JP5430104B2 - バルブ付き管継手 - Google Patents

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Description

本発明は、雄型のノーズと雌型のボディーとを備え、ノーズとボディーにそれぞれ移動バルブを装着したバルブ付き管継手に関する。
従来から、水や油等の流体を高圧下で移送するホース間の管継手として、ポペットバルブを用いたカップラーが知られている。
このカップラーは、雄型のノーズと雌型のボディーとで構成されており、ノーズとボディーにはそれぞれ流路部が形成されている。ノーズとボディーの流路部には、それぞれポペットが設けられており、それぞれのポペットの先端を対向させるように配置している。各ポペットは、スプリングにより軸方向に移動可能となっており、流路部を閉塞及び開放することができる。各ポペットの外周面には、ノーズ又はボディーの内周面に接触してシールするOリングからなるゴム製のシール材が設けられている。
ノーズをボディーに挿入すると、それぞれのポペットが突き合わされ、ポペットがそれぞれスプリングの力に抗して軸方向に押し込まれる。これにより、ノーズとボディーの流路部が開放され、流路部を流体が通過することになる(例えば特許文献1を参照)。
特開2008−19895号公報
このようなカップラーでは、ノーズとボディーの連結時に流路部を流体が通過するが、ノーズとボディーの内部に配置されるポペットの外形が半径方向に大きく突出していると、圧力損失が大きくなる可能性がある。また、流路部に過大な流れが発生した場合、流体がダイレクトにシール材へ当たり、シール材の破損が発生する可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、圧力損失を低減すると共に、シール材の破損を抑制することができるバルブ付き管継手を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明に係るバルブ付き管継手は、一方の配管に接続されるノーズと、他方の配管に接続され、前記ノーズが挿入される凹状挿入部を有するボディーと、を備えたバルブ付き管継手であって、前記ノーズに移動可能に装着され、前記ノーズの流路部を閉塞又は開放すると共に、閉塞時に前記ノーズの内壁面に接触するシール材を備えた第1移動バルブと、前記凹状挿入部に移動可能に装着され、前記凹状挿入部の流路部を閉塞又は開放すると共に、閉塞時に前記凹状挿入部の内壁面に接触するシール材を備えた第2移動バルブと、前記第1移動バルブ及び第2移動バルブの少なくとも一方に設けられ、前記シール材よりも前記流路部の接続方向と反対側に配置されると共に、外周面の最大半径が前記シール材の外周面の最大半径の−5%〜+5%の範囲に設定された整流部材と、前記凹状挿入部に設けられ、前記ノーズを前記凹状挿入部へ挿入したとき、前記ノーズの外周面の凹部へ嵌まり、前記ノーズを前記凹状挿入部に固定するロック部材と、を有している。
請求項1に記載の発明によれば、ノーズに第1移動バルブが移動可能に装着されており、ノーズの流路部に第1移動バルブのシール材が接触することで、ノーズの流路部が閉塞される。また、ボディーの凹状挿入部に第2移動バルブが移動可能に装着されており、凹状挿入部の流路部に第2移動バルブのシール材が接触することで、凹状挿入部の流路部が閉塞される。ノーズをボディーの凹状挿入部へ挿入すると、凹状挿入部に設けられたロック部材がノーズの外周面の凹部へ嵌まり、ノーズが凹状挿入部に固定されることで、ノーズとボディーが連結される。その際、第1移動バルブと第2移動バルブが当接して移動し、ノーズの流路部と凹状挿入部の流路部が開放されることにより、流体を移送することが可能となる。
