JP2000025731A - 密封容器 - Google Patents
密封容器Info
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- JP2000025731A JP2000025731A JP19901198A JP19901198A JP2000025731A JP 2000025731 A JP2000025731 A JP 2000025731A JP 19901198 A JP19901198 A JP 19901198A JP 19901198 A JP19901198 A JP 19901198A JP 2000025731 A JP2000025731 A JP 2000025731A
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- Japan
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- gas barrier
- container
- fluidized bed
- barrier layer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐熱性、密封性に優れ、さらに蓋材とのシー
ル後に、端面からの吸湿によるガスバリア性の低下を防
ぎ、内容物の保存性を高めた密封容器を提供すること。 【解決手段】 （Ａ）シール層、（Ｂ）流動層、（Ｃ）
ガスバリア層、及び（Ｄ）支持層からなり、Ａ−Ｂ−Ｃ
−Ｄ＊またはＡ−Ｄ−Ｂ−Ｃ−Ｄ＊の順に積層されてい
る複合シートを、（Ｄ＊）支持層が最外層となるように
容器を成形し、蓋体により密封した際に、（Ｃ）ガスバ
リア層の端面部が（Ｂ）流動層の樹脂で被覆されている
密封容器。
ル後に、端面からの吸湿によるガスバリア性の低下を防
ぎ、内容物の保存性を高めた密封容器を提供すること。 【解決手段】 （Ａ）シール層、（Ｂ）流動層、（Ｃ）
ガスバリア層、及び（Ｄ）支持層からなり、Ａ−Ｂ−Ｃ
−Ｄ＊またはＡ−Ｄ−Ｂ−Ｃ−Ｄ＊の順に積層されてい
る複合シートを、（Ｄ＊）支持層が最外層となるように
容器を成形し、蓋体により密封した際に、（Ｃ）ガスバ
リア層の端面部が（Ｂ）流動層の樹脂で被覆されている
密封容器。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品や飲料等の包
装材として加熱殺菌時に加えられる圧力、熱に耐える密
封性、耐熱性を有する密封容器に関する。
装材として加熱殺菌時に加えられる圧力、熱に耐える密
封性、耐熱性を有する密封容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、食品、飲料等のプラスチック
包装容器では内容物の保存性のためにガスバリア層を設
けることが一般的である。特に、ガスバリア性の樹脂と
してはエチレン−ビニルアルコール共重合体又は、メタ
キシレンジアミンとアジピン酸の重縮重合反応から得ら
れる結晶性のポリアミド樹脂（以下、ナイロンＭＸＤ６
と記す）がごく一般的に使用されている。しかし、容器
成形・打ち抜き後には容器端面ではエチレン−ビニルア
ルコール共重合体又は、ナイロンＭＸＤ６の層は剥き出
しの状態となるため、多湿な状況下、例えば、熱水によ
る殺菌等で、吸湿のためガスバリア性の低下が避けられ
なかった。この問題を解決するために、往々にしてガス
バリ層の厚みを増すことでガスバリア性を維持せざるを
得ない状況にあり、効果的な対応策は無かった。
包装容器では内容物の保存性のためにガスバリア層を設
けることが一般的である。特に、ガスバリア性の樹脂と
してはエチレン−ビニルアルコール共重合体又は、メタ
キシレンジアミンとアジピン酸の重縮重合反応から得ら
れる結晶性のポリアミド樹脂（以下、ナイロンＭＸＤ６
