JP2009029929A - 重合性液晶化合物及びラジカル光重合開始剤を含有する重合性組成物 - Google Patents

重合性液晶化合物及びラジカル光重合開始剤を含有する重合性組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2009029929A
JP2009029929A JP2007195230A JP2007195230A JP2009029929A JP 2009029929 A JP2009029929 A JP 2009029929A JP 2007195230 A JP2007195230 A JP 2007195230A JP 2007195230 A JP2007195230 A JP 2007195230A JP 2009029929 A JP2009029929 A JP 2009029929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
group
general formula
polymerizable composition
liquid crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007195230A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5054456B2 (ja
Inventor
Masafuku Irisawa
正福 入沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Adeka Corp
Original Assignee
Adeka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Adeka Corp filed Critical Adeka Corp
Priority to JP2007195230A priority Critical patent/JP5054456B2/ja
Publication of JP2009029929A publication Critical patent/JP2009029929A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5054456B2 publication Critical patent/JP5054456B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】溶媒溶解性が良好で、配向制御能や光学特性、光硬化性に優れる重合性組成物を提供すること。
【解決手段】重合性基としてハロゲン原子で置換されてもよい(メタ)アクリロイル基を有する重合性液晶化合物と、ラジカル光重合開始剤としてカルバゾール骨格及びアシルオキシムエステルを有する化合物とを含有することを特徴とする重合性組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、重合性液晶化合物及びラジカル光重合開始剤を含有する重合性組成物に関し、詳しくは、重合性基としてハロゲン原子で置換されてもよい(メタ)アクリロイル基を有する重合性液晶化合物と、カルバゾール骨格及びアシルオキシムエステル基を有するラジカル光重合開始剤とを含有する重合性組成物に関する。本発明の重合性組成物は、溶媒溶解性及び配向制御に優れた効果を奏し、該重合性組成物を重合してなる重合膜は、配向保持に優れ、位相差フィルム、偏光板、光偏光プリズム、ディスプレイ用の光学フィルム等の光学材料として有用なものである。
近年、液晶物質は、TN型やSTN型に代表されるディスプレイ素子等の液晶分子の可逆的運動を利用した表示媒体への応用以外にも、その配向性、及び屈折率、誘電率、磁化率等の物理的性質の異方性を利用して、位相差板、偏光板、光偏向プリズム、各種光フィルター等の光学異方体への応用が検討されている。
このように液晶物質を構成材料とする光学異方体においては、安定で均一な光学特性を得るために、液晶状態における液晶分子の均一な配向状態を半永久的に固定化して、機械的にも熱的にも安定なガラス転移温度(以下「Tg」という)の高い、配向性に優れた重合物とすることが必須である。
液晶状態における液晶分子の均一な配向状態を半永久的に固定化する手段としては、例えば、重合性官能基を有する液晶性化合物又はこのような化合物を含有する重合性液晶組成物を液晶状態で均一に配向させた後、液晶状態を保持したまま紫外線等のエネルギー線を照射することによって光重合させて、均一な配向状態を半永久的に固定化する方法が既に知られている。
また、重合体は重合性組成物を基板に塗布して重合することによって得られるが、膜厚が均一な重合体を得るためには重合性組成物を溶剤に溶かしたものを塗工する方法が好ましく用いられる。該重合性組成物が溶剤に対して不溶であると、液晶化合物の配向制御に大きな支障をきたすため、重合性組成物の溶媒溶解性が良好であることが必要とされる。
通常、重合性液晶材料は、紫外線等のエネルギー線によって重合が開始されるような重合開始剤を添加して製造に供するものであり、下記特許文献1にアシルホスフィンオキシド化合物を開始剤としている組成物が例示されている。また、下記特許文献2及び特許文献3には、各種オキシムエステル化合物を開始剤として用いることを特徴とする組成物が開示されている。しかし、これらの文献に記載されたラジカル光重合開始剤を用いると重合時に結晶が析出したり、黄色に着色したり、配向の均一制御が困難になる場合があるという問題があった。
特開2002−69450号公報 特開2003−315761号公報 特開2007−2065号公報
本発明の目的は、溶媒溶解性が良好で、配向制御能や光学特性、光硬化性に優れる重合性組成物を提供することにある。
本発明は、重合性基としてハロゲン原子で置換されてもよい(メタ)アクリロイル基を有する重合性液晶化合物と、ラジカル光重合開始剤としてカルバゾール骨格及びアシルオキシムエステル基を有する化合物とを含有することを特徴とする重合性組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記重合性組成物の中でも、上記重合性液晶化合物が、下記一般式(I)で表される二官能(メタ)アクリレート化合物である重合性組成物を提供するものである。
Figure 2009029929
(式中、R1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子、メチル基又はハロゲン原子を表し、環A1、環A2及び環A3は、それぞれ独立に、ベンゼン環、シクロヘキサン環、シクロヘキセン環、ナフタレン環、デカヒドロナフタレン環、テトラヒドロナフタレン環又はフェナントレン環を表し、これらの環中の−CH=は、−N=で、−CH2−は、−S−又は−O−で置換されていてもよく、Z1、Z2及びZ3は、それぞれ独立に、ハロゲン原子若しくはシアノ基で置換されてもよい炭素原子数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子又はシアノ基を表し、該アルキル基のメチレン基は、−O−又は−CO−で置換されていてもよく、L1、L2、L3及びL4は、それぞれ独立に、単結合、−COO−、−OCO−、−(CE2p−、−CE=CE−、−(CE2pO−、−O(CE2p−、−CE=CECE2O−、−OCE2CE=CE−、−C≡C−、−(CE2pCOO−、−OCO(CE2p−、−(CE2pOCO−O−、−OCO−O(CE2p−、−(CE2qO(CE2rO−又は−O(CE2qO(CE2r−を表し、L1及びL4におけるEは、水素原子、メチル基又はエチル基を表し、L2及びL3におけるEは、水素原子を表し、複数あるEは同一でも異なっていてもよく、a、b及びcは、それぞれ環A1、環A2及び環A3における置換基の数であって、それぞれの置換される単環又は縮合環に含まれる6員環の数をtとすると、a、b及びcは、それぞれ独立に、2t+2以下の整数で、かつbは1以上の整数を表し、pは、それぞれ独立に、1〜8の整数を表し、q及びrは、それぞれ独立に、1〜3の整数を表す。)
また、本発明は、上記重合性組成物の中でも、上記一般式(I)で表される二官能(メタ)アクリレート化合物が、下記一般式(II)で表される化合物である重合性組成物を提供するものである。
Figure 2009029929
(式中、R1、R2、L1、L4、A1、A3、Z1、Z3、a及びcは、上記一般式(I)と同じであり、R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ハロゲン原子又はシアノ基で置換されてもよい炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、該アルキル基のメチレン基は、−O−又は−CO−で置換されていてもよく、R3及びR4の少なくともどちらか一方は、水素原子以外を表す。)
また、本発明は、上記重合性組成物の中でも、上記一般式(I)又は(II)において、Eがすべて水素原子である重合性組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記重合性組成物の中でも、上記一般式(II)において、環A1及び環A3がベンゼン環又はナフタレン環である重合性組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記重合性組成物の中でも、上記一般式(II)において、環A1及び環A3の少なくとも一つがナフタレン環である重合性組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記重合性組成物の中でも、上記ラジカル光重合開始剤が、下記一般式(III)で表される化合物である重合性組成物を提供するものである。
