JP2009024673A - 燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料供給装置の外観の形状や大きさを変更すること無く、電動ポンプの吐出圧を高めることができる燃料供給装置を提供する。
【解決手段】燃料供給装置は、吐出口54とコネクタ部60とを有する電動ポンプ51と、電動ポンプ51の外周側に設けられ、燃料を濾過するフィルタ81と、フィルタ81を収容するとともに電動ポンプ51を支持するケース61と、ケース61を覆うキャップ71を有する。ケース61は電動ポンプ51とフィルタ81の内周側と間に設けられる内周側側壁63およびフィルタ81の外周側を支持する外周側側壁63を有する。キャップ71は内周側側壁63と接合する内周側接合部73および外周側側壁62と接合する外周側接合部72を有する。内周側接合部73はコネクタ部60と吐出口54が接合部73よりも内周側に配置されるように形成される。キャップ71は吐出口54とフィルタ81とを連通する燃料通路75、76を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料供給装置に関する。
燃料タンク内の燃料の残量が減少しても、安定して燃料を燃料消費装置に供給できる燃料供給装置が知られている(例えば、特許文献1)。この燃料供給装置は、電動ポンプと電動ポンプの外周を覆うようにして設けられ、電動ポンプの吐出口から吐出された燃料を濾過する燃料フィルタとを有する。この燃料フィルタは、上方が開口し、電動ポンプの外壁と燃料フィルタの内周側とを支持する内周側側壁と、燃料フィルタの外周側を支持する外周側側壁とを有するケースと、ケースの上方を覆う円環状のキャップとを有するフィルタケースに収容されている。電動ポンプの吐出口から吐出された燃料は、キャップとケースとで囲まれた空間を通って燃料フィルタに供給される。
一方、燃焼性を向上させる一手段として、内燃機関に供給する燃料圧を高圧化する方法がある。これには、電動ポンプの吐出圧を高圧化する必要がある。
特開2004−124936号公報
しかしながら、単に電動ポンプの吐出圧を高めると、キャップが受ける圧力も高くなるため、キャップとケースとの接合部分に作用する応力が高まる。このため、電動ポンプの吐出圧を高めるには限度があった。また、吐出圧が高い電動ポンプを用いる場合、上記のような構造のフィルタケースでは、キャップとケースとの接合部分の接合強度を高める必要があるため、フィルタケースの外観の形状や大きさを変更しなければならないという問題が発生する。
本発明の目的は、燃料供給装置の外観の形状や大きさを変更すること無く、電動ポンプの吐出圧を高めることができる燃料供給装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、一端側に、吐出口と電力が供給されるコネクタ部とが設けられる電動ポンプと、電動ポンプの外周を覆うようにして設けられ、吐出口から吐出された燃料を濾過するフィルタと、一端側が開口し、フィルタを収容するとともに、電動ポンプを支持するケースであって、電動ポンプとフィルタの内周側との間に設けられる内周側側壁、およびフィルタの外周側を支持する外周側側壁を有するケースと、ケースの一端側を覆うキャップであって、内周側側壁の一端側と接合する内周側接合部、および外周側側壁の一端側と接合する外周側接合部を有し、当該内周側接合部は、コネクタ部と吐出口が当該内周側接合部よりも内周側に配置されるように形成されるとともに、吐出口とフィルタとを連通する燃料通路を有するキャップと、を備えることを特徴としている。
この構成によれば、キャップの内周側接合部は、電動ポンプのコネクタ部だけでなく、吐出口も当該内周側接合部より内周側に配置されるように形成され、さらに、キャップは吐出口とフィルタとを連通する燃料通路を有しているので、吐出口から吐出された燃料の圧力が作用するキャップの面積(受圧面積)を、コネクタ部のみが内周側接合部よりも内周側に配置される従来技術のものに比べ小さくすることができる。
このため、外周側側壁と外周側接合部との接合部分、および内周側側壁と内周側接合部との接合部分に作用する応力が緩和される。また、内周側の側壁と接合部との接合距離を長くすることができるので、キャップとケースとの接合強度を強化することができ、耐圧性が向上する。これにより、燃料供給装置の外観の形状や大きさを変更すること無く、電動ポンプの吐出圧を高めることができる。
