JP2009024855A - 弁付管継手及び弁付管継手の弁支持具 - Google Patents

弁付管継手及び弁付管継手の弁支持具 Download PDF

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Abstract

【課題】圧力損失が低減され、十分な強度を有し、製造コストが削減される弁付管継手とする。
【解決手段】流路L1,L2に、頭部31及び軸部32を有する弁30と、軸部32を軸方向に移動可能に支持する弁支持具Jと、付勢部材8とが備わる。嵌入が外れた状態では頭部31が縮径部12,22と当接して流路L1,L2が塞がれ、嵌入状態では両頭部31が縮径部12,22から離れて両流路L1,L2が連通する。弁支持具Jは、中央部J1が軸部32の周面に沿うように湾曲する帯状の一対の板材Jbと、内周面11a,21aに沿う形状及び大きさの筒材Jaとを有する。そして、一対の板材Jbは、中央部J1が外側に湾曲するように対向配置され、両端部J2aが筒材Jaと接続される。これにより中央部J1によって軸部32が囲い込まれ、筒材Jaが筒体11,21に内接固定された構成とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、カップラーなどといわれる弁付の管継手及びこの弁付の管継手に用いられる弁の支持具に関するものである。
従来から、油圧機器などに用いられ、水や油などの流体が流れる管の継手として、カップラーなどといわれる弁付の管継手が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。この弁付の管継手は、例えば、図9及び図10に示すように、ノーズなどといわれる雄継手110と、ボディーなどといわれる雌継手120との組合せで構成されている。
より詳細には、雄継手110がノーズ本体などといわれる筒状の雄筒体11を有し、この雄筒体11の内周面11aが流路L1を形成している。同様に、雌継手120がボディー本体などといわれる筒状の雌筒体21を有し、この雌筒体21の内周面21aが流路L2を形成している。このようにしてなる雄筒体11及び雌筒体21は、雄筒体11の先端部11Aを雌筒体21の先端部内周面21Aで形成された開口部に嵌入しつつ、例えば、螺合し、あるいは図示例のような連結機構70を利用するなどの適宜の方法で固定して、連結することができる。
また、雄継手110及び雌継手120は、流路L1,L2に、それぞれポペットバルブなどといわれる弁30が備えられている。この弁30は、ポペットなどといわれるテーパー状(円錐状)の頭部31と、この頭部31から他方の筒体11,21とは反対側、つまり基端側に延出する頭部31よりも小径の軸部32とを有する。なお、他方の筒体11,21とは、流路L1に備えられた弁30においては雌筒体21を、流路L2に備えられた弁30においては雄筒体11を意味する。
さらに、雄継手110及び雌継手120は、流路L1,L2に、ポペットガイドなどといわれる弁30の支持具40が備えられている。この弁支持具40は、図11及び図12に示すように、筒体11,21の内周面11a,21aに内接する第1の円筒部41と、弁30の軸部32に外接する第1の円筒部41より小径の第2の円筒部43とを有する。加えて、弁支持具40は、第1の円筒部41と第2の円筒部43とに繋がる架橋部42を有する。この架橋部42は、第1の円筒部41の先端縁と繋がり、この先端縁で形成される開口縁41aを直径方向に横切る平板状とされている。また、この架橋部42は、中心部において第2の円筒部43の基端縁と繋がっており、したがって架橋部42の幅Xは、第2の円筒部43を確実に支持することができるよう第2の円筒部43の直径とほぼ同じとされている。さらに、架橋部42には、第2の円筒部43の基端縁で形成される開口縁43aと同形状の孔が形成されており、この孔も弁30の軸部32に外接するようになっている。