Figure 2009029929
(式中、環B1は芳香環又は複素環を表し、X1は下記一般式(IV)で表される置換基を表し、X2はハロゲン原子又はアルキル基を表し、Gは単結合又はカルボニル基を表し、R11、R12及びR13は、それぞれ独立に、R、OR、COR、SR、CONRR’又はCNを表し、R及びR’は、それぞれ独立に、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基又は複素環基を表し、これらは、ハロゲン原子及び/又は複素環基で置換されていてもよく、これらのうちアルキル基及びアリールアルキル基のアルキレン部分は、不飽和結合、エーテル結合、チオエーテル結合又はエステル結合により中断されていてもよく、また、R及びR’は、一緒になって環を形成していてもよく、fは0又は1であり、gは0〜5の整数であり、gが2以上の時、複数のX2は、同一の基でも、異なる基でもよく、該化合物はX2を介して二量化していてもよい。)
Figure 2009029929
(式中、環B2はシクロアルカン環、芳香環又は複素環を表し、X3はハロゲン原子又はアルキル基を表し、Y1は酸素原子、硫黄原子又はセレン原子を表し、hは0〜4の整数であり、mは0〜5の整数であり、nは0又は1であり、hが2以上の時、複数のX3は、同一の基でも異なる基でもよい。)
また、本発明は、上記重合性組成物の中でも、上記一般式(III)で表される化合物が、下記一般式(V)で表される化合物である重合性組成物を提供するものである。
Figure 2009029929
(式中、X2、R11、R12、R13及びgは、上記一般式(III)と同じである。)
また、本発明は、上記重合性組成物の中でも、上記一般式(III)で表される化合物が、下記一般式(VI)で表される化合物である重合性組成物を提供するものである。
Figure 2009029929
(式中、X2、R11、R12、R13及びgは、上記一般式(III)と同じであり、X3、Y1、h、m及びnは、上記一般式(IV)と同じであり、Y2及びY3はそれぞれ独立に酸素原子、硫黄原子又はセレン原子を表す。)
また、本発明は、上記重合性組成物の中でも、光学活性化合物を含有し、コレステリック相を発現する重合性組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記重合性組成物の中でも、30℃以下で液晶相を示す重合性組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記重合性組成物が液晶相を示す状態で、光重合させることにより作製された重合膜を提供するものである。
また、本発明は、上記重合膜を使用してなるディスプレイ用光学フィルムを提供するものである。
本発明の重合性組成物は、溶媒溶解性及び他の液晶化合物との相溶性に優れる。該重合性組成物が液晶相を示す状態で、配向制御して光重合させることにより作製された本発明の重合体は、配向制御性、光学特性、光硬化性等に優れ、光学材料として有用である。
以下、本発明の重合性組成物について、その好ましい実施形態に基づき詳細に説明する。
本発明の重合性組成物は、重合性基としてハロゲン原子で置換されてもよい(メタ)アクリロイル基を有する重合性液晶化合物と、ラジカル光重合開始剤としてカルバゾール骨格及びアシルオキシムエステル基とを有する化合物とを含有する。
本発明の重合性組成物に用いられる重合性液晶化合物は、重合性基として(メタ)アクリロイル基を有し、特定の温度で液晶相を示す化合物若しくは重合後に液晶状態になりうる化合物である。これら化合物の中でも、上記一般式(I)で表される化合物が、特に、良好な配向性を有するので有用である。
上記一般式(I)及び上記一般式(II)中、L1、L2、L3及びL4は、それぞれ独立に、単結合、−COO−、−OCO−、−(CE2p−、−CE=CE−、−(CE2pO−、−O(CE2p−、−CE=CECE2O−、−OCE2CE=CE−、−C≡C−、−(CE2pCOO−、−OCO(CE2p−、−(CE2pOCO−O−、−OCO−O(CE2p−、−(CE2qO(CE2rO−又は−O(CE2qO(CE2r−を表し、L1及びL4におけるEは水素原子、メチル基又はエチル基を表し、L2及びL3におけるEは水素原子を表し、複数あるEは同一でも異なってもよく、a、b及びcはそれぞれ環A1、環A2及び環A3における置換基の数であって、それぞれの置換される単環又は縮合環に含まれる6員環の数をtとすると、a、b及びcはそれぞれ独立に2t+2以下の整数で、かつbは1以上の整数を表し、pは、それぞれ独立に、1〜8の整数を表し、q及びrは、それぞれ独立に、1〜3の整数を表す。特にL1は、単結合、−(CE2p−、−CE=CE−、−(CE2pO−、−CE=CECE2O−、−C≡C−、−(CE2pCOO−、−(CE2pOCO−O−、−(CE2qO(CE2rO−であるのが好ましく、L4は単結合、−(CE2p−、−CE=CE−、−O(CE2p−、−OCE2CE=CE−、−C≡C−、−OCO(CE2p−、−OCO−O(CE2p−、−O(CE2qO(CE2r−であるのが好ましい。
上記一般式(I)及び上記一般式(II)中、R1及びR2で表されるハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられ、Z1、Z2、Z3、R3及びR4で表されるハロゲン原子若しくはシアノ基で置換されてもよい炭素原子数1〜8のアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s−ブチル、t−ブチル、イソブチル、アミル、イソアミル、t−アミル、ヘキシル、シクロヘキシル、ヘプチル、イソヘプチル、t−ヘプチル、n−オクチル、イソオクチル、t−オクチル、2−エチルヘキシル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、シアノメチル等が挙げられ、該アルキル基中のメチレン基は、−O−又は−CO−で置換されていてもよく、その例としては、アセチル、アセトニル、ブタン−2−オン−1−イル、ブタン−3−オン−1−イル、シクロヘキサン−4−オン−1−イル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、イソブトキシ、アミルオキシ、イソアミルオキシ、t−アミルオキシ、ヘキシルオキシ、シクロヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、イソヘプチルオキシ、t−ヘプチルオキシ、n−オクチルオキシ、イソオクチルオキシ、t−オクチルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、クロロメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、トリフルオロメトキシ、ペンタフルオロエトキシ、2−ヒドロキシエトキシ、2−メチル−2−ヒドロキシエトキシ、1−メチル−2−ヒドロキシエトキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−ブトキシエトキシ、2−メチル−2−メトキシエトキシ、1−メチル−2−メトキシエトキシ、3−メトキシプロポキシ及び2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ等が挙げられ、上記炭素数1〜8のアルキル基が置換されてもよいハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素が挙げられる。
上記一般式(I)で表される重合性液晶化合物の中でも、上記一般式(II)で表される化合物が、液晶性、溶媒溶解性および他の液晶化合物との相溶性に優れるため好ましく、さらにEがすべて水素原子である化合物が液晶相を発現する温度範囲が広いため好ましい。さらに環A1及びA3がベンゼン環又はナフタレン環である化合物が好ましく、特に環A1及びA3の少なくとも一つがナフタレン環である化合物が配向性及び耐熱性に優れるため、好ましい。
本発明の重合性組成物に用いることができる、上記重合性液晶化合物の具体的な例としては、以下の化合物No.1〜No.30が挙げられる。ただし、本発明は、以下の化合物により制限を受けるものではない。
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
また上記重合性液晶化合物は、その製造方法については特に限定されず、公知の反応を応用して製造することができ、例えば、フェノールに対して(メタ)アクリル酸ハロゲン化物をエステル化したり、(メタ)アクリロイル基を有する化合物のカルボン酸基をメタンスルホニルクロリドでメシル化した後、フェノール基を有する化合物とエステル化したりすることにより製造することができる。
本発明の重合性組成物に用いられるラジカル光重合開始剤は、カルバゾール骨格及びアシルオキシムエステル基を有する化合物であり、上記一般式(III)で表されるものが、特に高い感度を有するので有用である。
