JP2010078027A5 - - Google Patents

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JP2010078027A5
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配管用継手
本発明は、流体用の配管を接続する継手に関し、特に配管内の圧力を低下させる圧抜き機構を備えた継手に関する。
破砕機、解体機、パワーシャベル、クレーン等、流体圧力、特に油圧力を用いる機械においては、流体圧力の供給源と消費とを複数の配管により接続した状態で使用し、保管時、運搬時、保守点検時等に、配管同士の接続を外すことがある。
そのような機械に用いられる配管は、一般に、分離された配管内の流体流路の端部を解除可能に閉鎖して分離された配管内の流体が漏れ出すことを防止し、配管を他の配管に接続するとき、隣り合う配管内の流体流路の端部を開放して両配管の流体流路を連通させる弁を設けた継手を各端部に備えている。
上記のような一般的な継手において、弁は、配管内の流体流路の端部に設けられた弁座と、配管内の流体の圧力及びばね力により弁座に押圧される弁体とを備えており、また配管が他の配管に接続されるとき、弁体が流体の圧力及びばね力に抗して他の配管の弁体により後退され、それにより両配管の流体流路を連通させる。
しかし、上記の一般的な継手では、分離された配管同士を再度接続するとき、配管内の流体が周囲温度により加熱されて流体の圧力が上昇していると、配管内の流体の圧力が高くなりすぎ、その結果配管同士を再度接続することが困難になるか、流体の圧力が低い側の弁のみが開放されて両配管の流体流路が連結されないことがある。
上記の課題を解決する継手の1つとして、筒状の継手本体に該継手本体の内部流路と外部空間とを連通する連通穴を形成し、継手本体にスリーブを内部流路の軸線方向へ移動可能に配置し、2つのシールリング部材をスリーブの内側に前記軸線方向に間隔をおいて配置したものがある(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載された継手は、両シールリング部材が連通穴と外部空間とを遮断する位置にスリーブを移動させることにより、内部流路の流体が連通穴を介して外部に漏洩することを防止し、両シールリング部材が連通穴と外部空間とを連通させる位置にスリーブを移動させることにより、内部流路内の流体圧力を外部に流出させる。
しかし、特許文献1に記載された継手では、両シールリング部材と継手本体とが密に接触されていることにより、内部流路の流体が連通穴を介して外部に漏洩することを防止しているにすぎないから、以下のような課題を有する。
第1に、両シール部材と継手本体との間の液密性が低いと、内部流路の流体が高度に圧縮された状態において内部流体が外部に漏洩することを避けることができない。
第2に、両シールリング部材を継手本体に接触させた状態でスリーブを移動させるから、シールリング部材の摩耗を避けることができず、その結果機械を稼働させるべく高圧にされた内部流体が外部に漏出するおそれがある。
他の継手の1つとして、配管を接続する前に、継手本体に圧抜き工具を螺合させて弁体を継手本体内部に強制的に押し込み、それにより弁を開放させるものがある(例えば、特許文献2)。
しかし、特許文献2の継手では、圧抜き工具自体の構造が複雑で、高価である。また、1つの圧抜き工具を種類の異なる継手、特に継手本体の嵌合部の大きさが異なる継手に共通に用いることができないから、継手の種類毎に圧抜き工具を用意しなければならない。
さらに、他の継手の1つとして、継手本体に螺合される雄ねじ部、該雄ねじ部と反対の側に設けられた凹所、及び継手本体の内部流路と外部空間とを連通する連通穴を有する弁本体と、前記凹所に前記連通穴の軸線方向へ移動可能に受け入れられた、他の凹所を有する流路形成部材と、該流路形成部材の凹所に配置された、外部空間に連通された内部空間を有する流路開放部材と、該流路開放部材の内部空間に受け入れられた、前記連通穴と前記流路開放部材の内部空間とを連通する流体流路を有する弁体とを備えた弁機構を用いるものがある(特許文献3)。
