JP2009034986A - 多層シート、容器および包装体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多層シート1Aは、ポリオレフィン層111とバリア層112と水分吸収接着剤層113とからなる最外層11と、第一のポリオレフィン層121とバリア層122と第二のポリオレフィン層123とからなる基材層12と、剥離層13とを備えている。最外層11は、ラミネーション用フィルムとして使用される層であり、ポリオレフィン層111、バリア層112、水分吸収接着剤層113からなる3層構成となっている。基材層12は、第一のポリオレフィン層121、バリア層122および第二のポリオレフィン層123からなる3層構成となっている。
【選択図】図1
Description
金属缶の長所としては、(1)液体、気体、光線の遮断性が大きく、長期保存(1年以上)が可能であること、(2)熱と電気伝導性がよく、加熱・冷却効率が良好であること、(3)頑丈で剛性があるため、大量積載と大量輸送が可能であること、(4)常温で高速かつ高精度な成形加工が可能であること、等が挙げられる。
そして、このような問題点に加え、近年の環境配慮を重要視して、脱金属化に目を向けるメーカーが広がりつつある。
例えば、特許文献1には、樹脂からなる積層体にガスバリア層を設け、ガスバリア層の端部を被覆することによって密封性を向上させる技術が開示されている。
そこで、本発明は、金属缶並みの酸素バリア性を有し、易開封性、密封性および耐熱性を備えた多層シート、容器および包装体を提供することを目的とする。
この発明によれば、最外層の基材層に接する側に水分吸収接着剤層が設けられているので、ボイル・レトルト熱処理において、外部から侵入する水分が水分吸収接着剤層で吸収され、基材層まで到達することを防止することができる。
また、バリア層は、ボイル・レトルト熱処理において、吸湿後は経時により水分を放出してバリア性能を回復する。したがって、バリア層が、水分吸収接着剤層より外側に設けられていることにより、バリア層のバリア性能の回復が早い。
以上より、酸素バリア性に優れた多層シートを提供することができる。
バリア層は、基材層および最外層の中間層として設けられることが好ましく、この多層シートを容器とした場合には、基材層の中央より外側に設けられることが好ましい。これにより、容器にノッチ(切込)を加工する際に、バリア層の断裂を防止することができる。
この発明によれば、基材層と最外層にバリア層がそれぞれ設けられているので、高い酸素バリア性を発揮することができる。
この発明によれば、最外層の基材層に接する側に水分吸収接着剤層が設けられているので、ボイル・レトルト熱処理において、外部から侵入する水分が水分吸収接着剤層で吸収され、基材層のバリア層まで到達することを防ぐ。そのため、バリア層吸湿による酸素バリア性の低下を防止することができる。
したがって、多層シートの酸素バリア性をさらに向上させることができる。
この発明では、バリア層が水分吸収接着剤層で挟まれた構成となる。このような構成であれば、外部から浸入する水分が水分吸収接着剤層で吸収され、水分がバリア層に到達することを防止することができる。すなわち、バリア層の酸素バリア性をさらに向上させることができる。
この発明によれば、バリア層として、MXDナイロンまたはEVOHを使用しているので、酸素バリア性に優れた多層シートを提供することができる。
剥離層と基材層との接着強度は、この多層シートを成形してなる容器と蓋材とのヒートシールによる接着強度よりも小さくする。これにより、蓋材を開封するときに、剥離層と基材層との間で層間剥離させることができる。したがって、易開封性に優れるとともに、剥離表面を美しくすることができる。
また、容器と蓋材とのヒートシール部分を強固に接着させることができるので、密封性にも優れている。
タルクは、酸素分子や水分子の侵入を物理的にブロックする働きをする。したがって、基材層にタルクが添加されていることにより、酸素バリア性が向上するとともに、水分が基材層に侵入するのを防止することができる。
また、多層シートの剛性を上げることができ、金属缶と比べても遜色のない容器を成形することができる。
最外層を、ラミネーション用フィルムとして別途製造することができるので、製造工程を簡略化することができる。
この発明によれば、前述の多層シートを用いているので、同様の効果を奏することのできる容器を提供することができる。