上記一般式(III)〜(VI)中、R11〜R13中のR及びR’で表されるアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、アミル、イソアミル、t−アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシル、t−オクチル、ノニル、イソノニル、デシル、イソデシル、ビニル、アリル、ブテニル、エチニル、プロピニル、メトキシエチル、エトキシエチル、プロピロキシエチル、メトキシエトキシエチル、エトキシエトキシエチル、プロピロキシエトキシエチル、メトキシプロピル、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、パーフルオロエチル、2−(ベンゾオキサゾール−2’−イル)エテニル等が挙げられ、中でも炭素原子数1〜8のアルキル基が好ましい。R及びR’で表されるアリール基としては、例えば、フェニル、トリル、キシリル、エチルフェニル、クロロフェニル、ナフチル、アントリル、フェナントレニル等が挙げられ、中でも炭素原子数6〜12のアリール基が好ましい。R及びR’で表されるアリールアルキル基としては、例えば、ベンジル、クロロベンジル、α−メチルベンジル、α、α−ジメチルベンジル、フェニルエチル、フェニルエテニル等の炭素原子数7〜13のアリールアルキル基が好ましく挙げられる。R及びR’で表される複素環基としては、例えば、ピリジル、ピリミジル、ピロリル、フリル、チオフェニル等の5〜7員複素環が好ましく挙げられる。また、R及びR’が一緒になって形成しうる環としては、例えば、ピペリジン環、モルホリン環等の5〜7員環が好ましく挙げられる。
上記一般式(III)〜(VI)中、R及びR’を置換してもよいハロゲン原子としては、上記のアルキル基の例示からも明らかなようにフッ素が挙げられる他、塩素、臭素、ヨウ素も挙げられる。また、R及びR’を置換してもよい複素環基としては、たとえば、ピリジル、ピリミジル、ピロリル、フリル、ベンゾオキサゾール−2−イル、テトラヒドロピラニル、ピロリジル、イミダゾリジル、ピラゾリジル、チアゾリジル、イソチアゾリジル、オキサゾリジル、イソオキサゾリジル、ピペリジル、ピペラジル、モルホリニル等の5〜7員複素環基が挙げられる。
上記一般式(III)〜(VI)中、X2及びX3で表されるハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。また、X2及びX3で表されるアルキル基も、R及びR’と同様に、ハロゲン原子及び/又は複素環基で置換されていてもよく、アルキル基のアルキレン部分は、不飽和結合、エーテル結合、チオエーテル結合又はエステル結合により中断されていてもよい。X2及びX3で表されるアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、アミル、イソアミル、t−アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシル、t−オクチル、ノニル、イソノニル、デシル、イソデシル、ビニル、アリル、ブテニル、エチニル、プロピニル、メトキシエチル、エトキシエチル、プロピロキシエチル、メトキシエトキシエチル、エトキシエトキシエチル、プロピロキシエトキシエチル、メトキシプロピル、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、パーフルオロエチル、2−(ベンゾオキサゾール−2’−イル)エテニル等が挙げられ、中でも炭素原子数1〜8のアルキル基が好ましい。
上記一般式(IV)中、環B2で表されるシクロアルカン環としては、シクロプロパン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環等が挙げられ、環B1及びB2で表される芳香環としては、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、フェナントレン環等が挙げられ、環B1及びB2で表される複素環としては、例えば、1,3−ジオキソラン環、テトラヒドロフラン環、テトラヒドロチオフェン環、オキシラン環、アジリジン環、フラン環、チオフェン環、ピリジン環、ピラン環、チアゾール環、イミダゾール環、ピラゾール環、オキサゾール環、ピラジン環、ピリミジン環、キノリン環、カルバゾール環等が挙げられ、これらの複素環はハロゲン原子またはアルキル基で置換されていてもよく、ハロゲン原子又はアルキル基で置換された複素環としては、例えば、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン環、2−クロロ−2−メチル−1,3−ジオキソラン環等が挙げられる。
中でも、上記一般式(V)及び(VI)で表される化合物が、原料が入手容易で製造面で有利であるため好ましい。さらに上記一般式(VI)で表される化合物の中でも、B2で表される複素環が、ハロゲン原子又はアルキル基で置換されていてもよい1,3−ジオキソラン環、テトラヒドロフラン環又はフラン環であることが好ましく、特に2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン環又は置換されていないテトラヒドロフラン環若しくはフラン環であることが、溶解性及びコストの点で優れているため好ましい。
上記のラジカル光重合開始剤の好ましい具体例としては、以下の化合物No.31〜No.46が挙げられる。ただし、本発明は以下の化合物により制限を受けるものではない。
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
また上記ラジカル光重合開始剤は、その製造方法については特に限定されず、公知の反応を応用して製造することができ、例えば、カルバゾール化合物を酸クロリドでアシル化し、塩酸ヒドロキシルアミンでオキシム化した後、酸無水物あるいは酸クロリドを反応させることにより製造することができる。
本発明の重合性組成物において、上記重合性液晶化合物と上記ラジカル光重合開始剤との配合割合は、特に制限されず、本発明の効果が損なわれない範囲であれば良いが、両者の合計量を100質量部としたとき、上記ラジカル光重合性開始剤が、0.1〜10質量部、特に0.5〜8質量部となるようにすることが好ましい。上記ラジカル光重合開始剤の比率が0.1質量部より小さいと、重合反応が進行しない場合があり、10質量部より大きいと、重合性組成物からラジカル光重合開始剤が析出したり、組成物の配向性が低下したりして、硬化膜の光学物性が悪化する場合がある。
本発明の重合性組成物では、上記重合性液晶化合物とは別に他の液晶化合物を本発明の効果が損なわれない範囲(上記重合性液晶化合物と上記ラジカル光重合開始剤との合計量100質量部に対して、好ましくは1〜100質量部、より好ましくは3〜50質量部)で用いることができる。他の液晶化合物としては、通常一般に使用される液晶化合物を使用することができ、該液晶化合物の具体例としては、特に制限するものではないが、例えば下記〔化54〕に示す液晶化合物が挙げられる。
Figure 2009029929
(〔化54〕中、W1は、水素原子、分岐を有してもよい炭素原子数1〜8のアルキル基、分岐を有してもよい炭素原子数1〜8のアルコキシ基、分岐を有してもよい炭素原子数2〜8のアルケニル基、分岐を有してもよい炭素原子数2〜8のアルケニルオキシ基、分岐を有してもよい炭素原子数2〜8のアルコキシアルキル基、分岐を有してもよい炭素原子数2〜8のアルカノイルオキシ基又は分岐を有してもよい炭素原子数2〜8のアルコキシカルボニル基を表し、W3は、シアノ基、ハロゲン原子、分岐を有してもよい炭素原子数1〜8のアルキル基、分岐を有してもよい炭素原子数2〜8のアルカノイルオキシ基又は分岐を有してもよい炭素原子数2〜8のアルコキシカルボニル基を表し、W2及びW4は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子又はニトリル基を表す。)
また、上記ラジカル光重合開始剤の他に、公知のラジカル重合開始剤を併用することもできる。
上記ラジカル重合開始剤としては、例えば、過酸化ベンゾイル、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾインエーテル類、ベンゾフェノン類、アセトフェノン類、ベンジルケタール類、ジアリールヨードニウム塩、トリアリールスルホニウム塩、ジフェニルヨードニウムテトラフルオロボレート、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスホネート、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアルセネート、ジフェニルヨードニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、4−メトキシフェニルフェニルヨードニウムテトラフルオロボレート、4−メトキシフェニルフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスホネート、4−メトキシフェニルフェニルヨードニウムヘキサフルオロアルセネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウムジフェニルヨードニウムテトラフルオロボレート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウムジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアルセネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウムジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスホネート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアルセネート、トリフェニルスルホニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、4−メトキシフェニルジフェニルスルホニウムテトラフルオロボレート、4−メトキシフェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスホネート、4−メトキシフェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロアルセネート、4−メトキシフェニルジフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホナート、4−メトキシフェニルジフェニルスルホニウムトリフェニルスルホニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、4−フェニルチオフェニルジフェニルスルホニウムテトラフルオロボレート、4−フェニルチオフェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスホネート、4−フェニルチオフェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロアルセネート、p−メトキシフェニル−2,4−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−ブトキシスチリル)−s−トリアジン、2−(p−ブトキシスチリル)−5−トリクロロメチル−1,3,4−オキサジアゾール、9−フェニルアクリジン、9,10−ジメチルベンズフェナジン、ベンゾフェノン/ミヒラーズケトン、ヘキサアリールビイミダゾール/メルカプトベンズイミダゾール、ベンジルジメチルケタール、チオキサントン/アミン、トリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド等が挙げられる。
また、本発明の重合性組成物は、少なくとも室温付近、具体的には30℃以下で液晶相を示すことが好ましく、特に25℃以下で液晶相を示すことが、光学材料として平易に使用できるという点で、より好ましい。
また、本発明の重合性組成物には、必要に応じて用いられる他の単量体(エチレン性不飽和結合を有する化合物)を上記ラジカル重合開始剤と共に溶剤に溶解して溶液にすることができる。
上記他の単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、s−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、アリルオキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、1−フェニルエチル(メタ)アクリレート、2−フェニルエチル(メタ)アクリレート、フルフリル(メタ)アクリレート、ジフェニルメチル(メタ)アクリレート、ナフチル(メタ)アクリレート、ペンタクロルフェニル(メタ)アクリレート、2−クロルエチル(メタ)アクリレート、メチル−α−クロル(メタ)アクリレート、フェニル−α−ブロモ(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル、ジアセトンアクリルアミド、スチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン等が挙げられる。
本発明の重合性組成物を用いて作製される重合膜の耐熱性及び光学特性を確保するために、他の単量体の含有量は、上記重合性液晶化合物と上記ラジカル光重合開始剤との合計量100質量部に対して、50質量部以下が好ましく、特に30質量部以下がより好ましい。
また、上記ラジカル重合開始剤と増感剤の組合せも好ましく使用することができる。上記の増感剤としては、例えば、チオキサントン、フェノチアジン、クロロチオキサントン、キサントン、アントラセン、ジフェニルアントラセン、ルプレン等が挙げられる。上記ラジカル重合開始剤及び/又は上記増感剤を添加する場合、それらの添加量は、それぞれ上記重合性液晶化合物と上記ラジカル光重合開始剤との合計量100質量部に対して、10質量部以下であることが好ましく、5質量部以下がさらに好ましく、0.1〜3質量部の範囲内がより好ましい。
上記溶剤としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、n−ブチルベンゼン、ジエチルベンゼン、テトラリン、メトキシベンゼン、1,2−ジメトキシベンゼン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクトン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロベンゼン、t−ブチルアルコール、ジアセトンアルコール、グリセリン、モノアセチレン、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチルセルソルブ、ブチルセルソルブなどである。溶剤は単一化合物であってもよいし、または混合物であってもよい。これらの溶剤の中でも、沸点が60〜250℃のものが好ましく、60〜180℃のものが特に好ましい。60℃より低いと塗布工程で溶媒が揮発して膜の厚さにムラが生じやすく、250℃より高いと脱溶媒工程で減圧しても溶媒が残留したり、高温での処理による熱重合を誘起したりして配向性が低下する場合がある。
また、本発明の重合性組成物に、さらに光学活性化合物を含有させることによって、液晶骨格のらせん構造を内部に有する高分子を得ることができ、コレステリック液晶相を固定化させることができる。上記の光学活性化合物を含有させる場合、上記重合性液晶化合物と上記ラジカル光重合開始剤との合計量100質量部に対して、0.1〜100質量部の範囲内が好ましく、1〜50質量部がより好ましい。上記の光学活性化合物としては、例えば下記の化合物No.47〜No.58を挙げることができる。
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
また、本発明の重合性組成物には、空気界面側に分布する排除体積効果を有する界面活性剤をさらに含有させることできる。該界面活性剤としては、重合性組成物を支持基板などに塗布することを容易にしたり、液晶相の配向を制御したりする等の効果を得られるものが好ましい。かかる界面活性剤としては、例えば、4級アンモニウム塩、アルキルアミンオキサイド、ポリアミン誘導体、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物、ポリエチレングリコール及びそのエステル、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸アミン類、アルキル置換芳香族スルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ペルフルオロアルキルスルホン酸塩、ペルフルオロアルキルカルボン酸塩、ペルフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、ペルフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩等が挙げられる。界面活性剤の好ましい使用量は、界面活性剤の種類、組成物の成分比などに依存するが、上記重合性液晶化合物と上記ラジカル光重合開始剤との合計量100質量部に対して、0.001〜5質量部の範囲であることが好ましく、0.01〜1質量部の範囲内がより好ましい。
また、本発明の重合性組成物には、重合性組成物の特性を調製するために必要に応じて添加物をさらに含有させてもよい。このような添加物としては、例えば、保存安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、無機物、有機物等の微粒子化物、並びにポリマー等の機能性化合物が挙げられる。
上記保存安定剤は、重合性組成物の保存安定性を向上させる効果を付与することができる。使用できる安定剤としては、例えば、ヒドロキノン、ヒドロキノンモノアルキルエーテル類、第三ブチルカテコール類、ピロガロール類、チオフェノール類、ニトロ化合物類、2−ナフチルアミン類、2−ヒドロキシナフタレン類等が挙げられる。これらを添加する場合は、上記重合性液晶化合物と上記ラジカル光重合開始剤との合計量100質量部に対して、1質量部以下であることが好ましく、0.5質量部以下が特に好ましい。
上記酸化防止剤としては、特に制限がなく公知の化合物を使用することができ、例えば、ヒドロキノン、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、トリフェニルホスファイト、トリアルキルホスファイト等が挙げられる。
上記紫外線吸収剤としては、特に制限がなく公知の化合物を使用することができ、例えば、サリチル酸エステル系化合物、ベンゾフェノール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、シアノアクリレート系化合物又はニッケル錯塩系化合物等によって紫外線吸収能をもたさせたものを用いることができる。
上記微粒子化物は光学(屈折率)異方性(Δn)を調整したり、重合膜の強度を上げたりするために用いることができる。上記微粒子化物の材質としては無機物、有機物、金属等が挙げられる。凝集防止のため、上記微粒子化物としては、0.001〜0.1μmの粒子径が好ましく、0.001〜0.05μmの粒子径であるものがさらに好ましい。また、粒子径の分布がシャープであるものが好ましい。上記重合性液晶化合物と上記ラジカル光重合開始剤との合計量100質量部に対して、上記微粒子化物は、0.1〜30質量部の範囲内で好ましく使用することができる。
