JPH08206299A - 遊技機の遊技制御装置 - Google Patents

遊技機の遊技制御装置

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JPH08206299A
JPH08206299A JP7301497A JP30149795A JPH08206299A JP H08206299 A JPH08206299 A JP H08206299A JP 7301497 A JP7301497 A JP 7301497A JP 30149795 A JP30149795 A JP 30149795A JP H08206299 A JPH08206299 A JP H08206299A
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Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、パチンコ遊技機の役物関係の配
線が簡素でかつ効率良く行なえる構成にして入賞球が詰
まったときの処理の容易化、製造上の作業効率の向上、
配線コストの低下などが図れるパチンコ遊技機の制御装
置を提供する。 【解決手段】 パチンコ遊技機の制御装置において、パ
チンコの遊技に関する制御基板を複数の基板に分割して
積層化させて、遊技盤の遊技領域内に配設される役物の
うち、配線数の多い役物に取り付けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はパチンコ遊技機の
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、電動式役物としての変動入賞
装置や可変表示装置等が設置されたパチンコ遊技機が普
及し、それに伴い、電動式役物を制御する制御装置がパ
チンコ遊技機ごとに取り付けられている。
【0003】このようなパチンコ遊技機においては、変
動入賞装置や可変表示装置などの役物が遊技盤の中央に
設置され、その役物の周囲にそれらを作動させるための
特定入賞口や利益のバランスを図るための一般入賞口等
が配設されている。
【0004】そのため、特定の役物に配線が集中する場
合がある。
【0005】一方、それら電動式役物を制御する制御装
置は、従来、単一の基板上に全て電気的部品が装着され
ていたため、どうしても大型となってしまって、制御装
置の取付位置がパチンコ遊技機の裏機構盤の裏側など充
分な取付けスペースを確保できるところに取付けが限定
されてしまっていた。
【0006】そのため、遊技盤からの配線が遊技盤裏面
の入賞球処理空間内を通って球集合樋を貫通して、さら
に、裏機構盤の裏側等に設置された役物制御装置のコネ
クタ領域に至るまでの長さを必要としていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、遊技盤裏側の
入賞球処理空間内で球詰まりが発生したような場合にあ
っては、配線が邪魔で役物制御装置から全て配線用コネ
クタを取り外してからでないと球集合樋を開放すること
ができず、メンテナンスに時間がかかるという問題点が
あった。
【0008】また、製造工程においては、全ての部品が
組み付けられた状態にされてから最後に役物制御装置が
取り付けられ、その後に、配線が制御装置と接続される
ので、製造工程においては常に配線コード(リード線)
を引きずった状態で組付け作業を行なわなければなら
ず、作業効率が上がらないという問題点があった。
【0009】また、パチンコ遊技機1台に使用する配線
の長さも長くなり、年間の製造台数が何十万にも及ぶと
配線のコストの面だけでも膨大な額になってしまうとい
う問題点があった。
【0010】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、パチンコ遊技機の役物関係の配線が簡
素でかつ効率良く行なえる構成にして入賞球が詰まった
ときの処理の容易化、製造上の作業効率の向上、配線コ
ストの低下などが図れるパチンコ遊技機の制御装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係るパチンコ
遊技機の役物制御装置は、上記課題を達成させるため、
パチンコの遊技に関する制御基板を複数の基板に分割し
て積層化させて基板ボックス中に収納した状態で、遊技
盤の遊技領域内に配設される役物のうち、配線数の多い
役物に取り付けた構成とした。
【0012】この発明に係るパチンコ遊技機の役物制御
装置によれば、役物系統の配線(リード線)がその役物
に取り付けられる制御装置に接続されることとなって、
役物関係の配線が簡素でかつ効率良く行なえることとな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、この発明が適用されたパ
チンコ遊技機100の前面の構成例を示すもので、遊技
盤1の前面には、下部の操作ダイヤル101により駆動
される打球発射装置119(図14)によって発射され
た遊技球を遊技盤1の上方部まで案内するガイドレール
3が配設されている。このガイドレール3と遊技盤1前
面のガラス盤105(図3)とによって囲まれる空間に
遊技領域2が設けられている。
【0014】この遊技領域2の中央には、多くの賞球獲
得のチャンスを与える役物としての変動入賞装置10が
設置されている。この変動入賞装置10の上端には天入
賞口と呼ばれる一般入賞口11が設けられ、左右両端に
は一般入賞口12,12が設けられている。
【0015】変動入賞装置10の直下には2回開き用特
定入賞口4が設けられ、その左右位置には1回開き用特
定入賞口5,5が設けられている。
【0016】変動入賞装置10の周りには風車と呼ばれ
る打球方向変換部材6が設置され、遊技領域2の下方側
左右位置にはチューリップ式の一般入賞装置8が設置さ
れている。また、遊技領域2の適宜位置にはそれぞれ障
害釘9が植設されている。
【0017】そして、前記変動入賞装置10の前側主要
部を構成する基枠210はその前面側が開口した入賞空
間21となっており、その左右上部には打球流入口2
2,22が設けられている。これら打球流入口22,2
2には、それぞれ可動部材23,23が開閉可能に設置
されている。
【0018】これら可動部材23,23は、前記特定入
賞口4または5に遊技球が入賞した時に、図2に実線で
示す閉塞状態から点線で示す開状態(逆「ハ」の字状
態)まで、2回(例えば、0.8秒間×2回)又は1回
(例えば、0.4秒間×1回)開き、入賞空間21中に
遊技球を受け入れない第1状態から遊技球を受け入れ易
い第2状態に変換する。
【0019】また、前記入賞空間21中の前記左右の打
球流入口22−22間に、奥側が低くなるように緩傾斜
しその奥側に流下孔(後述)の設けられた区画板24が
設置され、入賞空間21中の底部には手前側が低くなる
ように緩傾斜した流下案内底板25が設けられ、その前
端の垂直板251には継続回数表示器441と入賞個数
表示器442が設置されている。また、入賞空間21中
の区画板24の上側奥部には球を入賞空間21の背後に
導く球流入口265,265が設けられ、入賞空間21
中の流下底板25の上側奥部には前記球流入口265,
265中に流入した球を流下底面25上へ流出させる球
流出口267a,267aが設けられている。
【0020】前記入賞空間21中の区画板24の上側で
その奥側に設けられた前記流下孔(後で詳しく述べる)
より奥部には人形の形をした第1流路変更部材33が設
置されている。一方、入賞空間21中の区画板24の下
側で前記流下孔(後で詳しく述べる)の直下位置には椀
形をした第2流路変更部材264が設置され、第2流路
変更部材264の一側部には球出口264c(図3)が
設けられている。
【0021】入賞空間21中の手前側下部中央には特別
入賞口28が設けられ、その左右両側には一般入賞口2
9,29が設けられている。
【0022】また、遊技盤1の遊技領域2内の左右位置
には特別遊技を知らせるサイドランプ130,130
が、中央の最下位置にはアウト孔19が設けられてい
る。
【0023】遊技盤1の上部には、上記各入賞部4,
5,8,11,12等に遊技球が入賞したときに一時的
に点灯されるセーフランプ122やパチンコ遊技機裏側
の貯留タンク(後述)中に貯留されている予備球として
の賞品球が不足したときに点灯する球不足表示ランプ1
23が設置されている。
【0024】上記構成の遊技盤1を保持するパチンコ遊
技機100の保持枠113の上部には、打球発射装置1
19(図14)の操作ダイヤル101を操作したときに
点灯されるパイロットランプ125および遊技客により
不正がなされたり、特別遊技が発生したときなどに点灯
される装飾表示ランプ兼エラー表示ランプとしての表示
器126が設けられている。
【0025】また、パチンコ遊技機100の前面側に取
り付けられた開閉パネル114には、打球発射装置(図
示省略)に供給される遊技球を貯留する供給皿115が
取り付けられ、その下方には供給皿115から溢れた賞
品球を貯留するための受皿116が設けられている。
【0026】そして、前記2回開き用特定入賞口4およ
び1回開き用特定入賞口5,5の各流路にはその中に流
入した遊技球を検出する特定入賞検出器4a(SWA
),5a(SWв,SWс)が設置されている。ま
た、前記特別入賞口28の流路にはその中に流入した遊
技球を検出する特別入賞検出器15(SWD )が設置さ
れている。さらに、この特別入賞口28と前記一般入賞
口29,29の集合流路にはそれらの中に流入した遊技
