JP5015676B2 - 弁付管継手及び弁付管継手の弁支持具 - Google Patents

弁付管継手及び弁付管継手の弁支持具 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、カップラーなどといわれる弁付の管継手及びこの弁付の管継手に用いられる弁の支持具に関するものである。
従来から、油圧機器などに用いられ、水や油などの流体が流れる管の継手として、カップラーなどといわれる弁付の管継手が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。この弁付の管継手は、例えば、図5及び図6に示すように、ノーズなどといわれる雄継手110と、ボディーなどといわれる雌継手120との組合せで構成されている。
より詳細には、雄継手110がノーズ本体などといわれる筒状の雄筒体11を有し、この雄筒体11の内周面11aが流路L1を形成している。同様に、雌継手120がボディー本体などといわれる筒状の雌筒体21を有し、この雌筒体21の内周面21aが流路L2を形成している。このようにしてなる雄筒体11及び雌筒体21は、雄筒体11の先端部11Aを雌筒体21の先端部内周面21Aで形成された開口部に嵌入しつつ、例えば、螺合し、あるいは図示例のような連結機構70を利用するなどの適宜の方法で固定して、連結することができる。
また、雄継手110及び雌継手120は、流路L1,L2に、それぞれポペットバルブなどといわれる弁30が備えられている。この弁30は、ポペットなどといわれるテーパー状(円錐状)の頭部31と、この頭部31から他方の筒体11,21とは反対側、つまり基端側に延出する頭部31よりも小径の軸部32とを有する。なお、他方の筒体11,21とは、流路L1に備えられた弁30においては雌筒体21を、流路L2に備えられた弁30においては雄筒体11を意味する。
さらに、雄継手110及び雌継手120は、流路L1,L2に、ポペットガイドなどといわれる弁30の支持具40が備えられている。この弁支持具40は、図7及び図8に示すように、筒体11,21の内周面11a,21aに内接する第1の円筒部41と、弁30の軸部32に外接する第1の円筒部41より小径の第2の円筒部43とを有する。加えて、弁支持具40は、第1の円筒部41と第2の円筒部43とに繋がる架橋部42を有する。この架橋部42は、第1の円筒部41の先端縁と繋がり、この先端縁で形成される開口縁41aを直径方向に横切る平板状とされている。また、この架橋部42は、中心部において第2の円筒部43の基端縁と繋がっており、したがって架橋部42の幅Xは、第2の円筒部43を確実に支持することができるよう第2の円筒部43の直径とほぼ同じとされている。さらに、架橋部42には、第2の円筒部43の基端縁で形成される開口縁43aと同形状の孔が形成されており、この孔も弁30の軸部32に外接するようになっている。
以上のようにしてなる弁支持具40の第1の円筒部41の基端縁は、図5及び図6に示すように、筒体11,21の内周面11a,21aにこの内周面11a,21aから内周部が突出するように嵌め込まれた環状の掛止リング9に掛止されている。なお、この掛止は、例えば、C型止め輪、スピロロックス等を利用して行われ、あるいは内周面11a,21aの一部が縮径してなる突状部を利用して行われることなどもある。
以上の掛止によって弁支持具40は、筒体11,21に対して、基端側へは移動不能に固定されている。他方、弁支持具40の第2の円筒部43内には、弁30の軸部32が挿通されている。したがって、軸部32は、弁支持具40によって、軸方向へは移動可能に支持された状態となっている。
さらに、雄継手110及び雌継手120は、流路L1,L2に、コイル状のスプリングなどからなる付勢部材8が備えられている。この付勢部材8は、弁支持具40の架橋部42の先端側面と頭部31の底面(基端側面)との間に介在されており、第2の円筒部43に外接している。したがって、頭部31は、付勢部材8によって他方の筒体11,21側に付勢される。そして、この付勢により、図5に示すように、雄筒体11の先端部11Aが雌筒体21の前述開口部に嵌入されていない状態(嵌入が外れた状態)においては、流路L1,L2が塞がれた状態となる。より詳細には、この流路L1,L2を形成する筒体11,21の内周面11a,21aには、軸心側(内方)に突出する縮径部12,22が設けられている。そして、頭部31が他方の筒体11,21側に付勢されて先端側に移動すると、当該縮径部12,22の内周面と頭部31のテーパー面とが当接し、この当接によって流路L1,L2が塞がれる。
