JP2009034357A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技球が羽根の開閉動作中に連続で入賞口に入賞することを抑制する弾球遊技機を提供する。
【解決手段】入賞遅延装置27,28に貯留されたパチンコ球11は、回転により遅延して始動チャッカー24に入賞する。入賞遅延装置27,28の球受け部が回転により順次落下位置の最下部に達する時間間隔は、羽根31,32の開閉処理時間以上である。このため、入賞による羽根31,32の開閉処理中に新たなパチンコ球11が入賞遅延装置27,28の球受け部に入った場合であっても、羽根31,32の開閉処理が終了するまで始動チャッカー24に入賞することはない。このように、入賞の無効化を有効に抑制できるため、遊技者の損失感を緩和することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるパチンコ機等の弾球遊技機に関するものである。
パチンコ店などの遊技場に設置されるパチンコ機の中には、羽根モノと呼ばれる役物を備えたパチンコ機がある。この羽根モノと呼ばれる役物は、その内部に当たり口および通常当たり口と、内部に連通している導入口を開閉する羽根とを備えている。例えば、始動入賞口にパチンコ球が入賞すると羽根が開閉動作され、この開閉動作中に開放された羽根で受け止められたパチンコ球は導入口から役物内部に導かれ、当たり口または通常当たり口のいずれかに入る。
例えば当たり口に入ると、遊技者に有利な当たりモードとなり、上述した羽根が18回を上限として開閉動作されるか、その開閉動作中に例えば10個のパチンコ球が役物の内部に入ると、羽根の開閉動作が終了して1ラウンドが終了する。この1ラウンドが終了する間に、役物の内部に入ったパチンコ球が当たり口に入ると、再び羽根が開閉動作を開始して2ラウンド目が開始される。この当たりモードでは、例えば15ラウンドを上限として行われる。また、通常当たり口に入ると、当たりモードにはならずに賞球の払い出しだけが行われる。これにより、遊技者は始動入賞口にパチンコ球をより多く入賞させて羽根を開閉動作させ、役物の内部にパチンコ球をより多く入れることで、パチンコ球が当たり口に入る確率を高めることが重要となる。
しかしながら、遊技盤面上に連続して打ち出されるパチンコ球が、始動入賞口に連続して入賞した場合、つまり先に入賞したパチンコ球による羽根の開閉動作中にさらに後からパチンコ球が入賞した場合には、後から入賞したパチンコ球による羽根の開閉動作は行われずに賞球の払い出しだけが行われる。このように、羽根の開閉時間に連続入賞が発生したとき、後続の入賞による羽根開閉の権利が無効化されるために遊技者は損失感を感じることが少なくない。このような問題に対して、例えば特願2007−057195号では、始動入賞口への案内経路を構成する一対の釘列の間に前後動自在な複数の可動板を設けた上で、始動入賞口の入賞が発生すると可動板を突出させて、パチンコ球と干渉することで入賞タイミングを遅延させ、入賞間隔を調整するパチンコ機が提案されている。
しかしながら、特願2007−057195号に記載されたパチンコ機では、始動入賞口に入賞するタイミングが可動板とパチンコ球との干渉に拠るから、パチンコ球の落下速度などの様々な要因により支配され、効果的に入賞間隔の調整を行うことができなかった。本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、遊技球が羽根の開閉動作中に連続で入賞口に入賞することを効果的に抑制する弾球遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる弾球遊技機では、始動入賞口と、この始動入賞口に遊技球が入賞したことを契機として、可動翼片が開閉して導入口から遊技球を内部に案内する入賞役物とを遊技盤に備え、前記可動翼片より下方の領域内で前記始動入賞口の上部と近接するように回転自在に前記遊技盤に配設されており、前記遊技盤を流下してきた遊技球を貯留する球受け部が外周に形成され、この球受け部に貯留した遊技球を、回転で所定位置に達したときに球受け部から始動入賞口に向かって落下させる回転部材と、前記回転部材を回転駆動する駆動手段と、前記球受け部が前記回転部材の回転によって順次、前記所定位置に達する時間間隔が、前記可動翼片の開閉処理時間以上となるように前記駆動手段を制御する制御手段とを備えた。ここで、前記球受け部から落下した遊技球を前記始動入賞口へと導く経路を構成する釘列を前記遊技盤に植設してもよい。
