JP2009026477A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力の低減と発光効率の向上とともに印加電圧に対する十分な耐電圧性を備えた誘電体層を有するPDPを提供する。
【解決手段】PDPが、前面ガラス基板1の背面に形成された行電極対(X,Y)とこの行電極対(X,Y)を被覆する誘電体層2とを備え、前面ガラス基板1と背面ガラス基板3の間の放電空間S内に放電ガスが封入され、誘電体層2が、粒径10〜25nmのシリカ粒子を含む小粒子ナノシリカ膜によって形成された第1誘電体層2Aと、粒径25〜40nmのシリカ粒子を含む大粒子ナノシリカ膜によって形成された第2誘電体層2Bが積層された構造を備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、プラズマディスプレイパネルの構造に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、PDPという)は、一般に、前面ガラス基板の背面に複数の行電極対が形成され、前面ガラス基板と放電空間を介して対向する背面ガラス基板に列電極が行電極対と直交する方向に形成されて、行電極対と列電極が交差する部分の放電空間にそれぞれマトリクス状に配置される放電セルが形成され、この放電セル内において行電極対の一方の行電極と列電極間および行電極対の行電極間においてそれぞれ放電が発生されて、各放電セル内の赤,緑,青の三原色の蛍光体層が発光することにより、マトリクス表示による画像の形成を行う構成になっている。
このような構成のPDPの行電極対は、前面ガラス基板の背面に形成された誘電体層によって被覆されている。
この誘電体層は、行電極対の絶縁および保護を行うとともに、表面電荷(壁電荷)を蓄積して放電の発生機能と放電の制限機能を備えている。
このような行電極対を被覆する誘電体層には、一般的に低融点ガラスが用いられるが、PDPの消費電力の低減や発光効率の向上を図るために、従来、誘電体層を、酸化鉛などの低融点ガラスよりも誘電率が低いナノサイズ粒子を含む組成物によって形成する技術が提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
しかしながら、この従来のナノサイズ粒子を含む組成物によって形成される誘電体層は、単層のポーラス状誘電体層であるために、印加電圧に対する十分な耐電圧性を備えることが出来ないという問題を有している。
特開2007−83438号公報 特開2007−87636号公報
この発明は、上記のような従来のPDPが有している問題点を解決することをその技術的課題の一つとしている。
第1の発明によるPDPは、上記目的を達成するために、前面基板の背面に形成された放電電極とこの放電電極を被覆する誘電体層とを備え、前面基板と背面基板の間の放電空間内に放電ガスが封入されているプラズマディスプレイパネルにおいて、前記誘電体層が、粒径が40nm以下のシリカ粒子を含む第1誘電体層と他の第2誘電体層が積層された構造を備えていることを特徴としている。
第2の発明によるPDPは、前記目的を達成するために、前面基板の背面に形成された放電電極とこの放電電極を被覆する誘電体層とを備え、前面基板と背面基板の間の放電空間内に放電ガスが封入されているプラズマディスプレイパネルにおいて、前記放電電極が、行方向に延びるバス電極とこのバス電極に接続されて対になっている他の放電電極に対して放電ギャップを介して対向する透明電極とを有し、前記誘電体層が、粒径が40nm以下のシリカ粒子を含む第4誘電体層と他の第5誘電体層を有し、第4誘電体層が放電電極の透明電極を被覆し、第5誘電体層が放電電極のバス電極を被覆するとともに第4誘電体層よりも放電空間側に突出していることを特徴としている。
第3の発明によるPDPは、前記目的を達成するために、前面基板の背面に形成された放電電極とこの放電電極を被覆する誘電体層とを備え、前面基板と背面基板の間の放電空間内に放電ガスが封入されているプラズマディスプレイパネルにおいて、前記誘電体層が、粒径が40nm以下のシリカ粒子を含むナノシリカ膜によって形成され、前記放電電極が、行方向に延びるバス電極とこのバス電極に接続されて対になっている他の放電電極に対して放電ギャップを介して対向する透明電極とを有し、前記誘電体層の放電電極のバス電極に対向する部分が透明電極を含む他の部分に対向する部分よりも放電空間側に突出していることを特徴としている。
この発明は、前面基板の背面に形成された放電電極とこの放電電極を被覆する誘電体層とを備え、前面基板と背面基板の間の放電空間内に放電ガスが封入されており、誘電体層が、粒径が40nm以下のシリカ粒子を含む第1誘電体層と他の第2誘電体層が積層された構造、例えば、粒径10〜25nmのシリカ粒子を含む小粒子ナノシリカ膜によって形成された第1誘電体層と粒径25〜40nmのシリカ粒子を含む大粒子ナノシリカ膜によって形成された第2誘電体層が積層されている構造や、粒径10〜25nmのシリカ粒子を含む小粒子ナノシリカ膜によって形成された第1誘電体層と無鉛ガラス材料によって形成された第2誘電体層が積層されている構造を備えているPDPを最良の実施形態としている。
