JP2006095841A - 記録用紙 - Google Patents

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真 佐久間
Masaaki Fukunaga
正明 福永
Yuji Kohama
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Abstract

【課題】 裏面が印画紙調の風合い(外観・手触り、光沢性)を持たせた高級感があって帯電防止性の記録用紙を提供する。
【解決手段】 支持体の表面に顔料と結着剤を含有するインク受容層を有する記録用紙において、支持体の裏面に、熱可塑性樹脂をラミネートし、鏡面仕上げしたクーリングロールで冷却固化して形成した熱可塑性樹脂層を設け、さらにその上に、無機顔料とバインダーを含有する塗工層を設け、裏面表面の75°光沢度が50%以下とした記録用紙。

Description

本願発明は表面にインク受容層を設けた記録用紙に関し、特にインクジェット記録用紙に関する。
光沢など高級感を付与したインクジェット記録用紙(以下IJ用紙)では、裏面にラミネート加工を施して、印画紙様の風合い(裏面の外観、手触り)を持たせたり、プリンター走行性(用紙が正しく送られて印字がずれない、2枚以上重なって送られる重送の防止)を向上させたことが知られている(特許文献1:特許第3551047号公報)。特許文献1には、記録面である光沢層と反対側に、ポリオレフィン樹脂含有層を溶融押出しラミネート法により形成し、マット仕上げしたクーリングロールで冷却固化し、75°光沢度が50%以下のマット面を作成する方法が開示されている。また、ポリオレフィン樹脂の曲げ剛性は3000kg/cm以上であること、あるいは、ポリオレフィン樹脂含有層はポリプロピレン又はプロピレンと他のオレフィンとの共重合体を含有すること、ポリオレフィン樹脂含有層の厚さは10〜30μmが好ましいことなどが開示されている。そして、比較例2には鏡面仕上げしたクーリングロールではマット調に仕上げることは不適当であることが開示されている。
特許第3551047号公報
本発明は表面側に光沢性があり、裏面が印画紙調の風合い(外観・手触り、光沢性)を持たせた高級感があって帯電防止性の記録用紙を提供することを目的とする。さらに、用紙の搬送性を改善し使用性を向上させるものである。
本発明の主な構成は次のとおりである。
(1) 支持体の表面に顔料と結着剤を含有するインク受容層を有する記録用紙において、支持体の裏面に、熱可塑性樹脂をラミネートし、鏡面仕上げしたクーリングロールで冷却固化して形成した熱可塑性樹脂層を設け、さらにその上に、無機顔料とバインダーを含有する塗工層を設け、裏面表面の75°光沢度が50%以下であることを特徴とする記録用紙。
(2) 塗工層中の無機顔料としてタルクを含有することを特徴とする(1)記載の記録用紙。
(3) 塗工層中に保水剤として、カルボキシメチルセルロース及び/又はポリビニルアルコールを含有することを特徴とする(1)又は(2)記載の記録用紙。
(4)熱可塑性樹脂層の厚さが20μm以下である(1)〜(3)のいずれかに記載の記録用紙。
(5) 記録用紙がインクジェット記録用であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の記録用紙。
(6) インク受容層が、支持体の表面に顔料と結着剤を含有する塗工層を設けた後、前記塗工層表面に前記結着剤を凝固させる処理液を塗布し、前記処理液が塗布された塗工層が湿潤状態にある間に該塗工層を加熱した鏡面に圧着して乾燥し形成してなるものであって、前記顔料は一次粒子径が10〜100nmで、かつ前記一次粒子径に対する二次粒子径の比が1.5〜3.0であるコロイダルシリカを含有する(1)〜(5)のいずれかに記載の記録用紙。
本発明は表面側に光沢性があり、裏面が印画紙調の風合い(外観・手触り、光沢性)を持たせた高級感のある記録用紙である。裏面に設けた熱可塑性樹脂層の上に無機顔料とバインダーを含有する塗工層を設けてマット調仕上げと帯電防止性を向上させることができた。そして、裏面表面の75°光沢度が50%以下にして、照りを抑えたものである。