以上のようにしてなる弁支持具40の第1の円筒部41の基端縁は、図9及び図10に示すように、筒体11,21の内周面11a,21aにこの内周面11a,21aから内周部が突出するように嵌め込まれた環状の掛止リング9に掛止されている。なお、この掛止は、例えば、C型止め輪、スピロロックス等を利用して行われ、あるいは内周面11a,21aの一部が縮径してなる突状部を利用して行われることなどもある。
以上の掛止によって弁支持具40は、筒体11,21に対して、基端側へは移動不能に固定されている。他方、弁支持具40の第2の円筒部43内には、弁30の軸部32が挿通されている。したがって、軸部32は、弁支持具40によって、軸方向へは移動可能に支持された状態となっている。
さらに、雄継手110及び雌継手120は、流路L1,L2に、コイル状のスプリングなどからなる付勢部材8が備えられている。この付勢部材8は、弁支持具40の架橋部42の先端側面と頭部31の底面(基端側面)との間に介在されており、第2の円筒部43に外接している。したがって、頭部31は、付勢部材8によって他方の筒体11,21側に付勢される。そして、この付勢により、図9に示すように、雄筒体11の先端部11Aが雌筒体21の前述開口部に嵌入されていない状態(嵌入が外れた状態)においては、流路L1,L2が塞がれた状態となる。より詳細には、この流路L1,L2を形成する筒体11,21の内周面11a,21aには、軸心側(内方)に突出する縮径部12,22が設けられている。そして、頭部31が他方の筒体11,21側に付勢されて先端側に移動すると、当該縮径部12,22の内周面と頭部31のテーパー面とが当接し、この当接によって流路L1,L2が塞がれる。
他方、図10に示すように、雄筒体11の先端部11Aが雌筒体21の前述開口部に嵌入された状態においては、両流路L1,L2が連通した状態となる。より詳細には、まず、嵌入が外れた状態においては、図9に示すように、一方の頭部31の先端部が、雄筒体11の内周面11aに形成された縮径部12の先端面から突出し、他方の頭部31の先端部が、雌筒体21の内周面21aに形成された縮径部22の先端面から突出している。また、嵌入状態においては、図10に示すように、筒体11の内周面11aに形成された縮径部12の先端面と筒体21の内周面21aに形成された縮径部22の先端面とが突き当たり、位置決めされる。したがって、嵌入状態においては、両頭部31,31が相互に押し合い、この押し合いにより両頭部31,31が縮径部21,22から離れ、もって両流路L1,L2が連通する。
以上のようにして構成される弁付管継手100は、雄継手110と雌継手120との連結が容易であり既に汎用されているが、次のような問題点も指摘されている。
すなわち、図11から明らかなように、従来の弁付管継手100においては、弁支持具40の架橋部42が大きな抵抗となるため、流路L1,L2を流れる流体の圧力損失が大きい。他方、この圧力損失を低減しようと架橋部42の幅Xを狭くすると、第1の円筒部41と第2の円筒部43との一体化強度が保てなくなることなどを原因として、弁30(軸部32)の移動方向が軸方向に対して傾いてしまうおそれがある。弁30の移動方向が傾くと、弁30が先端側に移動しても縮径部12,22の内周面と頭部31のテーパー面とが完全に当接せず、流路L1,L2が完全に塞がれなくなる。しかも、当該弁支持具40は、切削加工などによって製造する必要があり、製造コストもかさんでいる。
一方、従来の弁付管継手としては、弁支持具40を、図13及び図14に示す弁支持具50に変えたものもある。この弁支持具50は、弁30の軸部32に外接する円筒部51と、この円筒部51から径方向に突出し、突端部が筒体11,21の内周面11a,21aに内接する円弧状とされた適宜の数の、図示例では4本の突部52,52…とを有する。このようにしてなる弁支持具50は、突部52突端部が掛止リング9に掛止される。この掛止によって弁支持具50は、筒体11,21に対して、基端側へは移動不能に固定される。他方、弁支持具50の円筒部51内には、弁30の軸部32が挿通される。したがって、軸部32は、弁支持具50によって、軸方向へは移動可能に支持される。