このPDPによれば、誘電体層が第1誘電体層と他の第2誘電体層が積層された構造を有し、第1誘電体層が所定の大きさよりも小さい粒径を有するシリカ粒子を含む小粒子ナノシリカ膜によって形成されていることによって、PDPの消費電力の低減と発光効率の向上が図られるようになり、さらに、第2誘電体層が例えば大粒子ナノシリカ膜や無鉛ガラス材料層によって形成されて、誘電体層の膜厚が第1誘電体層の膜厚以上の膜厚になるように形成されることによって、小粒子ナノシリカ膜のみでは達成できない印加電圧に対する十分な耐電圧性を備えるようにすることが出来るとともに、誘電体層を大粒子ナノシリカ膜や無鉛ガラス材料層のみによって形成して耐電圧性を増加させる場合に比べて、誘電体層の光の透過率が低下するのを抑制することが出来る。
上記PDPにおいて、第2誘電体層を無鉛ガラス材料によって形成する場合には、無鉛ガラス材料が例えばBi23,ZnOのうちの少なくとも一つを含んでいるようにするのが好ましい。
さらに、上記PDPにおいて、第2誘電体層を形成する大粒子ナノシリカ膜または無鉛ガラス材料層は、小粒子ナノシリカ膜によって形成された第1誘電体層上に形成されるようにするのが好ましい。
これによって、小粒子ナノシリカ膜を大粒子ナノシリカ膜や無鉛ガラス材料層上に積層して形成する場合の小粒子ナノシリカ膜のクラックの発生を防止して、製造時の製品の歩留まりを向上させることが出来る。
また、上記PDPにおいて、第2誘電体層が3〜20μmの厚さを有するようにするのが好ましく、これによって、印加電圧に対する耐電圧性がさらに向上される。
また、上記PDPにおいて、放電電極が行方向に延びるバス電極とこのバス電極に接続されて対になっている他の放電電極に対して放電ギャップを介して対向する透明電極とを有するPDPにおいて、第2誘電体層が放電電極のバス電極に対向する部分を含む一部の部分に形成され、透明電極の放電ギャップ側の先端部分を含む一部の部分が第1誘電体層のみによって被覆されるようにするのが好ましく、これによって、透明電極の形成部分における誘電体層の光透過率を維持したまま、バス電極の絶縁(耐電圧性)を強化することが出来る。
また、前記PDPにおいて、放電電極が行方向に延びるバス電極とこのバス電極に接続されて対になっている他の放電電極に対して放電ギャップを介して対向する透明電極とを有しているPDPにおいて、第2誘電体層が第1誘電体層の全面を被覆するようにするとともに、この第2誘電体層上の放電電極のバス電極に対向する部分を含む一部の部分に第3誘電体層を形成するのが好ましく、これによって、誘電体層の耐電圧性を強化するとともに、バス電極の絶縁(耐電圧性)をさらに強化することが出来るようになる。
この第2および3誘電体層をそれぞれ無鉛ガラス材料によって形成するようにするのが好ましい。
また、前記PDPにおいて、放電ガスがキセノンを15パーセント以上含んでいるようにするのが好ましく、これによってPDPの発光効率が向上する。
第2の発明によるPDPは、前面基板の背面に形成された放電電極とこの放電電極を被覆する誘電体層とを備え、前面基板と背面基板の間の放電空間内に放電ガスが封入されているプラズマディスプレイパネルにおいて、放電電極が、行方向に延びるバス電極とこのバス電極に接続されて対になっている他の放電電極に対して放電ギャップを介して対向する透明電極とを有し、誘電体層が、粒径が40nm以下のシリカ粒子を含む第4誘電体層と他の第5誘電体層を有し、第4誘電体層が放電電極の透明電極を被覆し、第5誘電体層が放電電極のバス電極を被覆するとともに第4誘電体層よりも放電空間側に突出しているPDPを最良の実施形態としており、この実施形態において、第4誘電体層が粒径10〜25nmのシリカ粒子を含む小粒子ナノシリカ膜によって形成され、第5誘電体層が無鉛ガラス材料によって形成されるようにするのが好ましい。
この実施形態のPDPによれば、バス電極の絶縁(耐電圧性)をさらに強化することが出来るようになる。
第3の発明は、前面基板の背面に形成された放電電極とこの放電電極を被覆する誘電体層とを備え、前面基板と背面基板の間の放電空間内に放電ガスが封入されているプラズマディスプレイパネルにおいて、前記誘電体層が、粒径が40nm以下のシリカ粒子を含むナノシリカ膜によって形成され、前記放電電極が、行方向に延びるバス電極とこのバス電極に接続されて対になっている他の放電電極に対して放電ギャップを介して対向する透明電極とを有し、前記誘電体層の放電電極のバス電極に対向する部分が透明電極を含む他の部分に対向する部分よりも放電空間側に突出しているPDPを最良の実施形態としており、この実施形態において、誘電体層が粒径40nm以下のシリカ粒子を含むナノシリカ膜によって形成され、さらに、バス電極に対向する部分の膜厚の誘電体層の放電電極の透明電極に対向する部分の膜厚に対する比が、0.5以上であるように設定するのが好ましい。
この実施形態のPDPによれば、バス電極の絶縁(耐電圧性)をさらに強化することが出来るようになる。
図1は、この発明によるPDPの実施形態における第1実施例を示す断面図である。