裏面をマット調に仕上げるにあたり、マット仕上げの表面を有するクーリングロールなど特殊な機器を必要とせずに、通常の製造機器を用いて製造できるものである。特に、インクジェット記録用紙に適している。
さらに、帯電防止性を向上させることにより、搬送性を良好にし、また、埃などを吸い付けて汚れ易くなることを防止できる。
本発明は、支持体の表面にインク受容層を形成し、裏面に熱可塑性樹脂薄膜層を鏡面仕上げクーリングロールにて冷却固化して形成し、更にその上に無機顔料とバインダーを含有する塗工層を設けて、マット調に仕上げた記録用紙である。そして、裏面表面の75°光沢度が50%以下にすることによって、照りを印画紙調の風合いを表出したものである。インク受容層は光沢を出すことにより銀塩写真のような仕上げをすることができるものである。
本発明で使用する製造工程は、ラミネート手段、鏡面クーリングロールなど通常の製造手段をそのまま使用することができるものである。
<支持体について>
・支持体種類
本発明に使用される支持体は、例えば、塗工紙、未塗工紙等の紙、合成紙、フィルム等を挙げることができるが、通気性を有する紙が好適に用いられる。紙の原料パルプとして、化学パルプ(針葉樹の晒又は未晒クラフトパルプ、広葉樹の晒又は未晒クラフトパルプ等)、機械パルプ(グランドパルプ、サーモメカニカルパルプ、ケミサーモメカニカルパルプ等)、脱墨パルプ等を単独又は任意の割合で混合して使用することが可能である。また、 前記紙のpHは、酸性、中性、アルカリ性のいずれでも良い。
また、不透明度を向上させるため、前記紙中に填料を含有させることが好ましいが、この填料は、水和珪酸、ホワイトカーボン、タルク、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、酸化チタン、合成樹脂填料等から適宜選択して使用することができる。その他、必要に応じて内添、外添工程にて定着剤、顔料、染料、サイズ剤、紙力向上剤等を添加して、従来公知の製造方法に従い抄紙される。
<裏面樹脂層について>
・樹脂の種類
ポリオレフィン樹脂、例えば低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、超低密度線状ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリメチルペンテン、エチレン・ペンテン-1共重合体、エチレン・4-メチルペンテン-1共重合体及びエチレン-ブテン-1共重合体等のラミネート加工可能な樹脂等が挙げられる。中でも、良好な搬送性を与えかつ汎用で低価格等の理由から、高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンの混合物が好ましく、主成分は滑り性などの観点から高密度ポリエチレンであることが好ましい。
・添加物
酸化チタン、炭酸カルシウム等の無機填料、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、滑剤、可塑剤等を添加してもよい。
・裏面樹脂層形成手段
溶融押出しラミネーション法や共押出しラミネーション法等、公知の方法を単独で、又はこれらを適宜組合せて、紙基材に熱可塑性樹脂層を積層し、製造することができる。その際、溶融した樹脂と接するクーリングロールとして周面を鏡面仕上げとしたものを用いる。
・裏面樹脂層厚さ
特に制限されるものではないが、20μm以下、好ましくは10μm以下である。薄いほど紙基材表面の凹凸を反映して光沢が抑えられ、よりマット調な面感が得られやすく好ましい。下限は特に限定されるものではないが、薄すぎると樹脂膜が破れ成膜性に問題が生じる。所望の品質が得られるように、樹脂の種類や装置の操業条件等を適宜調整しながら設定すればよい。
・裏面光沢度
印画紙調の風合いを出すためには、50%以下、より好ましくは45%以下が望ましい。
・表面処理
塗工適性を付与するため表面にコロナ処理等を施すことが望ましい。