また、上記弾球遊技機において、前記回転部材の略中央を遊技球が通り抜けることができるように回転部材に直線状に形成された貫通部と、この貫通部の両端の出入口の一方が前記所定位置となる基準位置を検出する検出手段とを設け、前記制御手段は、遊技球が前記始動入賞口に入賞したことを契機として前記回転部材の回転を開始し、前記検出手段により基準位置を検出したときに回転を停止するように前記駆動手段を制御するようにしてもよい。
上記弾球遊技機に拠れば、回転部材の回転で球受け部に貯留された遊技球が落下して始動入賞口に入賞するタイミングを遅延させ、入賞間隔を入賞時の羽根の開閉時間より長くすることができる。したがって、羽根の開閉処理中に新たに入賞が発生することを抑制できるから羽根開閉の権利の無効化に伴う遊技者の損失感を緩和することができる。さらに、遊技者は、常時回転している回転部材の球受け部にうまく遊技球を入れる必要があるから、遊技者の興趣を向上することもできる。また、球受け部から落下する遊技球を入賞口まで導く釘列を設けることで、遊技球を確実に入賞させることができる。さらに、回転部材の略中央に貫通部を設ければ、最初の遊技球が入賞するまでの時間を短縮することができる。
図1は、本発明に係る弾球遊技機の一例として挙げるパチンコ機2の正面図である。パチンコ機2の前面上部には、施錠により遊技場の店員のみが開閉できるようにした前面扉5が設けられている。この前面扉5の中央には開口5aが設けられており、この開口5aは例えばガラスなどの透明板によって覆われている。遊技者は、この透明板を介して遊技領域20aと、そこを流下するパチンコ球11を観察することができる。
前面扉5の上部には、その前面に透明または半透明な装飾ランプカバー12が設けられている。装飾ランプカバー12の背後には、それぞれ1個以上の装飾ランプが配設されており、入賞時や当たりモードの実行中などにおいて所定パターンで明滅する。また、装飾ランプカバー12の左右には、一対のスピーカ13が設けられている。スピーカ13からは遊技を演出する音声や音楽などが出力され、装飾ランプの明滅と合わせて遊技者の興趣を向上させるようになっている。
パチンコ機2の前面下部には、入賞時の賞球として支払われるパチンコ球11を受け入れるとともに内部の発射装置にパチンコ球11を供給する供給皿15や、遊技領域20aにパチンコ球11を打ち出す際に操作される発射ハンドル16が設けられている。発射ハンドル16は、その回動量が発射装置に伝達され、パチンコ球11の打ち出し強さを変化させることができるようになっている。
遊技領域20aは、ガイドレール18によって囲まれた略楕円形状の領域から構成され、その略中央に羽根モノと呼ばれるセンター役物21(入賞役物)が設けられている。このセンター役物21の周囲には、風車22や釘が設けられている。また、センター役物21の下方には、左右2つの入賞遅延装置27,28と、左右2つの始動チャッカー24(始動入賞口)と、アウト口26が設けられている。遊技盤面内に打ち出されたパチンコ球11は、アウト口26で回収されるか、左右何れかの入賞遅延装置27,28に格納された後、回転により下部から落下して各始動チャッカー24に入賞する。左右何れかの始動チャッカー24にパチンコ球11が入賞した場合、センター役物21に設けた羽根31,32が開閉動作して、導入口30aから内部にパチンコ球11を案内することができるようになる。