球を検出する入賞個数検出器16(SWE )が設置され
ている。
【0027】上記のように概略構成されたパチンコ遊技
機はそれに設置されたマイクロコンピュータ等の役物制
御装置500(後述)によって概ね次のように制御され
る。
【0028】図外の電源スイッチ操作によりパチンコ遊
技機に電気が供給された初期状態においては、変動入賞
装置10の左右の可動部材23,23は、図1に示すよ
うに、打球流入口22,22を閉じた状態にあって、変
動入賞装置10の入賞空間21中に遊技球を受け入れな
い第1状態を維持している。また、入賞空間21中の第
1流路変更部材33の腕部は上がった状態にあり、第2
流路変更部材264はそれに形成されている球出口26
4cが後ろ向きとなって第2流路変更部材264中に球
が貯留し得る状態にある。
【0029】そして、図示省略の打球発射装置によっ
て、遊技領域2内に遊技球が発射され、その遊技球が特
定入賞口4又は5中に入賞すると、それが特定入賞口4
又は5中に設置された特定入賞検出器4a(SWA )又
は5a(SWв,SWс)に検出される。その検出信号
に基づいて、第1流路変更部材33の腕部が上下方向に
動くなどする他、第2流路変更部材264が間歇的に回
動してその球出口264cから球が流出し得る状態とな
る。変動入賞装置10の左右の可動部材23,23が動
力源としての可動部材開閉装置285,285(後述)
の作動により、2回又は1回回動(開閉)され、それに
伴って、変動入賞装置10内の入賞空間21中に遊技球
が流入し得る第2状態に2回又は1回変換する。
【0030】その第2状態に変換したときに、遊技球が
入賞空間21中に流入してくると、その遊技球は区画板
24上を奥方向へ転動してそのまま入賞空間21中の奥
部の左右位置に設けられた球流入口265,265中に
流入した後、球流出口267a,267aを介して流下
案内底板25上へ流出されるか、又は区画板24の奥部
に設けられた流下孔241(図4)を介して前記第2流
路変更部材264中に流入した後、第2流路変更部材2
64に振り分けられて流下案内底板25上へ放出され
る。このようにして流下底板25上に至った球は該流下
底板25上を手前方向に転動して特別入賞口28又は一
般入賞口29中に入賞する。
【0031】結果的に特別入賞口28中に入賞できなか
った場合には、可動部材23,23が図1に示すよう
に、再び打球流入口22,22を閉じた状態に戻って、
入賞空間21中に遊技球を受け入れない第1状態を維持
する。
【0032】特定入賞口4,5に遊技球が入賞する度に
上記動作が繰り返され、偶発的に特別入賞口28中に入
賞すると、それが特別入賞口28中に設置された特別入
賞検出器15に検出されて、その検出に基づいて大当り
と呼ばれる特別遊技態様が発生する。
【0033】ここに、特別遊技態様とは、通常の遊技時
に比べ、遊技者に多くの賞球獲得のチャンスを与える遊
技態様で、例えば、可動部材23,23の所定回数(例
えば、18回)の開閉動作を1サイクル(ただし、その
所定回数開閉動作の終了前に入賞口29中に、例えば、
9個の遊技球が入賞したときには、その時点までを1サ
イクルとしてもよい)とし、各サイクル中に特別入賞口
28中に遊技球が入賞することを継続条件として、所定
サイクル(例えば、最高8サイクル)までその動作が行
なわれるとするものである。この特別遊技時には適宜第
1流路変更部材33や第2流路変更部材264などが作
動される。
【0034】この特別遊技中の継続回数は継続回数表示
器441に、一般入賞口29,29への入賞個数は入賞
個数表示器442にそれぞれ表示される。
【0035】特別遊技態様が終了すると、再び通常の遊
技状態に戻る。
【0036】図2には変動入賞装置10を斜め前から見
た全体斜視図を、図3にはその縦断側面図を、図4には
その分解斜視図を示す。
【0037】それらの図に基づいて説明すると、変動入
賞装置10は、その前側主要部を構成する基枠210
と、該基枠210の後側へ取り付けられた後枠260
と、該後枠260の後側に取り付けられたソレノイド取
付板280と、該ソレノイド取付板280の後側に取り
付けられた役物制御装置500とを備えている。
【0038】前記基枠210は変動入賞装置10の前部
を構成するもので、その後部が包囲枠211によって囲
まれその内部が前後開口の入賞空間21となり、包囲枠
211の前端部の外周には取付板部211aがフランジ
状に形成されている。
【0039】この取付板部211aが、遊技盤1に設け
られた取付け用開口部1b(図10)の前面側に密着状
態に取り付けられている。このように取り付けられた状
態で、変動入賞装置10はその前側部分が遊技領域2内
に突出し、後側部分が遊技盤1の盤面の裏側に突出した
状態となっている。
【0040】前記取付板部211aの上部には天入賞口
としての一般入賞口11が設けられ、その後側には一般
入賞口11に流入した遊技球を変動入賞装置10の後方
へ導く案内樋11aが設けられている。
【0041】取付板部211aの上部前面側には鎧部1
1bが手前方向に突出して設けられ、該鎧部11bの上
部は前記一般入賞口11中に遊技球を導く入賞案内部1
1cとなっている。前記鎧部11bの前面には透光性の
装飾板11dが取り付けられている。
【0042】前記案内樋11aの下側の取付板部211
aの部分には前記鎧部11b内と連通する装飾用ランプ
取付用開口部211fが設けられている。この開口部2
11fの裏側に装飾用ランプユニット450が取り付け
られ、該ランプユニット450のランプ451が前記開
口部211f中に至っている。
【0043】取付板部211aの前面側で鎧部11bの
下側の左右位置には打球流入口22,22が設けられる
とともに、移動軸挿入孔211b,211bが円弧状の
貫通孔として設けられている。また、打球流入口22,
22の下部に対応する包囲枠211の左右位置にはパイ
プ状の回動軸受部211c,211cが包囲枠211に
沿って設けられている。
【0044】そして、前記打球流入口22,22の設け
られた取付板部211aの前面側部分に打球流入口2
2,22を開閉する可動部材23,23が回動自在に取
り付けられている。
【0045】これら可動部材23,23は、前記回動軸
受部211c,211c中に回動自在に挿通された回動
軸231,231の前端に固定された回動アーム23
2,232と、該回動アーム232,232の自由端部
の挿通孔232a,232a中を介して移動軸挿通孔2
11b,211b中に移動自在に挿通された移動軸23
3,233の前端に固定された可動片234,234と
から構成されている。そして、前記取付板部211aの
裏側で前記左右の移動軸挿通孔211b,211bの内
方側に突設された取付部211dに円弧状ラック23
5,235が取付けられるとともに、移動軸挿通孔21
1b,211bの裏側に突出した前記移動軸233,2
33の後端に前記円弧状ラック235,235と常時噛
合するピニオンギヤ236,236が無理嵌めされ、か
つ、E型スナップリング237,237により脱落しな
いように止着されている。
【0046】このように構成されることにより、可動部
材23,23は、図2にそれぞれ実線と点線とで示すよ
うに、「く」の字状に曲がって打球流入口22,22を
閉じた状態と、逆「ハ」の字状に略真っ直ぐ延びて打球
流入口22,22を開いた状態とに変換可能となる。
【0047】ちなみに、可動部材23,23が「く」の
字状に曲がって打球流入口22,22を閉じた状態から
逆「ハ」の字状に略真っ直ぐ延びて打球流入口22,2
2を開いた状態に至るまでの変化について説明すると次
のようになる。
【0048】即ち、可動部材23,23が「く」の字状
に曲がって打球流入口22,22を閉じた状態から、回
動軸231,231が回動されることにより、回動アー
ム232,232の自由端側が外向き開方向に回動され
ると、それらと連動して移動軸233,233が移動軸
挿通孔211b,211b中を外側へ下降する方向に移
動する。それら移動軸233,233の下降のときに
は、それら移動軸233,233に固定されたピニオン
ギヤ236,236がラック235,235に沿って回
転されながら下降する。そのため、移動軸233,23
3の下降に伴って可動片234,234も移動軸23
3,233を軸芯としてそれら自由端側が外向きに回動
され、その結果、可動部材23,23が逆「ハ」の字状
に真っ直ぐ延びて打球流入口22,22を開いた状態に
変化する。
【0049】可動部材23,23が閉じるときにはその
逆の動作となる。
【0050】前記流入口22,22の下側で入賞空間2
1の左右両側には入賞領域2中の遊技球が入賞空間21
中に飛び込まないようにする鎧片30,30が手前向き
に突設されている。それら左右両側の鎧片30,30の
外側位置には取付板部211aを前後方向に貫通する貫
通孔211eが複数設けられている。そして、それら左
右両側の貫通孔211eの裏側位置には装飾用ランプユ
ニット410,410が設置され、これらランプユニッ
ト410,410のランプ411が前記貫通孔211e
中に臨まされている。また、前記基枠210の前面側下
部は前記鎧部11bや鎧片30,30と同程度手前方向
へ突出し、その上部中央には仕切り壁28с,28сに
よって区画された特別入賞口28が、その左右両側には
一般入賞口29,29がそれぞれ設けられている。
【0051】基枠210中段の左右にはそれぞれ水平に
延びる腕部32,32が設けられ、それら腕部32,3
2の先端部には一般入賞口12,12が設けられてい
る。そして、各腕部32,32には透光部321,32