この発明によれば、前述の多層シートおよび容器を用いているので、同様の効果を奏することのできる包装体を提供することができる。
まず、本発明の第1実施形態を図1および図2に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(I)多層シート1Aの構成:
図1は、本発明の第1実施形態にかかる多層シート1Aを示した断面図である。
多層シート1Aは、ポリオレフィン層111とバリア層112と水分吸収接着剤層113とを有する最外層11と、第一のポリオレフィン層121とバリア層122と第二のポリオレフィン層123とからなる基材層12と、剥離層13とを備えている。
最外層11は、ラミネーション用フィルムを用いて構成された層であり、ポリオレフィン層111、バリア層112、水分吸収接着剤層113を備える3層構成となっている。
ポリオレフィン層111に使用できる樹脂は、ポリプロピレン、ポリエチレンなどが挙げられる。
本実施形態では、最外層11のバリア層112に、MXDナイロンを使用した。
基材層12は、第一のポリオレフィン層121、バリア層122および第二のポリオレフィン層123を備える3層構成となっている。
第一のポリオレフィン層121および第二のポリオレフィン層123を構成する樹脂としては、例えば、HDPE(高密度ポリエチレン)、L−LDPE(低密度ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)、HPP(ホモポリプロピレン)、BPP(ブロックポリプロピレン)、RPP(ランダムポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、無水マレイン酸変性PP、スチレン−イソプレン共重合体、変性ポリエステル系熱可塑性エラストマ、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、エチレン−プロピレン共重合体等、およびこれらの混合物が挙げられる。第一のポリオレフィン層121と第二のポリオレフィン層123に使用される樹脂は、同種の樹脂であってもよいし、異種の樹脂であってもよい。
バリア層122は、前述したバリア層112と同様に、ガスバリア性を有する層であり、原料として、例えば、EVOH、MXDナイロンなどが挙げられる。バリア層122の厚みも、前述したバリア層112と同様である。なお、本実施形態では、基材層12のバリア層122として、EVOHを使用した。
バリア層122と、第一のポリオレフィン層121および第二のポリオレフィン層123の原料を同系統の樹脂とすれば、バリア層122と第一のポリオレフィン層121、およびバリア層122と第二のポリオレフィン層123との接着強度に優れるため好ましい。
剥離層13は、基材層12に対し剥離可能に積層されている。あるいは、剥離層13自体が凝集破壊を起こすものであってもよい。いずれの場合であっても、他のフィルムを剥離層13に強固に接着した後、剥離試験を行った場合に、剥離強度が25N/15mm以下(JIS K 6854)であることが好ましい。このように低い剥離強度であると、後述する包装体用容器を成形するための多層シート1Aとして好適に使用できる。
剥離層13の厚みとしては、後述する環状の切り込みをフランジ部の外表面に設ける場合は、30〜120μmが好適であり、切り込みを設けない場合は、5〜40μmが好適である。
まず、上述の共押出成形法により製造されたフィルム状の最外層11を所定の幅にスリットしてロール状に巻き取っておく。そして、ロールから繰り出されたフィルム状の最外層11に、所定の順に積層された基材層12および剥離層13を押出機から押し出して溶融状態で積層することにより多層シート1Aを製造する(押出しラミネーション)。また、このほか、共押出し、熱ラミネーション、ドライラミネーション等でも行うことができ、さらには、これらの段階的に組み合わせることでも行うことができる。
そして、タッチロールまたはエアーナイフ方式で冷却固化させると同時に引取速度を加減してシート厚みを調整する。その後、ロールにて固化したシートを引き取りながら、スリット(幅落とし)、連続厚み計、異物検知器を通過させた後、大型巻取機にてシートをロール状に巻き取る。最後に、規定の長さとなった多層シートのロールを、アルミフィルム(防湿)やクラフト紙(異物付着防止)で梱包して最終製品とする。
図2および図3を用いて包装体2について説明する。図2は、本発明の第一実施形態にかかる包装体の斜視図、図3は、本発明の第一実施形態にかかる包装体の要部断面図である。