この図1において、パネル面を構成する前面ガラス基板1の背面に、複数の行電極対(X,Y)が、行方向(図2の紙面に対して直角方向)に延びるとともに列方向(図2の左右方向)に互いに平行に配列されている。
この行電極対(X,Y)を構成する行電極XとYは、それぞれ、金属製のバス電極Xa,Yaと、このバス電極Xa,Yaから対になっている相手の行電極側に向かって延びて互いに放電ギャップgを介して対向する透明電極Xb,Ybとから構成されている。
前面ガラス基板1の背面には、さらに、誘電体層2が形成されて、この誘電体層2によって行電極対(X,Y)が被覆されている。
この誘電体層2の構成については、後で詳述する。
前面ガラス基板1と放電空間Sを介して対向される背面ガラス基板3の前面ガラス基板1に対向する側の面上には、放電空間S内に行電極対(X,Y)との間でそれぞれ放電セルを形成する複数の列電極Dが、列方向に延びるとともに行方向に互いに平行に配列されている。
この背面ガラス基板3上には、さらに、列電極保護層4が形成されて列電極Dを被覆している。
この列電極保護層4上には、放電セル毎に色分けされた蛍光体層5が形成されている。
放電空間S内には、15パーセント以上のキセノンを含む放電ガスが所要の圧力で封入されている。
次に、誘電体層2の構成について詳述する。
この誘電体層2は、前面ガラス基板1の背面上に形成された第1誘電体層2Aと、この第1誘電体層2Aの背面上に積層して形成された第2誘電体層2Bの二層構造を備えている。
第1誘電体層2Aは、粒径10〜25nmの小粒子ナノシリカによって形成された小粒子ナノシリカ膜によって構成されている。
この小粒子ナノシリカ膜は、ポリビニルアルコール中に約10パーセントの固形分(シリカ粒子)を含む粘性が約100cPのコロイダルシリカ水溶液によって形成され、この小粒子ナノシリカ膜が焼成されることによって、比誘電率が2.6(@100kHz)、密度60パーセント、光透過率が99パーセント以上のポーラス状シリカ誘電体層を形成する。
第2誘電体層2Bは、粒径25〜40nmの大粒子ナノシリカによって形成された大粒子ナノシリカ膜によって構成され、その膜厚は3〜20μmに設定されている。
この誘電体層2が第1誘電体層2Aと第2誘電体層2Bの二層構造に構成されているのは、以下のような理由による。
すなわち、誘電体層を粒径10〜25nmの小粒子ナノシリカのみによって形成すると、小粒子ナノシリカ膜はその膜厚を大きくすることが出来ないために、誘電体層の印加電圧に対する所望の耐電圧性を確保することは出来ない。
また、誘電体層を粒径25〜40nmの大粒子ナノシリカのみによって形成した場合には、大粒子ナノシリカ膜はその膜厚を大きくすることは出来るが、この大粒子ナノシリカ膜の膜厚が大きくなると誘電体層の透過率が低下してしまうとともに、大粒子ナノシリカ膜の膜厚を厚くしても耐電圧性はそれほど大きくはならず、十分な値の耐電圧性を確保することは出来ない。
図2は、大粒子ナノシリカ膜の膜厚と光透過率との関係を示したグラフである。
この図2から、粒径40nmの大粒子ナノシリカによる大粒子ナノシリカ膜(グラフα)は、粒径20nmの小粒子ナノシリカによる小粒子ナノシリカ膜(グラフβ)の場合、および、粒径40nmの大粒子ナノシリカによる大粒子ナノシリカ膜と粒径20nmの小粒子ナノシリカによる小粒子ナノシリカ膜の二層膜(グラフγ)に比べて、その膜厚が大きくなるにしたがって急激に光透過率が低下してゆくことが分かる。
上記PDPによれば、誘電体層2が、小粒子ナノシリカ膜による第1誘電体層2Aと大粒子ナノシリカ膜による第2誘電体層2Bを積層して形成した二層構造になっていることによって、PDPの消費電力の低減と発光効率の向上が図られるようになり、さらに、誘電体層2を所要の膜厚となるように形成して、小粒子ナノシリカ膜のみでは達成できない印加電圧に対する十分な耐電圧性を備えるようにすることが出来るようになるとともに、誘電体層を大粒子ナノシリカ膜のみによって形成して耐電圧性を増加させる場合に比べて、誘電体層の光の透過率が低下するのを抑制することが出来る。
さらに、一般に、大粒子ナノシリカ膜の上に小粒子ナノシリカ膜を積層して形成すると、小粒子ナノシリカ膜にクラックが発生する虞があるが、上記PDPは、小粒子ナノシリカ膜による第1誘電体層2A上に大粒子ナノシリカ膜による第2誘電体層2Bを積層して誘電体層2を形成するので、誘電体層2にクラックが発生するのを防止することが出来、これによって、製造時の製品の歩留まりを向上させることが出来る。
図3は、上記誘電体層2の膜厚と耐電圧性を、小粒子ナノシリカ膜のみによって形成された誘電体層と、大粒子ナノシリカ膜のみによって形成された誘電体層と、大粒子ナノシリカ膜上に小粒子ナノシリカ膜を積層して形成された誘電体層の膜厚および耐電圧性とそれぞれ比較したグラフである。
この図3において、横軸が誘電体層の膜厚を示し、縦軸が印加電圧に対する耐電圧性を示しており、そして、グラフaが小粒子ナノシリカ膜(第1誘電体層2A)上に大粒子ナノシリカ膜(第2誘電体層2B)を積層して形成された誘電体層2を示し、グラフbが小粒子ナノシリカ膜のみによって形成された誘電体層を示し、グラフcが大粒子ナノシリカ膜のみによって形成された誘電体層を示し、グラフdが大粒子ナノシリカ膜上に小粒子ナノシリカ膜を積層して形成された誘電体層を示している。