と記す）がごく一般的に使用されている。しかし、容器
成形・打ち抜き後には容器端面ではエチレン−ビニルア
ルコール共重合体又は、ナイロンＭＸＤ６の層は剥き出
しの状態となるため、多湿な状況下、例えば、熱水によ
る殺菌等で、吸湿のためガスバリア性の低下が避けられ
なかった。この問題を解決するために、往々にしてガス
バリ層の厚みを増すことでガスバリア性を維持せざるを
得ない状況にあり、効果的な対応策は無かった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐熱性、密
封性に優れ、さらに蓋材とのシール後に、端面からの吸
湿によるガスバリア性の低下を防ぎ、内容物の保存性を
高めた密封容器を提供することを目的としてなされたも
のである。
封性に優れ、さらに蓋材とのシール後に、端面からの吸
湿によるガスバリア性の低下を防ぎ、内容物の保存性を
高めた密封容器を提供することを目的としてなされたも
のである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、エチレン−ビニルア
ルコール共重合体又は、ナイロンＭＸＤ６よりなるガス
バリア層のシール層側に隣接する層に、流動層の樹脂層
を配することにより、蓋材と容器がシールされる際に、
容器のシール面側からかかるシール盤の熱と圧力により
流動層の樹脂が容器端面側に流れ出し、ガスバリア層の
端部を覆い、ガスバリア層が吸湿することによるガスバ
リア性の低下を抑制することを見い出し、この知見に基
づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、（Ａ）シール層、（Ｂ）流動層、（Ｃ）ガスバリア
層、及び（Ｄ）支持層からなり、Ａ−Ｂ−Ｃ−Ｄ＊また
はＡ−Ｄ−Ｂ−Ｃ−Ｄ＊の順に積層されている複合シー
トを、（Ｄ＊）支持層が最外層となるように容器を成形
し、蓋体により密封してなる密封容器である。また、本
発明は、（Ｂ）流動層、（Ｃ）ガスバリア層、及び
（Ｄ）支持層からなり、Ｂ−Ｃ−Ｄ＊またはＤ−Ｂ−Ｃ
−Ｄ＊の順に積層されている複合シートを、（Ｄ＊）支
持層が最外層となるように容器を成形し、蓋体により密
封してなる密封容器である。好ましい形態としては、
（Ａ）シール層の厚みが３〜５００μmであり、（Ｃ）
ガスバリア層の端面部が（Ｂ）流動層の樹脂で被覆され
ており、（Ｂ）流動層に使用される樹脂のメルトフロー
レートがＪＩＳＫ６７５８に定める試験方法により、２
〜５０（ｇ/１０ｍｉｎ）であり、（Ｃ）ガスバリア層
が、エチレンービニルアルコール共重合体樹脂又は、メ
タキシレンジアミンとアジピン酸の重縮重合反応から得
られる結晶性のポリアミド樹脂からなる密封容器であ
る。
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、エチレン−ビニルア
ルコール共重合体又は、ナイロンＭＸＤ６よりなるガス
バリア層のシール層側に隣接する層に、流動層の樹脂層
を配することにより、蓋材と容器がシールされる際に、
容器のシール面側からかかるシール盤の熱と圧力により
流動層の樹脂が容器端面側に流れ出し、ガスバリア層の
端部を覆い、ガスバリア層が吸湿することによるガスバ
リア性の低下を抑制することを見い出し、この知見に基
づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、（Ａ）シール層、（Ｂ）流動層、（Ｃ）ガスバリア
層、及び（Ｄ）支持層からなり、Ａ−Ｂ−Ｃ−Ｄ＊また
はＡ−Ｄ−Ｂ−Ｃ−Ｄ＊の順に積層されている複合シー
トを、（Ｄ＊）支持層が最外層となるように容器を成形
し、蓋体により密封してなる密封容器である。また、本
発明は、（Ｂ）流動層、（Ｃ）ガスバリア層、及び
（Ｄ）支持層からなり、Ｂ−Ｃ−Ｄ＊またはＤ−Ｂ−Ｃ
−Ｄ＊の順に積層されている複合シートを、（Ｄ＊）支