図2に示す包装体2は、前記した多層シート1Aを用いて熱成形した容器3と、容器3の開口を覆う蓋材4とを備えて構成される。
(II−1)容器3の構成:
容器3は、被包装物収納用の凹部31及びこの凹部31の開口周縁に形成されたフランジ部32とを備える。凹部31は、有底の円筒状であり、フランジ部32は、凹部31の開口から水平方向に外側に延出したフラットフランジである。フランジ部32には、容器3本体の開口部近傍に、環状の切込部33が設けられている。この切込部33は、剥離層13を貫いて基材層12に達している。
蓋材4は、容器3のフランジ部32の外径よりも大きな外径を有している。この蓋材4は、表基材として、酸素バリア性を有する透明蒸着PETフィルム41および二軸延伸ナイロンフィルム(ONyフィルム)42とシーラントとして、L−LDPEフィルム43を有する多層構造からなり、フランジ部32の外表面(剥離層13の表面)であって環状の切込部33より外周に位置する部分を強固にヒートシールされている。なお、このヒートシールの接着強度は、剥離層13と基材層12との接着強度よりも大きいことが好ましい。
このようにして容器3に取り付けられた蓋材4の端部を手で引き上げると、フランジ部32の剥離層13と蓋材4は強固に接着しているため、比較的接着強度の小さい剥離層13と基材層12との界面で剥離が始まり、蓋材4は、切込部33に達すると容器3から分離される。なお、剥離層13内で凝集破壊が生ずるように構成されていてもよい。
ここで、包装体2を構成する際には、蓋材4についても多層シート1Aと同程度の酸素バリア性を備えていることが好ましい。例えば、透明蒸着PETフィルムのような酸素バリア性シリカ皮膜を持った表基材を用いる他、EVOH層やアルミ箔を中間層とする構成でもよい。
本実施形態の包装体2を製造する方法について説明する。
まず、容器3の成形方法としては、多層シート1Aを容器外形状に形成されたキャビティ内にプラグで予備伸張し、その後、圧空成形や真空成形等を行うプラグアシスト成形が考えられる。
具体的には、前述の方法で製造した多層シート1Aを図示しない凹状金型とフランジ押さえ及びプラグとの間に送り、この状態でフランジ押さえ及びプラグを金型側に移動させることで、内容物Pを収納する凹部31とフランジ部32とが形成された容器3を製造する。
その後、容器3のフランジ部32に切込刃(図示せず)を押し当て、切込部33が環状に形成される。
そして、内容物Pが収納された容器3のフランジ部32に蓋材4を載せ、切込部33の外周側をヒートシールする。フランジ部32と蓋材4との間には環状のシール部(図示しない)が形成されることになる。ヒートシールは図示しないシールバーが蓋材4の上からフランジ部32に押し当てられて行われる。
したがって、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)多層シート1Aの最外層11にEVOHからなるバリア層112、基材層12にMXDナイロンからなるバリア層122を設けた。
多層シート1Aには、バリア層112とバリア層122の2層のバリア層が設けられているので、酸素バリア性に優れている。したがって、酸素バリア性に優れた容器3および包装体2を提供することができる。すなわち、食品などの内容物を長期で保存することができる。
また、水分吸収接着剤層113を設けたことにより、この多層シートからなる容器をレトルト処理した場合に、バリア層に到達する水分を吸収、ブロックしてレトルトショックを抑え、耐水性に優れた容器とすることができる。
したがって、剥離層13と蓋材4との間は強固にヒートシールされているので、密封性に優れている。
多層シートの層構成が異なる以外は、第一実施形態と同じ構成となっているので説明は省略する。
(I)多層シート1Bの構成:
図3は、本発明の第二実施形態にかかる多層シート1Bを示した断面図である。
多層シート1Bは、ポリオレフィン層111とバリア層112と水分吸収接着剤層113とを有する最外層11と、基材層12と、剥離層13と、を備えている。
基材層12は、単層でなり、ポリオレフィンなどの樹脂で形成される。第一実施形態の第一のポリオレフィン層121および第二のポリオレフィン層123で使用されたものと同様の樹脂を使用することができる。
したがって、第二実施形態によれば、第一実施形態と同様の効果を奏することができる。
多層シートの層構成および製造方法が異なる以外は、第一実施形態と同じ構成となっているので説明は省略する。
(I)多層シート1Cの構成:
図5は、本発明の第三実施形態にかかる多層シート1Cを示した断面図である。
多層シート1Cは、ポリオレフィン層141と第一の水分吸収接着剤層142とバリア層143と第二の水分吸収接着剤層144とを有する最外層14と、基材層12と、剥離層13と、を備えている。
最外層14は、バリア層143とポリオレフィン層141との間に第一の水分吸収接着剤層142が設けられたこと以外は、第一実施形態の最外層11と同じである。
第一の水分吸収接着剤層142と第二の水分吸収接着剤層144には、第一実施形態の水分吸収接着剤層113に使用したものと同様のものを使用することができる。
第三実施形態では、最外層14をラミネーション用フィルムとして使用せず、基材層12および剥離層13と同様に押出機による押出成形により製造する。このほか、熱ラミネーション、ドライラミネーション等でも行うことができ、さらには、これらを段階的に組み合わせることでも行うことができる。
押出後の処理は、第一実施形態と同様に実施して最終製品とする。
したがって、第三実施形態によれば、第一実施形態と同様の効果を奏することができるとともに、バリア層143の両面に水分吸収接着剤層(第一の水分吸収接着剤層142、第二の水分吸収接着剤層144)を設けたので、バリア層143への外部からの水分の浸入を確実に防止することができ、バリア層143による酸素バリア性をさらに向上させることができる。
なお、以上に説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的および効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造および形状などは、本発明の目的および効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状などとしてもよい。
また、第一実施形態では、最外層11のバリア層112にMXDナイロン、基材層12のバリア層122にEVOHを用いたが、最外層11のバリア層112にEVOH,基材層12のバリア層122にMXDナイロンを用いてもよい。また、両方のバリア層にEVOHを用いてもよいし、両方のバリア層にMXDナイロンを用いてもよい。
さらに、第一実施形態では、最外層11を3層構成としたが、バリア層とポリオレフィン層からなる2層構成でもよい。
また、バリア層122の表裏に水分吸収接着剤層を設けてもよい。これによれば、さらなる酸素バリア性の向上を図ることができる。
さらに、前記した実施形態において、各層の間に、接着剤層を設けてもよい。これにより、各層間の接着強度がさらに向上する。
後述する表1に示す層構成および材料で、それぞれ実施例1〜15および比較例1〜5の多層シートを作製し、この多層シートからなる容器および包装体を作製した。
(1)多層シートの製造
実施例1〜13および比較例1〜5は、以下に示す層構成の多層シートを作製した。
(剥離層)
/(基材層)(ポリオレフィン層A2/ポリオレフィン層A1/接着剤層/バリア層B/接着剤層/ポリオレフィン層C1/ポリオレフィン層C2)
/(最外層)(ポリオレフィン層D/バリア層E/ポリオレフィン層F)
ポリプロピレン(プライムポリマー社製「E105GM」「E100GV」「E154G」)と、ポリエチレン(日本ポリエチレン社製「HE30」、ダウ社製「エンゲージ8200」)を混合し、さらにホワイトM/B(東京インキ製「W190078」)を含有させた。配合比率は、質量比で、PP:PE:ホワイトM/B=80:16:4 であった。
また、タルクを含有させる場合には、「S−U3」(商品名、信和プラスチック社製)や「MP465−2」(商品名、カルプ工業社製)などを混合させる。この場合の配合比率は、質量比で、PP:PE:ホワイトM/B:タルク=56:10:4:30 である。
以下に示す樹脂のうち、いずれかを使用することができる。
・EVOH(クラレ社製「SP−521B」)、厚み:総厚みに対して12%。
・MXDナイロン(三菱ガス化学社製「S7007」)、厚み:総厚みに対して6%。
前述したポリオレフィン層A、Bに使用したものと同様の樹脂を使用することができる。
なお、ポリオレフィン層Dを水分吸収接着剤層とする場合は、水蒸気バリアーアドマ(三井化学社製)を使用する。
接着剤層として「モディックP604V」(商品名、三菱化学株式会社製)を使用した。
なお、実施例14および15では、接着剤層として水分吸収接着剤である蒸気バリアーアドマ(三井化学社製)を使用した。