<塗工層について>
・塗工層の機能
光沢を抑えマットな風合いを与えるとともに、表面抵抗を下げて帯電防止性を付与することができる。通常、樹脂をラミネート後は×1015(Ω/□)以上であるところ、×1013(Ω/□)さらには×1011(Ω/□)程度まで下げることができる。帯電防止性が付与されると搬送性が良好になり、また埃を吸い寄せずクリーンな表面となる。
・無機顔料の種類
例えばクレー、シリカ、炭酸カルシウム、タルク等が挙げられる。中でもタルクが好ましい。
タルクは平板上で柔らかく、塗工層の摩擦係数が低くマットな風合いを出しやすい。また、用紙を重ねておいたとき、下の用紙の光沢層面を傷付けにくい。炭酸カルシウムやシリカを用いた場合は、樹脂表面を覆い凹凸のある紙表面のような風合いとなり、摩擦係数が高く、樹脂の表面調も損なわれてしまう。
顔料の粒径は特に限定されず、通常10μm以下程度である。小さい方が塗料中で安定(沈降しにくい)であり、また、小さく均一な粒径であると美麗性に優れた面が得られ好ましい。
・バインダーの種類
例えばスチレン、ブタジエン、アクリロニトリル、各種アクリル酸、エチレン、プロピレン、酢酸ビニル、塩化ビニル等をモノマー成分とする単独重合体、共重合体及び/又はこれらの変性物を、ウレタン樹脂やエポキシ樹脂等と混合して、あるいは混合せずに用いることができる。
・無機顔料とバインダーの使用量
無機顔料とバインダーの配合比率は8:2〜2:8が好ましい。バインダーの配合比率が少なすぎると、表面の風合いが樹脂層を設ける前の紙(原紙)の風合いになり、バインダーの配合比率が多すぎると、表面の光沢度が高くなり印画紙様の風合いが損なわれる。
・塗工方法
エアナイフコーター、ブレードコーター、ロールコーター、カーテンコーター、グラビアコーター、ダイコーター、バーコーター等の従来公知の方式を適宜使用できる。
塗布量は特に限定されず、通常0.1〜20g/m程度。塗布量が少ない方がマット感を得られやすいが、少なすぎてもマット感を出しきれないため、所望の品質に応じて適宜設定すればよい。
<塗工層に加える保水剤について>
・保水剤の機能
塗料調整後に塗料を放置しておくと顔料が沈降してしまうことがある。保水剤(増粘剤)を添加することが有効である。
・保水剤の種類
例えばポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、デンプン、ポリエチレンオキサイド、ゼラチン等の親水性高分子等。中でもポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース(CMC)が好ましい。これらを用いると表面抵抗も下がり好ましい。
・保水剤使用量
塗料固形分100重量%に対して1重量%以上(例えば本発明の実施例1では1.1重量%)と多めに用いる。保水剤が塗工層バインダーと同じ種類である場合は、バインダーとしての添加量が十分多いため、新たに保水剤分として加える必要はない。
<インク受容層について>
インク受容層の機能役割
支持体の表面に設けられるインク受容層は、顔料と結着剤(バインダー)を主成分とし、インクを吸収してインク中の染料を固定化(定着)して画像形成させる機能を有する。
・顔料
コロイダルシリカ、合成シリカ(湿式法合成シリカや気相法合成シリカ等)、コロイダルアルミナ、アルミナ(α型、γ型、θ型)、アルミナ水和物(アルミナゾル、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト等)、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、タルク、クレー、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、ゼオライト、水酸化マグネシウム等の無機白色顔料や、スチレン樹脂微粒子、アクリル樹脂微粒子、尿素樹脂微粒子、メラミン樹脂微粒子等の有機顔料等を併用できる。