図2のように、センター役物21は、役物本体30と、羽根31,32、クルーン33、液晶ディスプレイ34などで構成されている。役物本体30の上部には、液晶ディスプレイ34が設けられている。液晶ディスプレイ34には、遊技状態に応じてキャラクターや図柄などによる演出画像が表示される。また、詳しくは後述するが、センター役物21の内部で、クルーン33に設けられた当たり口35にパチンコ球11が入ると、液晶ディスプレイ34には当たりモードに移行したことが表示される。
液晶ディスプレイ34の下部で、役物本体30の両側部には導入口30aが形成されている。導入口30aはパチンコ球11の直径より大きく、役物本体30の内部と外部とを連通している。そして、この導入口30aの近傍には、導入口30aを開閉する羽根31,32(可動翼片)が設けられている。羽根31,32は略直方体形状となっており、長手方向の一端に設けられた回動軸37を中心に、導入口30aを開放する開位置(図中実線)と閉鎖する閉位置(図中点線)との間で回動する。羽根31,32は、左右何れかの始動チャッカー24にパチンコ球11が入賞すると開閉される。羽根31,32が開位置のときに羽根31,32の近傍を流下するパチンコ球11は、羽根31,32に受け止められて導入口30aに案内される。また、羽根31,32が閉位置にあるときには、パチンコ球11はセンター役物21の側面に沿って遊技盤面内を流下する。なお、羽根31,32の回動タイミングは左右同時である。
役物本体30内の底面には、回動自在にクルーン33が設けられている。詳細は省略するが、クルーン33の周面にはギアが形成されており、ステッピングモータ66(図6参照)の駆動によって例えば図中矢印の方向に一定速度で回動する。また、クルーン33の上面には、3つの開口が形成されている。これらの開口のうち1つは当たり口35となっており、残り2つは通常当たり口36となっている。導入口30aから役物本体30内に入ったパチンコ球11は、クルーン33の上面で転動して当たり口35または通常当たり口36のいずれかに入る。パチンコ球11が当たり口35に入ると、遊技モードが通常モードから当たりモードに移行する。また、通常当たり口36に入ると遊技モードは通常モードのままで、予め決められた数の賞球が供給皿15に払い出される。なお、当たり口35および通常当たり口36に入ったパチンコ球11は、センター役物21の裏側に回収される。
当たりモードに移行すると、例えば羽根31,32が18回を上限として一定の間隔で開閉動作されるか、この開閉動作中に10個のパチンコ球11が役物本体30内に入ると羽根31,32の開閉動作が終了する。このとき、役物本体30内に入ったパチンコ球11は当たり口35または通常当たり口36のいずれかに入る。当たり口35にパチンコ球11が入ると1ラウンドに続いて2ラウンド目が開始される。そして、供給皿15には当たり口35および通常当たり口36に入ったパチンコ球11に応じた賞球の払い出しが行われる。この当たりモードでは、最高15ラウンドを上限として行われ、15ラウンドが終了するか、ラウンド中に当たり口35にパチンコ球11が入らなかった場合には、当たりモードが終了し、通常モードへと移行する。通常モードでは羽根31,32は閉位置となっており、パチンコ球11が左右何れかの始動チャッカー24に入賞したときにだけ、羽根31,32が閉位置から開位置に回動する。
上述した羽根31,32よりも下方の領域内では、パチンコ球11の始動チャッカー24への入賞を遅延させる入賞遅延装置27,28が、各始動チャッカー24の上部と近接するように各々設けられている。さらに、入賞遅延装置27,28と各始動チャッカー24の間には、正面視で略八の字を逆さまにしたような配列で遊技盤面に打ち込まれた一対の釘列からなる袴釘38が各々設けられている。袴釘38は、左右の入賞遅延装置27,28の下方に位置し、入賞遅延装置27,28から落下してきたパチンコ球11を、釘列に沿って始動チャッカー24へと導くことができる。また、釘列における釘同士の間隔は、入賞遅延装置27,28を経由せずに遊技盤20を流下してきたパチンコ球11が入賞しないように、パチンコ球11の直径より狭い幅となっている。なお、以下、左側の入賞遅延装置27及び右側の入賞遅延装置28は構成が同じため、左側の入賞遅延装置27を用いて説明を行い、右側の入賞遅延装置28の説明は省略する。