上述した順番で各層を積層した後、T型ダイス(三菱重工業株式会社製)で広幅化した。そして、T型ダイスより押し出された溶融シートの下面に、最外層を構成するラミネーション用フィルムを平行に挟み込み、連続的に熱ラミネートを実施して、多層シートを成形した。
成形後、多層シートは、タッチロールまたはエアーナイフ方式で冷却固化させると同時に引取速度を加減してシートの厚みを調整した。
各層の厚みは以下の通りであった。
前記した多層シートを加熱した後、連続真空・圧空成形機(住友重工製CM成形機、iLLig社製、および朝の研究所製など)に導入してプラグアシスト真空圧空を実施し、容器状に熱成形した。そして、容器のフランジ部に環状の切込部(ノッチ)を形成した後、容器打ち抜きを行った。
蓋材としては、以下の多層構成のものを用い、容器のフランジ部にヒートシールして密封し、包装体を作成した。
蓋材の構成: ポリエチレンテレフタレート(PET)12μm/二軸延伸ナイロンフィルム(ONy)15μm/アルミニウム(Al)7μm/三井化学社製「オーマックCPPシーラント」70μm
以下の手順にて、容器の酸素バリア性を評価した。
(1)酸素除去環境下で、予め還元液(ピロガール・アルカリ液)を調整準備した。
(2)(1)の還元液を、酸素除去環境下で実施例1から○および比較例1から5の容器に充填・封入し、容器ごとレトルト処理を行った。
ここで、ブランク(基準)として、還元液の吸光度を測定した。
(3)レトルト処理後、30℃×75%RHの促進条件で恒温恒湿槽に保管し、定められた日数が経過した後、容器内の還元液の吸光度を測定し、累積の酸素透過量を測定した。
◎:非常に優れている
○:優れている
△:良い
×:劣る(使用不可)
実施例1から15および比較例1から5の評価の結果を以下の表2に示す。
一方、比較例1〜5は、酸素バリア性が十分でなく、実用的でなかった。
2…包装体
3…容器
31…凹部
32…フランジ部
33…切込部
4…蓋材
Claims (10)
- 基材層と、この基材層の一方の面側に積層された最外層と、を含んで構成される多層シートであって、
前記最外層は、前記基材層と接する側に設けられた水分吸収接着剤層、この水分吸収接着剤層の前記基材層とは反対側に設けられたバリア層、およびこのバリア層の前記水分吸収接着剤層とは反対側に設けられたポリオレフィン層、を含む少なくとも3層で形成されている
ことを特徴とする多層シート。 - 基材層と、この基材層の一方の面側に積層された最外層と、を含んで構成される多層シートであって、
前記基材層および前記最外層は、バリア層を含む少なくとも2層でそれぞれ形成されている
ことを特徴とする多層シート。 - 請求項2に記載の多層シートにおいて、
前記最外層の前記基材層と接する側には、水分吸収接着剤層が設けられている
ことを特徴とする多層シート。 - 請求項1に記載の多層シートにおいて、
前記ポリオレフィン層と前記バリア層との間に水分吸収接着剤層が設けられた
ことを特徴とする多層シート。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の多層シートにおいて、
前記バリア層は、メタキシレンジアミン(MXD)ナイロンまたはエチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)で形成されている
ことを特徴とする多層シート。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の多層シートにおいて、
前記基材層の他方の面側には、剥離層が積層されている
ことを特徴とする多層シート。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載の多層シートにおいて、
前記基材層には、タルクが添加されている
ことを特徴とする多層シート。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の多層シートにおいて、
前記最外層は、ラミネーション用フィルムである
ことを特徴とする多層シート。 - 蓋材と接着するためのフランジ部を有する容器であって、
請求項1から請求項8のいずれかに記載の多層シートを成形してなる
ことを特徴とする容器。 - 請求項9に記載の容器と、前記容器の開口部を塞ぐ蓋材とを備えた包装体であって、
前記容器のフランジ部に前記蓋材を接着した
ことを特徴とする包装体。
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