特許文献3に記載された継手は、弁体の流体流路が流路開放部材の内部空間に連通することを解除可能に許す一対のシールリングを弁体に該弁体の軸線方向に間隔をおいて配置している。
特許文献3に記載された継手は、両シールリング部材が弁体の流体流路と流路開放部材の内部空間とを遮断する位置に流路開放部材を移動させることにより、継手本体の内部流路の流体が弁体及び流路開放部材を介して外部に漏洩することを防止し、両シールリング部材が弁体の流体流路と流路開放部材の内部空間とを連通させる位置に流路開放部材を移動させることにより、継手本体の内部流路の圧力流体を外部に流出させる。
しかし、特許文献3に記載された継手では、両シールリング部材と流路開放部材とが密に接触されていることにより、継手本体の内部流路の圧力流体が流路形成部材を介して外部に漏洩することを防止しているにすぎないから、以下のような課題を有する。
第1に、両シールリング部材と流路開放部材との間の液密性が低いと、内部流路の流体が高度に圧縮された状態において内部流体が外部に漏洩することを避けることができない。
第2に、両シールリング部材を流路開放部材に接触させた状態で流路開放部材を移動させるから、シールリング部材の摩耗を避けることができず、その結果機械を稼働させるべく高圧にされた内部流体が外部に漏洩するおそれがある。
第3に、弁機構自体の構造が複雑であり、高価である。
実公平6−41039号公報 特開2007−303551号公報 特開2001−208221号公報
本発明の目的は、構造が簡単で、特殊な工具を用いることなく、内部流体の外部への漏洩を容易にかつ確実に防止することができるようにすることにある。
本発明に係る配管用継手は、軸線を有しかつ流体が流れる内部流路を備える継手本体であって、前記内部流路と前記継手本体の周りの外部空間とを連通する連通穴を備えると共に、流体用の配管を結合する結合部を、前記連通穴に対し、前記内部流路の軸線の方向における一方の側及び他方の側のそれぞれに備える継手本体と、前記連通穴にねじ込まれた圧抜き体であって、前記連通穴を該連通穴の奥部において開閉する先端部を備える圧抜き体とを含む。
前記圧抜き体は、ねじ回し工具の先端部を受け入れる凹所を前記先端部の側と反対側の後端部に有していてもよい。
前記継手本体は工具に受け入れられる工具受入部を両結合部の間に有していてもよく、また前記連通穴は前記工具受入部に備えていてもよい。
各結合部は、ねじを用いる雄型のねじ結合部、ねじを用いる雌型のねじ結合部、ねじを用いない雄型の嵌合結合部、及びねじを用いない雌型の嵌合結合部を含むグループから選択された1つを含むことができる。
本発明に係る配管用継手は、さらに、前記内部流路に前記軸線の方向へ移動可能に配置された弁体と、前記内部流路に配置されて前記圧抜き体を前記継手本体に対し前記軸線の方向における一方の側又は他方の側に付勢するばねと、該ばねの反力を前記継手本体に伝達する反力体とを含むことができる。この場合、前記継手本体は、さらに、前記弁体が前記ばねにより付勢されて押圧される弁座を前記軸線方向における一方又は他方の側に備えることができる。
前記連通穴は、前記内部流路に開放して前記連通穴の奥部を形成する小穴と、前記軸線の周りの仮想的な円の半径方向へ伸びて前記小穴と前記外部空間とを連通する雌ねじ穴であって、前記圧抜き体が螺合された雌ねじ穴とを有していてもよい。この場合、前記圧抜き体は前記小穴を解除可能に閉塞する。
前記小穴と前記雌ねじ穴の、前記軸線と直交する断面形状は、前記雌ねじ穴の直径寸法が前記小穴及び前記先端部の直径寸法より大きい円の形状を有していてもよく、また前記小穴と前記雌ねじ穴とは、前記軸線の周りの仮想的な円の半径方向へ同軸的に伸びていてもよい。