入賞遅延装置27は、図3のように、略円柱形状の回転部材40と、この回転部材40の表面を覆うカバー41と、後述するモータ44(図4参照)などから構成されている。回転部材40は、パチンコ球11を貯留する3つの球受け部40a〜40cが等間隔に外周面に形成されており、球受け部40a〜40cは回転部材40の中心に対して互いに120°の中心角をなしている。また、回転部材40は、遊技盤20の盤面に対して垂直な軸を中心として回転自在に遊技盤20に配設され、モータ44により回転駆動される。
一方、カバー41は、回転部材40を覆うカバー本体41aと、カバー41を遊技盤20に取り付けるためにカバー本体41aの周縁に鍔状に形成した縁部41dとからなる。縁部41dには、盤面にネジ止めするための取付け穴41cが左右両側に1個ずつ設けられている。また、カバー本体41aの外周面の最上部には、遊技盤20を流下してきたパチンコ球11が通過して球受け部40aに入るための導入孔41bが形成されている。一方、カバー本体41aの外周面の最下部には、球受け部40aに収納された状態で最下部(所定位置)まで回転移動してきたパチンコ球11(図3の点線で示す符号11及び40aを参照)を落下させて始動チャッカー24に入賞させるための排出孔41eが形成されている。これにより、パチンコ球11が球受け部40a〜40cに入ることのできる入口を導入孔41bに限定するとともに、球受け部40a〜40cから遊技球が落下する位置を排出孔41eと対面する最下の位置(以下、落下位置と称する。)に限定することができる。なお、上述した説明は球受け部40aのみならず、他の球受け部40b,40cについても同様である。
図4のように、回転部材40とカバー41の、遊技盤20を隔てた背面側には、回転部材40を回転駆動する駆動手段であるモータ44と、モータ44の回転駆動を制御する制御手段であるモータ駆動コントローラ45とが配設されている。モータ44は、一般的なステッピングモータであり、遊技盤20に設けた軸穴を介して回転軸44aにより回転部材40の中心と軸着されている。
また、モータ駆動コントローラ45は、回転部材40の回転によって球受け部40a〜40cが順次落下位置に達する時間間隔が所定時間となるように、モータ44を常時一定速度で回転駆動する。この所定時間は、上述した羽根31,32の開閉処理に要する時間以上となるように決定される。羽根31,32の開閉にかかる時間自体は通常0.5〜1.0秒程度であるため、後述する待機時間2秒を考慮すると、所定時間は、例えば3秒秒程度とすると望ましい。これにより、球受け部40a〜40cに格納されたパチンコ球11が始動チャッカー24に入賞する時間間隔を、羽根31,32の開閉処理時間以上とすることができ、羽根31,32の開閉動作中に入賞が発生することを防ぐことができる。
次にパチンコ機2の電気的構成と機能を説明する。図5に示すように、このパチンコ機2は、遊技制御装置60を備えている。この遊技制御装置60は、CPU61、ROM62、RAM63を備えている。CPU61は、ROM62に記憶された遊技制御プログラムを読み出すことで、遊技制御装置60に入力される各種信号に基づいて各部を制御する。また、RAM63には、CPU61が遊技制御プログラムを実行する際の演算子やフラグなどが一時的に記憶される。
上述したように、センター役物21には、羽根31,32、クルーン33が設けられており、これらを動作させる駆動源がそれぞれ設けられている。例えば、羽根31,32を開閉動作する駆動源として、ロータリーソレノイド65が用いられる。ロータリーソレノイド65の軸には羽根31,32に設けられた回動軸37がそれぞれ連結されており、ロータリーソレノイド65の給電が行われると予め設定された回転角で軸を回転させる。これにより、羽根31,32が回動軸37を中心に閉位置と開位置の間で回動する。また、クルーン33を回転させる駆動源として、ステッピングモータ66が用いられる。なお、符号67はステッピングモータ66を駆動するドライバである。