第1移動バルブ及び第2移動バルブの少なくとも一方には、シール材よりも流路部の接続方向と反対側に整流部材が配置されており、この整流部材の外周面の最大半径は、シール材の外周面の最大半径の−5%〜+5%の範囲に設定されている。すなわち、整流部材の外周面に対してシール材の外周面が半径方向にほとんど突き出さない構成となっている。これによって、流路部を流体が整流部材からシール材の方向へ流れる場合、流体が整流部材より入口側のシール材にダイレクトに当たることが防止又は抑制される。また、流路部を流体が逆方向に流れる場合にも、整流部材の外周面に対してシール材の外周面が半径方向にほとんど突き出ていないため、シール材に流体がダイレクトに当たることが防止又は抑制される。これによって、バルブ付き管継手の圧力損失を低減できると共に、シール材の破損を防止又は抑制することができる。
これに対して、突出部の外周面の最大半径が、シール材の外周面の最大半径の−5%〜+5%の範囲の範囲外に設定された場合には、突出部の外周面とシール材の外周面の半径方向の高さの差が大きくなる。このため、流体がシール材にダイレクトに当たり易くなり、バルブ付き管継手の圧力損失が大きくなると共に、シール材の破損させる可能性がある。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のバルブ付き管継手において、前記第1移動バルブ及び前記第2移動バルブの少なくとも一方から突出する前記シール材が、軸方向の断面において曲面形状である。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のバルブ付き管継手において、前記整流部材は、前記流路部の下流側に向かって半径方向外側に拡大する傾斜面を備え、かつ、前記傾斜面の先端に突出部が形成されている。
請求項に記載の発明では、整流部材は、流路部の下流側に向かって半径方向外側に拡大する傾斜面を備えており、流路部を流体が整流部材からシール材の方向へ流れる場合、流体は整流部材の傾斜面に沿って流れ、傾斜面の先端に形成された突出部に当たる。その際、突出部の外周面に対してシール材の外周面が半径方向にほとんど突き出ていないため、突出部より下流側のシール材に流体がダイレクトに当たることをより一層防止又は抑制することができる。このため、バルブ付き管継手の圧力損失をより一層低減できると共に、シール材の破損をより一層防止又は抑制することができる。
請求項1に記載のバルブ付き管継手によれば、圧力損失を低減できると共に、シール材の破損を防止又は抑制することができる。
請求項2に記載のバルブ付き管継手によれば、圧力損失を低減できると共に、シール材の破損を防止又は抑制することができる。
請求項に記載のバルブ付き管継手によれば、圧力損失をより一層低減できると共に、シール材の破損をより一層防止又は抑制することができる。
以下、本発明のバルブ付き管継手における実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるバルブ付き管継手10を示す半裁断面図である。このバルブ付き管継手10は、雄型金具であるノーズ12と、雌型金具であるボディー32とで構成されている。図示を省略するが、ノーズ12は一方の配管に接続され、ボディー32は他方の配管に接続されている。ボディー32の外周面には、ボディー32とノーズ12とを連結又は分離するときに操作するカラー60が設けられている。ノーズ12とボディー32には、それぞれ先端を対向させた移動バルブ14 、34 が装備されている。
ノーズ12には、ノーズ本体13の内部に係止部材16が嵌め込まれ、この係止部材16にスプリング18を介して整流部材20及び第1移動バルブとしての移動バルブ14が移動可能に弾着されている。係止部材16は、ノーズ本体13の溝に嵌め込まれた止めリング22に係止されることで、ノーズ本体13内で固定されている。係止部材16は、管状に形成されており、内部を流体が流れるように構成されている。また、ノーズ本体13の先端(入口側)の内周面には、内径が徐々に縮径するように形成された張出部24が設けられている。移動バルブ14は、外周面の先端側が張出部24の形状に沿って徐々に縮径しており、張出部24と接触する位置にシール材としてのシール部材26が設けられている。シール部材26は、ゴム製でリング状に形成されており、移動バルブ14の外周面に形成された周溝に装着されている。