さらに、この弁支持具50による場合は、付勢部材8が弁支持具50の突部52と頭部31の底面(基端側面)との間に介在され、円筒部51に外接する。これにより、頭部31は、付勢部材8によって他方の筒体11,21側に付勢され、前述した弁付管継手100と同様の機能が発揮される。
しかしながら、図13から明らかなように、弁支持具50を用いたとしても、突部52が抵抗となるため、流路L1,L2を流れる流体の圧力損失は大きい。この圧力損失を低減しようと突部52の幅Yを狭くすると、突部52の強度が保てなくなるなどし、結果、弁30(軸部32)の移動方向が軸方向に対して傾いてしまい、弁支持具40におけるのと同様の問題(流路L1,L2が完全に塞がれなくなるおそれ)が生じる。また、弁支持具50は、金属の焼結加工などによって製造する必要があり、製造コストもかさんでいる。
さらに、雄継手110や雌継手120を構成する、例えば、筒体11,21や弁30などの各部材は、ある程度の汎用性を有しており、また、製造ラインも確立されたものが既に存在する。したがって、例えば、特許文献4に示すように、弁自体の形状を改良するなどして圧力損失を低減するのではなく、従来の弁などをそのまま用いつつ、弁支持具40,50を改良して圧力損失を低減することが望まれる。この他、以上のような弁付管継手に用いられる弁支持具には、近い将来、次のような要求が生じる可能性がある。すなわち、例えば、筒体11,21の内周面11a,21aに内接する部位に対して強度の向上が要求され、他方、弁30の軸部32が挿通される部位に対して摩擦抵抗が少ないことや耐摩耗性に優れることが要求されるというように、部位によって素材等の特性が異なる弁支持具が求められる可能性がある。しかしながら、従来の弁支持具40,50は、切削加工や金属の焼結加工などによって製造するものであるため、このような要求に答えるのは極めて困難である。
特開平8−320092号公報 特開2004−100844号公報 特開2006−105285号公報 特開平11−201358号公報
本発明が解決しようとする主たる課題は、圧力損失が低減され、十分な強度を有し、しかも製造コストが削減され、望ましくは部位によって素材等の特性が異なるものとすることができる弁付管継手及びこの弁付管継手に用いられる弁支持具を提供することにある。
この課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
内周面が流路を形成する雄筒体と、内周面が流路を形成し、かつ前記雄筒体の先端部が嵌入される雌筒体と、を有し、
前記両流路それぞれに、頭部及びこの頭部から他方の筒体とは反対側に延出する前記頭部より小径の軸部を有する弁と、前記筒体に固定され、かつ前記軸部を軸方向に移動可能に支持する弁支持具と、この弁支持具及び前記頭部の間に介在されてこの頭部を前記他方の筒体側に付勢する付勢部材と、が備えられ、
前記嵌入が外れた状態においては、前記頭部が前記他方の筒体側に付勢されて前記内周面に設けられた縮径部と当接し、この当接によって前記流路が塞がれ、前記嵌入の状態においては、前記両頭部が相互に押し合い、この押し合いにより前記両頭部が前記縮径部から離れて前記両流路が連通する、構成とされた弁付管継手であって、
前記弁支持具は、長手方向中央部が前記軸部の周面に沿うように湾曲する帯状の一対の板材と、前記筒体の内周面に沿う形状及び大きさの筒材と、を有し、
前記一対の板材は、中央部が外側に湾曲するように対向配置され、かつ両端部が前記筒材と接続され、
もって相互に対向配置された中央部によって前記軸部が囲い込まれ、かつ前記筒材が前記筒体に内接固定された構成とされている、
ことを特徴とする弁付の管継手。
〔請求項2記載の発明〕
内周面が流路を形成する雄筒体と、内周面が流路を形成し、かつ前記雄筒体の先端部が嵌入される雌筒体と、を有し、
前記両流路それぞれに、頭部及びこの頭部から他方の筒体とは反対側に延出する前記頭部より小径の軸部を有する弁と、前記頭部の前記他方の筒体とは反対側に配置されてこの頭部を前記他方の筒体側に付勢する付勢部材と、が備えられ、