当たり口センサ68はクルーン33の当たり口35の下部に設けられており、パチンコ球11が当たり口35に入ったことを検出し、当たり検出信号をCPU61に入力する。CPU61は、通常モード時に当たり検出信号が入力されると当たりモードに移行させ、ROM62に格納されている当たりモード用のプログラムを実行する。また、当たりモード時に当たり検出信号が入力されると、15ラウンドを上限としてラウンドを継続させる。
また、通常当たり口センサ69は通常当たり口36の下部に設けられており、パチンコ球11が通常当たり口36に入ったことを検出し、CPU61に通常当たり検出信号を入力する。CPU61は通常当たり検出信号に基づいて、払出制御装置70に払出信号を入力する。払出制御装置70は払出信号に基づいて払出装置71を駆動させ、所定数の賞球を供給皿15に払い出す。
始動入賞センサ75は、各始動チャッカー24の内部に設けられている。この始動入賞センサ75は、始動チャッカー24に入賞したパチンコ球11を検出し、その入賞信号をCPU61に入力する。CPU61は入賞信号を受けて払出制御装置70に払出信号を入力する。払出制御装置70は、この払出信号に基づいて払出装置71を駆動させ、所定数の賞球を供給皿15に払い出す。さらに、CPU61は、入賞信号に基づいて羽根31,32の開閉制御処理を行う。
開閉制御処理は、始動チャッカー24にパチンコ球11が入賞したことを契機に処理が開始される。CPU61は、始動チャッカー24のいずれかにパチンコ球11が入賞すると、ロータリーソレノイド65を制御して、羽根31,32を閉位置から開位置に回動させた後、再び開位置から閉位置に回動させる。そして、羽根31,32が開位置から閉位置に回動した後に、予め設定された待機時間の計時を行い、待機時間が経過すると次の開閉制御処理が行えるようになる。この待機時間は、例えば2秒程度に設定されており、先の開閉動作によって役物本体30内に案内されたパチンコ球11がクルーン33上を転動して当たり口35または通常当たり口36に入るまでの時間を考慮したものである。開閉制御処理が行われている間は、各始動チャッカー24に新たなパチンコ球11が入賞しても、該入賞による羽根31,32の開閉制御処理は実行されずに無効化される。なお、開閉動作にかかる時間および待機時間は、これに限るものではなく、設計に応じて適宜に決定されるものである。
払出制御装置70は、CPU61からの払出信号を受けて払出装置71を駆動し、賞球としてのパチンコ球11を供給皿15に払い出す。パチンコ機2は、払出装置71によって払い出されたパチンコ球11を検出する検出センサ(図示省略)を備えており、払出制御装置70は、検出センサからの検出信号をカウントして、そのカウント値が予め設定された数となる場合に、払出装置71の駆動を停止する。
ランプ制御装置80は、遊技状態に応じて前面扉5に設けられた装飾ランプ81の点灯及び消灯制御を行う。音声制御部83はサウンドメモリを備えており、音楽や音声をプログラム化したサウンドプログラムをサウンドメモリから読み出し、サウンドプロセッサを介してスピーカ13から音楽や音声を出力する。発射装置84は、発射ハンドル16に連結されており、発射ハンドル16が操作されると、この回動量に応じた打ち出し強さでパチンコ球11を一定間隔で遊技領域20aに打ち出す。図柄制御装置85は、センター役物21に設けられた液晶ディスプレイ34の表示制御を行い、遊技状態に応じてROM62に格納された演出画像の画像データを読み出して、液晶ディスプレイ34にキャラクターなどを表示して演出を行う。