ここで、樹脂成形品を金型等で複数個成形し、さらに樹脂成形品同士をその金型から取り出さずに樹脂にて溶着する、いわゆる型内成形技術(DSI(ダイ・スライド・インジェクション)成形技術)がある。この成形技術によれば、樹脂成形品を型から取り出すことなく樹脂成形品同士を溶着することができるので、生産性を向上することができる。ただし、この成形技術は、接合部分が環状になっていなければ採用できない。
請求項2に記載の発明によれば、外周側接合部、および内周側接合部は、環状に形成されており、外周側接合部は外周側側壁と全周に亘って溶着され、内周側接合部は内周側側壁と全周に亘って溶着されていることを特徴としている。
この構成によれば、キャップとケースとの外周側、内周側の接合部分は、環状となっている構造であるため、DSI成形技術を採用することができるので、燃料供給装置の生産性が向上する。
ケースの内周側側壁の内周側に電動ポンプの吐出口が接続される接続部が形成されると、キャップに当該接続部と接合される燃料通路が内周側接合部よりも内周側に必要となる。こういった構造となっているキャップとケースとを接合する際、外周側側壁と外周側接合部、内周側側壁と内周側接合部を接合するだけでなく、燃料通路と接続部も接合しなければならなくなる。このため、接合作業が複雑となり製造コストが増加する。
また、上記したようにケースに接続部が形成されていると、構造上、DSI成形技術を採用することが困難となるため、生産性を向上させることができなくなる。
これに対し、請求項3に記載の発明によれば、キャップの燃料通路は、電動ポンプの吐出口が挿入される接続部を有していることを特徴としている。この構成によれば、キャップ側に電動ポンプの吐出口を挿入する接続部が形成されているので、上記のように燃料通路と接続部とを接合する必要がなくなる。その結果、キャップとケースとの接合作業が簡単となり、製造コストの増加を抑制することができる。さらに、DSI成形技術を採用することが可能となるため、生産性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、キャップは、キャップの板厚方向にケースに向かって延び、ケース側の先端に内周側接合部を有する隔壁を有し、隔壁には、隔壁の板厚方向に貫通する燃料通路の一部となる貫通孔が形成されており、外周側接合部の外周側側壁との接合部分は、貫通孔よりもケースとは反対側に設けられ、内周側接合部の内周側側壁との接合部分は、貫通孔よりもケース側に設けられることを特徴としている。
この構成によれば、キャップに設けられる隔壁に燃料通路の一部となる貫通孔が形成されているので、燃料通路の通路長さを短くすることができ、通路を流れる燃料の圧力損失の増加を抑制することができる。また、外周側接合部の外周側側壁との接合部分は、貫通孔よりもケースとは反対側に設けられ、内周側接合部の内周側側壁との接合部分は、貫通孔よりもケース側に設けられているので、キャップを射出成形する際、貫通孔を形成するための金型を設置することができ、容易にキャップを射出成形することができる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一若しくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、燃料供給装置1が、車両に搭載された燃料タンク2内に設置された状態を示す断面図である。図1中の矢印に示される上下方向は、車両に搭載された状態の燃料タンク2の重力方向を示す。燃料供給装置1は、燃料タンク2内の燃料を燃料消費装置(例えば、内燃機関)に供給する装置である。
図1に示すように燃料供給装置1は、燃料タンク2の天井部に形成された開口部21から燃料タンク2内に挿入して配置されており、燃料タンク2の底面22に設置されている。開口部21には、フランジ3が取り付けられ、開口部21が閉塞される。
燃料供給装置1は、燃料タンク2内に収容されるサブタンク4にポンプユニット5等を組み付けて構成されている。サブタンク4は、シャフト31によってフランジ3と連結されている。