移動バルブ14の先端には軸方向に突出する突部14Aが形成されており、突部14Aがノーズ本体13の先端(入口側)より突出している。この突部14Aは、ボディー32側の移動バルブ34の先端に形成された突部34Aに突き当てられるように構成されている。また、ノーズ本体13における移動バルブ14の奥側(ノーズ本体13の接続方向と反対側)には、流体が通過可能な流路部28が形成されている。
ノーズ本体13の奥側における移動バルブ14の外周面には、シール部材26が設けられた位置の軸方向奥側から略L字状に切り欠かれた小径部14Bが形成されており、この小径部14Bの外側に整流部材20が外挿されている。言い換えると、整流部材20は、シール部材26よりも流路部28の接続方向と反対側(ノーズ本体13におけるシール部材26よりも奥側)に配置されている。整流部材20の軸方向奥側には、小径部14Bの間に溝部20Aが形成されており、スプリング18が小径部14Bに装着された状態でスプリング18の一端側が溝部20Aに挿入されている。
整流部材20は、ノーズ本体13の先端側(入口側)に向かって外径が拡大する傾斜面20Bを備えており、傾斜面20Bの先端にシール部材26の外周面の半径とほぼ同じ半径となる突出部20Cを備えている。その際、突出部20Cの外周面の最大半径は、シール部材26の外周面の最大半径の−5%〜+5%の範囲に設定されている。突出部20Cの入口側には縦壁が形成されており、その縦壁が移動バルブ14の縦壁と接触しており、スプリング18の作用によって整流部材20と移動バルブ14とが一体となって移動する。移動バルブ14は、スプリング18によって整流部材20を介して張出部24に押圧され、シール部材26が張出部24に接触することでシールされている。また、ノーズ本体13の移動バルブ14と反対側の端部には、他の配管(図示省略)が接続される雌ネジ部29が形成されている。
一方、ボディー32には、ノーズ12が挿入される凹状挿入部50が形成されている。凹状挿入部50の奥側には、ボディー本体33の内部に係止部材36が嵌め込まれ、この係止部材36にスプリング38を介して整流部材48及び第2移動バルブとしての移動バルブ34が移動可能に弾着されている。係止部材36は、ボディー本体33の溝に嵌め込まれた止めリング40に係止されることで、ボディー本体33内で固定されている。係止部材36は、管状に形成されており、内部を流体が流れるように構成されている。また、凹状挿入部50の挿入口側のボディー本体33の内周面には、内径が徐々に縮径するように形成された張出部42が設けられている。
移動バルブ34は、先端側が張出部42の形状に沿って徐々に縮径しており、張出部42と接触する位置にシール材としてのシール部材44が設けられている。シール部材44は、ゴム製でリング状に形成されており、移動バルブ34の外周面に形成された周溝に装着されている。移動バルブ34の先端(入口側)には軸方向に突出する突部34Aが形成されている。また、ボディー本体33における移動バルブ34の奥側には、流体が通過可能な流路部46が形成されている。
ボディー本体33の奥側における移動バルブ34の外周面には、シール部材44が設けられた位置の軸方向奥側から略L字状に切り欠かれた小径部34Bが形成されており、この小径部34Bの外側に整流部材48が外挿されている。言い換えると、整流部材48は、シール部材44よりも流路部46の接続方向と反対側(ボディー本体33におけるシール部材44よりも奥側)に配置されている。整流部材48の軸方向奥側には、小径部34Bの間に溝部48Aが形成されており、スプリング38が小径部34Bに装着された状態でスプリング38の一端側が溝部48Aに挿入されている。