中でもコロイダルシリカが好ましく、特に、一次粒子が複数個凝集したものであって一次粒子径が10〜100nmで、かつ一次粒子径に対する二次粒子径の比が1.5〜3.0であることを特徴とする、ピーナッツ状コロイダルシリカが好ましい。ピーナッツ状コロイダルシリカは、アルコキシシランを原料としてゾルゲル法により合成し、合成条件によって一次粒子径(BET法粒子径)や二次粒子径(動的光散乱法粒子径)がコントロールされる。また、その分散状態を顕微鏡で観察した場合に、球状の一次粒子が通常2〜3個結合した形状を有し、これを便宜上「ピーナッツ状」と称する。この一次粒子の結合個数を平均した値は、上記比(二次粒子径/一次粒子径)にほぼ対応する。ピーナッツ状のコロイダルシリカは光沢感とインク発色性、インク吸収性をともに満足させることができる。このようなコロイダルシリカとしては、扶桑化学工業社製のクォートロンを挙げることができる。
・結着剤
皮膜形成が可能な高分子化合物を用いることができる。たとえば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、酸化澱粉やエステル化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセルロースやヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク等の水溶性樹脂や、ウレタン樹脂、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、尿素樹脂、アルキッド樹脂及びこれらの誘導体等を単独使用又は併用することができる。
中でも、皮膜にしたときの透明性が良好であるポリビニルアルコールを含有することが好ましい。結着剤としてポリビニルアルコールを用いた場合は、インク吸収性、発色性が特に向上し、また、後述するキャストコート法によりインク受容層を設けた場合、高い光沢感を有するインクジェット記録用紙を得ることができる。ポリビニルアルコールはインク受容層の全結着剤に対し50〜100質量%含まれることが好ましい。
また、結着剤としてカゼインを含有することが好ましい。カゼインを配合した場合、後述するゲル化キャスト法(凝固法)を用いてインク受容層を形成する際、塗工液の塗工性が良好になる。カゼインの配合量はインク受容層中に5〜20質量%程度含有されることが好ましい。カゼインの配合量が少ないとゲル化キャスト法で製造する際の凝固性が低下し、生産性が低下し、20質量%を超えるとインク受容層のインク吸収性が低下する傾向にある。
・顔料と結着剤の配合量
顔料100質量部に対して3〜50質量部であることが好ましく、3〜30質量部であり、特に好ましくは3〜20質量部であることがより好ましいが、必要な塗工層強度が得られる限り、特に限定されるものではない。但し、結着剤の配合量が3質量部未満であると、塗膜強度が低くなり、50質量部を超えると、顔料の配合割合が減少してインク吸収性が低下する傾向にある。インク受容層中の結着剤の含有量としてはインク受容層中に3〜28質量%の割合で含有されることが好ましく、さらには9〜25質量%であることが好ましい。
・その他成分
インク受容層は、上記した顔料と結着剤を含むが、その他の成分、例えば、増粘剤、消泡剤、抑泡剤、顔料分散剤、離型剤、発泡剤、pH調整剤、表面サイズ剤、着色染料、着色顔料、蛍光染料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定化剤、防腐剤、耐水化剤、染料定着剤、界面活性剤、湿潤紙力増強剤、保水剤、カチオン性高分子電解質等を、本発明の効果を損なわない範囲内で適宜添加することができる。インク受容層における顔料と結着剤の合計質量は固形分換算で90質量%以上程度とすることができる。
・塗工方法
インク受容層となる塗工液の塗工方法としては、ブレードコーター、エアナイフコーター、ロールコーター、ブラッシュコーター、キスコーター、スクイズコーター、カーテンコーター、ダイコーター、バーコーター、グラビアコーター、ゲートロールコーター、ショートドウェルコーター等の公知の塗工機をオンマシン、あるいはオフマシンで用いた塗工方法の中から適宜選択することができる。