前記嵌入が外れた状態においては、前記頭部が前記他方の筒体側に付勢されて前記内周面に設けられた縮径部と当接し、この当接によって前記流路が塞がれ、前記嵌入の状態においては、前記両頭部が相互に押し合い、この押し合いにより前記両頭部が前記縮径部から離れて前記両流路が連通する、構成とされた弁付管継手に用いられるものであり、
前記頭部との間に前記付勢部材が介在された状態で前記筒体に固定され、かつ前記軸部を軸方向に移動可能に支持する前記弁の支持具であって、
長手方向中央部が前記軸部の周面に沿うように湾曲する帯状の一対の板材と、前記筒体の内周面に沿う形状及び大きさの筒材と、を有し、
前記一対の板材が、中央部が外側に湾曲するように対向配置され、かつ両端部が前記筒材と接続され、
もって相互に対向配置された中央部によって前記軸部が囲い込まれ、かつ前記筒材が前記筒体に内接固定される構成とされている、
ことを特徴とする弁付管継手の弁支持具。
本発明によると、圧力損失が低減され、十分な強度を有し、しかも製造コストが削減される弁付管継手及びこの弁付管継手に用いられる弁支持具となる。
次に、本発明の実施の形態を説明する。なお、図1及び図2に示すように、本実施の形態の弁付管継手1は、従来の弁付管継手100とほぼ同じ部材で構成されており(同一の部材は同一の符号で示す)、従来の弁支持具40,50が本実施の形態の弁支持具Jに変わっている点が異なる。そこで、以下では、まず、弁付管継手1全般について、前述しなかった補足説明のみを行い、その後、本実施の形態の弁支持具Jについて詳細に説明する。
〔弁付管継手〕
図1及び図2に示すように、本実施の形態の弁付管継手1は、ノーズなどといわれる雄継手2と、ボディーなどといわれる雌継手3との組合せで構成されている。この雄継手2及び雌継手3は、前述した従来の雄継手110又は雌継手120に対応するものである。
雄継手2と雌継手3との連結方法は、特に限定されず、例えば、雄筒体11と雌筒体21とを螺合するなどして固定し、連結することもできる。ただし、本実施の形態では、連結容易性という観点から、連結機構70を利用して固定し、連結する方法を採用している。この連結機構70は、雌筒体21の先端部に、同軸的に、かつ外接するように備えられたカラーなどといわれる連結筒体71を有する。この連結筒体71は、先端側が肉厚、基端側が肉薄とされ、この肉薄部の内周面と雌筒体21の外周面との間にコイル状のスプリングなどからなる付勢部材72が介在されている。この付勢部材72は、連結筒体71の肉厚部と肉薄部との段差部分に掛合しており、連結筒体71を先端側に付勢している。ただし、雌筒体21の先端部外周面には、この外周面から突出するように環状のリングや、複数のボール部材等で構成された突部材73が嵌め込まれている。したがって、連結筒体71の肉厚部が当該突部材73と掛合することによって、当該付勢による連結筒体71の先端側への移動が限界付けられ、通常、この状態にある。一方、連結機構70はボール部材75を有し、このボール部材75は雌筒体21の先端部に形成された孔76内に配置されている。ボール部材75は、通常、連結筒体71の肉厚部内周面によって覆われ、外方への移動が阻止されている。また、孔76の内方側の径はボール部材75の径よりも小さくなっており、ボール部材75は雌筒体21の内周面21Aから突出した状態で移動不能となっている。本形態において、ボール部材75及び孔76は、雌筒体21の周方向に適宜の間隔をおいて複数設けられている。
以上のようにしてなる連結機構70を用いて雄継手2と雌継手3とを連結するにあたっては、まず、連結筒体71を基端側に移動(スライド)し、ボール部材75を外方へ移動可能とする。次に、この状態において、雄筒体11の先端部11Aを雌筒体21の先端部内周面21Aで形成された開口部に嵌入する。この嵌入時において、ボール部材75は外方へ移動可能とされているため、ボール部材75が嵌入の妨げとなることはない。この嵌入によって、図2に示すように、雄筒体11の内周面11aに形成された縮径部12の先端面と雌筒体21の内周面21aに形成された縮径部22の先端面とが突き当たった状態になると、ボール部材75は、雄筒体11の先端部11Aに形成された凹部77内に嵌入する。そして、この状態において、連結筒体71を基端側へ移動するのを中止すれば、連結筒体71は付勢部材72によって先端側に移動され、ボール部材75を覆い、ボール部材75の外方への移動を不能とする。このようにして、ボール部材75と凹部77とが掛合状態となり、雄継手2と雌継手3とが固定され、連結が完了する。