前記圧抜き体は、前記小穴を開閉可能に前記雌ねじ穴の奥底部内及び前記小穴内に位置されて前記先端部を形成するボールと、前記ボールを前記継手本体の内部空間に向けて押圧して前記小穴を解除可能に閉鎖するように、前記雌ねじ穴に螺合された雄ねじとを備えていてもよい。
前記圧抜き体は、前記小穴を開閉可能に前記雌ねじ穴の奥底部内及び前記小穴内に位置されて半球状又は円錐形状の前記先端部を形成する雄ねじであって、前記先端部が前記小穴に押圧されて前記小穴を解除可能に閉鎖するように、前記雌ねじ穴に螺合された雄ねじを備えていてもよい。
前記雄ねじは、前記継手本体から外方へ突出されていてもよく、また前記圧抜き体は、さらに、前記雄ねじの緩みを防止すべく前記継手本体から突出された前記雄ねじの箇所に螺合されて前記継手本体の外面に接触された緩み止めナットを備えていてもよい。
前記雄ねじは、前記小穴よりも前記外部空間の側の前記連通穴の部分と前記継手本体の外部空間とを連通する凹所を有していてもよい。
前記継手本体は、さらに、前記連通穴から該連通穴の軸線と交差する方向へ伸びて、前記小穴よりも前記外部空間の側の前記連通穴の部分と前記継手本体の外部空間とを連通する流体排出路を備えていてもよい。
前記流体排出路は、該流体排出路にチューブを接続するためのチューブ接続部を前記継手本体の外部空間の側の端部に有していてもよい。
前記小穴の周りに箇所は、前記先端部が押圧される弁座を形成していてもよい。また前記工具受入部は、六角形状の外側面を有していてもよい。
本発明によれば、継手本体の内部流路と外部空間とを連通する連通穴を継手本体の両結合部の間の箇所に設け、該連通穴に圧抜き体を螺合させて、継手本体に対する圧抜き体の締め緩めを行うことにより、外部空間への内部流路の閉鎖及び開放をする構造であるから、以下の効果を奏する。
従来の継手に比べ、構造が簡単で、廉価であり、特殊な工具を必要としない。また、継手本体に対する圧抜き体の締め付けを強くすることにより、外部空間への内部流体の漏洩を容易にかつ確実に防止することができる。さらに、継手本体に対する圧抜き体の締め付けを弱くすることにより、内部流体の外部への漏洩を容易にかつ確実に許すことができる。
上記効果は、内部流路内の圧力流体が外部に流出することを解除可能に阻止する弁機構であって、前記圧力流体を当該継手に接続される他の配管に備えられた継手と共同して外部に流出させる弁機構が当該継手本体又は当該継手本体に接続される金具のようなさらに他の継手に設けられていても、確実に得られる。
[継手の実施例]
図1から図3を参照するに、継手10は、筒状の継手本体12と、継手本体12に配置された圧抜き体14とを含む。
継手本体12は、流体用の内部流路16を備えており、また内部流路16と継手本体12の周りの外部空間とを連通する連通穴18を内部流路16の軸線20の方向における中央部に有しており、流体用の配管を結合する結合部22を軸線20の方向における一方の側及び他方の側のそれぞれの端部に備えており、さらにスパナやレンチ等の工具に受け入れられる工具受入部24を両結合部22の間に有している。
内部流路16は、軸線20と直角の面における円形の縦断面形状を有する一般的な流路とされている。連通穴18は、内部流路16から軸線20の周りを伸びる仮想的な円の半径方向へ伸びて、工具受入部24に開放されている。
連通穴18は、内部流路16に開放して連通穴18の奥部を形成するように、前記した仮想的な円の半径方向へ伸びる小穴18aと、小穴18aと継手本体12の外部空間とを連通するように、前記した仮想的な円の半径方向へ小穴18aと同軸的に伸びる雌ねじ穴18bとを有する。
小穴18aの周りの部位のうち、雌ねじ穴18bの側の部位は、圧抜き体14の先端部が解除可能に押圧される弁座を形成している。このため、圧抜き体14と連通穴18とは、内部流路16と外部空間との間に設けられた圧抜き用の弁機構を構成している。雌ねじ穴18bは、小穴18aより大径を有している。圧抜き体14は、雌ねじ穴18bに螺合されている。