なお、この図3において、小粒子ナノシリカ膜は何れも粒径20nmの小粒子ナノシリカによって形成され、大粒子ナノシリカ膜は何れも粒径40nmの大粒子ナノシリカによって形成されている。
また、この図3は、行電極が透明電極のみの場合における誘電体層の膜厚と耐電圧性との関係を示している。
この図3のグラフbによって示されるように、小粒子ナノシリカ膜のみによって形成された誘電体層は、膜厚を大きくすることが出来ないために、印加電圧に対する十分な耐電圧性を得ることが出来ない。
また、グラフcによって示されるように、大粒子ナノシリカ膜のみによって形成された誘電体層は、膜厚を大きくすることは出来るが、その膜厚を厚くした場合でも印加電圧に対して十分に大きな耐電圧性を得ることは出来ない。
また、グラフdによって示されるように、大粒子ナノシリカ膜上に小粒子ナノシリカ膜を積層して形成された誘電体層は、小粒子ナノシリカ膜にクラックが発生するために、膜厚を大きくすることは出来ても、耐電圧性は低下してしまう。
これに対して、小粒子ナノシリカ膜(第1誘電体層2A)上に大粒子ナノシリカ膜(第2誘電体層2B)を積層して形成された上記PDPの誘電体層2は、グラフaによって示されるように、小粒子ナノシリカ膜上に大粒子ナノシリカ膜が積層されることによって小粒子ナノシリカ膜にクラックが発生することなくその層の厚さ(膜厚)を大きくすることが出来、そして、印加電圧に対して十分な耐電圧性を得ることが出来る。
そして、この誘電体層2は、大粒子ナノシリカ膜のみによってその層の厚さを大きくするのではないために、大粒子ナノシリカ膜による光の透過率の低下を低減することが出来る。
図4は、この発明によるPDPの実施形態における第2実施例を示す断面図である。
この実施例におけるPDPは、前面ガラス基板1の背面に形成された行電極対(X,Y)を被覆する誘電体層12以外の部分の構成は、前述した第1実施例のPDPの構成と同様であり、この第1実施例のPDPと同一の構成部分については図4に同一の符号が付されている。
この図4において、誘電体層12は、前面ガラス基板1の背面に形成されて行電極対(X,Y)を直接被覆する第1誘電体層12Aと、この第1誘電体層12Aの背面に積層して形成された第2誘電体層12Bの二層構造になっている。
第1誘電体層12Aは、第1実施例の場合と同様に、粒径10〜25nmの小粒子ナノシリカによって形成された小粒子ナノシリカ膜によって構成されている。
第2誘電体層12Bは、例えばBi2O3、ZnO等の無鉛ガラス材によって形成され、その膜厚は3〜20μmに設定されている。
このように誘電体層12が、小粒子ナノシリカ膜による第1誘電体層12Aと無鉛ガラス材による第2誘電体層12Bとの二層構造になっているのは、誘電体層をPDPの消費電力の低減や発光効率の向上を図るために小粒子ナノシリカ膜のみによって形成すると、この小粒子ナノシリカ膜はその膜厚を大きくすることが出来ないために印加電圧に対する所望の耐電圧性を確保することが出来ないためである。
そして、第1誘電体層12A上に第2誘電体層12Bが形成されているのは、小粒子ナノシリカ膜による第1誘電体層12Aを無鉛ガラス材による第2誘電体層12B上に積層して形成すると、小粒子ナノシリカ膜にクラックが生じる虞があるためである。
このPDPによれば、誘電体層12が、小粒子ナノシリカ膜による第1誘電体層12A上に無鉛ガラス材による第2誘電体層12Bが積層された二層構造になっていることによって、小粒子ナノシリカ膜によるPDPの消費電力の低減と発光効率の向上が図られるようになるとともに、誘電体層12を所要の膜厚となるように形成して、小粒子ナノシリカ膜のみでは達成できない印加電圧に対する十分な耐電圧性を備えるようにすることが出来るようになり、さらに、小粒子ナノシリカ膜にクラックが発生するのが防止される。
図5は、上記誘電体層12の膜厚と耐電圧性を、小粒子ナノシリカ膜のみによって形成された誘電体層と、無鉛ガラス層上に小粒子ナノシリカ膜が形成された誘電体層の膜厚および耐電圧性をそれぞれ比較したグラフである。
この図5において、横軸が誘電体層の膜厚を示し、縦軸が印加電圧に対する耐電圧性を示し、そして、グラフeが小粒子ナノシリカ膜(第1誘電体層12A)上に無鉛ガラス材料層(第2誘電体層12B)を積層して形成された誘電体層12を示し、グラフfが小粒子ナノシリカ膜のみによって形成された誘電体層を示し、グラフgが無鉛ガラス材による誘電体層上に小粒子ナノシリカ膜を積層して形成された誘電体層を示している。
なお、この図5は、行電極がバス電極および透明電極を有している場合の誘電体層の膜厚と耐電圧性との関係を示している。
この図5のグラフfによって示されるように、小粒子ナノシリカ膜のみによって形成された誘電体層は、膜厚を大きくすることが出来ず、印加電圧に対する十分な耐電圧性を得ることが出来ない。
また、グラフgによって示されるように、無鉛ガラス材による誘電体層上に小粒子ナノシリカ膜を積層して形成された誘電体層は、膜厚を大きくすることは出来ても、小粒子ナノシリカ膜にクラックが発生するためにPDPにおいて必要な耐電圧性を得ることは出来ない。
