccのポリカップに秤量する、
(2)ロックウール層試験片(50×50×40 mm、100 cm)の重量Wを測定する、
(3)前記ポリカップの水溶液にロックウール試験片を浸す、
(4)試験片に水溶液を吸収(浸透)させる、
(5)24時間経過後に試験片を取出し、試験片の重量W24を測定し、保湿性を評価した。
b)保湿性の評価(常温20℃)
保持率(保湿性)=(重量W24−重量W)÷50×100
評価基準
◎:24時間経過後、各水溶液の保持率が90%以上であった、
○:24時間経過後、各水溶液の保持率が80%以上であった、
△:24時間経過後、各水溶液を保持率が70%以上であった、
×:24時間経過後、各水溶液を保持率が69%以下であった。
4.垂れ防止性能試験および垂れ防止性能評価
比較例および実施例の各水溶液について次の方法で垂れ防止性能試験(粉塵飛散抑制剤を含む薬剤を1回で散布含浸できる液量すなわち垂れずに散布することが可能な液量の測定)を行った。
粉塵飛散抑制剤は、浸透性を重視すると粘性が低く垂れ易く、1回で散布含浸できる薬剤量が少なくなり、m当りに必要な量は2〜3回に分けて散布している。粘性が高いと浸透しにくくなるが1回で散布含浸できる薬剤量は多くなる。この兼ね合いで、粉塵飛散抑制剤の効果を有効に実施するために、浸透性に優れ、1回で散布出来る数量が多い方が好ましい。
粉塵飛散抑制剤の垂れ防止性能の評価法は、下記の方法で、天井面の吹付けアスベスト層に下から散布した場合に垂れずに浸透する液量により評価した。
垂れ防止試験方法
(1)薬剤散布に使用するエアレス塗装機を用いて、評価する薬剤を単位時間(min)ポリ袋内等に吐出させ、その薬剤を全量回収して重量(kg)を測定し、吐出量(kg/min)を算出する。
吐出量(kg/min)=重量(kg)÷時間(min)
(2)天井面の吹付けアスベスト層の所定の面積(m)に比較例および実施例の粉塵飛散抑制剤含有液剤をエアレス塗装機で散布し、各薬剤が垂れ始める寸前までの散布時間(min)を測定する。
(3) 吹付けアスベスト層に垂れずに含浸した薬剤量を求める。次の計算式で含浸した薬剤量(kg/m)を算出する。
含浸薬剤量(kg/m)=吐出量(kg/min)×吐出時間(min)÷散布面積(m)
(4)2回目の含浸薬剤量(kg/m)は、薬剤が垂れ始める寸前までの散布時間で1回目を終了した後、10分間養生、薬剤を浸透させた後、更に2回目の薬剤が垂れる寸前までの散布時間から算出した。
5.アスベスト粉塵飛散抑制試験および粉塵飛散抑制剤性能評価
吹付けアスベスト除去時のアスベスト粉塵飛散抑制試験は、天井面に施工された吹付けアスベスト(青石綿)層(平均厚み50mm)にエアレス塗装機を用いて飛散抑制剤を垂れる寸前まで散布し、10分経過後更に飛散抑制剤を垂れるまで散布する。10分間養生し、除去するアスベスト層に薬剤が浸透・湿潤化した後、手作業でヘラによるケレン作業を行い、吹付けアスベスト層の剥離除去を行う。
粉塵飛散抑制効果の確認は、除去作業環境中のアスベスト粉塵濃度測定を行うのが理想的であるが、施工面積が約2mと狭いことから目視判定とした。除去作業の際に除去した吹付けアスベスト層からのアスベスト粉塵の飛散状況、飛散の有無を目視で判定する。粉塵飛散抑制剤性能の評価は、アスベスト粉塵の飛散が認められない場合を合格とした。
6.薬剤付着量試験
(1)ロックウール層試験片(50×50×40mm、100cm)の重量Wを測定する、
(2)試験片の表面(50×50mm、25cm)に水溶液の薬剤を付着させる、
(3)直ちに、試験片の表面(薬剤付着面)を下にして保持する、
(4)10分経過後に試験片の重量W10を測定する、
(5)次の計算式で付着した薬剤量(kg/m)を算出する。
薬剤付着量(kg/m)=(W10―W)÷25×10000
Figure 2009035647
Figure 2009035647
Figure 2009035647
上記試験結果から明らかなように、実施例の粉塵飛散抑制剤はいずれの項目においても良好な結果を示した。

Claims (5)

  1. (a)粉末状の珪酸塩からなる結合剤と、(b)粉末状の水溶性高分子からなる増粘剤と、(c)粉末状の高吸収性樹脂からなる保水剤および/または(d)粉末状の水溶性ゲル化剤とを含有する粉末状の粉塵飛散抑制剤。
  2. 除去処理対象物の除去前に、請求項1記載の粉塵飛散抑制剤を含む薬剤を除去処理対象物に塗布ないしは散布して湿潤化し、同処理対象物からの粉塵飛散を抑制しておく粉塵処理方法。
  3. 除去処理対象物の除去中に、請求項1記載の粉塵飛散抑制剤を含む薬剤を作業環境内に散布して、同環境内に飛散している粉塵を捕捉し落下させる粉塵処理方法。
  4. 除去処理対象物の除去後に、請求項1記載の粉塵飛散抑制剤を含む薬剤を除去面に塗布して残存粉塵を固化し除去面からの粉塵飛散を防止する粉塵処理方法。
  5. 除去処理対象物の除去後に、請求項1記載の粉塵飛散抑制剤を含む薬剤を隔離シート、養生シート、または廃石綿収納袋内に散布ないしは塗布して粉塵の再飛散を防止する粉塵処理方法。
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