各結合部22は、接続すべき配管の端部に設けられた他の継手(図示せず)と螺合されるように、対応する端部の外周に設けられた雄ねじを有する雄型のねじ結合部である。
工具受入部24は、軸線20と直角の面において六角形の縦断面形状を有している。しかし、工具受入部24は、四角形、八角形等、他の多角形の縦断面形状を有していてもよいし、また外周面にローレット加工が施された円形の縦断面形状を有していてもよい。
圧抜き体14は、連通穴18を連通穴18の奥部において開閉する先端部を備える。図示の例では、圧抜き体14は、小穴18aを開閉可能に雌ねじ穴18bの奥底部内及び小穴18a内に位置されて前記した先端部を形成するボール14aと、ボール14aを継手本体12の内部流路16に向けて押圧して小穴18aを解除可能に閉鎖するように、雌ねじ穴18bに螺合された雄ねじ14bとを備える。
雄ねじ14bは、図1に示すように、ドライバー、六角レンチ等、一般的なねじ回し工具の先端部を受け入れる凹所26を先端部の側と反対側の後端部に有しており、また小穴18aよりも継手本体12の外部空間の側の連通穴18の空間部分、特に雄ねじ14bが雌ねじ穴18bへの螺合を緩められて小穴18aを開放しているときに雌ねじ穴18bのうち、圧抜き体14の先端部(図示の例では、ボール14a)が位置される空間と、継手本体12の外部空間とを連通する凹所28を有している。
凹所26は、雄ねじ14bの後端面に開放している。凹所28は、内部流路16内の流体を外部に流出させるためのものであり、図1に示す例では、V字状の断面形状を有する溝である。
しかし、凹所28は、雌ねじ穴18bの内周面と雄ねじ14bの外周面との間に流体の流路を形成する形状を有するならば、平坦状、U字状等の他の形状を有していてもよいし、雌ねじ穴18bの内周面に形成してもよい。図8に示す例では、凹所28aは、残存部が平坦になるように、雄ねじ14bの外周面の一部を除去した平坦状の形状を有する。
継手10は、図3(A)に示すように、雄ねじ14bがボール14aを小穴18aに押圧するように、雌ねじ穴18bに螺合されていると、小穴18aがボール14aにより閉塞される。これにより、内部流路16内の圧力流体は、該圧力流体が外部流出しないように連通穴18が密(液密又は気密)に閉塞されることにより、連通穴18を介して継手本体12の外部に流出しない。その結果、内部流路16内の圧力流体が連通穴18を介して継手本体12の外部へ流出することが防止されて、内部流路16内が高圧に保たれる。
しかし、図3(B)に示すように、雌ねじ穴18bへの雄ねじ14bのねじ込みが緩められると、ボール14aが内部流路16内の圧力流体により押し上げられるから、内部流路16内の圧力流体は連通穴18を介して継手本体12の外部に流出する。これにより、内部流路16内の圧力が低減される。
雌ねじ穴18bへの雄ねじ14bのねじ込み量は、六角レンチのようなねじ回し工具の先端部を凹所26に差し込んで、雄ねじ14bを回転させることにより調節することができる。このため、従来のような特殊な圧抜き工具を必要とせず、市販されているねじ回し工具を用いて、内部流路16内の圧力を調整することができる。
圧抜き体14は、先端部としてボール14aと、ボール14aを小穴14aにより閉鎖させる雄ねじ14bとを用いる上記実施例以外の構造を有していてもよい。
例えば、図4及び図5にそれぞれ示す継手10A及び10Bのように、圧抜き体14は、ボール14a及び雄ねじ14bの代わりに、小穴18aを開閉可能に雌ねじ穴18bの奥底部内及び小穴18a内に位置された半球状又は円錐形状の先端部30aと、先端部30aに一体的に続きかつ雌ねじ穴18bに螺合された雄ねじ部30bとを有する雄ねじ30を用いてもよい。
雄ねじ30は、雄ねじ部30bが雌ねじ穴18bに螺合されて、先端部30aを小穴18aに押圧し、それにより小穴18aを解除可能に閉鎖している。