フランジ3は樹脂製であり、略円盤状に形成されている。フランジ3は、燃料吐出管32および電気コネクタ33が一体的に樹脂成形されている。燃料吐出管32は、サブタンク4内に収容されているポンプユニット5とホース34を介して接続されており、ポンプユニット5から吐出された燃料を燃料タンク2外の内燃機関に供給する。
電気コネクタ33は、リード線等により、ポンプユニット5に設けた電気コネクタ60と電気的に接続し、ポンプユニット5に電力を供給する。電気コネクタ60は、請求項に記載のコネクタ部に相当する。
サブタンク4は樹脂製であり、略円盤状の底面42と、該底面42の外周縁部から上方に延びる側壁41とから構成され、燃料タンク2内の燃料の一部を蓄積する。側壁41の内壁面には、フランジ3のサブタンク4側の端部に圧入等で固定されたシャフト31を挿入する挿入部43が形成されている。シャフト31は挿入部43内で軸方向に移動可能に挿入されている。
フランジ3とサブタンク4との間には、サブタンク4を下方に付勢し、サブタンク4を燃料タンク2の底面22に押し付けるコイルスプリング35が設けられている。このスプリング35は、一端がフランジ3に支持され、他端がサブタンク4の挿入部43に支持されている。
これにより、樹脂製の燃料タンク2が温度変化による内圧の変化や燃料量の変化で膨張又は収縮することで、燃料タンク2の開口部21と底面22との距離が変動しても、サブタンク4は底面22の位置変動に追従できる。
サブタンク4の底面42には開口部45が形成されている。その開口部45の周囲には燃料タンク2の底面22に向かって延びる脚部44が形成されている。この開口部45には、ポンプユニット5が吸引する燃料中の異物を捕捉するフィルタアッシー9の一部が挿入される。
ポンプユニット5は、図示しない支持機構によってサブタンク4の側壁41に支持されている。ポンプユニット5は、電動ポンプとしての燃料ポンプ51、燃料フィルタ81、プレッシャレギュレータ82、フィルタアッシー9、およびこれらを支持又は収容するフィルタケース6を有している。
燃料ポンプ51は、サブタンク4内の燃料を吸引し内燃機関に供給する供給ポンプ部52、サブタンク4外の燃料をサブタンク4内に汲み上げる汲み上げポンプ部55、および両ポンプ部52、55を駆動する電動モータ部59から構成されている。燃料ポンプ51には、ポンプユニット5側の電気コネクタ60が設けられ、供給される電力により電動モータ部59が駆動される。
図1に示すように、供給ポンプ部52および汲み上げポンプ部55は、それぞれ、円弧状の流路と、各流路に収容され各流路内を移動する羽根部とを有している。当該羽根部は、1枚のインペラ58に形成されている。インペラ58は、電動モータ部59にて回転駆動される。インペラ58が回転駆動されると、各羽根部が各流路に沿って移動し、各流路に吸引された燃料が昇圧される。
燃料ポンプ51の下端部には、供給ポンプ部52の流路に連通する供給ポンプ吸引口53が形成されるとともに、汲み上げポンプ部55の流路に連通する汲み上げポンプ吸引口56が並んで形成されている。また、当該下端部には、上記2つの吸引口53、56とは別に、汲み上げポンプ部55の汲み上げポンプ吐出口57が形成されている。そして、燃料ポンプ51の上端部には、供給ポンプ部52の供給ポンプ吐出口54が形成されている。供給ポンプ吐出口54は、請求項に記載の吐出口に相当する。
燃料ポンプ51の下端部には、両ポンプ吸引口53、56から吸引される燃料を濾過するフィルタアッシー9が取り付けられている。フィルタアッシー9は、内部が中空となっている略円筒状のケース91、供給ポンプ吸引口53に吸引される燃料を濾過する供給燃料フィルタ101、および汲み上げポンプ吸引口56に吸引される燃料を濾過する汲み上げ燃料フィルタ102から構成されている。
ケース91の内部には、サブタンク4内の燃料を供給ポンプ吸引口53へ導く供給燃料流路92、サブタンク4外の燃料を汲み上げポンプ吸引口56へ導く汲み上げ燃料流路95の2つの流路を形成すべく、仕切り壁100が設けられている。そして、それぞれの流路92、95には、供給燃料フィルタ101、汲み上げ燃料フィルタ102が設けられる。
ケース91の上端部98には、供給燃料流路92の入口となる供給燃料入口部93と、当該流路92の出口となる供給燃料出口部94と、汲み上げ燃料流路95の出口となる汲み上げ燃料出口部97とが形成されている。