インク受容層の塗工量は、支持体の表面を覆い、かつ充分なインク吸収性が得られる範囲で任意に調整することができるが、記録濃度及びインク吸収性を両立させる観点から、片面当たり、固形分換算で5〜30g/mであることが好ましく、特に、生産性をも加味すると10〜25g/mであることが好ましい。30g/mを超えると、後述するキャストドラム鏡面仕上げ面からの剥離性が低下し、塗工層が鏡面仕上げ面に付着するなどの問題を生じる。インク受容層の塗工量を多くする必要がある場合には、インク受容層を多層にする(又は、多数回塗工する)ことも可能である。
・アンダー層
支持体とインク受容層の間にインク吸収性、接着性他各種機能を有するアンダー層を設けても良い。アンダー層は、インク又はインク溶媒を吸収することを目的とし、顔料と結着剤を主成分とする。アンダー層の顔料としては、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、焼成クレーなど、インク受容層に用いられる公知の顔料を単独又は混合して用いることができる。また結着剤としては、ポリビニルアルコールや澱粉等の水溶性樹脂やエチレン酢酸ビニル共重合樹脂、スチレンブタジエン共重合樹脂などのエマルジョン樹脂等、公知の結着剤を使用することができる。また、アンダー層にはサイズ剤、インク定着剤、界面活性剤、染料など公知の助剤を必要に応じて適宜添加してもよい。なお、アンダー層は多層であっても1層であってもよく、又、多数回塗工してもよい。
インク吸収性の向上の点からは、アンダー層の顔料の平均吸油量が100ml/100g以上であることが好ましい。
アンダー層の塗工量は、支持体の表面を覆い、かつ充分なインク吸収性が得られる範囲で任意に調整することができるが、記録濃度及びインク吸収性を両立させる観点から、片面当たり、固形分換算で3〜30g/m2 であることが好ましい。
・キャストコート法によるインク受容層の形成
より高級感を付与するためには、高光沢となるキャストコート法により形成されることが望ましい。インク受容層となる塗工液を上記したようにして支持体に塗布した後、塗工液中の結着剤(特に水系結着剤)を凝固させる処理液を塗工層に塗布し、塗工層を湿潤状態にさせる。そして、湿潤状態の塗工層を、加熱した鏡面仕上げ面に圧着し乾燥することにより、インク受容層を形成し、その表面に光沢を付与する。
このような塗工方法は一般にキャストコート法と呼ばれる。キャストコート法としては、(1)塗工層が湿潤状態にある間に鏡面仕上げした加熱ドラムに圧着して乾燥するウェットキャスト法(直接法)、(2)湿潤状態の塗工層を一旦乾燥あるいは半乾燥した後に再湿潤液により膨潤可塑化させ、鏡面仕上げした加熱ドラムに圧着し乾燥するリウェットキャスト法(再湿潤法)、(3)湿潤状態の塗工層を凝固処理によりゲル状態にして、鏡面仕上げした加熱ドラムに圧着し乾燥するゲル化キャスト法(凝固法)、の3種類が知られている。
本発明においては、処理液を塗布する時点の塗工層は、湿潤状態であっても乾燥状態であっても良い。塗工層が湿潤状態の場合は、前述のゲル化キャスト法に相当し、塗工層が乾燥状態の場合は前述のリウェットキャスト法に相当する。特に、塗工層が湿潤状態である場合(ゲル化キャスト法の場合)は、インク受容層表面に鏡面仕上げ面を写し取りやすく、塗工層表面の微小な凹凸を少なくすることができるので、得られたインク受容層に銀塩写真並の光沢感を付与させ易くなる。処理液を塗布する方法としてはロール、スプレー、カーテン方式等があげられるが、特に限定されない。
鏡面(ドラム)の加熱方法としては、蒸気、電熱線、誘導発熱コイルなどで所定の温度まで加熱することができる。なお、支持体上にインク受容層等を塗布するための塗工装置と鏡面ドラムを有する塗工設備を、通常、キャストコーターと称する。
(処理液)