上記無機物としては、例えば、セラミックス、フッ素金雲母、フッ素四ケイ素雲母、テニオライト、フッ素バーミキュライト、フッ素ヘクトライト、ヘクトライト、サポナイト、スチブンサイト、モンモリロナイト、バイデライト、カオリナイト、フライポンタイト、ZnO、TiO2、CeO2、Al23、Fe23、ZrO2、MgF2、SiO2、SrCO3、Ba(OH)2、Ca(OH)2、Ga(OH)3、Al(OH)3、Mg(OH)2、Zr(OH)4等が挙げられる。
また、炭酸カルシウムの針状結晶などの微粒子は光学異方性を有し、このような微粒子によって重合体の光学異方性を調節できる。上記有機物としては、例えばカーボンナノチューブ、フラーレン、デンドリマー、ポリビニルアルコール、ポリメタクリレート、ポリイミド等が挙げられる。
上記ポリマーは、重合膜の電気特性や配向性を制御することができる。上記ポリマーとしては、上記溶剤に可溶性の高分子化合物が好ましく使用することができる。かかる高分子化合物としては、例えば、ポリアミド、ポリウレタン、ポリウレア、ポリエポキサイド、ポリエステル、ポリエステルポリオール等が挙げられる。
次に本発明の重合膜について説明する。
本発明の重合膜は、例えば、上記重合性組成物を溶媒に溶解した後、支持基板に塗布して、重合性組成物中の液晶分子を配向させた状態で脱溶媒し、次いでエネルギー線を照射して重合することにより得ることができる。
上記支持基板としては、特に限定されないが、好ましい例としては、ガラス板、ポリエチレンテレフタレート板、ポリカーボネート板、ポリイミド板、ポリアミド板、ポリメタクリル酸メチル板、ポリスチレン板、ポリ塩化ビニル板、ポリテトラフルオロエチレン板、セルロース板、シリコン板、反射板、方解石板等が挙げられる。このような支持基板上に、後述のようにポリイミド配向膜又はポリビニルアルコール配向膜を施したものが特に好ましく使用することができる。
上記支持基板に本発明の重合性組成物の溶液を塗布する方法としては、公知の方法を用いることができ、該方法としては、カーテンコーティング法、押し出しコーティング法、ロールコーティング法、スピンコーティング法、ディップコーティング法、バーコーティング法、スプレーコーティング法、スライドコーティング法、印刷コーティング法及び流延成膜法等を用いることができる。尚、本発明の重合膜の膜厚は用途等に応じて適宜選択されるが、好ましくは0.005〜30μm、より好ましくは0.01〜20μm、特に好ましくは0.05〜15μmの範囲から選択される。
本発明の重合性組成物中の液晶分子を配向させる方法としては、例えば、支持基板上に事前に配向処理を施す方法が挙げられる。配向処理を施す好ましい方法としては、各種ポリイミド系配向膜、ポリアミド系配向膜又はポリビニルアルコール系配向膜からなる液晶配向層を支持基板上に設け、ラビング等の処理を行う方法が挙げられる。また、支持基板上の組成物に磁場や電場等を印加する方法等も挙げられる。
本発明の重合性組成物を重合させる方法は、光、電磁波又は熱を用いる公知の方法を適用できる。光又は電磁波による重合反応としては、ラジカル重合、アニオン重合、カチオン重合、配位重合、リビング重合等があげられる。これらの重合反応によれば、重合性組成物が液晶相を示す条件下で、重合を行なわせることが容易である。また磁場や電場を印加しながら架橋させることも好ましい。支持基板上に形成した液晶(共)重合体は、そのまま使用してもよいが、必要に応じて、支持基板から剥離したり、他の支持基板に転写したりして使用してもよい。
上記光の好ましい種類は、紫外線、可視光線、赤外線等である。電子線、X線などの電磁波を用いてもよい。通常は、紫外線または可視光線が好ましい。好ましい波長の範囲は150〜500nmである。さらに好ましい範囲は250〜450nmであり、最も好ましい範囲は300〜400nmである。光源としては、低圧水銀ランプ(殺菌ランプ、蛍光ケミカルランプ、ブラックライト)、高圧放電ランプ(高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ)、またはショートアーク放電ランプ(超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、水銀キセノンランプ)などが挙げられるが、超高圧水銀ランプを使用することが好ましい。光源からの光は、そのまま重合性組成物に照射してもよく、フィルターによって選択した特定の波長(または特定の波長領域)を重合性組成物に照射してもよい。好ましい照射エネルギー密度は、2〜5000mJ/cm2であり、さらに好ましい範囲は10〜3000mJ/cm2であり、特に好ましい範囲は100〜2000mJ/cm2である。好ましい照度は0.1〜5000mW/cm2であり、さらに好ましい照度は1〜2000mW/cm2である。、光を照射するときの温度は、重合性組成物が液晶相を有するように設定できるが、好ましい照射温度は100℃以下である。100℃以上の温度では熱による重合が起こりうるので良好な配向が得られないときがある。
本発明の重合膜は、光学異方性を有する成形体として利用することができる。この成形体の用途としては、例えば、位相差板(1/2波長板、1/4波長板など)、偏光素子、二色性偏光板、液晶配向膜、反射防止膜、選択反射膜、視野角補償膜等の光学補償に用いることができる。その他にも、液晶レンズ、マイクロレンズ等の光学レンズ、高分子分散型液晶(PDLC)電子ペーパー、デジタルペーパー等の情報記録材料にも利用することができる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例等に限定されるものではない。
[実施例1−1〜1−3及び比較例1−1〜1−3]
重合性液晶化合物である化合物No.1又はNo.6の1.0gを2−ブタノン4.0gに溶解させ、ラジカル光重合開始剤である化合物No.31、No.37又は比較化合物No.1〜No.3の0.03gを添加、完全に溶解させた後0.45μmフィルターで濾過して、実施例1−1〜1−3及び比較例1−1〜1−3の重合性組成物をそれぞれ得た。これらの溶液を、スピンコーターを使用して、ラビング処理したポリイミド付ガラス基板上に塗工し、100℃に設定したホットプレート上で3分乾燥させた。室温に戻し3分放置後、高圧水銀灯(120W/cm)で20秒照射し硬化させ、実施例1−1〜1−3及び比較例1−1〜1−3の重合膜をそれぞれ得た(膜厚が約1μmになるようにスピンコーターの回転数及び時間を調整した。)。得られた各重合膜を以下の手法により評価した。
<配向性>
得られた重合膜をOPTIPHOT2−POL(ニコン社製)偏光顕微鏡を使用し、表面の光学組織の確認を実施した。配向が一様であり、配向欠陥が確認されないものを○とし、表面が透明であるが、一部配向ムラが確認されるものを△とし、結晶化や配向ムラ等が確認されるものを×とした。
<硬化性>
得られた重合膜の表面硬化性を目視で確認した。均一に硬化しており、タックも残っていないものを○とし、均一に硬化しているが、若干タックが残っているものを△とし、全面にタックが残り、表面がベトついているものを×とした。
<耐熱性>
得られた重合膜について、OPTIPHOT2−POL(ニコン社製)偏光顕微鏡を用いてセナルモン法に基づく複屈折測定法に従い、室温25℃で波長546nmにおけるリターデーションを測定した。更にその重合膜を150℃オーブンで30分放置後、室温に冷却し上記方法に準じてリターデーションを測定し、下記式にて変化率を算出した。(変化率が小さい程熱による光学物性変化が小さく、耐熱性が高いと言える。)
(リターデーション変化率/%)=100−(リターデーション(耐熱試験後)/リターデーション(耐熱試験前)×100)
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
Figure 2009029929
表1からも分かるように、比較例1〜2の重合性組成物は、硬化後タックが残り、耐熱試験後のリターデーション変化も大きく、硬化性及び耐熱性が劣り、また比較例3の重合性組成物を硬化して得られた重合膜も耐熱性が劣ることが確認できた。
これに対し、本発明の重合性組成物は、均一に硬化し、配向性が一様であり、耐熱試験後のリターデーション変化も小さく、硬化性、配向性及び耐熱性に優れることが確認できた。特に化合物No.1を用いたものは耐熱性に優れることが確認できた。
[実施例2−1及び比較例2−1〜2−2]
重合性液晶化合物である化合物No.1の0.94gと光学活性化合物である化合物No.52の0.06gとを2−ブタノン2.0gに溶解させ、ラジカル光重合開始剤である化合物No.31又は比較化合物No.1若しくはNo.2の0.03gを添加、完全に溶解させた後0.45μmフィルターで濾過して、実施例2−1及び比較例2−1〜2−2の重合性組成物を調製した。この溶液を、スピンコーターを使用して、ラビング処理したポリイミド付ガラス基板上に塗工し、100℃に設定したホットプレート上で3分乾燥させた。室温に戻し3分放置後、高圧水銀灯(120W/cm)で20秒照射し硬化させ、実施例2−1及び比較例2−1〜2−2の重合膜を得た。(膜厚が約4μmになるようにスピンコーターの回転数及び時間を調整した。)得られた重合膜を以下の手法により評価した。
<配向性>
得られた重合膜をOPTIPHOT2−POL(ニコン社製)偏光顕微鏡を使用し、表面の光学組織の確認を実施した。選択反射が一様に確認され、配向欠陥が確認されないものを○とし、選択反射が確認できるが、オイリーストリーク欠陥が確認されるものを△とし、結晶化や配向ムラ等が確認されるものを×とした。