供給燃料出口部94は、供給ポンプ吸引口53に接続され、汲み上げ燃料出口部97は、汲み上げポンプ吸引口56に接続される。また、供給燃料入口部93には、供給燃料フィルタ101が溶着やインサート成形等によって取り付けられている。
ケース91の下端部99には、汲み上げ燃料流路95の入口となる汲み上げ燃料入口部96が形成されている。この入口部96には、汲み上げ燃料フィルタ102が溶着やインサート成形等によって取り付けられている。汲み上げ燃料流路95には、入口部96から出口部97への燃料の流通のみを許容する逆止弁103が設けられている。
ケース91は、供給燃料入口部93がサブタンク4内に開口し、汲み上げ燃料入口部96がサブタンク4の開口部45を介してサブタンク4外に開口するように、当該開口部45に取り付けられる。
電動モータ部59を作動させインペラ58を回転駆動させることにより、供給ポンプ部52および汲み上げポンプ部55には吸引力が発生する。すると、供給ポンプ吸引口53には、供給燃料流路92を介してサブタンク4内の燃料が吸引され、汲み上げポンプ吸引口56には、汲み上げ燃料流路95を介してサブタンク4外の燃料が吸引される。
供給ポンプ吸引口53から吸引された燃料は供給ポンプ吐出口54から吐出され燃料フィルタ81に供給される。また、汲み上げポンプ吸引口56から吸引された燃料は汲み上げポンプ吐出口57から吐出されサブタンク4内に供給される。
燃料フィルタ81は、燃料ポンプ51を覆うようにして配置され、樹脂製のフィルタケース6に形成される略円環状のスペースに収容されている。フィルタケース6は、燃料フィルタ81を収容し、燃料ポンプ51、および、燃料ポンプ51から吐出された燃料の圧力を調整するプレッシャレギュレータ82を支持するケース本体61と、ケース本体61の上方を覆うキャップ71とを有している。燃料フィルタ81は請求項に記載のフィルタに相当し、ケース本体61は請求項に記載のケースに相当し、キャップ71は請求項に記載のキャップに相当する。
ケース本体61は、燃料フィルタ81と、燃料ポンプ51との間に設けられ、燃料フィルタ81の内周側側面を支持するとともに燃料ポンプ51の側面を支持する内周側側壁63と、燃料フィルタ81の外周側側面を支持する外周側側壁62とを有する。内周側側壁63と外周側側壁62との間の下端部には、底部64が形成されている。
ケース本体61の下端部には、プレッシャレギュレータ82を支持する支持部65と、プレッシャレギュレータ82にて調整された燃料を吐出する吐出口66が形成されている。支持部65と底部64とは、第1燃料通路67にて接続されており、燃料フィルタ81を通過した燃料がプレッシャレギュレータ82に供給されるようになっている。吐出口66には、ホース34が接続されており、吐出口66から吐出された燃料は、ホース34および燃料吐出管32を通じて燃料タンク2外の内燃機関に供給される。燃料ポンプ51から吐出される燃料の圧力が所定値以上となる場合には、その過剰圧力燃料は、プレッシャレギュレータ82の図示しないドレンポートから流出してサブタンク4内に戻る。
キャップ71は、略円環状に形成され、上方が開口するケース本体61を覆う部材である。キャップ71の外周縁部には、上記外周側側壁62の上端部と接合する外周側接合部72が環状に形成されている。外周側接合部72よりも内周側には、下方に向かって延びる環状の隔壁74が形成されている。その隔壁74の下端部には、上記内周側側壁63の上端部と接合する内周側接合部73が形成されている。キャップ71とケース本体61との接合方法については後ほど詳細説明する。
隔壁74の内周側には、燃料ポンプ51の供給ポンプ吐出口54が挿入される接続部76が形成されている。接続部76は請求項に記載の接続部に相当する。供給ポンプ吐出口54は、Oリング等を介して接続部76に挿入されている。隔壁74には、さらに、隔壁74の板厚方向に供給ポンプ吐出口54と燃料フィルタ81とを連通する貫通孔75が形成されている。
これにより、供給ポンプ吐出口54から吐出された燃料は、接続部76、貫通孔75を通って燃料フィルタ81に導かれる。吐出された燃料が流通する通路が請求項に記載されている燃料通路に相当する。また、貫通孔75が隔壁74に形成されることにより、供給ポンプ吐出口54から燃料フィルタ81までの長さを短くすることができ、燃料の圧力損失の増加を抑制することができる。