凝固キャスト法に用いる凝固剤(処理液)としては、例えば蟻酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、塩酸、硫酸、炭酸等と、カルシウム、亜鉛、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、バリウム、鉛、カドミウム、アンモニウム等との塩、及びホウ砂、各種ホウ酸塩等が挙げられる。本発明においては、これらの中から選択された少なくとも1種を用いることができる。
特に、水系結着剤としてポリビニルアルコールを用いた場合には、ポリビニルアルコールを凝固する作用を有する処理液としてホウ酸とホウ酸塩とを含有する液を用いることが好ましい。ホウ酸とホウ酸塩とを混合して用いることにより、凝固時の固さを適度なものとすることが容易となり、インク受容層に良好な光沢感を付与できる。
処理液中のホウ酸塩とホウ酸の配合比は、無水物換算後の質量比で、ホウ酸塩/ホウ酸=1/4〜2/1の間であることが好ましい。上記配合比が1/4未満の場合、ホウ酸の割合が多くなりすぎてインク受容層中のポリビニルアルコールの凝固が不充分になり、処理液を付与するロールに軟凝固のインク受容層が付着し、良好な湿潤状態のインク受容層が得られないことがある。一方、上記配合比が2/1を越える場合、インク受容層中のポリビニルアルコールが硬く凝固しすぎ、鏡面ドラム表面の光沢面を写し取り難く、良好な光沢面が得にくくなることがある。
本発明で用いられるホウ酸塩としては、ホウ砂、オルトホウ酸塩、二ホウ酸塩、メタホウ酸塩、五ホウ酸塩、及び八ホウ酸塩等を挙げることができる。なお、ホウ酸塩は特にこれらに限定されるものではないが、コスト、入手性等の観点からは、ホウ砂を用いることが好ましい。処理液中のホウ酸塩及びホウ酸の濃度は必要に応じて適宜調整することができるが、処理液中のホウ酸塩とホウ酸の濃度の合計が、無水物換算で1〜8質量%の範囲であることが好ましい。ホウ酸塩及びホウ酸の濃度、特にホウ酸塩の濃度が高すぎるとポリビニルアルコールの凝固が強くなりすぎ、白紙光沢度が低下する傾向にある。また、濃度が高いと処理液中にホウ酸が析出しやすくなるので、処理液の安定性が悪くなる。
水系接着剤としてカゼインを用いる場合は、カゼインを凝固させる作用を有する処理液として、蟻酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、塩酸、硫酸等のカルシウム、亜鉛、マグネシウム等の各種の塩を含有する水溶液が用いられる。
処理液には、必要に応じて顔料分散剤、保水剤、増粘剤、消泡剤、防腐剤、着色剤、耐水化剤、湿潤剤、蛍光染料、紫外線吸収剤、カチオン性高分子電解質等を適宜添加することができる。
また、インク受容層(キャスト処理前の塗工層)に処理液を塗布する方法は特に制限されず、公知の方法(例えばロール方式、スプレー方式、カーテン方式等)の中から適宜選択すればよい。
さらに、鏡面ドラムからのインク受容層の剥離を容易にするため、インク受容層用塗工液及び処理液に、剥離剤を添加してもよい。ここで、剥離剤の融点は90〜150℃であることが好ましく、特に95〜120℃であることが好ましい。上記の範囲においては剥離剤の融点が鏡面仕上げの金属表面温度とほぼ同等となるため、剥離剤の剥離能が最大となる。剥離剤は上記特性を有していれば特に限定されるものではないが、ポリエチレン系のワックスエマルジョンを用いることが好ましい。
・光沢度
インク受容層表面の75°光沢度が50%以上であると、銀塩写真のような光沢感が得られるので好ましい。
<印字時搬送性についてその他>
搬送性の指標として摩擦係数を測定するが、JIS P8147に規定される一般的な方法で測定した場合は値に差がなく、しかし実際に印字装置にかけると重送などが起こり、摩擦係数と搬送性との因果関係がわからなかった。そこで、本発明では、次のような、搬送性の指標となる独自の方法を見出した。
210mm×297mm大の試験片2枚を表裏が接するように重ね合わせ、荷重500gをかけて、上側の試験片を下側の試験片の上を速さ10mm/minで滑らせたときの摩擦係数を測定した。静摩擦係数は上側の試験片が移動し始める瞬間に示す最初のピークから算出した値、動摩擦係数は引き続き上側の試験片が移動している間に示す摩擦力から算出した値であり、次式で表す。本発明においては、静摩擦係数の値は0.8以下、動摩擦係数の値は0.6以下であることが好ましい。