他方、図6に示すように、雄筒体11の先端部11Aが雌筒体21の前述開口部に嵌入された状態においては、両流路L1,L2が連通した状態となる。より詳細には、まず、嵌入が外れた状態においては、図5に示すように、一方の頭部31の先端部が、雄筒体11の内周面11aに形成された縮径部12の先端面から突出し、他方の頭部31の先端部が、雌筒体21の内周面21aに形成された縮径部22の先端面から突出している。また、嵌入状態においては、図6に示すように、筒体11の内周面11aに形成された縮径部12の先端面と筒体21の内周面21aに形成された縮径部22の先端面とが突き当たり、位置決めされる。したがって、嵌入状態においては、両頭部31,31が相互に押し合い、この押し合いにより両頭部31,31が縮径部21,22から離れ、もって両流路L1,L2が連通する。
以上のようにして構成される弁付管継手100は、雄継手110と雌継手120との連結が容易であり既に汎用されているが、次のような問題点も指摘されている。
すなわち、図7から明らかなように、従来の弁付管継手100においては、弁支持具40の架橋部42が大きな抵抗となるため、流路L1,L2を流れる流体の圧力損失が大きい。他方、この圧力損失を低減しようと架橋部42の幅Xを狭くすると、第1の円筒部41と第2の円筒部43との一体化強度が保てなくなることなどを原因として、弁30(軸部32)の移動方向が軸方向に対して傾いてしまうおそれがある。弁30の移動方向が傾くと、弁30が先端側に移動しても縮径部12,22の内周面と頭部31のテーパー面とが完全に当接せず、流路L1,L2が完全に塞がれなくなる。しかも、当該弁支持具40は、切削加工などによって製造する必要があり、製造コストもかさんでいる。
一方、従来の弁付管継手としては、弁支持具40を、図9及び図10に示す弁支持具50に変えたものもある。この弁支持具50は、弁30の軸部32に外接する円筒部51と、この円筒部51から径方向に突出し、突端部が筒体11,21の内周面11a,21aに内接する円弧状とされた適宜の数の、図示例では4本の突部52,52…とを有する。このようにしてなる弁支持具50は、突部52突端部が掛止リング9に掛止される。この掛止によって弁支持具50は、筒体11,21に対して、基端側へは移動不能に固定される。他方、弁支持具50の円筒部51内には、弁30の軸部32が挿通される。したがって、軸部32は、弁支持具50によって、軸方向へは移動可能に支持される。
さらに、この弁支持具50による場合は、付勢部材8が弁支持具50の突部52と頭部31の底面(基端側面)との間に介在され、円筒部51に外接する。これにより、頭部31は、付勢部材8によって他方の筒体11,21側に付勢され、前述した弁付管継手100と同様の機能が発揮される。
しかしながら、図9から明らかなように、弁支持具50を用いたとしても、突部52が抵抗となるため、流路L1,L2を流れる流体の圧力損失は大きい。この圧力損失を低減しようと突部52の幅Yを狭くすると、突部52の強度が保てなくなるなどし、結果、弁30(軸部32)の移動方向が軸方向に対して傾いてしまい、弁支持具40におけるのと同様の問題(流路L1,L2が完全に塞がれなくなるおそれ)が生じる。また、弁支持具50は、金属の焼結加工などによって製造する必要があり、製造コストもかさんでいる。
このほか雄継手110や雌継手120を構成する、例えば、筒体11,21や弁30などの各部材は、ある程度の汎用性を有しており、また、製造ラインも確立されたものが既に存在する。したがって、例えば、特許文献4に示すように、弁自体の形状を改良するなどして圧力損失を低減するのではなく、従来の弁などをそのまま用いつつ、弁支持具40,50を改良して圧力損失を低減することが望まれる。しかも、筒体11,21や弁30などの各部材は、サイズが常に一定なわけではないから、改良された弁支持具は、サイズの設計変更が容易な構造とされているのが望ましい。
特開平8−320092号公報 特開2004−100844号公報 特開2006−105285号公報 特開平11−201358号公報
本発明が解決しようとする主たる課題は、圧力損失が低減され、十分な強度を有し、しかも製造コストが削減され、望ましくはサイズの設計変更が容易な弁付管継手及びこの弁付管継手に用いられる弁支持具を提供することにある。