整流部材48は、ボディー本体33の入口側(ボディー本体33の接続方向)に向かって外径が拡大する傾斜面48Bを備えており、傾斜面20Bの先端にシール部材44の外周面の半径とほぼ同じ半径となる突出部48Cを備えている。その際、突出部48Cの外周面の最大半径は、シール部材44の外周面の最大半径の−5%〜+5%の範囲に設定されている。突出部48Cの入口側には縦壁が形成されており、その縦壁が移動バルブ34の縦壁と接触しており、スプリング38の作用によって整流部材48と移動バルブ34とが一体となって移動する。移動バルブ34は、スプリング38によって整流部材48を介して張出部42に押圧され、シール部材44が張出部42に接触することでシールされている。また、ボディー本体33の移動バルブ34と反対側の端部には、他の配管(図示省略)が接続される雌ネジ部49が形成されている。
また、凹状挿入部50の内部では、張出部42より先端側が拡径しており、その拡径部に環状の溝部52が形成され、この溝部52内にOリング54が嵌め込まれている。
カラー60の内側では、ボディー本体33の外周面に段部56が形成されている。この段部56には、周方向に沿って(同一周面上に)複数の台形断面の孔58が形成されている。段部56にコイルスプリング62が嵌められ、コイルスプリング62の一端がボディー本体33に接触している。また、複数の孔58内にロック部材としての硬球70がそれぞれ納められている。硬球70は、例えば、マルテンサイト系ステンレス鋼で形成されている。
カラー60の内周側には、段部56に対向して段部64が形成されており、このカラー60をボディー本体33の外側に嵌め込み、コイルスプリング62の他端が段部64の縦壁部に接触している。これによって、カラー60を軸方向(矢印A方向)に移動するときに、段部64の縦壁部をもってコイルスプリング62を押圧することとなる。また、カラー60の内周面の先端に形成された拡径部66と対向するボディー本体33の周溝に止めリング72を嵌め込むことで、カラー60の抜けを防止している。カラー60の外周面には、ユーザーがカラー60を指でつかんで移動しやすくするための複数の凹凸が形成されている。
図1に示すように、カラー60の内周面にて硬球70が押え込まれているが、カラー60を矢印A方向に弾発移動することにより、カラー60の内周面による硬球70の押え込みが解かれ、カラー60の拡径部66に入ることで硬球70が上下方向に自由に動くようになる。即ち、カラー60にコイルスプリング62に抗する力を加えることによって、硬球70が孔58内で自由に動き回るようになり、この状態でノーズ12がボディー32の凹状挿入部50に挿入され、或いはノーズ12の凹状挿入部50からの取り外しができることとなる。
また、ノーズ本体13の外周には、凹状挿入部50内に挿入されたときに、硬球70を受ける複数の凹部13Aが周方向に沿って形成されており、この凹部13A内に硬球70が納まることによって、ノーズ12が凹状挿入部50内で固定される。これによって、ボディー32とノーズ12とが連結されることとなる。
次に、上記バルブ付き管継手10の作用について説明する。
図1及び図2に示すように、ノーズ12とボディー32とを連結する際には、カラー60をコイルスプリング62の力に抗して矢印A方向に移動させる。これにより、硬球70が拡径部66内を上下方向に自由に動くことができるようになり、ノーズ12を凹状挿入部50内に挿入することが可能となる。ノーズ12を挿入すると、ノーズ本体13の先端に複数の硬球70が乗り上げ、ノーズ12を奥まで挿入すると、移動バルブ14,34が突き合わされて突部14Aと突部34Aが押圧され、移動バルブ14,34はそれぞれスプリング18,38の力に抗して押し込まれる。
この状態で、カラー60をコイルスプリング62の力により元の位置に戻すと、硬球70がノーズ本体13の凹部13A内に納まり、ボディー32とノーズ12とが連結される。ノーズ12は、ボディー32のOリング54によってシールされる。この状態では、移動バルブ14のシール部材26と張出部24との間、及び移動バルブ34のシール部材44と張出部42との間に隙間が形成され、ノーズ12の流路部28とボディー32の流路部46が連通する。そして、この流路部28、46を圧力下でノーズ12側からボディー32側に向かって流体が通過することになる。