これに対して、小粒子ナノシリカ膜(第1誘電体層12A)上に無鉛ガラス材による誘電体層(第2誘電体層12B)を積層して形成された上記PDPの誘電体層12は、グラフeによって示されるように、小粒子ナノシリカ膜上に無鉛ガラス材による誘電体層が積層されることによって小粒子ナノシリカ膜にクラックが発生することなくその層の厚さ(膜厚)を大きくすることが出来、そして、印加電圧に対して十分に大きな耐電圧性を得ることが出来る。
さらに、このPDPは、小粒子ナノシリカ膜(第1誘電体層12A)に積層される第2誘電体層12Bが無鉛ガラス材によって形成されていることによって、この第1誘電体層12Aと第2誘電体層12Bの層の厚さの比を調整することにより、誘電体層12の比誘電率を調整することが可能になる。
図6は、誘電体層12の比誘電率を、小粒子ナノシリカ膜のみによって形成された誘電体層と、無鉛ガラス材のみによって形成された誘電体層の比誘電率をそれぞれ比較したグラフである。
この図6において、縦軸が誘電体層の比誘電率を示し、横軸が誘電体層の膜厚を示し、そして、グラフhが小粒子ナノシリカ膜(第1誘電体層12A)上に無鉛ガラス材による誘電体層(第2誘電体層12B)が積層して形成された誘電体層12を示し、グラフiが小粒子ナノシリカ膜のみによって形成された誘電体層を示し、グラフjが無鉛ガラス材のみによって形成された誘電体層を示している。
なお、この図6において、グラフhの誘電体層12は、無鉛ガラス材による第2誘電体層12Bの層の厚さが7μmに設定されている。
この図6から分かるように、グラフiの小粒子ナノシリカ膜のみによって形成された誘電体層の比誘電率は小さく、グラフjの無鉛ガラス材のみによって形成された誘電体層の比誘電率は大きく、グラフhの小粒子ナノシリカ膜(第1誘電体層12A)上に無鉛ガラス材による誘電体層(第2誘電体層12B)を積層して形成された誘電体層12の比誘電率は、グラフiとjの中間の値に設定される。
そして、第1誘電体層12A(小粒子ナノシリカ膜)の膜厚を大きくすると、誘電体層12の比誘電率が小さくなり、これによって、第1誘電体層12Aの膜厚を所要の値に設定することによって、比誘電率をPDPに最適な値に設定することが可能になる。
例えば、膜厚が7μmの第2誘電体層12Bに対して第1誘電体層12A(小粒子ナノシリカ膜)の膜厚を7μmに設定すると、誘電体層12の比誘電率を約4に設定することが出来る。
図7は、この発明によるPDPの実施形態における第3実施例を示す断面図である。
この実施例におけるPDPは、前面ガラス基板1の背面に形成された行電極対(X,Y)を被覆する誘電体層22以外の部分の構成は、前述した第1実施例のPDPの構成と同様であり、この第1実施例のPDPと同一の構成部分については図7に同一の符号が付されている。
また、この図7においては、前面ガラス基板1側の行電極対(X,Y)のうちの一方の行電極Xが形成されている部分の構成のみについて示されており、以下においては行電極Xのみについて説明を行うが、行電極Yが設けられている部分の構成についても同様である。
この図7において、誘電体層22は、前面ガラス基板1の背面に形成されて行電極対(X,Y)を直接被覆する第1誘電体層22Aと、この第1誘電体層22Aの背面に積層して形成された第2誘電体層22Bの二層構造になっている。
第1誘電体層22Aは、第1実施例の場合と同様に、粒径10〜25nmの小粒子ナノシリカによって形成された小粒子ナノシリカ膜によって構成されている。
第2誘電体層22Bは、無鉛ガラス材によって形成され、その膜厚は3〜20μmに設定されている。
そして、前記した第2実施例においては無鉛ガラス材による第2誘電体層が第1誘電体層の背面の全面を覆うように形成されていたのに対し、第2誘電体層22Bは、行電極Xの行方向に帯状に延びるバス電極Xaに対向する部分において、バス電極Xaに沿って行方向に延びる帯状パターンに形成されている。
このPDPによれば、行電極Xの放電発生部分である透明電極Xbが誘電体層22の第1誘電体層22Aを構成する小粒子ナノシリカ膜のみによって被覆されていることにより、この小粒子ナノシリカ膜の低誘電率によって放電発生部分の静電容量が小さくなって消費電力が低減されるとともに、発光効率の向上が図られるようになる。
そして、誘電体層22の行電極Xのバス電極Xaに対向する部分の第1誘電体層22A上に、無鉛ガラス材による第2誘電体層22Bが積層されてパターン成形されていることにより、小粒子ナノシリカ膜のみでは不十分なバス電極Xaの絶縁(耐電圧性)が確保される。
図8は、この実施例におけるPDPの変形例を示している。
図7の誘電体層22の第2誘電体層22Bがバス電極Xaに対向する部分において第1誘電体層22A上に積層されるようにパターン成形されていたのに対し、この図8のPDPの誘電体層32は、無鉛ガラス材による第2誘電体層32Bがバス電極Xaに沿って行方向に帯状に延びるように前面ガラス基板1の背面上に直接形成されて、バス電極Xaを被覆しており、小粒子ナノシリカ膜による第1誘電体層32Aは、前面ガラス基板1の背面の第2誘電体層32Bが形成されている部分以外の部分上に形成されており、この第1誘電体層32Aによって透明電極Xbが被覆されている。