この課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
内周面が流路を形成する雄筒体と、内周面が流路を形成し、かつ前記雄筒体の先端部が嵌入される雌筒体と、を有し、
前記両流路それぞれに、頭部及びこの頭部から他方の筒体とは反対側に延出する前記頭部より小径の軸部を有する弁と、前記筒体に固定され、かつ前記軸部を軸方向に移動可能に支持する弁支持具と、この弁支持具及び前記頭部の間に介在されてこの頭部を前記他方の筒体側に付勢する付勢部材と、が備えられ、
前記嵌入が外れた状態においては、前記頭部が前記他方の筒体側に付勢されて前記内周面に設けられた縮径部と当接し、この当接によって前記流路が塞がれ、前記嵌入の状態においては、前記両頭部が相互に押し合い、この押し合いにより前記両頭部が前記縮径部から離れて前記両流路が連通する、構成とされた弁付管継手であって、
前記弁支持具は、一対の板材で構成され、
この一対の板材はそれぞれ、前記軸部の周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の膨らみ方向に屈曲し、かつ前記内周面に沿う屈曲部と、この屈曲部と前記湾曲部との間の平板状部と、を有し、
この平板状部同士が接合されて、前記湾曲部一対で前記軸部を挟み込む挟持部が形成され
前記接合された一対の平板状部が前記流路の径方向に直線状に延出する伝達部となり、この直線状の伝達部を介して前記挟持部が前記軸部から受けた力が前記屈曲部に伝達される構成とされた、
ことを特徴とする弁付管継手。
〔請求項2記載の発明〕
内周面が流路を形成する雄筒体と、内周面が流路を形成し、かつ前記雄筒体の先端部が嵌入される雌筒体と、を有し、
前記両流路それぞれに、頭部及びこの頭部から他方の筒体とは反対側に延出する前記頭部より小径の軸部を有する弁と、前記頭部の前記他方の筒体とは反対側に配置されてこの頭部を前記他方の筒体側に付勢する付勢部材と、が備えられ、
前記嵌入が外れた状態においては、前記頭部が前記他方の筒体側に付勢されて前記内周面に設けられた縮径部と当接し、この当接によって前記流路が塞がれ、前記嵌入の状態においては、前記両頭部が相互に押し合い、この押し合いにより前記両頭部が前記縮径部から離れて前記両流路が連通する、構成とされた弁付管継手に用いられるものであり、
前記頭部との間に前記付勢部材が介在された状態で前記筒体に固定され、かつ前記軸部を軸方向に移動可能に支持する前記弁の支持具であって、
一対の板材で構成され、
この一対の板材がそれぞれ、前記軸部の周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の膨らみ方向に屈曲し、かつ前記内周面に沿う屈曲部と、この屈曲部と前記湾曲部との間の平板状部と、を有し、
この平板状部同士が接合されて、前記湾曲部一対で前記軸部を挟み込む挟持部が形成され
前記接合された一対の平板状部が前記流路の径方向に直線状に延出する伝達部となり、この直線状の伝達部を介して前記挟持部が前記軸部から受けた力が前記屈曲部に伝達される構成とされた、
ことを特徴とする弁付管継手の弁支持具。
本発明によると、圧力損失が低減され、十分な強度を有し、しかも製造コストが削減され、加えてサイズの設計変更が容易な弁付管継手及びこの弁付管継手に用いられる弁支持具となる。
次に、本発明の実施の形態を説明する。なお、図1及び図2に示すように、本実施の形態の弁付管継手1は、従来の弁付管継手100とほぼ同じ部材で構成されており(同一の部材は同一の符号で示す)、従来の弁支持具40,50が本実施の形態の支持具Aに変わっている点が異なる。そこで、以下では、まず、弁付管継手1全般について、前述しなかった補足説明のみを行い、その後、本実施の形態の弁支持具Aについて詳細に説明する。
〔弁付管継手〕
図1及び図2に示すように、本実施の形態の弁付管継手1は、ノーズなどといわれる雄継手2と、ボディーなどといわれる雌継手3との組合せで構成されている。この雄継手2及び雌継手3は、前述した従来の雄継手110又は雌継手120に対応するものである。