1が設けられている。これら透光部321,321の裏
側位置には装飾用ランプユニット420が配置され、各
ランプユニット420のランプ421が前記透光部32
1,321を介して遊技者に視認し得るようになってい
る。
【0052】前記入賞空間21中の中段位置にはその奥
側が低くなるように緩傾斜する区画板24が設置されて
いる。この区画板24の奥側中央には、該区画板24上
を転動して奥側へ至った遊技球を区画板24の直下へ落
下させる流下孔241が設けられ、さらにその奥側端に
は後述する第1流路変更部材33の設置用切欠き部24
2が設けられている。これら流下孔241および切欠き
部242の左右両側に位置する区画板24上には入賞案
内路243,243が設けられている。
【0053】入賞空間21中の下部には手前側が低くな
るように緩傾斜する流下底板25が設けられている。こ
の流下底板25の前端部は垂直板部251となってい
る。この垂直板部251を高く(例えば、17mmなど)
すれば、それだけそこを流下する遊技球の落差が大きく
なって、特別入賞口28への入賞に対する迫力感をアッ
プできる。
【0054】また、前記垂直板部251の中央には後述
の入賞領域変更部材40先端の入賞領域変更部41,4
1を出没させる開口部251a(図2)が設けられ、そ
の左側には継続回数表示器取付用開口部251b(図1
1)が、また、右側には入賞個数表示器取付用開口部2
51c(図11)がそれぞれ設けられている。
【0055】そして、前記垂直板部251の裏側に表示
器ユニット440が取り付けられ、該表示器ユニット4
40の継続回数表示器441が前記継続回数表示器取付
用開口部251b中に、また、入賞個数表示器442が
前記入賞個数表示器取付用開口部251c中に臨まされ
ている。
【0056】このように、流下底面25手前側端の垂直
板部251に継続回数表示器251aや入賞個数表示器
251bを設けたので、特別遊技中、遊技者は視線の方
向をあまり変えることなく、入賞空間21中に飛び込ん
だ遊技球の流下経路を一般入賞口29,29中又は特別
入賞口28中に流入するまでを目で追いながら、容易
に、継続回数表示器441や入賞個数表示器442の表
示を視認することができる。
【0057】一方、流下底板25の後端寄り位置にはこ
の流下底板25を上下方向に貫通する貫通孔252が円
弧状に並んだ状態で設けられている。これら貫通孔25
2の下方に装飾用ランプユニット430が取り付けら
れ、そのランプユニット430の各ランプ431が前記
貫通孔252を介して流下底面25上に若干突出してい
る。
【0058】また、基枠210の裏側下部には、前記特
別入賞口28中に入賞した遊技球を後方に導く特別入賞
案内路28aと、前記一般入賞口29,29中に入賞し
た遊技球を後方に導く一般入賞案内路29a,29aが
設けられている。
【0059】前記基枠210の背部に入賞空間21を閉
塞する状態に取り付けられる後枠260の前面側上部中
央には人形の形をした第1流路変更部材33が設置され
ている。
【0060】この第1流路変更部材33は胴部材331
と腕部材(誘導部材)333とから構成されている。前
記胴部材331は後枠260の前面側上部中央に固設さ
れ、前記腕部材333は後枠260前面側中央に設けら
れた左右一対の軸受部261,261に回動自在に支持
されている。
【0061】前記腕部材333は、前記胴部材331中
において前記軸受部261,261に回動自在に支持さ
れる回動軸366と、前記胴部材331の左右に形成さ
れた切欠部332,332を介して胴部材331の左右
両側に突設される腕部334,334と、後枠260の
前記軸受部261,261間に設けられた開口部262
を介して後枠260の背面側に臨まされた係合片335
とから構成され、常時は係合片335の重みで係合片3
35側が下降されるようになっている。
【0062】上記構成の第1流路変更部材33の下端が
前記区画板24奥部の切欠部242中に臨まされること
により、第1流路変更部材33の上部が区画板24奥部
の上側に位置している。そして、係合片335の重みで
腕部334,334側が上がっているときには区画板2
4上の遊技球が腕部334,334の下を潜って一般入
賞案内路243,243の方向に行くのが可能な状態と
なっている。が、腕部材333が回動されて腕部33
4,334側が下がったときには区画板24上の遊技球
が腕部334,334に妨げられて一般入賞案内路24
3,243方向には行けずに流下孔241中に至るよう
になっている。
【0063】また、後枠260の前面側下部中央には、
その下方に突設された軸受部263(図3)により支持
された状態で、第2流路変更部材264が回転自在に設
置されている。この第2流路変更部材264は前記軸受
部263に回転自在に支持される軸部264aと前記区
画板24の流下孔241の直下に位置せしめられる椀状
の球受器264bとから構成され、球受器264bの下
部寄りの一部には球出口264cが設けられている。そ
して、前記軸部264aの下端にはピニオンギヤ264
dが無理嵌めされ、E型スナップリング264eにより
抜け落ちないように保持されている。この第2流路変更
部材264の球受器264bの後側部は後枠260の後
壁部に設けられた湾形凹状部260a中に位置し、球出
口264cが後ろ向きとなったときには球受器264b
中の遊技球がその湾形凹状部壁に妨げられて流出できな
いようになっている。
【0064】後枠260の、前記区画板24の奥部に設
けられた入賞流路243,243と対応する位置には、
それぞれ球流入口265,265が設けられ、各球流入
口265,265の裏側に球流入口265,265の一
部を囲むように球案内枠265a,265aが設けられ
ている。
【0065】後枠260裏側の左右位置には前記球流入
口265,265を介して後枠260の裏側へ至った遊
技球を後枠260裏側の斜め下方に導く案内樋266,
266が設置されている。
【0066】これら案内樋266,266の裏側には装
飾用ランプユニット460,460が設置され、これら
ランプユニット460,460のランプ461,461
の光が透光性の案内樋266,266や後枠260を通
して遊技者に視認し得るようになっている。
【0067】また、後枠260の裏側の左右位置には前
記案内樋266,266によって斜め下方に導かれた遊
技球を、さらに、後枠260に設けられた球流出口26
7a,267aを介して基枠210内の流下底面25上
へ導く球案内部267,267が設けられている。
【0068】また、後枠260の裏側下部中央寄りには
モータ35が設置されている。このモータ35の駆動軸
には前記第2流路変更部材264のピニオンギヤ264
dの2倍の歯数を有する駆動ギヤ352と180℃位相
のずれた一対の検知片353,353が取り付けられ、
前記駆動ギヤ352が後枠260の下部に設けられた開
口部270を介して前記第2流路変更部材264の軸部
264aに固定されたピニオンギヤ264dに常時噛合
している。
【0069】また、後枠260の裏側下端の端寄り位置
にはセンサ設置部271が設けられ、このセンサ設置部
271の前記モータ35の駆動軸に取り付けられた検知
片353を検出するセンサ272が設置されている。
【0070】また、後枠260の背面側で前記開口部2
62の下方の左右位置に回動規制片269,269が突
設され、これら回動規制片269,269の上端面に前
記腕部材333の係合片335が接触する位置までの範
囲で回動位置規制がなされている。
【0071】前記可動部材23,23の取り付けられた
回動軸231,231の後端側は、基枠210の回動軸
受部211c,211c、後枠260の左右両側寄りに
設けられた開口部273,273を介して後枠260の
後方に至っている。それら回動軸231,231の後端
部にクランク部材274,274がスナップリング27
5,275によって脱落しないように固定されている。
【0072】前記後枠260の背部に取り付けられる前
記ソレノイド取付板280の上部寄り左右位置には前記
クランク軸274,274を遊挿させる開口部281
a,281aが設けられている。
【0073】ソレノイド取付板280の背面部の左右位
置には前記クランク部材274,274に回動力を付与
する可動部材開閉装置(駆動源A)285,285が設
置されている。これら可動部材開閉装置285,285
はソレノイド式の駆動源によって作動されるようになっ
ており、それらの各作動ロッド286,286の先端に
は前記クランク部材274,274の軸ピン274a,
274aを挿通させる横長の長孔287a,287aを
有する作動部材287,287が取り付けられている。
【0074】前記可動部材開閉装置285,285は、
常時停止していてそれらの作動ロッド286,286が
復帰用スプリング288,288の力で伸びた状態(上
昇した状態)にあるとともに、クランク部材274,2
74のばね取付部274b,274bと前記案内樋26
6,266のばね取付部266a,266aとの間に張
設された復帰用ばね266b,266bによってクラン
ク部材274,274が回動復帰された状態にあって、
クランク部材274,274および回動軸231,23
1を介して可動部材23,23が「く」の字状となって
変動入賞装置10の打球流入口22,22を閉じた状態
にある。そして、可動部材開閉装置285,285が作
動されると、作動ロッド286,286が縮んで、クラ
ンク部材274,274および回動軸231,231を
介して可動部材23,23が逆「ハ」の字状となって変