図6に示す継手10Cように、凹所28又は28aを圧抜き体14に設ける代わりに、雌ねじ穴18bから雌ねじ穴18bの軸線と交差する方向へ伸びて、小穴18aよりも継手本体12の外部空間の側の連通穴1の空間部分、特に雌ねじ穴18bと継手本体12の外部空間とを連通する流体排出路34を継手本体12に備えていてもよい。
また、図7に示す継手10Dのように、流体排出路34の流体を容器36に回収するためのチューブ38を接続するためのチューブ接続部40を、流体排出路34の継手本体12の外部空間の側の端部に設けてもよい。チューブ接続部40は、図示の例では、チューブ38の端部を嵌め込むために、直径寸法が流体排出路34の残部より大きい直径寸法を有する。
図6及び図7に示す継手10C及び10Dによれば、雄ねじ14bが緩められると、内部流路16内の圧力流体が連通穴1と交差する方向へ噴出されるから、連通穴1からその軸線20に沿って噴出する圧力流体が皆無になる程度に著しく低減する。その結果、流体排出路34又はチューブ38の流体噴出口に対する作業者の位置を適宜決定することにより、作業者が連通穴1を経る圧力流体に直接晒されることを避けることができる。
図8及び図9を参照するに、継手10Eは、圧抜き体14の雄ねじ14bとして、その先端部(図示の例では、ボール14a)により小穴18aを閉鎖する状態において、一部が継手本体12から外方へ突出される雄ねじを用い、また継手本体12から突出した雄ねじ14bの箇所に螺合されて継手本体12の外面に接触された緩み止めナット42を用いている。
図8及び図9に示す継手10Eにおいて、図9(A)に示すように、雄ねじ14bがボール14aを小穴18aに押圧するように、雌ねじ穴18bに螺合されていると、小穴18aをボール14aにより閉塞させた状態において、雄ねじ14bに螺合された緩み止めナット42を雄ねじ14bに対しねじ込んで、継手本体12の外面に押圧した状態に維持することにより、雌ねじ穴18bに対する雄ねじ14bの緩みを防止することができる。
また、図9(B)に示すように、雄ねじ14bへの緩み止めナット42の螺合状態を緩め、その後雄ねじ14bを適宜なねじ回し工具により回転させて、雌ねじ穴18bへの雄ねじ14bのねじ込みを緩めると、緩み止めナット42が雄ねじ14bと共に上昇されて、継手本体12から離間される。
この状態において、緩み止めナット42が雄ねじ14bに維持されていると、連通穴18を介して継手本体12の外部に流出する、内部流路16の圧力流体は、緩み止めナット42に衝突して、連通穴1から継手本体12の側方に噴出する。その結果、連通穴1から継手本体12の外側空間に噴出する圧力流体に対する作業者の位置を適宜決定することにより、作業者が連通穴1を経る圧力流体に直接晒されることを避けることができる。
図10に示す継手10Fのように、継手本体12の両結合部を共に雄型のねじ結合部22とする代わりに、一方の結合部を雄型のねじ結合部22とし、他方の結合部を、雌ねじ穴を有する雌型のねじ結合部44としてもよい。
また、図11に示す継手10Gのように、継手本体12の両結合部を共に雌型のねじ結合部44としてもよい。
図12を参照するに、継手10Hは、一方の配管の端部が結合される一方の結合部として雌型のねじ結合部44を用い、他の配管の端部が嵌合される他方の結合部として雌型の嵌合結合部46を用いている。雌型の結合部46は、配管の端部と螺合されるねじを有していない。
継手10Hは、また、内部流路16に軸線20の方向へ移動可能に配置された弁体50と、内部流路16に配置されて圧抜き体14を継手本体12に対し軸線16の方向における一方の側(雌型の嵌合結合部46の側)に付勢するばね52と、ばね52の反力を継手本体12に伝達する反力体54と、嵌合結合部46の外側に軸線20の方向に移動可能に配置されたスリーブ56と、スリーブ56を連通穴1の側と反対の側に付勢するばね58と、ばね58が継手本体12から脱落することを防止するように、嵌合結合部46の外側に配置された止めリング60とを含む。