雄継手2と雌継手3との連結方法は、特に限定されず、例えば、雄筒体11と雌筒体21とを螺合するなどして固定し、連結することもできる。ただし、本実施の形態では、連結容易性という観点から、連結機構70を利用して固定し、連結する方法を採用している。この連結機構70は、雌筒体21の先端部に、同軸的に、かつ外接するように備えられたカラーなどといわれる連結筒体71を有する。この連結筒体71は、先端側が肉厚、基端側が肉薄とされ、この肉薄部の内周面と雌筒体21の外周面との間にコイル状のスプリングなどからなる付勢部材72が介在されている。この付勢部材72は、連結筒体71の肉厚部と肉薄部との段差部分に掛合しており、連結筒体71を先端側に付勢している。ただし、雌筒体21の先端部外周面には、この外周面から突出するように環状のリングや、複数のボール部材等で構成された突部材73が嵌め込まれている。したがって、連結筒体71の肉厚部が当該突部材73と掛合することによって、当該付勢による連結筒体71の先端側への移動が限界付けられ、通常、この状態にある。一方、連結機構70はボール部材75を有し、このボール部材75は雌筒体21の先端部に形成された孔76内に配置されている。ボール部材75は、通常、連結筒体71の肉厚部内周面によって覆われ、外方への移動が阻止されている。また、孔76の内方側の径はボール部材75の径よりも小さくなっており、ボール部材75は雌筒体21の内周面21Aから突出した状態で移動不能となっている。本形態において、ボール部材75及び孔76は、雌筒体21の周方向に適宜の間隔をおいて複数設けられている。
以上のようにしてなる連結機構70を用いて雄継手2と雌継手3とを連結するにあたっては、まず、連結筒体71を基端側に移動(スライド)し、ボール部材75を外方へ移動可能とする。次に、この状態において、雄筒体11の先端部11Aを雌筒体21の先端部内周面21Aで形成された開口部に嵌入する。この嵌入時において、ボール部材75は外方へ移動可能とされているため、ボール部材75が嵌入の妨げとなることはない。この嵌入によって、図2に示すように、雄筒体11の内周面11aに形成された縮径部12の先端面と雌筒体21の内周面21aに形成された縮径部22の先端面とが突き当たった状態になると、ボール部材75は、雄筒体11の先端部11Aに形成された凹部77内に嵌入する。そして、この状態において、連結筒体71を基端側へ移動するのを中止すれば、連結筒体71は付勢部材72によって先端側に移動され、ボール部材75を覆い、ボール部材75の外方への移動を不能とする。このようにして、ボール部材75と凹部77とが掛合状態となり、雄継手2と雌継手3とが固定され、連結が完了する。
ところで、本形態においては、雌筒体21の先端部内周面21Aに周方向に沿う環状溝が形成されており、この環状溝内に、O‐リング等からなるシール材4が埋め込まれている。これにより、嵌入状態においては、シール材4の内周面と雄筒体11先端部11Aの外周面とが当接し、当該雄筒体11の先端部11A外周面と雌筒体21の先端部内周面21Aとの間から流体が漏れるのが防止される。他方、嵌入が外された状態においては、図1に示すように、縮径部12,22の内周面と頭部31のテーパー面とが当接し、この当接によって流路L1,L2が塞がれる。本形態においては、この流路L1,L2の閉塞をより完全なものとするために、頭部31のテーパー面に周方向に沿う環状溝が形成されており、この環状溝内にシール材5が埋め込まれている。このシール材5は、例えば、O‐リングによって形成することや、特開2006‐105285号公報に開示されるようなゴム材の焼付けによって形成することなどができる。
一方、本形態においては、図2中に拡大して示すように、頭部31の基端側に整流リング6を備えることもできる。この整流リング6は、底面が頭部31の底面とほぼ同じ径の円錐状とされており、軸心部には貫通孔が形成されている。この整流リング6を例えば流路L2に配置するにあたっては、底面が頭部31の底面と対面する向きとし、かつ軸心部に形成された貫通孔内を弁30の軸部32及び付勢部材8が通るようにする。この整流リング6の配置により、頭部31の基端側において乱流等が生じなくなるため、圧力損失が低減される。この整流リング6を配置するにあたっては、例えば、特開平8‐320092号公報などを参考にすることもできる。
〔弁支持具〕
次に、本実施の形態の弁支持具Aについて、説明する。なお、弁支持具Aは、流路L1にも流路L2にも同じ形態のものを備えることができ、以下では、流路L1に備える場合を例に説明する。