動入賞装置10の打球流入口22,22を開いた状態と
なる。
【0075】ソレノイド取付板280の前面側上部の左
右位置には継続条件成立表示ランプ284,284が取
り付けられている。また、ソレノイド取付板280の前
記開口部281a,281aの裏側にはそれぞれ左右一
対ずつ前記作動部材287,287を上下方向に案内す
る案内片281b,281cが突設されている。それら
案内片のうちの一方の案内片281c,281cの上端
部には前記作動部材287,287が上昇したときに接
触し得る上昇位置規制片281d,281dが設けら
れ、これら上昇位置規制片281d,281dによって
作動部材287,287の上昇位置の上限が規制されて
いる。
【0076】また、前記基枠210の特別入賞案内路2
8aの両側の仕切片28b,28b上には入賞領域変更
部材40が前後方向に摺動自在に設置されている。
【0077】この入賞領域変更部材40の先端部には特
別入賞口28の両側の仕切壁28c,28cと間隔を異
にする(この実施の形態ではやや間隔が小さくなってい
る)入賞領域変更部41,41が設けられ、後端部には
軸取付孔42,42が設けられている。そして、この入
賞領域変更部材40の前後方向への移動に伴って、その
先端の入賞領域変更部41,41が流下底面25前端の
垂直板251の中央に設けられた前記開口部251aを
介して特別入賞口28両側の仕切壁28c,28c上に
出没可能となっている。入賞領域変更部材40の後端部
は前記後枠260の開口部270を介して後枠260の
後方に至り、ソレノイド取付板280の中央部に設けら
れた開口部282中に達している。
【0078】ソレノイド取付板280の開口部282の
裏側上部には前記第1流路変更部材33の腕部材333
に回動力を付与するとともに前記入賞領域変更部材40
の前後方向への移動力を付与する変更駆動装置(駆動源
B)50が設置されている。
【0079】この変更駆動装置50はソレノイド式の駆
動源によって作動されるようになっており、その作動ロ
ッド51の下端には前記腕部材333および入賞領域変
更部材40に動力を伝達する作動部材52が取り付けら
れている。
【0080】この作動部材52の前側には前記腕部材3
33の係合片335の下面に当接して腕部材333を回
動させ得る突上げ部53が設けられ、下端にはソレノイ
ド取付板280の前記開口部282に回動自在に設置さ
れる動力伝達部材60を介して前記入賞領域変更部材4
0に移動力を伝達する鉤状部54が設けられている。
【0081】前記動力伝達部材60はソレノイド取付板
280の開口部裏側左右に突設された軸受部283,2
83に回動自在に横架された回動軸61と、該回動軸6
1から後方に伸びる水平腕部62と、回動軸61から下
方に伸びる垂直腕部63とを備え、前記回動軸61は、
前記軸受部283,283に支持された状態で、その両
端がスナップリング65,65によって係止されてい
る。そして、前記水平腕62の後端部には前記変更駆動
装置50下端の鉤状部54と係合する係合ピン62aが
取り付けられ、垂直腕63の下端部にはピン孔63aが
設けられている。このピン孔63aと前記入賞領域変更
部材40後端部の軸取付孔42,42中にピン66を通
してE型止着リング67,67で止着することにより、
動力伝達部材60と入賞領域変更部材40とが連結され
ている。
【0082】また、ソレノイド取付板280の背面部に
は役物制御装置500が取り付けられ、この役物制御装
置500によって役物としての変動入賞装置10の動作
等が制御されるようになっている。
【0083】図3に示すように、前記変更駆動装置50
の作動ロッド51に設けられた前記突き上げ部53は作
動部材52の第1流路変更部材33の腕部材333後端
の係合片335の下側に接触し得る位置にある。また、
変更駆動装置50の作動ロッド51に設けられた前記鉤
状部54が前記動力伝達部材60の水平腕62先端に設
けられた前記係合ピン62aと係合され、動力伝達部材
60の垂直腕63下端に設けられたピン孔63aと前記
入賞領域変更部材40後端の軸取付孔42とがピン66
によって連結されている。
【0084】前記変更駆動装置50は通常時は停止して
いて作動ロッド51が復帰用スプリング55の復帰力と
作動部材52の重さとによって下降した状態にある。そ
のため、腕部材333はその係合片335側がその自重
で降下し腕部334,334側が図5に示すように上昇
した状態にある。また、作動ロッド51の下降力が動力
伝達部材60を介して入賞領域変更部材40を前進させ
ることにより、その先端の入賞領域変更部材41,41
が特別入賞口28両側の仕切壁28c,28c上をその
先端位置まで突出した状態にある。従って、この通常時
にあっては、特別入賞口28の開口幅が入賞領域変更部
41,41の頂上部間の間隔d(mm)(図5)によって
定まり、特別入賞口28両側の仕切壁28b,28bの
頂上部間の間隔D(mm)によって定まるときに比べてや
や狭く、遊技球が特別入賞口28中に入りにくくなって
いる。
【0085】変更駆動装置50が作動されると、作動ロ
ッド51が縮んで(上昇して)、作動部材52の突き上
げ部53で腕部材333の係合片335を下方から突き
上げた状態となって、そのためその腕部334が図6に
示すように前方に下降した状態となる。また、作動部材
52の鉤状部54によって動力伝達部材60の水平腕部
62の先端側が引き上げられることにより、その垂直腕
部63の下端部が後退方向へ回動され、それに伴って入
賞領域変更部材40が後退された状態となる。このとき
には、図12に示すように、入賞領域変更部材40の入
賞領域変更部41,41が流下底面25前端の垂直板2
51に設けられた開口部251a中に引込んで特別入賞
口28両側の仕切壁28c,28cの上端縁が完全に露
出された状態となる。従って、このときには、図6に示
すように、特別入賞口28の開口幅が特別入賞口28両
側の仕切壁28c,28cの頂上部間の間隔D(mm)に
よって定まり、入賞領域変更部41,41の頂上部間の
間隔d(mm)によって定まるときに比べてやや広くな
る。
【0086】図7には、前記ソレノイド取付板280の
背後に取り付けられる役物制御装置500の分解斜視図
を示す。
【0087】役物制御装置500は、同図に示すよう
に、ソレノイド取付板280の背後に取り付けられる基
板ボックス510と、該基板ボックス510内に収容さ
れる第1基板520および第2基板530と、これら基
板520,530が前記基板ボックス510内に収容さ
れた状態で該基板ボックス510を一部閉塞するカバー
部材560とを備えている。
【0088】そして、前記基板ボックス510は後部開
口の箱型形状をし、その下片部等の一部に放熱孔511
が形成され、前寄り外側部に止着部512および一端自
由のコードバインダ513が複数一体に設けられてい
る。これら止着部512およびコードバインダ513の
各基部に、基板ボックス510を前記ソレノイド取付板
280に取り付けるためのボルト通し孔512a,51
3aが形成されている。このように、コードバインダ5
12が基板ボックス510を前記ソレノイド取付板28
0に取り付けるための止着部をも兼ねているので、その
分、止着部512の数を減らすことができる。
【0089】この基板ボックス510の後端側外側部に
は前記カバー部材560をボルトによって止着するため
の止着ねじ孔515が設けられ、内側前壁部の四隅部に
は基板取付ボス516が設けられている。これら基板取
付ボス516は図8に詳しく示すように大径部516a
と小径部516bとからなり、その中心部にねじ孔51
6cが形成されている。
【0090】前記第1基板520は役物制御装置500
の制御回路を構成する部品の一部(この実施の形態で
は、論理領域、増幅領域および電源領域)を設置するた
めのもので、その表側の上段部には第2基板530を電
気的および機械的に接続するための接続枠521が、中
段部には制御チップマイクロコンピュータ(制御装置)
600の接続端子が接続されて論理領域を構成するIC
ソケット522が、下段部には、電源領域として、商用
電源をロジック電源に変えるための電源回路523と増
幅領域を構成するアンプ524がそれぞれ配設されてい
る。そして、前記電源回路523からのコード523a
が第1基板520の裏側に取り付けられ、該コード52
3aが前記基板ボックス510に設けられたコード通し
孔514を介して外方に導かれ、その先端の差込プラグ
523bが裏機構盤150の裏側上部の差込部156
(図13)に差し込まれるようになっている。また、こ
の第1基板520の四隅部には図8に詳しく示すように
それぞれ前記基板ボックス510中のボス部516の小
径部516bに嵌合される嵌合孔525が形成されてい
る。
【0091】前記第2基板530は役物制御装置500
の制御回路を構成する部品(この実施の形態では変換領
域を構成する部品)や接続用コネクタ等を設置するため
のもので、その裏側上段部には第1基板520と電気的
および機械的に接続するための接続凸部531が前記接
続枠521中に嵌合し得る大きさ・形状に設けられてい
る。また、この第2基板530の裏側上半部には変換領
域を構成するドライバ532、抵抗533およびトラン
ジスタ534等が配設され、下半部には、コネクタ領域
として、内部に接続端子を有するコネクタ535が多数
固設されている。また、この第2基板530の前側四隅
部には前記基板ボックス510内の基板取付ボス516
に所定間隔を保って第2基板530を取り付けるための
止着スペーサ536が一体に設けられている。図9に詳