また、モータ駆動コントローラ45は、所定速度でモータ44を常時、回転駆動する。この回転駆動で球受け部40a〜40cが順次排出孔41eに達する時間間隔を羽根31,32の開閉処理に要する時間以上とするため、パチンコ機2の電源投入時にCPU61から適当な回転速度がモータ駆動コントローラ45に設定される。
次に本発明の作用を説明する。図6のように、パチンコ機2が電源投入されると、CPU61から適当な回転速度がモータ駆動コントローラ45に設定され、モータ駆動コントローラ45は、この回転速度でモータ44を回転させ回転部材40を回転駆動する。そして、遊技者が発射ハンドル16を操作すると、その回動量に応じた強さで発射装置84が作動して供給皿15のパチンコ球11が1球ずつ遊技領域20aに向けて発射される。
遊技領域20aに到達したパチンコ球11は流下して、アウト口26から回収されるか、入賞遅延装置27,28の球受け部40a〜40cに貯留されるか、センター役物21の中へ導かれる。入賞遅延装置27,28の回転部材40はカバー41で覆われているために、パチンコ球11は導入孔41bを通過しない限り球受け部40a〜40cに入ることはできない。このため、遊技者は、常時回転している回転部材の球受け部40a〜40cにうまく遊技球11を入れる必要があるから、遊技者の興趣を向上する。回転部材40の回転動作によりパチンコ球11を貯留した球受け部40a〜40cが落下位置に達すると、パチンコ球11は球受け部40a〜40cから落下する。落下したパチンコ球11は、遊技盤20を流下して袴釘38によって始動チャッカー24へと導かれて入賞する。
入賞を契機にセンター役物21の羽根31,32は開閉動作を行う。この間に羽根31,32の開閉によって役物本体30内に導かれたパチンコ球11が、クルーン33の上面で転動し、当たり口35に入ると、遊技モードが当たりモードに移行する。一方、パチンコ球11が通常当たり口36に入ると、遊技モードは通常モードのままで、予め決められた数の賞球が供給皿15に払い出される。
モータ駆動コントローラ45は、回転部材40の回転で球受け部40a〜40cが落下位置に順次達する時間が羽根31,32の開閉処理時間以上となるように、モータ44を回転駆動する。このため、パチンコ球11が隣り合う球受け部40a〜40cに貯留されている場合であっても、後のパチンコ球11が始動チャッカー24に入賞する時点では、先のパチンコ球11の入賞による羽根31,32の開閉処理は既に完了している。したがって、羽根31,32の開閉処理中に別のパチンコ球11が始動チャッカー24に入賞して入賞が無効化されることはないから、無効化による遊技者の損失感を緩和することができる。
当たりモードに移行して開閉処理が継続した場合、もしくは左右の始動チャッカー24の両方で連続して入賞が発生した場合は、入賞が無効化されうる。しかし、当たりモードに移行したときに無効化が発生したとしても、遊技者は当たりモードに満足しているから喪失感はほとんどなく、また、遊技者は発射ハンドル16で左右の始動チャッカー24のいずれか一方に狙いを定めることが多いところ、左右の始動チャッカー24で羽根31,32の開閉動作の処理中に連続して入賞する確率は低いから、これによる無効化はほとんどありえないと言える。
このように本発明に係る弾球遊技機に拠れば、羽根の開閉処理中に遊技球が連続で始動入賞口に入賞することを効果的に抑制することができる。本実施形態では、回転部材40に3つの球受け部40a〜40cを設けたが、これに限られるものではなく、設計に応じて適宜球受け部の数を変更することができる。また、回転部材40及び球受け部40a〜40cの形状についても、本実施形態に限られず、例えば円錐形状の回転部材の周囲にパチンコ球を貯留する穴を設けてもよい。