本実施の形態の弁支持具Aは、図3及び図4に示すように、一対の板材AL,ARで構成される。この一対の板材AL,ARは、同一形状であり、線対称に配置された状態で接合されて、弁支持具Aとされている。一対の板材AL,ARはそれぞれ、湾曲部A1、屈曲部A3及び平板状部A2を有する。湾曲部A1は、流路L1の断面方向に関して、弁30の軸部32の周面に沿う形状、例えば、軸部32が断面略真円形状とされている本形態においては、円弧状とされている。また、屈曲部A3は、湾曲部A1の膨らみ方向(板材ALに関しては紙面左側、板材ARに関しては紙面右側。)に屈曲し(屈曲開始部を符号A2aで示す。)、かつ流路L1の断面方向に関して筒体11の内周面11aに沿う形状、例えば、内周面11aが断面略真円形状とされている本形態においては、円弧状とされている。さらに、平板状部A2は、屈曲部A3の屈曲開始部A2aと湾曲部A1の端部との間に位置し、平らな板状(平板状)とされている。つまり平板状部A2は、湾曲部A1の端部から筒体11の内周面11aに向かって、流路L1の断面方向に関して直線状に延出している。そして、弁支持具Aは、この平板状部A2,A2の湾曲部A1の膨らみ方向とは反対側の面同士が接合されて、構成されている。この接合の方法は特に限定されず、例えば、接着剤による接着、スポット溶接等の溶接によることができる。この接合によって、板材ALの湾曲部A1と板材ARの湾曲部A1とが相互に対向した状態となり、これら一対の湾曲部A1によって、軸部32を挟み込む挟持部が形成されている。この挟持部によって、軸部32は、軸方向へ移動可能に支持される。
以上のように平板状部A2が湾曲部A1と屈曲部A3とに繋がることによって、一対の湾曲部A1,A1で構成される挟持部が軸部32から受けた力は、屈曲部A3、更には内周面11aに伝わる。したがって、この軸部32からの力がよりダイレクトに内周面11aに伝わるよう(力がダイレクトに伝わらないと、軸部32の移動方向が軸方向に対して傾いても内周面11aには伝わらず、傾いた状態での移動が解消されない可能性がある。)、平板状部A2は、流路L1の径方向に延出し、特に直線状に延出するのが好ましい。平板状部A2が直線状であると、材料費が削減されるとの効果や、圧力損失がより低減されるとの効果もある。また、このように平板状部A2は力の伝達部となるところ、平板状部A2は一対が接合されて歪みに対する強度が向上しているため、力の伝達性に優れる。しかも、流路L1の断面方向に関する湾曲部A1や屈曲部A3の厚さは薄いままであるので、強度向上のための圧力損失の増加は最低限に抑えられる。ここで、弁支持具Aの安定性という観点からは、屈曲部A3の長さが長い方が好ましいが、屈曲部A3の長さが長くなりすぎると、材料費や圧力損失も増加してしまう。そこで、これらのバランスという観点から、例えば、中心角Z(一方の屈曲部A3の先端部、軸部32の中心点及び他方の屈曲部A3の先端部を結んだときに形成される角度)を15〜180°とするのが好ましい。なお、図示例では70°となっている。
以上のように、本実施の形態の弁支持具Aは、一対の板材AL,ARで構成されており、したがって、湾曲部A1、平板状部A2及び屈曲部A3が、いずれも流路L1の断面方向が肉薄となる板状である。したがって、図3から明らかなように、流路L1を通る流体の圧力損失が著しく低減する。しかも、平らな板材などの折り曲げ加工や、切り抜き加工などによって、弁支持具Aを製造することができ、製造コストが削減される。加えて、この製造に際して、折り曲げや湾曲、屈曲等をさせる位置を変更するのみでサイズの異なる弁支持具Aとなるため、サイズの設計変更が極めて容易である。このほか、弁支持具Aの長さV(軸部32の軸方向を基準とする長さ、つまり流路L1の流れ方向を基準とする長さを意味する。)を長くするのみで、弁支持具Aの強度(この強度には、例えば、湾曲部A1、平板状部A2及び屈曲部A3の一体化強度なども含まれる。)や安定性(例えば、内周面11aに対する安定性や、軸部32を安定的に支持できる点など。)を適宜向上させることができる。もちろん、この弁支持具Aの長さVは、掛止リング9の位置によっても影響を受ける。前述弁付管継手1においては、掛止リング9が、従来の弁付管継手100におけるよりも先端側に位置しており、これよりも基端側に位置させる場合は、弁支持具Aの長さVを長くすれば足りる。
なお、本明細書において板状とは、平らに広がっている状態、つまり平板状であることに限定されるものではなく、例えば、途中で折れたり曲がったりしている状態をも含むものとする。
〔その他〕
本形態の弁支持具Aの素材は、特に限定されず、例えば、SUS303、304などを用いることができる。
本発明は、例えば、カップラーなどといわれる弁付管継手及びこの弁付管継手に用いる弁支持具として、適用可能である。