しく示すように、これらスペーサ536の前端部には前
記基板取付ボス516の小径部516bに外嵌される嵌
合穴536aが設けられ、後端側にはドライバ(図外)
を差し込むための逃げ穴536bが設けられている。ま
た、これら止着スペーサ536の中心軸上にはビス53
7を通すためのビス孔536cが設けられている。
【0092】前記カバー部材560は少なくとも前記第
2基板530の裏側に設置されたドライバ532、抵抗
533およびトランジスタ534等の部品を覆って、そ
れら部品にこぼれ球等が当たらないようにするためのも
ので、その上部には前部および下部開口のケース部56
1が設けられ、該ケース部561の裏側にはこの制御装
置500を取り付けるべきパチンコ遊技機の機種名が表
示されている。このカバー部材560の左右外側部の上
下位置には前記基板ボックス510に該カバー部材56
0を取り付けるためのボルト通し用止着部562が前記
止着ねじ孔515と対応させて設けられている。
【0093】上記のように構成された役物制御装置50
0は遊技盤1に設けられた後述の取付け用開口部1b
(図12)中を通せる大きさであることが望ましい。
【0094】図10には、基板ボックス510中に第1
基板520と第2基板530を設置したときの基板取付
ボス516bと嵌合孔525と止着スペーサ536とビ
ス537との関係を部分縦断側面図にて示す。
【0095】基板ボックス510中への第1基板520
および第2基板530の設置は、同図に示すように、基
板ボックス510の止着スペーサ536の小径部516
に第1基板520の嵌合孔525を外嵌させた後、第2
基板530の止着スペーサ536の嵌合穴536aを外
嵌させてから、ビス孔536c中を介してビス537を
ねじ孔516c中にねじ込ませることによってなされて
いる。
【0096】このような取付け構造になっているので、
止着スペーサ536により適宜基板520−530の間
隔を保つことができる。また、止着スペーサ536の嵌
合穴536aを基板取付ボス516の小径部516bに
嵌合させて位置決めがなされるので、接続する基板52
0,530どうしの位置決めが明確となって組立てが容
易となる。
【0097】図11には、変動入賞装置10を斜め後ろ
側から見た全体斜視図として配線関係を示す。
【0098】同図に示すように、装飾ランプ411,4
21,431,284,461、継続回数表示器44
1、入賞個数表示器442、モータ35、変更駆動装置
50および開閉部材駆動装置285,285等からのリ
ード線800がコードバインダ801,513,513
等を介して役物制御装置500の後方に導かれ、されら
リード線800の先端に取り付けられたコネクタ81
0,810,‥‥が役物制御装置500の背後のコネク
タ535,535,‥‥にそれぞれ嵌合接続されてい
る。
【0099】このように変動入賞装置10の電気系統の
リード線800に取り付けられたコネクタ810,81
0,‥‥が変動入賞装置10に一体に取り付けられた役
物制御装置500の背後のコネクタ535,535,‥
‥に全て接続されることとなり、変動入賞装置10の配
線処理が極めて容易となる。
【0100】図12には変動入賞装置10の遊技盤1へ
の取り付け方を裏側分解斜視図にて示す。
【0101】遊技盤1の略中央部には変動入賞装置10
の取付け用開口部1bが設けられている。この開口部1
bの表側から役物制御装置500の取り付けられた変動
入賞装置10の後部を開口部1bの裏側へ至るように潜
らせて、変動入賞装置10の取付板部211aの裏面部
分を遊技盤1の前側の盤面1aに略密着させてから、ビ
ス等によって取り付けられている。
【0102】遊技盤1の裏側にはサイドランプ130,
130からのリード線131,131がコードバインダ
901,901により支持された状態でそれらの先端の
コネクタ132,132が取付け用開口部1b方向へ導
かれている。また、チューリップ式一般入賞装置8,8
の開閉用ソレノイド(図示省略)からのリード線81,
81の先端に付いたコネクタ82,82も前記コードバ
インダ901,901によって支持された状態で取付け
用開口部1b方向へ導かれている。また、1回開き用特
定入賞口5,5の特定入賞検出器5a(SWв),5a
(SWc)からのリード線501,501がコードバイ
ンダ902,902に支持された状態でそれらの先端の
コネクタ502,502が取付け用開口部1b方向へ導
かれている。また、2回開き用特定入賞口4の特定入賞
検出器4a(SWA )からのリード線401の先端のコ
ネクタ402が取付け用開口部1b方向へ導かれてい
る。
【0103】そして、上記コネクタ132,82,50
2,402が前記取付け用開口部1bの裏側へ突出した
変動入賞装置10の後端に取り付けられた役物制御装置
500後部の所定のコネクタ535に接続されている。
【0104】図13には、保持枠113からパチンコ遊
技機を回動させて開いた状態の斜視図を、図14には保
持枠113からパチンコ遊技機を取り外して分解した状
態の斜視図をそれぞれ示す。
【0105】パチンコ遊技機100は保持枠113の一
側部前面側の上下位置に設けられた軸受部113aおよ
び軸113bにより支持された状態で開閉自在に設けら
れている。
【0106】このパチンコ遊技機は、開閉パネル114
の付いた前面枠111と、該前面枠111の収納フレー
ム112中に収納される遊技盤1と、前記前面枠111
の裏側に取り付けられる裏機構盤150と、該裏機構盤
150の開口部151の裏側に取付けられる球集合樋1
60と、該集合樋160の開口部161の裏側に取付け
られる制御装置保護部材170とを備えている。
【0107】前記前面枠111は遊技盤1や裏機構盤1
50が取り付けられるもので、遊技盤1を収納する遊技
盤収納フレーム112が設けられている。この遊技盤収
納フレーム112の中央部にはその中に収納される遊技
盤1の裏側を露出させるための開口部112aが形成さ
れている。また、前面枠111の前面側下部には前記受
皿116(図1)が、一側寄り下部には打球発射装置1
17がそれぞれ取り付けられている。
【0108】前記遊技盤1には前述の如く後部側を裏側
に突出させた状態で変動入賞装置10が取り付けられて
いる。
【0109】即ち、前記前面枠111には中央に開口部
112aを有する遊技盤収納フレーム112が設けら
れ、その収納フレーム112中に遊技盤1が収納されて
いる。
【0110】前面枠111の裏側には中央部に開口部1
51を有する裏機構盤150が設置されている。この裏
機構盤150には、予備球を貯留する貯留タンク15
2、該貯留タンク152中の予備球を賞球排出装置(図
に現われていない)に導く誘導樋153、前記賞球排出
装置によって排出される賞品球を前記供給皿115(図
1)に導く賞品球導出樋150等が取り付けられてい
る。また、この裏機構盤150の裏側上部の一端寄り位
置には、前記第1基板520の電源回路523からのリ
ード線523aの差込みプラグ532bを差し込むため
の差込み部156が設けられるとともに、パチンコ遊技
機100が設置される島設備(図外)から前記差込み部
156に電気を導くためのコード157(図14におい
ては図示省略)が取り付けられている。
【0111】そして、この裏機構盤150の中央に設け
られた開口部151の裏側には入賞球集合樋160がそ
の一端側を回動自在に軸支された状態で開閉自在に取付
けられている。その入賞球集合樋160の自由端部には
係止部材162が設けられ、入賞球集合樋160を閉め
たときにその係止部材162が前記裏機構盤150に設
けられたフック154(図13)と係合して自然には開
かないようになっている。
【0112】このように入賞球集合樋160を閉めた状
態においては役物制御装置10と関係する配線用のリー
ド線が裏機構盤150や入賞球集合樋160の裏側へ現
われることなく、パチンコ遊技機100の製造工程、運
搬、取り付け時等に配線用のリード線が邪魔になること
がない。また、入賞球の球詰まりが発生したような場合
にあっても、従来のように役物制御装置500に接続さ
れている配線コネクタを取り外さないで球詰まりの取り
除き処理を行なうことができる。
【0113】図15には、上記のように構成されたパチ
ンコ遊技機の役物制御装置500による制御ブロック図
の一例を示す。
【0114】同図において符号600を付して示すもの
は、第1基板520に設置された役物制御装置500を
構成する制御チップマイクロコンピュータ(CPU)で
ある。
【0115】この制御チップマイクロコンピュータ60
0には読出し専用メモリたるROM602(固定データ
記憶手段)、読出しと書込みが可能なメモリたるRAM
601(変動データ記憶手段)およびサウンドジェネレ
ータ603等を備えている。
【0116】前記RAM601は表示データ記憶領域を
有し、該記憶領域に各種検出信号などが一時的に記憶さ
れるようになっている。
【0117】そして、この制御チップマイクロコンピュ
ータ600には商用電源(24V)をロジック電源に変
換する電源領域としての電源回路523が接続され、前
記サウンドジェネレータ603には増幅領域としてのア
ンプ524が接続されている。
【0118】第1基板520には前記接続枠521と接
続凸部531とからなる接続部材604を介して第2基
板530が接続されている。
【0119】第2基板530には前記ドライバ532、
抵抗533およびトランジスタ534等から構成される
変換領域605が設けられ、該変換領域605には前記
第1基板520に設置された制御チップマイクロコンピ
ュータ600およびアンプ524に前記接続部材604