図2に、図1中のII方向から見たときのポンプユニット5の平面図を示す。図2に示すように、外周側接合部72は、外周側側壁62の上端部と全周に亘って接合されている(図2中、フィルタケース6の外周縁部と破線で示した部分との間の領域を参照)。そして、内周側接合部73は、内周側側壁63の上端部と全周に亘って接合されている(図2中、2本の一点鎖線の間の領域を参照)。
上記接続部76は、図2に示すように、隔壁74から内周側に向かって突き出るようにして形成されている。また、接続部76は、供給ポンプ吐出口54のみを覆うようにして設けられている。隔壁74および内周側接合部73は、供給ポンプ吐出口54、および電気コネクタ60が当該接合部73の内周側に配置されるように形成されている。
ここで、従来技術の燃料供給装置のキャップの構造を図3に示す。図3に示すように、キャップ711の内周側接合部731は、燃料ポンプ511の電気コネクタ601のみが当該内周側接合部731の内周側に配置されるように形成されている。つまり、燃料ポンプ511の供給ポンプ吐出口541は、図3に示すように、本実施形態と異なり、内周側接合部731よりも外周側に配置されている。
本実施形態である図2と従来技術である図3を比較すると、フィルタケースの外径と燃料ポンプの外径が同じである場合、本実施形態では、キャップ71に形成される内周側接合部73は、当該内周側接合部73よりも内周側に供給ポンプ吐出口54、および電気コネクタ60が配置されるように形成されている。そして、キャップ71には、供給ポンプ吐出口54と燃料フィルタ81とを連通する接続部76および貫通孔75が形成されているので、図3の従来技術のものと比べて、供給ポンプ吐出口54から吐出された燃料の圧力が作用するキャップ71の面積(受圧面積)を小さくすることができる(図2および図3中の斜線部分の領域参照)。
このため、外周側側壁62と外周側接合部72との接合部分、および内周側側壁63と内周側接合部73との接合部分に作用する応力が緩和される。また、内周側側壁63と内周側接合部73との接合距離が従来技術のものと比べて長くなり、さらに、キャップ71とケース本体61との接合強度を強化することができる、フィルタケース6の耐圧性が向上する。その結果、燃料供給装置1の外観の形状や大きさを変更すること無く、燃料ポンプ51から吐出される燃料の吐出圧を高めることができる。
次に、キャップ71とケース本体61との接合方法を図4から図6に基づいて説明する。本実施形態では、いわゆるDSI成形技術を採用してキャップ71とケース本体61とを接合している。DSI成形技術とは、2つの半割り中空体の1次成形品部を離型せずに金型を移動させ、2つの半割り中空体の接合部同士を当接させた状態で、接合部分に樹脂を射出することで、中空体を得る技術である。この技術を採用することにより、生産性が向上する。半割り中空体を成形する工程を1次成形工程と呼び、半割り中空体を接合する工程を2次成形工程と呼ぶ。
図4は、キャップ71の1次成形工程時の状態を示し、図5は、ケース本体61の1次成形工程時の状態を示す。そして、図6は、キャップ71とケース本体61とを接合する2次成形工程時の状態を示す。
図4に示すように、キャップ71は、上下の金型110、111、および左右の金型112、113が組み合わされることによって形成される隙間に樹脂を射出することによって成形される。上金型110および下金型111には、それぞれ上側ランナ114、上側ゲート115、下側ランナ116、下側ゲート117が設けられる。各ランナ114、116の上流側には、樹脂を金型内に射出する図示しない射出装置が設けられる。上金型110および下金型111は、上下方向に移動し、左金型112および右金型113は、左右方向に移動するようになっている。
図4に示すように、左金型112、右金型113、および下金型111にて接続部76と隔壁74と内周側接合部73が成形される。そして、右金型113の先端部にて貫通孔75が形成される。
本実施形態では、外周側接合部72を、貫通孔75よりも上方に形成し、内周側接合部73を貫通孔75よりも下方に形成するようしているので、貫通孔75を形成する右金型113をキャップ71の径方向に引き抜くことができる。このため、隔壁74に接続部76からの燃料を燃料フィルタ81に導く貫通孔75を有したキャップ71を容易に射出成形にて成形することができる。