[実施例]
以下に、本願発明を実施例に基づいて説明する。なお、特にことわらない限り、部及び%は重量部及び重量%を表す。また、各実施例比較例で得られたインクジェット記録用紙について、以下の評価を行った結果を表1、表2に示す。
[評価方法]
・光沢度
ISO 8254−1に準拠し、(株)村上色彩技術研究所製光沢度計GM−26PROを使用して、75°光沢度を測定した。
・裏面の美麗性
印画紙様の外観を有するかどうか、目視と手触りから次の基準で評価した。
○:適度な光沢性を有し手触りも滑らかで、印画紙様の風合いを有する。
×:蛍光灯の光を映すと眩しく感じツルツルとした手触りで、印画紙様の風合いを持たない。また、表裏の判別がしにくい。
・摩擦係数
210mm×297mm大の試験片2枚を表裏が接するように重ね合わせ、荷重500gかけて、上側の試験片を下側の試験片の上を速さ10mm/minで滑らせたときの摩擦係数を測定した。上側の試験片が移動し始める瞬間に示す最初のピークから算出した値を静摩擦係数、引き続き上側の試験片が移動している間に示す摩擦力から算出した値を動摩擦係数の値とした。
・表面抵抗
三菱化学(株)製の装置HIREST-UP MCP-HT450を使用し、三菱化学法(MCC-A)に従い、23℃、50%RH環境下において、印加電圧500V、測定時間60秒の条件にて測定した。
・搬送性
プリンター(エプソン社製PMG−800)に用紙を20枚積載し連続印字テストを行った。20枚1セットで5セットをテストした際の、正常に搬送しなかった(不送り、重送、印字位置不良)回数をカウントし、次の基準で示した。
○:まったく問題無し。
×:不送り、重送が1枚以上あった。
[インクジェット記録用キャストコート紙の製造]
坪量170g/mの原紙の片面に、ブレードコーターを用いて塗工量が8g/mとなるように下記アンダー層用塗工液を塗工し、140℃で送風乾燥し、アンダー層を形成した。
次いで、アンダー層上に、ロールコーターを用いて塗工量が20g/mとなるよう下記インク受容層用塗工液を塗工し、塗工層が湿潤状態にあるうちに、下記凝固液を用いて凝固させ、続いてプレスロールを介して、加熱された鏡面仕上げ面に塗工層を圧着して鏡面を写し取り、坪量198g/mのインクジェット記録用キャストコート紙を得た。
(アンダー層用塗工液)
顔料として、合成シリカ(ファインシールX−37:株式会社トクヤマ社製)100部、結着剤としてラテックス(LX438C:住友化学工業株式会社製の商品名)5部及びポリビニルアルコール(PVA117:株式会社クラレ社製の商品名)24部、サイズ剤(ポリマロン360:荒川化学工業株式会社製の商品名)5部を配合し、濃度20%の水性塗工液を調製した。
(インク受容層塗工液)
顔料として、ピーナッツ状コロイダルシリカ(平均一次粒子径15nm、二次粒径40nm、二次粒径/一次粒径=2.7、クォートロンPL−1:扶桑化学工業社製の商品名)50部と、比表面積130m/gの気相法シリカ(アエロジル130:日本アエロジル株式会社製)50部とを用い、バインダーとして重合度3500のポリビニルアルコール(PVA235:クラレ株式会社製の商品名)5部を用い、さらに消泡剤0.2部を配合して濃度20%の塗工液を調製した。
(凝固液)
ホウ砂2%とホウ酸2%の混合物と、離型剤(FL−48C:東邦化学工業社製)0.2%とを配合して凝固液を調整した。ホウ砂とホウ酸の配合質量比(ホウ砂/ホウ酸)は1/1とし、上記濃度は、ホウ砂をNaで換算し、ホウ酸をHBOで換算したものについての値とした。
[裏面熱可塑性樹脂層の組成物]
<ポリオレフィン樹脂組成物A>
低密度ポリエチレン樹脂18部(密度0.92g/cm2)/高密度ポリエチレン樹脂82部(密度0.97g/cm2
<ポリオレフィン樹脂組成物B>
ポリプロピレン樹脂(密度0.92g/cm2