持層が最外層となるように容器を成形し、蓋体により密
封してなる密封容器である。好ましい形態としては、
（Ａ）シール層の厚みが３〜５００μmであり、（Ｃ）
ガスバリア層の端面部が（Ｂ）流動層の樹脂で被覆され
ており、（Ｂ）流動層に使用される樹脂のメルトフロー
レートがＪＩＳＫ６７５８に定める試験方法により、２
〜５０（ｇ/１０ｍｉｎ）であり、（Ｃ）ガスバリア層
が、エチレンービニルアルコール共重合体樹脂又は、メ
タキシレンジアミンとアジピン酸の重縮重合反応から得
られる結晶性のポリアミド樹脂からなる密封容器であ
る。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の密封容器に使用される
（Ａ）シール層の厚みは３〜５００μmであることが好
ましいが、より好ましくは、１０〜２５μmの範囲にあ
った方が流動層へのシール盤からの熱及び、圧力が伝わ
りやすい。 （Ｂ）流動層に使用される樹脂のＭＦＲは、ＪＩＳ Ｋ
６７５８に定める試験方法により、２〜５０（ｇ/１０
ｍｉｎ）であることが好ましいが、より好ましくは４〜
１０（ｇ/１０ｍｉｎ）の範囲にあった方が、共押出し
法等による製膜が容易である。 （Ｃ）ガスバリア層は、エチレンービニルアルコール共
重合体系樹脂又は、ナイロンＭＸＤ６であることが好ま
しい。 （Ｄ）支持層については、特に限定しないが低透湿性の
ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系の
樹脂が使用できる。ポリオレフィン系樹脂はメルトフロ
ーレートが５ｇ／１０分以下であることが好ましく、２
ｇ／１０分以下であることがより好ましい。ポリオレフ
ィン樹脂のメルトフローレートが５g／１０分を超える
と、熱成形加工時のドローダウンが大きくなり、良好な
成形品を得ることが困難となるおそれがある。
（Ａ）シール層の厚みは３〜５００μmであることが好
ましいが、より好ましくは、１０〜２５μmの範囲にあ
った方が流動層へのシール盤からの熱及び、圧力が伝わ
りやすい。 （Ｂ）流動層に使用される樹脂のＭＦＲは、ＪＩＳ Ｋ
６７５８に定める試験方法により、２〜５０（ｇ/１０
ｍｉｎ）であることが好ましいが、より好ましくは４〜
１０（ｇ/１０ｍｉｎ）の範囲にあった方が、共押出し
法等による製膜が容易である。 （Ｃ）ガスバリア層は、エチレンービニルアルコール共
重合体系樹脂又は、ナイロンＭＸＤ６であることが好ま
しい。 （Ｄ）支持層については、特に限定しないが低透湿性の
ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系の
樹脂が使用できる。ポリオレフィン系樹脂はメルトフロ
ーレートが５ｇ／１０分以下であることが好ましく、２
ｇ／１０分以下であることがより好ましい。ポリオレフ
ィン樹脂のメルトフローレートが５g／１０分を超える
と、熱成形加工時のドローダウンが大きくなり、良好な
成形品を得ることが困難となるおそれがある。
【０００６】本発明の複合シートにおいては、（Ａ）シ
ール層と（Ｂ）流動層、（Ｂ）流動層と（Ｃ）ガスバリ
ア層、（Ｃ）ガスバリア層と（Ｄ）支持層との間には接
着剤層を設けることができる。接着剤層に使用する接着
剤には特に制限はなく、例えば、無水マレイン酸変性ポ
リプロピレンなどを挙げることができる。接着剤層を設
けることにより、各層間の接着強度を向上することがで
きる。
ール層と（Ｂ）流動層、（Ｂ）流動層と（Ｃ）ガスバリ
ア層、（Ｃ）ガスバリア層と（Ｄ）支持層との間には接
着剤層を設けることができる。接着剤層に使用する接着
剤には特に制限はなく、例えば、無水マレイン酸変性ポ
リプロピレンなどを挙げることができる。接着剤層を設
けることにより、各層間の接着強度を向上することがで
きる。
【０００７】（Ａ）シール層、（Ｂ）流動層、（Ｄ）支
持層を構成する樹脂には、必要に応じて顔料を配合する