上下左右の金型110、111、112、113が閉じた状態で、上側ランナ114、下側ランナ116に溶融した樹脂が流し込まれることにより、1次成形品としてのキャップ71が成形される。キャップ71が金型110、111、112、113内で硬化したのち、上金型110以外の金型を図4に図示する矢印の方向に移動させる。
図5に示すように、ケース本体61は、上下の金型120、121が組み合わされることによって形成される隙間に樹脂を射出することによって成形される。下金型121には、下側ランナ122、下側ゲート123が設けられる。下側ランナ122の上流側には、樹脂を金型内に射出する図示しない射出装置が設けられる。上金型120および下金型121は、上下方向に移動するようになっている。
上下金型120、121が閉じた状態で、下側ランナ122に溶融した樹脂が流し込まれることにより、1次成形品としてのケース本体61が成形される。ケース本体61が上下金型120、121内で硬化したのち、上金型120を図5に図示する矢印の方向に移動させる。キャップ71およびケース本体61は、隣接した装置でほぼ同時に成形される。
図6に示すように、キャップ71およびケース本体61が成形された後、ケース本体61に燃料フィルタ81を収容する。その後、キャップ71を保持する上金型110、又はケース本体61を保持する下金型121を移動し、キャップ71に形成された外周側接合部72、内周側接合部73を、ケース本体61に形成された外周側側壁62の上端部、内周側側壁63の上端部に当接する。
その後、外周側接合部72と外周側側壁62の上端部との間、および内周側接合部73と内周側側壁63の上端部との間に、樹脂を射出しキャップ71とケース本体61とを接合(溶着)する。
本実施形態では、外周側接合部72および内周側接合部73は、ともに環状に形成されており、それぞれ外周側側壁62の上端部および内周側側壁63の上端部と全周に亘って溶着されるようになっている。このため、本実施形態のようなDSI成形技術を使ってキャップ71とケース本体61を成形することができ、生産性が向上する。
また、外周側接合部72および内周側接合部73は、ともに環状に形成されており、それぞれ外周側側壁62の上端部および内周側側壁63の上端部と全周に亘って溶着されるので、接合強度が向上する。
ここで、ケース本体61の内周側側壁63の内周側に供給ポンプ吐出口54を接続する接続部76を設けた場合、キャップ71には、隔壁74および内周側接合部73の内周側に隔壁74の貫通孔75に燃料を導く燃料通路が必要となる。こういった構造となっているキャップ71とケース本体61とを接合する際、外周側接合部72と外周側側壁62、内周側接合部73と内周側側壁63を接合するだけでなく、燃料通路と接続部76とを接合しなければならなくなる。このため、接合作業が複雑となり製造コストが増加する。
また、上記したようにケース本体61に接続部76が形成されていると、構造上、DSI成形技術を採用することが困難となるため、生産性を向上させることができなくなる。燃料通路と接続部76との接合部分と内周側接合部73と内周側側壁63との接合部分との間に金型が設置できないため、各接合部分に樹脂を射出することが困難となる。
これに対して、本実施形態では、キャップ71側に供給ポンプ吐出口54を挿入して接続する接続部76が形成されているので、上述したように燃料通路と接続部76とを接合する必要がなくなる。その結果、キャップ71とケース本体61との接合作業が簡単となり、製造コストの増加を抑制することができる。
また、内周側接合部73と内周側側壁63との接合部分よりも内周側に部品等が設けられていないため、DSI成形技術を採用して、内周側接合部73と内周側側壁63との間に樹脂を射出することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を、図7を用いて説明する。図7は、本発明の第2実施形態による燃料供給装置の要部断面図である。図7には、フィルタケースのみが図示されている。
本実施形態では、燃料ポンプ51の供給ポンプ吐出口54が接続される接続部がケース本体61に設けられている点が第1実施形態と異なる。ここでは、第1実施形態と相違する部分のみを説明する。