この図8のPDPによれば、図6のPDPの技術的効果に加えて、図7のPDPよりもバス電極Xaの絶縁(耐電圧性)がさらに強化される。
図9は、この実施例におけるPDPの変形例を示している。
この図9のPDPの誘電体層42は、前面ガラス基板1の背面上に形成されて行電極Xを被覆する小粒子ナノシリカ膜による第1誘電体層42Aと、この第1誘電体層42Aの背面の全面に積層して形成された無鉛ガラス材による第2誘電体層42Bと、この第2誘電体層42B上の行電極Xのバス電極Xaに対向する部分においてバス電極Xaに沿って行方向に延びるように帯状にパターン成形された第3誘電体層42Cとによって構成されている。
この図9のPDPによれば、誘電体層42の小粒子ナノシリカ膜による第1誘電体層42Aおよびこの第1誘電体層42A上の全面に積層された無鉛ガラス材による第2誘電体層42Bによって、同様の構成を有する前述した第2実施例のPDPと同様の技術的効果を発揮することが出来るとともに、第2誘電体層42B上の行電極Xのバス電極Xaに対向する部分に帯状にパターン成形された第3誘電体層42Cによって、第2実施例のPDPよりもバス電極Xaの絶縁(耐電圧性)がさらに強化される。
図10は、図9の誘電体層42の膜厚と耐電圧性を、小粒子ナノシリカ膜のみによって形成された誘電体層と、小粒子ナノシリカ膜上に無鉛ガラス層が形成された二層構造の誘電体層(図4参照)の膜厚および耐電圧性をそれぞれ比較したグラフである。
この図10において、横軸が誘電体層の膜厚を示し、縦軸が印加電圧に対する耐電圧性を示し、そして、グラフkが、小粒子ナノシリカ膜(第1誘電体層42A)上の全面に無鉛ガラス材による誘電体層(第2誘電体層42B)が積層され、さらに、この第2誘電体層42B上の行電極のバス電極に対向する部分に無鉛ガラス材による誘電体層(第3誘電体層42C)がパターン成形された誘電体層42を示し、グラフlが小粒子ナノシリカ膜のみによって形成された誘電体層を示し、グラフmが小粒子ナノシリカ膜上に無鉛ガラス材料層(厚さ7μm)が積層して形成された誘電体層を示している。
なお、この図10において、グラフkの誘電体層42の第2誘電体層12Bとグラフmの誘電体層の無鉛ガラス材料層の厚さは、何れも7μmに設定されている。
また、この図10は、行電極がバス電極および透明電極を有している場合の誘電体層の膜厚と耐電圧性との関係を示しているが、図5の場合と測定プローブの当て方が異なっている。
この図10のグラフkによって示されるように、誘電体層42は、グラフlおよびmの誘電体層に比べて、誘電体層の膜厚が大きくない場合でも、非常に大きな耐電圧性を得ることが出来る。
図11は、パネルの全静電容量と誘電体層の膜厚との関係を示したグラフである。
この図11において、グラフδは、小粒子ナノシリカ膜のみによって構成された誘電体層を示し、グラフεは、図7のPDPのような小粒子ナノシリカ膜上の行電極のバス電極Xaに対向する部分に厚さ7μmの無鉛ガラス材料層がパターン成形された二層構造になっている誘電体層を示し、グラフζは、図9のPDPのように小粒子ナノシリカ膜とこの小粒子ナノシリカ膜上の全面に積層された厚さ7umの無鉛ガラス材料層とこの無鉛ガラス材料層上の行電極のバス電極Xaに対向する部分に無鉛ガラス材によって嵩上げ状にパターン成形された無鉛ガラス材料層の三層構造になっている誘電体層を示し、グラフηは、無鉛ガラス材料層のみによって形成された誘電体層を示している。
この図11のグラフδ〜ζから分かるように、小粒子ナノシリカ膜を含む誘電体層は、小粒子ナノシリカ膜の膜厚が大きくなるほど静電容量が小さくなっている。
そして、グラフδによって示されるように、パネルの全静電容量は、誘電体層が小粒子ナノシリカ膜のみによって構成されている場合が最も小さく、これによって、上記PDPの各例のうち、行電極のバス電極に対向する部分以外の部分が小粒子ナノシリカ膜のみによって構成された誘電体層を有する図7および8のPDPの全静電容量が最も小さくなっていることが分かる。
図12は、この発明によるPDPの実施形態における第4実施例を示す断面図である。
この実施例におけるPDPは、前面ガラス基板1の背面に形成された行電極対(X,Y)を被覆する誘電体層52以外の部分の構成は、前述した第1実施例のPDPの構成と同様であり、この第1実施例のPDPと同一の構成部分については図12に同一の符号が付されている。
この図12において、誘電体層52は、前面ガラス基板1の背面上に形成されて行電極対(X,Y)を被覆する粒径10〜25nmの小粒子ナノシリカによって形成された小粒子ナノシリカ膜の一層のみによって構成されているが、小粒子ナノシリカ膜の行電極X,Yのバス電極Xa,Yaにそれぞれ対向する部分の厚さが他の部分よりも放電空間側に突出していて、この小粒子ナノシリカ膜の背面のバス電極Xa,Yaに対向する部分に行方向に延びる突出部52Aが形成されている。
この誘電体層52の嵩上げ部52Aの厚さは、誘電体層52のバス電極Xa,Yaに対向する部分の膜厚の透明電極Xb,Ybに対向する部分の膜厚に対する比が、0.5以上になるように設定されている。