<硬化性>
得られた重合膜の表面硬化性を目視で確認した。均一に硬化しており、タックも残っていないものを○とし、均一に硬化しているが、若干タックが残っているものを△とし、全面にタックが残り、表面がベトついているものを×とした。
<選択反射>
5°正反射付属装置を取り付けた分光光度計(U−3010形:日立ハイテクノロジーズ社製)を使用し、25℃、波長800〜400nmの範囲で、得られた重合膜の反射率測定を実施し、選択反射中心波長(λ)を測定した。
Figure 2009029929
表2からも分かるように、比較例2−1〜2−2の重合性組成物は、硬化後タックが残り、硬化性が劣ることが確認できた。
これに対し、本発明の重合性組成物は、均一に硬化し、選択反射が一様に確認され、硬化性及び配向性に優れることが確認できた。

Claims (13)

  1. 重合性基としてハロゲン原子で置換されてもよい(メタ)アクリロイル基を有する重合性液晶化合物と、ラジカル光重合開始剤としてカルバゾール骨格及びアシルオキシムエステル基を有する化合物とを含有することを特徴とする重合性組成物。
  2. 上記重合性液晶化合物が、下記一般式(I)で表される二官能(メタ)アクリレート化合物である請求項1に記載の重合性組成物。
    Figure 2009029929
    (式中、R1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子、メチル基又はハロゲン原子を表し、環A1、環A2及び環A3は、それぞれ独立に、ベンゼン環、シクロヘキサン環、シクロヘキセン環、ナフタレン環、デカヒドロナフタレン環、テトラヒドロナフタレン環又はフェナントレン環を表し、これらの環中の−CH=は、−N=で、−CH2−は、−S−又は−O−で置換されていてもよく、Z1、Z2及びZ3は、それぞれ独立に、ハロゲン原子若しくはシアノ基で置換されてもよい炭素原子数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子又はシアノ基を表し、該アルキル基のメチレン基は、−O−又は−CO−で置換されていてもよく、L1、L2、L3及びL4は、それぞれ独立に、単結合、−COO−、−OCO−、−(CE2p−、−CE=CE−、−(CE2pO−、−O(CE2p−、−CE=CECE2O−、−OCE2CE=CE−、−C≡C−、−(CE2pCOO−、−OCO(CE2p−、−(CE2pOCO−O−、−OCO−O(CE2p−、−(CE2qO(CE2rO−又は−O(CE2qO(CE2r−を表し、L1及びL4におけるEは、水素原子、メチル基又はエチル基を表し、L2及びL3におけるEは、水素原子を表し、複数あるEは同一でも異なっていてもよく、a、b及びcは、それぞれ環A1、環A2及び環A3における置換基の数であって、それぞれの置換される単環又は縮合環に含まれる6員環の数をtとすると、a、b及びcは、それぞれ独立に、2t+2以下の整数で、かつbは1以上の整数を表し、pは、それぞれ独立に、1〜8の整数を表し、q及びrは、それぞれ独立に、1〜3の整数を表す。)
  3. 上記一般式(I)で表される二官能(メタ)アクリレート化合物が、下記一般式(II)で表される化合物である請求項2又は3に記載の重合性組成物。
    Figure 2009029929
    (式中、R1、R2、L1、L4、A1、A3、Z1、Z3、a及びcは、上記一般式(I)と同じであり、R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ハロゲン原子又はシアノ基で置換されてもよい炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、該アルキル基のメチレン基は、−O−又は−CO−で置換されていてもよく、R3及びR4の少なくともどちらか一方は、水素原子以外を表す。)
  4. 上記一般式(I)又は(II)において、Eがすべて水素原子である請求項2又は3に記載の重合性組成物。
  5. 上記一般式(II)において、環A1及び環A3がベンゼン環又はナフタレン環である請求項2〜4のいずれかに記載の重合性組成物。
  6. 上記一般式(II)において、環A1及び環A3の少なくとも一つがナフタレン環である請求項2〜5のいずれかに記載の重合性組成物。
  7. 上記ラジカル光重合開始剤が、下記一般式(III)で表される化合物である請求項1〜6のいずれかに記載の重合性組成物。
    Figure 2009029929
    (式中、環B1は芳香環又は複素環を表し、X1は下記一般式(IV)で表される置換基を表し、X2はハロゲン原子又はアルキル基を表し、Gは単結合又はカルボニル基を表し、R11、R12及びR13は、それぞれ独立に、R、OR、COR、SR、CONRR’又はCNを表し、R及びR’は、それぞれ独立に、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基又は複素環基を表し、これらは、ハロゲン原子及び/又は複素環基で置換されていてもよく、これらのうちアルキル基及びアリールアルキル基のアルキレン部分は、不飽和結合、エーテル結合、チオエーテル結合又はエステル結合により中断されていてもよく、また、R及びR’は、一緒になって環を形成していてもよく、fは0又は1であり、gは0〜5の整数であり、gが2以上の時、複数のX2は、同一の基でも、異なる基でもよく、該化合物はX2を介して二量化していてもよい。)
    Figure 2009029929
    (式中、環B2はシクロアルカン環、芳香環又は複素環を表し、X3はハロゲン原子又はアルキル基を表し、Y1は酸素原子、硫黄原子又はセレン原子を表し、hは0〜4の整数であり、mは0〜5の整数であり、nは0又は1であり、hが2以上の時、複数のX3は、同一の基でも異なる基でもよい。)
  8. 上記一般式(III)で表される化合物が、下記一般式(V)で表される化合物である請求項7に記載の重合性組成物。
    Figure 2009029929
    (式中、X2、R11、R12、R13及びgは、上記一般式(III)と同じである。)
  9. 上記一般式(III)で表される化合物が、下記一般式(VI)で表される化合物である請求項7に記載の重合性組成物。
    Figure 2009029929
    (式中、X2、R11、R12、R13及びgは、上記一般式(III)と同じであり、X3、Y1、h、m及びnは、上記一般式(IV)と同じであり、Y2及びY3は、それぞれ独立に、酸素原子、硫黄原子又はセレン原子を表す。)
  10. 光学活性化合物を含有し、コレステリック相を発現する請求項1〜9のいずれかに記載の重合性組成物。
  11. 30℃以下で液晶相を示す請求項1〜10のいずれかに記載の重合性組成物。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の重合性組成物が液晶相を示す状態で、光重合させることにより作製された重合膜。
  13. 請求項12に記載の重合膜を使用してなるディスプレイ用光学フィルム。
JP2007195230A 2007-07-26 2007-07-26 重合性液晶化合物及びラジカル光重合開始剤を含有する重合性組成物 Active JP5054456B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007195230A JP5054456B2 (ja) 2007-07-26 2007-07-26 重合性液晶化合物及びラジカル光重合開始剤を含有する重合性組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007195230A JP5054456B2 (ja) 2007-07-26 2007-07-26 重合性液晶化合物及びラジカル光重合開始剤を含有する重合性組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009029929A true JP2009029929A (ja) 2009-02-12
JP5054456B2 JP5054456B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=40400793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007195230A Active JP5054456B2 (ja) 2007-07-26 2007-07-26 重合性液晶化合物及びラジカル光重合開始剤を含有する重合性組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5054456B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009104468A1 (ja) * 2008-02-22 2009-08-27 株式会社Adeka 重合性化合物を含有する液晶組成物及び該液晶組成物を用いた液晶表示素子
JP2011026384A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Dic Corp 重合性液晶組成物
CN102731312A (zh) * 2011-03-29 2012-10-17 Dic株式会社 聚合性化合物、聚合性组合物及光学各向异性体