ことができる。配合する顔料には特に制限はないが、白
色顔料である酸化チタン等を使用して差し支えない。
持層を構成する樹脂には、必要に応じて顔料を配合する
ことができる。配合する顔料には特に制限はないが、白
色顔料である酸化チタン等を使用して差し支えない。
【０００８】本発明の複合シートにおいて、（Ｂ）、
（Ｃ）、（Ｄ）の各層の厚みは特に限定するものではな
いが、（Ｂ）流動層の厚さは１０〜５００μmであるこ
とが好ましく、（Ｄ）支持層の厚さは１０〜１０００μ
mが好ましい。
（Ｃ）、（Ｄ）の各層の厚みは特に限定するものではな
いが、（Ｂ）流動層の厚さは１０〜５００μmであるこ
とが好ましく、（Ｄ）支持層の厚さは１０〜１０００μ
mが好ましい。
【０００９】本発明の複合シートである積層体を製造す
る方法には特に制限はなく、例えば、共押出法、共押出
ラミネート法、押出ラミネート法、ドライラミネート法
などの公知の積層化技術を用いて製造することができ
る。
る方法には特に制限はなく、例えば、共押出法、共押出
ラミネート法、押出ラミネート法、ドライラミネート法
などの公知の積層化技術を用いて製造することができ
る。
【００１０】本発明の密封容器は、複合シートを用いて
（Ｄ）支持層が最外層となるように容器を成形し、蓋体
により密封してなるものである。複合シートを容器に成
形する方法には特に制限はなく、例えば、真空成形法、
圧空成形法、真空圧空成形法など公知の成形法を用いて
成形することができる。
（Ｄ）支持層が最外層となるように容器を成形し、蓋体
により密封してなるものである。複合シートを容器に成
形する方法には特に制限はなく、例えば、真空成形法、
圧空成形法、真空圧空成形法など公知の成形法を用いて
成形することができる。
【００１１】本発明に用いる蓋体としては、特に限定し
ないが、一般的には底体容器のシール層に用いられる樹
脂に応じてポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹
脂、またはこれらの混合物等が使用できる。また、必要
に応じてガスバリア層として塩化ビニリデン共重合体や
エチレンビニルアルコール共重合体を配し、最外層がナ
イロンである３層フィルムなどを挙げることができる。
また、蓋体はフィルム形状に限らず成形品形状のものも
用いることができる。例えば、シーラント層が直鎖状低
密度ポリエチレン、ガスバリア層をエチレンビニルアル
コール共重合体、最外層がポリプロピレンである多層シ
ートを、真空成形により落とした蓋形状に成形して用い
ることも可能である。
ないが、一般的には底体容器のシール層に用いられる樹
脂に応じてポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹
脂、またはこれらの混合物等が使用できる。また、必要
に応じてガスバリア層として塩化ビニリデン共重合体や
エチレンビニルアルコール共重合体を配し、最外層がナ
イロンである３層フィルムなどを挙げることができる。
また、蓋体はフィルム形状に限らず成形品形状のものも
用いることができる。例えば、シーラント層が直鎖状低
密度ポリエチレン、ガスバリア層をエチレンビニルアル
コール共重合体、最外層がポリプロピレンである多層シ
ートを、真空成形により落とした蓋形状に成形して用い
ることも可能である。
【００１２】本発明の複合シートを用いて成形した容器
を,これらの蓋体材により密封する方法としては、目的
が流動層の端部への押し出しであるため、シール盤の形
状は必ずしも限定するものではないが、例えば、フラッ
トなもの、Ｒ６０程度のＲ形状のもの、線状のものを用
い、ヒートシール法により行うことが望ましい。
を,これらの蓋体材により密封する方法としては、目的
が流動層の端部への押し出しであるため、シール盤の形
状は必ずしも限定するものではないが、例えば、フラッ