このような誘電体層52の突出部52Aの形成は、例えば1000cP以上の高粘度の小粒子ナノシリカ・ペーストを用い、IP乾燥等による乾燥の高速化によって可能である。
このPDPによれば、誘電体層52が、行電極X,Yのバス電極Xa,Yaに対向する部分に突出部52Aを備えていることによって、バス電極Xaの絶縁(耐電圧性)が向上される。
図13は、上記誘電体層52の膜厚と耐電圧性との関係を示したグラフである。
なお、この図13の(a)は誘電体層52のバス電極に対向する部分の膜厚w1と耐電圧性との関係を示しており、(b)は誘電体層52のバス電極に対向する部分の膜厚w1と透明電極対向する部分の膜厚w2との比(w1/w2)と耐電圧性との関係を示している。
この図13(a)から、バス電極Xa,Yaを被覆する部分の誘電体層52の膜厚w1が大きいほどこのバス電極Xa,Yaの絶縁と耐電圧性が向上され、図13(b)から、誘電体層52のバス電極に対向する部分の膜厚w1と透明電極対向する部分の膜厚w2との比(w1/w2)が大きいほどこのバス電極Xa,Yaの絶縁(耐電圧性)が向上されることが分かる。
上記の図1および4,7,9の各実施例のPDPは、前面基板の背面に形成された放電電極とこの放電電極を被覆する誘電体層とを備え、前面基板と背面基板の間の放電空間内に放電ガスが封入されているPDPにおいて、前記誘電体層が、粒径が40nm以下のシリカ粒子を含む第1誘電体層と他の第2誘電体層が積層された構造を備えている実施形態のPDPを、その上位概念の実施形態としている。
さらに、上記の図8の実施例のPDPは、前面基板の背面に形成された放電電極とこの放電電極を被覆する誘電体層とを備え、前面基板と背面基板の間の放電空間内に放電ガスが封入されているプラズマディスプレイパネルにおいて、前記放電電極が、行方向に延びるバス電極とこのバス電極に接続されて対になっている他の放電電極に対して放電ギャップを介して対向する透明電極とを有し、前記誘電体層が、粒径が40nm以下のシリカ粒子を含む第4誘電体層と他の第5誘電体層を有し、第4誘電体層が放電電極の透明電極を被覆し、第5誘電体層が放電電極のバス電極を被覆するとともに第4誘電体層よりも放電空間側に突出している実施形態のPDPを、その上位概念の実施形態としている。
さらに、上記の図12の実施例のPDPは、前面基板の背面に形成された放電電極とこの放電電極を被覆する誘電体層とを備え、前面基板と背面基板の間の放電空間内に放電ガスが封入されているプラズマディスプレイパネルにおいて、前記誘電体層が、粒径が40nm以下のシリカ粒子を含むナノシリカ膜によって形成され、前記放電電極が、行方向に延びるバス電極とこのバス電極に接続されて対になっている他の放電電極に対して放電ギャップを介して対向する透明電極とを有し、前記誘電体層の放電電極のバス電極に対向する部分が透明電極を含む他の部分に対向する部分よりも放電空間側に突出している実施形態のPDPを、その上位概念の実施形態としている。
この発明によるPDPの第1実施例を示す断面図である。 同実施例における誘電体層の光透過率の比較を示すグラフである。 同実施例における誘電体層の耐電圧性の比較を示すグラフである。 この発明によるPDPの第2実施例を示す正面図である。 同実施例における誘電体層の耐電圧性の比較を示すグラフである。 同実施例における誘電体層の比誘電率の比較を示すグラフである。 この発明によるPDPの第3実施例を示す正面図である。 同実施例の変形例を示す断面図である。 同実施例の他の変形例を示す断面図である。 同例における誘電体層の耐電圧性の比較を示すグラフである。 同例における全誘電容量の比較を示すグラフである。 この発明によるPDPの第4実施例を示す正面図である。 (a)は同実施例における誘電体層の膜厚と耐電圧性の関係を示すグラフであり、(b)は同実施例における誘電体層の膜厚比と耐電圧性の関係を示すグラフである。
符号の説明
1 …前面ガラス基板(前面基板)
2,12,22,32,42,52 …誘電体層
2A,12A,22A,42A …第1誘電体層
32A …第1誘電体層(第4誘電体層)
2B,12B,22B,42B …第2誘電体層
32B …第2誘電体層(第5誘電体層)
42C …第3誘電体層
52 …誘電体層
52A …突出部
52B …他の部分
3 …背面ガラス基板(背面基板)
S …放電空間
X,Y …行電極(放電電極)
Xa,Ya …バス電極
Xb,Yb …透明電極
g …放電ギャップ

Claims (17)

  1. 前面基板の背面に形成された放電電極とこの放電電極を被覆する誘電体層とを備え、前面基板と背面基板の間の放電空間内に放電ガスが封入されているプラズマディスプレイパネルにおいて、