ケース本体61の内周側側壁63の上端部には、その内周側に燃料ポンプ51の供給ポンプ吐出口54が接続される接続部76aが形成されている。
キャップ71の外周縁部には、ケース本体61の外周側側壁62の上端部と接合する外周側接合部72が環状に形成されている。外周側接合部72の内周側には、下方に向かって延びる環状の隔壁74が形成されている。
隔壁74の下端部には、上記内周側側壁63の上端部と接合する内周側接合部73が形成されている。隔壁74の内周側には、ケース本体61に形成された接続部76aの上端部と接合されることにより、接続部76aを介して吐出された燃料を貫通孔75に流通する第2燃料通路77が形成されている。第2燃料通路77は、接続部76aのみを覆うように形成されている。
本発明の第1実施形態による燃料供給装置の断面図である。 図1中のII方向の矢視図である。 従来技術のフィルタケースの平面図である。 キャップを射出成形するときの状態を示す断面図である。 ケースを射出成形するときの状態を示す断面図である。 キャップとケースとをDSI成形技術を用いて接合する状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態による燃料供給装置の断面図である。
符号の説明
1 燃料供給装置、2 燃料タンク、3 フランジ、33 電気コネクタ、4 サブタンク、5 ポンプユニット、51 燃料ポンプ(電動ポンプ)、52 供給ポンプ部、53 供給ポンプ吸引口、54 供給ポンプ吐出口、55 汲み上げポンプ部、56 汲み上げポンプ吸引口、57 汲み上げポンプ吐出口、58 インペラ、59 電動モータ部、60 電気コネクタ、6 フィルタケース、61 ケース本体(ケース)、62 外周側側壁、63 内周側側壁、64 底部、65 支持部、66 吐出口、67 第1燃料通路、71 キャップ、72 外周側接合部、73 内周側接合部、74 隔壁、75 貫通孔(燃料通路)、76 接続部(燃料通路)、81 燃料フィルタ、9 フィルタアッシー、101 供給燃料フィルタ、102 汲み上げ燃料フィルタ、103 逆止弁

Claims (4)

  1. 一端側に、吐出口と電力が供給されるコネクタ部とが設けられる電動ポンプと、
    前記電動ポンプの外周を覆うようにして設けられ、前記吐出口から吐出された燃料を濾過するフィルタと、
    一端側が開口し、前記フィルタを収容するとともに、前記電動ポンプを支持するケースであって、前記電動ポンプと前記フィルタの内周側との間に設けられる内周側側壁、および前記フィルタの外周側を支持する外周側側壁を有するケースと、
    前記ケースの一端側を覆うキャップであって、前記内周側側壁の一端側と接合する内周側接合部、および前記外周側側壁の一端側と接合する外周側接合部を有し、当該内周側接合部は、前記コネクタ部と前記吐出口が当該内周側接合部よりも内周側に配置されるように形成されるとともに、前記吐出口と前記フィルタとを連通する燃料通路を有するキャップと、を備えることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記外周側接合部、および前記内周側接合部は、環状に形成されており、
    前記外周側接合部は前記外周側側壁と全周に亘って溶着され、
    前記内周側接合部は前記内周側側壁と全周に亘って溶着されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記キャップの前記燃料通路は、前記電動ポンプの前記吐出口が挿入される接続部を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記キャップは、前記キャップの板厚方向に前記ケースに向かって延び、前記ケース側の先端に前記内周側接合部を有する隔壁を有し、
    前記隔壁には、前記隔壁の板厚方向に貫通する前記燃料通路の一部となる貫通孔が形成されており、
    前記外周側接合部の前記外周側側壁との接合部分は、前記貫通孔よりも前記ケースとは反対側に設けられ、
    前記内周側接合部の前記内周側側壁との接合部分は、前記貫通孔よりも前記ケース側に設けられることを特徴とする請求項3に記載の燃料供給装置。
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