トなもの、Ｒ６０程度のＲ形状のもの、線状のものを用
い、ヒートシール法により行うことが望ましい。
【００１３】以下の実施例により、本発明の効果を説明
する。表１に、実施例と比較例の容器用の複合多層シー
トの構成を示す。これらの多層シートは共押出法により
作製した。用いた蓋体の構成は以下の通りである 蓋体の構成； 実施例１，２，３，５，６，９，１０： ＰＥＴ（１２μm）/ＡＬ（７μm）/ＰＥＴ（１２μm）/
ＬＬＤＰＥ（５０μm） 実施例４，７，８，比較例２： ＰＥＴ（１２μm）/ＡＬ（７μm）/ＰＥＴ（１２μm）/
ＣＰＰ（５０μm） 比較例１： ＰＥＴ（１２μm）/ＡＬ（７μm）/ＰＥＴ（１２μm）/
非晶性ＰＥＴ（３０μm） 容器用の複合多層シートを間接加熱式の真空成形機を用
いて、口径７０ｍｍφ、高さ４０ｍｍ、底径５０ｍｍφ
の容器を作製した。内容物には湯１００ｍｌを充填し
た。空間部をＮ２ガスにて置換を行い、蓋体をヒートシ
ール後、１２１℃×３０ｍｉｎのレトルト処理を施し、
２３℃、９０％ＲＨの状況下３日間保存後、容器内のヘ
ッドスペース内に含まれる酸素濃度の測定を行った。結
果を表１に示す。表中及び上記蓋体構成中の略号は以下
の通りである。 ＬＬＤＰＥ；直鎖状低密度ポリエチレン ＨＤＰＥ；高密度ポリエチレン ＬＤＰＥ；低密度ポリエチレン ＥＶＯＨ；エチレンービニルアルコール共重合体 ＰＰ；ポリプロピレン Ｒ−ＰＰ；エチレン−プロピレンランダム共重合体（エ
チレン含量：４ｗｔ％） ＰＥＴ；ポリエチレンテレフタレート ＭＦＲ；メルトフローレート ＡＬ；アルミニウム ＣＰＰ；未延伸ポリプロピレン
する。表１に、実施例と比較例の容器用の複合多層シー
トの構成を示す。これらの多層シートは共押出法により
作製した。用いた蓋体の構成は以下の通りである 蓋体の構成； 実施例１，２，３，５，６，９，１０： ＰＥＴ（１２μm）/ＡＬ（７μm）/ＰＥＴ（１２μm）/
ＬＬＤＰＥ（５０μm） 実施例４，７，８，比較例２： ＰＥＴ（１２μm）/ＡＬ（７μm）/ＰＥＴ（１２μm）/
ＣＰＰ（５０μm） 比較例１： ＰＥＴ（１２μm）/ＡＬ（７μm）/ＰＥＴ（１２μm）/
非晶性ＰＥＴ（３０μm） 容器用の複合多層シートを間接加熱式の真空成形機を用
いて、口径７０ｍｍφ、高さ４０ｍｍ、底径５０ｍｍφ
の容器を作製した。内容物には湯１００ｍｌを充填し
た。空間部をＮ２ガスにて置換を行い、蓋体をヒートシ
ール後、１２１℃×３０ｍｉｎのレトルト処理を施し、
２３℃、９０％ＲＨの状況下３日間保存後、容器内のヘ
ッドスペース内に含まれる酸素濃度の測定を行った。結
果を表１に示す。表中及び上記蓋体構成中の略号は以下
の通りである。 ＬＬＤＰＥ；直鎖状低密度ポリエチレン ＨＤＰＥ；高密度ポリエチレン ＬＤＰＥ；低密度ポリエチレン ＥＶＯＨ；エチレンービニルアルコール共重合体 ＰＰ；ポリプロピレン Ｒ−ＰＰ；エチレン−プロピレンランダム共重合体（エ
チレン含量：４ｗｔ％） ＰＥＴ；ポリエチレンテレフタレート ＭＦＲ；メルトフローレート ＡＬ；アルミニウム ＣＰＰ；未延伸ポリプロピレン
【００１４】
【表１】
【００１５】実施例１及び２は、（Ａ）シール層、
（Ｂ）流動層、（Ｃ）ガスバリア層、（Ｄ）支持層が、
容器の内側からＡ−Ｂ−Ｃ−Ｄの順に積層されている密
封容器であり、残存する酸素濃度の低く抑えられた。実
施例３及び４は、（Ａ）シール層、（Ｂ）流動層、
（Ｃ）ガスバリア層、（Ｄ）支持層が、容器の内側から
Ａ−Ｄ−Ｂ−Ｃ−Ｄの順に積層されている密封容器であ
り、残存する酸素濃度の低く抑えられた。実施例５及び
６は、（Ｂ）流動層、（Ｃ）ガスバリア層、（Ｄ）支持
層が、容器の内側から、Ｂ−Ｃ−Ｄの順に積層されてい
る密封容器であり、残存する酸素濃度の低く抑えられ
た。実施例７及び８は、（Ｂ）流動層、（Ｃ）ガスバリ
ア層、（Ｄ）支持層が、容器の内側から、Ｄ−Ｂ−Ｃ−