ところで、本形態においては、雌筒体21の先端部内周面21Aに周方向に沿う環状溝が形成されており、この環状溝内に、O‐リング等からなるシール材4が埋め込まれている。これにより、嵌入状態においては、シール材4の内周面と雄筒体11先端部11Aの外周面とが当接し、当該雄筒体11の先端部11A外周面と雌筒体21の先端部内周面21Aとの間から流体が漏れるのが防止される。他方、嵌入が外された状態においては、図1に示すように、縮径部12,22の内周面と頭部31のテーパー面とが当接し、この当接によって流路L1,L2が塞がれる。本形態においては、この流路L1,L2の閉塞をより完全なものとするために、頭部31のテーパー面に周方向に沿う環状溝が形成されており、この環状溝内にシール材5が埋め込まれている。このシール材5は、例えば、O‐リングによって形成することや、特開2006‐105285号公報に開示されるようなゴム材の焼付けによって形成することなどができる。
一方、本形態においては、図2中に拡大して示すように、頭部31の基端側に整流リング6を備えることもできる。この整流リング6は、底面が頭部31の底面とほぼ同じ径の円錐状とされており、軸心部には貫通孔が形成されている。この整流リング6を例えば流路L2に配置するにあたっては、底面が頭部31の底面と対面する向きとし、かつ軸心部に形成された貫通孔内を弁30の軸部32及び付勢部材8が通るようにする。この整流リング6の配置により、頭部31の基端側において乱流等が生じなくなるため、圧力損失が低減される。この整流リング6を配置するにあたっては、例えば、特開平8‐320092号公報などを参考にすることもできる。
〔弁支持具〕
次に、本実施の形態の弁支持具Jについて、説明する。なお、弁支持具Jは、流路L1にも流路L2にも同じ形態のものを備えることができ、以下では、流路L1に備える場合を例に説明する。
本実施の形態の弁支持具Jは、図3及び図4に示すような、筒体11の内周面11aに沿う形状及び大きさの筒材Jaと、図5及び図6に示すような、長手方向中央部J1が軸部32の周面に沿うように湾曲する帯状の一対の板材(2つの板材)Jbと、を有する。そして、図7及び図8に示すように、一対の板材Jbは、中央部J1が外方に湾曲するように対向配置され、かつ両端部J2aが筒材Jaと接続される。これにより、本弁支持具Jが弁付管継手1に備えられた状態においては、相互に対向配置された中央部J1によって軸部32が囲い込まれ、また、筒材Jaが筒体11に内接固定された構成となる。
ここで、板材Jbの中央部J1は、流路L1の断面方向に関して、弁30を構成する軸部32の周面に沿う形状であり、軸部32が断面略真円形状とされている本形態においては、円弧状とされている。そして、当該中央部J1は、板材Jbを対向配置すると、相互に対向配置されて軸部32を囲い込む円筒状となり、この円筒内において軸部32を軸方向へ移動可能に支持する。中央部J1が円筒状になって軸部32を支持するので、安定性が向上する。
本形態において、当該中央部J1の両端部J1aと板材Jbの両端部J2aとの間の架渡し部J2は、直線状とされており、中央部J1を挟んで反対方向(逆方向)に延出した状態となっている。他方、筒材Jaは、筒体11の内周面11aに沿う形状、内周面11aが断面略真円形状とされている本形態においては、真円形状とされている。