図3に示されるように、ノーズ12とボディー32との連結時には、整流部材20の突出部20Cの外周面の最大半径は、シール部材26の外周面の最大半径の−5%〜+5%の範囲に設定されており、整流部材20の突出部20Cの外周面に対してシール部材26の外周面が半径方向外側にほとんど突き出ていない。
これによって、図4に示されるように、流路部28を流体が整流部材20からシール部材26の方向へ流れるときに、流体は整流部材20の傾斜面20Bに沿って流れ、傾斜面20Bの先端の突出部20Cに当たるため、図4中の矢印で示されるように、流体は突出部20C及びシール部材26沿ってスムーズに流れる。このため、突出部20Cより入口側(流体の流れ方向下流側)のシール部材26に流体がダイレクトに当たることを防止又は抑制することができる。
また、整流部材48の突出部48Cの外周面の最大半径は、シール部材44の外周面の最大半径の−5%〜+5%の範囲に設定されており、整流部材48の突出部48Cの外周面に対してシール部材44の外周面が半径方向にほとんど突き出ていない。このため、シール部材26の流れ方向下流側でも、流体はシール部材44及び突出部48Cに沿ってスムーズに流れ、シール部材44に流体がダイレクトに当たることを防止又は抑制することができる。これによって、バルブ付き管継手10の圧力損失を低減できると共に、シール部材26、44の破損を防止又は抑制することができる。
これに対して、突出部の外周面の最大半径が、シール部材の外周面の最大半径の−5%〜+5%の範囲外に設定された場合には、突出部の外周面とシール材の外周面の半径方向の高さの差が大きくなる。このため、流体がシール部材にダイレクトに当たり易くなり、バルブ付き管継手の圧力損失が大きくなると共に、シール部材の破損させる可能性がある。
一方、ノーズ12とボディー32を分離する際には、カラー60を軸方向(矢印A方向)に移動させることで、硬球70が拡径部66内で上下方向に自由に動くようになり、硬球70が凹部13Aから離脱するため、ノーズ12を凹状挿入部50から引き抜くことができる。
ノーズ12とボディー32を分離すると、図1に示すように、ノーズ12の移動バルブ14がスプリング18で張出部24に押圧され、シール部材26と張出部24との当り面でシールされる。また、ボディー32の移動バルブ34がスプリング38で張出部42に押圧され、シール部材44と張出部42との当り面でシールされる。
図5〜図8には、比較例に係るバルブ付き管継手100が示されている。なお、一実施形態のバルブ付き管継手10と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図5及び図6に示されるように、このバルブ付き管継手100は、ノーズ102とボディー112とで構成されており、ノーズ102には奥側に整流部材104が設けられ、入口側にシール部材26が設けられている。ボディー112には奥側に整流部材114が設けられ、入口側にシール部材44が設けられている。図7に示されるように、整流部材104の突出部104Aの外周面の最大半径は、シール部材26の外周面の最大半径よりも小さく設定されており、整流部材104の突出部104Aの外周面よりもシール部材26の外周面が半径方向外側に突出している。また、整流部材114の突出部114Aの外周面の最大半径は、シール部材44の外周面の最大半径よりも小さく設定されており、整流部材114の突出部114Aの外周面よりもシール部材44の外周面が半径方向外側に突出している。
このようなバルブ付き管継手100では、図8中の矢印で示されるように、流路部28を流体が整流部材104からシール部材26の方向へ流れるときに、流体は整流部材104の傾斜面20Bに沿って突出部20Cへ流れ、シール部材26に向かって流れる。その際、流体は、突出部20Cの入口側(流体の流れ方向下流側)で突出部20Cより半径方向外側に突出するシール部材26にダイレクトに当たりやすい。このため、バルブ付き管継手100の圧力損失が大きくなると共に、シール部材26を破損させる可能性がある。
また、シール部材26の流れ方向下流側でも、突出部114Aよりもシール部材44が半径方向外側に突き出ているので、シール部材44に流体がダイレクトに当たりやすく、シール部材44を破損させる可能性がある。