Ｄの順に積層されている密封容器であり、残存する酸素
濃度の低く抑えられた。実施例９及び１０は、（Ｂ）流
動層の樹脂のＭＦＲが低く、ガスバリア層への被覆が十
分に起こらないため、空間部の残存酸素濃度は他の実施
例に比較してやや高い。比較例１及び２は、（Ｂ）流動
層を設けていないため、ガスバリア層への被覆が起こら
ないため、空間部の残存酸素濃度は実施例に比較して高
い。
（Ｂ）流動層、（Ｃ）ガスバリア層、（Ｄ）支持層が、
容器の内側からＡ−Ｂ−Ｃ−Ｄの順に積層されている密
封容器であり、残存する酸素濃度の低く抑えられた。実
施例３及び４は、（Ａ）シール層、（Ｂ）流動層、
（Ｃ）ガスバリア層、（Ｄ）支持層が、容器の内側から
Ａ−Ｄ−Ｂ−Ｃ−Ｄの順に積層されている密封容器であ
り、残存する酸素濃度の低く抑えられた。実施例５及び
６は、（Ｂ）流動層、（Ｃ）ガスバリア層、（Ｄ）支持
層が、容器の内側から、Ｂ−Ｃ−Ｄの順に積層されてい
る密封容器であり、残存する酸素濃度の低く抑えられ
た。実施例７及び８は、（Ｂ）流動層、（Ｃ）ガスバリ
ア層、（Ｄ）支持層が、容器の内側から、Ｄ−Ｂ−Ｃ−
Ｄの順に積層されている密封容器であり、残存する酸素
濃度の低く抑えられた。実施例９及び１０は、（Ｂ）流
動層の樹脂のＭＦＲが低く、ガスバリア層への被覆が十
分に起こらないため、空間部の残存酸素濃度は他の実施
例に比較してやや高い。比較例１及び２は、（Ｂ）流動
層を設けていないため、ガスバリア層への被覆が起こら
ないため、空間部の残存酸素濃度は実施例に比較して高
い。
【００１６】図１にはヒートシール時に（Ｂ）流動層が
（Ｃ）ガスバリア層を被覆している様子を示した。図１
にあるとおり（Ｃ）ガスバリア層の端部が完全に流動層
により被覆されることにより、（Ｃ）ガスバリア層への
吸湿が抑えられ、ガスバリア性の低下を防いでいる。
（Ｃ）ガスバリア層を被覆している様子を示した。図１
にあるとおり（Ｃ）ガスバリア層の端部が完全に流動層
により被覆されることにより、（Ｃ）ガスバリア層への
吸湿が抑えられ、ガスバリア性の低下を防いでいる。
【００１７】
【発明の効果】本発明の密封容器は、容易に製造するこ
とができ、しかもヒートシール法によって特別な処置を
施すことなく確実にガスバリア層の端部を被覆し、吸湿
によるガスバリア性の低下を阻止できる。
とができ、しかもヒートシール法によって特別な処置を
施すことなく確実にガスバリア層の端部を被覆し、吸湿
によるガスバリア性の低下を阻止できる。
【図１】本発明の密封容器で蓋材とヒートシールした際
の（Ｂ）流動層により（Ｃ）ガスバリア層を被覆する様
子を示す概略の断面図。
の（Ｂ）流動層により（Ｃ）ガスバリア層を被覆する様
子を示す概略の断面図。
１：容器 ２：蓋体 ３：シール盤 ４：シール層 ５：流動層 ６：ガスバリア層 ７：支持層 ８：被覆部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3E033 AA10 BA15 BA16 BA21 BB05 BB08 CA07 CA16 CA19 DA07 FA04 GA02 GA03 3E067 AB01 AB26 BA02A BA07A BB14A BB25A BC07A CA04 CA17 CA24 EA06 EB27 EE48 GC01 GD06 4F100 AK42 AK46C AK63 AK63J AK68C AK68J AR00A AR00B AR00C AT00D BA03 BA04 BA07 BA10A BA10B BA10D DA01 DA03 DB16C GB23 JA06B JA11C JA20A JD02C JD04 JL12A JM10B YY00A YY00B
Claims (6)
- 【請求項１】（Ａ）シール層、（Ｂ）流動層、（Ｃ）ガ
スバリア層、及び（Ｄ）支持層からなり、Ａ−Ｂ−Ｃ−
Ｄ＊またはＡ−Ｄ−Ｂ−Ｃ−Ｄ＊の順に積層されている