US20140034883A1 (en) * 2012-06-28 2014-02-06 Lg Chem, Ltd. Polymerizable liquid crystal compounds, liquid crystal composition comprising the compounds, and optically anisotropic body comprising the composition
CN104099104A (zh) * 2014-08-04 2014-10-15 石家庄诚志永华显示材料有限公司 液晶组合物
CN104334686A (zh) * 2012-06-12 2015-02-04 Lg化学株式会社 可聚合液晶化合物、包含该化合物的液晶组合物、和光学各向异性体
CN104379699A (zh) * 2012-06-28 2015-02-25 Lg化学株式会社 可聚合液晶化合物、液晶组合物、和包含该化合物的光学各向异性体
US8968842B2 (en) 2013-01-24 2015-03-03 Samsung Display Co., Ltd. Liquid crystal display device and method of manufacturing the same
KR101502487B1 (ko) * 2012-06-28 2015-03-13 주식회사 엘지화학 중합성 액정 화합물, 이를 포함하는 액정 조성물 및 광학 이방체
WO2015056600A1 (ja) * 2013-10-17 2015-04-23 Dic株式会社 重合性液晶組成物の製造方法
JP2015110728A (ja) * 2013-10-31 2015-06-18 Jnc株式会社 重合性液晶組成物およびツイスト配向を有する光学異方体
WO2017170701A1 (ja) 2016-03-30 2017-10-05 株式会社Adeka 重合性組成物、硬化物及びディスプレイ用光学フィルム並びに硬化物を製造する方法
WO2017198584A1 (en) * 2016-05-17 2017-11-23 Merck Patent Gmbh Polymerisable liquid crystal material and polymerised liquid crystal film
CN107384440A (zh) * 2016-05-17 2017-11-24 默克专利股份有限公司 可聚合液晶材料和经聚合的液晶膜
US11204554B2 (en) 2012-05-09 2021-12-21 Basf Se Oxime ester photoinitiators

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102458810B1 (ko) 2016-09-28 2022-10-26 메르크 파텐트 게엠베하 중합가능 액정 물질 및 중합된 액정 필름
EP3548585B1 (en) 2016-12-01 2020-11-04 Merck Patent GmbH Polymerisable liquid crystal material and polymerised liquid crystal film
CN110997872B (zh) 2017-08-15 2024-01-02 默克专利股份有限公司 可聚合液晶材料及经聚合的液晶膜
CN112041414A (zh) 2018-04-27 2020-12-04 默克专利股份有限公司 可聚合的液晶材料和聚合的液晶膜
KR20210005160A (ko) 2018-04-27 2021-01-13 메르크 파텐트 게엠베하 중합성 액정 물질 및 중합된 액정 필름

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005062494A (ja) * 2003-08-13 2005-03-10 Fujifilm Arch Co Ltd 光硬化性組成物及びそれを用いたカラーフィルタ
JP2005097141A (ja) * 2003-09-24 2005-04-14 Asahi Denka Kogyo Kk 二量体オキシムエステル化合物及び該化合物を有効成分とする光重合開始剤
WO2006018973A1 (ja) * 2004-08-20 2006-02-23 Asahi Denka Co., Ltd. オキシムエステル化合物及び該化合物を含有する光重合開始剤
WO2006049111A1 (ja) * 2004-11-04 2006-05-11 Adeka Corporation 重合性化合物及び該重合性化合物を含有する組成物
JP2007052140A (ja) * 2005-08-16 2007-03-01 Jsr Corp 感光性樹脂組成物、表示パネル用スペーサーおよび表示パネル
WO2007052403A1 (ja) * 2005-10-31 2007-05-10 Adeka Corporation 縮合環を有する重合性液晶化合物並びに該重合性液晶化合物の単独重合物及び共重合物
JP2008089708A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Fujifilm Corp 光硬化性組成物、並びに、イメージセンサー用カラーフィルター及びその製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005062494A (ja) * 2003-08-13 2005-03-10 Fujifilm Arch Co Ltd 光硬化性組成物及びそれを用いたカラーフィルタ
JP2005097141A (ja) * 2003-09-24 2005-04-14 Asahi Denka Kogyo Kk 二量体オキシムエステル化合物及び該化合物を有効成分とする光重合開始剤
WO2006018973A1 (ja) * 2004-08-20 2006-02-23 Asahi Denka Co., Ltd. オキシムエステル化合物及び該化合物を含有する光重合開始剤
WO2006049111A1 (ja) * 2004-11-04 2006-05-11 Adeka Corporation 重合性化合物及び該重合性化合物を含有する組成物
JP2007052140A (ja) * 2005-08-16 2007-03-01 Jsr Corp 感光性樹脂組成物、表示パネル用スペーサーおよび表示パネル
WO2007052403A1 (ja) * 2005-10-31 2007-05-10 Adeka Corporation 縮合環を有する重合性液晶化合物並びに該重合性液晶化合物の単独重合物及び共重合物
JP2008089708A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Fujifilm Corp 光硬化性組成物、並びに、イメージセンサー用カラーフィルター及びその製造方法

Cited By (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009104468A1 (ja) * 2008-02-22 2009-08-27 株式会社Adeka 重合性化合物を含有する液晶組成物及び該液晶組成物を用いた液晶表示素子
US8283000B2 (en) 2008-02-22 2012-10-09 Adeka Corporation Liquid crystal composition containing polymerizable compound and liquid crystal display using the liquid crystal composition
JP2011026384A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Dic Corp 重合性液晶組成物
TWI622598B (zh) * 2011-03-29 2018-05-01 Dainippon Ink & Chemicals 聚合性化合物、聚合性組成物及光學各向異性體
JP2012214756A (ja) * 2011-03-29 2012-11-08 Dic Corp 重合性ナフトエ酸フェニル化合物
KR101763667B1 (ko) 2011-03-29 2017-08-01 디아이씨 가부시끼가이샤 중합성 나프토산페닐 화합물
CN102731312A (zh) * 2011-03-29 2012-10-17 Dic株式会社 聚合性化合物、聚合性组合物及光学各向异性体
US11209734B2 (en) 2012-05-09 2021-12-28 Basf Se Oxime ester photoinitiators
US11209733B2 (en) * 2012-05-09 2021-12-28 Basf Se Oxime ester photoinitiators
US11204554B2 (en) 2012-05-09 2021-12-21 Basf Se Oxime ester photoinitiators
CN104334686A (zh) * 2012-06-12 2015-02-04 Lg化学株式会社 可聚合液晶化合物、包含该化合物的液晶组合物、和光学各向异性体
US9127103B2 (en) 2012-06-12 2015-09-08 Lg Chem, Ltd. Polymerizable liquid crystal compound, a liquid crystal composition comprising the compound, and an optically anisotropic body comprising the same