継手10Hにおいて、継手本体12は、さらに、弁体50がばね52により付勢されて押圧される弁座62を軸線20の方向における一方の側(雌型の嵌合結合部46の側)に備えていると共に、嵌合結合部46内とその外側空間とを連通する複数の貫通穴64と、嵌合結合部46に開放する環状の溝66とを有している。
各貫通穴64には、嵌合結合部46に後に説明する雄型の嵌合結合部が嵌合されたとき、両者の嵌合状態が解除されることを阻止するボール68が配置されている。溝66には、シール用のOリング70が配置されている。
スリーブ56は、ばね8により前方に押されているとき(図示の状態のとき)、ボール8を貫通穴64内押し込む小径部と、ばね5を受け入れている大径部とを内周面に有する。スリーブ56の内周面の先端部は、スリーブ56が工具受入部24の側に後退されているとき、ボール68の一部を受け入れることができるテーパー面とされている。
反力体54は、軸線20の方向における内部流路16内の所定の位置に止めリング72により位置決められており、また雌型のねじ結合部44側と嵌合結合部46との内部流路16を連通する流路74を備えている。
ばね5及び58は、それそれ、弁体5及びスリーブ56を弁座62及び止めリング60に向けて付勢する圧縮コイルばねである。
図13を参照するに、継手10Jは、雌型のねじ結合部44の代わりに、雄型のねじ結合部22を一方の結合部として用いる点を除いて、図12に示す継手10Hと同様の構造を有する。
継手10H及び10Jにおいて、圧抜き体14を連通穴18に対し変位させて、連通穴18を開閉する手法は、既に述べた継手10と同じである。
継手10H及び10Jは、弁体5の先端がばね52や圧力流体により弁座62に押圧されていると、ねじ結合部44又はねじ結合部22と、嵌合結合部46とを遮断する。これにより、ねじ結合部44又はねじ結合部22の側の圧力流体が嵌合結合部46に流出することを防止する。
しかし、弁体5がばね52の力に抗してねじ結合部44又はねじ結合部22の側に後退されると、弁体5の先端が弁座62から離間されて、ねじ結合部44又はねじ結合部22と、嵌合結合部46とを連通させる。これにより、ねじ結合部44又はねじ結合部22の側の圧力流体が嵌合結合部46に流出することを許す。
図14を参照するに、継手10Kは、一方の配管の端部が結合される一方の結合部として雄型の嵌合結合部76を用い、他方の配管の端部が嵌合される他方の結合部として雌型の嵌合結合部4を用いている。雄型の結合部76は、配管の端部と螺合されるねじを有していない。
継手10Kは、継手10H及び10Jと同様に、内部流路16に軸線20の方向へ移動可能に配置された弁体50と、内部流路16に配置されて圧抜き体14を継手本体12に対し軸線20の方向における一方の側(雌型の嵌合結合部4の側)に付勢するばね52と、ばね52の反力を継手本体12に伝達する反力体54と、軸線20の方向における内部流路16内の所定の位置に反力体54を位置決める止めリング72とを含む。
継手10Kにおいて、継手本体12は、さらに、嵌合結合部76が図12及び図13に示す継手10H及び10Jの嵌合結合部46に嵌合されたとき、継手10H及び10Jのボール68を受け入れるように嵌合結合部76の外周面に形成された環状の溝78を備える。
図15を参照するに、継手10Lは、雌型のねじ結合部44の代わりに、雄型のねじ結合部22を一方の結合部として用いる点を除いて、図14に示す継手10Kと同様の構造を有する。
継手10K及び10Lにおいて、圧抜き体14により連通穴18を開閉する手法、及び弁体50により嵌合結合部76の側の空間と嵌合結合部46側の空間とを遮断及び開放する手法は、図12及び図13にそれぞれ示す継手10H及び10Jと同じである。
[継手同士を結合させ、それを解除する手法の実施例]
継手10K及び10Lのそれぞれを図12及び図13に示す継手10H及び10Jの一方に結合する手法について、以下に説明する。以下の説明は、継手10K及び10Hを結合させる例であるが、継手10K及び10L、継手10L及び10H,継手10L及び10Jも同様の手法で結合することができる。