これに対して、本実施形態のバルブ付き管継手10では、流体がシール部材26、44にダイレクトに当たることを防止又は抑制することができ、圧力損失を低減できると共に、シール部材26、44の破損を防止又は抑制することができる。本実施形態のバルブ付き管継手10において、CFD(Computational Fluid Dynamins)の数値解析手法を用いて、低圧力損失化としての効果を確認したところ、本実施形態のバルブ付き管継手10では比較例のバルブ付き管継手100に対して10%〜20%低減できることが確認された。
なお、上記実施形態のバルブ付き管継手では、整流部材やシール部材の形状は、上記構成に限定されず、他の形状でもよい。
なお、上記実施形態のバルブ付き管継手では、シール部材を備えた移動バルブと整流部材が別体であったが、これに限定されず、移動バルブと整流部材が一体に構成されていてもよい。すなわち、本発明は、移動バルブと整流部材とが別体でも一体でもよく、両者を含む趣旨である。
本発明の一実施形態に係るバルブ付き管継手を示す半裁断面図であって、ノーズとボディーを分離した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係るバルブ付き管継手のノーズとボディーを結合した状態を示す半裁断面図である。 図3に示すバルブ付き管継手のノーズにおける整流部材及びシール部材付近の構成を示す部分断面図である。 図3に示すバルブ付き管継手のノーズにおける整流部材及びシール部材付近の流体の流れを示す部分断面図である。 比較例に係るバルブ付き管継手の分離状態を示す半裁断面図である。 比較例に係るバルブ付き管継手の結合状態を示す半裁断面図である。 図6に示すバルブ付き管継手のノーズにおける整流部材及びシール部材付近の構成を示す部分断面図である。 図6に示すバルブ付き管継手のノーズにおける整流部材及びシール部材付近の流体の流れを示す部分断面図である。
符号の説明
10 管継手
12 ノーズ
13A 凹部
14 移動バルブ(第1移動バルブ)
20 整流部材
20B 傾斜面
20C 突出部
24 張出部(内壁面)
26 シール部材(シール材)
28 流路部
32 ボディー
34 移動バルブ(第2移動バルブ)
42 張出部(内壁面)
44 シール部材(シール材)
46 流路部
48 整流部材
48B 傾斜面
48C 突出部
50 凹状挿入部
70 硬球(ロック部材)

Claims (3)

  1. 一方の配管に接続されるノーズと、他方の配管に接続され、前記ノーズが挿入される凹状挿入部を有するボディーと、を備えたバルブ付き管継手であって、
    前記ノーズに移動可能に装着され、前記ノーズの流路部を閉塞又は開放すると共に、閉塞時に前記ノーズの内壁面に接触するシール材を備えた第1移動バルブと、
    前記凹状挿入部に移動可能に装着され、前記凹状挿入部の流路部を閉塞又は開放すると共に、閉塞時に前記凹状挿入部の内壁面に接触するシール材を備えた第2移動バルブと、
    前記第1移動バルブ及び第2移動バルブの少なくとも一方に設けられ、前記シール材よりも前記流路部の接続方向と反対側に配置されると共に、外周面の最大半径が前記シール材の外周面の最大半径の−5%〜+5%の範囲に設定された整流部材と、
    前記凹状挿入部に設けられ、前記ノーズを前記凹状挿入部へ挿入したとき、前記ノーズの外周面の凹部へ嵌まり、前記ノーズを前記凹状挿入部に固定するロック部材と、
    を有するバルブ付き管継手。
  2. 前記第1移動バルブ及び前記第2移動バルブの少なくとも一方から突出する前記シール材が、軸方向の断面において曲面形状である請求項1に記載のバルブ付き管継手。
  3. 前記整流部材は、前記流路部の下流側に向かって半径方向外側に拡大する傾斜面を備え、かつ、前記傾斜面の先端に突出部が形成されている請求項1又は請求項2に記載のバルブ付き管継手。
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