このように本形態の弁支持具Jにおいては、板材Jbの中央部J1と筒材Jaとの間に架渡し部J2が介在された状態になっており、これにより中央部J1が軸部32から受けた力は、筒材Ja、更には内周面11aに伝わることになる。したがって、この軸部32からの力がよりダイレクトに内周面11aに伝わるよう(力がダイレクトに伝わらないと、軸部32の移動方向が軸方向に対して傾いても内周面11aには伝わらず、傾いた状態での移動が解消されない可能性がある。)、架渡し部J2は、流路L1の径方向に延出し、特に直線状に延出しているのが好ましく、相互に逆方向に延出しているのがより好ましく、本形態においては、これら全ての条件を満たしている。架渡し部J2が直線状であると、材料費が削減されるとの効果や、圧力損失がより低減されるとの効果もある。
以上のように、本形態の弁支持具Jは、1つの筒材Jaと2つの板材Jbとの組合せで構成されており、これらをどのようにして接続するかは、特に限定されない。したがって、この接続を、例えば、スポット溶接などによって行うこともできる。ただし、本形態の弁支持具Jには、次のような特徴を持たせ、もって接続容易、製造容易としている。
すなわち、まず、筒材Jaを、図3及び図4に示すように、円筒に2つの切欠きJ3kが形成された形態としている。この2つの切欠きJ3kは、相互に対向する部位(位置)に形成されており、この切欠きJ3kによって、流路L1の流れ方向に関する円筒の長さが短くなった凹んだ状態になっている。他方、板材Jbは、図5及び図6に示すように、両端部J2aに流路L1の流れ方向に関する長さが短くなるように切欠きが形成されている。したがって、板材Jbを2つ用意し、それぞれ中央部J1が外方に湾曲するように対向配置し、また、流路L1の流れ方向に関する長さが短い板材Jbの両端部J2aを筒材Jaに形成された切欠きJ3内に嵌め込むことで、一対の板材Jb同士の接続及び板材Jbの両端部J2aと筒材Jaとの接続がともに終了することになり、極めて容易に弁支持具Jが製造される。
また、平板を折り曲げ加工し、あるいはスライスや切欠き等の切断加工するのみによって、一対の板材Jbのいずれをも、しかも複数製造することができ、他方、ある程度の長さを有する円筒を輪切りや切欠き等の切断加工するのみによって筒材Jaを複数製造することができ、加工方法が極めて単純で、製造コストが削減される。
さらに、弁支持具Jの長さ(軸部32の軸方向を基準とする長さ、つまり流路L1の流れ方向を基準とする長さを意味する。)を長くするのみで、弁支持具Jの強度や安定性を適宜向上させることができる。もちろん、この弁支持具Jの長さは、掛止リング9の位置によっても影響を受ける。なお、前述弁付の管継手1においては、掛止リング9が、従来の弁付の管継手100,200におけるよりも先端側に位置しており、これよりも基端側に位置させる場合は、弁支持具Jの長さを長くすれば足りる。
また、弁支持具Jは、筒材Jaや板材Jbで構成されるいずれの部位も、流路L1の断面方向が肉薄となる板状になっている。したがって、図7から明らかなように、流路L1を通る流体の圧力損失が著しく低減する。
ここで、筒材Jaの形状が、本形態のように円形状であると内周面11aとの当接面積が大きく、弁支持具Jの内周面11aに対する固定性に優れる。また、従来の弁支持具50などによると、この弁支持具50などの先端側に固定部材を取り付けて弁支持具50などを先端側へも移動不能に固定する場合、この固定部材が突部52の間に入り込んでしまわないようにする必要があった。そのため、例えば、当該固定部材を適宜回転させることにより位置調節して、挿入する必要があった。しかしながら、本形態の弁支持具Jにおいては、内周面11aに内接する筒材Jaが一周連続する円形状(環状)とされているため、かかる配慮をなす必要がない。
〔その他〕
本実施の形態において、筒材Jaや板材Jbの材質(素材)は、特に限定されず、例えば、SUS303、SUS304などを用いることができる。また、筒材Jaや板材Jbの厚さは、例えば、0.4〜4.0mmとすることができる。ただし、要求される強度などに応じて、それぞれの厚さを異なるものとすることもできる。また、例えば、一方を金属製とし、他方を樹脂製とするなど、素材を異なるものとすることもできる。
本発明は、例えば、カップラーなどといわれる弁付管継手及びこの弁付管継手に用いる弁支持具として、適用可能である。