複合シートを、（Ｄ＊）支持層が最外層となるように容
器を成形し、蓋体により密封してなることを特徴とする
密封容器。 - 【請求項２】（Ｂ）流動層、（Ｃ）ガスバリア層、及び
（Ｄ）支持層からなり、Ｂ−Ｃ−Ｄ＊ またはＤ−Ｂ−
Ｃ−Ｄ＊の順に積層されている複合シートを、（Ｄ＊）
支持層が最外層となるように容器を成形し、蓋体により
密封してなることを特徴とする密封容器。 - 【請求項３】（Ａ）シール層の厚みが３〜５００μmで
ある請求項１記載の密封容器。 - 【請求項４】（Ｃ）ガスバリア層の端面部が（Ｂ）流動
層の樹脂で被覆されている請求項１〜３記載の密封容
器。 - 【請求項５】（Ｂ）流動層に使用される樹脂のメルトフ
ローレートがＪＩＳＫ６７５８に定める試験方法によ
り、２〜５０（ｇ/１０ｍｉｎ）である請求項１〜４記
載の密封容器。 - 【請求項６】（Ｃ）ガスバリア層が、エチレンービニル
アルコール共重合体樹脂又は、メタキシレンジアミンと
アジピン酸の重縮重合反応から得られる結晶性のポリア
ミド樹脂からなる請求項１〜５に記載の密封容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19901198A JP3393809B2 (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | 密封容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19901198A JP3393809B2 (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | 密封容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000025731A true JP2000025731A (ja) | 2000-01-25 |
| JP3393809B2 JP3393809B2 (ja) | 2003-04-07 |
Family
ID=16400635
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19901198A Expired - Fee Related JP3393809B2 (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | 密封容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3393809B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006198842A (ja) * | 2005-01-19 | 2006-08-03 | Sanwa Denpun Kogyo Kk | ガス遮断性複合フィルム |
| JP2009034986A (ja) * | 2007-07-06 | 2009-02-19 | Idemitsu Unitech Co Ltd | 多層シート、容器および包装体 |
-
1998
- 1998-07-14 JP JP19901198A patent/JP3393809B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2009034986A (ja) * | 2007-07-06 | 2009-02-19 | Idemitsu Unitech Co Ltd | 多層シート、容器および包装体 |
| TWI451970B (zh) * | 2007-07-06 | 2014-09-11 | Idemitsu Unitech Co Ltd | 多層片材、容器及包裝體 |
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