を介して電気的に接続されている。また、この変換領域
605には第2基板530に設置された前記多数のコネ
クタ535からなるコネクタ領域606が接続されてい
る。
【0120】このコネクタ領域606には前記変動入賞
装置10に配設された電気部品としての装飾用ランプ4
11,421,431,461、継続条件成立表示ラン
プ431、継続回数表示器441、入賞個数表示器44
2、装飾用ランプ421,451、位置検出器271、
特別入賞検出器15(SWD )、入賞個数検出器16
(SWE )、可動部材開閉装置285、変更駆動装置5
0およびモータ35が接続され、その他に、左右のラン
プ付チューリップ8,8、特定入賞検出器SWA,SW
в,SWc、左右のサイドランプ130,130および
スピーカ610が接続されている。
【0121】この制御ブロック図において、電源スイッ
チ(図示省略)が投入されてパチンコ遊技機に電気が供
給された時点では、通常の遊技状態にあって可動部材開
閉装置285,285は停止されていて、可動部材2
3,23が変動入賞装置10の入賞空間21中の流入口
22,22を閉じた状態にある。また、変更駆動装置5
0は停止されていて第1流路変更部材33の腕部33
4,334は上がった状態にあり、かつ、入賞領域変更
部材40の入賞領域変更部41,41が特別入賞口28
の左右両側の仕切壁28c,28c上に突出した状態に
ある。また、モータ35は停止し、第2流路変更部材2
64が、その球出口264сが後向きになった状態で停
止していて、第2流路変更部材264内に球が貯留し得
る状態にある。また、継続条件成立表示ランプ284は
消灯し、継続回数表示器441と入賞個数表示器442
は共に「0」を表示した状態となっている。その他、装
飾ランプ411,431,421、461左右のサイド
ランプ130を消灯させた状態となっている。
【0122】この状態で特定入賞口5,5,4のいずれ
かに遊技球が入賞すると、特定入賞検出器5a,5a,
4aとしての検出スイッチSWA ,SWв,SWcのう
ち対応するものがオンされその検出信号が変換領域60
5により入力処理信号に変換処理された後、制御チップ
マイクロコンピュータ600に入力される。しかる後、
その入力信号に基づく制御チップマイクロコンピュータ
600からの作動指令信号により、変更駆動装置50が
駆動されて第1流路変更部材33の腕部334,334
と入賞領域変更部材40が作動されるとともに、モータ
35が駆動されて第2流路変更部材264が間歇的に回
動させて第2流路変更部材264中に入った球を球出口
264cから流出させる状態となる。また、可動部材開
閉装置285,285が作動されて可動部材23,23
が1回(1回開き用特定入賞口5,5に入賞した場合)
又は2回(2回開き用特定入賞口4に入賞した場合)開
閉される。
【0123】このようにして可動部材23,23が開か
れているときに変動入賞装置10の入賞空間21中に飛
び込んだ遊技球が所定の有効時間内に特別入賞口28中
に入賞して特別入賞検出器15としての検出スイッチS
WD がオンされると、その検出信号が変換領域605に
より入力信号に変換処理されて制御チップマイクロコン
ピュータ600に入力されて特別遊技態様が発生され
る。
【0124】特別遊技態様が発生されると、制御チップ
マイクロコンピュータ600のROM602内の固定記
憶データによる特別遊技態様の実効制御手順に従い、制
御チップマイクロコンピュータ600のサウンドジェネ
レータ603からアンプ524を介してスピーカ610
に指令信号が出されて特別遊技態様の発生を知らせるフ
ァンファーレなどの音声が発せられるとともに、可動部
材開閉装置285,285の開閉が開始される。
【0125】ここで実行される特別遊技態様の制御内容
としては、例えば可動部材23,23を開閉させる可動
部材開閉装置285,285の18回の作動・停止の動
作を1サイクル(ただし、18回の作動・停止の動作の
終了前に入賞口265,265、29,29中に遊技球
が所定個数入賞することによって入賞個数検出器16と
しての検出スイッチSWE から変換領域605を介して
制御チップマイクロコンピュータ600に送られてくる
検出信号のカウント数が所定数になったとき又は特別入
賞口28中に遊技球が入賞して特別入賞検出器(SWD
)がオンされてその検出信号が制御チップマイクロコ
ンピュータ600に入力されたときには、その時点まで
を1サイクル)とし、各サイクル中に特別入賞口28中
に遊技球が入賞して特別入賞検出器15(SWD )がオ
ンされてその検出信号が制御チップマイクロコンピュー
タ600に入力されることを条件として、最高8サイク
ルまでその動作が行なわれることとなる。その場合に、
各サイクル途中で打球が特別入賞口28中へ入賞するこ
とにより特別入賞検出器15(SWD )がオンされその
検出信号が制御チップマイクロコンピュータ600に入
力されると、制御チップマイクロコンピュータ600か
ら表示指令信号が出されて継続条件成立表示ランプ28
4が点灯されるとともに、停止指令信号が出されて可動
部材開閉装置285,285が停止されることにより可
動部材23,23が一旦閉じた状態に戻された後、新た
なサイクルの開始指令信号が出されて新たなサイクルが
開始される。各サイクル中に入賞個数検出器16(SW
E )により検出された入賞個数は制御チップマイクロコ
ンピュータ600からの指令で入賞個数表示器442に
表示される。また、サイクルの更新時には制御チップマ
イクロコンピュータ600からの表示指令により継続回
数表示器441の表示が更新される。
【0126】この特別遊技態様の各サイクルの所定期間
中には、変更駆動装置50が適宜駆動・停止されること
によって、第1流路変更部材33の腕部334,334
が昇降されるとともに、入賞領域変更部材40先端の入
賞領域変更部41,41が特別入賞口28の両側の仕切
壁28c,28c上に出没される。また、特別遊技態様
の各サイクル中において、各サイクルが開始された時点
から所定時間経過するまでの間は第2流路変更部材26
4の球出口264cが後ろを向いた状態で止まって第2
流路変更部材264中に球が貯留される状態になってい
るが、所定条件が成立したときや可動部材23,23を
動作させる可動部材開閉駆動装置285,285の駆動
が終了したときに、制御チップマイクロコンピュータ6
00からの指令によりモータ35が駆動されて第2流路
変更部材264が回動されて第2流路変更部材264中
の貯留球が球出口264cから流出し得る状態となる。
【0127】図16には、1回開き用特定入賞口5に遊
技球が入賞したときの可動部材23,23、第1流路変
更部材33、第2流路変更部材264および入賞領域変
更部材40の動作のタイミングチャートを示す。
【0128】1回開き用特定入賞口5に入賞したときに
は、その入賞の時点から、変更駆動装置50が所定時間
(例えば、0.5秒間)駆動(励磁)されて第1流路変
更部材33の腕部334が1回回動されるとともに入賞
領域変更部材40が1回後退されてから元の状態に戻さ
れる。また、その入賞の時点から、モータ35が駆動さ
れることにより、第2流路変更部材264が所定回転角
度(例えば、180°回転)ごとに所定時間(例えば、
0.5秒間)ずつの休止を挾んで360°反時計方向と
時計方向とに交互に回転するという周期的な動作を開始
する。そして、また、その入賞の時点から所定時間(例
えば、0.8秒)経過後に可動部材駆動装置285,2
85が所定時間(例えば、0.4秒間)駆動(励磁)さ
れることにより可動部材23,23が1回開閉される。
【0129】この場合の特別入賞口28への入賞を特別
遊技の発生条件として扱う有効時間は、可動部材23,
23の開閉動作が開始されたときから開始されて、可動
部材23,23の開閉動作の終了後所定時間(例えば、
2.8秒)が経過するまでの時間とされる。
【0130】この有効時間の経過後に、モータ35の駆
動軸に固定された検知片353,353が所定方向(例
えば、第2流路変更部材264が時計方向に回転される
方向)に回転していずれかの検知片353が最初に位置
検出器271(SWF )と出合って検出されたところで
モータ35が停止されて、第2流路変更部材264が初
期位置(球出口264cが後ろを向いた位置)に戻って
停止される。
【0131】このように、可動部材23,23が閉じた
後においても所定期間にわたって第2流路変更部材26
4を回転させることによって、第2流路変更部材264
中に流入した球が必ず、その外部に放出されるようにさ
れている。
【0132】図17には、2回開き用特定入賞口4に遊
技球が入賞したときの可動部材23,23、第1流路変
更部材33、第2流路変更部材264および入賞領域変
更部材40の動作のタイミングチャートを示す。
【0133】2回開き用特定入賞口4に入賞したときに
は、その入賞の時点から、変更駆動装置50が所定時間
(例えば、0.256秒)の休止を挾んで所定時間(例
えば、0.256秒)ずつ2回駆動(励磁)されて第1
流路変更部材33の腕部334が2回回動されるととも
に入賞領域変更部材40がそれと同じ動作タイミングで
2回後退されてから元の状態に戻される。また、その入
賞の時点から、モータ35が駆動されることにより、第
2流路変更部材264が所定回転角度(例えば、180
°の回転角度)ごとに所定時間(例えば、0.5秒間)
ずつの休止を挾んで360°反時計方向と時計方向とに
交互に回転するという周期的な動作を開始する。そし
て、また、その入賞の時点から所定時間(例えば、0.