継手10Kは、嵌合結合部76を継手10Hの嵌合結合部46に挿入されて、嵌合結合部46に嵌合される。この際、継手10Hのスリーブ56は、ばね58の力に抗して工具受入部24の側に手動により後退されて、ボール6が嵌合結合部46の挿入にともなって半径方向外方へ変位することを許す。これにより、嵌合結合部76を嵌合結合部46に容易に挿入することができる。
ボール6が嵌合結合部6の挿入にともなって嵌合結合部76が嵌合結合部46に挿入されたことに起因する外方へのボールの変位を許す。
スリーブ56は、嵌合結合部76が嵌合結合部46に完全に挿入された状態で、後退力を除去される。これにより、継手10Hのボール68が継手10Kの溝78に嵌合されて、継手10K及び10Hが結合され、またOリング70が嵌合結合部76の外周面に密に接触することにより、継手10K及び10Hの機密性又は液密性が維持される。
上記のように結合された継手10K及び10Hを分離するときは、スリーブ56をばね58の力に抗して工具受入部24の側に手動により後退させた状態で、両継手10K及び10Hを互いに離間する方向へ手動で変位させればよい。
[配管同士を結合させ、それを解除する手法の実施例]
図16(A)、(B)及び(C)を参照する。この実施例は、図1から図3に示す継手10をそれぞれ用いて配管80及び82を接続する例である。
配管80は、雌ねじ穴84aを有するねじ金具84を端部に設け、継手10の一方のねじ結合部22をねじ金具84の雌ねじ穴84aに螺合させ、継手10の他方のねじ結合部22を図12に示す継手10Hに類似の金具86のねじ嵌合部44に螺合させている。金具86は、圧抜き体14及び連通穴18を備えていない点を除いて、図12に示す継手10Hと同じ構造を有する。
これに対し、配管82は、上記したねじ金具84と同種のねじ金具84を端部に設け、継手10の一方のねじ結合部22をねじ金具84の雌ねじ穴84aに螺合させ、継手10の他方のねじ結合部22を図14に示す継手10Kに類似の金具88のねじ嵌合部44に螺合させている。金具88は、圧抜き体14及び連通穴18を備えていない点を除いて、図14に示す継手10Kと同じ構造を有する。
図16に示す実施例においては、継手10H及び10Kの結合及びその分離と同様に、雌型の金具86と雄型の金具88とを結合及び分離することにより、配管80及び82を結合及び分離することができる。
また、配管80及び82内の圧力は、連通穴18に対する圧抜き体14の螺合状態の締め緩めをすることにより、その圧力値に維持するか、又はその圧力値から低減させることができる。この作業は、配管毎に行うことができる。
配管80及び82は、金具86及び86が結合されて、両弁体50が後退されることにより連通される。
図17(A)、(B)及び(C)を参照する。この実施例は、図12及び図14に示す継手10H及び10Kをそれぞれ用いて配管90及び92を接続する例である。
配管90は、雌ねじ穴84aを有するねじ金具84を端部に設け、図1から図3に示す継手10に類似の金具6の一方のねじ結合部22をねじ金具84の雌ねじ穴84aに螺合させ、金具6の他方のねじ結合部22を継手10Hのねじ嵌合部44に螺合させている。
これに対し、配管92は、上記したねじ金具84と同種のねじ金具84を端部に設け、他の金具6の一方のねじ結合部22をねじ金具84の雌ねじ穴84aに螺合させ、他の金具6の他方のねじ結合部22を継手10Kのねじ嵌合部44に螺合させている。
各金具6は、圧抜き体14及び連通穴18を備えていない点を除いて、図1から図3に示す継手10と同じ構造を有する。
図17に示す実施例においては、既に述べたと同様に継手10H及び10Kを結合及び分離することにより、配管90及び92を結合及び分離することができる。