実施の形態に係る弁付管継手の連結前の状態を示す半断面図である。 実施の形態に係る弁付管継手の連結後の状態を示す半断面図である。 筒材を示す平面図である。 筒材を示す正面図である。 板材を示す平面図である。 板材を示す正面図である。 実施の形態に係る弁支持具を示す平面図である。 実施の形態に係る弁支持具を示す正面図である。 従来の形態に係る弁付管継手の連結前の状態を示す半断面図である。 従来の形態に係る弁付管継手の連結後の状態を示す半断面図である。 従来の形態に係る弁支持具を示す平面図である。 従来の形態に係る弁支持具を示す半断面図である。 従来の別の形態に係る弁支持具を示す平面図である。 従来の別の形態に係る弁支持具を示す半断面図である。
符号の説明
1,100…弁付の管継手、2,110…雄継手、3,120…雌継手、4,5…シール材、6…整流リング、8…付勢部材、9…掛止リング、11…雄筒体、12,22…縮径部、21…雌筒体、30…弁、31…頭部、32…軸部、40,50…弁支持具、41…第1の円筒部、42…架橋部、43…第2の円筒部、51…円筒部、52…突部、70…連結機構、71…連結筒体、72…付勢部材、73…突部材、75…ボール部材、76…孔、77…凹部、J…弁支持具、J1…中央部、J2…架渡し部、Ja…筒材、Jb…板材、L1,L2…流路。

Claims (2)

  1. 内周面が流路を形成する雄筒体と、内周面が流路を形成し、かつ前記雄筒体の先端部が嵌入される雌筒体と、を有し、
    前記両流路それぞれに、頭部及びこの頭部から他方の筒体とは反対側に延出する前記頭部より小径の軸部を有する弁と、前記筒体に固定され、かつ前記軸部を軸方向に移動可能に支持する弁支持具と、この弁支持具及び前記頭部の間に介在されてこの頭部を前記他方の筒体側に付勢する付勢部材と、が備えられ、
    前記嵌入が外れた状態においては、前記頭部が前記他方の筒体側に付勢されて前記内周面に設けられた縮径部と当接し、この当接によって前記流路が塞がれ、前記嵌入の状態においては、前記両頭部が相互に押し合い、この押し合いにより前記両頭部が前記縮径部から離れて前記両流路が連通する、構成とされた弁付管継手であって、
    前記弁支持具は、長手方向中央部が前記軸部の周面に沿うように湾曲する帯状の一対の板材と、前記筒体の内周面に沿う形状及び大きさの筒材と、を有し、
    前記一対の板材は、中央部が外側に湾曲するように対向配置され、かつ両端部が前記筒材と接続され、
    もって相互に対向配置された中央部によって前記軸部が囲い込まれ、かつ前記筒材が前記筒体に内接固定された構成とされている、
    ことを特徴とする弁付の管継手。
  2. 内周面が流路を形成する雄筒体と、内周面が流路を形成し、かつ前記雄筒体の先端部が嵌入される雌筒体と、を有し、
    前記両流路それぞれに、頭部及びこの頭部から他方の筒体とは反対側に延出する前記頭部より小径の軸部を有する弁と、前記頭部の前記他方の筒体とは反対側に配置されてこの頭部を前記他方の筒体側に付勢する付勢部材と、が備えられ、
    前記嵌入が外れた状態においては、前記頭部が前記他方の筒体側に付勢されて前記内周面に設けられた縮径部と当接し、この当接によって前記流路が塞がれ、前記嵌入の状態においては、前記両頭部が相互に押し合い、この押し合いにより前記両頭部が前記縮径部から離れて前記両流路が連通する、構成とされた弁付管継手に用いられるものであり、
    前記頭部との間に前記付勢部材が介在された状態で前記筒体に固定され、かつ前記軸部を軸方向に移動可能に支持する前記弁の支持具であって、
    長手方向中央部が前記軸部の周面に沿うように湾曲する帯状の一対の板材と、前記筒体の内周面に沿う形状及び大きさの筒材と、を有し、
    前記一対の板材が、中央部が外側に湾曲するように対向配置され、かつ両端部が前記筒材と接続され、
    もって相互に対向配置された中央部によって前記軸部が囲い込まれ、かつ前記筒材が前記筒体に内接固定される構成とされている、
    ことを特徴とする弁付管継手の弁支持具。
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