    前記誘電体層が、粒径が40nm以下のシリカ粒子を含む第1誘電体層と他の第2誘電体層が積層された構造を備えていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 前記第1誘電体層が、粒径10〜25nmのシリカ粒子を含む小粒子ナノシリカ膜によって形成されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 前記第2誘電体層が、粒径25〜40nmのシリカ粒子を含む大粒子ナノシリカ膜によって形成されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 前記第1誘電体層が粒径10〜25nmのシリカ粒子を含む小粒子ナノシリカ膜によって形成され、第2誘電体層が粒径25〜40nmのシリカ粒子を含む大粒子ナノシリカ膜によって形成され、この第2誘電体層が第1誘電体層上に形成されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 前記第2誘電体層が、無鉛ガラス材料によって形成されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 前記無鉛ガラス材料が、Bi23,ZnOのうちの少なくとも一つを含んでいる請求項4に記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 前記第2誘電体層が3〜20μmの厚さを有している請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  8. 前記第1誘電体層が粒径10〜25nmのシリカ粒子を含む小粒子ナノシリカ膜によって形成され、第2誘電体層が無鉛ガラス材料によって形成され、この第2誘電体層が第1誘電体層上に形成されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  9. 前記放電電極が、行方向に延びるバス電極とこのバス電極に接続されて対になっている他の放電電極に対して放電ギャップを介して対向する透明電極とを有し、第2誘電体層が放電電極のバス電極に対向する部分を含む一部の部分に形成され、透明電極の放電ギャップ側の先端部分を含む一部の部分が第1誘電体層のみによって被覆されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  10. 前記放電電極が、行方向に延びるバス電極とこのバス電極に接続されて対になっている他の放電電極に対して放電ギャップを介して対向する透明電極とを有し、第2誘電体層が第1誘電体層の全面を被覆しているとともに、この第2誘電体層上の放電電極のバス電極に対向する部分を含む一部の部分に第3誘電体層が形成されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  11. 前記第2および3誘電体層が、それぞれ無鉛ガラス材料によって形成されている請求項10に記載のプラズマディスプレイパネル。
  12. 前記放電ガスがキセノンを15パーセント以上含んでいる請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  13. 前面基板の背面に形成された放電電極とこの放電電極を被覆する誘電体層とを備え、前面基板と背面基板の間の放電空間内に放電ガスが封入されているプラズマディスプレイパネルにおいて、
    前記放電電極が、行方向に延びるバス電極とこのバス電極に接続されて対になっている他の放電電極に対して放電ギャップを介して対向する透明電極とを有し、
    前記誘電体層が、粒径が40nm以下のシリカ粒子を含む第4誘電体層と他の第5誘電体層を有し、第4誘電体層が放電電極の透明電極を被覆し、第5誘電体層が放電電極のバス電極を被覆するとともに第4誘電体層よりも放電空間側に突出している、
    ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  14. 前記第4誘電体層が粒径10〜25nmのシリカ粒子を含む小粒子ナノシリカ膜によって形成され、第5誘電体層が無鉛ガラス材料によって形成されている請求項13に記載のプラズマディスプレイパネル。
  15. 前面基板の背面に形成された放電電極とこの放電電極を被覆する誘電体層とを備え、前面基板と背面基板の間の放電空間内に放電ガスが封入されているプラズマディスプレイパネルにおいて、
    前記誘電体層が、粒径が40nm以下のシリカ粒子を含むナノシリカ膜によって形成され、
    前記放電電極が、行方向に延びるバス電極とこのバス電極に接続されて対になっている他の放電電極に対して放電ギャップを介して対向する透明電極とを有し、
    前記誘電体層の放電電極のバス電極に対向する部分が透明電極を含む他の部分に対向する部分よりも放電空間側に突出している、
    ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  16. 前記誘電体層が粒径40nm以下のシリカ粒子を含むナノシリカ膜によって形成されている請求項15に記載のプラズマディスプレイパネル。
  17. 前記誘電体層のバス電極に対向する部分の膜厚の放電電極の透明電極に対向する部分の膜厚に対する比が、0.5以上である請求項15に記載のプラズマディスプレイパネル。
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