回転部材40の他の実施形態としては、例えば図7のように、略中央にパチンコ球11が通り抜けできるように直線状の貫通部50aを、また、貫通部50aを挟んだ外周上の対称位置に球受け部50b,50cをそれぞれ形成した回転部材50がある。この入賞遅延装置51では、図8のような位置検出器43がモータ44の回転軸44aに配設されており、貫通部50aが、両端にある2つの出入口50dと導入孔41b及び排出孔41eと各々対面する位置(以下、基準位置と称する。)にあることを検出してモータ駆動コントローラ55に通知する。また、始動入賞検知センサ75はパチンコ球11の入賞を検知したとき、これをモータ駆動コントローラ55に通知する。
図9のように位置検出器43の内部では、外周面上に2つの反射信号部48a,48bを設けた円環部47が回転軸44aに固定され、回転軸44aを覆う収納箱43aの上面の中央にはフォトセンサ46が設けられている。反射信号部48a,48bは、円周上における位置が2つの出入口50dの位置と対応するように各々設けられており、回転軸44aの回転に伴って回転する。また、フォトセンサ46は、貫通部50aが基準位置にあるときに反射信号部48a,48bの何れか一方と対面するように配設され、貫通部50aが基準位置にあることをフォトセンサ46で検知してモータ駆動コントローラ55に通知することができる。
モータ駆動コントローラ55は、始動入賞検知センサ75がパチンコ球11の入賞を検知するとモータ44を回転駆動させ、位置検出器43が基準位置を検出したところで回転駆動を停止する。つまり、始動チャッカー24の入賞ごとに回転部材50は半回転して基準位置で停止する。このため、流下してきたパチンコ球11が導入孔41eに入ると、上述した実施形態のように球受け部40a〜40cが落下位置に達するまで待たされることなく、すぐに貫通部50a及び排出孔41eを通り抜けて始動チャッカー24に入賞する。また、球受け部50b,50cもあるため、回転の途中で導入孔41bを通過してきたパチンコ球11を貯留することもできる。また、回転速度については、出入口50dと球受け部50b,50cが順次排出孔41eに達する時間間隔が羽根31,32の開閉処理時間以上とすることで、先の実施形態同様、入賞の無効化を抑制できる。
この実施形態において、回転部材50に球受け部50b,50cを2つ設けたが、1つでもよく、これに限られない。さらに、上述した実施形態では、導入孔41bの設けられたカバー41を回転部材40,50に装着したが、上方側のみが開口したカバーを用いてもよい。これに拠れば、先の実施形態と同様に入賞を遅延させる効果が得られるとともに、上方側が開放されているためにパチンコ球11を容易に球受け部40a〜40c,50b,50cに入れることができ、入賞頻度を高めることもできる。なお、このようなカバーを用いないのであれば、各球受け部40a〜40c,50b,50cの内壁に電磁石を互いに干渉しないように設けることでパチンコ球11を磁力で吸引しておき、落下位置に達した球受け部40a〜40c,50b,50cのみの電磁石の電流導通を止めることによりパチンコ球11を落下させるという方法もある。
また、上述した実施形態では、パチンコ機2の電源投入時にCPU61から回転速度をモータ駆動コントローラ45,55に設定し、その後は一定速度で回転部材40,50を回転するようにしたが、羽根31,32の開閉状態に応じて回転速度を変化させるように制御してもよい。
この実施形態において、CPU61は、所定の第一及び第二回転速度を羽根31,32の開閉状態に応じてモータ駆動コントローラ45,55に設定する。第一回転速度は、上述した実施形態と同じ回転速度であって、回転部材40,50からパチンコ球が落下して始動チャッカー24に入賞する最短時間間隔が羽根31,32の開閉処理に要する時間以上となるものである。また、第二回転速度は、第一回転速度のよりも遅い回転速度であって、例えば第一回転速度の半分程度とするなど設計に応じて適宜決定するものである。
図10のように、この実施形態では、CPU61は、始動入賞センサ75で入賞が検知されたことを契機として、羽根31,32が閉位置にあるか否かを判定する。なお、この判定は、センター役物21内に設けたセンサによる検出、もしくは始動入賞センサ75での入賞検知から所定時間経過したことを検出することなどによって行われる。羽根31,32が閉位置にあるとき、CPU61はモータ駆動コントローラ45,55に第一回転速度を設定し、一方で、開位置にあるときは第二回転速度を設定する。