CN104334686B (zh) * 2012-06-12 2016-08-17 Lg化学株式会社 可聚合液晶化合物、包含该化合物的液晶组合物、和包含该物质的光学各向异性体
CN104379699B (zh) * 2012-06-28 2016-08-24 Lg化学株式会社 可聚液晶化合物、包含该化合物的液晶组合物、和光学各向异性体
KR101502487B1 (ko) * 2012-06-28 2015-03-13 주식회사 엘지화학 중합성 액정 화합물, 이를 포함하는 액정 조성물 및 광학 이방체
US9158053B2 (en) 2012-06-28 2015-10-13 Lg Chem, Ltd. Polymerizable liquid crystal compounds, liquid crystal composition comprising the compounds, and optically anisotropic body comprising the composition
US9127104B2 (en) 2012-06-28 2015-09-08 Lg Chem, Ltd. Polymerizable liquid crystal compound, a liquid crystal composition comprising the compound, and an optically anisotropic body
CN104379699A (zh) * 2012-06-28 2015-02-25 Lg化学株式会社 可聚合液晶化合物、液晶组合物、和包含该化合物的光学各向异性体
US20140034883A1 (en) * 2012-06-28 2014-02-06 Lg Chem, Ltd. Polymerizable liquid crystal compounds, liquid crystal composition comprising the compounds, and optically anisotropic body comprising the composition
US9181481B2 (en) 2013-01-24 2015-11-10 Samsung Display Co., Ltd. Liquid crystal display device and method of manufacturing the same
US8968842B2 (en) 2013-01-24 2015-03-03 Samsung Display Co., Ltd. Liquid crystal display device and method of manufacturing the same
WO2015056600A1 (ja) * 2013-10-17 2015-04-23 Dic株式会社 重合性液晶組成物の製造方法
US10196568B2 (en) 2013-10-17 2019-02-05 Dic Corporation Production method for polymerizable liquid crystal composition
US20160237351A1 (en) * 2013-10-17 2016-08-18 Dic Corporation Production method for polymerizable liquid crystal composition
KR20180091123A (ko) * 2013-10-17 2018-08-14 디아이씨 가부시끼가이샤 중합성 액정 조성물의 제조 방법
KR101987727B1 (ko) * 2013-10-17 2019-06-11 디아이씨 가부시끼가이샤 중합성 액정 조성물의 제조 방법
CN105658679A (zh) * 2013-10-17 2016-06-08 Dic株式会社 聚合性液晶组合物的制造方法
JP2015110728A (ja) * 2013-10-31 2015-06-18 Jnc株式会社 重合性液晶組成物およびツイスト配向を有する光学異方体
CN104099104A (zh) * 2014-08-04 2014-10-15 石家庄诚志永华显示材料有限公司 液晶组合物
KR20180128896A (ko) 2016-03-30 2018-12-04 가부시키가이샤 아데카 중합성 조성물, 경화물 및 디스플레이용 광학 필름 그리고 경화물을 제조하는 방법
WO2017170701A1 (ja) 2016-03-30 2017-10-05 株式会社Adeka 重合性組成物、硬化物及びディスプレイ用光学フィルム並びに硬化物を製造する方法
CN108602907B (zh) * 2016-03-30 2021-04-09 株式会社艾迪科 聚合性组合物、固化物及显示器用光学膜以及制造固化物的方法
JPWO2017170701A1 (ja) * 2016-03-30 2019-02-07 株式会社Adeka 重合性組成物、硬化物及びディスプレイ用光学フィルム並びに硬化物を製造する方法
CN108602907A (zh) * 2016-03-30 2018-09-28 株式会社艾迪科 聚合性组合物、固化物及显示器用光学膜以及制造固化物的方法
JP2019518112A (ja) * 2016-05-17 2019-06-27 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung 重合性液晶材料および重合された液晶膜
CN109153915A (zh) * 2016-05-17 2019-01-04 默克专利股份有限公司 可聚合的液晶材料及经聚合的液晶膜
TWI740941B (zh) * 2016-05-17 2021-10-01 德商馬克專利公司 可聚合的液晶材料及經聚合的液晶薄膜
CN107384440A (zh) * 2016-05-17 2017-11-24 默克专利股份有限公司 可聚合液晶材料和经聚合的液晶膜
WO2017198584A1 (en) * 2016-05-17 2017-11-23 Merck Patent Gmbh Polymerisable liquid crystal material and polymerised liquid crystal film
KR20190007440A (ko) * 2016-05-17 2019-01-22 메르크 파텐트 게엠베하 중합성 액정 물질 및 중합된 액정 필름
KR102443408B1 (ko) * 2016-05-17 2022-09-15 메르크 파텐트 게엠베하 중합성 액정 물질 및 중합된 액정 필름
CN109153915B (zh) * 2016-05-17 2022-09-23 默克专利股份有限公司 可聚合的液晶材料及经聚合的液晶膜
JP7284581B2 (ja) 2016-05-17 2023-05-31 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 重合性液晶材料および重合された液晶膜

Also Published As

Publication number Publication date
JP5054456B2 (ja) 2012-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5054456B2 (ja) 重合性液晶化合物及びラジカル光重合開始剤を含有する重合性組成物
JP5345293B2 (ja) 重合性化合物及び重合性組成物
JP5441311B2 (ja) 重合性組成物
JP5408841B2 (ja) 重合性化合物及び重合性組成物
KR101313044B1 (ko) 중합성 조성물
JP5437993B2 (ja) 三官能(メタ)アクリレート化合物及び該化合物を含有する重合性組成物
JP5638347B2 (ja) 新規重合性液晶化合物、及び該重合性液晶化合物を含有する重合性液晶組成物
JP7362404B2 (ja) 組成物、膜、積層体および表示装置
JP5063127B2 (ja) 重合性光学活性化合物及び該重合性光学活性化合物を含有する重合性組成物
JP4818047B2 (ja) 重合性組成物
JP7368168B2 (ja) 化合物、組成物、膜、積層体および表示装置
JP5546093B2 (ja) 重合性化合物及び重合性組成物
JP5284735B2 (ja) 重合性光学活性イミド化合物及び該化合物を含有する重合性組成物
JP4936930B2 (ja) 重合性化合物及び重合性組成物
JPWO2012002140A1 (ja) 新規重合性液晶化合物、及び該重合性液晶化合物を含有する重合性液晶組成物
JP5694067B2 (ja) 重合性組成物
JP2009102245A (ja) 重合性化合物及び重合性組成物
JP6894429B2 (ja) 重合性組成物、硬化物及びディスプレイ用光学フィルム並びに硬化物を製造する方法
JP4999574B2 (ja) 重合性組成物及び重合体
JP2012236982A (ja) 重合性組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120724

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120727

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5054456

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250