実施の形態に係る弁付管継手の連結前の状態を示す半断面図である。 実施の形態に係る弁付管継手の連結後の状態を示す半断面図である。 実施の形態に係る弁支持具を示す平面図である。 実施の形態に係る弁支持具を示す正面図である。 従来の形態に係る弁付管継手の連結前の状態を示す半断面図である。 従来の形態に係る弁付管継手の連結後の状態を示す半断面図である。 従来の形態に係る弁支持具を示す平面図である。 従来の形態に係る弁支持具を示す半断面図である。 従来の別の形態に係る弁支持具を示す平面図である。 従来の別の形態に係る弁支持具を示す半断面図である。
1,100…弁付の管継手、2,110…雄継手、3,120…雌継手、4,5…シール材、6…整流リング、8…付勢部材、9…掛止リング、11…雄筒体、12,22…縮径部、21…雌筒体、30…弁、31…頭部、32…軸部、40,50…弁支持具、41…第1の円筒部、42…架橋部、43…第2の円筒部、51…円筒部、52…突部、70…連結機構、71…連結筒体、72…付勢部材、73…突部材、75…ボール部材、76…孔、77…凹部、A…弁支持具、A1…湾曲部、A2…平板状部、A3…屈曲部、L1,L2…流路。

Claims (2)

  1. 内周面が流路を形成する雄筒体と、内周面が流路を形成し、かつ前記雄筒体の先端部が嵌入される雌筒体と、を有し、
    前記両流路それぞれに、頭部及びこの頭部から他方の筒体とは反対側に延出する前記頭部より小径の軸部を有する弁と、前記筒体に固定され、かつ前記軸部を軸方向に移動可能に支持する弁支持具と、この弁支持具及び前記頭部の間に介在されてこの頭部を前記他方の筒体側に付勢する付勢部材と、が備えられ、
    前記嵌入が外れた状態においては、前記頭部が前記他方の筒体側に付勢されて前記内周面に設けられた縮径部と当接し、この当接によって前記流路が塞がれ、前記嵌入の状態においては、前記両頭部が相互に押し合い、この押し合いにより前記両頭部が前記縮径部から離れて前記両流路が連通する、構成とされた弁付管継手であって、
    前記弁支持具は、一対の板材で構成され、
    この一対の板材はそれぞれ、前記軸部の周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の膨らみ方向に屈曲し、かつ前記内周面に沿う屈曲部と、この屈曲部と前記湾曲部との間の平板状部と、を有し、
    この平板状部同士が接合されて、前記湾曲部一対で前記軸部を挟み込む挟持部が形成され
    前記接合された一対の平板状部が前記流路の径方向に直線状に延出する伝達部となり、この直線状の伝達部を介して前記挟持部が前記軸部から受けた力が前記屈曲部に伝達される構成とされた、
    ことを特徴とする弁付管継手。
  2. 内周面が流路を形成する雄筒体と、内周面が流路を形成し、かつ前記雄筒体の先端部が嵌入される雌筒体と、を有し、
    前記両流路それぞれに、頭部及びこの頭部から他方の筒体とは反対側に延出する前記頭部より小径の軸部を有する弁と、前記頭部の前記他方の筒体とは反対側に配置されてこの頭部を前記他方の筒体側に付勢する付勢部材と、が備えられ、
    前記嵌入が外れた状態においては、前記頭部が前記他方の筒体側に付勢されて前記内周面に設けられた縮径部と当接し、この当接によって前記流路が塞がれ、前記嵌入の状態においては、前記両頭部が相互に押し合い、この押し合いにより前記両頭部が前記縮径部から離れて前記両流路が連通する、構成とされた弁付管継手に用いられるものであり、
    前記頭部との間に前記付勢部材が介在された状態で前記筒体に固定され、かつ前記軸部を軸方向に移動可能に支持する前記弁の支持具であって、
    一対の板材で構成され、
    この一対の板材がそれぞれ、前記軸部の周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の膨らみ方向に屈曲し、かつ前記内周面に沿う屈曲部と、この屈曲部と前記湾曲部との間の平板状部と、を有し、
    この平板状部同士が接合されて、前記湾曲部一対で前記軸部を挟み込む挟持部が形成され
    前記接合された一対の平板状部が前記流路の径方向に直線状に延出する伝達部となり、この直線状の伝達部を介して前記挟持部が前記軸部から受けた力が前記屈曲部に伝達される構成とされた、
    ことを特徴とする弁付管継手の弁支持具。
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