8秒)経過後に、可動部材駆動装置285,285が所
定時間(例えば、0.8秒間)の休止を挾んで所定時間
(例えば、0.8秒間)ずつ駆動(励磁)されることに
より可動部材23,23が2回開閉される。
【0134】この場合の特別入賞口28への入賞を特別
遊技の発生条件として扱う有効時間は、可動部材23,
23の開閉動作が開始されたときから開始されて、可動
部材23,23の2回目の動作の終了後所定時間(例え
ば、2.8秒)が経過するまでの時間とされる。
【0135】この有効時間の経過後に、モータ35の駆
動軸に固定された検知片353,353が所定方向(例
えば、第2流路変更部材264が時計方向へ回転される
方向)に回転していずれかの検知片353が最初に位置
検出器271(SWF )と出合って検知されたところで
モータ35が停止されて、第2流路変更部材264が初
期位置(球出口264cが後ろを向いた位置)に戻って
停止される。
【0136】図18には、特別遊技時における特別遊技
の第1サイクルから最終の1つ前のサイクルまでの可動
部材23,23、第1流路変更部材33、第2流路変更
部材264および入賞領域変更部材40の動作のタイミ
ングチャートを示す。
【0137】特定入賞口4,5に入賞したときの上記有
効時間内に特別入賞口28に遊技球が入賞(V入賞)す
ると、その入賞の時点から可動部材23,23の開閉動
作の開始されるまでの予備時間(例えば、4秒間)内
に、第1流路変更部材33、第2流路変更部材264お
よび入賞領域変更部材40の予備動作が次のようにして
行われる。
【0138】即ち、その入賞の時点から所定時間(例え
ば、0.5秒)経過後に、変更駆動装置50が所定時間
(例えば、0.5秒)ずつの休止を挾んで所定時間(例
えば、0.5秒間)ずつ所定回数(例えば、4回)駆動
されて第1流路変更部材33の腕部334がその所定回
数回動されるとともに入賞領域変更部材40がそれと同
じ動作タイミングでそれと同じ回数後退されてから元の
状態に戻される。また、その入賞の時点から、モータ3
5が駆動されることにより、所定回転角度(例えば、1
秒間に360°の回転角度)ごとに所定時間(例えば、
0.5秒)ずつの休止を挾んで所定周期(例えば、36
0°/秒の周期)で所定時間(例えば、1秒間)ずつ反
時計方向と時計方向とに交互に回転するという周期的な
動作が所定回数(例えば、2回)行われて元の状態(球
流出口264cが後ろを向いた状態)に戻る。
【0139】そして、これら予備動作が終了して予備時
間が終了した時点から、可動部材駆動装置285,28
5が所定時間(例えば、第10回目までは0.8秒間
で、第10回目以降は0.5秒間)ずつの休止を挾んで
所定時間(例えば、0.8秒間)ずつ駆動(励磁)され
ることにより可動部材23,23が所定回数(例えば、
最高18回)まで開閉される。この実施の形態では第1
回目〜第10回目までの各開閉動作の間の休止時間に比
べて、第10回目〜第18回目までの各開閉動作の間の
休止時間を短くすることによって、各サイクルが終盤に
至ったことを視覚的に認知し得るようになっている。
【0140】また、可動部材23,23の第1回目〜第
18回目までの開閉動作が行われている間に、入賞空間
21中の一般入賞口29,29中に所定個数(例えば、
2個)の遊技球の入賞があって入賞個数検出器16(S
WE )によりその個数がカウントされたときには、その
時点で、モータ35が駆動されて第2流路変更部材26
4が所定角度(例えば、180°)回転されて球出口2
64cが正面を向いた状態となる。また、その入賞個数
検出器16(SWE )によるカウントがあった時点から
可動部材23,23の所定回数(例えば、18回)の開
閉動作が終了するまでの間、変更駆動装置50が所定時
間(例えば、0.5秒間)ずつの休止を挾んで所定時間
(例えば、1秒間)ずつ駆動されて第1流路変更部材3
3の腕部334が回動されるとともに入賞領域変更部材
40がそれと同じ動作タイミングでそれと同じ回数後退
されてから元の状態に戻される。
【0141】このようにして、特別遊技の各サイクルの
後半乃至終盤に至ると、特別入賞口28中に入賞し易く
なって特別遊技のサイクルが継続更新され易くなる。
【0142】この特別遊技の各サイクルにおいて、特別
入賞口28中への入賞を継続条件として有効に扱う有効
時間は、各サイクルの最初に可動部材23,23が開か
れた時点から開始され、18回の開閉が終了されその終
了時点からさらに延長時間(例えば、2秒)が経過する
までの時間とされる。
【0143】可動部材23,23の所定回数(例えば、
18回)の開閉動作が終了して各サイクルが終了される
と、その終了の時点から所定時間(例えば、0.5秒
間)経過後に所定時間(例えば、0.5秒間)の休止を
間に挾んで所定時間(例えば、0.5秒間)ずつ変更駆
動装置50が駆動(励磁)されて第1流路変更部材33
の腕部334が2回回動されるとともに入賞領域変更部
材40が2回後退されてから元の状態に戻されてそれら
動作を終了する。また、その可動部材23,23の所定
回数(例えば、18回)の開閉動作の終了時点からモー
タ35が駆動されて、第2流路変更部材264が先ず時
計方向(可動部材23,23の18回の開閉動作が行わ
れているときに入賞個数検出器16(SWE )から2個
以上のカウント検出信号があったとき)又は反時計方向
(可動部材23,23の18回の開閉動作が行われてい
るときに入賞個数検出器16(SWE )から2個未満の
カウント検出信号があったとき)に半回転される。そし
て、その状態で所定の休止時間をおいてから反時計方向
に1回転され、その状態でさらに所定の休止時間をおい
てから時計方向に回転され前記延長時間経過後にいずれ
か一方の検知片352が位置検出器271(SWF )と
出合ったところで、モータ35が停止されて、第2流路
変更部材264の球出口264cが後ろ向きとなった元
の状態に戻る。
【0144】このように、可動部材23,23が閉じた
後においても所定期間にわたって第2流路変更部材26
4を回転させることによって、第2流路変更部材264
中に流入した球が必ず、その外部に放出されるようにさ
れている。
【0145】図19には、特別遊技の最終サイクル時に
おける可動部材23,23、第1流路変更部材33、第
2流路変更部材264および入賞領域変更部材40の動
作のタイミングチャートを示す。
【0146】この最終サイクル時においてはその後の継
続は行われないので、サイクルの途中以後に特別入賞口
28への入賞確率を高める必要がない。従って、この最
終サイクル時における可動部材23,23の18回の開
閉動作中に入賞個数検出器16(SWE )による2個以
上のカウント検出があっても、第1サイクル目〜第17
サイクル目(最終サイクルの1つ前のサイクル)のとき
のように、モータ35は駆動せず、第1流路変更部材3
3の腕部334や変動入賞枠40の動作は行われない。
【0147】また、この最終サイクル時においては、上
記有効時間の延長時間内における第2流路変更部材26
4の最初の半回転は入賞個数検出器16(SWE )によ
る2個以上のカウントの有無に拘らず、時計方向に行わ
れる。
【0148】この最終サイクル時におけるその他の動作
のタイミングチャートは上記図17に示した第1サイク
ル目〜第17サイクル目のときと同様であるので、その
説明は回避する。
【0149】この実施の形態に係るパチンコ遊技機の制
御装置10は、上記のように、パチンコの遊技に関する
制御基板を複数の基板520,530に分割して積層化
させて遊技盤1の遊技領域2内に配設される役物のうち
配線数の多い役物の後部に取り付けてあるので、役物自
体、その他役物に関する配線(リード線)がその役物に
取付けられる制御装置500に全て接続されることとな
って、役物関係の配線が簡素でかつ効率良く行なえるこ
ととなり、入賞球が詰まったときの処理の容易化、製造
上の作業効率の向上、配線コストの低下などが図れるパ
チンコ遊技機100の制御装置500となる。
【0150】なお、上記実施の形態では、役物制御装置
500を役物としての変動入賞装置10に設置した例を
示したが、それに限定することなく、可変表示装置(例
えば、ラッキーセブン)など、配線数の多い役物であれ
ばどのような役物に設置してもよい。特に、役物のうち
で最も配線数の多い役物に設置すればより効果的であ
る。また、変動入賞装置10も上記実施の形態のものに
限定せず、大当りと呼ばれる特別遊技時に通常遊技時に
比べて多くの賞球獲得のチャンスを与えるものであれ
ば、どのような形式のものであってもよい。また、上記
実施の形態では制御装置500の制御基板を2層にした
例を示したが、2層以上であれば何層にしてもよい。
【0151】また、上記実施の形態では制御基板52
0,530を積層化させて基板ボックス510中に収容
した状態で役物に取り付けたが、基板ボックス510を
用いず、そのまま役物に取り付けるようにしてもよい。
【0152】
【発明の効果】この発明の係るパチンコ遊技機の制御装
置は、上記のように、パチンコの遊技に関する制御基板
を複数の基板に分割して積層化させて基板ボックス中に
収納した状態で遊技盤の遊技領域内に配設される役物の
うち、配線数の多い役物の後部に取り付けた構成とした
ので、役物自体、その他役物に関する配線が簡素でかつ
効率良く行なえることとなり、入賞球が詰まったときの
処理の容易化、製造上の作業効率の向上、配線コストの
低下などが図れるパチンコ遊技の制御装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示すパチンコ遊技機の
正面図である。
【図2】役物制御装置を取り付けた変動入賞装置の前面
側斜視図である。
【図3】役物制御装置を取り付けた変動入賞装置の縦断
側面図である。
【図4】役物制御装置を取り付けた変動入賞装置の分解
斜視図である。
【図5】変動入賞装置の入賞空間内部の作動状態を示す
入賞空間内部の破断斜視図である。
【図6】変動入賞装置の入賞空間内部の図1と異なる作
動状態を示す入賞空間内部の破断斜視図である。
【図7】役物制御装置の分解斜視図である。
【図8】基板ボックスの基板取付ボスと第1基板の嵌合
孔の部分を示す基板ボックスおよび第1基板の部分斜視
図である。
【図9】第2基板のスタッド部分を示す第2基板の部分
斜視図である。
【図10】基板ボックス中に第1基板と第2基板を設置
したときの取付状態を示す基板ボックス、第1基板およ
び第2基板の部分縦断側面図である。
【図11】役物制御装置を取付けた変動入賞装置を斜め
後ろから見た全体斜視図である。
【図12】変動入賞装置の遊技盤への取り付け方を示す
変動入賞装置および遊技盤の裏面側斜視図である。