ポリオレフィン樹脂組成物Aを、上記のインクジェット記録用キャストコート紙のインク受容層と反対面に、Tダイを用いて押出温度300℃にて樹脂層厚さが9μmとなるように押出ラミネーションを行い、直ちに、鏡面仕上げのクーリングロールと硬度95度のニップロールを用いて線圧15kgf/cmで押圧・圧着し、ポリオレフィン樹脂層を仕上げし、コロナ処理して基材シートを得た。
次に、塗工層として、カルボキシメチルセルロース0.5重量部、粒径5.0〜8.0μmのタルク30重量部を分散した水溶液に、スチレン変成アクリル酸エステル共重合体樹脂の水系分散液(濃度47%、平均粒径0.12μm)15重量部を混合し、固形分濃度15重量%の塗工液を調製した。この塗工液を、上記基材シートのポリオレフィン樹脂層上にグラビア塗工機を使用して、塗布量1.2g/mとなるように塗布、乾燥しインクジェット記録用紙を得た。
ポリオレフィン樹脂組成物Aに代えて、ポリオレフィン樹脂組成物Bを使用したこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を得た。
塗工層中のスチレン変成アクリル酸エステル共重合体樹脂の水系分散液に代えて、ポリビニルアルコールを15重量部使用し、かつカルボキシメチルセルロース0.5重量部を添加しなかったこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を得た。
[比較例1]
ポリオレフィン樹脂組成物Aを、上記のインクジェット記録用キャストコート紙のインク受容層と反対面に、Tダイを用いて押出温度300℃にて樹脂層厚さが20μmとなるように押出ラミネーションを行い、直ちに、マット仕上げのクーリングロールと硬度95度のニップロールを用いて線圧15kgf/cmで押圧・圧着し、ポリオレフィン樹脂層をマット仕上げしコロナ処理して、これをインクジェット記録用紙とした。
[比較例2]
塗工層を設けなかったこと以外は、実施例1と同様にして積層シートを得て、これをインクジェット記録用紙とした。

Claims (6)

  1. 支持体の表面に顔料と結着剤を含有するインク受容層を有する記録用紙において、支持体の裏面に、熱可塑性樹脂をラミネートし、鏡面仕上げしたクーリングロールで冷却固化して形成した熱可塑性樹脂層を設け、さらにその上に、無機顔料とバインダーを含有する塗工層を設け、裏面表面の75°光沢度が50%以下であることを特徴とする記録用紙。
  2. 塗工層中の無機顔料としてタルクを含有することを特徴とする請求項1記載の記録用紙。
  3. 塗工層中に保水剤として、カルボキシメチルセルロース及び/又はポリビニルアルコールを含有することを特徴とする請求項1又は2記載の記録用紙。
  4. 熱可塑性樹脂層の厚さが20μm以下である請求項1〜3のいずれかに記載の記録用紙。
  5. 記録用紙がインクジェット記録用であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の記録用紙。
  6. インク受容層が、支持体の表面に顔料と結着剤を含有する塗工層を設けた後、前記塗工層表面に前記結着剤を凝固させる処理液を塗布し、前記処理液が塗布された塗工層が湿潤状態にある間に該塗工層を加熱した鏡面に圧着して乾燥し形成してなるものであって、前記顔料は一次粒子径が10〜100nmで、かつ前記一次粒子径に対する二次粒子径の比が1.5〜3.0であるコロイダルシリカを含有する請求項1〜5のいずれかに記載の記録用紙。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009035647A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Daiso Chemical Co Ltd 粉塵飛散抑制剤および粉塵処理方法
JP2018506446A (ja) * 2014-12-10 2018-03-08 レオンハード クルツ シュティフトゥング ウント コー. カーゲー 吸収媒体、転写フィルム、セキュリティエレメント及びセキュリティエレメントを個人化するための方法

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