このように羽根31,32の位置に従って回転部材40,50の回転速度を変化させることにより、入賞の無効化をより効果的に抑制できる。なぜなら、上述した、当たりモードに移行して開閉処理が継続した場合においても新たな入賞を抑制でき、また、左右の始動チャッカー24の両方で連続して入賞が発生することも抑制できるからである。
なお、回転速度の制御は、このような実施形態に限らない。例えば、CPU61が当たりモードへの移行回数などの遊技者の遊技状態を周期的にチェックして、この遊技状態に応じて回転速度を変化させることも有効である。すなわち、当該遊技状態を所定時間内の当たりモードへの移行回数とする場合、移行回数が所定回数よりも多い場合は回転速度を前記第一回転速度よりも速い速度に設定し、そうでなければ第一回転速度に設定する。これより、入賞無効化の抑制を適度に制限し当たりモードへの移行を抑制することができるから、パチンコ店の営業利益を好適に確保することができる。なお、実施形態は、全てパチンコ機を例としているが、本発明は他の弾球遊技機にも適用可能である。
本発明の弾球遊技機の一例であるパチンコ機を示す正面図である。 センター役物の斜視図である。 入賞遅延装置の正面図である。 入賞遅延装置の略分解図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 回転部材の制御フローである。 他の実施形態に係る入賞遅延装置の正面図である。 他の実施形態に係る入賞遅延装置の略分解図である。 位置検出器の断面図である。 他の実施形態に係る回転速度の制御フローである。
符号の説明
2 パチンコ機
11 パチンコ球
21 センター役物
24 始動チャッカー
27,28,51 入賞遅延装置
30a 導入口
38 袴釘
31,32 羽根
40,50 回転収納部
40a〜40c,50b,50c 球受け部
41 カバー
41b 導入孔
41e 排出孔
42 球検知センサ
43 位置検出器
44 モータ
45,55 モータ駆動コントローラ

Claims (3)

  1. 始動入賞口と、この始動入賞口に遊技球が入賞したことを契機として、可動翼片が開閉して導入口から遊技球を内部に案内する入賞役物とを遊技盤に備えた弾球遊技機において、
    前記可動翼片より下方の領域内で前記始動入賞口の上部と近接するように回転自在に前記遊技盤に配設されており、前記遊技盤を流下してきた遊技球を貯留する球受け部が外周に形成され、この球受け部に貯留した遊技球を、回転で所定位置に達したときに球受け部から始動入賞口に向かって落下させる回転部材と、
    前記回転部材を回転駆動する駆動手段と、
    前記球受け部が前記回転部材の回転によって順次、前記所定位置に達する時間間隔が、前記可動翼片の開閉処理時間以上となるように前記駆動手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記球受け部から落下した遊技球を前記始動入賞口へと導く経路を構成する釘列を前記遊技盤に植設したことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 前記回転部材の略中央を遊技球が通り抜けることができるように回転部材に直線状に形成された貫通部と、
    この貫通部の両端の出入口の一方が前記所定位置となる基準位置を検出する検出手段とを設け、
    前記制御手段は、遊技球が前記始動入賞口に入賞したことを契機として前記回転部材の回転を開始し、前記検出手段により基準位置を検出したときに回転を停止するように前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の弾球遊技機。
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