【図13】保持枠からパチンコ遊技機を回動させて開い
た状態を示す全体斜視図である。
【図14】保持枠からパチンコ遊技機を取外して分解し
た状態を示す斜視図である。
【図15】パチンコ遊技機の役物制御装置による制御ブ
ロック図である。
【図16】1回開き用特定入賞口に遊技球が入賞したと
きの可動部材、第1流路変更部材、第2流路変更部材お
よび入賞領域変更部材の動作のタイミングを示すタイミ
ングチャートである。
【図17】2回開き用特定入賞口に遊技球が入賞したと
きの可動部材、第1流路変更部材、第2流路変更部材お
よび入賞領域変更部材の動作のタイミングを示すタイミ
ングチャートである。
【図18】特別遊技の各サイクル(最終サイクルを除
く)時における可動部材、第1流路変更部材、第2流路
変更部材および入賞領域変更部材の動作のタイミングを
示すタイミングチャートである。
【図19】特別遊技の最終サイクル時における可動部
材、第1流路変更部材、第2流路変更部材および入賞領
域変更部材の動作のタイミングを示すタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
1 遊技盤 2 遊技領域 10 変動入賞装置(役物) 100 パチンコ遊技機 510 基板ボックス 520,530 制御基板
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 遊技機の遊技制御装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技球を検出す
る球検出手段、および遊技に関連する電気機器などの入
出力制御を司る遊技機の遊技制御装置に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、遊技制御回路が配設され
る遊技機の裏面側は、球を排出する球排出装置などを備
えた裏機構盤や、遊技盤上で発生した入賞球を一カ所に
集合させる集合樋などが配設されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】また、遊技盤に配設されるいわゆる電気的
遊技装置などは、近年、大型化される傾向にあるため、
遊技盤の裏面側に大きく突出して、遊技機の裏面側を有
効に利用することが難しくなる傾向にある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】また、遊技機においては、近年、電気機器
などを多く使用することによって、遊技機の華やかさな
どを演出したり、或いは、電気的遊技機などを複雑な制
御によって作動させるなどの傾向が大変強まっている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】さらに、遊技制御装置は、CPUとROM
とRAMとがそれぞれ個別の集積回路として作られ、そ
れら集積回路が基板上において接続線により接続されて
構成されていた。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、遊技機
の裏面側の有効スペースが不足する傾向にある反面、電
気機器などを制御するための遊技制御装置自体が大型化
する傾向にあって、遊技機の裏面側に大型化した遊技制
御装置を配設することは大変困難な状況となっていた。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また、遊技制御装置によって電気機器など
を複雑に制御する場合に、遊技機の裏面側には、上記の
ように裏機構盤などの遊技球が大量に流下する装置が配
設されているため、その大量の遊技球の流下によって発
生するノイズ(静電気)により遊技制御装置が誤作動し
てしまう現象も現れ、遊技機に配設された電気機器など
の正常な動作が保証されなくなってしまう恐れがある。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】遊技制御装置を、CPUとROMとRAM
とをそれぞれ個別の集積回路として構成し、それら集積
回路を基板上において接続線により接続して構成する場
合には、遊技制御装置自体が大型化する原因にもなる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、それぞれの接続線が基盤上に露出す
ることによって、その箇所からノイズが侵入して遊技制
御装置が正常に動作しなくなる恐れもある。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたもので、有効スペースの少ない遊技機の所定部位、
特に裏面側を効率良くすることが可能で、かつ、遊技球
の大量の流下により発生する静電気によっても遊技機の
電気機器などの正常な動作を保つことができる遊技機の
遊技制御装置を提供することを目的とする。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る遊技機の
遊技制御装置は、上記課題を解決するため、遊技球を検
出する球検出手段(入賞個数検出器16)、および遊技
に関連する電気機器(可動部材開閉装置285)などの
入出力制御を司る遊技機の遊技制御装置(役物制御装置
500)において、前記遊技制御装置は、CPU、RO
M(602)及びRAM(601)を一体的に内蔵した
ワンチップマイクロコンピュータ(600)と、前記球
検出手段からの検出信号を前記ワンチップマイクロコン
ピュータに入力する入力処理部(例えば、変換領域60
5)と、前記ワンチップマイクロコンピュータからの指
令信号を前記電気機器などに出力する出力処理部(例え
ば、変換領域605)と、前記ワンチップマイクロコン
ピュータへ電源を供給する電源回路(523)とを備
え、前記ワンチップマイクロコンピュータは、前記球検
出手段からの入力信号に基づいて前記電気機器などに出
力信号を送信して作動制御を行うとともに、前記遊技制
御装置を遊技機の所定部位に取り付けた構成とした。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】この発明によれば、遊技機の制御装置を、
CPUとROMとRAMとを有するワンチップマイクロ
コンピュータにより構成したので、遊技機の制御装置自
体を小型化することができ、遊技機の所定部位の例えば
裏面側の限られたスペースに、遊技機の他の部品の邪魔
となることなく効率よく配設することが可能となる。ま
た、そのワンチップマイクロコンピュータがCPUとR
OMとRAMとを内蔵しているので、接続線が露出しな
くなり、遊技機の裏面側で大量の球が流下するに伴って
発生する静電気などのノイズも接続線から侵入できなく
なって、ノイズにも強く、遊技機の電気機器などの正常
な動作を保証することのできる遊技制御装置となる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】上記のように概略構成されたパチンコ遊技
機はそれに設置されたワンチップマイクロコンピュータ
として構成された制御チップマイクロコンピュータ等
役物制御装置(遊技制御装置)500(後述)によって
概ね次のように制御される。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0119
【補正方法】変更
【補正内容】
【0119】第2基板530には前記ドライバ532、
抵抗533およびトランジスタ534等により入力処理
部、出力処理部が構成される変換領域605が設けら
れ、該変換領域605には前記第1基板520に設置さ
れた制御チップマイクロコンピュータ600およびアン
プ524に前記接続部材604を介して電気的に接続さ
れている。また、この変換領域605には第2基板53
0に設置された前記多数のコネクタ535からなるコネ
クタ領域606が接続されている。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0150
【補正方法】変更
【補正内容】
【0150】なお、上記実施例の形態では、役物制御装
置500を役物としての変動入賞装置10に設置した例
を示したが、それに限定することなく、可変表示装置
(可変表示ゲームなどを行う表示装置)など、配線数の
多い役物に設置しても良く、特に、役物のうちで最も配
線数の多い役物に設置すれば、より効果的である。役物
制御装置は、その他、遊技機の所定部位であれば、どこ
に設置してもよい。また、変動入賞装置10も上記実施
の形態のものに限定せず、大当たりと呼ばれる特別遊技
時に通常遊技に比べて多くの賞球獲得のチャンスを与え
るものであれば、どのような形式のものであってもよ
い。また、上記実施の形態では制御装置500の制御基
板を第1基板520と第2基板530との2層にした例
を示したが、2層以上に分割してもよいし、第1基盤5
20と第2基盤530とを一緒にして一層のものとして
もよい。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0152
【補正方法】変更
【補正内容】
【0152】
【発明の効果】この発明によれば、遊技機の遊技制御装
置を、CPUとROMとRAMとを有するワンチップマ
イクロコンピュータにより構成したので、遊技機の制御
装置自体を小型化することができ、遊技機の所定部位の
例えば裏面側の限られたスペースに、遊技機の他の部品
の邪魔となることなく効率よく配設することが可能とな
る。また、そのワンチップマイクロコンピュータがCP
UとROMとRAMとを内蔵しているので、それぞれの
接続線が露出しなくなり、遊技機の裏面側で大量の球が
流下するに伴って発生する静電気などのノイズも接続線
から侵入できなくなって、ノイズにも強く、遊技機の電
気機器などの正常な動作を保証することのできる遊技制
御装置となる。故に、ワンチップマイクロコンピュータ
は、球検出手段などから入力された信号を確実に演算制
御することができ、それに伴う電気機器などの動作を確
実に実行することができるので、故障の少ない遊技機を
提供することができる。ワンチップマイクロコンピュー
タ内にCPUとROMとRAMとを内蔵したことによ
り、コストも安価となり、遊技制御装置全体のコストダ
ウンにもつながる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコの遊技に関する制御基板を複
    数の基板に分割して積層化させて、遊技盤の遊技領域内
    に配設される役物のうち、配線数の多い役物に取り付け
    てあることを特徴とするパチンコ遊技機の制御装置。
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