また、配管90及び92内の圧力は、連通穴18に対する圧抜き体14の螺合状態の締め緩めをすることにより、その圧力値に維持するか、又はその圧力値から低減させることができる。この作業は、配管毎に行うことができる。
継手10J又は10Lを用いる場合も、図17と同様に2つの配管80及び82又は90及び92を接続することができる。この場合、図17において、金具86を省略し、その代わりに継手10J及び10Lのねじ嵌合部22のそれぞれを金具84のねじ穴84aに螺合させてもよい。
配管90及び92は、継手10H及び10Kが結合されて、両弁体50が後退されることにより連通される。
上記したいずれの結合部も、内部流路16に同軸的に設けられて、内部流路16に連通されている。しかし、継手本体12は、図示のように直線状である必要はなく、エルボのように屈曲されていてもよい。この場合、内部流路16及びその軸線20も曲げられている。
軸線20の周りの仮想的な円の半径方向へ伸びる連通穴18とする代わりに、軸線20の周りの仮想的な円の半径方向に対し角度を有する方向へ伸びる連通穴18としてもよい。
上記した各継手は、パッキング、Oリング等のシール部材を除いて、その大部分を金属材料で製作することができる。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された趣旨を逸脱しない限り、種々に変更することができる。
本発明に係る継手の第1の実施例を示す分解斜視図である。 図1に示す継手の縦断面図である。 図2における3−3線に沿って得た断面図であり、(A)は連通穴を圧抜き体により閉鎖した状態を示し、(B)は連通穴を開放した状態を示す。 本発明に係る継手の第2の実施例を示す縦断面図である。 本発明に係る継手の第3の実施例を示す縦断面図である。 本発明に係る継手の第4の実施例を示す、図2と同様の断面図である。 本発明に係る継手の第5の実施例を示す、図2と同様の断面図である。 本発明に係る継手の第6の実施例を示す分解斜視図である。 図8に示す継手の縦断面図であって、(A)は連通穴を圧抜き体により閉鎖した状態を示し、(B)は連通穴を開放した状態を示す。 本発明に係る継手の第7の実施例を示す縦断面図である。 本発明に係る継手の第8の実施例を示す縦断面図である。 本発明に係る継手の第9の実施例を示す縦断面図である。 本発明に係る継手の第10の実施例を示す縦断面図である。 本発明に係る継手の第11の実施例を示す縦断面図である。 本発明に係る継手の第12の実施例を示す縦断面図である。 図1から図3に示す継手を用いて2つの配管を接続する一実施例を示す図であって、(A)は両配管を結合した状態を示す平面図、(B)は両配管を結合した状態を示す縦断面図、(C)は両配管を分離した状態を示す縦断面図である。 図12及び図14に示す継手を用いて2つの配管を接続する一実施例を示す図であって、(A)は両配管を結合した状態を示す平面図、(B)は両配管を結合した状態を示す縦断面図、(C)は両配管を分離した状態を示す縦断面図である。
10,10A〜10L 継手
12 継手本体
14 圧抜き体
14a 圧抜き体の先端部(ボール)
14b 圧抜き体の雄ねじ
16 継手本体の内部流路
18 連通穴
18a 連通穴の小穴
18b 連通穴の雄ねじ穴
20 内部流路の軸線
22 雄型のねじ結合部
24 工具受入部
26 ねじ回し工具用の凹所
28 雄ねじに形成された凹所
30,32 圧抜き体としての雄ねじ
30a,30a 雄ねじ(圧抜き体)の先端部
30b,32b 雄ねじ(圧抜き体)の雄ねじ部
34 流体排出流路
36 容器
38 チューブ
40 チューブ接続部
42 緩み止めナット
44 雌型のねじ結合部
46 雌型の嵌合結合部
50 弁体
52 ばね
54 反力体
56 スリーブ
60 止めリング
62 弁座
72 反力体用の止めリング
74 反力体の設けられた流路
76 雄型の嵌合結合部
78
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